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平成26年度多様な「人活」支援サービス創出事業事例集

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平成26年度多様な「人活」支援サービス創出事業事例集
はじめに
人活事業のねらい
我が国では、急速なグローバル化や少子高齢化等の進展により、産業構造の転換が不可避な
状況となっています。このため、成長分野の事業者、中小企業やベンチャー企業、海外進出を積
極的に展開している企業等が発展し、経済成長への牽引力を高めることが必要です。しかし、その
ような企業では、必ずしも十分な人材が確保できているとは言えません。
このため、経済産業省では、スキルと経験を持つミドル人材に対して、成長分野での就業にあたり
必要な研修プログラムの提供とマッチングを一体的に行うサービス(「人活」支援サービス)を提供
する産業の創出・振興を図るため、平成25年度からモデル事業を実施しています。
人活事業スキーム
STEP 1
成長分野での就業にあたり必要な研修プログラム(マインドセットの変革、スキルの
棚卸し、成長分野での就業に必要な知識の習得等)の提供とマッチング
STEP 2 研修プログラム受講者の成長分野の事業者での出向等試行的就業の実施
STEP 3
将来的に、労働者と企業が双方合意すれば転籍もあり得る仕組みにすることにより、
新しい人材の流れを促進
成長分野の事業者の人材ニーズに適合した研修・マッチングのプログラムを
PDCAサイクルを回しながら開発・実証
平成26年度「人活」支援サービス創出事業について
平成26年度は全6事業者が「人活」支援サービス創出事業を受託し、実証事業を行いました。
多様な「人活」支援サービスの在り方として、企業における人事戦略として公募等により選定された
社員の自律的なキャリア形成を促す「キャリア自律出向」型、研修参加を通してマインドセットの変
革を促し、出向等就業により自身の持つポータブルスキルの抽出を促す「グループ外出向」型、特
定のスキルを有する人材を対象に、成長分野での業務内容を見据えた研修プログラムを提供し、
出向等就業先において、スキルの更なる発揮を促す「スペシャリスト出向」型を開発・実証しました。
合計198名の方が「人活」の研修プログラムを受講し、67名が成長分野の中小企業等において
出向等就業の実施に至りました。本事例集ではそのうちのいくつかを紹介するとともに、平成26年
度実施事業者の取組概要について掲載しております。本事例集を通じて、ミドル人材がキャリア自
律を意識し、成長分野等の新たなステージで活躍し、更なる価値創造を図る「新たな人材の流
れ」を創り出す「人活」についての理解が深まることを期待しています。
平成26年3月
経済産業省 経済産業政策局 産業人材政策室
1. 「人活」支援サービス創出事業参加者の活躍事例・・・・・・・1
2. 送出企業、受入企業、参加者からの声・・・・・・・・・・・・9
3. 平成26年度事業実績・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
4. 「人活」支援サービス創出事業者の取組概要・・・・・・・・11
1.「人活」支援サービス創出事業 参加者の活躍事例
CASE1
「人活」プログラム参加者とともに面接訓練を繰り返し、
ポータブルスキルや自分の強みを再認識
本人の経験・スキル
出向・就業先
業種・企業規模
コネクタ製造業
約6500人
車載用電装部品等の製造・販売/
100人~999人
職種/役職
コネクタ開発設計/主任
設計・開発
経験・スキル
【保有】新規コネクタの企画立案、小型
化、性能向上への取り組み等
【ミッション】新規事業を見据えた外部人
材の活躍、新しい発想、試みの実行
【ニーズ】設計・開発経験
キャリア自律出向型
プログラム参加前の出向・転籍に対する思い
自己改革の良いきっかけと思い積極的にプ
ログラムへの参加を希望。成長分野(他業
種)に関心があるが果たして自分の知識・
経験・技術がどこまで通用するものか不安。
プ
ロ
グ
ラ
ム
参
加
Good!
受けてよかった研修:キャリアトレーニング
仲間同士でのロールプレー(3名1チームでそれぞれが
試験官、被験者、観察者の役割を演じる)と模擬面
接をビデオ撮影し、客観的に自分を観察するもの。
仲間同士で評価し合いながら、数回繰り返すことで実
践力を培うことができる。特に自己PRは訓練を重ねる
ごとに上達し、自信を持って話ができるようになった。
参加プログラムの感想
集合研修により、利害の全くない者同士、お互いに影
響を与え合い、感化し合える間柄になれた。
プログラム参加後の出向・転籍に対する思い
自分に何が足りないのか、自分の市場価値
はどの位あるのか、自分自身がどう変わるか、
外部で生きていけるのか、といった問いが
あったが、「人活」を通じて出向でも転籍で
も覚悟を持って前に進むべきと確信を得た。
マ
ッ
チ
ン
グ
事業全般に対する所感
出
向
1
50代男性
新たな活躍の場を見つけることができて本当
に良かった。現職に戻る、転籍する選択肢が
あることは心強い。
ポータブルスキル、自分の強みとなるスキル
を思う存分発揮した結果を見てみたい。
送出企業の事業に対する期待
社内公募で参加を募り、本人希望で人活
に参加。優秀な人材であり、本人が活躍し、
転籍を請われれば誇らしいし、帰任しても自
社内で付加価値をつけることに期待。
プログラム参加者に対して(「人活」実施事業者より)
研修・フォロー等について:一発勝負の面
接での評価を高めるための面接対策やPR
の方法に注力。面接対策に何度も参加し、
その都度自分の変化、進歩を着実に感じ
取ることで自信を得て、周囲に対しても臆す
ることなく自分の考えを披露することができる
ようになった。転身先では、自分なりのアイデ
アをアピールしようと考えるまでに変化。
マッチングのポイント:受入企業はこれから
の事業転換、新規事業を真剣に考え、外
部から違った文化、アイデアを持った人材の
登用を検討。受入企業の事業内容から自
分の持っている経験が活かせるポイント、課
題の解決法、提案等を想定した問答を用
意した。
受入企業からのコメント
自身の考え、意見を持っており、開発経験
を元にしたアイデアを随所で提案してもらって
いる。
新たな取り組み、事業を考える上で、経験
豊富な外部人材の経験、知識を導入でき
ることに大きなメリットを感じる。
CASE2
研修を通じて、自分のキャリアを自律的に考え、
積極的に進化させていくことを学び、社外での就業に挑戦
本人の経験・スキル
出向・就業先
業種・企業規模
広告代理店
5000人以上
サッカースクールの運営
100人~999人
職種/役職
営業/マネージャー
経営企画/マネージャー
経験・スキル
【保有】新規顧客の開拓能力、
新規事業・事業開発提案能
力、幅広い業種に対する営
業経験とそのネットワーク
【ミッション】全く異なる風土・文化の持ち主として、組
織の変革に弾みを付けてほしい
【ニーズ】営業経験、ネットワーク、交渉力。社内・外
とのコミュニケーションを、より円滑にするため
の各種ノウハウ・スキル
キャリア自律出向型
プログラム参加前の出向・転籍に対する思い
社外転進に魅力は感じていたが、
自社以外で働くことへの具体的
なイメージが持てていなかった。
Good!
受けてよかった研修:
可能性の拡大とCanの統合
自分自身を振り返ることも新鮮だったが、周り
の参加者の振り返りを見ることで、自分が客
観視できて勉強になった。
 可能性の拡大とCanの統合とは:
社会人になってから身の付けた技能や能力と、
子供の頃に熱中した「喜びを持って夢中にな
れる」ことを組合せ、新たなキャリアへの気付き
を得る研修。
プ
ロ
グ
ラ
ム
参
加
参加プログラムの感想
平素はやり取りがない社内の諸先輩達ととも
にキャリアを考えていく中で、自分自身の進む
べき道が明らかになった気がする。
プログラム参加後の出向・転籍に対する思い
マ
ッ
チ
ン
グ
他社で働く経験は、自分の考
えてきたことが、本当に正しい
かどうかが試されることになる。
大きな試練、勝負と捉えてアグ
レッシブに臨みたい。
事業全般に対する所感
出
向
40代男性
「キャリア」を考える研修は、生
まれて初めての経験だった。
出向先の企業が大変魅力的
であること、出向決定までのプ
ロセスも学びの多いものだった。
送出企業の事業に対する期待
今年度から、中高年社員をメインターゲットとして
「キャリア自律力応援プログラム」を開始。当該プログ
ラムのメイン事業が「人活」であり、社内公募を経て
参加者を選定。
プログラム参加者に対して(「人活」実施事業者より)
研修・フォロー等について:開発・講師・カウンセ
ラー・コンサルタントの各担当者が一体となり、研修
からマッチングまでを一貫した教育プログラムとして位
置づけ、一人一人に最適な設計を行い提供。
自身の経験・能力・意識等を再確認し再構築する
カリキュラムの構造に加え、カウンセリング等を通じて
徹底的に自分のキャリアを考える時間と場を実現で
きた。
マッチングのポイント:受入企業との綿密な議論に
より、バリューチェーン上の重要な人材の必要性を明
確にし、最適であると判断された「人活」の参加者と
ともに、企業の求める要件に、どうやって、どの程度こ
たえることが可能かを設計。
送出企業の事業に対するコメント
日々の様々な変化に対応するために身につけなけれ
ばならない能力の一つが、キャリア自立である。
「人活」への参加により、個々の社員がキャリア自立
について身につけてほしい。
受入企業からのコメント
経験、能力共に申し分ない。アイデアの豊富さや、プ
ランの出来の良さは感じている。自社メンバーのリード
も含め、ぜひ当社の風土改革を促進して欲しい。
2
CASE3
語学力、外資系企業での勤務経験と専門知識を評価され、
日本市場への参入を計画する外資系企業にマッチングが成立
本人の経験・スキル
出向・就業先
業種・企業規模
メーカー(電子・電気・機械)
100人~899人
カーナビゲーションシステムの開発・製造・
販売/1人~29人
職種/役職
マーケティング/マネージャー
マーケティング/マネージャー
経験・スキル
【保有】語学力、自動車電装(カーナ
ビ)技術営業/技術提案及び、
海外開発とのプロジェクトマネージメ
ント
【ミッション】取引先人脈を活かした販路
開拓、日本市場シェア獲得
【ニーズ】語学力、技術サポート、ブリッジエ
ンジニア経験
グループ外出向型
プログラム参加前の出向・転籍に対する思い
Good!
プ
ロ
グ
ラ
ム
参
加
50代の10年間を乗り越えられるような
ポータブルスキルを踏まえた上で、自分に足
りないスキルを学び直し、自分を活かせる
仕事が見つかればとの思いで参加。
受けてよかった研修:マインドセット研修等
内省型の研修は全体を通して良かった。普段では
経験出来ない学びの場を得た。研修の中でもチー
ムビルディングは特に印象的だった。
 チームビルディング体験学習とは:体を動かす
ゲーム形式の研修を体感することで、コミュニケー
ションを通じてチームビルディングを図ることを体験
を通じて学ぶ。
参加プログラムの感想
同世代で似た状況に置かれた仲間ができ、とても
心強く思う。
プログラム参加後の出向・転籍に対する思い
マ
ッ
チ
ン
グ
自分を客観的に分析した上で、積極的な
姿勢で新しいキャリアを探す。こうした積
極性は、転職あるいは出向した後も継続
させていきたい。
事業全般に対する所感
コンサルタントから、「常に自分の人生は
自分が責任を持って変える」と言われたこ
とは強いインパクトだった。
転
籍
3
50代男性
成熟分野の外資系企業から日本市場へ
参入しようとする成長分野の外資系企業
への労働移動は、自分にとってチャレンジ
でもあるが「人活」に参加して働くことすべ
てにおいて意識が大きく変わった。
送出企業の事業に対する期待
事業変化に伴い社内環境も変化。優秀では
あるが本人の将来を考えると外部労働市場
で自分の力を発揮した方が本人のためになる
と判断し、「人活」への参加を決定。
プログラム参加者に対して(「人活」実施事業者より)
研修・フォロー等について:研修でのグルー
プワークを通じ、リーダーシップやコミュニケーショ
ンスキルなど弱点の克服を図った。
マッチングのポイント:ジョブコーディネーター
による照会求人に積極的に応募。十分な面
接時間を確保し、参加者本人の特性を積極
的にアピール。
送出企業の事業に対するコメント
早期にマッチングが成立したことで社内でも大
きな話題に。事業の有効性、効果を実感す
ることができ、新たな人事施策として活用が見
込めると考えている。
受入企業からのコメント
業界知識、取引販路が豊富であり、希望す
る開拓先へのルートが期待できる。英語のス
キルも高く、海外とのやりとりにも慣れている。
日本での実績がなく、採用の見通しが立って
いなかったが採用市場にはいない、「人活」で
なければ出会えなかった人材を採用すること
ができた。
CASE4
自らのポータブルスキルに対する新たな気付きを得て、
ベンチャー企業での新規立ち上げ事業への就業が決定
本人の経験・スキル
出向・就業先
業種・企業規模
電気機器メーカー
5000人以上
半導体関連ベンチャー企業
1人~29人
職種/役職
設計・開発/主任技師
設計・開発
グループ外出向型
経験・スキル
【保有】入社以来20年以上アナログ回
路設計に携わる
プログラム参加前の出向・転籍に対する思い
前向きに参加を希望。キャリアを活かせる
職種を幅広く検討したい。
Good!
プ
ロ
グ
ラ
ム
参
加
受けてよかった研修:ポータブルスキル体感型ワー
クショップ、ポータブルスキル
自分の経験によるスキルについて確認でき、体験型
ワークショップを通じて、自分が忘れていたことや感じ
ていなかったことについても気付くことができた。
 ポータブルスキル体感型ワークショップ、ポータブ
ルスキルとは:過去、現在、未来について経験を
振り返るもの。自らのポータブルスキル(「どの仕事
においても活用可能で持ち運び可能なスキル」)
に対して気付きを得る。
参加プログラムの感想
自分の経歴・経験の棚卸しを行い、今後についてどの
ようにしていけば良いかを一度立ち止まって考えること
ができ、大変有意義であった。
プログラム参加後の出向・転籍に対する思い
マ
ッ
チ
ン
グ
過去から未来に至る自分というものをど
うすれば良いか、家族を含めて周りが
ハッピーになるためにはどうすれば良いの
か、といった視点を加えて、出向・転籍
について考えるようになった。
事業全般に対する所感
転
籍
以前より関心を持っていたベンチャー企
業での面接後、この企業で働きたい、
チャレンジしたいという強い気持ちが生
まれた。
大変有意義なプログラムであった。研
修を通じて多くの気付きがあった。
40代男性
【ミッション】開発の経験を活かし、新しい
事業の立ち上げ。新たなポストを
用意した。
【ニーズ】設計開発の経験
送出企業の事業に対する期待
「人活」事業の趣旨を理解した上で、個別に
声かけし参加を決定。
プログラム参加者に対して(「人活」実施事業者より)
研修・フォロー等について:就業先に関する
自身の興味・関心に自覚的な参加者であり、
本人が関心を持てる企業の案件開拓を試み
た。
マッチングのポイント:関心を持つベンチャー
企業を紹介し、面接を設定。新しいものを
作っていくという開発チームの熱気に強く共感
し、マッチングが成立。
参加者が受入企業の将来性を高く評価する
一方、企業側が求めるテクニカル及びポータブ
ルスキルを兼ね備えた人材であったことがマッチ
ング成立の最大の要因。
送出企業の事業に対するコメント
「人活」プログラム全体に大変満足している。
特に研修プログラムが参加者のマインドチェン
ジを促す大きなきっかけとなったと感じている。
受入企業からのコメント
これから会社が大きくなる上で、参加者には、
社運を決めていく事業の重要なポジションを
担っていただくことになる。大変期待している。
良い方を採用できてよかった。
4
CASE5
カウンセリングを通じて社内キャリアと社外キャリアを比較・検討
これまでの経験を生かし、地元製造業への就業が決定
グループ外出向型
本人の経験・スキル
出向・就業先
業種・企業規模
電気機器メーカー
5000人以上
電子応用装置メーカー
100人~999人
職種/役職
品質管理/主任技師
品質管理
経験・スキル
【保有】品質保証に係わる事業全般を
30年以上経験
プログラム参加前の出向・転籍に対する思い
これまで社外転進を考えてこなかったこと
から、不安な気持ちを持ったまま参加。
50代男性
【ミッション】JISQ9100品質マネジメント
システムの維持、管理
【ニーズ】品質管理の経験、JISQ9100
についての経験
送出企業の事業に対する期待
「人活」事業の趣旨を理解した上で、個別
に声かけし参加を決定。
Good!
プ
ロ
グ
ラ
ム
参
加
受けてよかった研修:
講演:本プログラムに参加しての成果
講演:中堅・中小企業での成功・失敗談
昨年度「人活」参加者から、体験談を通じて転職まで
の経緯を知ることができた。特に”先の人生から考えると
もっと早い決断をすればよかった。”とのコメントが印象的。
また、出向転籍経験者や中小企業経営者の話を通じて、
中小企業における働き方、考え方を学ぶことができた。
参加プログラムの感想
座学に加えてワーク形式の実習を行うことで、自分の強
みの強化、弱みの克服が必要であることを体得すること
ができ、全体を通して良いカリキュラム構成であった。
スキルと言えば専門的知識的な能力と考えていたが、
仕事を進める上で必要なさらに幅広い意味でポータブ
ルスキルが大切だと知ることができ参考になった。
プログラム参加後の出向・転籍に対する思い
マ
ッ
チ
ン
グ
研修の冒頭で自己変革・変わることの必
要性の講義があり、変わる・変われると信
じることが大事。何事も前向きに考えて
自ら行動することが必要であると感じた。
事業全般に対する所感
転
籍
5
カウンセリングを通じ、自身のキャリアの方
向性が明確に。プログラムにおける活動
も自発的・積極的なものになっていった。
マッチングでは地元製造業での品質管理
のキャリアを活かす案件を継続的に紹介
いただけたことに感謝。
プログラム参加者に対して(「人活」実施事業者より)
研修・フォロー等について:研修・カウンセ
リングを通じ、参加者の今後のキャリアをどの
ように考えていくかを検討するための材料を
提供。
研修で得た知見をベースに、キャリアカウン
セリングを通じて、参加者自身が今後の社
内キャリアと社外キャリアのそれぞれについて
比較、検討ができるようになっていったことが
大きい。検討の結果として社外キャリアの追
求を選択。
マッチングのポイント:業種・職種・勤務
地・年収等についての希望条件を満たす案
件を紹介。実直な人柄と経験・知識から、
今後の技能習得は問題なしと判断された。
送出企業の事業に対するコメント
「人活」に参加し大変満足。
研修内容、カウンセリング内容、就業先の
決定まで、良い内容であったと考える。
受入企業からのコメント
品質保証(特にISO)における経験が、
当社が求めているところに近かった。
筆記試験結果からも、当社が求める人物
像、知識を十分備えていた。
CASE6
高度な専門スキルとマネジメント力を持った人材が、プログラム
を通し自律型人材へと成長し、異業種への転進を決意
本人の経験・スキル
出向・就業先
業種・企業規模
通信システム事業
900人~5000人未満
総合人材業
500人以上
職種/役職
ソフトウェア開発、管理/
プロジェクトマネージャー
社内システム構築/責任者
経験・スキル
【実績・保有】通信システムソフトウェア
開発・管理。産官学共同事
業の立ち上げ等のプロジェクト
マネージャー職で活躍。
【ミッション】社内システム整備責任者
【ニーズ】システム全般の知識があり、システム
改定のプロジェクトをまとめるリーダー
シップのある人材
グループ外出向型
プログラム参加前の出向・転籍に対する思い
今後の人生、キャリア構築に向け
「出向」という新たな進路があること
に気づき、異業種へ転進に前向き。
Good!
プ
ロ
グ
ラ
ム
参
加
受けてよかった研修:
プラチナ人材キャリア形成支援研修
マインドセット研修とその後のキャリアカウンセリ
ングの受講により、社外転進に向けた意欲が
喚起され、「出向」は魅力ある選択肢だと思え、
挑戦してみたいと考えるようになった。
参加プログラムの感想
自分自身について振り返るきっかけを得た。
他社を含めた受講者との交流の機会は気
付きが多く有意義だった。また、キャリアカウン
セリングにより新たな可能性を見出せた。
プログラム参加後の出向・転籍に対する思い
60歳定年までの時間のある時
期に社外への転進(出向)をし
たい。ただし、自身のキャリアやス
キルが活かせることにこだわりたい。
求人企業に対して自ら応募の意
志を固め、積極的にアプローチを
図ることを決意。
マ
ッ
チ
ン
グ
事業全般に対する所感
出
向
50代男性
研修/セミナー、キャリアカウンセリ
ングの「人活」支援サービス全般
を通して満足感、納得感あり。
送出企業の事業に対する期待
■送出企業におけるキャリア支援の取組
 ミドル層以上の層に対し定年後を見据えての
キャリア研修を実施
■事業に対する期待
 より活躍できる場をミドル人材に与える目的から、
社内参加者を人選
 現場の人事責任者が、将来に向けた実験的取
組として参加を決意
プログラム参加者に対して(「人活」実施事業者より)
研修・フォロー等について:計画的に研修と職場
での内省を繰り返すことにより、本人にしっかりと自
問自答的に考えていただく時間を設定し、意識改
革を行った。さらに、一対一のキャリアカウンセリング
を複数回行うことにより視野の拡大を図った。
マッチングのポイント:出向先企業が上場間もな
くマネジメント人材が不足していた。一方、参加者
は高度な専門知識とマネジメント経験を有し評価
された。更に、参加者がプログラム受講により異業
種への転進を決意しており、出向先企業に積極的
アプローチを行えたことが最大の要因。
送出企業・受入企業の事業に対するコメント
(送出企業)
自律意識が高まり、「一度外に眼を向ける経験を
する」、という意味からも有意義で本人の将来に向
けて決して無駄にはならないと考えており、本事業
のサービスには感謝している。
(受入企業)
意欲的で前向きな人材をご紹介いただき感謝して
いる。今後も人材不足のポジションについては出向
形態も視野に入れて検討したい。
6
CASE7
成長分野の事業者とともに、新規事業の立ち上げを疑似体験
最も得意な分野を新たな活躍の場と捉え、社外転進を決意
本人の経験・スキル
出向・就業先
業種・企業規模
製造業(技術職)
900人~5000人未満
エンジニアリング
100人~999人
職種/役職
SE
マネージャー、技術職
経験・スキル
【保有】業務システム開発・設計、
WEBシステム開発、
LSI論理設計、その他機
器検証、デバック、テスト
スペシャリスト出向型
プログラム参加前の出向・転籍に対する思い
会社の中での閉塞感から抜け出したいと
いう思いで参加。
Good!
プ
ロ
グ
ラ
ム
参
加
受けて良かった研修:
新規事業疑似体験プログラム
成長分野の事業者と大手企業からのプログラム
参加者との混合チームを結成し、異文化交流を
しながら、「IT×モノづくり」をテーマにスピーディな新
規プロダクト開発を擬似体験する。
モノの完成以上に、そのモノのコンセプトや稼ぐ仕
組みをどのように考えるかの重要性についても認識。
新しい分野でのビジネスプランの考え方を学んだ。
 新規事業疑似体験プログラムとは:実践型
ワークショップを通じて、参加者間の相互理解の
機会を創出。異業種との交流による学び、気付
き等に繋げる。製作した成果物をきっかけに、送
出企業と受入企業の協業や人材の移動を目
指すもの
参加プログラムの感想
色々な方と交流し、他の方の考えも聞けて勉強
になった。今回のことを今後にも活かしたい。
プログラム参加後の出向・転籍に対する思い
マ
ッ
チ
ン
グ
色々な方と交流できた点は勉強になった。
ぜひ、今後にも活かしたい。とてもよいプ
ロジェクト。
事業全般に対する所感
転
籍
7
初めて挑戦したこともあった。外の世界を
知るきっかけになった。
社内では外部企業との交流や、新たなプ
ロダクトをアイデアから開発するまでと
いった経験はなかったため、「人活」に参
加することができ、良い勉強になった。
50代男性
【ミッション】マネージメント、LSIの設計及び検証
【ニーズ】マネジメント経験、設計スキル 意欲的な人
材であること
送出企業の事業に対する期待
人活事業の趣旨を理解した上で、社内公募
を行い参加を決定。
プログラム参加者に対して(「人活」実施事業者より)
研修・フォロー等について:会社名や役職等
が関係ない、全員フラットな学びの場として参
加するよう誘導し、カジュアルな服装を奨励。
運営メンバーが研修に深く関わり、手厚いフォ
ローを少人数制で実施。これらにより、プログラ
ム参加者が主体的、前向きに変われるよう導
いた。
人材交流を通じて、自分を知り、また多くの人
の考えを知ることは影響が大きい。じっくりと一
つの目的に向かって取り組んだことにより、確
実に前向きになっていった。
マッチングのポイント:受入先候補となる企
業の求人ニーズを明確にし、プログラム参加
者をマッチングしたこと。
送出企業の事業に対するコメント
マインドを変え、次のステップへ進む具体的な
イメージを持ってもらうことができた。
受入企業からのコメント
保有するスキルは大変高い。人物的にも好ま
しい印象。
研修当初は積極的とは言い難い状況では
あったが、今回の研修を通じ、マインドの部分
においては特に成果が明確に出た方とのこと。
研修の効果を失うことなく定着してもらえるよう
にケアしていきたい。
CASE8
就業を見据えた研修を受講することにより、
出向等就業経験を通じて、自社内に新事業部を開設
本人の経験・スキル
出向・就業先
業種・企業規模
情報通信業
100人未満
専門サービス業(メンタルヘルス事業)
1人~29人
職種/役職
営業職/事業部長
営業職/メンタルヘルスプランナー
スペシャリスト出向型
経験・スキル
【保有】営業スキル
30代男性
【ミッション】企業のメンタル対策のプランニングと営業活
動の実践力を身に付ける
【ニーズ】メンタル対策のプランニングスキル、営業スキル
プログラム参加前の出向・転籍に対する思い
メンタルヘルス事業部の立ち上げに
際し、具体的手法を出向等就業を
通じて身につけることができると期待。
Good!
プ
ロ
グ
ラ
ム
参
加
受けてよかった研修:
メンタルコンサルタント実習
座学を通じて学んだことを踏まえ、企業のメン
タルヘルス対策支援における実際の活動場
面を想定したケーススタディを通じて、企業へ
のアプローチ、プログラム構築、企画書作成、
プレゼンテーション等の実習を行うことで、メン
タルコンサルタントとしての課題解決に資する
専門性を向上することができた。
参加プログラムの感想
今後の活動イメージを描きながら取り組むこと
ができた。
プログラム参加後の出向・転籍に対する思い
マ
ッ
チ
ン
グ
必要な知識や営業アプローチ方法
を知識・実習・出向で具体的に学ぶ
ことができた。
事業全般に対する所感
出
向
マッチングは特に問題もなくスムー
ズに決まったので満足。
出向期間中も、受入企業側スタッ
フがきめ細やかなサポートをしてくれ、
大変満足している。
送出企業の事業に対する期待
自社のメンタルヘルス事業部開設に必要な知識
や手法等を習得すべく、本部門責任者が将来
に向けた実験的取組として参加。
プログラム参加者に対して(「人活」実施事業者より)
研修・フォロー等について:送出企業の新規事
業部の立ち上げに伴う学習機会という目的のた
め、いかに基礎知識から実践に至るまでの活動
イメージを描けるかということがポイント。長期間の
研修、講師陣のフォローにより、活動イメージが
具体的に描け、また不安に思うことや疑問点など
も払拭できた。
マッチングのポイント:研修期間中に受入先候
補企業の情報を提供し、企業側と直接話をする
機会を設けることで、出向期間中の活動内容を
明確に伝えることができ、参加者本人も就業後
のイメージができたことが大きい。
送出企業の事業に対するコメント
研修による学習の後、他社での実務経験を行う
ことで、実践的な学びを得ることができたことは、
新規事業の立ち上げに大変有効。
受入企業からのコメント
就業体験を通じての「メンタルコンサルタント」の
養成は過去に例がない取り組みであり、その人
材育成には大きな期待があった。出向者は、志
を高く持ち、有している営業スキルやネットワーク
を活用して、精力的に活動していることから、将
来性のある人材として期待している。
8
2.「人活」支援サービス創出事業 事業についての声
送出企業
優秀ではあるが、事業方針転換により
アンマッチになってしまった人材を、
自社だけにとどまらず有効に、かつ本
人にとって活躍できる場が与えられそ
う等のメリットを感じた。
シニア・ミドルに対する社内研修がな
いので、良い機会と考えた。
今後のキャリアについて、企業内では
提供できない機会が得られる。
ミドル層の社外転進は本人の努力や会
社のサポートのみでは限界があり、
「人活」事業の様な広範かつ集中的な
支援が必要不可欠。
参加した従業員がキャリア自律を意識
するようになり、研修受講前よりもは
つらつと働くようになり、周囲の従業
員がキャリアを考える重要性に気付い
ただけでなく、組織全体の生産性にも
好影響を及ぼしている。
受入企業
前職の知見やネットワークがあり、就
業後すぐに即戦力として活躍している。
技術だけでなく、それを応用する際の
ノウハウがある。当社の若い職員にも
刺激になり、今後にも非常に期待して
いる。
通常の採用活動では出会うことが困難
な人材を出向という短期間の形ではあ
るが、内部化することができた。不足
している知識・ノウハウを短期集中的
に獲得できるとともに、自社に必要な
人材の要件を定義することができた。
採用が思うように進まない中で、人活
事業への参加を通じて大企業の優秀な
人材を獲得できた。
9
プログラム参加者
会社で受けたキャリア研修と違う印象を持った。
次のステップへ動く「きっかけ」として材料を
得られ、自分を見つめ直すことができた。
「人生(キャリア)の選択」について真剣味が
足りなかった、わかっていなかった、ことが、
わかった。もっと早い段階で受けていれば良
かった。
これまでの自分のキャリアを整理、自分のア
ピールポイント、市場価値を認識するのに非常
に役に立った。
自分を見直す機会となり、何事も前向きにポジ
ティヴに考えて、自ら行動することが必要であ
ると感じた。
働くことの意義を再認識できるとともに、現在
の仕事への取り組み姿勢を見直すきっかけと
なった。
仕事に対するモチベーションが上がるきっかけ
となる非常に良いプログラムだった。
自分の強み、弱みを整理でき、自分のスキルに
ついて棚卸しができた。
自分の希望する業種に対するサポートをしてい
ただき、きめ細かいフォローがあった。
技術者はテクニカルスキルが重要と考えていた
が、コミュニケーションスキルなどのポータブ
ルスキルが重要であると理解でき、自己認識の
掘り起こしに注力できた。
ポータブルスキルの掘り起こしができて自分の
「売り」を明確にすることができた。中小企業
でのビジネスに興味を持つようになり、出向等
就業先のターゲットの幅が広がった。
3.平成26年度事業実績
平成26年度 多様な「人活」支援サービス創出事業の全体のデータについては次の通りです。
プログラム参加者数
平均年齢
受入候補企業数
受入候補企業ポスト数
就業実施人数
198人
51.4歳
約220社
約340
67人
プログラム参加者について
 研修参加者は198名
 大企業製造業出身者が多く、平均年齢は51.4歳
プログラム参加者の出身業界
その他サービス業,
不動産業・物品賃貸
25%
その他,
1%
建設業, 1%
製造業, 47%
業, 1%
保険業・金融業, 2%
卸売業・小売業, 4%
運輸業・郵便業, 1%
情報通信業, 23%
受入候補企業について
 約220社の約340のポストの提示あり
 製造業が最も多いが、情報通信、サービス業等の参加も多くなっている
受入候補企業の業種
その他, 5%
その他サービス業,
建設業, 1%
製造業, 33%
28%
不動産業・物品賃貸
業, 3%
保険業・金融業, 0%
卸売業・小売業, 9%
運輸業・郵便業, 0%
情報通信業, 20%
10
4.「人活」支援サービス創出事業者の取組概要
株式会社 社会人材コミュニケーションズ
キャリア・イノベーション・プログラム
キャリア自律出向型
特徴




参加者:41名
大企業にて活躍中の人材が、いかに成長分野の事業者に貢献しうるかの実現可能性を検証
大企業からの人材提供プロセスにおいて企業側にとって低リスクな手法を試行
大企業で身に付けた貴重なスキルを元にし、流動性に重要なマインドセットの変革を中心とした研修の実施
プロフェッショナル人材の採用により、大きく成長する可能性のある中小企業への出向を支援
スキーム
ターゲットとする人材像
キャリアイノベーションプログラム
出向元企業
人員構成の適正
化を図りたいが、
リストラは行って
いない
対象従業員
プログラム
受講希望者
出向先企業
参加者の募集
(派遣元企業)
・既存コンサルティング顧客対象
・OP希望企業は排除
研修の実施
(次ページ参照)
Step1:
送出企業の人事部
に声かけ
Step2:
研修・キャリアカウン
セリング
受入企業の募集
(派遣先企業)
・マイナスイメージの払
しょく
マッチング
の実施
・時間をかけた丁寧
な面接
成長分野で
シニア採用に
理解ある中
堅・中小企業
 ①大手企業在職中、②20年以上
の勤務経験と定義し、できれば③
マネジメント経験があるミドル・
シニアを想定した。
 将来的に流動性を身につけてほし
い人材、出向等社外での勤務経験
により、能力開発に有効な影響が
期待される人材。
 従業員の能力開発(特にキャリア支援)の積極的な企業を選択し、各社の状況に応じた企画
設計を行い個別に提案。
 社内でのセミナーを実施し、自ら主体的に本プログラムへの参加を希望した人だけに研修を
実施した。
 研修/内省:6日間(約27時間)
「思考フレームを拡大する」「仕事の棚卸し」「5年後の幸せを考える」等
 研修/知識習得:5日間(約20時間)
企業分析を行い、プロポーザルを作成
 キャリアカウンセリング/再教育プログラムの一環として、しかるべきタイミングで都合3
回実施。職業人人生のゴールまでのキャリアにとどまらず、人生80年時代のゴールを見据え、
その実現のためにマイルストンを設定し、自身がどうあるべきか、どうふるまうべきかとい
う議論を行った。参加者がキャリアマップを完成させることができるように配慮。
Step3:
受入企業に対する
声かけ・コンサルティ
ング
 自社クライアントを中心に、「人活」の趣旨に賛同し、出向形態で人材の受入れが可能であ
る企業を探索した。次に送出企業の人材スペックを考慮し、彼らの活躍を想定しうる企業に
絞って参加を募集した。参加人材の総合的なスペックを提示し、具体的な活用イメージを持
てた企業に参加いただいた。
 受入企業のバリューチェーンを分析し、ボトルネックを明示。そこに対する人材の投入が成
長に有効であることを示し、参加を促した。
Step4:
マッチング・出向条件
等の調整
 募集要件ありきではなく、経営者の持つ経営課題を解決する担い手として出向人材を位置づ
け、受入企業と交渉。一般的な面接ではなく、時間・回数をかけた丁寧な議論による採用合
否の判定を行った
 出向期間中の具体的な貢献まで見越した上で、受入先企業に提案する方式を採用
事
業
の
強
み
11
社会人学校を運営している私たちは、プログラム参加者一人ひとりの個人と向き合って、彼らのキャリアを最後の
最後まで支援するという姿勢で「人活」支援サービス創出事業に臨みました。
キャリア・成長論という新しいコンセプトで、日本発のキャリアの考え方をベースに設計したプログラムを通じて、参加
者のキャリア自立を支援します。短期的にはイキイキと働き、長期的には自分自身のキャリアをしっかり選択できる
能力として、流動性を身に着けていただくことができました。
プログラム参加者の皆さんには、各人の多様かつ稀有な能力を最大限発揮していただける場の提供と、
受入企業の各社には、経営課題の解決に貢献できるベターベストな人材の紹介を、両立できる緻密なマッチングの
方法で実現できました。
テンプスタッフキャリアコンサルティング株式会社
テンプスタッフキャリアコンサルティング「人活」プロジェクト
特徴
キャリア自律出向型
グループ外出向型
参加者:31名
 成熟分野に在籍する人材が各人のスキルやノウハウを成長分野において活かす事により、人材の効果的活用の
実現可能性を検証。
 成長分野で必要なマインドやスキルに係わる再教育プログラムの開発。
スキーム
ターゲットとする人材像
 40歳から55歳程度の就業中の人材
 専門性や技術力があり、心身ともに
挑戦できる方
 事業内容や目的を踏まえ、チャレン
ジすることを自分自身で最終決断で
きる方。
Step1:
送出企業の人事部
に声かけ
 顧客企業への事前説明のほか、ホームページ、新聞広告、メーリングリスト等から
事業説明会へ勧誘し、サービス概要を紹介。
 事業説明会開催後は、個別に企業アプローチを実施。
Step2:
学び直し研修・
キャリアトレーニング
 内省:5日間(35時間)
マインドセット研修、市場価値測定、チームビルディング体験学習等
 知識習得:5日間(35時間)
アクションラーニング(経営幹部としての役割を発揮できるよう経営学(ビジネスモデル構築、
財務諸表の読み解き方等)を学習)
 キャリアトレーニング
自己理解深堀り、応募書類作成、自己PR、面接対策等の集合、個別トレーニング
Step3:
受入企業に対する
声かけ
 弊社、求人取引顧客企業へのジョブコーディネーターによる個別説明、人材リストの提供、ホーム
ページでの事業紹介、新聞広告、テレマーケティングによる参加要請。
 「人活」事業を通じて優秀なミドル人材を採用できるチャンスであると説明し、参加者のポータブル
スキル、経験を元に求人企業へ個別に声かけ。
Step4:
マッチング・出向条件
等の調整
 カウンセリングを通してマインドの設定、希望条件等のヒアリングを実施した上で、求人情報の開
拓、紹介を実施するとともに個人ベースでの実践的活動を支援。
 出向成立に向けた条件調整、交渉立ち合いなど調整役割を果たす。
事
業
の
強
み
テンプスタッフキャリアコンサルティング「人活」プロジェクトの強みは2年間にわたる事業実績、労働移動創出事例
数にあります。学び直し研修の他に失業なき労働移動にフォーカスした内容のキャリアトレーニングを充実させること
で、転身基礎力を継続・反復して学び、実践し「転身への自信」を深めるとともにカウンセリングによるマインドチェン
ジを自発的に促すことで失業なき労働移動を実現させました。
テンプスタッフキャリアコンサルティング「人活」プロジェクトの特徴は、
1)実践的なキャリアトレーニングによる出向等就業に向けた社外転進力の向上
2)ほぼ毎日、コンサルタントとの面談、触れ合いにより信頼関係の構築とマインドの醸成
3)ジョブコーディネーターによるタイムリーな求人提供と企業とのリレーションによる受入の実現
上記を連動・連携させた支援により短期間で自発的マインドチェンジを実現します。
12
株式会社 日本マンパワー
ミドルマッチングプロジェクト
特徴
スキーム
グループ外出向型
参加者:50名
 マインドセット研修、ポータブルスキル研
修、キャリアカウンセリング等のプログラ
ム受講により自律型人材を育成、成長産業
への転進に対して視野を拡大する。
 出向元企業、出向先企業、出向候補者とい
う3者の課題を分析し、その課題を解決す
るための施策を展開する。
ターゲットとする人材像
 キャリア開発研修実施企業における、スキ
ルと経験を有するミドル層以上の人材
 成熟分野で、スキルと経験を有するミドル
層以上で社外での活躍も期待される人材
Step1:
送出企業の人事部
に声かけ
Step2:
研修・キャリアカウン
セリング
 当社の自主事業における企業内キャリア形成支援コンサルティング先企業から、特に、ミド
ル層以上にキャリア開発研修等を実施している企業を中心に企業開拓。
 「マインドセット研修」、「ポータブルスキル研修」(仕事のし方、人との接し方、等)を
開発し、キャリアカウンセリングと計画的に組み合わせた教育プログラムを構築
・プラチナ人材キャリア形成支援研修&カウンセリング 1日間(8時間)
・職務経歴書作成セミナー1日間(8時間)
・個別キャリアカウンセリング各自5回(8~10時間)
・スキルセミナー(仕事のし方編)1日間(8時間) ・ビジネス基礎能力アセスメント
・スキルセミナー(人との接し方編)1日間(8時間)・ビジネス基礎能力アセスメント解説セミナー(2時間)
・プロアクティブリーダーシップセミナー1日間(8時間) ・Eラーニングプログラム11コンテンツ(計58時間)
Step3:
受入企業に対する
声かけ・コンサルティ
ング
 成長分野企業(情報通信、人材、医療、介護、福祉等)に人材ニーズ調査を行い、成長分野
での人材ニーズを把握するとともに、受入企業開拓を実施。
 大手企業のスキルと経験を持つ人材が、ベンチャー企業等経営資源(人的資源)が乏しい成
長分野の受入企業側で不足している管理部門や営業部門をカバーできると説明。
 出向制度未導入企業については、制度導入による戦略上の優位性を伝えた上で、企業成長の
方向性とあわせたプランで導入コンサルティングを実施。
Step4:
マッチング・出向条件
等の調整
 キャリアカウンセリングの回数を重ねる中で、社外転進に向けての意欲を醸成。スキルと経
験だけでなく、価値観やキャリアの方向性を確認し、自律的なキャリア形成を支援。
 出向負担金や期間等の条件面では、関係者の意向を十分くみとり、会社の制度と照らし合わ
せながら、各関係者が満足するよう調整。
事
業
の
強
み
13
株式会社日本マンパワーでは、キャリア開発のパイオニアとして培った知見やノウハウを活かし、「人活」支援サービス事
業として「ミドルマッチングプロジェクト」を実施しました。本事業では、ミドル層が「本来の仕事観」に気づき、「目標の明
確化」、「課題の整理」とともに視野が拡大することで自律型人材として成長できるように、マインドセット研修、ポー
タブルスキル研修、キャリアカウンセリング等を計画的に組み合わせたプログラムを構築しました。
さらに、プログラム受講後、自律したミドル層が成長産業へ転進(出向)できるようにマッチングを図りました。送出企業、
受入企業、特に、参加者の視点から満足度の高いプログラムとなり、多様な「人活」支援サービス創出事業の一翼を
担って事業価値向上に挑戦的に取り組みました。
株式会社 パソナ
グローカル成長企業×ミドル・シニアチャレンジャーマッチング・プロジェクト
グループ外出向型
特徴
スキーム
参加者:39名
 就業中の人材を対象とした「在籍型」プログラム
 「自分を知る」、「相手(就業先)を知る」を通じ
「転進マインドの醸成」を目指す研修プログラムの
開発・実施
 中小企業における具体的就業イメージの醸成
 参加者のスキル・適性・希望に合った就業先の開
拓・紹介及び丁寧なカウンセリング
ターゲットとする人材像
 35~60歳のミドル・シニア人材で、グローバル人材
(海外経験等)、マネジメント人材(組織・業務マ
ネジメント経験等)、スペシャリスト(各種業務に
おける専門性)その他成長分野での活躍を期待でき
る人材
Step1:
送出企業の人事部
に声かけ
Step2:
研修・キャリアカウン
セリング
Step3:
受入企業に対する
声かけ・コンサルティ
ング
Step4:
マッチング・出向条件
等の調整
事
業
の
強
み
 当社再就職支援部門の既存顧客及び日本雇用創出機構の既存株主、賛助会員企業に
対してアプローチ。事業説明を行い、参加を募った。
 内省:7日間(35.5時間)
ポータブルスキル体感型ワークショップ、スキルの棚卸しと職務経歴の整理、自分への気付
きの振り返り
 知識習得:3日間(13時間)
見聞を広めるための情報収集力、Balanced Score Cardによる企業分析、ストレスマネジメ
ント等
 働き方:4日間(9時間)
昨年度「人活」参加者からの講話、中堅・中小企業での成功失敗談についての講演
 当社再就職支援部門での人材受入実績のある企業の中で、成長分野の中堅・中小企
業を中心に、ダイレクトメールや直接声かけを実施。また、参加者の希望が明確な
場合には、希望に添った求人企業の募集に努めた。
 コンサルティングを通じて、求人票作成に関するアドバイス、採用手法としての出
向の活用に関するアドバイスを提供。
 カウンセリングを通じて把握した参加者の適性・スキル・希望に添った求人案件の
開拓、紹介によるマッチングを行うとともに、グループミーティングを通じた参加
者間の情報共有を促し、研修受講直後の高いモチベーションの維持に努めた。
 人材ビジネス事業者としての知見やノウハウを最大限に活用
株式会社パソナでは、人材ビジネス事業者として培ったミドル・シニア層を対象にしたサービスにおけるノウハウを活用し、研
修プログラム(2週間)、キャリアコンサルティング(月2回以上)及びグループミーティング(月1回)を一体的に運営する
ことで「人活」支援サービス事業においても多くの成果を挙げています。特に研修プログラムに関しては、参加者の96%よ
り「大変満足」あるいは「満足」の評価を頂きました。
 就業中のミドル・シニア人材のキャリア自律化を全面的にサポート
当社では、「人活」支援サービスを、人材送出企業、参加者、人材受入企業それぞれに対して付加価値を提供する新
しいサービス分野として捉え、就業中のミドル・シニア人材の「キャリアの自律化・明確化」を通じた転進サポートを提供す
る新たな「在籍型」支援サービスの構築・自立化を目指しています。
14
一般社団法人 全国心理業連合会
メンタルコンサルタント育成および人材マッチング事業
スペシャリスト出向型
特徴
 「メンタルコンサルタント」の育成を行うことにより、
ヘルスケア産業の1つである心の健康産業への出向・
転籍を支援。ミドル・シニア人材に新しい活躍の可能
性を見せる
 研修の段階でOJT的な内容を盛り込むことで、研修時
と出向・転籍後の現実との乖離を防ぎ、安心して出
向・転籍をするベースをつくる
ターゲットとする人材像
 40代、50代の総務、人事・労務等の対人折衝の多
い職種経験者で、10年以上の職務経験を持つ方
 カウンセラーの資格を有するもしくは心理カウンセ
ラーをめざして学んでいる人材
 所属企業でメンタルヘルスケア関連の職種従事者、
または配置転換希望者
参加者:16名
スキーム
全国心理業連合会
「人活プロジェクト」
事務局
送出企業
プログラム
参加希望者
個人会員
・対人折衝の多い職種(総務、人事・労務、
採用・教育、営業等)経験者
・10年以上の職務経験
・40代から50代
・カウンセラーの資格を持っている者または
現在、学習中の者
・所属企業でメンタルヘルスケア関連の職
種従事者、または配置転換希望者
•
•
•
•
適性、スキル出し
プログラム参加者募集
再教育カリキュラム開発
研修実施とマッチング(東京・
大阪)
• 効果検証
• 「人活」支援サービスプログ
ラムとりまとめ
法人会員
=受入先
企業
出向後、
・転籍
若しくは
・送出企業
に帰任
メンタルコンサルタント
日本精神保健社会学会
テキスト、ライセンス
Step1:
送出企業の人事部
に声かけ
 当連合会の個人会員をベースに「人活」プログラム参加者を募集(個人ベースでの参加申し込
み方式)。及び、当連合会の法人会員とすでに取引等のある企業・団体等への働きかけ。
Step2:
研修・キャリアカウン
セリング
 研修:15日間(90時間)=座学×3日間、実習12日間
座学=心理業界の基礎知識と関連スキルの習得
メンタルコンサルタント実習=企業へのアプローチ、プログラム構築及び企画書作成等
キャリアカウンセリングは研修中、及び出向後にも定期的に実施
Step3:
受入企業に対する
声かけ・コンサルティ
ング
 心理業界で活動し、法人向けサービスで実績のある企業等に絞り募集。
 キャリアのある人材に入っていただくことが、受入先企業にとってどれだけの価値
があるかを中心に説明。キャリアのある人材が持っているのは労働力ではなく、ナ
レッジであり、心理業界にとって今、必要なものの1つ。
Step4:
マッチング・出向条件
等の調整
 研修開始すぐの段階で、受入先企業一覧及び条件等をまとめた資料を配付。その後、受入先
企業の担当者に研修会場に来てもらい、自社プレゼンを行っていただくことで、より具体的
な就業イメージを持っていただいた。
 同時並行的にキャリアカウンセリングを行い、参加者の想いや希望について整理をするとと
もに、面接の機会も提供。参加者と受入先企業とのコミュニケーションを促した。
 これらをすべて研修期間中に行うことで、研修期間終了後には出向希望者の受入先企業がほ
ぼ決定していた。
15
事
業
の
強
み
 明確なモデルを設定することにより、個人のモチベーションを上げる
「メンタルコンサルタント」という、明確な活動のモデルを設定することにより、人の役に立ちたい、心理業界で活動したいという
モチベーションをあげ、目的意識を明確にし、プロジェクト参加にあたっての説明会の段階ですでにマインドセットがなされた状
態にする。
 自主性を重視し、小さなステップをクリアしていくことで、達成感を積み上げていく
受入先企業に行ってからOJTを行うのではなく、研修(メンタルコンサルタント実習)の段階でOJT的なことを行うことが、
研修のポイント。メンタルコンサルタントとしての活動をいくつかの小さなステップに分け、1つずつクリアしていくことで達成感を持
たせる研修プログラム構成にすることで、実習や就業にあたって生じる不安を解消していくことを心がけている。また、各ステップ
にあたっての活動をやるかどうかは参加者に決めていただく等、自主性を持たせる工夫を行っているのも特徴である。
株式会社 パソナテック
企業ロゴ
エンジニア向け Inspire to the future プロジェクト
スペシャリスト出向型
特徴
参加者:21名
スキーム
 技術系のミドル層を対象にした「人活」支援
サービス
 製造業、IT系企業など異業種が人材交流や技術
交流を通じて学びあう教育メニュー
 被災地訪問、新規事業疑似体験、事業化挑戦
(社外就業体験)の3本立て
ターゲットとする人材像
21名
 ミドル層で大手企業の技術職が対象。なかでも、
本当は優秀な人材でありながら活躍しきれてい
ない人材
Step1:
送出企業の人事部
に声かけ
1.リフレーミング研修
(被災地にて)
2.新規事業疑似体験
プログラム
3.事業化挑戦プログ
ラム
・メンタリング(月1回)
・プログラミングスキ
ル学習
(オンライン)
11名
 当社及びグループ会社の顧客を中心にご案内。
Step2:
研修・キャリアカウン
セリング
 リフレーミング研修(既存の概念を取り払う):1泊2日の被災地合宿
被災地復興を担ったリーダーから被災当時の話を聞きながら現状を視察。前向きにがんばる
ことの大切さ、仕事のやりがいの大切さに気付きを得る。
 新規事業疑似体験プログラム
また、自分の人生の振り返り、価値感観探求を行うことにより、将来の目標を定める。アイ
ディアソン、チームビルディング、プロトタイプ作成、ビジネスプラン作成等の知識習得と
実施。
 事業化挑戦プログラム
社外就業体験を兼ねて、成長分野の企業にて前プログラムで作成したプロトタイプの事業化
に挑戦。成長分野の新規事業に資する事業になることをめざす。
 知識習得:6日間(42時間)1泊2日の合宿含む
大手企業と成長分野の企業からの参加者の混合チームを結成し、プログラム参加者の中から
生まれたアイデアのプロトタイプ制作を実施。
Step3:
受入企業に対する
声かけ・コンサルティ
ング
 新規事業疑似体験プログラムに参加した企業及び昨年度「人活」事業でプログラムに参加し
た企業を中心に個別に声かけ
 対面により、リフレーミング研修及び新規事業疑似体験プログラムの効果を説明し、プログ
ラム参加者の具体的なポジションや活躍イメージを説明。必要な手続きについても支援。
Step4:
マッチング・出向条件
等の調整
 事業全体を通して参加者の意欲向上を図った。新規事業疑似体験を経て、社外就業体験をは
さむことにより、より一層、出向、転籍を成功させる。また、不一致、違和感の解消も行う。
事
業
の
強
み
●所感:単なる人材の交流、流動といったスキームは、既に人材ビジネス会社を中心として、サービス化されている。
今回の「人活」事業での取り組みは、「あらたな人材活用の仕方」として、受入先企業、送出企業双方にとっても
非常に価値のある検証であり、人材サービス会社にとっても、新たなコンテンツなり得ると考えている。
●満足度調査結果:新規事業疑似体験プログラム参加者満足度 92%
●プログラム参加者の声:
・会社に言われて参加したが、研修の参加回数を重ねるごとにいろんな考えを知ることになった。これほど打ち込めたことは近年なかった。
・数々の研修を受けてきたが、初めての経験をした。考える自分ではだめで、自分には手や体を動かして働くことが欠けていたと気づいた。
・人は実に短時間で変われるのだと気づいた。
16
平成26年度 多様な「人活」支援サービス創出事業
URL:http://www.meti.go.jp
事例集
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