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住民に活用される電子収納を考える - Nomura Research Institute

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住民に活用される電子収納を考える - Nomura Research Institute
NRI Public Management Review
住民に活用される電子収納を考える
株式会社 野村総合研究所
社会産業コンサルティング部
上級コンサルタント
小林
慎太郎
ナダの郵便事業体であるカナダポストが提供
1.はじめに
するサービス“epost”を参考に、住民に活用
行政手続のオンライン化及びオンライン利
される電子収納について論じる。また、ソリ
用促進において、
「電子収納」は不可欠な機能
ューションの一つとして「電子私書箱サービ
である。また、これまで政府のオンライン利
ス」を取り上げ、その構築・運用方法につい
用促進策において、本人確認や添付書類の扱
て考える。
いと共に、重点的な対応を求められているテ
2.動き始めた電子収納
ーマである。その電子収納が今、転機を迎え
ている。
IT 新改革戦略以降、手数料割引や減税とい
1)伸びるペイジー
ったオンライン利用促進策が打ち出され、ま
電子政府の収納手段として e-Japan 戦略策
た公金のクレジット収納が認められるなど、
定時より奨励されてきたマルチペイメントネ
電子収納に対する環境は大きく変わった。し
ットワーク(サービス名:Pay-easy ペイジー)
かし、果たしてこれらの施策が住民に訴求で
は、2004 年 1 月に国庫金・地方公金の電子納
きているであろうか。本稿では、電子収納の
付サービスを開始して以来、2006 年度に最も
動向を踏まえた上で、民間事業者の取組やカ
大きく利用が進んだ(図表1)。
図表1:
(百万件)
ペイジー年度別取扱い件数の推移
民間料金
国庫金・地方公金
25
20
15
10
5
0
2001年度
2002年度
2003年度
2004年度
2005年度
2006年度
出所)シーメディア「電子決済総覧 2007-2008」
NRI パブリックマネジメントレビュー June 2007 vol.47
-1-
当レポートに掲載されているあらゆる内容の無断転載・複製を禁じます。すべての内容は日本の著作権法および国際条約により保護されています。
Copyright© 2007 Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
ペイジーは、インターネットバンキングや
うである。これは、ペイジーに対応するため
モバイルバンキング、ATM での支払い等、多
には、庁内基幹システムの改修や、納入通知
彩な収納チャネルに対応でき、また、高い情
書の仕様変更等、導入に際して大きなコスト、
報セキュリティやリアルタイム処理といった
労力が伴うことによるものと考えられる。
優れた特徴を有している。あいにく、これま
でオンライン手続の利用低迷と共に、実際の
2)始まるクレジット収納
利用は伸び悩んでいた。しかし、IT 新改革戦
オンラインショッピングでは最も普及した
略を機に、国税庁をはじめとする各機関でオ
収納手段であるクレジット収納は、これまで
ンライン利用促進方策が精力的に展開され、
法的根拠が曖昧であったため、公金の収納へ
住民における認知度の向上、金融機関側の利
適用されなかった。しかし、2006 年 6 月の地
用環境充実といったプラスのサイクルが回り、
方自治法の改正によって、クレジットによる
利用件数が大きく増加したものと推測される。
公金の収納が明確化され、2007 年度より複数
なお、自治体におけるペイジーの導入は増
の自治体でサービス提供が開始されている
加しているものの(2007 年 3 月末現在で 26
(図表2)。
団体)、急速に普及するという状況にはないよ
図表2
自治体におけるクレジットカード決済の導入
行政機関
対象
決済方法
大阪府
オンライン申請に伴う手数料等
都度払い型
宮崎県
自動車税
都度払い型
藤沢市
軽自動車税
都度払い型
三重県玉城町
固定資産税、住民税、国民健康保険料、 事前登録型、窓口
水道料金等の 12 費目
東京都水道局
水道料金
準備中
丸亀市水道局
水道料金
事前登録型、窓口
資料)各自治体公表資料より作成
クレジットカード収納は、手続1件ごとに
体側は未だあまり導入に積極的ではない。最
申請する「都度払い型」の他、口座振替のよ
大の要因はクレジット収納に伴う手数料の負
うに、事前にクレジットカードを登録してお
担であるが、法が成立したばかりで運用ルー
くことで、定期的に引落しを行う「事前登録
ルの整備が追いついていないことも大きい。
型」を選択することもできる。前者はオンラ
クレジットカード会社を中心に組織される非
イン手続の手数料や、年に一回だけ収納の必
営利の民間団体「公金クレジット決済協議会」
要な自動車税や軽自動車税に適しており、後
は、手数料以外の課題について、2007 年夏頃
者は、水道料金や保育料のような定期的な収
にガイドラインを策定することになっており、
納が必要な費目に適している。
解決が期待される。
クレジット収納は既に広く普及している収
納手段であり、各種調査によっても住民側の
利用意向の高いことは明らかであるが、自治
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ケート結果(図表3)によると、オンライン
3.求められる支払いやすい環境の整備
ショッピングでは、5割近い経験者がクレジ
公金の電子収納を実現するための手段には、
ットカードによる決済を最も好ましいとして
ペイジーがあり、最近になってクレジット収
いる一方で、代引きやコンビニ収納に対する
納が追加された。しかし、民間分野に目を転
ニーズもそれぞれ2割程度存在する。
じると、コンビニ収納や代引き等、さらに他
ここで留意したいのは、オンラインショッ
の収納サービスもあわせて提供することが一
ピングであったとしても、必ずしも消費者は
般的になっている。また、領収書の発行等、
オンライン決済を望んではいないということ
支払いに伴うサービスも適切にサポートされ
である。このため、民間事業者は少しでも販
ている。ここでは、民間事業者の取り組みを
売機会を失わないように、決済(収納)手段
参考に、支払いやすい環境について論じる。
を多様化させている。同様に、行政において
も、オンライン利用促進及び税金等の収納率
向上のためには、利用者ニーズに応じて決済
1)利用者ニーズにあわせた決済手段の多様
手段を多様化させる取り組みが求められる。
化
民間の決済サービス会社が実施したオンラ
インショッピング経験者に対して行ったアン
図表3
0%
ネットショッピングの際に利用する支払い方法
10%
20%
最もよく利用する
最も好ましい
クレジットカード
30%
40%
50%
60%
62.6
80%
14.7
46.7
代引き
70%
18
コンビニ
銀行振込
11.4
21.3
郵便振替
90%
100%
7.4 3.4 0.5
8.3
4.6
1
その他
資料)ネットプロテクションズ「ネットショッピングの際に利用する支払い方法に
ついて」(2007 年 1 月)を元に再構成
2)オンライン決済に伴う領収書等の証明書
のようにオンライン決済に伴う領収書の発行
が頻繁に求められる事業者においては、Web
発行に対するフォロー
ペイジー及びクレジットによる収納はとも
画面上において、領収書を表示する等のサー
に、オンラインで決済した場合、領収書等は
ビスを提供している。顧客サービスの一環と
その場で発行されない。このため、航空会社
して領収データを Web で確認できるサービス
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を提供する事業者も散見されるようになった。
一方、行政機関においては、利用者は収納
ダポストの電子私書箱・決済サービス“epost”
を紹介しよう。
機関に対して別途、領収書の請求が必要とな
カナダポストは、公社の形態をとったカナ
る *1 。民間事業者の様に、領収データを Web
ダにおける郵便事業体である。カナダ国内で
画面上で表示できるような仕組みを検討する
は、売上で 50 番目、従業員数で 10 番目の規
余地はあろう。
模を誇る。1981 年から郵便自由化が行われ、
一部の郵便物を除き、民間事業者と競合して
3)電子収納を希望する住民にはオンライン
いる。
“epost”の誕生には、IT バブルの最中
でいずれ郵便物は電子メールなどに取って代
で通知
通常、納付書は書面で通知される。電子収
納する場合は、パソコンを起動し、所定の Web
わられ、大幅に郵便市場が縮小すると予測さ
れていた時代背景が影響している。
サイトにアクセスし、コードを入力する、と
いう手順となる。しかし、これが、電子メー
1)“epost”とは?
ルのようなメディアを通じて、オンラインで
“epost”とは、カナダポストが 1999 年に
通知を受けることができれば、収納サイトへ
世界に先駆けて開始した電子私書箱・決済サ
のアクセスも容易になり、コードの打ち間違
ービスである。郵便サービスの一つである私
いも減少し、利便性は高まるものと考えられ
書箱サービスを、インターネット上で電子的
る。納税通知書のように、
「書面で」通知する
に提供し、そこへ公共料金等の請求書を送信
ことが法律で定められているという場合であ
し、その場でオンラインバンキングやクレジ
っても、本人にオンラインで通知するサービ
ットカード等によって、決済まで行うという
スを併用することで、電子収納の利用が促進
ものである。
類似のサービスとして、アメリカで銀行が
される。
しかし、オンラインで通知する場合、本人
事業主体となって普及の進む電子請求書発
に対してどのメディアを通じて通知するかが
行・決済(Electronic Bill Presentment and
問題となる。行政になりすまして住民からお
Payment:EBPP)サービスがあるが、epost は
金を巻き上げる新たな「振り込め詐欺」の手
郵便事業体が実施している点、そしてリアル
口として利用されかねない危惧がある。この
の郵便物とのハイブリッドサービスを提供し
問題への対処法は次節において検討する。
ている点が異なっている。
4.カナダポストによる電子私書箱・決済サ
2)利用イメージ
epost 利用手順は次のとおりで、
「2.求め
ービス“epost”
られる支払いやすい環境の整備」で挙げた要
住民視点の支払いやすい環境の整備に寄与
件にほぼ対応している。
する民間事業者のサービス事例として、カナ
*1
タイムラグが生じる課題は残るが、自動車税の収納のように納税証明書が継続車検等の別目的で必要と
なることが予め分かっている場合は、後日、自治体からオンラインで決済した住民に対して一斉に送付
する運用が取られる場合がある。また、国税の場合は、電子署名の付与された電子納税証明書を申請に
応じてオンラインで発行するサービスを提供している。この場合、電子納税証明書を受け入れる機関や
サービスが未だ少ないという課題はある。
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図表4
カナダポストの電子私書箱・決済サービス“epost”のトップページ
出所)http://www.epost.ca/
①
②
(2007 年 5 月)
epost のホームページで電子私書箱を
開設する。
メーラーリスト(請求書発行者リスト)
の中から、必要なメーラーを選択して、
私書箱に登録する。
い確認番号が提供される。
⑤ 私書箱の機能を用いて文書を管理する。
文書は 7 年間保存される。
3)ビジネスモデル
利用者は epost を無料で利用することが
[メーラーリストにある事業者の例]
* 自治体
* ライフライン事業者
(電力、ガス、電話等)
* 大手銀行、クレジット会社
* 大手小売店
できる。カナダポストが epost の運営にか
かるコストは、請求書を発行している事業
者から徴収する。2005 年時点で epost に登
録している利用者は、アカウントベースで、
約 160 万人(カナダの人口の約 5%に相当)。
③
後日、私書箱に届いた請求書を参照す
る。なお、事前に電子メールで自分の
epost アカウントに請求書が届いた旨の
通知が送付されている。
④ 請求書をオンラインで支払う。決済手
段は、利用者のニーズに応じてオンラ
インバンキング、クレジットカード決
済等が選択できる。さらに支払い画面
には、請求データが自動的に入力され
ており、転記ミスに対するサポートが
されている。また、支払い後は、支払
NRI パブリックマネジメントレビュー June 2007 vol.47
現在、epost に登録している事業者は約 100
社で、200 種類の請求書について epost 経
由で支払いができる。決済件数が増えれば
それだけ収益が上がるビジネスモデルとな
っており、2005 年のカナダ議会図書館のレ
ポートによると、epost 単体での収益性を
2007 年 頃 ま で に 黒字 化 さ せ る見 通 し が 述
べられている。
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5.我が国の電子私書箱サービス(仮称)
されている。これは社会保障分野において各
への提案
機関に分散している年金や医療などの個人情
~epost に学ぶ~
報を手元で管理できる仕組み(図表5)であ
2007 年 4 月 15 日に IT 戦略本部において決
定された「IT 新改革戦略 政策パッケージ」
り、2010 年頃のサービス開始を目指すとされ
ている。
において、電子私書箱(仮称)の創設が明記
図表5
IT 戦略本部で示された電子私書箱のイメージ
出所)IT 戦略本部(第 39 回)資料
電子私書箱の仕組み自体は、住民ニーズに
ものであり、これらを活用することにより、
応える部分も多いと考えられるが、これを行
効率的に構築することが可能である。例えば、
政機関が構築主体となり、行政サービスに閉
電子交付サービスについては、証券会社が取
じた仕組みとして構築するとなると、住民基
引報告書や目論見書などの配信に用いている。
本台帳カード(住基カード)/公的個人認証
もっとも大事なことは、よりよいサービス
サービスのように、ほとんど利用が進まない
の実現に向け、民間事業者の創意工夫を引き
ことが危惧される。そこで先行事例として
出すための競争環境を醸成することである。
epost を参考にして、我が国における電子私
このためには政府がサービスを運用するので
書箱サービスのあり方を考え、次のとおり 5
はなく、複数のしかるべき民間事業者がサー
点提案する。
ビス主体となることが望まれる。
○構築・運営主体を民間事業者とする
○電子私書箱へのアクセスは ID/パスワー
電子私書箱サービスを実現するために必要
ドで行う
となる要素技術については、既に多くの民間
IT 戦略本部で示されたイメージ(図表4)
事業者が別のサービスにおいて実現している
では、電子私書箱へのアクセスは IC カードで
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行うことになっている。しかし、多くの住民
書の伝達手段としては信頼できない状況にあ
にとって IC カードによるインターネットへ
る。送信元がはっきりしている電子私書箱は
のアクセスは馴染みのないものであり、住基
重要文書の伝達手段として、キラーアプリに
カード/公的個人認証サービスのように、利
なるポテンシャルを秘めている。
用を阻害する要因となってしまうことが予見
される。そもそも電子署名は、不特定多数の
○住民のコスト負担は無しとする
主体間におけるメッセージのやり取りを行う
電子私書箱サービスは、行政機関及び民間
場合の本人確認に用いるためのものであり、
事業者ともに、確実に本人へメッセージを届
epost のように、発信者を自らが選定する仕
けることのできる手段であるため、大変利用
組みとした場合、電子署名の機能は不要とな
価値の高いものである。このため、epost で
る
*2
。暗号通信をするだけであれば、ID/
は、運用にかかるコストは、住民からは徴収
せず、全て発送者の費用としている。従量制
パスワードで要件は充足される。
の課金体系にすれば、運用主体は利用を促進
するために、自ずと知恵をしぼることになる。
○電子私書箱には決済機能も付加する
電子私書箱の普及を促進するためには、個
人情報の管理だけでは用途としては不十分で
6.おわりに
ある。決済機能も付加することによって、各
種の支払いに対応できるようにすれば、支払
NRI 野村総合研究所では、2002 年に 3 ヶ月
いやすい環境の構築に寄与し、電子収納の利
間、総務省及び約 10 社の民間企業と共に、電
用拡大が期待される。決済手段としては、ペ
子私書箱と同等のサービス「POSTUB」の社会
イジーやクレジット決済等、複数の手段を用
実験をしたことがある。この時は、サービス
意することが望まれるが、これは運用主体と
そのものの有用性は確認されたものの、今日
なる民間事業者に考えてもらえばよい。
ほどブロードバンドが普及していなかったこ
と、住基ネットの導入などに伴う個人情報保
○電子私書箱へは、行政機関に限定せず、民
護に関する懸念が高まっていたことなどを理
間事業者も送信できるようにする
由に、社会インフラとして本格的に導入され
住民 1 人が行政機関から受け取る郵便物は、
るまでには至らなかった。しかし、時を経て
あまり多くない。住民が定期的にアクセスす
条件は整いつつある。
る仕組みでなければ、利用は進まない。epost
電子私書箱サービスは、epost の事例に見
のように、ライフライン事業者や銀行・クレ
るとおり、住民の利便性向上に寄与し、かつ
ジット会社等の社会一般的に信用力のある事
行政及び民間事業者が住民にインターネット
業者からの請求書等も受け入れることにすれ
経由で住民へ確実にリーチすることのできる
ば、利便性は確実に高まる。
手段として非常に高い可能性を秘めた仕組み
通常の電子メールは、スパムやフィッシン
グメールが大量に届くため、もはや重要な文
*2
である。民間活力を十分に引き出すことので
きるスキーム作りが求められている。
電子署名用ではなく、認証(Authentication)用の IC カードとする場合は、希望する住民にのみ配布す
るといった運用にして、なるべく障壁を低くすることが有効と考えられる。
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(参考文献)
・財務省「平成 19 年度税制改正の大綱」2006 年 12
月 19 日
・電子政府評価委員会「平成 18 年度報告書」2007
年3月
・総務省「新電子自治体推進指針」2007 年 3 月
・総務省「電子自治体推進のための住民アンケート
と改善のポイント」2007 年 5 月
・シーメディア「電子決済総覧 2006-2007」2007 年
4月
・高井勝正「佐賀県のマルチペイメントネットワー
クに対応した収納システムについて」月刊 LASDEC、
2005 年 10 月
・IT 戦略本部「IT新改革戦略
政策パッケージ」
2007 年 4 月 15 日
・Philippe Le Goff
a
Provider
of
” Canada Post Corporation as
Financial
and
Government
Services: The Way of the Future?”, Economics
division, Library of parliament, 25 July 2005
・佐々木崇「電子ポスト「POSTUB」の社会実験」NRI
知的資産創造 2002 年 7 月号
筆 者
小林 慎太郎(こばやし しんたろう)
株式会社 野村総合研究所
社会産業コンサルティング部
上級コンサルタント
専門は、電子行政をはじめとする IT 公共政
策、IT マネジメント
E-mail: s1-kobayashi@nri.co.jp
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