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Page 1 Page 2 Page 3 テクノネッ トワ巨ク V。ー.ー6 誌上ゼミナール
ネツヽワ ク
―
Vol.16
ー
滋賀 県 工業 技術 センター
1990/11
INDUSTRIAL RESEARCI CENTER OF SIIGA PREFECTURE
・
=コ
ゝ
… 2
t
i
pR目 鳳
滋賀県工業技術センター
520-30滋 賀県栗太郡 栗東町 上砥 山232
TE L 0775-58-1500 FAX 0775-58-1373
交通案内
至米 原
● 」R線 ご利用 の場 合
琵琶湖線 (東 海道本線)草津駅下車 (東 口)
帝産 バ ス「六地蔵」行 又は
「 トレセ ン(栗 東高校経 由)」 行・
北 の 山下車 徒歩 ………………・
C
車津駅 か らタ クシー…
栗束高校
栗東
・20分
・3分
15分
I
。 自家用車 ご利用 の場 合
琵琶湖CC
名神 高速道路
栗東 イ ンターチ ェ ンジ (信 楽方面 出 口)よ り
5分
田
ネッ騰ワ申ク
Vol.16
1990/11
誌 上 ゼ ミナール
フ ァジ ィ制御
一人間のあいまいな感覚 をコンピュー タに載 せ る一……
テクノレポー ト
赤外 レーザを用いた距離計測器の試作………………………… 6
派遣 レポー ト
ブラジル・ リオ・ グランデ・ ド・スール州 を訪ねて………… 8
機器紹介
GPC分 析 装置 ……… ………………… ………………… ………12
・…
・……12
プ ラズマ CVD装 置 ………… ……………… …
表紙
世の中には意図 されたものでな くとも、造形的 にハ ッとさせ られる物が
よくあります。これはエアバルプをパ ソコンにより画像処理 したものです。
誌 liゼ ミナ ール
フ ア ン イ制 御
ご栽 せる一
下ス河 のあいまいな感覚 をコンピュータ″
技術第 一 科
小川 栄司
ファジ ィ洗濯機、 ファジ ィ掃除機 に、 ファジ ィビデオカメ ラ・……
最近、
「 ファジ ィ制御」 を応用 した家電製品の登場 が相次 いでい ます。
ここでは、 この「 ファジ ィ制御」 について、その概要 を簡単 に説明 します。
フ ァ ジ ィ とは
フ ァジィ (Fuzzy)と い う言葉 は 、綿 毛 や桃 の 表
義 しなければなりませんで した (図 1左 )。
これに対 し、厳 密 な定義 がで きないの ならもう
面 の うぶ毛 を表 す フ ァズ (Fuzz)と い う英語 の形
少 し自然 な定義 がで きないだ ろ うかと言 うことで
司で、 「 あ い ま い な」 とか「ば や けた」 といっ
容言
考 え出 されたのが「 フ ァジ ィ集合」 です。例 えば
た意 味 を もって い ます。
20歳 の中年 の度合 は 0、 30歳 は0.2、 45歳 は1.0と
私 た ちは 日頃 、
「 す ご― く大 きい」「 ち ょっ と寒
い うよ うに、ある年齢 が中年 とい う集合 に所属 し
い」 な どの よ うに、数 量的 に表 現 す るこ との 困難
ている度合 を0∼ 1の 数値 で表現 します (図 1右 )。
な “あ い ま い"な `晴 報 を、 ご くあた りま えの よ う
ファジィ集合では、 この 0∼ 1の 数値 のことを「 グ
に使 って い ます。 ところが、 1か Oか の情 報 を扱
レー ド(所 属度 )」 、グレー ドを表す曲線 のことを
「メ
うコ ンピュー タに とっ ては、 こ ういった “あ い ま
ンバー シップ関数」 と呼 んでいます。
い"な 情 報 は非 常 に扱 い に くい もの で、 これ を い
か に排 除 して論理 的 に処 理 させ るかが大 きな課題
となっ て い ま した。
これ に対 し、 “あ い ま い"な 情 報 を無理 につF除
す るの で は な く、 その ま ま理 論 的 ・ 数 学的 に扱 う
こ とによって、 よ り人 間的 な制御 系 を目指 そ うと
したの が「 フ ァジ ィ制御」 で あ り、1965年 にカ リ
フ ォルニ ア大 学 の ザ デ ー (L.A.Zadeh)教 授 によ り
発 表 され ま した。
フ ァジ ィ集合
「青い」リンゴは
「甘い」
「すっ
「
《赤い」リンゴは
》
《
ぱい」
》 という2つ の経験的ルールと、《このリン
ゴは
「甘
「赤い」
》という事実から、《このリンゴは
い」
い
こと
に
ができ
き
ま
と
す。
う
結論は容易
出す
導
》
ところが、上記の事実の代わりに 《このリンゴは
「ちょっと赤い」
》 という事実が与えられるとする
の
2値
と、従 来
論理 によ る推 論 で は何 の結論 も得
られ な くな ります。
しか し、「 フ ァジィ推 論 」 で は、与 えられ た事 実
従来 の コンピュー タで情報 を扱 う場合 には、 そ
が ルー ルの前作部 に一 致 して い な くとも、似 た概
の情報 が 1か 0か が明確 に定義 されている必要 が
念 の事 実 が与 え られ さえす れば推 論 を可能 と しま
あ りま した。 た とえば、人 の年齢 の集合である中
す。つまり、人間がおおよその結論を導き出すの
と同様に、《このリンゴは
「ちょっと甘い」
》のよう
な結論を導 き出せるのです。
年 とい う “あい まい"な 概念 を扱 うためには、中
年 が何歳 か ら始 まり何歳で終 わ るのかを厳密 に定
4
フ ァジ ィ推論
日
1-― 一――
0
45
図
青い
1
中年
中年
55
1.ク
(携 髭)
35
45
55(歳
)
リスプ集合 (左 )と ファジ ィ集合 (右 )
赤い
す っぱい
1
甘い
0.5
赤 さ ぐあい
0
甘 さ ぐあい
出 力値
入 力値
御)
図 2.フ ァジィ推論 備」
フ ァジ ィ制御
(甘 さ ぐあ い)を 求 め ます。
「 ファジィ制御」 は、前述 のファジィ推論 の特殊
な例 に相 当す るもので、入 出力 (事 実 と結論)が フ
フ ァジ ィ制 御 は、 人間 の知 識 を ルー ルの形 と し
て与 えて処理 す る システ ム (エ キ スパ ー トシス テ
ァジィ集合 でなく1つ の数値 となっているものです。
先 の リンゴの例 で、入力値 (赤 さぐあい)と し
ム)の 一 種 で あ り、 なぜ そ うな るの か定量 的 に説
明 で きな い よ うな場 合 で も、知識 や経 験 か ら制 御
て図 2に 示す値 が与 えられたとします。 この場合、
対 象 の振 舞 いが定性 的 にわか るな らば、 それ をフ
まず それぞれの ルール前件部 のフ ァジ ィ集合 にお
ける入力値 の グレー ドを求めます。 ルールの後件
ァ ジ ィ集 合 の形 で与 え るこ とによ り制 御 を可能 と
します。 この他 に も、制 御 内容 の 表現 の容 易 さ、
部 に現 れる I甘 い"や “すっぱ い"も あい まい な
言葉 なので、 これもファジィ集合 として考 えます。
制 御 の厳 密 さ、信 頼性 の 高 さな どは特 筆 す べ き特
次 に、 ルールの前件部 のフ ァジィ集合 における入
力値 の グレー ドに従 って、 ルール後件部 のフ ァジ
ィ集合 のメンバー シップ関数の頭 を切 り取 ります。
そして、それぞれの ルールか ら得 られた結論 の集
合 の和集合
(メ
ンバ ー シップ関数 の大 きい方 をと
る)を 求 め、その集合 の メンバ ー シップ関数 の重
心 をとって、最終的 に図 2に 示す よ うな制御出力
長 で、非 常 に魅 力的 な制 御 方法 で あるといえます。
しか し、 人間 の経験 や ノウハ ウ をルー ル化 して
制 御 を行 う以 と、 人間 を越 える制 御 を行 えない こ
とも事 実 で 、従 来 の 制 御 方法 との 使 い分 け を考 え
応 用 先 を決 め るこ とが大切 と い えます。
参考文献
1)菅 野道夫著 :「 ファジ ィ制御」、日刊工業新聞社 (1988)
2)ト リガー別冊 :「 ファジ ィ」、日刊工 業新聞社 (1990)
テクノ レポー ト
赤外 レーデ を用 いたF巨離計浪J機の試作
1.は
じめ に
無 人搬 送車 な どに積載 するセ ンサー機 能 と して障
害物 や対象物 までの距 離計測 が必要 で あるが、それ
らの対象 となる 1メ ー トル以 Lの 中距離 を正確 に測
定 で きるものは な い。測定方法 と して超音波 や画像
処理 を用 い る方法 な どが検討 されてい るが、短距離
界 フ ィル ター を用 い れば大半 の光 の影響 は除 け る。
今回 は、透過 (半 値 )巾 波長21nmの フ ィル ター を用
いた。
また、外 界光 の中 では可視光 に比 べ 赤外光 は相 対
に
的 少 な く、投射光 と して赤 外光 を用 い れば さら
め られ る利点 があ り捨 てがたい。
に外 界光 は少 な くで きる。この ため、赤外領域 の波
長780nmの 単色光 を使 用 した。
普通 の外 界光 は光量 の時間的変動 が緩 やかなため、
投射光 を高速 ◆パルス変調 させ、受光 時 に復調 すれ
そ こで、淑1定 距離 を延 ばす上 で障害 とな る要 因 を
べ
調 、 それ らにつ いて対策 した試作機 を製作 した。
ばタト界光 を取 り除 くことが出来 る。 今回、半導体 レ
ーザ を用 い10KHzで パ ルス変調発光 させ た。
の場 合、実用化 されているレーザ光 を用 いた三角測
量 による距離計測 方法 は、直接 的 で正確 な距離 が求
2.距 離 計 測 シ ステ ム の 原 理
図 1に 原理図 を示す。 レーザ投光器よ り測定物 に
向かって照射 された平行 ビームは測定物 に当た り乱
反射する。これ をレンズ を用 いて集光 させ、光 の当
3)レ ーザ出 力 と安 全性
散乱光 を用 いるため距離 の 2乗 に逆比例 して受光
量 が落 ち、感度 が悪 くなる。そのため レーザ 出力 を
上 げる必要 がある。 しか し、レーザ 出 力が大 きくな
ると人体 に当たった時 の危険度 が大 きくなる。
たった位置 により両端 に発生する電流量 の割合 が異
なる半導体位置検出素子 (PSD)に 導 く。 PSD
の両端 の出力 から計算 により集光位置 (X)が算出で
合 をで きるだけ少 な くす る事 があげ られ る。 そ こで、
1秒 間 に 1ミ リ秒 だけ発光 させ ても淑」
定精度 が得 ら
きるため、測定物 までの距離 (ゼ )は 三角測量 と同 じ
方法で求められる。
れ るよ うに工夫 した。発光量 は千 分 の 1と なった。
なお、 レーザ出 力は20mWに 上 げた。
3.お
4)電 磁波 ノ イズの影響
光 の位置 を検 出す る PSDか ら出 てくる電 流 は数
その対策 として、 レーザ の発光 してい る時 間 の割
1)レ
も な 障 害 要 因 と対 策
ンズの収差 の影響
集光部 に単 一 レンズ を用 い ると、 レンズの光軸上
ナ ノ 。ア ンペ アー以 下 に なる場 合 もあ り、電磁波 ノ
イズの影響 が大 きく出 る。そのためノイズ対策 が非
以外 の集光点 は こ ま収差 によりば け るため、 スポ ッ
ト位 置 の精度 が悪 くな る。この対策 として非球 面 レ
常 に重要 で あ り、 アナ ロ グ電子基板 のプリン ト配線
化・基板 の小型化・最短配線 ・電源 ノ イズ対策等 を
ンズ を用 い られ るこ とが多 いが、今回 は収差補正 が
行 った。
な されて い るカメラ用 の 交換 レンズ を用 いた。
2)外 界光 の影響
4.試
光 を用 い る場 合、測定 に必要 な光 の他 に 自然光 や
蛍光灯 な どの外 界の光 が一緒 に測定部 に入 り、セ ン
サ ーの感度 を低下 させ る。
これ らの外 界 か らの光 は 多 くの光 波長成分 を合 ん
で お り、対策 として、投射 光 に単 一 波長 の光 、例 え
ば レーザ光 を用 い、その波長以外 の光 は通 さな い限
作 機 の構 成
当初 は、パ ソコンやパ ルス発生器 な ど既 存 の設備
を多用 して試作 した力>寺 ち運 び出来 ないため、測定
距離 ・精度向上 のほかに実用化 に も取 り組 み 、コ ン
パ ク ト化 した測定 器 を試作 した。図 2は 試作機 の構
成 を示 す。 また、各構 成部 と機能・内容 を以下 に示
す。写真 1は 試作機 の外観 で ある。
レンズ
測定 物
BA″ CE,再 ″貢 とすると ゼ=甍
図
北ギ
■
GH
写真
1.測 定原理 図
測 定 値 ︵m︶
レーザ発光変調
信号作成部
散乱 光
住オ処理部
(LD-1lS)
レーザ 電源 部
レーザ発光 器部
/
/
20
ログ
電 圧増幅部
測 定物
表 示部
C PU ボ ード
A/ D 変 換 部
集 光 レ ンズ郡
1.試 作機 の 外観
10
10
20
実 際 の ‖:離
図 3.実 距 離 と測 定値 との関係
図 2.試 作機 の構成 図
1)レ ーザ発光変調信号作成部
:レ ーザ の点灯消灯
の指示 をす る信号 を作 る。
2)レ ーザ電源部 :半 導体 レーザ 素子 に一定電 流 を
上記信号 に応 じて供給 す る。
3)レ ーザ投 光 器部 :半 導体 レーザ 素子 とそ こか ら
′ 出 る光 を小径平行 ビームす る レンズ系 で構 成。
4)集 光 レンズ部 :測 定対象物 で散乱 した反射光 を
‐
PSD上 に集光 さす レンズ部 。
5)PSD受 光 。発生電流 /電 圧変換部 :集 光 した
スポット光 の位置 に応 じて発生する電流 の交流
部 を取 り込み電Ftに 変 る。
6)電 圧増幅謝 圧 を増幅する。
`:電
ログ計算処理部 :サ ンプリングホ
7)電 圧信号 アナ
ール ド回路・差分回路 を用 いて PSD電 圧波形
30
(m)
8)復 調処理 タイミング信号処理部
:上 記 サ ンプル
ホール ド回路 にタイミングおよび保持 時間 を指
示す る。
9)A/D変
換部 :上 記 7)の 出力電圧 をマイコン
カ坊売み取れるデジタル値 に変 える。
10)CPUボ ー ド:A/D変 換器からデータを読み
取 り、計算 して、表示部に結 果を出す。
11)表 示部 :IL離 測定結 果値 を分 かり易いように数
字 で表示する。
12)ソ フ ト:CPUボ ー ドを動 かすプログラム
5.性
能 につ いて
図 3は 横 軸 に実距離 を縦 軸 に‖i離 測定値 をプロッ
トした もの で ある。 1,9mま では ダイ レク トに測定
から各パ ルス高 さを求め、加算・引算回路 と除
算器 を用 いて、 PSD上 のスポット光位置 を算
で き、 2.5m程 度 は平均値処I里 をす れば 卜分測定 で
きる事 が半1っ た。 また、 3mの ‖:離 で も、精度 は落
出 し電圧出力する。
ちるが淑1定 で きると思 われ る。
派 遣 レポ ー ト
ヽ
●
ヽ
トヌ
τ
技術第 二 科
西 内 廣志
滋賀県 とブラジルの リオ・ グランデ・ ド・ スール州 と姉妹提携10周 年 を
記念 して、同州 に友好代表団 を派遣 して文化 ・産業等 を紹介する ことにな
りま した。 また、同時 に科学技術交流 について視察す ることになり、私 も
代表団の一 員 として参加 しましたので、その概要 を報告 します。
8月 20日 、初 めての海外渡航 での不安 と期待 を
です。また、大学 に入 学で きるのは義務教育 (小 学
胸 に、大阪国際空港 か ら新東京国際空港 を経 て、
校 8年 間)終 了生 の約 3パ ーセ ン ト程度 だ そ うで
ブラジルの VARIG航 空 RC-833便 で出発 しま
す。
した。途 中、 ロスアンゼルス (ア メ リカ)、 リマ (ペ
ところで、多民族国家のブラジルの中 で も、 日
ルー)を 経 由 し、約25時 間で ブラジルの最大都市
系人は特 に尊敬 されています。 これは、 日系人 の
サ ンパ ウロ に到着 しま した。
勤勉 さと血の にじむよ うな努力の結果 だと、県人
朝 6時 50分 に到着 したにもかかわらず、ブラジ
ル滋 賀県人会 の前川会長、小川、宮本両副会長等
が、我 々 を出迎 えて くだ さいました。
会 の方 々 と接 して痛切 に感 じました。
では、我 々の交流 の場 であるリオ・ グランデ・
ド・スール州 を御紹介 します。
サ ンパ ウロから飛行機 で約 1時 間30分 の ところに
県 人会 の皆 さんには、ブラジルの経済事情 を知
るため、中央青果市場 や デパ ー ト、 ブラジル総合
あるポル ト・アレグレの空港 では、州政府 のGchlen
大学等 を御案内 いただ きま したが、電化製品、 日
氏、Pastl氏 、Car10s氏 等 が出迎 えて くれました。
用雑貨品が高価 な こ とにびっ くりしました。例 え
彼 らは我 々の友好交流 について、公私 ともお世話
になったAMIGO(ア ミィエ ゴ :友 人)で す。
ば、 日本 で10数 年前流行 した家具調 カラー テ レビ
が15∼ 20万 円、 カラーフ ィルム (24枚 )が 950円 程度
愚
彗
藤
攀
地
理
隣 接 国
州
都
ブ ラジルの最 南端
南緯 27° 03/42″ ∼33°
韓
呻
‐
弾
オ・ グランデ 。ド・ スール州)
人 面
(リ
癖
弾
45′ 09″
西経 49° 42′ 41〃 ∼57° 45′ 57″
西 :ア ル ゼ ンチ ン 南 :ウ ル グアイ
口
6,700ノ (
902ヲ 了
積
282,184平 方 キ ロメー トル
主要産 業
繊維 工業、食品工業、皮革製造工業、
鉱業 (石 炭等)、 農業および牧畜業
ポル ト・ ア レグ レ
・スール連邦大学〉
〈リオ・グランデ・ド
ポ ル ト・ ア レグ レ市 内 にあ るこの 大学 で は、学
長 か ら我 々に対 す る心温 まる歓迎 の 言葉 とともに、
リオ・ グ ラ ンデ ・ ド・ スー ル州 内 に あ るヴ ァ ィバ
○連邦大 学 工学 部
連 邦 大学工学部 には土 木 、化 学 、金属 、機械 、
電 子 、地 質 等 の 学 科 が あ り、学 生 は2,000名 程 度
です。
ー 川 の環 境 汚染 に関 す る問題 、大学 と州政府 との
附属機 関 と して、科 学 技術 セ ンター や物理 研 究
関係 、研 究 セ ンター と企 業 との研 究 活動等 につ い
所 等 が あ り、Mulに r工 学部 長 、Zawislak物 理 研 究
て律,説 明 いた だ きま した。
所所 長等 か ら施 設 につ いての 説明 をいただ きま し
また、同 大学 の科学 技術 セ ンター 、物理 研 究 所 、
生物 工学研 究所 、生態 セ ンター等 の 多 くの施 設 を
視察 しま したので 、工 学部 を中心 に即 象 に残 る い
くつ かの施 設 を御紹 介致 しま しょ う。
た。
○科学技 術 セ ンタ ー
学部 長 を トップ に教授 3名 、教職 員 11名 、大学
院 生 33名 の このセ ンターの 基本 的理 念 は、資質 の
派遣 レポ ー ト
向 上、研 究 の推 進 、企 業 へ の技術 支援
で す。
この セ ンターの 技術 水準 は高 く、 日
本 の 中堅 大学 の 金属 工学 コー ス に相 当
す る もの と考 え られ、鋳 造 技術 、鍛 造
技術 、溶接 技術 等 を研 究 ・指 導 して い
ます。特 に興 味 がひ かれた もの として、
ロ ス トワ ッ クス によ る精 密 鋳 造 、 パ ソ
韻饉饉
コ ンに よ る凝 固解析 、Ti合 金 によ る人
工骨 (鍛 造 )、 耐 熱 金属 の盛 金技術 等 が
あ りま した。
また、 い わゆ る委託 研究 の形 で、企
連邦大学 工 学部長 (中 央 )と 筆者 (右 )
業 の ニ ー ズ等 を取 入 れた研 究 も活発 に
行 われ て お りま した。
○物 理 研 究 所
物理 研究 所 で は 、理 論物 理 、応 用物
理 、 イオ ン注 入等 によ る薄膜 形 成技術
とい った イオ ンエ学 、 レーザ 、 プ ラズ
マ エ学 、鉱 物 、天 文学等 につ いて 、教
300名 が研 究 活動 を行 って お ります。
なる、 イオ ンエ学 の施 設 。研究 内容
を御 説 明 して いただ きま した Vasques
鞄縦 慰
官 約 75名 、大 学 院 生 約 100名 、学 生 約
Ti合 金 に よる人工骨
教授 は 、来年 1月 に新 素材 の研 究 で龍
谷大 学 に留 学 して こ られ る予定 です。
たが、 この州 の場合、中小企業 が約 56,000社 、大
工業技術訓練センター)
〈
め、人材育成 と企業へ の技術支援 とが重要 な任務
工業技術訓練 セ ンター は民間出資で設立 された
もので、職業訓練校 と企業へ の技術支援 を行 う技
であるとの こ とです。 このため、 このセ ンターは
術 セ ンター とが一体 となった機関です。
州内 に54あ り、我 々はその うち製靴訓練 センター、
同セ ンターのRoelsler社 長 に側説 明 いただきまし
10
企 業 が200社 前後 と、中小 企 業 が圧倒的 に多いた
なめ し訓練 セ ンター、精密機械 訓練 セ ンター を視
物理 試験 、金属組 織 試験 等 の企 業 か ら
の依頼 試験 と機械 加 工等 の職 業訓練 が
行 われて お りま した。 今後 は 、 メ カ ト
ロ技術 、 FA化 技術 に力 を入 れて行 き
た い との こ とで した。
三 つ のセ ンター を見 て感 心 したの で
す が、何 れ も整理 整頓 が なされてお り、
訓練 生 が熱 心 に3‖ 練 を受 けて い るこ と
です。
製靴訓練 セ ンター (SENAI)
科学技術財団)
〈
この財 団は州附 属 の 試験 研 究機 関 で、
職 員 390人 、石 炭 のガス化 といったエ ネ
ル ギ ー技術 、食 品加 工技術 、電磁 気技
術 、環 境衛 生技術 等 を主 な研 究課 題 と
して お り、州 だ けで な く、企 業 か らの
委託研 究 も受 けて い ます。
また、石 炭 が豊 富 な この 州 で は、石
炭 の燃 焼 に と もな う硫 黄 ガ ス 、湖底 に
埋 蔵 す る石 炭 の採掘 によ る環 境 汚染 が
深 刻 な問題 となって お り、 財 団 で は環
境 調査 や環 境 コ ン トロー ル につ いて も
EXPOINTER90会
場 にて
研 究 を して い る との こ とで した。
この他 、同州 に
察 しました。
,
これ らの訓練 セ ンターでの職業訓練 では、就職
後 す ぐに役立 つ よ うに製造機械 のメンテナ ンスや
排水処理技術 に力 を入れて いるとの こ とです。
た 《EXPOINTER90(国
TD・
いて開催 されまし
際家畜品評会 )》 で
の、滋賀県展 にも参加 して、本県 の生活・ 文化 ・
産業 などの紹介 に努 めて参 りました。
最後 に、 この訪間 を期 に今後 の本県 とリオ・ グ
特 に私 が関心 を持 った精密機械 訓練 セ ンターで
ラ ンデ・ ド・スール州 の友好関係 が深 まり、一層
は三次元測定等の精密測定や、材料強度試験等 の
活発 な交流 がなされることを祈 って止 みません。
11
機 器紹 介
■
GPC分析 装置
平成 2年 度 国庫 補助機器
プ ラスチ ッ クや 合成繊 維 に代表 され る高分子 の
分子 量 は一 般 に10,000以 上で あ り、 この 分子量 は
一 つ のサ ンプ ル中 で もす べ ての 分子 が一 定 の値 で
は な く、 ば らつ きを持 って存 在 して い ます。 この
ば らつ きは分子 量 分 布 と呼 ば れ、一般 には それ を
平 均 した平 均 分子 量 が使 われ ます。 これ ら分子 量
の 大小 は成 形 時 の流 動性 を変 えた り、硬 さ、衝 撃
強 さ等 を変 え るな ど、加 工性 ・ 物性 等 に大 きな影
響 を与 えるため 、 この ば らつ きを知 るこ とは とて
も重要 に な ります 。
この 装 置 は 、高温 下 でGPC(ゲ ル浸 透 クロマ ト
グ ラフ ィー )測 定 を行 うこ とによ り、汎 用 プ ラス
チ ック を始 め 、 エ ンプ ラ をも合 め た種 々の プ ラス
チ ックの 分子 量 分 布 をほぼ /tk自 動 で測 定 す る こ と
がで きます。また 、平 均 分子 量 (Mn、 Mw、 Mz、
Mv)等 は 、 パ ー ソナ ル コ ンピ ュー タに よ り解析 、
『 ウ ォー ター ズ
仕
GPC150C』
様
室温 ∼ 150℃
偏 向型示 差屈 折 計
16サ ンプ ル
1× 10 6RIU
温度範囲
検出器
試料 セ ント数
感度
保 存 す るこ とがで きます 。
プ ラグ マ CV醸 琶
本 装 置 は、 各種 の 材料 に対 して 多様 な プ ラズマ
平成 2年 度 白転車振興 会補助機 器
処理 がで きるよ うに設 計 された装 置 です。例 えば 、
00
一︻
一と
〓﹄一
硬 化処理 の 他 、熱 CVD(Chemね l VapOr Deposttbn:
中
Oe00
ヽ≡
い一
一
〓い一
金属 材料 で はプラズマ浸 炭 、プラズマ窒 化等 の 表面
化 学 的 気相 蒸着 )に よ るTiNな どの硬 質 薄膜 の 作
製 も可能 です。 これ らは耐 摩耗性 に優 れた工 具 な
どの開発 に有効 です 。
:こ
子
!
一 方 、 プ ラスチ ックな どの有 機 材料 に対 して は
プ ラズマ処 理 によ る表 面改 質 、各種 モ ノマ ー を用
いた プ ラズマ 重 合 に よ る有 機 薄膜 の 作 成等 が可能
です。 これ らは フ ィルム や繊 維 な どの 親 水性 。疎
水性 の 改 善 、接 着性 ・耐 摩耗性 の 向 にな どに威 力
を発揮 します。
いず れ も真 空 中 におけ る気村1反 応 で あ り、 メ ッ
キ な ど湿 式法 に対 して 、 ク リー ンで しか も簡便 に
薄膜 を作 成 で きる特 徴 を持 って い ます。
12
『 日本電子 工 業 l■l 」PC
仕
750SE Ⅱ型』
様
2チ ャ ンバー方式、排 ガス処理 装置付 き
硬質洋膜川〕
DCフ ラズマ、炉あl度 300℃ ∼1000℃
炉ヽ
1法 φ350× 350(H)mm
有機沖膜用
RFフ ラズマ、容 │と 結 合型
炉 ↓法 φ220× 250(H)mm
UTPUT
成果
0
欠
‖市
識
I 勤勉
デ
■い
NOWLEDGE
Y
h
Π鞣
訂
NDUSTRY
INCERITY
5
異業 種 交流
﹁
製品開発 の創造 的発想法 新 し い
概念 の開発﹄ ︵
伊藤利朗著 ︶より
o創 への
な
の
造
精
神
的
馬
源
力
泉
︱
己
の
自
存在理由 に対す る不安 ︰心の余裕 。
物
に対す る怨念 ・永年 の夢 ・情操
o開発を担当 す る組織 は、将来 に対す る
危機感 ︵
不安感︶が、組織 のす みず み
にまで浸透 して いる状況 になければ な
らな い。しかし、不安が過剰 であ って
も、開発 の障害 となる。
機能﹂をイ メージす ることが できる。
o無意識 に湧き出 てく る情熱 こそが、
す
べての創造に必要な精神 的集中力の源
泉 であ る。
O発想が生 まれでるあ る期間 は、四六時
中考え ると いう態度 が必要
﹁
不満﹂を忘却 せず に創造的な契機 に
し、さらに次 の段階 へ思考 を発展さ せ
るには不満 の対象 である存在を無化ず
る ︵
否定す る︶ こと によ って、 ﹁
理想
o創造的な着想 は、
個人 の頭脳 の中 にひ
らめき、しかも、個人と世界 ︵
個人 の
接触す るあらゆる種類 の世界︶と の接
触 の中 で行 われる。
o新 し い ﹁
機能﹂を着 想す るため には、
︽
新 し い概念 の創造を促す態度 とは︾
﹁
活性 化 貯の逆 を雰 み
反 映 させて いかなけ れば な ら な いことが
未 整 理 であ ることなどが指 摘 され ま し た。
も あ った こと、ま た 、知 識 だ け にと ど ま
らず 、実 際 の行 動 の中 で重 視 し 、行 動 に
げ る段 階 で光 彩 を 包合 す る事 柄 ︵
指摘、
が欠 落 し 、枝 葉 が幹 にな るき ら い
着想 ︶
の新 庄 秀 光 氏 から各 々のテー マに関 する
重 要 事 項 は ほぼ 提 示 され た が、ま と め上
ま た 、研 修会 の総 括 に当 って、助言 者
ストーミ ング的な討論を行 い、ウ
れを K
﹂
J法 により整理し、さら に具体策を 研究
討論す ると いう方式 で行 われましたが、
なごやかな雰囲気 の中にも熱気 の感じら
れる研修会 となり、今後 のプ ラザ の展開
に十分期待 できる成果をあげ て閉会 しま
した。
討論 は選択 テー マに沿 って、ブ レー ン
経営 の今後 の方向 と年度計画 ︵
利益
、経営者 および管 理者資質
・売上げ ︶
向上策、従業員資質向上策、自企業 の
特徴 と技術開発、労働時間短縮 と週休
二日制 の問題、魅力あ る企業 となるた
め の重視事項等 に関 し て
3、経営力向上 に関す る研究
宿泊研 修 で ﹁
飛厖 貯
今年度 の技術 ・市場交流プ ラザ ︵
プラ
0︶のグ ループは、 6月 9日∼ 0日、
ザ9
1
2
KBSび わ湖教育 センターで宿泊研修会
を 開催 しました。
加 速度 的 に進 む技術革新 の時代 を 乗
りきり、より 一層 の飛躍を めざ し て、企
業 の活 性化を 図 るため の最も今 日的 な
課題 であ る ﹁
製品開発﹂﹁
生産 技術﹂﹁
経
営力向上﹂等 の討論 研究 テー マに ついて、
2日間に及 ぶ熱心な作業 が行われました。
今回 の討論研究 テー マは次 のようなも
のです。
1、製品開発 の研究
開発方針 と開発 目標、開発予算 と コ
スト、開発 の手順、開発商 品 の採算性、
販売方法、開発 ニーズ の捉え方、開発
製品 の評価 と生産 への移行 の手順、開
発技術者等 に関し て .
2、生産技術 の研究
品質 と コストダウ ン、納期と工程管
理、設備投資 ・
更新投資 と採算性、受
注 に関す る考 え方、自社技術 の特徴 と
今後 の経営 の方向 、
生産性向上等 に関
して
と
12
内 外 が 入 れ 替 わ る よ う です 。︶が 、 け
︲
2世 紀 の日 本 は
戦 後 、 奇 跡 的 と も いえ る復 興 を 成 し
し粒 大 で存 在 し ま す 。 と にか く 、 広 い
空 間 の中 で小 さ い粒 状 のも のが 太 陽 を
遂げ た わ が 国 は 、 経 済 大 国 と いう こと
り 、 外 国 への用 張 が 日 帰 り でも で き る
職 場 と家 蓬 で O A化 や H A化 が 一段
よ う にな る で し ょう 。
業 が いろ いる な 形 で出 現 し てく るも の
と思 わ れ ま す 。 ま た 、 数 々 の通 信 機 器
と 進 み、 在 宅 勤 務 も 増 え て き ま す 。 そ
の ぶん 、 余 暇 関 連 産 業 を 含 む 第 3 次 産
民漂 着 事 件 も こう し た 裏 面 の現 れ と も
の発 達 に よ り ﹁
壽 く﹂ と いう 部 分 が極
で近隣 諸 国 はも と よ り世 界中 から 注 目
合 め 1 0 個 ほ ど 浮 か ん で いる状 態 を 想
像 す る と 心 も と な い気 が し ます 。
宇 宙 時 代 だ と い って、 直 径 ︱ 爾にも
満 た な い周 辺 を 同 って いる姿 を 併 せ て
いえ ま す 。
ジ ャ 12 号 の活 躍 を ご 存 知 の方 も 多 い
しか し、
一方 で は 、 宇 宙 探 査 船 ボ イ
も の であ る と いう こと が 感 じられます。
化 が あ る か も 知 れ ま せ ん 。 特 に、科 学
ら 、 未 来 は ︱ 思 いも よ ら な い生 活 の変
つこと さ え考 え ら れ な か った の です か
戦 後 の時 代 に、 テ レビ や 白 家 用車 を 持
のよ う に変 わ って いく の で し ょう か。
さ て、 2 1 世 紀 には 我 々 の生 活 は ど
し て近 代 文 化 が 舶 れ 去 る危 険 か ら は免
一瞬 に
は お そ ら く無 いで し ょう か ら 、
る 最 大 の恐 れ であ る 大 地 震 を 防 ぐ 手 段
ラ色 のよ う に思 え ま す が 、 日本 にお け
変 わ る か も 分 か り ま せん 。
こ の よ う に考 え る と 一見 、 未 来 は バ
端 に少 な く な り 、 郵 便 事 業 は 別 の形 に
さ れ て いま す 。 今 夏 か ら続 いて いる難
考 え て み て不 さ い。 人 間 の能 力 、科 学
と思 いま す 。 先 ほ ど の ス ケ ー ル で いう
れ る 訳 に は ま いり ま せん 。 現 在 、 東 京
の力 と い った と ころ で限 ら れ た範 囲 の
と 日 にも 見 え な い位 のボ イ ジ ャー が 海
技 術 の進 歩 は 加 速 度 的 です か ら大 変 親
で大 地 震 が 発 生 す れ ば 、 被 害 の甚 大 さ
を 遂げ る可 能 性 も あ り ま す 。
も さ る こと な が ら 経 済 パ ニ ック に至 り
も か か って鮮 明 画 像 を 地 球 に送 信 し て
社 会 の基 盤 であ る エネ ルギ ー は 、 超
王 星 に大 接 近 し 、 電 波 の速 度 で 6 時 間
電 導 利 用 によ る電 気 保 存 、 原 子 力 の活
世 界 恐 慌 を 招 く と さ え いわれ て います。
せめ て、 今 ま で培 った 、 科 学 技 術 と 英
き ま し た 。 そ う 思 う と や は り 人 間 の力
は 偉 大 な も のだ と感 心 し たりもします。
用 、太 陽 エネ ルギ ー の有 効 利 用 が 進 み 、
知 を 駆 使 し て、 自 然 か ら の脅 威 の予 知
防防災課産業保安係長
︶
太 陽 系 だ け で も 、 そ ん な 状 況 です か
加 え て燃 料 電 池 等 の開 発 によ って、 か
な り の部 分 が 代 林 さ れ る で し ょう 。
や 防 災 体 制 を 確 立 す る こと で、 被 害 を
ら 、 ま し てや銀 河 系 や 他 の星 要 な ど 広
い字 宙 と な って く る と 、 も う 我 々 の想
未 然 に防 止 す る努 力 を 続 け る 必 要 が あ
り ま す 。 そ れ と同 時 に、 最 近 の フ ロ ン
交 通 で は リ エア モー タ ー カ ー の出 現
ガ ス問 題 に見 ら れ る よ う に、 地 球 環 境
によ り 通 勤 圏 が 拡 大 す る と と も に、中
央 と 地 方 の格 差 是 正 が 可 能 となります。
を 人 類 全 体 で守 って いく と いう 横 断 的
自 動 車 の大 部 分 は 電 気 自 動 車 に変 わ る
と思 わ れ 、 そ れ も 静 止 衛 生 と コ ンピ ュ
ー タ応 用 によ り 、 無 人 運 転 にな る か も
重 要 な こと と思 わ れ ます 。
筆者
︵
鰤一
騨蜘騰難肺絲鵬
な 協 議 に知 恵 を 出 し あ う こと も 極 め て
分 か り ま せ ん 。 現 在 のジ ェ ット機 よ り
ペ ー スプ レ ー ンが 国 際 線 と し て飛 び 園
も 速 い、 ス ペ ー ス シ ャト ル の よう な ス
11
像 の及 ば な い分 野 と いえ る でし ょう 。
「2001年 宇富 の旅」より
●
特別寄稿
地球 の歴 史 と文 明
中山 勝之
4秒 とな り ま す 。
が 当 り前 の こと と し て生 活 が 成 り 立 っ
レビ や 自 動 車 が 身 近 にあ り 、 そ の こと
す 。 今 の若 者 は 生 ま れ な が ら に し て テ
現 代 の優 れ た科 学 の時 代 に生 き て いま
2 1 世 紀 ま であ と i O年 余 、 我 々 は
しだ す のは同 じく午 後 1 1 時 5 9分 5
頃 とな り ま す 。 人 間 が科 学 文 明 を 応 用
︵
1 2 月 8 1 日 ︶ の午 後 t O 時 0 4 分
等 の生 活 の経 過 が あ り 、 よ う や く 人 類
が 地 球 上 に 現 れ た の が 、 実 に大 晦 劇
間 、 不 毛 の時 代 が 続 き古 代 植 物 、 恐 竜
0時 に地 球 が 誕 生 し た と す る と 、 長 い
す な わち、元旦 ︵
1 月 1 日 ︶ の午 前
て いま す 。 と も す れ ば 、 こ の生 活 文 化
が 昔 か らず っと 続 いて き た か の よ う な
8 .6秒 、 正 にあ と 1秒 少 し で 記年 の
誕 生 まもな い科 学
錯 覚 に と ら わ れ た と し ても無 理 は な い
正 月 を 迎 え る と いう 本 当 に 一瞬 の出 来
事 な の で す 。 さ ら に、 現 在 のよ う な 先
かも 知 れ ま せん。
し か し 、 我 々人 類 が 住 ん で いる 地 球
端 技 術 の社 会 にな る と コ ン マ何 秒 と い
科 学 文 明 を 用 いた 時 期 を 、 イ ギ リ ス の
事 と いえ る と 思 いま す 。 ま た 、 人 間 が
と いう こと にな り 、本 当 に最 近 の出 来
年 と いう 期 間 は 2 時 間 弱 ︵
1 16分 ︶
れ ば ど う な る の で し ょう か。 1 0 0 万
5 日 の タイ ム ス ケ ー ル に縮 尺 し た と す
星 、金 星 、 外 側 に火 星 、 本 星 ⋮ と順 次
な り ま す 。 そ れ か ら 5 mよ り内 側 に水
いた と す る と これ が 地 球 と いう こと に
プ ペ ン の心 の断 面 ほ ど の小 さ な 粒 を 置
の中 央 にピ ンポ ン玉 を 置 き ま す 。 これ
が 太 陽 です 。 次 に、 5 m離 し て シ ャ ー
を 太 陽 系 の大 き さ と 仮 定 し 、 グ ラ ンド
が 、 今 度 は 距 離 の ス ケ ー ル で太 陽 系 を
計 って み た いと思 いま す 。 甲 子 園 球 場
前 項 で は 、 時 間 を 縮 め て考 え ま し た
宇 宙 船 地 球 号 として
う オ ーダ ー にな り 、 いか に瞬 時 であ る
かが 分 かり ま す 。
の歴 史 を 尺 度 と し て考 え て み る と 、 自
分 た ち の歴 史 が いか に短 期 間 であ る か
と いう こと が 分 か り ま す 。
た と え ば 、 類 人 猿 の時 代 か ら文 明 人
と いわ れ る 我 々 の時 代 ま で 、 約 i O O
万年 と し ても そ う 長 い期 間 で はあ り ま
せん 、 よ く 例 え ら れ る よ う に、 地 球 の
産業 革命 ︵
1 7 6 9年 ︶以 降 と仮 定 す
歴 史 4 5 億 年 を 1年 間 、 す な わ ち 8 6
れ ば 、 そ れ か ら 現 在 ま で約 2 0 0年 余
海 玉星 ︵
海 王 星 と 冥 玉 星 は 同 期 によ り
つな が り 、 最 後 に外 野 席 の 一番 外 側 に
と し ても 、 4 5 億 年 を 1年 と いう タイ
ム ス ケ ー ル換 算 で いう と 、 た った 1 ・
10
技術研修
した。折角 のご応募を お断りし て申 し訳
なく、紙面を借 り てお詫ぴ いたします。
6月 6日 の開講式 以来 、はや前半を修
了しました。週 2∼ 3回 の講義 は仕事を
持 って いる受講生 には負 担 ですが、皆 さ
0
0
2名 の定員に対 して3名もの申込 みがあ
り、原則 とし て 一社 一名 にさせて頂 きま
初 め ての長期間講座 ですので果 たして
受講生 の応募があるかと危惧 しましたが、
のです 。
﹂れ は評価 す る為 で
題 が 課 せら れ ます 。フ
はな く 、講 義 の聞 き放 しを 避 け る為 のも
す べて の講 義 の後 にはレポ ート 又 は宿
的 に使 用 され てます 。講 師 自 身 の著書 も
用 いられ ており ま す 。
テキ スト は本 を 用 い、プ リ ント は補 完
画 しました。更 に実 習とし てセ ンサー、
プ ログラムコント ロー ラーおよび製図が
あり、工場見学 はオ ム ロン帥 および ダイ
ハツエ業佛 のご好意 で実施 させて頂 き詭
した。
中 心 に企業 の技術者を交 えた講師陣 で、
メカト ロニクスの科 目を全体 の1/ 3取
0日間 です べてを マスタ
り入れました。 6
自立
ーす る ことはと でも無 理 です ので、
学習 の取りかかりを修得出来 るように企
﹂れ ら の
り頂 いて懇 談会 を 持 ち ま した 。フ
御 意 見 を 参 考 にし て後 半 を 改 善 し な が
2月中 旬 の閉講式 ま で受講 生 共 々頑
ら、1
張 って いき ます 。
した。
2日 には
製 図実 習 も スタート し、9月 1
受 講 生 企 業 の上 司 又 は 研 修 担 当 に お集
を 使 用 した ﹁
強 度 設 計 の基 礎﹂があ り ま
ては龍 谷大 学 大 塚 助教 授 によるパ ソコン
ん頑 張 って いま す 。 ユニークな 講義 と し
研 修誇 座 ﹁
綾 絨 ンステム学科 レの前 半を顧 みて
当協会 の設立当初 の研修計画 では、短
期間技術研修講座を手始 め に、長期間 の
技術研修講座を実施す る ことにな ってお
りました。
3講座を 実 施 し
短 期 研修 は年 間 ほぼ 1
、
ており、既 に9
5期修了 受講生も千人を
超えました。研修講座 の運営 にも慣れ て
初期 の計画 であ りま
ま いりました ので、
した長 期 技術 研修講座 の企画 を 一昨年
0日間 の
着手しました。そ の結果、まず 6
夜間講座 ﹁
機械 シ ステム学科﹂を本年 よ
リ スタート させ、そ の結果を ふまえ て今
後更 に長期間 の、例えば 200日 コース
等も予定 し ております。
さて、
当該講座 は龍谷大学 の諸先生を
会
談
懇
製 図 実習
特集
術振興プラザ
た のです。医 師 の診 断 は ﹁二年 間 は歌
うな﹂。 歌う と で ? ﹂
とは スポ ー ツと似
て いて、体 全体 の筋肉を鍛 えな ければ
な らな い。 そう でな ければ 一定 ボ リ ュ
発声 は できな い。 二年 間、 歌わ
ー ム の.
な いとす ると、発声 に要 す る体力 を 、
も と に戻す た め にもう 二年 は最低 必要
とな る。 このよう な ことから、 ついに
﹁
音 のな い世界﹂、
一般社会 で仕事 を し
よう と決 心 され た のです。
このとき、
一枚 の広告を 見 て、 そ の
プ ログ ラ マー アシ スタ ント﹂ の
中の ﹁
募 集 に応募 、合 格 した のが今 の仕事 に
つく キ ッカ ケだ ったそう です 。
と ころ で、転 職 にとも なう体質 的違
ベ ルで働 かねば な らぬ こと に違和感 を
感 じられ たそう です。
歌手 とし て、自 己表 現 はド ラ マです。
悲 し さを表 現す る にはどう いう 歌 い方
を す れば よ いか、全体 のバ ラ ンスの中
でど の点 を 強 調す れば よ いか、 どう す
れば 、悲 し さを 理解 し ても らえ るか、
このあ た り は、数学 的 、物 理的な 理詰
め の アイ デ ィ アも 入 り、 コンピ ュー タ
のプ ログ ラム言 語を構 築 す る のと同 じ
手法 であ ろう と の こと でした。 シ ステ
ム の構 築 が冷 静 にし て、客観 的要素 を
必要 とす る オ ペラ の世 界 と、 この面 で
共 通性 があ り、親 近感 が沸 き、自然 に
コンピ ュータ の世 界 に突 入 できた と の
オ ペラの世界 では、 い つも お客様 は
こと です。
神様 。高 い木 戸銭を出 し、 わざ わざ劇
場 へ足を 運 ん で いただ いて いる。 そ ん
な とぎ、 どう した ら お客様 に喜 ん でも
は、観 客 の注意 を いか に自 分 に引 き つ
け るか、 そ のた め に自 己 の個 性を どう
ナ、男 性 はあ く ま でわ き役 。 でも 、
一
般社会 は男 性 の世 界。 オ ペラ の世 界 で
な お、最後 に、 いず れ ま た、音楽 の
世界 に復帰 した際 には、全国 リサイ タ
それば かりを 思う昨 今だ そう です 。
ま ったく同 じ考 え で、 いか に喜 ん でも
ら え るか、楽 しん でも らえ るか。 現在
の コンピ ュータシ ステ ム開発 の仕事 も 、
表 現 す れば よ いか、他 の人 に真 似 ので
きな い自 分を どう発揮 す れば よ いか、
ルを 計 画 した いと考 え て いる ので、滋
賀 公演 の節 にはよ ろ しくご協 力 願 いた
いと、付 け加 えられ ま した。
らえ る ソフトを 開発 す れば よ いのか、
どうすれば お客 に満 足 し てもらえ るか、
とば かりを 考 え て いた のに、
一般 社会
の組織 の中 で、他 の人 と 一緒 に同 じ レ
和感 はどうしようもな か ったそう です 。
オ ペラ の世 界 では、女性 はプ リ マド ン
ミナ ー
すが 、永 遠 の心 理を追求 し てや まな い
解 し て、 運動 の法則を 見 きわめ て いま
係 にお いても、自然 の秩序 、法則 を 理
ると の こと でした。 また、宇 宙 と の関
生産 性 のよう に数値 で評価 し にく いも
の。 し かし、 サイ エンスと技 術 とを 天
的な色彩 が強 いも の。 ま た、科 学者 は
的 であ るが 、技 術 は国 また は ローカ ル
サイ エンスはどち ら かと いう と国 際
者 1 中技 術者 4 の割合 だ そう です 。
最後 に、 ダ ーウィ ンの進化 論 にもあ
者 2 中技 術者 1 に対 し、 日本 では科 学
の科 学者 、技 術者 の数 は欧米 では科 学
の宮 田 ひと み先生 の ﹁コンピ ュータ ン
コンサ ルティ ングネ ット ワー ク棚社 長
︲回滋賀 県科
最後 に、 パ ート 2で第 4
学 技 術 セミナーとして講演 いただ いた、
秤 にかけた場合 、 サイ エンスの方 に軍
配 が上 が る のでは。な る、 欧米 と日本
と ころ で、 サ イ エン スは大 別 し ま す
の心ま でも サイ エンスに影響 され ると
いわれ て いました。
るよう に、 生物 は自 然環境 に適 応性 の
ステムと企業 戦略﹂ を 、先 生 のオ ペラ
普 遍的 な真 理を求 めたも のが サイ エン
スであ ると のお話 でした。 また、人間
と 、 物 理 学 、 生 物 学 、 ヒ ュー マンサ イ
エンス の 3 つに分 け られ るよう です が 、
あ るも のが生 き残 り、 そう でな いも の
歌手 と し て の人生観 及び 、 コンピ ュー
いか に喜 ん でも らえ る ィ
ソ フトを つく る か
科 学 の大 き な 発 明 を 予 測 す る こと は 困
難 だ 。 た だ 、 現 在 の技 術 と し ては 、 超
は亡び ると いう自然淘汰 があ ります。
タと の出会 いの場面 を中 心 に、 のぞ い
てみます。
し かし、 人間 は、科 学 技 術 の手段を 尽
く し て、最も 適 した環境 を作 る ことが 、
人類 の進化 と繁 栄を も た らす も のと思
ン技 術 が 大 いに役 立 つだ ろ う と のお 話
もあ り ました。
次 に、研 究 に は基 礎 研 究 、応 用 研 究 、
う と のお話 でした。
電 導 技 術 、 情 報 工 学 の シ ミ ュレ ー シ ョ
開 発 研 究 の 3通 り が あ り 、 科 学 技 術 発
られ、東京 芸大 音楽 科 卒業 の後 、声楽
先 生 は幼 少時代 から音楽 の世界 に入
展 のた め の条 件 と し ては 、
を志 し て、一一
期会 に所 属 され てま した。
ど この社会 でも そう であ るよう に、 オ
ペラ歌手 とし て競争 に打 ち勝 たねば な
エンスが 人類 の発 展 に いか に寄 与 した
か、 ま た、科 学 技 術 の将来 、 そ の発展
り本 場 での修業 を 経験 することが 必要 。
オ ペラ歌手 で大 成 す るた め には、 や は
らな いのは当 然 です。 そ のた め に自 分
の勉強を おろそかにする ことは できず 、
す るた め の条 件 など に ついて示唆 に富
一時 、 八代 亜
留学 費 用を 得 るた め に、
と ころが、あ る日、声 が出 なく な っ
など の時 期も あ った そう です。
紀 の学 校 へ行 って流 行 歌 の練 習を す る
んだ講演 を いただ きま した。
興 は人類 の共 通 した課題 であ り、 サイ
から ニ ュート ンの法則 、 現在 のバイ オ
サイ エンスに至 るま で、科学 技 術 の振
このよう に、 サイ エンスの発 展 した
西洋 にお いて、古 く は アリ スト テ レ ス
① 科学技術 の進歩 のため に自然 に つい
ての知識を深め、様 々な発見をする
ような創造的な基礎研究
② 技術進歩 に役立 つ応用研究
③ 応用開発 の成果を結び つけて、 コス
ト の点 から効率よく社会 に役立 つよ
うな研究 ︵
イ ノベーシ ョン︶
④ 高等教育、能力あ る科学技術者 の養
成
などが考えられるが、① の基礎研究を
重視するよう にとの御意見 でした。
成果
知識
真心
ICETY
極 を 近づ け ると引合 い、同極 同士 を 近
づ け ると反発 します が、 リ ニアモー タ
磁 石 のS とN の2 つの極 は、異 な る
う こととな って いると の こと でした。
17節 の実験 結果を 得 ており、平成 元
3
年 8月 に山梨 で本 格 的実験線 ︵
長 さ4
飾 ︶ の整備 が決 定 され ており、実 用化
に向 け ての信頼 性 ・安全性 の確認を 行
高 速度 の壁を 超 え る ことが可能 とな っ
く走 行 す る ことが でき、在来 鉄 道 の最
このた め、従 来 の推進力 の伝 達 のポイ
ント とな って いた摩擦 力 に頼 る ことな
車 両 と地 上 で モー ターを 形成 します。
子 ︶とを 地上 側 と車 両 側 に分離 し て、
固定 子 ︶
分︵
回転
と、回転 側 の磁石部 分 ︵
発 の経緯 と将来 の展望 に ついて、映画 、
スライ ドを ま じえ て、苦 心談等を ユー
いう お話が あ りま した。
水 型 の貨物 船 への応 用も考 え られ ると
スカイ式 エレベーター、 そ し て船 の方
でも超 電導 を 利 用 した高 速旅客船 、潜
ん で いた リ ニアモーター の外 側 磁石部
モラ スに講演 し て いただ きました。
このよう な リ エアモー ターカ ー の開
ケーブ ルを 一体化 したト ー タ ルな輸 送
ーカ ー の浮 上 や走 行 の原 理も この磁 石
法 の違 いにあ ると いえます。 リ ニアモ
の性質を 利 用 したも のであ ると解説 し
た と の こと です 。
さら に、将来 の展望 ・夢 と し て、超
、宇宙 開発 の ロケ
シ ステム ︵
貨 物輸 送 ︶
ット発射 への応 用、地下 ユートピ ア、
リ ニアモー ターカ ーが従来 の鉄 道 と
て頂 きま した。
電導 を 利 用 した送電 ケーブ ルと光 電送
ーターカ ーは、 これま で に車 両 側 に積
決 定 的 に違 う のは、 そ の浮 上 ・推進 方
永 遠 の真 理 を 追 求 す る
サ イ エン ス
次 は、I BM ワト ソン中央 研究所主
任 研究員 の江崎玲 於奈先 生 によ る ﹁
創
造 の風土を 拓く﹂ に ついてです。
サイ エンスは ギ リシ ャの自然哲学 に
よ って体 系づ けられ、知 的な考察 が加
え られたも のです 。そ し てサイ エンス
は、 これ に基 づ く技 術、医 術 によ って
人類 に貢献 した意 味 にお いて、 また自
然 の合 理性を追求 したも のを 我 々の知
性 で理解 した こと にお いて、意義 があ
京谷氏 (上 )、 江崎氏 (下 )記 念講演
UTPUT
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精緻
I 勤勉
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NDUSTRY
INCERITY
5
特集
プラザ
また、 そ のあ と江 崎 、京 谷両先 生を
はじめ、龍 谷大 学 、立命館大 学 、 工業
技 術 セ ンター特 別相談 役等 の先生方 に
も御が 加 いただ いた産 学官交流 パ ー テ
ィーを 開催 し、企業 と大 学 、そ し て工
業 技術 セ ンタ ーを は じめ とす る関係 者
約 200名 の参 加を 得 て交 流を 図り ま
パート 2は、 9月 4日 に工業技 術 セ
した。
ンターを会 場 にし て開催 致 しま した。
この日は、 工業 技 術 セ ンターを 一般
公 開 し て、機 器 のデ モ ンスト レーシ ョ
ン ・最新設 置機 器 の公 開や科 学技 術 映
⋮
︲回 の科
画 の上映を行 う ととも に、第 4
学 術 セ ミナ ーも開催 しました。
技
さ て、 それ では こ こで、 パ ート ー、
2で御講演 いただ いた先 生方 のお話 の
中 身を 少 し覗 いてみま し ょう。
超 電 導 と 共 に進 歩 す る
リ ニア モー タ ー カ ー
リ ニアモー ターカ ーは、昭和 5年 、一
島
4
全
速度鉄 道 列車 の名称 で宮 崎実 験線 ︵
2年 には
長 7血 ︶で実験 が 開始 され 、 6
時 速 40 0飾 を クリヤ ーでき、 現在 は
リ エアモー ターカ IML U 0 0 2型 で
器 浮 上 方 式 に よ る も の で、 技 術 的 な
と です 。
基 礎 的実験 はほぼ集 大成 された と の こ
︲世紀を
顧 間 であ る京 谷好泰 先 生 の ﹁2
︱ そ の研
駆 け るリ エアモーターカ ー ,
時代 が 生 ま れ るも のと期待 され て いる
拡大 、快 道 なビ ジネ スを体 系化 した新
新 し い交 通体 系を確 立 し、 通勤 圏 の
た と の こと でした。 現在 、最高 時 速 5
モー ター の制御 技 術な どが問 題 であ っ
面 では超 電 導技 術 、低 温技 術 、 リ ニア
このリ エアモー ターカ ーは超 電導 磁
究 と関発 ︱と か ら です。
最初 は、 パ ート ーでお話を いただ い
た、帥 テ ク ノバ会 長 東 海 旅客鉄 道佛
流 パ ーテ ィ
特集
術振興プラザ
l▼
↓
し て、 2日 に分 け て実施 しまし た。
パートーは、8月 2.ロホテル ・ニュー
用年 と いう ことで、﹁2.世紀創 造 の時代
に向 け て﹂ を テー マとし て規模 を 拡大
また、技 術 開発 の向 上 に寄 与 す る こと
を 目 的 と し て、滋 賀 県科学技 術振 典 プ
0を 開催 しま した。
ラザ 9
本年 度 は 工業 技 術 セ ンター の設立 5
等を行 い科 学技 術 の知識普 及等 を進め、
・
f
0′
任 研 究 員 の江 崎 玲 於 奈 氏 に よ る 記 念 講
演 会 を 行 い、 定 員 を 大 き く 上 回 る約 6
0 0名 の方 々 の参 加 を 得 ま し た 。
ー ド で有 名 な I B M ワト ソ ン研 究 所 主
ベ ル物 理 学 賞 を 受 賞 さ れ 、 江 崎 ダ イ オ
J R東 海 顧 間 の京 谷 好 泰 氏 、 ま た ノ ー
の﹁
生 み の親 ﹂であ る棚 テ ク ノバ会 長 、
オ ウ ミ に お いて開 催 致 し ま し た 。
当 日 は 、 話 題 の リ ニア モ ー タ ー カ ー
↓
滋 賀県科 学技 術振 興プ ラザ 0
9
情 報 の提 供 、 産 学 官 の交 流 機 会 の創 出
業、
一般 県 民 等 に対 し て、 最 新 の技 術
こ の様 な 時 代 的 な 要 請 か ら、 県 内 企
こ の社 会 環 境 の変 化 に機 敏 に対 応 す る
こと が 必要 と な って いま す 。
は ま す ま す 強 ま り 、産 業 界 にお いても 、
術 化 の波 、 ま た 国 際 化 、 情 報 化 の方 向
、
2.世 紀 を 間 近 に控 え た今 日 エレ ク
ト ロ ニク ス に代 表 さ れ る よ う に高 度 技
2ユ
田
糸ッ侭 ‐ク
Vol.16
lC)90//11
特集
科学技術振興 プラザ'90
21世 糸
己倉J造 の時代 に向 けて,… ……………………………………4
技術研修
研修 講座「機械 シス テ ム学科」の 前半 を顧 みて・…
9
特別寄稲
「地球 の歴 史 と文明」 中山 勝之 ………………………………… 10
異業種交流
「飛躍」と
「1舌 性化」の道 を探 る……
宿泊研修 で
表紙
世 の中 には意 図 されたものでな くとも、造形的 にハ ッとさせ られる物 が
よ くあ ります。これはエ アバ ルプ をパ ソコ ンによ り画像処理 したものです。
lMl滋 賀県工業技術振興協会
520-30滋 賀 県 栗 太 郡 栗 東 町 上 砥 山 232
(滋 賀県工業技術 セ ンター内)
TEL 0775-58-1530 FAX 0775-58-3048
交通案内
O JR線 ご利用 の場 合
車津駅
CS
琵琶湖線 (東 海道本線)草津駅下 車 (東 口)
帝産 バ ス「六地蔵」 行 又 は
「 トレセ ン(栗 東高校経 由)」 行
】との山下 車 徒歩 ………………
手原駅
草津駅 か ら タクシー…………
G
・20分
・3分
15分
栗東 I
● 自家用車 ご利用 の場 合
工業技術センター
翼兇郵胡CC
名神 高速道路
栗東 イ ンターチ ェ ンジ (信 楽方面匙 口)よ り
5分
拳与 J嘔 囀坤
i
●
田
(財 )滋
,
●
ネッ侭ワーク
賀県 工業技術振興協会
SEIGA INDUSTRIAL TECΠ NOLOGY ASSOCIAT10N
,
Vol.16
1990/11
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