...

PDF :10587KB

by user

on
Category: Documents
42

views

Report

Comments

Transcript

PDF :10587KB
すべ て に 、たくみ 。
2010
名工建設株式会社
MEIKÔ CONSTRUCTION CO.,LTD.
新道繊維工業株式会社 古屋石塚テクノパーク工場
JRF 刈谷駅前ビル
谷津六丁目住宅
JR東海 静岡車両区
■ 会社概要
商
1
号
■ 営業の沿革
名工建設株式会社
^
英 文 商 号
MEIKO CONSTRUCTION CO.,LTD.
本店所在地
〒450-6113
名古屋市中村区名駅一丁目1番 4 号
JR セントラルタワーズ 34 階
TEL 052-589-1501
設
立
昭和16 年 6月28日
資
本
金
15 億 9,450 万円
社 員 総 数
1,218 名
(平成 22 年 4 月1日現在)
代
代表取締役社長 増永防夫
表
者
事 業 内 容
❶土木工事、建築工事、軌道工事、及び
その設備工事の施工、監理、並びに企画
設計、測量、コンサルティングの請負
❷工事用資材の製造、販売及び賃貸
❸住宅及び不動産の売買、交換、賃貸借、
仲介並びに管理に関する事業 他
事 業 所 数
本店、支店 6 カ所(国内)
子
連結子会社 5 社
会
社
1941 昭和 16 年
名鉄工業株式会社創業 名古屋、静岡、甲府、金沢、
敦賀各支店及び富山、福井各営業所開設
1949 昭和 24 年
東京支店開設
最初の建設業登録
(イ)第 25 号 建設一式
1956 昭和 31年
名鉄工業株式会社を名工建設株式会社と改称
1970 昭和 45 年
大阪営業所開設
1973 昭和 48 年
最初の建設業許可
(特 -48)第1768 号
1982 昭和 57 年
株式を名古屋証券取引所市場第二部へ上場
大阪営業所を支店に昇格
1988 昭和 63 年
測量業者登録 第
(1)-17490 号
建設コンサルタント業者登録 建 63 第 4205 号
宅地建物取引業者免許 第
(1)-3787号
一級建築士事務所登録
(い)第 320 号
1989 平成元年
資本金を1,594,500 千円に増資
1990 平成 2 年
金沢支店を北陸支店と改称
1991 平成 3 年
敦賀支店を敦賀営業所と改称
1995 年満期スイス・フラン建銀行保証付分離型
新株引受権付社債
(35百万)スイスフラン発行
1995 平成 7 年
津営業所を三重営業所と改称
神戸営業所開設
1996 平成 8 年
横浜営業所、知多営業所開設
1998 平成 10 年
ISO9002 認証取得
2000 平成 12 年
本店移転 名古屋市中村区名駅1-1-4
JRセントラルタワーズ 34 階
2002 平成 14 年
ISO9001 : 2000 改訂登録
2003 平成 15 年
ISO14001認証取得
滋賀営業所開設
2005 平成 17 年
ISO14001 : 2004 改訂登録
2006 平成 18 年
京都営業所開設
2009 平成 21年
本店技術部門、名古屋支店 枇杷島新社屋へ移転
CSRレポート2010
37793104_.indd 1
10.8.19 5:28:13 AM
東名阪自動車道(しまだ工区)
台湾高速鉄道(台中∼台南間・スラブ軌道)
大阪北道路(三ツ島地区(下り)
・遮音壁)
九州新幹線(新八代駅付近・スラブ軌道)
■ CONTENTS
● 会社概要 …………………………………………… 1
● 三者対談 …………………………………………… 3
「名工 DNA」
70 年のあゆみと社会貢献
CSR 推進体制
■ CSR 推進体制 …………………………………… 7
技術・安全に関すること
■ 技術 ……………………………………………… 8
■ 建設構造物の品質 …………………………… 12
(品質マネジメントシステム)
■ 労働安全衛生 ………………………………… 13
(労働安全衛生マネジメントシステム)
■ 鉄道安全
営業に関すること
■ 個人情報の保護 ……………………………… 16
■ お客様アンケートの実施
環境に関すること
■ 環境マネジメントシステム ………………… 17
その他経営管理に関すること
■ コンプライアンス、企業倫理 ……………… 20
■ コーポレートガバナンス …………………… 21
■ 事業継続
(BCP)
の必要性 …………………… 22
■ リスクマネジメント
■ 雇用 …………………………………………… 23
■ 情報セキュリティ …………………………… 25
■ 情報開示 ■ 人権
■ 社会貢献
すべ てに、たくみ。
名工建設株式会社
http://www.meikokensetsu.co.jp/
●お問い合わせ先
企画本部 経営企画部
TEL.
(052)
589-1503
(ダイヤルイン)
CSRレポート2010
37793104_.indd 2
22
10.8.19 5:28:20 AM
聞き手 : 経営企画部
CSRレポート編集事務局
左から ●馬場特別顧問 ●増永社長 ● 安藤副社長
当社は平成22年4月から第70期を迎えました。
前年度よりスタートした「第14次経営計画」では、”名工DNAの新たな進化と確実な継承”と言うスローガンを掲げてますが、
「名工DNA」
とは、これまでの69年間に亘り培ってきた伝統と経験から生まれた当社の特質であり特性です。それは誰から教えられるまでもなく、当社で
勤務する社員一人ひとりに自然に身についたものの集合体です。
「安全と技術を重視する体質」、
「鉄道を軸とした維持補修分野での技術力」、
これらが「名工DNA」なのです。
今回区切りの第70期として、現社長の増永社長と前社長である馬場特別顧問に安藤副社長を交え名工建設の歴史を社会貢献という観点か
ら振り返ってみたいと思います。
3
Ⅰ 名工DNA
を確立する必要にせまられ、事態の打開を図る方策として公益優先
「名工DNA」の誕生
中部地区においても、国鉄名古屋鉄道管理局内の指定業者が大同
それでは事務局より、
「名工DNA」を育んできた名工建設の沿革
団結した鉄道工事専門会社を設立する事となりました。そして、各地
を紹介致します。
区を代表した22社が発起人となり協議を重ね、130社が合併した
名工建設株式会社の前身である「名鉄工業株式会社」は、昭和16
名鉄工業株式会社が昭和16年6月25日に名古屋商工会議所で開
年6月に誕生しました。時の政府の不拡大方針とは裏腹に、日支事
催された創立総会により誕生しました。
変はますます拡大化・長期化への様相を深めつつありました。これ
以来およそ10年間、当社は国鉄の特命業者として、労務・資材不
に伴い、当時の建設業界はことごとく軍需に走ったため、鉄道工事
足の中にあって、戦前・戦後の輸送施設の維持改善に、また戦災の復
への施工力が減少しました。国鉄は、戦時下の輸送力増強のため、
旧と輸送の確保に大いに寄与することとなり、これが当社の社会貢
多くの緊急工事の必要を抱えていましたが、予定工事量の消化が困
献への原点とも言えるものです。
難な状態となっていました。国鉄はこの戦時下に即応した工事態勢
戦後間もなく独占禁止法が施行され、いわゆる特命工事は法で禁
の全国的な国鉄工事専門会社設立を進めました。
CSRレポート2010
37793104_.indd 3
10.8.19 5:28:29 AM
止されて工事の受注は競争入札が前提となりました。これと前後し
て創立に際し、当社の大株主または経営者となった従前の建設業者
の多くは、次第に名鉄工業を離脱し別会社の設立や独立経営に戻っ
て建設業を開始しました。当社は一業者として、これらの人々とも競
争して工事を獲得しなければいけなくなったのです。
このような社会情勢への対処と近代的総合建設会社となることを
目指し、昭和23年9月定款を変更し事業目的を改め、また同年12
月には資本金を600万円に増資して特殊会社からの脱皮を図りま
した。
戦後我国の経済復興はめざましく、神武景気と言われた昭和31
年の経済白書は「もはや戦後ではない」と述べ経済界の発展を謳歌
しつつありました。このような情勢の中、当社も時代の波に乗って営
業成績を更に発展させるべく、今迄以上に鉄道以外の一般工事獲得
の必要に迫られました。そのため名鉄工業株式会社の社名では、鉄
道工事専門会社と誤解を招きやすいとして昭和31年2月社名を現
在の名工建設株式会社と改称し、鉄道工事以外の受注を図ることと
しました。その後営業成績は順調な推移を示し、昭和57年1月12
日には、念願であった株式上場を名古屋証券取引所第二部で果たし
ました。現在地域の総合建設会社として確固たる基盤を固め、上場
会社の役職員としてのプライドと社会的責任を背負い業務遂行にあ
たっています。
Ⅱ 当社が果たしてきた社会貢献
増永 : そういった努力の結果、大型工事の受注もできるようになり、
それでは、入社当時の状況や思い出などを交えてお聞かせ下さい。
完工高も増え今日の名工建設があるということですね。
では最初に三者の中で最も在籍年数の長い安藤副社長からお願い
そして、東北新幹線や上越新幹線の施工経験と技術が現在施工して
します。
いる九州新幹線や北陸新幹線に活かされてますね。その点において
も、鉄道工事を軸とした社会基盤の整備による社会貢献は当時から名
安藤 : 名工建設に入社したのは、今から40年以上前の第26期(昭
和42年)です。名工建設も建設に携わった東海道新幹線開業から3
年程経過した頃で、もうすでに名工建設は総合建設会社となっていま
工建設のDNAとして今に引き継がれてきたものだと言えますね。
災害への対応
したが、鉄道工事が高い比重を占めていました。当時の年間完工高は
安藤 : 今日の対談で名工の歴史を振り返るとのことでしたので社史
約51億円と少なかったため1件1億円を超える工事の受注もまだ少
に目を通してきました。時代時代で様々な社会基盤の整備をしてき
ない時代でした。
た記録が記されていたのですが、目を引いたのは、どの時代にも必
この頃、大型道路工事への進出の足掛かりとすべく、新しい施工法
ず災害復旧の記録が記されていたことです。
に対する勉強会が行われ、各支店から土木職員を集め、名古屋工業
古くは昭和20年代の大月付近での災害による中央線復旧、福井
大学の試験室を借りて、土質試験の仕様書、選定機械の研究をおこ
地方の地震による北陸本線、その後昭和34年に東海地方を襲った
ないました。その甲斐あって、その後多くの大型道路工事の受注・施
伊勢湾台風や山梨県での7号台風から、最近では平成16年の台風2
工をしました。そして、鉄道工事においては東北新幹線や上越新幹線
3号による高山線、昨年の駿河湾地震まで多くの災害復旧に当社は
建設工事も受注・施工する様になり、技術力も人員も増強されてい
携わってきました。
きました。
増永 : 高山線の災害は、確か馬場社長の時代でしたね。
馬場 : そうです、私は東京に行っていたのですが、安藤さんから第一
報の電話が入り大変驚いたのを覚えてます。
安藤 : あの時は、ちょうど8年程当社が出動するような災害が無かっ
たのですが、台風21号の紀勢線橋脚流出に始まり、次に台風23号
の影響で高山線での路盤流出、飯田線と中央線の列車脱線と一度に
4つも重なりました。
現場には人手が不足し職員総動員体制でしたから、災害復旧に不
慣れな職員もいて大変でした。
しかし、高山線の時は大変だったのですがいい話もありました。地
元では道路も寸断されていたので、鉄道のトンネルを人が通行でき
るようにとの飛 騨市長からの要請が有りました。そこで線路の上に
CSRレポート2010
名工建設CSR2010-P01-16入稿-訂3.indd 4
4
10.8.24 6:23:36 PM
材の備蓄や防災訓練を重ねていますし、他にも昨年の12月には災害
時の防災拠点となる枇杷島新社屋が完成しました。災害発生時には
当社の技術力を地域社会に役立てたいですね。
また、過去の事例においては、平常時から災害発生までの対応体
制、対応項目、具体的な行動計画を定めた防災計画が上手く機能して
ましたが、今後はこの防災計画を体系的に再整備して、事業継続計画
(BCP)のレベルへブラッシュアップさせるべく取り組んでいきます。
災害への対応は当社の特質を活かす事が出来る重要な社会貢献活
動であると考えています。
環境保全の推進
それでは、馬場前社長が社長就任された当時のお話をお聞かせ
願いますか。
馬場 : 私が社長に就任したのは、平成14年(第62期)です。行政改
革などの影響もあり、全体の建設投資が減少する厳しい時代でした
が、中部圏では愛知万博の開催や中部国際空港開港に向けた関連工
事などにより、官公庁・鉄道関係の受注が増加し、受注、売上が前年
を大幅に上回った年でもありました。翌年には、売上高が初めて80
0億円を突破し、過去最高も記録しました。
また、愛知万博開催コンセプトにも象徴されるように地球環境保護
が注目されていました。
5
板を敷いて通行を確保したところ、近隣の方たちから大変感謝され
名工建設においても、当然環境配慮への要求が高まっていたわけで
嬉しく思ったことが印象に残ってます。
す。その取り組みとして、最初の取締役会でISO14001認証取得の
馬場 : 社会に貢献している事が実感でき、苦労が報われますよね。
キックオフを宣言し、それまでの品質管理部を品質環境管理部へと改
高山線や、紀勢線の台風による橋梁の流出時には迅速な対応で早
称し、品質マネジメントシステムの維持・運用及び環境マネジメントシ
期の復旧をさせました。安藤副社長には当時土木本部長として大変
ステム構築と認証取得にへ向けた体制としたのを思い出します。
尽力して頂きましたね。
その後、無事に認証取得を果たしたわけですが、当時は品質保証
増永 : 私はまだ名工建設にいなかったのですが、兵庫県南部地震の
のISO9001とISO14001を並行して進めていたので書類が多
時はどうでしたか?
く現場には苦労をかけました。
安藤 : 発生した平成7年当時私は、名古屋支店の土木部長でした。
増永 : 当時、公共工事ではISO9000S取得が入札条件になったり、
この時は新幹線を始めとする社会的な生活基盤が大きな被害をうけ
ISO14001にも含まれている3Rや廃掃法も社会的に重要度が増し、
ました。当然、そのような場合の対応として対策本部を設置し、社員
名工建設としてもISOへの取り組みは必然の流れとも言えますね。
の安否確認と被災情報を収集したうえ、必要な人・機器材・資材を手
馬場 : そうですね、時代にマッチして品質と環境へ の取組が進みま
配し対応できる体制を作るのですが、現実には被災してすぐ社員を
した。
集めるのは困難でした。そこで被災をしていなかった名古屋支店を
安藤 : 現場においては、ISO14001導入以前からも、関係法令
中心に復旧活動を開始する事となりました。地震発生後最初の連絡
の遵守や3Rによる建設副産物の適正処理は当然のこととして行わ
を受けた後、即時に関係各署に連絡を入れ、人・機器材・資材などを
れてきたわけですが、とにかく一度に書類が増えて大変でした。
集めました。JR東海さんからは鋼製角ベント36基をお預かりし、
当時の馬場社長は、常々自然体でいいとおっしゃってましたね。
道路も被害を受け各地で寸断されたなか、同日22時には名古屋か
例えば、CO2削減のための消灯ひとつをとっても、
「家では必要な
ら被災地へと応援部隊として送りこみました。そして被災した大阪
ければ電気を消すのに会社ではなぜできない。」、当たり前のこと
支店の社員たちと一致協力し昼夜を通した突貫工事により無事新幹
を当たり前にするだけでいいから始まりましたね。しかし、環 境 マ
線を復旧させることができました。
ネジメントシステムの 整 備やISO14001の認証取得は、確実に
増永 : 大変ご苦労されたとは思いますが、そうした経験によって、皆
職 員の 環 境 負荷低 減 意 識を高 め る一つ の きっか けに なったと 思
が成長して技術も継承されていくのですね。
いますね。
馬場 : 最近では、昨年発生した駿河湾沖地震でも新幹線の早期復
増 永 : 今後は、ISOだけにこだわらず環境負荷の低減や品質の
旧へ向けた対応で社会からの信頼を得ることができたのではない
保証を進めていきたいですね。
ですか。
また、環境技術に関しては平成19年に一号機を完成させたSKILLS
増永 : そうですね、都市交通・広域交通・物流の役割を果たす鉄道
ハイブリッド汚水処理装置が実用化され、建設現場で発生する汚水
が被災した場合、速やかな復旧は地域にとってもそれを利用する人
や汚泥水を分離浄化し処理水をリユースさせて環境負荷を低減させ
にとっても重要なことです。過去の経験を教訓に現在、災害復旧資機
ていますが、このような 取 組で一歩進 んだ 社 会貢 献を目指してい
CSRレポート2010
名工建設CSR2010-P01-16入稿-訂3.indd 5
10.8.24 6:23:57 PM
きたいですね。
Ⅲ「名工DNA」の新たな進化と継承
維持補修時代への対応
では最後に増永社長の就任当時のお話をお聞かせ願いますか。
増永 : それでは、まだ比較的最近の話ですが。
就任は馬場前社長の後を継いで平成17年(第65期)でした。建
設業界が厳しい環境下にあり、経営計画の基本方針を「淘汰の時代
のなかで、継続的に発展できる経営体質の確立」としていました。受
注に関しては、それまでの愛知万博や中部国際空港関連工事の反動
もあり、公共工事が減少傾向にありましたが、鉄道関連工事や、その
り、これまでの名工建設の歴史のなかで鉄 道の維持補修を代表に
他の民間工事は増加していました。
数々の維持補修を行ってきました。
安藤 : その後も公共工事は減少傾向を続け、民間工事でも、世界
安藤 : この 特 性 を 活 かす ため に、数 年 前 耐 震・リニューアル に
経 済 の 低 迷 等による民 間 設備 投 資 の 減 少やマンション市況の 悪
対 応 する 組 織 を 創 設しました ね 。そして 産 学 協 同 で S M I C 等 の
化で減少傾向に転じ、建設投資全体が縮小傾向のまま現在を迎え
新 技 術 の 開 発 も含め、他 社には な い 新しい 技 術 に 取り組 んで い
ていますね。
ます。
増永 : そうですね、経済の低迷により新規の建設需要は停滞して
増永 : 平成18年から豊橋技術科学大学と共同開発した耐震補強
います。しかし、近 年リニューアル市場が大きな注目を集めていま
工法(SMIC)もようやく実用化できました。
す。建設市場に占めるリニューアル工事の完成工事高割合は、平成
安藤 : 施 工 実 績も上 がりつつあるようですね 。今 後 も 名 工 建 設
20年度25.
5%に達したとされています。そして今 後 もリニュー
の 特 性を 活 かした 新技 術に期 待したいと思います。
アル の 需 要は、更に高まると予 想されます。これからの 建 設 業 で
増永 : このようにライフサイクル全体を通して構造物を維持管理
は、長 期間にわたって使 用可能 な 品 質の高い 製 品、つまり長 持ち
することは時代のニーズに応えると共に、先程も話題にでた地 球
する製品を製作する事が求められています。構造物の単なる出来
環境保全の面からも、大きな社会貢献に繋がると考えています。
栄えだけを追求しても、社会が期待する必要十 分条件を満たさな
安藤 : こうして 新しい 時 代 に 対応して 新しい 分 野 へ 取り組むこ
いということです。
とが「名 工DNA」の 新たな進化といえますね 。
古くなったらすぐに建て替える時 代から、良い建 設物を維 持 補
増 永 : ここまで名工 建 設 の 歴 史 につ いて色々 話してまいりまし
修しながら長い期間利用する時代となったのです。
たが、今後も会社として目指す目標は、当社の第14次経営計画の
この維持 補修技 術こそが、当社が最も得意とする技 術 分野であ
目標にもなっている「安 全と技 術の名 工」の 確 立です。
会社設 立から鉄 道 工事を得意としてきた当社としては、建 設 業
で一般に重要視される労働安全と並び、”鉄道の安全・安定輸送”
が大きな使命となっています。
新幹 線では時 速270km/hの高 速 で、安 全 かつ良 好な乗り心
地を維 持し更に正確に運行されることが当然の日常となっていま
す。我々は、この当然 の日常を、終 列 車 から始 発 列 車 までの夜間
作業においてミリ単位の精度で施工する技術により支えています。
つまりは、我々が 安 全に工事をする事で、お客 様に安 全 かつ 安
心して鉄道を利用して頂くことができるということです。
また、鉄 道 以 外 の工事についても同様で、人々に安 全かつ 安心
して道 路や建物を利用して頂く事が地 域に役 立ち、社 会的貢 献に
つながると確信しています。
当社の先人先輩が苦労して築きあげた伝統と財産である「名工D
NA」をそれぞれの時代に合ったものに進化させ、そして次の世代の
後輩たちに伝えていくことで「安全と技術の名工」をゆるぎないもの
とし、更に高いレベルを目指し社会的貢献につなげていかなければ
ならないと思います。
そうですね。
「名工DNA」を確実に進化させ継承させていく
ことで、これからも社員一丸となって社会貢献を果たして参ります。
本日はどうもありがとうございました。
CSRレポート2010
37793104_.indd 6
6
10.8.19 5:28:44 AM
CSR(企業の社会的責任)
CSR 推進体制
名工建設株式会社は、事業活動を通じて社会的責任を果
などの生活環境整備工事などがあります。そのいずれにつ
たしていくことを最重点事項の一つとしてとらえています。
いても公共性が高いことから、高品質で安全、かつ快適に
当社の事業活動には、最も得意とする鉄道保守業務をはじ
利用できる建設構造物を提供していくことが当社の社会的
めとして、道路や橋梁などの社会基盤整備工事やビル建設
責任であると考えています。
■ CSR 推進体制
平成19 年1月、取締役会にて CSR 委員会の設置が決定され、CSR 推進体制の整備を行いました。
CSR 委員会では CSR の主要項目について審議し、その結果は社長を通じ取締役会に報告されます。
C
S
R
推進体制
CSR推進体制
取締役会
社 長
CSR委員会
■ CSR 対象項目の所轄
CSR推進事務局 企画本部
ステークホルダーとの関係構築
CSR 対象項目を所轄する担当部局は、
関連する委員会等の事務を取り扱い、
結果を CSR 委員会に報告する。
■ CSR 主要項目
顧 客
担当部局
安全に関すること
株 主
■ 労働安全衛生 MS …安全部
技術に関すること
■ 技術情報 …………技術計画部
取引先
■ 品質 MS ……………品質環境管理部
営業に関すること
■ 個人情報 …………法務部、各本部
地域社会
環境に関すること
■ 環境 MS……………品質環境管理部
その他経営管理に関すること
■ リスク管理 ………法務部
■ コンプライアンス
法務部
■ 内部通報 …………法務部
社員・従業員
内部
通報
■ 内部統制 …………経理部、総務部
■ 社会貢献 …………総務部
■ 知財管理 …………総務部
■ 情報公開 …………総務部
■ 情報セキュリティ …情報システム課
■ 雇用、人権 …………人事部
7
● CSR 委員会の構成
委 員 長
副委員長
委
員
社長
企画本部長
土木本部長、建築本部長、
軌道本部長、安全・技術本部長、
経営管理本部長、総務部長
CSRレポート2010
37793104_.indd 7
10.8.19 5:28:48 AM
CSR(企業の社会的責任)
技術・安全に関すること
1
技術
●一般施工技術
当社は、産学共同研究や専門工事会社等との技術開発に積極的に取り組み、新技術保有に向け努めています。
●新技術の研究
■ 建築部門
技術・安全に関すること
建築部門では、環境配慮技術と既存建物の耐震補強やリニューアル工事の技術向上に努めています。環境配慮技術について
は新築からリニューアルに至るまで積極的に提案を行っており、耐震補強工法については「SMIC(スミック)工法」
( 解放型耐震
補強工法)を当社で開発しました。
環境配慮技術
枇杷島新社屋
機能性環境改善塗材
ガイナ
JR 東海道本線枇杷島駅東側に様々な環境配慮技術を採
ロケット先端部の耐熱技術を取り入れて誕生した「ガイナ」
用した新社屋が完成しました。カーボンニュートラル化への
は、建築のみならずあらゆる分野に活用できる機能性環境
取り組みとして、二酸化炭素の発生量を年間150t 削減しま
塗材です。
※
す。また、CASBEE「A」ランクの評価となります。
首都大学東京と共同で実際の建物を使って行った実験で
※建築物総合環境性能評価システム Aランク
(大変よい)
は、遮熱効果だけでなく、断熱効果、省エネ効果を確認する
●太陽光発電、LED 照明、昼光利用制御、
自動調光照明、
タスク&アンビエント
ことができました。
照明、人感制御など最新の照明関連技術を取り入れることで、CO 2 発生量を
塗るだけで断熱、遮熱、結露防止、防音、防汚、空気質改
年間 90t 削減します。
善など15 の機能を発揮します。その多機能性を活用して
●窓ガラスにはLow-Eペアガラスを採用し、
日射負荷の低減と断熱性能が向上
問題の解決や企画、提案に役立てる為に、研究や検証を行
しています。また室内の壁、天井には環境改善塗材「ガイナ」を塗布、断熱性
いました。
能の向上や空気質の改善を図り、空調関連の電力量を18% 削減します。
●ウォーターレス小便器や節水型便器の採用により年間700tの節水を可能に
し、
またCO2 発生量を年間 0.4t 削減します。
ガイナの効果を事前に確認してもらう為に、屋外表面温
度とエネルギー消費量の比較シミュレーションを用い提案
しています。
●屋上には、
雨水を利用した自動潅水装置での緑化、
エコマテリアル製品を使っ
たウッドデッキや、
コンクリート温度の上昇を抑制する歩行用遮熱断熱塗材を
塗布しており、社員のリラックススペースとしても活用しています。
●1階には当社技術を紹介する常設のプレゼンテーションコーナーを設けています。
●ガイナ施工前
●ガイナ施工後
※屋上部施工の場合
CSRレポート2010
37793104_.indd 8
8
10.8.19 5:28:50 AM
CSR(企業の社会的責任)
技術・安全に関すること
■ 建築部門
地震対応技術 SMIC 工法(開放型耐震補強工法)
これまで部屋の使い勝手が悪くなったり、人の動線
が変わったりするという理由で耐震補強をあきらめて
いた問題を SMIC 工法が解決します。
本工法は、従来工法(鉄骨ブレース補強、鉄筋コンク
技術・安全に関すること
リート耐震壁等)
と併用することで、部屋の機能を損な
わずに補強することができます。
お客様の声
・隣接する幼稚園との空間一体化を確保することができた。
・鉄骨ブレース等で園児の動線を遮ることもなかった。
・SMIC 工法と出会えて良かったと喜んでいる。
建物内部にあらかじめ製造した補強骨組を設置することによって、室内の開放感を失うことなく耐震強度を高めることが出
来ます。また、補強骨組を接着工法で取り付けるので、工期短縮や品質の安定だけでなく、施工時の騒音を抑えながら居なが
らで作業することが可能です。
(財)日本建築防災協会の技術評価を取得しています。
免震構造、
制震構造
免震は振動実験や地震観測システムによるデータ
収集と解析により高い免震効果が実証されています。
当社は、基礎免震、レトロフィット免震(既存建物に免
震装置を組み込み、耐震性を向上させる耐震改修工
法)
から中低層に適するBSL免震まで対応しています。
制震構造にも対応しています。制震構造とは、減衰性
能のある制震装置(ダンパー)が地震エネルギーを吸
●免震ピット
収 するた め、地 震
時 の 柱・梁 の 損 傷
を防ぎます。揺れ幅
(変形)も抑えられ
ることから、居住者
に与える恐 怖感も
少なく、居住性の向
上も図れます。
躯体合理化構法
●制震構造 東京支店社屋
●免震構造マンション
●レトロフィット免震 甲府支店社屋
CSビーム構法
柱を剛性の大きい RC 造、梁を軽量で曲げに強い S
造と、それぞれの特性を活かした経済性に優れたハイ
ブリッド構 造です。20m までのロングス パン化が 可
能です。
●枇杷島新社屋6階CSビーム架構の部分展示
9
CSRレポート2010
名工建設CSR2010-P01-16入稿-訂3.indd 9
10.8.24 6:24:22 PM
■土木部門
土木部門では、平成19 年より開発を進めてきました「鉄道用クローラ式高所作業車」については、平成 22 年 3月に1号機
が完成しました。また「トンネル裏込注入工法」と「ハイブリッド汚水処理装置」については、更なる改良を行い、現在現場で
施工しています。また他の新技術開発についても取組んでいます。
トンネル裏込注入工法
SKILLS 超長距離圧送ネオグラウト工法(特許出願公開番号 特開 2009-24481)
技術・安全に関すること
材料の長距離圧送(4km)を可能にした工法
トンネルの補強工事において、覆工背面の空洞を充
填する工法です。本工法は、現在鉄道トンネルの補強工
事を施工中で、約 3 年の施工実績を積み重ねています。
平成 20 年に、坑外プラントから注入箇所まで国内初
となる 3km の長距離圧送を行いました。また平成 22
年 4 月∼ 5月には、4km の圧送試験と高粘土グラウト
材および高強度グラウト材の試験を行いました。試験
東海道新幹線 京都保線所管内路盤改良工事
は、いずれも結果を出すことができ、これにより発注者
のニーズに対応できる範囲が一段と拡大されました。
SKILLS 超長距離圧送ネオグラウト工法
施工イメージ図
主材用サイロ
ミキシングプラント
給水・沈殿槽
圧送ポンプ
長距離圧送注入距離 L=4km
鉄道用重機械
鉄道用クローラ式高所作業車(意匠登録申請予定)
軌道走行可能なクローラ式高所作業車
鉄道トンネルでの高所の点検および補修工事等で、足場をその都度設置することなく効率的な作業が可能です。 クローラ走行と軌道
(鉄輪)走行が可能な高所作業車の製作は、
国内初となります。開発に3 年以上間費やし、
平成 22 年 3月
に製作会社から当社への引渡し式がありました。
産業廃棄物減少化工法
SKILLS ハイブリッド汚水処理装置 (実用新案出願済 実願 2009-2978)
異なる処理方法を組合わせたハイブリッド型汚水処理装置
建設現場や商業施設から発生する汚水や汚泥水を、分離浄化する装
置です。本装置の使用により汚泥
(産業廃棄物)
を減少させ処理水をリ
ユースするため、環境負荷の低減やコストダウンを図ることができます。
平成19 年に1号機を完成させ、改良を加えながら平成 21年度末ま
でに4 台所有して、現場で使用しています。また他社に貸し出しも行い
ました。平成 22 年 5月現在で 5 号機を製作中です。
平成 21年度には、リデュース・リユース・リサイクル推進協議会会長
賞を受賞しました。
東海道新幹線 湘南保線所管内振動対策工事
CSRレポート2010
37793104_.indd 10
10
10.8.19 5:29:00 AM
CSR(企業の社会的責任)
技術・安全に関すること
■ 各種一般工事等に関する主な資格保有状況
平成 22年 5月1日現在
当社は、各種一般工事についても安全、品質確保などに
必要な資格の取得に力を入れています。主な資格保有状況
は右表のとおりです。
資格名
保有数 ( 人 )
17
技術士
1級土木施工管理技士
387
1級造園施工管理技士
86
1級管工事施工管理技士
14
などへの参加、社内に大学教授等を招いて技術講演会を開
測量士
93
催 ( 年 5 回程度 )するなど社員の能力向上に努めています。
1級建築士
107
1級建築施工管理技士
186
■ 継続教育
当社は、各種資格取得者について、継続教育 (CPD) に積
技術・安全に関すること
極的に取り組んでいます。主に各種学会等の研修やセミナー
また年1回、社内で技術発表会を開催するとともに技術報
告書 ( 平成 21年度において第17 号 ) を毎年発刊し、技術の
コンクリート技士
蓄積を図っています。
92
●鉄道技術
当社は、創業以来 70 年にわたり鉄道工事を得意とする企業として業界のけん引役を担ってまいりました。今後も鉄道技術
の特性を生かした総合建設会社「安全と技術の名工建設」として、交通ネットワーク社会基盤の整備に貢献していきます。
■ 鉄道工事等に関する資格の取得と教育
当社は、鉄道の安全、安定輸送を確保する施工技術を確立するために、各種国家資格等の取得に力を入れています。特に
鉄道工事においては、
( 社 )日本鉄道施設協会が認定する資格である
「軌道工事管理者 ( 新幹線 )」
「軌道工事管理者 ( 在来線 )」
を中心に多数有しており、3 年毎の資格更新をしています。また自社内の研修センターにおいて、資格更新までの中間時点に
「軌道工事管理者」
「軌道作業責任者」等の教育も実施し、施工技術の向上に努めています。
鉄道安全および品質確保に必要な資格
線路保守は列車ダイヤの間合いを縫って作業をする関係上、安全確保のための教育を受けた資格保有者 ( 下表参照 )でな
ければ施工することができません。当社は、社員はもちろんのこと、多くの協力業者社員がこれらの資格を有しており、高い
技術で日夜、線路保守作業に励んでいます。
鉄道安全に関する教育
当社は、線路保守に関する技術を高いレベルで維持・向上させ、さらに伝承するため、社員はもとより協力業者社員に至る
まで、鉄道安全に関する教育を実施しています。
鉄道安全に必要な資格の保有数
資格名
平成 22年 4月1日現在
在来線
(人)
新幹線
(人)
軌道工事管理者
505
583
軌道作業責任者
426
422
1,177
1,171
471
339
工事管理者
保守用車運転者
列車見張員
11
資格更新に必要な要件
●更新講習会
(1∼ 3 日)
の受講
3 年間
1,202
重機械運転者
諸車甲作業責任者
有効期間
●医学適性検査 ( 毎年 )
●運転適性検査
(3 年毎)
−
168
278
306
1年間
CSRレポート2010
37793104_.indd 11
10.8.19 5:29:05 AM
■ 技術研修センター(名工建設軌道実習線)
線路を守るプロフェッショナルとしての技術を維持・継承
していくために、社員、作業員が実際に保線作業の技術を
習得できる実習線設備が愛知県北名古屋市にあり新幹線
軌道、在来線軌道、分岐器など、教育に欠かせない本格的
な設備を備えています。ここで線路を保守するためのノウ
講習室
実習線
■鉄道会社との人事交流
当社は、鉄道工事計画から施工まで一貫して技術が習得できるよう、鉄道会社と相互出向による人事交流を実施しています。
2
建設構造物の品質
技術・安全に関すること
ハウ、軌道構造理論などが教育されています。
■品質マネジメントシステム
当社は、お客様の満足されるものを提供できる仕組みを国際標準規格(ISO9001)に適合させてマネジメントシステムを
構築し、運用しています。
工事施工に関連するお客様からのクレームについては、情報を収集・分析して、早期に対応するとともにマネジメントシステ
ムの改善に努めています。
品質方針 平成 22 年 4 月表明
当社は、「名工建設 企業憲章 」 の下、社会インフラと
生活環境の整備を通じて社会に貢献するため、高品質
の建設物をお客様に提供する。
そのために次の事項を実施する。
1
お客様と社会のニーズを的確に捉え、
高い技術力と誠実な
心を持って高品質の建設物を提供する。
2
高品質の建設物を提供するために、
契約内容や法令・基準
等にしたがって、
お客様の要求事項を確実に実施する。
3
高品質な建設物を保証するため、施工の適切な段階で的
確な検査・試験を実施する。
4
各部門・各支店において品質目標を定め、
具体的な取組み
平成21年度における品質マネジメントシステムの実績
1. 外部審査
(JQA 審査)
●平成 21年度、品質マネジメントシステムは定期審査
及び 2008 年版変更審査
① 審査実施日
・平成 21年 8 月 25 日
(火)
∼ 8 月 28 日
(金)
②定期及び変更審査の結果
・ISO9001:2008 規格への変更及び品質マネジメ
ントシステムの有効性について登録の更新が認め
られました。
2. 内部品質監査
●平成 21年は、
年2回、
72部署ならびに59プロジェクト
で実施しました。
を行い、
その結果を評価し品質管理の見直し改善を行う。
5
建設物の品質や性能の維持向上を実現するため、品質マ
ネジメントシステムを常に維持・改善する。
●お客様に満足していただける安全な構造物の提供
当社では、建設構造物の安全に関する法規制等を遵守するとと
内部品質監査と外部審査
当社は、年 2 回の内部品質監査と( 財 )日本品質保証機構に
よる年に1回の外部審査を実施し、効果的かつ効率的な品質マ
もに、エンドユーザーの立場に立った信頼性設計を実施しています。
また工事施工に先立ってお客様のニーズ等を施工検討会で確認す
るとともに、プロセスにおける監視、測定、分析を実施することで品
質管理の徹底を図り、
お客様に満足していただける構造物を提供し
ています。
ネジメントシステムとなるよう継続的改善に取り組んでいます。
CSRレポート2010
名工建設CSR2010-P01-16入稿-訂3.indd 12
12
10.8.24 6:24:32 PM
CSR(企業の社会的責任)
技術・安全に関すること
3
労働安全衛生
■労働安全衛生マネジメントシステム
当社は、企業理念及び行動規範において安全第一を掲げ、
「安全の確保」をあらゆる事業の前提要件に位置づけております。
この目的を達成するため、
「名工建設労働安全衛生マネジメントシステム(愛称 : MOHS)」
を構築し、
社員、
作業員が一体となっ
て維持・改善に努め、安全確保を最優先に事業に取り組んでい ます。具体的には安全作業の基盤となる作業標準の整備や
作業現場施設・設備の安全対策の確実な実施、不安全行動の原因分析と策定された改善策の周知徹底、ならびに労働安全
衛生法規制の理解と遵守などであり、MOHSに則り確実に行っています。
技術・安全に関すること
労働安全衛生方針 平成 22年 4月表明
当社は、
「名工建設企業憲章」の下、誰もが安心して働け
3 労働安全衛生マネジメントシステム
(MOHS)を確実に運用
る労働災害のない明るく充実した職場環境をつくるため、
することにより、労働災害防止活動の定着と向上を図る。
本店・支店・現場及び協力会社が一体となって労働安全衛
4 工事計画段階におけるリスクアセスメントを展開し、労働災
生活動を推進するよう、次の事項を実施する。
害等の防止に努める。
5 重点的に次の3点に取り組む。
1 「社員及び作業員の安全の確保はあらゆる事業活動の前
❶建設三大災害
(墜落・転落災害、建設機械・クレーン等
提要件である」
との認識のもとに、最優先に労働安全衛生
災害、崩壊・倒壊災害)の防止
活動に取り組む。
❷交通事故の防止
2 労働安全衛生に関する法令並びに当社の規程・作業手順
を遵守し、全員参加の労働安全衛生活動に取り組み、現
❸心身両面にわたる健康づくり
場における労働者の安全と健康を確保する。
6 過去に発生した労働災害等の再発防止対策を徹底するこ
とにより、効果的な労働災害防止活動を推進する。
■ 社員の健康管理
●社員の健康管理
●メンタルヘルスケア
毎年、定期健康診断、雇入時健康診断、特定業務従事者健康
心の健康の保持増進のため、本店安全衛生委員会では産業医に
診断および VDT 健康診断を実施しています。平成18 年より塵肺
(ア
よる健康講和「職場のメンタルヘルス対策」を実施し、平成 22 年度
スベスト)取扱者健康診断
(関連工事従事者)
を合わせて実施して
よりメンタルヘルスケアの管理職研修を実施する予定です。
います。
※1,366 名が定期健 康診断を受診し、内 521名に対し人事部よ
り二次健康診断の受診を通知しました。
また、平成18 年より「よろず相談」
(厚生労働大臣より勤労者財産形成
促進法に基づく福利厚生会社と契約
による電話相談)
を実施し、社員及び
その家族の精神的なサポートに取組
んでいます。
13
CSRレポート2010
名工建設CSR2010-P01-16入稿-訂2.indd 13
10.8.19 9:25:50 PM
4
鉄道安全
当社は、極めて公共性の高い鉄道事業の線路保守を行う会社として、強い「使命感」と「責任感」を持って日々、社会に貢献し
ています。線路保守は毎日、毎夜行っていますが、小さなミスでもひとたび輸送に支障を来たせば、直接社会に大きな影響を与え
てしまいます。当社は、社員、作業員一人ひとりに至るまでこのことを自覚させ、鉄道安全を徹底しています。
列車が毎日走行すると、線
路直下の軌道バラスト
(砂
利)が緩み、
お客様が快適
に利用できなくなります。し
かし、線路保守を確実にす
ることにより……
鉄道安全方針 平成 22年 4月表明
当社は、
「名工建設企業憲章」の下、公共交通機関とし
3
技術・安全に関すること
列車が安全に、安定
したダイヤで走行し、
お客様が快 適に利
用できるのです。
当社はそんな仕事をし
ています。
鉄道安全確保のために、本店・支店・現場及び協力会社が
一体となった安全管理体制を確立する。
4
重点的に次の4点に取り組む。
ての鉄道事業の重要性を肝に銘じ、鉄道の安全・安定輸
❶重大な運転事故
(鉄道人身障害事故、列車遅延事故)
の
送及びセキュリティ確保のため、本店・支店・現場及び協
絶滅
力会社が一体となって、次の事項を実施する。
❷触車・感電災害の絶滅
❸建築限界支障事故の絶滅
1
鉄道工事に携わる全ての従業員は、自らの任務が鉄道輸
送の安全に直結していることを肝に銘じ、常に「誇り」と「使
2
❹工事用重機械使用に伴う事故の絶滅
5
鉄道事業者と協調して異常時対応の体制を整備し、
その周
命感」を持って仕事に従事する。
知と訓練を通じてその迅速化を図り、当社の異常時対応能
鉄道事業者の定める諸規則、工事示方書及び指導事項
力を向上させる。
を確実に遵守するとともに、当社の定める作業手順を遵守
する。
6
過去に発生した運転事故等の再発防止対策を徹底するこ
とにより、より充実した鉄道事故防止体制を構築する。
■新幹線作業における安全確保
1年 365日、一日の休みもなくたくさんのお客様を運ぶ東海道新幹線。その線路、構造物の保守をするため、私たちは毎日
終列車後の深夜に作業をしています。翌朝の始発列車の時刻に追われながらも、線路保守のプロフェッショナルとして、重機
械等を使用し、確実な点検とミリ単位の高精度な管理目標値 ( 下表参照 ) のもとで線路保守を行っています。
列車が 270km/h で何事もなく走行することが、当社にとって唯一無二の目的です。
東海道新幹線の軌道管理目標値
目的
走行
安全性
ロングレール更換の様子
(新幹線)
軌道のずれの項目
仕上り誤差目標値※
10m ごとのレール頂面の長さ方向の凸凹
4mm 以内
10m ごとのレール側面の長さ方向の凸凹
3mm 以内
左右レールの間隔誤差
2mm 以内
左右レールの高さの差
3mm 以内
線路の一定間隔における平面性 ( ねじれ )
3mm 以内
※仕上り誤差目標値 : 工事施工後の仕上り誤差の基準値
CSRレポート2010
名工建設CSR2010-P01-16入稿-訂2.indd 14
14
10.8.19 9:26:00 PM
CSR(企業の社会的責任)
技術・安全に関すること
●跡点検
一日の作業終了後、現場を離れる前に必ず実施する点検のことを言
います。7人が線路上に横一列になり、徒歩で一斉に器具、材料等の
置き忘れがないかを確認します。
この7人のことを“七人の侍”ともいい、この作業によって、列車運行
に支障がないことを確認します。
跡点検の様子
技術・安全に関すること
コ ラ ム
Column
確認車
すべての夜間作業終了後、
列車の安全を確認するため、
全線にわたり運転される車両のことを言います。
作業終了後、確認車が異常の有無を確認します。
確認車による軌道確認
ドクターイエロー
現在、東海道新幹線は一時間に11本の過密ダイヤで、
しかも270km/hの高速で毎日運行されてい
ます。高速で走る車両は線路に対し、上下方向、左右方向に微妙な狂いを生じさせます。私達は毎日
終列車が通過し、始発列車が走るまでのわずか数時間に、
この狂いを「管理目標値」内に修正する作
業を行っています。
この作業はミリ単位の精度で行われ、熟練した技術者でなければ修正できないほど高度な技術力を
要求されます。またこの作業が正確に行われているか否か、線路の状態に異常がないか等を全線にわ
たり「ドクターイエロー」が検査します。
ドクターイエローによる軌道検測
■ 在来線作業における安全確保
東海道本線をはじめとして、地元住民の足として欠かせない在来線鉄道。当社はその線路、構造物の保守をしています。
新幹線とは異なり、深夜においても貨物列車等が走る在来線の作業は、常に列車ダイヤの合間を見て行っています。工事現
場を列車が走行するという極めて危険な状況の中で、我々は定められたさまざまなルールを確実に、また寸分の間違いもな
く実行し、自らの安全を確保しています。常に何分か先にやってくる列車のことを頭に入れ、全員がそのための備えを確認
しながら作業をしています。
●列車見張員
列車ダイヤを確認しながら、作業員全員に列車の通過を知らせる人の
●限界支障物確認者
列車を通過させるため作業を中断する時、器具、材料等が列車に当
ことを言います。作業員全員の命を預かる重要な任務を遂行しています。
たらない場所にあることを確認する責任者のことを言います。作業中も
作業の都合等でこのまま列車を通過させることが危険であると判断した
常に同様のことがないか注意を払っています。
時は、躊躇なく列車に向かって停止の手配を取ります。
15
CSRレポート2010
37793104_.indd 15
10.8.19 5:29:20 AM
CSR(企業の社会的責任)
営業に関すること
1
個人情報の保護
個人情報保護方針(プライバシーポリシー)
当社は、高度情報通信社会における個人情報保護の重要性
を認識し、以下の方針に基づき個人情報の保護に努めます。
個人情報保護のために当社がしていること
個人情報はビジネスを行う限り、紙、データ等何らかの
形で発生しています。当社は、
「漏えいを防ぎ、
情報を守る」
を念頭に以下の事項を実践しています。
営業に関すること
1 法令、規範の遵守
当社は、個人情報の取扱いにおいて、個人情報の保護に
関する法令および規範を遵守します。
2 個人情報の管理と適切な収集、利用および提供
当社は、個人情報の管理責任者を設置し、個人情報の管
理に努めるとともに個人情報の収集、利用、提供において
法令に従い、適切な取扱いを行います。
3 個人情報の安全対策
当社は、個人情報への不正アクセス、個人情報の紛失、破
壊、改ざんおよび漏えいの予防・是正に努めます。
●個人情報保護教育の実施
当社では、教育訓練を推進するための個人情報保護コンプライア
ンスプログラムを策定するとともに、階層別研修等を利用し、個人
情報保護に関する定期的な教育を実施しています。
●個人情報の取得は、利用目的を明確に定めたうえで、
その目的達成
のために必要な場合のみ実施します。
●個人情報、個人データへの不正アクセス、破壊、改ざん、漏えいに
対しては、情報セキュリティの統制システムが機能しています。
●個人情報、個人データの漏えい等が発生した場合には被害の拡
大防止とその他必要な対策を講じます。
4 個人情報保護のための社内規程の策定、および継続的改善
当社は、社員、従業員が個人情報の重要性を認識し、個
人情報を適切に管理するための個人情報保護規程を策定
し、これを維持し継続的に改善してまいります。
2
お客様アンケートの実施
●お客様アンケートの実施
当社では、お客様の声を品質改善に取り入れるため、民間建築工事の
竣工時およびその1年後にお客様アンケートを実施しています。
お客様アンケートでは、品質・施工/施工体制・クレームなど、あらゆる
角度からお客様の忌憚のない意見を頂くことで、お客様の要求に沿った建
設構造物の提供を常に追求しています。特にクレームについては受付後、
速やかかつ誠意ある対応を心がけています。
●累計回収率
(平成14 年以降)
累計送付件数=210 件 累計回収数=176 件
累計回収率=83.8%
CSRレポート2010
37793104_.indd 16
16
10.8.19 5:29:26 AM
CSR(企業の社会的責任)
環境に関すること
環境マネジメントシステム
当社は、平成15 年 9月5日に国際標準規格(ISO14001)を認証取得し、全店で環境保全活動に取り組んでいます。
内部環境監査と外部審査
環境方針 平成 22年 4月表明
環境に関すること
当社は、「名工建設企業憲章 」の下、地域社会の環境の
当社は、年 2 回の内部環境監査と
(財)
日本品質保証機構
保全を図るとともに、環境に配慮した事業活動を推進す
による年に1回の外部審査を実施し、効果的かつ効率的な
るため、次の事項を実施する。
環境マネジメントシステムとなるよう継続的改善に取り組ん
でいます。
1 地球温暖化の防止、
省エネルギー、
省資源及び建設副産物
平成 21年度における環境マネジメントシステムの実績
の適正処理に取組む。
2 環境に関する法律、条例及び顧客ならびに当社が同意する
近隣の求める事項を遵守する。
3 環境保全に寄与する技術開発に努めるとともに環境に適合
した建設物の設計・施工に努める。
4 社員及び協力会社社員に対して環境情報を提供し、環境保
全の意識向上に努めるとともに地域社会との良好なコミュ
ニケーションを図り、
環境の恵み豊かな地域づくりに取組む。
5 重点的に次の2点に取組む。
❶業務における公共交通機関の利用
❷クールビズ及びウォームビズの推進
1. 外部審査(JQA 審査)
●平成 21年度、環境マネジメントシステムは更新審査。
①審査実施日
・平成 21年 6 月16 日 ( 火 ) ∼ 6 月19 日 ( 金 )
②更新審査の結果
・ISO14001: 2004 規格に基づき、環境マネジメン
トシステムの有効性が評価され登録の更新が認めら
れました。
2. 内部環境監査
・平成 21年は、
年2 回、57 部署ならびに 35プロジェ
クトで実施しました。
■ 環境目標に対する実績(平成 21年度)
部 門
環境目標
実 積
・オフィス活動による CO2 排出の削減 前年度比 2% 削減
・前年度比16% 削減
・支店別に目標を設定してグリーン調達の推進を継続
・全体のグリーン調達率が向上
・施工段階の CO2 排出量の削減 前年度比 2% 削減
・前年比14.6% 削減
・作業所におけるグリーン調達の実績を把握する
・グリーン調達の実績を集計
・鉄道運転障害の工事事故を発生させない
・発生なし
・鉄道運転事故が発生するおそれのある事態 7件以下
・1件発生
・施工段階の CO2 排出量の削減 前年度比1% 削減
・前年比 33.8% 削減
・建設混合廃棄物排出量の削減 前年度比 5% 削減
・前年比 34.3% 削減
・一定規模以上の維持・補修工事の受注を促進 9 件以上
・13 件を受注
・当社の環境技術の提案を推進 提案 9 件以上
・11件の提案実績
総務部門
土木部門
軌道部門
建築部門
営業部門
17
CSRレポート2010
名工建設CSR2010-P17-26入稿-訂.indd 17
10.8.19 5:32:57 AM
[skilz]
■ 環境パフォーマンス(平成 21年度)
●施工段階の CO2 排出量原単位(t-CO2 / 億円)
60
48.72
平成 20 年度より、建設 3 団体の“建設現場におけるCO 2 排出量削減活動”
に参加し、各作業所において以下の項目を推進しています。
45.63
40
・アイドリングストップの推進
・重機車両の適正整備の確認
・こまめな消灯、過剰冷暖房の抑止など
19.91
20
10.17
H20年度
土木部門
環境に関すること
0
H21年度
建築部門
●オフィス活動における省エネルギーの推進
ガス
235
重油
3%
4%
700
232
600
230
電気
39%
ガソリン
54%
581
500
467
427
400
225
223
222
300
200
220
100
215
エネルギー別のCO2排出割合
H19年度
H20年度
0
H21年度
電気量(万kwh)
H19年度
H20年度
H21年度
ガソリン(kℓ)
●外部コミュニケーション
鉄道工事関係
18%
利害関係者から寄せられた苦情等に対しては、関係者に速や
水質汚濁
2%
かにその内容を伝達し、迅速かつ適切に対応しました。
騒音
土壌汚染
40%
2%
●内部コミュニケーション
環境保全活動や品質管理活動に関する様々な話題を掲載した
「 品環ニュース 」 の発行により社内コミュニケーションの充実
粉じん飛散
18%
振動
6%
道路工事関係
14%
を図っています。
コ ラ ム
Column
鉄道の利用そのものが地球環境に優しい
鉄道は地球環境への負荷が少ない輸送機関
です。東海道新幹線
(700 系「のぞみ」)
と航空
機
(B777-200)
を比較した場合、東京〜大阪間
を移動する際の1座席あたりのエネルギー消費量は約 6分の1、CO2 排出
量では約10 分の1であり、
東海道新幹線は圧倒的な環境優位性を有してい
ます。
(出典:2007 JR 東海・環境報告書)当社は、
今後ともこの地球環境
に優しい鉄道を確実に維持管理してまいります。
環境に配慮した新しい軌道構造
最近の軌道構造は、
環境破壊につながる木マ
クラギの代替えとして、合成マクラギの使用が盛
んになってきました。
樹脂の合板を重ね合わせた素材で木マクラギより軽く、耐久性にも優れて
います。またバラスト軌道に変わり、5mのコンクリート板を連続使用する「ス
ラブ軌道」も新しく建設される新幹線などでは主流になってきました。メン
テナンスにかかる費用が削減されるメリットがあります。
環境に配慮した設備
当社の社屋では技術の項で紹介した枇杷島新社屋の他にも様々な環
境配慮がなされています。静岡支店掛川工事事務所では、CO2 排出量削
減による環境負荷低減のために太陽光発電システムを採用しました。事務
所の屋上に太陽光パネルを設置し、事務所で使用する電気の一部を賄って
います。年間のCO2 削減量は3,356kgで、
これは樹齢 50 年の杉の木が
吸収するCO2 に換算して240 本分に相当します。
また、屋外には太陽光発電の外灯2基を設置
しています。この外灯は震度5 程度の地震を感
知するとフル点灯して震災により停電した場合に
も暗闇で明りを確保し、
不安を緩和します。
CSRレポート2010
18
CSR(企業の社会的責任)
環境に関すること
●建設副産物管理
建設副産物管理については、
「建設副産物管理規程」
、
「建設副産物管理マニュアル」等により、法令遵守や3R
(Reduce[発生抑制]
、Reuse[再
使用]
、Recycle[再生利用]
)等適正処理に努めているところです。
平成 21年度は、建設副産物パトロールを全店24 現場で実施し、課題等について指導を行い、建設副産物適正処理について管理知識の向上を図
りました。
平成 22年 4月1日から施行の、建設リサイクル法省令及び施行規則
(特定建設資材に係る分別解体等に関する省令及び建設工事に係る資材の
再資源化等に関する法律施行規則)の改正に伴い、建設副産物管理マニュアルを同日付で改訂いたしました。また、社内研修等の機会を利用し、
建設副産物の適正処理に向けた教育も実施しました。
平成 21年度建設副産物管理に係る実績、ならびに平成 22年度管理目標は次の通りです。
環境に関すること
建設副産物管理に係る実績及び環境目標に対する評価
(平成 21年度)
単位
平成20年度
実績
平成21年度
目標値
平成21年度
実績
平成22年度
目標値
件/年
0
0
0
0
建設廃棄物発生量
t /年
192 千
─
232 千
─
建設廃棄物埋立処分量
t /年
4.0 千
─
7.3 千
─
完工高百万円当たり廃棄物発生量
t /百万円
2.8
3.2
3.1
3.2
業界平均1.5に当社実情加味
完工高百万円当たり最終処分量
t /百万円
0.13
0.10
0.10
0.10
H18 資料業界平均 :0.12t/ 百万円
t /年
1.8 千
─
4.0 千
─
混合廃棄物発生割合
%
0.9
1.4
1.7
2.0
特定建設資材発生量
t /年
71千
─
131千
─
%
36.7
─
56.3
─
項目
環境目標
適正処理 不法投棄等違法行為
発生抑制
混合廃棄物発生量
分別回収
平成 22 年度管理目標
特定建設資材発生割合
記事
業界平均3.8に当社実情加味
※H22目標
リサイクル
建設廃棄物リサイクル率
%
97.5
89.0
96.9
93.0
93.0
コンクリート塊リサイクル率
%
99.8
96.0
98.0
98.0
98.0
アスファルト塊リサイクル率
%
99.9
98.0
98.4
98.0
98.0
木くずリサイクル率
%
84.9
62.0
76.3
75.0
75.0
建設汚泥リサイクル率
%
83.2
65.0
98.4
80.0
80.0
建設発生土リサイクル率
%
76.1
80.0
70.4
85.0
85.0
廃鉄道バラストリサイクル率
%
99.2
96.0
99.1
98.0
コンクリート塊に準ずる
第68期全店完工高 67,790百万円 第69期全店完工高 74,605百万円 対前年比 110%
※建設リサイクル推進計画 2008 : 建設副産物リサイクル広報推進会議
「㈶先端建設技術センター」
●環境関連法規制の順守
・環境関連法規規制についてはイントラネット等を利用し、最新情報の提供を実施しています。
また、主管部の現場パトロールや、内部環境監査によって
法規制等の順守状況を確認しています。
●社屋のエコ化を推進
・環境配慮技術を採用した枇杷島新社屋が完成
太陽光発電、屋上緑化、環境改善塗材
(ガイナ)
、長寿命・高効率照明器具、
自動調光照明、ウォーターレス小便器、節水型便器などを採用しました。
・掛川工事事務所の建替えに伴い、太陽光発電設備を屋上に設置しました。
●社員、従業員への自主的取組みへの支援
・新しい国民運動「チャレンジ25キャンペーン」へ参加し、全店で地球温暖化防止を推進しています。
・地域の環境保全活動に積極的に参加 ・当社は、平成 20年度より『エコキャップ運動』に参加しており、その活動は全店に拡大しています。
19
● 岐阜営業所が、岐阜市主催の“省エネ
事業者コンテスト”に参加し総合 1 位
に表彰されました。
CSRレポート2010
名工建設CSR2010-P17-26入稿-訂.indd 19
10.8.19 5:33:29 AM
CSR(企業の社会的責任)
その他経営管理に関すること
1
コンプライアンス、企業倫理
■コンプライアンス方針
当社のコンプライアンス方針は、建設事業を通して社会に貢献するために、私達は何を遵守して行動すべきかを起点に、4つ
のコンプライアンス対象基準を明確に示し、
その基準を「はずさない」
「はずれない」ことがもっとも重要であると考えています。
私達は、事業活動において4つの行動基準を遵守します。
行動基準の程度
行動に伴い遵守すべきもの
Ⅰ. 合法的活動
守ることが当然
法令の遵守
Ⅱ. 管理的活動
違反しないために知っていること
内部の規程、規則 手続き等を遵守
Ⅲ . 模範的行動
社会人として常識あること
倫理や社会規範の遵守
Ⅳ. 方針行動
企業の方針に沿うものであること
示された経営方針に忠実であること
その他経営管理に関すること
行動基準の種別
■ 名工建設 企業憲章
社 訓
企業理念
私たちは安全第一を旨とし、お客様の満足が
得られるものを誠実の心と先端の技術力でつく
りあげ、未来に夢と希望を託せる働きがいのあ
る企業を目指すとともに、社業の発展を通じて
広く社会に貢献します。
行動規範
1.安全第一
1.社会秩序の保持
労働安全・鉄道安全の確保を最優先します。
市民社会の秩序や安全・安心に脅威を与える反社会
1.コンプライアンス
的勢力、
団体とは一切の関係を持ちません。
法令、社会規範、社内ルール等を遵守し、公正透明で
1.社会とのコミュニケーション
良識ある企業活動を実践します。
顧客、株主、取引先、地域社会との円滑なコミュニケー
1.より良い建設物の提供
ションに心がけ、適時適切に情報を開示し、風通しの良
多様化する顧客、社会的ニーズに応えるため、先端技
い企業風土を醸成します。
術の駆使・技術開発・品質管理を通じて、より良い建
1.ゆとりと豊かさを求めて
設物を提供することにより、健全な会社の発展に努め
職場環境の整備、労働条件の改善を図り、
ゆとりと豊
ます。
かさを実感できる仕組みづくりに努めます。
1.環境保全
環境保全への取組みを推進し、良好な環境の創出に
寄与します。
CSRレポート2010
名工建設CSR2010-P17-26入稿-訂.indd 20
20
10.8.19 5:33:40 AM
CSR(企業の社会的責任)
その他経営管理に関すること
■コンプライアンスヘルプライン
企業活動の透明性を高めるために、
「内部通報者保護に関する規程」を制定(平成18 年 4 月1日)し、コンプライアンスヘ
ルプラインを設けるとともに、通報者の保護、不利益とならない取り扱いについて規定しています。
利 用 者
監 査 部
通報
その他経営管理に関すること
名工建設のすべての
社員等
状況に応じてフィードバック
社員、嘱託、契約社員、
相談
❶電話
❸メール
❷ FAX
❹書面
❺面会
法 務 部
パート、アルバイト、派遣
状況に応じてフィードバック
❶電話
❸メール
❷ FAX
❹書面
❺面会
■コンプライアンス教育
コンプライアンスを浸透、定着させるため、継続的に各種講習会を開催しています。平成 21年度中には延べ 23回の講習会を
開催しました。特に「独占禁止法遵守」については最重点課題とし、
「独占禁止法遵守マニュアル」を独自に作成し、
全社において、
本支店幹部及び全営業担当社員を対象に、
延べ169 名、
計11回の教育を実施しました。その他に「建設業法」に関する講習会や、
当社独自の
「建設副産物管理マニュアル」
を活用した
「廃棄物及び清掃に関する法律」
に関した講習会等を定期的に開催しました。
また、今年度についてはコンプライアンスマニュアルを作成し順次講習会を開催していく予定です。
2
コーポレートガバナンス
当社は、意思決定の迅速性・的確性と公正で透明な経営体制を構築し、企業集団としての価値を高めるため、コーポレート
ガバナンス、内部統制システムの充実に努めています。また連結子会社についても当社の掲げる CSR を踏まえた適切な経営
管理を行っており、それぞれの業務内容に合わせた経営体制を構築しています。
コーポレートガバナンス体制
株 主 総 会
選任
取締役会
選任
監査
連携
監査役会
監査
代表取締役社長
選任
会計監査人
連携
監査
監査部
連結会社
連携
経営会議
事務局
監査
CSR委員会
執行役員・支店長会議
管理
企画本部
通報
内部通報
通報
執行役員・支店長
本店各本部・支店各部門
社 員
作業所
21
CSRレポート2010
名工建設CSR2010-P17-26入稿-訂.indd 21
10.8.19 5:33:49 AM
■ IR 体制
当社は、ステークホルダーとの良き協力と適切な緊張に基
づく円滑な関係を構築することが、長期的な利益に合致する
企業風土の醸成を目指すとともに、株主・投資家説明会等を
利用した適時適切な情報開示に努めています。
と考えています。そしてステークホルダーの立場を尊重する
■ 取締役会・監査役(会)等の役割
取締役会、監査役
(会)
、経営会議、執行役員・支店長会議
正評価を行い、株主並びにステークホルダーに対するアカウ
ンタビリティの確保に努めています。
取締役の善管注意義務・忠実義務の履行状況の確保や、
論の場「経営会議」を毎月開催しています。
●執行役員制度の導入により経営と業務執行を分離してい
ます。
●取締役会・監査役
(会)等が業務執行状況の適法性・妥当
違法行為・社会通念上不適切な行為の阻止が可能な監視体
性について合理的な判断を下すために必要な内部統制体
制で経営を行っています。
制を整備しています。
●取締役の任期を1年間としています。
3
その他経営管理に関すること
等により、経営方針の決定、監督機能の充実、業務執行の適
●取締役会のほか経営のモニタリングとして、自由闊達な議
事業継続計画
(BCP)
当社は、鉄道、道路、上下水道及びガス管等のインフラの整備、オフィスビル、マンションの建設など、社会インフラを構築、
メンテナンスすることを業としており、顧客に対するサービスを常に継続的に提供することが求められています。また、単に収
益を上げるためだけでなく、社会の一員として企業の社会的責任(CSR)
を果たすことも求められています。
一方、事業活動そのものに目を向けると、事業活動の複雑化と脅威の増加により、事業活動を維持していくうえでリスクが多
くなってきているのも事実です。従来は事業活動の継続性や安定性を妨げる脅威として、地震災害や事故などがありましたが、
近年は情報システムの進展に伴うIT 事故(不正アクセス、情報漏えいなど)の発生、新型インフルエンザの発生など国際的な事
件・事故の増加が問題となっています。
当社では、地震災害等に備えた防災計画や社員の安否確認、情報システムのセキュリティ対策など、個々の取組にについては
すでに確立されていますが、これらの取組をもう一度整理、体系化した BCP を策定し、今年度より運用を開始する予定となっ
ています。
BCP の一環として、災害発生時の防災拠点として自家用発電機、受水槽の設置や通信設備等を充実させた枇杷島新社屋を
建設しました。拠点を確保することで、顧客及び地域社会の支援活動に迅速に対応することが重要であると考えています。
4
リスクマネジメント
当社は、❶企業活動を取り巻く多種多様なリスク、❷会社経営にとって社会的信用の低下となる事象、❸事業活動の展開に
よる経済的損失、❹予測可能な災害等、を回避するため、また事象が顕在化した時の企業ダメージを最小限にとどめるために、
平常時の取組み、緊急時の対応について効果的・機能的な運営を図ることがもっとも重要であると考えています。
■ リスク管理体制
リスク管理は、法務部がリスクの予防、回避のための方針・
具体策について策定し、危機管理委員会の審議を経て経営
現在、経営に影響を及ぼすと思われる「重要リスク」の管
理項目の特定とその予防策の策定にあたっています。
会議に報告されます。
CSRレポート2010
名工建設CSR2010-P17-26入稿-訂.indd 22
22
10.8.19 5:33:54 AM
CSR(企業の社会的責任)
その他経営管理に関すること
■リスク管理の P・D・C・A
経営に及ぼす影響を最重視し、リスクと危機の概念を区分して管理にあたっています。
各本部を単位としてリスクを発見、提起する。
リスクの特定
すべてを委員会のテーブルに上げ、予防策等の順位付けをする。
経営資源(人、物、金)のどの部分への影響が大きいかを検討。
リスクの分析・評価
社会への信用、信頼からの考察。
ガバナンス、CSR、コンプライアンスを重視。
その他経営管理に関すること
リスクの処理、制御、対策
何を基点に方針、方策、制御を行うかの順位付け。
結果の評価、再実施
リスクの予防、回避等の効果を的確に評価する。
継続的にステップアップ
5
雇用
建設会社の業務は専門知識も必要ですが、現場で培われる豊かな経験も重要な要素であるといえます。当社は終身雇用を
維持し、社員を大切にすることで、経験豊富で優秀な社員の確保と技術の伝承ならびに向上を図っています。
■ WLB(ワークライフバランス)
私たちは、明るい職場づくりをめざして「カエル!ジャパン」キャンペーンに参加しています。
いま、私たちが、一番求めているのは「社員とその家族の笑顔」です。忙しい、忙しいと言わず、
一人ひとりの健康を大切にし、全社一丸で「ゆとりと豊かさを実感できる仕組みの充実」に取り
組んでいます。
「ノー残業デー」
、
の推進
取り組み内容 ★声掛け運動「早く帰ろう、帰れ」
★有給休暇の計画取得の推進
★長時間労働対象者の産業医による助言指導の推進
平成 21年 4 月より年次有給休暇制度を改正( 初年度 20日付与、年次有給休暇の計画的取得、半日単位の取得 )し、休暇取
得の促進を図っています。
◆年次有給休暇の年間取得日数(一人当り)
◆特定日の年次有給休暇取得日数
平成 20 年度
平成 21年度
4 月30日
5月1日
1月4日
1月5日
3.2日
8.7日
41.4%
41.2%
55.0%
44.3%
■ 若年層サポート制度
若年者のすべてに精神的な支えとなる「ブラザー」をつ
若年層サポート制度における、
「ブラザー」のアンケートを実施す
ける制度のことで、会社がバックアップする形態で実施して
ることで、社員の満足度を調査しています。調査の結果については
います。若年者が「ブラザー」と話すことで、解決策や心の
真摯に受け止め、制度の改善に繋げられるよう努めています。
持ち方を自分自身で身につけることを目的としており、
「ブ
●「ブラザー」とは
ラザー」自身の成長も期待しています。
23
サポート制度
21年 4 月
22 年 4 月
若年層
140 名
140 名
ブラザー
115 名
113 名
アドバイザー
54 名
58 名
若年層サポート制度における若年者の相談相手となる年齢の
近い先輩社員のことを当社では「ブラザー」といいます。
CSRレポート2010
名工建設CSR2010-P17-26入稿-訂2.indd 23
10.8.24 6:25:43 PM
■ 良好な労使関係の構築
❶当社は、名工建設職員組合と労働協約を締結し、その内容を両者が誠実に履行しています。
・経営協議会を年 2 回開催しています。
・労使協議会を必要に応じ、その都度開催しています。
第二土曜閉所
平成 21年度
一斉閉所率
78.0%
・社内全店単位のソフトボール大会、支店単位での運動会を共催しています。
土木部門
70.7%
❷第二土曜一斉閉所を実施しています。
(平成18 年7月1日より)
建築部門
80.5%
その他経営管理に関すること
■人材開発(能力、キャリア開発)
❶当社教育システムに基づき、研修の充実を図っています。
平成 21年度 新入社員研修
平成 21年度 初任者研修
平成 21年度 昇格後研修
部門
人数
日数
部門
人数
日数
部門
人数
日数
土木
12 人
8日
土木
73 人
21日
土木
37人
19日
軌道
18 人
7日
軌道
92 人
27日
軌道
27人
12日
建築
9人
8日
建築
83 人
20日
建築
37人
16日
事務・営業
7人
7日
事務・営業
48 人
13日
事務・営業
29人
11日
その他…昇格研修、評価者研修、マナー研修等を実施しています。
❷鉄道会社との若年層の相互出向
❸各種資格取得に対し、資格試験、講習会等の経費を負担しています。
■定期採用の継続(安定的な新卒定期採用)
フリーエントリーの併用により、採用機会の拡大を図っています。
平成 21年 4 月1日入社
学歴別
平成 22 年 4 月1日入社
事務
土木
1
1
大学卒
4
11
6
短大卒
3
大学院了
高校卒
軌道
建築
計
学歴別
2
大学院了
9
30
大学卒
11
計
7
12
18
9
運用しています。
❷次世代育成計画を推進して
います。
1
2
5
13
5
6
29
短大卒
高校卒
1
46
計
6
❷障害者雇用については、引き続き法定雇用率の達成を続
❶育児・介護休業規程を定め、
2
5
3
❶ 63 歳定年後、2 年間の雇用延長制度を確立しました。
■ 仕事とプライベートの
両立に対する支援
土木
11
■ 高齢者、障害者雇用の促進
けていきます。
事務
軌道
建築
13
15
19
計
14
8
48
■ 人材の適正配置による過重労働への対応
平成15 年より当社独自の勤怠システムを導入し、過重労
働の監視を行っています。
平成 21年 9月からは勤務時間管理の適正化を推進する
ため繁忙な作業所を中心に「作業巡回」を実施し個別指導
を行っています。
■ 裁判員制度
平成 21年 5月からの裁判員制度実施に伴い、裁判員に選
任された社員が公務に従事する場合に、人事部長に直接申
し出ることで、特別休暇が取得できる制度を制定しました。
なお、この場合には、選任された社員の個人情報の漏えい
愛知県ファミリー・フレンドリー企業登録
H21.10.24∼H23.3.31
が生じないよう適正な管理を徹底することとしています。
CSRレポート2010
名工建設CSR2010-P17-26入稿-訂.indd 24
24
10.8.19 5:34:09 AM
CSR(企業の社会的責任)
その他経営管理に関すること
6
情報セキュリティ
パソコンの普及およびインターネットの利用など ITの拡大にともない、個人情報や企業情報等の保護、セキュリティ対策が
強く求められています。当社では、IT に関する統制システムを構築し、情報資産を安全に維持・管理し、保護する体制を整え
ています。
■ 情報システムのセキュリティ対策
その他経営管理に関すること
●入退出時のチェックなど物理的セキュリティ体制や耐震・防火対
●情報システムへの外部からの攻撃・侵入に対し、定期的に脆弱性診
策が整っているデータセンターに情報システムを集約して運用・
断を行なっています。またセキュリティホールが見つかった場合は、速
管理を行い、システムの安全性と大規模災害時の事業継続性を
やかに対策を施すことにより、システムの安全性を維持しています。
高めています。
●情報システムを利用するユーザのアクセス権限を一元管理するこ
とにより、権限があるシステムにのみアクセスできる仕組みとして
います。
●社員研修において、ウィルス対策や個人情報の取り扱いなど、セ
●情報システムへのアクセス・データ操作などについてのログを収集・
分析するシステムを構築し、不正なアクセスや操作に対する監視体制
を整えています。
●システム開発業者との業務委託契約において、機密保持条項を締
結することにより、情報漏えい防止に努めています。
キュリティに関する教育を実施しています。
7
情報開示
❶お客様が望まれる情報提供の一環として、当社が施工した物件を分類し、お客様のニーズにマッチした作品集を提供してい
ます。
❷ CSRレポートを年1回作成し、ホームページ等で公表します。http://www.meikokensetsu.co.jp/
❸各種アンケート調査依頼に対しては、その適切性を判断したうえで協力しています。
8
人権
❶社員、従業員の採用活動における差別を撤廃
❷職場における差別の撤廃
❸セクシャルハラスメント対策の実施
・平成16 年よりセクシャルハラスメント対策委員会を設置し、運用しています。
・男女雇用機会均等推進者、相談員を選任し、運用しています。
9
社会貢献
当社は、鉄道、道路をはじめとする公共工事からオフィスビルやマンションに至るまで、
多くの建設工事を手がけています。
災害発生時には被災した社会資本の復旧に努めるなど、
本業そのものが社会的貢献であるという認識のもとに事業活動を展開しています。またボ
ランティア活動として、各地域の事業所や作業所で、社員、関連会社、協力業者が共に各種
の活動に参加しています。
表彰状
25
CSRレポート2010
名工建設CSR2010-P17-26入稿-訂2.indd 25
10.8.24 6:25:51 PM
■ 地域コミュニケーションの促進
● 地域防災への協力
❶災害復旧関連資機材の備蓄(名古屋機材センター、島田倉庫)
●主な備蓄品
・各種鋼製仮設材
・水中ポンプ
・土のう
(1t 袋ほか) ・ゼネレーター
・トラック etc.
その他経営管理に関すること
・ブルーシート
土のうの保管状況
❷地震を想定し、鋼製ベント等防災機材を備蓄(名古屋機材センター、島田倉庫、浜松常光倉庫)
ベントとは、仮 受け 構 台ともいい、
橋梁の架設において橋 体などを支
持するため設ける仮の支柱のことで
す。当 社は、地 震で橋 桁が 落ちる
恐れがある時の利用を想定し、備蓄
しています。
防災訓練
(名古屋地区)
●作業所における活動
地域美化活動
防災訓練
(静岡島田地区)
●本支店等における活動
ロードパートナー活動
地域美化活動
■ その他社会貢献活動
●メセナ活動
●スポンサーシップ
●フィランソロピー、チャリティ
❶ 音楽活動への支援
❶ 学校教育への支援
❶ 医療機関への支援
❷ 芸術文化への支援
❷ 大学との共同研究
❷ 福祉施設への支援
❸ 科学技術振興支援
❸ スポーツ振興支援
❸ 災害復旧支援
❹ 環境支援
CSRレポート2010
名工建設CSR2010-P17-26入稿-訂.indd 26
26
10.8.19 5:34:52 AM
すべ てに、たくみ。
名工建設株式会社
http://www.meikokensetsu.co.jp/
●お問い合わせ先
企画本部 経営企画部
TEL.
(052)
589-1503
(ダイヤルイン)
この冊子は、
有害な廃液が出ない
“水なし方式”で印刷しています。
このレポートの印刷・製本工程で使用
した電力量
(200kWh)
は、
グリーン電力
でまかなわれています。
発行:2010年8月
Fly UP