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電子シラバスシステムの開発

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電子シラバスシステムの開発
電子 シラバ スシステムの開発
佐 久間
The
Development
拓也、宮川
of Electronic
Takuya Sakuma,
裕之
Syllabus
System
Hiroyuki Miyagawa
Abstract
It is important to make public the contents of educational service not only for the students enrolled
but also for the people being interested in an intellectual life(Ex. regional resident, graduate, etc.). Although
some electronic syllabus systems had been developed by software houses, they does not fit well the actual
curriculum structure at the university. Now, we have developed the electronic syllabus system that
accomplish the followings; (1) to fit the structure of curriculum at our university, (2) to change the system
configurations easily accompanied with the revise of faculty curriculum , (3) to save the man power
concerned with making syllabus by educational affairs section and .individual teacher, (4) to output
automatically both a block copy for printing and the files for CD-ROM and (5) to use the existing server
computers in our campus.
1.は
じめ に
今 後 、 在 学 生 の み な らず 、 知 的 関 心 を持 つ 多 くの 人 た ち に 向 け て 大 学 が 提 供 して い る教 育 サ ー
ビ ス の 内 容 を幅 広 く伝 え る必 要 性 は ます ます 増 え て くる と考 え られ る。
講 義 概 要 を公 開 す る た め の シス テ ム を 電 子 シ ラ バ ス シ ス テ ム と呼 ぶ 。 教 育 の 情 報 化 の 進 展 に 呼 応
して 、 ソ フ ト会 社 が パ ッケ ー ジ ソ フ トウ ェ ア と して 電 子 シ ラ バ ス シ ス テ ム を開 発 し、 販 売 す る よ
う に な っ た が 、 多 機 能 を標 榜 す る わ り に は 、 カ リキ ユ ラ ム 体 系 を完 全 に反 映 させ る こ とが 難 しか
っ た り、 将 来 の カ リ キ ュ ラム 変 更 へ の 柔 軟 性 に欠 け て い た りす る。
そ こで 、 本 研 究 で は 、(1)本 学 の カ リ キ ュ ラ ム体 系 に即 して い る こ と、(2)将 来 へ の 変 更 に も柔
軟 に 対 応 で き ご と、(3)目 に 見 え る省 力 化 が 図 れ る こ と、(4)冊 子 印 刷 用 の 版 下 や シ ラ バ スCDRO珂 を作 成 す る こ とが で き る こ と 、(5)既 存 の サ ーバ コ ン ピ ュ ー タや ネ ッ トワ ー ク シ ス テ ム を前
提 に 開発 で きる こ と、 を 念 頭 に 、電 子 シ ラ バ ス シ ス テ ム を 開発 す る こ と と した 。
一27一
2.主
2.1デ
要 な機 能
ー タ入 力
デ ー タベ ー ス シ ス テ ム は 、 デ ー タ入 力 と チ ェ ッ ク に多 くの 労 力 が か か る 。 こ れ ま で 本 学 で は 各
教 員 が 講 義 概 要 執 筆 用 紙 に 記 入 し、 そ れ を教 務 課 が 集 め て 印 刷 業 者 に渡 し、 そ こで デ ー タ入 力 を
して 、 校 正 を数 回行 い 、 印 刷 ・製 本 して い た 。
キ ャ ンパ ス のLANに
接 続 さ れ て い るパ ソ コ ンか ら、 各 教 員 が 講 義 概 要 の 内 容 を入 力 す る こ とが
で きれ ば 、 これ ま で の 作 業 工 程 の か な りの部 分 を省 力 化 す る こ とが で き る。 作 業 工 程 の 合 理 化 は、
タ イ ム リー か つ 新 鮮 な 情 報 発 信 に つ なが る 。
ま た 、 こ れ まで の 講 義 概 要 の 内 容 を 見 る と、 前 年 度 の 執 筆 内 容 と類 似 し て い る もの が 少 な か ら
ず あ る。 そ こで 、 前 年 度 の 科 目の 参 照 機 能 を加 え る こ と と した 。
2.2検
索機 能
科 目群 の 中か ら特 定 の 科 目 を検 索 す る機 能 は、 電 子 シ ラバ ス の 特 徴 で もあ り必 須 の 機 能 で あ る。
本 シ ス テ ム で は 、 キ ャ ンパ ス 、 科 目名 、 開 講 学 期 、 学 部 、 学 科 、 教 員 に よ る 検 索 機 能 を入 れ た 。
ま た 、 利 用 者 か ら の 要 望 が 多 か っ た授 業 概 要 ・授 業 計 画 の キ ー ワ ー ド検 索 機 能 も備 え て い る 。
CD-ROM版
で は 、Webサ
ーバ に よ る 検 索 プ ロ グ ラ ム を動 か す こ とが で き な い た め 、 科 目 カ テ ゴ
リ(共通 教 養 科 目、 学 部教 養 科 目 、 学 科 専 門 科 目 な ど)に よ る検 索 と した 。
2.3版
下作 成機 能
授 業 概 要 の所 轄 委 員 会 ・所 轄 部 署 で あ る教 務 委 員 会 お よ び教 務 課 で の検 討 に よ り、 この 電 子 シ
ラ バ ス シ ス テ ム 稼 働 後 も、 新 入 生 の コ ン ピ ュ ー タ操 作 能 力 が 一 定 水 準 に達 す る まで の 問 は 、 冊 子
版 の 授 業 概 要 を 従 来 どお り配 布 す る こ とが 決 ま っ た た め 、 印 刷 会 社 に渡 す授 業 概 要 の 版 下 を 出 力
で きる 機 能 を付 加 した。
2.4CD-ROM版
の 自動 出 力
全 国 の 高 等 学 校 の イ ン タ ー ネ ッ ト接 続 環 境 は現 在 、 整 備 中 で あ る 。 イ ン タ ー ネ ッ トに接 続 で き
な い環 境 で も、 電 子 シ ラ バ ス を 閲 覧 で き る よ う に 、 電 子 シ ラバ ス をCD-ROMに
る こ と と な っ た 。 そ の た め 、 シ ラ バ ス デ ー タ ベ ー ス の 内 容 を 、HTML形
機i能を付 加 した 。 前 述 の版 下 作 成 機 能 と、 このCD-ROM版
焼 き付 け て 配 布 す
式 で フ ァ イ ル に保 存 す る
の 自動 出 力 機 能 は 、 市 販 の 電 子 シ ラ バ
ス シス テ ム に は見 受 け ら れ な か った 。
2。 シ ス テ ム の 構 成
この シ ス テ ム は 図1の よ う に 、 シ ラバ ス デ ー タ を 管 理 す るDBサ ー バ と入 力 ・検 索 を行 うWebサ
ーバ の3層 構 造 の サ ー バ ク ラ イ ア ン トシ ス テ ム の部 分
、 冊 子 用 の版 下 を作 成 す る部 分 、CD-ROM用
の デ ー タ を作 成 す る部 分 で構 成 さ れ る。
一28一
3層 構 造 の サ ー バ ク ラ イ ア ン ト シ ス テ ム を 採 用 し て い る の で 、 ク ラ イ ア ン トで の デ ー タ 入 力 や 検
索 に 必 要 な ソ フ トウ ェ ア は 、Webブ
特 定 のOSに
ラ ウ ザ の み で あ り特 殊 な ソ フ トウ ェ ア を 必 要 と し な い 。 ま た 、
依 存 す る ソ フ ト ウ ェ ア も使 用 し て い な い の で 、Webブ
ラ ウ ザ が あ るOSで
あれ ば この
シ ス テ ム を利 用 す る こ とが で きる。
DBサ
ー バ とWebサ
ー バ は 独 立 し て 動 作 し て い る の で 、1台 の マ シ ン で 運 用 す る こ と も2台 の マ シ
ン で 運 用 す る こ と も 可 能 で あ る 。 現 在 の シ ス テ ム は 、DBサ
ー バ とWebサ
ー バ は 同一 の マ シ ンで 運
用 して い る 。
サ ー バ は 、PCサ
版11)を
ー バ(PentiumIII700MHz×2,メ
モ リ1024MByte)を
使 用 し 、OSにSolaris81ntel
使 用 し た 。 デ ー タ ベ ー ス ソ フ ト に はPostgreSQL7.1.312)を
Apache1.3.2613)使
用 し て い る 。 な おApacheに
とPHP4.1.216)とmod_autLPgsql-0.9.1217)を
冊 子 用 デ ー タ とCD-ROM用
た め にTeXシ
は 、OpenSSLO.9.614)を
ー バ ソ フ トに は
_ssl-2.8.10-1.3.2615)
モ ジ ュ ー ル と して 組 込 ん で い る。
デ ー タ を作 成 す る た め にPerl5.6.1を
坏 テ ム(pTeX2.1.1118))を
使 用 し、 冊 子 の版 下 を作 成 す る
使 用 した。
月
/フ
DBサ
、Webサ
利 用 し たmod
ーバ
Webサ
ーバ
入力及 び検索
プログラム
入力
冊子用版
プ
下作成
ログラム
検索
CD-ROM用
デ ー タ作'
プログラム
冊子
クライア ン ト
(ブ ラ ウザ)(ブ
CD-ROM
図1シ
4デ
デ ー タ ベ ー ス の 主 な テ ー ブ ル は 、 表1の
(key)を
示 す の に"table.key"と
クライア ン ト
ラ ウザ)
ステムの全体構 成
ー タベ ー スの 構 成
よ う に な っ て い る 。 な お 、 以 後 テ ー ブ ル(table)の
表 記 す る。
』
一29一
キ ー
テーブル名
㎞koukitbl
幽
一
o
㎞koukimei
帽
一
gakubu.¢ode
gakubu∫.tbI
gakka.¢
キ ー
㎞kouki
gakubu.pame
一tbl
gakka」 ¢ode
gakka」pame・
fcode
}
fname
驕
kyoih
room
.ρ.tbl
_no
.id
pa3swd
mailaddr
o
kcode
一
.
kname
一
knamesub
一_
gakubu∫ode.
kamokutbl
gakka」 ρode
tani
一
㎞kouki
零
fcode
一
tname
賻
kcode
一
temO
tem1
可 変 長 テ キ ス.ト
可変長 テキス ト
tem2
tem3
tem4
tem5
sylljbl
tem6
.textradio
一
text11∼text26
text17,text27
s孤koradio
一
sanko11∼sanko56
kcode
一
tantosh鋭tbユ
fcode
驪
pagejb1
卩
page
kcode.
一
.
page∠tag
page三tag三name
idxcode
一
cdromidxtb1
囎
一
idxname
一
htmlfile
一
cdromtb1
kcode
鰰
一
idxcode
O
型
可変 長文字列
可変 長文字列
可変 長文字列
可変長 文字列
可変長 文字列
可変長 文字列
可変長文字 列
可変長文字 列
可変長文字列
可変長文字列
可変長文字列.
可変長文字列:
可変長文字列
可変長文字列
可 変長文字列
可 変長文字列
可 変長文字列
可 変長文字列
可 変長文字列
可変 長文字列
可変長 文字列
可変長 文字列
可変長 文字列
可変長 テキス ト
可変長 テキス ト
可変長 テキス ト
可変長 テキス ト
機能
開 講 期 コー ド(主 キ ー〉
開講期 名
学 部 コ ー ド(主 キ ー)
学部名
学 科 コ ー ド(主 キ ー)
学 科名
教 員 コ ー ド(主 キ ー)
教 員名
研 究室番号
ID名
パ ス ワー ド
メ イ ル ア ドレス
科 目 コー ド(主 キ ー)
科 目名
副題
学 部 コ ー ド(gakubu.㌻bl.g詠ubu
学 科 コ ー ド(gak㎞
参 照)
参 照)
単位
開 講 期 コ ー ド(㎞kou』ki」;b1.㎞kou」ciを
主 任 担 当 者 コ ー ド(kyoin
参 照)
.¢一もbl.£codeを
参 照)
担 当者 名
科 目 コ ー ド(主 キ 門,㎞6kuメbLk.ρodeを
シ ラバ ス デ ー タ0(メ
シ ラバ ス デ ー タ1(授
シ ラバ ス デ ー タ2(授
シ ラバ ス デ ー タ3(評
参 照)
イ ル ア ド レネ)
業 概 要)
業 計 画)
価 方 法)
シ ラバ ス デ ー タ4(未 使 用)
シ ラバ ス デ ー タ5(未 使 用)
シ ラバ ス デ ー タ6(受 講 者 へ の メ ッセ ー ジ)
整数型
可変長文字列
整数型
整数型
可変長文字列
可変長文字列
可変長文字列
教科 書使用 コー ド
教 科 書1∼2
整数型.
ペ ージ番号
可 変長文字列
整 数型
可 変長文字列
.整数型
可変長 文字列
可変長 文字列
可変長 文字列
整数型
.ρodeを
.tbl.gakka.ρodeを
献本 コー ド
参考 書使用 コー ド
参 考 書1∼5
科 目 コ ー ド(1㎝oku.tl)Lk.¢odeを
参 照)
担 当 教 員 コ ー ド(kyoin.焦tbl,f二codeを
科 目 コ ー ド(1㎝oku三tbl.k
.qodeを
参 照)
参 照)
ペ ー ジ タ グ位 置(未 実 装)
ペ ー ジ タ グ文 字(未 実 装)
CD-ROM用
カ テ ゴ リ名
HTMLフ
カ テ ゴ リ コ ー ド(主 キ ー)
ァ イ ル名
科 目 コ ー ド(㎞okujb1.k
.
一ρodeを
カ.テ ゴ リ コ ー ド(cdromjdxjbLidx
参 照)
.codeを
参 照)
表1
4.1kaikou
_kLtbl,gakubu_c_tbl;gakka_c」bl
開 講 期 ・学 部 名 ・学 科 名 を 登 録 す る テ ー ブ ル で 、 コ ー ド番 号 と 名 前 の 対 応 が 登 録 さ れ て い る 。
一一30一
4.2kyoin
_c_tbl
kyoin _c」blのidとpasswdキ
れ るID名
ー は 、 シ ラバ ス デ ー タ の入 力 時 に お い て 教 員 を特 定 す る た め に使 わ
とパ ス ワ ー ドを登 録 す る キ ー で あ る 。
4.3kamokutbl
kamoku_tblが
の科
gakubu_codeを
タ を ・・kamoku
kamokh
こ の デ ー タベ ー ス の メ イ ン と な る テ ー ブ ル で 、 各 科 目 の 科 目 コー
目の 開 講 学 部
・学 科 コ ー ド 等 が 登 録 さ れ て い る 。kamoku
外 部 キ ー と し て 参 照 し て い る の でgakubu⊥tb1.gakubu
_tblに
_tbl.gakubu_codeが
kamokujblか
_tb1.gakubu_codeは
登 録 す る こ と が で き な い 。 ま た 、gakubu
削 除 さ れ る デ ー タ のgakubu
_codeに
_c」blか
ド、 科 目 名 、 そ
、gakubu_c
_tbl.
登 録 され て い な い デ ー
ら デ ー タが 削 除 され た 場 合
_c_tbl.gakubu_codeと
同 じ値 を 持 つ デ ー タ は
ら 削 除 さ れ る 。 こ れ は 、 登 録 さ れ て い な い デ ー タ を 参 照 す る こ と を 防 ぐた め で あ る
同 様 に 、k4moku_tbl.gakka_code,kamo㎞
」bl.kaikou
_ki,kamoku_tb1.しcodeも
。
外 部 キ ー を参 照 して い る。
4.4sylLtbl
syll」b1がシ ラバ ス デ ー タ を登 録 す る テ ー ブ ル で 、 授 業 概 要 、 授 業 計 画 等 の シ ラバ ス にお け る重
要 な デ ー タ が 登 録 され て い る 。kamokuJblに
kamoku
_tblか
登 録 され て い ない 科 目 が 登 録 され な い よ うに 、 ま た
ら 削 除 さ れ た 科 目 の デ ー タ が 残 ら な い よ う に 、syll _tbl.k_codeはkamoku二tbLk.codeを
外 部 キ ー と して 参 照 して あ る。
4.5tantoshatbI
デ ー タ を 更 新 す る と き 、 教 員 が 担 当 す る 科 目 を 抽 出 す る の にkamoku」bl
.f-codeを 使 う と 、 一 つ
の 科 目 を 複 数 で担 当 す る 科 目 も存 在 す る た め 、 す べ て の 科 目 を抽 出 で き な い と きが あ る 。 そ こ で 、
抖 目 と担 当 者 を対 応 させ たtantosh比tblを 作 り、 一 つ の 科 目 を複 数 の教 員 で 変 更 で きる よ う に して
い るQ
4.6page」bl
冊 子 用 の版 下 を作 成 す る 場 合 、 ペ ー ジ番 号 が 必 要 と な る た め ペ ー ジ番 号 と科 目 コ ー ドの 対 応 を
す る テ ー ブ ル を作 成 した 。 これ に よ り、 一 つ の 科 目で も複 数 の ペ ー ジ番 号 を振 っ て 印刷 す る こ と
が可能 にな った。
4.7cdrom」dx
当 初k_codeの
_tbl,cdrom」bl
各 桁 の 使 用 目 的 か らCD-ROMの
カ テ ゴ リ イ ンデ ック ス を作 成 す る こ とが 可 能 と患
わ れ たが 、 各 桁 か ら イ ンデ ック ス 別 に 分 け る に は 複 雑 な 分 岐 を必 要 と し、 しか も複 数 の カ テ ゴ リ
に 含 ま れ た り 例 外 が か な り多 くあ る こ と が わ か っ た 。
そ こ で 、 カ テ ゴ リ 名 に コ ー ド番 号cdrom
_idx_tbl.idx_codeを
cdrom _tblに 登 録 す る よ う に し た 。
一3i一
振 りこ の カ テ ゴ リに 含 まれ る 科 目 を
5.1検
索
シ ラバ ス を検 索 ・表 示 す る部 分 は 、 大 き く分 け る と科 目名 や 教 員 名 、 キ ー ワ ー ドな ど を 指 定 す
る検 索 画 面(図2)と
図2=検
5.2入
そ の 検 索 と結 果 を表 示(図3)す
索画面
図3=検
る 部 分 、 シ ラバ ス を表 示 す る部 分 に な る 。
索結果 画面
図4:シ
力
シ ラバ ス を入 力 す る 部分 は、 大 き く分 け る と入 力 者 を特 定(図5)し
部 分 と、 シ ラバ ス の デ ー タ を書 き換 え る(図6)部
5.3冊
ラバ ス 表 示 画 面
修 正 可 能 な科 目を特 定 す る
分 になる。
子
冊 子 用 デ ー タ を作 成 す る部 分 は 、 大 き く分 け る とデ ー タ を抽 出 しTeXの 構 文 に した が っ て 変 換
す る部 分 と、TeXフ
ァイ ル と して 出力 す る部 分 、 印 刷 を す る部 分 に な る 。
シ ラバ ス を 、 ワー プ ロ ソ フ ト等 で利 用 され る特 殊 な デ ー タで は な くテ キ ス トデ ー タ と して デ ー
タベ ー ス 化 した た め 、 文 書 整 形 で 定 評 の あ るTeXを 用 い て 印刷 の 版 下(ト
す る こ とが 可 能 に な っ た。
図5ロ
グ イ ン画 面
図6入
一32一
力画面
ン ボ を含 む)ま
で作成
図7版
下(一 段 組 み)
図8=版
下(二 段 組 み)
5.4CD-ROM
冊 子 用 デ ー タ を作 成 す る部 分 は、 大 き く分 け る とデ ー タ を抽 出 しHTMLの
換 す る部 分 と、HTMLフ
HTMLに
構 文 に した が っ て 変
ァ イ ル と して 出力 す る部 分 に な る。
変 換 す る の も、 シ ラバ ス デ ー タ を テ キ ス トデ ー タ と して デ ー タ ベ ー ス 化 し た の が 役 立
っ て い るQ
6他
の ア プ リケ ー シ ョン との 関連
シ ラ バ ス をベ ー タベ ー ス 化 し た こ と に よ り、 こ の デ ー タ ベ ー ス を 利 用 し た ア プ リ ケ ー シ ョ ンが
い くつ か 開発 さ れ た 。
図9=CD-ROM
図10CD-ROM版
一33一
シラ バ ス表 紙
6.1情
報 学 部 ゼ ミナ ール 要 項
情 報 学 部 の ゼ ミナ ー ル 選 択 で 要 項 を作 成 す る と き に 、 ゼ ミナ ー ル の シ ラバ ス を提 示 す る必 要 が
あ る(図11)た
め 、 ゼ ミ ナ ー ル の シ ラバ ス も同 時 に 入 力 す る よ う に した 。 この シ ラバ ス の 部 分 の
デ ー タベ ー ス お よ び 入 力 ・表 示 な ど は、 シ ラ バ ス シス テ ム の もの を利 用 して い る 。
6.2休
講掲示 システム
こ の シ ス テ ム で は 、 休 講 科 目 の 科 目名 等 休 講 を 掲 示 す る(図12)の
に必 要 な デ ー タ を 、 シ ラ バ
ス の デ ー タ ベ ー ス に ア ク セ ス し 利 用 し て い る 。 な お 、 こ の 休 講 掲 示 に はi-mode等
の携帯端 末 か ら
利 用 可 能 な ペ ー ジ19)も 作 成 さ れ て い る 。
図11要
項表 示画面
図121休
7従
講掲示 画面
来 作 業 との 比 較
電 子 シ ラバ ス シ ス テ ム に よ り\ 講 義 概 要 の 執 筆 か ら印 刷 製 本 ま で の 作 業 は大 幅 に 軽 減 さ れ た 。
作 業 効 率 の 向 上 に よ っ て 、 授 業 概 要 原 稿 の 締 め 切 り 日が 、 従 来 よ り も遅 くな っ た 。 こ れ に よ り、
教 員 サ イ ドで は、 次 年 度 授 業 に使 用 す る教 科 書 や 参 考 書 の 選 択 も よ り適 切 に行 え る よ う に な っ た 。
図13は 、 従 来 の 講 義 概 要 製 本 まで の作 業 フ ロ ー と、 電 子 シ ラバ ス シス テ ム 稼 働 後 の作 業 フ ロ ー
を図 示 した もの で あ る 。
作 業 時 間 の 短 縮 だ け で は な く、 印 刷 会 社 で の デ ー タ入 力 が 必 要 な くな り、 入 力 ミス が 発 生 す る
確 率 も減 っ て い る。
一34一
図13シ
ス テ ム 導 入 前 と導 入 後 の 作 業 工 程
8電
子 シ ラバ ス シ ス テ ム の 活用
こ れ まで の 冊 子 形 態 だ と在 学 生 が 通 常 持 ち 歩 く こ と は ほ とん ど無 か っ た が 、 電 子 シ ラバ ス シス
テ ム に移 行 して か ら は、 在 学 生 の 履 修 登 録 時 だ け で な く、 平 常 の 授 業 期 間 に お い て も手 軽 に授 業
内容 を検 索 す る こ とが で き、 在 学 生 に対 す る 情 報 提 供 サ ー ビス 向 上 に寄 与 して い る。
電 子 シ ラバ ス シ ス テ ム で は 、 教 員 か らの デ ー タ入 力 が 完 了 す れ ば す ぐ に で もそ の 内 容 を 公 開 す
る こ とが で き る 。 こ の 即 時 性 は 、 高 大 連 携 で 生 きた 。 教 育 交 流 協 定 を結 ん で い る 近 隣i高校 で は 、
3月 前 後 に大 学 の 科 目内 容 を参 考 に して 受 講 科 目 を決 め る た め 、 本 シス テ ム が 活 用 され て い る。
ま た 、単 位 互 換 制 度 に お い て も、 講 義概 要 を電 子 シ ラバ ス シス テ ム を使 っ て参 照 して い る 。
今 後 ・ 大 学 の 教 育 コ ン テ ン ッ を広 く社 会 に提 供 す る 場 合 に は 、 遠 隔授 業 と組 み 合 わせ て 、 電 子
シ ラバ ス シス テ ム は必 要 不 可 欠 な情 報提 供 手 段 とな る。
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