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1年1組 中鶴耕一郎 松川純子 渡辺絵美 デザイン基礎Ⅰ 第4課題
河辺 ―― 出題者として一言だけ言いますが、すごいみなさんおもしろいユ 中鶴 ―― 彼の Gift は受験生の弟へ ニークな作品がいっぱい出てきて、すごく良かったと思うんですけど、さ の CD ラックです。彼の弟は音楽好 っき聞いていて思ったのが、佐藤ゲン(直樹)さんのクラスのやつで、多 きで、受験勉強をあまりしないで音 分ディスカッションの中ですごくメッセージというのを強く言って、だか 楽ばっかり聴いているそうです。そ ら相手のことを読む。まぁだから逆に嫌いなことをやるっていう、まぁそ の弟へ、彼は取り出しにくい CD ラ れはだから逆に出題者の僕以上にすごくよくその辺の意図をやってくれて ックを贈ることにしました。つくら いて、この課題で何をみんなに学んでほしいと思っているかというと、つ れた CD ラックはキャスターがつい まり相手を決めて、その人を読むということなんです。その人の好みとか ているので取り出そうとしても動い そういうこと。というのはこれから建築をみんな設計していくときに、建 てしまうし、さらに取り出しにくい 築というのは常に他者がいますから、他者を読んで、あるいは環境を読ん ように CD は一度しまうと、すっぽ でとか、あるいは土地の文脈を読んでとかいろいろあるわけですよね。そ りと収納されてしまうのでつまむ程 ういうふうに自分以外の何かを読んで、それに自分が合致したものを読み 度しかできません。この作品は、目 込んで提案していかないといけない。ですから今これは建築ではないです 的どおりに取り出しにくいCDラックとして完成しました。彼はこの作品を けど、すでにそういう意味では、気持ちとしては建築の設計は始まってい 「あまり音楽ばかり聴いてないで、勉強をしろよ。 」というメッセージを添 るというふうに考えてもらって、ですから今回人間ですけれども相手は、 えて、弟へ贈るそうです。 (佐藤直樹 記) それを読むことによって、そこに一番適した回答を自分なりに見つける。 そういう意味です。最初に言えば良かったですね。まぁそういったことが 松川 ―― これを送る相手 大きな意図としてあります。ですからそれをうまく意図してくれた人はす は、いつもミートソースの ごくメッセージ性が強くて、それは良いと思います。それからもう一つは 缶とかを無理矢理灰皿にし やっぱり素材をうまくいかした、あの最後のビールの缶すごく良いと思う ている彼氏に送ります。こ んですけれども、先ほど柳田先生も言われてましたけど、身近にすごいや の素材はこの大きい方は、 っぱり素材の宝庫なんですね。ですから身近な素材を使っていかに、その ビールの1リットルの缶、 物性といいますけど物の性質をみて、それを全く違う造形に作り上げてい こっちは普通のジュースの く、そういうような意識を持ってやるとやっぱりみんなをはっと言わせる。 缶です。それをこう後ろと その前のハンガーの CDラックもそうですけど、そういうのは非常に見る人 かでただ切ってとめただけで、灰皿にしまし をはっと驚きをもって、まぁインパクトが強いとかね。まぁそんなことを た。最初は違う形にしようと思ったんですけ 自分で発見してもらえると、非常にこの課題の意図としては大成功だと思 ど、これだといろんな人の意見を聞いて、た っています。 ばこを置くところがなかったり、安全性に問 題があるんじゃないかとかいろいろ言われた りして、それでいろいろ。 最初はひとつだったんですけど、いろいろ考 えた挙げ句に最終的にこう二重にして、それで彼氏が心配性なので結構水 とか気にするんですよ。それでこの下に水を溜められるようにして、上に 乗っけて、ここは置くところとか、そんな感じにしてみました。リサイク ルです。 渡辺 ―― 変わったもので 作った方がおもしろいと思 って、とりあえずハンガー を選んで作りました。これ をあげるのは友達の松川さ んで、彼女の家には CD と か結構あるんですけど、そ れが全部棚の下の部分、床 とかに近い低いところに重 ねて置いてあっただけなんで、彼女の家には洋服とかかける棒があって、 そこが空いてたんで全体的に壁もさみしかったので飾れるようにしました。 ハンガーの掛けるという性質を使って、こうやって掛けられます。CDはジ ャケットがみんな気に入っていると思うんですよ。それでこうやって見ら れると良いなと思いました。以上です。 指導:柳田武 宇杉和夫 河辺哲雄 前田光一 佐藤直樹 6 デザイン基礎Ⅰ 第4課題 1年1組 中鶴耕一郎 松川純子 渡辺絵美 田中朋春 田中 ―― 今回のプレゼントを作るにあたってまず考えたことは、占い師を目指して いる友達に占いを行う場で使ってほしいということからデザインを神秘的 なものにすることを考え付いた。そして何を作るかということだが、占い 師の世界では、一人前になると自分の占い道具をしまう道具箱を持てるら しい。そこで早く一人前になってほしいという願いからこの道具箱を作る ことにした。この作品は、常に机の上に置いておくものではないので、多 少大きくても良いとのこと。そのため今回の大きさの 30cm × 30cm で、で きるだけ大きく作った。また、持ち運びが手軽にできるように素材をよく 吟味し、従来の石膏粘土の1 / 2の軽さという粘土を使った。 小学校からちょくちょく陶芸をやっていたのが功を奏し、思い通りのもの ができたと思う。始めに考えていたデザインを製作できなかったところは、 製作途中に変更した。 武居 ―― Dear おばあちゃん 最近会っていませんがお元気ですか? 今回おばあちゃんのためにプレゼン トを作りました。再来年の1月に私は成人式をむかえますが、その時の着 物をおばあちゃんが作ってくれる約束をしましたよね。着物を作る時、今 回私がプレゼントする箱に裁縫道具などを入れて、使ってほしいです。箱 のまわりの飾りは、わけがわからないかもしれないけど、ちゃんと意味が あるんですよ。形は、離れて暮らしていても一人じゃなくて、どこかでつ ながっていることを表現しました。色は私らしい元気なイメージを表現し ました。寂しくなった時、この箱を見て、元気になってもらえたらうれしい です。これからも、ずっと元気でいて下さい。また家族で遊びに行きます。 From 綾 指導:石田道孝 小石川正男 佐藤光彦 横山聡 八藤後猛 武居綾 デザイン基礎Ⅰ 第4課題 1年2組 田中朋春 武居綾 7