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獣医臨床放射線学実習
獣医臨床放射線学実習 英 文 名:Clinical Veterinary Radiology Practice 科 目 概 要:3群科目、必修、実習、1単位(45時間) 開 講 期:4年後期[木曜4・5・6時限(週3コマ) ] 科目責任者:夏堀 雅宏 担 当 者:夏堀 雅宏、和田 成一、柿崎 竹彦 講 義 室:A33実習室 科目の位置づけ: 核医学の基礎である放射線同位元素(RI)や各種放射線の安全取り扱いと管理のために、放射線の性質と測定法を学 ぶ。また、動物診療上避けることのできないX線診断画像の基礎的な読影技術を習得することを目標とする。X線撮 教育目標 影技術では、医療現場における放射線防護も考慮したうえで、動物の取り扱い、保定・鎮静、最適なポジショニング と撮影条件の決定の過程とその実際を学ぶ。 授業内容(シラバス) 回 項 目 内 容 担当者 夏堀 1 測定の基礎1 オリエンテーション、GM計数装置の特性と放射線の測定、放射性壊変の統計変動の理解 和田 柿崎 2 測定の基礎2 霧箱とサーベイメータによる放射線(α線、β線、γ線)の検出 〃 3 測定の基礎3 放射線の幾何学的特性と統計解析 〃 4 測定の基礎4 β線の弁別測定とエネルギー分析 〃 5 X線撮影技術1 X線発生装置の原理と特徴 撮影に伴う様々な現象の理解および撮影条件の設定と放射線防護法 〃 6 X線撮影技術2 X線検出器の原理と特徴 〃 7 X線撮影技術3 動物の単純X線撮影(動物の保定・ポジショニング法も含む) 〃 8 超音波撮影技術 超音波装置の原理と特徴、撮影に伴う様々な現象の理解および撮像条件の設定 〃 9 X線解剖学1 正常動物のX線解剖学 〃 10 X線解剖学2 正常動物のX線解剖学 胸部・腹部 〃 11 超音波解剖学 正常動物の超音波解剖学 と典型的異常例 〃 12 CT・MRI 解剖学 正常動物の CT・MRI 解剖学と典型的異常例 〃 正常像と異常所見の読影法と典型的疾患の特徴および類症鑑別法 〃 正常像と異常所見の読影法と典型的疾患の特徴および類症鑑別法 〃 実習のまとめ、試験および解説 〃 13 14 15 典型的疾患のX線 診断1 典型的疾患のX線 診断2 実習のまとめ 頭頚部・四肢・骨盤・脊椎 到達目標 放射性同位元素(RI)を実際に用いて、その放射線量や環境中の放射線量を測定し、核医学検査や放射線治療の基礎 となる RI から放出される放射線の基本的性質を理解すること、ならびに得られたデータの統計的取り扱い、および 放射線防護の実際について学ぶことを目標とする。また、実際に動物のX線撮影および超音波診断画像の作成を通じ て、診断に値する高品質な画像を得るための技術について実習する。 最適な診断画像を得るための技術として重要 な動物の取り扱い、保定法、放射線防護の実際を併せて体験することを目的とする。 評価方法 定期試験・レポート・提出物(スケッチ) 、症例報告(ケースリーディング) 、試験による総合評価。 準備学習 (予習・復習等) その他 注意等 授業項目を確認し、授業の前に予め教科書や参考書の各項目を読んでおくことが望まれる。不明の点があったら、担 当教員に直接質問するか、あるいはメール等を利用して、質問すること。Web を介した e-ラーニングシステムの北 里大学 Moodle を活用するので、受講者は教務課を通じて ID とパスワードを取得しておくこと。 放射線同位元素(RI)や各種放射線を安全に取り扱うためにはそれに対する十分な知識と経験が要求される。 この 実習では、実際に動物を取り扱う実習となる。そのために、動物の基本的習性や行動特性を理解したうえで、実際に 撮影の際にはあらかじめ動物に負担のかからない方法を理解し、最適な保定法が実践できるようにすること。 教科書 Color Atlas of Veterinary Diagnostic Radiology 夏堀雅宏・伊藤伸彦編 北里大学獣医放射線学研究室 参考書 X線読影マニュアル 伊藤伸彦・夏堀雅宏編 北里大学獣医放射線学研究室 獣医放射線学教育ソフトウェア 伊藤伸彦・夏堀雅宏編 北里大学獣医放射線学研究室 Textbook of Veterinary Diagnostic Radiology, 6th ed. Donald E. Thrall W B Saunders