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文芸創作演習 2年 前期 選択 2単位
文芸創作演習 ޓቇᐕޓቇᦼޓᔅㆬޓ٤න 2年 前期 選択 2単位 ̪ޣޓޓቇᐕޔᔅㆬޔනߪޔቇ⑼ޔቇᐕᐲ╬ߦࠃࠅ⇣ߥࠆ႐ว߇ࠅ߹ߔޕᔅߕጁୃߩᚻᒁ߈ߢ⏕ߒߡߊߛߐޤޕ ᜂᒰᢎຬ㧦 能地克宜 ᢎ⢒⋡ᮡ㧦 よく言われているように、小説を読んだことがない者は小説を書くことはできない。現在活躍している作家たちもま た、かつての文学作品を読み、小説を書いている。そこで、本科目は日本近代文学において技巧面で特徴を持つ代表 的な小説や評論を読み、参加者各自の創作活動におけるヒントを得ること、あるいは、日本近代文学の知識を深める ことを目標とする。 ᬺ⸘↹ 㗄⋡ޓޓ 0Q ޓ㆐ޓ⋡ޓᮡ ガイダンス 講義の進め方、参考文献の紹介等を通じて、以後の授業に向けての前提となる基 本的な知識や講義に対する姿勢を身につけることができる。 芥川賞・直木賞 芥川賞・直木賞の起源及び最近の動向、文壇状況について説明することができ る。 描写論① 田山花袋が提唱した〈平面描写〉について説明することができる。 描写論② 岩野泡鳴が提唱した〈一元描写〉について説明することができる。 自伝小説 室生犀星「幼年時代」を読み、その特質や自伝小説について説明することができ る。 私小説 徳田秋声「風呂桶」を読み、その特質や私小説について説明することができる。 演習① これまでの授業をふまえ、創作またはレポートを作成することができる。 探偵小説 江戸川乱歩「D坂の殺人事件」を読み、その特質や探偵小説について説明するこ とができる。 映画と小説 映画に関心を持った作家(谷崎潤一郎、室生犀星、横光利一など)の作品を読 み、それらの特質や映画的手法について説明することができる。 心理と小説 室生犀星「香爐を盗む」を読み、その特質や大正時代に注目された変態心理学 (現在の精神病理学)について説明することができる。 演習② これまでの授業をふまえ、創作またはレポートを作成することができる。 現代小説を読む① 戌井昭人「すっぽん心中」前半を精読し、誰が・何を・どのように語っているの かについて明確に説明すること、また、そこにどのような語りの手法が取り入れ られているかについて説明することができる。 戌井昭人「すっぽん心中」後半を精読し、誰が・何を・どのように語っているの かについて明確に説明すること、また、そこにどのような語りの手法が取り入れ られているかについて説明することができる。 戌井昭人「すっぽん心中」をどの近代小説と結びつけて捉え、どのような枠組み を用いて解釈するべきか、またそこにどのような共通点や差異が見出せるのかに ついて説明することができる。 これまでのすべての授業をふまえ、創作またはレポートを作成することができ る。 ╙㧝࿁ ╙㧞࿁ ╙㧟࿁ ╙㧠࿁ ╙㧡࿁ ╙㧢࿁ ╙㧣࿁ ╙㧤࿁ ╙㧥࿁ ╙࿁ ╙࿁ ╙࿁ 現代小説を読む② ╙࿁ 現代小説を読む③ ╙࿁ 演習③ ╙࿁ 試験は実施しない。 ⹜ޓ㛎 Ḱቇ⠌㧦 授業で扱う作品は必ず読んでおくこと。本科目は「演習」科目でもあるため、受講者の人数によっては演習形式とす る場合もある。その場合は発表レジュメの作成や質問内容の準備等にも時間をあてることになる。いずれの場合も90 分以上は費やすこと。 ⹏ଔᣇᴺ㧦 3回の創作またはレポート(90%)、授業中の質疑または小レポート(10%)で評価する。 ࠹ࠠࠬ࠻㧦 戌井昭人『すっぽん心中』(新潮社、\1,512、ISBN:9784103178231) その他の小説テクストはプリント配付の予定である。 ޓޓ⠨㧦 この科目は受講者の意見や感想を取り入れながらすすめていく予定である。受講の際は積極的な姿勢で臨むこと。