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単元名 気温と天気の変化
気温と天気の変化 単元名 単元目標 学習の系統性 単元計画 6 時間~ 9 時間 目 標 理科開き 一年間の理科授業のきまり 目標など 1 2 学 習 活 動 ○席を決める。○新しいノートを配布する。 ○ノートの使い方、筆記用具の使い方 ○先生の自己紹介 ○理科の時間のきまりを話す。 ○自己紹介文を書かせる。 ○課題本のプリントを貼る。 天気のに興味を持ち,調べる方 ○どうのような時に天気を調べたりするか。 法などがわかる。 ○どんな方法で天気を予想するか。 ○どんな種類の天気予報があるか ○ 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 -1- 理科開き① 一年間の理科授業のきまり目標など 楽しい理科が始まる。専科が入る 5 年生の子どもたちは特に期待で胸をふくらませ教室に入ってきます。 理科の先生の中には、楽しい実験で理科開きをする方が多いと思いますが、私はきびしいきまりの説明から入りま す。 学級で例えるなら、学級を開く最初の 3 日間のことを「黄金の 3 日間」と言っていますが、さしずめ理科では「黄金 の 1 日」とでもいえましょうか。この日だけは子どもたちは素直に先生の言うことに耳を傾けます。 その 1 日を使って楽しい実験で授業開きをし、「理科って楽しそうだな」と思わせることもいいと思いますが、「楽し いだけじゃなく、何となく厳しそうだぞ」と思ってもらうこともまた大切なことだと思っています。 本音としては、実験をさせてあげたい。しかしちょっとがまんです。 用意するもの ○席替えくじ ○座席表 ○新しいノート ○課題本プリント ○デジカメ ○席を決める。 席決めは「くじ」で行っています。 決まったあとは座席表を作り、写真を撮ります。前日に必死で覚えた名前と顔をしっかり一致させます。 ○新しいノートを配布する。 ※私はいわゆる既製品の「理科ノート」を使っていません。ノートを子どもたち自身がコーディネイトしてい くことは、「考える力」を育てる上でとても大切な作業だと思っているからです。もちろん理科の準備に多くの作業を 費やせない学級担任であれば、既成のノートはありがたいものだと思います。 賛否あると思いますが、私は自分 の授業が進めやすい方法として普通のノートを使用しています。 そしてノートの使い方も厳しいくらいの指導をし ています。またノートは評価の材料としても大いに参考になります。 関連資料(これは週報に掲載した記事です。) ノートと学力は比例する ノートの取り方の達人といえばドイツ人をおいてほかにない。これはゲル マン文化圏(オーストリアとチェコの一部)にも共通している。子どもでも、小 学校の高学年になるとボールペンや万年筆できれいにノートを取るが、書き 損じ部分には修正液を使いながら芸術的なノートの取り方を見せてくれる。 さすがに「几帳面なドイツ人」と思いきや、後々の高校進学の内申書に「ノー トの取り方」が大きな影響を与える、との理由からである。ドイツにおいては 「ノートの取り方」が個々の学力を推し量る上で重要なポイントであり、子供 に 「ノート力」をつけてあげることは、教師として極めて重要な仕事なのであ る。 「奇跡のノート術」長崎快宏 PHP -2- 「算数が大好きになる本」 PHP 今年から A4 の 5 m方眼ノートを使うことにしました。 昨年度までは B5 を使用していましたが、 1 冊目が 2 学期後半に終わり、 2 冊目が使い終わる前に 3 学期が終了 するというパターンで、もったいないなと思っていました。 A4 にすると ・ 1 年間 1 冊をちょうど使い終えることができるだろう。 ・ A4 や A3 のプリントなども貼ることができる。 予想されるデメリット ・大きすぎて使いにくい。 ・棚やランドセルに収まりにくい 使ってみた感想はまた追ってお話ししていきたいと思います。 ○ノートの使い方、筆記用具の使い方 まず昨年度「 5 年生」が使用したノートを各グループに配布し見せます。そして 「自分で見てもきれいだな」と思えるようなノート を創っていきましょう。 と話します。そのための方法をいくつか教えます。 ・日付を書くこと ・前の時間と区別する線を引くこと ・線は定規を使うこと ・プリントはまっすぐきれいに貼ること ・行は詰めて書きすぎないこと ○先生の自己紹介 ここからはノートに書かせます。 ・名前 ・出身地 ・趣味 など (小さい頃のエピソードなどをおもしろおかしく話しました。) ○理科の時間のきまりを話す。 ・理科室に入るとき、出るときは「あいさつ」 ・教室に入ったらノートを配布(一人 2 冊程度) ・理科文庫の本を読む。(学習まんが) ・しかられてもさわやかに (先生はきびしいけ -3- ○簡単ブックトーク 理科室には様々な「学習まんが」をおいてあります。 理由を話します。 ・理科室で騒がないように ・知識の蓄積が図れるように ・短時間で読めるように おいてある漫画本は 「ひみつシリーズ」 理科開き② ○自己紹介文を書かせる。 できるだけ「私自身がどんな人かわかるように」書かせます。児童理解に役立ちます。 ○課題本のプリントを貼る。 1時 本時の目標 どうやって天気を予想する? 天気のに興味を持ち,調べる方法などがわかる。 準備するもの ○昔の天気予想のプリント(理科資料から) 今日は「発表」「メモ」を意識して行うことを伝える。 天気に興味をもってもらうためにも,天気を予想する必要性を考えてもらいます。 課題① どんな時に天気を予想したりしますか。 3 つ書いて下さい。 3 分後発表 できれば理由も言わせる。 同時にメモもさせる。 発表後:よく発表できたことを賞賛し,メモのチェックをする。 メモの指導 理科の時間の発表では,発表を聞くだけでなく,発表された内容をメモすることを義務づけています。 理由は,「メモを取る習慣を身につけさせたい」「受け身の態度で聞くよりも集中する」といったことです。当たり前の ことなのですが簡単ではありません。しかし,大事な能力ですので,根気強く定着に努力しています。 この発表のあと,「メモチェックします」といって,ノートの点検をします。 最初の段階でチェックしないとなかなか定着しません。授業の進度は多少遅くなりますがしかたありません。 昔の天気の予想の仕方のプリントを配布し -4- メモチェックのあと 少し 課題② 天気の予想は何で知ることができますか。 3 つ書きなさい。 発表 ○新聞 ○テレビ ○ラジオ ○インターネット ○風 ○虫や動物の動き ○言い伝え など ○電話 ○携帯電話 ○雲の動き ○温度 よく考えて発表できたことを賞賛します。 「雲の種類から予想する天気」のプリントを配布し,こういった予想の仕方もあることを伝える。 プリントスキャナー 糊でノートにきれいにはりつけます。それも先生に見せチェックしてもらいます。 -5- 3時 本時の目標 雲の動きから天気を予想する 天気は西から東へ変化していくことがわかる。 準備するもの ○天気予報のビデオ ○ 4 枚の「ひまわり」写真 次のようにいいます 課題① 天気予報でよく使われる言葉をいくつでもいいからノートに書いて下さい。 ノートに書かせた言葉を言わせていきます。 最高気温 降水確率 晴れ 晴れのち曇り 高気圧 低気圧 つゆ 暑くなるでしょう 曇り時々雨 曇りのち晴れ 今年一番の暑さ 高気圧!が出たときは大いに褒めました。しかしほとんど天気には関心がなく,真剣には天気予報を見ていない ことがわかりました。 これから、先生がビデオに撮った天気予報を見せます。短い天気予報ですのでできるだけたくさんの言葉をメモし ましょう。 みんな、必死になってビデオを見ます。そして、一生懸命に ノートに書いていきます。気温やヒマワリ、アメダス・・・など 専門用語に対して興味が沸いてきています。 見終わって、再度言葉を言わせます。黒板いっぱいになり ます。ここで言います。 課題② どうして明日の天気が分かるのでしょう。何を手がかりに明日の天気の予想をしているのでしょうか。 ? ビデオをよく見ていた子はすぐに言います。 雲の動き ここで再度、ヒマワリ画像だけを見せます・・・・・・ いきなり次の紙を配ります。 (雲の動きだけ見ています。) 学校にある新聞で4日間連続の新聞のヒマワリの切り抜きを順不同 に貼ったものです。 次のように言います。 この4つを日にち順に並べます。 ( )→( )→( )→( ) 予想してください。雲の動きをよく見ていた人はすぐにわかるはずで す。 -6- ノートに予想を書かせます。 ここで、最初の画像だけ言います。子供たちは「ドキドキする」と言っています。 最初は「 B 」です。 かなり緊張するようです。「やったー」という声。 まちがった人は B を最初にしてもう一度予想してみて下さい。(10 秒くらいで) これで、また全員必死になります。全員、再びヒマワリ画像を食い つくように見ます。 必死になって、雲の動いている証拠を見つけようとします B の次を言います。これもみんな「ドキドキする」・・・と言っています。 「 B 」の次は「 A 」です!! やったー、くそーという声 そして、正解発表!歓声が上がりました。 集中して最後のまとめをします。 わかったこと 天気は( )の動きので予想することができます。 雲は( )から( )へ移動します。 だから天気は( )の天気を見ることで予想することができます。 ノートに順番通りに丁寧に切り取らせ貼らせます。 ここまでやると,「雲が西から東に動くこと」は常識となっていると思います。 3時 本時の目標 実際に天気を予想する 資料と観察をもとに,次の日の天気を予測することができる 準備するもの ○観察プリント・・・本日の天気図(インターネットから)空の写真(デジカメで) ○温度計 明日の天気を予想します。 予想の手がかりは,「ひまわりの映像」「空の様子」「風の様子」などです。「温度」も測ります。 そこで,まず温度に対する感覚を鍛えます。 教室の温度計は見えないようにしておきます。 今の教室の温度を予想しなさい。グループで考えて下さい。 朝の天気予報の温度は外の温度で最高気温を示している,さらに人がたくさんいるときはみんなの熱気で室温はあ がるので,当てにならないことを話しておきます。自分の体の感覚で予想することを伝えます。 今までに温度の予想などしたことがないので戸惑いますがそれでかまいません。 2~3 回やっているうちに感覚が身 に付いてきます。 2~3 分ほど話し合います。 では各グループに聞きます。 各グループに「ミニホワイトボード」を配布し,それに書いてもらいます。 各グループの予想を発表していきます。 -7- 教室の温度計を見て正解を伝えます。 もう一度チャンスをあげます。 歓声と落胆の声があがります。 今度は,外の温度を予想しましょう。 グループで話し合って下さい。 今度は体感温度感覚が身に付いていますのでいい予想が期待できます。 窓から手を出したり,少し外に出てもいいことにしました。 ここで何か質問がないか問いかけます。 温度を測る場所は,「陰」ですか「日なた」ですか?という質問がでたら大いにほめます。 そこで 気温とは何の温度のことですか。 と発問し,考えさせます。 教科書 P7(東京書籍)の◎気温とは,の箇所を読ませ確認します。 2~3 分後 各グループの解答を集めます。 このときに「先生は外のどこに温度計をおいていると思いますか?」と聞いてみます。 「白い箱」など百葉箱について知っている子が答えます。そこで教科書 7 ページを見せながら百葉箱の説明をしま す。 百葉箱→箱のようになっている。 2 本の温度計が設置されている。風が通るようになっている。 つまり「気温」を測定する条件を備えているということを説明する。 正解を見にいきましょう。 (北美小の百葉箱は理科室のすぐ後にあり,上履きのままで行くことができます。) これが百葉箱です。扉を開けます。中には 2 本の温度計が入っていますので,その中間を正解とします。 北美小の百葉箱は温度計が 1 本しか備え付けられていませんでした。事前に見ておくべきでですね。 温度計を見て正解を告げます。ここでも歓声と落胆の声 しかし, 9 グループ中 5 グループが正確な温度を当てたのには驚きました。 これくらいやると,温度への感覚が結構鍛えられます。 次に温度の測り方を教えます。百葉箱がないときにも気温が測れるということをわかってもらいます。 P9 の写真を見せながら教えます。 「おおい紙」の代わりに,教科書やノートで代用させます。 説明がおわったら 実際に外に出て,温度を測りながら天気の観察をして,明日の天気の予想をしてみましょう。 といって下の観察用紙(当日の)を配布し,必要な部分を書いたらノートに貼って終わります。 -8- 1 回目 2 回目 月 雲の写真とアメダスだけで予想 日 月 雲写真 雲写真 空の様子(デジカメで撮影)朝 8 時 アメダス 日 朝8時 ー中 ク部 ・ 近 畿 ・ 沖 縄 に 雨 マ う す い 雲 が か か っ て い る 気温 ( 気温 )℃ ( 観察して気づいたこと(空・風) 明日の予想 明日の予想 予想の理由(根拠) 予想の理由(根拠) 結果 結果 晴れときどきくもり 晴れ ※結果は次時に教師が内容を伝える -9- )℃ 結果 月 日 月 雲写真 日 雲写真 アメダス る 。 晴 れ 間 も 見 え る 。 結果 結果 晴れときどきくもり 晴れ 4時 本時の目標 天気を予想しよう② 天気の変わり方について理解する。 準備するもの ○先日の結果プリント ○観察プリント②・・・本日の天気図(インターネットから)空の写真(デジカメで) ○ビデオ「天気の予想」 10 分 先週行った天気予想の結果を発表します。 まず,晴れだと思った人( )人 曇り,または雨だと思った人( と人数の確認をします。 ) 人 そのあと - 10 - う す い 雲 が か か っ て い 答えは「晴れ」でした。 答えの当たっていた人手を挙げさせます。 なぜ晴れだと考えましたか。 その日曇っていたから・・・・・・・・・・・曇ったら翌日はかならず雨ですか? 晴れそうだったから・・・・・・・・・それには根拠(理由)がないですね? 雲の動きの写真を見て,という答えの子もいましたが多くはありませんでした。 あれだけ雲の動きを見せても,まだまだ天気の予想に当たって「雲の動きを見る」という手段を取るにいたっていま せん。 そこでもう一度「ビデオ」を見せます。 雲の動きを予想して天気を当てることのまとめ的な学習をします。 ビデオを一時停止にしておきます。 地図の中の東京を指さして この雲の写真は昨日のものです。今日の東京は「晴れ」になりますか「曇り」になりますか。 「晴れ」 どうして? 「西側に雲がない」・・・・・・・・この発言を引き出します。 そこで「ビデオ」をスタートさせます。 答えは「晴れ」です。 ここまで見せたあとに,もう一度プリントを配ります。 今日は雲の写真だけを見て天気の予想をしてみて下さい。 しっかり「理由(根拠)」も書かせます。 天気のまとめについてのビデオを見せます。 ここでも 「メモを取ること」の指導をします 簡単なクイズ 1.あきらくんはどこに住んでいますか。(東京) 2.おかあさんは天気の予想を何でしましたか。(西の空を見た) など 最後の確認 一人一人のノートを確認しておわります。 確認のポイント ○メモができているか。(5 こ以上) ○プリントがきれいに貼られているか。(雑な子はやりなおし) ○プリントに予想が書かれているか。 (あいまいな予想は書き直させます。漢字を使われていない 文章は書き直させます) - 11 - 5時 本時の目標 1日の気温の変化を観察しよう。 1 日の気温の変化に興味を持つ。 準備するもの ○ブルーシート ○コンパス ○プリント(世界の各都市の温度・・と沖縄) ○観測表(理科室の掲示板に貼る) また,同じ質問をします。 雲は方角として,どこからどこへ動いていますか。 「西」から「東」 本当?見たの?・・・・・・・・・・・・・。 す。 そこで しーんとします。確認はしていないので 本当に雲が動いているのか屋上に出て見てみよう。 全員を屋上に連れ出してシートを敷いた上に寝かせました。 「しばらく見ていなさい」といって観察をさせます。 「動いていますか」 「動いている!」という返事。 雲が動いている方向を指さしなさい。 子どもたちは一斉に雲の動きを指でなぞります。 雲の来る方向が 「西!」 *注 偏西風に乗った高いところの雲ならば西から東がよく分かる が、低いところの雲ならば高・低気圧の位置関係で動くので 要注意!!このことは子どもたちにも話しておきます。 くれぐれも西→東の動きがよく分かる日に実施しましょう 教室に戻って 今度は天気と温度の関係について考えていきましょう。 と話します。 そして下の表を見せます。 - 12 - 雲の観察 できればシートを敷いて,寝か せて観察した方がはっきりわかり ます。 世界の最高気温 4 月 30 日 都市 気温 北極 (晴れのみを発表する) ニューデリー(インド) 39 ℃ -15 バンコック(タイ) ハバロスク(ロシア) 37 ℃ 12 ℃ 世界各地の最高気温を予想させる。 解答します。 世界は広く機構もざまざまである,ということを説明します。 今日の沖縄はどうだろう? 最高気温を予想させる。 今日は 1 日の気温を測定してもらいます。 測定する当番を決める。(百葉箱で確認) 当番の時間に温度を確認し,天気マークと温度を記入する。 晴れとはどんな日のことをいうの? c「太陽が出ているとき」 T 「雲の隙間から太陽がのぞいていても?」 C 「半分以下しか雲がないとき」「まったく雲がないとき」 ここで正解を伝えます。→「空がほとんど雲でおおわれていたら曇り」「大きな晴れ間が3カ所以上見えたら晴れ」とし ておきましょう。雲の量が9というと、ほとんど雲だということです 実際に子どもたちが使ったグラフ ℃ 30 4 月 30 日(水) 天気マーク 29 28 27 26 25 24 23 22 21 20 19 18 6 先生 8 先生 10 のび① 12 給食 14 のび② - 13 - 16 6 校時終了 18 先生 20 先生 22 先生 時間 ( 6時 本時の目標 ) ( ) ( ) ( ) 2つのグラフ(曇りの日(雨の日),晴れの日,)① 気温の変わり方の違いを天気と関係づけて考えることができる。 準備するもの ○前日に観察した記録 ○雨の日と晴れの日のグラフ 先日観察した記録を全員で確認します。 朝は晴れていて,午後は曇りました。 よく観察できたことをほめ,ノートに貼ってもらいます。 次に「晴れの日のグラフ」と「曇りの日のグラフ」を配布します。 私が記録したもので,朝から一日晴れていた日のグラフと一日中曇っていた日のグラフを示しました。 典型的なグラフを見せることで,気温変化の基本を学ばせます。 二つのグラフを見て,気づいたこと,考えたこと,思ったことなどを 5 つくらい書きなさい。 発表 ○晴れの日は朝の温度が低い ○曇りの日は 温度の変化が少ない ○晴れの日は山鳴りの グラフ ○曇りの日はなだらかな山 ○晴れの 日は急激に温度が上がっている ○曇りの日 は朝の温度が高い etc 教師が望む答えがざっくざく出てきます。 表現がうまい子や,誰も見つけていない点を見つけ た子は大いにほめました。 まとめます 晴れの日→温度変化が(大きい) グラフは(山なり) 曇りの日→温度変化が(小さい) グラフは(なだらか) ノートにプリントを貼って今日は終了 - 14 - 7時 2つのグラフ(曇りの日(雨の日),晴れの日,)② 本時の目標 準備するもの ○クイズ用グラフ ○まとめビデオ「雲と天気」 この時間は前回の内容をさらに深くします。。 板書なしの発問です 晴れの日に温度が高くなるのはどうして? 太陽がでるから 雲がないから土地が暖まる。 ※この答えが引き出せたら進めやすくなります。 またまた板書なしの発問です。 曇りの日の同じ時間の温度が晴れの日より上がらないのはどうしてでしょうか。 雲があって太陽の光が地上にあまり届かないから ※この答えが引き出せたらもう決まりです。 これがメインの質問です。板書します。 晴れの日の朝と夕方の温度が低いのはどうしてだろう。 グループ 発表 朝は温度が低いから。雲がないから暖かくなった気温が上に行ってしまう。 答えらしい答は出てきませんでした。 ここはイラストを使って説明してしまいます。 昼は太陽光線が直接地上に降り注ぎ,気温が上昇しますが,夕方になると暖まった空気は上空へと上昇していきま す。雲がないため温室のようにはなりません。 逆に雲があるときは,太陽の光が直接地上にそそがないので温度は急上昇しないが,温室の状態になり気温の急 激な損失がでない。・・・・・・といったことをイラストを描きながら説明していきます。 ここで自分たちで観察したグラフを見せます T:「みんなのグラフを見てみて下さい。おかしな形になっているところでは天気の変化が見られますか」 C:「そうなっている」 - 15 - ここでクイズです。 記録用紙を配ります。 ℃ 5 月 3 日(土) 30 天気マーク 29 28 27 26 25 24 23 22 21 20 19 18 6 8 10 12 14 16 18 20 22 時間 □の中の天気を当てます。 まとめのビデオ視聴(10 分くらい)をして終わります。 8時 まとめプリント 5 月 7 日(水) 基本問題(口頭) 先生問題。 先生が問題を出します。 ノートに1から10までの数字を書きなさい。 問題を言いますから、答えだけノートに書きなさい。 問題1 夕焼けの次の日の天気はどうなりますか。 (晴れ) 問題2 夕焼けはどの方角に現れますか (西) 問題3 西の空が晴れていれば、次の日は晴れると言っていいですか。 (良い) 問題4 気象衛星の写真を見ました。雲はどちらの方角からどちらの方角に動きましたか。(西から東) 問題5 雲が西から東に動くにつれて、雨の降っている範囲は、どちらからどちらの方角に動きましたか。(西から 東) 問題6 「天気はどこから変わる」と言っていいですか。 (西) 問題7 ある日、大阪は雨で、東京は晴れでした。次の日の東京の天気を予想しなさい。 (曇りまたは雨) 問題8 気温をはかるとき、地上から何メートルの高さではかりますか。 (1.2~1.5メートル) 問題9 気温を計るとき、温度計を入れておく施設をなんと言いますか (百葉箱) 問題10 天気予報以外で、明日の天気を予想するてがかりになるものを一つ書きなさい。 (ことわざ、ひまわり写真が載っている新聞、インターネット 、自分が住んでいる場所で西の空を見る)、 最後に解答をして終わります。 - 16 - さらにプリントをします。 基本と応用(プリント) 東京書籍教師用指導書p 120 ~ 121 解答 90 点以下の子どもたちは,プリントを持って教師の前に並びます。最後の確認テストです。 間違った部分だけを質問し,合格したら席に帰します。答えられなかった場合,もう一度列の最後尾に並んでもらい ます。 子どもたちは緊張感の中,必死に答えを覚えます。(他の子どもたちは理科文庫の本を読みます) 9時 クイズビンゴ&テスト 本時の目標 準備するもの ○ビンゴ用紙 ○飴 ○単元テスト テスト前に最後の復習のために「クイズでビンゴ」を行います。 楽しみながら学習したことを振り返ります。 - 17 - クイズでビンゴ 年 - 18 - 組 名前( ) 問題 ①雲の動きを撮影する人工衛星を何と言いますか。(雲の写真見せる) ひまわり ②雨の量や,雨の降っている地域を示してくれる機械を何と言いますか。(写真見せる) アメダス ③ は何のマークですか。 ④ は何のマークですか。 ⑤雨の日(または曇り){の気温の変化の特徴を書いて下さい。 ⑥晴れの日の気温の変化の特徴を書いて下さい。 (気温の変化が少ない) (気温の変化が大きい) ⑦気温を測るときの条件を 3 つ書きなさい ⑧ことわざ「犬も歩けば( )」 ビンゴの手順 1.小さな□に 1 ~ 8 までの番号を書きます。 2.1 ~ 8 番まで問題を出し,問題と同じ番号の書かれた□に答えを書いていきます。 3.解答をしていきます。このとき正解の場合,□の番号に○をします。不正解の場合×をします。 4.番号札を箱の中から引いていきます。先生が札を引いたら,それと同じ番号の答えに大きく○をつけます。 その番号の答えが間違っていた場合は○をつけません。無効になります。つまり答えが正しくなければゲーム に勝てないのです。 5.3 回ほど札を引いてゲームを終わります。縦,ななめ,横のいずれかの○がそろったらビンゴです。ビンゴの子に は飴をあげます。 盛り上がってテストに入ります。 テスト平均点 85 点でした。 10 点の配点されている最後の問題がくせものでした。 雲の動きだけ見ると「曇り」の予想になりそうなのですが,アメダスの測定を見ると「晴れ」となる予想で,子どもたち には酷な問題でした。 それでも 100 点をとる子がいるのが驚きです。 - 19 - 10時 テスト解答&お天気ペーパー作り テスト確かめ作業 10 分 1. 最初の 3 分間,席を離れてもいいから,正しい答えを友達から習い,訂正します。 2. 一人一人指名して,正しい答えを全員で確認していきます。 3. 5 分間で間違ったところをノートに写します。できれば図も入れます。 100 点の子はその間「理科文庫」の本を読みます。 ※(3)の指導は今回は省きました。 発展的学習 「お天気ペーパー作り」 30 分 1. ろ紙にデザインします。 2. コップに塩化コバルトと食塩と水を入れて溶かします。(教師が見せる) 作られたものを配りました。 3. 筆で色を塗ります。(塗るというより,染めるタッチでやるといいです。) 4. 5. ドライヤーで乾かします。 完全に乾ききるには時間がかかりますので,周辺が青みがかる程度にします。 はさみで切り取ります。 ※おおざっぱでいいと思います。 6. 一枚はノートに貼り付け,もう一枚は持ち帰らせます。風通しのいいところに 糸をつけてぶら下げます。 コバルトを塗るだけでなく,イラストなどを描かせることで,意欲的に作業をしま す。ヘアードライヤーで乾かすと青色に変色してきますので,子どもたちは「おー」 といって驚きの表情を見せます。 天気が湿度と大きな関わりを持っていることを,感覚的に理解させるためのい い教材ではないでしょうか。 単元後の反省 ○パソコン室を使っての「インターネット」天気情報を見せることができなかった。 うちの学校では,全時間学級配置されており,専科が自由にパソコン室を使える時間がありません。 さらに全員が一斉にインターネットにつなげると,フリーズするといったこともあり,今回は使用しませんでし た。 ○雲発生の実験 発展的な学習として,ペットボトルを使った雲発生の実験も行いたかったのですが,どうしても時間がなく行 え ませんでした。 天気は映像で理解する場面が多く,バーチャルになりがちです。バーチャルを現実へとつなぐ工夫が大切だと思 います。 - 20 - - 21 -