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平成25年度活動実績及び平成26年度活動方針
Advanced Medical Research Center 公立大学法人横浜市立大学 先端医科学研究センター 活動報告 2013-2014 目 次 1.ごあいさつ....................................................... 2 2.平成25年度活動報告 .............................................. 4 3.平成26年度活動方針 ............................................. 14 資料編 ............................................................ 16 1.第Ⅲ期研究開発プロジェクト ........................................ 16 2.解析センターおよび解析室に整備している主な研究機器一覧 ................. 18 3.イノベーションシステム整備事業で 25年度に整備した主な研究機器一覧 ....... 20 4.バイオバンク検体数 ............................................... 22 5.バイオバンク検体を活用した研究実績(検体を利用した研究成果に関する論文) .. 23 1 1.ごあいさつ 先端医科学研究センターの活動に対する日頃のご支援に対して心からお礼申し上げます。 平成 24 年 12 月に当センターの新研究棟が竣工し てから 1 年が経過しました。この研究棟の完成によっ て当センターの研究環境は大きく変化しました。共同 研究拠点の機能が強化されましたので、学内共同研究 や学外との共同研究、産学連携研究が盛んに行われる ようになりました。また、文部科学省のイノベーショ ンシステム整備事業「翻訳後修飾プロテオミクス医療 研究拠点の形成プロジェクト」は、先端融合領域イノ ベーション創出拠点の形成を目指した 10 年計画の 6 年目の事業ですが、拠点の中心施設である新研究棟の 建設によって拠点としての機能が飛躍的に向上しま した。また、今年度は、科学技術振興機構の再生医療 先端医科学研究棟 実現拠点ネットワークプログラムにおいて、本学が「iPS 細胞を用いた代謝性臓器の創出技 術開発拠点」に指定されました。この事業は、10 年計画のプロジェクトですが、この事業 でも新研究棟が拠点の中心施設として利用されています。 平成 24 年度から当センターでは、第Ⅲ期の研究開発プロジェクトを実施しています。現 在、23 のプロジェクト研究を推進しています。本年度、これらのプロジェクト研究の中か ら、17 の課題が「先端医科学研究センターにおける医療応用を目指した開発型研究」とし て学内の戦略研究推進研究費の助成を受けて研究が行えるようになりました。各プロジェ クトが、チーム間共同研究や産学連携研究に発展すること、さらに大きな国家プロジェク トに進展することが期待されています。 一方、当センターは、市民が参加できる研究会やシンポジウム、講習会、市民講座など を頻繁に開催しています。そのうち市民講座は、2 ヶ月に 1 回の頻度で開催していますが、 本年度、29 回目まで講座を開催することができました。これまでに市民講座に参加して下 さった市民の数は延べ 2,528 名になりました。また、今年度から市民講座の内容を紹介し た記事「未来医療の懸け橋、市大先端研究」が神奈川新聞に連載されるようになりました。 当センターの先端研究の現状を多くの市民にお伝えすることによって、横浜市に居住すれ ば、高度な先端研究に裏付けされた最高の医療を受けられるという安心感を市民に持って いただけるのではないかと思います。 なお、今年度は、9 月にパシフィコ横浜においてプロテオミクスに関する大規模な国際会 議、第 12 回ヒトプロテオーム機構国際会議(HUPO 2013)が開催されました。この会議には、 44 ヶ国から 1,600 名近くの参加がありました。当センター関係者もこの会議の成功に大き 2 く貢献しました。この国際会議に先立ち、当センタ ーにおいて国内外の若手研究者を集めてタンパク 質解析に関する実習会が 4 日間に亘って行われま したが、これは若手育成に重要な役割を果たしまし た。 先端医科学研究センターは、学内外の医学、生命 医科学研究の要です。今後も、先端的な基礎研究と トランスレーショナル研究を推進し、医療及び関連産業の発展を促していきたいと考えて います。当センターの活動に対して,引き続きご支援下さいますようお願い申し上げます。 先端医科学研究センター センター長 平野 久 3 2.平成25年度活動報告 設立7年目を迎えた先端医科学研究センターでは、基礎医学の研究成果を診療の現場や 市民の方々に還元する橋渡し研究(トランスレーショナル・リサーチ)体制の構築を目指し、 研究開発部門、臨床研究支援部門、共同研究支援部門において、引き続きさまざまな先端 医科学研究に取り組みました。 特に、25 年度に獲得した新規大型研究費を機に、トランスレーショナル・リサーチの早 期実現と福浦キャンパスの研究環境充実を目的とした、先端医科学研究棟増築の基本構想 を 12 月に策定し、2 月の横浜市議会において増築予算が議決されたことを受け、基本設計 に着手しました。これにより、橋渡し研究のさらなる加速が期待されます。 また、9 月に横浜で開催された第 12 回ヒトプロテオーム機構国際会議(HUPO 2013)では、 プロテオミクス分野における世界最大の国際学会ということで、大会準備や運営に当セン ターの研究者が深く関わるとともに、大会に先立ち開催された若手研究者育成のためのト レーニングコースが、4 日間にわたり当センターにおいて行われました。 さらに、8 月には本学サイエンス・サマー・プログラム 2013 において、アジア圏で生命 科学や医学を学ぶ学生育成の一端を担うため、プログラムを当センターにおいて行いまし た。また、産学連携において培った企業ネットワークを人材育成に活用することを目的と した職種研究セミナーを、12 月に本学キャリア支援室との連携で開催し、大学院生が自身 の研究や進路を深く考える場の提供を行いました。 先端医科学研究センターの主な成果 25 年度 外部研究費の獲得額 1,805,215 千円 270 件 論文発表件数 出願(国内) 16 件 (国外) 5 件 登録(国内) 1 件 (国外) 6 件 特許 43 件 メディア掲載件数 11 件 (参加者 663 人) 6回 (参加者 493 人) シンポジウム・ワークショップ開催件数 市民講座開催件数 12 件 視察受入件数 研究開発部門 メディカルリソースを活用した最先端の医科学研究を推進する本部門では、本学の持つ 技術シーズを活用した最先端の医科学研究を行う研究開発プロジェクトを推進しています。 4 平成 25 年度は、再生医療の分野において、再生医療実現拠点ネットワークプログラム(拠 点 B) (科学技術振興機構)に提案が採択されました。本プログラムは、3 年以内の研究に より臨床応用の目途をつけ、その後の臨床応用を目指すものであり、当センターは臨床応 用の早期実現に向けて研究棟の一部をクリーンルーム(細胞加工室)へと改修しました。 これにより、iPS 細胞からヒト代謝性臓器(肝臓)を製造可能な研究開発拠点の実現と、10 年以内の臨床研究開始を目指します。 また、研究開発プロジェクトに限らず、平成 25 年度に発表された先端医科学研究センタ ーに関連する研究の成果が Nature 等、国際的に著名な科学誌に掲載されるとともに、その 情報は、マスメディアを通じて広く発信されました。さらには、当センターで行われてい る研究内容について市民向けに紹介する市民講座の連載記事「未来医療の懸け橋、市大先 端研究」が、神奈川新聞において 10 月より開始されました。 (1)市大 Web サイトよりプレスリリースした論文 研究成果 掲載 ジャーナル 研究者 Web 掲載日 掲載 メディア 動脈硬化症のリスクを予測する自己抗体の解析に 成功 FASEB 石上友章 准教授 5/22 - 筋肉の障害、筋力低下をきたす『先天性ミオパチー』 の原因遺伝子を発見 AM J HUM GENET 松本直通 教授 6/7 - iPS 細胞から血管構造を持つ機能的なヒト臓器を 創り出すことに成功 NATURE 谷口英樹 教授 7/4 新聞、テレビ ともに多数 JAHA 田村功一 准教授 7/31 - 低線量の放射線で切断されたDNAを直す仕組み を解明 PLOS ONE 足立典隆 教授 8/15 日刊工業 アルツハイマー型認知症を発症する新たなメカニ ズムを発見 NEUROSCI RES 五嶋良郎 教授 8/29 - 小児の難治性てんかんの原因遺伝子を発見 AM J HUM GENET 8/30 - 漢方薬が食欲増進ホルモンのグレリンを低下させ 食欲を抑制することを発見 PLOS ONE 才津浩智 准教授 田村功一 准教授 10/9 トラウマ記憶の形成を仲介する分子を特定 NAT COMMUN 高橋琢哉 11/12 教授 日刊工業、神 奈川 神奈川、日経 産業、日刊工 業 CANCER RES 田村智彦 11/15 教授 - FRONT BEHAV NEUROSCI 五嶋良郎 12/27 教授 - 生活習慣病を抑制するタンパク質の解析に成功 慢性骨髄性白血病に関わる分子の働きを解明 統合失調症を引き起こす新たな原因分子を発見 ヒト iPS 細胞から臓器を作製する詳細な手法を発 表 NAT PROTOC NAT COMMUN 神経回路形成の新たなメカニズムを解明 5 武部貴則 准教授 五嶋良郎 教授 1/24 3/6 - 日刊工業 (2)新規大型研究費の獲得 再生医療実現拠点ネットワークプログラム 疾患・組織別実用化研究拠点(拠点 B) (科学技術振興機構) ・iPS 細胞を用いた代謝性臓器の創出技術開発拠点 課題解決型医療機器等開発事業(経済産業省関東経済産業局) ・3 次元細胞培養システムによる再生医療等に用いるヒト軟骨デバイスの開発 (3)主な受賞実績 賞の名称 受賞者 日本泌尿器内視鏡学会 泌尿器病態学 第 3 回阿曽賞 槙山 和秀 准教授 平成 25 年度日本プロテオーム学会 プロテオーム科学 日本プロテオーム学会奨励賞 木村 弥生 特任教授 日本病態栄養学会 分子内分泌・糖尿病内科学 アルビレオ賞 寺内 康夫 教授 第 5 回腎疾患と高血圧研究会 循環器・腎臓内科学 最優秀研究賞受賞 田村 功一 准教授 第 36 回日本高血圧学会 腎臓・高血圧内科 Young Investigator’s Award (YIA)優秀賞受賞 涌井 広道 助教 平成 25 年度 生理学 慶應義塾大学医学部・医学研究科 北里賞 高橋 琢哉 教授 横浜総合医学振興財団 生体機能医科学 第 5 回梅原賞 竹居 光太郎 教授 日本臓器保存生物医学会 臓器再生医学 平成 25 年度研究奨励賞 武部 貴則 准教授 International Society for Stem Cell Research 11th annual meeting 臓器再生医学 Travel Award 武部 貴則 准教授 Elected to Discover magazine 臓器再生医学 Top 10 science stories of 2013 武部 貴則 准教授 Elected to Science 臓器再生医学 10 breakthrough of the year, 2013 武部 貴則 准教授 (4)メディアへの発信 No. 年月日 掲載メディア 見出し 1 4 月 15 日 テレビ東京(NEWS アンサー) がん幹細胞の最新の研究について(梁明秀教授、谷口英樹教授) 2 4 月 18 日 神奈川 先端医科学研究センター市民講座が好評 6 No. 年月日 掲載メディア 見出し 3 4 月 20 日 神奈川 人物紹介~タンパク質医療の実現に向けて~ (平野センター 長) 4 4 月 20 日 読売 インフルエンザ新薬に取り組む(朴三用教授) 5 4 月 26 日 日刊工業 がん幹細胞の先端研究について(梁明秀教授) 6 4 月 30 日 神奈川 子宮頸がん予防啓発キャンペーン(宮城悦子准教授) 7 5 月 10 日 日刊工業、薬事日 報 重度の骨格異常疾患 SEMD-JL1 の原因遺伝子を特定(三宅紀子准 教授) 8 5 月 12 日 TBSテレビ 健康カプセル!ゲンキの時間~肝臓の働きについて(谷口教授) 9 5 月 12 日 TBSテレビ 健康カプセル!ゲンキの時間~非アルコール性脂肪肝炎につい て(米田助教) 10 5 月 23 日 朝日 NASH(非アルコール性脂肪肝炎)について(米田助教) 11 7月2日 NHK、神奈川、日経 JST 「再生医療実現拠点ネットワークプログラム」に 提案課題 が採択され、iPS 実用化 5 拠点のひとつに選出 12 7月3日 神奈川 難治性の卵巣明細胞腺がんの診断マーカーとなるタンパク質を 特定し、その応用技術が特許権として登録 13 7月4日 日経、朝日、読売、 毎日、東京、産経、 神奈川、日刊工業、 日本テレビ、テレ ビ朝日、TBS テレ ビ、テレビ神奈川、 iPS 細胞から血管構造を持つ機能的なヒト臓器を創り出すこと フジ、テレビ東京、 に成功! 薬事日報、 ほか海外誌掲載多 数、国内ニュース サイト掲載 180 件、 海外ウェブサイト 掲載多数 14 7 月 10 日 日刊工業 iPS 細胞から安定して樹状細胞やマクロファージなどを分化誘 導する方法を確立 15 7 月 25 日 朝日 「探究人」欄に iPS 細胞を使って再生医療を志す若手研究者と して紹介(武部助手) 7 No. 年月日 掲載メディア 見出し 16 8 月 15 日 日刊工業 放射線が誘発する有害な DNA の傷を修復する非相同末端連結 (NHEJ)について 17 8 月 15 日 Nature ダイジェス ト, Latest Sciense, Faculty of 1000 iPS 細胞からの臓器作成について(注目度の高い論文として選 出される) 18 9 月 16 日 産経 開始から 1 年半を迎える特区の課題について(谷口教授) 19 9 月 30 日 神奈川 現代社会が抱える「心の問題」-精神疾患のメカニズムについて (高橋教授) 20 10 月 9 日 神奈川 先端医科学研究センター市民講座(平野教授) 21 10 月 10 日 日刊工業、 神奈川(10/20) 漢方薬が食欲増進ホルモンのグレリンを低下させ食欲を抑制す ることを発見(田村功一准教授) 22 10 月 11 日 神奈川 先端医科学研究センター市民講座(谷口教授) 23 10 月 25 日 神奈川 先端医科学研究センター市民講座(高橋教授) 24 11 月 8 日 神奈川 先端医科学研究センター市民講座(石川教授) 25 11 月 13 日 神奈川、日刊工業、 トラウマ形成を仲介する分子を特定-心の傷をコントロールす 日経産業(11/15) る新薬開発の糸口に(高橋教授) 26 11 月 22 日 神奈川 先端医科学研究センター市民講座(大野教授) 27 12 月 4 日 Discover、 Science(12/20) iPS 細胞からの臓器作成についての研究成果が、Discover 誌の “100 top stories of 2013”の第 5 位、Science 誌の “Breakthrough of the Year 2013”に選ばれ、今年のトップニ ュースに(谷口教授・武部准教授) 28 12 月 6 日 神奈川 先端医科学研究センター市民講座(窪田教授) 29 12 月 20 日 神奈川 先端医科学研究センター市民講座(竹居教授) 30 12 月 26 日 読売 iPS からの肝臓作成について(谷口教授) 31 1月1日 神奈川 医療の最前線・特区始動から 2 年(先端医科学研究センター長 平野教授・武部准教授) 8 No. 年月日 掲載メディア 見出し 32 1 月 10 日 神奈川 先端医科学研究センター市民講座(田村教授) 33 1 月 24 日 神奈川 先端医科学研究センター市民講座(朴教授) 34 1 月 28 日 日経 夢の移植医療~iPS が後押し(武部准教授) 35 1 月 31 日 日刊工業 産学連携ラボでのライオン株式会社との共同研究を紹介(平野 教授) 36 1 月 23 日 読売、神奈川 (2/8,13) 市大先端研の増築関連費を横浜市が計上、未来医療への機能強 化に期待 37 2月7日 神奈川 先端医科学研究センター市民講座(梅村教授) 38 2 月 21 日 神奈川 先端医科学研究センター市民講座(井上教授) 39 2 月 23 日 TBSテレビ 「未来の起源」-臓器不足解決に向けて、iPS 細胞から立体的 な臓器(肝臓)を作成する研究に取り組む(武部准教授) 40 3月4日 日経、共同通信 (3/5) マウスで膵臓作成に成功-日本再生医療学会で発表(谷口教 授・武部准教授) 41 3月7日 神奈川 先端医科学研究センター市民講座(松本教授) 42 3月7日 日刊工業 神経回路形成の新たなメカニズムを解明(五嶋教授) 43 3 月 21 日 神奈川 先端医科学研究センター市民講座(上條准教授) 9 (5)市民講座 講座 回数 第 24 回 第 25 回 講座名 講演者 感染ウイルスの増殖を防げ! 手足のむくみを診断する小型硬度測定装 置の開発 開催日 参加者 延人数 朴三用教授 4 月 23 日(火) 85 前川二郎教授 6 月 20 日(木) 86 104 第 26 回 切らずに治すがんの治療法 石川義弘教授 8 月 5 日(月) 第 27 回 神経の再生に挑む 竹居光太郎教授 10 月 3 日(木) 96 生活習慣病の予防とオーダーメード医療 梅村敏教授 へ向けて 杤久保修特任教授 12 月 10 日(火) 71 バイオバンク情報とがん研究への応用 大橋健一教授 2 月 3 日(月) 69 第 28 回 第 29 回 参加者 延人数合計 493 人 H20 からの累計 2528 人 市民講座の様子 臨床研究支援部門 第Ⅰ相治験の支援や先進医療の取り込み等、先端医科学の臨床応用を目指す本部門では、 平成 25 年度は前年度に引き続き、臨床研究に携わる研究者への支援として、学内の研究者 向けにデータ解析の初歩や方法を学ぶ「データ解析実習」を 10 月に開催しました。参加者 は 81 名と、前年度よりも非常に多くの方にご参加いただきました。さらに 12 月には、臨 床・基礎の研究者と企業のマッチングの場として「研究者&企業マッチングセミナー」を、 公益財団法人木原記念横浜生命科学振興財団との共催により開催しました。 10 共同研究支援部門 25 年度より先端医科学研究棟が本格稼働を開始し、従来と比べてより機能的な環境の中 で研究が行えるようになりました。また、12 月に策定した研究棟増築の基本構想において は、これまで当センターの 3 本柱として強化してきたゲノム解析・プロテオーム解析・セ ローム解析に加えて、よりトランスレーショナル研究を強化する目的で疾患モデル解析を 新たな柱とし、これら 4 解析室を今後さらに充実させることを視野に入れ「解析センター 化」しました。 併せて、前述のとおり、再生医療実現拠点ネットワークプログラムにおける早期臨床応 用を目指した研究実施のために、先端医科学研究棟 1 階の一部を細胞加工室へと改修し、 国の指針等の基準を満たした極めて高度な研究環境を整備しました。 バイオバンク室 患者の同意書記入漏れ等への対応のため、同意書のレイアウト変更を行ったほか、これ まで取り扱いを行っていなかった血液検体のニーズ調査を行い、26 年度より試行的に健常 人の血清の収集を開始することとなりました。 バイオバンク検体の利用 研究実績 23 件 バイオバンクにおける検体採取、保存状況(平成 25 年度末時点) 採取手術件数 1,592 件 保管バイアル数 11,887 本 11 産学連携ラボ 研究活動の推進および研究成果の社会還元を目的とし、研究棟内に本学初となる「産学 連携ラボ」を 4 室整備しています。本学教員と企業との共同研究を活性化するための支援 施設として、実際に企業が入居しています。25 年度入居企業 4 社すべてが、26 年度も引き 続き入居することが決定しました。 <入居企業> 企業名 株式会社資生堂 ジェイテック株式会社 共同研究の概要 本学の共同研究者 皮膚幹細胞研究を応用した新しい医 療技術の開発 臓器再生医学 3次元細胞培養システムによる大型 谷口 英樹教授 ヒト軟骨デバイスの開発 株式会社 質量分析を基盤としたプロテオーム メディカル・プロテオスコープ 解析事業の確立 プロテオーム科学 タンパク質翻訳後修飾と疾患の関連 平野 久 ライオン株式会社 性解析 12 教授 外部資金の獲得 平成 25 年度先端医科学研究センターに関連する研究費の獲得実績※ 区分 件数 受入総額 直接経費 (単位:千円) 間接経費 研究料 備考 共同研究費 49 91,307 81,856 9,095 受託研究費 48 431,199 352,045 79,154 新規+追加 文科科研費 85 374,270 287,900 86,370 新規+継続 厚労科研費 9 348,213 267,921 80,292 新規+継続 補助金(イノベーションシ ステム整備事業費) 1 560,226 437,000 192 1,805,215 1,426,722 合計 356 新規+追加 ※※ 123,226 378,137 356 ※企業以外(国、研究所、財団、自治体等含む) ※※環境改善費 産学連携活動 (1)企業等との共同研究 40 企業との共同研究(40 件) 、受託研究(12 件)が行われました。 (2)イノベーションシステム整備事業の産学連携(平成 20〜29 年度) メディカル・プロテオスコープ、富士フイルム、ファンケル、ライオン、エーザイ、 積水メディカル、東ソー、富山化学工業の計 8 社と、研究拠点形成を目指した共同研 究が行われています。 25 年度途中からは、セルフリーサイエ ンスが新たに本研究拠点形成に参画す ることとなり、多くの企業がそれぞれの 目指す事業化に向けて、先端医科学研究 センターとの連携を進めています。また、 その一部には前述の産学連携ラボも活 用されています。 13 3..平成26年度活動方針 平成 26 年度は、先端医科学研究センターの増築にかかる実施設計を経て、増築工事を開 始します。さらには、これまで以上に研究を加速させ、大型研究費の獲得や産学連携によ る企業との共同研究を推進することを目指し、リサーチ・アドミニストレーター(URA)を 活用した研究支援体制構築の検討を進めます。 イノベーションシステム整備事業における 7 年目の中間評価にも、対応していきます。 中期計画 【将来の医療に貢献する先端医科学研究センターの施設建設を含む研究推進体制の整備】 生命医科学分野の世界的レベルの研究を基盤として、臨床研究や治験に力を入れた研 究を推進し、その結果として、基礎医学で得られた優れた成果と臨床現場で実践できる 医療技術を橋渡しし、重粒子線等の新たな放射線医療といった高度で先進的ながん医療 をはじめとした、先端的医療の推進に寄与する。 平成26年度計画 【先端医科学研究センターの体制整備】 先端医科学研究センターの研究活動をさらに推進するとともに、研究環境において不 足している機能を補うため、先端医科学研究棟の増築を行う。また、大型研究費の獲得 や新たな臨床応用につながる橋渡し研究の成果創出に向けた研究事業「戦略的研究推進 費」を引き続き推進するほか、市民講座等を開催し、横浜市民をはじめとする多くの人々 に本学の先端医科学研究について広く周知するための活動を行う。 具体的な主な活動内容 先端医科学研究棟の増築工事着工 イノベーションシステム整備事業の中間評価対応 「第 III 期 研究開発プロジェクト」3 年目の展開 シーズ発掘、大型プロジェクトの構築、外部資金の獲得に向けた URA システムの検討 産学連携ラボ入居企業との共同研究の充実 各解析室の研究機器、環境の充実 市民講座等の開催 14 先端医科学研究センターの運営 運営委員会(年2~3回) 本学における先端医科学研究の推進及び研究成果の社会還元等、センターの研究 戦略や管理運営全般にかかわること等を協議。 研究審査会(年2~3回) バイオバンク室で保管する試料等を活用する研究計画 や本学の教員が行う研究 開発プロジェクトの研究計画、産学連携ラボで行われる共同研究等の施設利用計 画等について審議。 マネジメント会議(月 2 回程度) 運営委員会の協議事項について課題整理、方針策定等の議論。 15 資料編 1.第Ⅲ期研究開発プロジェクト シーズ開発プログラム № 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 プロジェクトリーダー 大野 茂男 (分子細胞生物学 教授) 窪田 吉信 (泌尿器科学 教授) (生体超分子相関科学 教授) 松本 直通 梅村 敏 (循環器・腎臓内科学 教授) 谷口 英樹 (臓器再生医学 五嶋 良郎 (分子薬理神経生物学 教授) 石川 義弘 (循環制御医学 高橋 琢哉 井上 登美夫 新規医療機器の導入と開発/核医学領域における新た な薬剤の開発 教授) 足立 典隆 高効率ヒト遺伝子改変法の開発と応用 教授) 田村 智彦 梁 転写因子による遺伝子発現制御とその破綻による疾 患についての革新的研究 教授) 明秀 (微生物学 横浜市大における統合的な感染症制御戦略の創出 教授) 横田 俊平 (発生生育小児医療学 竹居 教授) 二郎 (形成外科学 朴 教授) 光太郎 (生体機能医科学 前川 教授) 三用 (構造創薬科学 神経科学に基づく神経・免疫アレルギー疾患に対する 新しい治療法の開発型研究 AMPA 受容体シナプス移行促進薬および AMPA 受容体認 識 PET Probe の開発 教授) (免疫学 ゲノム・プロテオーム・ICT・再生医療を用いた生活 習慣病予防・治療に向けた開発型研究 胸腔、口腔、四肢などの疾患を対象とした磁性抗がん 剤による新規治療法の確立 教授) (分子生物学 -ヒト 革新的な医療産業の構築を目指した幹細胞操作技術 の開発 教授) (放射線医学 発現未確認蛋白質の発現プロファイリング プロテオームプロジェクトの一環として- 発生と疾患に関わるゲノム・エピゲノム解析 教授) (生理学 がん組織ラインを用いたがんの悪性化の分子・細胞メ カニズムの解明 医工産学連携による革新的手術シミュレーション・ナ ビゲーションシステム開発研究 平野 久 (遺伝学 プロジェクト名 教授) マクロファージ活性化症候群の病態解明と治療法の 開発 脳損傷・神経変性疾患における LOTUS による脳内環境 制御 皮膚・皮下腫瘍診断用組織硬度測定超音波診断装置の 開発 感染ウイルスのタンパク質による創薬研究 16 先端研究推進支援プログラム № 18 プロジェクト名 プロジェクトリーダー 大橋 健一 (病態病理学 バイオバンクを利用した遺伝子情報を含む新たなデ ータベースの構築とがんの基礎研究への応用 教授) 上條 亜紀 19 20 (附属病院輸血・細胞治療部 教授) 准 田栗 正隆 (臨床統計学・疫学 助教) 再生細胞治療センターを利用した GMP/TR 支援拠点の 整備 臨床研究支援体制構築のための臨床研究データ解析 室の整備 若手育成プログラム № 21 22 23 プロジェクト名 プロジェクトリーダー 岩井 俊憲 (附属病院歯科・口 腔外科・矯正歯科 武部 貴則 (臓器再生医学 藤田 助教) 准教授) 孝之 (循環制御医学 講師) 内視鏡を用いた低侵襲な歯科・口腔外科治療の普及を 目指したファイバースコープシステムとバーチャル シミュレーターの開発 ヒト iPS 細胞を用いた三次元肝・膵組織創出法の開発 心臓型アデニル酸シクラーゼを治療標的にする高齢 化社会にむけた新しい心不全治療薬の開発 17 2.解析センターおよび解析室に整備している主な研究機器一覧 ゲノム解析センター 遺伝子及びゲノム解析を行う研究室で、次世代シーケンサーを中心としたゲノム解析機器を設置 研究機器名称 メーカー 次世代シーケンサーシステム(Genome AnalyzerⅡx) イルミナ社 DNA マイクロアレイスキャナシステム(G2565CA) アジレント社 アコースティックソルビライザー シーケンサー(ジェネティックアナライザー 3500XL) アプライドバイオ社 ハイブリダイゼーション・エリューションシステム プロテオーム解析センター タンパク質レベルの解析を行う研究室で、質量分析装置を中心としたタンパク質分析装置を設置 研究機器名称 メーカー 質量分析装置(LTQ Orbitrap Velos) Thermo SCIENTIFIC 質量分析装置(QSTAR® XL) ABsciex 質量分析装置(AB SCIEX Triple Quad™ 5500) ABsciex 質量分析装置(AB SCIEX TripleTOF™ 5600) ABsciex 質量分析装置(Xevo TQ-S) Waters 質量分析装置(4800 MALDI TOF/TOF™ Analyzer) ABsciex 質量分析装置(SYNAPT) Waters 質量分析装置(Q-Tof Ultima) Waters セローム解析センター 細胞レベルの解析を行う研究室で、セルソーターを中心とした細胞分離・解析機器を設置 研究機器名称 メーカー 高速セルソーター MoFlo ベックマン・コールター社 日本ベクトン・ディッキン 高速セルソーター FACS Aria II ソン社 高速共焦点型イメージングサイトメーター(SP5 システム) ライカマイクロシステム社 イメージングサイトメーター(IN Cell 2000 システム) GE へルスケア社 蛍光顕微鏡(IX71 システム) OLYMOPUS 正立型蛍光顕微鏡システム(AxioImagerM2 システム) カールツァイス社 18 疾患モデル解析センター 動物組織から取り出した細胞の解析を行う研究室で、レーザーマイクロダイセクション (LMD)装置や電子顕微鏡試料作製機器などを設置 研究機器名称 メーカー 安全キャビネット(SVC-1307ECⅡAB3) 日立 超純水・純水装置システム一式 日本ミリポア社 ヒュームフード オリエンタル技研 LF7OPG 排気システム(FH70:HEPA+FC70 活性炭フィルター) イオンスパッタコーター(E-1030) 日立 イオンスパッタコーター(E-101) 日立 レーザーマイクロダイゼクションシステム Palm レーザーマイクロダイゼクションシステム ライカ t-ブタノール凍結乾燥装置(VFD21-S) 真空デバイス 倒立蛍光顕微鏡一式 オリンパス 倒立蛍光顕微鏡 ライカ ヒト組織プロセシング室 ヒト組織・血液などを研究に利用するための凍結切片の作成、細胞の初代培養、核酸、タ ンパク質の抽出精製など最低限の処理をするための施設 研究機器名称 バイオハザード メーカー セフティーキャビネット (クラスⅡタイプ A) オートクレーブ(LSX-500) トミー精工 凍結ミクロトーム CM1950 ライカ OUV 一式 ゲル投影システム(E-BOX-1000.20M) エムエス精器 多本架冷却遠心機一式(AX-310) TOMY精工社 nano Vette キュベット ベックマンコールター社製 19 イメージング室 細胞や遺伝子の様々な活動を観察する研究室。二光子顕微鏡やタイムラプス蛍光顕微鏡、 電子顕微鏡、原子間力顕微鏡などを設置 研究機器名称 メーカー 電子顕微鏡フィルム現像タンク 日新 EM ライヘルト ウルトラミクロトー厶(ULTRACUT N) [ Reichert-Nissei ] 顕微鏡 (CH-2) オリンパス ローテーター 電子顕微鏡用包埋恒温器(TD-230B) 堂阪 EM ガラスナイフメッサー(TYPE 三慶 C) 広視野組織画像解析システム(BZ-9000) キーエンス 透過型電子顕微鏡 (JEM2000EX ) 日本電子 透過型電子顕微鏡システム 7500 日立 電界放射形走査電子顕微鏡 S4800 日立 原子間力顕微鏡(生体分子可視化計測装置 )(BMVM-X2) プリンター PX-10000 HS オールインワン蛍光顕微鏡(BZ-9000) キーエンス レーザー共焦点顕微鏡(タイムラプス解析システム) ライカ 3.イノベーションシステム整備事業で 25 年度に整備した主な研究機器一覧 品名 メーカー 型式、型番等 NewClassic 天びん METTLER TOLEDO MS3002S/02 バイオアナライザー電気泳動システムリミテッド アジレント AX-B-82809 外付け HDD 他 1 点 バッファロー HD-QL8 TU3/R5J ワークステーション Precision 一式 Dell Windows T5610 ソフト Avadis NGS standalone ACAD アジレント AX-B-85350 デスクトップ PC サードウェーブ Prime Monarch 64GB 薬用冷蔵ショーケース 他 1 点 Panasonic MPR-312DCN 組み立て式防音室 カワイ音響システム ナサール SKU18-19 DR-40 マルチシェーカー EYELA MMS210 オープンフィールド実験装置 マウス 4 個体用 小原医科産業 OF3002 他 20 品名 メーカー 型式、型番等 CO2 インキュベーター 十慈フィールド BL-171 CO2 インキュベーター一式 パナソニック MCO-19AICUV-PJ 液体窒素貯蔵・運搬タイプ 大陽日産 WY-DC-20 DC-20 高圧蒸気減菌器 アルプ TR-24LA 冷却遠心機 トミー精工 MX-370 MX307 用ローター トミー精工 超解像仕様 EMCCD カメラ ニコンインステック Ixon-X3-DU897-N 顕微鏡用除振台コンプレッサー付 カールツァイス W750×D750 LSM700/Axio Imager 用 恒温震盪培養器 タイテック BR-43FL MR 微量高速冷却遠心機一式 トミー精工 MX-307 ローターラック トミー精工 マイクロアレイデータ解析ソフトウェア GeneSpring GX トミーデジタルバイオロジー 倒立型ルーチン顕微鏡 CKX41 オリンパス CKX41N-31PHP 顕微鏡用デジタルカメラ DP26 オリンパス DP26-A 高温耐圧型データロガー一式 MK サイエンティフィック SN-PR-140 顕微鏡付属品一式 ニコン チャンパー、保湿コントローラー、ケーブル PP 軽量ローター 日立工機 T15AP31 NewClassic 天びん METTLER TOLEDO ML303/02 Air-Cooled Microcentrifuge 遠心分離機 Labnet International C2500-100V 質量分析装置定量解析システム一式 AB SCIEX MarKerView SoftwareV1.2.1 他 LC-MS 解析ソフトウェア Nonlinear Dynamics Progenesis 凍結保存容器 テイラーワートン (汎用タイプ)VHC35 レーザー分析部品 AB SCIEX LAser Diode Pumped 355nm200Hz 磁性粒子プロセッサ KingFisher Duo Thermo SCIENTIFIC 5400100 微量高速冷却遠心機一式 トミー精工 MX-307 純水製造装置 ミリポア ZLXE0030JP 他 ABSCIEX5600 用防音 BOX MS NOISE ABSCIEX5600 用 WatersUltima 用防音 BOX MS NOISE WatersUltima 用 Orbitrap 用防音 BOX MS NOISE ThermoOrbitrap 用 ソフトウェアライセンス証一式 HULINKS ChemBioOffice Ultra 13 PC ソフト Gaussian09+GaussView5 HULINKS Gaussian09+GaussView5 超音波カッター アズワン SUW-30CTL Elix3 Essential 一式 21 LC-MS UD3141 4.バイオバンク検体数 22 5.バイオバンク検体を活用した研究実績(検体を利用した研究成果に関する論文) Arai H, Okudela K, Oshiro H, Komitsu N, Mitsui H, Nishii T, Tsuboi M, Nozawa A, Noishiki Y, Ohashi K, Inui K and Masuda M. Elevated microsatellite alterations at selected tetra-nucleotide (EMAST) in non-small cell lung cancers--a potential determinant of susceptibility to multiple malignancies. Int J Clin Exp Pathol, 6: 395-410, 2013. Arakawa N,Miyagi E,Nomura A,Morita E,Ino Y,Ohtake N,Miyagi Y,Hirahara F,Hirano H:Secretome-based identification of TFPI2, a novel serum biomarker for detection of ovarian clear cell adenocarcinoma.J Proteome Res,12(10):4340-4350, 2013. Arita H,Narita Y,Fukushima S,Tateishi K,Matsushita Y,Yoshida A,Miyakita Y , Ohno M , V . P . Collins , N Kawahara , Shibui S and Ichimura K : Upregulatingmutations in the TERT promoter commonly occur in adult malignant gliomas and are strongly associated with total 1p19q loss." Acta Neuropathol,126(2): 267-276. Hata M,Koike I,Miyagi E,Numazaki R,Asai-Sato M,Kasuya T,Kaizu H,Matsui T,Hirahara F,Inoue T:Radiation therapy for pelvic lymph node metastasis from uterine cervical cancer.Gynecol Oncol,131(1):99-102,2013. Hong, F., Liu, B., Mohammad, S., Debbie, R., Han, L. D., Huang X., Zhao, H., Kimura, Y., Hirano, H., Ohara, O. and Udono, H. Mapping the client n etwork of a major mammalian endoplasmic reticulum heat shock protein 90 reveals its roles in innate immunity, Wnt signaling and organ development. Mol. Cell. Proteomics, in press. Ihata Y,Miyagi E,Numazaki R,Muramatsu T,Imaizumi A,Yamamoto H,Yamakado M,Okamoto N,Hirahara F:Amino acid profile index for early detection of endometrial cancer:verification as a novel diagnostic marker.Int J Clin Oncol,Epub ahead of print, DOI 10.1007/s10147-013-0565-2,2013. Kato S, Akimoto K, Nagashima Y, Ishiguro H, Kubota K, Kobayashi N, Hosono K, 23 Watanabe S, Sekino Y, Sato T, Sasaki K, Nakaigawa N, Kubota Y, Inayama Y, Endo I, Ohno S, Maeda S, Nakajima A: aPKClambda/iota is a beneficial prognostic marker for pancreatic neoplasms. Pancreatology, 13(4): 360-368, 2013. (RI) Masuishi, Y., Nomura, A., Okayama, A., Kimura, Y., Arakawa, N. and Hirano H. Mass spectrometric identification of glycosylphosphatidylinositol-anchored peptides. J Proteome Res. 12, 4617-4626, 2013. Mogami T,Yokota N,Asai-Sato M,Yamada R,Koizume S,Sakuma Y,Yoshihara M, Nakamura Y,Takano Y,Hirahara F,Miyagi Y,Miyagi E:Annexin A4 is involved in proliferation, chemoresistance and migration and invasion in ovarian clear cell adenocarcinoma cells.PLoS One,8(11):doi: 10.1371/journal.pone.0080359,2013. Okudela K, Mitsui H, Suzuki T, Woo T, Tateishi Y, Umeda S, Saito Y, Tajiri M, Masuda M and Ohashi K. Expression of HDAC9 in lung cancer - potential role in lung carcinogenesis. Int J Clin Exp Pathol, 7: 213-220, 2013. Okudela K, Woo T, Mitsui H, Suzuki T, Tajiri M, Sakuma Y, Miyagi Y, Tateishi Y, Umeda S, Masuda M and Ohashi K. Downregulation of ALDH1A1 expression in non-small cell lung carcinomas--its clinicopathologic and biological significance. Int J Clin Exp Pathol, 6: 1-12, 2013. Okudela K. 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Yoshihama Y, Izumisawa Y, Akimoto K, Satoh Y, Mizushima T, Satoh K, Chida K, Takagawa R, Akiyama H, Ichikawa Y, Kunisaki C, Inayama Y, Endo I, Nagashima Y, Ohno S: High expression of KIBRA in low atypical protein kinase C-expressing gastric cancer correlates with lymphatic invasion and poor prognosis. Cancer Sci, 104(2): 259-265, 2013. (RI) Ishii J, Sato H, Sakaeda M, Shishido-Hara Y, Hiramatsu C, Kamma H, Shimoyamada H, Fujiwara M, Endo T, Aoki I, Yazawa T: POU domain transcription factor BRN2 is crucial for expression of ASCL1, ND1 and neuroendocrine marker molecules and cell growth in small cell lung cancer. Pathol Int 63(3):158–168, 2013. Kato S, Akimoto K, Nagashima Y, Ishiguro H, Kubota K, Kobayashi N, Hosono K, Watanabe S, Sekino Y, Sato T, Sasaki K, Nakaigawa N, Kubota Y, Inayama Y, Endo I, Ohno S, Maeda S, Nakajima A: aPKCλ/ι is a beneficial prognostic marker for pancreatic neoplasms. Pancreatology 13(4):360-368, 2013. Kuroda N, Tanaka A, Yamaguchi T, Kasahara K, Naruse K, Yamada Y, Chikai-Kubota K, Shinohara N, Nagashima Y, Mikami S, Oya M, Hamashima T, Michal M, Hes O: Chromophobe renal cell carcinoma, oncocytic variant: A proposal of a new variant giving a critical diagnostic pitfall in diagnosing renal oncocytic tumors. Med Mol Morphol 46(1):49-55, 2013. Nagahama K, Yamanaka S, Nakayama T, Tokinaga A, Asai-Sato M, Miyagi E, Tanaka R, Furuya M. A case of synchronous mucinous metaplasia and neoplasia of the female genital tract without an STK11 or KRAS mutation. Gynecol Oncol Case Rep 5(1):4-5, 2013. Sakaeda M, Sato H, Ishii J, Miyata C, Kamma H, Shishido-Hara Y, Shimoyamada H, Fujiwara M, Endo T, Tanaka R, Kondo H, Goya T, Aoki I, Yazawa T: Neural 25 lineage-specific homeoprotein BRN2 is directly involved in TTF1 expression in small-cell lung cancer. Lab Invest 93(4):408-421, 2013. Sakata R, Shimoyamada H, Yanagisawa M, Makiyama K, Nakaigawa N, Inayama Y, Ohashi K, Nagashima Y, Yao M, Kubota Y: Non-functioning juxtaglomerular cell tumor. Case Rep Pathol 2013: 973865, 2013. Tateishi Y, Furuya M, Kondo F, Torii I, Nojiri K, Tanaka Y, Umeda S, Okudela K, Inayama Y, Endo I, Ohashi K: Hepatocyte nuclear factor-1 α inactivated hepatocellular adenomas in patient with congenital absence of the portal vein: A case report. Pathol Int 63(7): 358-363, 2013. Yoshihama Y, Izumisawa Y, Akimoto K, Satoh Y, Mizushima T, Satoh K, Chida K, Takagawa R, Akiyama H, Ichikawa Y, Kunisaki C, Inayama Y, Endo I, Nagashima Y, Ohno S: High expression of KIBRA in low aPKC-expressing gastric cancer correlates with lymphatic invasion and poor prognosis. Cancer Sci 104(2):259-265, 2013. 26 ■交通アクセス 〒236-0004 横浜市金沢区福浦 3-9 京浜急行線「金沢八景駅」,JR 京浜東北 線・根岸線「新杉田駅」で乗り換え シーサイドライン「市大医学部駅」下車 徒歩 3 分 ■福浦キャンパスマップ ◆基礎研究棟 1 階守衛室に医学部の受付があります。 ■お問い合わせ 公立大学法人横浜市立大学 TEL:045-787-2527 福浦キャンパス 先端医科学研究課 FAX:045-787-2509 E-mail: [email protected] 27