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平成26年7月18日の決定事項 PDF(263.0KB)

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平成26年7月18日の決定事項 PDF(263.0KB)
平成 26 年
8月
吉日
薬事委員会決定事項
薬事委員会 書記
薬剤部 小泉 祐一
平成 26 年 7 月 18 日の薬事委員会で以下の薬剤について決定いたしました。他の事柄についてもあ
わせてご報告いたします。
① 新規採用医薬品
ロミプレート皮下注(血液疾患センター)
薬効:
血小板造血刺激因子製剤
申請理由:
巨核球前駆細胞に作用し、血小板の増殖・分化を促進する「血小板造血刺
激因子製剤」である。レボレード、γグロブリンで効果不良または副作用
でコントロールできない患者で使用。
採用中止薬剤: なし
「患者限定」 → 「本採用」
ユニタルク胸膜腔内注入用懸濁剤 4g(外科)
薬効:
悪性胸水治療剤
申請理由:
本剤は粒子径を調整した滅菌調整タルクである。本剤は悪性胸水の再貯留
を抑制する胸膜癒着剤であり、本剤を日局生理食塩液で懸濁して、胸膜腔
内に注入する。欧米では標準薬として位置づけられている。
採用中止薬剤: なし
タケルダ配合錠(循環器科) 「院外限定」
薬効:
アスピリン/ランソプラゾール配合剤
申請理由:
虚血性心疾患、脳血管疾患に対するアスピリンの 2 次予防効果は確立され
ている。また NSAIDS を使用する場合、潰瘍予防のためのPPIの使用が
推奨されている。合剤を使用することで長期のコンプライアンス向上に寄
与する。
採用中止薬剤: なし
ルセンティス硝子体内注射用キット 10mg/mL(眼科)
薬効:
眼科用 VEGF 阻害剤
申請理由:
既存のバイヤル製剤である、ルセンティス硝子体内注射液 2.3mg/0.23mL
と比較しより簡便に投与準備ができ感染リスクが低くなるといった安全
性の向上にも貢献できると考える。
採用中止薬剤: ルセンティス硝子体内注射液 2.3mg/0.23mL
ヴォトリエント錠 200mg(泌尿器科)
薬効:
抗悪性腫瘍剤/キナーゼ阻害剤
申請理由:
がんの増殖過程における指令系統を分子レベルでブロックする。腎細胞が
んに対する効能あり、適応として手術による治癒が望めない場合、転移が
みられる進行腎細胞がん。一次治療またはサイトカイン製剤による治療後
の二次治療における新たな処方選択肢の一つ。
採用中止薬剤: なし
テノゼット錠 300mg(消化器内科)
薬効:
抗ウイルス化学療法剤
申請理由:
B 型肝炎ウイルスの増殖を抑制する薬剤。なお同一成分の薬剤ラミブジン
及びアデホビルは耐性ウイルスが比較的出現しやすいことが問題とされ
ている。海外第 3 相臨床試験のフォローアップ試験では、6 年間の観察で
テノホビルに関連した耐性変異の発現は確認されていない。
採用中止薬剤: ゼフィックス
ネキシウムカプセル 20mg(消化器内科)
薬効:
プロトンポンプ・インヒビター
申請理由:
逆流性食道炎に対するタケプロン 30mg の投与は 8 週間までの保険適応で
あるのに対して、ネキシウムは 20 ㎎による維持療法が可能。最近の海外
文献でもネキシウムの方が、使用報告例が多くみられる。
採用中止薬剤: タケプロン 30 ㎎
ホストイン静注 750mg(急病救急部)
薬効:
抗けいれん剤
申請理由:
アレビアチンは輸液に希釈すると結晶化する恐れがある。よって本薬剤は
アレビアチンより組織障害が少ない。また、各種輸液で希釈して用いるこ
とができる
採用中止薬剤: アレビアチン注
ボンビバ静注 1mg シリンジ(整形外科)
薬効:
骨粗鬆症治療剤
申請理由:
バンドロン酸はワンショットとして静脈から薬を急速に投与するため、有
効成分を 100%体内に届けることができる。薬の投与を短時間で終わらせる
ことができる 1 ヶ月に 1 回投与するタイプの薬。
採用中止薬剤: なし
「患者限定」 → 「本採用」
トラゼンタ錠 5mg(糖尿病センター)
薬効:
胆汁排泄型選択的 DPP-4 阻害剤
申請理由:
ビルダグリプチンは主に肝臓で代謝され、未変化体からの排泄は少ない。
中等度以上の腎障害でも慎重にではあるが、使用可能である。透析時でも
使用できる。
採用中止薬剤: なし
「院外限定」 → 「本採用」
② 特定使用成績調査
<ルセンティス>
1. 調査区分:特定使用成績調査
2. 医薬品名:ルセンティス®硝子体内注射液 ルセンティス®硝子体内注射用キット
3. 調査目的:本特定使用成績調査は糖尿病黄斑浮腫を有する患者に対してラニビズマブ(ルセン
ティス®硝子体内注射液 2.3mg/0.23ml、ルセンティス®硝子体内注射液 10mg/ml、またはルセンティ
ス®硝子体内注射用キット 10mg/ml)が新たに投与される場合の使用実態下における長期安全性及
び有効性について検討し、厚生労働省へ提出する再審査申請の資料の一部とする。
4. 調査予定期間:登録期間は 13 か月間、観察期間は 2 年間とし、本剤投与開始 52 週(12 か月)
後、104 週(24 か月)後にデータを入力・送信する。104 週(24 か月)以内に投与中止あるいは脱
落した場合は、投与中止・脱落時までとする。
登録期間:2014 年 5 月~2015 年 6 月(13 か月間)
調査期間:2014 年 5 月~2017 年 6 月(3 年 1 か月間)
5. 予定症例数:5 例
6. 調査責任医師:三島 壮一郎
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