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商業簿記 - 東京CPA会計学院

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商業簿記 - 東京CPA会計学院
無断複写・転載を禁ずる。
平成25年度 第134回 日商簿記検定試験 2級 -商業簿記- 解
説
第1問(仕訳問題)
1.固定資産の買換え
(1) 期首までの減価償却累計額
¥300,000(取得原価)÷5年(耐用年数)×2.5年(平成21年10月1日~平成24年3月31日)=¥150,000
(2) 前期末の備品の帳簿価額(貸方:備品の金額)
¥300,000(取得原価)-¥150,000(減価償却累計額)=¥150,000
(3) 当期の減価償却費(借方:減価償却費の金額)
¥300,000(取得原価)÷5年(耐用年数)×10/12(平成24年4月1日~平成25年1月25日)=¥50,000
(4) 固定資産売却損
{¥150,000(期首の帳簿価額)-¥50,000(月割計算)
}-¥80,000(下取価額)=¥20,000
(5) 新固定資産の取得原価(借方:備品の金額)
¥250,000(取得原価)
(6) 未払金
¥250,000(取得原価)-¥80,000(下取価額)=¥170,000
2.委託販売
発送した商品の原価¥300,000について仕入勘定を減額し,発送運賃¥8,000を現金勘定の貸方に記入し,
合計¥308,000を積送品勘定の借方に計上する。
また,荷為替取組高¥200,000を前受金の貸方に計上するとともに,割引料¥800を手形売却損勘定の借
方に計上し,差引入金額¥199,200を当座預金勘定の借方に計上する。
3.社債の償還
(1) 社債の金利調整差額
¥10,000,000(額面金額)-¥10,000,000×0.97(発行価額)=¥300,000
(2) 前期末までの償却原価法の増加額
¥300,000(金利調整差額)÷5年(償還期間)×2年(平成23年4月1日~平成25年3月31日)=
¥120,000
(3) 前期末の社債の金額(借方:社債の金額)
¥10,000,000×0.97(発行価額)+¥120,000(償却原価法の増加額)=¥9,820,000
(4) 買入金額(貸方:当座預金の金額)
¥10,000,000×0.9775(買入価額)=¥9,775,000
(5) 社債償還益
¥9,820,000(社債の帳簿価額)-¥9,775,000(買入金額)=¥45,000
4.製品保証引当金
前期の決算において,¥23,000,000×1%=¥230,000の製品保証引当金を計上してあるので,修理を
依頼した代金¥80,000を現金勘定の貸方に計上するとともに,同額の製品保証引当金を借方に計上し,取
り崩す。
5.手形取引
販売した商品の売価¥1,300,000を売上勘定の貸方に計上する。また,裏書譲渡された約束手形
¥500,000は受取手形勘定の借方に計上し,愛知商店振出,当店受取の為替手形¥800,000は受取手形勘定
の借方に計上するので,合計¥1,300,000で受取手形勘定の借方に計上する。
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第2問(現金預金取引)
1.銀行勘定調整表の作成
(1) 当座預金勘定の残高
資料Ⅰの当座預金出納帳の3月31日残高の¥259,700を記入する。
(2) 調整項目(資料Ⅱ)
① 未取付小切手
当社が振り出した小切手を相手先が未だ提示していないものをいう。当座預金勘定残高を加算して
調整する。
② 当社側の処理誤り
本来,現金勘定のまま処理すべきところを,現金勘定から当座預金勘定へ振り替えている。当座預
金勘定残高を減算して調整する。
③ 未渡小切手
小切手作成時に当座預金を減額しているが,それを相手先に未だ渡していないものをいう。当座預
金勘定残高を加算して調整する。
④ 時間外入金
現金を当座預金口座へ入金したが,銀行が翌日付で入金処理されるものをいう。当座預金勘定残高を減算して調整する。
(3) 銀行残高証明書残高
¥259,700(当座預金勘定の残高)+¥20,000(①)+¥16,000(③)-¥22,000(②)-¥18,500
(④)=¥255,200
2.決算整理仕訳
(1) 当座預金(資料Ⅱ)から必要な決算整理仕訳
資料Ⅱの①当社側の処理誤りと③未渡小切手について,決算整理仕訳を行う。
(2) 現金(資料Ⅲ)から必要な決算整理仕訳
① 配当金領収書の未処理
配当金領収書は受取時に現金勘定で処理し,受取配当金勘定に収益計上すべきなので,決算整理仕
訳において計上する。
② 現金実査高
決算日において,現金勘定として処理すべき残高を集計する。
¥145,300(紙幣・硬貨)+¥22,000(他店振出小切手)+¥6,000(配当金領収書)=¥173,300
③ 修正後の現金勘定
¥145,800(決算整理前残高)+¥22,000(当座預金から振替)+¥6,000(配当金領収書)=¥173,800
④ 雑損
¥173,800(修正後の現金勘定)-¥173,300(現金実査高)=¥500
3.貸借対照表の現金および当座預金
(1) 現金
¥145,800(決算整理前残高)+¥22,000(当座預金から振替)+¥6,000(配当金領収書)-¥500
(雑損)=¥173,300
(2) 当座預金
¥259,700(当座預金出納帳残高)-¥22,000(現金へ振替)+¥16,000(未渡小切手)=¥253,700
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第3問(精算表)
1.決算日までの未処理事項
(1) 保証債務の取崩し
(借) 保
証
債
務
3,000 (貸) 保 証 債 務 取 崩 益
3,000
物
1,800,000 (貸) 建 設 仮 勘 定
1,000,000
(2) 建物の取得
(借) 建
未
払
金
800,000
(注1) 建設仮勘定:手付金を処理した建設仮勘定¥1,000,000を減額する。
(注2) 建物:¥1,000,000(手付金)+¥800,000(残金)=¥1,800,000
(注3) 未払金:残金¥800,000を未払金勘定に計上する。
2.売上原価の計算および商品の評価
(借) 売
上
原
価
3,195,000 (貸) 仕
入
3,195,000
売
上
原
価
384,000
繰
越
商
品
384,000
繰
越
商
品
450,000
売
上
原
価
450,000
棚 卸 減 耗 損
36,000
繰
越
商
品
36,000
商 品 評 価 損
13,800
繰
越
商
品
13,800
(注1) 期末商品帳簿棚卸高
500個(帳簿棚卸数量)×@¥900(原価)=¥450,000
(注2) 棚卸減耗損
{500個(帳簿棚卸数量)-460個(実地棚卸数量)
}×@¥900(原価)=¥36,000
(注3) 商品評価損
460個(実地棚卸数量)×{@¥900(原価)-@¥870(正味売却価額)
}=¥13,800
3.貸倒引当金
(借) 貸 倒 引 当 金 繰 入
6,380 (貸) 貸 倒 引 当 金
6,380
(注1) 貸倒引当金の要設定額
{¥416,800(残高試算表の受取手形)+¥327,200(残高試算表の売掛金)
}×2%=¥14,880
(注2) 貸倒引当金繰入
¥14,880(要設定額)-¥8,500(残高試算表の貸倒引当金)=¥6,380
4.減価償却費
(借) 減 価 償 却 費
95,500 (貸) 建物減価償却累計額
45,500
備品減価償却累計額
50,000
(注1) 建物減価償却費
① 前期以前より取得分
¥900,000(試算表の建物)×90%÷20年=¥40,500
② 期中取得分
¥1,800,000(3月1日引渡の取得原価)÷30年×1/12(3月1日~3月31日)=¥5,000
③ 合計:¥40,500+¥5,000=¥45,500
(注2) 備品減価償却費
¥300,000(試算表の備品)÷6年=¥50,000
5.売上割戻引当金
(借) 売上割戻引当金繰入
62,595 (貸) 売 上 割 戻 引 当 金
(注) ¥4,173,000(試算表の売上)×1.5%=¥62,595
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62,595
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6.のれん償却
(借) の れ ん 償 却
30,000 (貸) の
れ
ん
30,000
(注) ¥240,000(残高試算表ののれん)÷8年(残存償却年数)=¥30,000
7.受取家賃の繰延
(借) 受
取
家
賃
225,000 (貸) 前
受
家
賃
225,000
(注) 試算表の受取家賃は,期首(4月1日)の再振替仕訳により計上された9ヶ月分と1月1日に
受け取った12ヶ月分の合計21ヶ月分が計上されている。
よって,1ヶ月分の受取家賃は¥525,000÷21ヶ月=¥25,000であるので,決算整理仕訳で翌
期の9ヶ月分繰り延べる。
¥25,000(1ヶ月分の受取家賃)×9ヶ月=¥225,000
8.支払保険料の繰延
(借) 前 払 保 険 料
100,000 (貸) 支 払 保 険 料
100,000
(注) 試算表の支払保険料は,期首(4月1日)の再振替仕訳により計上された5ヶ月分と9月1日
に支払った12ヶ月分の合計17ヶ月分が計上されている。
よって,1ヶ月分の保険料は¥340,000÷17ヶ月=¥20,000であるので,決算整理仕訳で翌期
の5ヶ月分繰り延べる。
¥20,000(1ヶ月分の保険料)×5ヶ月=¥100,000
9.当期純利益
¥4,476,000(収益合計)-¥4,455,275(費用合計)=¥20,725
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