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(2)田園・都市共生ゾーン
豊田市景観形成ガイドライン (2)田園・都市共生ゾーン 区分 項目 景観形成基準 商業地域、近隣商業地域 左記以外 配置 ・道路等の公共空間側は可能な限り緑化に努 める。 ・建築物前面には可能な限り空間を設けて、 緑化に努める。 ・工場、倉庫においては、周囲への圧迫感を 軽減するよう、敷地境界からの距離を多く とるよう努める。 形態 ・周囲の建築物やまちなみ及び自然景観との調和に配慮するよう努める。 色彩 外壁・屋根 建具等 ●派手な色は用いない。使用できる色は、以 下に示す範囲とする。 ●色相がマンセル表色系で 0R~10YR の色彩 を用いる場合は彩度4以下とする。 ●色相がマンセル表色系で 0.1Y~10Y の色彩 を用いる場合は彩度4以下とする。 ●上記以外の色相を用いる場合は彩度2以 下とする。 ●ただし、見付面積の 10%以下の範囲で用い る場合は、この限りではない。 建築設備 ・空調室外機等の建築設備は、道路等から見えない位置に設ける。 やむを得ず設ける場合は、建築物の外観意匠と調和した囲い等を設ける、又は緑化により 周囲の景観を阻害しないようにする。 ・屋上に設置する場合は、道路及び隣り合う建築物等から見られることに配慮し、見えにく い位置に配置する。又は、建築物の外観意匠と調和した囲い等を設けて周囲の景観を阻害 しないようにする。 外構・緑化 ・塀等を設ける場合は可能な限り生垣とする よう努める。やむを得ず塀や柵等を設ける 場合は、塀等の外側(道路側)に生垣を設け る。 ・敷地内には樹木や花壇を設け、四季を演出 するよう努める。 ・駐車場や荷捌き場は道路等の公共空間から 目立たないように、沿道部は可能な限り緑 化に努める。 ●派手な色は用いない。使用できる色は、以 下に示す範囲とする。 ●色相がマンセル表色系で 0R~10YR の色彩 を用いる場合は彩度4以下とする。 ●色相がマンセル表色系で 0.1Y~10Y の色彩 を用いる場合は彩度4以下とする。 ●上記以外の色相を用いる場合は彩度2以 下とする。 ●ただし、見付面積の5%以下の範囲で用い る場合は、この限りではない。 ・塀等を設ける場合は可能な限り生垣とする よう努める。 ・敷地内の沿道部には樹木や花壇を設け、四 季を演出するよう努める。 ・工場、倉庫においては、周囲の景観との調 和に配慮しながら、敷地外周への中高木の 植栽に努める。 ※各基準内容の冒頭に●印のあるものは、基準に適合しない場合、是正の勧告を行う。 -19- 豊田市景観形成ガイドライン 田園・都市共生ゾーン ①配置 <景観形成基準> 【商業地域・近隣商業地域】 ●道路等の公共空間側は可能な限り緑化に努める。 【上記の用途地域以外】 ●建築物前面には可能な限り空間を設けて、緑化に努める。 ●工場、倉庫においては、周囲への圧迫感を軽減するよう、敷地境界からの距離を多くとるよう 努める。 商業系用途地域では、建築物前面の駐車場や入口周辺の余地を利用して花壇やプランターなどを 設けます。また、住居及び工業系用途地域では、駐車場、庭、エントランスなどの計画的な配置と 緑化に努めましょう。特に、工場や倉庫では周囲への圧迫感を軽減することが必要です。 建築物の配置を工夫することで前面に空地を設け、可能な 限り緑化を行う。 集合住宅の道路側には可能な限り空間を 設けて緑化し、まちなみに潤いを創出す る。 建築物前面に商品陳列用にわずかな空間を予め設けて立体的に 利用することで、豊かなまちなみ景観を創出する。 工場の入口周辺は、可能な限り広い空間を設けて樹木や草花で植栽し、周囲への 圧迫感や威圧感を軽減する。 -20- 豊田市景観形成ガイドライン 田園・都市共生ゾーン ②形態 <景観形成基準> ●周囲の建築物やまちなみ及び自然景観との調和に配慮するよう努める。 背景となる田園や河川などの自然景観、また、地域の歴史や文化などの歴史景観に配慮しながら、 建築物の高さや屋根形態などを統一して、まちなみとしての調和を生み出すことが必要です。 住宅地では、新たに建築する場合、周囲の建築物の形態を十 分考慮し、まちなみ全体としての調和に配慮する。 屋根形態を切妻妻入りに揃えるなどまちなみの調和を図る。 歴史的な趣の感じられるまちなみでは、その連続性が損なわ れないように、新しく建てる建築物等は、周囲の建築様式を 十分配慮する。 まちなみとしてのまとまりが形成され、すっきととした景観 が形成されるよう、建築物の高さや屋根形状の統一に配慮す る。 -21- 豊田市景観形成ガイドライン 田園・都市共生ゾーン ③色彩(外壁・屋根・建具等) <景観形成基準> 【商業地域・近隣商業地域】 ●派手な色は用いない。使用できる色は、以下に示す範囲とする。 ●色相がマンセル表色系で 0R~10YR の色彩を用いる場合は、彩度4以下とする。 ●色相がマンセル表色系で 0.1Y~10Y の色彩を用いる場合は、彩度4以下とする。 ●上記以外の色相を用いる場合は彩度2以下とする。 ●ただし、見付面積の 10%以下の範囲で用いる場合は、この限りではない。 【上記の用途地域以外】 ●派手な色は用いない。使用できる色は、以下に示す範囲とする。 ●色相がマンセル表色系で 0R~10YR の色彩を用いる場合は、彩度4以下とする。 ●色相がマンセル表色系で 0.1Y~10Y の色彩を用いる場合は、彩度4以下とする。 ●上記以外の色相を用いる場合は彩度2以下とする。 ●ただし、見付面積の5%以下の範囲で用いる場合は、この限りではない。 商業系用途地域、住居及び工業系用途地域のいずれも、マンセル表色系の基準を使って建築物の 外壁・屋根・建具などの色彩の基準を定めています。上記の基準は、次頁に示す範囲が対象です。 (印 刷の色は実際の色と異なりますので、マンセル値を参考にしてください。) 田園・都市共生ゾーンでは、彩度を低くし、派手な色彩の建築物が建たないようにしています。 ただし、商業系用途地域では、建築物の立面積に対して使用できる派手な色彩の割合を、住居系及 び工業系用途地域と比べて、やや多く設定して賑わいを演出できるようにしています。 自然石とコンクリートの落ち着いた色彩を活かし、周囲の緑 との調和を図る。 -22- 右手前の建築物には下見板張り風の壁材が用いられているよ うに、新建材を用いる場合でも、周囲の建築物の色彩などと の調和に配慮する。 豊田市景観形成ガイドライン 田園・都市共存ゾーン 【色相がマンセル表色系で 0R~10YR の色彩を用いる場合は、彩度4以下】 上記の基準は、マンセル表色系において、以下の範囲を示します。 (赤色系) (黄赤色系) (赤色系) (赤色系) (黄赤色系) 景観形成基準の対象範囲 【色相がマンセル表色系で 0.1Y~10Y の色彩を用いる場合は、彩度4以下】 上記の基準は、マンセル表色系において、以下の範囲を示します。 (黄色系) (黄色系) -23- (黄色系) 豊田市景観形成ガイドライン 田園・都市共生ゾーン 【見付面積の 10%(5%)以下の範囲はこの限りではない】 上記基準は、下図に示すように、建築物の鉛直投影面積に占める割合が、都市計画法上の商業地 域及び近隣商業地域においては 10%以下、また、その他の用途地域では 5%以下の面積に限って、 前頁に示した基準を満たさなくてもよいことを意味しています。 建築物の正面でアクセント色を施す場合などは、この基準に沿って工夫してください。 商業地域・近隣商業地域 アクセント色:見付面積の 10%以下 商業店舗 左図の建築物に対する アクセント色の総面積 上記以外の用途地域 アクセント色:見付面積の 5%以下 工場 -24- 左図の建築 物に対する アクセント 色の総面積 豊田市景観形成ガイドライン 田園・都市共生ゾーン ④建築設備 <景観形成基準> ●空調室外機等の建築設備は、道路等から見えない位置に設ける。 やむを得ず設ける場合は、建築物の外観意匠と調和した囲い等を設ける、又は緑化により周囲 の景観を阻害しないようにする。 ●屋上に設置する場合は、道路及び隣り合う建築物等から見られることに配慮し、見えにくい位 置に配置する。又は、建築物の外観意匠と調和した囲い等を設けて周囲の景観を阻害しないよ うにする。 屋外に露出する空調、ガス、水道などの配管や、空調室外機などの建築設備は、道路などから見 えにくい位置に設置することが必要です。 空調室外機などの建築設備の設置は、直接、道路などから見え る位置に設置しないようにすることが良いのですが、やむを得 ない場合は、建築物の外壁の素材や色彩と調和した囲いなどを 設けて、まちなみ景観のなかで目立たなくする。 工場の敷地外縁に設けた植栽と合わせて、樹木による目隠しを 一体的に行い、道路から目立たなくする。 設備機器を建築物の外壁と統一感のある目隠し塀で囲むこと で、全体の景観をすっきりとさせる。 -25- 豊田市景観形成ガイドライン 田園・都市共生ゾーン ⑤外構・緑化 <景観形成基準> 【商業地域・近隣商業地域】 ●塀等を設ける場合は可能な限り生垣とするよう努める。やむを得ず塀や柵等を設ける場合は、 塀等の外側(道路側)に生垣を設ける。 ●敷地内には樹木や花壇を設け、四季を演出するよう努める。 ●駐車場や荷捌き場は道路等の公共空間から目立たないように、沿道部は可能な限り緑化に努め る。 【上記の用途地域以外】 ●塀等を設ける場合は可能な限り生垣とするよう努める。 ●敷地内の沿道部には樹木や花壇を設け、四季を演出するよう努める。 ●工場、倉庫においては、周囲の景観との調和に配慮しながら、敷地外周への中高木の植栽に努 める。 商業系用途地域では、圧迫感などを軽減することが必要です。また、住宅及び工業系用途地域で は、生垣や花壇を設けて四季の移り変わりの感じられる景観を創出することが必要です。特に工場 などが建つ敷地外周では、周囲田園空間との調和を図ることが必要です。 工場の敷地外周では、段差を設けて植栽することで、空間に 奥行きを作り出す。(植栽の例/高木:シイ類、カシ類、クス ノキ等、低木:ツツジ等) 広がりの感じられる田園空間との調和を図るために、緩衝緑 地として中高木の植栽を行う。 (植栽例/メタセコイヤ等) 工場の敷地外周に樹木などが将来育つことをイメージして植 栽する。 (植栽例/ケヤキ等) 玄関先(門扉の外)に植木や草花を植栽することで、まちなか に潤いを創出する。 -26-