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特別免許状の活用状況に関する事例集 保健体育

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特別免許状の活用状況に関する事例集 保健体育
都道府県名
山形県
授与年度
学校種
高等学校
担当する教科等
教授内容
柔道
教諭の前職等
対象学年
会社員・東北支店長
平成 13 年度
柔道
年齢
49 歳
2学年
授業時間数(週コマ数)
4時間
1.授 与 ・ 採 用 経 緯 等
柔道の授業は、昭和33年学校創立とともに開始された。柔道部も同時に創部され、以来40
数年の歴史がある。これまで体育(柔道)教科担任と柔道部顧問の教諭が平成15年5月1日付
けで退職し、柔道を専門的に指導する教員に不足が生じたため、柔道に関し専門的な知識と
長い指導力を有し、社会的信望も厚い本校卒業の当該者に特別免許状を授与し、同氏の採用
内
が必要不可欠であるため就任を要請した。
自ら道場を持つ当該者は、本校在学中の昭和45年8月、和歌山県で開催された全国高等学
校総合体育大会(インターハイ)で重量級個人優勝の経歴を持ち、既に35年を越える柔道歴と
柔道7段や審判B級ライセンス認定を有する指導者である。地区の柔道団体理事長として柔道
をとおした青少年に対する指導・育成の理念は関係者から高く評価されている。
2.具 体 的 教 授 内 容 ・ 活 動 実 績
・課題の設定
国際化の進展に伴い、日本人の心や日本文化の継承が求められており、武道の学習をとお
してその精神、思いやり、やさしさ、正義感、服従、自身の危機管理、社会貢献や寄与できる人
間の育成を課題とする授業。
・授業内容・指導内容
容
授業の一環として行なわれる柔道であることを踏まえ、相手に対する礼法、敬愛する心が形と
なって外に現れたものの説明や理解・定着。全員が立礼・座礼を通して、心・技・体の習得がで
きること。
・活動実績
当該教諭の着任以来、柔道を選択する生徒の増加が見られる。また、一時衰退した柔道部の
活動に復活の兆しとして、団体及び個人で地区や県の高校総合体育大会、東北大会・全国大
会で活躍する選手が見られることは同氏の実績である。
3.効 果 ・ 課 題
・効果:柔道に対する関心の高まりから、柔道を選択する生徒の増加や柔道部の戦績内容の向上
に効果が見られる。また、柔道部員の学習意欲が高まり、大学進学を希望する生徒が増加した。
・課題:社会人であることから、授業時間(持ち時間)、各種大会・遠征に同行が難しいなどの制約
がある。
4.そ の 他
社会人であることから、持ち時間は少ないものの、放課後の部活動や大会前の強化練習等はほぼ
毎日勤務している。
都 道 府 県 名
愛知県
学
種
高等学校
容
柔道
教
校
授
内
教諭の前職等
対象学年
授与年度
平成 14 年度
担当する教科等
会社員(大手製鉄会社)
、柔道5段
年
柔道
齢
34 歳
1・2年
授業時間数(週コマ数)
13時間
1. 授与・採用経緯等
柔道選手として類ない実績をあげていること、また勤務する会社の柔道部コーチに就任す
る一方、全日本柔道連盟からの推薦により国内外で巡回指導を行うなど、青少年に対する指
導経験が豊富であることから、柔道教科を担当する上での技能・知識を十分に備えていると
判断し、さらに青少年に対し柔道の技術、精神、楽しみを伝え、情操教育の一環として柔道
教育を行いたいとの熱意を持っているため、本校において教員として活躍し健全な高校生の
育成に貢献できると確信し、特別免許状の推薦を行った。その結果、高等学校教諭特別免許
内
状(柔道)の授与を受け、採用に至った。
2. 具体的教授内容・活動実績
高校1・2年生の柔道教科を担当し、基本技術の理解と実践、それに必要な体力づくり、
さらに礼法指導にも重点をおいた授業を展開している。
具体的な内容は以下のとおり。
(1年生)
・礼法指導(心構え、マナー、挨拶等)
・各種筋肉トレーニング
・受け身(前受け身、後ろ受け身、横受け身、前回り受け身)
・寝技(押さえ込み、袈裟固め他)
(2年生) ・礼法指導(心構え、マナー、挨拶等)
・各種筋肉トレーニング
・立ち技(大外刈り、大内刈り、背負い投げ他)
容
・試合(ルール、礼法)
本校柔道部の監督を務め、世界に通用する選手の育成を目標に毎日熱意溢れる指導を行い、
その結果、全国高校総体など各種大会に出場し、団体・個人ともに優秀な成果をあげている。
3. 効果・課題
豊かな人間性と優れた柔道技術を兼ね備えているため生徒からの信頼が厚く、さらに日ご
ろの指導・助言が適切であるため、生徒が心身を鍛えることへの意欲を高めていることに大
きな効果をもたらしている。
4. その他
現在、生活指導・学校行事における業務にも精力的に携わっており、今後とも本校の教育
活動の活発化に努めていくものと期待できる。
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