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【目次】 - CaN International
CaN International Group News letter 2014 年 9 月号(Vol. 2) 本ニュースレターは、CaN International Group の関係者の皆様に、各国における新規トピックス、CaN International Group の連絡事項等についてお知らせ しております。掲載情報に関しまして、当社は細心の注意を払っておりますが、内容についていかなる表明・保証を行うものではありません。 【目次】 Ⅰ 最新の日系企業の各国動向 ■ⅰ) インドネシアでの外資規制、ネットビジネスにおいても強まる …P,2 ■ⅱ) ロート製薬、インドネシアでハラル認証リップクリームを販売 …P,3 ■ⅲ) 小売業で初、無印良品が来年にもインド進出 …P,3 Ⅱ 諸制度ハイライト ■ⅰ) マレーシアにおける物品・サービス税(GST)の導入…P,4 ■ⅱ) ベトナムにおける健康保険未払いに対する罰則強化…P,5 今月の新興国ワード 『投資委員会』 ***新興国にまつわる基礎的キーワードを解説*** …P,5 Ⅲ 出張レポート 第 2 回カンボジア ■ⅰ) 「国内初の大型商業施設、イオンモールプノンペンを訪ねて」 …P,6~7 ■ⅱ) カンボジア、2018 年までに最低賃金を 2 倍に引き上げ …P,8 ■ⅲ) 外資企業にやさしいカンボジアの諸制度 …P,9 Ⅳ CaN よりお知らせ ■ⅰ) 8 月 2 日に弊社コンサルタントの太郎が 1 歳の誕生日を迎えました…P,9 ⒸCaN International Group 1 Ⅰ 最新の各国動向 ■ⅰ) インドネシアでの外資規制、ネットビジネスにおいても強まる 米国発祥のスマホを経由したハイヤー配車サービス「ウーバー(UBER)」が、8 月 13 日にインドネシアでのサービス を開始した。ウーバーのサービスは、自社がタクシーの事業免許を取得し、車両を保有することなく、アプリ上におい てハイヤーと利用客をマッチングするというものである。2010 年に米国サンフランシスコでサービスを開始したとこ ろ人気が拡大し、日本においても本年 3 月 3 日に東京都内でサービスを開始している。また、海外進出にも積極的で、 31 か国・地域の 81 都市で既にサービスを開始している。 同国では、ウーバーのような外資系のネット関連企業によ る同国市場への参入が相次いでいる。これは、スマホの拡大 が急ピッチで進み、ネットユーザーの大きな拡大が見込める 2500 同国市場の市場性と将来性に着目しているものと考えられ 2000 る。なお、調査会社 GfK によると、同国における 2013 年のス 1500 マホの出荷数は前年比 5 割増の約 2,100 万台に達しており、 これは東南アジアでは 2 位のタイに大差をつけての 1 位であ スマホの出荷台数 万台 2012 2013 1000 る。しかし、このウーバーに対し、ジャカルタ州政府のムハン 500 マド・アクバル交通局長は、ウーバーと契約するハイヤーの 0 大半が認定業者ではなく個人営業であるという点に着目し、 違法営業であるとの見解から、強制的にウーバーのサービ スを停止させる可能性をちらつかせている。 注)GfK 調査より CaN International Group 作成 日本企業も、2011 年に楽天が同国に進出している他、本年 6 月にはソフトバンクがインドネシアの通信大手と組んで、 EC などインターネット関連の新興企業に投資する 5,000 万ドルのファンドを設立している。このような動きにもかかわ らず、インドネシア政府は、4 月、外資の出資規制を定めた投資ネガティブリストを改定し、これまで外資の全額出資に よることが可能であった EC につき、国内資本による全額出資を義務付けた。 インドネシアでは、ビジネスマンとしての経験もあり、ジャカルタ州知事として経済政策で多くの成果を上げたジョ コ・ウィドド氏が、10 月 10 日に新大統領として就任する。新大統領のネット関連ビジネスに対する姿勢が、今後も引き続 き規制継続の方向性となるのか、または一転して市場開放に向かうのか興味深いところである。 ⒸCaN International Group 2 ■ⅱ) ロート製薬、インドネシアでハラル認証リップクリームを販売 ロート製薬はインドネシアで、イスラム教の戒律に沿ったハラル認証を取得したリップクリームのインドネシアでの販 売を開始する。現地工場で生産し、9月上旬から店頭で販売して、年末までに 10 万個の出荷を見込んでいる。 新しいリップクリームの商品名はアラビア語で純情を意味する「Khalisa(カリサ)」で、バニラの香りなど4品目を取 り扱う。販売価格は1本 20,000 ルピア(約 177 円)前後。現地のハラル化粧品ブランドのリップクリーム 15,000 ルピアと 勝負できる価格である。現地で販売する日系化粧品メーカーが、インドネシアのイスラム指導者会議(MUI)からハラル 認証を取得した初めてのケースであり、ハラル認証取得を機にマレーシアなどイスラム圏での販売を検討する。さら に、今回の新製品開発で蓄積した、ハラルの生産管理体制を構築するノウハウを活かして、他のカテゴリーでのハラ ル認証取得も視野に入れている。 イスラム教徒が直接又は間接的に消費・使用するものはハラル認証の対象となる。飲食料品、医薬品、化粧品やそ れらの原材料はもちろん、イスラム教徒を対象とした金融、衣服、玩具、コンピューターソフト、ハラル製品を対応とし た輸送サービス等も同様にハラル認証の対象となる。イスラム教徒は世界で 16 億人おり、世界全人口の約 4 分の 1 を占める。この魅力的なマーケットを対象とする場合、ハラル対応が必要となる商品・サービスは多岐にわたることを 留意しておきたい。 ■ⅲ) 小売業で初、無印良品が来年にもインド進出 生活雑貨「無印良品」を展開する株式会社良品計画は、日本の大手小売業では初めてとなるインドへの進出を明ら かにした。 14 年中にも投資計画(FDI)をインド政府に対して申請し、2015 年にも進出する見通しだ。2016 年春までには第 1 号 店をデリー若しくはムンバイにオープンする予定で、その後は都心部を中心に 3 年で 5 店舗を展開する計画だ。現在 は現地企業と合弁会社設立の契約詳細について協議中で、同社は当該合弁会社に 51%出資するとみられる。 今回の進出の背景には、インドで今まで厳しい外資規制が続いていた小売業への段階的な参入規制緩和がある。 2012 年からは単一ブランドを販売する衣料専門店などは外資 100%出資の現地法人設立も可能となっており、「ZAR A」を運営するスペインのインディテックスなど、欧米の小売企業の参入が増えている。米ギャップも 15 年中の進出を 目指しているほか、ファーストリテイリングも進出を検討している。 「モディノミクス」と世間を賑わす新首相のモディ首相も外資誘致に前向きな姿勢で、人口 12 億人を抱える巨大市 場での小売企業の競争が加速している。 ⒸCaN International Group 3 Ⅱ 諸制度ハイライト ■ⅰ) マレーシアにおける物品・サービス税(GST)の導入 マレーシアでは、2015 年 4 月 1 日より Goods & Services Tax (GST)が導入される。GST とは、日本の消費税や各国 の付加価値税(VAT)に相当するもので、税率は 6%となる。これまで ASEAN 諸国で GST または VAT が導入されていな い国は、マレーシア、ブルネイ、ミャンマーの 3 カ国だったが、今回のマレーシアの導入により 2 カ国を残すのみとなる。 なお、ASEAN 主要国における GST または VAT の税率は以下の通りであり、同国の税率は、比較的低水準となっている。 ASEAN 主要国における GST または VAT の税率 GST または VAT の税率 マレーシア インドネシア ベトナム シンガポール タイ 6%(2015 年 4 月より) 10% 10% 7% 7% 注)2014 年 9 月現在。CaN International Group 調べ。 同国では、現在、売上税とサービス税という GST に類似する間接税があるが、GST の導入に伴い、売上税とサービ ス税は廃止される。売上税およびサービス税は、製造物品やサービスの提供時に課される一段階式の間接税である が、GST は、取引の各段階において課税されるいわゆる多段階式の間接税であり、日本の消費税と似た性質を持つ。 従って、売上にかかる GST と仕入にかかる GST との差額を納付することとなる(仕入にかかる GST が売上にかかる GST よりも多ければ、差額は還付される)。 マレーシアの GST に係る主な留意点は以下の通り。 ① 対象取引 原則として、全てのマレーシア国内における物品の販売やサービスの提供に対して課税される。ただし、0%税率 および免税の対象となる項目として以下が挙げられる。 (0%税率)米、小麦粉、食卓塩、砂糖、食肉類などの一定の生活必需品、 一定水準を限度とした電気料金、水道料金など (免税)居住用不動産、公共交通機関、高速道路、教育など ② GST 事業者としての登録義務 年間の売上高が 50 万リンギット以上の事業者は、GST 事業者としての登録が必要となる。なお、GST 事業者は、 GST の経理処理、申告、Tax Invoice の発行や関連証憑の保存など一定の項目について遵守する必要がある。 ③GST の申告 以下の区分に応じた課税対象期間ごとに、課税対象期間の翌月末までに申告を行なわなければならない。 ・年間の売上高が 5 百万リンギット未満の事業者 3 ヶ月を課税対象期間 ・年間の売上高が 5 百万リンギット以上の事業者 1 ヶ月を課税対象期間 ⒸCaN International Group 4 ■ⅱ) ベトナムにおける健康保険未払いに対する罰則強化 2014 年 6 月 13 日、ベトナム国会において健康保険法の一部条項への修正及び補足に関する規定が議決された。 当規定は 2015 年 1 月 1 日に発効される。雇用者が健康保険料の支払い義務を果たしていない場合、未払い額の支払 いとともに、インターバンクレートの 2 倍にあたる利息の支払いが求められることになる。また、健康保険証が利用 できない期間に従業員が支払った健康保険対象分に関しては、雇用者は全ての費用を負担することが要求される。 今月の新興国ワード ******新興国にまつわる基礎的キーワードを解説******* 本コーナーでは、新興国を理解するための基礎ワードについて実例を踏まえて 解説していきます。さて今回のキーワードは ・・・? 投資委員会 投資委員会とは、その名の通り、投資にまつわる決定や許可、執行、その他諸規則を制定するための組織である。 世界を見渡してみると、政府機関として投資委員会が設置されている国が多くみられる。これは、企業に対し各種優 遇税制等を整備し自国内への投資を促進することを主な目的としている。特に新興国においては外資企業からの外 国投資を誘致することや、反対に外資企業の急激な進出による自国産業の衰退を防ぐ、自国産業保護の側面も持ち 合わせている。 ASEAN 諸国で投資委員会が設置されている主な国はタイ投資委員会(BOI:The Board of Investment of Thailand)、 フィリピン投資委員会(BOI:The Philippines Board of Investment)、ミャンマー投資委員会(MIC:The Myanmar Investment Commission)などだ。また名称は異なるが、同様の機能を持つ機関として、シンガポール経済開発庁(EDB:Singapore Economic Development Board)、インドネシア投資調整庁(BKPM:Indonesia Investment Coordinating Board)、マレーシ ア投資開発庁(MIDA:Malaysian Investment Development Authority)などが挙げられる。 海外進出を検討する際には、現地投資委員会、投資促進機関等の制度を調査することによって、優遇ステータスの 取得や優遇税制等の有効活用にも留意されたい。 ******************************************* ⒸCaN International Group 5 Ⅲ 出張レポート第 2 回カンボジア ■ⅰ) 「国内初の大型商業施設、イオンモールプノンペンを訪ねて」 公認会計士 大久保 昭平 6 月 30 日に日系大型商業施設として初となる「イオンモール」がオ ープンしたばかりのカンボジア首都、プノンペンに出張してきました。 カンボジアは人口こそ 1,400 万人ほどと多いとは言えないものの、 そのうち約 46%を 20 歳以下の若者が占め、2011 年以降、連続して GDP 成長率 7%以上の高成長を記録するポテンシャルの高い国です。 プノンペンには今年に入ってようやく成田との直行便が就航するな ど、徐々に日本からのアクセスも良くなりつつあります。 イオンモールプノンペン外観 今回のカンボジア視察にあたっては、日系の T.T.T.Y Transport Services Co.,Ltd のレンタルカーサービスを利用しました。ローカルの運 転手は日本語・英語対応可能でガイドもしてくれます。カンボジアにお越 しの際には皆様ぜひご利用下さい。 さて、今回オープンしたイオンモールプノンペンはイオングループが 約 200 億円を投じ、その述床面積は東京ドームの約 2.3 個分の巨大ショ ッピングモールです。モール周辺 5 ㎞圏内に住む中間所得層(月収入 400 ドル(約4万円)以上)約 55 万人の利用を見込んでおり、約 1,400 台 の駐車が可能とのことでした。モールは地上 4 階建となっており、約 100 円ショップ、ダイソー。現地では USD1.9 と少々割高。 1,200 席を誇るカンボジア最大のワールドフードコートやレストラン、スーパーマーケット、衣料品店、映画館、ボーリング、 リラクゼーション施設などを擁しています。テナント約 190 店舗のうち約 50 店舗は日本ブランドが占め、日本人にはお なじみの牛丼チェーン「吉野家」や、たこ焼きチェーンの「銀だこ」なども出店していました。6 月 28、29 日のプレオー プン期間中の休日は 1 日約 10 万人が訪れたとのことで、同国でのイオンモールオープンに対する注目の高さが伺え ました。私が訪れたのは平日の午後であったこともあり、比較的飲食店も空席が目立ち、家電店にも人がまばらでし た。テナントの中にはまだオープンしていない所もありまだまだこれからといった感じです。フードコートで食べた讃 岐の釜揚げうどんはなかなかおいしかったです。うどんは一杯平均 4、5 ドル程度でしたが、製造業のワーカー(一般 工職)の月額給料が 101 ドル(JSTRO 投資コスト比較調べより)であるこ とを考えると、まだまだ庶民には手の届かない金額です。 近年、同国の経済成長は目覚ましく日系進出企業数も急速に増加し ています。商業省への日系企業会社登録数(QIP、有限責任会社、駐在 員事務所等)は、単年度ベースで、2010 年 19、2011 年 86、2012 年 179、 2013 年 195 となっており、2014 年は 2013 年を超えるペースとなって います。日系企業、特に製造業が同国に進出する際の懸念点の一つと なる高い電気代については、今後の電力供給源拡張計画に基づく、水 催事も催せる広場 力・火力発電施設の拡大に伴う電力供給能力の向上がキーになると現 ⒸCaN International Group 6 地 JETRO の方がおっしゃっていました。近年、中国の影響力が増しつつあるものの、日本からの多額の ODA 援助の歴 史もあり、カンボジアの親日感情は未だに高く、その経済的繋がりも深いものです。現在、同国で稼働中の経済特区 (SEZ)8 箇所のうち最大規模を誇るプノンペン SEZ では、入居企業 67 社中、実に 39 社を日系企業が占めています (2014 年 5 月現在)。8 月 24 日には、三井住友銀行が約 250 拠点の営業拠点を持つ同国の最大手銀行「アクレダ・バン ク」に対して 100 億円を出資し、筆頭株主になることを発表しました。現地でお会いした日本人企業家の方たちが皆さ ん口を揃えてこの国には可能性しかないと言っていたのが印象的でした。まだまだこれからの国、カンボジア、同国 の今後の動向から目が離せません。 2014 年 8 月25日 ≪カンボジア王国概況≫ 人口 約1,470 万人(2013 年政府統計) 国土 18.1 万平方キロメートル(日本の約 2 分の 1) 首都 プノンペン 時差 2 時間 (日本との時差) 気候 熱帯モンスーン気候に属し、年間を通して高温多湿。 民族 カンボジア人(クメール人)が約 90%。仏教徒が殆どだが、一部 少数民族にイスラム教徒がいる。 主要産業 農業(対 GDP 比 33.6%)、縫製業(9.9%)、建設業(6.5%)、観光業 (4.6%)(2012 年、カンボジア経済財政省) ※写真は左から、伝統市場にバイクで買い物にくる人々。右はプノンペンの街並み。 ⒸCaN International Group 7 ■ⅱ) カンボジア、2018 年までに最低賃金を 2 倍に引き上げ カンボジアでは 2014 年 4 月から従前より 15 ドル高い月 95 ドル(約 9,700 円、2014 年 7 月末現在 1 ドル 101.85 円) に引き上げた。今後、毎年 12~16%ずつ段階的に引き上げて 2018 年には 160 ドル(約 16,300 円)まで引き上げる。同国 は 2013 年 5 月に最低賃金を 61 ドル(約 6,200 円)から 80 ドル(約 8,100 円)に引き上げたばかりであり、2014 年から 比較すると 5 年間で 2 倍に上昇することになる。 カンボジアはこれまで、周辺諸国と比較して人件費が安価なことから、中国やベトナム、タイなどの既に賃金上昇 が加速している国から労働集約的な工程を移管されることが多かった。そのため、今回の最低賃金引き上げの決定 は、現地に進出している外資企業にとっては決して良い知らせとは言えない。しかし隣接するタイ、ベトナムと一般工 職の平均月給を比較するとそれぞれ 366 ドル(約 37,300 円)、155 ドル(約 15,800 円)に対して、カンボジアは 101 ドル (約 10,300 円)と未だ安価な水準であることに違いはない。また、ASEAN 地域では賃金のベースアップ率が非常に高 く、2013 年の上昇率はインドネシア(24.7%)、ミャンマー(12.8%)、ベトナム(12.1%)となっており、カンボジアの賃金 上昇率が突出して高いわけではないことが分かる。 同国の政府は外資誘致のため、引き続き周辺諸国と比較して相対的に安価な賃金を保ちたい意向を示している。 同国のみならずハイスピードで上昇していく ASEAN 地域の賃金動向については引き続きご留意いただきたい。 単位:米ドル 2013年、一般工職の平均月給(社会保険等含む) 1400 1200 1000 800 600 400 200 0 注)JETRO「第 24 回アジア・オセアニア主要都市・地域の投資関連コスト比較」より CaN International Group 作成 カンボジア、縫製・製靴業の工場労働者の最低賃金(単位:米ドル) 最低賃金額 2013 年 2014 年 2015 年 2016 年 2017 年 2018 年 (5 月~) (4 月~) (1 月~) (1 月~) (1 月~) (1 月~) 80 95 110 126 143 160 注)労働諮問委員会発表資料より CaN International Group 作成 ⒸCaN International Group 8 ■ⅲ) 外資企業にやさしいカンボジアの諸制度 外国企業がカンボジアへの進出を検討する際に、まず驚くことが他のアジア諸国と比較して外資規制が非常に少 ないことだ。法律上、内資と外資に対する平等が定められており、実際に卸売業、小売業、運輸業は外資 100%出資に よる現地法人や支店の設立が可能だ。ただし、法律上の問題はないものの、実際は現地ビジネスをスムーズに進めて いくために、現地企業と提携して事業展開を進めていくケースも見受けられる。なお、事業内容によってはライセンス 申請などの措置が必要となる場合もあるため注意が必要だ。 また、同国ではビジネスの基盤となる民法、会社法、投資法、労働法などの諸制度が整備されており、内容も比較的 わかりやすいものとなっている。特に民法に関しては 2011 年に改正された際に、日本政府が支援した影響もあり、日 本人にとっては要領が得やすいものとなっている。ただし、外国人は土地所有が認可されていない、日本との租税条 約が締結されていないなど、留意すべき点も存在するため、カンボジア進出の際には専門家から適宜アドバイスを入 手することをお勧めする。 Ⅳ CaN よりお知らせ ■ⅰ) 8 月 2 日に弊社コンサルタントの太郎が 1 歳の誕生日を迎えました 僕も 1 歳になったわん! これからも、たくさん勉強して、みんなの役に立てるよう頑張るゾ! みんなオフィスに遊びに来てね☆ミ 誕生日ケーキを食べる太郎 ⒸCaN International Group 9 CaN International Group Contact ◆Tokyo 03-6280-3660 CaN International [email protected] ◆Singapore [email protected] ◆China / Hong Kong [email protected] ◆Vietnam f [email protected] Our Services クロスボーダーに係るコンサルティング業務 1.海外進出コンサルティング 2.クロスボーダーM&A コンサルティング 4.地域統括拠点コンサルティング 5.海外コンプライアンス業務 3.国際税務コンサルティング 大久保 昭平 CaN International Group 代表 公認会計士/税理士 立命館大学卒業、早稲田大学大学院修士課程修了(ファイナンス)。2003 年、新日本監査法人(現新日本有限責任監査法人)入所。監 査業務、コンサルティング業務経験の後、2010 年、シンガポールにて SCS Global Group に参画。2011 年、SCS Global Financial Advisory Pte. Ltd.設立、代表取締役就任。クロスボーダーM&A、シンガポール IPO、国際税務、海外進出、事業戦略等に係るコンサルティングを 行う。2012 年、日本に帰国し CaN International Group 設立、代表に就任。 清水 厚 CaN Accounting Advisory(株) 代表 公認会計士/税理士/公認内部監査人 一橋大学商学部経営学科卒業。監査法人トーマツ(現有限責任監査法人トーマツ)、Deloitte & Touche LLP トロント事務所駐在を経 て、株式会社清水国際経営研究所を設立、代表取締役に就任。2013 年 5 月 CaN International に参画、ダイレクターに就任。 星野 海 CaN International China 代表 公認会計士/社団法人日本証券アナリスト協会検定会員 東京大学文学部歴史文化学科卒業。三井物産、KPMG、シンガポールでの資産運用会社設立、NAC 名南を経て、2013 年 CaN International グループに参画、中国を中心に星海財務コンサルティング集団を設立し、執行董事・総経理に就任。 安藤 崇 CaN International Vietnam 代表 南山大学法学部卒業。一般事業会社、NAC 国際会計グループなどを経て、日系企業のベトナム進出プロジェクトにて現地法人の設立 及び立ち上げ業務を経験。その後、NAC 国際会計 Group の現地法人代表としてベトナム事業の立ち上げを行う。2014 年、CaN International のベトナム拠点代表として各種コンサルティング業務に従事。 ⒸCaN International Group 10