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下水道事業の代表的な経営指標を用いて、経営状況をお知らせ

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下水道事業の代表的な経営指標を用いて、経営状況をお知らせ
下水道事業特別会計の平成26年度決算は、歳入39億3,369万6千円、歳出38億296万1千円で、実質収支は1億3,073
万5千円の黒字となり次年度へ繰越しました。昨年度に比べて、歳入が2億171万2千円の減、歳出が1億4,226万3千円の
減となり、その主な理由は、一般会計からの繰入金と借入金の返済などの減少によるものでした。
下水道事業の代表的な経営指標を用いて、経営状況をお知らせします。
下水道事業に係る費用は、雨水処理費と汚水処理費があります。雨水処理費は雨水の排除・処理などに関する費用で、
税金(公費)で負担し、汚水処理費は皆さまが使った水をきれいにするための下水道管や下水処理場(水再生センター)
の維持管理費や建設費に要した借入金の返済などで下水道の受益者である使用者からの下水道使用料(私費)で負担す
るしくみとなっています。
平成26年度は、下水(雨水・汚水)を処理するため
に31.2億円かかりました。その財源は、上記の原則に
おふろ1杯のお水を
きれいにするのに、
「22円」のお金が
かかるよ!
より雨水処理に要した11.9億円は税金(公費)で負担
し、汚水処理に要した19.3億円は皆さまからの下水道
使用料収入で賄いました。その結果、汚水処理費に対
する下水道使用料収入の割合(経費回収率)は、
110.8%となり汚水処理経費全額を下水道使用料で賄
うことができました。
皆さまからの下水道使用料は、下水道を快適に使用できるようにするために欠かせないものです。
しかし、お支払いいただいていない下水道使用料が約 1,100 万円あります(平成26 年度末現在)。これは、全体の約 0.5%にあ
たります。下水道事業の健全な経営のためにも、下水道使用料はすみやかにお支払いいただきますようお願いします。
多摩26市平均:117.9円/㎥
下水道使用料単価※は平成 26 年度で 110.7 円/㎥です。近隣市
◆近隣市
の中では、少し低い金額となっています。また、多摩 26 市の平
東久留米市:143.4円/㎥
均も下回っています。
東村山市:124.1円/㎥
※
東大和市:122円/㎥
下水道使用料単価とは、下水道で処理した汚水のうち、下水道使用料収入の対
象となった水量 1 立方メートルあたりの使用料収入を表します。
国分寺:113.9円/㎥
小平市:110.7円/㎥
西東京市:105.7円/㎥
小金井市:80円/㎥
平成 26 年度の汚水処理原価※は 99.9 円で、多摩 26 市の平均より少し
1㎥あたりの処理原価
99.9円
117.2円
低い金額となりました。汚水処理費を抑制することは住民負担の軽減につ
ながりますので、より効率的な経営に取り組んでいます。
※
汚水処理原価とは、下水道で処理した汚水のうち、下水道使用料収入の対象となった水量
1 立方メートルあたりどれくらい汚水処理に要する費用がかかっているかを表します。
汚水処理費=維持管理費(下水道施設の維持管理費)+資本費(市債元利償還金)であ
り、汚水処理費=下水道使用料収入とすることが、健全な下水道事業の経営と言えます。
平成 26 年度の経費回収率※は、1 立方メートルあたりの汚水を処理するためには 99.9 円
(汚水処理原価)が必要で、1 立方メートルあたりの収入額は 110.7 円(下水道使用料単価)です。
つまり、1 立方メートルあたり 10.8 円のプラスとなっており、経費回収率は 110.8%となりました。
今後も経費回収率 100%を維持するためには、汚水処理費の削減、適正な使用料金体系に努める必要があります。
※
経費回収率とは、汚水処理に要した費用に対する下水道使用料の回収率を表しており、下水道事業の経営状況をよく表す数値として用いられていま
す。この数値が、100%以上になることが健全な経営の条件となります。
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下水道施設の建設は、一般的に短期間での集中的な投資を必
要としますが、下水道の事業効果は長期間にわたります。建設
に必要な費用を、その効果を受ける将来の世代にも負担しても
らうという意味から、財源の多くは下水道事業債が充てられて
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います。
平成26年度は、2億8,750万円を借り入れており、年度末の
下水道事業債残高は、95億2,519万6千円となっています。
今後の下水道事業の財政状況は、節水意識の高まりや人口の減少により、下水道使用料収入が減少していく中、初期に
整備した施設が耐用年数を迎えており、今後は修繕等にかかる経費の増加などで厳しい状況が見込まれますが、業務の見
直しや事業費の抑制など一層の経費削減に努め、効率的な下水道事業を図ってまいります。
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