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【技術分類】2−2−1 応用技術/遠隔監視制御技術/ホームセキュリティ

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【技術分類】2−2−1 応用技術/遠隔監視制御技術/ホームセキュリティ
【技術分類】2−2−1 応用技術/遠隔監視制御技術/ホームセキュリティ
【技術名称】2−2−1−1
マルチメディア統合ビジュアル監視制御システム
【技術内容】
インターネット関連技術をはじめとする IT(情報技術)の適用領域は、映像、音声などのマルチメ
ディア、ネットワーク、及び情報処理の広範囲に及んでいる。映像監視システムにおいても、カメラ
監視映像情報とセンサやテレメータなどの数値データを IP 通信方式によるネットワーク上で統合通
信し、図 1 に示すように Web サーバ上でマルチメディア情報を統合処理するビジュアル監視制御シス
テムの技術がある。
従来の監視制御システムに対して、映像情報を積極的に活用することによって、運用者がより簡単
で的確な運用ができ、センサ信号の異常と連動した画面表示や、画像処理技術による映像情報の変化
点を検出して、異常検出するなどの活用方法もある。また、映像符号化技術そのものによって、映像
情報の色変化や動き変化を検出し監視に生かすアプリケーションも発展している。
【図】
図 1.ビジュアル監視制御システム例
出典:「マルチメディア統合ビジュアル監視制御システムの動向」、「東芝レビュー
2000 年 11 月 30 日、真崎俊雄、唐沢隆著、株式会社東芝発行、33 頁 図
システム例
【出典/参考資料】なし
― 239 ―
55 巻 11 号」、
ビジュアル監視制御
【技術分類】2−2−1 応用技術/遠隔監視制御技術/ホームセキュリティ
【技術名称】2−2−1−2
生活便利機能を組み込んだホームセキュリティシステム
【技術内容】
図 1 に示したシステムは、従来の防犯・防災のホームセキュリティ機能に加え、音声ガイド付きの
液晶タッチパネルから、各モードのアイコンをタッチするだけで外部ネットワーク接続により、メディ
カルサポート・救急情報・情報通信サービス・ホームバンキング・ホームショッピング・お知らせな
どの生活便利機能も利用できる。
主な機能は、以下の通りである。
1. オンライン防犯・防災サービス:「外出オンライン」「在宅オンライン」「在宅警備」の 3 タイプ
のセキュリティモードの設定を選択できる。各種センサが侵入や火災などの異常の遠隔監視を行
い、状況により関係機関に通報。
2. メディカルサポート:急病時に救急ペンダントや非常押しボタンを押すことで、救急サービスが
受けられる。また、メニュー画面からそれぞれアイコンを選択するとかかりつけの病院名や既往
症などの救急データを液晶画面に呼び出すことも可能。
3. その他、ホームバンキング、ホームショッピング等もネットワークセンタを経由で、可能。
【図】
図 1.生活便利機能を組み込んだホームセキュリティシステム例
出典:「業界初 各種生活便利機能を組み込んだ「SOK ホームセキュリティ」発売」、「ALSOK News」、
1998 年 4 月 15 日、綜合警備保障株式会社著、綜合警備保障株式会社掲載、
図
業界初各種
生活便利機能を組み込んだ「SOK ホームセキュリティ」発売、2006 年 2 月 27 日検索、
http://www.alsok.co.jp/news/press1998/sokhs.html
【出典/参考資料】なし
― 240 ―
【技術分類】2−2−1 応用技術/遠隔監視制御技術/ホームセキュリティ
【技術名称】2−2−1−3
IP ネットワークカメラの Web 閲覧と記録システム
【技術内容】
IPカメラはHTTPサーバを内蔵し、映像の出口としてEthernet※1などのネットワークインタフェース
を備えている。従来の防犯等に用いられる映像監視システムとIPネットワークとを統合したシステム
を構築でき、一般家庭での映像モニタリングシステムの構築を容易になし得る。IPカメラからの映像
と音声は、インターネットなどのIPネットワーク上の任意のクライアントから、汎用のWebブラウザを
用いて手軽にモニタ可能である。
図 1 は、Web ブラウザでの閲覧画面を示している。図に示すように一つのウインドウには、一台分
のカメラ映像しか表示できず、又動画の記録もできない。複数カメラ映像の管理・動画像の記録は防
犯等の業務用途では不可欠であり、そのための IP カメラ用の専用マネジメントソフトウェアも商品化
されている。
図 2 に複数カメラ映像の管理・記録に用いられるソフトウェアの一例を示す。この種のソフトウェ
アは、複数の IP カメラからの映像をハードディスク等に記録する機能を備えており、音声と映像とを
同時に記録し、記録した映像を日時等から検索して再生することが可能である。
【図】
図 1.Web ブラウザでの閲覧画面
出典:「ネットワークカメラとシステム」、「映像情報メディア学会誌
59 巻 5 号」、2005 年 5 月 31
日、狩野真之著、社団法人映像情報メディア学会発行、699 頁 図 3. Web ブラウザでの閲覧
画面
― 241 ―
図 2.IP カメラ映像記録ソフトウェア
出典:「ネットワークカメラとシステム」、「映像情報メディア学会誌
59 巻 5 号」、2005 年 5 月 31
日、狩野真之著、社団法人映像情報メディア学会発行、699 頁 図 4. IP カメラ映像記録ソフ
トウェア
【出典/参考資料】なし
※1「Ethernet」:富士ゼロックス株式会社の登録商標
― 242 ―
【技術分類】2−2−1 応用技術/遠隔監視制御技術/ホームセキュリティ
【技術名称】2−2−1−4
家庭内制御ネットワーク向け地震自動防災システム
【技術内容】
図 1 に、「家庭内制御ネットワーク向け自動防災システム(情報家電)
」の実証実験システムの全体
イメージを示す。同システムは、NPO 法人リアルタイム地震情報利用協議会(REIC)で開発されている
もので、地震が検知された後大きなゆれが到達する前の僅かな余裕時間を活用して、情報家電などを
制御し、予めアラームを出して生命を守る仕組みである。阪神淡路大震災の後整備された、全国規模
の地震観測データ網を使い、実用化に近づいている。
受信・算出・配信サーバで、REIC などから配信される緊急地震速報を受信する。宅内機器を設置し
ている兵庫県芦屋市までの主要動(S 波)到達時間・推定震度を算出し、家電機器管理サーバへ家電
機器制御信号を配信する。家電機器管理通信サーバは、各家庭内に設置されたホームコントローラを
介して、家庭内制御ネットワークに接続された家電などを以下のように制御する。
1. 熱源応用家電機器(LPG ガス遮断弁・電熱器等)の熱源の供給を遠隔遮断。
2. 高輝度 LED 避難口表示照明灯(避難誘導灯)の遠隔制御。
3. 電気(電子)錠・玄関ドアなどの避難扉を遠隔制御により開閉。
4. 在宅者警報告知装置により、地震の到達予測秒数・震度等を音声によって告知。
【図】
図 1.実証実験システムイメージ
出典:「ホームセキュリティ」、「映像情報メディア学会誌
59 巻 5 号」、2005 年 5 月 31 日、藤縄幸
雄著、社団法人映像情報メディア学会発行、714 頁 図 4. 実証実験システムイメージ
【出典/参考資料】なし
― 243 ―
【技術分類】2−2−1 応用技術/遠隔監視制御技術/ホームセキュリティ
【技術名称】2−2−1−5
携帯電話から家庭のカメラ画像がモニタリングできる JPEG MPEG-4 対応
ネットワークカメラ
【技術内容】
インターネットに接続し、携帯電話から家庭のカメラ画像がモニタリングできるネットワークカメ
ラのブロック図を図 1 に示す。主な特徴は、以下の通りである。
1. JPEG 画像と MPEG-4 動画も伝送可能なマルチフォーマット伝送が可能。
2. パン/チルト(PIT)メカも内蔵。
3. ソフトウェア画像圧縮により、JPEG に加えて低速回線においても動画伝送が可能な MPEG-4 にも
対応。
さらに、図 2 に示すように、ブラウザを搭載した携帯電話からもネットワークカメラの画像をモニ
タリングできる。
携帯電話からの画像送信要求を受けると、カメラ画像をキャプチャし、表示可能な画像サイズに変
更後、JPEG 形式で画像送信を行うことで画像のモニタリングを可能にした。
画像の更新は画面上にある更新ボタンを押下することで可能。
携帯電話のブラウザ上の操作画面によりカメラのパン/チルトおよびプリセット操作も可能で、見た
い場所を選択してモニタリングできる。
カメラにアクセスするためには、IP アドレスを知る必要があるが、 IP アドレスが変更されても定
期的に IP アドレスのチェックを行い、 IP アドレスとホスト名の対応をダイナミックに更新する
DDNS(Dynamic DNS)機能を搭載し、覚えやすい名前でカメラを指定することが可能。
【図】
図 1.機能ブロック図
※「Ethernet」:富士ゼロックス株式会社の登録商標
出典:「モニタリング監視向け JPEG
MPEG-4 対応ネットワークカメラの開発 (特集 セキュリティ)」、
「松下テクニカルジャーナル 49 巻 5 号」、2003 年 10 月 31 日、香田敏行、樋下正巳、渋井信
宏、梶野哲郎、矢崎浩、濱田準一著、松下電器産業株式会社発行、31 頁
図
― 244 ―
図 2. 機能ブロック
図 2.携帯電話画面
出典:
「モニタリング監視向け JPEG MPEG-4 対応ネットワークカメラの開発(特集 セキュリティ)」
、「松
下テクニカルジャーナル 49 巻 5 号」、2003 年 10 月 31 日、香田敏行、樋下正巳、渋井信宏、
梶野哲郎、矢崎浩、濱田準一著、松下電器産業株式会社発行、34 頁 図 7.
【出典/参考資料】なし
― 245 ―
携帯電話画面
【技術分類】2−2−1 応用技術/遠隔監視制御技術/ホームセキュリティ
【技術名称】2−2−1−6
センタ・サーバと連動したホームセキュリティ
【技術内容】
図 1 に、防犯機器ベンダや住宅メーカが運用するセンタ・サーバが、インターネット経由でユーザ
の携帯電話と家庭内のホーム・コントローラを仲介するホームセキュリティ・システムの全体図を示
す。
家庭内の各機器(照明、監視カメラ、電子錠、窓の開閉センサ、人感センサなど)は、ホーム・コ
ントローラに接続され、センサが異常を検知すると、ホーム・コントローラがインターネットを通し
てセンタ・サーバに通知し、登録されているユーザの連絡先に音声やメールが届く。監視カメラ画像
も、センタ・サーバ経由でユーザに送られる。
防犯機器ベンダや住宅メーカが運用するセンタ・サーバを仲介すれば、IPv6 などの直接制御・識別
用アドレスを各機器に割り当てる必要もないし、異常発生時にサービス提供会社の人的サービスとの
連携もとりやすい。
【図】
図 1.センタ・サーバと連動したホームセキュリティ全体図
出典:「家庭のネット化 防犯センサーや監視カメラに実需 白物家電と AV 機器は手探り続く」、「日
経インターネットソリューション
日経 BP 発行、22 頁 図 2.
2004 年 78 号」、2004 年 1 月 31 日、藤田憲治著、株式会社
インターネットを活用した防犯機器
【出典/参考資料】なし
― 246 ―
【技術分類】2−2−1 応用技術/遠隔監視制御技術/ホームセキュリティ
【技術名称】2−2−1−7
ブロ−ドバンドインターネットと Web カメラ利用の地域連携タウン
セキュリティ
【技術内容】
住宅団地の全家庭を対象に、光ファイバによるブロ−ドバンドインターネット環境を標準装備し、
住宅団地入り口や公園などに、WEB カメラを設置し、住民だけが ID とパスワードで子供の登校姿や安
全に遊んでいるかなどの防犯カメラの映像をインターネットで見ることができるシステムの全体図を
図 1 に示す。
住宅団地専用ホームページがサーバ上に設置されており、WEB カメラを選択するとカメラの設置場
所を示す街の地図が表示される、見たい場所をクリックするとその映像が映し出され、WEB カメラを
操作することもできる。例えば「砂場」を選択すると、カメラは砂場の方向に首を振り、ズームアッ
プする。カメラの操作は先着順となっていて、一定時間が過ぎると次の人に操作権が移り、誰も待っ
ていなければそのまま操作することができる。
専用ホームページには WEB カメラ以外にもお天気情報やタウン情報、コミュニティ情報などある。
全家庭には、共通のカメラ付きパソコンが設置され、それを利用して相互に TV 電話もできる。
また全家庭に人の体温を検知する人感センサが設置され、緊急時には警備員が駆けつけるシステム
になっている。
【図】
図 1.地域連携のタウンセキュリティ全体図
※「B フレッツ」:西日本電信電話株式会社及び、東日本電信電話株式会社の登録商標
出典:「NTT 西日本"光ソリューション事例"積水ハウス様「タウンセキュリティ・システム」」
、
「'光'
ソリュ-ション事例」、2003 年 10 月 23 日、西日本電信電話株式会社著、西日本電信電話株式会
社掲載、図 1.
システム・イメージ図、2006 年 2 月 27 日検索、
http://www.ntt-west.co.jp/solution/casestudy/hikari_case/11.html
― 247 ―
【出典/参考資料】
1)「タウンセキュリティ(要塞化する住宅団地)
」、「セキュリティ最前線(要塞化する住宅団地)
」、2004
年 10 月 12 日、株式会社日本システム評価研究所著、株式会社日本システム評価研究所掲載、2006
年 2 月 4 日検索、http://nsk-network.co.jp/siten041012.html
2)「広がるタウンセキュリティー」
、「月刊楽住/楽住/暮らし社会カテゴリ/関西発/YOMIURI ONLINE」、
株式会社読売新聞著、株式会社読売新聞掲載、2006 年 2 月 4 日検索、
http://osaka.yomiuri.co.jp/rakujyu/monthly/rm51029a.htm
3)「E-TOWN 光ファイバータウンで、セキュリティーもしっかりです」
、「リフレ岬 望海坂/大阪府 岬
町/分譲地/積水ハウス」
、積水ハウス株式会社著、積水ハウス株式会社掲載、2006 年 2 月 4 日検索、
http://www.sekisuihouse.co.jp/bunjou/kansai/misaki/concept_7.html
― 248 ―
【技術分類】2−2−1 応用技術/遠隔監視制御技術/ホームセキュリティ
【技術名称】2−2−1−8
センサ・ネットワークによる、ホームセキュリティ
【技術内容】
回線の敷設や電源の確保などの作業に煩わされることなく好きな場所にセンサノードを設置でき、
すぐに周りのセンサノードと家電向けの短距離無線通信規格の一つであるZIGBEE※1等で連携するセン
サ・ネットワーク技術を活用したホームセキュリティシステムの例を図1に示す。
煙やドアの開閉、人の接近などを感知、窓が割られたことを検知するセンサなど単機能のセンサノー
ドをユーザが個々の家庭に合わせて、自由に組み合わせて、ホームセキュリティシステムと連携させ、
異常発生時には、メールで携帯電話に通知したりできる。
【図】
図 1.センサ・ネットワークによる、ホームセキュリティ
※「ZIGBEE」
:Koninklijke Philips Electronics N.V.の登録商標
出典:
「将来像
無数のセンサーがヒトとコンピュータの関係を変える」、
「日経バイト
年 2 月 28 日、株式会社日経 BP 著、株式会社日経 BP 発行、18 頁 図 3.
261 号」、2005
センサー・ネットワー
クによる、ホームセキュリティ
【出典/参考資料】
1)「Zigbee Alliance Wireless Control That Simply Works」
、「Zigbee Alliance--Home Page」、Zigbee
Alliance 著、Zigbee Alliance 掲載、2006 年 2 月 4 日検索、http;//www.zigbee.org/
2)「近距離無線通信「ZigBee」の国内普及団体設立へ-沖電気、三菱電機など 10 社」、「MYCOM PCWEB
ニュース」、2005 年 5 月 23 日、Mainichi Communication Inc.著、Mainichi Communication Inc.掲
載、2006 年 2 月 4 日検索、http://pcweb.mycom.co.jp/news/2005/02/23/001.html
※1「ZIGBEE」:Koninklijke Philips Electronics N.V.の登録商標
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【技術分類】2−2−1 応用技術/遠隔監視制御技術/ホームセキュリティ
【技術名称】2−2−1−9
SIP(Session Initiation Protocol)による、ホームセキュリティ応用例
【技術内容】
SIP(Session Initiation Protocol)は、家庭と外を結ぶセッション管理プロトコルで、IP 電話のプ
ロトコルとして使われているが、リアルタイムの通知機能に優れ、ホームセキュリティにも適してい
る。
図 1 に、SIP をホームセキュリティに活用した例を示す。
インターフォン、監視カメラ、防犯センサには、それぞれ SIP 機能が搭載され、会社の PC 上の SIP
アプリケ−ションとインターフォン、防犯センサがまず接続し(SUBSCRIBE)
、センサ異常を検地する
と PC に知らされる(NOTIFY)、ユーザは監視カメラを制御して映像を見て異常の監視ができる。
SIP で提供される機能は、セッションのシグナリングであり、カメラ映像などのメディア通信は、
RTP などの別のプロトコルによって、エンド・ツー・エンドで行われる。
【図】
図 1 ビジュアル監視制御システム例
出典:「情報家電への SIP の応用」
、「SIP/UPnP 情報家電プロトコル」、2005 年 2 月 15 日、金森重友、
佐野勝大、斉藤允、阪田史郎著、株式会社秀和システム発行、185 頁 図 5-4. 家電制御の応
用例
【出典/参考資料】なし
― 250 ―
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