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ガーデナ市派遣を通して 馬欠場 雄人
ガーデナ市派遣を通して 馬欠場 雄人 僕は、この派遣でたくさんの笑顔を見てきた。ガーデナの人たちは、皆素敵な笑顔を持っている。 それは、まさに見ているこちらが元気になるような笑顔だ。以前から、僕は表情を作るのがどうしても 苦手で、彼らの持つ笑顔が羨ましくてたまらなかった。この笑顔はいったいどこから来るのだろう、僕は このことについて生活的側面と精神的側面の二つに絞って考えてみた。 まず、生活的側面についてだ。アメリカは自由の国、と言うように彼らは常に自由に動いている。 例えば朝食を食べるかどうか、シャワーを浴びる時間、余暇の過ごし方、それらは、すべて自由に選 択できた。朝起きてから夜寝るまで、何かを強制されるようなことはほとんどない。さきほど、余暇の 過ごし方と言ったが、彼らには余暇を精一杯楽しめる環境がそろっていた。家の前の広場のような 道路やプールの付いた裏庭や自分の思い通りに装飾した部屋など、全てが羨ましいものだった。彼 らの心が広く余裕があるように見えるのは、その生活ゆえなのではないだろうか。日本では中々真似 できない生活だが、とても魅力的だ。 次に精神的側面だ。彼らは個性がとてもあり、自分を強く主張する。ただ、それは排他的でも一 方的でもない主張だ。あなたはどう思うか?という問いが主張の後には決まってついてくる。そう、彼 らはとても聞き上手なのだ。僕にも話す機会を与えてしっかりと聞いてくれる。いろいろな人と話した が、皆例外なく聞き上手で、いつも楽しく会話ができた。僕の拙い英語を最後まで頑張って聞いて くれた彼らは、お互いに相手を尊重しあい、会話を弾ませることで自然と笑顔が出てくるのかもしれ ない。 ここまでガーデナの人々の素敵な笑顔の理由を考察してきたが、彼らの笑顔の理由をいくら考え たところで、生活環境など何もかも彼らと異なる僕は、それを他の方法で手に入れなければならな い。そして、いま出来ることで一番簡単なのは、笑顔を絶やさないことだと思う。これからその意識を 強く持って、僕も彼らのような笑顔を手に入れたい。(徐々に自然な笑顔になっていければ。。。) しかし、このようなアメリカの素晴らしい一面も気づけた一方で、日本の良さをアメリカで感じること もあった。それは食文化についてだ。アメリカの食事が嫌いだったわけじゃない。しかし、アメリカでは日 を重ねていくごとに日本の食事が恋しくなった。そう、アメリカの食事は僕の体にあまり合っていなかっ たのだ。毎日腹痛に悩まされた今回の派遣であったが、帰国後ようやく落ち着いてきた。健康や彩 に注意を払った日本の食文化は、とても偉大だ。 他にも、道の綺麗さや店での注文への対応など、細かいところで何度も日本のよさを感じた。日 本に行きたいと言っていたガーデナの友人たちにも、是非これを知ってもらいたい。次会うときまでに、 もっと自分の伝えたいことを自由に英語で表現できるようになっていたいと思う。 <終わりに> 僕にこのような機会を与えてくださった市川市国際交流協会の皆様、市川市国際交流課の皆 様、僕を受け入れてくださったガーデナの皆様、サポートしてくださった学生会の皆様、そして家族の 皆、本当にありがとうございました。また、今回の派遣で、様々なところで僕を救ってくださった宮木さ んと、派遣生の8人にも大変感謝しています。今後は、学生会として頑張っていくのでよろしくお願 いします。