...

広域バックボーンと通信機器を一括提供する 広域ストレージネットワーク

by user

on
Category: Documents
0

views

Report

Comments

Transcript

広域バックボーンと通信機器を一括提供する 広域ストレージネットワーク
NTT コミュニケーションズ
広域バックボーンと通信機器を一括提供する
広域ストレージネットワークサービス「WIDE SAN」
ストレージネットワーキングに
特化したネットワークサービス
トワークサービスの必要性が高まっ
イなどの通信機器も提供するので、
ている。
包括的な運用管理を行うことができ
NTT コミュニケーションズ㈱
るストレージ専用サービスである。
これまで、ESCON などのチャネ
(以下、NTT Com)は、このよう
またネットワークは、NTT Com の
ル通信によってメインフレームの世
な広域・広帯域ネットワークサービ
閉域 Ethernet 網を利用するので、
界では当り前とされてきたストレー
スへのニーズに対して、ストレージ
セキュアで高品質な通信を実現。そ
ジネットワーキングの世界が、FC
ネットワーキング環境を広域に展開
して、利用可能なインタフェースは、
(ファイバチャネル)SAN の登場に
する、広域ストレージネットワーク
FC、ESCON、Ethernet など。帯
よりオープンシステムにも急速に拡
サービス「WIDE SAN」を提供し
域メニューは、ストレージネットワ
がり、大容量のディスク装置やテー
ている。
ーキングに適した帯域確保型
プ装置は、SAN を介してサーバと
接続されるようになってきた。この
動きと併行して、インターネットを
(10Mbps ∼ 1Gbps)専用線タイプ
2 つの SAN をセキュアで
高品質な閉域 Ethernet 網で接続
から目的に応じて選択することがで
き、提供エリアは、ほぼ全国に対応
介したオンラインバンキングシステ
WIDE SAN は 、 2 つ の 離 れ た
ムなどの障害が多発する中で、ビジ
SAN 同士の接続を実現する広域ス
ネスコンティニュイティ(ビジネス
トレージネットワークサービスで、
は次のとおりである。
の継続性)の重要性も議論されるよ
従来の通信ネットワークに加えて、
● 2 拠 点 の SAN 環 境 を Point to
うになってきた。この動きは米国の
接続先サイトには FC-IP ゲートウェ
している。
この WIDE SAN のサービス概要
Point で接続
同時多発テロをきっかけに勢いを増
し、データ喪失による企業存続の危
お客様拠点
お客様拠点
機への意識が高まり、現在では、デ
インターネット
(OCN等)
ータの遠隔地へのレプリケーション
やバックアップに取り組む企業が増
LAN
(Ethernet)
LAN
(Ethernet)
インターネット
(IP-VPN、e-VLAN等)
えている。また、企業の合併などに
「WIDESAN」適用領域
よるシステム統合/移転プロジェク
トの中では、既存システムが持つ大
量データを安全かつ迅速に新システ
ムに移行することが不可欠になって
広帯域NW for 「WIDE SAN」
SAN
(FC/ESCON)
SAN
(FC/ESCON)
FC(ESCON)/IP
ゲートウェイ
FC(ESCON)/IP
ゲートウェイ
WIDE SAN
きた。このようなことから、ストレ
ージに特化した広域・広帯域のネッ
116
図 1 「WIDE SAN」サービスコンセプト
2004 Vol.41 No.10
広域バックボーンと通信機器を
一括提供する広域ストレージ
ネットワークサービス
「WIDE SAN」
・2拠点間を NTT Com 超広帯域ネ
ットワークで End To End で接続
「WAIDE SAN」
し、広域ストレージネットワーキ
◎豊富な検証実績、検証環境
○ストレージ関連ベンダーとのパートナーシップ
○FC SANに関する高品質な技術支援
設計フェーズ
(技術検証等)
△回線とSAN環境との個別検証
△機器のNI/SIコストが発生
△Ethernetレベルの技術支援のみ
◎回線手配から機器調達までワンストップ
○FCインタフェースをEnd to Endで開通
○安価なイニシャルコスト
導入フェーズ
(開通工事等)
△回線、機器の個別の機器調達・保守契約
△回線工事と機器SIの個別スケジュール調整
△回線、機器の個別の接続試験
◎回線、機器の一元保守窓口、故障対応
○監視端末をユーザー拠点に設置し定常監視
○利用帯域変更への柔軟な対応
運用フェーズ
(監視・保守等)
△回線、機器の個別の保守窓口、故障対応
△機器の固定資産・リース資産保有
△監視環境はユーザーが準備
ングを実現
・ FC(ESCON)<−> IP の変換
技術を使用して、離れた拠点間の
SAN 環境をシームレスに接続
・国内で使用されている主な変換装
従来のソリューション「機器調達+回線」
置を全てサポート
・遠隔バックアップや遠隔レプリケ
図 2 従来のソリューションとの比較
ーションなど、ディザスタリカバ
ためのディザスタリカバリソリュー
リの実現に求められる高速/広域
ションとして利用するケース。もう
性/柔軟性を低コストで実現
1つは、大規模システムの統合やデ
大幅に削減することができる。
最適な接続構成を提案
●シンプルなメニュー体系
ータセンターの移転に伴い、半年や
・提供帯域は 100Mpbs から 1Gbps
1年といった限られた期間内に大容
NTT Com は、WIDE SAN を提
(100Mpbs 以上での中間帯域の提
量データ転送のインフラが必要なケ
供するにあたり、「広域ストレージ
ースである。
ネットワーク検証設備」を設置し、
供も可能)
・サービスクラスは、帯域確保型/
24時間 365日保守のみ
・提供インタフェースは、FC
(ESCON)/Ether
また WIDE SAN は、いきなり広
各ベンダーの機器およびソフトウェ
域 SAN の導入を行うのではなく、
アの相互接続性やパフォーマンス検
現実的なアプローチから利用できる
証を重ねて、信頼性を確保した上で、
ようになっている。例えば、多くの
サービスの提供を開始した。
・利用形態に応じた接続タイプ
企業では、ディザスタリカバリの前
またサービス提供後は、設計・導
(CNT、INRANGE、Nishan)
にまず集中化を考えている場合があ
入時のテクニカルサポートとして、
●1年未満の短期利用にも対応
り、移転・統合に伴うニーズはかな
新たに設置した検証設備「汐留スト
・システム移転、システム統合の際
り高いものがある。このようなニー
レージマネジメントラボ」にて、ス
ズに対しては、短期貸しのメニュー
トレージ関連各社とのパートナーシ
・6 ヵ月間、9ヶ月間の利用が可能
を用意している。これにより、これ
ップによる、ストレージ関連機器の
●高信頼性
までテープに記録してトラック等で
最適な接続構成を提案。さらに、豊
・国内主要ストレージベンダーとの
物理的に移動させていた重要なデー
富な検証実績をもとに、データ転送
タを、セキュアで高品質なネットワ
量やトランザクション処理能力など
ークで転送できるので、データの流
のストレージのスループット設計を
出や損失などのリスクを軽減し、同
サポートしている。
のデータ移行ニーズに対応
接続テスト済み
リスク回避とコスト削減が可能
時に作業の効率化を図ることができ
現在、WIDE SAN は、主に2つ
る。さらに、導入までのプロセスの
の用途で利用されている。1つが拠
短縮化が可能なので、その他の作業
点間の SAN で広域バックアップや
に多くの時間や人材を割り当てるこ
遠隔レプリケーションを行い、ビジ
とができ、ネットワークインテグレ
ネスコンティニュイティを実現する
ーション等にかかるコストと時間を
2004 Vol.41 No.10
<お問い合わせ先>
NTTコミュニケーションズ㈱
ITマネージメントサービス事業部
ビジネス基盤サービス部
TEL:03-6800-8011
URL:http://www.ntt.com/itms
117
Fly UP