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内科学(脳卒中医学-Stroke and Cerebrovascular Medicine-) Ⅰ
内科学(脳卒中医学-Stroke and Cerebrovascular Medicine-) Ⅰ 教育の基本方針 脳卒中医学は、杏林大学病院脳卒中センターにおける診療活動と密接にリンクしており、 日々の臨床で生じた疑問点に対し、自ら仮説をたて、それを解き明かしていくことを基本と する。このため臨床例に基づいた治療法や、臨床に役立つ基礎研究であることを大切にし、 各自が「理論的思考」と「真理追究のための方法論」を構築できる能力を養成する。 Ⅱ 年次毎の到達目標 救急および病棟での診療チームの一員として、脳卒中の急性期対応、病態把 1年次 握、的確な治療選択を習得する。臨床現場での疑問点から各自の研究テーマを 見出す。 2年次 脳卒中の病因と病態に関する研究手法を習得し、研究計画を立案する。脳卒中 専門医資格を取得する。 3年次 研究計画に則って研究を実施し一定の成果を目指す。 4年次 研究成果を原著論文とする。学位所得。 Ⅲ 担当教員・研究テーマ 教 授 脳梗塞の急性期画像診断に基づく治療法の開発 虚血性脳卒中に対する抗血栓療法の最適化 遺伝性脳卒中の病態解明 平野 照之 Ⅳ 研究指導補助教員 講 師 海野 佳子 鈴木 理恵子 Ⅴ 授業科目一覧 種別 科目名 単位 開講時期 講義・演習 講義・演習 4 半期 実験・実習 実験・実習 8 通年 課題研究 8 通年 研究論文演習 4 通年 専門分野 共通科目 標準履修年次 1年次 2年次又は、 1-2年次 3年次又は、 2-3年次 3年次又は、 4年次 開 講 年 度 科 目 名 担 当 教 員 曜日・時限等 教 室 等 教 育 の 基 本 方 針 2016 開講時期 半期 標準履修年次 単位 1年次 4 講義・演習 平野照之 春学期: 水曜日 2・5時限( 10:30-11:45・16:00-17:15) 秋学期: 水曜日 2・5時限( 10:30-11:45・16:00-17:15) 3-4病棟カンファレンスルーム 臨床の現場で生じた疑問に対し、自ら仮説をたて、それを解き明かしていくこ とが研究の基本であり、臨床へのフィードバックを念頭においた研究を遂行す る技術・能力を養成する。 到 達 目 標 1.脳卒中医学に関する幅広い知識を習得する。 2.虚血性脳血管障害の診断プロセスを理解し、適切な治療を実践できる。 3.出血性脳血管障害の診断プロセスを理解し、適切な治療を実践できる。 4.脳卒中画像診断を迅速・正確に読影できる。 5.脳卒中の急性期治療を、エビデンスに基づいて正確に説明できる。 学 習 内 容 脳卒中医学に関する最新の英語原著論文を抄読し、研究目的、方法、結果につ いて理解し、当該研究の意義、問題点、残された課題について討論する。 授 業 計 画 準備学習と 授 業 外 の 学 習 方 法 講義内容 担当 春学期 回数 第1回 脳血管障害総論:疫学と病型分類 平野 04/13 第2回 脳血管障害の病態生理 平野 04/20 第3回 脳血管障害の危険因子 平野 04/27 第4回 画像検査と診断手順 平野 05/11 第5回 脳卒中の評価スケール 平野 05/18 第6回 脳梗塞総論 平野 05/25 第7回 脳梗塞各論 平野 06/01 平野 06/08 第8回 急性期血行再建療法 平野 06/15 第9回 脳梗塞の急性期管理,抗血栓療法 平野 06/22 第10回 脳出血,くも膜下出血 平野 06/29 第11回 脳卒中に対する外科治療 平野 07/06 第12回 脳卒中ケアユニット 平野 07/13 第13回 遺伝性脳卒中 平野 07/20 第14回 無症候性脳血管障害 平野 07/27 第15回 まとめ 授業計画のテーマについて事前に文献などを調べてくること。 学習指導書等に挙げた文献・参考書等を学期中に読むこと。 専門領域における他科のカンファレンスに参加し知識を深める。 秋学期 09/28 10/05 10/12 10/19 10/26 11/02 11/09 11/16 11/30 12/07 12/14 12/21 01/18 01/25 02/08 学習指導書 (テキスト・参考文献等) Grotta JC, Albers GW, Broderick JP, et al. (eds) Stroke: Pathophysiology, Diagnosis, and Management, 6th ed. Saunders 2015 田川皓一(編)脳卒中症候学 西村書店 2010 平山恵造、田川皓一(編)脳血管障害と神経心理学(第2版)医学書院 2013 日本神経学会用語委員会編 神経学用語集改訂第3版 文光堂 2008 成 績 評 価 方 法 カンファレンスや回診における口頭試問(40%) 講義内容についてのレポート提出(30%)、学会発表および論文作成(30%) 成 績 評 価 基 準 以下、URLの「5.成績評価」を参照 http://www.kyorin-u.ac.jp/univ/graduate/medicine/aboutus/outline/ 備 上記の日時に参加できない者は、協議の上で具体的な時間割を決定する。 質問等の受付は随時。 連絡先;平野(内線5711、Email;[email protected]) 抄読会、症例検討会には必ず出席すること。 考 開 講 年 度 科 目 名 担 当 教 員 等 2016 開講時期 通年 標準履修年次 2年次又は、1-2年次 単位 8 実験・実習 研究テーマにより決定する。 履修者の研究内容によって個別に指導を行う。 ※参加が難しい場合には各ケースで協議のうえ具体的な時間割を決定する。 SCU、3-4病棟、脳神経系外来、救急外来 教 育 の 基 本 方 針 広い見地に立った研究を遂行できるよう、脳卒中医学において必要とされる専 門知識と技能を培い、適切な情報の収集と分析ができるようになる。 到 達 目 標 1.臨床実習において治療に参加し、知識および技術を習得する。 2.rt-PA静注療法を適切に実施できる。 3.急性期血行再建療法の手技を理解し、適応を判断できる。 4.脳出血の手術適応および急性期管理ができる。 5.頸動脈狭窄症についての内科管理、外科治療、血管内治療を説明できる。 学 習 内 容 脳卒中診療チームの一員として、脳卒中急性期から慢性期にかけての診断、治 療についてエビデンスに基づいた診療プロセスを実践する。 曜日・時限等 教 室 履修者の研究内容によって個別指導を行う。 授業計画 準備学習と 授業外の 学習方法 学習した実習手技を繰り返し行い、安定で信頼性の高い技術を修得する。 研究テーマに沿った原著論文を読み疑問点を抽出すること。 学習指導書等に挙げた文献・参考書等を学期中に読むこと。 専門領域における他科のカンファレンスに参加し知識を深める。 学習指導書 (テキスト・参考文献等) Grotta JC, Albers GW, Broderick JP, et al. (eds) Stroke: Pathophysiology, Diagnosis, and Management, 6th ed. Saunders 2015 峰松一夫(監)横田千晶(編)脳卒中レジデントマニュアル第2版 中外医学 社 2013 豊田一則(編)脳梗塞診療読本 中外医学社 2014 日本神経学会用語委員会編 神経学用語集改訂第3版 文光堂 2008 成 績 評 価 方 法 実習内容のレポート提出(50%)ならびに口頭試問の実施(50%) 成 績 評 価 基 準 以下、URLの「5.成績評価」を参照 http://www.kyorin-u.ac.jp/univ/graduate/medicine/aboutus/outline/ 備 上記の日時に参加できない者は、協議の上で具体的な時間割を決定する。 質問等の受付は随時。 考 開 講 年 度 科 目 名 担 当 教 員 等 2016 開講時期 通年 標準履修年次 3年次又は、2-3年次 単位 8 課題研究 研究テーマにより決定する。 履修者の研究内容によって個別に指導を行う。 ※参加が難しい場合には各ケースで協議のうえ具体的な時間割を決定する。 3-4病棟カンファレンスルーム、2病棟2階SCUスタッフルーム 教 育 の 基 本 方 針 脳卒中医学としての臨床における未解決の問題から研究テーマを発想し、先行 研究と最新のエビデンスを理解して自ら情報収集と分析を行う。 到 達 目 標 1.自ら立案した研究計画にそって研究を実行できる。 2.正しく統計処理ができる。 3.結果を科学的に解釈し、的確な図表にまとめられる。 4.仮説に対して整合性のある考察を加えることができる。 5.学会や医学研究科での研究報告会で発表できる。 学 習 内 容 基本的な研究計画の作成方法を学び、倫理的社会的配慮をもって、計画を遂行 する。文献検索により、先行研究や類似研究の情報を収集し、自らの研究結果 との比較検討を行う。また、それらを指導教員と協議する。 授 業 計 画 第 1- 10回 先行研究について 第 11- 20回 研究方法の検討 第 21- 99回 研究テーマに沿ったデータ収集と解析 第100-120回 学術集会における情報開示 曜日・時限等 教 室 準備学習と 授業外の 学習方法 学習指導書 (テキスト・参考文献等) 研究テーマに沿った原著論文を読み疑問点を抽出すること。 学習指導書等に挙げた文献・参考書等を学期中に読むこと。 専門領域における他科のカンファレンスに参加し知識を深める。 Grotta JC, Albers GW, Broderick JP, et al. (eds) Stroke: Pathophysiology, Diagnosis, and Management, 6th ed. Saunders 2015 日本臨牀増刊 最新臨床脳卒中学 上・下巻 日本臨牀社 2014 日本神経学会用語委員会編 神経学用語集改訂第3版 文光堂 2008 成 績 評 価 方 法 研究成果の中間発表(60%)、学会発表(40%) 成 績 評 価 基 準 以下、URLの「5.成績評価」を参照 http://www.kyorin-u.ac.jp/univ/graduate/medicine/aboutus/outline/ 備 指導教官と緊密に連絡をとること。 抄読会、症例検討会には必ず出席すること。 考 開 講 年 度 科 目 名 担 当 教 員 曜日・時限等 教 室 等 2016 開講時期 通年 標準履修年次 3年次又は、4年次 研究論文演習 研究テーマにより決定する。 履修者の研究内容によって個別に指導を行う。 ※各ケースで協議のうえ具体的な時間割を決定する。 3-4病棟カンファレンスルーム、2病棟2階SCUスタッフルーム 単位 4 教 育 の 基 本 方 針 脳卒中医学としての臨床における未解決の問題から研究テーマを発想し、先行 研究と最新のエビデンスを理解して自ら情報収集と分析を行う。 到 達 目 標 1.研究の成果を原著論文とする。 2.国内外の学会で発表を行い、質疑応答に的確に応えられる。 3.医学博士論文の完成。 学 習 内 容 研究テーマによって決定する。 授 業 計 画 第 1-10回 論文データ収集 第11-24回 引用文献選抜、結果の解釈とノイエスの明確化、考察 第25-30回 学位論文作成 準備学習と 授業外の 学習方法 学習指導書 (テキスト・参考文献等) 今回指導した内容に基づき次回までに論文原稿の当該箇所を修正しておくこ と。 Grotta JC, Albers GW, Broderick JP, et al. (eds) Stroke: Pathophysiology, Diagnosis, and Management, 6th ed. Saunders 2015 日本臨牀増刊 最新臨床脳卒中学 上・下巻 日本臨牀社 2014 日本神経学会用語委員会編 神経学用語集改訂第3版 文光堂 2008 成 績 評 価 方 法 論文の作成(100%) 成 績 評 価 基 準 以下、URLの「5.成績評価」を参照 http://www.kyorin-u.ac.jp/univ/graduate/medicine/aboutus/outline/ 備 指導教官と緊密に連絡をとること。 抄読会、症例検討会には必ず出席すること。 考