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ムーヴ/LA100S〔エアバッグコンピュータとフロントエアバッグセンサ〕
リペアインフォメーション 書簡 No. RI-11-0094 件名 エアバッグコンピュータとフロントエアバッグセンサ 調査対象 メカニカル 車名 ダイハツ ムーヴ 型式 LA100S 年式 平成23年 1/7 エアバッグ ダイハツ ムーヴ(LA100S)の場合、前面衝 突時の乗員保護装置として、運転席・助手席エ アバッグ、運転席・助手席シートベルトプリテ ンショナが全グレードに標準装備されていま す。 この、前面衝突時の衝撃値を感知するフロント エアバッグセンサと、エアバッグ構成部品を統 括するエアバッグコンピュータについて紹介 します。(写真 1) 注意:作業はダイアグノーシスコードの確認を行った後、イグニッションスイッチを“LOCK” 状態で、バッテリのマイナス端子を切離し 90 秒以上経過してから開始します。 (ダイハツ ム ーヴ修理書 A 巻より) エアバッグコンピュータ 取外作業要領・締結部 エアバッグコンピュータは車室内、エアコンユ ニット下(黄色い付け部)取付けられています。 (写真 2) リペアインフォメーション 2/7 エアバッグコンピュータを取外すには、赤で色 付けしたトリムを取外します(写真 3) 1. ①インストルメントパネルアンダカバーサ ブ Assy №1 を取外します。(写真 3) 2. ②インストルメントパネルフィニッシュパ ネルロワーを取外します。(写真 3) 3. ③ ポ ジ シ ョ ン イ ン ジ ケ ー タ ハ ウ ジ ン グ Assy を取外します。(写真 3) 4. ④インストルメントクラスタフィニッシュ パネルサブ Assy ロワーセンタとヒータコ ントロール Assy を一体で取外します。 (写 真 3) 5. ⑤インストルメントクラスタフィニッシュ パネル Assy を取外します。(写真 3) 6.エアバッグコンピュータの接続されるコネク タ(赤△部)2 箇所を切離し、エアバッグコン ピュータを固定しているボルト(赤○部)3 本 を取外し、エアバッグコンピュータを車両から 取外します。 (写真 4) 車両から取外したエアバッグコンピュータと付属品(写真 5) 1. エアバッグコンピュータ 2. インストルメントパネルフィニッシュパネ ルロワー 3. ポジションインジケータハウジング Assy 4. インストルメントクラスタフィニッシュパ ネルサブ Assy ロワーセンタとヒータコン トロール Assy 5. インストルメントクラスタフィニッシュパ ネル Assy リペアインフォメーション 3/7 補給形態(写真 6) カッコ内は 2012 年 3 月現在の参考品番ですが、車両仕様によって品番が異なる可能性も考 えられるため、車両ごとにご確認ください。 エアバッグコンピュータ Assy (参考品番:89170-B2460-) フロントエアバッグセンサ 取外作業要領・締結部 この車両のフロントエアバッグセンサは右ラジエータサポートに取付けられています。(写 真 7 の黄○部、写真 8 の黄○部) 1. フロントバンパカバーを取外します。写真 は左右フェンダライナ取外状態です。 (写真 7) フロントエアバッグセンサの取付位置は写 真の黄○部です。(写真 7.8) リペアインフォメーション 4/7 2. フロントエアバッグセンサに接続されるコ ネクタ(赤△部)を切離し、フロントエア バッグセンサを固定するボルト(赤○部)1 本を取外し、フロントエアバッグセンサを 車両から取外します。 (写真 9) 取外したフロントエアバッグセンサと付属品(写真 10.11) ① フロントバンパ ② フロントエアバッグセンサ 補給形態(写真 12) カッコ内は 2012 年 3 月現在の参考品番です。 フロントエアバッグセンサ (参考品番:89173-B2190-) リペアインフォメーション 5/7 損傷診断・点検方法・取替基準〔ダイハツ ムーヴ修理書より〕 エアバッグウォーニングランプ 1. イグニッションスイッチを ON したとき、ウォーニングランプが点灯するか確認する。 2. イグニッションスイッチを ON してから、約 6 秒後、ウォーニングランプが消灯すること を確認する。 ・ イグニッションスイッチを ON してから約 6 秒後もウォーニングランプが点灯し続 ける場合はエアバッグシステムに不具合が発生しています。 ・ イグニッションスイッチを ON してから約 6 秒後も時々点灯する場合は、ウォーニ ングランプ系統の短絡、アース短絡または断線が考えられる。 ・ イグニッションスイッチが LOCK または ACC でも点灯する場合は、電源系または コンビネーションメータの故障が考えられます。 ステアリングホイールパッド 次の項目に該当する場合はステアリングホイールパッドを取替えます。 ・ ステアリングホイールパッドが展開した場合 ・ ステアリングホイールパッド展開面に傷や亀裂がある場合 ・ コネクタ、ハーネスにすり傷、ひび割れまたは破損がある場合 ・ ステアリングホイールパッドにグリース、水、洗浄剤やオイルなどが多量に付着して いる場合 ・ ステアリングホイールパッドを落として損傷させた場合 スパイラルケーブル 次の項目に該当する場合はスパイラルケーブルを取替えます。 ・ ステアリングホイールパッドが展開した場合 ・ スパイラルケーブルを落下させた場合 ・ コネクタ部にすり傷、ひび、割れがある場合 ・ スパイラルケーブルに変形、ひび、割れがある場合 ・ ハーネス部に損傷がある場合 ステアリングホイールパッドとステアリングホイール 次の項目に該当する場合はステアリングホイールパッドとステアリングホイールを取替えま す。 ・ ステアリングホイールパッドとステアリングホイールが干渉して取付が困難な場合 ・ ステアリングホイールパッドとステアリングホイールに取付け時の隙間が一定でな い場合 リペアインフォメーション 6/7 ・ ステアリングホイールのブラケットが変形している場合 注意:ステアリングホイールのブラケット部が変形している場合、修理は行わず新品 に取替えます。 インストルメントパネルパッセンジャエアバッグ 次の項目に該当する場合はインストルメントパネルパッセンジャエアバッグを取替えます。 ・ インストルメントパネルパッセンジャエアバッグが展開した場合 ・ インストルメントパネルパッセンジャエアバッグ展開面に傷つき、亀裂がある場合 ・ コネクタ、ハーネスにすり傷、ひび割れ、または破損がある場合 ・ インストルメントパネルパッセンジャエアバッグにグリース、水、洗浄剤、オイルな どが多量に付着している場合 ・ インストルメントパネルパッセンジャエアバッグを落として損傷させた場合 ・ インストルメントパネルパッセンジャエアバッグのブラケット部、およびインストル メントパネルリインホースメントブラケット部が変形している場合 注意:インストルメントパネルパッセンジャエアバッグのブラケット部およびインス トルメントパネルリインホースメントブラケット部が変形している場合は、修理は行 わずに新品に取替えます。 左右フロントシートアウタベルト 次の項目に該当する場合はフロントシートアウタベルトを取替えます。 ・ プリテンショナ機構が展開した場合 ・ プリテンショナ機構日展開の軽微なものを含め、衝突などで車両が損傷した場合 ・ フロントシートアウタベルトのプリテンショナ機構部分に傷つき、亀裂がある場合 ・ コネクタ、ハーネスにへこみおよび欠けなどがある場合 ・ フロントシートアウタベルトのプリテンショナ機構部分にグリース、水、洗浄剤、オ イルなどが多量に付着している場合 ・ フロントシートアウタベルトのプリテンショナ機構部分を落として損傷させた場合 フロントシートエアバッグ 次の項目に該当する場合はフロントシートエアバッグを取替えます。 ・ 左右フロントシートエアバッグが展開した場合 ・ 左右フロントシートエアバッグ展開面に奇異ずつ黄、亀裂がある場合 ・ コネクタ、ハーネスにすり傷、ひび割れ、または破損がある場合 ・ 左右フロントシートエアバッグにグリース、水、洗浄剤、オイルなどが多量に付着し ている場合 ・ 左右フロントシートエアバッグを落として損傷させた場合 リペアインフォメーション 7/7 ・ 左右フロントシートエアバッグのブラケット部が変形している場合 カーテンシールドエアバッグ 次の項目に該当する場合はカーテンシールドエアバッグを取替えます。 ・ 左右カーテンシールドエアバッグが展開した場合 ・ 左右カーテンシールドエアバッグ展開面に傷つき、亀裂がある場合 ・ コネクタ、ハーネスにすり傷、ひび割れ、または破損がある場合 ・ 左右カーテンシールドエアバッグにグリース、水、洗浄剤、オイルなどが多量に付着 している場合 ・ 左右カーテンシールドエアバッグを落として損傷させた場合 エアバッグコンピュータ 次の項目に該当する場合はエアバッグコンピュータを取替えます。 ・ エアバッグが展開した場合 ・ エアバッグコンピュータを落下させた場合 ・ エアバッグコンピュータのコネクタ部に損傷、ひび割れがある場合 ・ エアバッグコンピュータに変形、ひび割れがある場合 フロントエアバッグセンサ、サイドエアバッグセンサ、サイドエアバッグリヤセンサ 次の項目に該当する場合はフロントエアバッグセンサ、サイドエアバッグセンサ、サイドエア バッグリヤセンサを取替えます。 ・ エアバッグが展開した場合 ・ フロントエアバッグセンサを落下させた場合 ・ フロントエアバッグセンサのコネクタ部にすり傷、ひび割れまたは破損がある場合 ・ フロントエアバッグセンサに変形、ひび割れがある場合 ・ ブラケット部の変形または塗装のはがれがある場合 ・ 連番の損傷またはラベルのはがれがある場合 ワイヤハーネスおよびコネクタ 衝突に巻き込まれた車両で以下の点検を行います。 ・ ダイアグノーシスコードを点検します ・ エアバッグ用ワイヤハーネスと露出した接触点の全てのワイヤハーネス上で、破損が ないか点検します ・ エアバッグ用ワイヤハーネスのコネクタにすり傷、ひび割れまたは破損がないか点検 します 以上