...

の・ほ・本 中学生

by user

on
Category: Documents
30

views

Report

Comments

Transcript

の・ほ・本 中学生
2013年版 宝塚市立中央図書館
『あと少し、もう少し』
瀬尾 まいこ/著 新潮社
中学校最後の駅伝は、堂々と勝って県大会にでたい。ずっとそう思ってきたのに、突然の陸上部
顧問の異動で、陸上とは無縁の頼りない先生のもとで駅伝に臨むことになってしまった。おまけに
メンバーは寄せ集め。それでも、走るには理由がある。みんなにも。1区から6区まで、それぞれの
思いをのせて襷を繋いでいく。その先に見えるものは?
『ムーミン谷の彗星』
トーベ・ヤンソン/作・絵 講談社
ムーミン谷では「彗星が落ちてくる」と大騒ぎ。ムーミントロールとスニフは、彗星を調べるために、
遠い天文台へと向かいましたが…。ムーミントロールとスナフキンが初めて出会ったときのおはな
し。ムーミン谷の仲間たちが次々と登場します。彗星の接近とともに緊張感が高まり、ラストまで目
がはなせません。
『戦争を取材する』
山本 美香/著 講談社
世界の戦場を取材して報道するジャーナリストの山本さんは、小柄で普通の女性。なぜ戦争を取
材するのか迷っていた時に、アフガニスタンで子どもを亡くした父親に言われました。「遠くまで来
てくれてありがとう。世界中のだれも私たちのことなど知らないと思っていた。忘れられていると
思っていた」…戦争ってなんだろう。山本さんは未来を担う10代の子ども達に問いかけています。
2012年、山本さんはシリアでの取材中、政府軍の銃撃を受けて亡くなりましたが、彼女の志と、未
来への伝言がこの本の中にあふれています。
『ラビットヒーロー』
如月 かずさ/著 講談社
特撮マニアの気弱な高校生、宇佐清春はひょんなことから、ご当地ヒーローキリバロンGのヒー
ローショーに、主役として出演することになった!!いろいろなことに自信のもてない宇佐だけど、これ
で何かが変わるかも??仲間とひとつのことをやり遂げる、これぞ青春!!
『戦火の馬』
マイケル・モーパーゴ/著 評論社
農場の少年アルバートと信頼関係で結ばれ、穏やかに暮らしていた馬のジョーイは、戦場の最前
線に送られることになった。過酷な戦場でも馬を愛する人と出会い、夢中で勤めを果たそうとする
ジョーイ。しかし、人々はあっけなく命を落としていく。イギリス軍からドイツ軍へ、運命に翻弄され
ながら様々な人との出会いを繰り返し、愛するアルバートとの再会を夢見るジョーイを待っていた
ものは…。
『お面屋たまよし』
石川 宏千花/著 講談社
御招山(おまねきやま)の小天狗・迅雷は、面作師の修業中である太良と甘楽の後をつけていた。
昔、御招山に捨てられていた二人を、天狗の頭目である隠(おん)様がずっと気にかけておられる
からだ。お面を売りながら諸国を回る二人は、妖面と呼ばれる不思議な面も扱っていた。なりたい
姿になれる、だが、面をはずせなくなれば人ならぬ者に変化し、この世から消し去られてしまうとい
う妖面。それでもその妖面をほしいという人々…。なかなかの面白さ。
『オレたちの明日に向かって』
八束 澄子/著 ポプラ社
そそっかしくてしょっちゅう車をぶつけては保険代理店の今井さんのお世話になっているオカン。そ
の今井さんが、ジョブトレーニングの一環として授業をすることになった。保険なんて自分たちに関
係ないと思ってたけど、ちょっとおもしろい? おれは、ジョブトレーニングの行先を今井さんの保険
代理店にして、俄か保険屋修行をすることに。でも保険ってあの保険金殺人の保険だから、やっぱ
りハードないろいろがあるわけで…。
兵庫県でいうなら「トライやるウィーク」ですね。ちょっと推理っぽさも青春も恋もあり。で、未来があ
る物語。
『ゴリラは語る』
山極 寿一/著 講談社
ゴリラは人間の「鏡」…群れで暮らすゴリラが、人間のように殺し合ったりしないのはナゼ?ゴリラ
をみていると、人間特有の問題が見えてきます。そして、解決のヒントまでも。へえ~、と驚いたり
納得したり、ユーモラスでかっこいいゴリラたちから教えてもらえることがたくさんあります。そして
人間につきつけられている課題も。
『ドレスを着た男子』
デイヴィッド・ウォリアムズ/作 福音館書店
デニスは学校一サッカーが上手だったが、母さんが出て行ってから家の中は滅茶苦茶になってし
まった。父さんは落ち込んでいるし、兄さんは怒っているし。気晴らしに買ったファッション誌に思い
がけず夢中になったデニスは、自分がドレスのようなきれいなものが好きだと知ってびっくりした。
そんな時、美人でファッションセンス抜群の上級生リサと出会った…。ただ好きだからドレスを着て
みたデニス。「男子がドレスを着るなんて」という価値観は絶対なの?自分自身の殻をやぶり目を
開いて世界を見ること。それは周りの友達や大人たちをも変えていく力になるんだ!
『リアル・ファッション』
ソフィア・ベネット/著 小学館
ノニーはファッションに夢中。奇抜なセンスは優等生エディに不評だけど、友だちの女優・ジェニー
が着なきゃいけない朋に比べたらずっといい。ある日ノニーが出会った少女クロウは、内戦のウガ
ンダからイギリスに避難してきたのだが、朋作りの天才だった。ノニーはクロウの才能を多くの人に
知ってもらうために動き出す。華やかな世界を支える裏方のすごさや楽しさが伝わってきます。
『ペッパー・ルーと死の天使』
ジェラルディン・マコックラン/作 偕成社
おばさんの話によれば、ペッパー・ルーは、生まれたときに「14歳までに死ぬ」と予言されていた。
死ぬことばかり聞かされて育てられたルーは、14歳の誕生日、父のふりをして船に乗り込み死の
天使から逃げ出した。けれども行く先々で災難に見舞われ、死の天使の影がつきまとう。ペッ
パー・ルーは逃げ切れるのか? そもそも本当に死の天使は彼を捕まえようとしているのだろうか
…。波乱万丈ドタバタ大忙しの物語。ペッパー・ルーの純真さが感動を呼びます。
『フュージョン』
浜野 京子/著 講談社
親に感じた苛立ちを吹き払うように自転車を走らせていた朊花は、公園で縄跳びをしている3人の
同級生に出会う。2本の縄を操り軽やかに跳ぶダブルダッチ。朊花にとって初めて出会った「夢中
になれるもの」だった。共通点のなさそうな4人がダブルダッチを通して少しずつ深く結びついてい
く。空の下、2本の縄の中で風を感じて跳びながら…。
* このリストは、「“読む”を楽しむ」をテーマに、面白い本を集めています。(中学生向き)
* すべての本は、宝塚市立中央図書館・西図書館で所蔵し、貸し出し中の本は予約できます。
2013年10月 発行/編集・発行 宝塚市立中央図書館/電話 0797(84)6121
Fly UP