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ちゅーピーメルマガ - 一般社団法人広島県医師会
昭和 年 月 日 第 種郵便物承認 広島県医師会速報(第 号) 年(平成 年) 月 日( ) ちゅーピーメルマガ ★されど脱毛 抗がん剤を使用すると髪の毛が抜けることは、よく知られています。抗がん剤を受ける方には「髪 の毛はまた生えてくるから」と話をしていました。しかし、患者さんから「生えてきた髪が天然パー マになった。いつまで続くんですか」と真剣に聞かれ、返答に窮しました。髪質が変わることを知ら なかったのと、治療に直結する問題ではないので、脱毛についてあまり考えていなかったからです。 いろいろと調べてみましたが、時間の経過で髪質が元に戻ることが多いくらいしか分かりませんでし た。同時に脱毛についての対策、ケアのニーズがあることも知りました。脱毛は、見た目の問題でも ありますが、心の問題でもあり、社会生活において重要な部分を占めているということです。脱毛が、 がん患者の就労問題とも関連する重要な事項であることをあらためて認識した次第です。 (広島県医師会・野間 純)【 月 日㈯ 中国新聞セレクト】 ★心房細動と抗凝固薬 心房細動の患者さんでは脳梗塞が 倍程度に増加します。心臓内にできた血栓が脳に飛ぶためで、 心源性脳梗塞と呼ばれます。十数年前に当時の総理大臣や有名な元野球選手がこの病気にかかって 以来注目されるようになりました。血液が固まることをほどほどに抑える抗凝固薬の内服を続ける ことで、心源性脳梗塞をかなり予防することができます。他方、胃潰瘍などの出血の原因があれば、 出血しやすくなりますが、これを恐れるあまり適切な内服をしなければ心源性脳梗塞のリスクが高 まります。心源性血栓は大きな脳梗塞につながる特徴があり、命が助かっても重度の後遺症を残し ます。抗凝固薬が必要と医師から言われた方は、きちんと内服しましょう。 (広島県医師会・加世田 俊一)【 月 日㈯ 中国新聞セレクト】 ★膵臓(すいぞう)がんを早期発見するために 膵臓がんは、早期発見が難しく、治療法が進歩してきた現在でも、最も命を救うことが難しいが んの一つです。ただ、がんの大きさが センチ以下の小さいサイズで発見された場合は、かなりの 患者さんの命を救うことができます。膵臓がんを発見する検査法には、腹部超音波検査、コンピュー ター断層撮影(CT) 、磁気共鳴画像装置(MRI )、陽電子放射断層撮影装置(PETCT)などがあり ます。がんが小さい場合、がんそのものは見えにくいのですが、膵管(膵臓の中を走る管)の拡張 や、膵のう胞(袋)で発見されることも多いです。この膵管の拡張や、膵のう胞の発見はMRI での 検査が得意としています。膵臓がんの主な危険因子には喫煙、加齢、膵臓がんの家族歴、糖尿病、 肥満、慢性すい炎などがあります。いくつかの危険因子をお持ちの方は、かかりつけ医に相談し、 検査を受けられることをお勧めします。 (広島県医師会・國田 哲子)【 月 日㈯ 中国新聞セレクト】 ★伝染性軟属腫(みずいぼ) プールが始まるころになると、「みずいぼを取ってください」と言う子どもさんが増えます。み ずいぼとは、小さな白い光沢のある粒が皮膚にできて、感染して増えていくものです。ウイルス感 染症なので、取らないとプールに入れないという施設もあります。プールの水ではうつりませんが、 ビート板や浮輪、タオルでうつることがあります。治療法はピンセットでつまんで取るしかありま せん。消毒液を塗る▽はと麦茶を飲む▽木酢液を塗る―といった治療法もありますが確実ではあり ません。また、この病気は放置しても ~ 年で、免疫ができて治るとされています。ただ、放置し たため、湿疹反応を起こし、かき壊して、とびひになり、治療が大変になることもあります。 人いたら 人の経過がありますので個々の状態をよく見て治療方針を決めることが大事です。人 の話は当てになりません。 (広島県医師会・水野 正晴)【 月 日㈯ 中国新聞セレクト】