Comments
Description
Transcript
平成28年の干支(えと)
*栃木県立富屋特別支援学校鹿沼分校だより* 平成27年12月25日発行 平成27年度 第3号 ― 「平成28年の干支(えと)」 今年も、残りわずかとなりました。平成27年の干支「未年(ひつじ) 」 は、動物の羊(ひつじ)が群れをなすところから‘家族の安泰’や‘平和 に暮らす’ことを意味すると言われます。いかがですか、平成27年はそ のような年でしたか。 ところで、平成28年の干支は「丙申(ひのえさる)」です。丙申の漢 字は、 ‘成長して形が明らかになる’や、 ‘果実が成熟し固まっていく状態’ を意味するようです。平成28年は、児童生徒がこれまでがんばってきた ことが形となり、実が熟すような年となることを期待します。 「自立活動」は特別支援学校独自の教育形態であり、その目標が「個々の児童又は生徒が自立を目指 し、障害による学習上又は生活上の困難を主体的に改善・克服しようとするために必要な知識、技能、 態度及び習慣を養い、もって心身の調和的基盤を培う」と学習指導要領にあるように、特別支援学校に おける教育活動の根幹を担うものです。 今年度、鹿沼分校では、 「知的障害特別支援学校の自立活動における取り組み」を研究課題として日々 の教育実践を自立活動の視点から検討しています。 研究の進め方として、まず職員一人一人が研究事例を設定し「自立 活動指導シート」を作成しました。次に、研究事例の課題により自立 活動の6領域を基本とする4つのグループ(①心理的安定・人間関係 の形成、②身体の動き1、③身体の動き2・環境の把握、④コミュニ ケーション)に各職員が所属し、学部を超えて定期的に事例研究を進 めています。また、自立活動指導充実事業において、外部専門家に研 修会や各グループの事例検討会にて指導助言をいただくことでより深 い検討がなされています。 ◆研究推進にかかわる外部専門家の活用一覧◆ No 外部専門家 回数 助 言 内 容 1 小児科医 1 講演会「発達障害の特性に合わせた指導について」 2 作業療法士 3 3 言語聴覚士 2 ④コミュニケーション班事例検討会指導助言 4 理学療法士 2 ②身体の動き1班事例検討会指導助言 5 臨床心理士 2 ①心理的安定・人間関係の形成班事例検討会指導助言 6 教育センター指導主事 1 研修会「自立活動の指導について」 研修会「教材教具の活用」 ③身体の動き2・環境の把握班事例検討会指導助言 ■ユニホックとは? 6人ずつのプレーヤーからなる2チームでプレーします。 相手チームのゴールにス ティックを使ってボールをシュートして得点を競ったり、 シュートを防いだりするゲ ームです。体を接触させてはいけない、スティックを膝より上に上げてはいけない等 の簡単なルールがあります。 ■放課後練習 西中学校新世代型学習空間2階を使用して練習を行いました。コートのゴール後ろ2面分を、昨年度分校卒業 生が卒業制作で作った板で囲んで行います。板には「ガンバレ」や「ファイト」等の後輩への思いが記されてい ます。また、本来体育館で行う競技なので、体育館の雰囲気を味わわせるために、年3回、北犬飼体育館で特別 練習を行っています。 練習では、体力や技術の向上だけでなく、挨拶や返事、道具の準備や片付 け、道具を大切に扱うことや友達同士の関わり方、協力することの大切さ等 の指導も取り入れています。これらの練習を積み重ねていくことで、学習に も効果があり、苦手だったことに積極的に取り組んだり、道具を使うことで 目と手の協応動作がスムーズになったりする等の効果も見られます。 ■壮行会・表彰伝達式(報告会) 大会前の壮行会、大会後の表彰伝達式を、学校全体で行っています。壮行 会では、選手がユニフォームを着てそれぞれパフォーマンスをして入場をし たり、選手以外の児童生徒が応援団を結成して応援をしたりします。 表彰伝達式では、選手が全児童生徒の前でメダルと賞状をもらい、大会の 様子を映像で見ます。これらをとおして、小学部の児童に「かっこいい!や りたい!」という気持ちが芽生え、一つの「目標」になることもあります。 ■大会当日 平成27年12月13日(日) 、宇都宮市明保野体育館 試合 第1回戦 準決勝戦 対戦校・結果 試 合 の 様 子 鹿沼分校-足利中央 前半はかなり緊張した様子でしたが、先制点が入ると気持ちがほぐれ、2 2対0 鹿沼分校-南那須 0対4 3位決定戦 対0の完封勝利でした。 体格差がありましたが、生徒は怯むことなく必死にゴールを守り、チャン スがあればシュートを何度も打ちました。得点をされても下を向くことな く「がんばるぞ!」と言葉を掛け合い最後まで試合に集中していました。 ここ4年間一度も勝ったことのない強敵です。終始一進一退の攻防が続き 鹿沼分校-今 市 ました。残り時間3分くらいにキーパーから放たれたシュートが相手ゴー 1対0 ルのネットを揺らし先制点を獲ることができました。最後まで1点を死守 して、二年連続3位を勝ち取ることができました。