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表紙 - Morningstar

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表紙 - Morningstar
EDINET提出書類
バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
【表紙】
【提出書類】
四半期報告書
【根拠条文】
金融商品取引法第24条の4の7第1項
【提出先】
関東財務局長
【提出日】
平成24年9月6日
【四半期会計期間】
2012年度第2四半期
(自 2012年4月1日 至 2012年6月30日)
【会社名】
バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション
(Bank of America Corporation)
【代表者の役職氏名】
アソシエイト・ジェネラル・カウンセル
ロス・E・ジェフリーズ
(Ross E.Jeffries, Associate General Counsel)
【本店の所在の場所】
アメリカ合衆国 28255 ノース・カロライナ州 シャーロット バンク・オブ・アメリカ・コーポレート・センター、Nトライ
オン・ストリート100
(Bank of America Corporate Center, 100 N. Tryon Street,
Charlotte, North Carolina, 28255 U.S.A.)
【代理人の氏名又は名称】
弁護士 田中 収 / 吉井 一浩
【代理人の住所又は所在地】
東京都港区六本木一丁目6番1号 泉ガーデンタワー
アンダーソン・毛利・友常法律事務所
【電話番号】
(03)6888-1000
【事務連絡者氏名】
弁護士 福家 靖成/菅 隆浩/矢田 宗介
【最寄りの連絡場所】
東京都港区六本木一丁目6番1号 泉ガーデンタワー
アンダーソン・毛利・友常法律事務所
【電話番号】
(03)6888-1000
【事務連絡者氏名】
弁護士 福家 靖成/菅 隆浩/矢田 宗介
【縦覧に供する場所】
株式会社東京証券取引所
(東京都中央区日本橋兜町2番1号)
(注) 1 本書中「当社」、「バンク・オブ・アメリカ」とあるのは、文脈によりバンク・オブ・アメリカ・コーポレーション
又はバンク・オブ・アメリカ・コーポレーション及びその連結子会社を指すものとする。
2 別段の記載がある場合を除き、本書に記載の「米ドル」、「ドル」又は「$」はアメリカ合衆国ドルを指すものとす
る。本書において便宜上記載されている日本円への換算は1ドル=78.12円の換算率(2012年8月3日現在の株式会
社三菱東京UFJ銀行の対顧客電信直物売買相場の仲値)により換算されている。
3 本書の計数は四捨五入されている場合がある。本書の表で計数が四捨五入されている場合、合計は計数の総和と必ず
しも一致しない。
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
第一部 【企業情報】
第1 【本国における法制等の概要】
以下の記載を除き、当四半期連結会計期間において、当社の属する国・州等における会社制度、当社の定款等
に規定する制度、外国為替管理制度及び課税上の取扱いについて異動はなかった。下線部は変更箇所を示す。
(変更前)
2 外国為替管理制度
合衆国政府は、特定の国、人又は特定の範囲の人の名義による有価証券の登録及びこれらの者に対する一定額の
金銭その他の資産の送付について制限を課している。かかる制限の性質及び具体的な条件は様々であり、合衆国の
法律及び大統領命令から発生する。これらの法律及び命令は変更されることがある。この制限は、合衆国財務省の
一部門である海外資産管理局(Office of Foreign Assets Control)が管理しており、現在はキューバ、イラン、
スーダン、ミャンマー(ビルマ)、シリア、特別指名手配人(テロリスト容疑者、テロリスト組織、武器提供者及び麻薬
売人を含む。)、これらの国の国民又は居住者及びこれらの国、組織又は者に支配、管理されている者、又はそのため
に行為する者に適用されている。
(変更後)
2 外国為替管理制度
合衆国政府は、特定の国、人又は特定の範囲の人の名義による有価証券の登録及びこれらの者に対する一定額の
金銭その他の資産の送付について制限を課している。かかる制限の性質及び具体的な条件は様々であり、合衆国の
法律及び大統領命令から発生する。これらの法律及び命令は変更されることがある。この制限は、合衆国財務省の
一部門である海外資産管理局(Office of Foreign Assets Control)が管理しており、現在はキューバ、イラン、
スーダン、シリア、特別指名手配人(テロリスト容疑者、テロリスト組織、武器提供者及び麻薬売人を含む。)、これら
の国の国民又は居住者及びこれらの国、組織又は者に支配、管理されている者、又はそのために行為する者に適用
されている。
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第2 【企業の概況】
1 【主要な経営指標等の推移】
(単位:1株当たりの情報を除き百万ドル、1株当たりの情報を除き百万円)
2012年6月30日に終了した
6ヶ月間
(2012年6月30日に終了した
3ヶ月間)
ドル
円
2011年6月30日に終了した
6ヶ月間
(2011年6月30日に終了した
3ヶ月間)
ドル
円
2011年12月31日
に終了した
事業年度
ドル
円
純受取利息
$20,394
($9,548)
¥1,593,179
(¥745,890)
$23,425
($11,246)
¥1,829,961
(¥878,538)
$44,616
¥3,485,402
利息外収益
$23,852
($12,420)
¥1,863,318
(¥970,250)
$16,688
($1,990)
¥1,303,667
(¥155,459)
$48,838
¥3,815,225
収益合計(支払利息控除後)
$44,246
($21,968)
¥3,456,498
(¥1,716,140)
$40,113
($13,236)
¥3,133,628
(¥1,033,996)
$93,454
¥7,300,626
$13,410
¥1,047,589
$△230
¥△17,968
貸倒引当金繰入額
$4,191
¥327,401
税引前当期純利益(損失)
$3,866
($3,147)
¥302,012
(¥245,844)
当期純利益(損失)
$3,116
($2,463)
¥243,422
(¥192,410)
$△6,777
($△8,826)
¥△529,419
(¥△689,487)
$1,446
¥112,962
$0.23
($0.19)
¥18
(¥15)
$△0.73
($△0.90)
¥△57
(¥△70)
$0.01
¥1
希薄化後普通株式1株当たり
利益(損失)
$0.22
¥17
$△0.73
¥△57
$0.01
¥1
普通株式1株当たり支払配当
$0.02
¥2
$0.02
¥2
$0.04
¥3
平均普通株主持分利益率
2.26%
―
n/m
―
0.04%
―
$2,753
¥215,064
$51,203
¥3,999,978
$64,490
¥5,037,959
投資活動から生じた
(に使用された)現金(純額)
$△3,639
¥△284,279
$△15,404
¥△1,203,360
$52,429
¥4,095,753
財務活動から生じた
(に使用された)現金(純額)
$4,766
¥372,320
$△24,939
¥△1,948,235
$△104,696
¥△8,178,852
$2,160,854
¥168,805,914
$2,261,319
¥176,654,240
$2,129,046
¥166,321,074
$892,315
¥69,707,648
$941,257
¥73,530,997
$926,200
¥72,354,744
$1,035,225
¥80,871,777
$1,038,408
¥81,120,433
$1,033,041
¥80,701,163
現金及び現金同等物
$123,717
¥9,664,772
$119,527
¥9,337,449
$120,102
¥9,382,368
普通株主持分
$217,213
¥16,968,680
$205,614
¥16,062,566
$211,704
¥16,538,316
10,777
―
10,133
―
10,536
―
$8.18
¥639
$10.96
¥856
$5.56
¥434
普通株等Tier1比率
11.24%
―
8.23%
―
9.86%
―
Tier1自己資本比率
13.80%
―
11.00%
―
12.40%
―
総自己資本比率
17.51%
―
15.65%
―
16.75%
―
普通株式1株当たり
利益(損失)
営業活動から生じた
現金(純額)
$7,069
¥552,230
$△10,095
¥△788,621
($△12,875) (¥△1,005,795)
期末
資産合計
貸出金及びリース金融合計
預金合計
発行済普通株式数(期末)
(百万株)
普通株式1株当たりの
市場価格(期末)
リスクベースの自己資本比率
n/m=表記するに値しない。
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2 【事業の内容】
当社の銀行子会社及び多様なノンバンク子会社を通じて、当社は、米国中及び海外市場において様々な銀行系及
びノンバンク系金融サービス及び商品を、コンシューマー・アンド・ビジネス・バンキング(以下「CBB」とい
う。)、コンシューマー・リアル・エステート・サービシズ(以下「CRES」という。)、グローバル・バンキング、グ
ローバル・マーケッツ及びグローバル・ウェルス・アンド・インベストメント・マネジメント(以下「GWIM」と
いう。)の5つの事業セグメントを通じて提供しており、その他の業務をその他の事業に計上している。当社は2012
年1月1日より、その表示基準を6つから上記の5つのセグメントに変更した。
以上を除いて、当四半期連結累計期間において、当社及び関係会社の事業の内容に重要な変更はなかった。
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第3 【事業の状況】
1【事業等のリスク】
「第3 3 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中に記載したものを除き、当四半期連結
累計期間において、当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の異常な変動等はなく、また当社の
2011年度有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について、重要な変更はなかった。
2【経営上の重要な契約等】
該当事項なし
3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
本書は、1995年私的証券訴訟改革法の意義の範囲内で、予測情報を構成する一定の記述を行うことがあり、また当
社及び当社の経営陣が随時かかる一定の記述を行うことがある。これらの記述は、歴史的又は最新事実に厳密には
関連しないという事実により特定することができる。予測情報は、「期待する」、「予想する」、「考える/確信す
る」、「予測する」、「目的とする」、「意図する」、「計画する」、「目標とする」といった表現及びその他の同
様の表現、又は未来若しくは条件を示す「予定である」、「可能性がある」、「∼かもしれない」、「望まれる/す
ると思われる」、「∼であろう」、「し(なり)得る/可能性が(の)ある」といった表現をしばしば使用する。予測
情報は、当社の将来の業績及び収益並びにより全般的な将来の景気及び経済情勢に関する当社の現在の予測、計画
又は見通しを表すものであり、金利が2012年度第2四半期と同水準にとどまるのであれば純受取利息が2012年度
第3四半期には若干改善すると予想していること、当社がプロジェクト・ニューBACの一環として、業務の流れの
合理化、プロセスの簡素化並びに当社の全体的な戦略計画及び営業原則に費用を一致させることを継続すること
による一定の利息外費用項目における費用削減の達成、第1段階については、当社は2012年度において10億ドルを
超える費用削減を実現する見込みであり、また50億ドルの年換算費用削減を2013年度第4四半期までに実現する
見込みであり、2014年度に完全な影響額を実現見込みであること、第2段階は2015年度半ばまでに追加で30億ドル
の年換算費用削減をもたらすという当社の予測、英国財務省の発表において提言されているとおり、法人所得税率
が2014年までに22%に引き下げられ、繰延税金資産残高に変動がないと仮定すると、当社が約400百万ドルの法人
所得税費用を計上する予定であること、インターチェンジ手数料規則の結果、2012年度第3四半期におけるデビッ
トカード収益が前年同期から約420百万ドル減少する予定であること、業界に義務付けられる新たなサービシング
基準、その他の事務的な変更を実施するため必要な資源に関連する費用及び抵当権実行の遅延に起因する費用は
引続き増加するという予測、表明保証に関連する買戻し請求及びその他の請求の解決、BNYメロンとの和解の最終
的な解決、様々な表明保証に関連する請求に係る見積債務及び見込まれる損失範囲、未解決の買戻し請求(ファ
ニーメイ及び民間金融機関による証券化商品の受託会社からの請求を含む。)が今後も増加するという予測、ファ
ニーメイとの一定の契約上の引渡債務及び契約上の特別許可の終了並びに相互の非更新は、当社の顧客に積極的
にモーゲージ融資(継続的にかかる商品をフレディマックのMBSのプールに引き渡すことを含む。)を供与するため
に他の流動性源に頼ることを予想しているため、当社のCRES事業に重要な影響を及ぼさないという予想、ファニー
メイの発表が定める異議申立期間の満了までにモーゲージ保険会社との間でモーゲージ保険契約解除通知の問題
を解決する能力、サービシング事項の処理及び解決、サービシングに係るグローバルな和解合意に関する確信及び
期待(様々なプログラムによりもたらされる予定の控除額に関する見込み、プログラムにおける年間受取利息や
ローンの公正価値に係る影響及びプログラムに基づいて条件変更されたローンが条件変更債権として会計処理さ
れるかどうか、並びに当社が約定条件を満足することができず追加の現金支払い(重要であるかどうかを問わな
い。)を求められる可能性を含む。)、抵当権実行の遅延による影響、一律のサービシング基準の実施によりサービシ
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ング手続に伴う費用が段階的に増加するもののモーゲージ・サービシング義務の履行に重大な遅延又は混乱が発
生する結果にはならないという予想、最終バーゼルⅢ規制が公布され有効となった際に当社が遵守する見込み、利
益を留保し、当社のポートフォリオを積極的に管理し、その他の資本関連の取組み(高いリスク加重資産及びバー
ゼルⅢに基づき資本から控除されることが提案されている資産両方の削減に重点的に取り組むことを含む。)を実
施することにより資本を構築するという当社の意思、当社の流動性リスク管理戦略、トレーディング活動をブロー
カー/ディーラー子会社において実行することが無担保資金調達よりも経済的で信用格付の変更による影響を受
けにくいという予測、無担保資金調達の費用及び利用可能性、ストラクチャード債務義務の一部は一番早いプット
・オプション行使日又は償還日経過後も残存するであろうという当社の考え、2013年度を通じて債務水準は引続
き適宜減少するという当社の予想、2012年6月30日現在、ペイ・オプション・ポートフォリオにおける支払いの再
設定がなされていないローンのうち、3%が2012年度の残りの期間に再設定され、約21%がその後に再設定され、
また、約7%は期限前弁済が見込まれ、約69%は再設定前に不履行となる(2012年6月30日現在、そのうちの大部分
が大幅に延滞している。)という予想、ヨーロッパにおいて継続する債務危機の影響、貸出金及びリース金融に係る
貸倒損失引当金(取得した信用減損貸出金に係る評価性引当金を除く。)の減少が今後短期間継続する(ただし2011
年度よりは鈍化)との当社の予想、その他の包括利益累計額に計上された未決済及び終了済デリバティブ商品に係
る純損失をヘッジされたキャッシュ・フローが利益に影響を及ぼす期間と同期間における利益に組み替えるとい
う当社の意図、並びに当社に関するその他の事項並びに当社が随時発行する有価証券に関する記述を含むもので
ある。当社が行う予測情報は、前述の一覧に限られない。これらの記述は、将来の業績又は成果を保証するものでは
なく、予測困難な一定のリスク、不確実性及び仮定を包含し、これらはしばしばバンク・オブ・アメリカの支配の
及ぶ範囲を超える。実際の結果及び成績は、これらの予測情報で表明され、また暗に示されたものと大きく異なる
ことがある。
本書を読まれる際は、いかなる予測情報にも全面的に依拠するべきではなく、以下の不確実性及びリスクととも
に、本書中のその他の箇所に詳述された不確実性及びリスク並びに当社の2011年度有価証券報告書の「第一部 第
3 4 事業等のリスク」及びその後に提出された当社の報告書に記載された不確実性及びリスクを考慮すること
が望まれる。当該不確実性及びリスクには、表明保証に関連する買戻し請求に係るファニーメイとの相違(モー
ゲージ保険解除通知についてを含む。)及び抵当権実行の遅延の当社による解決、モノライン並びに民間金融機関
及びその他の投資家によりなされた表明保証に関連する請求(裁判所による不利な決定の結果を含む。)の当社の
解決能力並びに関連するサービシング、担保、不正行為、補償又はその他の請求を1社若しくは複数のモノライン
又は民間金融機関及びその他の投資家から当社が要求される可能性、将来的にGSEエクスポージャーに係る計上済
債務を超えて表明保証に関連する損失が発生し、さらに非GSEエクスポージャーに係る計上済債務及び発生が見込
まれる損失の見積額を超えて表明保証に関連する損失が発生した場合、EU諸国のうち数ヶ国における金融安定化
に対する不透明感、これらの国がソブリン債の不履行に陥る又はEUを離脱することに対するリスクの増加並びに
金融市場、ユーロ及びEUに対する関連ストレス並びにこれらのリスクに対する当社のエクスポージャー(直接的、
間接的及びオペレーショナルにおけるエクスポージャーを含む。)、最終的なバーゼルⅢ要件を含む一切の資本及
び流動性基準のタイミング及び最終的な内容並びにFRBの規則制定を通じた米国の銀行に対するこれらの実施(最
終バーゼルⅢ又はその他の資本若しくは流動性基準に従い規制上の自己資本及び流動性のより高い水準の維持の
義務付け及びより高い自己資本比率を満たさなければならないという要件の予想を含む。)、ドッド=フランク・
ウォール街改革法及び消費者保護法の当社の事業及び利益に対するマイナスの影響(追加的な規制上の解釈及び
規則制定の結果の影響並びに当該影響を軽減するための当社の行為の成果を含む。)、連邦当局及び複数の州司法
長官とのグローバルな和解合意に基づく借り手支援プログラムの当社による履行、主要信用格付機関による当社
の信用格付の格下げ、当社の一定の資産及び負債の公正価値の見積り、係属中又は将来の訴訟及び規制上の手続の
結果生じる予期せぬ請求、損害及び罰金、プロジェクト・ニューBACによる費用削減及びその他の予想される恩恵
に係る当社の完全な実現能力(現在予想されている時間枠に従うことを含む。)並びにその他の類似事項が含まれ
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る。
予測情報は、作成された日付現在における状況を表すものであり、当社は、作成された日付以降の状況の影響又
は発生した事象を反映させるために予測情報を更新する義務を負わない。
過去の期間の数値の一部は、当期の表示に一致させるために組み替えられている。本セクションにわたり、当社
は一定の頭字語及び略語を使うことがあり、これらについては用語解説で定義されている。
変更後の事業セグメント情報を反映する目的で2012年5月4日に提出された様式8-Kの臨時報告書により補足
された当社の2011年12月31日に終了した事業年度の有価証券報告書を、本書において2011年度有価証券報告書と
称している。
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エグゼクティブ・サマリー
事業の概要
当社はデラウェア州法人であり、銀行持株会社及び金融持株会社である。本書において、「当社」とは、当社単
体、当社及びその子会社、又は当社の一定の子会社若しくは関係会社を指すことがある。当社の主たる業務執行部
門は、ノース・カロライナ州シャーロット市に所在する。当社の銀行子会社及び多様なノンバンク子会社を通じ
て、当社は、合衆国中及び一部の海外市場において様々な銀行系及びノンバンク系金融サービス及び商品を、コン
シューマー・アンド・ビジネス・バンキング(以下「CBB」という。)、コンシューマー・リアル・エステート・
サービシズ(以下「CRES」という。)、グローバル・バンキング、グローバル・マーケッツ及びグローバル・ウェル
ス・アンド・インベストメント・マネジメント(以下「GWIM」という。)の5つの事業セグメントを通じて提供し
ており、その他の業務をその他の事業に計上している。当社は2012年1月1日より、その表示基準を6つから上記
の5つのセグメントに変更した。この再編成についての詳細は、後述の「事業セグメント別業績」を参照のこと。
2012年6月30日現在、当社は約2.2兆ドルの資産を有し、約275,500名の常勤及び常勤に準ずる従業員を擁してい
た。
2012年6月30日現在、当社は50州すべて、コロンビア特別地区及び40を超える国々において営業を行った。さら
に、当社のリテール・バンキングの設置範囲は、米国の人口の約80%をカバーし、また米国では約5,600のバンキン
グ・センター、16,200のATM、全米規模のコール・センター並びに最先端のオンライン及びモバイル・バンキング
・プラットフォームを通じて、56百万の消費者及び中小企業顧客に対してサービスを提供している。さらに当社
は、約4百万の中小企業主に対して業界をリードする支援を提供している。当社は法人及び投資銀行事業において
も世界的なリーダーであり、幅広い資産の種類にわたりトレーディングを行っており、世界中の法人、政府、機関及
び個人にサービスを提供している。
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四半期報告書
表1は、2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間、2011年6月30日に終了した3ヶ月間
及び同日に終了した6ヶ月間並びに2012年6月30日現在及び2011年12月31日現在における主要連結財務情報を提
供している。
表1
主要財務情報
6月30日に終了した
3ヶ月間
(単位:1株当たりの情報を除き百万ドル)
2012年
6月30日に終了した
6ヶ月間
2011年
2012年
2011年
損益計算書
収益(支払利息控除後)(FTEベース)(1)
$
22,202
$
13,483
$
44,687
$
40,578
当期純利益(損失)
2,463
(8,826)
3,116
(6,777)
当期純利益(損失)(のれん減損費用を除く)(2)
2,463
(6,223)
3,116
(4,174)
希薄化後普通株式1株当たり利益(損失)
0.19
(0.90)
0.22
(0.73)
希薄化後普通株式1株当たり利益(損失)
(のれん減損費用を除く)(2)
0.19
(0.65)
0.22
(0.48)
普通株式1株当たり支払現金配当
0.01
0.01
0.02
0.02
平均資産利益率
0.45%
n/m
0.29%
n/m
平均有形株主持分利益率(1)
6.16
n/m
3.94
n/m
76.79
n/m
80.98
n/m
収益指標
営業効率(FTEベース)(1)
資産の質
貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金
(期末現在)
$
貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金の
貸出金及びリース金融残高合計(期末現在)
に対する比率(3)
$
3.43%
不履行貸出金、リース金融及び抵当権実行不動産
(期末現在)(3)
純貸倒償却額
30,288
$
$
3,626
$
5,665
25,377
7,682
37,312
4.00%
$
30,058
11,693
年換算純貸倒償却額の平均貸出金及びリース金融
残高に対する比率(3)
1.64%
2.44%
1.72%
2.53%
年換算純貸倒償却額の平均貸出金及びリース金融
残高(取得した信用減損ローンを除く)に対する
比率(3)
1.69
2.54
1.78
2.63
貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金
(期末現在)の年換算純貸倒償却額に対する比率
2.08
1.64
1.96
1.58
貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金
(期末現在)の年換算純貸倒償却額(取得した
信用減損ローンを除く)に対する比率
1.46
1.28
1.38
1.23
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
2012年
6月30日
現在
2011年
12月31日
現在
貸出金及びリース金融合計
$ 892,315
$ 926,200
資産合計
2,160,854
2,129,046
預金合計
貸借対照表残高
1,035,225
1,033,041
普通株主持分合計
217,213
211,704
株主持分合計
235,975
230,101
自己資本比率
普通株等Tier1
11.24%
Tier1資本
13.80
12.40
総自己資本比率
17.51
16.75
7.84
7.53
Tier1レバレッジ
9.86%
(1) 完全な課税対象(以下「FTE」という。)ベース、平均有形株主持分利益率及び営業効率は、非GAAP財務指標である。他社は、これらの指標について異
なった定義をし、また異なった算出方法をとることがある。これらの指標及び比率並びにGAAP財務指標に対応する調整についての詳細は、後述の
「補足財務情報」を参照のこと。
(2) 当期純利益(損失)及び希薄化後普通株式1株当たり利益(損失)は、2011年度第2四半期の26億ドルののれん減損費用の影響を除いて算出されてお
り、従ってこれらは非GAAP指標である。これらの指標及びGAAP財務指標に対応する調整についての詳細は、後述の「補足財務情報」を参照のこと。
(3) 残高及び比率は、公正価値オプションに基づき会計処理された貸出金を含まない。不履行貸出金、リース金融及び抵当権実行不動産に係るその他の
除外については、後述の「不履行消費者ローン及び抵当権実行不動産の推移」及び対応する表43並びに「不履行商業貸出金、リース金融及び抵当
権実行不動産の推移」及び対応する表52を参照のこと。
n/m=表記するに値しない。
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四半期報告書
2012年度第2四半期の経済環境及び事業環境
米国では、年初における緩やかな経済成長及び金融環境の改善後、第2四半期において勢いが消滅した。家計支
出は当四半期中に鈍化し、自動車の販売が減少し、小売が低迷した。事業支出は、税額控除の終了及び経済の不透明
さの影響を受けて引続き減速傾向にあった。企業はさらに第2四半期において大幅に雇用を減らし、失業率は、依
然として高く、当四半期末現在において8.2%であった。州政府及び地方自治体は、支出を削減し、連邦の国防費が
減少した。住宅の動き及び建設は、5四半期連続で伸長し、超低水準からの緩やかな改善が続いているが、住宅価格
は引続き低迷している。住宅セクターの消費者行動及び金融セクターへの影響を考慮すると、景気拡大の堅調さに
とって住宅価格は引続き非常に重要である。エネルギー価格の低下もまた消費者及び企業にとってプラスの傾向
となった。株式市場は、前四半期からの利益を一部戻した。金融市場においては、特に景気後退再燃の兆候の中、懸
念が増大した。それでもなお、ヨーロッパ金融危機及び不況にもかかわらず米国の輸出は引続き成長した。
連邦準備制度理事会(以下「FRB」という。)は、2011年度後半及び2012年度第1四半期に見られた経済及び労働
市場の勢いの改善を認める一方で、量的緩和を追加的に行う方針を維持した。6月の会合において、当該勢いが消
滅したという裏付け、また、ヨーロッパのソブリン債及び銀行状況に大きく端を発した世界金融市場に対する緊張
の増大に基づき、FRBはより長期間の米国財務省証券を購入し、保有する短期証券を売却することによってポート
フォリオの平均償還期限を伸ばすプログラムを年末まで延長した。金融市場が失業保険の延長及び一時的な給与
税の減税等の税額控除及びその他の財政政策の緩和の年度末での終了を見込むにつれ、連邦税及び支出政策に対
する懸念が当四半期に増大した。さらに、議会における対応がない限り、昨年度の債務上限に関する法案における
連邦支出の削減策が年末に発動される予定である。
世界経済の勢いもまた、特定の先進国及び新興国における経済成長が減速した結果第2四半期において鈍化し
た。さらに、ヨーロッパの金融危機及び一部のヨーロッパ諸国の経済状況の悪化に関連したヨーロッパにおける緊
張の高まりは、第2四半期において金融市場に不利な影響を及ぼし、投資家のリスク回避行動の増加及び取引量の
減少をもたらした。全体として、四半期末現在において、世界経済状況は引続き不透明である。ヨーロッパ、アジア、
ラテンアメリカ及び日本に対する当社のエクスポージャーの詳細は、後述の「米国外向けポートフォリオ」を参
照のこと。
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四半期報告書
最近の事柄
資本及び流動性に関連する事項
2012年6月30日に終了した3ヶ月間において、当社は、当社の非劣後債務及び劣後債務並びに信託優先証券の買
戻しに関する一連の取引を実施し、これによる純利益は合計で505百万ドルであった。公開買付け、コール・オプ
ションの行使及び一定の公開市場取引において、当社は、帳簿価額45億ドルの非劣後債務及び劣後債務を現金42億
ドルで買い戻し、334百万ドルの純利益を計上した。また当社は、様々な非連結信託より発行された帳簿価額996百
万ドルの信託優先証券を、現金825百万ドルで買い戻し、171百万ドルの利益を計上した。さらに当社は、39億ドルの
信託優先証券についてコール・オプションを行使し、これは2012年7月25日に関連債務の償却とともに決済され
た。当該取引に係る利益は重要ではなかった。当社は今後も、その時々の市場実勢、流動性及びその他の要因に従
い、追加の公開買付け、行使及びその他の取引を検討する予定である。
信用格付
2012年6月21日に、ムーディーズ・インベスターズ・サービス・インク(以下「ムーディーズ」という。)は、従
前に発表したグローバルな資本市場業務を行う金融機関の格付の格下げ方向への見直しを完了し、当社の格付を
含む15の銀行及び証券会社の格付を引き下げた。当社の長期債務の格付並びにバンク・オブ・アメリカ・エヌエ
イ(以下「BANA」という。)の長期債務及び短期債務の格付は、当該行為の一環としてそれぞれ1段階引き下げられ
た。現在、ムーディーズが発表している当社及びBANAの長期/短期非劣後債務の格付及びアウトルックは、
Baa2/P-2(ネガティブ)及びA3/P-2(安定的)である。ムーディーズの格下げは、当社の2012年度第2四半期の財政状
態、経営成績又は流動性に重要な影響を及ぼさなかった。
主要格付機関(ムーディーズ、スタンダード&プアーズ・レーティングズ・サービシズ(以下「S&P」という。)及
びフィッチ・レーティングス(以下「フィッチ」という。))は、当社の現在の信用格付について、システム上重要な
金融機関として必要な場合には米国政府から大幅な支援を当社が受けるであろうという当該格付機関の予想を反
映していること、並びにソブリンの財務的な強み並びに規制及び立法の展開との関連でかかる支援を継続的に評
価することをそれぞれ示唆した。当社の信用格付の不利な変動に関連するリスクについての詳細は、後述の「流動
性リスク」中の「信用格付」、連結財務書類注3「デリバティブ」及び当社の2011年度有価証券報告書の「第一
部 第3 4 事業等のリスク」を参照のこと。
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四半期報告書
業績の概要
2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間並びに2011年6月30日に終了した3ヶ月間及
び同日に終了した6ヶ月間の要約損益計算書の業績は、表2に記載されている。2012年6月30日に終了した3ヶ月
間及び同日に終了した6ヶ月間の税引前当期純利益に影響を及ぼした特定の項目は、18億ドル及び42億ドルの貸
倒引当金繰入額(貸倒引当金の19億ドル及び35億ドルの削減を含む。)、505百万ドル及び17億ドルの債務及び信託
優先証券の買戻しに係る純利益並びに400百万ドル及び12億ドルの債務証券売却益である。これらの項目は、当社
の信用スプレッドの縮小に関連するストラクチャード債務に係る62百万ドル及び34億ドルのマイナスの公正価値
調整、158百万ドル及び16億ドルのデリバティブに係るDVA損失(ヘッジ控除後)、963百万ドル及び18億ドルの訴訟
費用並びに2012年度第1四半期に計上された892百万ドルの年間の退職適格インセンティブ報酬費用により減殺
された。また、表明保証に関連する引当金は136億ドル減少した395百万ドルとなり、これは前年同期の140億ドルの
引当金には、バンク・オブ・ニューヨーク・メロンとの合意(以下「BNYメロンとの和解」という。)に関する86億
ドル並びにその他の非政府支援企業(以下「GSE」という。)エクスポージャーに関連する54億ドル及びより少ない
割合ではあるが、GSEエクスポージャーが含まれていたためである。
表2
要約損益計算書
6月30日に終了した3ヶ月間
(単位:百万ドル)
2012年
純受取利息(FTEベース)(1)
$
2011年
9,782
$
11,493
6月30日に終了した6ヶ月間
2012年
2011年
$
$
20,835
23,890
利息外収益
12,420
1,990
23,852
16,688
収益合計(支払利息控除後)(FTEベース)(1)
22,202
13,483
44,687
40,578
1,773
3,255
4,191
7,069
-
2,603
-
2,603
17,048
20,253
36,189
40,536
3,381
(12,628)
4,307
(9,630)
918
(3,802)
1,191
(2,853)
2,463
(8,826)
3,116
(6,777)
貸倒引当金繰入額
のれんの減損
その他の利息外費用
税引前当期純利益(損失)
法人所得税費用(ベネフィット)
(FTEベース)(1)
当期純利益(損失)
優先株式配当金
普通株主に配当可能な当期純利益(損失)
365
301
690
611
$
2,098
$
(9,127)
$
2,426
$
(7,388)
$
0.19
$
(0.90)
$
0.23
$
(0.73)
普通株式1株当たりの情報
利益(損失)
希薄化後利益(損失)
0.19
(0.90)
0.22
(0.73)
(1) FTEベースは、非GAAP財務指標である。当該指標及びGAAP財務指標に対応する調整についての詳細は、後述の「補足財務情報」を参照のこと。
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四半期報告書
2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間における完全な課税対象(以下「FTE」とい
う。)ベースの純受取利息は、前年同期から17億ドル減少した98億ドル及び31億ドル減少した208億ドルとなった。
かかる減少は、主として消費者ローン残高の減少及び利回りの低下並びに投資有価証券利回りの低下に起因する。
トレーディング関連純受取利息の減少も、業績にマイナスの影響を与えた。これらは、長期債務残高の削減及び預
金に係る支払利息の減少により一部減殺された。2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月
間におけるFTEベースの純利回りは、2.21%及び2.36%(前年同期は2.50%及び2.58%)であった。
2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間の利息外収益は、前年同期から104億ドル増加
した124億ドル及び72億ドル増加した239億ドルとなった。最も重要な増加の要因は、表明保証に関する引当金の大
幅な減少である。また、利息外収益の増加は2012年度の一定の債務及び信託優先証券の買戻しに係る純利益を含
む。3ヶ月間については、前年同期にはバルボア・インシュアランス・カンパニー(以下「バルボア」という。)の
貸し手が付保する保険事業の売却益が含まれていため、株式投資収益の減少及びその他の収益の減少により一部
減殺された。6ヶ月間については、利息外収益の増加は、ストラクチャード債務に係るマイナスの公正価値調整、
DVA損失(純額)及び株式投資収益の減少により一部減殺された。買戻し及び交換についての詳細は、後述の「流動
性リスク」を参照のこと。
2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間の貸倒引当金繰入額は、前年同期から15億ド
ル減少した18億ドル及び29億ドル減少した42億ドルとなった。かかる改善は、主として、ホーム・エクイティ・
ポートフォリオ及び住宅モーゲージ・ローン・ポートフォリオにおける信用コストの減少に起因し、これは改善
されたポートフォリオ動向(当社の取得した信用減損ポートフォリオにおける引当金の積増しの減少を含む。)に
よるものであった(クレジットカード・ポートフォリオ及びコア商業ポートフォリオにおけるポートフォリオ動
向の安定化により一部減殺された。)。2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間の貸倒引
当金繰入額は、純貸倒償却額を19億ドル及び35億ドル下回り、結果として貸倒引当金を減少させた。これに対して
2011年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間は、24億ドル及び46億ドルの貸倒引当金の減少
であった。
2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間の利息外費用は、前年同期から58億ドル減少
した170億ドル及び70億ドル減少した362億ドルとなった。かかる減少は、モーゲージ関連の賦課金及び放棄に係る
費用並びに抵当権実行の遅延に係る類似の費用の減少を含むその他の一般営業費の減少並びに訴訟費用の減少に
起因する。訴訟費用の減少は、主としてモーゲージ関連においてであった。利息外費用における減少は、2011年度第
2四半期に計上された非現金、損金不算入ののれん減損費用26億ドルの結果でもある。
2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間におけるFTEベースの法人所得税費用は、34億
ドルの税引前当期純利益に対して918百万ドル、43億ドルの税引前当期純利益に対して12億ドルであった(前年同
期は、126億ドルの税引前当期純損失に対して38億ドルのベネフィット、96億ドルの税引前当期純損失に対して29
億ドルのベネフィットであった。)。詳細は、後述の「財務ハイライト」中の「法人所得税費用」を参照のこと。
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四半期報告書
事業セグメント業績
表3
事業セグメント業績
6月30日に終了した3ヶ月間
収益合計(1)
(単位:百万ドル)
コンシューマー・アンド・
ビジネス・バンキング(CBB)
2012年
$
7,326
2011年
$
6月30日に終了した6ヶ月間
当期純利益(損失)
8,681
2012年
$
収益合計(1)
2011年
1,156
$
2,502
当期純利益(損失)
2012年
2011年
2012年
2011年
$ 14,748
$ 17,147
$ 2,611
$ 4,544
コンシューマー・リアル・
エステート・サービシズ
(CRES)
2,521
(11,315)
(14,506)
5,195
(9,252)
(1,913)
(16,906)
グローバル・バンキング
4,285
4,659
1,406
1,921
8,735
9,360
2,996
3,504
グローバル・マーケッツ
3,365
4,413
462
911
7,558
9,685
1,260
2,306
グローバル・ウェルス・
アンド・インベストメント・
マネジメント(GWIM)
4,317
4,495
543
513
8,677
8,991
1,090
1,055
388
2,550
(336)
(167)
4,647
(2,928)
(1,280)
22,202
13,483
40,578
3,116
(6,777)
その他の事業
FTEベース合計
FTEベースの調整
連結合計
(234)
$
21,968
(768)
2,463
(247)
$
13,236
(8,826)
$
2,463
$ (8,826)
(226)
44,687
(441)
$ 44,246
(465)
$ 40,113
$ 3,116
$ (6,777)
(1) 収益合計は、支払利息控除後のFTEベースであり、連結収益については非GAAP財務指標である。当該指標及びGAAP財務指標に対応する調整についての
詳細は、後述の「補足財務情報」を参照のこと。
以下の説明は、2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間における事業セグメント及び
その他の事業の業績の概要を前年同期比で提供している。これらの業績についての詳細は、後述の「事業セグメン
ト別業績」を参照のこと。
2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間におけるCBBの当期純利益は、前年同期と比較
して、主として平均貸出金残高及び利回りの低下による純受取利息の減少、継続的な低金利環境による預金スプ
レッドの縮小、ダービン修正条項の影響による利息外収益の減少及びポートフォリオ売却の影響(純額)に起因し
て減少した。貸倒引当金繰入額は、ポートフォリオ動向が安定し始めたため、増加した。利息外費用は、3ヶ月間に
おいてはほぼ横ばいであり、6ヶ月間においては連邦預金保険公社(以下「FDIC」という。)に係る費用及び営業費
の低下により減少した(訴訟費用の増加により一部減殺された。)。
2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間においてCRESの当期純損失は、前年同期と比
較して、主として表明保証に関連する引当金の大幅な減少及びサービス手数料の増加、2011年度第2四半期におけ
るのれん減損費用による利息外費用の減少、訴訟費用の減少並びにモーゲージ関連の賦課金及び放棄に係る費用
並びに抵当権実行の遅延に係る類似の費用の減少に起因して減少した。また、貸倒引当金繰入額は、ポートフォリ
オ動向の改善及びカントリーワイド・ファイナンシャル・コーポレーション(以下「カントリーワイド」とい
う。)から取得した信用減損ホーム・エクイティ・ポートフォリオに関連する引当金の積増しの減少により減少し
た。かかる改善は、不履行関連のサービシング費用の増加及び2011年6月におけるバルボアの売却による保険収益
の減少により一部減殺された。
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2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間のグローバル・バンキングの当期純利益は、
前年同期と比較して減少した。収益は、投資銀行事業手数料の減少、金利低下の影響及び前年同期において取得し
た一定のポートフォリオに係るアクリーションの利益の低下により、減少した(平均貸出金残高及び平均預金残高
の増加並びに一定の旧来のポートフォリオからの利益の低下の影響により一部減殺された。)。貸倒引当金戻入額
は、引当が必要な問題のあるエクスポージャー及び不履行資産の減少に伴い、資産の質が安定し、減少した。2012年
6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間の利息外費用は、主として人件費の減少に起因して減
少した。
2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間のグローバル・マーケッツの当期純利益は、
前年同期から減少した。3ヶ月間についての減少は、主としてトレーディング取引高及び顧客の流入の減少の結果
として販売及びトレーディング収益が減少したこと並びに新たな発行活動における減少に起因する。また、投資銀
行事業手数料が、引受手数料の減少により減少した。6ヶ月間についての減少は、上記の要因の結果として販売及
びトレーディング収益が減少したこと並びに当社の信用スプレッドが大幅に縮小に起因してDVA損失(純額)が増
加したことに起因した。3ヶ月間及び6ヶ月間についての収益の減少は、人件費及び関連費用の減少に起因する利
息外費用の減少により一部減殺された。6ヶ月間についての利息外費用の減少は、仲介、決済及び取引所手数料の
減少にも起因する。
2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間のGWIMの当期純利益は、主として利息外費用
の減少により前年同期から増加した。利息外費用の減少は、FDICに係る費用及びその他の取引高に起因する費用の
減少、訴訟費用の減少並びにその他の費用の削減に起因する(事業に対する継続的な投資に関連する費用の増加に
より一部減殺された。)。収益の減少は、純受取利息に対する継続的な低金利環境の影響並びに取引活動の減少に起
因する(資産管理手数料の増加により一部減殺された。)。また、貸倒引当金繰入額は、住宅モーゲージ・ポートフォ
リオにおけるポートフォリオ動向の改善により減少した。
2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間のその他の事業の当期純損失は、前年同期か
ら増加した。3ヶ月間についての増加は、純受取利息の減少、債務証券売却益の減少及び株式投資収益の減少に起
因する(貸倒引当金繰入額並びに一定の債務及び信託優先証券の買戻しによる純利益の減少により一部減殺され
た。)。6ヶ月間についての増加は、ストラクチャード債務に係るマイナスの公正価値調整に起因する(2012年度に
おける一定の債務及び信託優先証券の買戻しに係る純利益により一部減殺された。)。さらに、3ヶ月間及び6ヶ月
間の株式投資収益は減少した。これは、過去の期間は株式投資に係る一定の配当金及び利益を含んでおり、またカ
ントリーワイドの信用減損非継続不動産ポートフォリオ及び住宅モーゲージ・ポートフォリオに大きく起因する
貸倒引当金繰入額の減少に起因する。利息外費用は、訴訟費用の増加により増加した。
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財務ハイライト
純受取利息
2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間におけるFTEベースの純受取利息は、前年同期
から17億ドル減少した98億ドル及び31億ドル減少した208億ドルとなった。かかる減少は、主として消費者ローン
残高の減少及び利回りの低下並びに投資有価証券利回りの低下(購入プレミアム償却費用の上昇を含む。)に起因
する。トレーディング関連純受取利息の減少も、業績にマイナスの影響を与えた。これらは、長期債務残高の継続的
な削減及び預金に係る支払利息の減少により一部減殺された。2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終
了した6ヶ月間におけるFTEベースの純利回りは、前年同期から29ベーシス・ポイント(以下「bps」という。)減少
した2.21%及び22bps減少した2.36%となった。これは、前述の要因及び低金利環境により利回りに引続き圧力が
かかっていたためである。当社は、2012年度第3四半期の純受取利息は、金利が2012年度第2四半期と同水準にと
どまるのであれば、若干改善されると予想している。
利息外収益
表4
利息外収益
6月30日に終了した3ヶ月間
(単位:百万ドル)
カード収益
2012年
$
2011年
1,578
$
1,967
6月30日に終了した6ヶ月間
2012年
$
3,035
2011年
$
3,795
サービス手数料
1,934
2,012
3,846
4,044
投資及び仲介手数料
2,847
3,009
5,723
6,110
投資銀行事業収益
1,146
1,684
2,363
3,262
368
1,212
1,133
2,687
トレーディング勘定利益
1,764
2,091
3,839
4,813
モーゲージ銀行事業収益(損失)
1,659
(13,196)
3,271
(12,566)
株式投資収益
保険収益
127
400
67
1,013
債務証券売却益
400
899
1,152
1,445
その他の収益(損失)
603
1,957
損益に認識された売却可能債務証券の
減損による損失(純額)
利息外収益合計
(6)
$
(45)
12,420
$
1,990
(531)
2,218
(46)
$ 23,852
(133)
$ 16,688
2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間の利息外収益は、前年同期から104億ドル増加
した124億ドル及び72億ドル増加した239億ドルとなった。以下の項目は、重要な変動を表している。
・ 2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間のカード収益は、主として2011年10月1日
に有効となったダービン修正条項の下施行されたインターチェンジ手数料規則の実施に起因して389百万
ドル及び760百万ドル減少した。
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・ 2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間の投資銀行事業収益は、主として、当社の
市場シェアの低下及び世界的な手数料プールの全体的な落ち込みによるアドバイザリー手数料及び引受手
数料の減少に起因して538百万ドル及び899百万ドル減少した。
・ 2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間の株式投資収益は、前年同期には中国建設
銀行(以下「CCB」という。)の配当金836百万ドル及び株式投資の売却益377百万ドル、また2011年6月30日
に終了した6ヶ月間には新規株式公開(以下「IPO」という。)に関連した11億ドルの株式投資利益が含まれ
ていたことにより、844百万ドル及び16億ドル減少した。2012年6月30日に終了した6ヶ月間には、株式投資
の売却利益611百万ドルも含まれていた。
・ 2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間のトレーディング勘定利益は、主として同
期間の158百万ドル及び16億ドルのデリバティブに係るDVA損失(純額)(前年同期は121百万ドルのDVA利益
(純額)及び236百万ドルのDVA損失(純額))に起因して327百万ドル及び10億ドル減少した。トレーディング
はまた、2012年6月30日に終了した6ヶ月間のトレーディング取引高の停滞に反映されたように、投資家の
リスク回避行動の増加によりマイナス影響を受けた。
・ 2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間のモーゲージ銀行事業収益は、主として
2012年6月30日に終了した3ヶ月間における表明保証に関連する引当金の136億ドルの減少に起因して149
億ドル及び158億ドル増加した。前年同期において、当社は、旧来のカントリーワイド発行の第1順位非GSE
住宅モーゲージ担保証券(以下「RMBS」という。)買戻しエクスポージャー、その他の非GSE及びより少ない
割合ではあるが、GSEエクスポージャーのほぼすべてを解決するための合意に関連した引当金及びその他の
費用について140億ドル計上した。
・ 2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間の保険収益は、主として2011年6月におけ
るバルボアの売却により、また2012年6月30日に終了した6ヶ月間については英国における支払保証保険
請求に関連する引当金に起因して273百万ドル及び946百万ドル減少した。
・ 2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間のその他の収益は、14億ドル及び27億ドル
減少した。2012年6月30日に終了した3ヶ月間についてのその他の収益は、前年同期は、バルボアの売却に
おける752百万ドルの純利益を含んでいたことから、減少した。2012年6月30日に終了した6ヶ月間につい
ては、減少は、主として当社のストラクチャード債務に係る34億ドルのマイナスの公正価値調整(前年同期
は372百万ドルのマイナスの公正価値調整)に起因する(2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終
了した6ヶ月間における一定の債務及び信託優先証券の買戻しに係る505百万ドル及び17億ドルの純利益
により一部減殺された。)。
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貸倒引当金繰入額
2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間の貸倒引当金繰入額は、前年同期から15億ド
ル減少した18億ドル及び29億ドル減少した42億ドルとなった。2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終
了した6ヶ月間の貸倒引当金繰入額は、純貸倒償却額を19億ドル及び35億ドル下回り、結果として貸倒引当金を減
少させた。また、2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間の取得した信用減損ポートフォ
リオに対する引当金の積増しは、6百万ドル及び493百万ドルであった。
2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間における当社の消費者ポートフォリオに関連
した貸倒引当金繰入額は、前年同期から20億ドル減少した17億ドル及び33億ドル減少した44億ドルであった。これ
は、当社の取得した信用減損ポートフォリオにおける引当金の積増しの減少を含むポートフォリオ動向の改善に
よるホーム・エクイティ・ポートフォリオ及び住宅モーゲージ・ローン・ポートフォリオにおける信用コストの
減少に起因する(米国向けクレジットカード・ポートフォリオ及び無担保消費者向け貸付ポートフォリオにおけ
るポートフォリオ動向の安定化により一部減殺された。)。信用の質が安定化したため、当社の商業ポートフォリオ
に関連した貸倒引当金繰入額(未実行の信用供与契約に係る貸倒引当金戻入額控除後)は、2012年6月30日に終了
した3ヶ月間は前年同期から563百万ドル増加した40百万ドルの貸倒引当金繰入額となり、同日に終了した6ヶ月
間は450百万ドル増加した186百万ドルの戻入れとなった。
2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間の純貸倒償却額は、合計36億ドル及び77億ド
ル(平均貸出金及びリース金融残高の1.64%及び1.72%)であり、前年同期は57億ドル及び117億ドル(同2.44%及
び2.53%)であった。純貸倒償却額の減少は、主として米国向けクレジットカード・ポートフォリオ及び無担保消
費者向け貸付ポートフォリオにおける延滞ローンの減少及び破産件数の減少、また、消費者向け不動産ポートフォ
リオ及びコア商業ポートフォリオにおける純貸倒償却額の減少に起因する。貸倒引当金繰入額についての詳細は、
後述の「貸倒引当金繰入額」を参照のこと。
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利息外費用
表5
利息外費用
6月30日に終了した3ヶ月間
(単位:百万ドル)
2012年
人件費
$
事務所費用
2011年
8,729
$
9,171
6月30日に終了した6ヶ月間
2012年
2011年
$
$
18,917
19,339
1,117
1,245
2,259
2,434
設備費
546
593
1,157
1,199
販売費
449
560
914
1,124
専門家報酬
922
766
1,705
1,412
無形資産償却費
321
382
640
767
データ処理費
692
643
1,548
1,338
通信費
417
391
817
762
その他の一般営業費
3,855
6,343
8,232
11,800
のれんの減損
-
2,603
-
2,603
合併及び事業再編費用
-
159
-
361
利息外費用合計
$
17,048
$
22,856
$
36,189
$
43,139
2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間の利息外費用は、前年同期から58億ドル減少
した170億ドル及び70億ドル減少した362億ドルとなった。かかる減少は、主として訴訟費用における15億ドルの減
少並びにモーゲージ関連の賦課金及び放棄に係る費用並びに抵当権実行の遅延に係る類似の費用が減少したこと
により、2012年6月30日に終了した6ヶ月間においてその他の一般営業費が36億ドル減少したことに起因する。訴
訟費用の減少は、主としてモーゲージ関連に起因する。2011年6月30日に終了した6ヶ月間については、当社の
モーゲージ事業におけるのれん減損費用26億ドルを含む。これらの減少は、レガシー・アセッツ・アンド・サービ
シングにおける継続的な不履行管理活動による専門家報酬及びデータ処理費の増加により一部減殺された。
当社はプロジェクト・ニューBACの一環として、引続きさらなる業務の流れの合理化、プロセスの簡素化並びに
当社の全体的な戦略計画及び営業原則に費用を一致させることを継続することにより一定の利息外費用項目にお
いて費用削減を達成する見込みである。2012年6月30日に終了した6ヶ月間において、当社は、第1段階の取組み
の実施を継続し、第2段階における評価を完了し、一部の第2段階の取組みの実施を開始した。第1段階について
は、当社は2012年度において10億ドルを超える費用削減を実現する見込みであり、また50億ドルの年換算費用削減
を2013年度第4四半期までに実現する見込みであり、2014年度には完全な影響額を実現見込みである。当社は、第
2段階により2015年度半ばまでに追加で30億ドルの年換算費用削減をもたらせるものと見込んでいる。
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法人所得税費用
2012年6月30日に終了した3ヶ月間の法人所得税費用は684百万ドル(前年同期は40億ドルの法人所得税ベネ
フィット)となり、これにより実効税率は21.7%(前年同期は31.4%)となった。2012年6月30日に終了した6ヶ月
間の法人所得税費用は、750百万ドル(前年同期は33億ドルの法人所得税ベネフィット)となり、これにより実効税
率は19.4%(前年同期は32.9%)となった。
2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間の実効税率は、主として第1四半期に認識さ
れた当社の継続的税優遇項目及び128百万ドルの個々の税軽減に起因する。2011年6月30日に終了した3ヶ月間及
び同日に終了した6ヶ月間の実効税率は、主として26億ドルの非控除ののれん減損費用及び継続的税優遇項目の
影響に起因する。
2012年7月17日付で、英国における法人所得税率を2%引き下げて23%とする2012年度英国財政法案が制定さ
れた。1%引き下げる第1案は、2012年4月1日に施行され、第2引下げ案は、2013年4月1日に施行される予定で
ある。これらの引下げは、英国における将来の利益に係る法人所得税費用に有利な影響を及ぼすが、同時に英国に
おける繰延税金資産純額を引下げ後の税率を用いて再測定することが要求される。2012年度第3四半期に、当社は
かかる再測定について、約800百万ドルを法人所得税費用に計上する予定である。英国財務省の発表において提言
されているとおり、法人所得税率が2014年までに22%に引き下げられ、繰延税金資産残高に変動がないと仮定する
と、施行期間において、当社は約400百万ドルの法人所得税費用を計上する予定である。
貸借対照表の概要
表6
主要な貸借対照表情報
平均残高
2012年
6月30日
現在
(単位:百万ドル)
6月30日に終了した
3ヶ月間
2011年
12月31日
現在
2012年
6月30日に終了した
6ヶ月間
2011年
2012年
2011年
資産の部
フェデラル・ファンド貸出金及び
売戻条件付借入又は購入有価証券
$
226,116
$
211,183
$
234,148
$
259,069
$
233,604
$
243,311
トレーディング勘定資産
204,725
169,319
180,694
186,760
178,236
203,806
債務証券
335,217
311,416
342,244
335,269
335,001
335,556
貸出金及びリース金融
892,315
926,200
899,498
938,513
906,610
938,738
貸出金及びリース金融に係る
貸倒損失引当金
(30,288)
(33,783)
(31,463)
(38,755)
(32,336)
(39,752)
その他の資産
532,769
544,711
569,442
658,254
569,753
657,167
$ 2,160,854
$ 2,129,046
$ 2,194,563
$ 2,339,110
$ 2,190,868
$ 2,338,826
$ 1,035,225
$ 1,033,041
$ 1,032,888
$ 1,035,944
$ 1,031,500
$ 1,029,578
285,914
214,864
279,496
276,673
267,950
291,461
77,458
60,508
84,728
96,108
78,300
90,044
資産合計
負債の部
預金
フェデラル・ファンド借入金及び
買戻条件付貸付又は売却有価証券
トレーディング勘定負債
コマーシャル・ペーパー及びその他の
短期借入金
長期債務
その他の負債
負債合計
株主持分
負債及び株主持分合計
39,019
35,698
39,413
62,019
38,031
63,581
301,848
372,265
333,173
435,144
348,346
437,812
185,415
182,569
189,307
198,155
192,679
193,420
1,924,879
1,898,945
1,959,005
2,104,043
1,956,806
2,105,896
235,975
230,101
235,558
235,067
234,062
232,930
$ 2,160,854
$ 2,129,046
$ 2,194,563
$ 2,339,110
$ 2,190,868
$ 2,338,826
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期末現在の貸借対照表の金額は、平均貸借対照表額と異なることがある。これは、流動性及びバランスシート管
理活動に起因し、主として流動性の高い資産の当社のポートフォリオに関係する。当該活動は、資本の適切性を確
保することが意図されている一方で、当社及び当社顧客の流動性の要求を管理し、当社のリスク・アペタイトに従
いバランスシートを構築するという当社の能力を強化する。これらの活動の実行は、バランスシート及び資本関連
制限(スポット、平均及びリスク加重資産制限を含む。)の使用を、特に当社のトレーディング業務のマーケット・
メイク活動において要求する。当社の主要測定基準の1つであるTier1レバレッジ比率は、調整後四半期平均総資
産に基づいて算出されている。
資産
2012年6月30日現在、資産合計は約2.2兆ドルであり、2011年12月31日現在から318億ドル(1%)の増加となっ
た。かかる増加は、米国財務省証券やヨーロッパ、中東及びアフリカのソブリン債の増加並びにレバレッジされた
信用トレーディングにおけるヘッジの増加に起因したトレーディング勘定資産の増加、主として政府機関モー
ゲージ担保証券(以下「MBS」という。)の買戻し(純額)に起因した債務証券の増加、顧客の売りポジション及び
マッチド・ブックを通じた顧客の資金調達活動を補填するためのフェデラル・ファンド貸出金及び売戻条件付借
入又は購入有価証券の増加、並びに担保要求の増加に起因する。これらの増加は、主として資産売却及び対象ポー
トフォリオ上の継続的な消滅により一部減殺された。
2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間の平均資産合計は、前年同期から1,445億ドル
及び1,480億ドル減少した。かかる減少は、資産売却及び対象ポートフォリオ上の継続的な消滅、戦略投資の売却並
びに顧客活動の減少に起因する売戻条件付借入又は購入有価証券の減少に起因する。
負債及び株主持分
2012年6月30日現在、負債合計は約1.9兆ドルであり、2011年12月31日現在から259億ドル(1%)の増加であっ
た。これは主として、顧客需要によりトレーディング在庫を拠出したこと並びにトレーディング資産及び有価証券
の資金調達に起因した買戻条件付売却有価証券の増加が要因となった。かかる増加は、長期債務の予定された削減
により一部減殺された。
2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間の平均負債合計は、前年同期から1,450億ドル
及び1,491億ドル減少した。かかる減少は、主として長期債務の予定された削減、当社のコマーシャル・ペーパー及
びマスター・ノートの当社の利用の減少による短期借入の減少、ヘッジのために利用する米国財務省証券及び
ヨーロッパ、中東及びアフリカのソブリン債の売りポジションの減少によるトレーディング債務の減少に起因す
る。また、6ヶ月間の前年同期との比較においては、在庫の減少及び現金需要の減少に起因する買戻条件付貸付又
は売却有価証券の当社による利用の減少がみられる。
2012年6月30日現在の株主持分は、2011年12月31日現在から59億ドル(3%)増加した2,360億ドルとなった。こ
れは、利益、従業員制度に基づき発行された普通株式、優先証券及び信託優先証券との交換に関連して発行された
普通株式、当社の適格年金制度の削減並びにその他の包括利益の売却可能(以下「AFS」という。)債務証券に係る
未実現利益の増加に起因する。
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2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間の平均株主持分は、利益、従業員制度に基づき
発行された普通株式並びに優先証券及び信託優先証券との交換に関連して発行された普通株式により、前年同期
から491百万ドル及び11億ドル増加した。6ヶ月間についての増加は、2011年度第3四半期におけるバークシャー
・ハサウェイ・インクに対する優先証券及び関連ワラントの売却並びに当社の適格年金制度の削減によっても影
響を受けた。これらの増加は、2011年度におけるその他の包括利益累計額におけるAFS債務証券に係る未実現利益
の減少により一部減殺された。
表7
四半期主要財務情報
2012年度四半期
(単位:1株当たりの情報を除き百万)
第2
2011年度四半期
第1
第4
第3
第2
損益計算書
純受取利息
$
9,548
$
10,846
$
10,701
$
10,490
$
11,246
利息外収益
12,420
11,432
14,187
17,963
1,990
収益合計(支払利息控除後)
21,968
22,278
24,888
28,453
13,236
貸倒引当金繰入額
1,773
2,418
2,934
3,407
3,255
のれんの減損
-
-
581
-
2,603
合併及び事業再編費用
-
-
101
176
159
その他の利息外費用(1)
17,048
19,141
18,840
17,437
20,094
税引前当期純利益(損失)
3,147
719
2,432
7,433
(12,875)
684
66
441
1,201
(4,049)
当期純利益(損失)
2,463
653
1,991
6,232
(8,826)
普通株主に配当可能な当期純利益(損失)
2,098
328
1,584
5,889
(9,127)
平均発行済普通株式数
10,776
10,651
10,281
10,116
10,095
平均発行済希薄化後普通株式数(2)
11,556
10,762
11,125
10,464
10,095
法人所得税費用(ベネフィット)
収益指標
平均資産利益率
0.45%
0.12%
0.36%
1.07%
n/m
4四半期期間の平均資産累計利益率(3)
0.51
n/m
0.06
n/m
n/m
平均普通株主持分利益率
3.89
0.62
3.00
11.40
n/m
平均有形普通株主持分利益率(4)
5.95
0.95
4.72
18.30
n/m
平均有形株主持分利益率(4)
6.16
1.67
5.20
17.03
n/m
総株主持分比率(期末)
10.92
10.66
10.81
10.37
9.83%
総株主持分平均比率
10.73
10.63
10.34
9.66
10.05
5.60
34.97
6.60
1.73
n/m
配当性向
普通株式1株当たり
利益(損失)
$
0.19
$
0.03
$
0.15
$
0.58
$
(0.90)
希薄化後利益(損失)(2)
0.19
0.03
0.15
0.56
支払現金配当
0.01
0.01
0.01
0.01
(0.90)
0.01
純資産
20.16
19.83
20.09
20.80
20.29
有形純資産(4)
13.22
12.87
12.95
13.22
12.65
普通株式1株当たりの市場価格
期末(終値)
$
8.18
$
9.57
$
5.56
$
6.12
$
10.96
期中最高値(終値)
9.68
9.93
7.35
11.09
13.72
期中最安値(終値)
6.83
5.80
4.99
6.06
10.50
時価総額
$
88,155
$
899,498
$
103,123
$
913,722
$
58,580
$
932,898
$
62,023
$
942,032
$
111,060
平均残高
貸出金及びリース金融合計
$
938,513
資産合計
2,194,563
2,187,174
2,207,567
2,301,454
2,339,110
預金合計
1,032,888
1,030,112
1,032,531
1,051,320
1,035,944
長期債務
333,173
363,518
389,557
420,273
435,144
普通株主持分
216,782
214,150
209,324
204,928
218,505
株主持分合計
235,558
232,566
228,235
222,410
235,067
23/392
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
表7
四半期主要財務情報(続き)
2012年度四半期
(単位:1株当たりの情報を除き百万)
第2
2011年度四半期
第1
第4
第3
第2
資産の質(5)
貸倒引当金(6)
$
不履行貸出金、リース金融及び抵当権実行不動産(7)
30,862
$
25,377
32,862
$
27,790
34,497
$
27,708
35,872
$
29,059
38,209
30,058
貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金の貸出金
及びリース金融残高合計に対する比率(7)
3.43%
3.61%
3.68%
3.81%
4.00%
貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金の不履行
貸出金及びリース金融残高合計に対する比率(7)
127
126
135
133
135
貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金の不履行
貸出金及びリース金融残高合計(取得した信用減損
貸出金ポートフォリオを除く)に対する比率(7)
不履行貸出金から除外される引当金に含まれる金額(8)
90
$
16,327
$
3,626
引当金の不履行貸出金及びリース金融残高合計
(不履行貸出金から除外される引当金に含まれる金額
を除く)に対する比率(8)
純貸倒償却額
91
$
17,006
$
4,056
59%
101
$
17,490
$
4,054
60%
101
$
18,317
$
5,086
65%
105
$
19,935
$
5,665
63%
63%
年換算純貸倒償却額の平均貸出金及びリース金融残高
に対する比率(7)
1.64%
1.80%
1.74%
2.17%
2.44%
不履行貸出金及びリース金融の貸出金及びリース金融残高
合計に対する比率(7)
2.70
2.85
2.74
2.87
2.96
不履行貸出金、リース金融及び抵当権実行不動産の
貸出金、リース金融及び抵当権実行不動産残高合計
に対する比率(7)
2.87
3.10
3.01
3.15
3.22
貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金(期末現在)の
年換算純貸倒償却額に対する比率
2.08
1.97
2.10
1.74
1.64
貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金(期末現在)の
年換算純貸倒償却額(取得した信用減損貸出金ポート
フォリオを除く)に対する比率
1.46
1.43
1.57
1.33
1.28
普通株等Tier1
11.24%
10.78%
Tier1
13.80
13.37
12.40
11.48
11.00
総自己資本比率
自己資本比率(期末)
リスクベース:
9.86%
8.65%
8.23%
17.51
17.49
16.75
15.86
15.65
Tier1レバレッジ
7.84
7.79
7.53
7.11
6.86
有形株主持分(4)
7.73
7.48
7.54
7.16
6.63
有形普通株主持分(4)
6.83
6.58
6.64
6.25
5.87
(1) 合併及び事業再編費用並びにのれん減損費用を除く。
(2) 2011年度第2四半期において、普通株主に配当可能な当期純利益がマイナスであったため、逆希薄化効果を有する持分金融商品の影響は、希薄化後
普通株式1株当たり利益(損失)及び平均希薄化後普通株式数から除外されている。
(3) 連続した4四半期の当期純利益合計を連続した4四半期の年換算平均資産で除して算出する。
(4) 有形株主持分比率及び普通株式1株当たり有形純資産は、非GAAP財務指標である。他社は、これらの指標について異なった定義をし、また異なった算
出方法をとることがある。これらの比率及びGAAP財務指標に対応する調整についての詳細は、後述の「補足財務情報」及び表9を参照のこと。
(5) 資産の質に係る取得した信用減損ローン・ポートフォリオの影響についての詳細は、後述の「消費者ポートフォリオの信用リスク管理」を参照の
こと。
(6) 貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金並びに未実行の信用供与契約のための引当金を含む。
(7) 残高及び比率は、公正価値オプションに基づき会計処理された貸出金を含まない。不履行貸出金、リース金融及び抵当権実行不動産に係るその他の
除外については、後述の「不履行消費者ローン及び抵当権実行不動産の推移」及び対応する表43並びに「不履行商業貸出金、リース金融及び抵当
権実行不動産の推移」及び対応する表52を参照のこと。
(8) 不履行貸出金から除外される引当金に含まれる金額は、主としてCBBの米国向けクレジットカード・ポートフォリオ及び無担保消費者向け貸付ポー
トフォリオ、その他の事業における取得した信用減損貸出金及び米国外向けクレジットカード・ポートフォリオに配分された金額を含む。
n/m=表記するに値しない。
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四半期報告書
表8
上半期主要財務情報
6月30日に終了した6ヶ月間
(単位:1株当たりの情報を除き百万)
2012年
2011年
損益計算書
純受取利息
$
20,394
$
23,425
利息外収益
23,852
16,688
収益合計(支払利息控除後)
44,246
40,113
4,191
7,069
のれんの減損
-
2,603
合併及び事業再編費用
-
361
その他の利息外費用(1)
36,189
40,175
税引前当期純利益(損失)
3,866
(10,095)
750
(3,318)
当期純利益(損失)
3,116
(6,777)
普通株主に配当可能な当期純利益(損失)
2,426
(7,388)
平均発行済普通株式数
10,715
10,085
平均発行済希薄化後普通株式数(2)
11,510
10,085
貸倒引当金繰入額
法人所得税費用(ベネフィット)
収益指標
平均資産利益率
0.29%
n/m
平均普通株主持分利益率
2.26
n/m
平均有形普通株主持分利益率(3)
3.47
n/m
平均有形株主持分利益率(3)
3.94
n/m
総株主持分比率(期末)
10.92
9.83%
総株主持分平均比率
10.68
9.96
9.56
n/m
配当性向
普通株式1株当たり
利益(損失)
$
0.23
$
(0.73)
希薄化後利益(損失)(2)
0.22
支払現金配当
0.02
(0.73)
0.02
純資産
20.16
20.29
有形純資産(3)
13.22
12.65
普通株式1株当たりの市場価格
期末(終値)
$
8.18
期中最高値(終値)
9.93
期中最安値(終値)
5.80
時価総額
$
$
10.96
15.25
10.50
88,155
$
906,610
$
111,060
平均残高
貸出金及びリース金融合計
$
938,738
資産合計
2,190,868
2,338,826
預金合計
1,031,500
1,029,578
長期債務
348,346
437,812
普通株主持分
215,466
216,367
株主持分合計
234,062
232,930
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四半期報告書
表8
上半期主要財務情報(続き)
6月30日に終了した6ヶ月間
(単位:1株当たりの情報を除き百万)
2012年
2011年
資産の質(4)
貸倒引当金(5)
$
不履行貸出金、リース金融及び抵当権実行不動産(6)
30,862
$
25,377
貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金の貸出金及びリース金融残高合計
に対する比率(6)
貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金の不履行貸出金及びリース金融残高合計に
対する比率(6)
貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金の不履行貸出金及びリース金融残高合計
(取得した信用減損貸出金ポートフォリオを除く)に対する比率(6)
不履行貸出金から除外される引当金に含まれる金額(7)
純貸倒償却額
30,058
3.43%
4.00%
127
135
90
$
16,327
$
7,682
引当金の不履行貸出金及びリース金融残高合計(不履行貸出金から除外される引当金に
含まれる金額を除く)に対する比率(7)
38,209
105
$
19,935
$
11,693
59%
63%
年換算純貸倒償却額の平均貸出金及びリース金融残高に対する比率(6)
1.72%
2.53%
不履行貸出金及びリース金融の貸出金及びリース金融残高合計に対する比率(6)
2.70
2.96
不履行貸出金、リース金融及び抵当権実行不動産の貸出金、リース金融及び
抵当権実行不動産残高合計に対する比率(6)
2.87
3.22
貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金(期末現在)の年換算純貸倒償却額に対する比率
1.96
1.58
貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金(期末現在)の年換算純貸倒償却額
(取得した信用減損貸出金ポートフォリオを除く)に対する比率
1.38
1.23
(1) 合併及び事業再編費用並びにのれん減損費用を除く。
(2) 2011年度第2四半期において、普通株主に配当可能な当期純利益がマイナスであったため、逆希薄化効果を有する持分金融商品の影響は、希薄化後
普通株式1株当たり利益(損失)及び平均希薄化後普通株式数から除外されている。
(3) 有形株主持分比率及び普通株式1株当たり有形純資産は、非GAAP財務指標である。他社は、これらの指標について異なった定義をし、また異なった算
出方法をとることがある。これらの比率及びGAAP財務指標に対応する調整についての詳細は、後述の「補足財務情報」及び表9を参照のこと。
(4) 資産の質に係る取得した信用減損ローン・ポートフォリオの影響についての詳細は、後述の「消費者ポートフォリオの信用リスク管理」を参照の
こと。
(5) 貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金並びに未実行の信用供与契約のための引当金を含む。
(6) 残高及び比率は、公正価値オプションに基づき会計処理された貸出金を含まない。不履行貸出金、リース金融及び抵当権実行不動産に係るその他の
除外については、後述の「不履行消費者ローン及び抵当権実行不動産の推移」及び対応する表43並びに「不履行商業貸出金、リース金融及び抵当
権実行不動産の推移」及び対応する表52を参照のこと。
(7) 不履行貸出金から除外される引当金に含まれる金額は、主としてCBBの米国向けクレジットカード・ポートフォリオ及び無担保消費者向け貸付ポー
トフォリオ、その他の事業における取得した信用減損貸出金及び米国外向けクレジットカード・ポートフォリオに配分された金額を含む。
n/m=表記するに値しない。
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四半期報告書
補足財務情報
当社は、純受取利息及び関連する比率を検討し、非GAAP財務指標であるFTEベースで分析する。当社は、FTEベース
による純受取利息を用いて事業を運営することが、比較目的での金利差益についてより正確な状況を伝えられる
ものと考えている。FTEベースの算出に当たり、純受取利息は、税引前相当の非課税受取利息を反映するために調整
され、相応して法人所得税が増加する。かかる算出目的上、当社は連邦法定税率(35%)を使用する。この方法は、課
税対象及び非課税源泉から発生した純受取利息の比較を確実にする。
上記のとおり、営業効率及び純利回り等の一定の業績指標にはFTEベースの純受取利息(ひいては収益合計も)が
活用される。営業効率は、1ドルの収益を得るための費用を測定し、純利回りは、当社が資金調達費用を何bps上
回って利益を上げているかを評価する。
当社はまた、当社の事業を非GAAP財務指標である有形株主持分を用いた一定の比率に基づき評価する。有形株主
持分は、関連繰延税金負債控除後ののれん及び無形資産(モーゲージ・サービシング権(以下「MSR」という。)を除
く。)を差し引いた、調整後株主持分又は調整後普通株主持分を表す。これらの指標は、当社の株主持分の使用を評
価するために用いられる。さらに、収益性、関連及び投資モデルはすべて平均有形株主持分利益率(以下「ROTE」と
いう。)を当社の全体的な成長目標を支えるための主要な指標として用いている。かかる比率は以下のとおりであ
る。
・ 平均有形普通株主持分利益率は、当社の利益貢献度を、調整後普通株主持分に対する割合で表す。有形普通株
主持分比率は、調整後普通株主持分を関連繰延税金負債控除後ののれん及び無形資産(MSRを除く。)を差し
引いた資産合計で除して表す。
・ ROTEは、当社の利益貢献度を、調整後平均合計株主持分に対する割合で表す。有形株主持分比率は、調整後株
主持分合計を関連繰延税金負債控除後ののれん及び無形資産(MSRを除く。)を差し引いた資産合計で除して
表す。
・ 普通株式1株当たり有形純資産は、期末現在の調整後普通株主持分を期末現在の発行済普通株式数で除して
表す。
前述の補足財務情報及び業績指標は、表7及び表8に示されている。
さらに当社は、下記に示されているものを含む、非GAAP財務指標である経済資本利益率を用いた指標に基づき、
事業セグメント業績を評価する。
・ セグメントの平均経済資本利益率は、資金調達費用並びに無形資産に関連する利益控除及び一定の費用を考
慮して調整した当期純利益を平均経済資本で除して算出される。
・ 経済資本は、のれん及び一定の割合の無形資産(MSRを除く。)を差引後の割当資本を表す。
表9では、これらの一定の測定基準を表す際に、2011年度第4四半期及び2011年度第2四半期に計上したそれぞ
れ581百万ドル及び26億ドルののれん減損費用の影響を除外した。従って、これらは非GAAP財務指標である。表9、
10及び11は、これらの非GAAP財務指標のGAAPが定義する財務指標に対する調整を表している。当社は、これらの非
GAAP財務指標の利用によって、当社及び当社のセグメントの業績評価を行うに当たりさらなる透明性が提供され
るものと考えている。他社はこれらの指標及び比率について異なった定義をし、また異なった算出方法をとること
がある。
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四半期報告書
表9
四半期の補足財務情報及びGAAP財務指標に対する調整
2012年度四半期
(単位:1株当たりの情報を除き百万ドル)
第2
第1
$ 9,782
$ 11,053
22,202
22,485
2011年度四半期
第4
第3
第2
FTEベースの情報
純受取利息
収益合計(支払利息控除後)
純利回り
営業効率
2.21%
76.79
$
2.51%
10,959
$ 10,739
25,146
28,702
2.45%
85.13
77.64
$
11,493
13,483
2.32%
2.50%
61.37
n/m
収益指標(のれん減損費用を除く)(1)
普通株式1株当たりの情報
利益(損失)
$
0.21
$
(0.65)
希薄化後利益(損失)
0.20
(0.65)
営業効率(FTEベース)
75.33%
n/m
平均資産利益率
0.46
n/m
4四半期期間の平均資産累計利益率(2)
0.20
n/m
平均普通株主持分利益率
4.10
n/m
平均有形普通株主持分利益率
6.46
n/m
平均有形株主持分利益率
6.72
n/m
(1) 収益指標は、2011年度第4四半期に計上されたのれん減損費用581百万ドル及び2011年度第2四半期に計上されたのれん減損費用26億ドルの影響を
除いて算出されている。
(2) 連続した4四半期の当期純利益合計を連続した4四半期の年換算平均資産で除して算出する。
n/m=表記するに値しない。
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四半期報告書
表9
四半期の補足財務情報及びGAAP財務指標に対する調整(続き)
2012年度四半期
(単位:百万ドル)
第2
2011年度四半期
第1
第4
第3
第2
純受取利息よりFTEベースの純受取利息への調整
純受取利息
FTEベースの調整
$
9,548
234
$
10,846
207
$
10,701
258
$
10,490
249
$
11,246
247
FTEベースの純受取利息
$
9,782
$
11,053
$
10,959
$
10,739
$
11,493
収益合計(支払利息控除後)よりFTEベースの収益合計(支払利息控除後)への調整
収益合計(支払利息控除後)
$
21,968
$
22,278
FTEベースの調整
234
207
$
24,888
258
$
28,453
249
$
13,236
247
FTEベースの収益合計(支払利息控除後)
$
22,485
$
25,146
$
28,702
$
13,483
利息外費用合計よりのれん減損費用を除いた利息外費用合計への調整
利息外費用合計
$
17,048
のれん減損費用
-
$
$
19,141
-
$
19,522
(581)
$
17,613
-
$
22,856
(2,603)
のれん減損費用を除いた利息外費用合計
$
19,141
$
22,202
$
18,941
$
17,613
$
20,253
法人所得税費用(ベネフィット)よりFTEベースの法人所得税費用(ベネフィット)への調整
法人所得税費用(ベネフィット)
$
684
$
66
FTEベースの調整
234
207
$
441
258
$
1,201
249
$
(4,049)
247
FTEベースの法人所得税費用(ベネフィット)
$
273
$
699
$
1,450
$
(3,802)
当期純利益(損失)よりのれん減損費用を除いた当期純利益(損失)への調整
当期純利益(損失)
$
2,463
$
のれん減損費用
-
653
-
$
1,991
581
$
6,232
-
$
(8,826)
2,603
のれん減損費用を除いた当期純利益(損失)
653
$
2,572
$
6,232
$
(6,223)
普通株主に配当可能な当期純利益(損失)よりのれん減損費用を除いた普通株主に配当可能な当期純利益(損失)への調整
普通株主に配当可能な当期純利益(損失)
$
2,098
$
328
$
1,584
$
5,889
のれん減損費用
581
-
$
(9,127)
2,603
のれん減損費用を除いた普通株主に配当可能な
当期純利益(損失)
$
17,048
$
2,463
$
2,098
$
平均普通株主持分より平均有形普通株主持分への調整
普通株主持分
$
のれん
無形資産(MSRを除く)
関連繰延税金負債
216,782
(69,976)
(7,533)
2,626
$
有形普通株主持分
$
141,899
$
$
平均株主持分より平均有形株主持分への調整
株主持分
のれん
無形資産(MSRを除く)
関連繰延税金負債
有形株主持分
$
918
$
2,165
$
5,889
$
(6,524)
214,150
(69,967)
(7,869)
2,700
$
209,324
(70,647)
(8,566)
2,775
$
204,928
(71,070)
(9,005)
2,852
$
218,505
(73,748)
(9,394)
2,932
$
139,014
$
132,886
$
127,705
$
138,295
235,558
(69,976)
(7,533)
2,626
$
232,566
(69,967)
(7,869)
2,700
$
228,235
(70,647)
(8,566)
2,775
$
222,410
(71,070)
(9,005)
2,852
$
235,067
(73,748)
(9,394)
2,932
160,675
$
157,430
$
151,797
$
145,187
$
154,857
$
213,711
(69,976)
(7,696)
2,628
$
211,704
(69,967)
(8,021)
2,702
$
210,772
(70,832)
(8,764)
2,777
$
205,614
(71,074)
(9,176)
2,853
$
138,667
$
136,418
$
133,953
$
128,217
$
232,499
(69,976)
(7,696)
2,628
$
230,101
(69,967)
(8,021)
2,702
$
230,252
(70,832)
(8,764)
2,777
$
222,176
(71,074)
(9,176)
2,853
$
157,455
$
154,815
$
153,433
$
144,779
期末現在の普通株主持分より期末現在の有形普通株主持分への調整
普通株主持分
$
217,213
のれん
(69,976)
無形資産(MSRを除く)
(7,335)
関連繰延税金負債
2,559
有形普通株主持分
$
142,461
期末現在の株主持分より期末現在の有形株主持分への調整
株主持分
$
235,975
のれん
(69,976)
無形資産(MSRを除く)
(7,335)
関連繰延税金負債
2,559
161,223
328
有形株主持分
$
期末現在の資産より期末現在の有形資産への調整
資産
のれん
無形資産(MSRを除く)
関連繰延税金負債
$ 2,160,854
(69,976)
(7,335)
2,559
$
2,181,449
(69,976)
(7,696)
2,628
$
2,129,046
(69,967)
(8,021)
2,702
$
2,219,628
(70,832)
(8,764)
2,777
$
2,261,319
(71,074)
(9,176)
2,853
有形資産
$ 2,086,102
$
2,106,405
$
2,053,760
$
2,142,809
$
2,183,922
29/392
EDINET提出書類
バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
表10
上半期補足財務情報及びGAAP財務指標に対する調整
6月30日に終了した6ヶ月間
(単位:1株当たりの情報を除き百万ドル)
2012年
2011年
FTEベースの情報
純受取利息
$
収益合計(支払利息控除後)
20,835
$
44,687
純利回り
40,578
2.36%
営業効率
23,890
2.58%
80.98
n/m
純受取利息よりFTEベースの純受取利息への調整
純受取利息
$
FTEベースの調整
20,394
$
23,425
441
FTEベースの純受取利息
465
$
20,835
$
23,890
$
44,246
$
40,113
収益合計(支払利息控除後)よりFTEベースの収益合計(支払利息控除後)への調整
収益合計(支払利息控除後)
FTEベースの調整
441
FTEベースの収益合計(支払利息控除後)
465
$
44,687
$
40,578
$
36,189
$
43,139
利息外費用合計よりのれん減損費用を除いた利息外費用合計への調整
利息外費用合計
のれん減損費用
-
のれん減損費用を除いた利息外費用合計
(2,603)
$
36,189
$
40,536
$
750
$
(3,318)
法人所得税費用(ベネフィット)よりFTEベースの法人所得税費用(ベネフィット)への調整
法人所得税費用(ベネフィット)
FTEベースの調整
441
FTEベースの法人所得税費用(ベネフィット)
465
$
1,191
$
(2,853)
$
3,116
$
(6,777)
当期純利益(損失)よりのれん減損費用を除いた当期純利益(損失)への調整
当期純利益(損失)
のれん減損費用
-
のれん減損費用を除いた当期純利益(損失)
2,603
$
3,116
$
(4,174)
$
2,426
$
(7,388)
(4,785)
普通株主に配当可能な当期純利益(損失)よりのれん減損費用を除いた普通株主に配当可能な
当期純利益(損失)への調整
普通株主に配当可能な当期純利益(損失)
のれん減損費用
-
のれん減損費用を除いた普通株主に配当可能な当期純利益(損失)
2,603
$
2,426
$
$
215,466
$
平均普通株主持分より平均有形普通株主持分への調整
普通株主持分
のれん
無形資産(MSRを除く)
関連繰延税金負債
(73,834)
(7,701)
(9,580)
2,663
有形普通株主持分
216,367
(69,971)
2,983
$
140,457
$
135,936
$
234,062
$
232,930
平均株主持分より平均有形株主持分への調整
株主持分
のれん
無形資産(MSRを除く)
関連繰延税金負債
有形株主持分
$
n/m=表記するに値しない。
30/392
(69,971)
(73,834)
(7,701)
(9,580)
2,663
2,983
159,053
$
152,499
EDINET提出書類
バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
表11
セグメント別補足財務情報のGAAP財務指標に対する調整
6月30日に終了した3ヶ月間
(単位:百万ドル)
2012年
6月30日に終了した6ヶ月間
2011年
2012年
2011年
コンシューマー・アンド・ビジネス・バンキング
当期純利益(報告ベース)
$
1,156
無形資産に関連する調整(1)
調整後当期純利益
$
平均割当資本
$
のれん及び一定の割合の無形資産に関連する調整
平均経済資本
$
4
1,160
$
53,452
$
22,967
$
2
(30,485)
$
2,502
2,611
$
4,544
2,618
$
4,553
53,199
$
7
2,504
$
52,559
$
(30,656)
9
(30,503)
53,126
(30,676)
$
21,903
$
22,696
$
22,450
$
(14,506)
$
(1,913)
$
(16,906)
コンシューマー・リアル・エステート・サービシズ
当期純損失(報告ベース)
$
(768)
無形資産に関連する調整(1)
-
-
-
-
のれん減損費用
-
2,603
-
2,603
調整後当期純損失
$
平均割当資本
$
(768)
14,116
のれん及び一定の割合の無形資産に関連する調整(MSRを除く)
平均経済資本
$
(11,903)
$
(1,913)
$
(14,303)
$
17,139
$
14,454
$
17,933
-
(2,702)
-
(2,722)
$
14,116
$
14,437
$
14,454
$
15,211
$
1,406
$
1,921
$
2,996
$
3,504
グローバル・バンキング
当期純利益(報告ベース)
無形資産に関連する調整(1)
1
調整後当期純利益
$
平均割当資本
$
のれん及び一定の割合の無形資産に関連する調整
平均経済資本
1
1,407
$
45,958
$
(24,856)
2
1,922
$
47,060
$
(24,428)
3
2,998
$
45,838
$
(24,858)
3,507
47,891
(24,430)
$
21,102
$
22,632
$
20,980
$
23,461
$
462
$
911
$
1,260
$
2,306
グローバル・マーケッツ
当期純利益(報告ベース)
無形資産に関連する調整(1)
3
3
5
6
調整後当期純利益
$
465
$
914
$
1,265
$
2,312
平均割当資本
$
17,132
$
22,990
$
17,725
$
24,667
のれん及び一定の割合の無形資産に関連する調整
平均経済資本
(4,608)
(4,646)
(4,629)
(4,598)
$
12,524
$
18,344
$
13,096
$
20,069
$
543
$
513
$
1,090
$
1,055
グローバル・ウェルス・アンド・インベストメント・マネジメント
当期純利益(報告ベース)
無形資産に関連する調整(1)
6
調整後当期純利益
$
平均割当資本
$
のれん及び一定の割合の無形資産に関連する調整
平均経済資本
7
549
$
17,974
$
(10,621)
$
7,353
(1)資金調達費用並びに無形資産に関連する利益控除及び一定の費用を表す。
31/392
12
520
$
17,560
$
(10,706)
$
6,854
16
1,102
$
17,601
$
(10,631)
$
6,970
1,071
17,745
(10,717)
$
7,028
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
表11
セグメント別補足財務情報のGAAP財務指標に対する調整(続き)
6月30日に終了した3ヶ月間
(単位:百万ドル)
2012年
6月30日に終了した6ヶ月間
2011年
2012年
2011年
コンシューマー・アンド・ビジネス・バンキング
デポジッツ
当期純利益(報告ベース)
$
190
無形資産に関連する調整(1)
調整後当期純利益
$
平均割当資本
$
のれん及び一定の割合の無形資産に関連する調整
平均経済資本
$
1
433
$
-
191
$
23,982
$
(17,926)
500
$
795
501
$
796
23,588
$
1
433
$
23,612
$
(17,951)
1
(17,929)
23,627
(17,955)
$
6,056
$
5,661
$
5,659
$
5,672
$
929
$
1,944
$
1,967
$
3,516
1,973
$
3,524
20,598
$
カード・サービシズ
当期純利益(報告ベース)
無形資産に関連する調整(1)
3
調整後当期純利益
$
平均割当資本
$
のれん及び一定の割合の無形資産に関連する調整
平均経済資本
2
932
$
20,525
$
(10,460)
6
1,946
$
21,016
$
(10,607)
8
(10,476)
21,580
(10,624)
$
10,065
$
10,409
$
10,122
$
10,956
$
37
$
125
$
144
$
233
ビジネス・バンキング
当期純利益(報告ベース)
無形資産に関連する調整(1)
-
調整後当期純利益
$
平均割当資本
$
のれん及び一定の割合の無形資産に関連する調整
平均経済資本
-
37
$
8,945
$
(2,099)
$
6,846
前へ 次へ
32/392
-
125
$
7,931
$
(2,098)
$
5,833
-
144
$
9,013
$
(2,098)
$
6,915
233
7,919
(2,097)
$
5,822
EDINET提出書類
バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
トレーディング関連純受取利息を除く純受取利息
当社は、トレーディング関連活動の影響を除くFTEベースの純受取利息を管理する(この純受取利息の調整後の
指標は、当社の従前の定期報告書においてコア純受取利息として言及されていた。)。グローバル・マーケッツ事業
セグメントに後述されているように、当社は販売及びトレーディング業績並びに戦略を、グローバル・マーケッツ
の純受取利息及び利息外収益を合算した市場ベース収益全体から評価している。以下の表は、FTEベースの純受取
利息報告額からトレーディング関連純受取利息の影響を調整した純受取利息、平均収益性資産、収益性資産に係る
純利回りを表している。当社は、表12に示されているこれらの非GAAP指標の利用によって、当社の業績評価を行う
に当たりさらなる透明性が提供されるものと考えている。
表12
トレーディング関連純受取利息を除く純受取利息
6月30日に終了した3ヶ月間
(単位:百万ドル)
2012年
6月30日に終了した6ヶ月間
2011年
2012年
2011年
純受取利息(FTEベース)
報告額(1)
$
9,782
トレーディング関連純受取利息の影響(2)
トレーディング関連純受取利息を除く純受取利息
$
(653)
11,493
$
(874)
20,835
$
(1,449)
23,890
(1,894)
$
9,129
$
10,619
$
19,386
$
21,996
$
1,772,568
$
1,844,525
$
1,770,336
$
1,857,124
$
1,395,598
平均収益性資産残高
報告額
トレーディング関連収益性資産の影響(2)
トレーディング関連収益性資産を除く平均収益性資産残高
(444,537)
$
1,328,031
(457,845)
$
1,386,680
(434,447)
$
1,335,889
(461,526)
純利回りの寄与(FTEベース)(3)
報告額(1)
2.21%
2.50%
2.36%
2.58%
トレーディング関連活動の影響(2)
0.55
0.57
0.55
0.58
トレーディング関連活動を除く収益性資産に係る純利回り
2.76%
3.07%
2.91%
3.16%
(1) 純受取利息及び純利回りには、52百万ドル(2012年6月30日に終了した3ヶ月間)及び99百万ドル(2012年6月30日に終了した6ヶ月間)並びに49百
万ドル(2011年6月30日に終了した3ヶ月間)及び112百万ドル(2011年6月30日に終了した6ヶ月間)のFRB翌日物預金から発生した手数料が含ま
れる。
(2) グローバル・マーケッツに計上されたトレーディング関連の金額の影響を表す。
(3) 年間ベースに基づいて算出されている。
33/392
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間のトレーディング関連純受取利息を除く純受
取利息は、前年同期から15億ドル減少した91億ドル及び26億ドル減少した194億ドルとなった。かかる減少は、主と
して消費者ローン残高の減少及び利回りの低下並びに投資有価証券の利回りの低下(購入プレミアム償却費用の
上昇を含む。)に起因する。これらは、長期債務残高の削減及び預金に係る支払利息の減少により一部減殺された。
2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間のトレーディング関連収益性資産残高を除く
平均収益性資産残高は、前年同期から586億ドル減少した13,280億ドル及び597億ドル減少した13,359億ドルと
なった。かかる減少は、消費者ローン、売却目的で保有する貸出金(以下「LHFS」という。)及び売戻条件付購入有価
証券の減少に起因する(商業貸出金、投資有価証券及びトレーディング資産の増加により一部減殺された。)。
2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間のトレーディング関連活動を除く収益性資産
に係る純利回りは、主として上記の要因により、前年同期から31bps減少した2.76%及び25bps減少した2.91%と
なった。これらの影響には、2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間を通じて前年同期と
比較して長期金利が低かったことによるイールドカーブの著しいフラット化が含まれる。
34/392
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
表13
四半期平均残高及び利率 ― FTEベース
(単位:百万ドル)
収益性資産
定期性預金及びその他の短期投資(1)
フェデラル・ファンド貸出金及び売戻条件付借入又は
購入有価証券
トレーディング勘定資産
債務証券(2)
貸出金及びリース金融(3):
住宅モーゲージ(4)
ホーム・エクイティ
非継続不動産
米国向けクレジットカード
米国外向けクレジットカード
直接/間接消費者(5)
その他の消費者(6)
消費者向け合計
米国向け商業
商業用不動産(7)
商業リース金融
米国外向け商業
商業向け合計
貸出金及びリース金融合計
その他の収益性資産
収益性資産合計(8)
現金及び現金同等物(1)
その他の資産(貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金
控除後)
資産合計
利付負債
米国利付預金:
普通預金
NOW勘定及びマネー・マーケット預金勘定
消費者向け譲渡性預金証書及び個人退職所得勘定
譲渡性預金証書、パブリック・ファンド及び
その他の預金
米国利付預金合計
米国外利付預金:
米国外に所在する銀行
政府及び公的機関
定期性預金、普通預金その他
米国外利付預金合計
利付預金合計
フェデラル・ファンド借入金及び買戻条件付貸付又は
売却有価証券並びにその他の短期借入金
トレーディング勘定負債
長期債務
利付負債合計(8)
無利息の資金源泉:
無利息預金
その他の負債
株主持分
負債及び株主持分合計
純利鞘
無利息の資金源泉の影響
純受取利息/収益性資産に係る純利回り(1)
2012年度第2四半期
受取/ 利回り
平均残高
支払利息 /利率
$
27,476 $
64
0.94% $
31,404 $
65
0.83%
234,148
180,694
342,244
360
1,302
1,907
0.62
2.89
2.23
233,061
175,778
327,758
460
1,399
2,732
0.79
3.19
3.33
255,349
119,657
11,144
95,018
13,641
84,198
2,565
581,572
199,644
37,627
21,446
59,209
317,926
899,498
88,508
1,772,568
116,025
2,462
1,090
94
2,356
396
733
41
7,172
1,742
323
216
369
2,650
9,822
719
14,174
52
3.86
3.66
3.36
9.97
11.68
3.50
6.41
4.95
3.51
3.46
4.02
2.50
3.35
4.38
3.26
3.21
260,573
122,933
12,082
98,334
14,151
88,321
2,617
599,011
195,111
39,190
21,679
58,731
314,711
913,722
86,382
1,768,105
112,512
2,489
1,164
103
2,459
408
801
40
7,464
1,756
339
272
391
2,758
10,222
743
15,621
47
3.82
3.80
3.42
10.06
11.60
3.65
6.24
5.00
3.62
3.48
5.01
2.68
3.52
4.49
3.46
3.55
305,970
$ 2,194,563
$
2012年度第1四半期
受取/
利回り
平均残高
支払利息 /利率
306,557
$ 2,187,174
42,394 $
460,788
96,858
14
188
171
0.13% $
0.16
0.71
40,543 $
458,649
100,044
14
186
194
0.14%
0.16
0.78
21,661
621,701
35
408
0.65
0.26
22,586
621,822
36
430
0.64
0.28
14,598
895
52,584
68,077
689,778
25
1
85
111
519
0.69
0.37
0.65
0.65
0.30
18,170
1,286
55,241
74,697
696,519
28
1
90
119
549
0.62
0.41
0.66
0.64
0.32
318,909
84,728
333,173
1,426,588
943
448
2,534
4,444
1.19
2.13
3.05
1.25
293,056
71,872
363,518
1,424,965
881
477
2,708
4,615
1.21
2.67
2.99
1.30
11,006
2.25%
0.25
2.50%
343,110
189,307
235,558
$ 2,194,563
333,593
196,050
232,566
$ 2,187,174
$
9,730
1.96%
0.24
2.20%
$
(1) 上記表では、FRB翌日物預金から発生した手数料は、現金及び現金同等物に含められ、これら預金の当社の連結貸借対照表における表示と一致してい
る。純受取利息及び純利回りは、これら手数料を除いて算出されている。
(2) AFS債務証券の利回りは、取得原価ではなく公正価値に基づいて計算される。公正価値の使用は、純利回りに重要な影響は及ぼさない。
(3) 不履行貸出金はそれぞれの平均貸出金残高に含まれている。これらの不履行貸出金に係る利益は原価回収ベースにより認識されている。取得した信
用減損貸出金は、取得時に公正価値で計上され、当該貸出金の残存期間について受取利息が発生する。
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(4) 米国外向け住宅モーゲージ・ローンをそれぞれ89百万ドル(2012年度第2四半期)、86百万ドル(同第1四半期)、88百万ドル(2011年度第4四半期)、
91百万ドル(同第3四半期)及び94百万ドル(同第2四半期)含む。
(5) 米国外向け消費者ローンをそれぞれ78億ドル(2012年度第2四半期)、75億ドル(同第1四半期)、84億ドル(2011年度第4四半期)、86億ドル(同第3四
半期)及び87億ドル(同第2四半期)含む。
(6) 消費者金融ローンをそれぞれ16億ドル(2012年度第2四半期、同第1四半期ともに)、17億ドル(2011年度第4四半期)、18億ドル(同第3四半期)及び
18億ドル(同第2四半期)含み、その他の米国外向け消費者ローンをそれぞれ895百万ドル(2012年度第2四半期)、903百万ドル(同第1四半期)、959
百万ドル(2011年度第4四半期)、932百万ドル(同第3四半期)及び840百万ドル(同第2四半期)含み、また消費者当座貸越をそれぞれ108百万ドル
(2012年度第2四半期)、90百万ドル(同第1四半期)、107百万ドル(2011年度第4四半期)、107百万ドル(同第3四半期)及び79百万ドル(同第2四半
期)含む。
(7) 米国向け商業用不動産貸出金をそれぞれ360億ドル(2012年度第2四半期)、374億ドル(同第1四半期)、387億ドル(2011年度第4四半期)、407億ドル
(同第3四半期)及び434億ドル(同第2四半期)含み、また米国外向け商業用不動産貸出金をそれぞれ16億ドル(2012年度第2四半期)、18億ドル(同
第1四半期)、19億ドル(2011年度第4四半期)、22億ドル(同第3四半期)及び23億ドル(同第2四半期)含む。
(8) 受取利息には、金利リスク管理契約の影響が含まれており、これにより原資産に対する受取利息がそれぞれ366百万ドル(2012年度第2四半期)、106
百万ドル(同第1四半期)、427百万ドル(2011年度第4四半期)、10億ドル(同第3四半期)及び739百万ドル(同第2四半期)減少した。支払利息には、
金利リスク管理契約の影響が含まれており、これにより原負債に対する支払利息がそれぞれ591百万ドル(2012年度第2四半期)、658百万ドル(同第
1四半期)、763百万ドル(2011年度第4四半期)、631百万ドル(同第3四半期)及び625百万ドル(同第2四半期)減少した。金利契約についての詳細
は、後述の「非トレーディング活動における金利リスク管理」を参照のこと。
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四半期報告書
表13
四半期平均残高及び利率 ― FTEベース(続き)
(単位:百万ドル)
収益性資産
定期性預金及びその他の
短期投資(1)
フェデラル・ファンド貸出金
及び売戻条件付借入又は
購入有価証券
トレーディング勘定資産
債務証券(2)
貸出金及びリース金融(3):
住宅モーゲージ(4)
ホーム・エクイティ
非継続不動産
米国向けクレジットカード
米国外向けクレジットカード
直接/間接消費者(5)
その他の消費者(6)
消費者向け合計
米国向け商業
商業用不動産(7)
商業リース金融
米国外向け商業
商業向け合計
貸出金及びリース金融合計
その他の収益性資産
収益性資産合計(8)
現金及び現金同等物(1)
その他の資産(貸出金及びリース
金融に係る貸倒損失引当金
控除後)
資産合計
利付負債
米国利付預金:
普通預金
NOW勘定及びマネー・
マーケット預金勘定
消費者向け譲渡性預金証書
及び個人退職所得勘定
譲渡性預金証書、パブリック・
ファンド及びその他の預金
米国利付預金合計
米国外利付預金:
米国外に所在する銀行
政府及び公的機関
定期性預金、普通預金その他
米国外利付預金合計
利付預金合計
フェデラル・ファンド借入金
及び買戻条件付貸付又は
売却有価証券並びに
その他の短期借入金
トレーディング勘定負債
長期債務
利付負債合計(8)
無利息の資金源泉:
無利息預金
その他の負債
株主持分
負債及び株主持分合計
純利鞘
無利息の資金源泉の影響
純受取利息/収益性資産
に係る純利回り(1)
2011年度第4四半期
受取/
利回り
平均残高 支払利息 /利率
$
27,688 $
85
1.19% $
26,743 $
87
2011年度第2四半期
受取/
利回り
平均残高
支払利息 /利率
1.31% $
27,298 $
106
1.56%
237,453
161,848
332,990
449
1,354
2,245
0.75
3.33
2.69
256,143
180,438
344,327
584
1,543
1,744
0.90
3.40
2.02
259,069
186,760
335,269
597
1,576
2,696
0.92
3.38
3.22
266,144
126,251
14,073
102,241
15,981
90,861
2,751
618,302
196,778
40,673
21,278
55,867
314,596
932,898
91,109
1,783,986
94,287
2,596
1,207
128
2,603
420
863
41
7,858
1,798
343
204
395
2,740
10,598
904
15,635
36
3.90
3.80
3.65
10.10
10.41
3.77
6.14
5.06
3.63
3.34
3.84
2.80
3.46
4.52
3.95
3.49
268,494
129,125
15,923
103,671
25,434
90,280
2,795
635,722
191,439
42,931
21,342
50,598
306,310
942,032
91,452
1,841,135
102,573
2,856
1,238
134
2,650
697
915
43
8,533
1,809
360
240
349
2,758
11,291
814
16,063
38
4.25
3.81
3.36
10.14
10.88
4.02
6.07
5.34
3.75
3.33
4.51
2.73
3.58
4.77
3.54
3.47
265,420
131,786
15,997
106,164
27,259
89,403
2,745
638,774
190,479
45,762
21,284
42,214
299,739
938,513
97,616
1,844,525
115,956
2,763
1,261
129
2,718
760
945
47
8,623
1,827
382
235
339
2,783
11,406
866
17,247
49
4.16
3.83
3.22
10.27
11.18
4.24
6.76
5.41
3.85
3.35
4.41
3.22
3.72
4.87
3.56
3.75
329,294
$ 2,207,567
$
2011年度第3四半期
受取/
利回り
平均残高
支払利息 /利率
357,746
$ 2,301,454
39,609 $
16
0.16% $
378,629
$ 2,339,110
41,256 $
21
0.19% $
41,668 $
31
0.30%
454,249
192
0.17
473,391
248
0.21
478,690
304
0.25
103,488
220
0.84
108,359
244
0.89
113,728
281
0.99
22,413
619,759
34
462
0.60
0.30
18,547
641,553
5
518
0.12
0.32
13,842
647,928
42
658
1.22
0.41
20,454
1,466
57,814
79,734
699,493
29
1
124
154
616
0.55
0.36
0.85
0.77
0.35
21,037
2,043
64,271
87,351
728,904
34
2
150
186
704
0.65
0.32
0.93
0.85
0.38
19,234
2,131
64,889
86,254
734,182
37
2
146
185
843
0.77
0.38
0.90
0.86
0.46
284,766
70,999
389,557
1,444,815
921
411
2,764
4,712
1.28
2.29
2.80
1.29
303,234
87,841
420,273
1,540,252
1,152
547
2,959
5,362
1.51
2.47
2.82
1.39
338,692
96,108
435,144
1,604,126
1,342
627
2,991
5,803
1.59
2.62
2.75
1.45
333,038
201,479
228,235
$ 2,207,567
322,416
216,376
222,410
$ 2,301,454
301,762
198,155
235,067
$ 2,339,110
2.20%
0.24
$
10,923
2.08%
0.23
2.44%
$
37/392
10,701
2.31%
2.30%
0.19
$
11,444
2.49%
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四半期報告書
表14
上半期平均残高及び利率 ― FTEベース
(単位:百万ドル)
収益性資産
定期性預金及びその他の短期投資(1)
フェデラル・ファンド貸出金及び売戻条件付借入又は
購入有価証券
トレーディング勘定資産
債務証券(2)
貸出金及びリース金融(3):
住宅モーゲージ(4)
ホーム・エクイティ
非継続不動産
米国向けクレジットカード
米国外向けクレジットカード
直接/間接消費者(5)
その他の消費者(6)
消費者向け合計
米国向け商業
商業用不動産(7)
商業リース金融
米国外向け商業
商業向け合計
貸出金及びリース金融合計
その他の収益性資産
収益性資産合計(8)
現金及び現金同等物(1)
その他の資産(貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金
控除後)
資産合計
利付負債
米国利付預金:
普通預金
NOW勘定及びマネー・マーケット預金勘定
消費者向け譲渡性預金証書及び個人退職所得勘定
譲渡性預金証書、パブリック・ファンド及び
その他の預金
米国利付預金合計
米国外利付預金:
米国外に所在する銀行
政府及び公的機関
定期性預金、普通預金その他
米国外利付預金合計
利付預金合計
フェデラル・ファンド借入金及び買戻条件付貸付又は
売却有価証券並びにその他の短期借入金
トレーディング勘定負債
長期債務
利付負債合計(8)
無利息の資金源泉:
無利息預金
その他の負債
株主持分
負債及び株主持分合計
純利鞘
無利息の資金源泉の影響
純受取利息/収益性資産に係る純利回り(1)
平均残高
$
6月30日に終了した6ヶ月間
2012年
2011年
受取/ 利回り
受取/
支払利息 /利率
平均残高
支払利息
29,440 $
129
0.88% $
194
1.34%
233,604
178,236
335,001
820
2,701
4,639
0.71
3.04
2.77
243,311
203,806
335,556
1,114
3,245
5,613
0.92
3.21
3.35
257,961
121,295
11,613
96,676
13,896
86,259
2,592
590,292
197,377
38,408
21,563
58,970
316,318
906,610
87,445
1,770,336
114,268
4,951
2,254
197
4,815
804
1,534
81
14,636
3,498
662
488
760
5,408
20,044
1,462
29,795
99
3.84
3.73
3.39
10.02
11.64
3.58
6.33
4.98
3.56
3.47
4.52
2.59
3.44
4.44
3.36
3.38
263,744
133,926
14,457
108,042
27,445
89,748
2,748
640,110
190,914
47,053
21,458
39,203
298,628
938,738
106,428
1,857,124
127,037
5,644
2,596
239
5,555
1,539
1,938
92
17,603
3,753
819
557
638
5,767
23,370
1,788
35,324
112
4.28
3.90
3.31
10.37
11.31
4.36
6.75
5.53
3.96
3.51
5.18
3.28
3.89
5.01
3.39
3.84
306,264
$ 2,190,868
$
29,285 $
利回り
/利率
354,665
$ 2,338,826
41,468 $
459,718
98,451
28
374
365
0.13% $
0.16
0.75
40,294 $
477,330
116,004
22,125
621,762
71
838
0.64
0.27
13,918
647,546
81
1,345
1.17
0.42
16,384
1,091
53,912
71,387
693,149
53
2
175
230
1,068
0.65
0.40
0.65
0.65
0.31
20,378
2,219
62,673
85,270
732,816
75
4
258
337
1,682
0.74
0.36
0.83
0.80
0.46
305,981
78,300
348,346
1,425,776
1,824
925
5,242
9,059
1.20
2.38
3.02
1.28
355,042
90,044
437,812
1,615,714
2,526
1,254
6,084
11,546
1.43
2.81
2.80
1.44
23,778
2.40%
0.17
2.57%
338,351
192,679
234,062
$ 2,190,868
63
620
581
0.32%
0.26
1.01
296,762
193,420
232,930
$ 2,338,826
$
20,736
2.10%
0.25
2.35%
$
(1) 上記表では、FRB翌日物預金から発生した手数料は、現金及び現金同等物に含められ、これら預金の当社の連結貸借対照表における表示と一致してい
る。純受取利息及び純利回りは、これら手数料を除いて算出されている。
(2) AFS債務証券の利回りは、取得原価ではなく公正価値に基づいて計算される。公正価値の使用は、純利回りに重要な影響は及ぼさない。
(3) 不履行貸出金はそれぞれの平均貸出金残高に含まれている。これらの不履行貸出金に係る利益は原価回収ベースにより認識されている。取得した信
用減損貸出金は、取得時に公正価値で計上され、当該貸出金の残存期間について受取利息が発生する。
(4) 米国外向け住宅モーゲージ・ローンをそれぞれ88百万ドル(2012年6月30日に終了した6ヶ月間)及び93百万ドル(2011年6月30日に終了した6ヶ
月間)含む。
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(5) 米国外向け消費者ローンをそれぞれ77億ドル(2012年6月30日に終了した6ヶ月間)及び84億ドル(2011年6月30日に終了した6ヶ月間)含む。
(6) 消費者金融ローンをそれぞれ16億ドル(2012年6月30日に終了した6ヶ月間)及び19億ドル(2011年6月30日に終了した6ヶ月間)含み、その他の米
国外向け消費者ローンをそれぞれ899百万ドル(2012年6月30日に終了した6ヶ月間)及び809百万ドル(2011年6月30日に終了した6ヶ月間)含み、
また消費者当座貸越をそれぞれ99百万ドル(2012年6月30日に終了した6ヶ月間)及び78百万ドル(2011年6月30日に終了した6ヶ月間)含む。
(7) 米国向け商業用不動産貸出金をそれぞれ367億ドル(2012年6月30日に終了した6ヶ月間)及び445億ドル(2011年6月30日に終了した6ヶ月間)含
み、また米国外向け商業用不動産貸出金をそれぞれ17億ドル(2012年6月30日に終了した6ヶ月間)及び25億ドル(2011年6月30日に終了した6ヶ
月間)含む。
(8) 受取利息には、金利リスク管理契約の影響が含まれており、これにより原資産に対する受取利息がそれぞれ472百万ドル(2012年6月30日に終了した
6ヶ月間)及び11億ドル(2011年6月30日に終了した6ヶ月間)減少した。支払利息には、金利リスク管理契約の影響が含まれており、これにより原
負債に対する支払利息がそれぞれ12億ドル(2012年6月30日及び2011年6月30日に終了した6ヶ月間ともに)減少した。金利契約についての詳細
は、後述の「非トレーディング活動における金利リスク管理」を参照のこと。
事業セグメント別業績
事業セグメント内容及び表示基準
当社は5つの事業セグメントであるCBB、CRES、グローバル・バンキング、グローバル・マーケッツ及びGWIMを通
じて、業績の報告を行い、残りの業務をその他の事業に計上する。2012年1月1日より、当社は表示基準を6つから
上記の5つのセグメントに変更した。旧デポジッツ及びカード・サービシズのセグメントは、従前グローバル・コ
マーシャル・バンキングのセグメントに含まれていたビジネス・バンキングとともに、現在はCBBに反映されてい
る。旧グローバル・コマーシャル・バンキングのセグメントは、旧グローバル・バンキング・アンド・マーケッツ
(以下「GBAM」という。)のセグメントに含まれていたグローバル・コーポレート・アンド・インベストメント・
バンキング事業と統合され、グローバル・バンキングとなった。GBAMの残りのグローバル・マーケッツ事業は、現
在、別個のグローバル・マーケッツのセグメントとして報告されている。加えて、一定の管理会計方法及び関連す
る配分が見直された。過去の期間の成績は、当期の表示に一致させるために組み替えられている。
当社は、一定の非GAAP財務指標を用いてセグメント業績を作成し、評価する。詳細は、前述の「補足財務情報」を
参照のこと。
管理会計及び報告プロセスは、収益及び費用の配分方法を活用して、セグメント及び事業の業績を算出する。事
業別に算出された当期純利益は、活動ベースの原価モデル、資金移転価格決定並びに事業の業績を反映するに当た
り経営陣が適切と考えたその他の方法及び仮定を用いた収益及び費用の配分により左右される。
収益合計(支払利息控除後)には、FTEベースの純受取利息及び利息外収益が含まれる。純受取利息のFTEベースへ
の調整により、法人所得税費用における相当額の増加が生じる。セグメント業績はまた、当期純利益を決定するた
めに用いられる一定の収益及び費用決定法を反映している。事業の純受取利息は、金利感応性及び満期特性の類似
性に基づいて資産及び負債を適合させる資金移転価格決定プロセスによる結果を含む。表示目的のため、負債及び
持分の合計が資産を超えるセグメント(通常、預金受託セグメント)において、当社は、負債に適合させるため資産
を配分する。事業セグメントの純受取利息にはまた、当社の一定の資産負債管理(以下「ALM」という。)活動により
得られた純受取利息の配分が含まれる。
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四半期報告書
当社のALM活動は、金利ボラティリティにより生じる利益及び資本の変動を管理するために、様々なデリバティ
ブ及び現物商品の利用を組み込んだ包括的な金利リスク管理戦略を含む。当社の目標は、金利の変動が利益及び資
本に重大な悪影響を及ぼさないように、金利感応度を管理することである。当社のALM活動の多くは、事業セグメン
トに配分され、業績に基づき変動する。ALM活動には、外部商品価格決定が含まれるが、これには預金価格決定戦略、
社内資金移転価格決定プロセスの影響及びその他のALM活動の正味影響額が含まれる。
特定の事業セグメントに直接帰属しない一定の費用は、セグメントに配分される。これらの費用のうち最も重要
なものには、データ処理費用及び事務処理費用並びに特定の集中化機能又は共有化機能が含まれる。データ処理費
用は、設備の使用に基づいてセグメントに配分される。事務処理費用は、各セグメントで処理された事務の量に基
づいてセグメントに配分される。一定のその他の集中化機能又は共有化機能の費用は、利用を反映した方法に基づ
いて配分される。
当社は、各セグメントの信用リスク、市場リスク、金利リスク、戦略リスク及びオペレーショナル・リスクの要素
を考慮したリスク調整方法を用いて事業セグメント及び関連業務に経済資本を配分する。これらのリスクの性質
についての詳細は、後述の「リスク管理」及び「戦略リスク管理」に記されている。事業セグメントの割当資本に
は、この経済資本の配分が含まれており、また、事業セグメントに特別に配分された一部ののれん及び無形資産も
含まれている。当社は、これらの要素にリスクが分散されていることから恩恵を受け、各セグメントの割当資本の
減額として反映される。リスク調整方法は、定期的に見直され、かかる見直しは、各セグメントの割当資本の変化と
して反映される。
事業セグメントの主要な財務情報並びに連結の収益合計、当期純利益(損失)及び期末現在の資産合計額への調
整についての詳細は、連結財務書類注19「事業セグメント情報」を参照のこと。
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四半期報告書
コンシューマー・アンド・ビジネス・バンキング
6月30日に終了した3ヶ月間
デポジッツ
(単位:百万ドル)
純受取利息(FTEベース)
2012年
$
1,914
カード・サービシズ
2011年
$
2,281
2012年
$
2,481
ビジネス・バンキング
2011年
$
2,903
コンシューマー・
アンド・ビジネス・
バンキング合計
2012年
$
309
2011年
$
365
2012年
$
4,704
2011年
$
変動率
(%)
5,549
(15)%
(21)
利息外収益:
カード収益
サービス手数料
その他の収益
利息外収益合計
収益合計(支払利息
控除後)(FTEベー
ス)
貸倒引当金繰入額
利息外費用
税引前当期純利益
法人所得税費用
(FTEベース)
当期純利益
̶
̶
1,331
1,686
̶
̶
1,331
1,686
991
967
̶
̶
92
129
1,083
1,096
(1)
71
55
105
260
32
35
208
350
(41)
1,062
1,022
1,436
1,946
124
164
2,622
3,132
(16)
2,976
3,303
3,917
4,849
433
529
7,326
8,681
(16)
40
31
940
302
151
67
1,131
400
183
2,634
2,597
1,502
1,517
223
263
4,359
4,377
̶
302
675
1,475
3,030
59
199
1,836
3,904
(53)
1,402
(51)
2,502
(54)
112
$
190
242
$
433
546
$
929
8.81%
1,086
$
1,944
純利回り(FTEベース)
1.78%
2.15%
平均割当資本利益率
3.19
7.35
18.21
37.11
9.06%
平均経済資本利益率
12.66
30.62
37.25
75.04
営業効率(FTEベース)
88.50
78.62
38.36
31.27
n/m
$ 433,075
n/m
$ 425,926
$ 112,127
113,202
$ 127,343
128,505
資産合計(1)
459,217
452,119
119,316
預金合計
433,781
426,684
n/m
割当資本
23,982
23,612
経済資本
6,056
5,661
22
$
37
74
$
125
680
$
1,156
$
2.78%
3.45%
3.85%
1.67
6.34
8.70
19.10
4.57%
2.18
8.62
20.31
45.87
51.21
49.73
59.49
50.41
$ 24,025
44,808
$ 27,153
42,352
$ 136,872
492,085
$ 155,122
486,679
130,356
52,213
50,886
531,747
523,258
2
n/m
42,475
40,190
476,580
467,179
2
20,525
21,016
8,945
7,931
53,452
52,559
2
10,065
10,409
6,846
5,833
22,967
21,903
5
貸借対照表
平均残高
貸出金及びリース金融
合計
収益性資産合計(1)
(12)
1
(1) 表示目的のため、負債及び持分の合計が資産を超えるセグメント及び事業において、当社は、負債に適合させるため資産を配分する。その結果、事業
の収益性資産合計及び資産合計は、CBBの合計と一致しない場合がある。
n/m=表記するに値しない。
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四半期報告書
6月30日に終了した6ヶ月間
デポジッツ
(単位:百万ドル)
2012年
純受取利息(FTEベース) $
4,034
カード・サービシズ
2011年
$
4,486
2012年
$
5,097
ビジネス・バンキング
2011年
$
5,917
コンシューマー・
アンド・ビジネス・
バンキング合計
2012年
$
653
2011年
$
747
2012年
$
9,784
2011年
$
変動率
(%)
11,150
(12)%
(20)
利息外収益:
カード収益
サービス手数料
その他の収益
利息外収益合計
収益合計(支払利息
控除後)(FTEベー
ス)
貸倒引当金繰入額
利息外費用
税引前当期純利益
法人所得税費用
(FTEベース)
当期純利益
̶
̶
2,609
3,263
̶
̶
2,609
3,263
1,960
1,891
̶
̶
187
284
2,147
2,175
(1)
131
116
20
384
57
59
208
559
(63)
2,091
2,007
2,629
3,647
244
343
4,964
5,997
(17)
6,125
6,493
7,726
9,564
897
1,090
14,748
17,147
(14)
91
64
1,730
897
187
100
2,008
1,061
89
5,242
5,179
2,882
3,140
482
619
8,606
8,938
(4)
792
1,250
3,114
5,527
228
371
4,134
7,148
(42)
2,604
(42)
4,544
(43)
292
$
500
455
$
795
1,147
$
1,967
2,011
$
3,516
84
$
144
純利回り(FTEベース)
1.90%
2.14%
平均割当資本利益率
4.27
6.78
19.20
32.85
平均経済資本利益率
17.81
28.29
39.21
64.86
営業効率(FTEベース)
85.58
79.76
37.30
32.83
n/m
$ 427,604
n/m
$ 421,863
$ 114,197
115,391
$ 129,894
131,007
$ 24,314
45,977
資産合計(1)
453,858
448,081
121,247
132,189
預金合計
428,902
422,514
n/m
n/m
割当資本
23,588
23,627
20,598
経済資本
5,659
5,672
2012年
6月30日
現在
8.88%
9.11%
138
$
233
1,523
$
2,611
$
2.86%
3.63%
4.03%
3.21
5.96
9.87
17.25
4.66%
4.18
8.11
23.20
40.90
53.71
56.73
58.35
52.12
27,507
41,526
$ 139,225
488,325
$ 158,033
482,863
53,243
50,000
527,702
518,737
42,192
39,331
471,410
462,136
2
21,580
9,013
7,919
53,199
53,126
̶
10,122
10,956
6,915
5,822
22,696
22,450
1
2011年
12月31日
現在
2012年
6月30日
現在
2011年
12月31日
現在
2012年
6月30日
現在
2011年
12月31日
現在
2012年
6月30日
現在
2011年
12月31日
現在
n/m
$ 440,559
n/m
$ 419,215
$ 111,071
111,602
$ 120,668
121,991
25,006
46,516
$ 135,523
497,920
$ 146,378
480,972
資産合計(1)
466,362
446,274
118,288
127,623
50,739
53,950
537,647
521,097
3
預金合計
439,470
421,871
n/m
n/m
41,563
41,519
481,939
464,264
4
貸借対照表
平均残高
貸出金及びリース金融
合計
収益性資産合計(1)
期末残高
貸出金及びリース金融
合計
収益性資産合計(1)
$
23,700
43,502
$
$
(12)
1
2
(7)
4
(1) 表示目的のため、負債及び持分の合計が資産を超えるセグメント及び事業において、当社は、負債に適合させるため資産を配分する。その結果、事業
の収益性資産合計及び資産合計は、CBBの合計と一致しない場合がある。
n/m=表記するに値しない。
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四半期報告書
CBBは、デポジッツ、カード・サービシズ及びビジネス・バンキングから成り、多様な範囲の信用、銀行及び投資
商品並びにサービスを消費者及び事業に提供している。当社の顧客は、全米32州及びコロンビア特別地区に広がる
フランチャイズ網を利用することができる。このフランチャイズ網には、約5,600のバンキング・センター、16,200
のATM、全米規模のコール・センター並びにオンライン及びモバイル・プラットフォームが含まれる。
CBB業績
2012年6月30日に終了した3ヶ月間と2011年6月30日に終了した3ヶ月間の比較
CBBの当期純利益は、13億ドル減少して12億ドルとなった。これは主として収益の減少及び貸倒引当金繰入額の
増加に起因した。純受取利息は、カード・サービシズにおける平均貸出金残高及び利回りの低下並びに継続的な低
金利環境による預金スプレッドの縮小により、845百万ドル減少して47億ドルとなった。利息外収益は、カード・
サービシズにおける減少により510百万ドル減少して26億ドルとなった。貸倒引当金繰入額は、ポートフォリオ動
向がカード・サービシズにおいて安定し始めたことから、731百万ドル増加した11億ドルとなった。44億ドルの利
息外費用は、営業費用の低下が訴訟費用の増加により減殺され、ほぼ横ばいであった。
平均経済資本利益率は、主として当期純利益の減少により低下した。
2012年6月30日に終了した6ヶ月間と2011年6月30日に終了した6ヶ月間の比較
CBBの当期純利益は、19億ドル減少して26億ドルとなった。これは主として収益の減少及び貸倒引当金繰入額の
増加に起因した(利息外費用の減少により一部減殺された。)。純受取利息は、14億ドル減少して98億ドルとなった。
利息外収益は、10億ドル減少して50億ドルとなった。貸倒引当金繰入額は、947百万ドル増加した20億ドルとなっ
た。これらの変動は、3ヶ月間についての記述と同じ要因に起因する。利息外費用は、主としてFDICに係る費用及び
営業費の減少に起因して332百万ドル減少した86億ドルとなった(訴訟費用の増加により一部減殺された。)。
平均経済資本利益率は、3ヶ月間についての記述と同じ要因により減少した。経済資本についての詳細は、前述
の「補足財務情報」を参照のこと。
デポジッツ
デポジッツは、消費者及び中小企業に対して提供する包括的な範囲の商品を含む消費者向け預金活動の業績を
含む。当社の預金商品には、伝統的な普通預金口座、マネー・マーケット預金勘定、譲渡性預金証書及び個人退職所
得勘定、無利息及び利付小切手口座、並びに投資勘定及び商品が含まれる。預金商品は、当社にとって資金及び流動
性の比較的安定した源泉となる。当社は、顧客と直接対応する貸出業務及びALM活動を通じてかかる流動性を収益
性資産に対して投資することにより金利のスプレッド収益(純額)を得る。かかる収益は、金利感応性及び満期特性
の類似性に基づいて資産及び負債を適合させる当社の資金移転価格決定プロセスを用いて預金商品に配分され
る。
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
デポジッツではさらに、口座サービス手数料、不足手数料、当座貸越手数料及びATM手数料等の手数料とともに、
メリル・エッジ口座から投資及び仲介手数料が発生する。メリル・エッジは、総合的な投資及び銀行サービスであ
り、資産合計が250,000ドル未満の顧客を対象としている。メリル・エッジは、チームベースの投資アドバイス及び
手引き、仲介サービス、指図型オンライン投資プラットフォーム並びに当社のバンキング・センター及びATMの
ネットワークへのアクセスを含む主要な銀行サービスを提供する。デポジッツは、デポジッツとGWIM並びにその他
の顧客管理事業間の顧客及び関連預金残高移管の正味の影響を含む。GWIMに対する又はGWIMからの顧客残高の移
管についての詳細は、後述のGWIM事業セグメントを参照のこと。
2012年6月30日に終了した3ヶ月間と2011年6月30日に終了した3ヶ月間の比較
デポジッツの当期純利益は、主として純受取利息の減少に起因して243百万ドル減少した190百万ドルとなった
(利息外収益の増加により一部減殺された。)。純受取利息は、367百万ドル(16%)減少した19億ドルとなった。これ
は、継続的な低金利環境による預金スプレッドの縮小に起因し、より利回りの高い流動性商品への顧客のシフト及
び継続的な統制のとれたプライシングにより一部減殺された。利息外収益は、主としてサービス手数料の増加に起
因して40百万ドル(4%)増加した11億ドルとなった。利息外費用は、FDICに係る費用の減少が営業費の増加により
減殺されたことにより26億ドルとほぼ横ばいであった。
平均預金残高は、低金利環境におけるより流動性の高い商品への顧客のシフトにより、小切手、伝統的な普通預
金及びマネー・マーケット預金が188億ドル増加し、71億ドル増加した。流動性商品の増加は、平均定期性預金残高
の117億ドルの減少により一部減殺された。預金構成の変化及び当社の継続的な統制のとれたプライシングの結
果、平均預金残高に係る支払利息は、9bps減少して20bpsとなった。
2012年6月30日に終了した6ヶ月間と2011年6月30日に終了した6ヶ月間の比較
デポジッツの当期純利益は、主として純受取利息の減少に起因して295百万ドル減少した500百万ドルとなった
(利息外収益の増加により一部減殺された。)。3ヶ月間についての記述と同じ要因により、純受取利息は、452百万
ドル(10%)減少した40億ドルとなり、利息外収益は、84百万ドル(4%)増加した21億ドルとなった。平均預金残高
は、3ヶ月間についての記述と同じ要因により、64億ドル増加した。
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四半期報告書
主要な統計値
6月30日に終了した
3ヶ月間
2012年
預金スプレッド合計(利息外費用を除く)(1)
1.87%
6月30日に終了した
6ヶ月間
2011年
2012年
2.15%
2011年
1.92%
2.17%
期末現在
顧客委託資産(百万ドル)
$
72,226
$
69,000
オンライン・バンキング稼動口座数(単位:千)
30,232
29,660
モバイル・バンキング稼動口座数(単位:千)
10,290
7,652
5,594
5,742
16,220
17,817
バンキング・センター数
ATM数
(1) 預金スプレッド合計には、デポジッツ及びビジネス・バンキング事業が含まれている。
当社のオンライン・バンキング顧客数は、前年同期から572,000口座増加し、モバイル・バンキング顧客数は、前
年同期から2.6百万口座増加した。これは、顧客の銀行選好度の変化を反映している。当社によるサービス・コスト
の継続的な改善及び当社の消費者向け銀行事業のネットワークの最適化により、バンキング・センター数は148箇
所減少し、ATMは1,597台減少した。
カード・サービシズ
カード・サービシズは、米国の消費者及び中小企業向けクレジットカード及びデビットカードを発行する有数
の事業の1つである。貸付業務における金利のスプレッド収益(純額)の稼得に加えて、カード・サービシズは、年
間クレジットカード手数料及びその他の手数料とともに、クレジットカード取引及びデビットカード取引からイ
ンターチェンジ収益を稼得する。
2011年10月1日を施行日として、FRBはデビットカード取引により銀行が受領することのできるインターチェン
ジ手数料の最大許容額を定めるダービン修正条項に関する最終規則を採択した。インターチェンジ手数料に係る
最終規則についての詳細は、当社の2011年度有価証券報告書の「第一部 第3 1 業績等の概要」中の「法的規制
問題」を参照のこと。さらにFRBは、発行会社が引き落とし又は前払いの各商品につき取引を行うに当たり、2つの
関係性のないネットワーク経路を提供するよう求めた経路及び独占に関する規則を承認し、同規則は2012年4月
1日に施行された。インターチェンジ手数料規則により、2012年度第1四半期及び第2四半期それぞれにおいて前
年同期と比較してデビットカード収益が約420百万ドルの減少となり、2012年度第3四半期においても同様の影響
を被ることが見込まれている。
2012年6月30日に終了した3ヶ月間と2011年6月30日に終了した3ヶ月間の比較
カード・サービシズの当期純利益は、10億ドル減少して929百万ドルとなった。これは、主として収益の減少及び
貸倒引当金繰入額の増加に起因する。純受取利息は、平均貸出金残高の減少及び利回りの低下に起因し、422百万ド
ル(15%)減少して25億ドルとなった。純利回りは、より金利の高い商品の貸倒償却及び返済に起因して、25bps減少
した8.81%となった。利息外収益は、510百万ドル(26%)減少して14億ドルとなった。これは主として、ダービン修
正条項の結果減少したインターチェンジ手数料及びポートフォリオの売却の正味の影響に起因する。
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四半期報告書
貸倒引当金繰入額は、ポートフォリオ動向が安定し始めたことから638百万ドル増加した940百万ドルとなった。
詳細は、後述の「貸倒引当金繰入額」を参照のこと。
平均貸出金残高は、貸倒償却、非コア・ポートフォリオ上の継続的な消滅及び2011年度におけるポートフォリオ
の売却の影響により、152億ドル(12%)減少した。
2012年6月30日に終了した6ヶ月間と2011年6月30日に終了した6ヶ月間の比較
カード・サービシズの当期純利益は、15億ドル減少して20億ドルとなった。これは、主として収益の減少及び貸
倒引当金繰入額の増加に起因する(利息外費用の減少により一部減殺された。)。純受取利息は、820百万ドル(14%)
減少して51億ドルとなった。純利回りは、23bps減少した8.88%となった。利息外収益は、10億ドル(28%)減少して
26億ドルとなった。これらの変動は、上記の3ヶ月間についての記述と同じ要因に起因する。利息外収益の減少は、
当社の顧客保護商品に関連する手数料にも起因する。
貸倒引当金繰入額は、上記の3ヶ月間についての記述と同じ要因に起因して833百万ドル(93%)増加した17億ド
ルとなった。利息外費用は、主として営業費の減少に起因して、258百万ドル(8%)減少した29億ドルとなった(訴
訟費用の増加により一部減殺された。)。
平均貸出金残高は、3ヶ月間についての記述と同じ要因により、157億ドル(12%)減少した。
主要な統計値
6月30日に終了した
3ヶ月間
(単位:百万ドル)
2012年
6月30日に終了した
6ヶ月間
2011年
2012年
2011年
米国向けクレジットカード
総利回り
9.97%
10.27%
10.02%
10.37%
リスク調整後利鞘
7.51
6.23
7.02
5.23
782
730
1,564
1,387
新規口座数(単位:千)
取引金額
デビットカード取引金額
$
48,886
64,867
$
48,974
64,049
$
93,683
127,808
$
92,910
124,045
2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間において、米国向けクレジットカードのリス
ク調整後利鞘は、ポートフォリオにおける信用の質の改善を反映して前年同期から128bps及び179bps増加した。米
国向けクレジットカードの新規口座数は、前年同期から52,000口座増加して782,000口座、177,000口座増加して
1.6百万口座となり、米国向けクレジットカードの取引金額は、3ヶ月間については489億ドルでほぼ横ばいであ
り、6ヶ月間については773百万ドル増加して937億ドルとなった。2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に
終了した6ヶ月間において、デビットカードの取引金額は前年同期から、個人消費の増加を反映して818百万ドル
増加した649億ドル、38億ドル増加した1,278億ドルとなった。
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四半期報告書
ビジネス・バンキング
ビジネス・バンキングは、幅広い貸付関連商品及びサービス、総合的な運転資本の運用並びに財務ソリューショ
ンを、顧客に対して当社の営業所ネットワーク及び顧客取引チームを通じて様々な商品提携先とともに提供する。
当社の顧客は、一般的に年間売上高が1百万ドルから50百万ドルの米国を拠点とした企業を含む。当社の貸付商品
及びサービスは、商業貸出金、信用供与枠及び不動産貸付を含む。当社の資本管理及び財務ソリューションは、財務
管理、外国為替及び短期投資オプションを含む。ビジネス・バンキングはさらに、当社の加盟店取扱共同事業の業
績を含む。
2012年6月30日に終了した3ヶ月間と2011年6月30日に終了した3ヶ月間の比較
ビジネス・バンキングの当期純利益は、主として、収益の減少及び貸倒引当金繰入額の増加により、88百万ドル
減少して37百万ドルとなった(利息外費用の減少により一部減殺された。)。純受取利息は、平均貸出金残高の減少
に起因して56百万ドル(15%)減少した309百万ドルとなった。利息外収益は、40百万ドル(24%)減少して124百万ド
ルとなった。これは、主として一定の処理業務を当社の加盟店取扱共同事業へ移管したことに起因する。貸倒引当
金繰入額は、予測された損失の増加により、84百万ドル増加して151百万ドルとなった。利息外費用は、FDICに係る
費用及び加盟店取扱費用の減少により40百万ドル(15%)減少した223百万ドルとなった。
平均貸出金残高は、主として他の事業への一定の貸出金残高の移管した正味の影響、期限前弁済の増加及び非コ
ア・ポートフォリオ上の継続的な消滅により31億ドル(12%)減少した。平均預金残高は、現在の顧客の流動性に対
する選好及び他の事業からの一定の預金残高を移管した正味の影響により23億ドル(6%)増加した。
2012年6月30日に終了した6ヶ月間と2011年6月30日に終了した6ヶ月間の比較
ビジネス・バンキングの当期純利益は、主として、収益の減少及び貸倒引当金繰入額の増加により、89百万ドル
減少して144百万ドルとなった(利息外費用の減少により一部減殺された。)。上記の3ヶ月間についての記述と同
じ要因により、収益は、193百万ドル減少して897百万ドルとなり、貸倒引当金繰入額は、87百万ドル増加して187百
万ドルとなり、利息外費用は、137百万ドル減少した482百万ドルとなった。
上記の3ヶ月間についての記述と同じ要因により、平均貸出金残高は、32億ドル(12%)減少し、平均預金残高は、
29億ドル(7%)増加した。
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四半期報告書
コンシューマー・リアル・エステート・サービシズ
6月30日に終了した3ヶ月間
ホーム・ローンズ
(単位:百万ドル)
純受取利息(FTEベース)
2012年
$
2011年
330
$
コンシューマー・
リアル・エステート・
サービシズ合計
レガシー・アセッツ・
アンド・サービシング
449
2012年
$
384
2011年
$
130
2012年
$
2011年
714
$
579
変動率
(%)
23%
利息外収益:
モーゲージ銀行事業収益(損失)
保険収益
827
674
984
1
299
̶
(13,692)
1,811
̶
(13,018)
1
825
n/m
(33)
799
28
利息外収益(損失)合計
795
1,772
1,012
(13,666)
1,807
(11,894)
n/m
1,125
2,221
1,396
(13,536)
2,521
(11,315)
n/m
(34)
121
220
1,386
186
1,507
(88)
̶
̶
̶
2,603
̶
2,603
n/m
その他の利息外費用
776
1,288
2,780
4,734
3,556
6,022
(41)
税引前当期純利益(損失)
383
812
(1,604)
(22,259)
(1,221)
(21,447)
n/m
法人所得税費用(ベネフィット)(FTEベース)
142
299
(595)
(7,240)
(453)
(6,941)
(93)
(1,009) $
(15,019)
(14,506)
n/m
貸倒引当金繰入額
のれんの減損
当期純利益(損失)
$
241
$
2.29%
純利回り(FTEベース)
$
2.51%
68.98
営業効率(FTEベース)
513
57.99
(5)
(100)
その他の収益(損失)
収益合計(支払利息控除後)(FTEベース)
26
n/m
299
$
(768) $
2.24%
0.60%
2.27%
1.46%
n/m
n/m
n/m
n/m
貸借対照表
平均残高
121,683
(12)
収益性資産合計
57,869
71,614
68,954
87,060
126,823
158,674
(20)
資産合計
58,898
71,806
93,879
126,224
152,777
198,030
(23)
割当資本
n/a
n/a
n/a
n/a
14,116
17,139
(18)
経済資本
n/a
n/a
n/a
n/a
14,116
14,437
(2)
貸出金及びリース金融合計
$
50,580
$
55,010
n/m=表記するに値しない。
n/a(not applicable)=該当なし。
48/392
$
56,145
$
66,673
$
106,725
$
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四半期報告書
6月30日に終了した6ヶ月間
ホーム・ローンズ
(単位:百万ドル)
純受取利息(FTEベース)
2012年
$
2011年
677
$
コンシューマー・
リアル・エステート・
サービシズ合計
レガシー・アセッツ・
アンド・サービシング
998
2012年
$
812
2011年
$
477
2012年
$
2011年
1,489
$
1,475
変動率
(%)
1%
利息外収益:
モーゲージ銀行事業収益(損失)
保険収益
その他の収益(損失)
1,541
1,217
2,101
7
730
̶
(13,540)
̶
3,642
7
(12,323)
730
n/m
(99)
(11)
829
68
37
57
866
(93)
利息外収益(損失)合計
1,537
2,776
2,169
(13,503)
3,706
(10,727)
n/m
収益合計(支払利息控除後)(FTEベース)
2,214
3,774
2,981
(13,026)
5,195
(9,252)
n/m
貸倒引当金繰入額
19
121
674
2,484
693
2,605
(73)
のれんの減損
̶
̶
̶
2,603
̶
2,603
n/m
1,612
2,733
5,849
8,066
7,461
10,799
(31)
税引前当期純利益(損失)
583
920
(3,542)
(26,179)
(2,959)
(25,259)
n/m
法人所得税費用(ベネフィット)(FTEベース)
215
339
(1,261)
(8,692)
(1,046)
(8,353)
(87)
(16,906)
n/m
その他の利息外費用
当期純利益(損失)
$
368
$
2.36%
純利回り(FTEベース)
$
2.69%
72.81
営業効率(FTEベース)
581
72.42
(2,281) $
(17,487)
$
(1,913) $
2.31%
1.06%
2.33%
1.80%
n/m
n/m
n/m
n/m
貸借対照表
平均残高
121,125
(10)
収益性資産合計
57,672
74,773
70,840
90,696
128,512
165,469
(22)
資産合計
58,623
74,866
97,318
128,782
155,941
203,648
(23)
割当資本
n/a
n/a
n/a
n/a
14,454
17,933
(19)
経済資本
n/a
n/a
n/a
n/a
14,454
15,211
(5)
期末現在
2012年
6月30日
現在
2011年
12月31日
現在
2012年
6月30日
現在
2011年
12月31日
現在
2012年
6月30日
現在
2011年
12月31日
現在
貸出金及びリース金融合計
貸出金及びリース金融合計
$
$
51,122
50,112
$
$
54,749
52,371
$
$
57,618
55,192
$
$
66,376
59,988
$
$
108,740
105,304
$
$
112,359
(6)
収益性資産合計
57,716
58,819
67,138
73,562
124,854
132,381
(6)
資産合計
58,986
59,647
88,652
104,065
147,638
163,712
(10)
n/m=表記するに値しない。
n/a(not applicable)=該当なし。
CRES事業は、ホーム・ローンズ及びレガシー・アセッツ・アンド・サービシングを含む。この編成により、CRES
の上層部が継続的な住宅ローン事業を率いることを可能とする一方で、モーゲージに係る従来の問題及びサービ
シング活動により重点を置くこととなった。従前はホーム・ローンズに計上されていたサービシング活動は、2012
年1月1日からレガシー・アセッツ・アンド・サービシングに移管され、純ヘッジ業績を含むMSR活動の業績及び
のれんは、従前はCRESにおいてその他と称されていた分がレガシー・アセッツ・アンド・サービシングに移管さ
れた。過去の期間の数値は、当期の表示に一致させるために組み替えられている。
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四半期報告書
CRESは、広範囲な消費者向け不動産商品及びサービスを全国の顧客に対して提供することにより収益を上げる。
ホーム・ローンズにより提供されるCRES商品は、住宅購入及び借換え需要のための固定及び変動金利第1順位
モーゲージ・ローン、ホーム・エクイティ・ライン・オブ・クレジット(以下「HELOC」という。)及びホーム・エ
クイティ・ローンを含む。第1順位モーゲージ商品は、MSR及び当社との顧客関係を維持する一方でモーゲージの
流通市場で投資家に対して売却されるか、又はALM目的上その他の事業にて当社の貸借対照表上で管理される。
HELOC及びホーム・エクイティ・ローンは、ホーム・ローンズ及びレガシー・アセッツ・アンド・サービシングに
おけるCRESの貸借対照表上で保持される。CRESは、レガシー・アセッツ・アンド・サービシングを通じて、その保
有するローン、他の事業セグメント及びその他の事業が保有するローン並びに外部の投資家が有するローンを含
むモーゲージ・ローンのサービシングを行う。
オンバランスシートのローンの財務成績は、ローンを保有する事業セグメント又はその他の事業に計上される。
CRESは、第1順位モーゲージ組成を保持するという当社の決定の影響を受けない。これは、CRESが管理会計基準に
より対応する相殺額をその他の事業に計上することでALM目的上保有されているローンについて補填され、また他
の事業セグメント及びその他の事業で保有されているローンのサービシングについて補填されるためである。
CRESには、GWIM及びCRES間で顧客区分に基づき移管した顧客及びその関連貸出金残高の影響が含まれる。顧客残
高の移管についての詳細は、後述のGWIM事業セグメントを参照のこと。
CRESの業績
2012年6月30日に終了した3ヶ月間と2011年6月30日に終了した3ヶ月間の比較
当期純損失は、137億ドル減少し、768百万ドルとなった。これは、主として表明保証に関連する引当金の大幅な減
少による利息外収益の増加、貸倒引当金繰入額の減少及び2011年度第2四半期におけるのれん減損費用による利
息外費用の減少に起因する。
利息外収益は、大幅に増加した。これは、表明保証に関連する引当金の136億ドルの減少によるモーゲージ銀行事
業収益の148億ドルの増加及び主としてMSR業績(ヘッジ控除後)の改善によりサービシング収益(純額)が11億ドル
増加したことに起因する。前年同期における表明保証に関連する引当金は、BNYメロンとの和解、その他の非GSEに
対するエクスポージャー及びより少ない割合ではあるが、GSEに対するエクスポージャーに起因するものであっ
た。保険収益は、2011年6月におけるバルボアの売却により、298百万ドル減少した。その他の収益は減少し、これは
前年同期は、バルボアを売却したことによる752百万ドル純利益を含んでいたためである。
貸倒引当金繰入額は、非信用減損ポートフォリオにおけるポートフォリオ動向の改善及びカントリーワイドか
ら取得した信用減損ホーム・エクイティ・ポートフォリオに関する引当金積増しの減少に起因し、13億ドル減少
し、186百万ドルとなった。
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四半期報告書
利息外費用は、51億ドル減少して36億ドルとなった。これは、主として2011年度第2四半期においてのれん減損
費用を26億ドル計上したこと、訴訟費用の19億ドルの減少、モーゲージ関連の賦課金及び放棄に係る費用並びに抵
当権実行の遅延に係る類似の費用の727百万ドルの減少、リテール組成の減少及び当社の提携先貸付からの撤退に
よる直接組成費用の270百万ドルの減少並びに保険費用の202百万ドルの減少に起因する(不履行関連サービシン
グ費用の増加により一部減殺された。)。当社は、業界に義務付けられる新たなサービシング基準を実施し、その他
の事務的な変更及び遅延した抵当権実行を実施するために必要な資源に係るサービシング費用は引続き増加する
と見込んでいる。
平均収益性資産合計は、319億ドル減少し、1,268億ドルとなった。これは、主として組成実績の減少を反映した貸
出金合計額及びLHFSの減少並びにMSRヘッジ・ポートフォリオの減少に起因する。
平均経済資本は、ホーム・エクイティ・ポートフォリオの貸出金残高の減少による信用リスクの低下に起因し
て、2%減少した。
2012年6月30日に終了した6ヶ月間と2011年6月30日に終了した6ヶ月間の比較
当期純損失は、150億ドル減少して19億ドルとなった。利息外収益は、144億ドル増加し、37億ドルとなり、貸倒引
当金繰入額は19億ドル減少し、693百万ドルとなった。これらの増減は、上記の3ヶ月間についての記述と同じ要因
に起因する。
利息外費用は、59億ドル減少して75億ドルとなった。これは、主として2011年度第2四半期においてのれん減損
費用を26億ドル計上したこと、訴訟費用の24億ドルの減少、モーゲージ関連の賦課金及び放棄に係る費用並びに抵
当権実行の遅延に係る類似の費用の12億ドルの減少、リテール組成の減少及び当社の提携先貸付からの撤退によ
る直接組成費用の638百万ドルの減少並びに保険費用の442百万ドルの減少に起因する(不履行関連サービシング
費用の増加により一部減殺された。)。
平均収益性資産合計は、主として上記の3ヶ月間についての記述と同じ要因により370億ドル減少し、1,285億ド
ルとなった。
平均経済資本は、主としてバルボアを売却したことによるオペレーショナル・リスクの低下に起因して、5%減
少した。経済資本についての詳細は、前述の「補足財務情報」を参照のこと。
ホーム・ローンズ
ホーム・ローンズ商品は、約5,600のバンキング・センター、約400の所在地におけるモーゲージ・ローン・オ
フィサー並びに当社商品を直接電話及びオンラインで当社顧客に提供する販売チームのリテール・ネットワーク
を通じて当社顧客に対して提供される。これらの商品の提供は、当社が2011年度下半期に撤退した当社の提携先の
貸付チャネル及び当社が2011年度上半期に撤退したリバース・モーゲージ組成業務を通じてもなされていた。こ
れらの戦略的な変更は、当社が消費者チャネルにより重点を置き、既存の顧客との関係を深め、新規の関係を得る
目的でモーゲージ商品を利用するために実施された。
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四半期報告書
ホーム・ローンズには、継続的なローンの組成業務及びレガシー・アセッツ・アンド・サービシング・ポート
フォリオへの組入れには当初選択されなかったCRESのホーム・エクイティ・ポートフォリオが含まれる。ホーム
・ローンズには、2011年1月1日に創設された、レガシー・アセッツ・アンド・サービシング・ポートフォリオは
含まれず、現在、安定した水準の信用損失を反映している。CRESのレガシー・アセッツ・アンド・サービシング・
ポートフォリオについての詳細は、当社の2011年度有価証券報告書の「第一部 第3 1 業績等の概要」中の「消
費者ポートフォリオの信用リスク管理」を参照のこと。また、ホーム・ローンズには、バルボアの売却を受けて継
続保険事業がCBBに移管された、2011年6月30日までの保険業務も含まれる。
2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間のホーム・ローンズの当期純利益は、前年同
期から272百万ドル減少して241百万ドル及び213百万ドル減少して368百万ドルとなった。純受取利息は、主として
提携先の貸付事業から撤退したことによるLHFS残高の減少により、119百万ドル及び321百万ドル減少した。利息外
収益は、主としてバルボアの売却による保険収益の減少により、977百万ドル及び12億ドル減少した(組成の利幅の
増加によるモーゲージ銀行事業収益の増加により一部減殺された。)。貸倒引当金繰入額は、ポートフォリオ動向の
改善により155百万ドル及び102百万ドル減少した。利息外費用は、主としてリテール組成の減少及び当社の提携先
チャネルからの撤退に起因する組成費用の減少並びに保険費用の減少により、512百万ドル及び11億ドル減少し
た。
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四半期報告書
レガシー・アセッツ・アンド・サービシング
レガシー・アセッツ・アンド・サービシングは、自社保有ローン及び他社のためにサービシングを行うローン
を含む、住宅ポートフォリオ、ホーム・エクイティ・ポートフォリオ及び非継続不動産ローン・ポートフォリオの
サービシングを担っている。また、レガシー・アセッツ・アンド・サービシングは、選択された自社保有の住宅
モーゲージ・ポートフォリオ、ホーム・エクイティ・ポートフォリオ及び非継続不動産ローン・ポートフォリオ
(以下「レガシー・アセッツ・アンド・サービシング・ポートフォリオ」と総称する。)に関連するエクスポー
ジャーを含む、モーゲージ関連の従来のエクスポージャーの管理を担っている。詳細は、下記の「レガシー・ア
セッツ・アンド・サービシング・ポートフォリオ」を参照のこと。
レガシー・アセッツ・アンド・サービシングの業績は、CRESの業績に含まれる従来のエクスポージャーの純原
価を反映している。これには、レガシー・アセッツ・アンド・サービシング・ポートフォリオの一部として選択さ
れたCRESホーム・エクイティ・ポートフォリオの表明保証に関連する引当金、訴訟費用及び財務成績、サービシン
グ業務の財務成績、並びに経済的ヘッジとして使用されている関連する資産又は負債とともに、純ヘッジ業績を含
むMSR活動の業績が含まれる。サービシング業務の財務成績は、ホーム・ローンズ及びその他の事業のためにサー
ビシングされた自社保有ローンを含む他社のためにサービシングされたローンに係る一定の収益及び費用を反映
する。レガシー・アセッツ・アンド・サービシングは、管理会計基準により対応する相殺額をホーム・ローンズ及
びその他の事業に計上することで、かかるローンのサービシングについて補填される。
サービシング業務は、借り手からの元利金及び預託支払のための現金回収並びに顧客による与信枠の使用に対
する支払い並びに投資家に対する元利金支払及び第三者に対する預託支払に係る会計処理及び送金業務並びに顧
客からの問合せへの対応を含む。窓口の一元化を含む、当社の住宅保持に係る取組みもまた、抵当権実行及び不動
産の処分の管理とともにサービシング業務の一環である。レガシー・アセッツ・アンド・サービシングは、当社の
顧客を抵当権実行から回避させる試みとして、抵当権実行による競売の前に様々な処理オプションを評価し、その
結果、2010年10月に発表された当社による抵当権実行の一時中止と相まって、不履行期限が延長されている。当社
は、ほぼすべての州において抵当権実行手続を再開したものの、抵当権実行による競売の未処理分が依然として存
在している。抵当権実行の遅延の影響を含む、サービシング業務についての詳細は、後述の「オフバランスシート
の調整及び契約債務」中の「サービシング関連事項及び抵当権実行プロセス」及び当社の2011年度有価証券報告
書の「第一部 第3 1 業績等の概要」中の「オフバランスシートの調整及び契約債務」における「その他の
モーゲージ関連事項」を参照のこと。
2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間のレガシー・アセッツ・アンド・サービシン
グの当期純損失は、前年同期から140億ドル減少して10億ドル及び152億ドル減少して23億ドルとなった。これは、
主として表明保証に関連する引当金の136億ドル及び144億ドルの減少、訴訟費用の18億ドル及び24億ドルの減少、
貸倒引当金繰入額の12億ドル及び18億ドルの減少、並びにモーゲージ関連の賦課金及び放棄に係る費用並びに抵
当権実行の遅延に係る類似の費用の727百万ドル及び12億ドルの減少に起因する。レガシー・アセッツ・アンド・
サービシングののれんの残高26億ドルは、2011年度に完全に償却された。これらの改善は、不履行関連サービシン
グ費用の増加により一部減殺された。
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レガシー・アセッツ・アンド・サービシング・ポートフォリオ
レガシー・アセッツ・アンド・サービシング・ポートフォリオには、2010年12月31日時点の当社の引受基準の
下ではオリジネートされなかった住宅モーゲージ・ローン、ホーム・エクイティ・ローン及び非継続不動産ロー
ンが含まれる。カントリーワイドから取得した信用減損ポートフォリオ並びに2011年1月1日現在、所定の延滞状
況に達していた、又は不履行の可能性のあった一定のローンもまた、レガシー・アセッツ・アンド・サービシング
・ポートフォリオに含まれる。住宅モーゲージ及び非継続不動産ローンは、主としてその他の事業の貸借対照表で
保有され、ホーム・エクイティ・ローンは、レガシー・アセッツ・アンド・サービシングの貸借対照表に保有され
ている。2011年1月1日現在で保有するローンのプールをレガシー・アセッツ・アンド・サービシング・ポート
フォリオに含めるという決定以降、このポートフォリオに関する基準は変更されていない。しかしながら、一定の
資産及び負債をレガシー・アセッツ・アンド・サービシング・ポートフォリオに加える基準は、長期にわたり継
続的に評価される予定である。
2012年6月30日現在、レガシー・アセッツ・アンド・サービシング・ポートフォリオにおける自社保有ローン
合計は、2011年12月31日現在の1,549億ドルから108億ドル減少して1,441億ドルとなり、このうち2012年6月30日
現在の残高552億ドルはCRES中のレガシー・アセッツ・アンド・サービシングの貸借対照表に反映されている。残
りは、その他の事業の貸借対照表で保有されている。
モーゲージ銀行事業収益
CRESのモーゲージ銀行事業収益は、組成手数料及びサービシング収益に分類される。コア組成手数料には、当社
の金利固定契約(以下「IRLC」という。)及びLHFSについて認識した公正価値損益からの収益、関連する流通市場で
の実行による収益、販売取引における表明保証並びにモーゲージ・ローンの販売において発生したその他の債務
に関連する費用が含まれる。過去の期間においてモーゲージ・ローンの販売により生じた表明保証及びその他の
債務に関連する継続的費用もまた、組成手数料に含まれる。
サービシング収益は、サービシング業務に関連して稼得した収益及びMSR評価調整額(経済的ヘッジ控除後)を含
む。当社のサービシング業務に関連した費用は、利息外費用に含まれる。
以下の表は、モーゲージ銀行事業収益の要素を要約している。
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モーゲージ銀行事業収益
6月30日に終了した
3ヶ月間
(単位:百万ドル)
2012年
6月30日に終了した
6ヶ月間
2011年
2012年
2011年
組成手数料(損失):
コア組成手数料
$
表明保証に関連する引当金
組成手数料(損失)合計
885
$
824
$
1,814
(395)
(14,037)
490
(13,213)
1,137
1,556
2,545
$
(677)
1,492
(15,050)
(13,558)
サービシング収益:
サービシング手数料
1,213
顧客支払による影響額(1)
3,162
(282)
(639)
(803)
MSRの公正価値調整額(経済的ヘッジ控除後)(2)
194
(873)
388
(870)
その他のサービシング関連収益
196
151
375
288
サービシング収益(純額)合計
1,321
195
2,505
1,235
CRESのモーゲージ銀行事業収益(損失)合計
1,811
3,642
(12,323)
消去(3)
連結モーゲージ銀行事業収益(損失)合計
(13,018)
(152)
$
1,659
(178)
$
(13,196) $
(1,345)
(371)
3,271
(243)
$
(12,566)
(1) 期中に受領した顧客支払による影響額に起因するMSR資産の市場価値の変動を表す。
(2) MSRの売却に係る利益及び損失を含む。
(3) CRESからその他の事業のALMポートフォリオへモーゲージ・ローンを移管した際の影響を含む。
2012年6月30日に終了した3ヶ月間と2011年6月30日に終了した3ヶ月間の比較
主として当社の提携先チャネルからの撤退によりCRESの第1順位モーゲージ・ローンの新規オリジネーション
が240億ドル(63%)減少した一方、コア組成手数料は61百万ドル増加し、885百万ドルとなった。これは、直接オリジ
ネートしたリテール向けローンの全体的な利益幅の拡大による。2012年6月30日に終了した3ヶ月間のリテール
向け第1順位モーゲージ・ローンのオリジネーションは、142億ドル(前年同期は164億ドル)となり、2012年度第2
四半期におけるモーゲージ市場全体の拡大に対し市場シェアの低下を示した。リテール組成に係る利益幅は、需要
を管理するためのローン商品の価格決定及びローン商品の組合せにおける住宅ローン借換プログラム(以下
「HARP」という。)のオリジネーションの割合を増加させたことによる変化に起因して拡大した。2012年6月30日
に終了した3ヶ月間における当社の第1順位モーゲージ・ローンの組成実績の81%が借換えのためのオリジネー
トであり、残りの19%が購入のためのオリジネートであった。前年同期についてはそれぞれ48%及び52%であっ
た。
表明保証に関連する引当金は、136億ドル減少して395百万ドルとなった。これは、前年同期の140億ドルの引当金
には、旧来のカントリーワイド発行の第1順位の非GSE買戻しエクスポージャーのほぼすべてを解決するための
BNYメロンとの和解に関連した引当金及びその他の費用86億ドル並びにその他の非GSEに対するエクスポージャー
及びより少ない割合ではあるが、GSEに対するエクスポージャーに関連した引当金54億ドルが含まれていたことに
起因する。
サービシング収益(純額)は、11億ドル増加して13億ドルとなった。これは、主としてMSR業績(ヘッジ控除後)の改
善及びより少ない割合ではあるが、顧客支払による影響額の減少に起因する。MSR業績の改善は主としてサービシ
ング・ポートフォリオの規模の縮小に起因するサービシング手数料の減少により一部減殺された。詳細は、後述の
「モーゲージ・サービシング権」を参照のこと。
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2012年6月30日に終了した6ヶ月間と2011年6月30日に終了した6ヶ月間の比較
コア組成手数料は322百万ドル増加して18億ドルとなった。これは、主として直接オリジネートしたリテール向
けローンの利益幅の拡大が、提携先チャネルからの撤退により一部減殺されたことに起因する。第1順位モーゲー
ジ・ローンの新規オリジネーションは、644億ドル(71%)減少した。これは、主として提携先チャネルからの撤退及
びリテール市場シェアの低下に起因する。2012年度上半期のリテール組成は、264億ドル(前年同期は417億ドル)と
なり、2012年度におけるモーゲージ市場全体の拡大に対し市場シェアが低下したことを反映した。当社の提携先
チャネルからの撤退及びリテール市場シェアの低下による影響は、需要を管理するためのローン商品の価格決定
及びローン商品の組合せにおけるHARPのオリジネーションの割合を増加させたことによる変化を反映したリテー
ル組成に係る利益幅の拡大により一部減殺された。
表明保証に関連する引当金は、上記の3ヶ月間についての記述のとおり、144億ドル減少して677百万ドルとなっ
た。
サービシング収益(純額)は、主として上記の3ヶ月間についての記述と同じ要因により、13億ドル増加し、25億
ドルとなった。詳細は、後述の「モーゲージ・サービシング権」を参照のこと。
主要な統計値
6月30日に終了した
3ヶ月間
(単位:他に指定がある場合を除き百万ドル)
2012年
6月30日に終了した
6ヶ月間
2011年
2012年
2011年
ローンの組成
当社全体(1):
第1順位モーゲージ
$
ホーム・エクイティ
18,005
$
930
40,370
$
1,054
33,243
$
1,690
97,104
2,782
CRES:
第1順位モーゲージ
ホーム・エクイティ
$
14,206
724
$
38,253
$
879
26,391
1,321
2012年
6月30日現在
期末
モーゲージ・サービシング・ポートフォリオ(十億)(2)
$
投資家のためにサービシングされたモーゲージ・ローン
(十億)
$
1,586
90,772
2,454
2011年
12月31日現在
$
1,763
1,224
1,379
5,708
7,378
モーゲージ・サービシング権:
残高
資産計上されたモーゲージ・サービシング権(投資家の
ためにサービシングされたローンに対する割合)
47bps
(1) CRESのローンの組成に加え、第1順位モーゲージ及びホーム・エクイティ・ローンの組成の残余分は、主としてGWIMに含まれる。
(2) 住宅モーゲージ・ローン、HELOC、ホーム・エクイティ・ローン及び非継続不動産モーゲージ・ローンのサービシング。
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54bps
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2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間の当社全体の第1順位モーゲージ組成実績
は、前年同期の404億ドル及び971億ドルに対して、180億ドル及び332億ドルとなった。224億ドル及び639億ドルの
減少は、主として当社の提携先チャネルからの撤退及び主として2012年度当初3ヶ月間における市場シェアの低
下によるリテール組成の148億ドルの減少に起因する。
2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間のホーム・エクイティの組成実績は、前年同
期の11億ドル及び28億ドルに対して、930百万ドル及び17億ドルであった。これは、主としてリバース・モーゲージ
組成業務からの撤退という当社の決定によるものである。
モーゲージ・サービシング権
2012年6月30日現在の消費者MSR残高は57億ドル(関連未払元本残高の47bpsに相当)であり、2011年12月31日現
在では、74億ドル(同54bps)であった。消費者MSR残高の減少は、主として期限前弁済予測速度の加速をもたらした
予測モーゲージ利率の低下に起因する。MSR公正価値見積りプロセスの一貫として、当社は2011年度のサービシン
グ費用の見積額を増加させた。これは、MSR業績(ヘッジ控除後)に15億ドルの悪影響をもたらした抵当権実行の遅
延及びその手続、複数のローン契約変更プログラムの実施並びに新たな銀行規則の遵守から予想される費用の増
加に起因する。2012年6月30日に終了した3ヶ月間において、当社は、サービシング費用及び付随的収益の見積り
が市場参加者の見積りと乖離しないよう引続き見直した。その結果、サービシング費用の見積額は減少し、これに
伴いMSRの価値は666百万ドル上昇したが、これは、期限前弁済及びOAS予測を含むその他のモデル・チェンジによ
り一部減殺された。2012年6月30日に終了した3ヶ月間において、当社は、バーゼルⅢの影響及びその他の要因を
含む、現在及び懸案中の自己資本規則を考慮し、利益が市場参加者と釣り合うよう、MSR評価モデルに使用される
OAS予測を見直した。当社のサービシング業務についての詳細は、後述の「オフバランスシートの調整及び契約債
務」中の「サービシング関連事項及び抵当権実行プロセス」を参照のこと。MSRについての詳細は、連結財務書類
注18「モーゲージ・サービシング権」を参照のこと。
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グローバル・バンキング
(単位:百万ドル)
純受取利息(FTEベース)
6月30日に終了した
6月30日に終了した
3ヶ月間
6ヶ月間
2012年
$
2,184
2011年
$
変動率(%)
2,375
(8)%
2012年
$
4,583
2011年
$
変動率(%)
4,858
(6)%
利息外収益:
サービス手数料
815
876
(7)
1,622
1,789
(9)
投資銀行事業手数料
633
948
(33)
1,284
1,815
(29)
その他の収益
653
460
42
1,246
898
利息外収益合計
2,101
2,284
(8)
4,152
4,502
(8)
収益合計(支払利息控除後)
(FTEベース)
4,285
4,659
(8)
8,735
9,360
(7)
貸倒引当金繰入額
(113)
(557)
(80)
(351)
(681)
39
(48)
利息外費用
2,165
2,221
(3)
4,342
4,531
(4)
税引前当期純利益
2,233
2,995
(25)
4,744
5,510
(14)
827
1,074
(23)
1,748
2,006
(13)
1,921
(27)
3,504
(14)
法人所得税費用(FTEベース)
当期純利益
$
純利回り(FTEベース)
1,406
$
2.97%
$
3.33%
2,996
$
3.08%
3.50%
平均割当資本利益率
12.31
16.37
13.14
14.75
平均経済資本利益率
26.83
34.06
28.74
30.14
営業効率(FTEベース)
50.53
47.70
49.71
48.41
貸借対照表
平均残高
貸出金及びリース金融合計
260,144
3
258,508
5
収益性資産合計
$
267,812
295,808
$
285,211
4
$
272,443
299,442
$
280,074
7
資産合計
341,044
331,084
3
344,730
326,632
6
預金合計
239,054
235,662
1
238,292
230,744
3
割当資本
45,958
47,060
(2)
45,838
47,891
(4)
経済資本
21,102
22,632
(7)
20,980
23,461
(11)
期末残高
2012年
6月30日現在
2011年
12月31日現在
貸出金及びリース金融合計
$
$
278,178
(5)
収益性資産合計
293,655
301,627
(3)
資産合計
340,559
348,738
(2)
預金合計
241,344
246,325
(2)
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グローバル・コーポレート・アンド・グローバル・コマーシャル・バンキング及びインベストメント・バンキ
ングを含むグローバル・バンキングは、幅広い貸出関連商品及びサービス、総合的な運転資本の運用並びに財務ソ
リューションを、顧客に対して当社の営業所ネットワーク及び顧客取引チームを通じて様々な商品提携先ととも
に提供する。当社の貸付商品及びサービスは、商業貸出金、リース金融、コミットメント・ファシリティ、貿易金融、
不動産貸付、資産担保貸付及び間接消費者ローンを含む。当社の財務ソリューション事業は、財務管理、外国為替及
び短期投資オプションを含む。当社はさらに、顧客に対して債券及び株式の引受、販売、合併関連及びその他のアド
バイザリー・サービスを含む投資銀行事業商品を提供する。債券及び株式発行の引受、債券及び株式の調査並びに
一定の市場ベースの活動は、複数の国において当社のプライマリー・ディーラーとなっているグローバル・ブ
ローカー/ディーラー関連会社を通じて提供される。グローバル・バンキング内において、グローバル・コマー
シャル・バンキングの顧客は、一般的に年間売上高が20億ドル以下の企業と定義され、中小企業、商業不動産企業、
並びに連邦・州政府及び地方自治体を含み、グローバル・コーポレート・バンキングの顧客は、大口の企業を含
む、一般的に年間売上高が20億ドル超の企業と定義される。
2012年6月30日に終了した3ヶ月間と2011年6月30日に終了した3ヶ月間の比較
当期純利益は、収益が374百万ドル(8%)減少したことにより、515百万ドル減少して、14億ドルとなった。かかる
収益の減少は、主として投資銀行事業手数料の減少、金利の低下及び前年同期において取得した一定のポートフォ
リオに係るアクリーションの利益の低下に起因する(平均貸出金残高及び平均預金残高の増加の影響並びに一定
の旧来のポートフォリオからの利益の影響により一部減殺された。)。
貸倒引当金繰入額は、戻入額が113百万ドル(前年同期の戻入額は557百万ドル)となった。引当が必要な問題のあ
るエクスポージャー及び不履行資産が減少し、資産の質は引続き改善した。
利息外費用は、主として人件費の減少により、56百万ドル(3%)減少して22億ドルとなった。
平均貸出金及びリース金融残高は、主として米国及び米国外向け商工業貸出金並びに米国外貿易金融の増加に
より、77億ドル(3%)増加した。平均預金残高は、34億ドル増加した。これは、市場の余剰流動性及び代替的な投資
の選択肢が限られていることにより、残高が引続き増加したためである。
平均経済資本利益率は、当期純利益の減少に起因して減少した(平均経済資本の減少により一部減殺された。)。
平均経済資本は、主として信用リスクの低下により、7%減少した。
2012年6月30日に終了した6ヶ月間と2011年6月30日に終了した6ヶ月間の比較
当期純利益は、収益が625百万ドル(7%)減少したことにより、508百万ドル減少して30億ドルとなった。これは、
主として上記の3ヶ月間についての記述と同じ要因に起因する。
貸倒引当金繰入額は、主として上記の3ヶ月間についての記述と同じ要因により、戻入額は351百万ドルに減少
した(前年同期の戻入額は681百万ドル)。
利息外費用は、主として上記の3ヶ月間についての記述と同じ要因により、189百万ドル(4%)減少して43億ド
ルとなった。
平均貸出金及びリース金融残高は、139億ドル(5%)、また、平均預金残高は、75億ドル(3%)増加した。これは、
主として上記の3ヶ月間についての記述と同じ要因に起因する。
平均経済資本利益率及び平均経済資本は、主として上記の3ヶ月間についての記述と同じ要因により減少した。
経済資本についての詳細は、前述の「補足財務情報」を参照のこと。
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グローバル・コーポレート・アンド・グローバル・コマーシャル・バンキング
グローバル・コーポレート・アンド・グローバル・コマーシャル・バンキングは、グローバル・トレジャリー
・サービシズ及びビジネス・レンディング活動を含む。グローバル・トレジャリー・サービシズは、預金、財務管
理、クレジットカード、外国為替、短期投資並びに当社の法人及び商業銀行顧客に対するカストディ・ソリュー
ションを含む。ビジネス・レンディングは、商業貸出金、リース金融、コミットメント・ファシリティ、貿易金融、不
動産貸付、資産担保貸付及び間接消費者ローンを含む、様々な貸出金関連商品及びサービスを含む。以下の表は、グ
ローバル・コーポレート・アンド・グローバル・コマーシャル・バンキングの純収益合計、預金の平均残高合計
及び期末残高合計、並びに貸出金及びリース金融の平均残高合計及び期末残高合計を示している。
グローバル・コーポレート・アンド・コマーシャル・バンキング
6月30日に終了した3ヶ月間
グローバル・コーポレート・
バンキング
(単位:百万ドル)
2012年
グローバル・コマーシャル・
バンキング
2011年
2012年
合計
2011年
2012年
2011年
収益
グローバル・トレジャリー・サービシズ $
619
ビジネス・レンディング
850
収益合計(支払利息控除後)
$
638
$
786
893
$
1,129
912
$
1,370
1,512
$
1,979
1,550
2,156
$
1,469
$
1,424
$
2,022
$
2,282
$
3,491
$
3,706
$
108,367
$
96,874
$
159,295
$
162,194
$
267,662
$
259,068
平均残高
貸出金及びリース金融合計
預金合計
108,450
109,324
130,578
126,291
239,028
235,615
6月30日に終了した6ヶ月間
グローバル・コーポレート・
バンキング
2012年
グローバル・コマーシャル・
バンキング
2011年
2012年
合計
2011年
2012年
2011年
収益
グローバル・トレジャリー・サービシズ $
1,264
ビジネス・レンディング
1,730
収益合計(支払利息控除後)
$
1,259
$
1,772
$
2,994
$
$
110,649
$
1,836
$
2,276
1,766
$
2,608
3,100
$
4,006
3,025
4,380
3,031
$
4,112
$
4,374
$
7,106
$
7,405
93,939
$
161,270
$
163,377
$
271,919
$
257,316
平均残高
貸出金及びリース金融合計
預金合計
107,071
106,662
131,193
124,036
238,264
230,698
期末残高
貸出金及びリース金融合計
預金合計
$
107,146
111,551
$
100,207
$
114,388
158,077
129,764
60/392
$
161,845
129,584
$
265,223
241,315
$
262,052
243,972
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間のグローバル・コーポレート・アンド・グ
ローバル・コマーシャル・バンキング収益は、前年同期から215百万ドル減少して35億ドル及び299百万ドル減少
して71億ドルとなった。
2012年6月30日に終了した3ヶ月間のグローバル・トレジャリー・サービシズ収益は、低金利環境に起因して
グローバル・コーポレート・バンキング及びグローバル・コマーシャル・バンキングにおいて、ともに19百万ド
ル減少した。2012年6月30日に終了した6ヶ月間のグローバル・トレジャリー・サービシズ収益は、グローバル・
コーポレート・バンキングにおいて5百万ドル及びグローバル・コマーシャル・バンキングにおいて70百万ドル
増加した。これは、米国及び米国外の預金残高の増加が低金利環境により一部減殺されたためである。
2012年6月30日に終了した3ヶ月間のビジネス・レンディング収益は、グローバル・コーポレート・バンキン
グにおいて64百万ドル増加した。これは、貸出金残高及び一定の旧来のポートフォリオによる利益が、取得した
ポートフォリオに係るアクリーションの低下(過去の期間における期限前弁済の影響による。)により一部減殺さ
れたためである。2012年6月30日に終了した6ヶ月間のビジネス・レンディング収益は、グローバル・コーポレー
ト・バンキングにおいて42百万ドル減少した。これは、金利環境の影響による純受取利息の減少及び取得したポー
トフォリオに係るアクリーションの低下が、貸出金残高の増加及び一定の旧来のポートフォリオによる利益に一
部減殺されたためである。2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間のビジネス・レン
ディング収益は、グローバル・コマーシャル・バンキングにおいて241百万ドル及び332百万ドル減少した。これ
は、商業用不動産ポートフォリオ及び自動車ポートフォリオの縮小計画及び取得したポートフォリオに係るアク
リーションの低下が、商工業ポートフォリオにおける増加により一部減殺されたことに起因する。
2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間のグローバル・コーポレート・アンド・グ
ローバル・コマーシャル・バンキングの平均貸出金及びリース金融残高は、前年同期から3%及び6%増加した。
これは、継続的な海外需要及び国内の勢いの改善に起因する米国及び米国外商業貸出金ポートフォリオ並びに米
国外貿易金融ポートフォリオの増加が、商業用不動産ポートフォリオ及び自動車ポートフォリオの縮小計画によ
り一部減殺されたことに起因する。2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間のグローバ
ル・コーポレート・アンド・グローバル・コマーシャル・バンキングの平均預金残高は、1%及び3%増加した。
これは、市場の余剰流動性及び代替的な投資の選択肢が限られていることにより、残高が引続き増加したためであ
る。
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四半期報告書
インベストメント・バンキング
顧客取引チーム及び商品スペシャリストは、債券、株式及びその他の貸出金商品の引受及び販売、アドバイザ
リー・サービス及び質の高いリスク管理のソリューションを提供する。一定の投資銀行業務及び引受業務の経済
性は、各セグメントによる貢献及び参加に基づき、主としてグローバル・バンキング及びグローバル・マーケッツ
に共有される。当社の連結投資銀行事業収益についての詳細をすべて提供するために、以下の表は、当社の投資銀
行事業収益合計及びグローバル・バンキングに起因する部分を示している。
投資銀行事業手数料
6月30日に終了した3ヶ月間
グローバル・バンキング
(単位:百万ドル)
2012年
6月30日に終了した6ヶ月間
当社全体
2011年
2012年
グローバル・バンキング
2011年
2012年
当社全体
2011年
2012年
2011年
商品
アドバイザリー
$
314
$
356
$
340
$
382
$
504
$
657
$
543
$
702
債券発行
248
420
647
939
594
809
1,424
1,785
株式発行
71
172
192
422
186
349
497
869
633
948
1,179
1,743
1,284
1,815
2,464
3,356
投資銀行事業手数料総合計
自社発行分
投資銀行事業手数料合計
(5)
$
628
(32)
$
916
(33)
$
1,146
(59)
$
1,684
(26)
$
1,258
(38 )
$
1,777
(101)
$
2,363
(94)
$
3,262
2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間の当社の投資銀行事業手数料合計(自社発行
分を除く。)は、前年同期から538百万ドル(32%)及び899百万ドル(28%)減少した。これは、主として当社の市場
シェアの低下及び世界的な手数料プールの全体的な落ち込みによる引受手数料の減少に起因する。投資銀行事業
手数料は、とりわけ欧州ソブリン危機及び継続する市場の不確実性に起因する顧客活動の鈍化及び厳しい市場状
況により、残りの2012年度において悪影響を受ける可能性がある。
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グローバル・マーケッツ
(単位:百万ドル)
純受取利息(FTEベース)
6月30日に終了した
6月30日に終了した
3ヶ月間
6ヶ月間
2012年
$
650
2011年
$
変動率(%)
874
(26)%
2012年
$
1,448
2011年
$
変動率(%)
1,894
(24)%
利息外収益:
投資及び仲介手数料
445
557
(20)
955
1,204
(21)
投資銀行事業手数料
438
700
(37)
994
1,350
(26)
1,707
2,014
(15)
3,744
4,628
(19)
125
268
(53)
417
609
(32)
利息外収益合計
2,715
3,539
(23)
6,110
7,791
(22)
収益合計(支払利息控除後)
(FTEベース)
3,365
4,413
(24)
7,558
9,685
(22)
トレーディング勘定利益
その他の収益
貸倒引当金繰入額
(14)
利息外費用
税引前当期純利益
法人所得税費用(FTEベース)
当期純利益
(8)
(34)
(41)
(17)
3,263
(17)
5,787
6,376
(9)
668
1,158
(42)
1,805
3,350
(46)
247
(17)
1,044
(48)
911
(49)
2,306
(45)
206
$
75
2,711
462
$
545
$
1,260
$
平均割当資本利益率
10.84%
15.90%
14.29%
18.85%
平均経済資本利益率
14.92
19.99
19.42
23.23
営業効率(FTEベース)
80.59
73.94
76.58
65.84
貸借対照表
平均残高
トレーディング関連資産合計(1)
499,274
(8)
478,242
(5)
収益性資産合計(1)
$
459,869
444,537
$
457,845
(3)
$
454,300
434,447
$
461,526
(6)
資産合計
581,952
622,915
(7)
570,273
602,447
(5)
割当資本
17,132
22,990
(25)
17,725
24,667
(28)
経済資本
12,524
18,344
(32)
13,096
20,069
(35)
期末残高
2012年
6月30日現在
2011年
12月31日現在
トレーディング関連資産合計(1)
$
$
397,876
12
収益性資産合計(1)
428,940
372,851
15
預金合計
561,815
501,824
12
(1) トレーディング関連資産は、収益性資産とみなされない資産(デリバティブ資産)を含む。
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443,948
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四半期報告書
グローバル・マーケッツは、機関投資家顧客に対して、債券、信用、通貨、コモディティ及びエクイティ事業に関
するリサーチを含む販売及びトレーディング・サービスを提供する。グローバル・マーケッツの商品の対象範囲
は、発行市場及び流通市場の双方における証券及びデリバティブ商品を含む。グローバル・マーケッツは、マー
ケット・メーキング、資金調達、有価証券クリアリング、決済及びカストディ・サービスを世界中の当社の機関投
資家顧客に対してその投資及びトレーディング業務をサポートするために提供する。当社はさらに、商業及び法人
顧客に対してリスク管理商品を金利、株式、信用商品、通貨商品及びコモディティ・デリバティブ、外国為替商品、
確定利付証券及びモーゲージ関連商品を用いて提供している。これらの商品に関するマーケット・メーキング活
動の結果、当社は、国債、株式及びエクイティリンク証券、優良社債及び高利回り社債、コマーシャル・ペーパー、
MBS、コモディティ並びに資産担保証券(以下「ABS」という。)に対するリスクの管理が必要になることがある。さ
らに、一定の投資銀行業務及び引受業務の経済性は、各セグメントが行う活動に基づき、主としてグローバル・
マーケッツ及びグローバル・バンキングに共有される。グローバル・バンキングは、グローバル・マーケッツに
よって実行及び販売される、当社の法人及び商業顧客との間の特定の発行関連取引をオリジネートする。連結ベー
スの投資銀行事業手数料についての詳細は、前述の投資銀行事業手数料の表を参照のこと。
2012年6月30日に終了した3ヶ月間と2011年6月30日に終了した3ヶ月間の比較
当期純利益は、後述のとおり、主として販売及びトレーディング収益の減少並びに新規発行業務の減少により、
449百万ドル減少して462百万ドルとなった。投資銀行事業手数料は262百万ドル減少して438百万ドルとなった。こ
れは、主として当社の市場シェアの低下及び世界的な手数料プールの全体的な落ち込みによる引受手数料の減少
に起因する。利息外費用は、人件費及び関連費用の減少により、552百万ドル(17%)減少して27億ドルとなった。
平均経済資本利益率は、当期純利益の減少に起因して低下した(主としてトレーディング関連残高の減少による
トレーディング・リスクの低下に起因する平均経済資本の32%の減少により一部減殺された。)。
2012年6月30日に終了した6ヶ月間と2011年6月30日に終了した6ヶ月間の比較
当期純利益は、後述のとおり、主として販売及びトレーディング収益の減少(DVA損失(純額)の増加を含む。)によ
り、10億ドル減少して13億ドルとなった。DVA損失(純額)は、当社の信用スプレッドのさらなる著しい縮小により、
16億ドル(前年同期は234百万ドル)となった。投資銀行事業手数料は356百万ドル減少して994百万ドルとなった。
利息外費用は、人件費及び関連費用の削減並びに仲介、決済及び取引所手数料の減少に起因して、589百万ドル
(9%)減少して58億ドルとなった。
平均収益性資産残高は、271億ドル減少して4,344億ドルとなった。これは、持分証券の一部を非収益性トレー
ディング関連資産へ移動したことに起因する。2012年6月30日現在において、収益性資産の期末残高は4,289億ド
ルで、2011年12月31日現在から561億ドル増加した。これは、主としてトレーディング関連資産及び借入有価証券取
引の増加をもたらした顧客活動に起因する。
平均経済資本利益率及び平均経済資本は、上記の3ヶ月間についての記述と同じ要因により減少した。経済資本
についての詳細は、前述の「補足財務情報」を参照のこと。
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販売及びトレーディング収益
販売及びトレーディング収益は、トレーディング及び他の資産に係る未実現及び実現損益、純受取利息並びに手
数料(主として持分証券に係る手数料)を含む。以下の表及び関連する記述は、販売及びトレーディング収益合計を
示すものであり、実質上すべてがグローバル・マーケッツに含まれ、残りがグローバル・バンキングに含まれる。
販売及びトレーディング収益は、債券(投資適格及び非投資適格社債、商業モーゲージ担保証券、RMBS及び債務担保
証券(以下「CDO」という。))、通貨(金利及び外国為替契約)、コモディティ(主として先物、先渡、スワップ及びオプ
ション)並びにエクイティリンク・デリバティブ及びキャッシュ・エクイティ業務から得られる株式収益に分類
されている。
販売及びトレーディング収益(1)(2)
(単位:百万ドル)
6月30日に終了した
3ヶ月間
6月30日に終了した
6ヶ月間
2012年
2012年
2011年
2011年
販売及びトレーディング収益
債券・通貨・コモディティ
$
2,418
株式収益
販売及びトレーディング収益合計
$
759
2,642
$
1,077
5,261
$
1,666
6,031
2,316
$
3,177
$
3,719
$
6,927
$
8,347
$
2,555
$
2,550
$
6,685
$
6,247
販売及びトレーディング収益(DVAを除く)
債券・通貨・コモディティ
株式収益
販売及びトレーディング収益合計(DVAを除く)
778
$
3,333
1,046
$
3,596
1,832
$
8,517
2,334
$
8,581
(1) FTEベースの調整を57百万ドル(2012年6月30日に終了した3ヶ月間)(前年同期は43百万ドル)及び105百万ドル(2012年6月30日に終了した6ヶ月
間)(前年同期は99百万ドル)含む。販売及びトレーディング収益についての詳細は、連結財務書類注3「デリバティブ」を参照のこと。
(2) グローバル・バンキングの販売及びトレーディング収益を、240百万ドル(2012年6月30日に終了した3ヶ月間)(前年同期は32百万ドル)及び445百
万ドル(2012年6月30日に終了した6ヶ月間)(前年同期は136百万ドル)含む。
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四半期報告書
2012年6月30日に終了した3ヶ月間と2011年6月30日に終了した3ヶ月間の比較
債券・通貨・コモディティ(以下「FICC」という。)収益は、224百万ドル(8%)減少して24億ドルとなった。これ
は、ユーロ圏危機に起因する市場の不確実性による投資家のリスク回避行動の増加及び経済成長の鈍化を反映し
た取引量の減少に起因する。株式収益は、主として市場取引量の減少に起因する手数料及びトレーディング収益の
減少により、318百万ドル(30%)減少して759百万ドルとなった。2012年6月30日に終了した3ヶ月間の販売及びト
レーディング収益は、手数料及び仲介手数料収益合計である445百万ドル(株式からの435百万ドル及びFICCからの
10百万ドル)を含んでいた(2011年6月30日に終了した3ヶ月間においては557百万ドル(株式からの531百万ドル
及びFICCからの26百万ドル))。手数料及び仲介手数料収益の112百万ドルの減少は、主として市場取引量の減少に
起因する。
2012年6月30日に終了した6ヶ月間と2011年6月30日に終了した6ヶ月間の比較
FICC収益は、770百万ドル(13%)減少して53億ドルとなった。これは、主としてDVA損失(純額)に起因する。FICC収
益(DVA損失(純額)を除く。)は、438百万ドル(7%)増加して67億ドルとなった。これは、主として堅調な顧客のフ
ローを受けた当社の金利及び通貨業務並びに当社のモーゲージ業務の株式投資の売却益に起因する。これは、前年
度において当社が独立した自己勘定取引事業から撤退したことにより一部減殺された。株式収益は、650百万ドル
(28%)減少して17億ドルとなった。2012年6月30日に終了した6ヶ月間の販売及びトレーディング収益は、手数料
及び仲介手数料収益合計である955百万ドル(株式からの930百万ドル及びFICCからの25百万ドル)を含んでいた
(2011年6月30日に終了した6ヶ月間においては12億ドル(株式からの11億ドル及びFICCからの55百万ドル))。手
数料及び仲介手数料収益は、上記の3ヶ月間についての記述と同じ要因により249百万ドル減少した。
販売及びトレーディング収益は、とりわけ欧州ソブリン危機、国内の規制状況の展開の結果に関する不確実性、
経済事象、当社の信用格付及び市場の不安定性に起因する顧客活動の鈍化及び厳しい市場状況により、残りの2012
年度において悪影響を受ける可能性がある。
規制改革措置及びバランスシートを最適化するための当社のイニシアチブとともに、当社は、2011年6月30日に
独立した自己勘定取引事業から撤退した。かかる事業は、様々な商品(株式、債券、通貨及びコモディティを含む。)
の取引事業を含んでいた。2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間において、自己勘定取
引収益はなかった(前年同期は231百万ドル及び434百万ドル)。自己勘定取引の制限についての詳細は、当社の2011
年度有価証券報告書の「第一部 第3 1 業績等の概要」の「法的規制問題」中の「自己勘定取引の制限」を参
照のこと。
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四半期報告書
グローバル・ウェルス・アンド・インベストメント・マネジメント
(単位:百万ドル)
純受取利息(FTEベース)
6月30日に終了した
6月30日に終了した
3ヶ月間
6ヶ月間
2012年
$
1,446
2011年
$
変動率(%)
1,573
(8)%
2,334
2,378
(2)
537
544
(1)
利息外収益合計
2,871
2,922
収益合計(支払利息控除後)
(FTEベース)
4,317
2012年
$
3,024
2011年
$
変動率(%)
3,143
(4)%
4,630
4,756
(3)
1,023
1,092
(6)
(2)
5,653
5,848
(3)
4,495
(4)
8,677
8,991
(3)
利息外収益:
投資及び仲介手数料
その他の収益
貸倒引当金繰入額
47
72
(35)
93
118
(21)
3,408
3,624
(6)
6,858
7,213
(5)
税引前当期純利益
862
799
8
1,726
1,660
4
法人所得税費用(FTEベース)
319
286
12
636
605
5
513
6
1,055
3
利息外費用
当期純利益
$
純利回り(FTEベース)
543
$
2.26%
$
2.34%
1,090
$
2.33%
2.32%
平均割当資本利益率
12.15
11.71
12.46
11.98
平均経済資本利益率
30.03
30.45
31.81
30.72
営業効率(FTEベース)
78.94
80.64
79.03
80.24
貸借対照表
平均残高
貸出金及びリース金融合計
102,201
2
101,530
2
収益性資産合計
$
104,102
256,958
$
269,208
(5)
$
103,569
261,112
$
273,193
(4)
資産合計
276,914
289,262
(4)
280,920
293,369
(4)
預金合計
251,121
255,432
(2)
251,913
257,066
(2)
割当資本
17,974
17,560
2
17,601
17,745
(1)
経済資本
7,353
6,854
7
6,970
7,028
(1)
期末残高
2012年
6月30日現在
2011年
12月31日現在
貸出金及びリース金融合計
$
$
103,460
2
収益性資産合計
105,395
257,884
263,501
(2)
資産合計
277,988
284,062
(2)
預金合計
249,755
253,264
(1)
GWIMは、メリルリンチ・グローバル・ウェルス・マネジメント(以下「MLGWM」という。)及びUSトラスト、バンク
・オブ・アメリカ・プライベート・ウェルス・マネジメント(以下「USトラスト」という。)の2つの主要部門か
ら構成される。
MLGWMのアドバイザリー事業は、ファイナンシャル・アドバイザーのネットワークを通じて、投資可能資産総額
25万ドル超の資産を有する顧客に対して重点的に質の高い顧客サービスを提供する。MLGWMは、国内及び海外地区
の両方における、仲介業務、銀行業務及び退職関連商品のすべてを用いて、当社の顧客のニーズに応えるため、個別
の要求に応じたソリューションを提供する。
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四半期報告書
USトラストは、MLGWMのプライベート・バンキング・アンド・インベストメンツ・グループとともに、包括的な
ウェルス・マネジメント・ソリューションを5百万ドル超の投資可能資産を有する富裕顧客や超富裕顧客に対し
て提供し、また、特殊資産管理サービスを含む顧客の資産構築、投資管理、信託及び銀行ニーズに応えるためにカス
タマイズされたソリューションを提供する。
2012年6月30日に終了した3ヶ月間と2011年6月30日に終了した3ヶ月間の比較
当期純利益は、30百万ドル増加して543百万ドルとなった。これは、利息外費用及び貸倒引当金繰入額の減少に起
因する(収益の減少により一部減殺された。)。収益は、178百万ドル(4%)減少して43億ドルとなった。これは主と
して、継続的な低金利環境による純受取利息の減少及び取引活動の減少に起因する(長期の運用資産(以下「AUM」
という。)への継続的な流入及び市場水準の上昇による資産管理手数料の増加によって、一部減殺された。)。利息外
費用は、216百万ドル(6%)減少して34億ドルとなった。これは、FDICに係る費用及び取引高に起因した費用の減
少、訴訟費用の減少並びにその他の費用削減に起因する(事業に対する継続的な投資により一部減殺された。)。
貸倒引当金繰入額は、25百万ドル減少して47百万ドルとなった。これは、住宅モーゲージ・ポートフォリオにお
ける、ポートフォリオ動向の改善に起因する。
MLGWMからの収益は、4%減少して36億ドルとなった。これは、取引活動及び純受取利息の減少に起因する。USト
ラストからの収益は、7%減少して655百万ドルとなった。これは、主として純受取利息の減少に起因する。
平均経済資本利益率は、当期純利益及び平均経済資本の増加が僅かであったため、ほぼ横ばいであった。
2012年6月30日に終了した6ヶ月間と2011年6月30日に終了した6ヶ月間の比較
当期純利益は、上記の3ヶ月間についての記述と同じ要因により、35百万ドル増加して11億ドルとなった。同じ
く上記の3ヶ月間についての記述と同じ要因により、収益は314百万ドル(3%)減少して87億ドルとなり、利息外
費用は355百万ドル(5%)減少して69億ドルとなった。
貸倒引当金繰入額は、上記の3ヶ月間についての記述と同じ要因により、25百万ドル減少して93百万ドルとなっ
た。
MLGWMからの収益は、3%減少して73億ドルとなり、USトラストからの収益は6%減少して13億ドルとなった。こ
れらも、上記の3ヶ月間についての記述と同じ要因による。
平均経済資本利益率は、主として当期純利益の増加に起因して増加した。一方、平均経済資本はほぼ横ばいで
あった。経済資本についての詳細は、前述の「補足財務情報」を参照のこと。
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移管の概要
以下の表に示されているように、GWIM業績は、CBB、CRES及びALMポートフォリオ間の顧客並びにそれに関連する
預金残高及び貸出金残高の移管の影響を受ける。2011年度の移管には、CBBに含まれる、メリル・エッジへの残高の
移管が含まれていた。移管日より、関連する純受取利息、利息外収益及び利息外費用は、顧客の移管先である事業に
おいて計上される。
移管の概要
(単位:百万ドル)
6月30日に終了した
3ヶ月間
6月30日に終了した
6ヶ月間
2012年
2012年
2011年
2011年
平均残高
預金合計 ― GWIM及びCBB間
$
貸出金合計 ― GWIMからCRES及びALMポートフォリオへ
355
$
(2,087)
(198)
$
(184)
133
$
(146)
(1,704)
(93)
期末残高
預金合計 ― GWIM及びCBB間
$
貸出金合計 ― GWIMからCRES及びALMポートフォリオへ
738
$
1,387
(79)
$
(189)
651
(223)
$
(2,500)
(189)
顧客残高
以下の表は、AUM、顧客委託資産、保護預り資産、顧客預金並びに貸出金及びリース金融で構成される顧客残高を
表している。
分類別顧客残高
(単位:百万ドル)
運用資産
2012年6月30日現在
$
委託資産
682,227
2011年12月31日現在
$
647,126
1,039,942
1,024,193
保護預り資産
111,357
107,989
預金
249,755
253,264
貸出金及びリース金融(1)
108,792
106,672
顧客残高合計
$
2,192,073
$
2,139,244
(1) 当社の連結貸借対照表のその他の資産に分類される有価証券担保貸付金を含む。
顧客残高の528億ドル(2%)の増加は、市場水準の上昇並びに長期AUM及び貸出金への流入に起因する(預金流出
により一部減殺された。)。
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その他の事業
(単位:百万ドル)
純受取利息(FTEベース)
6月30日に終了した
6月30日に終了した
3ヶ月間
6ヶ月間
2012年
$
84
2011年
$
変動率(%)
2012年
$
507
2011年
$
1,370
変動率(%)
543
(85)%
(63)%
149
(44)
171
303
(44)
n/m
354
2,554
(86)
(57)
1,066
1,299
(18)
利息外収益:
カード収益
84
株式投資収益(損失)
(63)
債務証券売却益
354
831
その他の損失
(71)
(112)
(37)
(2,324)
利息外収益(損失)合計
304
2,007
(85)
(733)
3,277
n/m
収益合計(支払利息控除後)
(FTEベース)
388
2,550
(85)
(226)
4,647
n/m
貸倒引当金繰入額
536
1,841
(71)
1,782
4,007
(56)
̶
159
n/m
̶
361
その他の利息外費用
849
587
45
3,135
2,318
35
税引前当期純損失
(997)
(37)
n/m
(5,143)
(2,039)
152
130
n/m
(759)
192
(167)
101
(1,280)
129
合併及び事業再編費用
1,139
(879)
164
n/m
法人所得税費用(ベネフィット)
(FTEベース)
当期純損失
(661)
$
(336)
$
(2,215)
$
(2,928)
$
貸借対照表
平均残高
貸出金及びリース金融:
住宅モーゲージ
$ 216,974
$ 227,307
(5)
$ 219,501
226,531
(3)
米国外向けクレジットカード
13,641
27,259
(50)
13,896
27,445
(49)
非継続不動産
10,243
12,450
(18)
10,510
12,673
(17)
その他
16,483
20,824
(21)
16,820
21,419
(21)
貸出金及びリース金融合計
257,341
287,840
(11)
260,727
288,068
(9)
資産合計(1)
310,129
374,561
(17)
311,302
393,993
(21)
預金合計
31,274
48,109
(35)
35,524
49,110
(28)
割当資本(2)
86,926
77,759
12
85,245
71,568
19
期末残高
$
2012年
6月30日現在
2011年
12月31日現在
$ 213,826
$
貸出金及びリース金融:
住宅モーゲージ
224,654
(5)
米国外向けクレジットカード
13,431
14,418
(7)
非継続不動産
10,059
11,095
(9)
その他
16,189
17,454
(7)
貸出金及びリース金融合計
253,505
267,621
(5)
資産合計(1)
295,207
309,613
(5)
27,157
32,869
(17)
預金合計
(1) 表示目的のため、負債及び持分の合計が資産を超えるセグメント(通常、預金受託セグメント)において、当社は、負債(預金)及び割当資本に適合させ
るためその他の事業からこれらのセグメントに資産を配分する。このように配分された資産は、5,166億ドル(2012年6月30日に終了した3ヶ月
間)(前年同期は5,014億ドル)及び5,142億ドル(2012年6月30日に終了した6ヶ月間)(前年同期は4,937億ドル)並びに5,264億ドル(2012年6月30
日現在)及び4,953億ドル(2011年12月31日現在)であった。
(2) その他の事業に配分された経済資本及び特に事業セグメントに配分されていない残りの資本を表す。割当資本は、従前に開示されたとおり、一定の
資産の処分により増加した。
n/m=表記するに値しない。
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その他の事業は、エクイティ・インベストメンツ及びその他という2つの大きな区分で構成される。エクイティ
・インベストメンツには、プライベート・エクイティ、不動産及びその他の代替投資に対する多様な投資ポート
フォリオにより構成されるグローバル・プリンシパル・インベストメンツ(以下「GPI」という。)が含まれる。こ
れらの投資は、直接企業に対して投資することにより行うか、ファンドを通じて保有され、関連する利益は株式投
資収益に計上される。またエクイティ・インベストメンツには、CCBに対する当社の投資(当社は現在発行済普通株
式の約1%を保有している。)を含むストラテジック・インベストメンツ及び一定のその他の投資が含まれる。CCB
に対する当社の投資についての詳細は、連結財務書類注4「有価証券」を参照のこと。その他には、流動化事業、
ALM活動(住宅モーゲージ・ポートフォリオ及び証券投資等)並びに経済的ヘッジ、ストラクチャード債務に係る利
益/損失、特定の配分方法の影響及び会計ヘッジの非有効部分が含まれる。その他にはまた、CRES内のレガシー・
アセッツ・アンド・サービシングが管理する、一定の住宅モーゲージ及び非継続不動産ローンが含まれる。
2012年6月30日に終了した3ヶ月間と2011年6月30日に終了した3ヶ月間の比較
当期純損失は、169百万ドル増加して336百万ドルとなった。これは主として、有価証券利回りの低下に起因する
純受取利息の減少、株式投資収益の減少、債務証券売却益の減少及びストラクチャード債務に係る62百万ドルのマ
イナスの公正価値調整(前年同期は214百万ドルのプラスの公正価値調整)に起因する。これらの項目は、貸倒引当
金繰入額における13億ドルの減少並びに一定の債務及び信託優先証券の買戻しから生じた純利益505百万ドルに
より一部減殺された。株式投資収益は12億ドル減少した。これは、前年同期には、836百万ドルのCCB配当及び377百
万ドルの株式投資売却益が含まれていたためである。
利息外費用は、訴訟費用の増加に起因して、262百万ドル増加した。2012年6月30日に終了した3ヶ月間におい
て、合併及び事業再編費用はなかった(前年同期は159百万ドル)。
貸倒引当金繰入額は、13億ドル減少して536百万ドルとなった。これは、主として住宅モーゲージ・ポートフォリ
オにおける信用の質の改善並びにカントリーワイドから取得した信用減損非継続不動産ポートフォリオ及び住宅
モーゲージ・ポートフォリオに関連する引当金の減少に起因する。
法人所得税ベネフィットは661百万ドル(前年同期は130百万ドルの法人所得税費用)となった。これは、主として
その他の事業における税引前当期純損失の増加、2011年度第2四半期に計上された評価性引当金及び継続的税優
遇項目に起因する。
2012年6月30日に終了した6ヶ月間と2011年6月30日に終了した6ヶ月間の比較
当期純損失は、16億ドル増加して、29億ドルとなった。これは、主として有価証券の利回りの低下による純受取利
息の減少、ストラクチャード債務に係る当社の2012年度の信用スプレッドの縮小に関連した34億ドルのマイナス
の公正価値調整(前年同期は372百万ドルのマイナスの公正価値調整)及び22億ドルの株式投資収益の減少に起因
する。これらの項目は、貸倒引当金繰入額の22億ドルの減少並びに2012年度における一定の債務及び信託優先証券
の買戻しから生じた純利益17億ドルにより一部減殺された。株式投資収益の減少は、上記の3ヶ月間についての記
述と同じ要因のほか、前年同期にIPOに関連した11億ドルの株式投資利益が計上されたことに起因する。
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四半期報告書
利息外費用は、上記の3ヶ月間についての記述と同じ要因により、817百万ドル増加した。2012年6月30日に終了
した6ヶ月間において、合併及び事業再編費用はなかった(前年同期は361百万ドル)。
貸倒引当金繰入額は、上記の3ヶ月間についての記述と同じ要因により、22億ドル減少して18億ドルとなった。
法人所得税ベネフィットは22億ドル(前年同期は759百万ドルの法人所得税費用)となった。かかる変動も、主と
して上記の3ヶ月間についての記述と同じ要因による。
株式投資業務
以下の表は、2012年6月30日現在及び2011年12月31日現在におけるその他の事業の株式投資の要素のほか、2012
年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間、並びに2011年6月30日に終了した3ヶ月間及び同
日に終了した6ヶ月間の連結株式投資収益合計への調整を表している。事業セグメントにおける株式投資収益の
増加は、主としてグローバル・マーケッツにおける株式投資の売却益に起因する。
株式投資
2012年
6月30日現在
$
4,123
1,328
$
5,451
(単位:百万ドル)
グローバル・プリンシパル・インベストメンツ
ストラテジック・インベストメンツ及びその他の投資
その他の事業に含まれる株式投資合計
2011年
12月31日現在
$
5,659
1,343
$
7,002
株式投資収益
6月30日に終了した3ヶ月間
(単位:百万ドル)
グローバル・プリンシパル・インベストメンツ
ストラテジック・インベストメンツ及びその他の
投資
その他の事業に含まれる株式投資収益(損失)合計
事業セグメントに含まれる株式投資収益合計
連結株式投資収益合計
2012年
$
2011年
(137)
$
74
$
6月30日に終了した6ヶ月間
(63)
431
368
$
401
2012年
$
266
2011年
$
1,768
738
88
786
1,139
73
1,212
354
779
1,133
2,554
133
2,687
$
$
その他の事業に含まれる株式投資は、2012年6月30日現在において、2011年12月31日現在から16億ドル減少し
た。かかる減少の実質上すべてがGPIポートフォリオの売却に起因する。GPIは、一定の投資に関連する未実行のエ
クイティ・コミットメントを、2012年6月30日現在において282百万ドル、2011年12月31日現在において710百万ド
ル有していた。リスク加重資産を削減するという当社の戦略に関連して、当社は、一定の投資(関連するコミットメ
ントを含む。)を売却した。
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オフバランスシートの調整及び契約債務
当社は、債務及びリース債務契約に関する将来の支払いを行うために契約債務を有している。さらに、通常の業
務の過程において、当社は商品又はサービスの将来における購入を非関連当事者と約束する契約を締結する。当社
の債務及び契約債務の詳細は、連結財務書類注10「契約債務及び偶発債務」、当社の2011年度有価証券報告書の
「第一部 第3 1 業績等の概要」中の「オフバランスシートの調整及び契約債務」並びに同有価証券報告書の
連結財務書類注13「長期債務」及び注14「契約債務及び偶発債務」を参照のこと。
表明保証
当社は、第1順位住宅モーゲージ・ローンを、GSEが保証するか又は、連邦住宅局(以下「FHA」という。)による保
険付、米国退役軍人省(以下「VA」という。)による保証付及び地方住宅局による保証付のモーゲージ・ローンの場
合は政府住宅抵当金庫(以下「GNMA」という。)が保証する通常MBSの形式で証券化している。さらに、過年度におい
て旧来企業及び特定の子会社は、第1順位住宅モーゲージ・ローン及びホーム・エクイティ・ローンのプールを
民間金融機関による証券化として(かかる証券化のうち一定のものについては、モノライン又は金融保証保険会社
が当該証券の全部又は一部に対し保険を提供した。)又はホールローンの形式で売却してきた。これらの取引に関
連して、当社、当社の子会社又は旧来企業は、様々な表明保証を行い、又は行ってきている。これらの表明保証違反
は、GSE、米国住宅・都市開発省(以下「HUD」という。)(FHAによる保険付ローンの場合)、VA、ホールローンの投資
家、証券化信託、モノライン保険会社又はその他の金融保証保険会社に対するモーゲージ・ローンの買戻し、さも
なければ損失補填又はその他の救済措置の提供(以下「買戻し」と総称する。)を要求され得る。その場合、当社は
買戻しを行ったモーゲージ・ローンに関し、当社の受領するモーゲージ保険又はモーゲージ保証の支払いを計上
した後に信用損失にさらされる可能性がある。
適用される売却及び証券化契約の要件及び制限に従い、これらの表明保証は、適用される契約によって規定され
るとおり、GSE、HUD、VA、ホールローンの投資家、証券化の受託会社又はその他の者により行使されることもあれば、
発行された有価証券の全部又は一部をモノライン保険会社又はその他の金融保証保険会社が保証しているような
一定の第1順位及びホーム・エクイティ・ローンの証券化の場合には、モノライン保険会社又はその他の金融保
証保険会社によりいつでも行使されることがある。GSE又はGNMA以外の当事者に対し売却されたローンについて
は、買戻しを行う契約上の義務は、通常、ローンに投資した投資家若しくは複数の投資家、又はモノライン保険会社
若しくはその他の金融保証保険会社(該当する場合)の利益に対して重要かつ不利な影響を与えるような表明保証
違反がある場合に限り生じる。GSEとの契約には、これに相当する文言は含まれていないが、GNMAは通常買戻しを、
要件のとおりに保険が付されていないローン又は保証されていないローンに限定している。
表明保証に関する会計処理、並びに当社の表明保証に係る請求及びエクスポージャーについての詳細は、「複雑
な会計予測」中の「表明保証」を参照のこと。また、当社の2011年度有価証券報告書の連結財務書類注9「表明保
証及び会社保証」及び注14「契約債務及び偶発債務」並びに同有価証券報告書の「第一部 第3 4 事業等のリ
スク」も参照のこと。
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表明保証に関する一括和解活動
当社は、表明保証に係る一定の一括請求について、和解又は和解をするための合意を、一定の旧来のカントリー
ワイドの民間金融機関による証券化信託の受託会社(以下「受託会社」という。)と(以下「BNYメロンとの和解」
という。)、2社のモノライン保険会社であるアシュアード・ギャランティー・リミテッド(以下「アシュアード・
ギャランティーとの和解」という。)、シンコラ・ギャランティー・インク及びシンコラ・ホールディングス・リ
ミテッドと(以下「シンコラとの和解」という。)、並びに各GSEと(以下「GSEとの合意」という。)それぞれ行って
きた。当社は買戻し請求に対し、正当な根拠のある買戻しではないと結論を下した場合は、積極的に異議を申し立
ててきており、今後も積極的な異議申立てを継続する予定である。しかし、これら過去から引き継ぐモーゲージ関
連問題の解決に尽力する中で、重大な和解金額を含めて、当社は上記カウンターパーティとの間で、個別ローンご
との調査プロセスに代わる一括和解をし、又は一括和解に向けて合意した。将来、当社が有利と判断する条件で機
会があれば、別の和解に至る可能性もある。しかしながら、当社が将来和解に至るという保証はなく、和解に至った
としても、シンコラとの和解のような過去の和解の条件が将来の和解の条件を予測する根拠となり得るという保
証はない。2010年及び2011年に行われたより規模の大きい一括和解活動の要約、並びにかかる和解活動に関する表
明保証に関連する引当金及び債務に対する影響については、当社の2011年度有価証券報告書の連結財務書類注9
「表明保証及び会社保証」及び連結財務書類注14「契約債務及び偶発債務」を参照のこと。上記の一括和解は一
般に、該当するカウンターパーティとのすべての取引又は起こり得るすべての潜在的請求(いくつかの例では証券
法、詐欺及び債権回収に基づく請求が含まれる。)を対象とするものではなく、これらの和解の対象とならない取引
及び請求に関する当社の債務は重大なものとなる可能性がある。
BNYメロンとの和解に関する最近の進展
BNYメロンとの和解は、裁判所の最終的な承認及びその他特定の条件に服している。BNYメロンとの和解について
州裁判所が発した命令に基づき、潜在的に利害を有する者には2011年8月30日まで、当該和解に対する異議申立て
(情報の不足を根拠とするものを含む。)の意思を通知する機会が与えられた。約44の集団又は団体が期限までに出
頭した。これらの集団又は団体のうちの7つは、その後当該申立てを取り下げ、1件の介入の申立てが棄却された。
集団又は団体の一部は、異議申立ての意思の通知、介入の申立て、又はその両方を行った。介入の申立てを行った者
には、ニューヨーク州及びデラウェア州の司法長官が含まれており、2012年6月6日にかかる司法長官の申立ては
認められた。
上記の介入申立て及び/又は異議申立ての意思の通知の一部は、和解への異議について様々な趣旨の根拠を主
張している。これには訴訟の性格の問題点及び離脱の仕組みの欠如、機関投資家グループ及び/又は受託会社にお
ける利害相反の主張、和解金額の不当性、並びに和解金額の旧来のカントリーワイドの525件の第1順位非GSEモー
ゲージ担保証券化信託及び5件の第2順位非GSEモーゲージ担保証券化信託(以下「対象信託」という。)の各対象
信託間での分配方法が含まれる。一方、実質的な異議は申し立てていないものの、当該和解に関する詳細な情報が
必要であるとする申立てもある。当該和解に関するさらなる情報の入手を求める旨の通知を提出した者には、FDIC
及び連邦住宅金融庁が含まれる。
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和解に反対する一投資家が訴訟を連邦地方裁判所に移管させ、連邦地方裁判所は、訴訟を州裁判所に差し戻すこ
とを求めた受託会社の申立てを棄却した。2012年2月27日に、連邦控訴裁判所は、訴訟を州裁判所に差し戻すこと
を求めた受託会社の申立ての地方裁判所による棄却を無効にし、訴訟を州裁判所に差し戻すことを命令すること
を内容とする意見を表明した。2012年4月24日、基準となる争点につき審問が行われ、裁判所は訴訟を全体訴訟に
変更するという異議申立人の申立てを棄却した。ディスカバリー及びその他の訴訟遂行関連事項に関する数段階
の審問が行われた。当社は、当該申立ての当事者ではない。
裁判所の手続に出席した投資家のうち最終的に当該和解に異議を申し立てる当事者の数、かかる異議申立てに
より裁判所の最終的な承認の受領が妨げられるか否か、又は裁判所による承認手続の最終的な結果(上訴される場
合もあり、また長期間を要することもあり得る。)を予測することは、現時点においてはできない。特に、ディスカバ
リーの実施並びに当該和解に対する異議申立て及び上訴への判断が多大の時間を要する場合があり、こうした要
素により裁判所の最終的な承認の時期が大幅に遅延することがあり得る。このため、裁判所による承認手続が完了
する時期は予測できない。
裁判所の最終的な承認が2015年12月31日までに得られない場合、当社及び旧来のカントリーワイドは、受託会社
の同意があれば当該和解を撤回する可能性がある。BNYメロンとの和解は、一定の金額を超過する未払元本残高を
表章する対象信託が、投資家の異議又はその他の理由により、最終的な当該和解から除外された場合、当社及び旧
来のカントリーワイドはBNYメロンとの和解契約の条件に基づき、当該和解を撤回する選択権を有することも定め
ている。
BNYメロンとの和解に裁判所の最終的な承認が得られること、BNYメロンとの和解に関するすべての条件が充足
されること、又は、当該和解の撤回が認められる一定の条件が整った場合、当社及び旧来のカントリーワイドが和
解の撤回を決定しないことにつき、保証することはできない。裁判所の最終的な承認が得られない場合、又は当社
及び旧来のカントリーワイドが当該和解からその条件に従い撤回する旨を決定した場合、当社の将来の表明保証
に関する損失は、既存の計上分及び後述の「政府系住宅金融機関以外の投資家との実績」に記載する既存の計上
分を超過して発生が見込まれる損失の見積額とは大幅に異なる可能性がある。BNYメロンとの和解に関連するリス
クについての詳細は、当社の2011年度有価証券報告書の「第一部 第3 4 事業等のリスク」を参照のこと。
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最近のシンコラとの和解
2012年7月17日、当社及び一定の関連会社は、シンコラ・ギャランティー・インク及びシンコラ・ホールディン
グス・リミテッド(以下「シンコラ」という。)との間で、シンコラが金融保証保険を提供した、8件の第1順位
RMBS信託及び6件の第2順位RMBS信託に係る表明保証違反と主張されるモノライン保険会社からの未処理の及び
潜在的な全請求を解決する合意に達した。当該合意は、とりわけ、かかる信託に関する従来のローンのサービシン
グ関連事項及びその他のシンコラに対する潜在的債務も解決するものである。当該合意は、訴訟の対象となってい
た5件の第2順位RMBS信託並びにその他9件の第1順位及び第2順位のRMBS信託を対象としているが、そのうち、
第1順位モーゲージの当初元本残高は約96億ドルであり、第2順位モーゲージが約77億ドルであった。2012年6月
30日現在、当該第1順位信託のローン30億ドル及び当該第2順位信託のローン14億ドルが、不履行又は180日以上
の延滞となっている(大幅に延滞している)。当該合意は、シンコラに対する375百万ドルの現金支払を定めた。ま
た、当事者は、当事者間におけるその他一定の関係を解除するために、当該和解に関連して有価証券の譲渡及び購
入取引を実施した。当社の総費用は約400百万ドルであり、2012年6月30日現在、当社は全額引当計上している。
未解決の請求の状況
未解決の買戻し請求額
2012年6月30日現在、当社の未解決の表明保証に係る想定買戻し請求額は、2011年12月31日現在においては126
億ドルであったのに対し、約227億ドルとなった。かかる買戻し請求額には、対象信託に関する買戻し請求は含まれ
ていない。未解決の買戻し請求は、カウンターパーティによる買戻し請求の想定元本額を表しており、典型的には
元本残高又は不履行時における未払元本残高を表している。未解決の買戻し請求の表については、連結財務書類注
8「表明保証及び会社保証」を参照のこと。第1順位モーゲージの場合、担保の恩恵により、また場合によっては
モーゲージ保険又はモーゲージ保証の支払いにより、請求額はしばしば予想損失額を大幅に上回ることがある。カ
ウンターパーティから受領した請求は、原貸出金が買い戻されるか、カウンターパーティにより請求が取り消され
るか、又は請求が別途解決されるまで未処理として存続する。請求が拒絶され当社がカウンターパーティから返答
を受領しなかった場合、かかる請求は解決されるまで未解決請求残高に残存する。当社は、とりわけ、モノライン保
険会社との係属中の訴訟における規律する契約に係る見解に関する当社とファニー・メイ(以下「FNMA」とい
う。)との相違、及び民間金融機関による証券化の受託会社との紛争解決に関する確立されたプロセスの欠如と相
まって、民間金融機関による証券化の受託会社からの請求の申立てが継続することにより未解決の買戻し請求は
増加するものと予想している。詳細は、後述の「発生が見込まれる損失の見積額」中の「政府系住宅金融機関」を
参照のこと。
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未解決のGSEによる買戻し請求の想定元本額は、2012年6月30日現在、合計110億ドルであった。当社がFNMAから
受領する新規請求は増加し続けたが、その中には、借り手が多数(少なくとも25回の支払い等)の支払いを行った
ローンに関する請求及びより少ない割合ではあるが、買戻し請求の18ヶ月以上前に不履行となったローンが含ま
れていた。未解決のFNMAによる請求は、2012年6月30日現在、合計101億ドルであったが、これには借り手が少なく
とも25回の支払いを行ったローンに関する請求73億ドルが含まれていた。2012年6月30日に終了した6ヶ月間に
おいて、当社は63億ドルのFNMAからの請求を受領したが、これには2005年から2007年の間にオリジネートされた
ローンに関する請求55億ドルが含まれていた。上記金額には、借り手が少なくとも25回の支払いを行ったローン44
億ドルが含まれており、そのうち21億ドルは、借り手が少なくとも37回の支払いを行ったローンであった。従来、買
戻しが認められたGSEからの請求について、2004年から2008年の間にオリジネートされたローンに係る当社の損失
率は、請求額の平均約55%であったが、これは将来の損失率を予測するものであるとは言い切れない。当社は引続
き、規律する契約に関する当社の解釈が、当事者間の過去の慣習及び契約債務に合致していると判断している。当
社のGSEとの実績についての詳細は、後述の「政府系金融機関との実績」を参照のこと。
2012年6月30日現在、モノラインによる未解決の買戻し請求の想定元本額は合計31億ドルであった。訴訟の係属
により、当社のモノライン保険会社からの買戻し請求実績は限られており、最近数期間においてはモノラインから
重大な額の新規買戻し請求は受領していない。当社は、モーゲージ・ローンにおいて保険会社の利益に重大かつ不
利な影響を及ぼした違反があったか否かについての評価に基づき、2012年6月30日現在のほとんどすべての未解
決の請求を審査し、その買戻しを拒絶した。また、当社の経験では、モノラインは、請求を拒絶するために証拠が提
供されたか否か、又はどのような証拠が提供されたかにかかわらず、一般的に買戻し請求の取下げに消極的であ
る。モノラインによるほとんどすべての未解決の請求が第2順位ローンに係るものであり、シンコラとの和解にお
いて解決されたものを除き、現在訴訟の対象となっている。なお、2012年6月30日現在未処理であった674百万ドル
のモノラインによる請求が、2012年7月17日にシンコラとの和解において解決された。当社のモノライン保険会社
との実績についての詳細は、後述の「モノライン保険会社」を参照のこと。
2012年6月30日現在、民間金融機関による証券化の受託会社、ホールローンの投資家及びその他からの未解決の
請求の想定元本額は、2011年12月31日現在の33億ドルに対し86億ドルに増加した。かかる増加は、主として民間金
融機関による証券化の受託会社からの請求の増加に起因している。当社は、1年前のBNYメロンとの和解の時点で
非GSEからの請求総額の増加を予測しており、かかる非GSEからの請求総額の増加は、当時の引当金積増しを行うに
当たり考慮に入れられた。民間金融機関による証券化の受託会社からの請求は増加し続けており、見解の相違があ
る請求に対する最終的な解決のためのプロセスが確立されていないため、当社は、民間金融機関による証券化の受
託会社からの未解決の買戻し請求は増加するものと予想している。非GSEの証券化に対し売却された不履行ローン
及び大幅に延滞しているローン又は2004年から2008年までの間のホールローンの約63%について、少なくとも25
回の支払いが行われている。当社のホールローン及び民間金融機関による証券化に関する実績についての詳細は、
後述の「ホールローン及び民間金融機関による証券化」を参照のこと。
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2012年6月30日に終了した3ヶ月間において、当社は82億ドルの新規買戻し請求を受領したが、そのうち44億ド
ルがGSEとの合意の対象とならない旧来のカントリーワイドのオリジネーション及び旧来のバンク・オブ・アメ
リカのオリジネーションに関してGSEにより請求されたものであり、37億ドルが民間金融機関による証券化の受託
会社により請求されたものであり、119百万ドルがホールローンの投資家により請求されたものであった。2012年
6月30日に終了した3ヶ月間において、主としてGSEとの間において16億ドルの請求が解決された。解決済の請求
のうち、876百万ドルが契約解除により解決され、704百万ドルがモーゲージの買戻し及び損失補填支払いにより解
決された。
2012年6月30日に終了した6ヶ月間において、当社は129億ドルの新規買戻し請求を受領したが、そのうち74億
ドルがGSEとの合意の対象とならない旧来のカントリーワイドのオリジネーション及び旧来のバンク・オブ・ア
メリカのオリジネーションに関してGSEにより請求されたものであり、53億ドルが民間金融機関による証券化の受
託会社により請求されたものであり、226百万ドルがホールローンの投資家により請求されたものであった。2012
年6月30日に終了した6ヶ月間において、主としてGSEとの間において28億ドルの請求が解決された。解決済の請
求のうち、16億ドルが契約解除により解決され、12億ドルがモーゲージの買戻し及び損失補填支払いにより解決さ
れた。両期間においてモノラインからの新規請求は低い水準にとどまったが、その原因の一部はモノラインが引続
き訴訟に重点を置いていることにあると当社は考えている。GSE、モノライン保険会社、民間金融機関による証券化
の受託会社、ホールローンの投資家及びその他から受領した買戻し請求並びにかかる請求の解決についての詳細
は、連結財務書類注8「表明保証及び会社保証」を参照のこと。FHAによる保険付ローンの詳細は、後述の「オフバ
ランスシートの調整及び契約債務」中の「サービシング関連事項及び抵当権実行プロセス」を参照のこと。
さらに227億ドルの未解決の買戻し請求額の合計には含まれていないが、当社は民間金融機関による証券化商品
の投資家及びマスター・サービサーから買戻し請求を受領している。当社はこれらについて、請求者が証券化の受
託会社に対応させるための契約上の基準を満たしておらず、及び/又はこれらの請求は手続的に若しくは実質的
に無効であると判断している。かかる請求の未処理総額は、2012年6月30日現在及び2011年12月31日現在、31億ド
ル及び17億ドルであった。2012年6月30日に終了した3ヶ月間において、追加のかかる請求は受領していない。当
社は、上記の31億ドルの請求は有効な買戻し請求であると考えておらず、従ってかかる請求に関する解決を予測す
ることはできない。2012年6月30日現在及び2011年12月31日現在に未処理となっている請求のうち、17億ドルは
BNYメロンとの和解に含まれる証券化の対象となるローンに関するものであった。請求者であるウォルナット・プ
レイス(ウォルナット・プレイス・エルエルシー及びウォルナット・プレイスⅡエルエルシーからウォルナット
・プレイスXIエルエルシーまでを含む、ウォルナット・プレイスとの通称を有する11の事業体)は、これらの請求
のうち14億ドルに関して当社に対して2件の訴訟を提起した。裁判所が、規律する契約は証券の所持人による買戻
し請求を禁止していると判断し、その結果ウォルナット・プレイスの最初の訴訟を棄却したことに伴い、当事者は
2012年7月にウォルナット・プレイスの2件目の訴訟の取下げを取り決めた。ウォルナット・プレイス・エルエ
ルシーとの訴訟についての詳細は、連結財務書類注10「契約債務及び偶発債務」及び当社の2011年度有価証券報
告書の連結財務書類注14「契約債務及び偶発債務」を参照のこと。BNYメロンとの和解が裁判所により承認された
場合、BNYメロンとの和解に含まれた証券化の対象となるローンに関連する残りの買戻し請求は、和解によって解
決される予定である。
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未解決のモーゲージ保険会社からの契約解除通知
買戻し請求に加えて、当社は、モーゲージ保険会社から請求の拒絶、取消又は補償の解除の通知(以下「MI契約解
除通知」と総称する。)を受け取っており、かかる通知の金額は依然として増加している。2012年6月30日現在、当
社は、約106,000件の未解決のMI契約解除通知(2011年12月31日現在は90,000件)を有していた。2012年6月30日ま
でに、受領したMI契約解除通知の28%が解決された。これらの解決済のMI契約解除通知のうち、21%は当社のMI契
約解除の承諾を通じて解決され、51%は補償の回復又はモーゲージ保険会社による請求の支払いを通じて解決さ
れ、28%(集計ベース)は和解、方針転換又は同様の取決めを通じて解決された。2012年6月30日現在、当社が受領し
たMI契約解除通知の72%は未解決である。これらの未解決のMI契約解除通知のうち、44%は係属中の訴訟(ローン
基準での審査が現在行われていない(又は当社の法的権利の保全を要求されていない))に関係している。この訴訟
において、訴訟関連のモーゲージ保険会社はまた、ローンごとの拒否又は契約解除とは別の一定の保険の一括契約
解除を求めている。当社は、残りの未解決のMI契約解除通知の37%を審査中であり、これらのMI契約解除通知の
63%に関して、MI契約解除を審査し、異議を唱えている。残りの未解決のMI契約解除通知のうち、現在これらのMI契
約解除が訴訟の影響を受けないものに一般的に合致した方法で処理されているが、23%はまた係属中の訴訟の争
点でもある。詳細は、連結財務書類注8「表明保証及び会社保証」を参照のこと。
2011年に、FNMAは、FNMAに売却されたローンに関するすべてのMI契約解除通知を報告することをサービサーに要
求する声明を発表し、モーゲージ保険会社によるMI契約解除通知の交付は、貸し手の表明保証違反を構成するもの
であり、貸し手がMIの契約解除通知について争っている場合であっても、FNMAが貸し手にモーゲージ・ローンを買
い戻すか又はFNMAの損失を補償する損失補填支払金を直ちに送金するよう要求することが可能である、とのFNMA
の立場に関する見解を確認している。FNMAの発表に従って、貸し手は、FNMAの買戻し要求に対する異議申立てに、
2012年6月30日までは90日間を与えられ、同日以降は30日間(又はFNMAにより定められるその他の期間)を与えら
れる。また当社は、多くの場合、特に訴訟を通じて異議を申立てられた個人又は一括の契約解除の場面において、
FNMAの発表が定める異議申立期間の満了までにモーゲージ保険会社との間でMI契約解除通知の問題を解決するこ
とができないと予測している。当社はFNMAに対し、新方針は当社とFNMAとの関連する契約に照らし妥当性を欠くと
考えること、また当社は新方針が規定する条項に基づいてローンを買い戻す意思がないことを通知済である。MI契
約解除通知に関してのみ生じた当社の未処理となっているGSEからの買戻し請求額は、2011年12月31日現在の12億
ドルから増加して、2012年6月30日現在は20億ドルとなった。かかる増加の約75%は、借り手が少なくとも25回の
支払いを行ったローンに関するものである。当社がFNMAが発表したMI契約解除通知に関する方針による条項に従
うことを求められた場合、当社が買戻しを行わなければならないローンの金額は増加する可能性があり、もし増加
した場合、当社の表明保証に関する債務は増加する見込みである。FNMAの発表に関する詳細は、連結財務書類注8
「表明保証及び会社保証」を参照のこと。また、当社の2011年度有価証券報告書の「第一部 第3 1 業績等の概
要」中の「オフバランスシートの調整及び契約債務」における「政府系住宅金融機関との実績」も参照のこと。
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表明保証に関する債務
表明保証及び会社保証に関する債務は、当社の連結貸借対照表上、未払費用及びその他の債務に含まれ、関連す
る引当金は、モーゲージ銀行事業収益に含まれる。表明保証に関する債務の見積りは、現在入手可能な情報、重要な
判断及びその他多くの要因に基づいており、これらは変更されることがある。これらのいずれかの要因の変更は、
債務に関する見積りに重大な影響を与える可能性があり、またある特定の期間においては当社の業績に重大な悪
影響を及ぼす可能性がある。詳細は、連結財務書類注8「表明保証及び会社保証」を参照のこと。
GSE及び非GSEに対するエクスポージャーに係る表明保証に基づく義務に関する債務並びにこれに対応する非
GSEに対する表明保証エクスポージャーに関して発生が見込まれる損失の見積額には、連結財務書類注10「契約債
務及び偶発債務」又は当社の2011年度有価証券報告書の連結財務書類注14「契約債務及び偶発債務」において開
示された訴訟案件に関する損失は含まれず、また、別個の抵当権実行費用並びに関連費用、賦課金及び補償費用又
はサービシング義務違反に対する潜在的請求に関連して予想される損失(BNYメロンとの和解の潜在的費用として
含まれる損失は除く。)、証券法に基づく潜在的な請求、詐欺に基づく潜在的な請求、潜在的な損害賠償若しくは当
社に対するその他の請求(FHAが保証したローンに関する請求を含む。)に関連して予想される損失も含まれない。
当社は、当社に対するかかるサービシング、証券法、詐欺行為又はその他に関する請求(ただし、連結財務書類注10
「契約債務及び偶発債務」に開示された訴訟及び規制事項に関して発生が見込まれる総損失額に反映される範囲
においてはこの限りではない。)に関して発生が見込まれる損失額を合理的に見積ることができないが、かかる損
失は重大なものとなる可能性がある。
2012年6月30日現在及び2011年12月31日現在において、債務はいずれも159億ドルであった。2012年6月30日に
終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間において、表明保証及び会社保証に関連する引当金は、それぞれ
395百万ドル及び677百万ドル(前年同期はそれぞれ140億ドル及び151億ドル)であった。2012年6月30日に終了し
た3ヶ月間における引当金には、一定のカウンターパーティとの最近の取引に基づき損失の可能性が高いと判断
された非GSEエクスポージャーに係る引当金及びより少ない割合ではあるが、GSEエクスポージャーに係る引当金
が含まれていた。前年同期からの引当金の減少は、主として前年同期においてBNYメロンとの和解、その他非GSEエ
クスポージャー、及びより少ない割合ではあるが、GSEエクスポージャーに起因する引当金が高かったためであっ
た。詳細は、当社の2011年度有価証券報告書の「第一部 第3 1 業績等の概要」中の「オフバランスシートの調
整及び契約債務」における「表明保証に関する債務」を参照のこと。
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発生が見込まれる損失の見積額
政府系住宅金融機関
2012年6月30日現在の当社のGSEエクスポージャーに係る表明保証に基づく義務の見積債務は、必然的に、当社
がこれまでGSEから受けた請求に依拠し、またこれにより制限される。これには、当社とGSEとの合意についての当
社の理解及び将来の不履行の予測並びに一定のその他の仮定及び判断要因が含まれる。従って、GSEに対して行わ
れた表明保証に基づく義務に関する将来の引当金は、過去の経験又は当社の理解、解釈若しくは想定と実際の経験
が異なる場合、重大な影響を受ける可能性がある。時間の経過とともに、FNMAからの買戻し請求、買戻し請求の契約
解除の基準及び解決のプロセスと、FNMA自身の過去の行動及び当事者の契約上の義務に関する当社の解釈との間
に、矛盾が生じている。当社はFNMAとの相違の解決に努めているものの、受け入れ可能な条件、タイミング及び費用
でこれらの相違を解決できるかどうかは著しく不透明である。
GSEエクスポージャーに係る将来の表明保証に関する損失額が、GSEエクスポージャーのために計上された金額
を超過して発生するという合理的な可能性があり、かかる追加の債務額が多額となる可能性がある。規律する契約
の要件に係る各当事者による解釈に関する当社とFNMAとの間の継続的な相違は非常に不透明であるため、さらな
る発生が見込まれる損失額の結果又はその範囲を合理的に見積ることは不可能である。当社の表明保証に基づく
義務に関する債務を見積るために用いられる仮定の感応度については、後述の「複雑な会計予測」中の「表明保
証」を参照のこと。
非政府系住宅金融機関
BNYメロンとの和解に含まれる民間金融機関による証券化案件は、2004年から2008年にかけてオリジネートされ
たローンを含む、ほぼすべての旧来のカントリーワイドの第1順位の民間金融機関による証券化を網羅している。
民間金融機関による証券化のうち残る案件について、その他の請求者が申し出てきており、当社は、一定の種類の
証券化におけるその他の請求者が証券化の条項における要件を満足する請求を引続き行う可能性があると考え
る。2012年度第2四半期において、一定の民間金融機関による証券化の受託会社からの買戻し請求は増加した。当
社は、BNYメロンとの和解に関して計上した引当金及び計上済の追加分の非GSEに対する表明保証に関する引当金
とで、当社の非GSEに対する表明保証エクスポージャーの大部分に備えたと考えている。しかしながら、将来の表明
保証に関する損失額が、当該エクスポージャーのために計上された金額を上回る合理的な可能性がある。また、当
社は、一定の潜在的なモノラインに対するエクスポージャー並びに一定の潜在的なホールローン及びその他の民
間金融機関による証券化に対するエクスポージャーに関しては、表明保証に関する債務を計上していない。当社の
現在の見積りでは、2012年6月30日現在の非GSEに対する表明保証エクスポージャーに関して発生が見込まれる損
失の見積額は、既存の計上分を最大で50億ドル超過する可能性がある。非GSEに対する表明保証に関して発生が見
込まれる損失の見積額は、予想損失を表すものではなく、現在入手可能な情報、重要な判断及び複数の仮定に基づ
いており、これらは変更されることがある。非GSEに対する表明保証に関する債務及びこれに対応して発生が見込
まれる損失額の範囲を見積るために使用される方法についての詳細は、連結財務書類注8「表明保証及び会社保
証」を参照のこと。
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非GSEに対する表明保証に関する将来の引当金及び/又は発生が見込まれる損失の見積額は、実際の結果が当社
の予測モデルにおける仮定(BNYメロンとの和解の最終的な解決、予想買戻し率、経済情勢、予想住宅価格、消費者及
びカウンターパーティの行動に関する仮定、並びにその他の様々な判断要因を含むが、これらに限定されない。)と
異なる場合、多大な影響を受ける場合がある。表明保証に関する債務の基礎となる仮定のうち1つ又は複数の不利
な展開及び対応して発生が見込まれる損失の見積額により、将来の引当金及びこの発生が見込まれる損失の見積
額が大幅に増加する可能性がある。例えば、民間金融機関による証券化の受託会社により提起された請求におい
て、対象となる契約の要件によれば買戻し請求を行う者が、表明保証違反が損失の原因であった旨を証明しなけれ
ばならない、という当社の解釈に裁判所が同意しない場合、発生が見込まれる損失の見積額は重大な影響を受ける
可能性がある。また、表明保証違反が発生したか否かを判断するために、ローンごとの調査を要求する代わりに
ローン・ファイルのサンプル抽出を行うことを認めたモノライン訴訟に関する判決(当社に関する1件を含む。)
が裁判所において一般的に支持されるようになれば、民間金融機関による証券化商品の投資家にとって、ローンご
とに調査を行うより、訴訟を提起する方がより魅力的な代替手段となる可能性がある。これらの問題の詳細は、当
社の2011年度有価証券報告書の連結財務書類注14「契約債務及び偶発債務」中の「訴訟及び法的規制問題」にお
ける「MBIA」訴訟を参照のこと。最後に、当社は、非GSEとの取引において行われる表明保証はGSEとの取引におけ
るものよりも厳格ではなく、提訴の対象となりにくいと考えるものの、当社は、ローンの買戻しが義務付けられる
可能性に関してこれらの違いが与える影響の度合いを測定することができるほどローンに関する請求を解決でき
る重要な経験を非GSEとの取引において有していない。
政府系住宅金融機関との実績
GSEについての当社の現在の買戻し請求は、2004年から2008年までに集中しており、これらについて、当社は、表
明保証に関する債務に対する当社のエクスポージャーが最大であると考える。2004年までにオリジネートされた
ローンに関する当社の買戻し請求は多額ではなく、当社は、当社の事業及び引受方針になされた変更により、2008
年よりも後にオリジネートされたローンに関する当社のエクスポージャーは減少したと考える。
バンク・オブ・アメリカ及び旧来のカントリーワイドは、GSEに2004年から2008年にオリジネートされた約1.1
兆ドルのローンを売却した。2012年6月30日現在、これらの年代物のローンの当初実行済残高の12%が不履行とな
るか又は180日以上延滞となっている(大幅に延滞している)。大幅に延滞しているローン又は不履行となったロー
ンの約66%について、少なくとも25回の支払いが行われている。2012年6月30日までに、当社は、これらの年代物に
関連する買戻し請求において391億ドルを受領したが、かかる額はこれらの年にGSEに売却したローンの当初実行
済残高の約3%である。当社は、これらの請求のうちの278億ドルを解決したが、担保の影響を考慮に入れた後、約
31%の純損失が生じた。承認された買戻しについての当社の担保損失率は、平均約55%である。また、839百万ドル
の請求が、2010年のフレディマック(以下「FHLMC」という。)との合意により解消した。
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表15は、2004年から2008年までにオリジネートされたローンに関連する当社のGSEとの実績の要約を表してい
る。
表15
GSEに関する残高の概要−2004年から2008年までのオリジネーション
旧来のオリジネーター
(単位:十億ドル)
当初実行済残高
カントリー
ワイド
$
元本の支払い
不履行
846
その他
$
272
全体に対する
割合(%)
合計
$
1,118
(478 )
(164 )
(642)
(66 )
(11 )
(77)
2012年6月30日現在の残高合計
$
302
$
97
$
399
180日以上延滞となっている(大幅に延滞している)
元本の残高
$
44
$
11
$
55
不履行となった元本及び大幅に延滞している元本
110
22
132
借り手による支払回数:
13回未満
$
15
12%
13回−24回
30
22
25回−36回
33
25
36回超
54
41
$
132
100%
$
6.3
借り手による支払合計
表明保証に関連する請求のうち、GSEの請求処理中
残高(すべての年代におけるもの)
2011年12月31日現在
2012年6月30日現在
11.0
2004年−2008年におけるGSEに対する
表明保証の累積損失
$
9.8
当社がFNMAから受領する新規請求は増加し続けたが、その中には、借り手が多数(少なくとも25回の支払い等)の
支払いを行ったローンに関する請求及びより少ない割合ではあるが、買戻し請求の18ヶ月以上前に不履行となっ
たローンが含まれていた。FNMAが最終的に請求の解決に応じる基準及びプロセスは、時間の経過とともに当社に不
利な形で変更されてきた。当社とFNMAとの相違に鑑み、当社は、当事者間における過去の慣行及び当社の契約上の
義務に関する当社の見解により一致させるために買戻し指針を導入した。こうした経緯により、未解決のGSEから
の請求は、2011年12月31日現在の63億ドルから、2012年6月30日現在、110億ドルにまで増加した。2012年6月30日
現在、借り手が少なくとも25回の支払いを行ったローンに係る未処理の請求は合計79億ドル(2011年12月31日現在
は37億ドル)であった。当社は、当社とFNMAとの相違を解決するまで、未処理の請求は増加し続けるものと予想して
いる。当社はFNMAとの相違の解決に努めているものの、受け入れ可能な条件、タイミング及び費用でこれらの相違
を解決できるかどうかは引続き著しく不透明である。当社は、GSEとの関係を規律する契約に基づき必要な範囲で、
ローンの買戻しを実施してきており、引続きこれを実施する。詳細は、前述の「未解決のモーゲージ保険会社から
の契約解除通知」を参照のこと。
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四半期報告書
2012年2月以降、当社は購入代金第1順位モーゲージ商品及び住宅取得支援プログラム(以下「MHAプログラ
ム」という。)に基づかない借換え第1順位住宅モーゲージ商品をFNMAのMBSのプールに引き渡すことを中止して
いる。これは、かかるローンをFNMAに効率的に引き渡すことを可能にする一定の契約上の引渡債務及び契約上の特
別許可の終了並びに相互の非更新によるものである。当社は引続きFNMAとの間に、当該契約上の引渡債務及び契約
上の特別許可なしに購入代金第1順位モーゲージ商品及びMHAプログラムに基づかない借換え第1順位モーゲー
ジ商品の引渡しを可能にする有効な契約を有するが、当該契約上の特別許可がない場合のかかる商品の引渡しは、
必要な運用及びシステム上の変更の実行に当たり時間と費用がかかり、その他実務的な運用上の問題が生じる可
能性がある。上記のとおり、これらの契約上の引渡債務及び契約上の特別許可の非更新は、一部、買戻し請求を含む
他の場面における当社とFNMAとの継続的な相違に影響されている。当社は、当社の顧客に積極的にモーゲージ融資
(継続的にかかる商品をFHLMCのMBSのプールに引き渡すことを含む。)を供与するために他の流動性源に頼ること
を予想しているため、当該変化が当社のCRES事業に重大な影響を及ぼすとは予想していない。当社は引続き、MHAプ
ログラム借換え商品をFNMAのMBSプールに引き渡し、また、FNMAとの間の継続的な相違への対処を試みるための対
話も継続する。
政府系住宅金融機関以外の投資家との実績
表16に詳細が示されるように、旧来企業及び特定の子会社は、2004年から2008年までにオリジネートされ、9,630
億ドルの当初の元本残高を有する民間金融機関による証券化としての又はホールローンの形式の第1順位モー
ゲージ・ローン及びホーム・エクイティ・ローンのプールをGSE以外の投資家に対して(ただし、GSEは特定の民間
金融機関による証券化商品の投資家である。)売却した。このうち約5,170億ドルの元本が支払われ、2012年6月30
日現在、2,430億ドルが不履行となるか又は大幅に延滞している。詳細は、当社の2011年度有価証券報告書の「第一
部 第3 1 業績等の概要」中の「政府系住宅金融機関以外の投資家との実績」を参照のこと。
表16は、2004年から2008年までにオリジネートされたローン及びホールローンとして又は非政府機関による証
券化において売却されたローンを事業体及び商品別に分類したものの詳細であり、2012年6月30日現在、不履行と
なったローン及び大幅に延滞しているローンを、不履行となる前又は大幅に延滞する前にその借り手が行った支
払回数により分類したものである。表16に示されるとおり、不履行となったローン及び大幅に延滞しているローン
の約63%について、少なくとも25回の支払いが行われている。これらの証券化に見られる不履行の多くは、住宅価
格の大幅な下落、継続的な高失業率及びその他のマイナスの経済動向等の外部的要因に起因しており、また引続き
これらに起因し、ローンの瑕疵(仮にこれが存在すると想定した場合)がローンの不履行の原因である可能性を減
少させていると当社は考える。2012年6月30日現在、2004年から2008年の間にオリジネートされ、かつ非GSEに売却
されたローンの約25%は不履行となっているか又は大幅に延滞している。カントリーワイドの当初の元本残高の
うち、4,090億ドルがBNYメロンとの和解に含まれており、そのうち1,130億ドルが2012年6月30日現在不履行と
なっているか又は大幅に延滞している。
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四半期報告書
表16
非政府機関による証券化及びホールローンの残高の概要
元本残高
(単位:十億ドル)
不履行又は大幅に延滞
当初
元本残高
2012年
6月30日
現在の
未払
元本残高
$
$
180日以上
延滞して
いる未払
元本残高
不履行と
なった
元本残高
不履行又
は大幅に
延滞
借り手の
支払回数
が13回
未満
借り手の
支払回数
が13回−
24回
借り手の
支払回数
が25回−
36回
借り手の
支払回数が
36回超
事業体別
バンク・オブ・アメリカ
カントリーワイド
100
25
$
4
$
5
$
9
$
1
$
2
$
2
$
4
716
227
71
118
189
24
44
46
メリルリンチ
65
18
5
12
17
3
4
3
7
ファースト・フランクリン
82
19
6
22
28
5
6
4
13
$ 243
$
33
$
56
$ 55
$
99
$
$
2
$
$
$
19
合計(1)(2)
$
963
$
$
302
$
289
$
86
$
157
93
$
14
$
20
75
商品別
プライム
34
6
7
オルトA
172
64
18
32
50
7
12
12
19
ペイ・オプション
150
49
24
33
57
5
14
16
22
サブプライム
245
68
29
54
83
16
19
16
32
88
13
-
17
17
2
5
4
6
6
2
1
1
2
1
-
-
157
$ 243
56
$ 55
ホーム・エクイティ
その他
合計
$
963
$
289
$
86
$
$
33
$
(1) バンク・オブ・アメリカ及びメリルリンチにより出資され、表明保証が行われていない取引を除く。
(2) 旧来企業のオリジネーションに関連した、第三者により出資された取引に対するエクスポージャーを含む。
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$
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四半期報告書
モノライン保険会社
旧来企業は、モノラインにより保証される証券化に対して、表16に含まれる、2004年から2008年の間にオリジ
ネートされた1,845億ドルのローン(1,039億ドルの第1順位モーゲージ及び806億ドルの第2順位モーゲージを含
む。)を売却した。これらの残高のうち、469億ドルの第1順位モーゲージ及び510億ドルの第2順位モーゲージが全
額返済され、344億ドルの第1順位モーゲージ及び173億ドルの第2順位モーゲージが、2012年6月30日現在、不履
行となっているか又は大幅に延滞している。不履行となったローン及び大幅に延滞しているローンの約58%につ
いて、少なくとも25回の支払いが行われている。売却された第1順位モーゲージのうち、391億ドル(38%)がホール
ローンとしてその他の金融機関に売却され、その後、これらの金融機関は、これらのローンをその他のオリジネー
ターのローンとともに民間金融機関による証券化取引(当該取引において、通常1つ又は複数の証券はモノライン
により保証される。)に組み込んでいる。2012年6月30日まで、当社は、モノライン保険会社から56億ドルのモノラ
インにより保証される取引(そのほとんどが第2順位の取引)に関する表明保証に関連する請求を受けた。当該買
戻し請求のうちの16億ドルがアシュアード・ギャランティーとの和解を通じて解決され、760百万ドルが買戻し又
は補償を通じて解決され、677百万ドルの損失が生じ、122百万ドルがモノライン保険会社により撤回されたかその
全額が支払われた。さらに、2012年6月30日現在未処理であった674百万ドルのモノラインからの請求が、2012年7
月17日にシンコラとの和解により解決された。解決済のモノラインからの請求の大部分は第2順位モーゲージに
関するものであった。大部分のモノライン保険会社との当社の限られた経験はプロセスの条件が様々であり、これ
らのカウンターパーティとの経験は予測することはできなかった。当社が、買戻し手続において、アシュアード・
ギャランティー及びシンコラを除くモノライン保険会社とは請求に関し限られた経験しか有していないのは、こ
れらのモノライン保険会社が、旧来のカントリーワイド及び/又はバンク・オブ・アメリカに対する訴訟を提起
しており、これにより、未解決の請求を解決するためにこれらのモノライン保険会社と建設的対話を開始する当社
の能力が制限されているからである。詳細は、連結財務書類注10「契約債務及び偶発債務」を参照のこと。
2012年6月30日現在、2004年から2008年の間にオリジネートされたローンについて、未解決のモノラインの買戻
し請求に関連するローンの未払元本残高は、31億ドルであり、当社は、そのほとんどすべてを審査し、重大な違反が
存在するか否かについての当社の査定に基づき、買戻しを拒否した。かかる金額には2012年7月17日付でシンコラ
との和解により解決された674百万ドルの請求が含まれる。2012年6月30日現在、モノラインによりローン・ファ
イルの調査が要求されたが、これらの年代物のローンにおいて買戻し請求を受けていない未払元本残高は、71億ド
ル(完済されたローンを除き、2012年6月30日後にシンコラとの和解に係る信託に含まれるローンについてローン
・ファイルを要求された18億ドルを含む。)であった。将来的に、買戻し請求へとつながる追加のローン・ファイル
の要求がなされる可能性がある。また、当社は、民間金融機関による証券化の受託会社から、モノラインによる保険
を含む第1順位の第三者により出資された証券化に係る請求を受領している。詳細は、後述の「ホールローン及び
民間金融機関による証券化」を参照のこと。
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四半期報告書
現時点において、当社は、買戻しの実績が限られているモノラインに関して将来発生し得る買戻し債務を合理的
に見積ることはできず、従って、これらのモノラインに関連して、当社が明白なローンの瑕疵があると判断し、ま
た、表明保証違反があり、その他すべての買戻しの要件が満たされていると判断した買戻し請求に関する債務以外
の表明保証に関する債務は計上されていない。当社のローン・オリジネーション・プロセスの重要な一部である
標準的な品質管理プロセス以外においては、当社は通常、モノラインに対するエクスポージャーに関するものを含
め買戻し請求を受領するまで、ローン・ファイルを審査することはない。2012年6月30日現在、当社の非GSEに対す
る表明保証のエクスポージャーに関して発生が見込まれる損失の見積額には、これらのモノライン保険会社に関
して発生が見込まれる損失が含まれていた。
ホールローン及び民間金融機関による証券化
旧来企業、またより少ない割合ではあるがバンク・オブ・アメリカは、投資家に対してホールローンとして又は
民間金融機関による証券化を通じてローンを売却した。その売却されたローンの大部分は民間金融機関による証
券化(第三者により出資された取引を含む。)に含まれていた。表16に示されるとおり、売却されたローンの合計元
本残高7,782億ドルは、2004年から2008年までの間にオリジネートされ、そのうち4,188億ドルは全額が支払われて
おり、2012年6月30日現在、1,913億ドルは不履行となっているか又は大幅に延滞している。当社はホールローンの
投資家に表明保証を提供しており、これらの投資家は、ホールローンが他の担保とともにホールローン投資家によ
り出資される民間金融機関による証券化に統合されたとしても、当該権利を保持することができる。不履行となっ
たローン及び大幅に延滞しているローンの約65%について、少なくとも25回の支払いが行われている。当社は、こ
れらの年代物に関連したホールローンの投資家並びに民間金融機関による証券化商品の投資家及び受託会社から
約144億ドルの表明保証請求を受けており、これにはホールローンの投資家からの61億ドル、民間金融機関による
証券化の受託会社からの75億ドル及び民間金融機関による証券化の1カウンターパーティからの818百万ドルが
含まれる。民間金融機関による証券化において、投資家が受託会社に買戻し請求を主張することを仕向けるため
に、一定の提示基準が満たされる必要がある。最近の民間金融機関からの新規請求の増加は、主としてBNYメロンと
の和解に含まれない民間金融機関による証券化取引の受託会社から受領した買戻し請求に関するものであり、こ
れにはモノラインによる保険を含む第1順位の第三者により出資された証券化に係る請求が含まれる。表明保証
に関する請求に関連する適用ある出訴期限の期間の進行を停止させる停止合意の要求とともに、一定の民間金融
機関による証券化の受託会社によるローン・ファイルの要求も時間の経過とともに、増加してきており、当社は、
これらの要求は、かかる請求を行うに当たり適格な民間金融機関による証券化の受託会社からの買戻し請求の増
加につながる可能性は高いと考えている。
当社は、ホールローンの投資家並びに民間金融機関による証券化商品の投資家及び受託会社から受けた請求の
うちの61億ドルを解決し、15億ドルの損失が生じた。これら解決済の請求の大部分が第三者のホールローンの投資
家からのものであった。これらの請求のうちの約28億ドルは買戻し又は補償を通じて解決され、33億ドルは投資家
により撤回された。2012年6月30日現在、2004年から2008年の間にオリジネートされたローンに関し、未解決の買
戻し請求の想定元本額は83億ドルであった。当社は、当該請求のうち57億ドルについて初回の審査を実施したが、
請求者により正当な買戻しの根拠が提示されたとは判断しておらず、当該請求の残りの26億ドルについては未だ
審査中である。
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四半期報告書
特定のホールローンの投資家は、一貫した買戻し手続において当社と協力しており、当社は、現在及び予想され
る将来のかかるカウンターパーティからの請求に関する債務を計上するために、当該及びその他の経験を利用し
ている。当社はBNYメロンとの和解により、その他の特定の民間金融機関による証券化に対する当社のエクスポー
ジャーに関する債務を計上する十分な経験を有していると判断することができたが、ホールローンの第三者投資
家により出資される他の民間金融機関による証券化に関しては、BNYメロンとの和解から十分な経験を得ることは
できなかった。ホールローンの第三者投資家により出資される特定の民間金融機関による証券化及びその他の特
定のホールローンの売却に関連するため、損失が発生したか又は今後発生する可能性があるか否かの判断は不可
能であり、そのため、これらの取引に係る表明保証に関する債務は計上されていない。当社は、ホールローンの第三
者投資家により出資される民間金融機関による証券化に係るローン・ファイルを審査していない(また、規律する
文書によってもかかる審査は要求されていない。)。2012年6月30日現在における当社の非GSEに対する表明保証の
エクスポージャーに関して発生が見込まれる損失の見積額には、これらのホールローンの売却及びホールローン
の第三者投資家により出資される民間金融機関による証券化に関して見込まれる損失額が含まれる。
民間金融機関による証券化商品の投資家は一般に、ローンの買戻しを直接要求する契約上の権利又はローン・
ファイルの調査を行う権利は有しない。当社は民間金融機関による証券化商品の投資家及びマスター・サービ
サーから総額31億ドルの買戻し請求を受けたが、当社は、いずれの場合についても、請求者が証券化の受託会社に
対応させるための契約上の基準を満たしておらず、及び/又はかかる請求は手続的に若しくは実質的に無効であ
ると判断している。詳細は、前述の「未解決の請求の状況」を参照のこと。
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サービシング関連事項及び抵当権実行プロセス
当社は、当社又はその子会社が証券化したローンの大部分のサービシングを行っており、また、第三者証券化
ビークル及びその他の投資家に代わりローンのサービシングを行っている。GSEとのサービシング契約は、概して、
民間投資家とのサービシング契約に見られるよりも、サービサーに付与される権利に関してGSEに対して幅広い権
利を付与している。例えば、各GSEは通常、ローンの当初販売に関連してなされた販売人の表明保証に違反したロー
ンを、サービサーが販売人でなかったとしてもサービサーに対して買戻すことを要求する権利を主張する。GSEは
さらに、一定のサービシング違反に対して補償又はローンの買戻しを要求する約定権利を主張する。加えて、GSEの
第1順位モーゲージの販売人/サービサーの指針は、必要であれば延滞ローンの猶予への取組み又は清算を通じ
て解決するためのスケジュールを定めており、スケジュールに関する期限が守られなかった場合には、サービサー
の支配が及ばない理由に基づく場合を除き、補償費用の負担を要求する旨主張しているが、当社は、規律する契約
及び法律原理がこれらの事項を解決するものと考えている。第三者に代わりサービシングされたローンに係る当
社のサービシング契約に基づき、当社は抵当権実行費用のために支払請求のできない一定の貸付金も提供しなく
てはならない。抵当権実行の遅延は、延滞の増加をもたらし、貸付金の増加及び引当金の積増しにつながっており、
今後も同様となる可能性が高いものと見込まれる。また、当社は一部保証付であるVAローンのサービシングを行っ
ている。VAローンに係る損失額が保証額を上回った場合、当社は保証額を超過する損失額につき債務を負う可能性
がある。
多くの非政府機関のRMBS及びホールローンのサービシング契約は、サービサーによるサービシング義務の不履
行又はサービサーの責務の意図的な不正行為、不誠実若しくは重大な過失を含む作為・不作為若しくは未必の故
意による懈怠について、サービサーが受託会社又はその他の投資家に対して補償をすることを求めている。
サービシングに関して生じ得る特定の請求に関する当社の債務について合理的に見積ることは不可能である。
当社はサービシングに関する請求について一定の未払費用を計上したが、既存の計上分を超過する潜在的な債務
の額は重大となる可能性がある。詳細は、当社の2011年度有価証券報告書の「第一部 第3 1 業績等の概要」中
の「オフバランスシートの調整及び契約債務」における「サービシング関連事項及び抵当権実行プロセス」を参
照のこと。
当社は、借り手及び借り手以外によるさらなる訴訟並びに当社の過去及び現在のサービシング業務及び抵当権
実行業務(当社、49の州司法長官及び一定の連邦政府機関の間で2012年3月12日に合意に達したグローバルな和解
合意の対象とならない請求を含む。)に関して政府及び規制当局による検査の対象であり続けている。当該検査は、
当社の保留中の抵当権実行案件の範囲を超えて従前に完了した抵当権実行分に関する不正行為の疑いから生じる
問題に及ぶ可能性がある。現在の規制当局による検査が強化された環境は、当社を審査又は調査の対象とする可能
性があり、これにより当社のレピュテーションに著しくマイナスの影響を及ぼし、当社に多額の費用を生じさせる
可能性がある。
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サービシング解決契約
当社並びに特定の関連会社及び子会社、米国司法省、米国住宅・都市開発省、その他の連邦政府機関及び49の州
司法長官の間における、一定の住宅モーゲージのオリジネーション、サービシング及び抵当権実行慣行に関する調
査を解決する和解条件に関するグローバルな和解合意(以下「グローバルな和解合意」という。)は、2012年4月5
日に裁判所により同意に基づく判決(以下「同意に基づく判決」という。)として承認された。グローバルな和解合
意では、州政府及び連邦政府に対する場合には約19億ドル、借り手への返還の場合には、とりわけ元本の減額に係
る控除、任意売却及び代物弁済の形式による借り手への支援約76億ドル、並びに金利引下げによる条件変更に係る
控除の場合には約10億ドルを現金前払いで支払う一律のサービシング基準を設けることを定めている。さらに、
FHAとの和解では、FHAによる保険付ローンに関連する特定の請求を解決するために、500百万ドルの現金前払いを
定めている。当社が3年間のうちに漸進的な第1順位の元本の減額により追加の850百万ドルの控除を得ることが
できない場合、850百万ドルを上限として追加の現金支払いを行うことが求められる。総額約24億ドルの前払いの
債務は、2012年3月31日現在当社の訴訟引当金に含まれており、これらの支払いは2012年4月に行われた。
当社の判断では、現在の貸倒引当金が貸倒償却額としてまだ計上されていない費用を吸収するに当たり十分で
あるため、借り手への支援プログラムにより貸倒引当金繰入額が増加することは予想されていない。この金利の条
件変更プログラムは、2009年1月1日より前にオリジネートされ、現在のローン・トゥ・バリュー(以下「LTV」と
いう。)の比率が100%超であり、一定の適格基準(直近の12ヶ月間に支払期日が到来しているすべての支払いが時
宜に即して行われているという要件を含む。)を満たしている第1順位のローンに係る金利引き下げにより構成さ
れる。このプログラムにより、当社はこれがなければ免除することに合意しなかったであろう将来の利息支払を免
除することを約束し、かかる免除された利息に関連して財務書類上の損失は認識されていない。条件変更後のロー
ンの引受けに時間を要するため、多数の条件変更が未だ完了していない。金利の条件変更プログラムは、未払いの
元本残高総額が54億ドルから68億ドルの約20,000件から25,000件のローンを含むことが予定されている。約2%
の平均金利引下げを仮定して、プログラムが完了したときに、かかる条件変更により年間受取利息が約100百万ド
ルから130百万ドル減少することが予想されている。ローンの加重平均期間を約8年間と仮定して、プログラムに
おけるローンの公正価値は、金利引下げの結果約700百万ドルから900百万ドル減少すると予想されている。提示さ
れた条件変更の最終条件及び借り手の受入れ比率によって財務上の影響は変化する。当社は、プログラムに基づき
条件変更されたローンが条件変更債権(以下「TDR」という。)として会計処理されるとは考えていない。プログラ
ムが、年収対負債比率上限又は最小FICOスコアといった特定の引受基準を満たさないローンを対象とするために
拡大された場合、かかるローンの条件変更はTDRとして会計処理される。
当社が3年間で当社の借り手への支援及び金利引下げによる条件変更の約定を果たすことができなかった場合
には、2年間又は3年間の約定目標に応じて、不足分の125%から140%に相当する金額を追加で支払うことが求め
られる可能性がある。当社はまた、グローバルな和解合意の一環として、一定の最低水準まで元本の減額及び関連
行動を行うことを約束した契約をいくつかの州との間で締結し、これに基づき当該最低水準を満たすことができ
なかった場合には、当社は追加の支払いを行うことが求められる可能性がある。
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当社は、当社がグローバルな和解合意に基づくすべての借り手への支援、金利引下げによる条件変更及び元本減
額の約定を果たすことができるであろうと考えており、従って、追加の現金支払いを要求されるとは予想していな
い。約定を実行するための費用が増加し、貸倒引当金繰入額の増加につながる可能性は合理的な程度存在するが、
かかる貸倒引当金繰入額の増加額は合理的に見積ることはできない。当社は、グローバルな和解合意の一部を実施
するためにサービシング費用等の追加的な営業費用を将来の期間において負担する可能性があるが、これらの費
用は重大とはならないと見込んでいる。
グローバルな和解合意の条件に従い、連邦政府及び参加州政府は、一定の住宅モーゲージのオリジネーション、
サービシング及び抵当権実行の不備の疑いから生じるさらなる債務から当社を免除することに合意した。2009年
4月30日以前にオリジネートされたFHAによる保険付きローンに関するオリジネーション問題を解決するに当た
り、FHAは、2012年1月1日より前に保険金請求がFHAに対してなされた場合には、かかるローンに関するすべての
オリジネーションに係る請求、またFHAに対してかかる請求がなされていない場合には、かかるローンに関する重
畳的損害賠償及び違約金(単一的損害賠償は除く。)に係る追加の債務から当社及び当社の関連会社を免除する。
グローバルな和解合意は、他の項目に加え、証券化から生じる一定の請求(MBSについて投資家に対してなされた
表明を含む。)、刑事上の請求、借り手からの個人的な請求、モーゲージ・エレクトロニック・レジストレーション
・システムズ・インク(以下「MERS」という。)に関して一部の州によりなされた借り手に対する差止めによる救
済請求又は実質的な経済的損害請求及びGSEからの請求(買戻し要求を含む。)を対象としていない。MERSについて
の詳細は、当社の2011年度有価証券報告書の「第一部 第3 1 業績等の概要」中の「オフバランスシートの調整
及び契約債務」における「モーゲージ・エレクトロニック・レジストレーション・システムズ・インク」を参照
のこと。
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抵当権実行の遅延による影響
2012年6月30日に終了した6ヶ月間において、当社はモーゲージ関連の賦課金及び放棄に係る費用並びに抵当
権実行の遅延に係る類似の費用を399百万ドル計上した。当社は、抵当権実行の遅延に係る補償費用の算定及び査
定の基準に遡及的に変更を加えようとするGSEの試みに反対し続けている。GSEは、規律する契約及び法律原理に基
づき請求し得ると当社が考える金額を大幅に上回る補償費用を請求している。当社は、業界に義務付けられた新た
なサービシング基準を実施し、その他の事務的な変更及び遅延した抵当権実行を実施するために必要な資源に係
る費用は引続き増加すると見込んでいる。これにより利息外費用が増加(不履行サービシング費用及びCRESに関す
る訴訟費用の増加を含む。)し続ける見込みである。また、抵当権実行による競売の遅延が追加的な費用を発生させ
る可能性がある。これらの追加的な費用には、不動産の維持関連費用又は抵当権実行が遅延された間に住宅価格が
低下するおそれも含まれる。さらに、要求されるプロセスの変更(連邦銀行規制当局からの同意に基づく命令及び
連邦政府機関からの同意に基づく判決に基づき必要とされるものを含む。)により、当社の不履行サービシング費
用が長期にわたりさらに増加する見込みである。最後に、抵当権実行による競売の完了に要する時間が長期化する
可能性があり、その結果不履行貸出金及びサービシングを行う貸付金が増加する可能性があり、当該貸付金の回収
並びに当社のMSR資産、MBS及び銀行所有不動産の価値に影響が及ぶ可能性がある。従って、抵当権実行による競売
の遅延(現在予想される以上の遅延を含む。)、当社の継続的なプロセス強化(通貨監督庁(以下「OCC」という。)及
びFRBからの同意に基づく命令及び同意に基づく判決に基づき必要とされるプロセス強化を含む。)及び当社の抵
当権実行プロセスの不正行為の疑いから生じ得る問題が、当社のモーゲージ業務に関連する費用を大幅に増大さ
せる可能性がある。
モーゲージ関連の和解−サービシング関連事項
BANAは、BNYメロンとの和解に関連して、一定のサービシングに係る変更の実施につき合意した。受託会社及び
BANAは、損失軽減に関する一定のサービシング基準を明確にし、それに従うことに合意した。とりわけBNYメロンと
の和解により、BANAの関連会社が投資目的で保有するポートフォリオに適用されているものと同じ損失軽減戦略
を、対象信託に対しても適用することが許容されることが明確化される。当該合意のかかる部分は2011年度第2四
半期中に発効し、裁判所の最終的な承認には条件付けられない。BANAは、グローバルな和解合意に関連して、一定の
サービシングに係る変更を追加で実施することにつき合意した。グローバルな和解合意に基づき定められた一律
のサービシング基準は、OCCからの同意に基づく命令により課せられた住宅モーゲージ・サービシング慣行と概ね
整合しているが、より規範的であり、当社の住宅モーゲージ・サービシング業務をより広範囲に網羅している。一
律のサービシング基準の実施により、サービシング手続に伴う費用が徐々に増加することが予想されるが、当社の
モーゲージ・サービシング義務の履行(抵当権実行の完了を含む。)に重大な遅延又は混乱が発生する結果にはな
らない見込みである。詳細は、当社の2011年度有価証券報告書の「第一部 第3 1 業績等の概要」中の「オフバ
ランスシートの調整及び契約債務」における「モーゲージ関連の和解−サービシング関連事項」を参照のこと。
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四半期報告書
法的規制問題
ドッド=フランク・ウォール街改革法及び消費者保護法(以下「金融改革法」という。)は、500億ドル超の資産
を有するすべての銀行持株会社に、FRB及びFDICに対し破綻処理計画を提出し、毎年更新された計画を提出するこ
とを義務付けている。破綻処理計画は、仮定シナリオにおける銀行持株会社及び重要な企業の秩序ある清算のため
の詳細な計画書である。当社は、2012年6月29日に、FRB及びFDICに対し破綻処理計画を提出した。
その他の重要な法的規制に関する問題についての詳細は、連結財務書類注10「契約債務及び偶発債務」並びに
当社の2011年度有価証券報告書の「第一部 第3 1 業績等の概要」中の「法的規制問題」及び「第一部 第3 4 事業等のリスク」を参照のこと。
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四半期報告書
リスク管理
概要
リスクは、当社が行うあらゆる重要な事業活動に内在するものである。当社の事業がさらされるリスクは、戦略
リスク、信用リスク、市場リスク、流動性リスク、コンプライアンス・リスク、オペレーショナル・リスク及びレ
ピュテーショナル・リスクである。当社は、当社の資産保全及び当社の利益の質を確保することにより長期業績を
最大化するために、これらのリスクを管理しなければならない。
当社は、リスク管理に対して包括的アプローチを行う。当社は明確なリスク体制を有し、当社取締役会(以下「取
締役会」という。)が毎年承認するリスク・アペタイトを明確にしている。リスク管理計画は、当該目的及び責任を
当社組織全体で統一するために、戦略、財務及び顧客計画と統合されている。リスクは、当社全体に重点を置き、当
社全体、個別事業ユニット、商品、サービス及び取引並びにすべての地理的地域に内在するリスクを管理すること
により、システマティックな方法で管理している。当社は、当該活動のガバナンス及び監視の他に、リスク管理活動
に対する責任を明確にするガバナンス体制を確保している。当社のリスク管理活動についての詳細は、当社の2011
年度有価証券報告書の「第一部 第3 1 業績等の概要」中の「リスク管理」から「オペレーショナル・リスク
管理」を参照のこと。
戦略リスク管理
戦略リスクは、各事業に根付いており、信用リスク、市場リスク、流動性リスク、コンプライアンス・リスク、オペ
レーショナル・リスク及びレピュテーショナル・リスクとともに主要なリスク分類の1つである。戦略リスクは、
不利益な事業判断、非効率若しくは不適切な事業計画、又は競争環境の変化への対処に失敗すること、事業サイク
ル、顧客選好、商品の劣化、規制環境、事業戦略の実行及び/又はその他固有の事業リスク(レピュテーショナル・
リスク及びオペレーショナル・リスクを含む。)から生じるリスクである。金融サービス業においては、顧客変動、
競争環境及び規制環境により戦略リスクは上昇する。当社の戦略リスク・アペタイトは、市場の変化に照らして選
択的かつ慎重に検討される戦略リスクに関して、戦略計画の文脈で評価される。戦略リスクは、当社の全社的な財
政状態に照らして管理され、最高経営責任者及び経営幹部らが、これを評価し、管理し、決定する。重要な買収又は
資本活動等の重要な戦略活動は、取締役会による審査及び承認が必要となる。
当社の戦略リスク管理活動についての詳細は、当社の2011年度有価証券報告書の「第一部 第3 1 業績等の概
要」中の「戦略リスク管理」を参照のこと。
資本管理
当社は、資本が当社の事業活動をサポートするために十分であること並びに資本、リスク及びリスク・アペタイ
トのそれぞれの釣り合いが取れることを確実にし、不利なシナリオにおいても安全性と健全性を確保し、成長及び
戦略の機会を活用し、金融市場への迅速なアクセスを維持し、当社の子会社に対して起点としての地位を維持し、
現在及び将来の規制上の自己資本要件を満たすために、その資本ポジションを管理している。
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四半期報告書
当社は、資本の適切なレベルを決定する上で、当社の自己資本充実度に関する内部評価プロセス(以下「ICAAP」
という。)の結果、現在の経済及び市場の情勢並びに投資家、格付機関及び規制当局の反応を評価する。かかる分析
に基づき、当社は、重大かつ不利な経済シナリオ等において十分な資本ポジションを確実に維持することができる
よう、普通株等Tier1及びTier1資本につき自己資本指針を定める。また、当社は、当社の経済資本の測定プロセス
において要求されている資本を上回る自己資本を維持することを目標としている。詳細は、後述の「経済資本」を
参照のこと。経営陣及び取締役会は、年1回、包括的な資本計画を承認する。これには、ICAAP及びこれに関連する結
果、自己資本指針に関する分析及びサポート並びに予定されている資本活動について記載されている。
資本は戦略計画、リスク・アペタイト及びリスク限度の構築において重要な考慮事項であるため、資本管理は、
リスク及びガバナンスのプロセスに統合される。経済資本は、各事業ユニットに配分され、リスク調整後収益の分
析を事業ユニット、顧客関係及び取引レベルで行うために使用される。
規制上の自己資本
当社は、金融サービス持株会社として、連邦銀行規制当局が公表したリスクベースの自己資本指針(以下「バー
ゼルⅠ」という。)の対象となっている。2012年6月30日現在、当社は主として、BANA及びFIAカード・サービシズ・
エヌエイ(以下「FIA」という。)の2つの営業免許において銀行業務を営んでいる。これらの指針に基づき、当社及
びその銀行系列会社は、普通株等Tier1、Tier1資本及び総資本(Tier1資本及びTier2資本)に基づき自己資本を
測定する。自己資本比率は、各資本の金額をリスク加重資産で除して算定される。さらに、Tier1資本を調整後四半
期平均総資産で除して、Tier1レバレッジ比率を算定する。
当社は、適格信託優先証券(以下「信託証券」という。)及びハイブリッド証券を発行した企業がスポンサーと
なっている特定の非連結信託会社に対して社債を発行した。FRBの指針に従い、量的規制の改定において、信託証券
は引続きTier1資本とみなされる。これにより、2012年6月30日現在、当社は総額144億ドルの適格信託証券(Tier
1資本の約121bps)をTier1資本に含めた。米国銀行規制当局により公表されたバーゼルⅢの規則制定案(以下
「バーゼルⅢ規則制定案」という。)の下では、発行済の信託証券がTier1資本から除外され、かかる除外は2013年
1月1日から4年間の期間中に「漸次的に」適用されていく予定である。段階的導入期間における信託証券の取
扱いは、今後、規則が制定される予定である。信託優先取引についての詳細は、前述の「最近の事柄」中の「資本及
び流動性に関連する事項」を参照のこと。
上記及びその他の規制上の要件についての詳細は、当社の2011年度有価証券報告書の「第一部 第3 1 業績等
の概要」中の「資本管理」における「規制上の自己資本」及び同有価証券報告書の連結財務書類注18「法的要請
及び法的制限」を参照のこと。
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四半期報告書
2012年1月6日に当社は、包括的な資本の分析及び見直し(以下「CCAR」という。)に適用される規則に従い、FRB
に資本計画を提出し、2012年3月13日に審査結果を受け取った。CCARは、大手銀行持株会社がその資本を管理する
に当たり、徹底したかつ健全なプロセスを有していることを確保するFRBの取組みの中心要素である。提出された
資本計画には、ICAAP及びこれに関連する結果、自己資本指針に関する分析及びサポート並びに予定されている資
本活動が含まれる。当社に対するFRBのストレス・シナリオ予測は、非常に不利な経済状況において、2013年度末ま
での提案された資本活動をすべて考慮した上で、最低普通株等Tier1比率を5.9%(CCARに関係する全機関の指標
である5%を上回る。)と見積もった。当社によりFRBに提出された資本計画には、2012年度において株主に現在の
配当率を上回る資本を還元する要求は含まれていない。FRBは、当社の資本計画に反対しなかった。
自己資本の構成及び比率
2012年6月30日現在の普通株等Tier1は、2011年12月31日現在から74億ドル増加して1,341億ドルとなった。か
かる増加は、主として資本組入れに当たり適格な利益が、普通株等Tier1比率を非劣後債務及び劣後債務の買戻し
並びに信託優先証券の影響も含め約25bps増加させたことに起因する。また、普通株等Tier1比率は、従業員インセ
ンティブ報酬の一部を現金に代えて普通株式を発行したことにより7bps増加した。2012年6月30日現在の総資本
は、主として、劣後債務の買戻しによる減少に起因して、2011年12月31日現在から62億ドル減少した(利益により一
部減殺された。)。
2012年6月30日現在におけるリスク加重資産は、2011年12月31日現在から910億ドル減少して11,930億ドルと
なった。かかる減少は、主としてローン水準の低下及びオフバランスシート資産の減少に起因し、これらは普通株
等Tier1比率、Tier1自己資本比率及び総自己資本比率をそれぞれ合計で65bps、81bps及び106bps増加させた。
2012年6月30日現在のTier1レバレッジ比率は、主としてTier1資本の増加に起因して、2011年12月31日現在と比
較して31bps増加した。
表17は、2012年6月30日現在及び2011年12月31日現在のバンク・オブ・アメリカ・コーポレーションの自己資
本比率及び関連する情報を示している。
表17
バンク・オブ・アメリカ・コーポレーションの規制上の自己資本
2012年6月30日現在
実績値
実績値
比率
普通株等Tier1比率
11.24%
134,082
n/a
Tier1自己資本比率
13.80
164,665
$ 47,737
12.40
159,232
総自己資本比率
17.51
208,936
95,474
16.75
215,101
102,757
7.84
164,665
84,036
7.53
159,232
84,557
$
比率
9.86%
金額
最低限必要と
される自己
資本額(1)
(単位:百万ドル)
Tier1レバレッジ比率
金額
2011年12月31日現在
最低限必要と
される自己
資本額(1)
$ 126,690
2012年
6月30日現在
リスク加重資産(十億ドル)
$
調整後四半期平均総資産(十億ドル)(2)
1,193
2,101
(1) 金額は、適正な自己資本を維持している金融機関についての指針を満たすために必要な額である。
(2) 2012年6月30日及び2011年12月31日に終了した3ヶ月間における調整後平均総資産を反映している。
n/a(not applicable)=該当なし。
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n/a
$
51,379
2011年
12月31日現在
$
1,284
2,114
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四半期報告書
表18は、2012年6月30日現在及び2011年12月31日現在の資本の構成を示している。
表18
資本構成
2012年
6月30日
現在
(単位:百万ドル)
普通株主持分合計
$
のれん
非適格無形資産(コア預金無形資産、アフィニティ取引関係、顧客取引関係
及びその他の無形資産を含む。)
その他の包括利益累計額に計上されたAFS債務証券、市場性のある持分証券
に係る未実現純利益及びデリバティブに係る純損失(税引後)
217,213
2011年
12月31日
現在
$
211,704
(69,976)
(69,967)
(5,433)
(5,848)
(225)
682
その他の包括利益累計額に計上された未償却正味期間給付費用(税引後)
3,360
4,391
ストラクチャード債務に係る公正価値調整(1)
3,071
944
否認された繰延税金資産
(15,598)
(16,799)
1,670
1,583
134,082
126,690
適格優先株式
15,844
15,479
信託優先証券
14,400
16,737
339
326
164,665
159,232
Tier2資本適格長期債務
27,734
38,165
貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金
30,288
33,783
574
714
その他
普通株等Tier1合計
非支配持分
Tier1資本合計
未実行の信用供与契約のための引当金
リスク加重資産の1.25%を超える貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金
その他
総資本
$
(15,701)
(18,159)
1,376
1,366
208,936
$
215,101
(1) 自己資本規制上の理由により、普通株等Tier1、Tier1資本及び総資本から除外されたストラクチャード債務に係る損失(税引後)を表す。
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四半期報告書
自己資本規制の変更
当社は、規制に関する当社の現時点の理解及び現在行われている当社の事業への規制の適用に基づき、内部の自
己資本指針及び自己資本比率の規制に関する基準を遵守するために規制上の自己資本を管理している。自己資本
規制は、発展を続けている。
当社は現在、バーゼルⅠに従って、当社の自己資本比率及び関連する情報を測定し、報告している。詳細は、前述
の「資本管理」を参照のこと。2007年12月、米国銀行規制当局は、バーゼルⅡ最終規制(以下「バーゼルⅡ」とい
う。)を公表した。必要な並行報告期間中、当社は、バーゼルⅡに従って、機密扱いとして当社の自己資本比率及び関
連する情報を測定し、米国銀行規制当局に報告する。2012年6月、米国銀行規制当局は、2013年1月1日から有効
な、バーゼルⅠの市場リスク規制を改訂する最終規制(以下「市場リスクの改訂」という。)を公表した。米国銀行
規制当局はまた、2012年6月、バーゼルⅢ規則制定案を公表し、バーゼル銀行監督委員会(以下「バーゼル委員会」
という。)によるバーゼルⅢの自己資本規制改革及び金融改革法により義務付けられた変更を実施した。バーゼル
Ⅲ規則制定案はまた、自己資本の測定の一環として使用される分析モデルについて、米国規制当局による承認を必
要とする。これらのモデルが承認されなかった場合、当社のリスク加重資産の増加を引き起こす可能性が高く、そ
れが多額となる場合もある。
バーゼルⅢ規則制定案の一部は、かかる規則における特定の経過措置に基づき、2013年1月1日から2018年1
月1日までの特定の期間において有効となることが提案されている。市場リスクの改訂及びバーゼルⅢ規則制定
案は、当社の自己資本要件を実質的に引き上げることが見込まれている。当社は引続き、これらの規則の資本への
影響を評価し、現在のところ2013年1月1日の適用予定日までに、かかる規則を遵守する予定である。
バーゼルⅢ規則制定案の下では、信託証券は、2013年1月1日に開始する25%の除外から2016年1月1日以降の
完全な除外まで、移行ベースでTier1資本に含まれない予定である。バーゼルⅢ規則制定案はまた、一定の資産を
資本、新たな最低自己資本比率及びバッファーに関する要件から控除することに対する重大な変更を提案してお
り、これはバーゼルⅠに代わり、リスク加重資産の計算に対するフロアを提供し、また信用リスク及びカウンター
パーティに係る信用リスクの計算に対して著しい変更をもたらす標準的アプローチである。資本控除に対する変
更の多くは、2014年1月1日から2018年1月1日まで20%の増加が認識される移行期間に服する。バーゼルⅢ規則
制定案のその他の点の多くは、2013年1月1日付で有効となることが提案されている。新しく最低限必要とされる
自己資本及び関連するバッファーについての移行期間は、2013年から2019年までの間に段階的に導入されること
が提案されている。
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四半期報告書
バーゼルⅡ、当社の市場リスクの改訂に係る解釈及びバーゼル委員会により公表された国際バーゼルⅢ規則に
基づき、当社は、2012年6月30日現在、バーゼルⅢの普通株等Tier1比率を完全実施ベースで8.10%と見積もった。
当社は、2012年6月30日現在、同じく完全実施ベースで、当社の普通株等Tier1を1,270億ドル、合計リスク加重資
産を15,660億ドルと見積もった。これは、当社の内部分析モデルに対する米国銀行規制当局の承認を前提とする。
さらに、仮に当社が米国規制当局により最近公表されたバーゼルⅢ規則制定案及び最終市場リスクの改訂を利用
した場合、8.10%と見積もられたバーゼルⅢ普通株等Tier1比率は、およそ15bps低下することが見込まれる。バー
ゼルⅠとバーゼルⅢの重要な相違は、当社のMSRに関連する資本控除、繰延税金資産及び確定給付型年金資産並び
にその他の包括利益累計額において認識されている債務証券及び持分証券に係る未実現損益の算入を含み、それ
ぞれ金利及び総合的な業績の双方の将来的変動により影響を受ける。バーゼルⅢ規則制定案に基づく当社の見積
りは、当社の事業が変化し、当社が引続き当社のモデルを見直し、当社及び業界の規則の理解及び解釈が発展し、米
国規制当局によるさらなる規則の制定又は明確化の結果、長期にわたって見直される予定である。新自己資本規則
の実施のための準備が戦略上の最優先事項であり、最終規則が公表され、有効となった場合、当社はこれに準拠す
る予定である。当社は、利益を留保し、当社のポートフォリオを積極的に管理し、その他の資本関連の取組み(高い
リスク加重資産及びバーゼルⅢ規則制定案に基づき資本から控除されることが提案されている資産の両方の削減
に重点的に取り組むことを含む。)を実施することにより、資本を引続き構築することを意図している。
さらに、2011年度において、システム上の重要性の評価手法を含むグローバルなシステム上重要な金融機関のた
めの必要自己資本、追加的な資本要件(以下「SIFIバッファー」という。)及びこれらの段階的な実施に係る取決め
が、バーゼル委員会により提案された。提案のとおり、SIFIバッファーは、普通株等Tier1の最低限の資本要件を
1%から2.5%(一定の状況においては3.5%)増加させ、2016年から2018年までの段階的な実施が提案されている。
米国銀行規制当局は、SIFIバッファーを米国において実施するための類似の規則をまだ定めていない。
2011年12月20日にFRBは、監督及び健全性要件の強化並びに金融改革法により定められる早期の救済要件を実施
するための規則案を公表した。強化された要件には、金融の安定を脅かすと判断された一定の会社のリスクベース
の自己資本及びレバレッジの要件、流動性基準、全体的なリスク管理の要件、単一のカウンターパーティに係る信
用限度、ストレス・テスト要件並びに負債自己資本比率の限度が含まれる。最終規則は、当社の規制上の自己資本
及び流動性に係る計画プロセスに影響を与える可能性が高く、当社に追加の運用費用及びコンプライアンス費用
を課す可能性がある。
バーゼルⅡ、市場リスクの改訂、バーゼルⅢの情報及びその他提案されている規制上の自己資本に係る変更につ
いての詳細は、当社の2011年度有価証券報告書の連結財務書類注18「法的要請及び法的制限」を参照のこと。
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バンク・オブ・アメリカ・エヌエイ及びFIAカード・サービシズ・エヌエイの規制上の自己資本
表19は、2012年6月30日現在及び2011年12月31日現在におけるBANA及びFIAの規制上の自己資本に関する情報を
示している。
表19
バンク・オブ・アメリカ・エヌエイ及びFIAカード・サービシズ・エヌエイの規制上の自己資本
2012年6月30日現在
実績値
(単位:百万ドル)
Tier1自己資本比率
バンク・オブ・アメリカ・エヌエイ
FIAカード・サービシズ・エヌエイ
総自己資本比率
バンク・オブ・アメリカ・エヌエイ
FIAカード・サービシズ・エヌエイ
Tier1レバレッジ比率
バンク・オブ・アメリカ・エヌエイ
FIAカード・サービシズ・エヌエイ
比率
12.88%
16.02
2011年12月31日現在
最低限必要
とされる自
己資本額(1)
金額
$ 120,372
20,769
$
実績値
比率
37,371
5,187
11.74%
17.63
金額
$ 119,881
24,660
最低限必要
とされる自
己資本額(1)
$
40,830
5,596
15.64
17.39
146,111
22,558
74,742
10,375
15.17
19.01
154,885
26,594
81,661
11,191
8.76
13.19
120,372
20,769
54,955
6,298
8.65
14.22
119,881
24,660
55,454
6,935
(1) 金額は、適正な自己資本を維持している金融機関についての指針を満たすために必要な額である。
2012年6月30日現在、2011年12月31日現在と比較して、BANAのTier1自己資本比率は114bps増加して12.88%と
なり、総自己資本比率は47bps増加して15.64%となった。かかる比率の増加は、2011年12月31日現在と比較して、リ
スク加重資産の865億ドルの減少及び2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間における
37億ドル及び69億ドルの資本組入れに当たり適格な利益に起因した。かかる増加は、2012年6月30日に終了した
3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間においてバンク・オブ・アメリカ・コーポレーションに対して支払われた
23億ドル及び67億ドルの配当により一部減殺された。
2012年6月30日現在、2011年12月31日現在と比較して、FIAのTier1自己資本比率は161bps減少して16.02%とな
り、総自己資本比率は162bps減少して17.39%となった。Tier1レバレッジ比率は、2012年6月30日現在、2011年12
月31日現在と比較して、103bps減少し13.19%となった。Tier1自己資本比率及び総自己資本比率の減少は、2012年
6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間における、バンク・オブ・アメリカ・コーポレーショ
ンに対する30億ドル及び60億ドルの資本の還元に起因した。かかる減少は、953百万ドル及び20億ドルの資本組入
れに当たり適格な利益により一部減殺された。Tier1レバレッジ比率における減少は、Tier1資本の減少に起因し
た。かかる減少は、159億ドルの調整後四半期平均総資産の減少により一部減殺された。
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四半期報告書
ブローカー/ディーラーの規制上の自己資本
当社の主要な米国ブローカー/ディーラー子会社は、メリルリンチ・ピアース・フェナー・アンド・スミス(以
下「MLPF&S」という。)及びメリルリンチ・プロフェッショナル・クリアリング・コープ(以下「MLPCC」という。)
である。MLPCCは、クリアリング及び決済サービスを提供するMLPF&Sの完全保証子会社である。いずれの事業体も米
国証券取引委員会(SEC)規則15c3-1の自己資本規制の対象となっている。また、いずれの事業体も、先物取引業者と
して登録されており、商品先物取引委員会(CFTC)規則1.17に服している。
MLPF&Sは、SEC規則15c3-1で認められている代替的自己資本規制に従い、最低自己資本要件を算定することを選
択した。2012年6月30日現在、規則15c3-1に定義されるMLPF&Sの規制上の自己資本は108億ドルで、最低要件である
684百万ドルを101億ドル超過していた。MLPCCの自己資本額17億ドルは、最低要件である219百万ドルを15億ドル超
過していた。
代替的自己資本規制に従い、MLPF&Sは、10億ドルを超過した暫定的自己資本及び500百万ドルを超過した自己資
本を維持しなければならず、暫定的自己資本が50億ドルを下回る場合にはSECに届け出なければならない。2012年
6月30日現在、MLPF&Sは、最低要件及び届出要件を上回る暫定的自己資本及び自己資本を有していた。
経済資本
当社の経済資本の測定プロセスは、想定外の信用損失、市場損失及びオペレーショナル損失に必要な資本につ
き、1年間の対象期間にわたり、99.97%の信頼度で、リスクベースの測定を提供する。経済資本は、各事業ユニット
に対して配分され、自己資本の充実、業績測定及びリスク管理の目的で使用される。戦略計画のプロセスにおいて
は、リスクを適切に配分し、すべての事業及び業務にわたりリターンを一貫して測定する目的で経済資本を使用す
る。経済資本の配分計画は、当社の財務計画に組み込まれており、取締役会により毎年承認される。経済資本、信用
リスク資本、市場リスク資本及びオペレーショナル・リスク資本についての詳細は、当社の2011年度有価証券報告
書の「第一部 第3 1 業績等の概要」中の「経済資本」を参照のこと。
普通株式の配当
表20は、2012年度中及び2012年8月2日までに普通株式に対して宣言された四半期現金配当の要約を示してい
る。
表20
普通株式現金配当の要約
1株当たり
配当金額
宣言日
基準日
支払日
2012年7月11日
2012年9月7日
2012年9月28日
2012年4月11日
2012年6月1日
2012年6月22日
0.01
2012年1月11日
2012年3月2日
2012年3月23日
0.01
101/392
$
0.01
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四半期報告書
優先株式の配当
表21は、2012年度第2四半期中及び2012年8月2日までに優先株式に対して宣言された現金配当の要約を示し
ている。優先株式についての詳細は、当社の2011年度有価証券報告書の連結財務書類注15「株主持分」を参照のこ
と。
表21
優先株式現金配当の要約
優先株式
シリーズB(1)
シリーズD(2)
シリーズE(2)
シリーズF
シリーズG
シリーズH(2)
シリーズI(2)
シリーズJ(2)
想定元本
残高
(百万)
$
$
$
$
$
$
$
$
1
654
317
141
493
2,862
365
951
宣言日
基準日
支払日
配当率(年率)
2012年4月11日
2012年7月11日
2012年7月25日
7.00%
2012年7月11日
2012年10月11日
2012年10月25日
7.00
2012年4月3日
2012年5月31日
2012年6月14日
6.204%
2012年7月3日
2012年8月31日
2012年9月14日
6.204
2012年4月3日
2012年4月30日
2012年5月15日
変動
2012年7月3日
2012年7月31日
2012年8月15日
変動
2012年4月3日
2012年5月31日
2012年6月15日
変動
2012年7月3日
2012年8月31日
2012年9月17日
変動
2012年4月3日
2012年5月31日
2012年6月15日
調整型
2012年7月3日
2012年8月31日
2012年9月17日
調整型
2012年4月3日
2012年4月15日
2012年5月1日
8.20%
2012年7月3日
2012年7月15日
2012年8月1日
8.20
2012年4月3日
2012年6月15日
2012年7月2日
6.625%
2012年7月3日
2012年9月15日
2012年10月1日
6.625
2012年4月3日
2012年4月15日
2012年5月1日
7.25%
2012年7月3日
2012年7月15日
2012年8月1日
7.25
固定/変動
1株当たり
配当金額
$
1.75
$
0.38775
1.75
0.38775
$
0.25000
$
1,022.22
0.25556
1,022.22
$
1,022.22
1,022.22
$
0.51250
0.51250
$
0.41406
0.41406
$
0.45312
0.45312
シリーズK(3)(4)
$
1,544
2012年7月3日
2012年7月15日
2012年7月30日
シリーズL
$
3,080
2012年6月15日
2012年7月1日
2012年7月30日
シリーズM(3)(4)
$
1,310
2012年4月3日
2012年4月30日
2012年5月15日
$
40.625
シリーズT(1)
$
5,000
2012年6月15日
2012年6月25日
2012年7月10日
6.00%
$
1,500.00
シリーズ1(5)
$
98
2012年4月3日
2012年5月15日
2012年5月29日
変動
$
0.18750
2012年7月3日
2012年8月15日
2012年8月28日
変動
2012年4月3日
2012年5月15日
2012年5月29日
変動
2012年7月3日
2012年8月15日
2012年8月28日
変動
2012年4月3日
2012年5月15日
2012年5月29日
6.375%
2012年7月3日
2012年8月15日
2012年8月28日
6.375
2012年4月3日
2012年5月15日
2012年5月29日
変動
2012年7月3日
2012年8月15日
2012年8月28日
変動
2012年4月3日
2012年5月1日
2012年5月21日
変動
2012年7月3日
2012年8月1日
2012年8月21日
変動
2012年4月3日
2012年6月15日
2012年6月29日
6.70%
2012年7月3日
2012年9月14日
2012年9月28日
6.70
2012年4月3日
2012年6月15日
2012年6月29日
6.25%
2012年7月3日
2012年9月14日
2012年9月28日
6.25
2012年4月3日
2012年5月15日
2012年5月29日
8.625%
2012年7月3日
2012年8月15日
2012年8月28日
8.625
シリーズ2(5)
シリーズ3(5)
シリーズ4(5)
シリーズ5(5)
シリーズ6(6)
シリーズ7(6)
シリーズ8(5)
$
$
$
$
$
$
$
299
653
210
422
59
17
2,673
(1) 配当金は累積される。
(2) 優先株式の1/1000の権利を表章する預託株式1株当たりの配当金である。
(3) 当初は半年ごとに配当金を支払う。
(4) 優先株式の1/25の権利を表章する預託株式1株当たりの配当金である。
(5) 優先株式の1/1200の権利を表章する預託株式1株当たりの配当金である。
(6) 優先株式の1/40の権利を表章する預託株式1株当たりの配当金である。
102/392
7.25%
固定/変動
$
40.00
$
18.125
0.18750
$
0.18750
0.19167
$
0.39843
0.39843
$
0.25000
0.25556
$
0.25000
0.25556
$
0.41875
0.41875
$
0.39062
0.39062
$
0.53906
0.53906
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
企業規模のストレス・テスト
当社の中核的リスク管理慣行の一環として、当社は、一定の経済及び事業シナリオ(予想以上に深刻な経済及び
市場の状況を含む。)に対する貸借対照表、利益、資本及び流動性の感応度をよりよく理解するために、企業規模の
ストレス・テストを定期的に行う。これらの企業規模のストレス・テストは、当社の貸借対照表、利益、資本及び流
動性上の当社のリスク・プロファイルによる潜在的な影響についての理解を提供し、当社の資本管理、流動性管理
及びリスク管理の慣行の主要な要素である。シナリオは、上級事業、リスク及びファイナンス・エグゼクティブか
ら構成されるグループにより選択される。各シナリオによる各事業に対する影響がその後、主として日々の日常的
な管理手順で使用されるモデル及びプロセスを利用することにより、決定され、分析される。かかる影響は、講じら
れ得る軽減措置とともに評価される。かかるストレス・シナリオによる分析は、当社の最高財務責任者リスク委員
会(以下「CFORC」という。)、資産負債及び市場リスク委員会(以下「ALMRC」という。)並びに取締役会の企業リス
ク委員会(以下「ERC」という。)のためにまとめられ、これらを通じて検討され、経営陣及び取締役会による意思決
定に情報提供を行う。当社は、中核事業プロセスとして、ストレス・テストの能力を確立するために多額の投資を
行った。
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四半期報告書
流動性リスク
資金調達及び流動性リスク管理
当社は、流動性リスクを、契約債務及び偶発金融債務(オンバランスシート及びオフバランスシートの双方)が期
限到来時に履行できない可能性として定義している。当社の流動性の主たる目的は、市場サイクル(財務ストレス
にある期間を含む。)を通じて、当社事業の適切な資金調達源を確保することである。かかる目的を達成するため
に、当社は、当社の流動性リスクの分析及び監視を行い、余剰流動性を維持し、安定した預金ベースを含む多様な資
金源を利用する。当社は、余剰流動性を、現金及び高品質でかつ流動性があり制約を受けない有価証券に限定し、当
該債務が生じた際の資金調達需要を満たすために当社が容易に利用可能な資産として定義している。
グローバルな資金調達及び流動性リスク管理の活動は、当社財務部に集中している。当社は、資金調達及び流動
性リスク管理に対する集中的アプローチが、流動性の要求を監視する当社の能力を強化し、資金源へのアクセスを
最大化し、借入れコストを最小化し、流動性事由に対する時宜を得た対応を容易にすると考えている。グローバル
な資金調達及び流動性リスク管理についての詳細は、当社の2011年度有価証券報告書の「第一部 第3 1 業績等
の概要」中の「資金調達及び流動性リスク管理」を参照のこと。
グローバルな余剰流動性の源泉及びその他制約を受けない資産
当社は、現金及び高品質でかつ流動性があり制約を受けない有価証券の形式でバンク・オブ・アメリカ・コー
ポレーション又は親会社及び特定子会社が利用可能な余剰流動性を維持している。当社が当社のグローバルな余
剰流動性の源泉と称するこれらの資産は、流動性リスク軽減のための主要な方法である。当社の現金は、主として
FRB等の中央銀行に預金されている。当社は高品質でかつ流動性があり制約を受けない有価証券を、米国政府証券、
米国政府機関証券、米国政府機関MBS並びに非米国政府証券及び国際機関証券の特定グループの組合せに限定して
いる。当社は、ストレス下にある市場状況においても、レポ契約又は完全な売却を通じて、これらの有価証券と引換
えに現金を迅速に取得できると考えている。当社は、当社のグローバルな余剰流動性の源泉を当社のグローバルな
事業の流動性の要求を満たすことが可能な事業体において保有しており、当社は事業体間における資金移動を制
限する可能性のある規制、税務、法律及びその他の制限の潜在的な影響を検討する。
当社のグローバルな余剰流動性の源泉は、2012年6月30日現在及び2011年12月31日現在ともに3,780億ドルとな
り、表22に示されているとおり維持されていた。
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四半期報告書
表22
グローバルな余剰流動性の源泉
2012年
6月30日現在
(単位:十億ドル)
親会社
$
銀行子会社
ブローカー/ディーラー
グローバルな余剰流動性の源泉合計
$
111
2011年
12月31日現在
$
125
2012年6月30日に
終了した
3ヶ月間の平均
$
120
240
222
243
27
31
29
378
$
378
$
392
表22のとおり、親会社のグローバルな余剰流動性の源泉は、2012年6月30日現在及び2011年12月31日現在、それ
ぞれ合計1,110億ドル及び合計1,250億ドルであった。親会社における流動性のかかる減少は、主として、長期負債
満期に起因した。親会社の現金は通常、BANAの翌日物預金に預け入れられる。
2012年6月30日現在及び2011年12月31日現在の当社銀行子会社が利用可能なグローバルな余剰流動性の源泉
は、それぞれ合計2,400億ドル及び合計2,220億ドルであった。当社銀行子会社が利用可能な流動性における増加
は、主として貸出金残高の減少に起因した。かかる額は、表22に示される親会社が預け入れた現金とは区別される。
グローバルな余剰流動性の源泉に加えて、当社銀行子会社は、その他制約を受けない投資適格有価証券を保有して
おり、流動性を得るために、当社はかかる有価証券を使用することもできると考えている。当社銀行子会社はまた、
特定の連邦住宅貸付銀行(以下「FHLB」という。)及び連邦準備銀行の窓口貸出に対してその他制約を受けない貸
出金及び有価証券を担保に供することで追加的な流動性を得られる。2012年6月30日現在及び2011年12月31日現
在、この具体的に特定された適格資産のプールに対して借入れにより当社が得ることが可能であった現金は、それ
ぞれ約1,980億ドル及び約1,890億ドルであった。当社は、これらの資産に対して借入れを行うための事務手続を確
立し、当該手続には担保として適格な当社の貸出金及び有価証券のプール全体を定期的に監視することが含まれ
る。規制により制限されているため、銀行子会社から得られる流動性は、銀行子会社の債務返済にのみ使用するこ
とができ、規制当局による事前承認によって親会社又はノンバンク子会社にのみ移転することができる。
2012年6月30日現在及び2011年12月31日現在の当社のブローカー/ディーラー子会社が利用可能なグローバル
な余剰流動性の源泉は、それぞれ合計270億ドル及び合計310億ドルであった。当社のブローカー/ディーラーはま
た、追加の流動性を得るために利用できると当社が考えるその他制約を受けない投資適格有価証券及び株式を保
有していた。ブローカー/ディーラー子会社が保有する流動性は、当該事業体の債務返済に使用することができ、
規制による制限及び最低要件を理由に規制当局による事前承認によって親会社又はその他子会社にのみ移転する
ことができる。
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表23は、2012年6月30日現在及び2011年12月31日現在のグローバルな余剰流動性の源泉の構成を表している。
表23
グローバルな余剰流動性の源泉の構成
2012年
6月30日現在
(単位:十億ドル)
現金預金
$
米国短期国債
米国政府機関証券及びモーゲージ担保証券
非米国政府証券及び国際機関証券
グローバルな余剰流動性の源泉合計
$
85
2011年
12月31日現在
$
79
28
48
246
228
19
23
378
$
378
必要な資金調達までの時間及びストレス・モデル
当社は、親会社並びに当社銀行子会社及びブローカー/ディーラー子会社において維持すべき余剰流動性の適
切な金額を決定するために、様々な測定基準を用いている。当社が親会社における余剰流動性の適切レベルを評価
するために用いる測定基準の1つは、「必要な資金調達までの時間」である。この債務対象の測定は、新たに債券
を発行することなく、又は追加的な流動性源泉にアクセスすることなく、グローバルな余剰流動性の源泉の利用の
みによって、親会社が無担保契約債務を期限到来ごとに弁済し続けることができる月数を表す。当社は、かかる測
定基準上、無担保契約債務を、バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション又はメリルリンチ・アンド・カンパ
ニー・インク(以下「メリルリンチ」という。)により発行又は保証された非劣後債務又は劣後債務の満期として
定義する。これらには、当社が満期前に現金により決済することを求められる可能性のある一定の無担保債務(主
としてストラクチャード債務)が含まれる。当社は「必要な資金調達までの時間」の目標を最低21ヶ月と設定し
た。2012年6月30日現在の当社の「必要な資金調達までの時間」は、37ヶ月であった。当社はまた、2012年6月30日
現在の「必要な資金調達までの時間」を計算するため、無担保契約債務の金額に、BNYメロンとの和解に関連する
86億ドルの債務並びに従前に公表された劣後債務及び信託優先証券のコール・オプション(2012年度第3四半期
において決済された。)を含めた。BNYメロンとの和解は、最終的な裁判所の承認及びその他の一定の条件に服し、支
払いの時期は未定である。
当社は、親会社並びに当社銀行子会社及びブローカー/ディーラー子会社において維持すべき余剰流動性の適
切な金額の決定に役立てるために、流動性ストレス・モデルを用いている。これらのモデルはリスクに敏感であ
り、必要な資金調達までの時間の分析において検討される流出分を超える可能性のある当社の契約上かつ偶発的
な現金流出を分析する上で、ますます重要になっている。当社は、様々な厳格性基準及び対象期間を有する一定の
シナリオの下で流動性の要求の評価を行っている。当社が検討し、利用するシナリオには、市場規模かつ当社特有
の事由(親会社及び当社子会社の格下げの可能性を含む。)が組み込まれ、歴史的な経験、規制上の指針並びに想定
内及び想定外の将来の事象のいずれにも基づいている。
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四半期報告書
当社が、当社のシナリオにおいて検討する潜在的な契約上かつ偶発的な現金流出の種類には、無担保債務の契約
上の償還期限の到来及び新たな債券発行の減少、担保付資金調達市場へのアクセスの減少、預金の引出しの可能性
及び満期が到来する預金における顧客によるロールオーバーの減少、変動利付要求払い債を含む貸出コミットメ
ント契約、流動性ファシリティ及び信用状の利用の増加、当社の格付がさらに引き下げられた場合にカウンター
パーティから要求されうる追加担保、損失から生じる担保、委託証拠金及び子会社の自己資本要求、並びに事業の
維持及び顧客事業への融資に必要な潜在的流動性が含まれるが、これらに限定されない。一定の市場要因における
変化(信用格付の引下げが含まれるが、これらに限定されない。)は、潜在的な契約上かつ偶発的な現金流出及び関
連する金融商品に悪影響を及ぼす可能性があり、場合によっては、これらの影響が当社の財務成績に重要な影響を
及ぼす可能性がある。
必要な資金調達までの時間及びストレス・モデルについての詳細は、当社の2011年度有価証券報告書の「第一
部 第3 1 業績等の概要」中の「必要な資金調達までの時間及びストレス・モデル」を参照のこと。
バーゼルⅢ流動性基準
2010年12月にバーゼル委員会は、バーゼルⅢの一部としてみなされる2つの流動性リスクの指標を提案した。最
初の流動性指標案である流動性カバレッジ比率(以下「LCR」という。)は、金融機関が30日間にわたる急激なスト
レス・シナリオで直面する可能性のある純資金流出と比較される金融機関の制約を受けない高品質の流動資産の
金額として計算される。2つ目の流動性指標案である安定調達比率(以下「NSFR」という。)は、調達した資産の流
動性特性並びにオフバランスシートの契約及び債務から生じる偶発的な流動性需要の潜在性と比較して金融機関
が採用した、より長期的で安定した資金調達源の金額を1年間にわたり測定するものである。2011年に開始した観
察期間後、バーゼル委員会はLCR要件が2015年1月に、NSFR要件は2018年1月にそれぞれ導入されると予測してい
る。当社は引続き、かかる提案の展開及び潜在的な影響を監視し、米国の銀行規制当局により採用されると仮定し
て、当社は規制上の期限内に最終的な基準を満たすと予測している。
様々な資金源
当社は、グローバルに調整された資金調達戦略を通じて、主として預金並びに担保付及び無担保債務の組合せに
より、当社資産の資金調達を行う。当社は、商品、プログラム、市場、通貨及び投資家グループをグローバルに網羅し
て、当社の資金調達を多様化している。
当社は、当社貸付業務の大半の資金調達を、預金ベースで行っており、当該預金残高は、2012年6月30日現在及び
2011年12月31日現在、それぞれ1.04兆ドル及び1.03兆ドルであった。預金は主として、当社のCBB、GWIM及びグロー
バル・バンキングのセグメントにより生み出されている。これらの預金は、顧客、商品の種類及び地理別により多
様化されており、米国における当社の預金の大部分は、FDICにより保険が付されている。当社は、当社の預金の大半
が、安定的で、低コストかつ一貫性のある資金源であると考えている。当社は、かかる預金による資金調達は一般的
に、金利変動、市場のボラティリティ又は当社の信用格付の変更に対して、ホールセールによる資金源よりも影響
を受けにくいと考えている。当社の貸付業務は、GSE、FHA及び民間金融機関による証券化の投資家並びにFHLB貸付
を含む、担保付借入によっても資金調達を行う場合がある。
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四半期報告書
当社のブローカー/ディーラー子会社のトレーディング業務は、主として有価証券の貸付及びレポ契約を通じ
て担保付で資金を調達している。これらの金額は、顧客の動き及び市況によって変動する。当社は、担保付資金調達
市場での資金調達活動は、無担保資金調達よりも経済的で、当社の信用格付の変更による影響を受けにくいと考え
ている。レポ契約は一般に短期のものであり、多くの場合は翌日物取引である。金融機関の担保付資金調達市場に
おいて、従前の市場サイクルでは混乱が生じ、その結果、かかる資金調達の条件が悪化し、その利用可能性が大きく
減少した。当社は、担保付資金調達から生じる流動性リスクを、様々な相手方グループから世界規模で資金を調達
すること、(適切である場合には)様々な有価証券を担保として提供すること及びより長い期間を選ぶことによっ
て管理している。
2011年度第3四半期中、当社は親会社及びブローカー/ディーラー子会社における無担保短期借入金(コマー
シャル・ペーパー及びマスター・ノートを含む。)を比較的重要ではない金額にまで削減した。平均残高及び年度
末残高についての詳細は、前述の「貸借対照表の概要」を参照のこと。詳細は、当社の2011年度有価証券報告書の
連結財務書類注12「フェデラル・ファンド貸出金及び売戻条件付借入又は購入有価証券並びに短期借入金」を参
照のこと。
表24は、短期借入金に関する情報を表している。
表24
短期借入金
6月30日に終了した3ヶ月間
金額
(単位:百万ドル)
6月30日に終了した6ヶ月間
金利
2012年
2011年
2012年
金額
2011年
金利
2012年
2011年
2012年
2011年
期中平均
フェデラル・ファンド借入金
$
買戻条件付貸付又は売却有価証券
213
1,798
0.05 %
0.06%
$
237
$
2,365
274,875
1.07
1.52
267,713
289,096
1.08
1.34
14,166
2.37
0.76
9
16,305
2.20
0.74
39,407
47,853
2.05
2.30
38,023
47,276
2.02
2.34
$ 318,909
$ 338,692
1.59
$ 305,982
$ 355,042
1.20
1.43
$
$
$
$
1.19
期中の月末最高残高
買戻条件付貸付又は売却有価証券
206
その他の短期借入金
1,622
287,310
284,944
11
39,019
コマーシャル・ペーパー
331
4,133
287,310
293,519
17,423
172
21,212
47,087
39,327
47,087
2012年6月30日現在
2011年12月31日現在
金額
金額
金利
金利
期末残高
フェデラル・ファンド借入金
買戻条件付貸付又は売却有価証券
コマーシャル・ペーパー
その他の短期借入金
合計
0.09%
6
その他の短期借入金
フェデラル・ファンド借入金
0.05 %
279,283
コマーシャル・ペーパー
合計
$
$
206
0.05%
$
243
0.06%
285,708
0.96
214,621
1.08
-
-
23
1.70
39,019
2.01
35,675
2.35
$ 324,933
1.11
$ 250,562
1.36
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
当社は、親会社において、長期無担保債券の大半を発行する。2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終
了した6ヶ月間、親会社は、26億ドル及び50億ドルのストラクチャード債務を含む26億ドル及び109億ドルの長期
無担保債券を発行した。当社はまた、2012年6月30日に終了した6ヶ月間において新規発行を行わなかったが、
BANAの長期無担保債券を発行することがある。当社は、費用対効果の高い資金調達を行い、適切な満期特性を確保
するために、様々な満期及び通貨の長期無担保債券を発行する。無担保資金調達の費用及び利用可能性が、一般市
況又は金融サービス業若しくは当社に特有の事項により悪影響を受ける可能性がある一方で、当社は、いずれの月
又は四半期において満期になると当社が見込んでいる当社借入額の積極的な管理によって借換リスクの軽減を追
求している。
かかる集中型資金調達戦略の主要な効果には、コントロールの強化、資金調達費用の削減、投資家によるブラン
ド名の認知の拡大及び変動する子会社の資金調達需要を満たすための柔軟性の拡大が含まれる。規制、時差又はそ
の他の事業に関する検討事項により親会社の資金調達が実行不能になる場合、一定のその他子会社が自身の債券
を発行することがある。
当社は、資金調達の対象となる資産の特徴を考慮に入れて、当社借入れの返済年限、金利及び為替リスクを管理
するために、デリバティブ取引を利用する。当社のALM活動についての詳細は、後述の「非トレーディング活動にお
ける金利リスク管理」を参照のこと。
当社はまた、ストラクチャード債務を含む様々な種類の債券の発行により、当社の無担保の資金源を分散してい
る。ストラクチャード債務は、投資家に、その他の債務又は持分有価証券、指数、通貨若しくはコモディティに連動
する利益を支払う債務である。当社は通常、資金調達の観点から、当該コストが当社のその他無担保長期債務と同
様となるように、当該債務について当社に支払義務のある利益をデリバティブ・ポジション及び/又は原金融商
品への投資によりヘッジする。当社は、一定の状況下で、一定のストラクチャード債務を現金又はその他有価証券
で満期前に決済することを求められることがあり、当該状況を当社は流動性計画目的で検討する。しかしながら、
当社は、当該借入れの一部が売付日又は償還日のいずれか早い方を過ぎても残存すると考えている。2012年6月30
日現在及び2011年12月31日現在、当社の未償還のストラクチャード債務の帳簿価額はそれぞれ525億ドル及び509
億ドルであった。
実質的には、当社の非劣後債務又は劣後債務の全部について、繰上償還請求の要因となり、追加の担保によるサ
ポートが要求され、要項の修正を生じ、償還日を繰り上げ、又は当社の信用格付、財務比率、利益、キャッシュ・フ
ロー若しくは株価の悪化によりさらなる財務上の義務を生じさせる条項は含まれていない。
当社は、2010年より前にFDICの暫定流動性保証プログラムに参加し、これにより債券の額及び満期に基づく手数
料と引換えに、FDICによる保証付の無担保非劣後債券の発行が可能となった。2012年6月30日現在、かかるプログ
ラムに基づく借入れはなかった。
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
表25は、2012年6月30日現在の長期債務の年間満期総額の帳簿価額を示したものである。
表25
満期別長期債務
(単位:百万ドル)
2012年
バンク・オブ・アメリカ・コーポレーショ
ン
$
メリルリンチ・アンド・カンパニー・
インク及び子会社
$
12,251
バンク・オブ・アメリカ・エヌエイ
及び子会社
その他の債務
連結VIEを除く長期債務合計
連結VIEによる長期債務
長期債務合計
8,318
2013年
$
16,748
19,747
2015年
$
17,888
2017年
以降
2016年
14,799
$
20,219
$
合計
73,692
$ 147,820
4,751
3,488
37,835
92,961
10,149
757
72
22
-
1,178
8,120
4,134
4,927
1,637
353
15
1,396
12,462
25,460
32,792
39,294
19,903
24,900
121,043
263,392
3,660
$
11,045
2014年
29,120
13,674
$
46,466
8,738
$
48,032
1,408
$
21,311
$
2,636
8,340
38,456
27,536
$ 129,383
$ 301,848
表26は、2012年6月30日現在及び2011年12月31日現在の当社の通貨別の長期債務を示したものである。
表26
主要通貨別長期債務
2012年
6月30日現在
(単位:百万ドル)
米国ドル
$
202,373
2011年
12月31日現在
$
255,262
ユーロ
59,648
68,799
日本円
16,803
19,568
英国ポンド
10,717
12,554
カナダ・ドル
3,458
4,621
オーストラリア・ドル
2,866
4,900
スイス・フラン
1,850
2,268
その他
4,133
4,293
長期債務合計
$
301,848
$
372,265
2012年6月30日現在における長期債務合計は、主として満期償還及び負債管理に起因して、2011年12月31日現在
から704億ドル(19%)減少した。これは、時間の経過とともに債務残高を削減する当社の進行中のイニシアチブを
反映しており、2013年を通じて満期償還及び負債管理の双方から、引続き当社の債務水準は適宜減少すると予想し
ている。当社は、現在の市況、流動性及びその他要因に応じた様々な取引を通じて、未償還債務証券を随時購入する
ことがある。さらに当社のブローカー/ディーラー子会社は、投資家に流動性を提供するため、当社債券のマー
ケット・メイクを行うことがある。債券買戻しについての詳細は、前述の「最近の事柄」中の「資本及び流動性に
関連する事項」を参照のこと。長期債務による資金調達についての詳細は、当社の2011年度有価証券報告書の連結
財務書類注13「長期債務」を参照のこと。資金調達及び流動性リスク管理についての詳細は、同有価証券報告書の
「第一部 第3 1 業績等の概要」中の「流動性リスク」を参照のこと。
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
偶発時の資金調達計画の策定
当社は、偶発時の資金調達計画を維持しており、かかる計画は、様々なレベルの重大性による流動性のストレス
事象に対して当社が実施し得る対策の概要を示すものである。これらの対策及び計画は、ストレス・シナリオに基
づいており、当社が流動性のストレス事象に直面した場合に当社が実施し得る資金調達戦略、コミュニケーション
及び通知手段を含む。当社は定期的に、有効性を立証し、迅速性を評価するために、偶発時の資金調達計画を審査
し、テストする。
当社の米国銀行子会社は、連邦準備銀行の窓口貸出を通じて、偶発時の資金調達を利用することができる。特定
の非米国子会社は、営業を行っている法域の中央銀行のファシリティを利用することができる。当社は、当社の流
動性モデルにおいて当該資金源には頼らないものの、必要があれば当該資金源を利用することができるよう、対
策、手段及びガバナンス手続を維持する。
信用格付
当社の借入れコスト及び資金調達力は、当社の信用格付により影響を受ける。さらに、信用格付は、当社が一定の
市場において競争する場合及び当社が店頭(以下「OTC」という。)デリバティブを含む一定の取引に関与しようと
する場合において、当社の顧客又はカウンターパーティにとって重要である可能性がある。従って、高い質の信用
格付を保持することが当社の目標である。
信用格付及びアウトルックは、当社の信用度及び当社の債務又は証券(長期債務、短期借入、優先株式及び資産証
券化を含むその他の証券を含む。)の信用度に対する評価である。当社の信用格付は、格付機関による継続的審査を
受けており、格付機関は、当社の財務的な強み、業績、見通し及び業務並びに当社の支配が及ばない要因を含む多数
の要因を勘案する。格付機関は随時、当社の格付を変更する可能性があり、またかかる機関が当社の格付を現在の
水準で維持するとの保証はない。
当社の信用格付に影響を与えるその他の要因は、格付機関による当社の属する業界若しくは一定の種類の証券
の評価方法の変更、格付機関による金融サービス会社のための一般的な業務環境の評価、当社のモーゲージに対す
るエクスポージャー、当社が競争する市場における当社の相対的ポジション、信用、流動性ポジション、資金源の多
様性、資金調達費用、収益水準及び収益のボラティリティ、コーポレート・ガバナンス及びリスク管理規則、資本ポ
ジション、資本管理慣行並びに現在の又は将来における規制及び立法による発案を含む。
3つの主要格付機関であるムーディーズ、S&P及びフィッチは、2011年後半に、当社及び格付を有する当社の子会
社の格付を引き下げた。2012年6月21日に、ムーディーズは、グローバルな資本市場業務を行う金融機関に関して、
以前に公表していた引下げの方向での見直しを完了し、当社の格付を含む15の銀行及び証券会社の格付を引き下
げた。この活動の一環として、当社の長期債務の格付並びにBANAの長期債務及び短期債務の格付は1段階引き下げ
られた。かかるムーディーズの格下げは、2012年度第2四半期中、当社の財政状態、経営成績又は流動性に重大な影
響を及ぼさなかった。
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四半期報告書
現在、格付機関が発表した当社の長期及び短期の非劣後債務の格付及びアウトルックは、ムーディーズによる
Baa2/P-2(ネガティブ)、S&PによるA-/A-2(ネガティブ)及びフィッチによるA/F1(安定的)である。また、BANAの長
期/短期非劣後債務の格付及びアウトルックは現在、ムーディーズによるA3/P-2(安定的)、S&PによるA/A-1(ネガ
ティブ)及びフィッチによるA/F1(安定的)である。3つの主要信用格付機関によるメリルリンチの信用格付は、バ
ンク・オブ・アメリカ・コーポレーションのものと同じである。かかる主要格付機関は、メリルリンチの信用格付
の主要な判断材料がバンク・オブ・アメリカ・コーポレーションの信用格付であると示している。MLPF&Sの長
期/短期非劣後債務の格付及びアウトルックは、S&PによるA/A-1(ネガティブ)及びフィッチによるA/F1(安定的)
である。メリルリンチ・インターナショナルの長期/短期非劣後債務の格付は、S&PによるA/A-1(ネガティブ)であ
る。
主要な格付機関はそれぞれ、当社の現在の信用格付について、システム上重要な金融機関として必要な場合には
米国政府から大幅な支援を当社が受けるであろうという当該格付機関の予想を反映していることを示唆し、かか
る支援を、国の財政力並びに規制上及び法律上の展開に照らして継続的に評価することを示唆した。詳細は、当社
の2011年度有価証券報告書の「第一部 第3 1 業績等の概要」中の「流動性リスク」における「信用格付」を
参照のこと。
当社の一定の信用格付又は一定の資産担保証券の格付のさらなる引下げは、当社の流動性、クレジット・マー
ケットへのアクセスに関する潜在的な損失、関連する資金調達費用、当社の事業及び一定のトレーディング収益
(特にカウンターパーティの信用度が危機的な状態にある事業に係るもの)に重大な悪影響を及ぼす可能性があ
る。さらに一定のOTCデリバティブ契約及びその他のトレーディング契約のカウンターパーティは、当社及び格付
を有する当社の子会社の信用格付のさらなる引下げの場合には、当該契約の条件に従い、追加担保を提供するか又
は当該契約を解約することを当社に要求する可能性があり、それにより当社は損失を被るか若しくは流動性を損
なうか又はその両方が生じる可能性がある。親会社、銀行子会社又はブローカー/ディーラー子会社の短期信用格
付が1段階又は複数段階格下げされた場合、レポ・ファイナンス等の短期資金調達源へのアクセスの潜在的な損
失及び当社の調達コストの増加への影響が重大となり得る。
2012年6月30日の時点で、格付機関が当社又は一定の子会社の長期非劣後債務の格付を1段階引き下げていた
場合、デリバティブ契約及びその他のトレーディング契約により契約上要求される追加の担保の金額は、BANAに関
する13億ドル並びにメリルリンチ及びその一定の子会社に関する939百万ドルを合わせて約23億ドルに上った。格
付機関が上記各金融機関の長期非劣後債務の格付を再度1段階引き下げていた場合、BANAに関する338百万ドル並
びにメリルリンチ及びその一定の子会社に関する38億ドルを合わせて増分42億ドルの追加の担保が要求されるは
ずであった。
また、格付機関が当社又は一定の子会社の長期非劣後債務の格付を1段階引き下げていた場合、カウンターパー
ティにより2012年6月30日付で一方的に解除されていたはずのデリバティブ債務は61億ドルであり、これに付さ
れていた担保は53億ドルであった。格付機関が当社又は一定の子会社の長期非劣後債務の格付を再度1段階引き
下げていた場合、カウンターパーティにより2012年6月30日付で一方的に解除されていたはずのデリバティブ債
務はさらに増加して19億ドルとなり、これに付されていた担保は14億ドルであった。
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四半期報告書
一定の潜在的影響は契約上のものであり、定量化可能である一方で、金融機関の信用格付の引下げによる影響の
全容は、ある会社の長期信用格付の引下げが同社の短期信用格付の引下げを引き起こすか否か、並びに多様な顧
客、投資家及びカウンターパーティの潜在的行動に関する仮定を含む変動的、複雑かつ相互に関連した多数の要因
及び仮定に依拠するため、本質的に不透明である。信用格付の引下げによる潜在的影響についての詳細は、前述の
「必要な資金調達までの時間及びストレス・モデル」を参照のこと。
信用格付が引き下げられた結果、一定のOTCデリバティブ契約及びその他のトレーディング契約において要求さ
れる追加担保及び解約による支払額についての詳細は、連結財務書類注3「デリバティブ」及び当社の2011年度
有価証券報告書の「第一部 第3 4 事業等のリスク」を参照のこと。
2012年6月8日、S&Pは、米国債のAA+の長期信用格付及びA-1+の短期信用格付を確認し、アウトルックを引続き
「ネガティブ」とした。2012年7月10日、フィッチは、米国債のAAAの長期信用格付及びF1+の短期信用格付を確認
し、アウトルックを引続き「ネガティブ」とした。3つのすべての格付機関は、財務予測及び連結方法並びに米国
の中期的な経済の見通しを継続的に評価することを示唆した。詳細は、当社の2011年度有価証券報告書の「第一部
第3 1 業績等の概要」中の「流動性リスク」における「信用格付」を参照のこと。
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四半期報告書
信用リスク管理
2012年度第2四半期において、信用の質は引続き改善を示した。当社の積極的な信用リスク管理イニシアチブ
が、信用ポートフォリオに好影響を与え、貸倒償却額及び延滞は、引続きほとんどのポートフォリオにわたって改
善し、また商業ポートフォリオのリスク格付も改善した。しかしながら、世界経済及び国内経済の不透明感、住宅価
格の低下並びに規制改革は、2012年6月30日まで引続き信用ポートフォリオを圧迫した。詳細は、前述の「エグゼ
クティブ・サマリー」中の「2012年度第2四半期の経済環境及び事業環境」を参照のこと。
当社は、経済環境の変化に対応するために信用基準とともに、引受及び信用管理慣行を積極的に改訂する。当社
の消費者向け事業において、積極的に損失を軽減させ、当社の顧客に対する支援を厚くするため、当社は現在、回収
プログラム並びにローン契約の条件変更及び顧客支援制度を有している。当社は、商業向け事業において損失を軽
減するために、複数の措置を利用している。かかる措置には、ポートフォリオの監視、ヘッジ活動、また、信用状態が
問題のある区分となるにつれ、劣化した商業エクスポージャーの管理を独立した特別資産担当者に移転させると
いう当社慣行の頻度及び密度の強化が含まれる。
2008年1月以降、また、2012年度第2四半期中、当社及びカントリーワイドは、約1.1百万件の顧客のローン契約
の条件変更を完了した。2012年度第2四半期中、当社は20,000件超の顧客のローン契約の条件変更(未払元本残高
約50億ドル)を完了させた。当該完了件数には、政府による住宅取得支援プログラムに基づく約6,500件のローン契
約の条件変更が含まれる。2012年6月30日に終了した3ヶ月間に完了したローン契約の条件変更のうち、変更額及
び対象となるローンの未払元本残高のいずれについても、その大半は投資家向けにサービシングを行うポート
フォリオのものであり、当社の貸借対照表上には計上されていない。最も一般的な変更の種類は、利率の引下げと
延滞額の資本計上の組合せで、2012年6月30日に終了した3ヶ月間に完了した変更契約の57%であった。また、元
本請求の一時不行使は19%、延滞額の資本計上は8%、元本の減額・免除は5%であった。当社の貸借対照表上の
変更後のローンについては、これらの変更の種類は、一般にTDRとみなされる。TDR及びポートフォリオの影響につ
いての詳細は、後述の「不履行消費者ローン及び抵当権実行不動産の推移」及び連結財務書類注5「貸出金及び
リース金融の残高」を参照のこと。
一部のヨーロッパ諸国(ギリシャ、アイルランド、イタリア、ポルトガル及びスペインを含む。)は、様々な度合い
の金融ストレスを経験してきた。これらの国における継続する債務危機のリスクは、金融市場の混乱を引続きもた
らす可能性があり、グローバルな経済状況及びこれらの国のソブリン及び非ソブリン債務にマイナスの影響を及
ぼす可能性がある。2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間において、市場の景況感は、
最近ではギリシャの様々な支援プログラムの下で継続する資金調達の前提条件を満たす能力に対する懸念、並び
にスペインの銀行セクターの存続可能性及びスペイン政府の支払能力に対するかかる影響に起因して引続き発展
した。危機に対する明確な解決策の不在及び波及に対する懸念は、引続き市場に不確実性をもたらしている。当社
の米国外のエクスポージャー及び関連するリスクについての詳細は、後述の「米国外向けポートフォリオ」及び
当社の2011年度有価証券報告書の「第一部 第3 4 事業等のリスク」を参照のこと。
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四半期報告書
消費者ポートフォリオの信用リスク管理
消費者ポートフォリオにおける信用リスク管理は、当初の引受に始まり、借り手の信用サイクル全体にわたり継
続的に行われる。統計的な技法が、経験に基づいた判断と併せて引受、商品価格決定、リスク・アペタイト、信用限
度の設定、運営プロセスの確立並びにリスク及びリターンを数量化し、またバランスをとる測定基準を含むポート
フォリオ管理のすべての側面において用いられている。統計的なモデルは、信用調査所等の外部からの情報源及
び/又は内部の過去の経験からの詳細な行動情報を利用して、統計的なモデルが構築される。これらのモデルは、
当社の消費者向け信用リスク管理プロセスの構成要素であり、新規と既存の双方の与信判断を行うことを促すた
めに部分的に用いられ、また承認及び与信枠の管理、回収慣行及び戦略、貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引
当金の決定並びに信用リスクに対する経済資本の配分を含むポートフォリオ管理戦略のために用いられる。
2012年度第1四半期において、銀行規制当局は、後順位の抵当の消費者向け不動産ローンに係る利息計上停止の
分類について、共同で当局間監督指針を発行した。この規制当局間指針に従い、当社は、後順位の抵当のホーム・エ
クイティ・ローンを、第1順位抵当ローンが90日延滞となった場合、当該後順位の抵当ローンが正常であっても、
不履行に分類する。結果として、当社は、2012年3月31日現在、19億ドルの正常ホーム・エクイティ・ローンを不履
行に再分類し、2012年6月30日現在、18億ドルが不履行貸出金に含まれた。かかる規制当局間指針は、対象となって
いる第1順位抵当ローンの延滞状況が既に当社の引当金設定過程において考慮されていたため、当社の貸出金及
びリース金融に係る貸倒損失引当金又は貸倒引当金繰入額に影響を及ぼさなかった。詳細は、後述の「消費者ポー
トフォリオの信用リスク管理」中の「ホーム・エクイティ」を参照のこと。
消費者ポートフォリオにおける延滞、不履行状況、貸倒償却及びTDRに関する当社の会計方針についての詳細は、
当社の2011年度有価証券報告書の連結財務書類注1「重要な会計方針の要約」を参照のこと。
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四半期報告書
消費者信用ポートフォリオ
2011年度の大部分及び2012年6月30日に終了した6ヶ月間における米国経済及び労働市場の回復は、2011年6
月30日に終了した6ヶ月間と比較して、ほとんどの消費者ポートフォリオにおける信用損失の減少をもたらした。
しかしながら、住宅価格の低迷を含む、継続する住宅市場におけるストレスは、引続き住宅ローン・ポートフォリ
オに悪影響を及ぼした。
表27は、当社の消費者ローン残高及びカントリーワイドから取得した信用減損ローン・ポートフォリオを示し
ている。カントリーワイドから取得され、信用減損しているとみなされたローンは、取得時に公正価値で計上され
た。表27の「残高」の欄に含まれているものに加え、これらのローンは、「カントリーワイドから取得した信用減
損ローン・ポートフォリオ」の欄にパーチェス法による会計処理調整後が別途記載されている。詳細は、連結財務
書類注5「貸出金及びリース金融の残高」を参照のこと。一定の信用の統計値に係るカントリーワイドから取得
した信用減損ローン・ポートフォリオの影響は、適切である場合に報告される。詳細は、後述の「カントリーワイ
ドから取得した信用減損ローン・ポートフォリオ」を参照のこと。一定の状況の下、取得時に非継続不動産ローン
として当初分類されたローンは、その後ペイ・オプション又はサブプライム・ローンからより標準的な条件によ
るローンに変更され、現在住宅モーゲージ・ポートフォリオに含まれているが、表27に示されているとおり、引続
き信用減損ローンとして分類されている。
表27
消費者ローン
カントリーワイドから
取得した信用減損ローン・
ポートフォリオ
残高
(単位:百万ドル)
2012年
6月30日現在
住宅モーゲージ(1)
$
ホーム・エクイティ
252,635
2011年
12月31日現在
$
118,011
262,290
2012年
6月30日現在
$
9,603
2011年
12月31日現在
$
9,966
124,699
11,639
11,978
非継続不動産(2)
10,059
11,095
8,949
9,857
米国向けクレジットカード
94,291
102,291
n/a
n/a
米国外向けクレジットカード
13,431
14,418
n/a
n/a
直接/間接消費者(3)
83,164
89,713
n/a
n/a
2,568
2,688
n/a
n/a
574,159
607,194
30,191
31,801
その他の消費者(4)
公正価値オプションに基づき会計処理された
ローンを除く消費者ローン
公正価値オプションに基づき会計処理された
ローン(5)
消費者ローン合計
1,172
$
575,331
2,190
$
609,384
n/a
$
30,191
n/a
$
31,801
(1) 残高は、米国外向け住宅モーゲージを92百万ドル(2012年6月30日現在)及び85百万ドル(2011年12月31日現在)含む。
(2) 残高は、ペイ・オプション・ローンを90億ドル(2012年6月30日現在)及び99億ドル(2011年12月31日現在)並びにサブプライム・ローンを11億ドル
(2012年6月30日現在)及び12億ドル(2011年12月31日現在)含む。当社は、現在これらの商品はオリジネートしていない。
(3) 残高は、ディーラー向け金融サービス・ローンを367億ドル(2012年6月30日現在)及び430億ドル(2011年12月31日現在)、消費者向け貸付ローンを63
億ドル(2012年6月30日現在)及び80億ドル(2011年12月31日現在)、米国向け証券担保融資証拠金貸付を257億ドル(2012年6月30日現在)及び236億
ドル(2011年12月31日現在)、学生ローンを54億ドル(2012年6月30日現在)及び60億ドル(2011年12月31日現在)、米国外向け消費者ローンを78億ド
ル(2012年6月30日現在)及び76億ドル(2011年12月31日現在)並びにその他の消費者ローンを13億ドル(2012年6月30日現在)及び15億ドル(2011年
12月31日現在)含む。
(4) 残高は、消費者金融ローンを15億ドル(2012年6月30日現在)及び17億ドル(2011年12月31日現在)、その他の米国外向け消費者ローンを908百万ドル
(2012年6月30日現在)及び929百万ドル(2011年12月31日現在)並びに消費者当座貸越を127百万ドル(2012年6月30日現在)及び103百万ドル(2011
年12月31日現在)含む。
(5) 公正価値オプションに基づき会計処理された消費者ローンは、住宅モーゲージ・ローンを172百万ドル(2012年6月30日現在)及び906百万ドル(2011
年12月31日現在)並びに非継続不動産ローンを10億ドル(2012年6月30日現在)及び13億ドル(2011年12月31日現在)含む。公正価値オプションにつ
いての詳細は、後述の「消費者ポートフォリオの信用リスク管理」中の「公正価値オプションに基づき会計処理された消費者ローン」及び連結財
務書類注16「公正価値オプション」を参照のこと。
n/a(not applicable)=該当なし。
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四半期報告書
表28は、90日以上延滞で利息を計上中の消費者ローン及び消費者不履行貸出金を示している。不履行貸出金は、
延滞している消費者向けクレジットカード債権、消費者向け非不動産担保付ローン及び消費者向け無担保ローン
を含まない。それは、これらのローンが通常、180日の延滞になった月の終わりまでに貸倒償却されるためである。
FHAによる保険付ローン又はFNMA及びFHLMCとの個別保険付長期スタンドバイ契約(完全保険付ローン・ポート
フォリオ)により保証される延滞している不動産担保付消費者ローンは、その元本返済が保険により付保されてい
るため、「不履行」としてではなく、「利息を計上中」として計上されている。90日以上延滞で利息を計上中の完
全保険付ローンは、当社のサービシング契約に基づく当社による延滞しているFHAによるローンの取得に主として
関連している。さらに、不履行貸出金及び90日以上延滞で利息を計上中のローン残高には、顧客が契約上延滞して
いたとしても、カントリーワイドから取得した信用減損ローン・ポートフォリオ又は公正価値オプションに基づ
き会計処理されたローンを含まない。FHAによるローンについての詳細は、前述の「オフバランスシートの調整及
び契約債務」中の「サービシング関連事項及び抵当権実行プロセス」を参照のこと。
表28
消費者の信用の質
90日以上延滞で利息を計上中
(単位:百万ドル)
住宅モーゲージ(2)
2012年
6月30日現在
$
22,287
不履行
2011年
12月31日現在
$
21,164
2012年
6月30日現在(1)
$
14,621
2011年
12月31日現在
$
15,970
ホーム・エクイティ
-
-
4,207
2,453
非継続不動産
-
-
257
290
1,594
2,070
n/a
n/a
米国外向けクレジットカード
253
342
n/a
n/a
直接/間接消費者
627
746
35
40
2
2
1
米国向けクレジットカード
その他の消費者
合計(3)
$
24,763
$
24,324
$
19,121
15
$
18,768
消費者ローンの消費者ローン残高に対する
比率(3)
4.31%
4.01%
3.33%
3.09%
消費者ローンのカントリーワイドから取得した
信用減損ローン・ポートフォリオ及び完全
保険付ローン・ポートフォリオを除くローン
残高に対する比率(3)
0.55
0.66
4.25
3.90
(1) 不履行ホーム・エクイティ・ローンは、規制当局間指針に従い、90日未満の延滞である後順位の抵当ローンで、90日以上延滞している先順位の抵当
ローンを有するローンを18億ドル含む。詳細は、前述の「消費者ポートフォリオの信用リスク管理」を参照のこと。
(2) 90日以上延滞で利息を計上中の残高は、完全保険付ローンである。当該残高は、元本は保証されているが、FHAにより利息を削減され、現在は利息を計
上していないローンを181億ドル(2012年6月30日現在)及び170億ドル(2011年12月31日現在)並びに利息を計上中のローンを42億ドル(2012年6月
30日現在)及び42億ドル(2011年12月31日現在)含む。
(3) 残高は、公正価値オプションに基づき会計処理された消費者ローンを含まない。公正価値オプションに基づき会計処理された433百万ドル(2012年6
月30日現在)及び713百万ドル(2011年12月31日現在)のローンが90日以上延滞で利息を計上していなかった。
n/a(not applicable)=該当なし。
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表29は、2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間並びに2011年6月30日に終了した
3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間における、消費者ローン及びリース金融についての純貸倒償却額及び関連
比率を示す。
表29
消費者純貸倒償却額及び関連比率
純貸倒償却額
6月30日に終了した
3ヶ月間
(単位:百万ドル)
住宅モーゲージ
ホーム・エクイティ
非継続不動産
2012年
$
734
6月30日に終了した
6ヶ月間
2011年
$
892
1,104
純貸倒償却率(1)
2012年
$
1,263
1,632
1,849
$
6月30日に終了した
3ヶ月間
6月30日に終了した
6ヶ月間
2011年
2012年
2011年
2,009
1.16%
1.67%
2012年
1.28%
2011年
1.54%
2,442
3.00
3.84
3.06
3.68
16
26
32
46
0.65
0.84
0.62
0.73
1,244
1,931
2,575
4,205
5.27
7.29
5.36
7.85
米国外向けクレジットカード
135
429
338
831
3.97
6.31
4.89
6.11
直接/間接消費者
181
366
407
891
0.86
1.64
0.95
2.00
49
43
105
83
7.71
6.44
8.15
6.19
6,938
$ 10,507
2.25
3.27
2.37
3.32
米国向けクレジットカード
その他の消費者
合計
$ 3,251
$
5,162
$
(1) 純貸倒償却率は、年換算純貸倒償却額を、公正価値オプションに基づき会計処理されたローンを除く平均貸出金残高で除して算出する。
カントリーワイドから取得した信用減損ローン・ポートフォリオ及び完全保険付ローン・ポートフォリオを除
く純貸倒償却率は、住宅モーゲージが1.94%(2012年6月30日に終了した3ヶ月間)及び2.13%(2012年6月30日に
終了した6ヶ月間)、ホーム・エクイティが3.32%(2012年6月30日に終了した3ヶ月間)及び3.39%(2012年6月
30日に終了した6ヶ月間)、非継続不動産が5.85%(2012年6月30日に終了した3ヶ月間)及び5.54%(2012年6月
30日に終了した6ヶ月間)であり、消費者ポートフォリオ合計が2.86%(2012年6月30日に終了した3ヶ月間)及び
3.00%(2012年6月30日に終了した6ヶ月間)であった。カントリーワイドから取得した信用減損ローン・ポート
フォリオ及び完全保険付ローン・ポートフォリオを除く純貸倒償却率は、住宅モーゲージが2.58%(2011年6月30
日に終了した3ヶ月間)及び2.33%(2011年6月30日に終了した6ヶ月間)、ホーム・エクイティが4.24%(2011年
6月30日に終了した3ヶ月間)及び4.05%(2011年6月30日に終了した6ヶ月間)、非継続不動産が8.09%(2011年
6月30日に終了した3ヶ月間)及び6.78%(2011年6月30日に終了した6ヶ月間)であり、消費者ポートフォリオ合
計が4.00%(2011年6月30日に終了した3ヶ月間)及び4.04%(2011年6月30日に終了した6ヶ月間)であった。
2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間並びに2011年6月30日に終了した3ヶ月間及び
同日に終了した6ヶ月間において、カントリーワイドから取得した信用減損ローン・ポートフォリオ及び完全保
険付ローン・ポートフォリオによって影響を受けた商品種別はこれらのみである。
表30は、住宅ローン・ポートフォリオの残高、不履行残高及び純貸倒償却額を、コア・ポートフォリオ及びレガ
シー・アセッツ・アンド・サービシング・ポートフォリオ別に示している。CRES内におけるレガシー・アセッツ
・アンド・サービシングについての詳細は、前述のCRES事業セグメント及び当社の2011年度有価証券報告書の
「第一部 第3 1 業績等の概要」中の「消費者ポートフォリオの信用リスク管理」を参照のこと。
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表30
住宅ローン・ポートフォリオ
残高
不履行
純貸倒償却額
6月30日に終了した
3ヶ月間
6月30日に終了した
6ヶ月間
2012年
2012年
2012年
6月30日
現在
2011年
12月31日
現在
2012年
6月30日
現在(1)
2011年
12月31日
現在
$ 173,716
$ 178,337
$ 2,767
$ 2,414
64,106
67,055
1,063
439
171
100
355
148
237,822
245,392
3,830
2,853
313
134
640
205
住宅モーゲージ(2)
78,919
83,953
11,854
13,556
592
1,070
1,347
1,952
ホーム・エクイティ
53,905
57,644
3,144
2,014
721
1,163
1,494
2,294
非継続不動産(2)
10,059
11,095
257
290
16
26
32
46
142,883
152,692
15,255
15,860
1,329
2,259
2,873
4,292
住宅モーゲージ
252,635
262,290
14,621
15,970
734
1,104
1,632
2,009
ホーム・エクイティ
118,011
124,699
4,207
2,453
892
1,263
1,849
2,442
10,059
11,095
257
290
16
26
32
46
$ 380,705
$ 398,084
$ 19,085
$ 18,713
$ 1,642
$ 2,393
$ 3,513
$ 4,497
(単位:百万ドル)
2011年
2011年
コア・ポートフォリオ
住宅モーゲージ
ホーム・エクイティ
コア・ポートフォリオ合計
$
142
$
34
$
285
$
57
レガシー・アセッツ・アンド・
サービシング・ポートフォリオ
レガシー・アセッツ・アンド・
サービシング・ポートフォリオ合計
住宅ローン・ポートフォリオ
非継続不動産
住宅ローン・ポートフォリオ合計
(1) コア・ポートフォリオ及びレガシー・アセッツ・アンド・サービシング・ポートフォリオ中の不履行ホーム・エクイティ・ローンは、規制当局間
指針に従い、90日未満の延滞である後順位の抵当ローンで、90日以上延滞している先順位の抵当ローンを有するローンを517百万ドル及び12億ドル
含む。詳細は、前述の「消費者ポートフォリオの信用リスク管理」を参照のこと。
(2) 残高は、住宅モーゲージ・ローン172百万ドル(2012年6月30日現在)及び906百万ドル(2011年12月31日現在)並びに非継続不動産ローン10億ドル
(2012年6月30日現在)及び13億ドル(2011年12月31日現在)の公正価値オプションに基づき会計処理された消費者ローンを含まない。公正価値オプ
ションについての詳細は、後述の「消費者ポートフォリオの信用リスク管理」中の「公正価値オプションに基づき会計処理された消費者ローン」
及び連結財務書類注16「公正価値オプション」を参照のこと。
当社は、カントリーワイドから取得した信用減損ローン・ポートフォリオ、完全保険付ローン・ポートフォリオ
及び公正価値オプションに基づき会計処理されたローンの影響を除くために調整された情報の表示は、より一層、
事業の継続的な業務及び信用の質を表すものであると考える。その結果、後述の住宅モーゲージ・ポートフォリ
オ、ホーム・エクイティ・ポートフォリオ及び非継続不動産ポートフォリオの記述において、当社は、一定の信用
の質に関する統計値に関し、カントリーワイドから取得した信用減損ローン・ポートフォリオ、完全保険付ローン
・ポートフォリオ及び公正価値オプションに基づき会計処理されたローンの影響を除外した情報を提供してい
る。当社は後述の「カントリーワイドから取得した信用減損ローン・ポートフォリオ」で、カントリーワイドから
取得した信用減損ローン・ポートフォリオについての情報を別途開示している。
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四半期報告書
住宅モーゲージ
住宅モーゲージ・ポートフォリオ(消費者信用ポートフォリオの検討及び関連する表のために、カントリーワイ
ドから取得した非継続不動産ポートフォリオを除く。)は、2012年6月30日現在の消費者ローンでは44%と、当社の
消費者ローン・ポートフォリオの最大部分を占める。住宅モーゲージ・ポートフォリオの約15%は、GWIM内にあ
り、当社のウェルス・マネジメントの顧客の住宅購入及び借換え需要に対応するためにオリジネートされた住宅
モーゲージを表す。ポートフォリオの残りの部分は、主としてその他の事業に含まれ、オリジネートされたローン、
当社のALM活動全般において使用される購入したローン、当社のGNMAとの間のサービシング契約に基づき買い戻さ
れた延滞FHAローン及び当社の表明保証に関連する買戻しから構成される。
2012年6月30日現在における住宅モーゲージ・ポートフォリオの残高(公正価値オプションに基づき会計処理
されたローン172百万ドルを除く。)は、返済、貸倒償却及び抵当権実行不動産への振替が当社の貸借対照表に留保
された新規のオリジネーション量の減殺分を超過したことにより、2011年12月31日現在から97億ドル減少した。
住宅モーゲージ・ポートフォリオには、2012年6月30日現在937億ドル、2011年12月31日現在939億ドルの完全保
険付ローン残高が含まれる。住宅モーゲージ・ポートフォリオにおけるかかる部分の元本の損失については、当社
はFHAの保険又はFNMA及びFHLMCとの長期スタンドバイ契約のいずれかの適用により保護される。2012年6月30日
現在673億ドル、2011年12月31日現在695億ドルがFHAによる保険付であり、264億ドル及び244億ドルが長期スタン
ドバイ契約の適用により保護された。これらの貸付金はすべて個別に保証されており、このため当社は貸倒引当金
を計上していない。
FHAによる保険付ローンのうち、2012年6月30日現在243億ドル、2011年12月31日現在240億ドルが当社のGNMAと
の間のサービシング契約に基づく延滞FHAローンの買戻しであった。
上述の購入されたFNMA及びFHLMCとの間の長期スタンドバイ契約に加えて、当社は、住宅モーゲージ・ポート
フォリオにおける信用リスクの一部を、連結財務書類注5「貸出金及びリース金融の残高」に記載のシンセ
ティック証券化商品を用いることで軽減している。2012年6月30日現在及び2011年12月31日現在、シンセティック
証券化商品は元本残高206億ドル及び239億ドルの住宅モーゲージ・ローンを参照しており、633百万ドル及び783
百万ドルを上限とする損失補償が付されていた。当社は、損失補償として、かかる商品により、2012年6月30日現在
344百万ドル、2011年12月31日現在359百万ドルの払戻しの受取債権を有していた。当社は、シンセティック証券化
商品が参照していた貸出金に対する貸倒引当金を計上した。住宅モーゲージ・ポートフォリオについて報告され
た純貸倒償却額には、これらの商品により補償可能な利益の金額は含まれていない。シンセティック証券化による
信用プロテクションの利益を得るための調整を行った場合、カントリーワイドから取得した信用減損ローン・
ポートフォリオ及び完全保険付ローン・ポートフォリオを除いた住宅モーゲージの純貸倒償却額の割合は、2012
年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間において、前年同期の両期間の16bpsから9bps及び
8bps減少した。
シンセティック証券化並びにFNMA及びFHLMCとの間の長期スタンドバイ契約により、当社の信用リスクが一部非
関係者に移転された結果、当社の規制上のリスク加重資産は減少した。2012年6月30日現在、これらのプログラム
は、当社のリスク加重資産を83億ドル(2011年12月31日現在は79億ドル)減少させる累積的効果をもたらし、Tier1
自己資本比率を9bps(2011年12月31日現在は8bps)増加させ、普通株等Tier1比率を8bps(2011年12月31日現在
は6bps)増加させた。
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表31は、公正価値オプションに基づき会計処理されたローンを除いた場合の報告ベース、並びにカントリーワイ
ドから取得した信用減損ローン・ポートフォリオ、完全保険付ローン・ポートフォリオ及び公正価値オプション
に基づき会計処理されたローンを除いた場合の住宅モーゲージに関する主要な信用統計値を示している。当社は、
これらのローン・ポートフォリオを除いて調整された数値が住宅モーゲージ・ローン・ポートフォリオにおける
信用リスクをより反映するものであると考えている。従って、下記は、カントリーワイドから取得した信用減損
ローン・ポートフォリオ、完全保険付ローン・ポートフォリオ及び公正価値オプションに基づき会計処理された
ローンを除いた住宅モーゲージ・ポートフォリオに関する記述である。カントリーワイドから取得した信用減損
ローン・ポートフォリオについての詳細は、後述の「カントリーワイドから取得した信用減損ローン・ポート
フォリオ」を参照のこと。
表31
住宅モーゲージ ― 主要な信用統計値
報告ベース(1)
2012年
2011年
6月30日現在
12月31日現在
$ 252,635
$ 262,290
28,702
28,688
22,287
21,164
14,621
15,970
(単位:百万ドル)
残高
30日以上延滞で利息を計上中
90日以上延滞で利息を計上中
不履行貸出金
ポートフォリオの比率
更新後のLTVが90%超100%未満
更新後のLTVが100%超
更新後のFICOスコアが620未満
2006年物及び2007年物(2)
純貸倒償却率(3)
14%
34
21
25
報告ベース
6月30日に終了した
6月30日に終了した
3ヶ月間
6ヶ月間
2012年
2011年
2012年
2011年
1.16%
1.67%
1.28%
1.54%
15%
33
21
27
カントリーワイドから取得した
信用減損ローン及び
完全保険付ローンを除く
2012年
2011年
6月30日現在
12月31日現在
$ 149,322
$ 158,470
3,396
3,950
n/a
n/a
14,621
15,970
11%
25
15
36
11%
26
15
37
カントリーワイドから取得した
信用減損ローン及び完全保険付ローンを除く
6月30日に終了した
6月30日に終了した
3ヶ月間
6ヶ月間
2012年
2011年
2012年
2011年
1.94%
2.58%
2.13%
2.33%
(1) 残高、延滞で利息を計上中、不履行貸出金及びポートフォリオの比率については、公正価値オプションに基づき会計処理されたローンを除く。2012年
6月30日現在、公正価値オプションに基づき会計処理された住宅モーゲージ・ローンは172百万ドル(2011年12月31日現在は906百万ドル)であっ
た。公正価値オプションについての詳細は、後述の「消費者ポートフォリオの信用リスク管理」中の「公正価値オプションに基づき会計処理され
た消費者ローン」及び連結財務書類注16「公正価値オプション」を参照のこと。
(2) これらの年代物のローンは、2012年6月30日現在の不履行住宅モーゲージ・ローンの61%(2011年12月31日現在は63%)を占め、2012年6月30日に終
了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間において、ともに住宅モーゲージの純貸倒償却額の72%(前年同期は73%及び74%)を占めた。
(3) 純貸倒償却率は、年換算純貸倒償却額を、公正価値オプションに基づき会計処理されたローンを除く平均貸出金残高で除して算出する。
n/a (not applicable)=該当なし。
不履行住宅モーゲージ・ローンは、流出分が新規流入分を上回ったことにより2011年12月31日現在から13億ド
ル減少し、延滞傾向の改善に起因して、新規流入は2012年6月30日に終了した6ヶ月間において引続き改善した。
30日以上延滞で利息を計上中のローンは、2011年12月31日現在から554百万ドル減少した。2012年6月30日現在、不
履行住宅モーゲージ・ローンの100億ドル(68%)が180日以上延滞しており、見積売却費用控除後の担保の見積公
正価値に切り下げられている。
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2012年6月30日に終了した3ヶ月間の純貸倒償却額は、前年同期から370百万ドル減少して734百万ドルとなり、
全住宅モーゲージ・ローンの平均の1.94%(前年同期は2.58%)であった。2012年6月30日に終了した6ヶ月間の
純貸倒償却額は、前年同期から377百万ドル減少して16億ドルとなり、全住宅モーゲージ・ローンの平均の2.13%
(前年同期は2.33%)であった。これらの3ヶ月間及び6ヶ月間における純貸倒償却額の減少は、見積売却費用控除
後の担保の見積公正価値に切り下げられた180日以上延滞しているローンに係る評価損の低下及び延滞傾向の改
善に起因する(回収額の減少により一部減殺された。)。純貸倒償却率は、主として新規のオリジネーション量を上
回る返済及び貸倒償却に起因する貸出金残額の減少によりさらに影響を受けた。
一定の特性を有する住宅モーゲージ・ポートフォリオのローンは、他のローンと比べて損失のリスクが高い。こ
れらの特性には、更新後のLTVが高いローン、2006年度及び2007年度の住宅価格のピーク時に組成されたローン、利
息支払ローン並びにカルフォルニア州及びフロリダ州(当社のポートフォリオが集中しており、またこれらの州で
は住宅価格の著しい下落が起きた。)の借り手に対するローンが含まれる。下記の開示は、これらのリスク特性のそ
れぞれを個別に扱っているが、これらの特性は、ローン間で著しく重なっており、これによりポートフォリオの損
失の不均衡な配分が生じている。これらのリスク特性が増大した住宅モーゲージ・ローンは、2012年6月30日現在
の住宅モーゲージ・ポートフォリオ合計の6%(2011年12月31日現在も6%)を占めたが、2012年6月30日に終了
した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間において、住宅モーゲージの純貸倒償却額の20%及び21%(前年同期は
22%及び23%)を占めた。
2012年6月30日現在、更新後のLTVが90%超100%未満の住宅モーゲージ・ローンは、住宅モーゲージ・ポート
フォリオの11%(2011年12月31日現在も11%)を占めた。更新後のLTVが100%超のローンは、2012年6月30日現在、
住宅モーゲージ・ローン・ポートフォリオの25%(2011年12月31日現在は26%)を占めた。2012年6月30日現在、更
新後のLTVが100%超のローンのうち、93%(2011年12月31日現在は92%)が正常であった。更新後のLTVが100%超の
ローンは、当該ローンの帳簿価額が当該ローンを担保する財産の直近の評価額を超えるローンであることを示し
ている。これらのローンの大半は、過去数年の住宅価格の低下を主たる原因として、更新後のLTVが100%を超える。
2012年6月30日現在、更新後のFICOスコアが620未満の借り手に対するローンは、住宅モーゲージ・ポートフォリ
オの15%(2011年12月31日現在も15%)を占めた。
2012年6月30日現在、1,493億ドルの住宅モーゲージ・ローン合計残高(2011年12月31日現在は1,585億ドル)の
うち、表31に示されるとおり、40%(2011年12月31日現在も40%)が利息支払ローンであった。2012年6月30日現在、
償却期間が開始した利息支払住宅モーゲージ・ローンの残高は、138億ドル(23%)であった。償却期間が開始した
住宅モーゲージ・ローンは、住宅モーゲージ・ポートフォリオ全体に比べ、延滞の初期段階及び不履行状況に陥る
割合がより高かった。2012年6月30日現在、償却期間が開始した利息支払住宅モーゲージ・ローンの400百万ドル
(3%)が、30日以上延滞で利息を計上中であったのに対し、住宅モーゲージ・ポートフォリオ全体では、34億ドル
(2%)が30日以上延滞で利息を計上中であった。また、2012年6月30日現在、償却期間が開始した利息支払住宅
モーゲージ・ローンの21億ドル(16%)が不履行貸出金であったのに対し、住宅モーゲージ・ポートフォリオ全体
では146億ドル(10%)が不履行貸出金であった。当社の利息支払住宅モーゲージ・ポートフォリオにおけるローン
には、3年から10年の利息支払期間があり、かかるローンの80%超は2015年以降までは完全償却返済を要求されな
い。
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表32は、住宅モーゲージ・ポートフォリオのローン残高、不履行のローン及び純貸倒償却額を、一部の州への集
中別に表している。カリフォルニア州内のロサンジェルス−ロング・ビーチ−サンタ・アナ大都市統計地域(以下
「MSA」という。)は、2012年6月30日現在、残高の12%(2011年12月31日現在も12%)を占めた。かかるMSAにおける
ローンは、2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間の両期間において、純貸倒償却額の
8%(前年同期では7%及び6%)にしか相当しなかった。
表32
住宅モーゲージの州別集中状況
残高(1)
2012年
6月30日
現在
(単位:百万ドル)
カリフォルニア州
$
50,591
不履行(1)
2011年
12月31日
現在
$
54,203
2012年
6月30日
現在
$
4,962
純貸倒償却額
2011年
12月31日
現在
$
5,606
6月30日に終了した
3ヶ月間
2012年
$
248
6月30日に終了した
6ヶ月間
2011年
$
365
2012年
$
580
2011年
$
673
フロリダ州
11,548
12,338
1,680
1,900
113
186
199
342
ニューヨーク州
11,218
11,539
822
838
20
37
40
56
7,113
7,525
407
425
10
14
28
26
テキサス州
バージニア州
その他米国/米国外
住宅モーゲージ・ローン(2)
5,335
5,709
382
399
12
23
28
37
63,517
67,156
6,368
6,802
331
479
757
875
734
$ 1,104
$ 1,632
$ 2,009
$ 149,322
$ 158,470
完全保険付ローン・ポートフォリオ
93,710
93,854
カントリーワイドから取得した
信用減損住宅モーゲージ・ローン・
ポートフォリオ
9,603
9,966
$ 252,635
$ 262,290
住宅モーゲージ・ローン・
ポートフォリオ合計
$
14,621
$
15,970
$
(1) 残高及び不履行の金額は、公正価値オプションに基づき会計処理されたローンを含まない。2012年6月30日現在、公正価値オプションに基づき会計
処理された住宅モーゲージ・ローンは172百万ドル(2011年12月31日現在は906百万ドル)であった。公正価値オプションについての詳細は、後述の
「消費者ポートフォリオの信用リスク管理」中の「公正価値オプションに基づき会計処理された消費者ローン」及び連結財務書類注16「公正価
値オプション」を参照のこと。
(2) カントリーワイドから取得した信用減損住宅モーゲージ・ローン・ポートフォリオ及び完全保険付ローン・ポートフォリオを除いた額である。
地域社会再投資法(以下「CRA」という。)は、銀行が地域社会、特に中低所得者が居住する地域における住宅その
他の目的のための信用ニーズに応じるよう奨励している。2012年6月30日現在、当社のCRAポートフォリオは119億
ドル(2011年12月31日現在は125億ドル)であり、住宅モーゲージ・ローン残高の8%(2011年12月31日現在も8%)
であった。CRAポートフォリオは、2012年6月30日現在、不履行貸出金を23億ドル(2011年12月31日現在は25億ドル)
含み、不履行住宅モーゲージ・ローン合計の16%(2011年12月31日現在は15%)を占めた。2012年6月30日及び2011
年6月30日に終了した3ヶ月間において、CRAポートフォリオに関連する純貸倒償却額は、134百万ドル及び204百
万ドルであり、住宅モーゲージ・ポートフォリオの純貸倒償却額合計の18%及び19%を占めた。2012年6月30日及
び2011年6月30日に終了した6ヶ月間において、CRAポートフォリオに関連する純貸倒償却額は、320百万ドル及び
412百万ドルであり、住宅モーゲージ・ポートフォリオの純貸倒償却額合計の20%及び21%を占めた。
当社の住宅モーゲージ・ポートフォリオに係る表明保証については、前述の「オフバランスシートの調整及び
契約債務」中の「表明保証」及び連結財務書類注8「表明保証及び会社保証」を参照のこと。
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ホーム・エクイティ
ホーム・エクイティ・ポートフォリオは、消費者ポートフォリオの21%を占め、HELOC、ホーム・エクイティ・
ローン及びリバース・モーゲージから構成される。2012年6月30日現在、当社のHELOCポートフォリオ残高は、981
億ドル(ホーム・エクイティ・ポートフォリオの83%)であった。HELOCは、一般に当初融資期間が10年であるが、
ポートフォリオの約13%は融資期間が5年でその後5年間更新することができる。当初融資期間中、借り手は、
ローンの金利のみを毎月支払う。当初融資期間の終了後、当該ローンは概して15年の償却ローンに転換される。
2012年6月30日現在、当社のホーム・エクイティ・ローン・ポートフォリオ残高は、186億ドル(ホーム・エクイ
ティ・ポートフォリオ合計の16%)であった。ホーム・エクイティ・ローンのほとんどすべてが償却返済期間10年
から30年の固定金利ローンであり、かかるローンの約50%は償却返済期間が25年から30年である。
2012年6月30日現在、当社のリバース・モーゲージ・ポートフォリオ残高は、13億ドル(ホーム・エクイティ・
ポートフォリオ全体の1%)であった。2011年度において、当社は、リバース・モーゲージ組成業務から撤退した。
2012年6月30日現在、ホーム・エクイティ・ポートフォリオの約88%がCRESに含まれており、残りの多くは、
GWIMに含まれていた。2012年6月30日現在のホーム・エクイティ・ポートフォリオ残高は、主として返済及び貸倒
償却が新規のオリジネーション量及び既存事業における融資実行を上回ったことにより2011年12月31日現在から
67億ドル減少した。2012年6月30日現在及び2011年12月31日現在のホーム・エクイティ・ローン・ポートフォリ
オ合計のうち、229億ドル(19%)及び245億ドル(20%)は、第1順位抵当に設定されていた(2012年6月30日現在及
び2011年12月31日現在、カントリーワイドから取得した信用減損ホーム・エクイティ・ポートフォリオを除いた
場合はそれぞれ21%及び22%)。2012年6月30日現在、第2順位抵当又はより後順位の抵当に設定されかつ当社が
第1順位抵当ローンも有するホーム・エクイティ・ポートフォリオの残高は、カントリーワイドから取得した信
用減損ローン・ポートフォリオを除いた場合の当社のホーム・エクイティ・ポートフォリオ合計のうち、339億ド
ル(32%)であった。
2012年6月30日現在のHELOC未使用分は649億ドル(2011年12月31日現在は675億ドル)であった。かかる減少は、
主として顧客が口座解約を選択したこと、及び劣化口座に係る与信枠管理イニシアチブに起因し、これらが新規設
定分を上回った。HELOCの利用率は、2012年6月30日現在は60%(2011年12月31日現在は61%)であった。
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表33は、報告ベース及び取得した信用減損ローン・ポートフォリオを除いた一定のホーム・エクイティ・ポー
トフォリオに係る主要な信用統計値を示している。当社は、カントリーワイドから取得した信用減損ローン・ポー
トフォリオの影響を除くために調整された情報の表示は、かかるポートフォリオにおける信用リスクをより示し
ていると考える。
表33
ホーム・エクイティ ― 主要な信用統計値
カントリーワイドから取得した
信用減損ローンを除く
報告ベース
(単位:百万ドル)
2012年
6月30日現在
残高
2011年
12月31日現在
2012年
6月30日現在
2011年
12月31日現在
$ 118,011
$ 124,699
$ 106,372
$ 112,721
30日以上延滞で利息を計上中(1)
1,217
1,658
1,217
1,658
不履行貸出金(1)
4,207
2,453
4,207
2,453
ポートフォリオの比率
更新後の合算LTVが90%超100%未満
11%
10%
11%
11%
更新後の合算LTVが100%超
39
36
35
32
9
10
9
9
49
50
46
46
更新後のFICOスコアが620未満(2)
2006年物及び2007年物(3)
純貸倒償却率(4)
報告ベース
6月30日に終了した
6月30日に終了した
3ヶ月間
6ヶ月間
2012年
2011年
2012年
2011年
3.00%
3.84%
3.06%
3.68%
カントリーワイドから取得した信用減損ローンを除く
6月30日に終了した
6月30日に終了した
3ヶ月間
6ヶ月間
2012年
2011年
2012年
2011年
3.32%
4.24%
3.39%
4.05%
(1) 当社がサービシングを行った第1順位抵当ローンが、30日以上延滞で利息を計上中のローンに399百万ドル(2012年6月30日現在)及び609百万ドル
(2011年12月31日現在)、不履行貸出金に12億ドル(2012年6月30日現在)及び703百万ドル(2011年12月31日現在)含まれている。
(2) 2012年度第1四半期以降、ホーム・エクイティのFICOスコア測定基準には更新されたスコアリング・モデルが反映されている。過去の期間の数値は
これらの更新を反映させるために調整されている。
(3) これらの年代物のローンは、更新後の合算LTVの比率がより高く、2012年6月30日現在及び2011年12月31日現在ともに不履行のホーム・エクイティ
・ローンの54%を占め、2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間において、ともに純貸倒償却額の64%(前年同期は65%及
び66%)を占めた。
(4) 純貸倒償却率は、年換算純貸倒償却額を平均貸出金残高で除して算出する。
以下の記述は、カントリーワイドから取得した信用減損ローン・ポートフォリオを除いたホーム・エクイティ
・ポートフォリオを示している。
2012年6月30日現在、ホーム・エクイティ・ポートフォリオの不履行残高は、主として規制当局間指針に基づく
90日以上延滞している先順位の抵当ローンを有する90日未満の延滞である後順位の抵当ローンの不履行分類への
再組替に起因し、2011年12月31日現在から18億ドル増加した。かかる変更による影響を除き、不履行ローンは、2011
年12月31日現在からほぼ横ばいであった。2012年6月30日現在、30日以上延滞で利息を計上中のローン残高は、主
として規制当局間指針に基づく後順位の抵当のホーム・エクイティ・ローンの不履行分類への再組替に起因し、
441百万ドル減少した。かかる再組替による影響を除き、30日以上延滞で利息を計上中のローン残高は、177百万ド
ル減少した。2012年6月30日現在、不履行のホーム・エクイティ・ポートフォリオのうち12億ドル(28%)が180日
以上延滞であり、見積売却費用控除後の担保の見積公正価値に切り下げられた。規制当局間指針の結果による変更
についての詳細は、前述の「消費者ポートフォリオの信用リスク管理」を参照のこと。
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場合によっては、当社が保有する後順位の抵当のホーム・エクイティ残高は正常だが、対象となっている第1順
位抵当が不履行であることがある。当社が第1順位抵当ローンのサービシングを行っているホーム・エクイティ
・ポートフォリオの残高については、当社は第1順位抵当ローンの延滞の有無を把握することができる。第三者が
サービシングを行う第1順位抵当ローンについては、当社は、信用調査所のデータを用いて当該第1順位抵当の延
滞状況を見積る。当社が利用する信用調査所のデータベースに、モーゲージについて不動産の所在地情報が含まれ
ていないため、延滞している第1順位モーゲージに関する報告が、当社が後順位の抵当ローンを保有する同じ不動
産に関係があるか否か、断定することはできない。2012年6月30日現在、当社は、延滞していない後順位の抵当ロー
ンのうち28億ドル及び30日から89日延滞している後順位の抵当ローンのうち632百万ドルが、延滞している第1順
位抵当ローンの後にあると見積っている。かかる金額合計のうち、14億ドルについては当社が第1順位抵当ローン
のサービシングを行っており、残りの21億ドルについては第三者がサービシングを行っている。0日から89日延滞
している後順位の抵当ローン35億ドルのうち、信用調査所のデータ及び当社の内部サービシングデータに基づき、
約18億ドルが90日以上延滞している第1順位抵当ローンを有していると当社は見積っている。
2012年6月30日に終了した3ヶ月間において、純貸倒償却額は371百万ドル減少して892百万ドル(前年同期は13
億ドル)となり、ホーム・エクイティ・ポートフォリオの平均残高合計の3.32%(前年同期は4.24%)であった。
2012年6月30日に終了した6ヶ月間において、純貸倒償却額は593百万ドル減少して18億ドル(前年同期は24億ド
ル)となり、ホーム・エクイティ・ポートフォリオの平均残高合計の3.39%(前年同期は4.05%)であった。これら
の3ヶ月間及び6ヶ月間における純貸倒償却額の減少は、主として米国経済の回復に一部起因した良好なポート
フォリオ動向によるものであった。純貸倒償却率はまた、主として新規のオリジネーション量及び既存枠における
融資実行を上回る返済及び貸倒償却に起因するローン残高の減少による影響を受けた。
更新後の合算ローン・トゥ・バリュー(以下「CLTV」という。)が高いローン、2006年度及び2007年度の住宅価格
のピーク時に組成されたローン、並びに住宅価格の最も著しい下落に直面した地理的地域におけるローンを含め、
貸倒損失の増加を助長したホーム・エクイティ・ポートフォリオのローン残高には、一定の特性がある。住宅価格
が下落し、多くのホーム・エクイティ残高は、第2順位抵当が設定されているため第1順位抵当考慮後では担保価
値が大幅に減じられたか、場合によっては全くなくなった。本セクションにおける開示は、これらのリスク特性の
それぞれを個別に扱っているが、これらの特性は、残高間で著しく重なっており、これによりポートフォリオの損
失の不均衡な配分が生じている。2012年6月30日現在、これらの増加したリスク特性をすべて有するホーム・エク
イティ・ポートフォリオ残高は、ホーム・エクイティ・ポートフォリオ合計の10%(2011年12月31日現在も10%)
を占めたが、2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間におけるホーム・エクイティの純
貸倒償却額の22%及び24%(前年同期は29%及び28%)を占めた。
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2012年6月30日現在、更新後のCLTVが90%超100%未満のホーム・エクイティ・ポートフォリオ残高は、ホーム
・エクイティ・ポートフォリオの11%(2011年12月31日現在も11%)を占めた。2012年6月30日現在、更新後のCLTV
が100%超の残高は、ホーム・エクイティ・ポートフォリオの35%(2011年12月31日現在は32%)を占めた。更新後
のCLTVが100%超のホーム・エクイティ・ポートフォリオ残高は、合算ローンの帳簿価額及び利用可能な与信枠が
当該ローンを担保する財産の直近の評価額に等しいか又はこれを超えるローンを反映している。資産価値によっ
ては、第1順位抵当を超える担保が第2順位抵当の損失を軽減する可能性がある。過去数年にわたる住宅価格の低
下により、CLTVの比率が上昇した。2012年6月30日現在、更新後のCLTVが100%超の残高のうち、顧客の95%が延滞
していなかった。2012年6月30日現在、更新後のCLTVが100%超の延滞していない第2順位抵当ローンについては、
同一の裏付担保に係る第1順位抵当ローンの92%も延滞していなかった。更新後のFICOスコアが620未満の借り手
へのホーム・エクイティ・ポートフォリオ残高は、2012年6月30日現在、ホーム・エクイティ・ポートフォリオの
9%(2011年12月31日現在も9%)を占めた。
2012年6月30日現在、ホーム・エクイティ・ポートフォリオ残高合計1,064億ドルのうち、79%(2011年12月31日
現在は1,127億ドルのうち78%)が利息支払ローンで、そのほとんどすべてがHELOCであった。2012年6月30日現在、
償却期間が開始したこれらのHELOCの残高は21億ドルで、HELOC合計の2%であった。償却期間が開始したHELOCは、
HELOCのポートフォリオ全体と比較して、延滞の初期段階及び不履行状況に陥る割合が高い。2012年6月30日現在、
償却期間が開始したHELOCの残高の70百万ドル(3%)は、30日以上延滞で利息を計上中のローンであったのに対
し、HELOCのポートフォリオ全体のうち、11億ドル(1%)が30日以上延滞で利息を計上中のローン残高であった。ま
た、2012年6月30日現在、償却期間が開始したHELOCの残高の126百万ドル(6%)は不履行貸出金であったのに対
し、HELOCのポートフォリオ全体のうち、残高の37億ドル(4%)が不履行貸出金であった。当社のHELOCのポート
フォリオのローンは、一般に当初融資期間が10年であり、かかるローンの85%超は2015年以降までは完全償却返済
を要求されない。
当社は、当社のホーム・エクイティの顧客のうちホーム・エクイティ・ローン及び与信枠につき最低支払額の
みを支払っている顧客数を積極的には把握していないが、当社がサービシングを行っているもので、かつ未だリボ
ルビング期間中である(すなわち、顧客が与信枠を利用しかつ返済することができるが、通常、金利のみを毎月支払
う。)HELOCのポートフォリオを見直す際に、かかる情報の一部を推測することができる。2012年6月30日に終了し
た3ヶ月間において、これらの顧客のうち、約63%がHELOCの元本を返済していなかった。
表34は、ホーム・エクイティ・ポートフォリオの残高、不履行残高及び純貸倒償却額を、一部の州への集中別に
表している。ニューヨーク地区では、ニューヨーク北部/ニュージャージー州 ― ロングアイランドMSAが2012年
6月30日現在のホーム・エクイティ・ポートフォリオ残高の11%(2011年12月31日現在も11%)を占めた。かかる
MSAが2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間において純貸倒償却額に占めた割合は、
7%及び8%(前年同期は両期間ともに7%)であった。カリフォルニア州内のロサンジェルス ― ロング・ビー
チ ― サンタ・アナMSAは、2012年6月30日現在のホーム・エクイティ・ポートフォリオ残高の11%(2011年12月
31日現在は12%)を占めた。かかるMSAが2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間におい
て純貸倒償却額に占めた割合は、9%及び11%(前年同期は11%及び10%)であった。
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当社のホーム・エクイティ・ポートフォリオに係る表明保証については、前述の「オフバランスシートの調整
及び契約債務」中の「表明保証」及び連結財務書類注8「表明保証及び会社保証」を参照のこと。
表34
ホーム・エクイティの州別集中状況
残高
2012年
6月30日
現在
(単位:百万ドル)
カリフォルニア州
フロリダ州
不履行
$
30,669
2011年
12月31日
現在
$
32,398
2012年
6月30日
現在(1)
$
1,147
純貸倒償却額
2011年
12月31日
現在
$
627
6月30日に終了した
3ヶ月間
6月30日に終了した
6ヶ月間
2012年
2012年
$
263
2011年
$
409
$
579
2011年
$
777
12,705
13,450
746
411
123
247
287
ニュージャージー州
7,152
7,483
300
175
34
48
77
90
ニューヨーク州
7,082
7,423
393
242
47
57
95
110
マサチューセッツ州
4,664
4,919
122
67
21
22
35
42
その他米国/米国外
44,100
47,048
$ 106,372
$ 112,721
カントリーワイドから取得した
信用減損ホーム・エクイティ・
ポートフォリオ
11,639
11,978
ホーム・エクイティ・ローン・
ポートフォリオ合計
$ 118,011
$ 124,699
1,499
$
4,207
931
$
2,453
$
486
404
480
776
937
892
$ 1,263
$ 1,849
$ 2,442
ホーム・エクイティ・ローン(2)
(1) 不履行ホーム・エクイティ・ローンは、規制当局間指針に従い90日未満の延滞である後順位の抵当ローンで、90日以上延滞している先順位の抵当
ローンを有するローンを18億ドル含む。詳細は、前述の「消費者ポートフォリオの信用リスク管理」を参照のこと。
(2) カントリーワイドから取得した信用減損ホーム・エクイティ・ポートフォリオを除いた額である。
非継続不動産
2012年6月30日現在で合計101億ドルの非継続不動産ポートフォリオ(公正価値オプションに基づき会計処理さ
れた貸出金10億ドルを除く。)は、カントリーワイドの買収によって取得したペイ・オプション及びサブプライム
・ローンからなる。買収時に、非継続不動産ポートフォリオの大部分は信用が減損しているとみなされ、公正価値
に切り下げられた。2012年6月30日現在のカントリーワイドから取得した信用減損ローン・ポートフォリオは、非
継続不動産ポートフォリオ合計のうち89億ドル(89%)を占めた。かかるポートフォリオはその他の事業に含まれ、
当社の全体的なALM活動の一部として管理されている。非継続不動産ポートフォリオについての詳細は、後述の
「カントリーワイドから取得した信用減損ローン・ポートフォリオ」を参照のこと。
2012年6月30日現在の取得した非信用減損の非継続不動産ポートフォリオは、11億ドルであった。更新後のLTV
及びCLTVが90%超のローンは、かかるポートフォリオの28%を占め、更新後のFICOスコアが620未満のローンは同
ポートフォリオの43%を占めた。2012年6月30日現在のカリフォルニア州内のロサンジェルス−ロング・ビーチ
−サンタ・アナMSAは、非継続不動産ローン残高の16%を占めた。
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
非継続不動産に含まれるペイ・オプション金利変動型モーゲージ・ローン(以下「ARM」という。)には、毎月調
整される金利と、毎年調整される最低支払額(ただし、最低支払額が支払われ、かつ金利の繰延限度に達した場合
は、再設定条項に従う。)がある。毎年の支払額の調整は、最高で7.5%まで変更することができる。契約上のローン
の支払いが、ローン返済に当たり適切であることを確保するために、当初の5年又は10年経過後及びその後は5年
ごとに完全償却のためのローンの返済額が再設定される。これらの支払額の調整は、7.5%の制限を受けることが
なく、また、金利の変更及びローン残高の未払利息の追加によって大幅な調整となる可能性がある。ペイメント・
アドバンテージARMの金利は、当初の5年間は固定である。最低支払額が支払われ、かつ金利の繰延限度に達した場
合、支払額は再設定されることがある。金利の繰延により、ローンの元本残高がローン期間の最初の10年以内に一
定の水準に達した場合、支払いは、金利のみの支払いへと再設定される。その後10年の時点で、完全償却返済が要求
される。
ローンの金利の頻繁な変更と、月々の最低支払額の変更を年間7.5%までに制限する返済額との相違により、
月々の金利全額の支払いに当たり十分ではない支払い(すなわち、ネガティブ・アモチゼーション)を招くことが
ある。ローン残高が所定の限度(当初のローン金額の115%以内)に増加するまで、未払利息がローン残高に加算さ
れる。このとき、残りの契約期間の間にローンを返済するために十分な月々の返済額が新たに設定される。
2012年6月30日現在のペイ・オプション・ローンの未払元本残高は103億ドル(帳簿価額は90億ドル)であり、取
得時に信用が減損しており貸付期間にわたる損失見積に基づき引当計上される82億ドルのローンを含んでいた。
累積したネガティブ・アモチゼーションとなったペイ・オプション・ローンの未払元本残高の合計は、575百万ド
ルのネガティブ・アモチゼーションを含む78億ドルであった。2012年6月30日現在、契約条件に従い支払いを行っ
ている借り手のうち、18%(2011年12月31日現在は22%)がオプションARMで最低支払額のみの返済を選択した。当
社は、主として低金利環境により完全指数連動型金利が多くの借り手にとって手頃になったため、現在借り手の大
多数が計画的な支払いを行っていると考える。当社は取得したネガティブ・アモチゼーション・ローン(カント
リーワイドから取得した信用減損ペイ・オプション・ローン・ポートフォリオを含む。)に関する返済額の再設定
に対するエクスポージャーの評価を継続しており、かかる評価についていくつかの仮定(期限前弁済率及びデフォ
ルト率を含む。)を考慮している。2012年6月30日現在、ペイ・オプション・ポートフォリオにおける支払いの再設
定がなされていないローンのうち、3%が2012年度の残りの期間に再設定され、約21%はその後に再設定されるこ
とが見込まれている。また、約7%は期限前弁済が見込まれ、約69%は再設定前に不履行となることが見込まれて
おり、2012年6月30日現在、そのうちの大部分が大幅に延滞していた。
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
カントリーワイドから取得した信用減損ローン・ポートフォリオ
取得したローンで、オリジネーション以降に信用の質の低下の兆候を示し、取得時に当社が契約上支払義務のあ
る金額を全額回収することができない可能性のあるローンは、会計指針に基づき、取得した信用減損ローンとして
会計処理される。これは、ローンの買い手が初期投資から回収することのできる契約上のキャッシュ・フローと、
予想キャッシュ・フローとの差異が、少なくとも部分的には信用の質に起因した場合の会計処理方法である。取得
日現在の信用の質の低下を示す兆候には、延滞状況、更新後のFICOスコア評価及び更新後のLTVといった統計値を
含むことがある。取得した信用減損ローンは、取得時に公正価値で計上されており、当該適用会計指針は繰越すこ
と又は、当初の会計時において評価性引当金を計上することを禁じている。
表35は、2012年6月30日現在及び2011年12月31日現在の、カントリーワイドから取得した信用減損ローン・ポー
トフォリオにおける、未払元本残高、帳簿価額、関連評価性引当金及び未払元本残高に占める割合としての帳簿価
額純額を示している。
表35
カントリーワイドから取得した信用減損ローン・ポートフォリオ
(単位:百万ドル)
住宅モーゲージ
ホーム・エクイティ
非継続不動産
カントリーワイドから取得した信用減損
ローン・ポートフォリオ合計
住宅モーゲージ
ホーム・エクイティ
非継続不動産
カントリーワイドから取得した信用減損
ローン・ポートフォリオ合計
2012年6月30日現在
未払
元本残高
$
9,691
11,515
10,494
$
31,700
帳簿価額
関連評価性
引当金
帳簿価額
(評価性引当
金控除後)
$
9,603
11,639
8,949
$
1,593
5,335
2,024
$
8,010
6,304
6,925
82.65%
54.75
65.99
$ 30,191
$
8,952
$
21,239
67.00
未払元本残高
に占める割合
(%)
2011年12月31日現在
$
10,426
12,516
11,891
$
9,966
11,978
9,857
$
1,331
5,129
1,999
$
8,635
6,849
7,858
82.82%
54.72
66.08
$
34,833
$ 31,801
$
8,459
$
23,342
67.01
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
2012年6月30日現在の未払元本残高の317億ドルのうち、78億ドルの第1順位抵当及び34億ドルのホーム・エク
イティを含む112億ドルが180日以上延滞であった。180日未満の延滞である205億ドルのうち、未払元本残高合計の
180億ドル(88%)は、契約上の条件においては延滞していなかったが、14億ドル(7%)が延滞の初期段階にあった。
2012年6月30日に終了した3ヶ月間において、当社は、6百万ドルのカントリーワイドから取得した信用減損ロー
ン・ポートフォリオに対する貸倒引当金繰入額を計上し、うち100百万ドルがホーム・エクイティ・ローンであっ
た(住宅モーゲージにおける47百万ドルの正味回収額及び非継続不動産における47百万ドルの正味回収額により
一部減殺された。)。これに対し、2011年6月30日に終了した3ヶ月間の貸倒引当金繰入額は、合計394百万ドルで
あった。2012年6月30日に終了した6ヶ月間において、当社は、493百万ドルのカントリーワイドから取得した信用
減損ローン・ポートフォリオに対する貸倒引当金繰入額を計上し、うち86百万ドルは住宅モーゲージ・ローン、
184百万ドルはホーム・エクイティ・ローン及び223百万ドルは非継続不動産であった。これに対し、2011年6月30
日に終了した6ヶ月間の貸倒引当金繰入額は、合計19億ドルであった。2012年6月30日に終了した6ヶ月間におけ
る貸倒引当金繰入額は、主として2012年度第1四半期における当社の住宅価格見通しの下方修正に起因した。カン
トリーワイドから取得した信用減損ローン・ポートフォリオについての詳細は、連結財務書類注5「貸出金及び
リース金融の残高」を参照のこと。
カントリーワイドから取得した信用減損住宅モーゲージ・ローン・ポートフォリオ、ホーム・エクイティ・
ローン・ポートフォリオ及び非継続不動産ローン・ポートフォリオについての詳細は、以下に記載されている。
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
取得した信用減損住宅モーゲージ・ローン・ポートフォリオ
2012年6月30日現在、カントリーワイドから取得した信用減損住宅モーゲージ・ローン・ポートフォリオは、カ
ントリーワイドから取得した信用減損ローン・ポートフォリオ合計の32%を占めた。2012年6月30日現在、更新後
のFICOスコアが620未満の借り手へのローンは、カントリーワイドから取得した信用減損住宅モーゲージ・ローン
・ポートフォリオの35%を占めた。2012年6月30日現在、更新後のスコアが90%超のLTVローンは、カントリーワイ
ドから取得した信用減損住宅モーゲージ・ローン・ポートフォリオ(パーチェス法による会計処理調整及び関連
評価性引当金控除後)の63%を占め、未払元本残高に基づいた場合は、85%を占めた。取得時にカントリーワイドか
ら取得した信用減損非継続不動産ローンとして当初分類されていたものでその後変更されたローンは、現在はカ
ントリーワイドから取得した信用減損住宅モーゲージ残高に含まれている。表36は、パーチェス法による会計処理
調整控除後及び関連評価性引当金控除前の残高を、一部の州への集中別に表している。
表36
カントリーワイドから取得した信用減損ローン・ポートフォリオ残高 ― 住宅モーゲージの州別集中状況
2012年
6月30日現在
(単位:百万ドル)
カリフォルニア州
$
5,317
2011年
12月31日現在
$
5,535
フロリダ州
724
757
バージニア州
517
532
メリーランド州
252
258
テキサス州
その他米国/米国外
カントリーワイドから取得した信用減損住宅モーゲージ・
ローン・ポートフォリオ合計
$
132/392
123
130
2,670
2,754
9,603
$
9,966
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
取得した信用減損ホーム・エクイティ・ポートフォリオ
2012年6月30日現在、カントリーワイドから取得した信用減損ホーム・エクイティ・ポートフォリオは、カント
リーワイドから取得した信用減損ポートフォリオ合計の38%を占めた。2012年6月30日現在、更新後のFICOスコア
が620未満のローンは、カントリーワイドから取得した信用減損ホーム・エクイティ・ポートフォリオの14%を占
めた。2012年6月30日現在、パーチェス法による会計処理調整及び関連評価性引当金控除後の更新後のスコアが
90%超のCLTVは、カントリーワイドから取得した信用減損ホーム・エクイティ・ポートフォリオの78%を占め、未
払元本残高に基づいた場合は、83%を占めた。表37は、パーチェス法による会計処理調整控除後及び関連評価性引
当金控除前の残高を、一部の州への集中別に表している。
表37
カントリーワイドから取得した信用減損ローン・ポートフォリオ残高 ― ホーム・エクイティの州別集中状況
2012年
6月30日現在
(単位:百万ドル)
カリフォルニア州
$
3,868
2011年
12月31日現在
$
3,999
フロリダ州
706
734
バージニア州
485
496
アリゾナ州
484
501
コロラド州
その他米国/米国外
カントリーワイドから取得した信用減損ホーム・エクイティ・
ポートフォリオ合計
133/392
$
327
337
5,769
5,911
11,639
$
11,978
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
取得した信用減損非継続不動産ローン・ポートフォリオ
2012年6月30日現在、カントリーワイドから取得した信用減損非継続不動産ローン・ポートフォリオは、カント
リーワイドから取得した信用減損ローン・ポートフォリオ合計の30%を占めた。2012年6月30日現在、更新後の
FICOスコアが620未満の借り手に対するローンは、カントリーワイドから取得した信用減損非継続不動産ローン・
ポートフォリオの58%を占めた。2012年6月30日現在、パーチェス法による会計処理調整及び関連評価性引当金控
除後の更新後のスコアが90%超のLTVのローン又は(第2順位抵当の場合は)CLTVは、カントリーワイドから取得し
た信用減損非継続不動産ローン・ポートフォリオの41%を占め、未払元本残高に基づいた場合は87%を占めた。取
得時に非継続不動産ローンとして当初分類された後に変更されたこれらのローンは、現在かかるポートフォリオ
には含まれておらず、カントリーワイドから取得した信用減損住宅モーゲージ・ローン・ポートフォリオに含ま
れているが、取得した信用減損ローンのプールのままである。表38は、パーチェス法による会計処理調整控除後及
び関連評価性引当金控除前の残高を、一部の州への集中別に表している。
表38
カントリーワイドから取得した信用減損ローン・ポートフォリオ残高 ― 非継続不動産の州別集中状況
2012年
6月30日現在
(単位:百万ドル)
カリフォルニア州
$
4,678
2011年
12月31日現在
$
5,262
フロリダ州
875
958
ワシントン州
321
331
バージニア州
251
277
アリゾナ州
214
251
2,610
2,778
その他米国/米国外
カントリーワイドから取得した信用減損非継続不動産
ローン・ポートフォリオ合計
$
134/392
8,949
$
9,857
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
米国向けクレジットカード
米国向けクレジットカード・ポートフォリオは、CBBにて管理される。米国向けクレジットカード・ポートフォ
リオの残高は、リテール取引量の季節的減少及びポートフォリオの売却により、2011年12月31日現在から80億ドル
減少した。2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間における純貸倒償却額は、それぞれ前
年同期から687百万ドル減少して12億ドル及び16億ドル減少して26億ドルとなった。これは、経済環境が改善した
結果として延滞率及び破産件数が改善したこと、よりリスクの高い勘定についての勘定管理、並びに信用力の高い
オリジネーションの影響に起因する。30日以上延滞で利息を計上中の米国向けクレジットカード債権は、米国経済
の改善により、2011年12月31日現在から875百万ドル減少し、90日以上延滞で利息を計上中の債権は、476百万ドル
減少した。表39は、米国内消費者向けクレジットカード・ポートフォリオの一定の主要な信用統計値を表してい
る。
表39
米国向けクレジットカード ― 主要な信用統計値
2012年
6月30日現在
(単位:百万ドル)
残高
$
94,291
2011年
12月31日現在
$
102,291
30日以上延滞で利息を計上中
2,948
3,823
90日以上延滞で利息を計上中
1,594
2,070
6月30日に終了した3ヶ月間
2012年
純貸倒償却額
純貸倒償却率(1)
$
1,244
5.27%
6月30日に終了した6ヶ月間
2011年
$
1,931
2012年
$
7.29%
2,575
5.36%
2011年
$
4,205
7.85%
(1) 純貸倒償却率は、年換算純貸倒償却額を平均貸出金及びリース金融残高で除して算出する。
2012年6月30日現在、米国向けクレジットカードにおける与信枠未実行分は、合計で3,548億ドル(2011年12月31
日現在は3,681億ドル)であった。この133億ドルの減少は、不活動口座の閉鎖及びよりリスクの高い勘定について
の勘定管理イニシアチブに起因する。
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
表40は、米国向けクレジットカード・ポートフォリオの一部の州への集中を表したものである。
表40
米国向けクレジットカードの州別集中状況
90日以上延滞で利息を
計上中
残高
2012年
6月30日
現在
(単位:百万ドル)
カリフォルニア州
$
2011年
12月31日
現在
14,121
$
15,246
2012年
6月30日
現在
$
2011年
12月31日
現在
273
$
352
純貸倒償却額
6月30日に終了した
3ヶ月間
2012年
$
226
6月30日に終了した
6ヶ月間
2011年
$
372
2012年
$
2011年
470
$
822
フロリダ州
7,382
7,999
161
221
138
225
290
496
テキサス州
6,405
6,885
103
131
78
113
160
249
ニューヨーク州
5,680
6,156
99
126
72
107
149
231
ニュージャージー州
3,875
4,183
67
86
49
72
102
157
56,828
61,822
891
1,154
681
1,042
1,404
2,250
94,291
$ 102,291
2,070
$ 1,244
$ 1,931
$ 2,575
$ 4,205
その他米国
米国向けクレジットカード・
ポートフォリオ合計
$
$
1,594
$
米国外向けクレジットカード
その他の事業に計上される米国外向けクレジットカード・ポートフォリオの残高は、オリジネーション量の減
少及び貸倒償却により、2011年12月31日現在から987百万ドル減少した。2011年6月30日に終了した3ヶ月間及び
同日に終了した6ヶ月間と比較して、純貸倒償却額は、主としてカナダの消費者向けクレジットカード・ポート
フォリオの売却及び延滞の改善により、294百万ドル減少して135百万ドル及び493百万ドル減少して338百万ドル
となった。
2012年6月30日現在、米国外向けクレジットカードにおける与信枠未実行分は、合計で361億ドル(2011年12月31
日現在は368億ドル)であった。754百万ドルの減少は主として残高のある口座数の減少に起因する。
表41は米国外向けクレジットカード・ポートフォリオの主要な信用統計値を表している。
表41
米国外向けクレジットカード ― 主要な信用統計値
2012年
6月30日現在
(単位:百万ドル)
残高
$
13,431
2011年
12月31日現在
$
14,418
30日以上延滞で利息を計上中
465
610
90日以上延滞で利息を計上中
253
342
6月30日に終了した3ヶ月間
2012年
純貸倒償却額
純貸倒償却率(1)
$
6月30日に終了した6ヶ月間
2011年
135
$
3.97%
429
6.31%
(1) 純貸倒償却率は、年換算純貸倒償却額を平均貸出金及びリース金融残高で除して算出する。
136/392
2012年
$
2011年
338
4.89%
$
831
6.11%
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
直接/間接消費者
2012年6月30日現在、直接/間接ポートフォリオの約44%がグローバル・バンキング(ディーラー向け金融サー
ビス ― 自動車、船舶、航空機及びRV車を対象としたローン)に含まれており、42%がGWIM(主としてその他の非不
動産担保付及び無担保個人ローン並びに証券担保融資証拠金貸付)に含まれており、8%がCBB(消費者個人ロー
ン)、残りがその他の事業(学生ローン)に含まれていた。
貸出金及びリース金融残高は、ディーラー向け金融サービス・ポートフォリオにおける自動車ローンの売却及
び証券化並びに無担保消費者向け貸付ポートフォリオの残高の減少により、2011年12月31日現在から65億ドル減
少した(証券担保貸付の増加により一部減殺された。)。2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した
6ヶ月間の純貸倒償却額は、185百万ドル減少して181百万ドル及び484百万ドル減少して407百万ドルとなり、直
接/間接ローンの平均残高合計の0.86%及び0.95%(前年同期は1.64%及び2.00%)となった。かかる減少は、主と
して、経済環境の改善による無担保消費者向け貸付ポートフォリオの延滞率、回収率及び破産件数の改善並びに残
高の減少に起因した。
2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間の無担保消費者向け貸付ポートフォリオ中の
純貸倒償却額は、160百万ドル減少して134百万ドル及び401百万ドル減少して291百万ドルとなり、無担保消費者向
け貸付ローンの平均残高合計の8.03%及び8.18%(前年同期は11.27%及び12.55%)に低下した。2012年6月30日
現在、30日以上延滞で利息を計上中の直接/間接ローンは、無担保消費者向け貸付ポートフォリオ及びディーラー
向け金融サービス・ポートフォリオ双方の改善により、2011年12月31日現在の19億ドルから439百万ドル減少して
14億ドルとなった。
表42は、直接/間接消費者ローン・ポートフォリオの一部の州への集中を表したものである。
表42
直接/間接ローンの州別集中状況
90日以上延滞で利息を
計上中
残高
2012年
6月30日
現在
(単位:百万ドル)
カリフォルニア州
$
10,390
2011年
12月31日
現在
$
11,152
2012年
6月30日
現在
$
66
2011年
12月31日
現在
$
81
純貸倒償却額
6月30日に終了した
3ヶ月間
6月30日に終了した
6ヶ月間
2012年
2012年
$
25
2011年
$
54
$
56
2011年
$
136
テキサス州
7,119
7,882
45
54
15
25
33
70
フロリダ州
6,877
7,456
40
55
19
30
44
84
ニューヨーク州
4,898
5,160
33
40
13
22
26
49
ジョージア州
2,533
2,828
32
38
9
14
18
35
51,347
55,235
411
478
100
221
230
517
その他米国/米国外
直接/間接ローン・ポート
フォリオ合計
$
83,164
$
89,713
$
627
137/392
$
746
$
181
$
366
$
407
$
891
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その他の消費者
2012年6月30日現在、その他の消費者ポートフォリオ26億ドル中の約95%が当社が以前に撤退した一定の消費
者金融事業のポートフォリオ及びその他の事業に含まれる米国外消費者向けローン・ポートフォリオに関連して
いた。残りは、主としてCBBに含まれる預金貸越である。
公正価値オプションに基づき会計処理された消費者ローン
2012年6月30日現在、公正価値オプションに基づき会計処理された消費者ローン残高は12億ドルであり、これに
は連結した変動持分事業体(以下「VIE」という。)の、10億ドルの非継続不動産ローン及び172百万ドルの住宅モー
ゲージ・ローンが含まれる。2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間において、当社は
ローン・ポートフォリオの公正価値の変動により3百万ドルの損失及び11百万ドルの利益を計上した。これらは、
2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間における関連する長期債務について計上される
利益及び損失により減殺された。
不履行消費者ローン及び抵当権実行不動産の推移
表43は、2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間並びに2011年6月30日に終了した
3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間における不履行消費者ローン及び抵当権実行不動産の推移を表している。
不履行LHFSは、取得価額又は公正価値のいずれか低い方で計上されるため不履行貸出金には含まれていない。延滞
している消費者向けクレジットカード債権及び一般的に延滞している非不動産担保付消費者ローンは、概して月
末までに貸倒償却され180日延滞の貸出金となるため、不履行貸出金には含まれていない。完全保険付ローン・
ポートフォリオは、元本返済が保証されているため不履行として計上されていない。さらに、カントリーワイドか
ら取得した信用減損ローン・ポートフォリオ又は公正価値オプションに基づき会計処理された貸出金は、不履行
貸出金には含まれない。不履行貸出金についての詳細は、当社の2011年度有価証券報告書の連結財務書類注1「重
要な会計方針の要約」を参照のこと。2012年6月30日に終了した3ヶ月間における不履行貸出金は、603百万ドル
減少した。これは、良好なポートフォリオ動向により、延滞分の不履行貸出金への移行が、前年同期に比べ減少し、
貸倒償却、正常分類への再組替並びに返済及び回収が不履行貸出金への移行を上回ったためである。2012年6月30
日に終了した6ヶ月間における不履行貸出金は、353百万ドル増加した。これは、貸倒償却、正常分類への再組替、返
済及び回収並びに抵当権実行不動産への振替が新規の不履行貸出金を上回ったことにより、規制当局間指針によ
る第1四半期における影響の19億ドルが一部減殺されたことに起因している。規制当局間指針についての詳細は、
前述の「消費者ポートフォリオの信用リスク管理」を参照のこと。
不動産の見積価値(見積売却費用のための見積資産価値控除後)を超過している不動産担保付ローンの残高は、
ローンの返済が全額保証されていない限り、ローンが180日延滞となる月の末日までに貸倒償却される。2012年6
月30日現在、125億ドル(62%)の不履行消費者向け不動産ローン及び抵当権実行不動産が、見積売却費用控除後の
不動産の見積価値に切り下げられ、このうち180日以上延滞の不履行貸出金は114億ドル、抵当権実行不動産は11億
ドルであった。
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2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間における抵当権実行不動産は、清算分が増加
分を上回ったため、697百万ドル及び883百万ドル減少した。取得した信用減損ローンは、取得日現在の公正価値に
切り下げられていることから、不履行貸出金から除外されているが、延滞している取得した信用減損ローンの抵当
権実行により当社が原不動産を取得すると、抵当権実行不動産に含まれる。取得した信用減損ローンに関連する抵
当権実行不動産は、2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間においては187百万ドル及び
224百万ドル減少した。2012年6月30日現在、延滞しているFHAによる保険付ローンの抵当権実行により取得した不
動産のうち、12億ドルは抵当権実行不動産に含まれていない。当社はかかる不動産を、FHAに譲渡するまで当社の貸
借対照表上に保有する。当社はかかる額について、元本及び一定の限度まで抵当権実行手続中に発生した費用並び
に不動産がFHAに譲渡された際にそれまでに発生した利息の弁済を受けるために、当社の不履行ローン及び抵当権
実行不動産の推移から除外する。当社の抵当権実行プロセスの見直しについての詳細は、前述の「オフバランス
シートの調整及び契約債務」中の「サービシング関連事項及び抵当権実行プロセス」を参照のこと。
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条件変更債権
不履行貸出金には、TDRで変更された一部のローンも含まれている。このTDRでは、経済的に困難な状況にある借
り手への経済的譲歩がなされた。これらの譲歩は通常、当社の損失軽減活動に関係し、金利の引下げ、支払期限の延
長、元本の免除、支払猶予又はその他の対応が含まれ得る。一部のTDRは、条件変更の際に不履行に分類され、借り手
の合理的な期間(通常6ヶ月間)にわたり持続した返済実績を考慮した場合にのみ正常分類への再組替が行われる
ことがある。不履行TDR(カントリーワイドから取得した信用減損ローン・ポートフォリオ中の変更された貸出金
を除く。)は表43に含まれている。
表43
不履行消費者ローン及び抵当権実行不動産の推移(1)
6月30日に終了した3ヶ月間
(単位:百万ドル)
不履行貸出金(期首現在残高)
2012年
$
6月30日に終了した6ヶ月間
2011年
19,724
$
20,456
2012年
$
2011年
18,768
$
20,854
不履行貸出金における増加分:
新規不履行貸出金
3,259
3,803
6,567
7,930
n/a
n/a
1,853
n/a
(858)
(792)
(2,011)
(1,571)
正常分類への再組替(3)
(1,271)
(1,311)
(2,184)
(2,651)
貸倒償却(4)
(1,541)
(2,270)
(3,278)
(4,290)
抵当権実行不動産へ振替
(192)
(408)
(594)
不履行貸出金における純増(減)額合計
(603)
(978)
353
規制当局間指針の影響(2)
不履行貸出金における減少分:
返済及び回収
不履行貸出金合計(6月30日現在残高)(5)
抵当権実行不動産(期首現在残高)
(794)
(1,376)
19,121
19,478
19,121
19,478
1,805
1,331
1,991
1,249
190
930
737
1,536
(835)
(416)
(1,484)
(875)
(52)
(48)
(136)
(113)
(697)
466
(883)
抵当権実行不動産における増加分:
新規抵当権実行不動産
抵当権実行不動産における減少分:
売却
評価減
抵当権実行不動産における純増(減)額合計
抵当権実行不動産合計(6月30日現在残高)
不履行消費者ローン及び抵当権実行不動産(6月30日現在残高)
1,108
$
20,229
1,797
$
21,275
不履行消費者ローンの消費者ローン残高に対する比率(6)
3.33%
3.08%
不履行消費者ローン及び抵当権実行不動産の消費者
ローン及び抵当権実行不動産残高に対する比率(6)
3.52
3.35
548
1,108
$
20,229
1,797
$
21,275
(1) 残高は、不履行LHFS606百万ドル(2012年6月30日現在)及び835百万ドル(2011年6月30日現在)、2010年1月1日よりも前に取得した信用減損ポート
フォリオから除外された461百万ドル(2012年6月30日現在)及び465百万ドル(2011年6月30日現在)の利息計上停止TDR、並びに表28及び連結財務
書類注5「貸出金及びリース金融の残高」に示された90日以上延滞で利息を計上中の貸出金を含まない。
(2) 2012年度第1四半期において、規制当局間指針の結果、当社は正常に分類されていたホーム・エクイティ・ローン19億ドルを不履行に組み替えてい
る。
(3) 消費者ローンは、すべての元本及び利息が遅延しておらず、かつ残りの約定元本及び利息の完全な返済が見込まれたとき、又は貸出金が十分に保証
され回収の過程にあるとされたときに正常分類へ再組替されることがある。
(4) 当社方針では、消費者向けクレジットカード及び不動産により担保が付されていない消費者ローンは、不履行に分類されない。従って、これらローン
に係る貸倒償却額は不履行の推移に影響を与えないため、本表には含まれない。
(5) 2012年6月30日現在、不履行貸出金の60%は180日以上延滞しており、貸倒償却により未払元本残高の62%に減じられている。
(6) 消費者ローン残高は、公正価値オプションに基づき会計処理された貸出金を含まない。
n/a(not applicable)=該当なし。
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当社方針では、抵当権実行不動産の価値の減損は、ローンの抵当権実行不動産への振替後最初の90日間は貸出金
及びリース金融に係る貸倒損失引当金の減少として計上する。その後は、一切の価値の増減は利息外費用として計
上する。表43に含まれる新規抵当権実行不動産は、2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月
間における振替後最初の90日間で計上された貸倒償却額60百万ドル及び201百万ドル(前年同期は99百万ドル及び
160百万ドル)を控除後の額である。
当社は、連邦金融機関検査協議会(以下「FFIEC」という。)ガイドラインに従う一方で、クレジットカード及びそ
の他の消費者ローンの変更を通じて、経済的に困難な状況にある顧客に対処する。実質上すべてのクレジットカー
ド及びその他の消費者ローンの変更は、カード保有者の勘定に係る金利の引下げ及び60ヶ月を超えない定額支払
計画の顧客への適用を含んでおり、これらは双方ともTDRとみなされる(再交渉されたTDRポートフォリオ)。当社
は、主として顧客との直接的な対応を活用した内部の再交渉プログラムを通じて変更を行うが、外部の再交渉プロ
グラムを活用することもある。これら再交渉されたTDRポートフォリオは、実質的にすべてのかかるローンが貸倒
償却されるか全額支払われるまで利息を計上し続けるため、表43から除外されている。2012年6月30日現在、当社
の再交渉されたTDRポートフォリオは53億ドル(2011年12月31日現在は71億ドル)であり、そのうち42億ドル(2011
年12月31日現在は55億ドル)が変更後の条件に基づき延滞していないか又は30日未満の延滞であった。再交渉され
たTDRポートフォリオの減少は、主として2012年度第2四半期における返済及び貸倒償却並びに新規プログラム登
録の減少に起因する。再交渉されたTDRポートフォリオの詳細は、連結財務書類注5「貸出金及びリース金融の残
高」を参照のこと。
表44は、住宅ローン・ポートフォリオのTDRを表している。正常TDR残高は、表43において不履行貸出金に含まれ
ない。
表44
住宅ローン条件変更債権
2012年6月30日現在
(単位:百万ドル)
住宅モーゲージ(1)(2)
ホーム・エクイティ(3)
非継続不動産(4)
住宅ローン条件変更債権
合計
合計
不履行
2011年12月31日現在
正常
合計
不履行
正常
$ 20,316
$ 5,506
$ 14,810
$19,287
$ 5,034
$14,253
1,654
663
991
1,776
543
1,233
367
203
164
399
214
185
$ 22,337
$ 6,372
$ 15,965
$21,462
$ 5,791
$15,671
(1) 担保依存とみなされる住宅モーゲージTDRは、総額61億ドル(2012年6月30日現在)及び53億ドル(2011年12月31日現在)であり、不履行に分類される
28億ドル(2012年6月30日現在)及び22億ドル(2011年12月31日現在)並びに正常に分類される33億ドル(2012年6月30日現在)及び31億ドル(2011年
12月31日現在)の貸出金を含んでいた。
(2) 正常住宅モーゲージTDRは、完全保険付ローンを75億ドル(2012年6月30日現在)及び70億ドル(2011年12月31日現在)含んでいた。
(3) 担保依存とみなされるホーム・エクイティTDRは、総額801百万ドル(2012年6月30日現在)及び824百万ドル(2011年12月31日現在)であり、不履行に
分類される373百万ドル(2012年6月30日現在)及び282百万ドル(2011年12月31日現在)並びに正常に分類される428百万ドル(2012年6月30日現在)
及び542百万ドル(2011年12月31日現在)の貸出金を含んでいた。
(4) 担保依存とみなされる非継続不動産TDRは、総額220百万ドル(2012年6月30日現在)及び230百万ドル(2011年12月31日現在)であり、不履行に分類さ
れる120百万ドル(2012年6月30日現在)及び118百万ドル(2011年12月31日現在)並びに正常に分類される100百万ドル(2012年6月30日現在)及び
112百万ドル(2011年12月31日現在)の貸出金を含んでいた。
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四半期報告書
商業ポートフォリオの信用リスク管理
商業ポートフォリオの信用リスクは、与信エクスポージャーの集中が好ましくないリスクレベルに達しないこ
とを目標として評価及び管理される。当社は与信エクスポージャーの集中を、産業、商品、地理、顧客関係及び貸出
金の規模により検討、測定及び管理する。当社はまた、商業用不動産貸出金を地理的及び不動産の種類別に検討、測
定及び管理する。さらに、海外向けポートフォリオにおいて、当社はエクスポージャーを地域別及び国別に評価す
る。表49、表54、表61及び表62が当社の集中を要約している。当社は商業信用ポートフォリオの規模及びリスク特性
を管理するために、第三者に対するエクスポージャーのシンジケート、貸出金の売却、ヘッジ及びその他のリスク
の軽減技術を用いる。
商業ポートフォリオにおける延滞、不履行状況及び純貸倒償却額に関する当社の会計方針については、当社の
2011年度有価証券報告書の連結財務書類注1「重要な会計方針の要約」を参照のこと。
商業信用ポートフォリオ
表45は、2012年6月30日現在及び2011年12月31日現在の商業貸出金及びリース金融並びに関連する信用の質の
情報を表している。
表45
商業貸出金及びリース金融
残高
90日以上延滞で
利息を計上中
不履行
(単位:百万ドル)
2012年
6月30日
現在
2011年
12月31日
現在
2012年
6月30日
現在
2011年
12月31日
現在
米国向け商業
2012年
6月30日
現在
2011年
12月31日
現在
$ 184,924
$179,948
$1,841
$ 2,174
$ 33
商業用不動産(1)
36,535
39,596
2,498
3,880
20
7
商業リース金融
21,692
21,989
39
26
16
14
米国外向け商業
53,850
55,418
194
143
-
-
297,001
296,951
4,572
6,223
69
96
12,794
13,251
143
114
167
216
309,795
310,202
4,715
6,337
236
312
米国中小企業向け商業(2)
公正価値オプションに基づき会計処理された
貸出金を除く商業貸出金
公正価値オプションに基づき会計処理された貸出金(3)
商業貸出金及びリース金融残高合計
$
75
7,189
6,614
21
73
-
-
$ 316,984
$316,816
$4,736
$ 6,410
$ 236
$ 312
(1) 米国向け商業用不動産貸出金を350億ドル(2012年6月30日現在)及び378億ドル(2011年12月31日現在)含み、また米国外向け商業用不動産貸出金を
15億ドル(2012年6月30日現在)及び18億ドル(2011年12月31日現在)含む。
(2) カード関連商品を含む。
(3) 公正価値オプションに基づき会計処理された商業貸出金は、米国向け商業貸出金を19億ドル(2012年6月30日現在)及び22億ドル(2011年12月31日現
在)、米国外向け商業貸出金を53億ドル(2012年6月30日現在)及び44億ドル(2011年12月31日現在)含む。公正価値オプションについての詳細は、連
結財務書類注16「公正価値オプション」を参照のこと。
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四半期報告書
2012年6月30日現在の商業貸出金及びリース金融ポートフォリオは、米国向け商業において増加し(商業用不動
産及び米国外向け商業における減少により一部減殺された。)、2011年12月31日現在からほぼ横ばいであった。2012
年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間において、商業貸出金ポートフォリオにおける信用
の質は、過去の期間に対して引続き改善を示した。2012年6月30日に終了した6ヶ月間において、商業信用ポート
フォリオ内の引当が必要な問題のある債権残高、不履行貸出金、リース金融及び抵当権実行不動産残高は減少し
た。引当が必要な問題のある不履行貸出金、リース金融及び抵当権実行不動産の減少は、主として商業用不動産
ポートフォリオ及び米国向け商業ポートフォリオにおけるものであった。商業用不動産は、住宅用ポートフォリオ
及び非住宅ポートフォリオの双方において、引続き改善を示したが、ストレス下にある商業用不動産貸出金は高水
準なままであった。引当が必要な問題のある米国向け商業貸出金の減少は、顧客、産業及び事業ラインと、広範囲に
わたる改善に起因した。残りの商業ポートフォリオ全体におけるその他の信用指標の大半もまた、改善を示した。
不履行商業貸出金及びリース金融の商業貸出金及びリース金融残高に対する割合は、1.49%(公正価値オプショ
ンに基づき会計処理された貸出金を除く割合は、1.52%)(2012年6月30日現在)及び2.02%(公正価値オプション
に基づき会計処理された貸出金を除く割合は、2.04%)(2011年12月31日現在)であった。90日以上延滞で利息を計
上中の商業貸出金及びリース金融の商業貸出金及びリース金融残高に対する割合は、0.07%(2012年6月30日現
在)及び0.10%(2011年12月31日現在)であった。
表46は、2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間並びに2011年6月30日に終了した
3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間における、当社の商業貸出金及びリース金融についての純貸倒償却額及び
関連比率を示す。ポートフォリオ動向の改善は、ほとんどのポートフォリオにおける貸倒償却額の減少をもたらし
た。2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間おける商業用不動産の純貸倒償却額は、住宅
ポートフォリオ及び非住宅ポートフォリオの双方において減少した。米国中小企業向け商業純貸倒償却額は、主と
して、延滞率、回収率及び破産件数が改善したことにより減少した。2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日
に終了した6ヶ月間における米国向け商業純貸倒償却額は、回収の減少により、前年同期から増加した。
表46
商業純貸倒償却額及び関連比率
純貸倒償却額
(単位:百万ドル)
米国向け商業
商業用不動産
商業リース金融
米国外向け商業
米国中小企業向け商業
商業合計
純貸倒償却率(1)
6月30日に終了した
3ヶ月間
6月30日に終了した
6ヶ月間
2012年
2012年
2011年
$
$
$
94
77
14
7
192
183
$ 375
2011年
$
60
163
(8)
13
228
275
$ 503
160
209
5
2
376
368
$ 744
39
451
(7)
116
599
587
$ 1,186
6月30日に終了した
3ヶ月間
6月30日に終了した
6ヶ月間
2012年
2011年
2012年
2011年
0.20%
0.83
0.25
0.14%
1.43
(0.15)
0.18%
1.10
0.04
0.05%
1.93
(0.06)
0.06
0.26
0.13
0.32
0.01
0.26
0.64
0.43
5.74
0.49
7.78
0.68
5.68
0.48
8.24
0.81
(1) 純貸倒償却率は、年換算純貸倒償却額を、公正価値オプションに基づき会計処理された貸出金を除く平均貸出金及びリース金融残高で除して算出す
る。
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四半期報告書
表47は、商業向け与信エクスポージャーを利用済、未実行及び拘束力のある約定済合計額という分類別に表して
いる。当社が定められた条件に従い、指定の期間中に資金を供給することを法的に拘束されている商業向け利用済
与信エクスポージャーには、スタンドバイ信用状(以下「SBLC」という。)、金融保証、銀行引受手形及び商業信用状
が含まれる。資金はまだ供給されていないものの、これらのエクスポージャーの分類は信用リスク管理目的上利用
済とみなされる。2012年6月30日現在の商業向け約定済与信エクスポージャー合計は、主としてデリバティブ資
産、貸出金及びリース金融並びにSBLCの減少に起因して、2011年12月31日現在から261億ドル減少した。
2012年6月30日現在、商業向け利用済与信エクスポージャー合計は、主としてデリバティブ、SBLC及び債務証券
の減少に起因して、2011年12月31日現在から211億ドル減少した。デリバティブの減少は、主として金利の引下げに
よる既存の取引の評価減に関連する。2012年6月30日現在の貸出金及びリース金融、SBLC及び金融保証並びに銀行
引受手形に対する利用率は、57%(2011年12月31日現在も57%)であった。
表47
分類別商業向け与信エクスポージャー
商業向け利用済(1)
商業向け未実行(2)(3)
商業向け約定済合計額
(単位:百万ドル)
2012年
6月30日
現在
2011年
12月31日
現在
2012年
6月30日
現在
2011年
12月31日
現在
2012年
6月30日
現在
2011年
12月31日
現在
貸出金及びリース金融
$316,984
$316,816
$270,126
$276,195
$587,110
$593,011
デリバティブ資産(4)
59,939
73,023
-
-
59,939
73,023
スタンドバイ信用状及び金融保証
50,027
55,384
1,708
1,592
51,735
56,976
債務証券及びその他の投資
9,301
11,108
6,251
5,147
15,552
16,255
売却目的で保有する貸出金
4,385
5,006
102
229
4,487
5,235
商業信用状
2,813
2,411
793
832
3,606
3,243
銀行引受手形
抵当権実行不動産及びその他(5)
合計
275
797
3
28
278
825
1,715
1,964
-
-
1,715
1,964
$445,439
$466,509
$278,983
$284,023
$724,422
$750,532
(1) 商業向け利用済のエクスポージャー合計額は、公正価値オプションに基づき会計処理された貸出金残高を72億ドル(2012年6月30日現在)及び66億
ドル(2011年12月31日現在)並びに信用状の想定価値を748百万ドル(2012年6月30日現在)及び13億ドル(2011年12月31日現在)含む。
(2) 商業向け未実行のエクスポージャー合計額は、公正価値オプションに基づき会計処理された貸出コミットメント契約を含み、その想定価値は211億
ドル(2012年6月30日現在)及び244億ドル(2011年12月31日現在)である。
(3) 法的拘束力を有しない未使用法人向けカード枠を除く。
(4) デリバティブ資産は、公正価値により計上されており、法的拘束力のあるマスター・ネッティング契約の影響を反映しており、現金担保価額593億ド
ル(2012年6月30日現在)及び589億ドル(2011年12月31日現在)により減殺されている。保有する追加的デリバティブ担保(主としてその他の市場性
のある有価証券によって構成される。)171億ドル(2012年6月30日現在)及び161億ドル(2011年12月31日現在)は、利用済エクスポージャー及び約定
済エクスポージャーに反映されていない。
(5) 後述の「モノライン及び関連エクスポージャー」に記載された、モノラインに対するエクスポージャー(純額)13億ドル(2012年6月30日現在、2011
年12月31日現在ともに)を含む。
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四半期報告書
表48は、引当が必要な問題のある商業向け利用済エクスポージャーを商品分類別に表している。問題のあるエク
スポージャーとは、監督当局が定義する「要注意」、「基準以下」及び「破綻懸念」に分類される資産を指す。
2012年6月30日現在、引当が必要な問題のある商業向け利用済エクスポージャー合計は、主として商業用不動産及
び米国向け商業用不動産別において、2011年12月31日現在から68億ドル(25%)減少した。かかる減少は、主として
継続的な返済、売却及び格付の引上げが引下げを上回ったことに起因する。これらの改善にかかわらず、引当が必
要な問題のある利用済の水準は、特に米国向け商業、商業用不動産及び米国中小企業向け商業ポートフォリオにお
いて高水準なままであった。2012年6月30日現在、引当が必要な問題のある商業向け利用済エクスポージャーの約
86%(2011年12月31日現在は85%)が担保付であった。
表48
引当が必要な問題のある商業向け利用済エクスポージャー
2012年6月30日現在
(単位:百万ドル)
金額(1)
2011年12月31日現在
割合(2)
金額(1)
4.40%
$ 11,731
割合(2)
米国向け商業
$ 10,065
商業用不動産
6,704
17.17
11,525
27.13
商業リース金融
1,140
5.26
1,140
5.18
米国外向け商業
1,500
2.50
1,524
2.44
19,409
5.56
25,920
7.32
1,033
8.07
1,327
10.01
$ 20,442
5.64
$ 27,247
7.41
米国中小企業向け商業
引当が必要な問題のある商業向け利用済
エクスポージャーの合計
5.16%
(1) 引当が必要な問題のある商業向け利用済エクスポージャーの合計額は、貸出金及びリース金融を188億ドル(2012年6月30日現在)及び253億ドル
(2011年12月31日現在)含み、また商業信用状を17億ドル(2012年6月30日現在)及び19億ドル(2011年12月31日現在)含む。
(2) 割合は、引当が必要な問題のある商業向け利用済エクスポージャーをエクスポージャーのカテゴリごとの引当が必要な商業向け利用済エクスポー
ジャー合計額で除して算出する。
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米国向け商業ポートフォリオ
2012年6月30日現在、米国向け商業貸出金ポートフォリオ(中小企業向けを除く。)の66%が、グローバル・バン
キング、10%がCBB及びグローバル・マーケッツ、そして残りが主としてGWIM(富裕顧客に対する事業目的の貸出
金)にて管理されていた。公正価値オプションに基づき会計処理された貸出金を除く米国向け商業貸出金は、グ
ローバル・コマーシャル・バンキング及びグローバル・マーケッツにおける成長並びに証拠金貸付の借換えに起
因して、50億ドル増加した(企業向け貸出金の減少及び返済が他の事業ラインの大半において新規オリジネーショ
ンを上回ったことにより一部減殺された。)。2012年6月30日現在、引当が必要な問題のある債権残高並びに不履行
貸出金及びリース金融は、2011年12月31日現在から17億ドル及び333百万ドル減少した。かかる減少は、広範囲にわ
たる顧客及び産業において生じ、改善された顧客の信用特性及び流動性に起因した。2012年6月30日に終了した
3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間における純貸倒償却額は、当期における回収の減少に起因して、前年同期か
ら34百万ドル及び121百万ドル増加した。
商業用不動産
商業用不動産ポートフォリオの大部分は、グローバル・バンキングにて管理されており、主として上場及び非上
場デベロッパー、住宅建築業者並びに商業不動産企業に対して提供される貸出金で構成される。2012年6月30日現
在の貸出金金融残高は、返済が新規オリジネーション及び更新を上回ったことにより、2011年12月31日現在から31
億ドル減少した。
かかるポートフォリオは、引続き多様な不動産別及び地域別に分散されている。2012年6月30日現在、カリフォ
ルニア州が、商業用不動産の貸出金及びリース金融の州集中度において21%と最大であった(2011年12月31日現在
は20%)。地域別及び不動産別についての詳細は、表49を参照のこと。
商業用不動産の信用の質は、引続き改善の兆しを見せている。しかしながら、商業用不動産市場にわたる回復は
一般的に遅く、かかる回復は不動産別によって異なる。不履行商業用不動産貸出金及び抵当権実行不動産は、主と
して非住宅ポートフォリオにおいて、2011年12月31日から35%減少した。引当が必要な問題のある債権残高は、主
として非住宅ポートフォリオの減少に起因して48億ドル減少した。2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日
に終了した6ヶ月間において、純貸倒償却額は、住宅ポートフォリオ及び非住宅ポートフォリオ双方の改善に起因
して、前年同期から86百万ドル及び242百万ドル減少した。
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表49は、商業用不動産貸出金残高を担保の所在地に基づく地理的地域別及び不動産別に表している。商業用不動
産は、主として、主要な返済原資として不動産の売却又はリースに依存している非所有者占有不動産を担保とする
商業貸出金及びリース金融を含む。
表49
商業用不動産貸出金残高
(単位:百万ドル)
2012年6月30日現在
2011年12月31日現在
地域別
カリフォルニア州
$
7,834
$
7,957
北東部
6,256
6,554
南西部
4,631
5,243
南東部
4,462
4,844
中西部
3,464
4,051
フロリダ州
2,220
2,502
中南部
1,744
1,751
北西部
1,657
1,574
イリノイ州
1,630
1,871
米国外
1,547
1,824
その他(1)
1,090
1,425
商業用不動産貸出金残高合計
$
36,535
$
39,596
$
7,066
$
7,571
不動産別
非住宅
事務所
賃貸集合住宅
5,589
6,105
ショッピングセンター/小売業
5,387
5,985
業務用/倉庫
3,669
3,988
ホテル
2,915
2,653
複合施設
2,819
3,218
土地及び土地開発
1,252
1,599
その他
5,943
6,050
34,640
37,169
1,895
2,427
非住宅合計
住宅
商業用不動産貸出金残高合計
$
36,535
$
39,596
(1) 不動産ポートフォリオが複数の地域にわたる不動産投資信託及び国内住宅建築業者に対する無担保の残高並びにコロラド州、ユタ州、ハワイ州、ワ
イオミング州及びモンタナ州の不動産を含む。
2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間において、引続き住宅ポートフォリオ及び非
住宅ポートフォリオ双方に改善が見られたが、非住宅ポートフォリオの特定の一部は、占有率、賃貸料及び商業用
不動産価格が圧力下にある状態が続いたため、リスクのある状態のままである。当社は、商業用不動産ポートフォ
リオにおいて利用済及び潜在的エクスポージャーを減少させるために、当社の信用基準の改善、独立した特別資産
担当者に対する劣化したエクスポージャーの管理のさらなる移転、顧客及び当社にとって最善の結果を達成する
ための貸出金の条件変更又は資産の売却の追求を含む複数の積極的なリスク軽減対策を用いてきた。
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表50及び表51は、商業用不動産の信用の質の情報を非住宅及び住宅の不動産別に表している。表49、表50及び表
51に記載の住宅ポートフォリオは、コンドミニアム及びその他の住宅用不動産を含む。表49、表50及び表51に記載
のその他の不動産は、主として、特別目的、老人ホーム/老人福祉施設、医療施設及び飲食店とともに、商業用不動
産を主たる事業としている借り手に対する無担保ローンを含む。
表50
商業用不動産の信用の質に関する情報
不履行貸出金及び
抵当権実行不動産(1)
(単位:百万ドル)
2012年
6月30日現在
引当が必要な問題のある利用済
エクスポージャー(2)
2011年
12月31日現在
2012年
6月30日現在
2011年
12月31日現在
非住宅
事務所
$
486
$
807
$ 1,232
$
2,375
賃貸集合住宅
229
339
753
1,604
ショッピングセンター
/小売業
344
561
861
1,378
業務用/倉庫
335
521
733
1,317
ホテル
161
173
589
716
複合施設
229
345
661
971
土地及び土地開発
378
530
464
749
その他
145
223
505
997
2,307
3,499
5,798
10,107
624
993
906
1,418
4,492
$ 6,704
非住宅合計
住宅
商業用不動産合計
$
2,931
$
(1) 商業用抵当権実行不動産に係る433百万ドル(2012年6月30日現在)及び612百万ドル(2011年12月31日現在)を含む。
(2) 貸出金、SBLC及び銀行引受手形を含み、公正価値オプションに基づき会計処理された貸出金を除く。
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$
11,525
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表51
商業用不動産純貸倒償却額及び関連比率
純貸倒償却額
(単位:百万ドル)
純貸倒償却率(1)
6月30日に終了した
3ヶ月間
6月30日に終了した
6ヶ月間
6月30日に終了した
3ヶ月間
6月30日に終了した
6ヶ月間
2012年
2011年
2012年
2011年
2012年
2011年
2012年
2011年
$ 40
$ (10)
非住宅
事務所
賃貸集合住宅
ショッピングセンター
/小売業
業務用/倉庫
ホテル
$ 99
$ 24
2.21%
(0.46)%
2.72%
0.54%
8
20
12
29
0.58
1.14
0.43
0.80
21
22
29
110
1.50
1.25
1.01
3.09
9
6
24
26
0.93
0.49
1.25
1.10
2
3
3
11
0.33
0.48
0.24
0.86
28
13
39
22
4.00
1.29
2.64
1.10
(79)
42
(73)
92
(23.51)
7.85
(10.28)
8.35
-
(4)
8
(2)
0.04
(0.23)
0.26
(0.11)
非住宅合計
29
92
141
312
0.34
0.87
0.79
1.45
住宅
48
71
68
139
9.49
8.30
6.31
7.57
$ 77
$ 163
$ 209
$ 451
0.83
1.43
1.10
1.93
複合施設
土地及び土地開発
その他
商業用不動産合計
(1) 純貸倒償却率は、年換算純貸倒償却額を、公正価値オプションに基づき会計処理された貸出金を除く平均貸出金残高で除して算出する。
2012年6月30日現在、約定済非住宅エクスポージャー合計は519億ドル(2011年12月31日現在は531億ドル)であ
り、そのうち346億ドル(2011年12月31日現在は372億ドル)が実行済担保付ローンであった。2012年6月30日現在、
非住宅の不履行貸出金及び抵当権実行不動産は、23億ドル(非住宅の貸出金及び抵当権実行不動産合計の6.60%)
であり、2011年12月31日現在は35億ドル(同9.29%)であった。非住宅ポートフォリオの不履行貸出金及び抵当権実
行不動産における減少は、事務所、ショッピングセンター/小売業、業務用/倉庫並びに土地及び土地開発不動産
種別における減少に起因した。2012年6月30日現在の非住宅の引当が必要な問題のある利用済エクスポージャー
は、2011年12月31日現在の101億ドル(非住宅の引当が必要な利用済エクスポージャー合計の25.34%)から、58億ド
ル(同15.65%)に減少した。引当が必要な問題のあるエクスポージャーの減少は、主として、事務所、賃貸集合住宅
及び業務用/倉庫不動産種別に起因する。非住宅ポートフォリオにおいて、2012年6月30日に終了した3ヶ月間及
び同日に終了した6ヶ月間の純貸倒償却額は、前年同期から63百万ドル及び171百万ドル減少したが、これは、主と
して評価価値の改善、借り手の信用特性の改善及び回収の増加に起因している。
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2012年6月30日現在、当社は32億ドル(2011年12月31日現在は39億ドル)の約定済住宅エクスポージャーを保有
しており、うち19億ドル(同24億ドル)が担保付実行済貸出金であった。約定済住宅エクスポージャーの減少は、返
済、純貸倒償却、並びに当社のポートフォリオ戦略に整合する継続的なリスク削減及び軽減対策に起因した。住宅
ポートフォリオにおける不履行貸出金及び抵当権実行不動産は、返済並びに利息計上停止の分類に格下げされる
貸出金金額の減少及び純貸倒償却により、2011年12月31日現在から369百万ドル減少した。2012年6月30日現在、住
宅ポートフォリオにおける引当が必要な問題のある利用済エクスポージャーは、返済及び純貸倒償却により512百
万ドル減少した906百万ドルであった。不履行貸出金、リース金融及び抵当権実行不動産並びに引当が必要な問題
のある利用済エクスポージャーの住宅ポートフォリオに対する比率は、2012年6月30日現在で31.27%及び
45.83%(2011年12月31日現在は38.89%及び54.65%)であった。2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終
了した6ヶ月間において、住宅ポートフォリオの純貸倒償却額は、前年同期から23百万ドル及び71百万ドル減少し
た。
2012年6月30日現在、商業用不動産貸出金ポートフォリオには、商業用不動産の建設及び/又は再建に資金を提
供するために組成された実行済の建設及び土地開発貸出金85億ドル(2011年12月31日現在は109億ドル)が含まれ
る。建設及び土地開発貸出金の減少は、返済、純貸倒償却及び新規オリジネーションを上回る継続的なリスク軽減
対策に起因する。このポートフォリオは、大半が担保付で、多様な不動産別及び地域別に分散されているが、住宅及
び賃貸市場において継続する厳しさに直面している。賃貸需要の低迷及び脆弱なキャッシュ・フロー並びに土地
の不動産評価の落ち込みは、引当が必要な問題のあるエクスポージャー、不履行貸出金及び抵当権実行不動産、並
びに純貸倒償却額の水準の上昇に寄与した。2012年6月30日現在、引当が必要な問題のある建設及び土地開発貸出
金は、合計で30億ドル(2011年12月31日現在は49億ドル)、不履行建設及び土地開発貸出金並びに抵当権実行不動産
は、合計で12億ドル(2011年12月31日現在は21億ドル)であった。不動産の建設段階においては、通常、受取利息は、
貸出金開始時に設定される利息引当金から支払われる。建設が完了し、不動産が利用可能になると、これらの利息
引当金は失われ、営業キャッシュ・フローから利息の支払いが始まる。貸出金は、一般的に営業キャッシュ・フ
ローが適切なレベルに達するか、貸出金が借換えられるまで引続き建設貸出金として分類される。当社は、利息引
当金の存在にかかわらず、不履行貸出金に係る受取利息を認識しない。
米国外向け商業ポートフォリオ
米国外向け商業貸出金ポートフォリオは、主としてグローバル・バンキングにて管理されている。公正価値オプ
ションに基づき会計処理された貸出金を除く貸出金残高は、主として企業向け貸出金の減少に起因して、2011年12
月31日現在から16億ドル減少した。2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間において、純
貸倒償却額は前年同期から6百万ドル及び114百万ドル減少した。米国外向け商業ポートフォリオについての詳細
は、後述の「米国外向けポートフォリオ」を参照のこと。
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米国中小企業向け商業ポートフォリオ
米国中小企業向け商業ポートフォリオは、中小企業向けカード及び中小企業向け貸出金から構成され、CBBにて
管理されている。米国中小企業向け商業貸出金の純貸倒償却額は、2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に
終了した6ヶ月間において、前年同期から92百万ドル及び219百万ドル減少した。これは、経済状況が改善した結果
として延滞率、回収率及び破産件数が改善したこと、さらに、よりリスクの高い「年代物」の減少並びに高品質の
オリジネーションの影響に起因した。2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間において、
米国中小企業向け商業貸出金の純貸倒償却額の62%及び64%は、クレジットカード関連商品によるものであった
(前年同期は73%及び74%であった。)。
公正価値オプションに基づき会計処理された商業貸出金
公正価値オプションに基づき会計処理された商業貸出金ポートフォリオは、主としてグローバル・バンキング
にて管理されている。2012年6月30日現在、公正価値オプションに基づき会計処理された商業貸出金残高は、主と
して企業による銀行のクレジット・ファシリティを利用した借入れの増加に起因して、2011年12月31日現在から
575百万ドル増加し、公正価値総額は72億ドルであった。2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した
6ヶ月間において、当社は、貸出金ポートフォリオの公正価値の変動により53百万ドルの純損失及び75百万ドルの
純利益(前年同期は37百万ドルの純損失及び69百万ドルの純利益)を計上した。これらの金額は、主として商品固有
の信用リスクの変動に起因し、その他収益に計上され、ヘッジ活動の結果を反映していない。
さらに、公正価値オプションに基づき会計処理された未実行の信用供与契約及び信用状の公正価値総額は、2012
年6月30日現在は948百万ドル(2011年12月31日現在は12億ドル)であり、未払い費用及びその他の負債に計上され
た。公正価値オプションに基づき会計処理された関連する未実行の信用供与契約及び信用状の想定元本総額は、
2012年6月30日現在は218億ドル(2011年12月31日現在は257億ドル)であった。信用供与契約及び信用状の公正価
値の変動により、2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間において、当社は、112百万ドル
の純損失及び292百万ドルの純利益(前年同期は76百万ドルの純損失及び56百万ドルの純利益)を計上した。これら
の金額は、主として商品固有の信用リスクの変動に起因し、その他収益に計上され、ヘッジ活動の結果を反映して
いない。
不履行商業貸出金、リース金融及び抵当権実行不動産の推移
表52は、2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間並びに2011年6月30日に終了した
3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間における不履行商業貸出金、リース金融及び抵当権実行不動産の推移を表
している。2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間において、不履行商業貸出金及びリー
ス金融は、2011年12月31日現在の63億ドルから10億ドル及び16億ドル減少し、47億ドルであった。かかる減少は、返
済、売却及び貸倒償却が新規の不履行貸出金を上回ったことに起因している。不履行商業貸出金、リース金融及び
抵当権実行不動産の約92%は担保付で、約49%が契約上延滞していない。不履行商業貸出金は、これらの貸出金の
帳簿価額が見積売却費用控除後の不動産の見積価値に引き下げられたために、貸出金及びリース金融に係る貸倒
損失引当金考慮前の未払元本残高の約65%で計上されている。
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表52
不履行商業貸出金、リース金融及び抵当権実行不動産の推移(1)(2)
6月30日に終了した
3ヶ月間
(単位:百万ドル)
2012年
不履行貸出金及びリース金融(期首残高)
$
6月30日に終了した
6ヶ月間
2011年
2012年
2011年
9,131
$6,337
$9,836
788
1,042
1,387
2,341
14
52
38
119
5,751
$
不履行貸出金及びリース金融における増加分:
新規不履行貸出金及びリース金融
貸出金の追加
不履行貸出金及びリース金融における減少分:
返済
(806)
(1,023)
(1,379)
(1,787)
売却
(392)
(141)
(529)
(388)
正常分類への再組替(3)
(152)
(362)
(297)
(682)
貸倒償却(4)
(379)
(290)
(670)
(778)
抵当権実行不動産への振替
(109)
(241)
(172)
(441)
売却目的で保有する貸出金への振替
-
不履行貸出金及びリース金融における純減額合計
(63)
-
(115)
(1,036 )
(1,026)
(1,622)
(1,731)
4,715
8,105
4,715
8,105
510
725
612
725
83
130
127
261
(137)
(151)
(260)
(271)
評価減
(23)
(26)
(46)
(37)
抵当権実行不動産における純減額合計
(77)
(47)
(179)
(47)
抵当権実行不動産合計(6月30日現在残高)
433
678
433
678
8,783
$5,148
$8,783
不履行貸出金及びリース金融合計(6月30日現在残高)
抵当権実行不動産(期首残高)
抵当権実行不動産における増加分:
新規抵当権実行不動産
抵当権実行不動産における減少分:
売却
不履行商業貸出金、リース金融及び抵当権実行不動産
(6月30日現在残高)
$
5,148
$
不履行商業貸出金及びリース金融の商業貸出金及び
リース金融残高に対する比率(5)
1.52%
2.71%
不履行商業貸出金、リース金融及び抵当権実行不動産の商業貸出金、
リース金融及び抵当権実行不動産残高に対する比率(5)
1.66
2.93
(1) 残高は、不履行LHFS756百万ドル(2012年6月30日現在)及び13億ドル(2011年6月30日現在)を含まない。
(2) 米国中小企業向け商業貸出金の推移を含む。
(3) 商業貸出金及びリース金融は、すべての元本及び利息が遅延しておらず、かつ残りの約定元本及び利息の完全な返済が見込まれたとき、又は貸出金
が十分に保証され回収の過程にあるとされたときに正常分類へ再組替されることがある。TDRは、一般的に持続した期間の返済実績を示した後に正
常に分類される。
(4) 中小企業向けカード債権は、不履行に分類されていない。従って、これらの債権に係る貸倒償却額は不履行の推移に影響を与えないため、本表には含
まれない。
(5) 公正価値オプションに基づき会計処理された貸出金を含まない。
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表53は、当社の商品種類及び正常分類別の商業TDRを表している。米国中小企業向けTDRは、再交渉された中小企
業向けカード債権により構成されており、これらは180日延滞の貸出金となる月の末日までに貸倒償却されるた
め、不履行として分類されることはない。TDRのついての詳細は、連結財務書類注5「貸出金及びリース金融の残
高」を参照のこと。
表53
商業条件変更債権
2012年6月30日現在
(単位:百万ドル)
合計
2011年12月31日現在
不履行
577
$
合計
不履行
$
531
正常
米国向け商業
$1,461
884
$1,329
商業用不動産
1,387
797
590
1,675
1,076
599
米国外向け商業
108
93
15
54
38
16
米国中小企業向け商業
284
-
284
389
-
389
$3,240
$ 1,467
$ 1,773
$3,447
$ 1,645
$1,802
商業条件変更債権合計
$
正常
$
798
産業の集中
表54は、産業別商業向け約定済及び利用済与信エクスポージャー並びに一定の与信エクスポージャーの実行済
及び未実行の部分を補完するために購入したクレジット・デフォルト・スワップによる信用プロテクションの純
額合計を表している。当社の商業向け与信エクスポージャーは、幅広い産業に分散されている。2011年12月31日か
ら2012年6月30日までにおける、商業向け約定済エクスポージャー261億ドルの減少は、主として政府、公教育、ヘ
ルスケア設備及びサービス、並びに消費者サービスにおける減少に起因した。
産業の集中を管理するために、産業限度が内部で使用されており、産業ごとに配分されている約定済エクスポー
ジャー及び資本の利用を基準としている。産業限度を設定及び承認するために、また、継続的な監視を提供するた
めにリスク管理体制が整備されている。経営陣による信用リスク委員会(以下「CRC」という。)が産業限度のガバ
ナンスを監督する。
2012年6月30日現在、当社で最も集中している産業である総合金融機関において、約定済エクスポージャーは、
2011年12月31日現在から17億ドル(2%)減少した。かかる減少は、主としてデリバティブ・エクスポージャーが減
少したことに起因した(証拠金貸付の増加により一部減殺された。)。
2012年6月30日現在、当社で2番目に集中している産業の不動産において、約定済エクスポージャーは、当社が
よりリスクの高い資産からの脱却に引続き重点を置いたため、主として新規オリジネーション及び更新を上回っ
た返済及び売却に起因して、2011年12月31日現在から27億ドル(4%)減少した。不動産建築及び土地開発エクス
ポージャーは、2012年6月30日現在の不動産産業約定済エクスポージャー合計の18%(2011年12月31日現在は
20%)を表した。商業用不動産及び関連するポートフォリオについての詳細は、前述の「商業用不動産」を参照の
こと。
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2012年6月30日現在、政府及び公教育の約定済エクスポージャーは、主として貸出金及びSBLCの減少に起因し
て、2011年12月31日現在から30億ドル(5%)減少した(デリバティブの増加により一部減殺された。)。2012年6月
30日現在、ヘルスケア設備及びサービスの約定済エクスポージャーは、非営利の管理されたヘルスケア及び病院セ
クターに減少が集中し、2011年12月31日現在から28億ドル(6%)減少した。2012年6月30日現在、消費者サービス
の約定済エクスポージャーは、教育、レストラン及びゲームに対するエクスポージャーの減少を反映して、2011年
12月31日現在から27億ドル(7%)減少した。2012年6月30日現在、資本財の約定済エクスポージャーは、主として
1件の大口取引に対するエクスポージャーの減少に起因して、2011年12月31日現在から20億ドル(4%)減少した。
2012年6月30日現在、当社の国家及び地方自治体に対する約定済エクスポージャーは413億ドルであり、これは
316億ドルの商業向け利用済エクスポージャー(166億ドルの実行済貸出金、107億ドルのSBLC及び40億ドルのデリ
バティブ資産を含む。)及び97億ドルの商業向け未実行エクスポージャー(主として未実行貸出しコミットメント
契約及び信用状)から構成されており、表54の政府及び公教育産業において計上されている。経済状況は、州及び地
方自治体により発行された債券並びにこれらの自治体に対する一定のエクスポージャーに対して影響を与え続け
ている。従来不履行率は低かったものの、当社は、当社の総合的かつ継続的なリスク管理プロセスの一環として、厳
格な審査プロセスによりこれらのエクスポージャーを継続的に監視している。さらに、策定された集中ガイドライ
ンに基づくエクスポージャー・レベルが保たれるように、一定のリスクの高いカウンターパーティ及び/又は業
界に関する内部のコミュニケーションが定期的に行われている。
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表54
産業別商業向け与信エクスポージャー(1)
商業向け利用済
商業向け約定済合計額
(単位:百万ドル)
2012年
6月30日
現在
2011年
12月31日
現在
2012年
6月30日
現在
2011年
12月31日
現在
総合金融機関
$ 60,797
$ 64,957
$ 93,272
$ 94,969
不動産(2)
44,420
48,138
59,886
62,566
政府及び公教育
41,816
43,090
53,991
57,021
資本財
22,850
24,025
45,987
48,013
ヘルスケア設備及びサービス
30,171
31,298
45,385
48,141
小売業
26,861
25,478
45,159
46,290
銀行
34,209
35,231
38,310
38,735
原材料
19,236
19,384
36,710
38,070
消費者サービス
22,672
24,445
35,795
38,498
エネルギー
14,030
15,151
31,487
32,074
食料、飲料品及びタバコ
14,441
15,904
31,019
30,501
商業サービス及び備品
18,388
20,089
29,564
30,831
公益企業
8,675
8,102
23,444
24,552
メディア
11,099
11,447
20,215
21,158
運輸
12,784
12,683
19,505
19,036
個人及び信託
13,937
14,993
17,298
19,001
保険(モノラインを含む)
8,832
10,090
15,312
16,157
医療品及びバイオテクノロジー
4,457
4,141
11,555
11,328
技術機器及び設備
4,643
5,247
10,694
12,173
宗教及び社会団体
7,842
8,536
10,361
11,160
ソフトウェア及びサービス
4,464
4,304
10,134
9,579
通信サービス
3,792
4,297
9,756
10,424
耐久消費財及び衣料
3,997
4,505
8,192
8,965
自動車及び部品
3,277
2,813
7,583
7,178
必需食料品小売業
3,191
3,273
6,470
6,476
その他
4,558
4,888
7,338
7,636
$445,439
$ 466,509
$724,422
$750,532
$(18,697)
$(19,356)
産業別商業向け与信エクスポージャー合計
約定済合計額について購入されたCDSによる
信用プロテクションの純額(3)
(1) 米国中小企業向け商業エクスポージャーを含む。
(2) 産業は認識されるリスクを最大限分離するために多様な観点から考察されている。本表の目的上、不動産業は、借り手又はカウンターパーティの主
要な事業活動に基づき、営業キャッシュ・フロー及び主要な返済原資を主要素として用いて定義されている。
(3) 当社が購入した信用プロテクションの想定元本額(純額)を表す。詳細は、後述の「リスク軽減」を参照のこと。
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モノライン及び関連エクスポージャー
モノラインに対するエクスポージャーが保険産業において報告されており、保険ポートフォリオ産業限度の下
で管理されている。当社は、モノラインに対する間接エクスポージャーを、主として当社の貸出金、投資ポートフォ
リオ、証券化、当社の公的金融事業の一環としての信用補完有価証券及びその他の特定商品を保証により補完する
形式で有している。かかる間接エクスポージャーは、当社が貸出金及びCDOを含む一定の与信エクスポージャーに
係る信用リスクのすべて又は一部をヘッジするために信用プロテクションをモノラインから購入するときに存在
する。当社は、当社の公的金融エクスポージャーを原証券を評価することにより引き受ける。
当社はまた、モノラインに対する間接エクスポージャーを、当社のモーゲージ及びその他の貸出金の売却を保証
により補完する形式で有する。かかる間接エクスポージャーは、特定のモーゲージ及びその他の貸出金エクスポー
ジャーに係る信用リスクのすべて又は一部をヘッジするための信用プロテクションをモノラインから購入したと
きに存在する。貸出金の買戻しを要求され、貸出金の市場価値が下落した場合又は金融保証保険会社の損失のため
に当社が補償又は償還することを要求された場合に、損失が発生する可能性がある。当社の表明保証に対するエク
スポージャーについての詳細は、前述の「オフバランスシートの調整及び契約債務」中の「表明保証」及び連結
財務書類注8「表明保証及び会社保証」を参照のこと。
表55は、当社のモノライン・デリバティブ与信エクスポージャー、時価評価調整及びカウンターパーティに係る
信用評価調整の想定元本額を表している。
表55
デリバティブ与信エクスポージャー
2012年
6月30日現在
2011年
12月31日現在
モノラインに対する
エクスポージャーの想定元本額
$ 14,314
$ 21,070
時価評価額
$
$
(単位:百万ドル)
カウンターパーティの
信用評価の調整(1)
(255)
時価評価純額
信用評価の変動による利益(損失)
1,428
$
1,173
1,766
(417)
$
1,349
6月30日に終了した3ヶ月間
6月30日に終了した6ヶ月間
2012年
2012年
$
27
2011年
$
(261)
$
131
2011年
$
(668)
(1) 時価評価によるエクスポージャーの18%(2012年6月30日現在)及び24%(2011年12月31日現在)をカバーした。
2012年6月30日現在のモノラインに対するエクスポージャーの想定元本額は、モノライン契約の解約、返済及び
満期により、2011年12月31日現在から68億ドル減少した。
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当社はまた、発行体が保険を購入した有価証券に対して投資した場合に、モノラインに対して間接エクスポー
ジャーを有する。例えば、地方自治体及び企業は、借入れコストを下げるために保険を購入する。格付機関がモノラ
インの格付を引き下げると、債券の信用格付は下落し、当該有価証券の市場価値に悪影響を及ぼす可能性がある。
不履行の際は、当社は第一に原証券に目を向け、次に購入した保険から回収することに目を向ける。地方自治体及
び企業が発行した、保険を購入済の有価証券への投資は、2012年6月30日現在は47百万ドル(2011年12月31日現在
は150百万ドル)の想定元本額を有した。2012年6月30日現在の投資エクスポージャーの市場価値は、9百万ドル
(2011年12月31日現在は89百万ドル)であった。
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リスク軽減
当社は、一定の与信エクスポージャーの実行済及び未実行の部分を補完するために信用プロテクションを購入
する。望ましい水準の信用プロテクションを購入する費用を抑えるために、プロテクションを売却することにより
産業、借り手又はカウンターパーティ・グループへの与信エクスポージャーを追加することがある。
2012年6月30日現在において、当社のクレジット・デリバティブ・ポートフォリオ中、公正価値オプションを採
用した実行済及び未実行エクスポージャー並びに一定のその他の与信エクスポージャーをヘッジするために当社
が購入したクレジット・デフォルト・スワップによる信用プロテクションの想定元本額(純額)は、187億ドル
(2011年12月31日現在は194億ドル)であった。2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間に
おける値洗いの影響は、124百万ドルの純利益及び369百万ドルの純損失(前年同期は12百万ドル及び209百万ドル
の純損失)をもたらした。表56は、これらのデリバティブによる平均バリュー・アット・リスク(以下「VaR」とい
う。)を表している。市場ベースのトレーディング・ポートフォリオにおける当社のVaR算出については、後述の
「トレーディング・リスク管理」を参照のこと。
表56
クレジット・デリバティブのバリュー・アット・リスク
6月30日に終了した3ヶ月間
(単位:百万ドル)
平均
2012年
$
58
6月30日に終了した6ヶ月間
2011年
$
2012年
47
$
2011年
63
$
52
与信エクスポージャー
の平均
80
57
86
55
合算平均(1)
20
31
23
35
(1) 当社の与信エクスポージャーをヘッジするクレジット・デフォルト・スワップによる信用プロテクションの純額と関連する与信エクスポージャー
との間の分散化の効果を反映している。
表57及び表58は、2012年6月30日現在及び2011年12月31日現在のクレジット・デフォルト・スワップによる信
用プロテクション(純額)のポ−トフォリオの満期特性及び与信エクスポージャーの債券の格付を表している。
表57
満期特性別CDSによる信用プロテクション(純額)
2012年6月30日現在
2011年12月31日現在
1年以下
14%
16%
1年超5年以下
80
78
6
6
100%
100%
5年超
CDSによる信用プロテクション(純額)合計
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表58
与信エクスポージャーの債券の格付別CDSによる信用プロテクション(純額)
2012年6月30日現在
(単位:百万ドル)
格付(2)(3)
AAA
想定元本額
(純額)(1)
$
AA
(209)
合計に対する
割合
1.1%
2011年12月31日現在
想定元本額
(純額)(1)
$
(32)
合計に対する
割合
0.2%
(707)
3.8
(779)
4.0
A
(8,051)
43.1
(7,184)
37.1
BBB
(6,972)
37.3
(7,436)
38.4
BB
(1,106)
5.9
(1,527)
7.9
B
(1,211)
6.5
(1,534)
7.9
(494)
2.6
(661)
3.4
53
(0.3)
(203)
1.1
100.0%
$ (19,356)
CCC以下
NR(4)
CDSによる信用プロテクション
(純額)合計
$ (18,697)
100.0%
(1) クレジット・デフォルト・スワップによる信用プロテクション(純額)の(購入)売却を表す。
(2) 格付は四半期ごとに更新される。
(3) BBB-以上の格付が投資適格の定義を充足するとみなされている。
(4) 「NR」は格付されていない銘柄に加えて、9百万ドル(2011年12月31日現在)分のCDS指数のポジション(純額)を含む(2012年6月30日現在は、なかっ
た。)。指数のポジションは主として投資適格格付銘柄である一方で、CDS指数は各格付カテゴリにわたる銘柄を含む。
一定の与信エクスポージャーの実行済及び未実行部分を補完するために購入したクレジット・デフォルト・ス
ワップによる信用プロテクションの想定元本額(純額)の他、顧客のためのマーケット・メーキング業務及び指向
的又は相対的な価値の変動から生じる利益を目的としたポジションの確立のために、クレジット・デリバティブ
が用いられる。当社はそのクレジット・デリバティブの取引の大半を、OTC市場において、ブローカー/ディーラー
を含む大手多国籍金融機関や(より規模は小さいものの)多様な他の投資家との間で取引する。これらの取引は、
OTC市場で行われるため、決済リスクが伴う。また、カウンターパーティが契約条件に基づく履行を懈怠した場合の
信用リスクも存在する。通常、クレジット・デリバティブ取引は、日次証拠金ベースで行われる。そのため、信用格
付の引下げ(最終的な格付水準による。)や信用に係る約定違反等が発生した場合には、通常はカウンターパーティ
に求める担保(該当する場合)の額の引上げが必要となり、かつ/又は当社が全取引を期限前終了する等の追加の
保護措置を講じることができるようになる。
表59は、残存するクレジット・デリバティブの契約/想定元本額の残高合計であり、購入したクレジット・デリ
バティブと売却したクレジット・デリバティブのいずれも含んでいる。信用リスクの額は、カウンターパーティの
純資産のエクスポージャーで測定され、当該カウンターパーティとの契約及び担保すべてが考慮される。当社が売
却しているクレジット・デリバティブについては、連結財務書類注3「デリバティブ」を参照のこと。
上記の記述及び表59に記載の信用リスクの額は、法的拘束力のあるマスター・ネッティング契約の効果を考慮
している一方で、連結財務書類注3「デリバティブ」では総額を表示している。信用リスクは、一定の事由の発生
により減殺可能な、同じカウンターパーティとの間の非クレジット・デリバティブ商品に対するエクスポー
ジャーの減殺による潜在的な利益を反映し、その結果、当社の全体的なエクスポージャーが減少する。
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表59
クレジット・デリバティブ
2012年6月30日現在
(単位:百万ドル)
契約/想定元本額
2011年12月31日現在
信用リスク
契約/想定元本額
信用リスク
12,708
$ 1,944,764
$ 14,163
36,366
859
17,519
776
1,683,485
13,567
1,962,283
14,939
1,591,226
n/a
1,885,944
n/a
55,208
n/a
17,838
n/a
1,646,434
n/a
1,903,782
n/a
13,567
$ 3,866,065
$ 14,939
購入したクレジット・デリバティブ:
クレジット・デフォルト・スワップ
トータル・リターン・スワップ/
その他
購入したクレジット・
デリバティブの合計
$ 1,647,119
$
売却したクレジット・デリバティブ:
クレジット・デフォルト・スワップ
トータル・リターン・スワップ/
その他
売却したクレジット・
デリバティブの合計
クレジット・デリバティブ合計
$ 3,329,919
$
n/a(not applicable)=該当なし。
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カウンターパーティに係る信用リスク評価調整額
当社は、カウンターパーティの信用の質を的確に反映するために、当社が購入したクレジット・デフォルト・ス
ワップによる信用プロテクションを含む、一部のデリバティブ資産に対して、カウンターパーティに係る信用リス
ク評価調整を計上している。これらの調整は、デリバティブに係る市場相場がカウンターパーティの信用リスクを
デリバティブ資産に完全に反映しているものではないために必要とされる。当社は、カウンターパーティに係る信
用リスク評価調整を決定する上で、それぞれのカウンターパーティに対する当社の与信エクスポージャーを軽減
する、担保及び法的拘束力のあるマスター・ネッティング契約を検討する。カウンターパーティに係る信用リスク
評価調整額の全部又は一部は、カウンターパーティのデリバティブ契約の価値、担保及び信用度の変更によりその
後調整される。表60は、2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間並びに2011年6月30日に
終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間における信用評価調整額の利益/損失(ヘッジ控除後)を表してい
る。2012年6月30日に終了した3ヶ月間における信用評価調整額の損失は、カウンターパーティの信用度の低下に
起因した(ヘッジ業績により減殺された。)。2012年6月30日に終了した6ヶ月間における信用評価調整額の利益
は、カウンターパーティの信用度の改善に起因した(ヘッジ業績により一部減殺された。)。当社のモノラインに対
するカウンターパーティの信用リスクについては、前述の「モノライン及び関連エクスポージャー」を参照のこ
と。
表60
信用評価の推移
6月30日に終了した3ヶ月間
2012年
(単位:百万ドル)
信用評価利益(損失)
6月30日に終了した6ヶ月間
2011年
2012年
2011年
総額
ヘッジ
純額
総額
ヘッジ
純額
総額
ヘッジ
純額
総額
ヘッジ
純額
$(313)
$ 326
$ 13
$(592)
$ 441
$(151)
$ 200
$ (38)
$ 162
$(444)
$(173)
$(617)
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米国外向けポートフォリオ
当社の米国外向け信用ポートフォリオ及びトレーディング・ポートフォリオは、カントリー・リスクにさらさ
れる。当社はカントリー・リスクを、望ましくない経済及び政治情勢、通貨の変動、社会不安及び政府方針の変更か
ら生じる損失のリスクと定義している。米国外リスク及びエクスポージャーを測定、監視及び管理するリスク管理
の枠組みが整備されている。クロスボーダー・リスクを含むカントリー・リスクは、これまでCRCの小委員会であ
るリージョナル・リスク委員会として知られていたカントリー信用リスク委員会を通じて経営陣により監視され
ている。国で事業を行う際の直接のリスクに加えて、当社は間接カントリー・リスク(例えば、担保付金融取引に関
連する担保又は顧客の決済活動に関連する。)にさらされる。これらの間接エクスポージャーは、通常の業務の過程
において、カントリー・リスク・ガバナンスよりも、信用、市場及びオペレーショナル・リスク・ガバナンスを通
じて管理される。
米国外エクスポージャーは、与信エクスポージャー、米国以外で発行された又は米国以外の所在地における有価
証券及びその他の投資を含む。米国外エクスポージャーの合計は、外部保証のある貸出金残高及び一定の種類の担
保について調整されることがある。外部保証を条件とするエクスポージャーは、保証者の国に基づき報告される。
有形資産を担保として付されているエクスポージャーについては、担保の所在国に反映されている。受領した有価
証券(クロスボーダーの売戻条件付契約を除く。)の残高については、有価証券の発行体の所在国に配分される。売
戻条件付契約は、通常カウンターパーティの所在地を基準として表示されている。
表61に示されているように、2012年6月30日現在の新興市場の借り手又はカウンターパーティに対する米国外
エクスポージャーは、2011年12月31日現在の595億ドルから16億ドル増加して611億ドルとなった。かかる増加は、
主として中央ヨーロッパ及び東ヨーロッパ、中東及びアフリカ並びにアジアにおける増加に起因する(ラテンアメ
リカにおける減少により一部減殺された。)。新興市場の借り手又はカウンターパーティに対する米国外エクス
ポージャーは、2012年6月30日現在の米国外エクスポージャー(合計)の33%(2011年12月31日現在は31%)に相当
した。
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表61
特定新興市場(1)
(単位:百万ドル)
貸出金及び
リース金融
並びに貸出
コミットメ
ント契約
その他の
融資(2)
カウンター
パーティ・エ
クスポー
ジャー
(純額)(3)
有価証券/
その他の
投資(4)
クロスボー
ダー・
エクスポー
ジャー
合計(5)
カントリー・
エクスポー
ジャー(現地
負債差引
後)(6)
2012年
6月30日
現在
特定新興
市場向け
エクスポー
ジャー合計
2011年
12月31日
現在
からの
増(減)額
地域/国
アジア太平洋
インド
$ 4,615
$ 1,156
651
$ 2,756
$ 9,178
328
$ 9,506
中国
4,213
206
913
2,063
7,395
314
7,709
555
韓国
1,182
1,028
437
2,824
5,471
1,800
7,271
(52)
香港
533
545
346
857
2,281
1,806
4,087
926
シンガポール
597
134
463
1,598
2,792
-
2,792
(155)
台湾
523
21
142
940
1,626
780
2,406
19
タイ
81
10
48
858
997
-
997
302
764
42
175
700
1,681
-
1,681
$ 12,508
$ 3,142
$ 3,175
$ 12,596
$ 31,421
$ 5,028
$ 36,449
$
503
ブラジル
$ 2,073
$
$
380
$ 2,496
$ 5,087
$ 2,363
$ 7,450
$
(714)
メキシコ
2,063
383
332
723
3,501
-
3,501
(489)
チリ
1,078
54
258
16
1,406
22
1,428
(179)
その他のラテン
アメリカ(7)
575
411
31
301
1,318
156
1,474
(30)
ラテン
アメリカ合計
$ 5,789
$
986
$ 1,001
$ 3,536
$ 11,312
$ 2,541
$ 13,853
$ (1,412)
$ 2,195
$
46
$
$
$
$
その他のアジア
太平洋(7)
アジア
太平洋合計
$
$
$
(976)
(116)
ラテンアメリカ
138
中東及びアフリカ
アラブ首長国連邦
66
$ 2,477
-
$ 2,477
南アフリカ
505
48
158
9
720
-
720
57
サウジアラビア
167
72
445
4
688
22
710
2
その他の中東及び
アフリカ(7)
677
109
104
206
1,096
8
1,104
285
$ 4,981
$
30
$ 5,011
$
$
$
中東及び
アフリカ合計
170
$ 3,544
$
275
$
877
$
$ 1,999
$
326
$
30
$
770
(89)
740
中欧及び東欧
ロシア連邦
160
$ 2,515
11
$ 2,526
1,190
553
34
449
2,226
89
2,315
1,146
103
229
163
404
899
-
899
3
中欧及び東欧
合計
$ 3,292
$ 1,108
$
227
$ 1,013
$ 5,640
$
100
$ 5,740
$ 1,751
新興市場向け
エクスポー
ジャー合計
$ 25,133
$ 5,511
$ 5,280
$ 17,430
$ 53,354
$ 7,699
$ 61,053
$ 1,582
トルコ
その他の中欧及び
東欧(7)
602
(1) 新興市場について一般的に認められている定義はない。当社が使用する定義には、日本、オーストラリア及びニュージーランドを除くすべてのアジ
ア太平洋地域諸国、ケイマン諸島及びバミューダを除くすべてのラテンアメリカ諸国、すべての中東及びアフリカ諸国並びにすべての中欧及び東
欧諸国が含まれる。公正価値オプションに基づき会計処理された新興市場向けのエクスポージャーは、29億ドル(2012年6月30日現在)及び17億ド
ル(2011年12月31日現在)であった。
(2) 引受手形、未収債権、SBLC、商業信用状及び正式保証を含む。
(3) カウンターパーティ・エクスポージャー(純額)は、デリバティブ及び担保付金融取引の公正価値を含む。デリバティブは、法的拘束力のあるネッ
ティング契約に基づき供された、その大部分が現金による担保14億ドルにより減殺されている。担保付金融取引は、担保として供された適格な現金
又は有価証券により減殺されている。2012年6月30日現在の買戻し取引の想定元本額は、50億ドルであった。
(4) 有価証券のエクスポージャーは、ヘッジ及びシングルネームに係る売りポジションによりゼロまで(ゼロは下回らない)減殺されている。
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(5) クロスボーダー・エクスポージャーは、FFIECの報告要求に従い、当社が与信を計上している国以外の居住者である借り手又はカウンターパーティ
に対する債権(通貨は問わない)を含む。
(6) カントリー・エクスポージャーは、当社が与信を計上している国の居住者である借り手に対する債権(通貨は問わない)を含む。FFIECの報告要求に
従い、現地資金調達債務又は負債は現地エクスポージャーから差し引かれている。現地負債によるカントリー・エクスポージャーの合計は、173億
ドル(2012年6月30日現在)及び187億ドル(2011年12月31日現在)であった。2012年6月30日現在のアジア太平洋、ラテンアメリカ並びに中東及びア
フリカにおける現地負債によるカントリー・エクスポージャーは、それぞれ150億ドル、19億ドル及び318百万ドルであり、うち63億ドルがシンガ
ポール、26億ドルが中国、16億ドルが香港、14億ドルがインド及びメキシコ、854百万ドルが韓国、653百万ドルがタイ、593百万ドルがマレーシア、586
百万ドルが台湾並びに545百万ドルがブラジルに対するものであった。その他の現地負債によるカントリー・エクスポージャーが500百万ドルを超
える国は存在しなかった。
(7) その他のアジア太平洋、その他のラテンアメリカ、その他の中東及びアフリカ又はその他の中欧及び東欧に含まれる国で米国外エクスポージャー合
計が500百万ドルを超える国は存在しなかった。
2012年6月30日現在、当社の新興市場向けエクスポージャーのうち、アジア太平洋向けは60%(2011年12月31日
現在も60%)であった。アジア太平洋向けの新興市場向けエクスポージャーは、香港、中国及びタイにおける成長に
起因して503百万ドル増加した(インドにおけるその他の融資及びカウンターパーティ・エクスポージャー(純額)
の減少により一部減殺された。)。2012年6月30日現在、当社のCCBに対する投資は716百万ドル(2011年12月31日現
在も716百万ドル)であった。当社のCCBに対する投資についての詳細は、連結財務書類注4「有価証券」を参照の
こと。
2012年6月30日現在、新興市場向けエクスポージャーのうち、23%(2011年12月31日現在は26%)はラテンアメリ
カ向けであった。ラテンアメリカ向けの新興市場向けエクスポージャーは、ブラジルのカントリー・エクスポー
ジャーの減少並びにメキシコの貸出金及び有価証券の減少に起因して14億ドル減少した。
2012年6月30日現在、新興市場向けエクスポージャーのうち、8%(2011年12月31日現在は7%)が中東及びアフ
リカ向けであった。2012年6月30日現在、新興市場向けエクスポージャーのうち、9%(2011年12月31日現在は
7%)が中央ヨーロッパ及び東ヨーロッパ向けであった。
一部のヨーロッパ諸国(ギリシャ、アイルランド、イタリア、ポルトガル及びスペインを含む。)は、様々な度合い
の金融ストレスを経験してきた。これらの国における継続する債務危機のリスクは、金融市場の混乱を引続きもた
らす可能性があり、グローバルな経済状況及びこれらの国のソブリン及び非ソブリン債務にマイナスの影響を及
ぼす可能性がある。2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間において、市場の景況感は、
最近ではギリシャの様々な支援プログラムの下で継続する資金調達の前提条件を満たす能力に対する懸念、並び
にスペインの銀行セクターの存続可能性及びスペイン政府の支払能力に対するかかる影響に起因して引続き発展
した。危機に対する明確な解決策の不在及び波及に対する懸念は、引続き市場に不確実性をもたらしている。
表62は、2012年6月30日現在のこれらの国における当社の直接的なソブリン及び非ソブリン・エクスポー
ジャー(消費者向けクレジットカード・エクスポージャーを除く。)を表す。2012年6月30日現在、これらの国にお
ける当社のソブリン及び非ソブリン・エクスポージャー合計は145億ドル(2011年12月31日現在は152億ドル)で
あった。2012年6月30日現在、当社のこれらの国に対するエクスポージャー合計(従来適用されていないヘッジ控
除後)は96億ドル(2011年12月31日現在は103億ドル)であり、そのうち252百万ドル(2011年12月31日現在は362百万
ドル)がソブリン・エクスポージャー合計であった。2012年6月30日現在、適用されていないヘッジ及び購入した
クレジット・デフォルト・スワップによる信用プロテクションの公正価値(純額)は、49億ドル(2011年12月31日現
在も49億ドル)であった。
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当社は、特定のヨーロッパ諸国のクレジット・デフォルト・スワップによる信用プロテクション・エクスポー
ジャーをクレジット・デフォルト・スワップ(以下「CDS」という。)の形式で一部ヘッジする。当社のCDS契約の大
半は、主としてユーロ通貨圏外にある高格付の金融機関と締結され、相関CDSの制限又は削減に取り組んでいる。当
社がマーケット・メーキング活動に従事しているため、当社のCDSポートフォリオには、多様なカウンターパー
ティの集まりに対する様々な満期の契約が含まれている。当社は、当社のエクスポージャーとそれらをヘッジする
ために使用するCDSとの間の満期の不一致の限定に取り組んでいる。しかしながら、購入したプロテクションが購
入されたプロテクションのエクスポージャーとは異なる満期を有する可能性があり、そのような場合、それらのエ
クスポージャー及びヘッジは、より積極的にモニタリング及び管理される。
2012年6月30日現在、購入及び売却されたギリシャ、アイルランド、イタリア、ポルトガル及びスペインにおける
参照資産のシングルネームCDSプロテクションの想定元本額総額は、740億ドル及び686億ドルであり、そのうち329
億ドル及び300億ドルがソブリンであった。法的拘束力のあるカウンターパーティ・マスター・ネッティング契約
の考慮後は、2012年6月30日現在、購入及び売却されたそれらと同じ参照資産のCDSプロテクションの想定元本額
総額は、198億ドル及び143億ドルであり、そのうち99億ドル及び72億ドルがソブリンであった。
購入された信用プロテクション契約は、一定のシナリオにおいてのみ支払いが行われるため、信用プロテクショ
ン契約がすべての損失を補填するものではない。そのため、購入されたクレジット・デフォルト・スワップによる
信用プロテクションがあったとしても、損失が発生する可能性がある。これらのリスクヘッジとしての当社のCDS
による信用プロテクションの効果は、CDSの契約条項を含む多くの要因から影響を受けている。一般的には、CDSの
条項に定義される信用事由(とりわけ、参照事業体による支払いの不履行又はかかる事業体の再編が含まれる。)の
発生によってのみ、購入された信用プロテクション契約の下での支払いが行われる。信用事由が発生したか否かの
決定は、CDSの定義並びに当該事由に係る事実及び状況に基づき、関連する国際スワップ・デリバティブ協会(以下
「ISDA」という。)(様々なISDA会員の事業体により構成されている。)により行われる。従って、CDSの下では、ヨー
ロッパの債務危機を解決するためのいかなる特定の戦略又は政策的措置も信用事由に相当するかどうかについて
は不確実性が存在する。任意の再編は、CDS条項の下では信用事由を引き起こす原因にはならない可能性があり、そ
の結果、CDS契約の下での支払いを引き起こす原因にもならない可能性がある。
当社の直接的なソブリン及び非ソブリン・エクスポージャーに加えて、ヨーロッパの債務危機の著しい悪化は、
ソブリン債務及びその他の資産の種類の価値の重大な減少、資本市場の混乱、信用スプレッドの拡大、金融サービ
ス業界における投資家の信頼感の低下、グローバル経済活動の減速並びにその他の悪影響を及ぼす可能性がある。
ヨーロッパにおける債務危機についての詳細は、当社の2011年度有価証券報告書の「第一部 第3 4 事業等のリ
スク」を参照のこと。
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表62
特定の欧州諸国
(単位:百万ドル)
実行済
貸出金及び
貸出金相当(1)
未実行の
貸出コミッ
トメント
契約
カウンター
パーティ・
エクスポー
ジャー
(純額)(2)
$
$
$
有価証券/
その他の
投資(3)
カントリー
・エクス
ポージャー
(2012年
6月30日
現在)
ヘッジ及び
クレジット
・デフォル
ト・スワッ
プによる
信用プロテ
クション
(4)
$
$
$
カント
リー・エ
クスポー
ジャー純
額
(2012年
6月30日
現在)(5)
2011年
12月31日
現在から
の増(減)
ギリシャ
ソブリン
金融機関
法人
ギリシャ合計
$
-
-
-
6
6
-
$
6
-
-
10
12
22
(4)
18
311
106
21
30
468
(1)
467
311
$
17
$
106
$
-
$
31
$
17
$
48
$
8
$
496
$
42
$
(5)
$
-
$
$
(23)
21
33
491
$
31
42
$
(79)
アイルランド
ソブリン
$
金融機関
法人
アイルランド合計
121
328
157
395
1,001
(14)
987
1,054
291
74
31
1,450
(19)
1,431
(33)
$ 2,460
$
46
$
$
267
$
1,192
$
619
$
248
$
434
$
2,493
$
$
-
$
-
$
1,656
$
526
$
2,182
$ (1,701)
189
(64)
イタリア
ソブリン
481
金融機関
1,826
211
111
201
2,349
(559)
1,790
59
法人
1,844
1,512
173
175
3,704
(1,221)
2,483
(427)
$ (3,481)
$ 4,754
$
(101)
$
$
$
(12)
イタリア合計
$
3,670
$
1,723
$
1,940
$
-
$
-
$
44
$
902
$
8,235
-
$
44
ポルトガル
ソブリン
$
金融機関
15
法人
ポルトガル合計
-
148
$
13
71
163
$
36
$
60
15
71
$
6
$
88
46
72
$
28
$
(13)
280
106
$
1
$
(65)
(21)
75
(172)
71
108
47
412
$
(250)
$
162
$
106
71
$
(327)
$
(256)
$
(263)
スペイン
ソブリン
$
金融機関
法人
スペイン合計
$
49
13
138
148
348
(73)
275
(387)
1,609
632
153
63
2,457
(746)
1,711
(158)
1,694
$
53
$
651
$
319
$
212
$
2,876
$ (1,146)
$ 1,730
$
(808)
6
$
1,745
$
541
$
$
$
(110)
合計
ソブリン
2,345
$ (2,093)
金融機関
2,011
552
429
816
3,808
(663)
3,145
(47)
法人
4,966
2,612
436
345
8,359
(2,159)
6,200
(569)
1,702
$ 14,512
$ (4,915)
$ 9,597
特定の欧州諸国の
エクスポージャー合計
$
$
7,030
$
3,170
$
2,610
$
252
$
(726)
(1) 担保、ヘッジ又はクレジット・デフォルト・スワップによる信用プロテクションにより減殺されていない貸出金、リース金融、当座貸越、引受手形、
未収債権、SBLC、商業信用状及び正式保証を含む。実行済貸出金は、貸倒償却額控除後・減損引当前の金額で計上される。
(2) カウンターパーティ・エクスポージャー(純額)は、デリバティブ及び担保付金融取引の公正価値を含む。デリバティブは、法的拘束力のあるネッ
ティング契約に基づき供された、その大部分が現金による担保37億ドルにより減殺されている。担保付金融取引は、担保として供された適格な現金
又は有価証券により減殺されている。2012年6月30日現在の買戻し取引の想定元本額は、732百万ドルであった。カウンターパーティ・エクスポー
ジャーは、ヘッジ又はクレジット・デフォルト・スワップによる信用プロテクションにより減殺されていない。
(3) 有価証券のエクスポージャーは、ヘッジ及びシングルネームに係る売りポジションによりゼロまで(ゼロは下回らない)減殺されている。
(4) 未配分の購入したクレジット・デフォルト・スワップによる信用プロテクションの純額を表す。これには、貸出金及び有価証券をヘッジするために
購入したクレジット・デフォルト・スワップによる信用プロテクションの純額(28)億ドル、デリバティブ資産をヘッジするための(21)億ドルの追
加のクレジット・デフォルト・スワップによる信用プロテクション並びに(49)百万ドルのその他の売りポジションが含まれる。クレジット・デ
フォルト・スワップによる信用プロテクションの想定元本額に基づいており、回収をゼロと仮定し、未収又は未払いの公正価値により調整されて
いる。
(5) ヘッジ及びクレジット・デフォルト・スワップによる信用プロテクションの公正価値差引後のカントリー・エクスポージャーを表す。
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貸倒引当金繰入額
2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間の貸倒引当金繰入額は、前年同期から15億ド
ル減少して18億ドル及び29億ドル減少して42億ドルとなった。2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終
了した6ヶ月間の貸倒引当金繰入額は、純貸倒償却額を19億ドル及び35億ドル下回り、結果として貸倒引当金を減
少させた。これに対して、2011年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間の貸倒引当金は、24億
ドル及び46億ドルの減少であった。予期せぬ経済の悪化が発生しない限り、当社は貸出金及びリース金融に係る貸
倒損失引当金(取得した信用減損貸出金に係る評価性引当金を除く。)の減少が、2011年よりも鈍化するものの、今
後短期的に継続すると予想している。
2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間における消費者ポートフォリオの貸倒引当金
繰入額は、前年同期から20億ドル減少して17億ドル及び33億ドル減少して44億ドルとなった。かかる減少は、当社
の取得した信用減損ポートフォリオにおける引当金の積増しの減少を含む、ポートフォリオ動向の改善による
ホーム・エクイティ及び住宅モーゲージ・ローンの各ポートフォリオの信用コストの低下に起因した(CBBにおけ
る米国向けクレジットカード及び無担保貸付の各ポートフォリオにおけるポートフォリオ動向の安定化により一
部減殺された。)。2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間における取得した信用減損消
費者ローン・ポートフォリオに関連する貸倒引当金繰入額は、6百万ドル及び493百万ドル(前年同期は412百万ド
ル及び20億ドル)であった。
商業ポートフォリオの貸倒引当金繰入額(未実行の信用供与契約に係る貸倒引当金戻入額控除後)は、コア商業
用ポートフォリオにおける信用の質の安定化により、2012年6月30日に終了した3ヶ月間は前年同期から563百万
ドル増加して40百万ドルの貸倒引当金繰入額となり、同日に終了した6ヶ月間は450百万ドル増加して186百万ド
ルの戻入れとなった。
貸倒引当金
貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金
貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金は、以下に記載されているように、2つの要素から構成されてい
る。当社はこれらの2要素の総合評価に基づいて、貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金の妥当性を評価す
る。貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金は、LHFS及び公正価値オプションに基づき会計処理された貸出金
を含まない。これは、その後の公正価値が信用リスクの要素を反映しているためである。
貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金の第1の要素は、不履行商業貸出金及びTDRで変更された正常な商
業貸出金、TDRで変更された消費者不動産貸出金、条件を再交渉したクレジットカード、再交渉された無担保消費者
並びに中小企業向け貸出金を対象とする。かかる貸出金は、貸出金の元の実効利回りで割引された予想将来キャッ
シュ・フローの現在価値に基づいた減損測定の対象であり、特定の状況下では、減損は、担保価値又は貸出金の顕
在市場価格(算定可能な場合)に基づくことができる。再交渉したクレジットカード、無担保消費者及び中小企業向
けTDRポートフォリオの減損測定は、条件変更前に有効であった平均ポートフォリオ約定金利(プロモーション金
利による貸出金を除くものとする。)を利用して割引された予測キャッシュ・フローの現在価値に基づいている。
引当金のかかる特定損失部分を算出する目的において、より大きい減損貸出金は個々に評価され、より小さい額の
減損貸出金は1つのプールとしてそれぞれの商品別及び貸出金のリスク格付における過去の貸倒実績を使用して
評価される。
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貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金の第2の要素は、個々に識別がまだ可能ではない損失を被った、残
りの消費者ローン及び商業貸出金並びにリース金融を対象とする。消費者ローン並びに一定の同種の商業貸出金
及びリース金融商品に対する貸倒引当金は、概して商品別の総合ポートフォリオ評価に基づく。過去の貸倒実績、
ポートフォリオの動向に基づき予想される不履行又は抵当権実行、延滞、景気動向及び信用力評価を含むがこれら
に限定されない様々な要素を考慮する貸倒予測モデルが使用される。当社の消費者不動産貸倒予測モデルは、個別
貸出金の属性に基づき履行を怠る貸出金の量を予測する。これらのうち最も重要なものは、更新後のLTV又はCLTV、
借り手のクレジット・スコア、並びに年代及び地理であり、それらはすべて、現在の延滞状況にさらに分類される。
さらに、当社は、貸倒の評価過程において対象となる第1順位抵当ローンの延滞状況を後順位の抵当のホーム・エ
クイティ・ポートフォリオに組み込む。更新後のLTV及びCLTVを不履行の可能性に組み込むことにより、当社は、貸
出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金に住宅価格の変化による影響を含めることができる。これらの貸倒予
測モデルは、最新の経済環境を反映する情報を組み込むために四半期ごとに更新される。2012年6月30日現在、貸
倒予測手続により、すべての主要な消費者ポートフォリオに対する貸倒引当金が減少した。
商業貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金は、商品別に過去の貸倒実績を分析した後に、内部リスク格
付、現在の経済状況、業界の業績動向、各ポートフォリオにおける地理的及び債務者の集中度、並びにその他適切な
情報に基づき設定される。商業貸出金の統計モデルは、通常1年に一度更新され、当社の実際の不履行及びその他
のデータについての過去のデータベースを利用する。貸出金リスク格付及び商業ポートフォリオの構成は、最新の
経済環境を反映している最新のデータを組み込むために少なくとも四半期ごとに更新される。リスク評価された
商業貸出金については、当社は、当社の過去の不履行及び信用損失に基づく不履行の可能性及びデフォルト時損失
率(以下「LGD」という。)を評価する。内部リスク格付の査定の際に考慮する要素は、もし適用あれば原担保価値、
債務者が営業を行う産業、債務者の流動性及びその他の金融指数、並びに債務者の信用リスクに関連するその他の
量的及び質的要素を含む。貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金を見積る際には、経営陣は過去の経験から
導き出されるモデルだけでなく、現在のマクロ経済的な環境及び傾向、モデルに内在する不確実性並びにその他質
的要素による、ポートフォリオに内在する見積損失可能額の影響を検討した分析にも依拠する。2012年6月30日現
在、貸出金リスク格付及びポートフォリオの構成に対する更新は、すべての商業ポートフォリオにおける貸倒損失
引当金を減少させた。
国内及びグローバル経済の不確実性、大口単一債務者不履行、金融市場を混乱させる可能性のある重要事由並び
に不正確なモデルを含む当社の見積損失に影響を与える不確実性を補填するために維持される引当金は、貸出金
及びリース金融に係る貸倒損失引当金の第2の要素に含まれ、上記に概説されている手続とは別に決定される。
当社は、見積りと実際に発生した貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金の差異を監視している。かかる監
視プロセスには、経営上層部による貸出金及びリース金融ポートフォリオ並びにかかるポートフォリオに内在す
る損失発生を見積るために使用するモデルに対する定期的な分析が含まれる。
貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金の追加又は減少は、通常貸倒引当金繰入額の増減を通じて計上さ
れる。回収不能とみなされた与信エクスポージャーは、貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金から差し引か
れる。一旦貸倒償却済とした金額の回収は、貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金の増加として処理され
る。
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表64に示されているように、2012年6月30日現在の消費者ポートフォリオの貸出金及びリース金融に係る貸倒
損失引当金は、2011年12月31日現在から27億ドル減少して270億ドルとなった。かかる減少は、主として経済状況の
改善、CBBにおける米国向けクレジットカード及び無担保消費者向け貸付の各ポートフォリオにおける延滞率及び
破産件数の改善、並びに取得した非信用減損ホーム・エクイティ・ポートフォリオにおける予想損失の水準の低
下に起因した。2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間における取得した信用減損消費
者ローン・ポートフォリオについては、当社の予想キャッシュ・フローの更新により、主として当社の更新された
住宅価格見通しに起因して、6百万ドル及び493百万ドルの繰入額が計上された。2011年6月30日に終了した3ヶ
月間及び同日に終了した6ヶ月間において、取得した信用減損消費者ローン・ポートフォリオに関連する引当金
は、412百万ドル及び20億ドル増加した。
表64に示されているように、2012年6月30日現在の商業ポートフォリオの貸出金及びリース金融に係る貸倒損
失引当金は、2011年12月31日現在から835百万ドル減少して33億ドルとなった。かかる減少は、コア商業ポートフォ
リオに影響を与える経済状況の改善に起因した。
貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金の貸出金及びリース金融残高合計に対する比率は、2012年6月30
日現在は3.43%(2011年12月31日現在は3.68%)であった。この比率の減少は、主として上記の貸倒引当金の減少を
もたらした信用の質及び経済状況の改善に起因する。上記の2012年6月30日現在及び2011年12月31日現在の比率
には、取得した信用減損ローン・ポートフォリオも含まれる。取得した信用減損ローン・ポートフォリオを除き、
2012年6月30日現在の貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金の貸出金及びリース金融残高合計に対する比
率は2.50%(2011年12月31日現在は2.86%)であった。
表63は、2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間並びに2011年6月30日に終了した
3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間の貸倒引当金の推移(貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金並びに
未実行の信用供与契約のための引当金を含む。)を表している。
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表63
貸倒引当金
6月30日に終了した
3ヶ月間
(単位:百万ドル)
貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金(期首残高)
貸出金及びリース金融の貸倒償却
住宅モーゲージ
ホーム・エクイティ
非継続不動産
米国向けクレジットカード
米国外向けクレジットカード
直接/間接消費者
その他の消費者
消費者向け貸倒償却額合計
6月30日に終了した
6ヶ月間
2012年
2011年
2012年
2011年
$ 32,211
$ 39,843
$ 33,783
$ 41,885
(777)
(973)
(19)
(1,428)
(223)
(308)
(61)
(1,244)
(1,332)
(27)
(2,139)
(498)
(552)
(56)
(1,734)
(2,004)
(38)
(2,963)
(484)
(686)
(129)
(2,226)
(2,614)
(52)
(4,624)
(949)
(1,292)
(111)
(3,789)
(5,848)
(8,038)
(11,868)
米国向け商業(1)
商業用不動産
商業リース金融
米国外向け商業
(360)
(230)
(20)
(12)
(440)
(299)
(6)
(14)
(685)
(434)
(21)
(13)
(893)
(641)
(17)
(114)
商業向け貸倒償却額合計
(622)
(759)
(1,153)
(1,665)
(4,411)
(6,607)
(9,191)
(13,533)
貸出金及びリース金融の貸倒償却額合計
過年度貸倒償却済貸出金及びリース金融の回収
住宅モーゲージ
ホーム・エクイティ
非継続不動産
米国向けクレジットカード
米国外向けクレジットカード
直接/間接消費者
その他の消費者
43
81
3
184
88
127
12
140
69
1
208
69
186
13
102
155
6
388
146
279
24
217
172
6
419
118
401
28
消費者向け回収額合計
538
686
1,100
1,361
米国向け商業(2)
商業用不動産
商業リース金融
米国外向け商業
83
153
6
5
105
136
14
1
157
225
16
11
商業向け回収額合計
247
256
409
479
過年度貸倒償却済貸出金及びリース金融の回収額合計
785
942
1,509
1,840
純貸倒償却額
貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金繰入額
その他(3)
貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金(6月30日現在残高)
267
190
24
(2)
(3,626)
(5,665)
(7,682)
(11,693)
1,840
(137)
3,260
(126)
4,297
(110)
7,176
(56)
30,288
37,312
30,288
37,312
未実行の信用供与契約に対する引当金(期首残高)
未実行の信用供与契約に対する引当金繰入額
その他(4)
651
(67)
(10)
961
(5)
(59)
714
(106)
(34)
1,188
(107)
(184)
未実行の信用供与契約に対する引当金(6月30日現在残高)
574
897
574
897
$ 30,862
$ 38,209
$ 30,862
$ 38,209
貸倒引当金(6月30日現在残高)
(1) 2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間の米国中小企業向け商業貸出金貸倒償却額206百万ドル及び414百万ドル(前年同
期は304百万ドル及び640百万ドル)を含む。
(2) 2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間の米国中小企業向け商業貸出金回収額23百万ドル及び46百万ドル(前年同期は29
百万ドル及び53百万ドル)を含む。
(3) 主としてポートフォリオの売却、非連結及び為替換算調整の影響を表す。
(4) 主としてメリルリンチのパーチェス法による会計処理の調整額のアクリーション及び過年度における未実行ポジション分の実行の影響を表す。
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表63
貸倒引当金(続き)
(単位:百万ドル)
6月30日に終了した
3ヶ月間
6月30日に終了した
6ヶ月間
2012年
2012年
2011年
2011年
貸出金及び引当金の比率:
貸出金及びリース金融(6月30日現在残高)(5)
$883,954
$931,660
$883,954
$931,660
貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金の貸出金及び
リース金融残高合計(6月30日現在)に対する比率(5)
3.43%
4.00%
3.43%
4.00%
消費者ローン及びリース金融に係る貸倒損失引当金の
消費者ローン残高合計(6月30日現在)に対する比率(6)
4.70
5.04
4.70
5.04
商業貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金の商業貸出金及び
リース金融残高合計(6月30日現在)に対する比率(7)
1.07
1.82
1.07
1.82
貸出金及びリース金融の平均残高(5)
$891,185
$929,408
$897,899
$932,352
年換算純貸倒償却額の平均貸出金及びリース金融残高に
対する比率(5)
1.64%
2.44%
1.72%
2.53%
貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金の不履行貸出金及び
リース金融残高合計(6月30日現在)に対する比率(5)(8)
127
135
127
135
貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金(6月30日現在)の
年換算純貸倒償却額に対する比率
2.08
1.64
1.96
1.58
不履行貸出金及びリース金融残高(6月30日現在)から除外される
貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金に含まれる金額(9)
$ 16,327
$ 19,935
$ 16,327
$ 19,935
貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金の不履行貸出金及び
リース金融残高合計(不履行貸出金及びリース金融残高
(6月30日現在)から除外される貸出金及びリース金融に係る
貸倒損失引当金に含まれる金額を除く)に対する比率(9)
59%
63%
59%
63%
取得した信用減損貸出金を除く貸出金及び引当金の比率:
貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金の貸出金及び
リース金融残高合計(6月30日現在)に対する比率(5)
消費者ローン及びリース金融に係る貸倒損失引当金の
消費者ローン残高合計(6月30日現在)に対する比率(6)
商業貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金の商業貸出金及び
リース金融残高合計(6月30日現在)に対する比率(7)
年換算純貸倒償却額の平均貸出金及びリース金融残高に
対する比率(5)
貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金の不履行貸出金及び
リース金融残高合計(6月30日現在)に対する比率(5)(8)
貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金(6月30日現在)の
年換算純貸倒償却額に対する比率
2.50%
3.24%
2.50%
3.24%
3.32
3.95
3.32
3.95
1.07
1.82
1.07
1.82
1.69
2.54
1.78
2.63
90
105
90
105
1.46
1.28
1.38
1.23
(5) 貸出金及びリース金融残高並びに比率は、公正価値オプションに基づき会計処理された貸出金を含まない。公正価値オプションに基づき会計処理さ
れた貸出金はそれぞれ84億ドル(2012年6月30日現在)及び96億ドル(2011年6月30日現在)であった。2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日
に終了した6ヶ月間の公正価値オプションに基づき会計処理された平均貸出金残高はそれぞれ83億ドル及び87億ドル(前年同期は91億ドル及び64
億ドル)であった。
(6) 公正価値オプションに基づき会計処理された消費者ローン12億ドル(2012年6月30日現在)及び52億ドル(2011年6月30日現在)をそれぞれ除く。
(7) 公正価値オプションに基づき会計処理された商業貸出金72億ドル(2012年6月30日現在)及び44億ドル(2011年6月30日現在)をそれぞれ除く。
(8) 当社の不履行貸出金の定義についての詳細は、前述の「不履行消費者ローン及び抵当権実行不動産の推移」及び「不履行商業貸出金、リース金融及
び抵当権実行不動産の推移」を参照のこと。
(9) 主としてCBBの米国向けクレジットカード・ポートフォリオ及び無担保消費者向け貸付ポートフォリオ、その他の事業における取得した信用減損貸
出金及び米国外向けクレジットカード・ポートフォリオに配分された金額を含む。
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報告上の目的において、当社は各商品にわたって貸倒引当金を配分する。しかし、引当金は、ローン・ポートフォ
リオにおけるすべての信用損失を制限なく吸収することが可能である。表64は、商品別に当社の配分を示してい
る。
表64
貸倒引当金の商品別配分
2012年6月30日現在
(単位:百万ドル)
合計に対
する割合
金額
2011年12月31日現在
貸出金及び
リース金融
残高に対する
割合(1)
金額
合計に対
する割合
貸出金及び
リース金融
残高に対する
割合(1)
貸出金及びリース金融に係る
貸倒損失引当金
住宅モーゲージ
5,899
19.48%
5,935
17.57%
11,994
39.60
10.16
13,094
38.76
10.50
非継続不動産
2,071
6.84
20.59
2,050
6.07
18.48
米国向けクレジットカード
5,228
17.26
5.54
6,322
18.71
6.18
米国外向けクレジットカード
777
2.57
5.79
946
2.80
6.56
直接/間接消費者
875
2.89
1.05
1,153
3.41
1.29
その他の消費者
144
0.47
5.59
148
0.44
5.50
消費者向け合計
26,988
89.11
4.70
29,648
87.76
4.88
米国向け商業(2)
2,016
6.66
1.02
2,441
7.23
1.26
ホーム・エクイティ
商業用不動産
$
2.33%
$
2.26%
967
3.19
2.65
1,349
3.99
3.41
商業リース金融
80
0.26
0.37
92
0.27
0.42
米国外向け商業
237
0.78
0.44
253
0.75
0.46
3,300
10.89
1.07
4,135
12.24
1.33
30,288
100.00%
3.43
33,783
100.00%
3.68
商業向け合計(3)
貸出金及びリース金融に
係る貸倒損失引当金
未実行の信用供与契約に対する
引当金
貸倒引当金(4)
574
714
$ 30,862
$ 34,497
(1) 比率は、貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金の貸出金及びリース金融残高(公正価値オプションに基づき会計処理された貸出金を除く。)に
対する割合として算出される。公正価値オプションに基づき会計処理された消費者ローンは、住宅モーゲージ・ローンを172百万ドル(2012年6月
30日現在)及び906百万ドル(2011年12月31日現在)並びに非継続不動産ローンを10億ドル(2012年6月30日現在)及び13億ドル(2011年12月31日現
在)含む。公正価値オプションに基づき会計処理された商業貸出金は、米国向け商業貸出金を19億ドル(2012年6月30日現在)及び22億ドル(2011年
12月31日現在)並びに米国外向け商業貸出金を53億ドル(2012年6月30日現在)及び44億ドル(2011年12月31日現在)含む。
(2) 米国中小企業向け商業貸出金に係る貸倒引当金を812百万ドル(2012年6月30日現在)及び893百万ドル(2011年12月31日現在)含む。
(3) 商業減損債権に係る貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金を422百万ドル(2012年6月30日現在)及び545百万ドル(2011年12月31日現在)含
む。
(4) 取得した信用減損貸出金に関連する貸倒引当金とともに表示される評価性引当金を90億ドル(2012年6月30日現在)及び85億ドル(2011年12月31日
現在)含む。
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未実行の信用供与契約に対する引当金
貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金以外に、当社は信用状、金融保証、未実行の銀行引受手形及び拘束
力のある貸出コミットメント契約等(公正価値オプションに基づき会計処理されたコミットメント契約を除く。)
の未実行の信用供与契約に関連する見積損失可能額を算出する。未実行の信用供与契約は、実行済貸出金と同様の
評価に服し、不履行の可能性及びLGDの見積りを含む。未実行の信用供与契約の特性により、見積損失可能額は必ず
利用率をも考慮しなければならない。予測される不履行の時点で借り手が実行するであろうかかる未実行の信用
供与契約の量を見積るために、当社の過去の経験分析が未実行の信用供与契約に適用され、それによりデフォルト
時エクスポージャー(以下「EAD」という。)が予想される。未実行の信用供与契約の見積損失額は、不履行の可能
性、LGD及びEADの積であり、経済の不確実性及びモデルに内在する不正確性を含むあらゆる質的要素により調整さ
れる。
2012年6月30日現在の未実行の信用供与契約に対する引当金は574百万ドル(2011年12月31日現在より140百万
ドル減少)であった。かかる減少は、未実行のポートフォリオにおける改善した信用の質及び取得したメリルリン
チの未実行分ポジションに係るパーチェス法による会計処理の調整額のアクリーションに起因する。
市場リスク管理
市場リスクとは、市況の変動により資産及び負債又は収益の価値が不利な影響を被るリスクのことである。かか
るリスクは、貸出金、預金、有価証券、短期借入れ、長期債務、トレーディング勘定資産及び負債、並びにデリバティ
ブを含む当社の営業及び/又は業務に関連した金融商品に内在する。市場の動向に敏感な資産及び負債は、当社の
伝統的な銀行事業に関連した貸出金及び預金、顧客及びその他のトレーディング活動、ALMプロセス、信用リスク軽
減活動並びにモーゲージ銀行事業業務から発生する。市場に変動が起こると、対象となる市場の動きや流動性等の
要因が当社の業績に影響を及ぼす。当社の市場リスク管理プロセスについての詳細は、当社の2011年度有価証券報
告書の「第一部 第3 1 業績等の概要」中の「市場リスク管理」を参照のこと。
トレーディング・リスク管理
トレーディング関連収益は、幅広い金融商品及び市場においてとられているトレーディング・ポジションから
得た利益(トレーディング関連純受取利息を含む。)を表す。トレーディング勘定資産及び負債並びにデリバティブ
のポジションは、公正価値で報告される。公正価値についての詳細は、連結財務書類注15「公正価値測定」を参照
のこと。トレーディング関連収益は、不安定であることがあり、一般の市況及び顧客の需要に大きく左右される。さ
らに、トレーディング関連収益は、取引の量及び種類、予想されるリスクの水準、並びに常に変遷する市場環境にお
いてその時々の価格及び金利動向の変動に左右される。
グローバル・マーケッツ・リスク委員会(以下「GMRC」という。)は、グローバル・マーケッツ・リスク・エグゼ
クティブが委員長を務め、トレーディング・リスク管理を含むグローバルな市場リスク管理の主たる統治機関と
してALMRCにより設立された。GMRCは、グローバル・マーケッツに影響を及ぼす主要な信用リスク及び市場リスク
について見通しを持ち、積極的なリスク軽減戦略を必要とするリスクに優先順位を置くことに重点を置く。グロー
バル・マーケッツ以外の事業に影響を与える市場リスクは、それぞれの管理機関によって監視及び管理されてい
る。
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GMRCは、事業別の重要な日次収益及び損失並びに収益又は損失の主たる要因を監視する。当該収益又は損失がか
かる事業にとって重要であるかどうかの判断を行うために各事業ごとに限度値が設定されている。いずれかの限
度値を超えた場合に、GMRCに対して差異についての説明がなされる。限度値は、通常とみなされる日次の損益計算
書の変動を超える収益及び損失を浮き彫りにするために、関係リスク・マネージャーと協力して展開される。
下記の柱状グラフは、2012年3月31日に終了した3ヶ月間と比較した2012年6月30日に終了した3ヶ月間のト
レーディングの変動及びトレーディング関連収益の日次の水準を表すグラフである。2012年6月30日に終了した
3ヶ月間においては、トレーディング日数の63日間のうち95%(60日間)にプラスのトレーディング関連収益を計
上した。そのうち収益が25百万ドルを超えた日次トレーディングは75%(47日間)であり、また最大損失は11百万ド
ルであった。これらの結果に対して、2012年3月31日に終了した3ヶ月間においては、トレーディング日数の100%
(62日間)にプラスのトレーディング関連収益を計上した。そのうち収益が25百万ドルを超えた日次トレーディン
グは95%(59日間)であった。2012年3月31日に終了した3ヶ月間においては、日次トレーディング損失はなかっ
た。
当社のトレーディング業務のリスクを評価するために、当社はポートフォリオ同様個別のポジションの実際の
変動及び変動の可能性を重視する。VaRは、市場リスクを測定するに当たり用いる主要な統計値である。日次リスク
を管理するために、VaRは、当社のトレーディング・ポートフォリオ全体と各々の事業に係るトレーディング限度
に服する。すべての限度超過は、経営陣に報告され、審査される。
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VaRモデルは、潜在的な損益の分布を生成するために仮想シナリオの範囲の下でポートフォリオの価値をシミュ
レートする。VaRは、過去の傾向に基づき、定められた信頼度の水準の下でポートフォリオに起こると予想される最
悪の損失を表し、ポートフォリオ中のポジションの変動に左右され、またそれらのリスクの相関度の強さにも左右
される。いずれのVaRモデルにも、企業ごとに異なる重要かつ多くの前提が内在する。さらにVaRモデルの正確性は、
ポートフォリオ中の各ポジションに係る過去データの利用可能性及び質に依存する。VaRモデルは、詳細な過去の
価格データのない新商品や、正確な日次価格が連続して入手可能ではない非流動ポジションについてモデル仮定
を追加で要求することがある。
VaRモデルは、当社のトレーディング・ポートフォリオに係る潜在的な利益及び損失の範囲を見積るに当たり効
率的なツールである。しかしながら、将来の業績を見積るために定められた期間にわたり過去の実績を利用するた
め、VaRモデルには多くの固有の制限が存在する。過去の実績は、将来の業績を常に暗示するものではなく、さらに
市場の変動又は対象ポートフォリオの構成の変更がVaRモデルの正確性に大きく影響を及ぼすことがある。VaRモ
デルが現在の市況を反映するために、当社は当社のVaRモデルに係る過去の実績を毎週更新し、モデルに係る前提
を定期的に検討する。当社のVaRモデルは、3年分の過去データを利用する。かかる期間が選ばれたのは、VaRが確実
に市場の動きを広範囲に反映し、市場のボラティリティの最近の変化に敏感に反応するためである。
当社は、当社のトレーディング・ポートフォリオの重要なリスクを確実に反映させるために、当社のVaRモデル
を検討、評価及び強化し続ける。それにもかかわらず、前述したこれらの制限のため、当社は従来から当社のトレー
ディング・リスクを管理する1つの要素としてVaRモデルを用いてきたに過ぎず、ストレス・テストや個々の事業
に対して適用する机上レベルでのストレス・テスト等のその他の技術も用いてきた。極端な市場のストレス期間
は、これらの技術の信頼性にあらゆる度合いの影響を及ぼす。
過去データから算出したVaRと実際の日次収益及び損失とをバックテストすることにより検証し、VaR手法の正
確性の見直しを行う。バックテストの結果を表したグラフによる説明とともに、バックテストの超過分に係る説明
を加えてGMRCに報告する。バックテストの超過分は、トレーディング損失がVaRを超えた際に発生する。経営上層部
は、これらのテストの結果を検証し、評価する。市場ストレスの期間中、GMRCの委員は、損失及びVaR限度超過につい
て毎日協議を行う。かかるプロセスの結果、事業は特定のリスクを減少させることがある。経済的可能性がある場
合、エクスポージャーを減らすためにポジションの売却又はマクロ経済のヘッジを行う。
当社のVaRモデルは、3年分の過去データに基づくヒストリカル・シミュレーション法及び99%の信頼水準に相
当する期待ショートフォール手法を用いている。これは統計的に平均100トレーディング日に1回、又は各年に2、
3回損失がVaRを上回ることを意味する。観測される実際のバックテストの結果の数字は、過去の市場のボラティ
リティに関連する現在の市場の業績に依存している。2012年6月30日に終了した12ヶ月間及び2011年6月30日に
終了した12ヶ月間において、実際の損失は日次トレーディングVaRを超過しなかった。以下のグラフは、2012年6月
30日に終了した12ヶ月間における日次トレーディング関連収益及びVaRを表す。
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表65は、2012年6月30日、2012年3月31日及び2011年6月30日に終了した3ヶ月間の日次トレーディングVaRの
平均、最高値及び最低値並びに2012年6月30日及び2011年6月30日に終了した6ヶ月間の日次トレーディングの
平均を表している。
表65
トレーディング業務の市場リスクVaR
2012年6月30日に終了した
3ヶ月間
2012年3月31日に終了した
3ヶ月間
2011年6月30日に終了した
3ヶ月間
6月30日に終了した
6ヶ月間
2012年
(単位:百万ドル)
外国為替
平均
最高(1) 最低(1)
平均
最高(1) 最低(1)
平均
$ 24.4 $ 11.5
$ 14.3
$ 19.8
$ 27.1
$ 15.1
$ 19.0
金利
49.2
67.1
31.2
49.5
75.3
32.5
クレジット
37.4
53.9
31.1
50.3
66.7
35.9
不動産/モーゲージ
32.3
40.4
28.3
36.9
45.0
31.2
株式
23.9
35.5
16.1
40.7
54.8
28.6
コモディティ
11.9
15.2
7.2
13.1
16.6
8.4
-
-
-
-
$ 85.5
$ 48.5
ポートフォリオの分散化
(112.0)
トレーディング関連
ポートフォリオ全体
$ 62.5
(125.4)
$ 84.1
$ 114.5 $ 50.1
最高(1) 最低(1)
2011年
平均
平均
$ 21.4
$ 34.6 $
6.0
$ 19.4
63.6
76.6
49.5
49.4
56.2
133.6
155.3
97.3
43.8
135.9
100.2
138.9
72.5
34.6
97.0
55.2
79.5
32.1
32.2
52.7
23.7
33.8
15.9
12.5
23.8
-
-
(118.7)
(180.3)
(161.4)
$ 229.2
$ 318.6 $ 140.9
$ 73.2
$ 206.7
(1) ポートフォリオ全体の最高値及び最低値は、個別のポートフォリオの最高値及び最低値が異なったトレーディング日に発生することがあるため、各
項目合計と一致しないことがある。
2012年6月30日に終了した3ヶ月間における平均VaRは、主として顧客活動の鈍化に起因して、22百万ドル減少
した。これらは主としてエクイティ及びクレジットの減少に反映され、平均VaRが17百万ドル及び13百万ドル減少
した。これらの減少は、13百万ドルのポートフォリオ分散化VaRの減少により一部減殺された。
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カウンターパーティの信用リスクは、当社のデリバティブ資産に対するカウンターパーティの信用の質の影響
を反映させるために当社のデリバティブのエクスポージャーの時価評価額を調整したものである。カウンター
パーティの与信エクスポージャーは規制上の自己資本配分におけるVaRの要素に含まれないため、当社はかかるエ
クスポージャーを当社のトレーディングVaRに含めておらず、そのため、柱状グラフに示され、バックテストに使用
される日次トレーディング関連収益にも含まれない。
トレーディング・ポートフォリオ・ストレス・テスト
VaRモデルの性質そのものが、実際の結果が予測を上回り得ることを示唆し、限定されたルックバック期間に依
存しているため、当社はさらに、当社ポートフォリオに「ストレス・テスト」を実施する。ストレス・テストは、市
場における異常な動きの結果発生する可能性のある当社のトレーディング・ポートフォリオ中の変動額を予測す
る。トレーディング・ポートフォリオ全体及び各々の事業に対して、ヒストリカル又は仮想のいずれかに分類され
る様々なシナリオが定期的に作成され、報告される。ヒストリカル・シナリオは、過去において市場で長引いた一
連の事象において発生した価格の変動に対する影響をシミュレートする。通常、各ヒストリカル・シナリオにつ
き、危機の間の最も厳しい時点を表す10営業日又はそれ以上の枠が選ばれる。仮想シナリオは、事前に定められた
市場のストレス事由について予測されるショックに関するシミュレーションを提供する。かかるストレス事由に
は、VaRの計算に用いられた過去のデータに見られるショックを大幅に上回り得る、市場リスク変数に対する
ショックが含まれる。ヒストリカル・シナリオと同様に、仮想シナリオは短期間の市場混乱を表すために作成され
る。シナリオは、ポジションの変化及び新しい経済又は政治情報を踏まえて必要に応じて検討及び更新される。シ
ミュレーションの結果から得られる数値のほか、この情報は、適用されるショックがどちらかといえば静態的な性
質を有するため、とられようとしているリスクの傾向に関する明確な全体像を経営役員に提供する。トレーディン
グ・ポートフォリオのストレス・テストは、企業規模のストレス・テストとも統合され、制限の枠組みに組み入れ
られる。トレーディング・ポートフォリオで使われるシナリオと企業規模のストレス・テストで使われるシナリ
オの間に一貫性を促進させるためにプロセスが実施された。企業規模のストレス・テストのために使われるシナ
リオは、対象期間が長く、連結資本及び流動性を計画において使用するために複数の期間にわたって結果が予測さ
れる点において、典型的なトレーディング・ポートフォリオのシナリオと異なる。企業規模のストレス・テストに
ついての詳細は、前述の「企業規模のストレス・テスト」を参照のこと。
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非トレーディング活動における金利リスク管理
以下の記述は、純受取利息(純受取利息に係るトレーディング関連活動の影響を除く。)を示している。
金利リスクは、当社の非トレーディング・バランスシートに対する最も重要な市場リスク・エクスポージャー
を表す。金利リスクは、市場金利の変動が引き起こす純受取利息の潜在変動性として測定される。顧客と対面する
業務、主として貸付及び預金は、当社のバランスシート上に金利に敏感なポジションを生成する。
当社は、純受取利息の予測情報を作成する。この基準予測は、予想される将来の事業の成長度合い、ALMの位置付
け及び市場ベースのフォワードカーブが示唆する金利動向の方向性を考慮する。当社はその後、代替金利シナリオ
がこれらの基準予測に及ぼす影響を、様々な状況における金利感応度を見極めるために測定し、評価する。純受取
利息予測は、経済動向、市況及び事業戦略に基づき変更される前提及び異なる見通しのために頻繁に更新される。
このため、当社は金利の変動に対するエクスポージャーを許容可能な水準に保つべく、当社のバランスシートのポ
ジションを継続的に監視する。
当社が分析する金利シナリオは、貸出金と預金の増加及び利率決定、資金調達手段の変化や商品再評価並びに満
期の特性についての仮定等の包含されたバランスシートについての前提を含むが、ヘッジが有効でない場合のイ
ンパクトを含まない。当社の全体的な目的は、金利の動きが純受取利息及び資本に悪影響を与えないように金利の
リスクを管理することである。
表66は、2012年6月30日現在及び2011年12月31日現在における、当社の基準予測に使用されたスポットレート及
び12ヶ月物のフォワードレート(月次)を表している。
表66
フォワードレート
2012年6月30日現在
2011年12月31日現在
フェデ
ラル・
ファンド
3ヶ月
LIBOR
10年物
スワップ
フェデ
ラル・
ファンド
3ヶ月
LIBOR
10年物
スワップ
スポットレート
0.25%
0.46%
1.78%
0.25%
0.58%
2.03%
12ヶ月物のフォワードレート
0.25
0.55
2.04
0.25
0.75
2.29
表67は、2012年6月30日及び2011年12月31日から12ヶ月かけた、市場ベースのフォワードカーブの瞬間的なパラ
レル及び非パラレルなショックによるそれぞれの予測純受取利息に対するドルの影響(税引前)を反映している。
当社は、提示されたシナリオが当社の金利リスク・エクスポージャーの包括的な見解を備えており、現在の金利環
境との関連で有意であることを確保するために、定期的にかかるシナリオを評価する。ロングエンドの金利の潜在
的なボラティリティ及び当社のかかる金利に対する感応度を考慮して、当社は、過去に報告された段階的なショッ
クを瞬間的なショックに置き換えた。トレーディング関連活動の影響を除く純受取利息についての詳細は、前述の
「トレーディング関連純受取利息を除く純受取利息」を参照のこと。
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表67
純受取利息の予想(トレーディング関連純受取利息を除く)
(単位:百万ドル)
イールドカーブの変化
短期金利(bps)
長期金利(bps)
2012年
6月30日現在
2011年
12月31日現在
$
$
パラレルシフト
+100bpsの瞬間的なパラレルシフト
+100
+100
2,977
-50bpsの瞬間的なパラレルシフト
-50
-50
+100
-
-
-50
(1,473)
(1,319)
-50
-
(219)
(464)
-
+100
(1,695)
2,883
(1,795)
フラット化要因
ショートエンドの瞬間的な変動
ロングエンドの瞬間的な変動
1,268
979
スティープ化要因
ショートエンドの瞬間的な変動
ロングエンドの瞬間的な変動
1,729
1,935
表67に表される感応度分析は、金利のショックについて当社が何ら対応策をとらないことを前提としている。当
社の純受取利息は、2012年6月30日現在及び2011年12月31日現在ともに金利のパラレルシフトに対して資産セン
シティブな状態にあった。当社のALM活動の一環として、当社は有価証券、住宅モーゲージ、金利及び外国為替デリ
バティブ契約を、金利感応度を管理するために利用する。
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有価証券
有価証券ポートフォリオは、当社のALMポジションにおいて不可欠なものであり、主として債務証券により構成
され、MBSや、より少ない割合ではあるが米国財務省証券、社債、地方債及びその他の債券が含まれる。当社は、2012
年6月30日現在、公正価値3,000億ドル(2011年12月31日現在は2,762億ドル)のAFS債務証券を保有していた。2012
年6月30日及び2011年6月30日に終了した3ヶ月間において、当社は328億ドル及び364億ドルのAFS債務証券を購
入し、200億ドル及び291億ドルを売却し、満期及び返済により160億ドル及び110億ドルを受領した。2012年6月30
日及び2011年6月30日に終了した3ヶ月間において、当社は400百万ドル及び899百万ドルの債務証券売却益(純
額)を実現した。2012年6月30日現在、当社は352億ドルの満期保有債務証券(2011年12月31日現在は353億ドル)を
保有していた。
2012年6月30日及び2011年6月30日に終了した6ヶ月間において、当社は997億ドル及び598億ドルのAFS債務証
券を購入し、458億ドル及び400億ドルを売却し、満期及び返済により318億ドル及び287億ドルを受領した。2012年
6月30日及び2011年6月30日に終了した6ヶ月間において、当社は12億ドル及び14億ドルの債務証券売却益(純
額)を実現した。
その他の包括利益累計額には、2012年6月30日現在及び2011年6月30日現在の37億ドル及び16億ドルに上るAFS
債務証券に係る税引後の未実現純利益、並びに16百万ドル及び65億ドルの売却可能な市場性のある持分証券が含
まれている。その他の包括利益についての詳細は、連結財務書類注12「その他の包括利益(損失)累計額」を参照の
こと。2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間において、AFS債務証券に係る税引後の未
実現純利益の額は、主として低金利による影響に起因して、23億ドル及び888百万ドル増加して59億ドルとなった。
当社の有価証券についての詳細は、連結財務書類注4「有価証券」を参照のこと。
2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間において、AFS債務証券の収益に関し、一時的
でない減損(以下「OTTI」という。)による損失を6百万ドル及び46百万ドル(前年同期は45百万ドル及び133百万
ドル)認識した。OTTIによる損失の認識は、市場価値が償却原価未満となった期間及びその金額、信用格付を含む証
券の発行者の財政状態及び発行者の事業に影響を与える一切の特定の事象、債務証券を担保する原資産、その他の
産業及びマクロ経済の状況、並びに当社がその有価証券を回収まで保持する予定及び能力を含む複数の要因に基
づいている。
住宅モーゲージ・ポートフォリオ
当社の住宅モーゲージ・ポートフォリオは、2012年6月30日現在及び2011年12月31日現在、2,526億ドル及び
2,623億ドル(101億ドル及び111億ドルの非継続不動産ローン・ポートフォリオ並びに12億ドル及び22億ドルの公
正価値オプションに基づき会計処理された消費者ローンを除く。)であった。公正価値オプションに基づき会計処
理された消費者ローンについての詳細は、前述の「消費者ポートフォリオの信用リスク管理」中の「公正価値オ
プションに基づき会計処理された消費者ローン」を参照のこと。2012年6月30日に終了した6ヶ月間における97
億ドルの減少は、返済、貸倒償却及び抵当権実行不動産への振替が新規のオリジネーション量の減殺分を超過した
ことに起因する。
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2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び2011年6月30日に終了した3ヶ月間の比較
当社は、CRES及びGWIMによりオリジネートされた第1順位モーゲージ79億ドル(前年同期は130億ドル)を保有し
ていた。さらに、当社は、当社のGNMAとのサービシング契約に基づくFHAによる延滞しているローン22億ドル(前年
同期は17億ドル)を買戻し、119億ドル(前年同期は85億ドル)の返済を受領した。当社は、当期において21百万ドル
のローンを証券化し、保有した(前年同期は、証券化したローンはなかった。)。いすれの期間においても、当社が購
入したALM活動に関連した住宅モーゲージはなかった。当社は、住宅モーゲージ18百万ドル(前年同期は50百万ド
ル)(すべてがオリジネートされた住宅モーゲージであった。)を売却した。証券化において実現した利益は当期で
完了し、いずれの期間においても住宅モーゲージの売却に係る純利益はわずかであった。
2012年6月30日に終了した6ヶ月間及び2011年6月30日に終了した6ヶ月間の比較
当社は、CRES及びGWIMによりオリジネートされた第1順位モーゲージ162億ドル(前年同期は238億ドル)を保有
していた。さらに、当社は、当社のGNMAとのサービシング契約に基づくFHAによる延滞しているローン23億ドル(前
年同期は75億ドル)を買戻し、244億ドル(前年同期は203億ドル)の返済を受領した。当社は、当期において21百万ド
ルのローンを証券化し、保有した(前年同期は、証券化したローンはなかった。)。また、当社が購入したALM活動に関
連した住宅モーゲージはなかった(前年同期は72百万ドル)。当社は、住宅モーゲージ37百万ドル(前年同期は73百
万ドル)(すべてがオリジネートされた住宅モーゲージであった。)を売却した。証券化において実現した利益は当
期で完了し、いずれの期間においても住宅モーゲージの売却に係る純利益はわずかであった。
金利及び外国為替デリバティブ契約
金利及び外国為替デリバティブ契約は、当社のALM活動に活用されており、当社の金利及び外国為替リスクを管
理する効率的なツールとしての役割を果たしている。当社は、デリバティブを、金利及び外国為替要因による
キャッシュ・フロー又は貸借対照表上の公正価値の変動をヘッジするために利用する。当社のヘッジ活動につい
ての詳細は、連結財務書類注3「デリバティブ」を参照のこと。
当社の金利契約は、一般的にレバレッジ効果のない通常の金利及び外国為替ベーシス・スワップ、オプション取
引、先物契約や先渡し契約である。さらに、当社は外貨建て資産及び負債に伴う為替リスクを軽減するために、クロ
ス・カレンシー金利スワップ、外貨建て先渡し契約及びオプションを含む外国為替契約を利用している。
2012年6月30日に終了した6ヶ月間において、当社のデリバティブ・ポートフォリオの構成における変動は、金
利及び外国為替リスク管理に関連する対策を反映する。当社のデリバティブ・ポートフォリオを再構築する判断
は、金利及び外国為替環境、バランスシートの構成及び傾向並びに当社の現金及びデリバティブのポジションの
ミックスを含む景気及び財政状態の最新の評価に基づく。
表68は、当社のALM活動において利用されるデリバティブ(会計及び経済的ヘッジ・ツールに指定されたデリバ
ティブを含む。)を含み、2012年6月30日現在及び2011年12月31日現在の当社の未決済のALMデリバティブの想定元
本額、公正価値、加重平均受取固定金利及び支払固定金利、予定償還期限並びに見積期間を表している。かかる金額
は、当社のMSRに係るデリバティブのヘッジを含まない。
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四半期報告書
表68
資産負債管理金利契約及び外国為替契約
2012年6月30日現在
予定償還期限
(単位:百万ドル、
平均見積期間については年)
平均見積
公正価値
合計
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年以降
期間
固定金利受取スワップ
(1)(2)
$ 12,542
想定元本
6.14
$
加重平均固定金利
85,504
$
4.30%
4,972
$
2.16%
7,175
$
4.06%
7,604
$
10,263
3.79%
$
4.07%
11,362
3.98%
$ 44,128
4.81%
固定金利支払スワップ
(1)(2)
(8,529)
想定元本
13.51
$
加重平均固定金利
42,392
$
-
3.32%
$
-%
466
$
3.78%
1,230
$
3,520
1.65%
$
2.23%
1,025
1.65%
$ 36,151
3.53%
同通貨ベーシス・スワップ
(3)
67
想定元本
$ 247,556
$
20,547
$
75,415
$
61,550
$
23,676
$
23,017
$ 43,351
外国為替ベーシス・スワップ
(2)(4)(5)
702
想定元本
オプション商品(6)
216,712
27,716
40,015
47,978
25,586
15,494
59,923
7,198
-
2,950
600
300
-
3,348
54,433
19,832
6,728
9,762
2,034
2,327
13,750
1,760
1,760
-
-
-
-
-
(1,356)
想定元本(7)
外国為替契約(2)(5)(8)
3,979
想定元本(7)
先物契約及び
金利先渡し契約
-
想定元本(7)
正味ALM契約
$
7,405
2011年12月31日現在
予定償還期限
(単位:百万ドル、
平均見積期間については年)
平均見積
公正価値
合計
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年以降
期間
固定金利受取スワップ
(1)(2)
$ 13,989
想定元本
5.99
$ 105,938
加重平均固定金利
$
4.09%
22,422
$
2.65%
8,144
$
3.70%
7,604
$
3.79%
10,774
$
4.01%
11,660
3.96%
$ 45,334
4.98%
固定金利支払スワップ
(1)(2)
(13,561)
想定元本
12.17
$
加重平均固定金利
77,985
$
3.29%
2,150
$
1.45%
1,496
$
2.68%
1,750
$
1.80%
15,026
$
2.35%
8,951
3.13%
$ 48,612
3.76%
同通貨ベーシス・スワップ
61
(3)
想定元本
$ 222,641
$
44,898
$
83,248
$
35,678
$
14,134
$
17,113
$ 27,570
外国為替ベーシス・スワップ
3,409
(2)(4)(5)
想定元本
オプション商品(6)
262,428
60,359
49,161
55,111
20,401
43,360
34,036
10,413
1,500
2,950
600
300
458
4,605
52,328
20,470
3,556
10,165
2,071
2,603
13,463
12,160
12,160
-
-
-
-
-
(1,875)
想定元本(7)
外国為替契約(2)(5)(8)
2,522
想定元本(7)
先物契約及び
153
金利先渡し契約
想定元本(7)
正味ALM契約
$
4,698
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四半期報告書
(1) 先渡スタート・スワップを表し、各約定開始日まで効力を生じない固定金利受取スワップ想定元本は、合計263百万ドル(2012年6月30日現在)及び
17億ドル(2011年12月31日現在)であった。先渡スタート・スワップの固定金利支払ポジションは520百万ドル(2012年6月30日現在)及び88億ドル
(2011年12月31日現在)であった。
(2) 当社が発行した固定利付債券又は公正価値ヘッジ・ツールに指定されたデリバティブを利用してヘッジしたAFS債務証券のいずれかに係る、これら
のデリバティブの公正価値を実質的に相殺する基準調整を含まない。
(3) 同通貨ベーシス・スワップの想定元本は、スワップにおける双方の取引通貨が同通貨であり、外貨建て及び米ドル建ての2,476億ドル(2012年6月30
日現在)及び2,226億ドル(2011年12月31日現在)のベーシス・スワップで構成されている。
(4) 外国為替ベーシス・スワップは、固定金利受取スワップとは別に、又は併せて使用するクロス・カレンシー変動金利スワップで構成されている。
(5) 当社が発行した一定の非米国債券に係る、これらのデリバティブの公正価値を実質的に相殺する為替換算調整を含まない。
(6) 2012年6月30日現在のオプション商品の想定元本72億ドルは、17百万ドルのキャップ/フロアの買い及び72億ドルのスワップションで構成されて
いた。2011年12月31日現在のオプション商品104億ドルは、30百万ドルのキャップ/フロアの買い及び104億ドルのスワップションで構成されてい
た。
(7) 買いポジション及び売りポジションの純額が反映されている。
(8) 2012年6月30日現在の外国為替契約の想定元本544億ドルは、359億ドルの外貨建て固定金利受取スワップ及びクロス・カレンシー固定金利受取ス
ワップ、432百万ドルの外貨建て固定金利支払スワップ並びに189億ドルの正味の外国通貨金利先渡し契約で構成されていた。2011年12月31日現在
の外国為替契約の想定元本523億ドルは、406億ドルの外貨建て固定金利受取スワップ及びクロス・カレンシー固定金利受取スワップ、647百万ドル
の外貨建て固定金利支払スワップ並びに124億ドルの正味の外国通貨金利先渡し契約で構成されていた。
当社は、当社の資産及び負債並びにその他の予定取引のキャッシュ・フローの変動性をヘッジする目的で金利
デリバティブ商品契約を利用する(以下「キャッシュ・フロー・ヘッジ」と総称する。)。2012年6月30日現在にお
いて、その他の包括利益累計額に計上された未決済及び終了済デリバティブ商品に係る純損失(税引後)は、35億ド
ル(2011年12月31日現在は38億ドル)であった。これらの純損失は、ヘッジされたキャッシュ・フローが利益に影響
を及ぼす期間において利益に組み替えられると予想され、それぞれのヘッジされたキャッシュ・フローに係る収
益を減少させ、又は費用を増加させる。2012年6月30日現在で未決済のキャッシュ・フロー・デリバティブのヘッ
ジ・ポジション及び価格や金利に順イールド曲線に示唆されているものを超えた変更がないと仮定して、純損失
(税引前)は、翌年に13億ドル(24%)、2年から5年以内に57%、6年から10年以内に12%、残りの7%がそれ以降に
利益に組み替えられると予想されている。キャッシュ・フロー・ヘッジに指定されたデリバティブについての詳
細は、連結財務書類注3「デリバティブ」を参照のこと。
当社は、通常180日未満に決済される先渡し為替契約、クロス・カレンシー・ベーシス・スワップ、外国為替オプ
ション及び外貨建て債務を利用して、米ドル以外の機能通貨を有すると判断される、非米国事業における純投資を
ヘッジする。当社は、純投資ヘッジに関連するその他の包括利益累計額に、デリバティブ及び外国通貨建て債券か
らの税引後利益を計上した。当該利益は、2012年6月30日現在の当社の連結非米国事業体における純投資の損失に
より減殺された。
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四半期報告書
モーゲージ銀行事業リスク管理
当社は、モーゲージ・ローンのオリジネート、実行及びサービシングを行い、これにより他のリスクに加え、信
用、流動性及び金利に係るリスクに服する。当社は、契約時点でローンをHFIとするか、売却目的で保有するかを判
断し、オリジネートするローンの一部を売却又は証券化することにより信用リスク及び流動性リスクを管理して
いる。
金利リスク及び市場リスクは、モーゲージ事業において重大となる場合がある。金利の変動は新規のモーゲージ
に対する消費者需要及び借換え活動に影響し、これは、オリジネーション合計及びサービス手数料収入に影響を及
ぼす。通常、モーゲージ金利収入の下落は、期限前弁済予測が高まることにより、モーゲージの組成業務及び手数料
の増加につながり、MSRの価値が下落する。モーゲージ銀行事業における金利リスクの異なる要因をヘッジするこ
とは、複雑なプロセスであり、複雑なモデル及び継続監視が必要となる。IRLC及び関連する住宅用第1順位モー
ゲージLHFSは、IRLCの日付から貸出金が流通市場に売却されるまで金利リスクにさらされる。金利リスクをヘッジ
するために、当社は貸出金の先渡し売り契約及び購入したオプションを含むその他のデリバティブを利用する。こ
れらのツールは、IRLC及び住宅用第1順位モーゲージLHFSの経済的ヘッジとして利用される。2012年6月30日現
在、IRLC及び住宅用第1順位モーゲージLHFSを経済的にヘッジしているデリバティブの想定元本額は400億ドル
(2011年12月31日現在は147億ドル)であった。
MSRは、関連するモーゲージ・ローンが投資家に対して売却されたときに創出される非金融資産のことであり、
当社はローンを回収代行する権利を保持する。当社は金利オプション、金利スワップ、先渡決済契約、ユーロ・ドル
先物、並びにMBS及び米国財務省証券等の一定のデリバティブを、MSRの経済的ヘッジとして用いる。2012年6月30
日現在、MSRの経済的ヘッジとして指定されたデリバティブ契約及びその他有価証券の想定元本は、2.7兆ドル及び
413億ドル(2011年12月31日現在は2.6兆ドル及び463億ドル)であった。2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同
日に終了した6ヶ月間について、当社は、これらの経済的ヘッジの公正価値の変動に関連してモーゲージ銀行事業
利益として18億ドル及び13億ドル(前年同期は15億ドル及び13億ドルの利益)を計上した。MSRについての詳細は、
連結財務書類注18「モーゲージ・サービシング権」及びモーゲージ銀行事業収益に関しての詳細は、前述のCRES
事業セグメントを参照のこと。
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四半期報告書
コンプライアンス・リスク管理
コンプライアンス・リスクは、法律、基準、規則並びに内部規定及び手続に従わない場合に発生する。コンプライ
アンス・リスクは、当社をレピュテーショナル・リスク、並びに罰金、民事の違約金又は損害に対する支払にさら
す可能性があり、事業機会の減少及び主要業務を拡大する能力の縮小につながる可能性がある。コンプライアンス
は当社の文化の中核であり、リスク管理の規律の主要な構成要素である。
グローバル・コンプライアンスの組織は、コンプライアンス文化の推進、法令遵守プログラムの基準及び方針の
制定、事業コントロールの実施、監視及び検査、事業における法律、基準及び準則の遵守並びに事業コントロールの
実効性に対するリスク評価の実行、コンプライアンス・リスク報告の提出並びに新規及び現存するコンプライア
ンス・リスクの識別、エスカレーション及び報告の支援、並びにコンプライアンス・リスクの改善及び事業によっ
て実行された課題の監督に対する責任を負う。グローバル・コンプライアンスはまた、規制の変化を効果的に管理
するためのプロセスを容易にし、規制当局との建設的な関係の構築に対して責任を負う。
取締役会は、監査委員会を通じてコンプライアンス・リスクの監督を行う。
オペレーショナル・リスク管理
当社は、オペレーショナル・リスクを不適切な又は機能不全に陥った内部プロセス、人的及びシステム又は外部
事象から生じる損失と定義する。オペレーショナル・リスクは、経営機能だけでなく、当社のどこにでも生じる可
能性があり、かかる影響は、金融損失を超えて広がる可能性がある。オペレーショナル・リスクは、リーガル・リス
クを含む。オペレーショナル・リスク管理が順調であることは、金融サービス事業の性質、量及び複雑さ故に多様
化した金融サービス企業にとって特に重要である。オペレーショナル・リスクを管理するために、バーゼルⅡ規制
において、グローバルな銀行取引ガイドライン及び各国ごとの要件が設定された。バーゼルⅡ規制は、当社がオペ
レーショナル・リスク・エクスポージャーを評価及び測定し、かかるエクスポージャーに対処するために適切な
資本を確保しておく内部のオペレーショナル・リスク管理プロセスを有することを要求する。
当社は、当社の構造内のオペレーショナル・リスクを最適に管理するために、オペレーショナル・リスクの管理
を(1)組織全体においてオペレーショナル・リスクの独立及び統合された管理を提供するための企業レベル、並び
に(2)収入を生み出す及び生み出さないユニットのオペレーショナル・リスクに取り組むための事業及び企業管
理部門レベルの2つの観点から対処する。正常な内部管理構造は、当社のオペレーショナル・リスク管理プログラ
ムの効果を強化し、取締役会、最高リスク管理責任者並びに様々な経営委員会及び当社すべてのリスク管理体制及
び慣習と連携するリスク監視グループによる正式な監視を通じて、企業レベルで達成される。そのうち、コンプラ
イアンス及びオペレーショナル・リスク委員会(以下「CORC」という。)は、正常な運営管理のための当社の方針及
びプロセスを監督する。CORCは、当社内の重大なオペレーショナル・リスクの問題を上位機関で処理すべきか判断
するポイントとして機能する。CORCは、オペレーショナル・リスク活動に関して取締役会の企業リスク委員会に報
告する。
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四半期報告書
グローバル・リスク・マネジメントの組織において、コーポレート・オペレーショナル・リスク・チームは、組
織全体にわたってオペレーショナル・リスクを評価及び管理するために、戦略、方針、慣行、制御及び監視ツールの
展開及び指導を行うとともに、結果を事業、企業管理部門、経営上層部、ガバナンス委員会及び取締役会に報告す
る。
各事業及び企業管理部門は、オペレーショナル・リスクを含むそれらのユニットにおけるすべてのリスクに対
する責任を負う。損失の報告、シナリオ分析並びにリスク管理の自己評価といった企業リスク管理ツールに加え
て、オペレーショナル・リスク責任者は、事業の上層部と連携して各事業及び企業管理部門におけるリスクを特
定、測定、軽減及び監視することを補佐する主要ツールを開発している。
当社の全体的なオペレーショナル・リスク管理体制に対する独立した報告及び課題は、コーポレート・オペ
レーショナル・リスク検証チームによって行われる。
当社のオペレーショナル・リスク管理活動についての詳細は、当社の2011年度有価証券報告書の「第一部 第3
1 業績等の概要」中の「オペレーショナル・リスク管理」を参照のこと。
複雑な会計予測
当社の2011年度有価証券報告書の連結財務書類注1「重要な会計方針の要約」に詳述されている当社の重要な
会計原則は、経営者による財政状態及び経営成績の説明及び分析を理解するに当たり不可欠である。当社の多くの
重要な会計原則は、資産及び負債の価値を見積るために複雑な判断を必要とする。当社はこれらの判断を円滑に行
うための方法及び手順を確立している。
以下は、2012年6月30日に終了した6ヶ月間の業績に影響を与えた、より判断を伴う予測を要約している。当社
は、見積りを求めるために数理モデルを使用する予測手順において、最も重要な変数の動きを特定し、説明を行っ
ている。多くの場合、モデルのインプットを決定する手順において利用できる、多数の代替的な判断が存在する。代
替的な判断が存在する場合は、当社はインプットを作成するに当たり最も合理的に価値を表章すると思われる要
素を使用している。当社による主要変数の予測と異なる実績は、当社の経営成績に影響を及ぼす可能性がある。当
社の経営成績がインプット及びモデル要素から将来被り得る影響とは別に、当社のローン・ポートフォリオ並び
に市場動向に敏感な資産及び負債の価値は、将来の信用状態及び市況の性質及び規模によってバランスシートの
日程後しばしば大幅に変更されることがある。かかる信用状態及び市況は、速やかにかつ予期せぬ方向に変動する
ことがあり、当該変動が将来の業績に重大なマイナスの影響を及ぼす可能性がある。かかる変動は、当社のモデル
又はインプットに欠点があるということを示唆することにはならない。
詳細は、当社の2011年度有価証券報告書の「第一部 第3 1 業績等の概要」中の「複雑な会計予測」を参照の
こと。
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四半期報告書
レベル3資産及び負債
価値が、観測不能でありかつ全体の公正価値測定に重要であるインプットを必要とする評価手法に基づいてい
る金融資産及び金融負債は、適用会計指針により定められた公正価値ヒエラルキーに基づきレベル3と分類され
る。レベル3金融資産及び金融負債は、一定の貸出金、MBS、ABS、CDO及びストラクチャード債務、並びに高度な仕組
み、複雑又は長期のデリバティブ契約、プライベート・エクイティ投資及び消費者MSRを含む。レベル3金融資産及
び金融負債の公正価値は、価格決定モデル、割引キャッシュ・フロー方法又は類似の方法を用いて決定され、かか
る公正価値の決定には経営陣の重要な判断又は見積りが必要とされる。
表69
レベル3資産及び負債の要約
2012年6月30日現在
(単位:百万ドル)
レベル3
公正価値
レベル3
資産合計に
対する割合
トレーディング勘定資産
$10,263
25.22%
11,397
5,816
デリバティブ資産
AFS債務証券
その他のレベル3資産の
公正価値
レベル3資産の
公正価値合計(1)
デリバティブ負債
長期債務
その他のレベル3負債の
公正価値
レベル3負債の
公正価値合計(1)
2011年12月31日現在
レベル3
公正価値
レベル3
資産合計に
対する割合
0.47%
$11,455
22.21%
0.54%
28.01
0.53
14,366
27.85
0.67
14.29
0.27
8,012
15.53
0.38
13,220
32.48
0.61
17,744
34.41
0.83
$40,696
100.00%
1.88%
$51,577
100.00%
2.42%
レベル3
公正価値
レベル3
負債合計に
対する割合
$ 6,796
資産合計に
対する割合
負債合計に
対する割合
レベル3
公正価値
レベル3
負債合計に
対する割合
$ 8,500
資産合計に
対する割合
負債合計に
対する割合
72.85%
0.35%
73.46%
0.45%
2,388
25.60
0.12
2,943
25.43
0.15
145
1.55
0.01
128
1.11
0.01
100.00%
0.48%
100.00%
0.61%
$ 9,329
$11,571
(1) レベル3の資産合計及び負債合計は、当社のデリバティブ・ポジションに関連するカウンターパーティ・ネッティングの影響前にて表示されてい
る。
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四半期報告書
2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間において、当社は、レベル3資産及び負債にお
いて419百万ドル及び345百万ドルの純損失を認識した。2012年6月30日に終了した3ヶ月間における純損失は、主
としてMSRの損失であった(デリバティブ資産(純額)に係る利益により一部減殺された。)。MSRの未実現利益は、主
として予測期限前弁済の低金利の影響に起因する。デリバティブ資産(純額)の未実現利益は、主としてIRLCを計上
することによる影響に起因した。2012年6月30日に終了した6ヶ月間における純損失は、前述のとおり、主として
MSRの損失であり、カウンターパーティとのスプレッドの縮小に起因するデリバティブ資産(純額)のトレーディン
グ損失と重なった(上記の3ヶ月間の記述と同じ要因に起因するモーゲージ銀行事業収益におけるデリバティブ
資産(純額)に係る利益により一部減殺された。)。2012年6月30日現在、レベル3資産及び負債のその他の包括利益
累計額のうち未実現純利益は67百万ドルであった。2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ
月間における実現純利益(純損失)及び未実現純利益(純損失)の構成要素についての詳細は、連結財務書類注15
「公正価値測定」を参照のこと。
当社の消費者MSR等のレベル3金融商品は、レベル1又は2に分類されるデリバティブに経済的にヘッジされ得
る。そのため、レベル3金融商品に関連した利益又は損失は、公正価値ヒエラルキーのその他のレベルに分類され
る金融商品と関連した利益又は損失により減殺され得る。利益に計上されたレベル3損益は、当社の流動性又は資
本資源に重大な影響を及ぼさなかった。
当社は、公正価値ヒエラルキーの分類の見直しを四半期ベースで実施する。資産及び負債の公正価値を測定する
金融モデルにおいて用いられる重要なインプットが、現在の市場において観測不能又は観測可能となった場合に、
それぞれ、レベル3への又はレベル3からの振替がなされる。これらの振替は、振替が生じる四半期の期首現在で
有効であるとみなされる。2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び同日に終了した6ヶ月間におけるレベル3へ
の又はレベル3からの重要な移行についての詳細は、連結財務書類注15「公正価値測定」を参照のこと。
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四半期報告書
表明保証
住宅モーゲージ・ローンの移管に関連する表明保証に関する債務を見積るために使用される方法は、規定され
る表明保証の関数であり、様々な要素が考慮される。カウンターパーティに応じて、それらの要素には、実際の不履
行、将来の不履行の予想、過去の貸倒実績、見積住宅価格、その他の経済状況、当社が買戻し請求を受ける予想確率
(提示基準が満たされるか否かの考慮を含む。)、不履行前の借り手による支払回数及びローンの買戻しが要求され
る予想確率が含まれる。適切である場合に、一括和解及びカウンターパーティの身元又はカウンターパーティの種
類といったその他の関連する事実及び状況も考慮する。表明保証に関する債務の見積りは、現在入手可能な情報、
重要な判断及び上記を含む多くの要因に基づいており、これらは変更されることがある。これらのいずれかの要因
の変更は、当社の債務に関する見積りに重大な影響を与える可能性がある。
表明保証に関連する引当金は、当該費用の見積りに用いられる方法が、示された買戻し要求の水準及び種類、特
定された瑕疵、買戻し要求について得られた最新の経験並びにその他の関連する事実及び状況に基づき、継続的に
更新されるため、期間ごとに著しく変動する可能性がある。非GSEの表明保証エクスポージャーに関連して発生が
見込まれる損失の見積額は公表されている。連結財務書類注8「表明保証及び会社保証」に記載される、当社が表
明保証に関する債務を設定したGSEに対する要求については、推定される将来の不履行、損失の重大性及び正味買
戻し率において同時に10%の増減が発生したと仮定した場合、2012年6月30日現在において表明保証に関する債
務は約800百万ドル増加又は約700百万ドル減少する。これらの感応度は仮説に基づいており、これらの表明保証に
関する債務に係る重要な前提に対する重大な変更への影響の目安を提供するものである。実際のところ、1つの前
提に対する変更がその他の前提の変更をもたらす可能性があり、これにより感応度に作用することもしないこと
もある。
表明保証についての詳細は、前述の「オフバランスシートの調整及び契約債務」中の「表明保証」、本書の連結
財務書類注8「表明保証及び会社保証」及び当社の2011年度有価証券報告書の連結財務書類注14「契約債務及び
偶発債務」を参照のこと。
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四半期報告書
用語解説
オルトAモーゲージ
米国のモーゲージの一種。様々な要因により、Aペーパー(プライム)よりも
リスクが高いとされ、最もリスクの高いカテゴリであるサブプライムより
もリスクが低いとされる。オルトAの金利は、信用リスクによって決定され
るため、プライムとサブプライム住宅ローンの金利の中間となる傾向にあ
る。通常オルトAモーゲージは、提出が必要とされる書類の不足、低いクレ
ジット・スコア及び高いLTVを有する借り手を特徴とする。
保護預り資産
顧客のために管理する保護預り勘定及び非一任勘定の信託財産により大き
く構成され、委託資産は含まない。信託財産は、不動産、民間会社持分権、動
産及び投資等の幅広い財産の種類を網羅する。
運用資産(AUM)
GWIMの投資アドバイザリー及び一任運用に係る資産の市場価値総額であ
り、資産の市場価値のパーセンテージに基づき資産管理手数料を発生する。
運用資産は、通常、機関投資家、富裕顧客及び個人顧客のために管理する資
産を反映し、ミューチュアル・ファンド、その他の合同運用ビークル及び分
離勘定等のあらゆる投資商品を通じて運用される。
帳簿価額(貸出金について)
貸出金が貸借対照表上に計上される金額をいう。貸出金が償却原価で計上
される場合、帳簿価額は、未償却繰延貸出金の組成手数料及び費用並びに未
償却の割増購入価格又は割引価格を控除後の未払元本残高をいう。利息計
上が今まで停止している、又は現在も停止中の貸出金の場合、帳簿価額は、
認識された純貸倒償却額及び原価回収基準に基づく元本の減額として適用
される支払利息額が差し引かれる。取得した信用減損貸出金の場合、帳簿価
額は、取得時の公正価値と等しく、その後当日現在までの現金回収及び発生
した利回りについて調整される。クレジットカード債権については、帳簿価
額には、顧客に対して請求された利息が含まれる。売却目的で保有する貸出
金に分類されている貸出金の帳簿価額は、上述する帳簿価額のうち低い額
又は公正価値をいう。当社が公正価値オプションを選択した貸出金の帳簿
価額は、公正価値をいう。
顧客委託資産
委託勘定に保有する顧客資産を含む。これは、委託利益及び資産管理手数料
収入を発生する非一任取引委託・手数料ベースの資産を含む。
約定済の与信エクスポージャー
定められた条件に従い指定の期間中に資金を供給することを貸し手が法的
に拘束されている信用枠の実行済、未実行の部分を含む。
クレジット・デリバティブ
1件以上の参照債務に係る信用事由に対してプロテクションを提供する契
約上の合意。信用事由の性質は、プロテクションの買い手とプロテクション
の売り手により、取引開始時に設定され、当該事由には通常、参照信用組織
の破産及び支払不能、期限到来時の支払義務の不履行並びに債務の増大及
び返済拒否又は返済猶予が含まれる。クレジット・デリバティブの買い手
は、プロテクションの売り手による当該信用事由発生時(もしあれば)にお
ける支払いの対価として定期的な手数料を支払う。クレジット・デフォル
ト・スワップは、クレジット・デリバティブの一種である。
金利固定契約(IRLC)
金利及び金利設定を含む融資の条件が、与信承認を条件として指定された
期間保証されている、融資申請者との契約をいう。
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信用状
顧客のために第三者に対して発行し、指定の書類の呈示により当該第三者
に対して支払いを約する文書をいう。信用状は、顧客の信用を発行者の信用
に効率的に置換える。
ローン・トゥ・バリュー(LTV)
一般的に用いられる信用の質の測定基準。期末現在及び期中平均LTVとして
報告される。期末現在のLTVは、期末現在の貸出金残高の帳簿価額を貸出金
の担保となる不動産の見積価値で除して算出される。不動産の見積価値は、
主として一戸建て住宅の再販価格のデータに基づいて広く使用されるケー
ス・シラー住宅価格指数を用いて決定される。同指数は、四半期ごとに更新
され、3ヶ月又は1四半期遅れで公表される。LTVに関連する追加的な測定
基準は、合算LTV(CLTV)であり、これはLTV測定基準に類似するが、住宅モー
ゲージ・ローン残高とホーム・エクイティ・ローン又は提供可能なホーム
・エクイティ・ライン・オブ・クレジットの残高の帳簿価額(いずれも同
じ不動産により担保される。)を合算し、不動産の見積価値で除して算出す
る。LTVが100%である場合、貸出金の帳簿価額又は提供可能な貸出金枠と同
額で評価される不動産により現在担保される貸出金を表す。一定の状況の
下において、見積価値は自動評価法(AVM)又はモーゲージ・リスク・アセス
メント・コーポレーション(MRAC)指数を使用して決定されることもある。
AVMは、比較可能な不動産の販売及び評価される不動産が所在するMSAに特
化した価格傾向を含む大量の市場データを参照して不動産価格を見積る
ツールである。MRAC指数は、単一の世帯の繰返しの売却を基準としたデータ
であり、報告されるまでに時間差が生じるという意味においてケース・シ
ラー住宅価格指数に類似する指数である。
有価証券担保貸付金
一定の証券取引口座における適格有価証券により担保された信用供与をい
う。
モーゲージ・サービシング権(MSR)
裏付けローンが売却又は証券化されたときのモーゲージ・ローン回収業務
の権利をいう。サービシングには、借り手からの元本、利息及びエスクロー
支払いの回収並びに元利金の会計処理及び投資家に対する送金が含まれ
る。
純利回り
純受取利息を平均利付資産合計で除して算出する。
不履行貸出金及びリース金融
利息計上停止に分類された貸出金及びリース金融(経済的に困難な状況に
ある借り手に対して譲歩を与えるよう契約上の条件を変更した利息計上停
止貸出金(TDR)を含む。)を含む。公正価値オプションに基づき会計処理され
た貸出金、取得した信用減損貸出金及びLHFSは、不履行貸出金及びリース金
融として報告されていない。消費者向けクレジットカード債権、法人向け
カード債権、消費者向け非不動産担保ローン、及び不動産担保付消費者ロー
ン(FHAによる保険付ローン並びにFNMA及びFHLMCとの個別保険付長期信用
プロテクション契約(完全保険付ローン・ポートフォリオ)を含む。)は、利
息計上停止に分類されていないため、不履行貸出金及びリース金融として
報告されていない。
取得した信用減損貸出金
貸出金のポートフォリオとして、又は企業結合の一環として個別の貸出金
として取得した貸出金で、オリジネーション以降に信用の質の低下の兆候
を示し、取得時に投資家が契約上支払義務のある金額を全額回収すること
ができない可能性があるもの。これらの貸出金は、取得時に公正価値で計上
される。
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サブプライム・ローン
サブプライム・ローン(サブプライム・モーゲージ・ローンを含む。)につ
いて業界における標準的な定義は存在しないが、当社はよりリスクの高い
借り手に対し特定の商品を提供することとして定義している。かかる借り
手は、低いFICOスコア、高い所得負債割合及び劣悪な支払歴等の信用リスク
の高い要素のうち1つ又はその組み合わせを有する個人を含む。
スーパー・シニアCDOエクスポー
ジャー
CDOビークルが発行する最上位のコマーシャル・ペーパー又は債券を表す。
これらの金融商品は、AAA格付の有価証券を含むCDOビークルが発行するそ
の他のすべての有価証券が劣後することから恩恵を受ける。
普通株等Tier1
普通株等Tier1から優先株式、適格信託優先証券、ハイブリッド証券及び子
会社における適格非支配持分を差し引いたもの。
条件変更債権(TDR)
経済的に困難な状況にある借り手に対して譲歩を提供するよう契約上の条
件が変更された貸出金をいう。条件変更するための拘束力のある提示が延
長された一定の消費者ローンもまたTDRとして分類されている。譲歩は、貸
出金の金利の市場金利を下回る水準までの引下げ、支払期限の延長、元本の
免除、支払猶予又は回収を最大化するためのその他の対応が含まれ得る。
TDRは、通常、利息計上停止のとき、不履行貸出金及びリース金融として報告
される。不履行TDRは、その他の基準とともに、条件変更後の条件に従い、期
限が到来するすべての金額の完全な支払いが見込まれ、かつ借り手が持続
した期間にわたり(通常6ヶ月間)返済実績を示した後に利息計上が再開さ
れることがある。利息計上中のTDRは、条件変更が行われた、又は利息計上が
再開された暦年の末日まで正常TDRとして報告される。さらに、利息計上中
のTDRが条件変更の際に市場金利を下回る金利を付されている場合、残存期
間中、正常TDRとして報告される。ただし、条件変更後の条件に従った義務を
履行しなくなった時点において、利息計上停止とされ、不履行TDRとして報
告される。
バリュー・アット・リスク(VaR)
VaRは、過去の傾向に基づき、定められた信頼度の水準の下でポートフォリ
オに起こると予想される最悪の損失を表し、ポートフォリオ中のポジショ
ンの変動に左右され、またそれらのリスクの相関度の強さにも影響される。
VaRモデルは、当社のトレーディング・ポートフォリオに係る潜在的な利益
及び損失の範囲を見積るに当たり効率的なツールであり、市場リスクを測
定及び管理するに当たり用いる主要な統計値である。
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頭字語
ABS
資産担保証券
AFS
売却可能
ALM
資産負債管理
ALMRC
資産負債市場リスク委員会
ARM
金利変動型モーゲージ・ローン
CDO
債務担保証券
CLO
ローン担保証券
CMBS
商業モーゲージ担保証券
CORC
コンプライアンス・アンド・オペレーショナル・リスク委員会
CRA
地域社会再投資法
CRC
信用リスク委員会
DVA
負債評価調整
EAD
デフォルト時エクスポージャー
EU
欧州連合
FDIC
連邦預金保険公社
FFIEC
連邦金融機関検査協議会
FHA
連邦住宅局
FHLMC
フレディマック
FICC
債券・通貨・コモディティ
FICO
フェア・アイザック・コーポレーション(クレジット・スコア)
FNMA
ファニーメイ
FTE
完全な課税対象
GAAP
一般に公正妥当と認められる会計原則
GNMA
政府住宅抵当金庫
GMRC
グローバル・マーケッツ・リスク委員会
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GSE
政府系住宅金融機関
HFI
投資目的で保有する
HPI
住宅価格指数
HUD
米国住宅・都市開発省
IPO
新規株式公開
LCR
流動性カバレッジ比率
LGD
デフォルト時損失率
LHFS
売却目的で保有する貸出金
LIBOR
ロンドン銀行間貸出金利
MBS
モーゲージ担保証券
MD&A
経営者による財政状態及び経営成績の説明及び分析
MI
モーゲージ保険
MSA
大都市統計地域
NSFR
安定調達比率
OCC
通貨監督庁
OCI
その他の包括利益
OTC
店頭
OTTI
一時的でない減損
PPI
支払保証保険
RMBS
住宅モーゲージ担保証券
ROTE
平均有形株主持分利益率
SBLC
スタンドバイ信用状
SEC
証券取引委員会
TLGP
暫定流動性保証プログラム
VA
退役軍人省
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第4 【提出会社の状況】
1 【株式等の状況】
(1) 【株式の総数等】
① 【株式の総数】(2012年6月30日現在)
(単位:株)
授権株数
発行済株式総数
未発行株式数
普通株式
12,800,000,000
10,776,869,270
2,023,130,730*
優先株式
100,000,000
3,685,410
96,314,590
*以下の株式が発行のため留保されている。
7.25%非累積型永久転換優先株式、シリーズL
61,603,640株
カントリーワイド・ファイナンシャル・コーポレーション・シリーズA転換社債
744株
米国財務省による普通株式を購入するワラント
272,168,730株
ワラント(6%累積型永久優先株式、シリーズT)
700,000,000株
メリルリンチ・ゼロ・クーポン転換債務(LYONs)
3,870株
従業員ストックオプション
830,068,686株
取締役持株制度
500,970株
50,132,636株
優先証券から普通株式への交換(2012年度)
合計留保額
1,914,479,276株
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② 【発行済株式】(2012年6月30日現在)
記名・無記名の
別及び額面・
無額面の別
種類
記名式、額面
0.01ドル
普通株式
上場金融商品取引所名
又は登録認可金融商品
取引業協会名
発行数(株)
10,776,869,270
7%累積償還優先株式、
シリーズB
記名式、
額面0.01ドル
無記名式、
額面0.01ドル
優先株式
優先株式
優先株式合計
7,571
ニューヨーク、ロンドン、
及び東京証券取引所
非上場
6.204%非累積型優先株式、
シリーズD
26,174
ニューヨーク証券取引所
非累積型変動配当優先株式、
シリーズE
12,691
ニューヨーク証券取引所
非累積型変動配当優先株式、
シリーズF
1,409.22
非上場
非累積配当率調整型優先株式、
シリーズG
4,925.37
非上場
8.20%非累積型優先株式、
シリーズH
114,483
ニューヨーク証券取引所
6.625%非累積型優先株式、
シリーズI
14,584
ニューヨーク証券取引所
7.25%非累積型優先株式、
シリーズJ
38,053
ニューヨーク証券取引所
非累積型固定/変動配当優先
株式、シリーズK
61,773
非上場
7.25%非累積型永久転換優先
株式、シリーズL
3,080,182
非累積型固定/変動配当優先
株式、シリーズM
52,399
非累積型変動配当優先株式、
シリーズ1
3,275
ニューヨーク証券取引所
非累積型変動配当優先株式、
シリーズ2
9,967
ニューヨーク証券取引所
6.375%非累積型優先株式、
シリーズ3
21,773
ニューヨーク証券取引所
非累積型変動配当優先株式、
シリーズ4
7,010
ニューヨーク証券取引所
非累積型変動配当優先株式、
シリーズ5
14,056
ニューヨーク証券取引所
6.70%非累積型永久優先株式、
シリーズ6
59,388
ニューヨーク証券取引所
6.25%非累積型永久優先株式、
シリーズ7
16,596
ニューヨーク証券取引所
8.625%非累積型優先株式、
シリーズ8
89,100
ニューヨーク証券取引所
6%累積型永久優先株式、
シリーズT
50,000
非上場
下記参照
ニューヨーク証券取引所
非上場
3,685,409.59
―
計
内容
10,780,554,679.59
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普通株式の内容
普通株式(額面価額1株当たり0.01ドル) (以下「普通株式」という。)には無制限の議決権があり、優先株式
の株主からの分配請求(もしあれば)に対して支払った後、当社の純資産の中から分配金を受領する権利を有す
る。
優先株式の内容
(ⅰ) 7%累積償還優先株式、シリーズB(以下「シリーズB優先株式」という。)
● 残余財産優先分配額:1株当たり100.00ドル。
● 各シリーズB優先株式は、各普通株式と同等の議決権を有する。
● 配当率(累積型):年率7.00%(1株当たり7.00ドル相当)
● 配当金支払日:取締役会が決議により定める日において、1株当たり1.75ドルの割合にて、各暦四半期ご
とに当該配当金が支払われる。
● 償還日:1988年10月31日以降、株主は書面の請求により、当社に対し、当該シリーズB優先株式の株主が有
する株式の全部又は一部を、1株当たり100.00ドルの償還価格に、当社が当該償還要請を受領した日まで
の発生済未払累積配当を付して(同合計額を超えることはない。)、償還するように要請することができ
る。
● 同順位株式:下記「同順位株式*」を参照のこと。
(ⅱ) 6.204%非累積型優先株式、シリーズD(以下「シリーズD優先株式」という。)
● 残余財産優先分配額:1株当たり25,000.00ドル。
● 議決権なし。(一定の遅延配当金がある場合及びデラウェア州法に要求されるものを除く。)
● 配当率(非累積型):年率6.204%(1株当たり1,551.00ドル相当)
● 配当金支払日:2006年12月14日を初回とし、毎年3月14日、6月14日、9月14日及び12月14日(ただし、当社
取締役会又は取締役会が授権した委員会が配当金を宣言した場合とする。)
● 償還日:該当なし。ただし、当社の選択により2011年9月14日以降のいずれかの配当金支払日に償還可能。
● 同順位株式:下記「同順位株式*」を参照のこと。
(ⅲ) 非累積型変動配当優先株式、シリーズE(以下「シリーズE優先株式」という。)
● 残余財産優先分配額:1株当たり25,000.00ドル。
● 議決権なし。(一定の遅延配当金がある場合及びデラウェア州法に要求されるものを除く。)
● 配当率(非累積型):(1)3ヶ月LIBOR+0.35%、(2)4.00%のいずれか大きい方
● 配当金支払日:2007年2月15日を初回とし、毎年2月15日、5月15日、8月15日及び11月15日(ただし、当社
取締役会又は取締役会が授権した委員会が配当金を宣言した場合とする。)
● 償還日:該当なし。ただし、当社の選択により2011年11月15日以降のいずれかの配当金支払日に償還可能。
● 同順位株式:下記「同順位株式*」を参照のこと。
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(ⅳ) 非累積型変動配当優先株式、シリーズF(以下「シリーズF優先株式」という。)
● 残余財産優先分配額:1株当たり100,000ドル。
● 議決権なし。法律により明示的に定められている事項を除き、取締役を選任する権利も有することはない。
● 配当率(非累積型):年率で、(ⅰ)3ヶ月LIBORに0.40%のスプレッドを加えた率及び(ⅱ)4.00%のいずれ
か大きい方とし、四半期分を後払いする。
● 配当金支払日:毎年3月15日、6月15日、9月15日及び12月15日(ただし、当社取締役会又は取締役会が適
法に授権した委員会が配当金を宣言した場合とする。)
● 償還日:該当なし。ただし、当社の選択によりシリーズF優先株式はいつでも償還することができる。
● 同順位株式:下記「同順位株式*」を参照のこと。
(ⅴ) 非累積配当率調整型優先株式、シリーズG(以下「シリーズG優先株式」という。)
● 残余財産優先分配額:1株当たり100,000ドル。
● 議決権なし。法律により明示的に定められている事項を除き、取締役を選任する権利も有することはない。
● 配当率(非累積型):年率で、(ⅰ)3ヶ月LIBORに0.40%のスプレッドを加えた率及び(ⅱ)4.00%のいずれ
か大きい方とし、四半期分を後払いする。
● 配当金支払日:毎年3月15日、6月15日、9月15日及び12月15日(ただし、当社取締役会又は取締役会が適
法に授権した委員会が配当金を宣言した場合とする。)
● 償還日:該当なし。ただし、当社の選択によりシリーズG優先株式はいつでも償還することができる。
● 同順位株式:下記「同順位株式*」を参照のこと。
(ⅵ) 8.20%非累積型優先株式、シリーズH(以下「シリーズH優先株式」という。)
● 残余財産優先分配額:1株当たり25,000.00ドル。
● 議決権なし。(一定の遅延配当金がある場合及びデラウェア州法に要求されるものを除く。)
● 配当率(非累積型):年率8.20%(1株当たり2,050.00ドル相当)
● 配当金支払日:2008年8月1日を初回とし、毎年2月1日、5月1日、8月1日及び11月1日(ただし、当社
取締役会又は取締役会が授権した委員会が配当金を宣言した場合とする。)
● 償還日:該当なし。ただし、当社の選択により2013年5月1日以降のいずれかの配当金支払日に償還可能。
● 同順位株式:下記「同順位株式*」を参照のこと。
(ⅶ) 6.625%非累積型優先株式、シリーズI(以下「シリーズI優先株式」という。)
● 残余財産優先分配額:1株当たり25,000.00ドル。
● 議決権なし。(一定の遅延配当金がある場合及びデラウェア州法に要求されるものを除く。)
● 配当率(非累積型):年率6.625%(1株当たり1,656.25ドル相当)
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● 配当金支払日:2008年1月1日を初回とし、毎年1月1日、4月1日、7月1日及び10月1日(ただし、当社
取締役会又は取締役会が授権した委員会が配当金を宣言した場合とする。)
● 償還日:該当なし。ただし、当社の選択により2017年10月1日以降のいずれかの配当金支払日に償還可能。
● 同順位株式:下記「同順位株式*」を参照のこと。
(ⅷ) 7.25%非累積型優先株式、シリーズJ(以下「シリーズJ優先株式」という。)
● 残余財産優先分配額:1株当たり25,000.00ドル。
● 議決権なし。(一定の遅延配当金がある場合及びデラウェア州法に要求されるものを除く。)
● 配当率(非累積型):年率7.25%(1株当たり1,812.50ドル相当)
● 配当金支払日:2008年2月1日を初回とし、毎年2月1日、5月1日、8月1日及び11月1日(ただし、当社
取締役会又は取締役会が授権した委員会が配当金を宣言した場合とする。)
● 償還日:該当なし。ただし、当社の選択により2012年11月1日以降のいずれかの配当金支払日に償還可能。
● 同順位株式:下記「同順位株式*」を参照のこと。
(ⅸ) 非累積型固定/変動配当優先株式、シリーズK(以下「シリーズK優先株式」という。)
● 残余財産優先分配額:1株当たり25,000.00ドル。
● 議決権なし。(一定の遅延配当金がある場合及びデラウェア州法に要求されるものを除く。)
● 配当率(非累積型):発行日から2018年1月30日(当日を含まない。)までは、年率8.00%(1株当たり
2,000.00ドル相当)で半年分を後払いする。その後、3ヶ月LIBORに年率3.63%のスプレッドを加えた変動
利率で四半期分を後払いする。
● 配当金支払日:2008年7月30日から2018年1月30日(当日を含まない。)までは、毎年1月30日及び7月30
日の半年ごととし、その後は毎年1月30日、4月30日、7月30日及び10月30日の四半期ごととする。配当金
は、当社取締役会又は取締役会が適法に授権した委員会が配当金を宣言した場合に支払われる。
● 償還日:該当なし。ただし、当社の選択により2018年1月30日以降のいずれかの配当金支払日に償還可能。
● 同順位株式:下記「同順位株式*」を参照のこと。
(ⅹ) 7.25%非累積型永久転換優先株式、シリーズL(以下「シリーズL優先株式」という。)
● 残余財産優先分配額:1株当たり1,000ドル。
● 議決権なし。(一定の遅延配当金がある場合及びデラウェア州法に要求されるものを除く。)
● 配当率(非累積型):年率7.25%(1株当たり72.50ドル相当)
● 配当金支払日:2008年4月30日を初回とし、毎年1月30日、4月30日、7月30日及び10月30日(ただし、当社
取締役会又は取締役会が授権した委員会が配当金を宣言した場合とする。)
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● 各シリーズL優先株式は、いつでも株主の選択により額面価額0.01ドル普通株式20株に転換することがで
き、端株は現金で支払われる。転換条件は、希薄化防止のための調整に服する。これは、普通株式1株当た
り50.00ドルの当初転換価格を表す。
● 償還:いかなるときも当社が償還することはない。ただし、2013年1月30日以降の30連続取引日中、20取引
日にわたり普通株式の終値がその時点において適用される転換価格の130%を超えた場合、当社の選択に
よりシリーズL優先株式の一部又は全部をその時点で適用される転換比率により強制的に普通株式に転
換することができる。
● 同順位株式:下記「同順位株式*」を参照のこと。
(xi) 非累積型固定/変動配当優先株式、シリーズM(以下「シリーズM優先株式」という。)
● 残余財産優先分配額:1株当たり25,000.00ドル。
● 議決権なし。(一定の遅延配当金がある場合及びデラウェア州法に要求されるものを除く。)
● 配当率(非累積型):発行日から2018年5月15日(当日を含まない。)までは、年率8.125%(1株当たり
2,031.25ドル相当)で半年分を後払いする。その後、3ヶ月LIBORに年率3.64%のスプレッドを加えた変動
利率で四半期分を後払いする。
● 配当金支払日:2008年11月15日を初回として2018年5月15日までは、毎年5月15日及び11月15日の半年ご
ととし、その後は2018年8月15日を初回として毎年2月15日、5月15日、8月15日及び11月15日の四半期
ごととする。配当金は、当社取締役会又は取締役会が適法に授権した委員会が配当金を宣言した場合に支
払われる。
● 償還日:該当なし。ただし、当社の選択により2018年5月15日以降のいずれかの配当金支払日に償還可能。
● 同順位株式:下記「同順位株式*」を参照のこと。
同順位株式*:
当社の清算、解散又は事業閉鎖に際する配当金支払い及び資産の分配に関して、シリーズB優先株式、シ
リーズD優先株式、シリーズE優先株式、シリーズF優先株式、シリーズG優先株式、シリーズH優先株式、シ
リーズI優先株式、シリーズJ優先株式、シリーズK優先株式、シリーズL優先株式及びシリーズM優先株式
並びにこれらに対して優先又は劣後する旨を明示的に定めていない当社のその他の種類又はシリーズの株式
は同順位とし、普通株式に優先する。
(xii) 非累積型変動配当優先株式、シリーズ1(以下「シリーズ1優先株式」という。)
(1) 配当:
(a)シリーズ1優先株式の保有者は、取締役会(又は適式に授権された取締役会委員会)が宣言した場合に、
1株当たり30,000ドルの金額に適用される以下に定める配当率にて非累積現金配当を受領する権利を有す
る。当該配当は、デラウェア州法に基づき法律上配当目的に利用可能な当社の資産から支払われるものとす
る。当該配当は、取締役会(又は適式に授権された取締役会委員会)が宣言した場合に、2009年2月28日より毎
年2月28日、5月28日、8月28日及び11月28日(それぞれを以下「配当支払日」という。)に四半期ごとに支払
われる。
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(b)配当期間(以下「配当期間」という。)は、各配当支払日に開始し(ただし、初回の配当期間については、
2008年11月28日に開始したものとみなす。)、次回の配当期間の初日の直前の暦日(同日を含む。)に終了する。
シリーズ1優先株式に係る各配当期間の配当率は、シリーズ1優先株式1株当たり30,000ドルの残余財産優
先分配額に対し、米ドル3ヶ月LIBORに0.75%を加えた変動配当率(年率)とする。ただし、いかなる場合も当
該配当率は年率3.00%を下回らないものとする。
(c)シリーズ1優先株式が残存する限り、ある配当期間に発行済の全シリーズ1優先株式について全額の配
当が宣言され、支払われ又は積み立てられていない限り、当社は、当社の各シリーズの優先株式及び配当に関
してシリーズ1優先株式と同順位にあるその他の株式について、配当の宣言若しくは支払、分配、償還、買入
れ若しくは取得、又は残余財産の分配を行うことはできない。
(2) 残余財産分配優先権:
当社が清算、解散又は事業閉鎖(任意であるか強制であるかを問わない。)する場合、シリーズ1優先株式の
保有者は、清算、解散又は事業閉鎖に際し、シリーズ1優先株式に劣後するシリーズ又はクラスの当社株式の
保有者のために当社の資産又はその売却手取金(資本資産であるか余剰資産であるかを問わない。)の支払又
は分配の実施又は積立てが行われる前に、1株当たり30,000ドル及び宣言されたが未払の配当(未宣言の配
当の発生分は除く。)に等しい金額を受領することができる。
(3) 償還:
シリーズ1優先株式は、2009年11月28日より前に償還することはできない。当社は、2009年11月28日以降、そ
の選択により、シリーズ1優先株式の全部又は一部を、1株当たり30,000ドルの償還金額に宣言されたが未
払の配当(未宣言の配当の発生分は除く。)を加算した金額で随時償還することができる。最高財務責任者又
は財務役は、取締役会又は適式に授権された取締役会委員会において追加的な措置を講じることなくいつで
も、すべてのシリーズ1優先株式を償還する当社の権利を行使することができる。当社は、取締役会又は適式
に授権された取締役会委員会の決議による場合に限り、シリーズ1優先株式の部分償還を選択することがで
きる。
シリーズ1優先株式は、強制償還、減債基金その他類似の引当金の対象とはならない。シリーズ1優先株式
の保有者は、シリーズ1優先株式の償還を要求する権利を有しない。
(4) 議決権:
シリーズ1優先株式には、下記に定めるもの又は法律により要求される場合を除き、議決権は付されない。
優先株式の保有者は、普通株式の保有者とともに単一のクラスとして、普通株式の保有者の議決に付される
一切の事項について議決権を行使することができる。各優先株式は150個の議決権を有する。
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シリーズ1優先株式について支払われるべき配当の宣言又は支払が、合計で6配当期間に相当する期間(連
続しているか否かを問わない。)にわたり行われない場合(以下「配当不払」という。)、発行済のシリーズ1
優先株式の保有者は、配当又は清算、解散若しくは事業閉鎖における資産の分配に関してシリーズ1優先株
式と同順位にあり、かつ当該時に同等の議決権が付与され行使可能な他の全シリーズの優先株式の保有者と
ともに単一のクラスとして(当該他のシリーズの優先株式がその条件に基づき議決権を付与されている場合
に限る。)、当社の次の年次株主総会及びその後の各年次株主総会において、2名の追加取締役を選任する独
占的な権利を有する。当該取締役の選任において、シリーズ1優先株式の各保有者は、保有するシリーズ1優
先株式1株につき3個の議決権を付与される(シリーズ1優先株式と同順位にある他のシリーズの優先株式
の保有者は、保有する株式1株につき付与された数の議決権(もしあれば)を有するものとする。)。上記の保
有者の権利の付与に伴い、取締役の員数は自動的に2名増員され、かかる新たに設定された取締役の地位を
占める2名の取締役は、以下の定めに従い、発行済のシリーズ1優先株式の保有者の議決(単独であるか、同
順位にある他の全シリーズの優先株式の保有者と共同であるかを問わない。)により選任される。
(5) 順位:
当社の各クラスの株式の順位は、当該株式が普通株式である場合又はシリーズ1優先株式の保有者が当該
クラスの株式の保有者に優先して配当又は清算、解散若しくは事業閉鎖における分配金を受領する権利を有
する場合、当該クラスの株式は、配当又は清算、解散若しくは事業閉鎖における資産の分配に関して、シリー
ズ1優先株式に劣後するものとみなす。
「非累積型変動配当優先株式、シリーズ2」、「6.375%非累積型優先株式、シリーズ3」、「非累積型変動
配当優先株式、シリーズ4」、「非累積型変動配当優先株式、シリーズ5」、「6.70%非累積型永久優先株式、
シリーズ6」、「6.25%非累積型永久優先株式、シリーズ7」、「8.625%非累積型優先株式、シリーズ8」、
「累積償還優先株式、シリーズB」、「非累積型変動配当優先株式、シリーズE」、「6.204%非累積型優先株
式、シリーズD」、「8.20%非累積型優先株式、シリーズH」、「6.625%非累積型優先株式、シリーズI」、
「7.25%非累積型優先株式、シリーズJ」、「7.25%非累積型永久転換優先株式、シリーズL」、「非累積型
固定/変動配当優先株式、シリーズK」及び「非累積型固定/変動配当優先株式、シリーズM」に指定され
た当社の優先株式並びに今後授権され、配当及び当社の清算、解散又は事業閉鎖における資産の分配に関し
てシリーズ1優先株式と同順位にある当社の他のクラス又はシリーズの株式は、配当及び当社の清算、解散
又は事業閉鎖における資産の分配に関して、シリーズ1優先株式と同順位にあるものとみなされる。
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(xiii) 非累積型変動配当優先株式、シリーズ2(以下「シリーズ2優先株式」という。)
(1) 配当:
(a)シリーズ2優先株式の保有者は、取締役会(又は適式に授権された取締役会委員会)が宣言した場合に、
1株当たり30,000ドルの金額に適用される以下に定める配当率にて非累積現金配当を受領する権利を有す
る。当該配当は、デラウェア州法に基づき法律上配当目的に利用可能な当社の資産から支払われるものとす
る。当該配当は、取締役会(又は適式に授権された取締役会委員会)が宣言した場合に、毎年2月28日、5月28
日、8月28日及び11月28日(それぞれを以下「配当支払日」という。)に四半期ごとに後払いされる。
(b)配当期間(以下「配当期間」という。)は、各配当支払日に開始し(ただし、初回の配当期間については、
2008年11月28日に開始したものとみなす。)、翌配当支払日(同日を除く。)に終了する。シリーズ2優先株式に
係る各配当期間の配当率は、シリーズ2優先株式1株当たり30,000ドルの残余財産優先分配額に対し、米ド
ル3ヶ月LIBORに0.65%を加えた変動配当率(年率)とする。ただし、いかなる場合も当該配当率は年率3.00%
を下回らないものとする。
(c)シリーズ2優先株式が残存する限り、ある配当期間に発行済の全シリーズ2優先株式について全額の配
当が宣言され、支払われ又は積み立てられていない限り、当社は、当社の各シリーズの優先株式及び配当に関
してシリーズ2優先株式と同順位にあるその他の株式について、配当の宣言若しくは支払、分配、償還、買入
れ若しくは取得(ただし、当社若しくは当社の子会社の顧客により若しくはその計算において実行された取
引又は上記の株式の分配若しくは売買に関連した当社又は当社の関連会社による買入れは除く。)、又は残余
財産の分配を行うことはできない。
(2) 残余財産分配優先権:
当社が清算、解散又は事業閉鎖(任意であるか強制であるかを問わない。)する場合、シリーズ2優先株式の
保有者は、清算、解散又は事業閉鎖に際し、シリーズ2優先株式に劣後するシリーズ又はクラスの当社株式の
保有者のために当社の資産又はその売却手取金(資本資産であるか余剰資産であるかを問わない。)の支払又
は分配の実施又は積立てが行われる前に、1株当たり30,000ドル及び宣言されたが未払の配当(未宣言の配
当の発生分は除く。)に等しい金額を受領することができる。
(3) 償還:
シリーズ2優先株式は、2009年11月28日より前に償還することはできない。当社は、2009年11月28日以降、そ
の選択により、シリーズ2優先株式の全部又は一部を、1株当たり30,000ドルの償還金額に宣言されたが未
払の配当(未宣言の配当の発生分は除く。)を加算した金額で随時償還することができる。最高財務責任者又
は財務役は、取締役会又は適式に授権された取締役会委員会において追加的な措置を講じることなくいつで
も、すべてのシリーズ2優先株式を償還する当社の権利を行使することができる。当社は、取締役会又は適式
に授権された取締役会委員会の決議による場合に限り、シリーズ2優先株式の部分償還を選択することがで
きる。
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シリーズ2優先株式は、強制償還、減債基金その他類似の引当金の対象とはならない。シリーズ2優先株式
の保有者は、シリーズ2優先株式の償還を要求する権利を有しない。
(4) 議決権:
シリーズ2優先株式には、下記に定めるもの又は法律により要求される場合を除き、議決権は付されない。
優先株式の保有者は、普通株式の保有者とともに単一のクラスとして、普通株式の保有者の議決に付される
一切の事項について議決権を行使することができる。各優先株式は150個の議決権を有する。
シリーズ2優先株式について支払われるべき配当の宣言又は支払が、合計で6配当期間に相当する期間(連
続しているか否かを問わない。)にわたり行われない場合(以下「配当不払」という。)、発行済のシリーズ2
優先株式の保有者は、配当又は清算、解散若しくは事業閉鎖における資産の分配に関してシリーズ2優先株
式と同順位にあり、かつ当該時に同等の議決権が付与され行使可能な他の全シリーズの優先株式の保有者と
ともに単一のクラスとして(当該他のシリーズの優先株式がその条件に基づき議決権を付与されている場合
に限る。)、以下の定めに従い、当社の次の年次株主総会及びその後の各年次株主総会において、2名の追加取
締役を選任する独占的な権利を有する。当該取締役の選任において、シリーズ2優先株式の各保有者は、保有
するシリーズ2優先株式1株につき3個の議決権を付与される(シリーズ2優先株式と同順位にある他のシ
リーズの優先株式の保有者は、保有する株式1株につき付与された数の議決権(もしあれば)を有するものと
する。)。上記の保有者の権利の付与に伴い、取締役の員数は自動的に2名増員され、かかる新たに設定された
取締役の地位を占める2名の取締役は、以下の定めに従い、発行済のシリーズ2優先株式の保有者の議決(単
独であるか、同順位にある他の全シリーズの優先株式の保有者と共同であるかを問わない。)により選任され
る。
(5) 順位:
当社の各クラスの株式の順位は、当該株式が普通株式である場合又はシリーズ2優先株式の保有者が当該
クラスの株式の保有者に優先して配当又は清算、解散若しくは事業閉鎖における分配金を受領する権利を有
する場合、当該クラスの株式は、配当又は清算、解散若しくは事業閉鎖における資産の分配に関して、シリー
ズ2優先株式に劣後するものとみなす。
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「非累積型変動配当優先株式、シリーズ1」、「6.375%非累積型優先株式、シリーズ3」、「非累積型変動
配当優先株式、シリーズ4」、「非累積型変動配当優先株式、シリーズ5」、「6.70%非累積型永久優先株式、
シリーズ6」、「6.25%非累積型永久優先株式、シリーズ7」、「8.625%非累積型優先株式、シリーズ8」、
「累積償還優先株式、シリーズB」、「非累積型変動配当優先株式、シリーズE」、「6.204%非累積型優先株
式、シリーズD」、「8.20%非累積型優先株式、シリーズH」、「6.625%非累積型優先株式、シリーズI」、
「7.25%非累積型優先株式、シリーズJ」、「7.25%非累積型永久転換優先株式、シリーズL」、「非累積型
固定/変動配当優先株式、シリーズK」及び「非累積型固定/変動配当優先株式、シリーズM」に指定され
た当社の優先株式並びに今後授権され、配当及び当社の清算、解散又は事業閉鎖における資産の分配に関し
てシリーズ2優先株式と同順位にある当社の他のクラス又はシリーズの株式は、配当及び当社の清算、解散
又は事業閉鎖における資産の分配に関して、シリーズ2優先株式と同順位にあるものとみなされる。
(xiv) 6.375%非累積型優先株式、シリーズ3(以下「シリーズ3優先株式」という。)
(1) 配当:
(a)シリーズ3優先株式の保有者は、取締役会(又は適式に授権された取締役会委員会)が宣言した場合に、
1株当たり30,000ドルの金額に適用される以下に定める配当率にて非累積現金配当を受領する権利を有す
る。当該配当は、デラウェア州法に基づき法律上配当目的に利用可能な当社の資産から支払われるものとす
る。当該配当は、取締役会(又は適式に授権された取締役会委員会)が宣言した場合に、2009年2月28日より毎
年2月28日、5月28日、8月28日及び11月28日(それぞれを以下「配当支払日」という。)に四半期ごとに後払
いされる。
(b)配当期間(以下「配当期間」という。)は、各配当支払日に開始し(ただし、初回の配当期間については、
2008年11月28日に開始したものとみなす。)、翌配当支払日(同日を除く。)に終了する。シリーズ3優先株式に
係る各配当期間の配当率は、シリーズ3優先株式1株当たり30,000ドルの残余財産優先分配額に対し、
6.375%(年率)とする。
(c)シリーズ3優先株式が残存する限り、ある配当期間に発行済の全シリーズ3優先株式について全額の配
当が宣言され、支払われ又は積み立てられていない限り、当社は、当社の各シリーズの優先株式及び配当に関
してシリーズ3優先株式と同順位にあるその他の株式について、配当の宣言若しくは支払、分配、償還、買入
れ若しくは取得(ただし、当社若しくは当社の子会社の顧客により若しくはその計算において実行された取
引又は上記の株式の分配若しくは売買に関連した当社又は当社の関連会社による買入れは除く。)、又は残余
財産の分配を行うことはできない。
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(2) 残余財産分配優先権:
当社が清算、解散又は事業閉鎖(任意であるか強制であるかを問わない。)する場合、シリーズ3優先株式の
保有者は、清算、解散又は事業閉鎖に際し、シリーズ3優先株式に劣後するシリーズ又はクラスの当社株式の
保有者のために当社の資産又はその売却手取金(資本資産であるか余剰資産であるかを問わない。)の支払又
は分配の実施又は積立てが行われる前に、1株当たり30,000ドル及び宣言されたが未払の配当(未宣言の配
当の発生分は除く。)に等しい金額を受領することができる。
(3) 償還:
シリーズ3優先株式は、2010年11月28日より前に償還することはできない。当社は、2010年11月28日以降、そ
の選択により、シリーズ3優先株式の全部又は一部を、1株当たり30,000ドルの償還金額に宣言されたが未
払の配当(未宣言の配当の発生分は除く。)を加算した金額で随時償還することができる。最高財務責任者又
は財務役は、取締役会又は適式に授権された取締役会委員会において追加的な措置を講じることなくいつで
も、すべてのシリーズ3優先株式を償還する当社の権利を行使することができる。当社は、取締役会又は適式
に授権された取締役会委員会の決議による場合に限り、シリーズ3優先株式の部分償還を選択することがで
きる。
シリーズ3優先株式は、強制償還、減債基金その他類似の引当金の対象とはならない。シリーズ3優先株式
の保有者は、シリーズ3優先株式の償還を要求する権利を有しない。
(4) 議決権:
シリーズ3優先株式には、下記に定めるもの又は法律により要求される場合を除き、議決権は付されない。
優先株式の保有者は、普通株式の保有者とともに単一のクラスとして、普通株式の保有者の議決に付される
一切の事項について議決権を行使することができる。各優先株式は150個の議決権を有する。
シリーズ3優先株式について支払われるべき配当の宣言又は支払が、合計で6配当期間に相当する期間(連
続しているか否かを問わない。)にわたり行われない場合(以下「配当不払」という。)、発行済のシリーズ3
優先株式の保有者は、配当又は清算、解散若しくは事業閉鎖における資産の分配に関してシリーズ3優先株
式と同順位にあり、かつ当該時に同等の議決権が付与され行使可能な他の全シリーズの優先株式の保有者と
ともに単一のクラスとして(当該他のシリーズの優先株式がその条件に基づき議決権を付与されている場合
に限る。)、以下の定めに従い、当社の次の年次株主総会及びその後の各年次株主総会において、2名の追加取
締役を選任する独占的な権利を有する。当該取締役の選任において、シリーズ3優先株式の各保有者は、保有
するシリーズ3優先株式1株につき3個の議決権を付与される(シリーズ3優先株式と同順位にある他のシ
リーズの優先株式の保有者は、保有する株式1株につき付与された数の議決権(もしあれば)を有するものと
する。)。上記の保有者の権利の付与に伴い、取締役の員数は自動的に2名増員され、かかる新たに設定された
取締役の地位を占める2名の取締役は、以下の定めに従い、発行済のシリーズ3優先株式の保有者の議決(単
独であるか、同順位にある他の全シリーズの優先株式の保有者と共同であるかを問わない。)により選任され
る。
206/392
EDINET提出書類
バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
(5) 順位:
当社の各クラスの株式の順位は、当該株式が普通株式である場合又はシリーズ3優先株式の保有者が当該
クラスの株式の保有者に優先して配当又は清算、解散若しくは事業閉鎖における分配金を受領する権利を有
する場合、当該クラスの株式は、配当又は清算、解散若しくは事業閉鎖における資産の分配に関して、シリー
ズ3優先株式に劣後するものとみなす。
「非累積型変動配当優先株式、シリーズ1」、「非累積型変動配当優先株式、シリーズ2」、「非累積型変動
配当優先株式、シリーズ4」、「非累積型変動配当優先株式、シリーズ5」、「6.70%非累積型永久優先株式、
シリーズ6」、「6.25%非累積型永久優先株式、シリーズ7」、「8.625%非累積型優先株式、シリーズ8」、
「累積償還優先株式、シリーズB」、「非累積型変動配当優先株式、シリーズE」、「6.204%非累積型優先株
式、シリーズD」、「8.20%非累積型優先株式、シリーズH」、「6.625%非累積型優先株式、シリーズI」、
「7.25%非累積型優先株式、シリーズJ」、「7.25%非累積型永久転換優先株式、シリーズL」、「非累積型
固定/変動配当優先株式、シリーズK」及び「非累積型固定/変動配当優先株式、シリーズM」に指定され
た当社の優先株式並びに今後授権され、配当及び当社の清算、解散又は事業閉鎖における資産の分配に関し
てシリーズ3優先株式と同順位にある当社の他のクラス又はシリーズの株式は、配当及び当社の清算、解散
又は事業閉鎖における資産の分配に関して、シリーズ3優先株式と同順位にあるものとみなされる。
(xv) 非累積型変動配当優先株式、シリーズ4(以下「シリーズ4優先株式」という。)
(1) 配当:
(a)シリーズ4優先株式の保有者は、取締役会(又は適式に授権された取締役会委員会)が宣言した場合に、
1株当たり30,000ドルの金額に適用される以下に定める配当率にて非累積現金配当を受領する権利を有す
る。当該配当は、デラウェア州法に基づき法律上配当目的に利用可能な当社の資産から支払われるものとす
る。当該配当は、取締役会(又は適式に授権された取締役会委員会)が宣言した場合に、2009年2月28日より毎
年2月28日、5月28日、8月28日及び11月28日(それぞれを以下「配当支払日」という。)に四半期ごとに後払
いされる。
(b)配当期間(以下「配当期間」という。)は、各配当支払日に開始し(ただし、初回の配当期間については、
2008年11月28日に開始したものとみなす。)、翌配当支払日(同日を除く。)に終了する。シリーズ4優先株式に
係る各配当期間の配当率は、シリーズ4優先株式1株当たり30,000ドルの残余財産優先分配額に対し、米ド
ル3ヶ月LIBORに0.75%を加えた変動配当率(年率)とする。ただし、いかなる場合も当該配当率は年率4.00%
を下回らないものとする。
(c)シリーズ4優先株式が残存する限り、ある配当期間に発行済の全シリーズ4優先株式について全額の配
当が宣言され、支払われ又は積み立てられていない限り、当社は、当社の各シリーズの優先株式及び配当に関
してシリーズ4優先株式と同順位にあるその他の株式について、配当の宣言若しくは支払、分配、償還、買入
れ若しくは取得(ただし、当社若しくは当社の子会社の顧客により若しくはその計算において実行された取
引又は上記の株式の分配若しくは売買に関連した当社又は当社の関連会社による買入れは除く。)、又は残余
財産の分配を行うことはできない。
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(2) 残余財産分配優先権:
当社が清算、解散又は事業閉鎖(任意であるか強制であるかを問わない。)する場合、シリーズ4優先株式の
保有者は、清算、解散又は事業閉鎖に際し、シリーズ4優先株式に劣後するシリーズ又はクラスの当社株式の
保有者のために当社の資産又はその売却手取金(資本資産であるか余剰資産であるかを問わない。)の支払又
は分配の実施又は積立てが行われる前に、1株当たり30,000ドル及び宣言されたが未払の配当(未宣言の配
当の発生分は除く。)に等しい金額を受領することができる。
(3) 償還:
シリーズ4優先株式は、2010年11月28日より前に償還することはできない。当社は、2010年11月28日以降、そ
の選択により、シリーズ4優先株式の全部又は一部を、1株当たり30,000ドルの償還金額に宣言されたが未
払の配当(未宣言の配当の発生分は除く。)を加算した金額で随時償還することができる。最高財務責任者又
は財務役は、取締役会又は適式に授権された取締役会委員会において追加的な措置を講じることなくいつで
も、すべてのシリーズ4優先株式を償還する当社の権利を行使することができる。当社は、取締役会又は適式
に授権された取締役会委員会の決議による場合に限り、シリーズ4優先株式の部分償還を選択することがで
きる。
シリーズ4優先株式は、強制償還、減債基金その他類似の引当金の対象とはならない。シリーズ4優先株式
の保有者は、シリーズ4優先株式の償還を要求する権利を有しない。
(4) 議決権:
シリーズ4優先株式には、下記に定めるもの又は法律により要求される場合を除き、議決権は付されない。
優先株式の保有者は、普通株式の保有者とともに単一のクラスとして、普通株式の保有者の議決に付される
一切の事項について議決権を行使することができる。各優先株式は150個の議決権を有する。
シリーズ4優先株式について支払われるべき配当の宣言又は支払が、合計で6配当期間に相当する期間(連
続しているか否かを問わない。)にわたり行われない場合(以下「配当不払」という。)、発行済のシリーズ4
優先株式の保有者は、配当又は清算、解散若しくは事業閉鎖における資産の分配に関してシリーズ4優先株
式と同順位にあり、かつ当該時に同等の議決権が付与され行使可能な他の全シリーズの優先株式の保有者と
ともに単一のクラスとして(当該他のシリーズの優先株式がその条件に基づき議決権を付与されている場合
に限る。)、以下の定めに従い、当社の次の年次株主総会及びその後の各年次株主総会において、2名の追加取
締役を選任する独占的な権利を有する。当該取締役の選任において、シリーズ4優先株式の各保有者は、保有
するシリーズ4優先株式1株につき3個の議決権を付与される(シリーズ4優先株式と同順位にある他のシ
リーズの優先株式の保有者は、保有する株式1株につき付与された数の議決権(もしあれば)を有するものと
する。)。上記の保有者の権利の付与に伴い、取締役の員数は自動的に2名増員され、かかる新たに設定された
取締役の地位を占める2名の取締役は、以下の定めに従い、発行済のシリーズ4優先株式の保有者の議決(単
独であるか、同順位にある他の全シリーズの優先株式の保有者と共同であるかを問わない。)により選任され
る。
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(5) 順位:
当社の各クラスの株式の順位は、当該株式が普通株式である場合又はシリーズ4優先株式の保有者が当該
クラスの株式の保有者に優先して配当又は清算、解散若しくは事業閉鎖における分配金を受領する権利を有
する場合、当該クラスの株式は、配当又は清算、解散若しくは事業閉鎖における資産の分配に関して、シリー
ズ4優先株式に劣後するものとみなす。
「非累積型変動配当優先株式、シリーズ1」及び「非累積型変動配当優先株式、シリーズ2」に指定された
当社の優先株式並びに「6.375%非累積型優先株式、シリーズ3」、「非累積型変動配当優先株式、シリーズ
5」、「6.70%非累積型永久優先株式、シリーズ6」、「6.25%非累積型永久優先株式、シリーズ7」、
「8.625%非累積型優先株式、シリーズ8」、「累積償還優先株式、シリーズB」、「非累積型変動配当優先株
式、シリーズE」、「6.204%非累積型優先株式、シリーズD」、「8.20%非累積型優先株式、シリーズH」、
「6.625%非累積型優先株式、シリーズI」、「7.25%非累積型優先株式、シリーズJ」、「7.25%非累積型永
久転換優先株式、シリーズL」、「非累積型固定/変動配当優先株式、シリーズK」及び「非累積型固定/変
動配当優先株式、シリーズM」に指定された当社の優先株式並びに今後授権され、配当及び当社の清算、解散
又は事業閉鎖における資産の分配に関してシリーズ4優先株式と同順位にある当社の他のクラス又はシ
リーズの株式は、配当及び当社の清算、解散又は事業閉鎖における資産の分配に関して、シリーズ4優先株式
と同順位にあるものとみなされる。
(xvi) 非累積型変動配当優先株式、シリーズ5(以下「シリーズ5優先株式」という。)
(1) 配当:
(a)シリーズ5優先株式の保有者は、取締役会(又は適式に授権された取締役会委員会)が宣言した場合に、
1株当たり30,000ドルの金額に適用される以下に定める配当率にて非累積現金配当を受領する権利を有す
る。当該配当は、デラウェア州法に基づき法律上配当目的に利用可能な当社の資産から支払われるものとす
る。当該配当は、取締役会(又は適式に授権された取締役会委員会)が宣言した場合に、2009年2月21日より毎
年2月21日、5月21日、8月21日及び11月21日(それぞれを以下「配当支払日」という。)に四半期ごとに後払
いされる。
(b)配当期間(以下「配当期間」という。)は、各配当支払日に開始し(ただし、初回の配当期間については、
2008年11月21日に開始したものとみなす。)、翌配当支払日(同日を除く。)に終了する。シリーズ5優先株式に
係る各配当期間の配当率は、シリーズ5優先株式1株当たり30,000ドルの残余財産優先分配額に対し、米ド
ル3ヶ月LIBORに0.50%を加えた変動配当率(年率)とする。ただし、いかなる場合も当該配当率は年率4.00%
を下回らないものとする。
(c)シリーズ5優先株式が残存する限り、ある配当期間に発行済の全シリーズ5優先株式について全額の配
当が宣言され、支払われ又は積み立てられていない限り、当社は、当社の各シリーズの優先株式及び配当に関
してシリーズ5優先株式と同順位にあるその他の株式について、配当の宣言若しくは支払、分配、償還、買入
れ若しくは取得(ただし、当社若しくは当社の子会社の顧客により若しくはその計算において実行された取
引又は上記の株式の分配若しくは売買に関連した当社又は当社の関連会社による買入れは除く。)、又は残余
財産の分配を行うことはできない。
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(2) 残余財産分配優先権:
当社が清算、解散又は事業閉鎖(任意であるか強制であるかを問わない。)する場合、シリーズ5優先株式の
保有者は、清算、解散又は事業閉鎖に際し、シリーズ5優先株式に劣後するシリーズ又はクラスの当社株式の
保有者のために当社の資産又はその売却手取金(資本資産であるか余剰資産であるかを問わない。)の支払又
は分配の実施又は積立てが行われる前に、1株当たり30,000ドル及び宣言されたが未払の配当(未宣言の配
当の発生分は除く。)に等しい金額を受領することができる。
(3) 償還:
シリーズ5優先株式は、2012年5月21日より前に償還することはできない。当社は、2012年5月21日以降、そ
の選択により、シリーズ5優先株式の全部又は一部を、1株当たり30,000ドルの償還金額に宣言されたが未
払の配当(未宣言の配当の発生分は除く。)を加算した金額で随時償還することができる。最高財務責任者又
は財務役は、取締役会又は適式に授権された取締役会委員会において追加的な措置を講じることなくいつで
も、すべてのシリーズ5優先株式を償還する当社の権利を行使することができる。当社は、取締役会又は適式
に授権された取締役会委員会の決議による場合に限り、シリーズ5優先株式の部分償還を選択することがで
きる。
シリーズ5優先株式は、強制償還、減債基金その他類似の引当金の対象とはならない。シリーズ5優先株式
の保有者は、シリーズ5優先株式の償還を要求する権利を有しない。
(4) 議決権:
シリーズ5優先株式には、下記に定めるもの又は法律により要求される場合を除き、議決権は付されない。
優先株式の保有者は、普通株式の保有者とともに単一のクラスとして、普通株式の保有者の議決に付される
一切の事項について議決権を行使することができる。各優先株式は150個の議決権を有する。
シリーズ5優先株式について支払われるべき配当の宣言又は支払が、合計で6配当期間に相当する期間(連
続しているか否かを問わない。)にわたり行われない場合(以下「配当不払」という。)、発行済のシリーズ5
優先株式の保有者は、配当又は清算、解散若しくは事業閉鎖における資産の分配に関してシリーズ5優先株
式と同順位にあり、かつ当該時に同等の議決権が付与され行使可能な他の全シリーズの優先株式の保有者と
ともに単一のクラスとして(当該他のシリーズの優先株式がその条件に基づき議決権を付与されている場合
に限る。)、以下の定めに従い、当社の次の年次株主総会及びその後の各年次株主総会において、2名の追加取
締役を選任する独占的な権利を有する。当該取締役の選任において、シリーズ5優先株式の各保有者は、保有
するシリーズ5優先株式1株につき3個の議決権を付与される(シリーズ5優先株式と同順位にある他のシ
リーズの優先株式の保有者は、保有する株式1株につき付与された数の議決権(もしあれば)を有するものと
する。)。上記の保有者の権利の付与に伴い、取締役の員数は自動的に2名増員され、かかる新たに設定された
取締役の地位を占める2名の取締役は、以下の定めに従い、発行済のシリーズ5優先株式の保有者の議決(単
独であるか、同順位にある他の全シリーズの優先株式の保有者と共同であるかを問わない。)により選任され
る。
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(5) 順位:
当社の各クラスの株式の順位は、当該株式が普通株式である場合又はシリーズ5優先株式の保有者が当該
クラスの株式の保有者に優先して配当又は清算、解散若しくは事業閉鎖における分配金を受領する権利を有
する場合、当該クラスの株式は、配当又は清算、解散若しくは事業閉鎖における資産の分配に関して、シリー
ズ5優先株式に劣後するものとみなす。
「非累積型変動配当優先株式、シリーズ1」、「非累積型変動配当優先株式、シリーズ2」、「6.375%非累
積型優先株式、シリーズ3」、「非累積型変動配当優先株式、シリーズ4」、「6.70%非累積型永久優先株式、
シリーズ6」、「6.25%非累積型永久優先株式、シリーズ7」、「8.625%非累積型優先株式、シリーズ8」、
「累積償還優先株式、シリーズB」、「非累積型変動配当優先株式、シリーズE」、「6.204%非累積型優先株
式、シリーズD」、「8.20%非累積型優先株式、シリーズH」、「6.625%非累積型優先株式、シリーズI」、
「7.25%非累積型優先株式、シリーズJ」、「7.25%非累積型永久転換優先株式、シリーズL」、「非累積型
固定/変動配当優先株式、シリーズK」及び「非累積型固定/変動配当優先株式、シリーズM」に指定され
た当社の優先株式並びに今後授権され、配当及び当社の清算、解散又は事業閉鎖における資産の分配に関し
てシリーズ5優先株式と同順位にある当社の他のクラス又はシリーズの株式は、配当及び当社の清算、解散
又は事業閉鎖における資産の分配に関して、シリーズ5優先株式と同順位にあるものとみなされる。
(xvii) 6.70%非累積型永久優先株式、シリーズ6(以下「シリーズ6優先株式」という。)
(1) 清算価値:
当社の任意又は強制的な清算、解散又は事業閉鎖に際して、シリーズ6優先株式の保有者は、当社の株主に
対して分配可能な当社の資産から、当社の清算、解散又は事業閉鎖における資産分配に際して普通株式及び
シリーズ6優先株式に劣後する当社のその他の株式の保有者のために当該資産の分配が行われる前に、1株
当たり1,000ドルの残余財産優先分配額に、清算日までに宣言されたものの未払いの配当を加えた額を受領
する権利を有する。
(2) 配当:
(a)配当の支払い シリーズ6優先株式の保有者は、取締役会により承認及び宣言された場合、法的に利用可
能な当社の資産から、1株当たり1,000ドルの残余財産優先分配額に対して年率6.70%(1株当たり年67ドル
相当額)以上で現金配当を受ける権利を有する。かかる非累積現金配当は、承認及び宣言された場合、毎年3
月30日、6月30日、9月30日及び12月30日の四半期ごとに支払われ、かかる支払日が営業日(以下に定義され
る。)でない場合は、翌営業日に支払われるものとする(以下、当該各日を「配当金支払日」という。)。
(b)非累積型配当 シリーズ6優先株式の保有者の配当を受領する権利は、非累積型とする。
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(c)配当の優先順位、劣後株式に対する配当の制限 ある完了した配当期間に対するシリーズ6優先株式の
配当の全額が宣言されず支払われない場合、又は宣言された上で支払金額総額の積立てが行われない場合、
少なくとも4連続配当期間におけるすべての発行済シリーズ6優先株式の配当が全額支払われるまで、普通
株式又は当社の清算、解散若しくは事業閉鎖に際しての配当若しくは金額についてシリーズ6優先株式に劣
後する当社のその他の株式(以下、普通株式とともに「劣後株式」という。)、又は当社の清算、解散若しくは
事業閉鎖に際しての配当若しくは金額についてシリーズ6優先株式と同順位の株式(以下、「同順位株式」
という。)に関する翌配当期間中に、いかなる配当若しくは分配も承認、宣言、支払、支払のための積立てが行
われることはなく(シリーズ6優先株式指定証明書の第2条(c)第2段落に定める場合を除く。)、いかなる劣
後株式若しくは同順位株式も、当社によって対価(又は当該株式の償還のための減債基金に対して支払われ
るか若しくは利用可能となる金員)のために償還、買戻し、その他取得されることはない(他の劣後株式への
転換又は他の劣後株式との交換を除く。)。
(d)当社は、シリーズ6優先株式が残存している限り、分配又は清算、解散若しくは事業閉鎖における支払に
関して、シリーズ6優先株式に優先する権利を有する種類又はシリーズの株式の授権又は発行を行わない。
(3) 任意償還:
シリーズ6優先株式は2009年2月3日より前には償還できない。当社は、2009年2月3日以降、その選択に
より、シリーズ6優先株式の全部又は一部を、シリーズ6優先株式の残余財産分配優先権の総額に、償還が行
われる配当期間の期初から償還日までの期間に対する当該株式の宣言済の未払配当を加算した金額に等し
い現金償還価格で、随時償還することができる。
(4) 議決権:
(a)総則 シリーズ6優先株式指定証明書の第4条に明示的に定める場合又は法律上求められる場合を除
き、シリーズ6優先株式の保有者は議決権を有さない。
シリーズ6優先株式の保有者は、普通株式の保有者とともに単一の種類の株式として、普通株式の保有者の
議決に付されるすべての事項について議決権を行使することができる。シリーズ6優先株式の各株式は5個
の議決権を有する。
シリーズ6優先株式の保有者が個別のシリーズの株式として議決権を有する場合には、シリーズ6優先株
式の各株式は40個の議決権を有し、40名まで代理人を指名することができる。各代理人は整数個の議決権を
有し、シリーズ6優先株式の各株式について合計40個の議決権が与えられる。
シリーズ6優先株式の保有者がシリーズ6優先株式指定証明書の第4条(b)に従い他のすべてのシリーズ
の優先株式とともに単一の種類の株式として議決権を有する場合には、シリーズ6優先株式の各株式は1個
の議決権を有する。
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(b)取締役の選任権 取締役の選任を行う当社の年次株主総会の時点において、当社が、シリーズ6優先株式
について、6配当期間の間(連続しているか否かを問わない。)すべての予定された配当の支払又は宣言及び
積み立てを行っていない場合、当社の取締役会を構成する取締役の数は2名増加し(いずれかのシリーズの
優先株式の配当の支払又は宣言及び積立てが行われないために既に2名増加している場合を除く。)、シリー
ズ6優先株式の保有者は、当該優先株式の条件により追加の取締役に関して議決権を有する他のすべてのシ
リーズの優先株式とともに単一の種類として個別に投票し、当該年次株主総会において、当社の取締役会の
新しい取締役を選任する権利を有する。優先株式の保有者によって選任された各取締役(以下、「優先取締
役」という。)は、少なくとも4連続配当期間に対する優先株式(シリーズ6優先株式を含む。)のすべての配
当が支払われるまで、当該取締役を務める。
(5) 独立取締役:
人数及び定義 シリーズ6優先株式が残存している限り、取締役会のうち少なくとも2名の取締役は独立取
締役とする。この場合、「独立取締役」とは、当社の取締役のうち、(ⅰ)当社の現職の役員又は従業員でない
者、又は(ⅱ)優先取締役である者を意味する。
(6) その他の権利の不存在:
シリーズ6優先株式は、当社の全面改訂基本定款に定める場合その他法律上求められる事項を除き、一切の
名称、優先権及び相対的権利、参加権、選択的権利その他の特別な権利を有さない。
(xviii) 6.25%非累積型永久優先株式、シリーズ7(以下「シリーズ7優先株式」という。)
(1) 清算価値:
当社の任意又は強制的な清算、解散又は事業閉鎖に際して、シリーズ7優先株式の保有者は、当社の株主に
対して分配可能な当社の資産から、当社の清算、解散又は事業閉鎖における資産分配に際して普通株式及び
シリーズ7優先株式に劣後する当社のその他の株式の保有者のために当該資産の分配が行われる前に、1株
当たり1,000ドルの残余財産優先分配額に、清算日までに宣言されたものの未払いの配当を加えた額を受領
する権利を有する。
(2) 配当:
(a)配当の支払い シリーズ7優先株式の保有者は、取締役会により承認及び宣言された場合、法的に利用可
能な当社の資産から、1株当たり1,000ドルの残余財産優先分配額に対して年率6.25%(1株当たり年62.50
ドル相当額)以上で現金配当を受ける権利を有する。かかる非累積現金配当は、承認及び宣言された場合、毎
年3月30日、6月30日、9月30日及び12月30日の四半期ごとに支払われ、かかる支払日が営業日(以下に定義
される。)でない場合は、翌営業日に支払われるものとする(以下、当該各日を「配当金支払日」という。)。
(b)非累積型配当 シリーズ7優先株式の保有者の配当を受領する権利は、非累積型とする。
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(c)配当の優先順位、劣後株式に対する配当の制限 ある完了した配当期間に対するシリーズ7優先株式の
配当の全額が宣言されず支払われない場合、又は宣言された上で支払金額総額の積立てが行われない場合、
少なくとも4連続配当期間におけるすべての発行済シリーズ7優先株式の配当が全額支払われるまで、普通
株式又は当社の清算、解散若しくは事業閉鎖に際しての配当若しくは金額についてシリーズ7優先株式に劣
後する当社のその他の株式(以下、普通株式とともに「劣後株式」という。)、又は当社の清算、解散若しくは
事業閉鎖に際しての配当若しくは金額についてシリーズ7優先株式と同順位の株式(以下、「同順位株式」
という。)に関する翌配当期間中に、いかなる配当若しくは分配も承認、宣言、支払、支払のための積立てが行
なわれることはなく(シリーズ7優先株式指定証明書の第2条(c)第2段落に定める場合を除く。)、いかなる
劣後株式若しくは同順位株式も、当社によって対価(又は当該株式の償還のための減債基金に対して支払わ
れるか若しくは利用可能となる金員)のために償還、買戻し、その他取得されることはない(他の劣後株式へ
の転換又は他の劣後株式との交換を除く。)。
(d)当社は、シリーズ7優先株式が残存している限り、分配又は清算、解散若しくは事業閉鎖における支払に
関して、シリーズ7優先株式に優先する権利を有する種類又はシリーズの株式の授権又は発行を行わない。
(3) 任意償還:
シリーズ7優先株式は2010年3月18日より前には償還できない。当社は、2010年3月18日以降、その選択に
より、シリーズ7優先株式の全部又は一部を、シリーズ7優先株式の残余財産分配優先権の総額に、償還が行
われる配当期間の期初から償還日までの期間に対する当該株式の宣言済の未払配当を加算した金額に等し
い現金償還価格で、随時償還することができる。
(4) 議決権:
(a)総則 シリーズ7優先株式指定証明書の第4条に明示的に定める場合又は法律上求められる場合を除
き、シリーズ7優先株式の保有者は議決権を有さない。
シリーズ7優先株式の保有者は、普通株式の保有者とともに単一の種類の株式として、普通株式の保有者の
議決に付されるすべての事項について議決権を行使することができる。シリーズ7優先株式の各株式は5個
の議決権を有する。
シリーズ7優先株式の保有者が個別のシリーズの株式として議決権を有する場合には、シリーズ7優先株
式の各株式は40個の議決権を有し、40名まで代理人を指名することができる。各代理人は整数個の議決権を
有し、シリーズ7優先株式の各株式について合計40個の議決権が与えられる。
シリーズ7優先株式の保有者がシリーズ7優先株式指定証明書の第4条(b)に従い他のすべてのシリーズ
の優先株式とともに単一の種類の株式として議決権を有する場合には、シリーズ7優先株式の各株式は1個
の議決権を有する。
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(b)取締役の選任権 取締役の選任を行う当社の年次株主総会の時点において、当社が、シリーズ7優先株式
について、6配当期間の間(連続しているか否かを問わない。)すべての予定された配当の支払又は宣言及び
積み立てを行っていない場合、当社の取締役会を構成する取締役の数は2名増加し(いずれかのシリーズの
優先株式の配当の支払又は宣言及び積立てが行われないために既に2名増加している場合を除く。)、シリー
ズ7優先株式の保有者は、当該優先株式の条件により追加の取締役に関して議決権を有する他のすべてのシ
リーズの優先株式とともに単一の種類として個別に投票し、当該年次株主総会において、当社の取締役会の
新しい取締役を選任する権利を有する。優先株式の保有者によって選任された各取締役(以下、「優先取締
役」という。)は、少なくとも4連続配当期間に対する優先株式(シリーズ7優先株式を含む。)のすべての配
当が支払われるまで、当該取締役を務める。
(5) 独立取締役:
人数及び定義 シリーズ7優先株式が残存している限り、取締役会のうち少なくとも2名の取締役は独立取
締役とする。この場合、「独立取締役」とは、当社の取締役のうち、(i)当社の現職の役員又は従業員でない
者、又は(ⅱ)優先取締役である者を意味する。
(6) その他の権利の不存在:
シリーズ7優先株式は、当社の全面改訂基本定款に定める場合その他法律上求められる事項を除き、一切の
名称、優先権及び相対的権利、参加権、選択的権利その他の特別な権利を有さない。
(xix) 8.625%非累積型優先株式、シリーズ8(以下「シリーズ8優先株式」という。)
(1) 配当:
(a)シリーズ8優先株式の保有者は、取締役会(又は適式に授権された取締役会委員会)が宣言した場合に、
1株当たり30,000ドルの金額に適用される以下に定める配当率にて非累積現金配当を受領する権利を有す
る。当該配当は、デラウェア州法に基づき法律上配当目的に利用可能な当社の資産から支払われるものとす
る。当該配当は、取締役会(又は適式に授権された取締役会委員会)が宣言した場合に、2009年2月28日より毎
年2月28日、5月28日、8月28日及び11月28日(それぞれを以下「配当支払日」という。)に四半期ごとに後払
いされる。
(b)配当期間(以下「配当期間」という。)は、各配当支払日に開始し(ただし、初回の配当期間については、
2008年11月28日に開始したものとみなす。)、翌配当支払日(同日を除く。)に終了する。シリーズ8優先株式に
係る各配当期間の配当率は、シリーズ8優先株式1株当たり30,000ドルの残余財産優先分配額に対し、
8.625%(年率)とする。
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(c)シリーズ8優先株式が残存する限り、ある配当期間に発行済の全シリーズ8優先株式について全額の配
当が宣言され、支払われ又は積み立てられていない限り、当社は、当社の各シリーズの優先株式及び配当に関
してシリーズ8優先株式と同順位にあるその他の株式について、配当の宣言若しくは支払、分配、償還、買入
れ若しくは取得(ただし、当社若しくは当社の子会社の顧客により若しくはその計算において実行された取
引又は上記の株式の分配若しくは売買に関連した当社又は当社の関連会社による買入れは除く。)、又は残余
財産の分配を行うことはできない。
(2) 残余財産分配優先権:
当社が清算、解散又は事業閉鎖(任意であるか強制であるかを問わない。)する場合、シリーズ8優先株式の
保有者は、清算、解散又は事業閉鎖に際し、シリーズ8優先株式に劣後するシリーズ又はクラスの当社株式の
保有者のために当社の資産又はその売却手取金(資本資産であるか余剰資産であるかを問わない。)の支払又
は分配の実施又は積立てが行われる前に、1株当たり30,000ドル及び宣言されたが未払の配当(未宣言の配
当の発生分は除く。)に等しい金額を受領することができる。
(3) 償還:
シリーズ8優先株式は、2013年5月28日より前に償還することはできない。当社は、2013年5月28日以降、そ
の選択により、シリーズ8優先株式の全部又は一部を、1株当たり30,000ドルの償還金額に宣言されたが未
払の配当(未宣言の配当の発生分は除く。)を加算した金額で随時償還することができる。最高財務責任者又
は財務役は、取締役会又は適式に授権された取締役会委員会において追加的な措置を講じることなくいつで
も、すべてのシリーズ8優先株式を償還する当社の権利を行使することができる。当社は、取締役会又は適式
に授権された取締役会委員会の決議による場合に限り、シリーズ8優先株式の部分償還を選択することがで
きる。
シリーズ8優先株式は、強制償還、減債基金その他類似の引当金の対象とはならない。シリーズ8優先株式
の保有者は、シリーズ8優先株式の償還を要求する権利を有しない。
216/392
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(4) 議決権:
シリーズ8優先株式には、下記に定めるもの又は法律により要求される場合を除き、議決権は付されない。
優先株式の保有者は、普通株式の保有者とともに単一のクラスとして、普通株式の保有者の議決に付される
一切の事項について議決権を行使することができる。各優先株式は150個の議決権を有する。
シリーズ8優先株式について支払われるべき配当の宣言又は支払が、合計で6配当期間に相当する期間(連
続しているか否かを問わない。)にわたり行われない場合(以下「配当不払」という。)、発行済のシリーズ8
優先株式の保有者は、配当又は清算、解散若しくは事業閉鎖における資産の分配に関してシリーズ8優先株
式と同順位にあり、かつ当該時に同等の議決権が付与され行使可能な他の全シリーズの優先株式の保有者と
ともに単一のクラスとして(当該他のシリーズの優先株式がその条件に基づき議決権を付与されている場合
に限る。)、以下の定めに従い、当社の次の年次株主総会及びその後の各年次株主総会において、2名の追加取
締役を選任する独占的な権利を有する。当該取締役の選任又は保有者の同意及び承認が必要とされるその他
の事項について、シリーズ8優先株式の各保有者は、保有するシリーズ8優先株式1株につき3個の議決権
を付与される(シリーズ8優先株式と同順位にある他のシリーズの優先株式の保有者は、保有する株式1株
につき付与された数の議決権(もしあれば)を有するものとする。)。上記の保有者の権利の付与に伴い、取締
役の員数は自動的に2名増員され、かかる新たに設定された取締役の地位を占める2名の取締役は、以下の
定めに従い、発行済のシリーズ8優先株式の保有者の議決(単独であるか、同順位にある他の全シリーズの優
先株式の保有者と共同であるかを問わない。)により選任される。
(5) 順位:
当社の各クラスの株式の順位は、当該株式が普通株式である場合又はシリーズ8優先株式の保有者が当該
クラスの株式の保有者に優先して配当又は清算、解散若しくは事業閉鎖における分配金を受領する権利を有
する場合、当該クラスの株式は、配当又は清算、解散若しくは事業閉鎖における資産の分配に関して、シリー
ズ8優先株式に劣後するものとみなす。
「非累積型変動配当優先株式、シリーズ1」「非累積型変動配当優先株式、シリーズ2」、「6.375%非累積
型優先株式、シリーズ3」、「非累積型変動配当優先株式、シリーズ4」、「非累積型変動配当優先株式、シ
リーズ5」、「6.70%非累積型永久優先株式、シリーズ6」、「6.25%非累積型永久優先株式、シリーズ7」、
「累積償還優先株式、シリーズB」、「非累積型変動配当優先株式、シリーズE」、「6.204%非累積型優先株
式、シリーズD」、「8.20%非累積型優先株式、シリーズH」、「6.625%非累積型優先株式、シリーズI」、
「7.25%非累積型優先株式、シリーズJ」、「7.25%非累積型永久転換優先株式、シリーズL」、「非累積型
固定/変動配当優先株式、シリーズK」、「非累積型固定/変動配当優先株式、シリーズM」に指定された当
社の優先株式及び今後授権され、配当及び当社の清算、解散又は事業閉鎖における資産の分配に関してシ
リーズ8優先株式と同順位にある当社の他のクラス又はシリーズの株式は、配当及び当社の清算、解散又は
事業閉鎖における資産の分配に関して、シリーズ8優先株式と同順位にあるものとみなされる。
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(xx) 6%累積型永久優先株式、シリーズT(以下「シリーズT優先株式」という。)
シリーズT優先株式の配当金は、残余財産優先分配額について年率6%で発生し、当社の取締役会により宣
言された場合のみ、法的に利用可能な資金から支払われる。かかる配当金が全額支払われない場合は、未払
金額に年率8%で配当が生じ、当社は、当社の発行済普通株式又は当社の一切のシリーズの発行済優先株式
に係る配当金の支払い、その他の分配、又は買戻しを行うことができない。発生しているが未払の配当金が
全額支払われた後も、配当は年率8%を維持するものとする。連邦準備制度理事会の承認を条件として、シ
リーズT優先株式は、当社により1株当たり105,000ドルの償還金額に発生した未払配当金を加算した金額
によって償還することができる。シリーズT優先株式は、満期日がなく、配当金の支払い及び清算における分
配について発行済普通株式に優先する(及び当社のその他のシリーズの発行済優先株式と同順位である。)。
シリーズT優先株式の少なくとも10,000株が発行済である限りにおいて、シリーズT優先株式は、シリーズT
優先株式に優先するような優先株式の将来における発行、当社の基本定款の変更及び将来的な合併、再分類
又はシリーズT優先株式(又は承継有価証券)の権利若しくはその他の条件が大幅に変更されるような類似
の事由について個別の種類株式として投票し、承認する権利を有する。
種類株式における議決権の内容の差異
普通株式、シリーズB優先株式及びESOP転換優先株式、シリーズCには、1株当たり1個の議決権が付与され
ている。2.50ドル累積転換優先株式、シリーズBB、シリーズD優先株式、シリーズE優先株式、シリーズF優先
株式、シリーズG優先株式、シリーズH優先株式、シリーズI優先株式、シリーズJ優先株式、シリーズK優先株
式、シリーズL優先株式、シリーズM優先株式、累積型固定配当永久優先株式、シリーズN(以下「シリーズN優
先株式」という。)、累積型固定配当永久優先株式、シリーズQ(以下「シリーズQ優先株式」という。)、累積型固
定配当永久優先株式、シリーズR(以下「シリーズR優先株式」という。)及びシリーズT優先株式には議決権は
通常付与されていない。普通株式相当劣後優先株式、シリーズS(以下「シリーズS優先株式」又は「普通株式
相当株式」という。)には、1株当たり1,000個の議決権が付与されている。シリーズ1ないしシリーズ5優先株
式及びシリーズ8優先株式には1株当たり150個の議決権が付与されている。シリーズ6優先株式及びシリーズ
7優先株式には1株当たり5個の議決権が付与されている。提出日現在、シリーズC、シリーズBB、シリーズ
N、シリーズQ、シリーズR及びシリーズS優先株式は発行されていない。
議決権の差異の理由
優先株式の条件は、その発行時において交渉されており、また発行時における市場の需要及び特別の権利を付
与するか否かに関する当社の希望によって決定される。当社のメリルリンチとの合併に関連し、また当該合併の
条件に従って、当社は、対応するメリルリンチの優先株式と実質的に同等の条件によるシリーズ1ないしシリー
ズ8優先株式を発行した。ただし、上記の追加的な議決権についてはこの限りではなく、当該議決権はメリルリ
ンチとの合併の一部として交渉されたものである。
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(2)【行使価額修正条項付新株予約権付社債券等の行使状況等】
該当事項なし
(3)【発行済株式総数及び資本金の推移】(2012年6月30日現在)
普通株式
発行済普通株式
2012年3月31日残高
金額
(単位:千株)
(単位:百万ドル)
(単位:百万ドル)
10,775,604
$157,973
$107.8
(8,421百万円)
1,265
28
0
10,776,869
$158,001
$107.8
(8,421百万円)
従業員株式制度に基づき発行された株式
2012年6月30日残高
資本金
株数
優先株式
発行済優先株式
株数(単位:千株)
2012年3月31日残高
金額(単位:百万ドル)
(単位:千ドル)
3,685
$18,788
$37
(3百万円)
0
(26)
0
3,685
$18,762
$37
(3百万円)
優先株式の発行(純額)
2012年6月30日残高
資本金
(4)【大株主の状況】(2012年6月30日現在)
(a) 所有株式数別
普通株式
発行済株式総数に占める
所有株式の割合(%)
名称及び所在地
所有株式数(株)
シード・アンド・カンパニー*
10004、ニューヨーク州ニューヨーク市
ボウリング・グリーン・ステーション
私書箱20
10,550,323,754
97.9
10,550,323,754
97.9
合計
* ニューヨーク証券取引所の参加者のためのデポジタリー(保管機関)のノミニー(名義人)であり、当該会社が議決権を行使
することはない。
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シリーズB優先株式
名称及び所在地
所有株式数(株)
シード・アンド・カンパニー
10004、ニューヨーク州ニューヨーク市
ボウリング・グリーン・ステーション
私書箱20
発行済株式総数に占める
所有株式の割合(%)
5,492
72.5
合計
5,492
72.5
名称及び所在地
所有株式数(株)
シリーズ1優先株式
シード・アンド・カンパニー
10004、ニューヨーク州ニューヨーク市
ボウリング・グリーン・ステーション
私書箱20
発行済株式総数に占める
所有株式の割合(%)
3,275
100
合計
3,275
100
名称及び所在地
所有株式数(株)
シリーズ2優先株式
シード・アンド・カンパニー
10004、ニューヨーク州ニューヨーク市
ボウリング・グリーン・ステーション
私書箱20
合計
発行済株式総数に占める
所有株式の割合(%)
9,966
99.99
9,966
99.99
シリーズ3優先株式
名称及び所在地
所有株式数(株)
シード・アンド・カンパニー
10004、ニューヨーク州ニューヨーク市
ボウリング・グリーン・ステーション
私書箱20
発行済株式総数に占める
所有株式の割合(%)
21,773
100
合計
21,773
100
名称及び所在地
所有株式数(株)
シリーズ4優先株式
シード・アンド・カンパニー
10004、ニューヨーク州ニューヨーク市
ボウリング・グリーン・ステーション
私書箱20
合計
220/392
発行済株式総数に占める
所有株式の割合(%)
7,010
100
7,010
100
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四半期報告書
シリーズ5優先株式
名称及び所在地
所有株式数(株)
シード・アンド・カンパニー
10004、ニューヨーク州ニューヨーク市
ボウリング・グリーン・ステーション
私書箱20
発行済株式総数に占める
所有株式の割合(%)
14,056
100
合計
14,056
100
名称及び所在地
所有株式数(株)
シリーズ6優先株式
シード・アンド・カンパニー
10004、ニューヨーク州ニューヨーク市
ボウリング・グリーン・ステーション
私書箱20
発行済株式総数に占める
所有株式の割合(%)
59,388
100
合計
59,388
100
名称及び所在地
所有株式数(株)
シリーズ7優先株式
シード・アンド・カンパニー
10004、ニューヨーク州ニューヨーク市
ボウリング・グリーン・ステーション
私書箱20
発行済株式総数に占める
所有株式の割合(%)
16,596
100
合計
16,596
100
名称及び所在地
所有株式数(株)
発行済株式総数に占める
所有株式の割合(%)
89,098
99.99
合計
89,098
99.99
名称及び所在地
所有株式数(株)
発行済株式総数に占める
所有株式の割合(%)
シリーズ8優先株式
シード・アンド・カンパニー
10004、ニューヨーク州ニューヨーク市
ボウリング・グリーン・ステーション
私書箱20
シリーズT優先株式
バークシャー・ハサウェイ・インク
68131、ネブラスカ州オマハ
ファーナム・ストリート3555
合計
221/392
50,000
100
50,000
100
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四半期報告書
(b) 議決権の数別
普通株式
名称及び所在地
シード・アンド・カンパニー*
10004、ニューヨーク州ニューヨーク市
ボウリング・グリーン・ステーション
私書箱20
合計
議決権の数
総議決権数に対する
所有割合(%)
10,550,323,754
97.9
10,550,323,754
97.9
* ニューヨーク証券取引所の参加者のためのデポジタリー(保管機関)のノミニー(名義人)であり、当該会社が議決権を行使
することはない。
シリーズB優先株式
名称及び所在地
議決権の数
シード・アンド・カンパニー
10004、ニューヨーク州ニューヨーク市
ボウリング・グリーン・ステーション
私書箱20
総議決権数に対する
所有割合(%)
5,492
72.5
合計
5,492
72.5
名称及び所在地
議決権の数
シリーズ1優先株式
シード・アンド・カンパニー
10004、ニューヨーク州ニューヨーク市
ボウリング・グリーン・ステーション
私書箱20
総議決権数に対する
所有割合(%)
491,250
100
合計
491,250
100
名称及び所在地
議決権の数
総議決権数に対する
所有割合(%)
シード・アンド・カンパニー
10004、ニューヨーク州ニューヨーク市
ボウリング・グリーン・ステーション
私書箱20
1,494,900
99.99
合計
1,494,900
99.99
名称及び所在地
議決権の数
総議決権数に対する
所有割合(%)
シード・アンド・カンパニー
10004、ニューヨーク州ニューヨーク市
ボウリング・グリーン・ステーション
私書箱20
3,265,950
100
3,265,950
100
シリーズ2優先株式
シリーズ3優先株式
合計
222/392
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
シリーズ4優先株式
総議決権数に対する
所有割合(%)
名称及び所在地
議決権の数
シード・アンド・カンパニー
10004、ニューヨーク州ニューヨーク市
ボウリング・グリーン・ステーション
私書箱20
1,051,500
100
合計
1,051,500
100
名称及び所在地
議決権の数
シード・アンド・カンパニー
10004、ニューヨーク州ニューヨーク市
ボウリング・グリーン・ステーション
私書箱20
2,108,400
100
合計
2,108,400
100
名称及び所在地
議決権の数
シリーズ5優先株式
総議決権数に対する
所有割合(%)
シリーズ6優先株式
シード・アンド・カンパニー
10004、ニューヨーク州ニューヨーク市
ボウリング・グリーン・ステーション
私書箱20
総議決権数に対する
所有割合(%)
296,940
100
合計
296,940
100
名称及び所在地
議決権の数
シリーズ7優先株式
シード・アンド・カンパニー
10004、ニューヨーク州ニューヨーク市
ボウリング・グリーン・ステーション
私書箱20
総議決権数に対する
所有割合(%)
82,980
100
合計
82,980
100
名称及び所在地
議決権の数
総議決権数に対する
所有割合(%)
シード・アンド・カンパニー
10004、ニューヨーク州ニューヨーク市
ボウリング・グリーン・ステーション
私書箱20
13,364,700
99.99
13,364,700
99.99
シリーズ8優先株式
合計
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
シリーズT優先株式
名称及び所在地
議決権の数(1)
バークシャー・ハサウェイ・インク
68131、ネブラスカ州オマハ
ファーナム・ストリート3555
合計
総議決権数に対する
所有割合(%)(1)
0
0
0
0
(1) シリーズT優先株式は、ほとんどの場合において当社の取締役の選任又は当社に影響を与える一定のその他の事項につい
て投票する権利を有さない。シリーズT優先株式の少なくとも10,000株が発行済である限りにおいて、シリーズT優先株
式は、シリーズT優先株式に優先する優先株式の将来の発行、当社の基本定款の変更及び将来的な合併、再分類又はシ
リーズT優先株式(又は承継有価証券)の権利若しくはその他の条件が大幅に変更されるような類似の事由について個別
の種類株式として投票し、承認する権利を有する。
2 【役員の状況】
新任取締役
役職名
氏名・年齢
取締役
シャロン・アレン
(Sharon Allen)
60歳
取締役
ジャック・ボヴェンダー
(Jack Bovender)
67歳
2012年8月23日
現在実質所有普通
株式数
1,000株
7,000株
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経歴・任期
2003年から2011年までデロイト・エルエルピー
の会長を務める。1983年に同社のパートナーに
就任。同氏は、同社において様々な指導的役割を
約40年間にわたり担い、多くのフォーチュン500
及び大手民間企業に対して監査及びコンサル
ティング・サービスを提供するに当たり、従前
責任を担っていた。
任期:2013年度年次株主総会まで
新任年月日:2012年8月23日
2002年から2009年まで、米国最大の営利目的の
病院運営企業であるエイチ・シー・エイ・イン
クの最高経営責任者を務める。1994年に最高執
行責任者として退職するものの、1997年に社長
兼最高執行責任者として同社に復帰。2001年に
最高経営責任者に指名され、翌年会長兼最高経
営責任者に就任。同氏は、米海軍において病院運
営職に従事することでキャリアをスタートさ
せ、後にエイチ・シー・エイにて多くの指導的
役割を担う。デューク大学評議委員会副委員長
及び同大学の監査委員会委員長。デューク大学
ヘルス・システム理事会理事。
任期:2013年度年次株主総会まで
新任年月日:2012年8月23日
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
役職名
氏名・年齢
取締役
リンダ・ハドソン
(Linda Hudson)
62歳
取締役
デービッド・ヨスト
(David Yost)
65歳
2012年8月23日
現在実質所有普通
株式数
0株
0株
経歴・任期
2009年に、ロンドンのビー・エイ・イー・シス
テムズ・ピーエルシー(グローバルな国防関連
企業)の米国を拠点とした子会社であるビー・
エイ・イー・システムズ・インクの社長兼最高
経営責任者に指名される。同社の業務執行委員
会委員であり取締役。同氏は、従前にビー・エイ
・イー・システムズのランド・アンド・アーマ
メンツ(世界最大の軍用車両及び設備事業)運営
グループの代表も務めた。ビー・エイ・イー・
システムズ入社前、同氏は、ジェネラル・ダイナ
ミクス・コーポレーションに勤務し、同社の
アーマメント・アンド・テクニカル・プロダク
ツ事業の代表を務めた。同氏の40年間の職務経
験において、マーティン・マリエッタ、ロッキー
ド・マーティン、フォード・エアロスペース及
びハリス・コーポレーション等の防衛産業及び
航空宇宙産業においてエンジニアリング、プロ
ダクション・オペレーション、プログラム・マ
ネジメント及び事業開発における様々な職務を
経験。
任期:2013年度年次株主総会まで
新任年月日:2012年8月23日
2001年から2011年まで、医療サービス提供者及
び製薬業者を対象に医薬品配給及び関連サービ
スを提供するグローバル企業であるアメリソー
スバーゲン・コーポレーションの最高経営責任
者を務める。同氏の約40年間の職務経験におい
て、同社及びその前身会社において様々な職務
を経験。
任期:2013年度年次株主総会まで
新任年月日:2012年8月23日
業務執行役員
2012年7月11日より、業務執行役員は以下のとおりである。
氏名:
ブライアン・T・モイニハン(Brian T. Moynihan)
役職名:
最高経営責任者兼社長兼取締役
氏名:
デービッド・C・ダーネル(David C. Darnell)
役職名:
共同最高執行責任者
氏名:
テレンス・P・ラフリン(Terrence P. Laughlin)
役職名:
最高リスク管理責任者
氏名:
ゲリー・G・リンチ(Gary G. Lynch)
リーガル・コンプライアンス・アンド・レギュラトリー・リレーションズのグ
ローバル最高責任者
役職名:
氏名:
トーマス・K・モンタグ(Thomas K. Montag)
役職名:
共同最高執行責任者
氏名:
ブルース・R・トンプソン(Bruce R. Thompson)
役職名:
最高財務責任者
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
第5 【経理の状況】
(イ)本書記載のバンク・オブ・アメリカ・コーポレーション及び子会社(以下「当社」という。)の2012年度第2四
半期(2012年4月1日から2012年6月30日まで)の四半期連結財務書類は、米国において一般に公正妥当と認めら
れた会計原則、手続、用語及び表示方法に基づいて作成されている。
当社の採用した会計原則、会計処理手続及び表示方法と、日本において一般に公正妥当と認められる会計原則、
会計処理手続及び表示方法との間の主な相違点に関しては、「第5 3 米国と日本における会計原則及び会計慣
行の相違」に説明されている。
本書記載の四半期連結財務書類は、当社が1934年制定の証券取引法に従い米国証券取引委員会(SEC)へ提出した
2012年度第2四半期にかかる様式10-Qに掲載されている四半期連結財務書類(未監査)をもとに作成されたもので
ある。
(ロ)本書記載の四半期連結財務書類は、「四半期財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」(平成19年内
閣府令第63号)第85条第1項の規定に従って作成されている。
(ハ)当社の四半期連結財務書類(原文)は、米国ドルで表示されている。「円」で表示されている金額は、2012年8月
3日現在の株式会社三菱東京UFJ銀行における対顧客電信直物相場(仲値)、1米国ドル=78.12円の為替レートで
換算された金額である。金額は、百万円単位(四捨五入)で表示されている。日本円に換算された金額は、四捨五入の
ため合計欄の数値が総数と一致しない場合がある。なお、円換算額は単に読者の便宜上のために表示されたもので
あり、米ドルの額が上記のレートで円に換算されることを意味するものではない。
(ニ)この四半期連結財務書類については、米国の独立登録会計事務所あるいは日本の公認会計士による監査を受け
ていない。
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
1 【四半期財務書類】
バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション及び子会社
(1) 連結損益計算書
6月30日に終了した3ヶ月間
期別
2012年
科目
百万ドル
2011年
百万円
百万ドル
百万円
受取利息
貸出金及びリース金融
9,744
761,201
11,320
884,318
債務証券
1,902
148,584
2,675
208,971
360
28,123
597
46,638
1,246
97,338
1,538
120,149
その他の受取利息
740
57,809
918
71,714
受取利息合計
13,992
1,093,055
17,048
1,331,790
預金
519
40,544
843
65,855
短期借入金
943
73,667
1,341
104,759
トレーディング勘定負債
448
34,998
627
48,981
2,534
197,956
2,991
233,657
支払利息合計
4,444
347,165
5,802
453,252
純受取利息
9,548
745,890
11,246
878,538
カード収益
1,578
123,273
1,967
153,662
サービス手数料
1,934
151,084
2,012
157,177
投資及び仲介手数料
2,847
222,408
3,009
235,063
投資銀行事業収益
1,146
89,526
1,684
131,554
368
28,748
1,212
94,681
トレーディング勘定利益
1,764
137,804
2,091
163,349
モーゲージ銀行事業収益(損失)
1,659
129,601
(13,196)
保険収益
127
9,921
400
31,248
債務証券売却利益
400
31,248
899
70,230
その他の収益(損失)
603
47,106
1,957
152,881
(13)
(1,016)
フェデラル・ファンド貸出金及び
売戻条件付借入又は購入有価証券
トレーディング勘定資産
支払利息
長期債務
利息外収益
株式投資収益
(1,030,872)
売却可能債務証券の一時的でない減損
による損失:
一時的でない減損による損失合計
控除:その他の包括利益に認識された
一時的でない減損による損失
損益に認識された売却可能債務証券の
減損による損失(純額)
(63)
(4,922)
7
547
18
1,406
(6)
(469)
(45)
(3,515)
利息外収益合計
12,420
970,250
1,990
155,459
収益合計(支払利息控除後)
21,968
1,716,140
13,236
1,033,996
227/392
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
(1) 連結損益計算書(続き)
6月30日に終了した3ヶ月間
期別
2012年
科目
百万ドル
貸倒引当金繰入額
2011年
百万円
百万ドル
百万円
1,773
138,507
3,255
254,281
人件費
8,729
681,909
9,171
716,439
事務所費用
1,117
87,260
1,245
97,259
設備費
546
42,654
593
46,325
販売費
449
35,076
560
43,747
専門家報酬
922
72,027
766
59,840
無形資産償却費
321
25,077
382
29,842
データ処理費
692
54,059
643
50,231
通信費
417
32,576
391
30,545
3,855
301,153
6,343
495,515
のれんの減損
―
―
2,603
203,346
合併及び事業再編費用
―
―
159
12,421
17,048
1,331,790
22,856
1,785,511
3,147
245,844
(12,875)
(1,005,795)
684
53,434
(4,049)
(316,308)
2,463
192,410
(8,826)
(689,487)
365
28,514
2,098
163,896
利息外費用
その他の一般営業費
利息外費用合計
税引前当期純利益(損失)
法人所得税(ベネフィット)
当期純利益(損失)
優先株式配当金
普通株主に配当可能な
当期純利益(損失)
普通株式1株当たりの情報
ドル
円
301
(9,127)
ドル
23,514
(713,001)
円
1株当たり利益(損失)
0.19
15
(0.90)
(70)
希薄化後1株当たり利益(損失)
0.19
15
(0.90)
(70)
1株当たり支払配当
0.01
1
0.01
1
平均発行済普通株式数
10,775,695千株
10,094,928千株
平均発行済希薄化後普通株式数
11,556,011千株
10,094,928千株
− 連結財務書類注記参照
228/392
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
(1) 連結損益計算書(続き)
6月30日に終了した6ヶ月間
期別
2012年
科目
百万ドル
2011年
百万円
百万ドル
百万円
受取利息
貸出金及びリース金融
19,917
1,555,916
23,249
1,816,212
4,627
361,461
5,557
434,113
820
64,058
1,114
87,026
トレーディング勘定資産
2,598
202,956
3,164
247,172
その他の受取利息
1,491
116,477
1,886
147,334
受取利息合計
29,453
2,300,868
34,970
2,731,856
預金
1,068
83,432
1,682
131,398
短期借入金
1,824
142,491
2,525
197,253
925
72,261
1,254
97,962
5,242
409,505
6,084
475,282
9,059
707,689
11,545
901,895
20,394
1,593,179
23,425
1,829,961
カード収益
3,035
237,094
3,795
296,465
サービス手数料
3,846
300,450
4,044
315,917
投資及び仲介手数料
5,723
447,081
6,110
477,313
投資銀行事業収益
2,363
184,598
3,262
254,827
株式投資収益
1,133
88,510
2,687
209,908
トレーディング勘定利益
3,839
299,903
4,813
375,992
モーゲージ銀行事業収益(損失)
3,271
255,531
(12,566)
(981,656)
67
5,234
1,013
79,136
1,152
89,994
1,445
112,883
(531)
(41,482)
2,218
173,270
(62)
(4,843)
(157)
(12,265)
16
1,250
24
1,875
(46)
(3,594)
(133)
(10,390)
債務証券
フェデラル・ファンド貸出金及び
売戻条件付借入又は購入有価証券
支払利息
トレーディング勘定負債
長期債務
支払利息合計
純受取利息
利息外収益
保険収益
債務証券売却利益
その他の収益(損失)
売却可能債務証券の一時的でない減損
による損失:
一時的でない減損による損失合計
控除:その他の包括利益に認識された
一時的でない減損による損失
損益に認識された売却可能債務証券の
減損による損失(純額)
利息外収益合計
23,852
1,863,318
16,688
1,303,667
収益合計(支払利息控除後)
44,246
3,456,498
40,113
3,133,628
229/392
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
(1) 連結損益計算書(続き)
6月30日に終了した6ヶ月間
期別
2012年
科目
百万ドル
貸倒引当金繰入額
2011年
百万円
百万ドル
百万円
4,191
327,401
7,069
552,230
18,917
1,477,796
19,339
1,510,763
事務所費用
2,259
176,473
2,434
190,144
設備費
1,157
90,385
1,199
93,666
販売費
914
71,402
1,124
87,807
1,705
133,195
1,412
110,305
640
49,997
767
59,918
1,548
120,930
1,338
104,525
817
63,824
762
59,527
8,232
643,084
11,800
921,816
のれんの減損
―
―
2,603
203,346
合併及び事業再編費用
―
―
361
28,201
36,189
2,827,085
43,139
3,370,019
3,866
302,012
(10,095)
(788,621)
750
58,590
(3,318)
(259,202)
3,116
243,422
(6,777)
(529,419)
690
53,903
2,426
189,519
利息外費用
人件費
専門家報酬
無形資産償却費
データ処理費
通信費
その他の一般営業費
利息外費用合計
税引前当期純利益(損失)
法人所得税(ベネフィット)
当期純利益(損失)
優先株式配当金
普通株主に配当可能な
当期純利益(損失)
普通株式1株当たりの情報
ドル
円
611
(7,388)
ドル
47,731
(577,151)
円
1株当たり利益(損失)
0.23
18
(0.73)
(57)
希薄化後1株当たり利益(損失)
0.22
17
(0.73)
(57)
1株当たり支払配当
0.02
2
0.02
2
平均発行済普通株式数
10,714,881千株
10,085,479千株
平均発行済希薄化後普通株式数
11,509,945千株
10,085,479千株
− 連結財務書類注記参照
230/392
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
(2)連結包括利益計算書
6月30日に終了した3ヶ月間
期別
2012年
科目
百万ドル
当期純利益(損失)
2011年
百万円
2,463
192,410
1,530
119,524
百万ドル
百万円
(8,826)
(689,487)
その他の包括利益(税引後):
売却可能債務証券及び市場性ある持分証券に係る増減
額(純額)
デリバティブに係る増減額(純額)
従業員給付制度の調整
為替換算調整に係る増減額(純額)
その他の包括利益
包括利益(損失)
(6,328)
(332)
(25,936)
79
6,171
63
4,922
(32)
(2,500)
6
469
330
25,780
116,868
3,959
309,277
231/392
46,325
(81)
1,496
− 連結財務書類注記参照
593
(8,496)
(663,708)
EDINET提出書類
バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
(2)連結包括利益計算書(続き)
6月30日に終了した6ヶ月間
期別
2012年
科目
百万ドル
当期純利益(損失)
2011年
百万円
百万ドル
(6,777)
百万円
(529,419)
3,116
243,422
606
47,341
754
58,902
301
23,514
(66)
(5,156)
1,031
80,542
138
10,781
33
2,578
859
67,105
その他の包括利益(税引後):
売却可能債務証券及び市場性ある持分証券に係る増減
額(純額)
デリバティブに係る増減額(純額)
従業員給付制度の調整
(1)
為替換算調整に係る増減額(純額)
その他の包括利益
包括利益(損失)
(78)
1,937
151,318
5,053
394,740
− 連結財務書類注記参照
232/392
(5,918)
(462,314)
EDINET提出書類
バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
(3) 連結貸借対照表
期別
科目
2012年6月30日現在
百万ドル
百万円
2011年12月31日現在
百万ドル
百万円
資産の部
現金及び現金同等物
定期性預金及びその他の短期投資
123,717
9,664,772
120,102
9,382,368
22,350
1,745,982
26,004
2,031,432
フェデラル・ファンド貸出金及び売戻条件付借入
又は購入有価証券
−うち、公正価値測定されたもの
2012年6月30日現在:94,687百万ドル(7,396,948百万円)
2011年12月31日現在:87,453百万ドル(6,831,828百万円)
226,116
17,664,182
211,183
16,497,616
トレーディング勘定資産
−うち、担保
2012年6月30日現在:102,458百万ドル(8,004,019百万円)
2011年12月31日現在:80,130百万ドル(6,259,756百万円)
204,725
15,993,117
169,319
13,227,200
59,939
4,682,435
73,023
5,704,557
売却可能債務証券
−うち、担保
2012年6月30日現在:63,117百万ドル(4,930,700百万円)
2011年12月31日現在:69,021百万ドル(5,391,921百万円)
300,049
23,439,828
276,151
21,572,916
満期保有債務証券(取得価額)
−うち、公正価値
2012年6月30日現在:35,994百万ドル(2,811,851百万円)
2011年12月31日現在:35,442百万ドル(2,768,729百万円)
−うち、担保
2012年6月30日現在:13,432百万ドル(1,049,308百万円)
2011年12月31日現在:24,009百万ドル(1,875,583百万円)
35,168
2,747,324
35,265
2,754,902
デリバティブ資産
債務証券:
335,217
26,187,152
311,416
24,327,818
貸出金及びリース金融
−うち、公正価値測定されたもの
2012年6月30日現在:8,361百万ドル(653,161百万円)
2011年12月31日現在:8,804百万ドル(687,768百万円)
−うち、担保
2012年6月30日現在:59,206百万ドル(4,625,173百万円)
2011年12月31日現在:73,463百万ドル(5,738,930百万円)
債務証券合計
892,315
69,707,648
926,200
72,354,744
貸倒引当金
(30,288)
(2,366,099)
(33,783)
(2,639,128)
862,027
67,341,549
892,417
69,715,616
12,653
988,452
13,637
1,065,322
5,880
459,346
7,510
586,681
69,976
5,466,525
69,967
5,465,822
貸出金及びリース金融(貸倒引当金控除後)
土地建物及び設備(純額)
モーゲージ・サービシング権
−うち、公正価値測定されたもの
2012年6月30日現在:5,708百万ドル(445,909百万円)
2011年12月31日現在:7,378百万ドル(576,369百万円)
のれん
無形資産
売却目的で保有する貸出金
−うち、公正価値測定されたもの
2012年6月30日現在:10,187百万ドル(795,808百万円)
2011年12月31日現在:7,630百万ドル(596,056百万円)
顧客向け及びその他の債権
その他の資産
−うち、公正価値測定されたもの
2012年6月30日現在:32,625百万ドル(2,548,665百万円)
2011年12月31日現在:37,084百万ドル(2,897,002百万円)
資産合計
7,335
573,010
8,021
626,601
13,289
1,038,137
13,762
1,075,087
71,458
5,582,299
66,999
5,233,962
146,172
11,418,957
145,686
11,380,990
2,160,854
168,805,914
2,129,046
166,321,074
233/392
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
(3) 連結貸借対照表(続き)
期別
科目
2012年6月30日現在
百万ドル
百万円
2011年12月31日現在
百万ドル
百万円
上記の資産合計のうち、連結したVIEに係る資産
(VIEの負債を清算する目的により隔離してい
る)
トレーディング勘定資産
8,499
663,942
8,595
671,441
デリバティブ資産
1,007
78,667
1,634
127,648
128,386
10,029,514
140,194
10,951,955
貸出金及びリース金融
貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金
貸出金及びリース金融(引当金控除後)
(4,074)
(318,261)
(5,066)
(395,756)
124,312
9,711,253
135,128
10,556,199
売却目的で保有する貸出金
2,163
168,974
1,635
127,726
その他の全ての資産
4,113
321,308
4,769
372,554
140,094
10,944,143
151,761
11,855,569
連結したVIEに係る資産合計
− 連結財務書類注記参照
234/392
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
(3) 連結貸借対照表(続き)
期別
科目
2012年6月30日現在
百万ドル
百万円
2011年12月31日現在
百万ドル
百万円
負債の部
米国内における預金:
無利息
343,308
26,819,221
332,228
25,953,651
利息付
−うち、公正価値測定されたもの
2012年6月30日現在:2,874百万ドル(224,517百万円)
2011年12月31日現在:3,297百万ドル(257,562百万円)
621,076
48,518,457
624,814
48,810,470
米国外における預金:
無利息
6,871
536,763
6,839
534,263
利息付
63,970
4,997,336
69,160
5,402,779
1,035,225
80,871,777
1,033,041
80,701,163
285,914
22,335,602
214,864
16,785,176
トレーディング勘定負債
77,458
6,051,019
60,508
4,726,885
デリバティブ負債
51,515
4,024,352
59,520
4,649,702
コマーシャル・ペーパー及びその他の短期借入金
−うち、公正価値測定されたもの
2012年6月30日現在:4,468百万ドル(349,040百万円)
2011年12月31日現在:6,558百万ドル(512,311百万円)
未払費用及びその他の負債
−うち、公正価値測定されたもの
2012年6月30日現在:17,509百万ドル(1,367,803百万円)
2011年12月31日現在:15,743百万ドル(1,229,843百万円)
−うち、未実行の信用供与契約に対する引当金
2012年6月30日現在:574百万ドル(44,841百万円)
2011年12月31日現在:714百万ドル(55,778百万円)
長期債務
−うち、公正価値測定されたもの
2012年6月30日現在:48,345百万ドル(3,776,711百万円)
2011年12月31日現在:46,239百万ドル(3,612,191百万円)
39,019
3,048,164
35,698
預金合計
フェデラル・ファンド借入金及び買戻条件付貸付
又は売却有価証券
−うち、公正価値測定されたもの
2012年6月30日現在:48,663百万ドル(3,801,554百万円)
2011年12月31日現在:34,235百万ドル(2,674,438百万円)
2,788,728
133,900
10,460,268
123,049
9,612,588
301,848
23,580,366
372,265
29,081,342
1,924,879
150,371,547
1,898,945
148,345,583
18,762
1,465,687
18,397
1,437,174
158,001
12,343,038
156,621
12,235,233
利益剰余金
62,712
4,899,061
60,520
4,727,822
その他の包括利益(損失)累計額
(3,500)
負債合計
契約債務及び偶発債務(注7「証券化とその他の変動持分事業
体」、注8「表明保証及び会社保証」及び注10「契約債務及び偶
発債務」)
株主持分の部
優先株式:
額面−0.01ドル
授権株式数−100,000,000株
発行済株式数−
2012年6月30日現在:3,685,410株
2011年12月31日現在:3,689,084株
普通株式及び資本剰余金:
額面−0.01ドル
授権株式数−12,800,000,000株
発行済株式数−
2012年6月30日現在:10,776,869,270株
2011年12月31日現在:10,535,937,957株
株主持分合計
負債及び株主持分合計
(273,420)
(5,437)
(424,738)
235,975
18,434,367
230,101
17,975,490
2,160,854
168,805,914
2,129,046
166,321,074
235/392
EDINET提出書類
バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
(3) 連結貸借対照表(続き)
期別
科目
2012年6月30日現在
百万ドル
百万円
2011年12月31日現在
百万ドル
百万円
上記の負債合計のうち、連結したVIEに係る負債
コマーシャル・ペーパー及びその他の短期借入金
−うち、ノン・リコース負債
2012年6月30日現在:1,408百万ドル(109,993百万円)
2011年12月31日現在:650百万ドル(50,778百万円)
長期債務
−うち、ノン・リコース負債
2012年6月30日現在:34,401百万ドル(2,687,406百万円)
2011年12月31日現在:44,976百万ドル(3,513,525百万円)
4,449
347,556
5,777
451,299
38,456
3,004,183
49,054
3,832,098
1,161
90,697
1,116
87,182
44,066
3,442,436
55,947
4,370,580
その他の全ての負債
−うち、ノン・リコース負債
2012年6月30日現在:240百万ドル(18,749百万円)
2011年12月31日現在:225百万ドル(17,577百万円)
連結したVIEに係る負債合計
− 連結財務書類注記参照
236/392
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四半期報告書
(4) 連結株主持分変動表
(単位:百万ドル)
普通株式及び資本剰余金
優先株式
利益剰余金
株数(千株)
2010年12月31日現在残高
当期純損失
売却可能債務証券及び市場性ある
持分証券に係る増減額(純額)
デリバティブに係る増減額(純額)
従業員給付制度の調整
為替換算調整に係る増減額(純額)
配当金支払:
普通株式
優先株式
従業員持株制度による普通株式の
発行及び関連する税効果
その他
2011年6月30日現在残高
2011年12月31日現在残高
当期純利益
売却可能債務証券及び市場性ある
持分証券に係る増減額(純額)
デリバティブに係る増減額(純額)
従業員給付制度の調整
為替換算調整に係る増減額(純額)
配当金支払:
普通株式
優先株式
優先株式の発行(純額)
優先株式及び信託優先証券の交換に関
連する普通株式の発行
従業員持株制度による普通株式の
発行及び関連する税効果
2012年6月30日現在残高
16,562
10,085,155
金額
150,905
60,849
(6,777)
その他の
包括
利益(損失)
累計額
(66)
株主持分
合計
その他
(2)
754
754
(66)
138
33
(66)
138
33
(207)
(611)
48,035
16,562
18,397
10,133,190
10,535,938
18,762
(207)
(611)
662
1
663
151,567
156,621
1
―
―
1
222,176
230,101
3,116
661
(296)
228,248
(6,777)
49,867
412
191,064
968
10,776,869
158,001
− 連結財務書類注記参照
237/392
53,254
60,520
3,116
793
(5,437)
606
606
301
1,031
(1)
301
1,031
(1)
(232)
(734)
(2)
(232)
(734)
659
44
160
968
62,712
(3,500)
―
235,975
EDINET提出書類
バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
(4) 連結株主持分変動表(続き)
(単位:百万円)
普通株式及び資本剰余金
優先株式
利益剰余金
株数(千株)
2010年12月31日現在残高
当期純損失
売却可能債務証券及び市場性ある
持分証券に係る増減額(純額)
デリバティブに係る増減額(純額)
従業員給付制度の調整
為替換算調整に係る増減額(純額)
配当金支払:
普通株式
優先株式
従業員持株制度による普通株式の
発行及び関連する税効果
その他
2011年6月30日現在残高
2011年12月31日現在残高
当期純利益
売却可能債務証券及び市場性ある
持分証券に係る増減額(純額)
デリバティブに係る増減額(純額)
従業員給付制度の調整
為替換算調整に係る増減額(純額)
配当金支払:
普通株式
優先株式
優先株式の発行(純額)
優先株式及び信託優先証券の交換に関
連する普通株式の発行
従業員持株制度による普通株式の
発行及び関連する税効果
2012年6月30日現在残高
1,293,823
10,085,155
金額
11,788,699
4,753,524
(529,419)
その他の
包括
利益(損失)
累計額
(5,156)
株主持分
合計
その他
(156)
58,902
58,902
(5,156)
10,781
2,578
(5,156)
10,781
2,578
(16,171)
(47,731)
48,035
1,293,823
1,437,174
10,133,190
10,535,938
1,465,687
(16,171)
(47,731)
51,715
78
51,794
11,840,414
12,235,233
78
―
―
78
17,356,389
17,975,490
243,422
51,637
(23,124)
17,830,734
(529,419)
49,867
32,185
191,064
75,620
10,776,869
12,343,038
− 連結財務書類注記参照
238/392
4,160,202
4,727,822
243,422
61,949
(424,738)
47,341
47,341
23,514
80,542
(78)
23,514
80,542
(78)
(18,124)
(57,340)
(156)
(18,124)
(57,340)
51,481
3,437
12,499
75,620
4,899,061
(273,420)
―
18,434,367
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
(5) 連結キャッシュ・フロー計算書
6月30日に終了した6ヶ月間
期別
2012年
科目
百万ドル
2011年
百万円
百万ドル
百万円
営業活動
当期純利益(損失)
3,116
243,422
(6,777)
(529,419)
4,191
327,401
7,069
552,230
―
―
2,603
203,346
(89,994)
(1,445)
(112,883)
当期純利益(損失)より営業活動から生じた現金
(純額)への調整:
貸倒引当金繰入額
のれんの減損
債務証券売却益
(1,152)
減価償却費及び建物改築費用償却費
910
71,089
1,002
78,276
無形資産償却費
640
49,997
767
59,918
繰延税金
159
12,421
(3,418)
(267,014)
(12,749)
(995,952)
4,716
368,414
(5,461)
(426,613)
19,340
1,510,841
未払費用及びその他の負債の純増加額
9,835
768,310
9,556
746,515
その他の営業活動(純額)
3,264
254,984
17,790
1,389,755
2,753
215,064
51,203
3,999,978
3,654
285,450
6,142
479,813
トレーディング商品及びデリバティブ商品の
純(増加)減少額
その他の資産の純(増加)減少額
営業活動から生じた現金(純額)
投資活動
定期性預金及びその他の短期投資の純減少額
フェデラル・ファンド貸出金及び売戻条件付借
入又は購入有価証券の純増加額
(14,933)
(1,166,566)
(25,565)
(1,997,138)
売却可能債務証券の売却による収入
46,974
3,669,609
41,422
3,235,887
売却可能債務証券の償還及び満期による収入
31,757
2,480,857
28,729
2,244,309
(99,693)
(7,788,017)
(59,846)
(4,675,170)
売却可能債務証券の購入
満期保有債務証券の満期による収入
満期保有債務証券の購入
貸出金及びリース金融の売却による収入
貸出金及びリース金融のその他の変動(純額)
土地建物及び設備の売却(購入)(純額)
抵当権実行不動産の売却による収入
その他の投資活動(純額)
投資活動に使用された現金(純額)
2,451
191,472
―
―
(2,608)
(203,737)
―
―
1,517
118,508
686
53,590
26,493
2,069,633
(8,147)
(636,444)
74
5,781
(489)
(38,201)
1,744
136,241
1,146
89,526
(238)
(18,593)
(313)
(24,452)
(3,639)
(284,279)
(15,404)
(1,203,360)
239/392
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
(5) 連結キャッシュ・フロー計算書(続き)
6月30日に終了した6ヶ月間
期別
2012年
科目
百万ドル
2011年
百万円
百万ドル
百万円
財務活動
預金の純増加額
フェデラル・ファンド借入金及び買戻条件付
貸付又は売却有価証券の純増加(減少)額
コマーシャル・ペーパー及びその他の短期借
入金の純増加(減少)額
長期債務の発行による収入
長期債務の返済
優先株式の発行による収入
現金配当金支払
2,184
170,614
27,978
71,050
5,550,426
(5,838)
(456,065)
2,718
212,330
(9,330)
(728,860)
14,181
1,107,820
16,959
1,324,837
(85,134)
(6,650,668)
(53,929)
(4,212,933)
661
51,637
―
2,185,641
―
(966)
(75,464)
(818)
(63,902)
株式報酬支払に係る税金ベネフィットの
超過額
13
1,016
39
3,047
その他の財務活動(純額)
59
4,609
―
―
4,766
372,320
財務活動から生じた(に使用された)現金
(純額)
現金及び現金同等物に対する為替レート変動
の影響
(265)
(20,702)
(24,939)
(1,948,235)
240
18,749
現金及び現金同等物の純増加額
3,615
282,404
11,100
867,132
1月1日現在の現金及び現金同等物
120,102
9,382,368
108,427
8,470,317
123,717
9,664,772
119,527
9,337,449
6月30日現在の現金及び現金同等物
2011年6月30日に終了した6ヶ月間において、当社はアシュアード・ギャランティー・リミテッド及び子会社
と契約を締結した。その結果、貸出金53億ドル(4,140億円)、その他の資産504百万ドル(39,372百万円)、及び長期債
務58億ドル(4,531億円)の現金を伴わない増加が生じた。
− 連結財務書類注記参照
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四半期報告書
(6) 連結財務書類注記
注1−重要な会計方針の要約
金融持株会社であるバンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(以下、その子会社と共「当社」と総称す
る)は、米国及び特定の国際マーケットにおいて、金融サービスや商品を幅広く提供している。ここで「当社」
とは単体としての当社、当社及びその子会社、又は当社の特定の子会社又は関連会社をいう。
当社は銀行子会社及び非銀行子会社を通して活動を営んでいる。当社は主に2つの営業免許下で銀行業務
を営んでいる。営業免許が与えられているのは、バンク・オブ・アメリカ・ナショナル・アソシエーション
(以下「バンク・オブ・アメリカ・エヌエイ」又は「BANA」という)及びFIAカード・サービシズ・ナショナ
ル・アソシエーション(以下「FIAカード・サービシス・エヌエイ」という)である。
連結の方針及び表示方法
この連結財務書類には、当社及び当社の過半数所有子会社、並びに当社が第一受益者である変動持分事業体
(以下「VIE」という)の勘定が含まれている。連結会社間勘定及び取引は消去している。取得した会社の経営
成績は買収日より含めており、またVIEの経営成績は、当社が第一受益者となった日より含めている。代理人と
して又は受託者として保有している資産は連結財務書類に含めていない。当社が議決権持分を有し、かつ業務
上及び財務上の意思決定に重要な影響力を有する会社への投資については持分法又は公正価値オプションに
基づき公正価値で会計処理している。これらの投資はその他の資産に含まれている。持分法投資は減損テスト
の対象であり、損益に対する当社の比例持分は株式投資収益に含まれている。
米国において一般に公正妥当と認められた会計原則(以下「GAAP」という)に準拠して連結財務書類を作成
するにあたり、経営陣は報告金額及び開示に影響を及ぼす見積り及び仮定を行うことが求められる。実績はそ
れらの見積り及び仮定と異なる可能性がある。
変更後の事業セグメント情報を反映する目的で2012年5月4日に提出された様式8-Kの臨時報告書により
補足された当社の2011年12月31日に終了した事業年度の有価証券報告書を、本財務書類において2011年度有
価証券報告書と称している。これらの未監査の連結財務書類は、当社の2011年度有価証券報告書の監査済の連
結財務書類と併せて読まなければならない。当社の事業の性質上、そのような期中業績はいずれも通年業績の
指標に必ずしもなるとは限らない。経営陣の判断により、期中業績の公正な表示に必要な、通常の経常的な調
整を全て加えている。当社は証券取引委員会(以下「SEC」という)への提出日までの後発事象を評価してい
る。当期の表示に合わせるため、過年度の数値について一部表示上の組替えを行っている。
241/392
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四半期報告書
新しく公表された会計基準
2012年1月1日より、当社は公正価値の会計指針の修正を適用した。この修正では、全ての金融商品の評価
において「大量保有要因」の適用を廃止し、金融商品のポートフォリオに対する公正価値測定原則の適用の
基準を採り入れることにより、最有効使用及び評価の前提の概念の適用について明確にされている。またこの
修正では、レベル3公正価値測定及び公正価値での計上がなされない金融商品の財務書類上の追加的開示に
ついて規定している。この会計指針の適用による当社の連結財政状態又は経営成績に対する重要な影響はな
かった。新たな開示については、注15「公正価値測定」及び注17「金融商品の公正価値」を参照のこと。
2012年1月1日より、当社は財務書類における包括利益の表示に関する新しい会計指針を適用した。当社
は、包括利益の構成要素を2区分ではあるが連続する計算書で報告する方式で新しい指針を適用した。この新
しい会計指針及び関連情報に関しては、連結包括利益計算書及び注12「その他の包括利益(損失)累計額」を
参照のこと。
2013年1月1日より、当社は事業体の財政状態に対するネッティング契約の影響について追加開示を求め
る新しい会計指針を遡及的に適用することが要求される。この開示は主に、既存の会計指針下で貸借対照表に
おいて相殺されるか、法的拘束力のあるマスター・ネッティング契約又は類似の契約の対象となっているか
のいずれかの、デリバティブ及び証券金融契約に関するものである。この新しい指針は開示についてのみ取り
扱っているため、当社の連結財政状態又は経営成績に対する影響はない。
全ての重要な会計方針は2011年度有価証券報告書の注1「重要な会計方針の要約」又は本財務書類の以下
に挙げた注記のいずれかにおいて開示している。
注3−デリバティブ
注7−証券化とその他の変動持分事業体
注9−のれん及び無形資産
注10−契約債務及び偶発債務
注11−株主持分
注13−普通株式1株当たり利益
注14−年金、退職後制度及び特定の報酬制度
注15−公正価値測定
注18−モーゲージ・サービシング権
注19−事業セグメント情報
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四半期報告書
注2−トレーディング勘定資産及び負債
2012年6月30日及び2011年12月31日現在のトレーディング勘定資産及び負債の構成項目は以下の通りであ
る。
2012年
6月30日現在
(単位:百万ドル)
2011年
12月31日現在
トレーディング勘定資産
米国政府及び政府機関証券(1)
76,234
52,613
社債、トレーディング勘定貸出金及びその他
32,089
36,571
持分証券
29,518
23,674
米国以外の政府債券
51,279
42,946
トレーディング勘定モーゲージ・ローン及び資産担保証券
15,605
13,515
204,725
169,319
米国政府及び政府機関証券
23,959
20,710
持分証券
25,016
14,594
米国以外の政府債券
19,137
17,440
9,346
7,764
77,458
60,508
トレーディング勘定資産合計
トレーディング勘定負債
社債及びその他
トレーディング勘定負債合計
(1) 2012年6月30日及び2011年12月31日現在、265億ドル及び273億ドルの政府支援企業の債券が含まれている。
注3−デリバティブ
デリバティブ残高
トレーディング目的において、経済的なヘッジとして又は適格なヘッジ会計として、顧客の利益となるよう
デリバティブを締結している。当社のデリバティブ及びヘッジ活動の追加情報については、当社の2011年度の
有価証券報告書に含まれている連結財務書類の注1「重要な会計方針の要約」を参照のこと。以下の表は、
2012年6月30日及び2011年12月31日現在の当社の連結貸借対照表のデリバティブ資産及びデリバティブ負債
に含まれるデリバティブを表示している。残高は、カウンター・パーティーとの相殺及び担保の相殺前の総額
ベースで表示している。デリバティブ資産及びデリバティブ負債の合計は、法的拘束力のあるマスター・ネッ
ティング契約の効果を勘案して総額ベースで調整し、現金担保分を減額している。
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四半期報告書
(単位:十億ドル)
2012年6月30日現在
デリバティブ資産総額
トレーディ
ング・デリ
適格
契約額/ バティブ及
想定元本額 び経済的な ヘッジ
ヘッジ
会計
合計
(1)
デリバティブ負債総額
トレーディ
ング・デリ
適格
バティブ及
び経済的な ヘッジ
ヘッジ
会計
合計
金利契約
スワップ
37,046.1
1,233.9
14.4
1,248.3
1,219.4
8.0
1,227.4
先物及び先渡
12,434.5
2.9
―
2.9
3.0
―
3.0
売建オプション
2,334.1
―
―
―
115.0
―
115.0
買建オプション
2,255.8
115.8
―
115.8
―
―
―
スワップ
2,476.6
44.0
1.9
45.9
54.1
2.3
56.4
直物、先物及び先渡
2,828.9
30.1
0.8
30.9
31.2
0.3
31.5
外国為替契約
売建オプション
461.5
―
―
―
7.4
―
7.4
買建オプション
376.8
7.2
―
7.2
―
―
―
109.4
2.0
―
2.0
2.1
―
2.1
エクイティ契約
スワップ
先物及び先渡
56.0
1.4
―
1.4
1.4
―
1.4
売建オプション
306.4
―
―
―
19.9
―
19.9
買建オプション
295.3
19.9
―
19.9
―
―
―
85.4
4.7
0.1
4.8
6.3
―
6.3
先物及び先渡
643.4
6.2
―
6.2
3.8
―
3.8
売建オプション
177.4
―
―
―
9.3
―
9.3
買建オプション
175.6
8.8
―
8.8
―
―
―
1,647.1
63.0
―
63.0
15.2
―
15.2
36.4
2.5
―
2.5
2.7
―
2.7
1,591.2
15.9
―
15.9
58.2
―
58.2
55.2
0.6
―
0.6
0.6
―
0.6
1,558.9
17.2
1,576.1
1,549.6
10.6
1,560.2
コモディティ契約
スワップ
クレジット・デリバティブ
買建クレジット・
デリバティブ:
クレジット・デフォルト
・スワップ
トータル・リターン・
スワップ/ その他
売建クレジット・
デリバティブ:
クレジット・デフォルト
・スワップ
トータル・リターン・
スワップ/ その他
デリバティブ資産/負債
総額
控除:法的拘束力のあるマ
スター・ネッティング契約
控除:保有する現金担保
デリバティブ資産/負債合計
(1,456.9)
(1,456.9)
(59.3)
(51.8)
59.9
51.5
(1) 未決済のデリバティブ資産及び負債の契約額/想定元本額合計を表している。
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EDINET提出書類
バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
(単位:十億ドル)
2011年12月31日現在
デリバティブ資産総額
トレーディ
ング・デリ
適格
契約額/ バティブ及
想定元本額 び経済的な ヘッジ
ヘッジ
会計
合計
(1)
デリバティブ負債総額
トレーディ
ング・デリ
適格
バティブ及
び経済的な ヘッジ
ヘッジ
会計
合計
金利契約
スワップ
40,473.7
1,490.7
15.9
1,506.6
1,473.0
12.3
1,485.3
先物及び先渡
12,105.8
2.9
0.2
3.1
3.4
―
3.4
売建オプション
2,534.0
―
―
―
117.8
―
117.8
買建オプション
2,467.2
120.0
―
120.0
―
―
―
スワップ
2,381.6
48.3
2.6
50.9
58.9
2.2
61.1
直物、先物及び先渡
2,548.8
37.2
1.3
38.5
39.2
0.3
39.5
外国為替契約
売建オプション
368.5
―
―
―
9.4
―
9.4
買建オプション
341.0
9.0
―
9.0
―
―
―
75.5
1.5
―
1.5
1.7
―
1.7
エクイティ契約
スワップ
先物及び先渡
52.1
1.8
―
1.8
1.5
―
1.5
売建オプション
367.1
―
―
―
17.7
―
17.7
買建オプション
360.2
19.6
―
19.6
―
―
―
73.8
4.9
0.1
5.0
5.9
―
5.9
先物及び先渡
470.5
5.3
―
5.3
3.2
―
3.2
売建オプション
142.3
―
―
―
9.5
―
9.5
買建オプション
141.3
9.5
―
9.5
―
―
―
1,944.8
95.8
―
95.8
13.8
―
13.8
17.5
0.6
―
0.6
0.3
―
0.3
1,885.9
14.1
―
14.1
90.5
―
90.5
17.8
0.5
―
0.5
0.7
―
0.7
1,861.7
20.1
1,881.8
1,846.5
14.8
1,861.3
コモディティ契約
スワップ
クレジット・デリバティブ
買建クレジット・
デリバティブ:
クレジット・デフォルト
・スワップ
トータル・リターン・
スワップ/ その他
売建クレジット・
デリバティブ:
クレジット・デフォルト
・スワップ
トータル・リターン・
スワップ/ その他
デリバティブ資産/負債総
額
控除:法的拘束力のあるマ
スター・ネッティング契約
控除:保有する現金担保
デリバティブ資産/負債合計
(1,749.9)
(1,749.9)
(58.9)
(51.9)
73.0
59.5
(1) 未決済のデリバティブ資産及び負債の契約額/想定元本額合計を表している。
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
ALM及びリスク管理デリバティブ
当社の資産負債管理(以下「ALM」という)活動及びリスク管理活動には、ヘッジ会計上適格であると指定さ
れたデリバティブ及び経済的なヘッジとして指定されたデリバティブを使用して、当社に対するリスクを低
減することが含まれる。当社のALM活動及びリスク管理活動において金利契約、コモディティ契約、信用契約及
び外国為替契約が活用されている。
当社は包括的な金利リスク管理戦略を有しており、金利ボラティリティによって生じる損益の重要な変動
を最小化するための金利契約、即ち一般的にレバレッジ効果のない通常の金利及びベーシス・スワップ、オプ
ション、先物並びに先渡の利用を取り入れている。当社の目標は、金利の変動が損益又は資本に著しく不利な
影響を及ぼさないように金利感応度及びボラティリティを管理することである。金利の変動を受けて、ヘッジ
対象の固定利付資産及び負債の公正価値が上昇又は下落する。この未実現評価損益は、ヘッジ対象の固定利付
資産及び負債に関連するデリバティブの損益により、実質的に相殺されることが見込まれる。
モーゲージ事業において、金利及び市場リスクの影響が重要となる可能性がある。市場リスクとは、モー
ゲージ資産価値又は収益が金利の変動といった市況により不利な影響を受けるリスクである。モーゲージ銀
行事業の商品収益に係る金利リスクをヘッジするため、当社は買建オプション及び特定の債務証券を含む先
渡貸出金売却契約並びにその他のデリバティブを活用している。また当社は、金利オプション、金利スワップ、
先渡決済契約及びユーロドル先物等のデリバティブをモーゲージ・サービシング権(以下「MSR」という)の
公正価値の経済的なヘッジとして活用している。MSRに関する詳細については、注18「モーゲージ・サービシ
ング権」を参照のこと。
当社は、特定の外貨建資産及び負債、並びに当社の米国外の子会社への持分投資に関連する外国為替リスク
を管理するために、外国為替契約を用いている。直物及び先渡契約を含む外国為替契約は、ある国の通貨を他
の国の通貨へ、合意された決済日に合意された価格で交換する契約を表している。これらの契約から生じる損
失に対するエクスポージャーは、為替レートや利率の変動に伴い、対応する契約存続期間にわたって増加又は
減少する。
当社は、先物、スワップ、オプション及び先渡等のデリバティブ・コモディティ契約並びに非デリバティブ
・コモディティ契約を締結し、顧客に価格リスク管理サービスを提供し、又実物及び金融コモディティ・ポジ
ションに関連する価格リスクを管理している。非デリバティブ・コモディティ契約及びコモディティの実在
庫により、当社は収益ボラティリティにさらされる。キャッシュ・フロー・ヘッジ及び公正価値ヘッジ会計に
より、収益ボラティリティの一部を軽減することができる。
当社は、クレジット・デリバティブを購入し、一部の実行済及び未実行の信用エクスポージャーに関連する
信用リスクを管理している。クレジット・デリバティブには、クレジット・デフォルト・スワップ(以下
「CDS」という)、トータル・リターン・スワップ及びスワップション等がある。これらデリバティブは、経済
的なヘッジとして会計処理し、公正価値の変動はその他の収益(損失)に計上している。
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
ヘッジ会計に指定されたデリバティブ
当社は、金利、為替レート及びコモディティ価格の変動による当社の資産及び負債の公正価値の変動に対す
る保護の目的で様々なタイプの金利、コモディティ及び為替デリバティブ契約を利用している(公正価値ヘッ
ジ)。また当社は、当社の資産及び負債、並びに予定取引のキャッシュ・フローの変動に対する保護の目的でこ
れらのタイプの契約及び株式デリバティブを利用している(キャッシュ・フロー・ヘッジ)。当社は、米ドル以
外の機能通貨建米国外事業(連結ベース)に対する純投資をヘッジするために先物為替取引及びクロス・カレ
ンシー・ベーシス・スワップの利用、並びに外貨建債券の発行を行っている(純投資ヘッジ)。
公正価値ヘッジ
以下の表は、2012年及び2011年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間の公正価値ヘッジに関連する特
定の情報を要約したものである。
公正価値ヘッジに指定されたデリバティブ
利益(損失)
長期債務の金利リスク(1)
(単位:百万ドル)
6月30日に終了した3ヶ月間
6月30日に終了した6ヶ月間
2012年
2012年
ヘッジの
ヘッジの
デリバティブ ヘッジ対象
デリバティブ ヘッジ対象
非有効部分
非有効部分
1,410
(1,644)
(234)
409
(880)
(471)
長期債務の金利リスク及び
外国為替リスク(1)
AFS有価証券に対する
金利リスク(2)
コモディティの在庫に対する
コモディティ価格リスク(3)
(894)
785
(109)
(739)
612
(127)
(3,890)
3,769
(121)
(942)
968
26
(9)
9
―
14
(14)
―
合計
(3,383)
2,919
686
(572)
(464)
(1,258)
2011年
長期債務の金利リスク(1)
長期債務の金利リスク及び
外国為替リスク(1)
AFS有価証券に対する
金利リスク(2)
コモディティの在庫に対する
コモディティ価格リスク(3)
合計
2011年
1,373
(1,494)
(121)
439
(705)
(266)
1,438
(1,487)
(49)
2,188
(2,293)
(105)
(1,873)
1,630
(243)
(721)
546
(175)
―
16
(16)
―
1,922
(2,468)
20
(20)
958
(1,371)
(413)
(1) これらの金額は、長期債務の支払利息及びその他の収益に計上している。
(2) これらの金額は、AFS有価証券の受取利息に計上している。
(3) コモディティの在庫に関する金額は、トレーディング勘定利益に計上している。
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(546)
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
キャッシュ・フロー・ヘッジ及び純投資ヘッジ
以下の表は、2012年及び2011年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間におけるキャッシュ・フロー・
ヘッジ及び純投資ヘッジに関連する特定の情報を要約したものである。今後12ヶ月の間にその他の包括利益
(以下「OCI」という)累計額に含まれている、キャッシュ・フロー・ヘッジとして適格とされるデリバティブ
に係る純損失のうち約13億ドル(税引後で836百万ドル)が、損益に組替えられると予想される。損益に組替え
られるこれらの純損失により、それぞれのヘッジ対象に係る純受取利息が減少すると予想される。コモディ
ティ価格リスクに関連してOCI累計額から組替えられた金額は、ヘッジ対象と共にトレーディング勘定利益に
計上されている。制限株式報酬に対する価格リスクに関連してOCI累計額から組替えられた金額は、人件費に
計上されている。
2011年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間では17百万ドル及び179百万ドルが除外されたのに対し、
2012年6月30日に終了した6ヶ月間において、外国為替リスクに関連してデリバティブに対してOCI累計額に
おいて認識された金額から、純投資ヘッジに指定された長期債務に関連する7百万ドルの損失が除外された。
2012年6月30日に終了した3ヶ月間においてこれらのヘッジに関する損失はなかった。
キャッシュ・フロー・ヘッジ及び純投資ヘッジとして指定されたデリバティブ
(単位:百万ドル、税引前の金額)
6月30日に終了した6ヶ月間
6月30日に終了した3ヶ月間
キャッシュ・フロー・ヘッジ
変動金利ポートフォリオに対する
金利リスク
予測購入額及び予測売却額に対する
コモディティ価格リスク
制限株式報酬に対する価格リスク
合計
2012年
2012年
ヘッジの
デリバティ
OCI累計額 非有効部分
ブに対して
から損益に 及び有効性
OCI累計額
組替え
の評価の
において
られた利益 対象から
認識された
除外された
(損失)
利益(損失)
額(1)
ヘッジの
デリバティ
OCI累計額 非有効部分
ブに対して
から損益に 及び有効性
OCI累計額
組替え
の評価の
において
られた利益 対象から
認識された
除外された
(損失)
利益(損失)
額(1)
(160)
(224)
―
(53)
(376)
―
―
2
―
―
(3)
―
(214)
(24)
―
91
(61)
―
(374)
(246)
―
38
(440)
―
(160)
128
(37)
(167)
純投資ヘッジ
外国為替リスク
1,157
4
2011年
キャッシュ・フロー・ヘッジ
変動金利ポートフォリオに対する
金利リスク
予測購入額及び予測売却額に対する
コモディティ価格リスク
制限株式報酬に対する価格リスク
合計
(878)
(1)
2011年
(444)
(30)
(722)
1
―
(9)
(136)
(44)
―
(1,015)
(487)
―
(748)
(34)
3
(2)
(191)
(70)
―
(30)
(922)
(815)
(36)
(139)
(1,615)
423
(250)
純投資ヘッジ
外国為替リスク
(653)
(1) キャッシュ・フロー・ヘッジとして指定されたデリバティブに関連する金額はヘッジの非有効部分を表し、純投資ヘッジ
に関連する金額はヘッジの有効性の評価の対象から除外された金額を表している。
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
当社は、一部の従業員に報酬の一環として付与した制限株式ユニット(以下「RSU」という)の一部をヘッジ
するために株式トータル・リターン・スワップ契約を締結した。特定の報奨には、当社が特定の状況下におい
て全て又は一部の報奨をキャンセルすることができる条件付回収条項が含まれており、特定の報奨は現金に
て決済される。これらのRSUは、権利確定期間にわたって負債として発生し、当社の普通株式の株価の変動に基
づいて公正価値に調整される。時として当社は、類似の又はその他の条件に従って適宜付与されるRSUについ
て、権利確定期間における当社の普通株式の株価の変動に伴う当社の費用の変動を低減するために株式デリ
バティブ契約を適宜締結する場合がある。これらのデリバティブ契約の一部は、未認識の権利未確定の報酬の
キャッシュ・フロー・ヘッジに指定されており、ヘッジの公正価値の変動はOCI累計額に計上され、RSUが損益
に影響を与える期間と同じ期間に損益に振替えられる。残りのデリバティブは経済ヘッジとして会計処理さ
れ、公正価値の変動は人件費に計上されている。RSU及び関連するヘッジの詳細については、注14「年金、退職
後制度及び特定の報酬制度」を参照のこと。
経済的なヘッジとして会計処理したデリバティブ
当社は、ヘッジ会計として適格でない、又はヘッジに指定されなかったために経済的なヘッジとして指定さ
れたデリバティブを利用して、一部のリスク・エクスポージャーを低減している。2012年及び2011年6月30日
に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間におけるこれらデリバティブの利益(損失)を以下の表に示した。これら利
益(損失)は、経済的なヘッジの対象項目について計上された収益又は費用により大部分が相殺されている。
経済的なヘッジとして会計処理されるデリバティブ
(単位:百万ドル)
6月30日に終了した6ヶ月間
6月30日に終了した3ヶ月間
利益(損失)
モーゲージ銀行事業の商品収益に係る
価格リスク(1,2)
モーゲージ銀行事業のサービシング収益
に係る金利リスク(1)
貸出金に係る信用リスク(3)
長期債務及びその他の外国為替取引に係
る金利リスク及び外国為替リスク(4)
制限株式報奨に係る価格リスク(5)
その他
合計
2012年
2011年
2012年
2011年
801
1,221
1,390
1,166
1,351
530
1,148
385
18
1
(39)
1,826
(678)
(1,054)
(28)
5,220
(223)
(157)
250
(164)
(4)
(12)
89
(12)
889
3,409
2,160
6,567
(1) これらのデリバティブに係る純利益は、モーゲージ銀行事業収益に計上されている。
(2) 売却目的で保有するモーゲージ・ローン組成に関連する金利固定契約に係る利益が含まれる。これはデリバティブと見な
され、2012年6月30日に終了した3ヶ月及び6ヶ月間においてそれぞれ886百万ドル並びに14億ドルであったが、2011年度
同期間では12億ドル及び22億ドルであった。
(3) これらのデリバティブに係る純利益(損失)は、その他の収益(損失)に計上されている。
(4) 残高の大部分は、外貨建債務に対する経済的なヘッジの再評価に関連しており、その他の収益(損失)に計上される。上記の
表には含まれていないが、これを相殺する外貨建債務の再評価もその他の収益(損失)に計上されている。
(5) これらのデリバティブに係る利益(損失)は人件費に計上されている。
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
販売及びトレーディング収益
当社は、クライアント取引の円滑化、自己勘定取引、及びトレーディング勘定資産並びに負債から生じるリ
スク・エクスポージャーの管理目的で、トレーディング・デリバティブを契約している。当社の方針として、
これらのデリバティブを、デリバティブ及び非デリバティブ現金商品の両方を含むトレーディング活動に組
み込むこととしている。これらデリバティブから生じるリスクは、当社のグローバル・マーケッツ事業セグメ
ントの一環として、ポートフォリオ・ベースで管理している。グローバル・マーケッツから発生した関連の販
売及びトレーディング収益は、トレーディング勘定利益、純受取利息及びその他の収益等、様々な損益計算書
項目に計上されている。一方でデリバティブに関連する収益の大部分はトレーディング勘定利益に計上され
ている。
販売及びトレーディング収益には、公正価値の変動及びトレーディング並びにその他の資産の販売による
実現利益及び損失、純受取利息、並びに主として持分証券のコミッションによる手数料が含まれている。収益
については、金融商品ごとの顧客価格とディーラー市場での取引でディーリング・デスクが行使できる価格
との差額から得ている。持分証券について、購入及び販売に関するコミッションは、連結損益計算書のその他
の収益(損失)に計上されている。これらの有価証券の公正価値の変動はトレーディング勘定利益に計上され
ている。債務証券について、債務証券に関する利息を除く収益は、主としてトレーディング勘定利益に計上さ
れている。持分証券のコミッションとは異なり、債務証券のブローカー/ディーラー・サービスに関する当初
収益は、別の手数料契約を通じて計上するのではなく、金融商品の価格に含まれている。従って、この収益は公
正価値の当初測定の一環でトレーディング勘定利益に計上している。デリバティブについて、全ての収益をト
レーディング勘定利益に計上している。上場先物取引及びオプションを含む当社が取次業者となる取引では、
手数料をその他の収益(損失)に計上している。
グローバル・マーケッツ事業セグメントがグローバル・バンキングと共有する主に貸出金等の一部の金融
商品の利益(損失)については、トレーディング商品と見なされず、その全額を販売及びトレーディング収益か
ら除外している。
以下の表は、2012年及び2011年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間における、デリバティブ及び非デ
リバティブの現物商品の両方を含む、主要なリスク別に分類されたグローバル・マーケッツにおける当社の
販売及びトレーディング収益に係る金額を損益計算書の各勘定科目別に示したものである。以下の表のト
レーディング勘定利益合計と連結損益計算書のトレーディング勘定利益合計との差異は、グローバル・マー
ケッツ以外の事業セグメントにおけるトレーディング活動を示すものである。
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
販売及びトレーディング収益
(単位:百万ドル)
6月30日に終了した3ヶ月間
6月30日に終了した6ヶ月間
2012年
2012年
トレーディ
ング勘定
利益
その他(1) 純受取利息
金利リスク
395
16
外国為替リスク
234
(25)
株式リスク
418
453
(112)
信用リスク
557
362
537
その他のリスク
103
15
(50)
1,707
821
592
販売及びトレーディ
ング収益合計
トレーディ
ング勘定
利益
その他(1) 純受取利息
合計
215
626
455
21
2
211
466
(37)
759
793
979
1,456
1,698
732
68
333
42
3,120
3,745
1,737
2011年
金利リスク
489
18
外国為替リスク
261
株式リスク
合計
485
961
4
433
(105)
1,080
(124)
1,667
3,510
251
1,340
6,822
2011年
199
706
792
(3)
416
1,205
(16)
4
249
493
(32)
6
467
541
559
(23)
1,077
1,061
1,226
29
2,316
信用リスク
562
271
682
1,515
1,995
642
1,408
4,045
その他のリスク
161
129
287
3,676
4,628
販売及びトレーディ
ング収益合計
2,014
(1)
831
(31)
831
(8)
1,825
(64)
1,795
215
8,248
(1) この額はグローバル・マーケッツにおいて計上した、損益計算書上の勘定科目である投資及び仲介手数料並びにその他の
収益(損失)を示しており、販売及びトレーディング収益の定義に含まれる。2012年6月30日に終了した3ヶ月及び6ヶ月
間における445百万ドル及び995百万ドル、並びに2011年度同期間における557百万ドル及び12億ドルの投資及び仲介手数
料収入を含んでいる。
クレジット・デリバティブ
当社は、顧客との取引の円滑化、及び信用リスクのエクスポージャーの管理を主な目的として、クレジット
・デリバティブを締結している。クレジット・デリバティブの評価額は、基礎となる第三者の参照債務又は参
照債務ポートフォリオに基づいており、信用保護の売手である当社は、所定の信用事象が発生した場合に、通
常は買手への支払いが求められる。かかる信用事象には通常、参照クレジット企業の倒産及び債務不履行、並
びに負債額の増大及び返済拒否又は猶予が含まれる。参照クレジット又はクレジット指標に基づくクレジッ
ト・デリバティブについては、一定額の損失が発生しなければ当社は支払いを求められない場合があり、又/
或いは一定額までの支払いのみを求められる場合がある。
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四半期報告書
当社が信用保護の売手となっているクレジット・デリバティブの2012年6月30日及び2011年12月31日現在
における満期到来予定は以下の表のとおりである。これらの商品は、基礎となる参照債務の信用度に基づき、
投資適格及び投資非適格に分類されている。当社はBBB-以上の格付けであれば投資適格の要件を満たすと考
えている。投資非適格には非格付クレジット・デリバティブが含まれる。
クレジット・デリバティブ
(単位:百万ドル)
2012年6月30日現在
帳簿価額
1年未満
1−3年
3−5年
5年超
合計
クレジット・デフォルト・
スワップ:
投資適格
310
3,388
12,990
5,547
22,235
投資非適格
2,000
6,692
10,955
16,312
35,959
合計
2,310
10,080
23,945
21,859
58,194
トータル・リターン・スワップ
/その他:
投資適格
86
―
―
―
86
投資非適格
88
122
181
82
473
174
122
181
82
559
2,484
10,202
24,126
21,941
58,753
3
174
831
2,580
3,588
投資非適格
227
101
159
1,537
2,024
クレジット関連債合計
230
275
990
4,117
5,612
合計
クレジット・デリバティブ合計
クレジット関連債(1)
投資適格
最大支払額/想定元本
クレジット・デフォルト・
スワップ:
投資適格
246,780
391,375
443,829
120,099
1,202,083
94,744
117,728
117,576
59,095
389,143
341,524
509,103
561,405
179,194
1,591,226
投資適格
21,358
60
―
―
21,418
投資非適格
24,552
4,194
4,088
956
33,790
合計
45,910
4,254
4,088
956
55,208
387,434
513,357
565,493
180,150
1,646,434
投資非適格
合計
トータル・リターン・スワップ
/その他:
クレジット・デリバティブ合計
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(単位:百万ドル)
2011年12月31日現在
帳簿価額
1年未満
1−3年
3−5年
5年超
合計
クレジット・デフォルト・
スワップ:
投資適格
795
5,011
17,271
7,325
30,402
投資非適格
4,236
11,438
18,072
26,339
60,085
合計
5,031
16,449
35,343
33,664
90,487
―
―
30
1
31
投資非適格
522
2
33
128
685
合計
522
2
63
129
716
5,553
16,451
35,406
33,793
91,203
―
7
208
2,947
3,162
投資非適格
127
85
132
1,732
2,076
クレジット関連債合計
127
92
340
4,679
5,238
トータル・リターン・スワップ
/その他:
投資適格
クレジット・デリバティブ合計
クレジット関連債(1)
投資適格
最大支払額/想定元本
クレジット・デフォルト・
スワップ:
投資適格
182,137
401,914
477,924
127,570
1,189,545
投資非適格
133,624
228,327
186,522
147,926
696,399
合計
315,761
630,241
664,446
275,496
1,885,944
―
―
9,116
―
9,116
投資非適格
305
2,023
4,918
1,476
8,722
合計
305
2,023
14,034
1,476
17,838
316,066
632,264
678,480
276,972
1,903,782
トータル・リターン・スワップ
/その他:
投資適格
クレジット・デリバティブ合計
(1) クレジット関連債の最大支払額/想定元本は帳簿価額と同額である。
大半のクレジット・デリバティブに関し、想定元本は当社の最大支払額を示している。しかし、当社は、当社
のクレジット・デリバティブに対するエクスポージャーの管理を想定元本に基づいてのみ行うわけではな
い。この方法では発生の可能性が考慮されないからである。従って、想定元本は、かかる契約に対する当社のエ
クスポージャーの指標として信頼できるものではない。代わりに、リスク許容範囲を定義し、また、特定の信用
リスク関連の損失が所定の許容範囲内に留まるよう上限を設定するために、リスク管理体制を利用している。
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当社は、様々な相殺デリバティブ取引や現物証券ポジションを通じ、クレジット・デリバティブに対する市
場リスク・エクスポージャーを経済的にヘッジしている。例えば、当社は、エクスポージャーを相殺するため
に、基礎となる参照銘柄が同一の信用保護を買建てる場合がある。当社が、基礎となる売建クレジット・デリ
バティブと参照銘柄及び期間が同一の買建クレジット・デリバティブを保有している場合の売建クレジット
・デリバティブの帳簿価額及び想定元本は、2011年12月31日現在では480億ドル及び1.0兆ドルであったのに
対して、2012年6月30日現在では379億ドル及び1.1兆ドルであった。
153頁(訳者注:原文の頁)の表のクレジット関連債には、債務担保証券(以下「CDO」という)、貸出金担保証
券(以下「CLO」という)及びクレジット・リンク債ビークルへの投資が含まれている。これらの商品はトレー
ディング有価証券に分類されている。これらの商品の帳簿価額は、当社の最大損失エクスポージャーに相当す
る。当社は、所有する有価証券の条件に基づき企業への支払いを義務付けられていない。当社は、これらの商品
について、リスク管理の方法と投資適格、投資非適格等の一貫性のある内部の分類を開示している。
信用関連の条件付条項及び担保
当社は、デリバティブ契約の大半を、店頭(以下「OTC」という)市場において、ブローカー/ディーラーを含
む大手国際金融機関又は様々な非金融機関(前者と比べて重要度は低い)と取引している。実質的に全てのデ
リバティブ取引が日次証拠金ベースで行われている。従って、信用格付けの引下げ(最終的な格付けの水準に
よる)又は信用条項への違反等の事象が発生した場合には、通常、必要に応じてカウンター・パーティーに担
保の追加差入が求められ、又/或いは全ての取引を早期解約する等の追加的な保護措置を当社が講ずることが
認められる。更に、146頁(訳者注:原文の頁)に既に記載した通り、当社はある特定の事象が発生した場合に同
じカウンター・パーティーとの取引を決済及び相殺することによりリスクを低減させる法的拘束力のあるマ
スター・ネッティング契約を締結している。
当社の大多数のデリバティブ契約には、信用リスクに関連する条件付条項が含まれるが、主として国際ス
ワップデリバティブ協会(以下「ISDA」という)マスター・ネッティング契約書及び信用保証契約の形態をと
ることにより、当社の取引する個々のカウンター・パーティーに対するその他の債務に比べてこれらの金融
商品の信用度を強化することを図っている。当社の信用度の変更及びデリバティブ取引における時価評価エ
クスポージャーに関しては、こうした条件付条項により当社及びカウンター・パーティーに恩恵がもたらさ
れることもある。2012年6月30日及び2011年12月31日現在、当社はデリバティブ契約に基づく通常の営業活動
において、870億ドル及び877億ドルの現金及び有価証券の担保を保有しており、828億ドル及び865億ドルの現
金及び有価証券の担保を差入れた。
特定のOTCデリバティブ契約及びその他のトレーディング契約に関連し、当社及びその子会社の優先債券の
信用格付けの引下げが生じた場合、当社は担保の追加差入又は特定のカウンター・パーティーとの取引解約
が要求される可能性がある。要求される追加担保の差入金額は契約次第であるが、通常は既定された追加額及
び/又はエクスポージャーの市場価格に基づいている。
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2012年6月30日現在、契約条項に基づき計算した、当社及び一部の子会社がカウンター・パーティーに差入
れることが求められた可能性があるもののまだカウンター・パーティーに差入れていない担保額は約29億ド
ルであった。その内訳は、BANAについては16億ドル及びメリルリンチ・アンド・カンパニー・インク(以下
「メリルリンチ」という)並びにその一部の子会社については13億ドルであった。
一部のカウンター・パーティーは現在、特定の契約を一方的に解約することができ、また当社又は一部の子
会社が適切な代替手段を探す、若しくは保証を受ける等、他の対応策を講じることが要求される可能性があ
る。2012年6月30日現在、これらのデリバティブ契約について計上した流動負債は22億ドルであった。それに
対し、当社及び一部の子会社はこれらの契約に対し約22億ドルの担保を差入れていた。
2012年6月30日において格付け機関が当社又は一部の子会社の長期シニア債の格付けを1段階引下げてい
た場合、これらのデリバティブ取引及びその他のトレーディング契約について要求されたであろう追加の担
保差入額は約23億ドル増加した可能性があった。その内訳は、BANAについては13億ドル、またメリルリンチ及
びその一部の子会社については約939百万ドルであった。格付け機関がこれらの事業体の長期シニア債の格付
けを2段階引下げていた場合、約42億ドル(その内訳は、BANAについて338百万ドル及びメリルリンチ及びその
一部の子会社について38億ドル)の追加の担保差入額が要求された可能性があった。
更に、格付け機関が当社又は一部の子会社の長期シニア債の格付けを1段階引下げていた場合、2012年6月
30日現在、カウンター・パーティーによる一方的な契約解除の対象となるデリバティブ負債は61億ドルで
あったが、これに対し53億ドルの担保を差入れていた。格付け機関が当社又は一部の子会社の長期シニア債の
格付けを2段階引下げていた場合、2012年6月30日現在、カウンター・パーティーによる一方的な契約解除の
対象となるデリバティブ負債は19億ドルであったが、これに対し14億ドルの担保を差入れていた。
デリバティブ評価調整
当社は、デリバティブ資産について、カウンター・パーティーの信用度を適切に反映すべく、カウンター・
パーティー信用リスク評価調整を計上している。これらの調整は、デリバティブの評価モデルが、デリバティ
ブ資産に対するカウンター・パーティーの信用リスクを十分に反映していない場合に必要となるものであ
る。当社は、担保及び各カウンター・パーティーの信用リスクを低減する法的拘束力のあるマスター・ネッ
ティング契約を考慮して、カウンター・パーティー信用リスク評価調整額を決定している。これらカウンター
・パーティー信用評価調整額の全て又は一部は、デリバティブ契約の価値、担保及びカウンター・パーティー
の信用度の変動により、その後調整が行われる。当社又はその子会社のデリバティブ負債の公正価値は、当社
の信用度による影響を反映するために調整されている。デリバティブ評価調整の表は、トレーディング勘定利
益に計上された当社に対する信用評価利益(損失)及びDVA利益(損失)を示したものである。
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デリバティブ評価調整
6月30日に終了した3ヶ月間
(単位:百万ドル)
6月30日に終了した6ヶ月間
2012年
2012年
総額
2011年
純額
総額
純額
デリバティブ資産(1)
(313)
13
(592)
(151)
デリバティブ負債(2)
67
(158)
205
121
総額
200
(1,293)
2011年
純額
162
(1,617)
総額
純額
(444)
(617)
(103)
(236)
(1) 2012年6月30日及び2011年12月31日現在、カウンター・パーティー信用リスク評価調整累計額により、デリバティブ資産
残高は29億ドル及び28億ドル減少した。
(2) 2012年6月30日及び2011年12月31日現在、当社のDVA累計額により、デリバティブ負債の残高は14億ドル及び24億ドル減少
した。
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注4−有価証券
以下の表は、2012年6月30日及び2011年12月31日現在の償却原価、総未実現損益及び、債務証券並びに市場
性ある持分証券の公正価値を示したものである。
(単位:百万ドル)
2012年6月30日
償却原価
総未実現
利益
総未実現
損失
公正価値
売却可能債務証券
米国財務省証券及び政府機関証券
30,034
237
(440)
29,831
189,167
5,075
(51)
194,191
政府機関担保モーゲージ債務
38,553
752
(156)
39,149
住宅系非政府機関(1)
10,514
256
(255)
10,515
3,751
376
―
4,127
米国以外の証券
5,736
37
(8)
5,765
社債
2,073
75
(26)
2,122
11,494
68
(40)
11,522
291,322
6,876
(976)
297,222
2,862
17
(52)
2,827
294,184
6,893
(1,028)
300,049
満期保有債務証券(2)
35,168
826
債務証券合計
329,352
7,719
(1,028)
336,043
62
27
(6)
83
モーゲージ担保証券:
政府機関
商業系非政府機関
その他の課税証券、ほぼ全て資産担保証券
課税証券合計
非課税証券
売却可能債務証券合計
売却可能な市場性ある持分証券(3)
―
35,994
2011年12月31日現在
売却可能債務証券
米国財務省証券及び政府機関証券
43,433
242
(811)
42,864
138,073
4,511
(21)
142,563
政府機関担保モーゲージ債務
44,392
774
(167)
44,999
住宅系非政府機関(1)
14,948
301
(482)
14,767
4,894
629
(1)
5,522
米国以外の証券
4,872
62
(14)
4,920
社債
2,993
79
(37)
3,035
12,889
49
(60)
12,878
266,494
6,647
(1,593)
271,548
4,678
15
(90)
4,603
271,172
6,662
(1,683)
276,151
満期保有債務証券(2)
35,265
181
(4)
35,442
債務証券合計
306,437
6,843
(1,687)
311,593
65
10
(7)
68
モーゲージ担保証券:
政府機関
商業系非政府機関
その他の課税証券、ほぼ全て資産担保証券
課税証券合計
非課税証券
売却可能債務証券合計
売却可能な市場性ある持分証券(3)
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(1) 2012年6月30日現在、プライム・ボンドが約92パーセント、オルトAボンドが約6パーセント、サブプライム・ボンドが約
2パーセント含まれている。2011年12月31日現在、プライム・ボンドが約89パーセント、オルトAボンドが約9パーセント、
サブプライム・ボンドが約2パーセント含まれている。
(2) 実質的に全て米国政府機関モーゲージ担保証券である。
(3) 連結貸借対照表上、その他の資産に分類されているものを示している。
2012年6月30日現在、OCI累計額に含まれる売却可能(以下「AFS」という)債務証券の累積未実現純利益は、
関連する税金22億ドルを考慮後で37億ドルであった。2012年6月30日及び2011年12月31日現在において当社
は不稼働のAFS債務証券109百万ドル及び140百万ドルを保有していた。
2012年及び2011年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間に当社が計上したAFS債務証券の一時的でな
い減損(以下「OTTI」という)損失は以下の表の通りである。債務証券の公正価値がその償却原価を下回る場
合、当該証券に減損が生じている。債務証券の減損が回復する前に、当社が当該債務証券を売却する意思があ
る、又は売却することが要求される可能性が50%超の場合は、全ての減損を当社の連結損益計算書に計上す
る。当社が売却する意思がない、又は売却することが要求される可能性が50%を超えない債務証券の場合は、
減損が信用によるものか、それともその他の要因(例えば、利率)によるものかどうかを判断するための分析が
行われる。回復不能と見なされた信用損失は、連結損益計算書に計上し、残りの未実現損失はOCI累計額に計上
する。状況によっては、債務証券の信用損失が減損額合計を超過していることもあり、このようなケースでは、
信用損失の内、減損額合計を超過する額を未実現利益としてOCI累計額に計上する。以下の表の残高において
は、これらの有価証券に関連してOCI累計額に計上した未実現利益が除外されており、当該未実現利益は、2012
年6月30日に終了した6ヶ月間において3百万ドルであり、2011年6月30日に終了した3ヶ月及び6ヶ月間
において3百万ドル及び10百万ドルであった。
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損益に認識された減損による損失(純額)
OTTI損失(未実現及び実現)合計
OCI累計額に認識された
未実現OTTI損失
損益に認識された減損
による損失(純額)
(単位:百万ドル)
2012年6月30日に終了した3ヶ月間
住宅系
商業系
その他の
米国以外の証券
合計
非政府機関MBS 非政府機関MBS
課税証券
(9)
(4)
―
―
(13)
7
(2)
OTTI損失(未実現及び実現)合計
OCI累計額に認識された
未実現OTTI損失
損益に認識された減損
による損失(純額)
(48)
OTTI損失(未実現及び実現)合計
OCI累計額に認識された
未実現OTTI損失
損益に認識された減損
による損失(純額)
(56)
OTTI損失(未実現及び実現)合計
OCI累計額に認識された
未実現OTTI損失
損益に認識された減損
による損失(純額)
(142)
―
―
―
7
(4)
―
―
(6)
(3)
(63)
2011年6月30日に終了した3ヶ月間
―
(12)
17
―
―
1
18
(31)
―
(12)
(2)
(45)
2012年6月30日に終了した6ヶ月間
(6)
―
―
(62)
16
―
―
―
16
(40)
(6)
―
―
(46)
(3)
(157)
2011年6月30日に終了した6ヶ月間
―
(12)
23
―
―
1
24
(119)
―
(12)
(2)
(133)
当社の損益に認識された減損による損失(純額)には、当社が当該債務証券を売却する意思がある、又は売却
することが要求される可能性が50%を超過している、公正価値まで評価減されたAFS証券の公正価値までの評
価減、及び、当社が売却する意思がない、又は売却することが要求される可能性が50%を超過していないが、信
用損失が認識されたAFS証券の信用損失が含まれている。以下の表は、2012年及び2011年6月30日に終了した
3ヶ月及び6ヶ月間において、当社が売却する意思がない、又は売却することが要求される可能性が50%を超
えないAFS債務証券について、損益に認識された信用損失の推移を示したものである。
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認識した信用損失の推移
(単位:百万ドル)
6月30日に終了した3ヶ月間 6月30日に終了した6ヶ月間
2012年
期首残高
以前に減損損失のない債務証券に認識された信用損失
の追加
以前に減損損失が生じていた債務証券に認識された信
用損失の追加
売却された又は売却の意思のある債務証券に係る減額
6月30日現在残高
2011年
2012年
2011年
266
884
310
2,135
4
16
6
49
2
29
40
84
(26)
246
(11)
918
(110)
246
(1,350)
918
当社は信用部分に帰属する証券の損失について割引キャッシュ・フロー・モデルを用いて見積もってお
り、回収が予想される対象となる担保のキャッシュ・フローを内部の信用リスク、金利リスク及び期限前償還
リスクのモデルを用いて見積もっている。これらのモデルは、デフォルト率、損失度合及び期限前弁済率等の
現在の重要な仮定に関する経営陣の最善の見積りを組み込んでいる。モーゲージ担保証券(以下「MBS」とい
う)の裏付けとなる貸出金に用いる仮定は貸出金によって幅広く異なり、貸出金の金利、借手の地理的所在、借
手の特徴及び担保の種類等の要因により影響を受ける。かかる仮定に基づき、当社はその後、特別目的事業体
により発行される各MBSに対する対象担保のキャッシュ・フローの配分方法を決定する。減損したAFS債務証
券の予想元本キャッシュ・フロー及び予想利息キャッシュ・フローは、減損した各AFS債務証券の実効利回り
を用いて割引いている。
2012年6月30日現在において非政府機関住宅モーゲージ担保証券(以下「RMBS」という)の信用損失の測定
に適用される予想キャッシュ・フローの見積りに使用した重要な仮定は以下の表の通りである。
重要な仮定
加重平均
期限前弁済の速度(年換算)
9.4%
範囲(1)
第10
第90
パーセンタイル(2) パーセンタイル(2)
3.0%
22.1%
損失度合
51.7
25.0
65.3
期間デフォルト率
59.2
3.8
99.1
(1) 対象となる担保に基づくインプット/仮定の範囲を示す。
(2) 以下の変数値は、観測が不能となるパーセンタイル値を示したものである。
毎年の一定の期限前弁済の速度及び損失度合は、ローン・トゥ・バリュー(以下「LTV」という)、FICOスコ
ア等で測定された借手の信用力及び地理的集中等の担保特性を考慮して予測している。2012年6月30日現在
における担保別の損失度合の加重平均は、プライムが46パーセント、オルトAが53パーセント及びサブプライ
ムが62パーセントであった。またデフォルト率は、LTV、FICO及び地理的集中を含む(ただし、それだけに限定さ
れない)担保特性を考慮して予測している。2012年6月30日現在における担保別の期間デフォルト率の加重平
均は、プライムが46パーセント、オルトAが70パーセント及びサブプライムが65パーセントであった。
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四半期報告書
以下の表は、2012年6月30日及び2011年12月31日現在、グロスで未実現損失を有するAFS有価証券について、
公正価値及び関連する総未実現損失額を示すものであり、これらの有価証券の未実現損失総額が12ヶ月未満
又は12ヶ月以上発生しているかについても開示している。
一時的に減損している有価証券及び一時的でない減損が生じている有価証券
(単位:百万ドル)
2012年6月30日現在
12ヶ月未満
公正価値
一時的に減損している売却可
能債務証券
米国財務省証券及び政府機
関証券
12ヶ月以上
総未実現損失
公正価値
合計
総未実現損失
公正価値
総未実現損失
254
(1)
26,163
(439)
26,417
(440)
11,060
(45)
442
(6)
11,502
(51)
7,748
(112)
1,861
(44)
9,609
(156)
1,581
(39)
2,148
(186)
3,729
(225)
米国以外の証券
469
(3)
657
(5)
1,126
(8)
社債
222
(17)
103
(9)
325
(26)
その他の課税証券
4,449
(14)
1,813
(26)
6,262
(40)
課税証券合計
25,783
(231)
33,187
(715)
58,970
(946)
833
(8)
1,160
(44)
1,993
(52)
26,616
(239)
34,347
(759)
60,963
(998)
3
(1)
7
(5)
10
(6)
26,619
(240)
34,354
(764)
60,973
(1,004)
43
(7)
201
(23)
244
(30)
26,662
(247)
34,555
(787)
61,217
(1,034)
モーゲージ担保証券:
政府機関
政府機関担保モーゲージ
債務
住宅系非政府機関
非課税証券
一時的に減損している
売却可能債務証券合計
一時的に減損している売却可
能な市場性ある持分証券
一時的に減損している
売却可能有価証券合計
一時的でない減損が生じてい
る売却可能債務証券(1)
住宅系非政府機関
モーゲージ担保証券
一時的に減損している
及び一時的でない減損
が生じている売却可能
有価証券合計(2)
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(単位:百万ドル)
2011年12月31日現在
12ヶ月未満
公正価値
一時的に減損している売却可
能債務証券
米国財務省証券及び政府機
関証券
12ヶ月以上
総未実現損失
―
公正価値
―
合計
総未実現損失
公正価値
総未実現損失
38,269
(811)
38,269
(811)
モーゲージ担保証券:
政府機関
4,679
(13)
474
(8)
5,153
(21)
11,448
(134)
976
(33)
12,424
(167)
住宅系非政府機関
2,112
(59)
3,950
(350)
6,062
(409)
商業系非政府機関
55
(1)
―
―
55
(1)
1,008
(13)
165
(1)
1,173
(14)
415
(29)
111
(8)
526
(37)
その他の課税証券
4,210
(41)
1,361
(19)
5,571
(60)
課税証券合計
23,927
(290)
45,306
(1,230)
69,233
(1,520)
1,117
(25)
2,754
(65)
3,871
(90)
25,044
(315)
48,060
(1,295)
73,104
(1,610)
31
(1)
6
(6)
37
(7)
25,075
(316)
48,066
(1,301)
73,141
(1,617)
158
(28)
489
(45)
647
(73)
25,233
(344)
48,555
(1,346)
73,788
(1,690)
政府機関担保モーゲージ
債務
米国以外の証券
社債
非課税証券
一時的に減損している
売却可能債務証券合計
一時的に減損している売却可
能な市場性ある持分証券
一時的に減損している
売却可能有価証券合計
一時的でない減損が生じてい
る売却可能債務証券(1)
住宅系非政府機関
モーゲージ担保証券
一時的に減損している
及び一時的でない減損
が生じている売却可能
有価証券合計(2)
(1) OTTI損失がOCI累計額に残存する、一時的でない減損が生じているAFS債務証券を含んでいる。
(2) 2012年6月30日現在、約3,600口のAFS有価証券の償却原価が公正価値を10億ドル上回っていた。2011年12月31日現在、約
3,800口のAFS有価証券の償却原価が公正価値を17億ドル上回っていた。
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当社は、ファニー・メイ(以下「FNMA」という)、連邦政府抵当金庫(以下「GNMA」という)、フレディ・マッ
ク(以下「FHLMC」という)より発行されたAFS債務証券及びHTM債務証券並びに米国財務省証券に対し、連結上
の株主持分の10パーセントを超える投資を行っており、2012年6月30日及び2011年12月31日現在、これら投資
の償却原価及び公正価値は、以下の通りである。
株主持分の10パーセントを超える選定された債務証券
(単位:百万ドル)
2012年6月30日現在
償却原価
公正価値
2011年12月31日現在
償却原価
公正価値
ファニー・メイ
124,130
126,482
87,898
89,243
連邦政府抵当金庫
111,777
114,508
102,960
106,200
米国財務省証券
29,630
29,427
39,946
39,164
フレディ・マック
26,981
27,517
26,617
27,129
以下の表は、2012年6月30日現在の当社のMBSの予想される償還期日の分布及び当社のその他のAFS債務証
券の契約上の償還期日の分布、並びに当社のAFS債務証券ポートフォリオの利回りを要約したものである。債
務者は債務を期日前に違約金を支払って又は違約金の支払いなしで弁済する権利を有している場合があるた
め、実際の償還期日は契約上の満期日若しくは予想される償還期日と異なることがある。
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債務証券の償還期日
(単位:百万ドル)
2012年6月30日現在
1年以内
利回り
(1)
金額
AFS債務証券の
償却原価
米国財務省証券
及び政府機関証券
モーゲージ担保証券:
511
0.01%
政府機関
31
4.40
政府機関担保モー
ゲージ債務
84
住宅系非政府機関
商業系非政府機関
1年超5年以内
金額
金額
利回り
(1)
10年超
金額
1.00%
2,138
65,333
3.30
55,484
3.20
68,319
1.30
16,481
1.40
21,970
4.10
1,149
4.80
5,889
4.60
3,060
275
5.60
3,439
5.90
3,715
0.90
1,855
555
1.80
その他の課税証券
1,521
0.90
課税証券合計
7,841
米国以外の証券
社債
非課税証券
AFS債務証券の
償却原価合計
満期保有債務証券の
償却原価合計(2)
AFS債務証券の
公正価値
米国財務省証券
及び政府機関証券
17
7,858
6
利回り
(1)
金額
利回り
(1)
2.70%
2.90 189,167
3.10
18
1.00
38,553
3.00
4.30
416
3.30
10,514
4.50
16
4.20
21
5.10
3,751
5.90
6.10
166
2.30
―
―
5,736
2.60
1,007
1.90
385
4.70
126
1.00
2,073
1.90
6,519
1.60
2,075
1.60
1,379
1.00
11,494
1.50
1.66 101,268
3.07
85,294
3.49
96,919
2.76 291,322
3.02
901
1.70
809
2.50
1,135
2,862
1.39
1.67 102,169
3.05
86,103
3.48
98,054
2.73 294,184
3.00
2.70%
6,344
2.80% 35,168
2.60%
3.00%
5.30% 26,640
合計
2.50% 30,034
4.20
745
利回り
(1)
5年超10年以内
0.30
5,230
2.20% 23,588
513
773
2,345
26,200
29,831
政府機関
32
67,155
57,249
69,755
194,191
政府機関担保モー
ゲージ債務
84
16,471
22,576
18
39,149
住宅系非政府機関
1,139
5,953
3,009
414
10,515
商業系非政府機関
285
3,804
17
21
4,127
3,710
1,887
168
―
5,765
559
1,025
421
117
2,122
その他の課税証券
1,526
6,610
2,079
1,307
11,522
課税証券合計
7,848
103,678
87,864
97,832
297,222
17
901
810
1,099
2,827
7,865
104,579
88,674
98,931
300,049
6
5,311
24,202
6,475
35,994
モーゲージ担保証券:
米国以外の証券
社債
非課税証券
AFS債務証券の
公正価値合計
満期保有債務証券の
公正価値合計(2)
(1) 平均利回りは、期末の各有価証券の実効利回りを用いて、各有価証券の償却原価に基づいて加重して算定している。実効利
回りは契約上のクーポン、プレミアムの償却及び割引のアクリーションを考慮に入れており、ヘッジ活動による影響額を
除外している。
(2) 実質的に全て米国政府機関モーゲージ担保証券である。
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2012年及び2011年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間における債務証券の総売却実現損益は以下の
表の通りである。
AFS債務証券の売却損益
(単位:百万ドル)
6月30日に終了した3ヶ月間
2012年
2011年
総利益額
423
総損失額
(23)
債務証券売却利益純額
債務証券売却に伴う実現純利益による法人所得
税費用
6月30日に終了した6ヶ月間
2012年
901
(2)
1,596
(444)
2011年
1,455
(10)
400
899
1,152
1,445
148
333
426
535
特定企業向け及び戦略的投資
2012年6月30日及び2011年12月31日現在、当社は中国建設銀行(以下「CCB」という)の普通株式の約1パー
セントに相当する20億株を保有していた。これらの株式に対する売却制限は2013年8月まで継続するため、こ
れらの株式をその他の資産において取得原価で計上している。2012年9月30日に終了する3ヶ月間から、これ
らの有価証券の売却制限が1年以内に期限切れとなるため、かかる有価証券を市場性ある持分証券に分類、公
正価値で計上し、税引後の未実現利益をOCI累計額に計上する予定である。2012年6月30日及び2011年12月31
日現在、投資の帳簿価額及び取得原価ベースはいずれも716百万ドル、公正価値は2012年6月30日及び2011年
12月31日現在共に14億ドルであった。当社及びCCB間では戦略的協定が締結されており、かかる協定には特定
事業領域が含まれている。
決済代行サービスのジョイント・ベンチャーに対する当社の49%の投資は、2012年6月30日及び2011年12
月31日現在の帳簿価額が33億ドル及び34億ドルであった。
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四半期報告書
注5−貸出金及びリース金融の残高
貸出金及びリース金融の2012年6月30日及び2011年12月31日現在の残高及び年齢分析は以下の通りであ
る。
(単位:百万ドル)
2012年6月30日現在
住宅ローン
コア・ポートフォリオ
住宅モーゲージ(5)
ホーム・エクイティ
レガシー・アセッツ・アン
ド・サービシング・ポート
フォリオ
住宅モーゲージ
ホーム・エクイティ
非継続不動産(6)
クレジット・カード
及びその他の個人
米国内のクレジット・カー
ド
米国外のクレジット・
カード
直接/間接個人(7)
その他の個人(8)
個人向け貸出金合計
公正価値オプションに
従って会計処理された個
人向け貸出金(9)
個人向け合計
商業
米国内商業
商業用不動産(10)
商業リース金融
米国外商業
米国中小企業向け商業
商業用貸出金合計
公正価値オプションに従っ
て会計処理された商業用貸
出金(9)
商業合計
貸出金及びリース金融
合計
残高割合
公正価値
オプション
に従って
会計処理さ
れた貸出金
30日以上
59日以内の
延滞(1)
60日以上
89日以内の
延滞(1)
90日以上の
延滞(2)
30日以上の
延滞合計
支払期日
到来前又は
30日未満の
延滞(3)
2,072
290
726
154
4,099
521
6,897
965
166,819
63,141
2,813
674
51
1,618
422
20
30,315
1,662
303
34,746
2,758
374
34,570
39,508
736
760
594
1,594
2,948
91,343
94,291
116
96
253
465
12,966
13,431
568
44
7,388
255
17
3,902
655
3
39,405
1,478
64
50,695
81,686
2,504
493,273
83,164
2,568
574,159
7,388
3,902
39,405
50,695
493,273
197
138
23
―
138
496
153
119
22
―
111
405
800
1,345
33
―
244
2,422
1,150
1,602
78
―
493
3,323
183,774
34,933
21,614
53,850
12,301
306,472
496
405
2,422
3,323
306,472
7,884
4,307
41,827
54,018
799,745
0.88%
0.48%
4.69%
6.05%
89.63%
購入した
信用減損
(4)
残高合計
173,716
64,106
9,603
11,639
8,949
78,919
53,905
10,059
30,191
30,191
1,172
1,172
1,172
575,331
184,924
36,535
21,692
53,850
12,794
309,795
30,191
3.38%
7,189
7,189
7,189
316,984
8,361
892,315
0.94%
(1) 30日以上59日以内の延滞の住宅ローンには、完全保証された貸出金20億ドル及び不稼働の貸出金543百万ドルが含まれる。
60日以上89日以内の延滞の住宅ローンには、完全保証された貸出金11億ドル及び不稼働の貸出金511百万ドルが含まれる。
(2) 住宅ローンには、完全保証された貸出金223億ドルが含まれる。
(3) 住宅ローンには、元利全額が延滞又は支払いが継続的に実施されていないTDRとされている不稼働の貸出金38億ドルが含
まれる。
(4) PCI貸出金は評価性引当金控除前の金額である。
(5) 残高合計には、米国外住宅モーゲージ92百万ドルが含まれる。
(6) 残高合計には、ペイ・オプション・ローン90億ドル及びサブプライム・ローン11億ドルが含まれる。当社は今後これらの
商品の組成を行わない。
(7) 残高合計には、ディーラー金融サービス・ローン367億ドル、個人向け貸付63億ドル、米国証券貸借信用貸付257億ドル、学
生ローン54億ドル、米国外の個人向けローン78億ドル及びその他の個人向けローン13億ドルが含まれる。
(8) 残高合計には、個人向けファイナンス・ローン15億ドル、その他の米国外の個人向けローン908百万ドル及び個人の当座貸
越127百万ドルが含まれる。
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四半期報告書
(9) 個人向け貸出金は公正価値オプションに従って会計処理されており、住宅モーゲージ・ローン172百万ドル及び非継続不
動産ローン10億ドルを含む。商業用貸出金は公正価値オプションに従って会計処理されており、米国内商業用貸出金19億
ドル、米国外商業用貸出金53億ドルを含む。詳細については、注15「公正価値測定」及び注16「公正価値オプション」を参
照のこと。
(10)残高合計には、米国内商業用不動産ローン350億ドル及び米国外商業用不動産ローン15億ドルが含まれる。
(単位:百万ドル)
2011年12月31日現在
住宅ローン
コア・ポートフォリオ
住宅モーゲージ(5)
ホーム・エクイティ
レガシー・アセッツ・アン
ド・サービシング・ポート
フォリオ
住宅モーゲージ
ホーム・エクイティ
非継続不動産(6)
クレジット・カード
及びその他の個人
米国内のクレジット・カー
ド
米国外のクレジット・
カード
直接/間接個人(7)
その他の個人(8)
個人向け貸出金合計
公正価値オプションに
従って会計処理された個
人向け貸出金(9)
個人向け合計
商業
米国内商業
商業用不動産(10)
商業リース金融
米国外商業
米国中小企業向け商業
商業用貸出金合計
公正価値オプションに従っ
て会計処理された商業用貸
出金(9)
商業合計
貸出金及びリース金融
合計
残高割合
公正価値
オプション
に従って
会計処理さ
れた貸出金
30日以上
59日以内の
延滞(1)
60日以上
89日以内の
延滞(1)
90日以上の
延滞(2)
30日以上の
延滞合計
支払期日
到来前又は
30日未満の
延滞(3)
2,151
260
751
155
3,017
429
5,919
844
172,418
66,211
3,195
845
65
2,174
508
24
32,167
1,735
351
37,536
3,088
440
36,451
42,578
798
981
772
2,070
3,823
98,468
102,291
148
120
342
610
13,808
14,418
805
55
8,505
338
21
4,863
779
17
40,907
1,922
93
54,275
87,791
2,595
521,118
89,713
2,688
607,194
8,505
4,863
40,907
54,275
521,118
352
288
78
24
150
892
166
118
15
―
106
405
866
1,860
22
―
272
3,020
1,384
2,266
115
24
528
4,317
178,564
37,330
21,874
55,394
12,723
305,885
892
405
3,020
4,317
305,885
9,397
5,268
43,927
58,592
827,003
1.01%
0.57%
4.74%
6.33%
89.29%
購入した
信用減損
(4)
残高合計
178,337
67,055
9,966
11,978
9,857
83,953
57,644
11,095
31,801
31,801
2,190
2,190
2,190
609,384
179,948
39,596
21,989
55,418
13,251
310,202
31,801
3.43%
6,614
6,614
6,614
316,816
8,804
926,200
0.95%
(1) 30日以上59日以内の延滞の住宅ローンには、完全保証された貸出金22億ドル及び不稼働の貸出金372百万ドルが含まれる。
60日以上89日以内の延滞の住宅ローンには、完全保証された貸出金14億ドル及び不稼働の貸出金398百万ドルが含まれる。
(2) 住宅ローンには、完全保証された貸出金212億ドルが含まれる。
(3) 住宅ローンには、元利全額が延滞又は支払いが継続的に実施されていないTDRとされている不稼働の貸出金18億ドルが含
まれる。
(4) PCI貸出金は評価性引当金控除前の金額である。
(5) 残高合計には、米国外住宅モーゲージ85百万ドルが含まれる。
(6) 残高合計には、ペイ・オプション・ローン99億ドル及びサブプライム・ローン12億ドルが含まれる。当社は今後これらの
商品の組成を行わない。
(7) 残高合計には、ディーラー金融サービス・ローン430億ドル、個人向け貸付80億ドル、米国証券貸借信用貸付236億ドル、学
生ローン60億ドル、米国外の個人向けローン76億ドル及びその他の個人向けローン15億ドルが含まれる。
(8) 残高合計には、個人向けファイナンス・ローン17億ドル、その他の米国外の個人向けローン929百万ドル及び個人の当座貸
越103百万ドルが含まれる。
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(9) 個人向け貸出金は公正価値オプションに従って会計処理されており、住宅モーゲージ・ローン906百万ドル及び非継続不
動産ローン13億ドルを含む。商業用貸出金は公正価値オプションに従って会計処理されており、米国内商業用貸出金22億
ドル、米国外商業用貸出金44億ドルを含む。詳細については、注15「公正価値測定」及び注16「公正価値オプション」を参
照のこと。
(10)残高合計には、米国内商業用不動産ローン378億ドル及び米国外商業用不動産ローン18億ドルが含まれる。
当社は、合成証券化ビークルを利用して住宅モーゲージ・ポートフォリオに係る信用リスクの一部を低減
させている。当該ビークルは投資家に対して長期債券を発行し、これによる収入を現金担保として保有してい
る。当社は所有する住宅モーゲージのポートフォリオに係るメザニン損失補償をするためにビークルに対し
てプレミアムを支払っている。ビークルにおいて保有される現金は、モーゲージ・ポートフォリオに係る損失
が当初のプール残高の10ベーシス・ポイント(以下「bps」という)を超過する場合、2012年6月30日及び2011
年12月31日現在購入済みの損失補償残高である633百万ドル及び783百万ドルまで、当社を補償するために利
用される。当社が信用保護を購入するビークルはVIEである。当社はかかるビークルに対して変動持分を所有
していないため、当社はこれらのビークルを連結していない。ビークルから受領する金額は、上記の通り、当社
が補償可能な損失を認識する場合に「その他の収益(損失)」に計上される。裏付担保の売却を通じて補償可
能な損失が実現した段階で、当該金額は回収される。2012年6月30日及び2011年12月31日現在、当社はこれら
のビークルより当該損失を補償するための未収金344百万ドル及び359百万ドルを有していた。また、当該契約
に基づき元本が206億ドル及び239億ドルの住宅モーゲージ・ローンが参照された。このプロテクションは個
別の貸出金を保証するものではないため、当社は、購入した損失補償の存在に関係なく当該貸出金に係る貸倒
引当金を計上している。
また2012年6月30日及び2011年12月31日現在、当社は、深刻な延滞となっている住宅モーゲージ・ローンに
対して十分な保護を提供するため、貸出金合計264億ドル及び244億ドルについての貸出金長期信用保護契約
をFNMA及びFHLMCと締結している。これらのうち全ての貸出金が個別に保証されているため、当社はこれらの
貸出金に関して貸倒引当金を計上していない。詳細については、注8「表明保証及び会社保証」を参照のこ
と。
不稼働の貸出金及びリース金融
2012年度第1四半期中、複数の銀行規制当局から下位順位の個人向け不動産ローンの利息計上停止に関す
る規制当局合同ガイダンスが発行された。この規制当局合同ガイダンスに従い、当社は下位順位の貸出金が稼
働中であっても、第1順位の貸出金が90日間延滞した場合は下位順位のホーム・エクイティ・ローンを不稼
働に分類している。これに伴い、当社は2012年3月31日現在の稼働中のホーム・エクイティ・ローン19億ドル
を不稼働に組替え、2012年6月30日現在で18億ドルを不稼働に含めた。基礎となる第1順位の貸出金の延滞は
当社の引当処理で既に考慮されているため、当社の貸出金及びリース金融に係る損失に対する貸倒引当金又
は引当金繰入額に対する規制当局合同ガイダンスの影響はなかった。
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以下の表は、不稼働の再編成された不良債権(以下「TDR」という)及び90日以上延滞の貸出金を含む2012年
6月30日及び2011年12月31日現在の当社の不稼働の貸出金及びリース金融を示したものである。不稼働の売
却目的貸出金(以下「LHFS」という)は取得価額又は公正価値のいずれか低い方で計上されるため、不稼働の
貸出金及びリース金融から除かれている。貸出金を不稼働に分類する際の基準の詳細は、当社の2011年度の有
価証券報告書に含まれている連結財務書類の注1「重要な会計方針の要約」を参照のこと。
信用度
不稼働の貸出金及びリース金融(1)
2012年
6月30日現在
住宅ローン
コア・ポートフォリオ
住宅モーゲージ(2)
ホーム・エクイティ
レガシー・アセッツ・アンド・サービ
シング・ポートフォリオ
住宅モーゲージ(2)
ホーム・エクイティ
非継続不動産
クレジット・カード及びその他の個人
米国内のクレジット・カード
米国外のクレジット・カード
直接/間接個人
その他の個人
個人向け合計
商業
米国内商業
商業用不動産
商業リース金融
米国外商業
米国中小企業向け商業
商業合計
個人向け及び商業合計
2011年
12月31日現在
(単位:百万ドル)
利息計上中だが
90日以上の延滞
2012年
6月30日現在
2011年
12月31日現在
2,767
1,063
2,414
439
1,793
―
883
―
11,854
3,144
257
13,556
2,014
290
20,494
―
―
20,281
―
―
n/a
n/a
35
1
19,121
n/a
n/a
40
15
18,768
1,594
253
627
2
24,763
2,070
342
746
2
24,324
1,841
2,498
39
194
143
4,715
23,836
2,174
3,880
26
143
114
6,337
25,105
33
20
16
―
167
236
24,999
75
7
14
―
216
312
24,636
(1) 不稼働の貸出金残高には、2010年1月1日より前にPCIポートフォリオから削除された、2012年6月30日及び2011年12月31
日現在においてそれぞれ461百万ドル及び477百万ドルの利息計上停止中のTDRは含まれていない。
(2) 利息計上中だが90日以上延滞の住宅モーゲージ・ローンは、完全保証された貸出金である。2012年6月30日及び2011年12
月31日現在の住宅モーゲージには、連邦住宅局が利息を削減したことにより、引き続き元本は保証されているものの利息
は発生しない貸出金がそれぞれ181億ドル及び170億ドル、並びに利息が発生し続けている貸出金が両期間についてそれぞ
れ42億ドル含まれる。
n/a:該当なし
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信用度指数
当社は、住宅ローン、クレジット・カード及びその他の個人、並びに商業用の各ポートフォリオ・セグメン
トにおける信用度を主要信用度指数に基づきモニタリングしている。ポートフォリオ・セグメントに関する
より詳細な情報については、当社の2011年度の有価証券報告書に含まれている連結財務書類の注1「重要な
会計方針の要約」を参照のこと。住宅ローン・ポートフォリオ・セグメントの主要信用度指数は、最新のLTV
及び最新のFICOスコアである。最新のLTVでは、貸出金の帳簿価額を貸出金の担保不動産の価値の割合として
評価しており、四半期毎に更新される。ホーム・エクイティ・ローンは結合ローン・トゥ・バリュー(以下
「CLTV」という)で評価し、不動産の抵当権付結合貸出金の帳簿価額及び利用可能な信用枠を、貸出金の担保
不動産の鑑定額の割合として評価しており、四半期毎に更新される。最新のFICOスコアでは、借手の信用度を、
借手の金融債務及び借手の信用実績に基づき測定する。FICOスコアは少なくとも四半期毎に更新され、多くの
場合それよりも頻繁に更新される。また最新のFICOスコアは、クレジット・カード及びその他の個人向けポー
トフォリオ・セグメント並びに米国中小企業向け商業内のビジネス・カード・ポートフォリオにおける主要
信用度指数である。当社の商業用貸出金は、主要信用度指数として社内的な分類である「問題なし」又は「引
当が必要な問題のある」のいずれかを用いて評価される。「引当が必要な問題のある」とは、会社が要注意、
標準以下又は破綻懸念のいずれかとして社内的な分類又はリストに記載している商業用貸出金をいう。これ
らの資産分類は規制当局により定められている。これらの資産はより高いリスクがあり、不稼働又は全額損失
の可能性が高い可能性がある。「問題なし」とは、「引当が必要な問題のある」とは見なされない貸出金をい
う。これらの主要信用度指数の他にも、当社は特定の種類の貸出金についてその他の信用度指数を使用してい
る。
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以下の表は、2012年6月30日及び2011年12月31日現在における当社の住宅ローン、クレジット・カード及び
その他の個人向けローン、並びに商業用貸出金ポートフォリオ・セグメントの特定の信用度指数を金融債権
の種類別に示したものである。
住宅ローン―信用度の指標(1)
(単位:百万ドル)
コア・ポー
トフォリオ
住宅モー
ゲージ(2)
最新のLTV(3)
90%未満
90%超100%未満
100%超
完全保証された
貸出金(4)
住宅ローン合計
最新のFICOスコア
620未満
620以上680未満
680以上740未満
740以上
完全保証された
貸出金(4)
住宅ローン合計
(1)
(2)
(3)
(4)
2012年6月30日現在
レガシー・
レガシー・
アセッツ・
アセッツ・
アンド・
コア・ポー アンド・
サービシン カントリー トフォリオ サービシン
グ・住宅 ワイド住宅 ホーム・エ グ・ホーム
モーゲージ モーゲージ クイティ ・エクイ
(2)
PCI
(2)
ティ(2)
カントリー
ワイド・
ホーム・エ
クイティ
PCI
レガシー・
アセッツ・
アンド・ カントリー
サービシン ワイドの非
グの非継続 継続不動産
不動産(2)
PCI
77,521
10,544
16,420
18,372
5,199
21,266
3,518
1,406
4,679
42,395
6,948
14,763
14,992
4,367
22,907
2,561
1,086
7,992
805
104
201
5,245
1,089
2,615
69,231
24,479
―
―
―
―
―
―
173,716
69,316
9,603
64,106
42,266
11,639
1,110
8,949
6,933
8,694
24,916
63,942
14,983
6,403
8,872
14,579
3,401
1,406
2,112
2,684
2,789
4,608
13,061
43,648
6,376
6,342
11,009
18,539
1,584
1,858
3,426
4,771
472
165
221
252
5,153
1,316
1,312
1,168
69,231
24,479
―
―
―
―
―
―
173,716
69,316
9,603
64,106
42,266
11,639
1,110
8,949
公正価値オプションに従って会計処理された貸出金12億ドルを除く。
カントリーワイドのPCIローンを除く。
PCI貸出金の最新のLTVパーセンテージは、帳簿価額から関連する評価性引当金を控除した金額を用いて算定される。
完全保証された貸出金については、元本の支払いが保証されているため信用度指数は報告されない。
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クレジット・カード及びその他の個人―信用度の指標
(単位:百万ドル)
2012年6月30日現在
米国クレジット・ 米国外クレジット・
カード
カード
最新のFICOスコア
620未満
620以上680未満
680以上740未満
740以上
その他の内部信用基準(2,3,4)
クレジット・カード及びその
他の個人合計
直接/間接個人
その他の個人(1)
6,463
14,036
37,032
36,760
―
―
―
―
―
13,431
2,442
3,863
10,424
25,584
40,851
734
324
246
230
1,034
94,291
13,431
83,164
2,568
(1) その他の個人向けポートフォリオの95%は、当社が以前撤退した特定の個人向け金融事業からのポートフォリオに伴うも
のであった。
(2) その他の内部信用基準は、延滞状況、地理又はその他の要素を含む場合がある。
(3) 直接/間接個人には、担保が十分付されているため信用リスクが最小限である証券ベースの貸付334億ドル及び当社が既に
組成していない貸出金54億ドルが含まれる。
(4) 米国外のクレジット・カードは、内部信用基準を用いて評価される英国のクレジット・カード・ポートフォリオを表して
おり延滞のものが含まれる。2012年6月30日現在、このポートフォリオの96%が支払期日到来前又は30日未満の延滞であ
り、2%が30日から89日の延滞、また2%が90日以上の延滞であった。
商業―信用度の指標(1)
(単位:百万ドル)
2012年6月30日現在
米国内商業
商業用不動産
商業用リース
金融
米国外商業
米国中小企業
向け商業(2)
リスク格付
問題なし
引当が必要な問題のある
176,221
30,065
20,552
52,432
2,096
8,703
6,470
1,140
1,418
621
最新のFICOスコア(3)
620未満
456
620以上680未満
595
680以上740未満
1,599
740以上
2,525
4,902
その他の内部信用基準(3,4)
商業用クレジット合計
184,924
36,535
21,692
53,850
12,794
(1) 公正価値オプションに従って会計処理されていた貸出金72億ドルを除く。
(2) 米国中小企業向け商業には、リスク・レイティングではなく、最新FICOスコア又は延滞の状況を含む内部信用基準を用い
て評価されているビジネス・カード及び中小企業向け貸出金411百万ドルが含まれている。2012年6月30日現在、このポー
トフォリオの98%は内部信用基準を用いて評価されたもので支払期日到来前又は30日未満の延滞であった。
(3) 最新のFICOスコア及び他の内部信用基準を、米国中小企業向け商業のポートフォリオのみに適用している。
(4) その他の内部信用基準は、延滞状況、適用スコア、地理又はその他の要素を含む場合がある。
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住宅ローン―信用度の指標(1)
(単位:百万ドル)
コア・ポー
トフォリオ
住宅モー
ゲージ(2)
最新のLTV(3)
90%未満
90%超100%未満
100%超
完全保証された
貸出金(4)
住宅ローン合計
最新のFICOスコア
(5)
620未満
620以上680未満
680以上740未満
740以上
完全保証された
貸出金(4)
住宅ローン合計
2011年12月31日現在
レガシー・
レガシー・
アセッツ・
アセッツ・
アンド・
コア・ポー アンド・
サービシン カントリー トフォリオ サービシン
グ・住宅 ワイド住宅 ホーム・エ グ・ホーム
モーゲージ モーゲージ クイティ ・エクイ
PCI
(2)
ティ(2)
(2)
カントリー
ワイド・
ホーム・エ
クイティ
PCI
レガシー・
アセッツ・
アンド・ カントリー
サービシン ワイドの非
グの非継続 継続不動産
PCI
不動産(2)
80,032
11,838
17,673
20,450
5,847
22,630
3,821
1,468
4,677
46,646
6,988
13,421
17,354
4,995
23,317
2,253
1,077
8,648
895
122
221
5,953
1,191
2,713
68,794
25,060
―
―
―
―
―
―
178,337
73,987
9,966
67,055
45,666
11,978
1,238
9,857
7,020
9,331
26,569
66,623
17,337
6,537
9,439
15,614
3,749
1,396
2,109
2,712
2,843
4,704
13,561
45,947
7,293
6,866
11,798
19,709
2,547
2,163
3,155
4,113
548
175
228
287
5,968
1,318
1,360
1,211
68,794
25,060
―
―
―
―
―
―
178,337
73,987
9,966
67,055
45,666
11,978
1,238
9,857
(1) 公正価値オプションに従って会計処理された貸出金22億ドルを除く。
(2) カントリーワイドのPCI住宅ローンを除く。
(3) PCI貸出金の最新のLTVパーセンテージは、帳簿価額から関連する評価性引当金を控除した金額を用いて算定される。
(4) 完全保証された貸出金については、元本の支払いが保証されているため信用度指数は報告されない。
(5) 2012年度第1四半期における最新のホーム・エクイティFICO指標には更新されたスコアリング・モデルが反映されてい
る。過去の期間については、更新を反映して調整されている。
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四半期報告書
クレジット・カード及びその他の個人―信用度の指標
(単位:百万ドル)
2011年12月31日現在
米国クレジット・ 米国外クレジット・
カード
カード
直接/間接個人
その他の個人(1)
最新のFICOスコア
620未満
8,172
―
3,325
802
620以上680未満
15,474
680以上740未満
39,525
―
4,665
348
―
12,351
262
740以上
39,120
―
29,965
244
―
14,418
39,407
1,032
102,291
14,418
89,713
2,688
その他の内部信用基準(2,3,4)
クレジット・カード及びその
他の個人合計
(1) その他の個人向けポートフォリオの96%は、当社が以前撤退した特定の個人向け金融事業からのポートフォリオに伴うも
のであった。
(2) その他の内部信用基準は、延滞状況、地理又はその他の要素を含む場合がある。
(3) 直接/間接個人には、担保が十分付されているため信用リスクが最小限である証券ベースの貸付311億ドル及び当社が既に
組成していない貸出金60億ドルが含まれる。
(4) 米国外のクレジット・カードは、内部信用基準を用いて評価される英国のクレジット・カード・ポートフォリオを表して
おり延滞のものが含まれる。2011年12月31日現在、このポートフォリオの96%が支払期日到来前又は30日未満の延滞であ
り、2%が30日以上89日以内の延滞、また2%が90日以上の延滞であった。
商業―信用度の指標(1)
(単位:百万ドル)
2011年12月31日現在
米国内商業
商業用不動産
商業用リース
金融
米国外商業
米国中小企業
向け商業(2)
リスク格付
問題なし
引当が必要な問題のある
169,599
28,602
20,850
53,945
2,392
10,349
10,994
1,139
1,473
836
最新のFICOスコア(3)
620未満
562
620以上680未満
624
680以上740未満
1,612
740以上
2,438
4,787
その他の内部信用基準(3,4)
商業用クレジット合計
179,948
39,596
21,989
55,418
13,251
(1) 公正価値オプションに従って会計処理されていた貸出金66億ドルを除く。
(2) 米国中小企業向け商業には、リスク・レイティングではなく、最新のFICOスコア又は延滞の状況を含む内部信用基準を用
いて評価されているビジネス・カード及び中小企業向け貸出金491百万ドルが含まれている。2011年12月31日現在、この
ポートフォリオの97%は内部信用基準を用いて評価されたもので支払期日到来前又は30日未満の延滞であった。
(3) 最新のFICOスコア及び他の内部信用基準を、米国中小企業向け商業のポートフォリオのみに適用している。
(4) その他の内部信用基準は、延滞状況、適用スコア、地理又はその他の要素を含む場合がある。
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四半期報告書
減損貸出金及び不良債権の再編成
最新の情報に基づいて、貸出金の契約条項に従って貸出先から当社が全額を回収できない可能性が高い場
合、かかる貸出金は減損していると見なされる。減損貸出金には、不稼働の商業用貸出金、全てのTDR、及び再交
渉されたクレジット・カード、並びにその他の個人のTDRポートフォリオ(再交渉されたクレジット・カード
及びその他の個人のTDRポートフォリオ(以下「再交渉されたTDRポートフォリオ」と総称する))が含まれる。
TDRで契約上の条件が変更された貸出金は通常、利息不計上に分類され、当該貸出金が再編成後の契約に基づ
く十分な期間(一般に6ヶ月間)にわたり稼働するまで不稼働として計上される。ただし、借手が変更前の条件
に基づく稼働を証明し、かつ、引受プロセスにおいて変更後の条件に基づき継続して稼働可能であることが示
された場合、貸出金は引き続き利息計上に分類されることがある。条件変更されたTDRで、利息計上状態にある
貸出金は、条件変更時に相場の利息が付けばTDRの分類から除外される。TDRに分類されない限り、不稼働の個
人向けローン及び不稼働の商業用リース金融は減損貸出金から除かれている。また公正価値オプションで会
計処理している貸出金も除かれている。信用減損のある購入(以下「PCI」という)貸出金は除外されており、
これについては、179頁(訳者注:原文の頁)において別途報告されている。
住宅ローン
住宅ローン・ポートフォリオ・セグメント内の減損した住宅ローンは全てTDRで構成されている。PCI貸出
金を除き、実質的に全ての住宅ローンの条件変更は借手に拘束力のある提案を提示する時点でTDRの定義を満
たしている。住宅ローンの条件変更は、政府の住宅取得支援策(Making Home Affordable Program)(以下「政
府のプログラムによる条件変更」という)又は当社の所有者プログラム(以下「所有者のプログラムによる条
件変更」という)に従って実施された。財政困難に陥っている借手に譲歩措置が認められた場合、当該条件変
更はTDRであると見なされる。譲歩措置には金利引下げ、延滞額の資産化、元本及び/又は金利の放棄、支払期限
延長、元本及び/又は金利の免除若しくはそれらの組合せが含まれる場合がある。2012年度第2四半期におい
て、当社は、当社並びに当社の一部の関連会社及び子会社と、連邦司法省、連邦住宅都市開発省(以下「HUD」と
いう)及びその他の連邦規制当局並びに49州の司法長官との、特定の組成、サービシング及び抵当権実行の手
続に対する調査を解決するグルーバル和解の条件に関するグローバル和解合意(以下「グローバル和解合
意」という)に関連して、元本残高の免除を提供する借手支援プログラムを実施した。
貸出金の恒久的な条件変更前に、当社は借手支援プログラムを含む政府のプログラム及び所有者のプログ
ラムの両方における一部の借手に対して、試行的に条件変更を実施することが認められている。通常、試行的
な条件変更は3ヶ月間から4ヶ月間の期間で実施され、この期間に借手が見込まれる条件変更に従い返済を
行う。この試行期間に遅延することなく返済を完了した場合、当社及び借手は恒久的な条件変更を締結する。
拘束力のある試行的な条件変更は、試行提案がされた時点でTDRに分類され、借手が恒久的な条件変更を受諾
したか否かに関わりなく、引き続きTDRに分類される。
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四半期報告書
該当する会計指針に従い、住宅ローンは、TDRでない限り減損貸出金に分類されない(PCI貸出金は個別に報
告されるためこの限りではない)。このような貸出金がTDRに指定された場合は、減損について個別評価するこ
とになる。住宅ローンTDRは、下記に記載の通り、主として貸出金の当初の実効金利で割引いた見積キャッシュ
・フローの正味現在価値に基づき測定する。TDRの帳簿価額がこの測定額を上回る場合、この額に対して貸出
金の損失に対する個別の貸倒引当金を計上する。その他に、返済に関して担保のみに依存していると考えられ
る(例えば、所得の証明がない場合等)住宅ローンTDRについては担保の見積公正価値に基づき測定し、帳簿価
額が担保の公正価値を上回る場合は、評価減を計上する。条件変更前に延滞期間が180日間に達している住宅
ローンについては、TDRに変更する前に規定された方針に従い正味実現可能価額まで評価減された可能性があ
る。従って、延滞期間が180日間以上の住宅ローンをTDRとして条件変更する場合は、貸出金及びリース金融に
係る損失に対する貸倒引当金に影響を与えず、条件変更時に追加の評価減も要求されない。貸出金の延滞期間
が180日間に達した後の担保の公正価値のその後の低下については、評価減として計上する。完全保証された
貸出金については、元本割れから保護されている。従って、これらの貸出金がTDRに変更された後であっても、
当社は元本残高に対して貸出金及びリース金融に係る損失に対する貸倒引当金を計上していない。
見積キャッシュ・フローの正味現在価値は、予想返済、期限前償還、債務不履行及びデフォルト時損失率(以
下「LGD」という)といったモデルに対応した見積りに基づいている。当社は統計モデル手法を用いて、各貸出
金の特性に基づいた貸出金の期日前の債務不履行の可能性を見積っている。貸出金の債務不履行の可能性に
最も関連のある要因は、最新のLTV(後順位抵当権の場合は、最新のCLTV)、借手の信用スコア、組成後の月数(即
ち、貸付期間)及び地理的条件である。これらの各要因は、現在の回収状況(貸出金が正常であるか、延滞してい
るか、債務不履行又は破産に陥っているか)によって更に細分化されている。損失度合(又はLGD)は、第一抵当
権の最新のLTV若しくは後順位抵当権のCLTVに基づき見積もっている。見積りは当社の過年度の実績に基づい
ているが、不動産価格の変動、国内外の経済の変動、引受業務の基準の変更及び規制環境の変化等、過年度の
データには反映されていない環境的な要因の評価を反映するために調整されている。またデフォルト・モデ
ルの確率には、貸出金の条件変更前の債務不履行実績及び条件変更後の借手の返済条件の変更等、条件変更プ
ログラムに関する最近の実績も織り込まれている。
2012年6月30日及び2011年12月31日現在、住宅ローンTDRで条件変更した債務者に対し、追加融資に関する
残りのコミットメントには重要なものはなかった。担保権が行使された住宅ローンは、2012年6月30日及び
2011年12月31日現在、合計で11億ドル及び20億ドルであった。
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以下の表は、2012年6月30日及び2011年12月31日現在、並びに2012年及び2011年6月30日に終了した3ヶ月
間及び6ヶ月間の当社の住宅ローン・ポートフォリオ・セグメントの減損貸出金を示したものである。以下
の減損住宅ローンの表には、主にコンシューマー・リアル・エステート・サービシズ(以下「CRES」という)
内のレガシー・アセッツ・アンド・サービシングが管理する貸出金が含まれている。一部の減損住宅ローン
については、減損貸出金の直近の評価額が帳簿価額を上回っているため対応する貸倒引当金は計上していな
い。
減損貸出金−住宅ローン
(単位:百万ドル)
2012年6月30日現在
未返済元本
残高
帳簿価額
2011年12月31日現在
貸倒引当金
未返済元本
残高
帳簿価額
貸倒引当金
貸倒引当金未設定
住宅モーゲージ
ホーム・エクイティ
非継続不動産
貸倒引当金
設定済
住宅モーゲージ
ホーム・エクイティ
非継続不動産
11,926
8,865
n/a
10,907
8,168
n/a
1,780
486
n/a
1,747
479
n/a
408
223
n/a
421
240
n/a
12,750
11,451
1,309
12,296
11,119
1,295
1,437
1,168
553
1,551
1,297
622
195
144
28
213
159
29
24,676
20,316
1,309
23,203
19,287
1,295
3,217
1,654
553
3,298
1,776
622
603
367
28
634
399
29
合計
住宅モーゲージ
ホーム・エクイティ
非継続不動産
(単位:百万ドル)
6月30日に終了した3ヶ月間
6月30日に終了した6ヶ月間
2012年
2011年
2012年
2011年
認識された
認識された
認識された
認識された
平均帳簿 受取利息 平均帳簿
受取利息 平均帳簿 受取利息 平均帳簿 受取利息
価額
(1)
価額
(1)
価額
(1)
価額
(1)
貸倒引当金
未設定
住宅モーゲージ
ホーム・エクイ
ティ
非継続不動産
貸倒引当金設定
済
住宅モーゲージ
ホーム・エクイ
ティ
非継続不動産
8,669
74
5,427
62
8,570
147
5,527
116
485
10
419
5
496
19
452
10
224
2
216
2
228
4
222
4
11,326
106
9,828
77
11,174
204
8,790
147
1,205
13
1,439
8
1,230
22
1,370
15
148
2
181
2
150
4
175
3
19,995
180
15,255
139
19,744
351
14,317
263
1,690
23
1,858
13
1,726
41
1,822
25
372
4
397
4
378
8
397
7
合計
住宅モーゲージ
ホーム・エクイ
ティ
非継続不動産
(1) 認識された受取利息には、利息が発生する減損貸出金残高に係る未収利息及び受取利息、並びに元本が回収可能と見なさ
れている利息が発生しない減損貸出金の利息の現金回収額が含まれる。
n/a:該当なし
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四半期報告書
以下の表は、2012年及び2011年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間において、2012年及び2011年6月
30日現在のTDRに変更した住宅ローンの未返済元本残高、帳簿価額並びに金利更改前及び金利更改後の平均金
利、並びに変更の発生した期間中に計上した純評価減を表示している。以下の住宅ローンの表には、当期には
じめてTDRに分類された貸出金や、以前からTDRに分類されていたが当期に再度条件変更されたTDRも含まれて
いる。これらのTDRは、CRES内のレガシー・アセッツ・アンド・サービシングが管理している。
住宅ローン−2012年及び2011年6月30日に終了した3ヶ月間においてTDRに区分されたもの(1)
未返済元本残高
住宅モーゲージ
ホーム・エクイティ
非継続不動産
合計
住宅モーゲージ
ホーム・エクイティ
非継続不動産
合計
2012年6月30日現在
帳簿価額
金利更改前
金利更改後
(単位:百万ドル)
2012年6月30日に
終了した
3ヶ月間
純評価減
1,736
1,408
5.68%
4.78%
72
139
82
4.33
3.57
29
26
12
6.88
5.78
1,901
1,502
5.60
4.71
4,254
2011年6月30日現在
3,851
5.97%
4.99%
4
105
2011年6月30日に
終了した
3ヶ月間
51
280
169
6.60
4.91
43
39
25
6.49
4.67
2
4,573
4,045
6.01
4.99
96
住宅ローン−2012年及び2011年6月30日に終了した6ヶ月間においてTDRに区分されたもの(1)
住宅モーゲージ
ホーム・エクイティ
非継続不動産
合計
住宅モーゲージ
ホーム・エクイティ
非継続不動産
合計
3,299
2012年6月30日現在
2,755
5.64%
4.69%
2012年6月30日に
終了した
6ヶ月間
140
333
169
4.85
3.60
93
44
21
6.71
5.56
6
3,676
2,945
5.59
4.61
7,823
2011年6月30日現在
6,954
5.99%
4.95%
239
2011年6月30日に
終了した
6ヶ月間
75
660
391
6.53
4.71
71
80
50
6.51
4.51
4
8,563
7,395
6.04
4.93
150
(1) 2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間の両期間にTDRに区分されたものには、元本の免除を伴う条件変更され
た住宅モーゲージ183百万ドル及び元本の免除を伴う条件変更された非継続不動産6百万ドルが含まれている。
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四半期報告書
以下の表は、2012年及び2011年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間においてTDRに変更した住宅ロー
ンの2012年及び2011年6月30日現在の帳簿価額を条件変更の種別に表示したものである。
住宅ローン−条件変更プログラム
(単位:百万ドル)
2012年6月30日に終了した3ヶ月間に区分されたTDR
ホーム・
住宅モーゲージ
非継続不動産
帳簿価額合計
エクイティ
政府のプログラムによる条件変更
約定金利引下げ
元本及び/又は金利の放棄
その他の条件変更(1)
政府のプログラムによる条件変更合計
所有者のプログラムによる条件変更
約定金利引下げ
延滞額の資産化
元本及び/又は金利の放棄
その他の条件変更(1)
所有者のプログラムによる条件変更合計
条件変更合計
条件変更合計
15
1
2
19
7
―
―
―
―
34
8
2
18
26
―
44
499
22
103
27
3
―
2
6
1
―
―
1
503
22
105
34
651
11
2
664
739
45
10
794
1,408
82
12
1,502
2011年6月30日に終了した3ヶ月間に区分されたTDR
政府のプログラムによる条件変更
約定金利引下げ
元本及び/又は金利の放棄
その他の条件変更(1)
政府のプログラムによる条件変更合計
490
67
35
45
16
2
3
―
―
538
83
37
592
63
3
658
所有者のプログラムによる条件変更
約定金利引下げ
延滞額の資産化
元本及び/又は金利の放棄
その他の条件変更(1)
所有者のプログラムによる条件変更合計
1,418
234
243
90
39
―
13
9
5
―
3
―
1,462
234
259
99
1,985
61
8
2,054
条件変更合計
1,274
45
14
1,333
条件変更合計
3,851
169
25
(1) その他の条件変更には、支払期限延長、返済計画等を含むその他の条件変更が含まれる。
4,045
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住宅ローン−条件変更プログラム(続き)
(単位:百万ドル)
2012年6月30日に終了した6ヶ月間に区分されたTDR
ホーム・
住宅モーゲージ
非継続不動産
帳簿価額合計
エクイティ
政府のプログラムによる条件変更
約定金利引下げ
元本及び/又は金利の放棄
その他の条件変更(1)
政府のプログラムによる条件変更合計
82
13
19
52
17
1
―
―
―
134
30
20
114
70
―
184
所有者のプログラムによる条件変更
約定金利引下げ
延滞額の資産化
元本及び/又は金利の放棄
その他の条件変更(1)
所有者のプログラムによる条件変更合計
928
40
202
76
12
―
6
9
1
―
―
1
941
40
208
86
1,246
27
2
1,275
条件変更合計
1,395
72
19
1,486
2,755
169
21
2,945
条件変更合計
2011年6月30日に終了した6ヶ月間に区分されたTDR
ホーム・
住宅モーゲージ
非継続不動産
帳簿価額合計
エクイティ
政府のプログラムによる条件変更
約定金利引下げ
元本及び/又は金利の放棄
その他の条件変更(1)
政府のプログラムによる条件変更合計
736
112
59
160
28
4
7
1
―
903
141
63
907
192
8
1,107
所有者のプログラムによる条件変更
約定金利引下げ
延滞額の資産化
元本及び/又は金利の放棄
その他の条件変更(1)
所有者のプログラムによる条件変更合計
2,767
379
460
211
67
―
29
20
13
1
5
1
2,847
380
494
232
3,817
116
20
3,953
条件変更合計
2,230
83
22
2,335
条件変更合計
6,954
391
50
(1) その他の条件変更には、支払期限延長、返済計画等を含むその他の条件変更が含まれる。
7,395
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四半期報告書
以下の表は、2012年及び2011年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間において債務不履行に陥った貸
出金の帳簿価額を表示している。また、これらの貸出金は、債務不履行となる前の12ヶ月間においてTDRに変更
された。借手が条件変更以降、月次の返済を3ヶ月間行わなかった場合(続けて3ヶ月である必要はない)、住
宅ローンTDRの債務不履行を認識する。以下の表には、借手が条件変更の提案を受けた3ヶ月後に90日以上の
延滞に達した場合の、契約条件を満たさない借手に適用された試行的な条件変更における債務不履行が含ま
れている。
住宅ローン―債務不履行に区分されたTDRでその12ヶ月前に条件変更されたもの
(単位:百万ドル)
2012年6月30日に終了した3ヶ月間
住宅モーゲージ ホーム・エクイティ
政府のプログラムによる条件変更
67
2
所有者のプログラムによる条件変更
241
試行的な条件変更
181
条件変更合計
489
非継続不動産
帳簿価額合計
1
70
5
2
248
6
―
187
13
3
505
2011年6月30日に終了した3ヶ月間
政府のプログラムによる条件変更
46
―
―
46
450
10
3
463
試行的な条件変更
12
―
1
13
条件変更合計
508
10
4
522
所有者のプログラムによる条件変更
2012年6月30日に終了した6ヶ月間
政府のプログラムによる条件変更
141
4
2
147
所有者のプログラムによる条件変更
615
9
5
629
試行的な条件変更
290
9
1
300
1,046
22
8
1,076
条件変更合計
2011年6月30日に終了した6ヶ月間
政府のプログラムによる条件変更
100
―
1
101
所有者のプログラムによる条件変更
908
30
7
945
18
1
1
20
1,026
31
9
1,066
試行的な条件変更
条件変更合計
クレジット・カード及びその他の個人
クレジット・カード及びその他の個人ポートフォリオ・セグメントには、TDRに変更された減損貸出金が含
まれる。当社は、連邦法及びガイダンスの遵守を確保しながら貸出金の条件変更を実施し、財政難に陥ってい
る顧客の支援に努めている。実質的に全ての当社のクレジット・カード及びその他の個人向けローンの条件
変更は、クレジット残高に対する金利引下げ及び顧客の返済について60ヶ月を超過しない期間における定額
支払に変更する等を伴っており、これらは全てTDRと見なされる。いずれの場合においても、顧客の利用可能な
信用限度枠が取消される。当社だけが保有する借手の債務を対象に、当社は直接借手に対して貸出金の条件変
更を実施している(以下「内部プログラム」という)。その他に当社は顧客の全ての無担保の債務構成に対し
て債務履行を提供する第三者の再交渉機関と共に、借手に対して貸出金の条件変更を実施している(以下「外
部プログラム」という)。
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条件変更を実施した貸出金を含む、不動産担保のない全てのクレジット・カード及びその他の顧客向け
ローンは、貸出金が評価減されるか全額返済されるまで、利息計上扱いとなっている。減損したクレジット・
カード・ローンの貸倒引当金は、当社の過年度における債務不履行及び条件変更された貸出金に係る損失実
績を組み込み、販促用の特別金利の貸出金を除いた不良債権の再編成前の有効なポートフォリオの平均約定
金利で割引いたキャッシュ・フローの予測の現在価値に基づいている。条件変更前では、クレジット・カード
及びその他の顧客向けローンは同種のプールに含まれており、減損について一括評価している。これらのポー
トフォリオについて、損失予測モデルが利用され、過年度の損失実績、支払延滞、景気動向及び信用スコア等を
含むがそれだけに限定されない様々な要因を検討している。
以下の表は、2012年6月30日及び2011年12月31日現在、並びに2012年及び2011年6月30日に終了した3ヶ月
間及び6ヶ月間の当社の再交渉されたTDRポートフォリオに関する情報を表示したものである。再交渉された
TDRポートフォリオは減損していると見なされ、以下の表に示される通り貸倒引当金が設定されている。
減損貸出金−クレジット・カード及びその他の個人−再交渉されたTDR
(単位:百万ドル)
2011年12月31日現在
2012年6月30日現在
未返済
元本残高
貸倒引当金設定済
米国内のクレジット・
カード
米国外のクレジット・
カード
直接/間接個人
帳簿価額(1)
貸倒引当金
3,883
3,905
1,068
476
483
907
911
未返済
元本残高
帳簿価額(1)
貸倒引当金
5,272
5,305
1,570
324
588
597
435
306
1,193
1,198
405
(単位:百万ドル)
6月30日に終了した3ヶ月間
6月30日に終了した6ヶ月間
2012年
2011年
2012年
2011年
認識された
認識された
認識された
認識された
平均
平均
平均
平均
受取利息
受取利息
受取利息
受取利息
帳簿価額
(2)
帳簿価額
(2)
帳簿価額
(2)
帳簿価額
(2)
貸倒引当金設定済
米国内のクレジッ
4,400
69
7,637
115
4,710
146
8,100
242
ト・カード
米国外のクレジッ
508
3
808
1
540
5
803
3
ト・カード
1,000
13
1,686
23
1,073
29
1,763
47
直接/間接個人
(1) 未収利息及び未収手数料が含まれる。
(2) 認識された受取利息には、利息が発生する減損貸出金残高に係る未収利息及び受取利息、並びに元本が回収可能と見なさ
れている利息が発生しない減損貸出金の利息の現金回収額が含まれる。
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以下の表は、2012年6月30日及び2011年12月31日現在における当社の主な再交渉されたTDRポートフォリオ
向けの条件変更プログラムの情報を表示したものである。
クレジット・カード及びその他の個人−プログラム・タイプ別の再交渉されたTDR
(単位:百万ドル)
支払期日到来前又は
30日間未満の延滞が
内部プログラム
外部プログラム
その他
合計
残高に占める割合
2012年
2011年
2012年
2011年
2012年
2011年
2012年
2011年
2012年
2011年
6月30日 12月31日 6月30日 12月31日 6月30日 12月31日 6月30日 12月31日 6月30日 12月31日
現在
現在
現在
現在
現在
現在
現在
現在
現在
現在
米国内のクレジット・カード
2,688
3,788
米国外のクレジット・カード
190
直接/間接個人
587
3,465
再交渉されたTDR合計
1,168
1,436
49
81
3,905
5,305
80.71%
78.97%
218
87
113
206
266
483
784
311
392
13
22
911
597
54.70
54.02
1,198
81.73
80.01
4,790
1,566
1,941
268
369
5,299
7,100
78.52
77.05
2012年6月30日及び2011年12月31日現在、当社には再交渉されたTDRポートフォリオ53億ドル及び71億ドル
があり、そのうちの42億ドルは、2012年6月30日現在において、支払条件変更後の支払期日到来前又は30日未
満の延滞が生じている債権であった。当社では通常不動産担保が付されていない個人向けローンを不稼働の
貸出金に分類しないため、再交渉されたTDRは不稼働の貸出金から除いていた。そのかわりに、これらの貸出金
は180日間延滞した月の月末までに評価減を行っている。
以下の表は、2012年及び2011年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間において、条件変更されたTDRの
未返済元本残高及び帳簿価額を含む当社の再交渉されたTDRポートフォリオの情報を、変更が発生した暦四半
期において計上した評価減と併せて表示している。この表には金利更改前及び金利更改後の平均金利も表示
している。
クレジット・カード及びその他の個人−2012年及び2011年6月30日に終了した3ヶ月間においてTDRに区分さ
れ再交渉されたもの
2012年6月30日現在
未返済元本残高
帳簿価額(1)
金利更改前
(単位:百万ドル)
2012年6月
30日に終了し
た3ヶ月間
金利更改後
評価減純額
米国内のクレジット・カード
123
127
17.61%
6.30%
米国外のクレジット・カード
92
97
26.27
0.78
4
直接/間接個人
18
18
15.24
3.96
―
233
242
20.91
3.91
5
2011年6月
30日に終了し
た3ヶ月間
3
合計
2011年6月30日現在
1
米国内のクレジット・カード
281
291
19.06%
6.06%
米国外のクレジット・カード
181
189
26.49
0.66
66
67
15.57
5.62
1
528
547
21.21
4.13
12
直接/間接個人
合計
283/392
8
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クレジット・カード及びその他の個人−2012年及び2011年6月30日に終了した6ヶ月間においてTDRに区分さ
れ再交渉されたもの
2012年6月30日現在
2012年6月
30日に終了し
た6ヶ月間
8
米国内のクレジット・カード
264
268
17.94%
6.34%
米国外のクレジット・カード
172
181
26.17
0.88
41
41
15.37
4.17
1
477
490
20.75
4.15
48
2011年6月
30日に終了し
た6ヶ月間
20
直接/間接個人
合計
39
2011年6月30日現在
米国内のクレジット・カード
637
652
19.16%
6.14%
米国外のクレジット・カード
294
307
26.62
0.68
53
直接/間接個人
158
161
15.63
5.63
4
1,089
1,120
20.70
4.57
77
合計
(1) 未収利息及び未収手数料が含まれる。
以下の表は、2012年及び2011年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間においてTDRに変更された当社の再交渉された
TDRポートフォリオ向けの当社の主な条件変更プログラムを表示したものである。
クレジット・カード及びその他の個人−プログラム・タイプ別の再交渉されたTDR
(単位:百万ドル)
2012年6月30日に終了した3ヶ月間において区分された再交渉されたTDR
内部プログラム
外部プログラム
その他
合計
米国内のクレジット・カード
57
70
―
127
米国外のクレジット・カード
51
46
―
97
9
9
―
18
117
125
―
242
直接/間接個人
再交渉されたTDR合計
2011年6月30日に終了した3ヶ月間において区分された再交渉されたTDR
米国内のクレジット・カード
172
117
2
291
米国外のクレジット・カード
99
90
―
189
42
25
―
67
313
232
2
547
直接/間接個人
再交渉されたTDR合計
2012年6月30日に終了した6ヶ月間において区分された再交渉されたTDR
米国内のクレジット・カード
127
141
―
268
米国外のクレジット・カード
95
86
―
181
直接/間接個人
21
20
―
41
243
247
―
490
再交渉されたTDR合計
2011年6月30日に終了した6ヶ月間において区分された再交渉されたTDR
米国内のクレジット・カード
379
271
2
652
米国外のクレジット・カード
150
156
1
307
96
64
1
161
625
491
4
1,120
直接/間接個人
再交渉されたTDR合計
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クレジット・カード及びその他の個人向けローンは、連続する2回の返済のうち借手が2回目の返済を支
払わなかった四半期に債務不履行に陥ったと見なされる。債務不履行は、減損したクレジット・カード及びそ
の他の個人向けローンに対する貸倒引当金の算定において、将来キャッシュ・フローを予測する際に考慮さ
れる要因の1つである。2012年6月30日現在、当社の再交渉されたポートフォリオの、貸出金及びリース金融
に係る損失に対する貸倒引当金は、これらの貸出金の帳簿価額の32.04%であった。2012年6月30日に終了し
た3ヶ月間及び6ヶ月間に債務不履行に陥った貸出金で、それより前の12ヶ月間においてTDRに変更された米
国内のクレジット・カードは51百万ドル及び133百万ドル、米国外のクレジット・カードが77百万ドル及び
159百万ドル、直接/間接個人が8百万ドル及び24百万ドルであった。2011年6月30日に終了した3ヶ月間及び
6ヶ月間において債務不履行に陥った貸出金で、それより前の12ヶ月間においてTDRに変更された米国内のク
レジット・カードは217百万ドル及び600百万ドル、米国外のクレジット・カードは101百万ドル及び202百万
ドル及び直接/間接個人が45百万ドル及び122百万ドルであった。
商業用貸出金
不稼働の貸出金及びTDR(履行中及び不稼働の双方)を含む減損した商業用貸出金は、主に回収が見込まれる
支払金を貸出金の当初の実効金利で割引いた現在価値に基づいて測定している。減損した商業用貸出金も観
察可能な市場価格に基づいて測定しているが、返済に関して担保のみに依存している貸出金については、売却
費用控除後の担保の見積公正価値に基づき測定する場合がある。貸出金の帳簿価額が現在価値を超過する場
合、貸出金及びリース金融に対する引当金の一部として個別引当金を計上している。
財政難に陥っている借手に対する商業用貸出金の条件変更は、当社の損失エクスポージャーを軽減する目
的で策定されているが、一方で借手に対して、多くの場合、抵当権執行ないし破産を回避するため財政難に対
処する機会を提供している。各条件変更は独自のものであり、借手の個々の状況を反映している。TDRへの変更
には引下げられた金利(市場金利を下回る)での支払期限延長、支払の放棄、又は当社のリスク・エクスポー
ジャーを軽減する一方で、顧客の利益のために策定されたその他の活動が含まれているが、金利の引下げは稀
である。むしろ、上昇した金利が市場金利に相当しない場合もあるが、金利は通常上昇する。まれに軽減には抵
当権執行、任意売却に関する元本放棄、又は貸出金の終了又は売却に至るその他の和解合意も含まれる。
不良債権の再編成時に、条件変更によりキャッシュ・フローの見積りに対する影響がある場合は、これを反
映して貸付金を再測定する。元本放棄がなく、金利を引下げない場合、条件変更による貸出金に対して設定さ
れた引当金に対する影響は僅少であるか全くない。貸出金の一部が回収不能と見なされる場合、不良債権の再
編成時に評価減を計上している。或いは、条件変更時に評価減が要求されないよう、前年度において既に評価
減が計上されている。米国内中小企業向け商業ポートフォリオの条件変更に関する情報については、この注記
のクレジット・カード及びその他の個人の項を参照のこと。
2012年6月30日及び2011年12月31日現在、商業用貸出金TDRで条件変更した債務者に対し、追加融資に関す
る残りのコミットメントには重要なものはなかった。担保権が行使された商業用不動産は、2012年6月30日及
び2011年12月31日現在、合計で433百万ドル及び612百万ドルであった。
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以下の表は、2012年6月30日及び2011年12月31日現在、並びに2012年及び2011年6月30日に終了した3ヶ月
間及び6ヶ月間の商業用貸出金ポートフォリオの減損貸出金を表示している。一部の減損した商業用貸出金
については、これらの減損した貸出金の評価が、過年度において計上した評価減を控除した帳簿価額を上回っ
ているため関連する貸倒引当金を計上していない。
減損貸出金−商業用
(単位:百万ドル)
2012年6月30日現在
未返済元本
残高
帳簿価額
2011年12月31日現在
貸倒引当金
未返済元本
残高
帳簿価額
貸倒引当金
貸倒引当金未設定
米国内商業
1,378
1,087
n/a
1,482
985
n/a
商業用不動産
1,765
1,531
n/a
2,587
2,095
n/a
148
148
n/a
216
101
n/a
―
―
n/a
―
―
n/a
米国内商業
2,364
1,638
188
2,654
1,987
232
商業用不動産
2,350
1,557
106
3,329
2,384
135
米国外商業
米国中小企業向け商業(1)
貸倒引当金設定済
米国外商業
416
61
12
308
58
6
米国中小企業向け商業(1)
449
427
116
531
503
172
米国内商業
3,742
2,725
188
4,136
2,972
232
商業用不動産
135
合計
4,115
3,088
106
5,916
4,479
米国外商業
564
209
12
524
159
6
米国中小企業向け商業(1)
449
427
116
531
503
172
(単位:百万ドル)
6月30日に終了した3ヶ月間
2012年
平均
帳簿価額
6月30日に終了した6ヶ月間
2011年
認識された
受取利息(2)
平均
帳簿価額
2012年
認識された
受取利息(2)
平均
帳簿価額
2011年
認識された
受取利息(2)
平均
帳簿価額
認識された
受取利息(2)
貸倒引当金未設定
米国内商業
1,086
9
534
1
1,061
17
503
1
商業用不動産
1,691
4
1,895
1
1,832
8
1,854
2
137
―
92
―
125
―
71
―
―
―
―
―
―
―
―
―
米国内商業
1,805
7
2,463
2
1,854
18
2,692
3
商業用不動産
1,789
4
3,491
2
2,027
10
3,709
4
米国外商業
米国中小企業向け商業(1)
貸倒引当金設定済
米国外商業
54
1
66
―
58
1
122
―
437
3
707
6
455
7
762
13
米国内商業
2,891
16
2,997
3
2,915
35
3,195
4
商業用不動産
3,480
8
5,386
3
3,859
18
5,563
6
米国外商業
191
1
158
―
183
1
193
―
米国中小企業向け商業(1)
437
3
707
6
455
7
762
13
米国中小企業向け商業(1)
合計
(1) 再交渉された米国中小企業向け商業用TDR貸出金及びそれに対する貸倒引当金を含む。
(2) 認識された受取利息には、利息が発生する減損貸出金残高に係る未収利息及び受取利息、並びに元本が回収可能と見なさ
れている利息が発生しない減損貸出金の利息の現金回収額が含まれる。
n/a:該当なし
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以下の表は、2012年及び2011年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間においてTDRに変更した商業用貸
出金について、2012年及び2011年6月30日現在における未返済元本残高及び帳簿価額を、変更が発生した暦四
半期中に計上した評価減と併せて表示している。
商業用−2012年及び2011年6月30日に終了した3ヶ月間においてTDRに区分されたもの
(単位:百万ドル)
2012年6月30日現在
未返済元本残高
2012年6月30日に終了した3ヶ月間
帳簿価額
評価減純額
米国内商業
220
162
13
商業用不動産
226
210
―
66
66
―
7
8
―
519
446
13
米国外商業
米国中小企業向け商業(1)
合計
2011年6月30日現在
2011年6月30日に終了した3ヶ月間
米国内商業
517
515
1
商業用不動産
668
589
12
米国外商業
45
45
―
米国中小企業向け商業(1)
18
21
―
1,248
1,170
13
合計
商業用−2012年及び2011年6月30日に終了した6ヶ月間においてTDRに区分されたもの
2012年6月30日現在
2012年6月30日に終了した6ヶ月間
米国内商業
558
496
15
商業用不動産
486
401
4
米国外商業
66
66
―
米国中小企業向け商業(1)
16
17
1
1,126
980
20
合計
2011年6月30日現在
米国内商業
2011年6月30日に終了した6ヶ月間
892
866
17
1,231
1,071
41
米国外商業
52
51
―
米国中小企業向け商業(1)
40
46
3
2,215
2,034
61
商業用不動産
合計
(1) 米国中小企業向け商業TDRは再交渉された中小企業向けカード・ローンで構成される。
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商業用TDRは、通常貸出金が、条件変更の一環でも解消できない支払遅延を含み90日以上延滞した場合に債
務不履行に陥ったと見なされる。米国中企業向け商業TDRは連続する2回の返済のうち借手が2回目の返済を
支払わなかった四半期に債務不履行に陥ったと見なされる。債務不履行は、観察可能な市場価格や担保の公正
価値と並んで、貸倒引当金の測定において、キャッシュ・フローを予測する際に考慮される要因の1つであ
る。2012年及び2011年6月30日現在、債務不履行に陥ったTDRの帳簿価額は米国内商業が170百万ドル及び27百
万ドル、商業用不動産が335百万ドル及び268百万ドル及び米国中小企業向け商業が12百万ドル及び19百万ド
ルであった。
購入した信用減損貸出金
以下の表は、カントリーワイド・ファイナンシャル・コーポレーション(以下「カントリーワイド」とい
う)の個人向けPCI貸出金のアクリタブル・イールドに関する変動を表示している。ノン・アクリタブル差異
からの組替は、主に、変動金利貸出金に係る金利の変動及び期限前弁済率の変更を含む様々な要因による予想
キャッシュ・フローの変更時に生じる。期限前弁済率の変更はポートフォリオの予想残存期間に影響を与え、
これによって将来利息キャッシュ・フローの金額が変更される。
(単位:百万ドル)
2012年6月30日に
終了した6ヶ月間
2012年6月30日に
終了した3ヶ月間
アクリタブル・イールド、期首
4,872
償却
処分/移転
ノン・アクリタブル差異からの組替え
アクリタブル・イールド、2012年6月30日現在
4,990
(258)
(534)
(1)
(25)
220
402
4,833
4,833
PCI貸出金に関する詳細については、当社の2011年度の有価証券報告書に含まれている連結財務書類の注
1「重要な会計方針の要約」を、またカントリーワイドPCI貸出金の帳簿価額及び評価性引当金については注
6「貸倒引当金」を参照のこと。
売却目的で保有する貸出金
2012年6月30日及び2011年12月31日現在、当社は133億ドル及び138億ドルのLHFSを保有していた。2012年及
び2011年6月30日に終了した6ヶ月間におけるLHFSの売却、証券化及び償還による収入は、234億ドル及び990
億ドルであった。2012年及び2011年6月30日に終了した6ヶ月間におけるLHFSの組成及び購入に使用された
金額は、235億ドル及び804億ドルであった。
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注6−貸倒引当金
以下の表は、2012年及び2011年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間における貸倒引当金の変動を
ポートフォリオ・セグメント別に要約したものである。
住宅ローン
貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金、
4月1日現在
貸出金及びリース金融の貸倒償却
過年度貸倒償却済貸出金及びリース金融の
回収
貸倒償却(純額)
貸出金及びリース金融に係る
貸倒損失引当金繰入額
その他(1)
貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引
当金、6月30日現在
未実行の信用供与契約に対する引当金、
4月1日現在
未実行の信用供与契約に対する
引当金繰入額
その他(2)
未実行の信用供与契約に対する引当金、
6月30日現在
貸倒引当金、6月30日現在
20,973
7,664
(1,769)
(2,020)
127
411
(1,642)
679
(46)
3,574
(622)
247
32,211
(4,411)
785
(1,609)
(375)
(3,626)
1,054
107
1,840
(85)
(6)
(137)
19,964
7,024
3,300
30,288
―
―
651
651
―
―
(67)
(67)
―
―
(10)
(10)
―
―
574
574
19,964
7,024
3,874
30,862
住宅ローン
貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金、
1月1日現在
貸出金及びリース金融の貸倒償却
過年度貸倒償却済貸出金及びリース金融の
回収
貸倒償却(純額)
貸出金及びリース金融に係る
貸倒損失引当金繰入額
その他(1)
貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引
当金、6月30日現在
未実行の信用供与契約に対する引当金、
1月1日現在
未実行の信用供与契約に対する
引当金繰入額
その他(2)
未実行の信用供与契約に対する引当金、
6月30日現在
貸倒引当金、6月30日現在
(単位:百万ドル)
2012年6月30日に終了した3ヶ月間
クレジット・
カード及びその
商業
貸倒引当金合計
他の個人
(単位:百万ドル)
2012年6月30日に終了した6ヶ月間
クレジット・
カード及びその
商業
貸倒引当金合計
他の個人
21,079
8,569
4,135
33,783
(3,776)
(4,262)
(1,153)
(9,191)
263
837
409
1,509
(3,513)
(3,425)
(744)
(7,682)
2,444
1,933
(80)
4,297
(46)
(53)
(11)
(110)
19,964
7,024
3,300
30,288
―
―
714
714
―
―
(106)
(106)
―
―
(34)
(34)
―
―
574
574
19,964
7,024
3,874
30,862
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住宅ローン
貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金、
4月1日現在
貸出金及びリース金融の貸倒償却
過年度貸倒償却済貸出金及びリース金融の
回収
貸倒償却(純額)
貸出金及びリース金融に係る
貸倒損失引当金繰入額
その他(1)
貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引
当金、6月30日現在
未実行の信用供与契約に対する引当金、
4月1日現在
未実行の信用供与契約に対する
引当金繰入額
その他(2)
未実行の信用供与契約に対する引当金、
6月30日現在
貸倒引当金、6月30日現在
20,097
13,271
(2,603)
(3,245)
210
476
(2,393)
(2,769)
3,249
―
6,475
(759)
256
39,843
(6,607)
942
(503)
(5,665)
529
(518)
3,260
(100)
(26)
(126)
20,953
10,931
5,428
37,312
―
―
961
961
―
―
(5)
(5)
―
―
(59)
(59)
―
―
897
897
20,953
10,931
6,325
38,209
住宅ローン
貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引当金、
1月1日現在
貸出金及びリース金融の貸倒償却
過年度貸倒償却済貸出金及びリース金融の
回収
貸倒償却(純額)
貸出金及びリース金融に係る
貸倒損失引当金繰入額
その他(1)
貸出金及びリース金融に係る貸倒損失引
当金、6月30日現在
未実行の信用供与契約に対する引当金、
1月1日現在
未実行の信用供与契約に対する
引当金繰入額
その他(2)
未実行の信用供与契約に対する引当金、
6月30日現在
貸倒引当金、6月30日現在
(単位:百万ドル)
2011年6月30日に終了した3ヶ月間
クレジット・
カード及びその
商業
貸倒引当金合計
他の個人
(単位:百万ドル)
2011年6月30日に終了した6ヶ月間
クレジット・
カード及びその
商業
貸倒引当金合計
他の個人
19,252
15,463
7,170
41,885
(4,892)
(6,976)
(1,665)
(13,533)
395
966
(4,497)
(6,010)
6,197
1,508
1
(30)
479
(1,186)
(529)
(27)
1,840
(11,693)
7,176
(56)
20,953
10,931
5,428
37,312
―
―
1,188
1,188
―
―
(107)
(107)
―
―
(184)
(184)
―
―
897
897
20,953
10,931
6,325
38,209
(1) 主にポートフォリオの売却、連結除外及び為替換算調整の影響を表す。
(2) 主にメリルリンチのパーチェス法による会計処理の調整額のアクリーション及び以前は未実行だったポジションの実行
による影響を表す。
2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間において、当社はPCI貸出金のポートフォリオに対する貸
倒引当金の一部に含まれる評価性引当金の増加とともに貸倒引当金繰入額6百万ドル及び493百万ドルを計
上した。これに対して2011年度同期間においては、412百万ドル及び20億ドルであった。2012年6月30日及び
2011年12月31日現在、PCI貸出金のポートフォリオに関する評価性引当金は、それぞれ90億ドル及び85億ドル
であった。
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四半期報告書
以下の表は、2012年6月30日及び2011年12月31日現在におけるポートフォリオ・セグメント別の貸倒引当
金及び貸出金及びリース金融残高の帳簿価額を表している。
ポートフォリオ・セグメント別の貸倒引当金及び帳簿価額
(単位:百万ドル)
住宅ローン
2012年6月30日現在
クレジット・
カード及びその
商業
他の個人
合計
減損貸出金及び不良債権の再構築(1)
貸出金及びリース金融に係る貸倒引当金(2)
帳簿価額(3)
帳簿価額に占める貸倒引当金割合
1,890
1,698
422
4,010
22,337
5,299
6,449
34,085
8.46%
32.04%
6.54%
11.76%
一括減損評価貸出金
貸出金及びリース金融に係る貸倒引当金
帳簿価額(3,4)
帳簿価額に占める貸倒引当金割合(4)
9,122
5,326
2,878
17,326
328,177
188,155
303,346
819,678
2.78%
2.83%
0.95%
2.11%
8,952
n/a
n/a
8,952
30,191
n/a
n/a
30,191
n/a
n/a
購入された信用減損貸出金
評価性引当金
評価性引当金の帳簿価額(総額)
帳簿価額に占める評価性引当金割合
29.65%
29.65%
合計
貸出金及びリース金融に係る貸倒引当金
帳簿価額(3,4)
帳簿価額に占める貸倒引当金割合(4)
19,964
7,024
3,300
30,288
380,705
193,454
309,795
883,954
5.24%
住宅ローン
3.63%
1.07%
2011年12月31日現在
クレジット・
カード及びその
商業
他の個人
3.43%
合計
減損貸出金及び不良債権の再構築(1)
貸出金及びリース金融に係る貸倒引当金(2)
帳簿価額(3)
帳簿価額に占める貸倒引当金割合
1,946
2,410
545
4,901
21,462
7,100
8,113
36,675
9.07%
33.94%
6.71%
13.36%
一括減損評価貸出金
貸出金及びリース金融に係る貸倒引当金
帳簿価額(3,4)
帳簿価額に占める貸倒引当金割合(4)
10,674
6,159
3,590
20,423
344,821
202,010
302,089
848,920
3.10%
3.05%
1.19%
2.41%
8,459
n/a
n/a
8,459
31,801
n/a
n/a
31,801
n/a
n/a
21,079
8,569
4,135
33,783
398,084
209,110
310,202
917,396
購入された信用減損貸出金
評価性引当金
評価性引当金の帳簿価額(総額)
帳簿価額に占める評価性引当金割合
26.60%
26.60%
合計
貸出金及びリース金融に係る貸倒引当金
帳簿価額(3,4)
帳簿価額に占める貸倒引当金割合(4)
5.30%
4.10%
1.33%
3.68%
(1) 減損貸出金には、不履行の商業用貸出金並びに商業用及び個人向けTDRの両方を含む全てのTDRが含まれる。TDRではない不
履行の個人向けローン及び公正価値オプションに基づき会計処理されている全ての商業用貸出金は減損貸出金から除か
れている。
(2) 2012年6月30日及び2011年12月31日現在の商業用貸出金及びリース金融に係る貸倒引当金には、再交渉された米国中小企
業向け商業用TDR貸出金に関する116百万ドル及び172百万ドルが含まれる。
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四半期報告書
(3) この金額は貸出金及びリース金融に係る貸倒引当金を総額で表示している。
(4) 貸出金及びリース金融残高並びに割合には、2012年6月30日及び2011年12月31日現在において公正価値オプションに基づ
き会計処理されている貸出金84億ドル及び88億ドルは含まれない。
n/a 該当なし
注7−証券化とその他の変動持分事業体
当社は、通常の事業活動の中で、当社及び顧客の資金調達及び投資ニーズを支援することを目的としてVIE
を利用している。当社は定期的に、当社の資金調達の拠り所としてもしくは貸出金或いは債務証券の経済的リ
スクを第三者に移転する手段として、VIEを利用し貸出金及び債務証券の証券化を行っている。資産は、信託又
はその他の証券化ビークルに譲渡されることにより当社の債権者から法的に隔離され、その債務の返済に利
用できないようにされる。かかる資産は信託又はその他の証券化ビークルの債務の返済にのみ使用すること
ができる。また当社は、CDO、投資ビークル及びその他の事業体を含むその他のVIEの管理、設計、或いは投資を
行っている。当社のVIE利用に関する詳細については、当社の2011年度の有価証券報告書に含まれている連結
財務書類の注1「重要な会計方針の要約」を参照のこと。
この注記における表は、当社が移転資産に引き続き関与する場合、或いはVIEの変動持分を有する場合の、
2012年6月30日及び2011年12月31日現在の連結及び非連結VIEの資産及び負債を表している。また表には、変
動持分を有する連結VIE及び非連結VIEへの関与から生じる、2012年6月30日及び2011年12月31日現在におけ
る当社の最大損失エクスポージャーを示している。当社の最大損失エクスポージャーは、VIEにおける全ての
資産が無価値になるという発生可能性の低い事象に基づいており、当社の連結貸借対照表に計上されている
資産に係る潜在的損失だけでなく、未実行の流動性契約及びその他の契約上の取り決め等のオフ・バランス
シート契約に係る潜在的損失も含んでいる。当社の最大損失エクスポージャーには、資産の評価減により以前
に認識された損失は含まれない。
当社は、それ以外の関与のない第三者のVIEが発行した資産担保証券(以下「ABS」という)に投資している。
これらの証券は注2「トレーディング勘定資産及び負債」及び注4「有価証券」に含まれている。加えて、当
社は資金調達活動に関連し信託優先証券信託等のVIEを利用している。詳細については当社の2011年度の有価
証券報告書に含まれている連結財務書類の注13「長期債務」を参照のこと。また、当社は注5「貸出金及び
リース金融の残高」に記載されている通り、合成証券化ビークルの形式をとるVIEを利用し、当社の住宅モー
ゲージ・ローン・ポートフォリオに係る信用リスクの一部を低減している。当社は、顧客への投資機会の提供
として、グローバル・ウェルス・アンド・インベストメント・マネジメント内で運用されているキャッシュ
・ファンド等のVIEを利用している。これらのVIEは連結されておらず、この注の表には含まれていない。
下記及び当社の2011年度の有価証券報告書に含まれている連結財務書類の注8「証券化及びその他の変動
持分事業体」に記載の事項を除き、当社は2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間又は2011年12月
31日に終了した事業年度において、以前より支援を提供することを契約上求められていない、或いは当社に支
援提供の意思がない連結VIE或いは非連結VIEに対し、財政支援の提供を行わなかった。
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四半期報告書
モーゲージ関連の証券化
第1順位モーゲージ
モーゲージ銀行業務の一環として、当社は、組成した又は第三者から購入した第1順位の住宅モーゲージ・
ローンの一部について、通常、政府支援企業、FNMA及びFHLMC(以下「GSE」と総称する)が保証する、又は連邦住
宅局(以下「FHA」という)保証付及び米国退役軍人省(以下「VA」という)保証付モーゲージ・ローンの場合
はGNMAが保証するMBSの形で証券化を行っている。証券化は通常、融資実行又は購入時、或いはその直後に行わ
れる。又当社は、適宜、当社が組成した又はその他の事業体から購入した商業モーゲージを証券化している。当
社は通常、証券化した貸出金に対する債権回収を行っている。さらに、当社は信託発行の優先及び劣後証券並
びに持分トランシェを含む証券化信託の受益持分を保持することもある。下記及び注8「表明保証及び会社
保証」に記載する事項を除き、当社は証券化信託に標準的な表明保証以外の保証或いは遡及権を与えていな
い。
以下の表は、2012年及び2011年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間における第1順位モーゲージ証
券化に関する抜粋情報を要約したものである。
第1順位モーゲージ証券化
(単位:百万ドル)
商業
モーゲージ
住宅モーゲージ
6月30日に終了した3ヶ月間
2012年
新規証券化による現金収入(1)
2011年
8,889
2011年
36,222
(45)
証券化による損失、ヘッジ相殺後(2)
2012年
(227)
―
1,802
―
―
(単位:百万ドル)
商業
モーゲージ
住宅モーゲージ
6月30日に終了した6ヶ月間
2012年
新規証券化による現金収入(1)
証券化による損失、ヘッジ相殺後(2)
2011年
15,227
2012年
96,976
(62)
(55)
2011年
325
1,802
―
―
(1) 通常の事業活動の中で、当社はGSEに住宅モーゲージ・ローンを売却し、これと引き換えにMBSを受領している。これらMBS
は、その後、現金収入を得るために市場で第三者に売却されることがある。
(2) 実質的に全ての証券化された第1順位住宅モーゲージ・ローンは、当初LHFSに分類され、公正価値オプションで会計処理
される。従って、証券化前に、これらLHFSに関する利益が認識される。2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間に
おいて、当社が認識したこれらLHFSに係る利益はヘッジ相殺後において395百万ドル及び714百万ドルであったが、2011年
度同期間においては765百万ドル及び18億ドルであった。
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
当社は上の表において報告されている現金収入に加え、主に住宅系政府機関の証券化である第1順位モー
ゲージ証券化に関連して、2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間においていずれも当初の公正価
値21百万ドルの証券を、また2011年度同期間において455百万ドルを受領した。これらの証券は当初全て公正
価値ヒエラルキーのレベル2に分類された。2012年及び2011年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間に
おいて、当初の分類に変更はなかった。
当社は、第1順位モーゲージ・ローンの売却或いは証券化により、個人向け関連のMSRを認識している。2012
年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間において、当社が引き続き関与している証券化を含む、債権回収
を行った個人向けモーゲージ・ローンに係るサービシング手数料及び付随収益は、12億ドル及び25億ドルで
あったが、2011年度同期間においては15億ドル及び31億ドルであった。2012年6月30日及び2011年12月31日現
在、当社が引き続き関与している証券化を含む個人向けモーゲージ・ローンに係るサービシング手数料前受
金は、246億ドル及び260億ドルであった。当社は証券化信託から延滞貸出金を買戻すオプションを有する場合
があり、それによって支払うべきサービシング手数料前受金は減額される。2012年6月30日に終了した3ヶ月
間及び6ヶ月間において、貸出金の延滞の結果又は条件変更のために、第1順位証券化信託から買戻された貸
出金は25億ドル及び27億ドルであったが、2011年度同期間においては18億ドル及び76億ドルであった。これら
の買戻された貸出金の大部分は、GNMA証券を担保するFHA保証付モーゲージであった。また、当社は、商業モー
ゲージ・ローンの売却或いは証券化により、商業関連のMSRを保有している。2012年6月30日に終了した3ヶ
月間及び6ヶ月間において、当社が引き続き関与している証券化を含む、債権回収を行った商業モーゲージ・
ローンに係るサービシング手数料及び付随収益は、それぞれ8百万ドル及び9百万ドルであったが、2011年度
同期間においては損失1百万ドル及び利益2百万ドルであった。2012年6月30日及び2011年12月31日現在、当
社が引き続き関与している証券化を含む商業モーゲージ・ローンに係るサービシング手数料前受金は、173百
万ドル及び152百万ドルであった。MSRに関する詳細については、注18「モーゲージ・サービシング権」を参照
のこと。
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四半期報告書
以下の表は、2012年6月30日及び2011年12月31日現在において当社が変動持分を保有する第1順位モー
ゲージの証券化信託に関する抜粋情報を要約したものである。
第1順位VIE
(単位:百万ドル)
住宅モーゲージ
商業
モーゲージ
非政府機関
政府機関
プライム
サブプライム
オルトA
2012年
6月30日
2011年
12月31日
34,200
37,519
2,246
2,375
262
289
411
506
708
981
8,558
8,744
87
94
9
3
281
343
12
21
25,642
28,775
1,539
2,001
185
174
129
163
585
846
トレーディング勘定資産
―
―
―
―
2
30
―
―
23
3
AFS債務証券
―
―
22
26
11
30
―
―
―
―
―
―
12
8
―
9
1
―
24
43
34,200
37,519
1,660
2,129
207
246
411
506
644
913
975,420 1,198,766
54,882
61,207
67,804
73,949
93,254
101,622
68,174
76,645
非連結VIE
最大損失エクスポージャー(1)
2012年
2011年
2012年
2011年
2012年
2011年
2012年
2011年
6月30日 12月31日 6月30日 12月31日 6月30日 12月31日 6月30日 12月31日
オン・バランスシート資産
保有優先証券(2)
トレーディング勘定資産
AFS債務証券
保有劣後証券(2)
保有残余持分
留保ポジション合計
元本残高(3)
連結VIE
最大損失エクスポージャー(1)
48,942
50,648
100
450
404
419
―
―
―
―
48,413
50,159
307
1,298
865
892
―
―
―
―
―
―
―
―
―
622
―
―
―
―
オン・バランスシート資産
貸出金及びリース金融
貸出金及びリース金融に係る
貸倒引当金
(7)
(6)
―
―
―
売却目的で保有する貸出金
―
―
―
―
627
536
495
1
63
46
59
―
―
―
―
48,942
50,648
308
1,361
1,538
1,573
―
―
―
―
その他の短期借入金
―
―
―
―
652
650
―
―
―
―
長期債務
―
―
231
1,360
875
911
―
―
―
―
その他の全ての負債
―
―
―
―
―
57
―
―
―
―
負債合計
―
―
231
1,360
1,527
1,618
―
―
―
―
その他の全ての資産
資産合計
オン・バランスシート負債
(1) 最大損失エクスポージャーは表明保証及び会社保証債務を除外しており、サービシング手数料前受金及びMSRも除外して
いる。詳細については、注8「表明保証及び会社保証」及び注18「モーゲージ・サービシング権」を参照のこと。
(2) これら証券を保有する当社は、予定されている元本や利息の支払を受ける。2012年及び2011年6月30日に終了した3ヶ月
間及び6ヶ月間において、AFS債務証券に分類されているこれら証券についてOTTI損失は計上されていない。
(3) 元本残高には、当社が譲渡し、引き続き関与している貸出金を含んでおり、貸出金の債権回収を含むことがある。
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四半期報告書
2012年6月30日に終了した3ヶ月間において、当社は、サービシングを第三者へ譲渡したことに伴い、資産
合計12億ドルのプライム住宅モーゲージ信託数社を連結から除外した。
ホーム・エクイティ・ローン
当社は、当社がホーム・エクイティ・ローンを移転したホーム・エクイティ・ローン証券化信託の持分を
保有する。これら留保持分は優先及び劣後証券と残余持分を含んでいる。さらに当社は、加速償却を実施する
間、信託に劣後資金を提供する義務を有する場合がある。また当社は信託における貸出金の回収も行ってい
る。下記及び注8「表明保証及び会社保証」に記載する事項を除き、当社は証券化信託に標準的な表明保証以
外の保証或いは遡及権を与えていない。2012年及び2011年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間におい
て、証券化したホーム・エクイティ・ローンはなかった。ホーム・エクイティ信託の全てが加速償却期間に
入っていたため、2012年及び2011年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間において、リボルビング期間中
の証券化に再投資された回収額はなかった。
以下の表は、2012年6月30日及び2011年12月31日現在、当社が変動持分を保有するホーム・エクイティ・
ローン証券化信託に関する抜粋情報を要約したものである。
ホーム・エクイティ・ローンVIE
(単位:百万ドル)
2012年6月30日
2011年12月31日
連結VIE
非連結VIE
合計
連結VIE
2,256
7,203
9,459
2,672
7,563
10,235
トレーディング勘定資産
―
6
6
―
5
5
AFS債務証券
―
13
13
―
13
13
2,467
―
2,467
2,975
―
2,975
最大損失エクスポージャー(1)
非連結VIE
合計
オン・バランスシート資産
貸出金及びリース金融
貸出金及びリース金融に係る
貸倒引当金
合計
(211)
―
(211)
(303)
―
(303)
2,256
19
2,275
2,672
18
2,690
2,573
―
2,573
3,081
―
3,081
78
―
78
66
―
66
合計
2,651
―
2,651
3,147
―
3,147
元本残高
2,467
13,523
15,990
2,975
14,422
17,397
オン・バランスシート負債
長期債務
その他の全ての負債
(1) 非連結VIEの最大損失エクスポージャーは、加速償却されている信託が発行した信託証書残存額から引当金控除後の額を
含み、表明保証及び会社保証債務を除いている。
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四半期報告書
上の表には、加速償却の期間にあり、当社が劣後資金を提供する義務のある連結及び非連結のホーム・エク
イティ・ローン証券化が含まれる。本期間において、借手からの現金支払いは債務証券残高の返済として累計
され、当社は引き続き、借手が信用枠に基づく追加借入を行う際に、借手に融資を行う。詳細については、当社
の2011年度の有価証券報告書に含まれている連結財務書類の注8「証券化及びその他の変動持分事業体」を
参照のこと。2012年6月30日及び2011年12月31日現在、加速償却されているホーム・エクイティ・ローン証券
化取引で当社が劣後で資金調達義務を有するものは、連結及び非連結の信託を含め、信託証書残存額98億ドル
及び107億ドルであった。かかる額は、当社の資金調達見込みの額より大幅に高い。加速償却事象の結果として
当社が最終的に計上する手数料は、2012年6月30日及び2011年12月31日現在において合計371百万ドル及び
460百万ドルであるホーム・エクイティ信用供与枠の未利用額、並びに貸出金の実行、その後の貸付額及び関
連するキャッシュ・フローの時期によって決まる。2012年6月30日及び2011年12月31日現在、加速償却された
ホーム・エクイティ・ローン証券化で当社が劣後で資金調達義務を有するものにおける予想される将来の貸
付債務における損失の引当金は、58百万ドル及び69百万ドルであった。
当社は、ホーム・エクイティ・ローンの売却或いは証券化による個人向けMSRを保有している。2012年6月
30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間において、当社はホーム・エクイティ・ローン証券化に関連したサー
ビシング手数料収益を14百万ドル及び31百万ドル計上したが、2011年度同期間においては16百万ドル及び33
百万ドルを計上した。
クレジット・カードの証券化
当社は、組成した又は購入したクレジット・カード・ローンを証券化している。当社の証券化信託への継続
的な関与には、主に、債権の債権回収、債権における未分配持分(以下「売手の持分」という)の留保、並びに一
部の残余持分の保有が含まれる。残余持分には、優先及び劣後証券、割引債権、証券化された債権に係る未収利
息及び手数料における劣後持分並びに現金準備金勘定が含まれる。信託に対する売手の持分(これは投資家の
持分と同一である)及び割引債権は貸出金及びリース金融に分類される。
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以下の表は、2012年6月30日及び2011年12月31日現在、当社が変動持分を保有するクレジット・カード証券
化信託に関する抜粋情報を要約したものである。
クレジット・カードVIE
(単位:百万ドル)
2012年6月30日現在
2011年12月31日現在
連結VIE
41,029
38,282
337
788
貸出金及びリース金融(1)
67,799
74,793
貸出金及びリース金融に係る貸倒引当金
(3,848)
(4,742)
最大損失エクスポージャー
オン・バランスシート資産
デリバティブ資産
売却目的で保有する貸出金
その他の全ての資産(2)
合計
553
―
2,069
723
66,910
71,562
553
―
25,218
33,076
110
204
25,881
33,280
68,352
74,793
オン・バランスシート負債
その他の短期借入金
長期債務
その他の全ての負債
合計
信託ローン
(1) 2012年6月30日及び2011年12月31日現在の貸出金及びリース金融には、売手の持分312億ドル及び287億ドル、並びに割引
債権383百万ドル及び10億ドルが含まれている。
(2) 2012年6月30日及び2011年12月31日現在におけるその他の全ての資産には、拘束性預金勘定及び短期投資勘定、並びに計
上済みだが未請求の利息及び手数料が含まれている。
当社は一部のクレジット・カード証券化信託が発行した想定元本106億ドル、約定利率がゼロ%の劣後証券
を保有する。さらに2010年度及び2009年度中、当社は、信託に移転される新債権のうち特定の割合を「割引債
権」と指定することを決定した。この指定により元本の回収は金融費用に追加計上され、これにより信託の
イールドは増加する。当社は、新しく振替えられた債権を割引債権と指定することにより、売手の持分の一部
を投資家の持分に対して劣後とした。これは、米国及び英国クレジット・カード証券化信託の超過スプレッド
が縮小していることに対処するための対応であった。
2012年及び2011年6月30日に終了した3ヶ月間において、当社は、第三者が支援する証券化ビークルにクレ
ジット・カード債権553百万ドルを譲渡した。2012年6月30日現在、当社はビークルの優先持分の購入契約を
締結しており、引き続き債権の回収を行っているため、このトラストの第一受益者でありこのトラストを連結
している。
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その他の資産担保付証券化
その他の資産担保付証券化には、再証券化信託、地方債、並びに自動車及びその他の証券化信託が含まれる。
以下の表は、2012年6月30日及び2011年12月31日現在において、当社が変動持分を保有するその他の資産担保
付証券化に関する抜粋情報を要約したものである。
その他の資産担保VIE
再証券化信託
2012年
6月30日
非連結VIE
最大損失エクスポージャー
オン・バランスシート
資産
地方債信託
2011年
12月31日
2012年
6月30日
2011年
12月31日
(単位:百万ドル)
自動車及びその他の
証券化信託
2012年
2011年
6月30日
12月31日
22,957
31,140
3,410
3,752
90
93
895
2,595
135
228
―
―
21,892
27,616
―
―
78
81
AFS債務証券
76
544
―
―
―
―
保有残余持分(3)
94
385
―
―
―
―
その他の全ての資産
―
―
―
―
12
12
22,957
31,140
135
228
90
93
43,919
60,459
5,307
5,964
2,358
668
―
―
2,743
3,901
1,282
1,087
トレーディング勘定資産
―
―
2,743
3,901
―
―
貸出金及びリース金融
―
―
―
―
3,595
4,923
貸出金及びリース金融に
係る貸倒引当金
―
―
―
―
その他の全ての資産
―
―
―
―
314
168
―
―
2,743
3,901
3,906
5,084
その他の短期借入金
―
―
3,041
5,127
―
―
長期債務
―
―
―
―
2,620
3,992
その他の負債
―
―
―
―
104
90
負債合計
―
―
3,041
5,127
2,724
4,082
保有優先証券(1,2)
トレーディング勘定
資産
AFS債務証券
保有劣後証券(1,2)
留保ポジション合計
VIEの全資産(4)
連結VIE
最大損失エクスポージャー
オン・バランスシート
資産
資産合計
(3)
(7)
オン・バランスシート負債
(1) これら証券を保有する当社は、予定されている元本や利息の支払を受ける。2012年及び2011年6月30日に終了した3ヶ月
間及び6ヶ月間において、AFS債務証券に分類されているこれら証券についてOTTI損失は計上されていない。
(2) 保有する優先及び劣後証券は相場市場価格及び観測可能な市場インプット(公正価値ヒエラルキーのレベル2)を用いて
評価されている。
(3) 保有する残余持分は、モデル評価(公正価値ヒエラルキーのレベル2)を用いて公正価値にて計上されている。
(4) 資産合計には、当社が譲渡したが貸出金のサービシングなどで引き続き関与している貸出金が含まれている。
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再証券化信託
当社は、特定の特徴を有する有価証券を求める顧客の依頼により、既存の有価証券、特にMBSを再証券化ビー
クルに譲渡している。当社は、流動性及び資本の改善、並びに信用リスク又は金利リスクの管理を目的として、
投資ポートフォリオ内で有価証券を再証券化する場合もある。通常、再証券化信託において現在実施されてい
る重要な活動はなく、いずれの投資家も単独で信託を一方的に清算する権限は有していない。
2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間に当社は143億ドル及び243億ドルの証券を再証券化した
が、2011年度同期間には216億ドル及び241億ドルを再証券化した。2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び
6ヶ月間において、再証券化ビークルに譲渡された証券は全て、トレーディング勘定資産に分類されていた。
これにより公正価値の変動は再証券化前にトレーディング勘定利益に計上され、売却損益は計上されていな
い。2011年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間において、売却益732百万ドル及び735百万ドルが計上さ
れた。当社は、譲渡される有価証券の識別を含む信託の設計及び発行される有価証券のストラクチャーに対し
単独の裁量権を有しており、また、かかる信託にとって潜在的に重要な変動持分を保有している場合に再証券
化信託を連結している。1件又は限定数の第三者の投資家がかかる信託の設計の責任を共有しており、非政府
機関信託の発行する劣後証券を含む証券の重要な持分を購入している場合、当社はかかる信託を連結しない。
地方債信託
当社は、格付けの高い長期固定利付地方債を保有する地方債信託の管理を行っている。これら地方債の大半
の格付けはAAA或いはAAであり、一部は第三者が提供する保険による便益を受けている。この信託は、毎週又は
それ以外の頻度で価格が変更になる変動利付信託証券を第三者の投資家に発行して資金調達を行っている。
当社はこの信託のための再販機関としての機能を果たし、なお且つ/或いは流動性の提供を行っている。変動
利付信託証券に投資する投資家は、たいてい7日前までに通知を行うことにより、特定の日に信託証券を入札
する権利を有する。入札された信託証券を当社が再販することができない場合は、債券の信用格付けが投資適
格以下に格下げされた場合、或いは発行体及び保険会社のデフォルト又は倒産事象が発生した場合を除き、通
常それらをスタンドバイ流動性ファシリティに基づき、額面で買い取る義務を負う。
当社はまた、特定の地方債信託の発行体に債務不履行が生じた場合、かかる信託が発行した変動利付証券の
利息及び元本の支払を当社が保証することにより、かかる地方債信託の投資家に対して信用補完を提供して
いる。顧客が信託の残余持分を保有する場合、顧客は通常、かかる信託をいつでも一方的に清算することがで
きる一方で、当社は通常、信託が保有する債券の市場価格が、設定された一定の閾値を下回る場合にかかる信
託を清算することができる。この契約は、市場損失を顧客の残余持分未満の金額に限定し、信託が保有する資
産から生じた損失を当社が吸収するのを効率的に回避するよう設定されている。
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四半期報告書
2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間において、当社は非連結の地方債信託への資産の譲渡人
であり、新しい証券化による現金収入124百万ドル及び199百万ドルを受領したが、2011年度同期間には348百
万ドル及び415百万ドルを受領した。2012年6月30日及び2011年12月31日現在、当社が譲渡した非連結の地方
債証券化信託の未決済の元本残高は、21億ドル及び25億ドルであった。
2012年6月30日及び2011年12月31日現在、非連結の地方債信託に対する当社の流動性契約の合計は、当社が
譲渡人であるものを含め、それぞれ33億ドル及び35億ドルであった。2012年6月30日現在、かかる信託が保有
する債券の加重平均残余期間は8.9年であった。2012年及び2011年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間
における資産或いは発行体の重要な評価減又は格下げはなかった。
自動車及びその他の証券化信託
当社は、特に流動性の推進又は信用リスクの管理を目的として、自動車及びその他の貸出金を証券化信託に
譲渡している。2012年6月30日に終了した3ヶ月間において、当社は自動車ローンを非連結自動車信託に譲渡
して現金24億ドルを受領し、売却損7百万ドルを計上した。2012年6月30日現在、当社は自動車ローン49億ド
ル、教育ローン10億ドル並びにその他の貸出金及び債権313百万ドルを担保とする信託を含め、元本残高62億
ドルの自動車及びその他の証券化信託における資産の回収を実施したか、そうでない場合は当該信託に継続
的に関与していた。2011年12月31日現在、当社は自動車ローン39億ドル、教育ローン12億ドル並びにその他の
貸出金668百万ドルを担保とする信託を含め、元本残高58億ドルの自動車及びその他の証券化信託における資
産の回収を実施したか、そうでない場合は当該信託に継続的に関与していた。
債務担保証券ビークル
CDOビークルは、主に社債又はABS等の確定利付証券の多様なプールを保有しており、債務証券及び持分証券
からなる複数のトランシェを発行して資金調達を行っている。合成CDOは、確定利付証券に対するエクスポー
ジャーを合成的に作成するためにCDSポートフォリオ契約を締結している。CLOはCDOのサブセットであり、主
に企業向け貸出金又は商業モーゲージ等の貸出金のプールを保有する。CDOは通常第三者であるポートフォリ
オ運用者によって運用されている。当社は、これらのCDOに資産を移転し、CDOが発行した証券を保有し、合成
CDOに対するCDSのカウンター・パーティーになることを含め、CDOに対するデリバティブのカウンター・パー
ティーとなる。当社はまた、一部のCDOとトータル・リターン・スワップ契約を締結し、これにより、当社はCDO
が保有する特定の資産から生じた経済的収益を吸収している。当社はCDOを組成し、特定のCDOが発行する証券
のスーパー・シニア・トランシェに対する流動性支援を提供することによって手数料を受け取っている。か
かるCDOに対して類似した契約による重要性ある金額を提供する第三者はいない。
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以下の表は、2012年6月30日及び2011年12月31日現在、当社が変動持分を保有するCDOビークルに関する抜
粋情報を要約したものである。
CDOビークルVIE
(単位:百万ドル)
2012年6月30日現在
連結
最大損失エクスポージャー
非連結
2011年12月31日現在
合計
連結
非連結
合計
2,178
2,191
4,369
1,695
2,272
3,967
1,964
636
2,600
1,392
461
1,853
214
500
714
452
678
1,130
―
83
83
―
96
96
2,178
1,219
3,397
1,844
1,235
3,079
―
6
6
―
11
11
長期債務
2,867
2
2,869
2,712
2
2,714
合計
2,867
8
2,875
2,712
13
2,725
VIEの資産合計
2,178
30,504
32,682
1,844
32,903
34,747
オン・バランスシート資産
トレーディング勘定資産
デリバティブ資産
その他の全ての資産
合計
オン・バランスシート負債
デリバティブ負債
2012年6月30日現在の当社の最大損失エクスポージャー44億ドルには、スーパー・シニアCDOのエクスポー
ジャー209百万ドル、CDO資金調達ファシリティのエクスポージャー22億ドル及びその他の非スーパー・シニ
アのエクスポージャー20億ドルが含まれている。このエクスポージャーは、総額ベースで計算されており、第
三者から購入した保険からの便益を反映していない。CDO資金調達ファシリティは連結されており、当社の連
結貸借対照表において主にトレーディング勘定資産に分類されるCDOポジションにより第三者からの資金を
調達した。2012年6月30日現在のCDO資金調達ファシリティの長期債務は合計29億ドルであり、それらは全て
当社の一般債権に対して遡及権を有している。当社のエクスポージャーは資産合計の一部に限られているた
め、最大損失エクスポージャーは上の表中の非連結CDOビークルの資産合計に比べて極めて少額である。
2012年6月30日現在、当社はCDOに対して総額で17億ドルの流動性エクスポージャーを有していた。この額
には、スーパー・シニアのエクスポージャーに資金を提供するというCDOに対する135百万ドルのコミットメ
ント契約と、当社の代わりに非スーパー・シニアCDO債務証券又はその他の債務証券を保有するCDOビークル
を主とする、非連結VIEとの16億ドルのデリバティブ契約の想定元本が含まれている。詳細については注10
「契約債務及び偶発債務」を参照のこと。上の表には、当社が支援したCDOビークル或いは流動性エクスポー
ジャーがCDOビークルの資産合計に対して比較的重要性がある、2012年6月30日現在のCDOに対する当社の流
動性エクスポージャーが含まれている。
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顧客向けビークル
顧客向けビークルには、クレジット・リンク債ビークル及びエクイティ・リンク債ビークル、リパッケージ
ング・ビークル並びに資産取得型ビークルが含まれる。これらは通常、特定企業或いは金融商品に対する市場
又は信用エクスポージャーを得ることを希望する顧客に代わり設置される。
以下の表は、2012年6月30日及び2011年12月31日現在において当社が変動持分を保有する事業体の顧客向
けビークルに関する抜粋情報を要約したものである。
顧客向けビークルVIE
(単位:百万ドル)
2012年6月30日現在
連結
最大損失エクスポージャー
非連結
2011年12月31日現在
合計
連結
非連結
合計
2,687
1,886
4,573
3,264
2,116
5,380
3,682
157
3,839
3,302
211
3,513
4
757
761
―
905
905
貸出金及びリース金融
175
―
175
―
―
―
売却目的で保有する貸出金
888
―
888
907
―
907
その他の全ての資産
923
―
923
1,452
―
1,452
5,672
914
6,586
5,661
1,116
6,777
16
41
57
4
42
46
203
―
203
―
―
―
3,952
―
3,952
3,912
―
3,912
82
397
479
1
448
449
合計
4,253
438
4,691
3,917
490
4,407
VIEの資産合計
5,672
3,673
9,345
5,661
5,302
10,963
オン・バランスシート資産
トレーディング勘定資産
デリバティブ資産
合計
オン・バランスシート負債
デリバティブ負債
その他の短期借入金
長期債務
その他の全ての負債
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クレジット・リンク債ビークル及びエクイティ・リンク債ビークルは、特定の企業或いは債務証書の信用
リスク又は株式リスクに連動した便益を支払う債券を発行している。かかるビークルは、担保として格付けの
高い資産を購入し、債券に還元される特定の便益を支払うために信用リスク又は株式リスクを合成的に作り
出すCDS又は株式デリバティブ契約を締結している。当社は通常、クレジット・デリバティブ及び株式デリバ
ティブの一部或いは全部のカウンター・パーティーであり、ビークルが発行する証券に投資する場合がある
(前者と比べて程度は低い)。当社はまた、かかるビークルと金利デリバティブ又は為替デリバティブ契約を締
結する可能性がある。2012年6月30日及び2011年12月31日現在、当社はまた、非連結のクレジット・リンク債
ビークル及びエクイティ・リンク債ビークルとの間の売建プット・オプション及び担保価値保証を含む約
737百万ドル及び824百万ドルのその他の流動性契約を保有している。
リパッケージング・ビークルは、顧客の要望によるリスク特性を組み込むよう指定された債券を発行して
いる。このビークルでは、要望される信用リスク・プロファイルが付帯する社債、転換社債又はABS等の債務証
書を保有している。当社は、債務証書の金利又は為替プロファイルを変更するため、ビークルとデリバティブ
を締結している。ビークルが転換社債を保有しており当社が転換オプションを有する場合は、当社はビークル
の支配的な財務持分を有するとみなされ、ビークルを連結対象としている。
資産取得型ビークルは、金融商品(通常は貸出金)を単一顧客の指示で取得し、仕組み債を当社に発行し、資
金調達を行う。ビークルが資産を取得する時点で、当社は顧客とトータル・リターン・スワップ契約を締結し
ている。これによって、資産の経済的収益は顧客に還元されている。資産価値が下落し、顧客がトータル・リ
ターン・スワップ契約に基づく当社に対する義務を履行しない場合、当社はカウンター・パーティー信用リ
スクにさらされる。当社のリスクは、担保或いはその他の条件により軽減される可能性がある。当社はビーク
ルの資産を運用する力を有し、かかるビークル発行の仕組み債全てを保有しているため、これらのビークルを
連結している。
当社の顧客向けビークルからの最大損失エクスポージャーには、当社がカウンター・パーティーとなる信
用又は株式デリバティブの想定元本から過年度計上損失額を控除した金額、及び該当があればビークル発行
証券への当社の投資が含まれている。顧客とのスワップの相殺又は担保契約による便益を反映するような減
額は行われていない。
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その他の変動持分事業体
その他の連結VIEには、主として投資ビークル及びレバレッジ・リース信託が含まれる。その他の非連結VIE
には、投資ビークル及び不動産ビークルが含まれる。
以下の表は、2012年6月30日及び2011年12月31日現在において当社が変動持分を保有する事業体のその他
のVIEに関する抜粋情報を要約したものである。
その他のVIE
(単位:百万ドル)
2012年6月30日現在
連結
最大損失エクスポージャー
非連結
2011年12月31日現在
合計
連結
非連結
合計
5,473
6,765
12,238
7,429
7,286
14,715
トレーディング勘定資産
110
―
110
―
―
―
デリバティブ資産
452
444
896
394
440
834
―
56
56
―
62
62
4,765
221
4,986
5,154
357
5,511
オン・バランスシート資産
AFS債務証券
貸出金及びリース金融
貸出金及びリース金融に係
る貸倒引当金
(5)
―
売却目的で保有する貸出金
95
435
530
106
598
704
224
5,610
5,834
1,809
5,823
7,632
5,641
6,766
12,407
7,455
7,279
14,734
4
10
14
―
―
―
長期債務
120
―
120
10
―
10
その他の全ての負債
767
1,593
2,360
694
1,705
2,399
891
1,603
2,494
704
1,705
2,409
5,641
10,302
15,943
7,455
11,055
18,510
その他の全ての資産
合計
(5)
(8)
(1)
(9)
オン・バランスシート負債
デリバティブ負債
合計
VIEの資産合計
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投資ビークル
当社は、貸出金、不動産、債務証券又はその他の金融商品を保有し、投資家が求める投資プロファイルを提供
するように設計された様々な投資ビークルの支援、投資又は資金の提供を行っている。2012年6月30日及び
2011年12月31日現在、当社が連結した投資ビークルの資産合計は961百万ドル及び26億ドルであった。2012年
6月30日及び2011年12月31日現在、当社が保有する非連結ビークルに対する投資の資産合計は49億ドル及び
55億ドルであった。2012年6月30日及び2011年12月31日現在、連結投資ビークル及び非連結投資ビークルの両
方に関連する最大損失エクスポージャーはそれぞれ22億ドル及び44億ドルであり、主にオン・バランスシー
ト資産からノンリコース負債を控除した金額で構成されている。
レバレッジド・リース信託
当社の連結レバレッジド・リース信託に対する純投資は、2012年6月30日及び2011年12月31日現在、合計46
億ドル及び48億ドルであった。この信託は、鉄道車両、発電・送電施設及び商業用航空機等の長期性設備を保
有している。当社はかかる信託を組成しており、重要な残余持分を保有している。この純投資金額は、レバレッ
ジド・リース投資が無価値になるといった発生可能性の低い事象が生じた場合における、これら信託への当
社の最大損失エクスポージャーを表している。レバレッジド・リース信託が発行する債券は当社に対しノン
リコースである。当社は、これらのレバレッジド・リース信託に対し流動性エクスポージャーを有していな
い。
不動産ビークル
2012年6月30日及び2011年12月31日現在の両方において、非連結の不動産ビークルへの当社の投資は53億
ドル及び54億ドルであり、主に手頃な賃貸住宅及び商業用不動産の建設及び改築に対する融資を行う非連結
のリミテッド・パートナーシップ投資から構成されている。通常、関連当事者ではない第三者がゼネラル・
パートナーであり、パートナーシップの重要な活動を指示する権限を有する。当社は主に、不動産プロジェク
トに対する税額控除を通して便益を得る。当社の損失リスクは、投資を行う前に、かかるプロジェクトが税控
除の対象となっていることを求めるという方針によって軽減されている。当社は、問題のあるプロジェクトを
支援するために追加投資を求められる場合がある。このような追加投資に重要性はなく、今後重要性が生じる
ことも予想していない。
その他の資産担保付資金調達契約
当社は、資産担保付資金調達契約に基づき、特定の独立した第三者に対して証券のプールを移転し、購入価
格の最大75パーセントの資金を提供していた。2012年6月30日及び2011年12月31日現在、これらの資金調達契
約に基づいた当社の最大損失エクスポージャーは41億ドル及び47億ドルであり、うちほとんど全てが当社の
連結貸借対照表において貸出金として分類された。当社は、契約条件に基づき、全ての元本及び利息支払いを
期日に受領している。購入者がVIEではないため、これらの契約はその他のVIEの表に含まれていない。
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注8−表明保証及び会社保証
背景
当社は第1順位の住宅モーゲージ・ローンを、通常はGSEが保証するか又はFHA保証付、VA保証付及び地方住
宅局保証付モーゲージ・ローンの場合はGNMAが保証するMBSの形式で証券化している。さらに、過年度におい
て前身の会社及び一部の子会社が、プライベート・レーベルの証券化証券(これらの証券化証券の一部には、
モノライン又は金融保証者が証券の全て若しくは一部を保証したものも含まれる)又はホールローンの形式
で、第1順位の住宅モーゲージ・ローン及びホーム・エクイティ・ローンのプールを売却した。これらの取引
に関連して、当社又は一部の子会社若しくは前身の会社は様々な表明保証を行うか又は行っていた。これらの
表明保証は契約で規定されている通り、主として貸出金の所有権、貸出金を担保する抵当権の有効性、貸出金
を担保する不動産に対する延滞税又は抵当権の有無、取引対象となる貸出金の選定に用いられるプロセス、貸
出金の基準(引受の基準等)の遵守、並びにかかる貸出金に適用される連邦、州及び現地法の遵守に関するもの
であった。これらの表明保証義務に違反した場合に、GSE、FHA保証付貸出金に関してはHUD、VA、ホールローンの
投資家、証券化信託、モノライン保険会社又はその他の金融保証者に対するモーゲージ・ローンの買戻し、さ
もなければ全額賠償又はその他の救済措置の提供(以下「買戻し」と総称する)が求められる可能性がある。
このような場合、当社は買戻したモーゲージ・ローンに関して、受け取ることのできるモーゲージ保険金(以
下「MI」という)又はモーゲージ保証金を考慮後にも信用損失を被ることがある。
適用される売却及び証券化契約の要件及び制限にもよるが、これらの表明保証は、適用される契約に従っ
て、GSE、HUD、VA、ホールローンの投資家、証券化の受託会社又はその他の者により行使されることがあるか、或
いは発行債券の全部又は一部をモノライン保険会社やその他の金融保証者が保証しているような一定の第1
順位及びホーム・エクイティ・ローンの証券化の場合には、モノライン保険会社又はその他の金融保証者に
より行使される。GSEやGNMA以外の当事者に貸出金を売却した場合、通常買戻しを行う契約上の義務が生じる
のは、貸出金に投資する投資家又は複数の投資家、又はモノライン保険会社或いはその他の金融保証者(該当
する場合)の利益に対して重要かつ不利な影響を与えるような表明保証義務の違反がある場合に限られる。
GSEとの契約にはこれに相当する条項は含まれていないが、GNMAは通常、求められる保険又は保証の付されて
いない貸出金に限って買戻しを行っている。当社では、債務不履行となる前までの貸出金の債務履行期間が長
いほど、表明保証義務の引受違反がかかる貸出金の債務履行に重要な影響を及ぼす可能性が低くなると見な
している。過去において、買戻請求の大部分は、通常、組成から数年以内に貸出金の債務不履行が生じた場合に
発生していた。しかし、主に請求の18ヶ月以上前に債務不履行となった貸出金及び借手が少なくとも25回の支
払いを行った貸出金に関連して、GSE請求が大幅に増えたことに伴い、典型的な買戻請求が提出される対象期
間は長期化している。
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当社の信用損失は、かかる貸出金を当社に売却した機構(例としてコルレス先)に対して、かかる機構と締結
した契約に基づく遡及により減額される。コルレス先又はその他の第三者により組成された貸出金の場合、当
社は通常、その組成提供者に対して、関連する買戻損失の求償権を有する。2004年度から2008年度に貸出金を
組成したコルレス先の多くが現在廃業しているか又は業績が悪化しているため、有効な求償であっても当社
がそれを回収する能力は影響を受けるか又は消滅している。FHAに保証されているコルレス先が貸出金を組成
し引受けていた場合、現在かかるコルレス先が廃業していたとしても、FHAガイドラインの違反は、当社ではな
くコルレス先の直接責任となる。一般的に、GNMA保証付証券における貸出金についてのFHA及びVAからの買戻
請求については、件数が限定的であり通常迅速に解決されるため、その未解決の買戻請求件数に重要性はな
い。2012年6月30日現在、未解決の買戻請求の約27%がコルレス先又はその他の当事者から購入した貸出金に
関連するものであったが、2011年12月31日現在においては約28%であった。2012年6月30日に終了した3ヶ月
間及び6ヶ月間において、当社ではコルレス先及びその他の当事者からの回収額の増加がみられたが、実際の
回収率は、求償を行うコルレス先及びその他の当事者の構成により期間毎に異なる可能性がある。
当社は現在、社内の引受手続に従い一貫したモーゲージの組成を図ることを目指し、また契約義務に従いこ
れらのモーゲージを提供することにより、買戻しのリスク及びそれに伴う信用エクスポージャーを制限する
ように当社の事業を構成している。
表明保証債務を見積もるために用いられる手法は所与の表明保証に関する関数であるため、カウンター・
パーティーに応じて、実際の債務不履行、将来の債務不履行の見積、過去の損失実績、見積住宅価額、その他の
経済情勢、行使基準値を満たすかどうかの検討を含む買戻請求を受ける確率の見積り、債務不履行前までの借
手の支払回数、及び貸出金の買戻しが必要となる確率の見積といった様々な要因を考慮する。この他にも、一
括和解、カウンター・パーティーの識別情報及びカウンター・パーティーの種別など、当社が適切と見なすそ
の他の関連情報や状況も考慮する。プライベート・レーベルの証券化の場合、当社の見積りは受託会社である
ニューヨーク・メロン銀行(以下「受託会社」という)(以下「BNYメロン和解」という)に基づく買戻実績を
特に考慮し、旧カントリーワイドのGSE以外の住宅モーゲージ担保証券化信託(担保付信託)のうち第1順位
525件及び第2順位5件とその他のプライベート・レーベル証券化との差異を反映して調整がなされており、
BNYメロン和解の条件が満たされると仮定している。表明保証債務の見積りは、現在入手可能な情報、重要な判
断及び前述の要因を含む各種要因に基づいて実施しているが、変更を余儀なくすることもある。これらのうち
どの要因に変動があった場合でも、債務の見積りに重要な影響を与えるとともに、ある特定の期間においては
当社の営業成績に重大な悪影響を与える可能性がある。これらの要因はカウンター・パーティー毎に異なる
ため、当社は、売却の相手方である特定のカウンター・パーティー又はカウンター・パーティーの種別に基づ
いて表明保証債務を分析する。詳細については、当社の2011年度の有価証券報告書に含まれている連結財務書
類の注9「表明保証及び会社保証」を参照のこと。
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和解による解決
当社は、買戻請求に対して正当な根拠がないと判断する場合には、いかなる買戻請求に対しても断固として
抗弁しており、今後も継続して同様に対処する。しかし、従前のモーゲージ関連問題を解決すべく、貸出金を個
別に精査する代わりに、和解額に重要性がある場合も含めて、カウンター・パーティーと一括和解に合意、又
は一括和解契約を締結している。当社は、条件が当社に有利であると考えられる場合には、こうした和解を今
後も実施する可能性がある。ただし、当社が将来合意に達する保証はなく、又は達したとしても、以下の「最近
のシンコラとの和解」に記載されるシンコラのように、過去の和解条件を基に将来の和解条件を予測できる
保証はない。BNYメロン和解、アシュアード・ギャランティー・リミテッド及びその子会社との和解(以下「ア
シュアード・ギャランティー和解」という)、並びに買戻請求の解決に向けた2010年12月31日のGSEとの合意
(以下「GSE合意」という)を含む、2010年度第4四半期以降実施した主な一括和解による解決の概要について
は、当社の2011年度の有価証券報告書に含まれている連結財務書類の注9「表明保証及び会社保証」を参照
のこと。
受託会社であるバンク・オブ・ニューヨーク・メロンとの和解
BNYメロン和解に関連して、和解に反対する投資家1名が訴訟を連邦地方裁判所に移送し、連邦地方裁判所
は訴訟の州裁判所への差戻しを求める受託会社の申立てを棄却した。2012年2月27日、連邦控訴裁判所は州裁
判所への差戻しを求める受託会社の申立てを棄却した地方裁判所の判決を破棄する意見書を発行し、訴訟を
州裁判所に差し戻すよう命令した。2012年4月24日、問題となっている基準に関する審理が開催され、反対者
による正式手続きへの切替えを求める申立てが棄却された。証拠開示及びその他の訴訟管理に関する問題に
関して何度か非公式審理が実施されている。当社は本訴訟の当事者ではない。
最近のシンコラとの和解
2012年7月17日、当社とその関係会社数社は、シンコラ・ギャランティー・インク及びシンコラ・ホール
ディングス・リミテッド(以下「シンコラ」という)との間で、シンコラが財務保証保険を提供する第1順位
RMBS信託8件及び第2順位RMBS信託6件に関する表明保証義務の違反について、モノライン保険会社の未解
決請求残高及び潜在的請求全てを解決すべく合意に達した。かかる合意は、特に、かかる信託に関連したシン
コラに対する過去の貸出金サービシング案件及びその他の潜在的債務についても解決するのものである。か
かる合意は、訴訟の対象である第2順位RMBS信託5件並びにその他の第1及び第2順位RMBS信託9件を対象
としており、その第1順位モーゲージの当初の元本残高は約96億ドル、また第2順位モーゲージの当初の元本
残高は約77億ドルであった。2012年6月30日現在、かかる第1順位信託の貸出金30億ドル及びかかる第2順位
信託の貸出金14億ドルが債務不履行となるか、又は180日以上延滞となっている(大幅に延滞している)。かか
る合意では、シンコラに現金375百万ドルを支払うことが定められている。さらに当事者は、和解に関連して、
当事者間のその他の一定の関係を終了すべく証券の譲渡及び購入取引を締結した。2012年6月30日現在、当社
の負担費用は合計約400百万ドルであり、全額当社にて引当計上している。
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未解決の買戻請求
未解決の表明保証買戻請求は、カウンター・パーティーによる買戻請求の想定元本を表しており、通常は債
務不履行時に延滞している元本残高又は未返済元本残高を指す。第1順位モーゲージの場合、担保を利用する
ことが可能なため、請求が見積損失額や場合によってはモーゲージ保険又はモーゲージ保証の支払額を大幅
に上回ることが多い。カウンター・パーティーから受けた請求は、基礎となる貸出金を購入する、カウンター
・パーティーが請求を撤回する、又は請求が別の方法により解決するまで、残高に計上される。請求が却下さ
れカウンター・パーティーから連絡がない場合、請求は解決するまで引き続き未解決の請求残高に含まれる。
以下の表は、2012年6月30日及び2011年12月31日現在における未解決の買戻請求を表している。未解決の請
求には、カウンター・パーティーの請求に根拠があると当社が認める請求のみが含まれる。詳細については、
本注記のホールローンの売却及びプライベート・レーベル証券化に係る実績の項、並びに注10「契約債務及
び偶発債務」を参照のこと。これらの買戻請求には、担保付信託に関するBNYメロン和解に係る買戻請求は含
まれていない。
カウンター・パーティー別及び商品種類別の未解決の買戻請求
(単位:百万ドル)
2012年6月30日
2011年12月31日
カウンター・パーティー別(1,2)
GSE
10,974
6,258
モノライン
3,128
3,082
ホールローンの投資家、プライベート・レーベル証券化受託会
社及びその他
8,603
3,267
22,705
12,607
プライムローン
6,729
3,925
オルトA
4,648
2,286
ホーム・エクイティ
2,954
2,872
ペイ・オプション
4,390
1,993
サブプライム
2,526
891
その他
1,458
640
22,705
12,607
カウンター・パーティー別の未解決の買戻請求合計
商品種類別(1,2)
商品種類別の未解決の買戻請求合計
(1) 一部のMI契約解除通知を除く。ただし、2012年6月30日及び2011年12月31日において、MI契約解除通知のみから生じた20億
ドル及び12億ドルのGSEから受領した買戻請求を含む。詳細については、本注記のモーゲージ保険契約解除通知の項を参照
のこと。
(2) 2012年6月30日及び2011年12月31日現在、195頁(訳者注:原文の頁)に示す契約基準を満たしていないと当社が見なす請
求者による31億ドル及び17億ドルの買戻請求は未解決の買戻請求に含まれない。
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2012年6月30日に終了した3ヶ月間に、当社は82億ドルの新たな買戻請求を受けたが、これはGSE合意の範
囲に含まれない旧カントリーワイドによる組成及び旧バンク・オブ・アメリカによる組成の双方に関する
GSEからの請求44億ドル、プライベート・レーベル証券化の受託会社による37億ドル、並びにホールローン投
資家による119百万ドルによるものである。2012年6月30日に終了した3ヶ月間に、16億ドルの主にGSEからの
請求が解決された。解決した請求のうち876百万ドルは契約解除により、また704百万ドルはモーゲージの買戻
し及び全額賠償により解決されたものである。
2012年6月30日に終了した6ヶ月間に、当社は129億ドルの新たな買戻請求を受けたが、これはGSE合意の範
囲に含まれない旧カントリーワイドによる組成及び旧バンク・オブ・アメリカによる組成の双方に関する
GSEからの請求74億ドル、プライベート・レーベル証券化の受託会社による53億ドル、並びにホールローン投
資家による226百万ドルによるものである。2012年6月30日に終了した6ヶ月間に、28億ドルの主にGSEからの
請求が解決された。解決した請求のうち16億ドルは契約解除により、また12億ドルはモーゲージの買戻し及び
全額賠償により解決されたものである。いずれの期間においても、モノラインからの新たな請求は引き続き少
なく、当社は、この理由の一部はモノラインが引き続き訴訟に注力していたためであると考えている。
当社は、関連契約の解釈についてFNMAと相違があること、モノライン保険会社と係争中の訴訟があること、
及びプライベート・レーベル証券化の受託会社により引き続き請求が提出される中でプライベート・レーベ
ル証券化の受託会社との係争の解決に関する手続が未確立であること等から、未解決の買戻請求が今後も増
加すると予測している。
2012年6月30日現在、未解決のGSE買戻請求の想定元本は合計110億ドルであった。当社に対するFNMAからの
新たな請求は引き続き増加しており、それには借手がかなりの支払回数(例えば、25回以上)の返済を行った貸
出金、及び買戻請求の18ヶ月以上前に債務不履行となった貸出金(前者と比べて程度は低い)に係る請求が含
まれる。2012年6月30日現在において未解決のFNMAによる請求は合計101億ドルであり、これには借手が少な
くとも25回の支払いを行った貸出金に関する請求73億ドルが含まれる。2012年6月30日に終了した6ヶ月間
において、当社はFNMAから63億ドルの請求を受け、これには2005年度から2007年度の間に組成された貸出金に
関する請求55億ドルが含まれる。かかる金額には、借手が少なくとも25回の支払いを行った貸出金44億ドルが
含まれており、うち21億ドルは借手が少なくとも37回の支払いを行った貸出金である。これまでの実績による
と、GSEからの買戻しが承認された請求については、2004年度から2008年度の期間に組成された貸出金に対す
る当社の損失度合の平均は請求額の約55%であり、これに基づいて将来の損失度合いを予測可能な場合と不
能な場合がある。当社では、関連契約の解釈は、過去の当事者間の慣行及びその契約上の債務と一致している
と引き続き考えている。当社のGSEとの実績の詳細については、本注記の「政府支援企業の実績」の項を参照
のこと。
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四半期報告書
2012年6月30日現在、未解決のモノラインからの買戻請求に関する想定元本は、31億ドルであった。モノラ
イン保険会社との間で訴訟が係属中であり、近年モノラインから多額の新規買戻請求を受けていないことか
ら、当社におけるモノライン保険会社との間の買戻請求の実績は限定的である。当社は、モーゲージ・ローン
に対する保険会社の持分に重要かつ不利な影響を与えるような違反が存在するか否かの評価に基づき、2012
年6月30日現在未解決の請求のほぼ全てを審査の上、却下した。さらに当社の過去の経験上、モノラインは通
常、請求への反証としていかなる証拠が提示された場合も、買戻請求を撤回しない傾向にある。第2順位貸出
金に関する未解決のモノラインの請求のほぼ全ては、シンコラとの和解において解決されたものを除き現在
訴訟中である。これに加え、2012年6月30日現在未解決のモノラインの請求674百万ドルは、2012年7月17日の
シンコラとの和解により解決した。訴訟引当金及び訴訟について発生する可能性のある損失額の範囲に関す
る当社の慣行、並びにモノラインとの訴訟状況を含む訴訟関連事項の詳細については、本注記の「発生する可
能性のある損失額の範囲の見積り」の項を参照のこと。
プライベート・レーベル証券化の受託会社、ホールローンの投資家及びその他からの未解決の請求の想定
元本は、2011年12月31日現在33億ドルであったのに対し、2012年6月30日現在86億ドルに増加した。増加は、主
にプライベート・レーベル証券化の受託会社からの請求提出の増加によるものである。当社は、1年前のBNY
メロン和解時にGSE以外の請求合計が増加すると予測しており、当時の当社の引当金の積み増し時に、そのよ
うなGSE以外の請求合計の増加を織り込んでいた。プライベート・レーベル証券化の受託会社による請求が引
き続き提出されており、見解の相違がある請求についての最終的な解決に関する手続が未確立であることか
ら、当社は、プライベート・レーベル証券化の受託会社からの未解決の買戻請求が増加すると予測している。
ホールローン及びプライベート・レーベル証券化に関する当社の経験については、本注記の「ホールローン
の売却及びプライベート・レーベル証券化に係る実績」の項を参照のこと。
上記の請求の他、当社はプライベート・レーベル証券化への投資者及びマスター・サービサーからの買戻
請求も受けているが、当社はかかる請求者が証券化受託者の対応が指示される契約上の基準を満たしていな
い、及び/又は請求が手続き上又は実質的に無効であると見なしている。2012年6月30日及び2011年12月31日
現在、かかる請求の未解決額合計は、それぞれ31億ドル及び17億ドルであった。当社は追加で受けた31億ドル
の買戻請求が有効であるとは見なしていないため、この請求に係る解決を予測することはできない。2012年6
月30日及び2011年12月31日現在において未解決の請求のうち、17億ドルはBNYメロン和解に含まれる証券化の
基礎となる貸出金に関連するものであった。請求者のウォルナット・プレイス(通称ウォルナット・プレイス
と呼ばれる11社であり、ウォルナット・プレイス・エルエルシー、及びウォルナット・プレイスIIエルエル
シーからウォルナット・プレイスXIエルエルシーまでを含む)は、この請求のうち14億ドルについて当社に対
し訴訟2件を提起している。証券保有者からの買戻請求は関連契約の範囲外であることからウォルナット・
プレイスの最初の訴訟を却下するという裁判所の判決を受けて、2012年7月に当事者はウォルナット・プレ
イスの2件目の訴訟の取り下げを求めた。ウォルナット・プレイスとの訴訟の詳細については、連結財務書類
の注10「契約債務及び偶発債務」及び当社の2011年度の有価証券報告書に含まれている注14「契約債務及び
偶発債務」を参照のこと。BNYメロン和解が裁判所の承認を受ければ、BNYメロン和解に含まれる証券化の基礎
となる貸出金に係る残りの買戻請求は和解により解決される。
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モーゲージ保険契約解除通知
買戻請求に加えて、当社は、モーゲージ保険会社から請求の拒否、取消又は補償の解除の通知(以下「MI契約
解除通知」と総称する)を受けており、かかる通知による金額は引き続き増加している。MI契約解除通知の解
決に関してモーゲージ保険会社と意見の相違がある場合には、通常、個々の通知について結論を得るため当事
者間で十分な協議と交渉を行う必要がある。モーゲージ保険会社の関与の程度は様々であり、また、個別及び
一括による契約解除又は契約解除請求に関して一部のモーゲージ保険会社の関係する訴訟が係属中であるこ
とから、当社が解決に向けた建設的な協議を行うことが制限される。GSE又はプレイベート・レーベル証券化
信託に売却された貸出金(モノライン債券保証会社がラップしたものを含む)については、該当する売却契約
によってはMI契約解除の結果として表明保証義務の違反に係る請求を生じさせるものがある。該当する売却
契約にMI関連の表明保証が含まれ、契約解除の際に影響を受ける貸出金について当社が買戻す又は関連する
損失を投資家へ補償することが求められる場合、当社はMIによる便益を考慮することなく損失を実現する。別
の表明保証義務の違反の結果として当社が貸出金の買戻し又は投資家への補償を求められ、かつMI契約解除
があった場合、又は当社が投資のためかかる貸出金を保有する場合、当社はMIによる便益を考慮することなく
損失を実現する。さらに、モーゲージ保険会社は、担保権執行の遅延を申立てることによりMI支払いを縮小で
きると主張することがあり、この場合には、貸出金に係る損失の削減に利用できるMIによる収入が減少するこ
とがある。合法的なMI契約解除はGSE合意及び少数のプライベート・レーベルMBS証券化における買戻し又は
その他の救済措置の有効な根拠であることがあり、またMI契約解除通知は買戻請求を生じさせることがある
が、当社はMI契約解除通知それ自体では有効な買戻請求の事由とはならないと考えている。しかし、FNMAの声
明した方針では、MI契約解除通知を貸手の表明保証義務の違反と見なしており、貸手がMI契約解除通知に異議
を唱えていたとしても、FNMAが貸手に対して、モーゲージ・ローンを買戻すか又はFNMAの損失を補填する支払
いを直ちに一括で行うことを要求することが認められる。当社はFNMAに対し、その方針に合意できないと伝達
した。
MI契約解除通知のみから生じた当社のGSEからの未解決の買戻請求は2011年12月31日現在において12億ド
ルであったが、2012年6月30日現在は20億ドルに増加している。MI契約解除通知に関してFNMAが公表した方針
に従うことが要求される場合には当社が買戻しを要求される貸出金額が増加する可能性があり、その場合当
社の表明保証債務は増加する。FNMAの方針の詳細については、当社の2011年度の有価証券報告書に含まれてい
る連結財務書類の注9「表明保証及び会社保証」を参照のこと。
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2012年6月30日現在、当社は約106,000件の未解決のMI契約解除通知を受けていたが、これに対し2011年12
月31日現在は約90,000件であった。2012年6月30日までに、受領したMI契約解除通知の28%が解決された。解
決されたもののうち、21%は当社がMI契約解除を受入れることにより、51%はモーゲージ保険会社による補償
の回復又は請求の支払いにより、また28%は和解、保険の転換又は同様の措置の積重ねにより解決された。
2012年6月30日現在、当社が受領したMI契約解除通知のうち72%は未解決である。この未解決のもののうち、
44%は貸出金レベルでの精査が現在考慮されておらず、かつ当社の法的権利の保全が求められていない係属
中の訴訟に関わるものである。この訴訟では、訴訟提起中のモーゲージ保険会社は一部の保険について、貸出
金毎に拒否又は契約解除するのとは別のものとして、一括による契約解除も求めている。当社は残る37%の未
解決のMI契約解除通知の精査を進めており、当社はこれら未解決のMI契約解除通知の63%について精査を終
えMI契約に異議を唱えている。残る未解決のMI契約解除通知のうち、23%は係属中の訴訟の対象にもなってい
るが、現在のところ、これらのMI契約解除は訴訟に影響されない他のものと概ね同様の処理が進められてい
る。
現金支払い
以下の表に表示される通り、2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間において、当社は投資家又は
証券化信託が被った損失に対する買戻し又は補償による買戻請求723百万ドル及び13億ドルを解消するため、
591百万ドル及び10億ドルを支払った。これにより買戻し又は補償時において貸出金に関する損失145百万ド
ル及び409百万ドルが発生した。2011年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間において、当社は投資家又
は証券化信託が被った損失に対する買戻し又は補償による買戻請求19億ドル及び26億ドルを解消するため、
16億ドル及び21億ドルを支払った。これにより買戻し又は補償時において貸出金に関する損失10億ドル及び
14億ドルが発生した。貸出金の買戻しのため支払われた現金には、貸出金の未返済元本残高に延滞利息を加え
た金額が含まれる。貸出金の買戻しによる損失額は、裏付けとなる貸出金に対する担保の公正価値分が減額さ
れている。第1順位及びホーム・エクイティ・ローンに係る買戻請求に関連する貸出金の買戻し及び補償の
支払いは通常、借手の不正表明、十分な補償要素がない与信の例外、並びに引受手続きの非遵守などの貸出金
の引受基準順守に関わる表明保証義務に係る重大な違反によるものであった。しかし、売却取引においてなさ
れた実際の表明保証並びにその結果生じた買戻し及び補償の状況は、各取引又は各投資家により異なること
がある。表明保証義務に関する違反の原因となった瑕疵の種類と実現した損失額の重大性との間に直接的な
関係は見受けられない。第1順位住宅モーゲージに係る買戻し及び補償の支払取引は、主にGSEが関与してお
り、ホーム・エクイティ・ローンに係る買戻し及び補償の支払取引は、主にモノライン保険会社が関与してい
る。以下の表は、2012年及び2011年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間における第1順位及びホーム・
エクイティ・ローンの買戻し及び補償の支払いを表すものである。
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貸出金の買戻し及び補償の支払い
(単位:百万ドル)
6月30日に終了した3ヶ月間
2012年
未返済元本
残高
買戻しに支
払った現金
買戻し
500
520
補償の支払い
197
2011年
未返済元本
残高
買戻しに支
払った現金
86
860
970
419
48
48
958
539
539
697
568
134
1,818
1,509
958
買戻し
12
12
―
3
3
―
補償の支払い
損失
損失
第1順位
第1順位合計
ホーム・エクイティ
14
11
11
45
48
48
ホーム・エクイティ合計
26
23
11
48
51
48
第1順位及びホーム・エ
クイティ合計
723
591
145
1,866
1,560
1,006
(単位:百万ドル)
6月30日に終了した6ヶ月間
2012年
2011年
第1順位
買戻し
750
804
215
1,194
1,333
552
補償の支払い
464
172
172
1,292
699
699
1,214
976
387
2,486
2,032
1,251
買戻し
16
16
―
18
18
14
補償の支払い
第1順位合計
ホーム・エクイティ
25
22
22
85
87
87
ホーム・エクイティ合計
41
38
22
103
105
101
第1順位及びホーム・エ
クイティ合計
1,255
1,014
409
2,589
2,137
1,352
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表明保証及び会社保証債務
表明保証及び会社保証債務は当社の連結貸借対照表の未払費用及びその他の負債に含まれており、関連す
る引当金はモーゲージ銀行事業収益に含まれている。以下の表は、表明保証及び会社保証債務の推移を表して
いる。
表明保証及び会社保証
(単位:百万ドル)
6月30日に終了した3ヶ月間
2012年
表明保証及び会社保証債務の期首残高
新規売却による追加
償却額
引当金繰入額
表明保証及び会社保証債務の6月
30日現在残高
2011年
15,746
6,220
6
(204)
395
3
(2,480)
14,037
15,943
17,780
6月30日に終了した6ヶ月間
2012年
15,858
11
(603)
677
15,943
2011年
5,438
10
(2,718)
15,050
17,780
表明保証債務は、発生の可能性が高く、かつその債務額を合理的に見積もることが可能な場合に計上する。
2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間において、表明保証及び会社保証引当金395百万ドル及び
677百万ドルを計上したが、2011年度同期間においては140憶ドル及び151億ドルを計上した。2012年6月30日
に終了した3ヶ月間の引当金には、特定のカウンター・パーティーとの最近の活動に基づき損失の発生可能
性が高いと判断された場合のGSE以外に対するエクスポージャー、及びGSEのエクスポージャー(前者と比べて
程度は低い)に関する引当金が含まれる。前年同期間からの引当金の減少は、前年同期間においてBNYメロン和
解、その他のGSE以外のエクスポージャー及びGSEのエクスポージャー(前者と比べて程度は低い)により、引当
金が多く計上されていたことによる。
発生する可能性のある損失額の範囲の見積り
政府支援企業
当社の2012年6月30日現在におけるGSEに対する表明保証債務の見積負債額については、特に過去にGSEか
ら受けた請求実績が考慮され、必然的にそれに依存するとともに限定される。これは、GSEとの合意に関する当
社の解釈や将来の債務不履行予測、並びにその他の想定及び判断の要素を含んでいる。当社のこれらの債務に
対する見積負債額はかかる貸出金に係る表明保証債務として計上されている。当社に対する新たな請求は引
き続き増加した。FNMAが最終的に請求を解決する用意があるとする基準及びプロセスが徐々に当社にとって
は不利な形になっている。当社はFNMAとの間で、契約の要求事項に関する各当事者の解釈の相違を解決しよう
と努力しているが、受入れ可能な条件及び時期並びに費用をもってこれらの相違の解決に至ることができる
か否かは引き続き非常に不確実である。当社はGSEとの関係を規定する契約に基づき求められる範囲で貸出金
の買戻しを行っており、また引き続き行っている。
将来、GSEに対するエクスポージャーに対して計上した金額を上回るGSEエクスポージャーに係る表明保証
損失が発生し、追加で発生した債務額が重要なものとなる合理的な可能性がある。当社とFNMAの間で関連の契
約要件の解釈に相違があり、状況が非常に不確実であるため、当社は追加的に発生する可能性のある損失の結
果及び影響の範囲を合理的に見積もることはできない。
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政府支援企業以外のカウンター・パーティー
プライベート・レーベル証券化では、投資家が証券化の受託会社に対して買戻請求を行うよう指示するに
は一定の行使基準値を満たさなければならない。BNYメロン和解に含まれるプライベート・レーベル証券化の
集団には、主に2004年度から2008年度の期間に組成された貸出金を含めて旧カントリーワイド第1順位プラ
イベート・レーベル証券化の殆どが含まれている。残りの集団のプライベート・レーベル証券化に関しては
その他の請求者が現れており、一部の種類の証券化では、証券化の条件を満たす請求を有するその他の請求者
が引き続き現れる可能性が高いと当社は考える。当社では2012年度第2四半期において、特定のプライベート
・レーベル証券化の受託会社による買戻請求が増加傾向にある。BNYメロン和解に関連して計上した引当金及
びGSE以外の表明保証に関連して追加的に計上した引当金により、GSE以外の表明保証エクポージャーの大部
分をカバーできるものと当社は考える。しかし、将来における表明保証に係る損失が、これらエクスポー
ジャーに対して計上した金額を超過して発生するという合理的な可能性がある。さらに、以下に記載する通
り、当社は一部のモノラインに対する潜在的エクスポージャー及び一部のホールローン及びその他のプライ
ベート・レーベル証券化に対する潜在的エクスポージャーに対して、表明保証債務を計上していない。2012年
6月30日現在、GSE以外の表明保証に対するエクスポージャーに関連して発生が見込する可能性のある損失額
の範囲は、現在の引当金を最大で50億ドル上回る範囲と当社は見込んでいる。GSE以外の表明保証に対して見
積もった発生する可能性のある損失額の範囲は発生の可能性が高い損失を表すものではなく、以下に記載す
るように現在入手可能な情報、重大な判断及び多数の想定に基づいて見積もったものであるが、将来的に変わ
る可能性もある。
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このGSE以外の表明保証について発生する可能性がある損失額の範囲を見積もるために用いられる手法に
は、実際の債務不履行、将来の債務不履行の予測、過去の損失に関する当社の実績、見積住宅販売価格及びその
他の経済条件等の様々な要因が含まれる。GSE以外の表明保証債務並びにこれに対応する損失額の範囲の見積
りに影響を与える要因には次の(1)重要な悪影響をもたらす契約上の要件、(2)提供された表明保証、(3)一定
の行使基準値を満たす要件が含まれる。最初の要因については、GSE以外の貸出金の買戻しに関する契約上の
債務は、通常証券化信託に対するかかる投資家又は全ての投資家、若しくはモノライン保険会社又はその他の
金融保証会社(該当する場合)の利益に対して重要かつ不利な影響を与えるような表明保証義務の違反がある
場合のみ発生するとの当社の認識に基づくものであり、よって買戻しの請求者は表明保証義務の違反が損失
の原因であることを証明する必要があると当社は考える。2番目の要因は、GSE以外の証券化において提供さ
れる表明保証は、GSEに提供される表明保証と異なるものが含まれているという事実に関連する。当社は、GSE
との契約はかかるGSEとの取引の結果として差異が生じていたとしても明確なものであり、それと比較して
GSE以外の証券化に関する表明保証はあまり厳格ではなく実施し易いと考えている。3番目の要因は、GSE以外
の契約において投資家の側から買戻しを請求するには、一定の行使基準値を満たす必要があるという事実に
関連する。証券化の受託者は、自己の判断で買戻しを調査又は請求することができ、大部分の契約には1信託
につき議決権の25%などの基準が含まれている。この基準に基づいて、投資家は債務不履行などの状況におい
て債権回収を宣言し、貸出金関係書類の請求などの要求をすることができる。誠意をもって行動するとの前提
では、受託者はこれを受入れ従い、債務から免除されることを選択できる。債務不履行において、未解決の債権
回収があり、受託会社が60日以内に訴訟を提起できなかった場合、大部分の契約では、投資家から訴訟を提起
することができる。これに加え、多くの契約では、証券の保有者が発行済証券の各トランシェの議決権の25%
等、特定の割合を保有している場合、投資家が証券化信託に対して貸出金関係書類を調査するよう指示する
か、貸出金の買戻しを請求することができる。行使基準値は発生の可能性がある損失額を決定する要因である
との当社の考え方に変更はないが、BNYメロン和解を考慮して、GSE以外の証券化取引全てが行使基準値を満た
すとの仮定で、発生する可能性がある損失額の範囲を設定している。
さらに、プライベート・レーベル証券化においては、GSE以外の表明保証債務とこれに対応して見込まれる
損失額の範囲を見積もるのに用いられる手法は、BNYメロン和解に伴って発生が見込まれる買戻しを考慮する
とともに、BNYメロン和解の条件を満たしたと仮定しており、また請求の増加などより最近の経験を適宜考慮
している。BNYメロン和解に含まれるGSE以外の取引は、BNYメロン和解に含まれない取引と異なるため、当社は
GSE以外の表明保証債務とこれに対応して見込まれる損失額の範囲を決定するため、和解に伴って発生する可
能性がある実績を修正した。判断に基づいて実施された修正は、証券化の商品の組合せ、貸出金のオリジネー
ター、予測される請求頻度、債務不履行となる前までに借手が支払った回数及び証券化のスポンサーにおける
差異等を考慮したものである。
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BNYメロン和解の最終的な合意、見積買戻率、経済情勢、住宅価額、消費者及びカウンター・パーティーの行
動及び様々な判断要因等に係る(ただしこれに限定されない)予測モデルについて、当社の仮定と実績が異な
る場合、GSE以外への表明保証に伴う将来の引当金及び/又は発生する可能性がある損失額の範囲は大きく影
響を受ける可能性がある。表明保証債務とこれに対応して発生する可能性がある損失額の範囲の前提となる
単独或いは複数の仮定が負の方向に展開した場合、将来の引当金及び/又は発生する可能性がある損失額の範
囲が大幅に引き上げられる可能性がある。例えば、プライベート・レーベル証券化の受託会社による請求につ
いては、買戻しの請求者は表明保証義務の違反が損失の原因であることを証明する必要があるとの当社の契
約解釈に裁判所が合意しない場合、発生する可能性がある損失額の範囲の見積りに対して大きく影響するこ
とが予想される。詳細は当社の2011年度の有価証券報告書に含まれている連結財務書類の注14「契約債務及
び偶発債務」を参照のこと。さらに、当社に関連する1件を含むモノライン訴訟についての裁判所判決によれ
ば、表明保証義務の違反の有無を判定するのに際し、各貸出金を精査するのではなく貸出金関係書類からサン
プル抽出することが認められている。このサンプリング方法が裁判所でより頻繁に採用されれば、プライベー
ト・レーベル投資家が貸出金毎の精査と比較して訴訟は魅力的な代替措置であると見なす可能性がある。最
後に、当社はGSE以外の取引に通常付与される表明保証は、GSE取引に付与される表明保証と比較して、あまり
厳格ではなく実施し易いと考えているが、貸出金の買戻しが必要とされる可能性について、その乖離の影響を
測定するだけのGSE以外の取引における重要な貸出金関連の請求を解決した実績はない。
GSE及びGSE以外のエクスポージャーに係る表明保証債務とこれに対応してGSE以外の表明保証エクスポー
ジャーで発生する可能性がある損失額には、注10「契約債務及び偶発債務」に開示される訴訟問題に係る損
失は考慮されておらず、別個の担保権執行費用とその関連費用、評価及び補償料、或いはサービシング債務の
不履行に対するその他の潜在的申立て(これに係る損失がBNYメロン和解の潜在的費用として含まれる場合を
除く)、今後発生する可能性があるFHA保証付貸出金に関する申立てを含む当社に対する証券法又は不正に係
る訴訟、或いは損害賠償又はその他の申立てに関連して発生する可能性のある損失も一切含まれていない。注
10「契約債務及び偶発債務」に開示する訴訟及び規制関連の事項に関連して可能性のある損失の累積額に反
映される範囲以外に、当社は、当社に対するこれら債権の回収、証券法、不正又はその他の申立てのいずれに関
しても発生する可能性がある損失額を合理的に見積もることができないが、かかる損失は多額となる可能性
がある。
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政府支援企業に係る実績
当社は通常、GSEが特定の貸出金の買戻請求を検討しているという事実について、GSEから対象の貸出金関係
書類を調査するよう請求(以下「貸出金関係書類の請求」という)を受けた時点で初めて認識する。調査完了
後、GSEは当社への買戻請求を行う場合がある。いずれかのGSEからの買戻請求を受領後に実行可能になり次
第、当社は、買戻請求を評価し、適切な措置を講じている。申立てに関する紛争は通常、GSEとの貸出金毎の交渉
により処理され、当社は、買戻請求を受けてから90日から120日間以内に支払うように努めているが、この期間
後も申立ては未解決のままである。紛争の内容には、デフォルト率が最も高い年度における計上収益、占有、非
開示の負債及びMI請求の契約解除の有効性についての合理性が含まれている。
当社及びその子会社は買戻請求の取り組みに関してGSEと長年連携を続けてきた実績がある。しかし、FNMA
の買戻請求、買戻請求の解除の基準、及び解決プロセスは、これまでのGSEの行動及び当事者の契約債務に関す
る当社の解釈とますます乖離している。当社では、借手がかなりの支払回数(例えば、25回以上)の返済を行っ
た貸出金や、買戻請求の18ヶ月以上前に債務不履行となった貸出金(前者と比べて程度は低い)に係る新たな
請求のレベルが引き続き上昇している。FNMAが最終的に問題なく請求を解決できるとする基準及びプロセス
は徐々に当社に不利な形に変化している。FNMAとの意見の相違を踏まえ、当社は、契約上の義務に対する理解
に基づき、当事者間の過去の慣習との一貫性を高める目的で買戻ガイドラインを採用した。こうした変化か
ら、GSEからの未解決の請求は2011年12月31日現在の63億ドルから2012年6月30日現在では110億ドルに増加
する結果となっている。借手が25回以上の返済を行った貸出金に係る未解決の請求の合計は、2011年12月31日
現在の37億ドルに対し、2012年6月30日現在では79億ドルであった。当社は、FNMAとの相違を解決しない限り、
未解決の請求は増加し続けると予想している。当社は、FNMAと相違を解決しようと努力しているが、受入れ可
能な条件及び時期並びに費用をもってこれらの相違の解決に至ることができるか否かは、非常に不確実であ
る。詳細については、本注記の196頁(訳者注: 原文の頁)「モーゲージ保険契約解除通知」の項を参照のこと。
モノライン保険会社に係る実績
旧カントリーワイド及び/又は旧バンク・オブ・アメリカに対する訴訟が係争中であるため、当社のモノラ
イン保険会社との表明保証による買戻請求実績は限定的である。モノライン会社から受けた買戻請求が適切
に提示されている限り、当社は通常、貸出金毎に請求を審査する。ある貸出金について、当社又は子会社或いは
前身の会社による表明保証義務に対する違反が確認された場合、通常はかかる貸出金について60日から90日
間以内に和解に達する。
旧カントリーワイド及び/又はバンク・オブ・アメリカに対して訴訟を提起しているモノライン保険会社
に対して、これらのカウンター・パーティーからの請求が却下された場合、当社は、契約上の義務がないこと
から却下の理由には言及しない。当社の過去の経験上、モノラインは通常、請求への反証としていかなる証拠
が提示された場合も、買戻請求を撤回しない傾向にある。当社は、請求が却下され、その後6ヶ月間カウンター
・パーティーから連絡がない場合、これらの請求を中止されたものと見なしている。ただし、これらの未解決
の請求は、解決するまでは未解決請求残高に計上している。
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妥当な瑕疵が識別された貸出金に基づく買戻請求があり、表明保証義務に対する違反があると判断され、そ
の他の買戻に係る要件を全て満たしている場合、表明保証債務が設定される。当社の貸出金組成プロセスの不
可欠な要素である標準品質管理プロセス以外では通常、買戻請求を受ける前にモノラインのエクスポー
ジャーに関するものを含む貸出金関係書類の調査を行っていない。妥当な瑕疵が認められないそれらの買戻
しの請求がどのように決着するのかを予測することは本来困難であり、またモノラインが全部又は一部の関
連する社債を保証する証券化信託からの貸出金の買戻しでまだ請求がなされていないものについては、将来
の買戻請求及びその顛末を予測することは本来困難であることから、当社は買戻プロセスの帰結を合理的に
見積もることができない。従って、妥当な瑕疵が認められない買戻請求や、モノラインが全部又は一部の関連
する社債を保証した証券化信託からの貸出金の買戻しでまだ買戻請求がされていないものについての表明保
証債務は計上されていない。モノラインに関する詳細情報については、本財務書類の注10「契約債務及び偶発
債務」、並びに当社の2011年度の有価証券報告書に含まれている連結財務書類の注9「表明保証及び会社保
証」を参照のこと。
2012年6月30日現在、2004年度から2008年度の期間に組成された貸出金に関連して、モノラインによる貸出
金の買戻請求で未解決のものに係る未回収の元本残高は31億ドルであり、このほぼ全てが、当社が調査及び重
大な違反の存在に関する評価を行った結果、買戻しを拒否したものである。この金額には、2012年7月17日の
シンコラとの和解によって解決された674百万ドルの請求が含まれている。上記の通り、当初却下された買戻
しの請求の一部は、その後モノライン保険会社と重ねて対話及び交渉を実施し、最終的に一括和解、買戻し又
は全額賠償により解決されている。2012年6月30日現在、モノラインが貸出金関係書類の調査を求めているが
買戻しの請求は受けなかった貸出金に係る未回収の元本残高は、2012年6月30日より後にシンコラと和解し
た信託に含まれる貸出金関係書類に対する請求申立て分18億ドルを含め、71億ドルであった。将来、貸出金関
係書類の追加請求があり、買戻しの請求につながる可能性が高い。こうした申立ては、現在証券化信託にある
貸出金、又は債務不履行とされ信託における貸出金の未回収残高に含められていない貸出金に関してなされ
る可能性がある。しかし、証券化信託における貸出金の全て或いは調査要求の全てについて買戻請求を受け
る、又は全ての貸出金の買戻請求について妥当な瑕疵が存在する可能性は低い。さらに、モノラインからの買
戻しの請求に関する支払額は証券化信託に対して行われ、証券化を規定する文書の条項に従い、かかる証券化
信託がモノライン前払金残高の返済又はモノラインからの将来の前払金の減額に使用するなどの可能性があ
る。モノラインが前払いを行っていない、又は証券化信託への前払いが要求されないと予想される場合には、
モノラインが買戻請求の支払いにより受ける利益が限定されたものであるか全くないかであるため、モノラ
インから買戻請求を受ける可能性は低くなることがある。さらに、モノラインの中には現在自社の金融保証方
針に沿った義務を履行していないものもあり、場合によっては買戻請求を行う能力に影響を及ぼす可能性が
あるが、ただしその場合契約上の基準が満たされれば投資家は請求を行うことができることがある。
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ホールローンの売却及びプライベート・レーベル証券化に係る実績
2012年6月30日現在、2004年度から2008年度の期間に組成された貸出金に関連して、プライベート・レーベ
ル証券化の受託会社及び第三者のホールローン投資家による貸出金の買戻請求で未解決のものに係る未回収
の元本残高は83億ドルであった。当社はこれらの請求のうち57億ドルに関して初回の調査を実施し、請求者に
よる買戻請求には正当な根拠がないと考えているが、これらの請求の残りの26億ドルについては現在引き続
き調査中である。
GSE及びモノラインからのもの以外に当社が受けて解決した買戻請求の大部分は第三者のホールローン投
資家からのものである。当社は表明保証を提供しており、ホールローン投資家が出資するプライベート・レー
ベル証券化にその他の担保とともに集約される場合であっても、ホールローン投資家がかかる権利を有する
場合がある。当社は、これらのホールローンに対して適切に提示された買戻請求を貸出金毎に精査する。当社
は精査の結果、請求に妥当性がないと考える場合は請求を却下し、通常は却下理由を提示する。ホールローン
投資家が当社の請求却下を認める場合、ホールローン投資家はかかる請求を取り下げる場合がある。請求に対
する結果について見解の相違がある場合は、各請求について合意に至るため、当事者間で建設的対話及び交渉
が必要となる。通常ホールローン投資家は買戻手続きに関与し、当社及びホールローン投資家は、貸出金毎の
交渉、又は場合によっては一括和解により解決する。2012年6月30日までの間に、当社が当初却下したモノラ
インの請求のうち25%がその後買戻し又は全額賠償により解決されており、51%が契約解除又は借手の全額
返済により解決されている。解決までの期間は様々であるが、ある貸出金について提訴可能な違反が特定され
た場合、通常はかかる貸出金について60日から90日間以内に和解に達する。請求が却下され、その後6ヶ月間
カウンター・パーティーから連絡がない場合、当社はこれらの請求を中止されたものと見なしている。ただ
し、解決するまでは未解決請求残高に計上している。プライベート・レーベル証券化の受託会社については、
当事者が請求の解決に同意しない場合に、個々の貸出金に関して解決に至るための確立されたプロセスは現
在のところ存在しない。
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プライベート・レーベル証券化では、投資家が受託会社に対して買戻請求の実施を指示するには、一定の行
使基準値が満たされなければならない。2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間において、当社は37
億ドル及び53億ドルの買戻請求を受けたが、これにはモノライン保険会社を含む第三者により出資された取
引に係る請求が含まれている。プライベート・レーベルによる新たな請求が最近増加しているのは、主に、BNY
メロン和解には含まれていないプライベート・レーベル証券化取引に関して受託会社から受けた買戻請求に
関連するものであり、これにはモノライン保険会社を含む第三者により出資された第1順位の証券化が含ま
れている。一定のプライベート・レーベル証券化の受託会社による貸出金関連書類の請求及び買戻請求のほ
か、表明保証に係る請求について出訴期間の進行停止合意を求める要求も増加の傾向が徐々に見られるよう
になった。これらの請求により、請求を行う根拠を有するプライベート・レーベル証券化の受託会社から買戻
請求の増加につながる可能性があると当社は考えている。プライベート・レーベルに係る証券化契約に規定
される通り、表明保証では通常、カウンター・パーティーが請求を行い、かつ貸出金に契約上提起可能な瑕疵
があることを証明することが求められる。当社は、GSEとの契約がかかるGSEとの取引の結果として差異を生じ
ていたとしても明確に規定されるものであることと比較すると、プライベート・レーベル証券化の契約に含
まれる表明保証は一般的にあまり厳格ではなく、買戻しを求める投資家の負担が大きいと考えているものの、
契約には一般的に引受業務が慎重かつ慣習的であるとの表明が含まれている。買戻請求に関する詳細につい
ては、194頁(訳者注:原文の頁)の「未解決の買戻請求」を参照のこと。
注9−のれん及び無形資産
以下の表は、2012年6月30日及び2011年12月31日現在の事業セグメント別ののれんの残高を表示している。
2012年1月1日より、当社は6セグメントから5セグメントへ表示のベースを変更した。この変更に関する詳
細については、注19「事業セグメント情報」を参照のこと。のれんの減損テストに利用された報告単位は、事
業セグメントか、その1レベル下となる。詳細については、当社の2011年度の有価証券報告書に含まれている
連結財務書類の注10「のれん及び無形資産」を参照のこと。
のれん
(単位:百万ドル)
2012年6月30日現在
2011年12月31日現在
コンシューマー・アンド・ビジネス・バンキング
29,986
29,986
グローバル・バンキング
24,802
24,802
グローバル・マーケッツ
4,450
4,441
グローバル・ウェルス・アンド・インベストメント・マネジメント
9,928
9,928
810
810
69,976
69,967
その他の事業
のれん合計
2012年6月30日及び2011年12月31日現在、CRESにのれんはなかった。
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無形資産
2012年6月30日及び2011年12月31日現在の無形資産に関連する帳簿価額総額並びに償却累計額は以下の表
の通りである。
無形資産(1)
(単位:百万ドル)
2012年6月30日現在
2011年12月31日現在
帳簿価額総額
償却累計額
帳簿価額総額
購入済クレジット・カード関係
6,148
4,246
6,948
4,775
コア預金
3,592
2,735
3,903
2,915
顧客関係
4,081
1,730
4,081
1,532
アフィニティ関係
1,566
1,022
1,569
966
その他の無形資産
2,279
598
2,476
768
17,666
10,331
18,977
10,956
無形資産合計
償却累計額
(1) 全額償却済の無形資産を除く。
2012年6月30日及び2011年12月31日現在、無形資産の減損は生じていなかった。2012年6月30日に終了した
3ヶ月間及び6ヶ月間において、無形資産の償却費は、321百万ドル及び640百万ドルであるが、2011年度同期
間は382百万ドル及び767百万ドルであった。当社は、償却費総額が2012年度の残りの各四半期に約315百万ド
ルずつ、2013年度から2017年度まで年度毎に、それぞれ約11億ドル、約950百万ドル、約870百万ドル、約770百万
ドル及び約670百万ドルになると見積もっている。
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注10−契約債務及び偶発債務
通常の事業活動の中で、当社は多数のオフ・バランス取引契約を締結している。これらの契約は、当社を
様々な信用リスクやマーケット・リスクにさらすものであり、当社の連結貸借対照表に計上された金融商品
と同様に信用リスクやマーケット・リスク上限のレビューの対象となる。契約債務及び偶発債務の詳細につ
いては、当社の2011年度の有価証券報告書に含まれている連結財務書類の注14「契約債務及び偶発債務」を
参照のこと。
信用供与契約
当社は、顧客の資金ニーズを満たすため、貸出コミットメント契約、スタンドバイ信用状及び商業信用状と
いった信用供与契約を締結している。信用供与契約の表は、他の金融機関に対して分配された(シンジケート
等)金額(2012年6月30日及び2011年12月31日現在、それぞれ244億ドル及び271億ドル)を控除した法的拘束力
のある未実行信用供与契約の想定元本を示したものである。2012年6月30日現在、公正価値オプションに基づ
き会計処理される契約を除いた、これらの契約の帳簿価額は599百万ドルであり、繰延収益25百万ドル及び法
的拘束力のある未実行信用供与契約に対する引当金574百万ドルが含まれている。2011年12月31日現在の比較
金額は、それぞれ741百万ドル、27百万ドル及び714百万ドルであった。これらの契約の帳簿価額は、当社の連結
貸借対照表上、未払費用及びその他の負債に計上されている。以下の表には、2012年6月30日及び2011年12月
31日現在の契約の想定元本である218億ドル及び257億ドルもそれぞれ含まれており、これらの金額は、公正価
値オプションに基づき会計処理されている。ただし、両期において未払費用及びその他に分類されているこれ
らの契約の公正価値調整額である948百万ドル及び12億ドルは、以下の表には含まれない。公正価値オプショ
ンで会計処理された当社の貸出コミットメント契約に関する詳細については、注16「公正価値オプション」
を参照のこと。
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信用供与契約
(単位:百万ドル)
2012年6月30日現在
1年超
3年超
1年以内
5年超
3年以内
5年以内
に契約満了
に契約満了
に契約満了 に契約満了
合計
信用供与契約の想定元本
貸出コミットメント契約
ホーム・エクイティ・ライン
スタンドバイ信用状及び金融保証(1)
商業信用状
法的拘束力のある信用供与契約
クレジット・カード枠契約(2)
信用供与契約合計
98,255
78,145
124,964
13,707
315,071
1,965
10,660
22,349
29,967
64,941
27,602
16,900
5,577
2,291
52,370
2,333
73
23
1,177
3,606
130,155
105,778
152,913
47,142
435,988
431,728
―
―
―
431,728
561,883
105,778
152,913
47,142
867,716
2011年12月31日現在
信用供与契約の想定元本
貸出コミットメント契約
ホーム・エクイティ・ライン
スタンドバイ信用状及び金融保証(1)
商業信用状
法的拘束力のある信用供与契約
クレジット・カード枠契約(2)
信用供与契約合計
96,291
85,413
120,770
15,009
317,483
1,679
7,765
20,963
37,066
67,473
26,965
18,932
6,433
5,505
57,835
2,828
27
5
383
3,243
127,763
112,137
148,171
57,963
446,034
449,097
―
―
―
449,097
576,860
112,137
148,171
57,963
895,131
(1) 2012年6月30日現在、かかる商品の基礎となる参照銘柄の信用力の質に基づき投資適格及び投資非適格に分類されたスタ
ンドバイ信用状及び金融保証の想定元本は、374億ドル及び143億ドルであった。2011年12月31日現在の想定元本は392億ド
ル及び178億ドルであった。2012年6月30日及び2011年12月31日現在の金額には消費者スタンドバイ信用状が635百万ドル
及び859百万ドル含まれている。
(2) ビジネス・カードの未使用クレジット・カード枠を含む。
法的拘束力のある信用供与契約は、一般に利率や期日が定められているものである。一部の契約について
は、借手の支払能力の悪化から当社を保護するため、制約条項を設けているものもある。
その他の契約債務
グローバル・プリンシパル・インベストメンツ及びその他の株式投資
当社には、未実行の株式投資契約債務が、2012年6月30日及び及び2011年12月31日現在、369百万ドル及び約
772百万ドルあった。当社は未実行の契約に関連した過去二年間に渡るバーゼルの資本規制変更を考慮し、プ
ライベート・エクイティ・ファンド投資に関与する一連の売却取引について、これらの契約を積極的に縮小
した。
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その他の契約債務
2012年6月30日及び2011年12月31日現在、当社はそれぞれ22億ドル及び25億ドルの貸出金(例えば住宅モー
ゲージ・ローン及び商業用不動産)購入を確約する契約を締結しており、決済後に貸出金又はLHFSに計上する
予定である。
2012年6月30日及び2011年12月31日現在、当社は957億ドル及び670億ドルの先日付売戻条件付及び借入有
価証券契約の締結を確約していた。また、当社は399億ドル及び420億ドルの先日付買戻条件付及び貸付有価証
券契約の締結も確約していた。これらの契約は全て、今後12ヶ月以内に満了する。また、2012年6月30日現在、
当社は決済機関と21億ドルの米国政府機関MBSに係る条件付先日付売戻条件付契約の締結も確約していた。こ
のファシリティには期日はない。
当社は一部の土地建物及び設備についてオペレーティング・リース契約を締結している。かかるリースに
よる契約額は、2012年度の残りの期間と2016年度まで年度ごとに、それぞれ約15億ドル、約28億ドル、約23億ド
ル、約18億ドル及び約15億ドルであり、それ以降の年度については総額で約73億ドルである。
当社は、市場データ、通信、システム・コンサルティング及びその他の事務関連サービスの提供業者とも契
約を締結している。2012年6月30日及び2011年12月31日現在、これら契約の残余期間の最低料金は、合計で17
億ドル及び19億ドルであった。
その他の保証
銀行保有生命保険帳簿価額保証
当社では、企業、特に銀行に対して団体生命保険契約を提供する保険業者を対象に、帳簿価額の維持を目的
とする商品を販売している。帳簿価額維持は、投資適格な中期確定利付証券のポートフォリオを対象とし、保
険契約者が保険を解約した際に、時価が帳簿価額を下回った場合、その不足分を補填することを意図してい
る。こうしたエクスポージャーを管理するため、当社は解約、ポートフォリオの清算方法及び資金の利用方法
に対して厳しい制約を課している。また、対象となるポートフォリオの投資パラメーターも制限している。各
保険契約で引受けるリスク額に上限を設定する等の制約条件を仕組上の保護と組み合わせて、極端に不利な
シナリオにおいても支払いには十分なバッファーや保護があるよう設計している。こうした保証はデリバ
ティブとして計上され、トレーディング勘定ポートフォリオにおいて公正価値で計上される。2012年6月30日
及び2011年12月31日現在、これら保証の想定元本合計はともに158億ドルであった。これら保証に関する当社
の最大エクスポージャー合計は51億ドルであり、見積満期日は2030年度から2040年度の間である。2012年6月
30日現在、当社はこれらの商品による支払いを行っていなかった。これらの保証に関連して解約又はその他の
支払いがなされる可能性がある。当社は一部のカウンター・パーティーと早期解約の可能性について協議し
ている。これらの保証に関わる未収保証料の公正価値純額は、2012年6月30日及び2011年12月31日現在、それ
ぞれ39百万ドル及び48百万ドルであり、解約の可能性及び契約に含まれる複数の仕組上の保護機能を反映し
ている。
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従業員退職金保証
当社は、主に401(k)年金制度及び457年金制度等の1974年従業員退職所得保障法(以下「ERISA法」という)
により規定されている年金制度の年金スポンサーに対し、帳簿価額の維持を目的とする商品を販売している。
帳簿価額維持は、投資適格な中期/短期の確定利付証券のポートフォリオに対するもので、全証券の清算後、制
度加入者が引き続き資金を引き出す際に帳簿価額に満たない場合、その不足額を補うことを意図している。当
社は、契約を随時解約する権利を有している。当社がこの権利を行使する場合、元本を確保するため、商品購入
者は清算した資産からの収入で政府又は政府機関が発行する債券等、高品質の確定利付証券を購入するよう、
当社に要求することができる。当社のエクスポージャーを管理するために、当社は、資金引出の時期、ポート
フォリオの清算方法、資金の利用方法、並びに投資対象ポートフォリオの投資パラメーターに非常に厳密な制
約を課している。仕組上の保護とこれらの制約を組み合わせることにより、極端に不利なシナリオにおいても
支払いには十分なバッファーや保護があるよう設計している。これらの保証は、デリバティブとして計上さ
れ、トレーディング勘定ポートフォリオにおいて公正価値で計上される。2012年6月30日及び2011年12月31日
現在、これらの保証の想定元本合計はそれぞれ229億ドル及び288億ドルであり、見積満期日は、解約オプショ
ンが全契約で実行されると仮定して最長2015年度までである。2012年6月30日現在、当社はこれらの商品に基
づく支払いを行っていなかった。
加盟店サービス
クレジット及びデビット・カード協会の規定に従い、当社は、様々な加盟店に代ってクレジット及びデビッ
ト・カード取引を代行処理する加盟店処理業務サービス提供者を支援している。これらのサービスに関連し
て、最終的にはカード保有者に有利に解決する、加盟店とカード保有者間の請求額の紛争により債務が生じる
場合がある。加盟店によるカード保有者への払戻債務の不履行が生じた場合、カード保有者は通常、発行銀行
を通し、取引日後6ヶ月の間に、加盟店処理業者に対して請求額の返金を求めることができる。加盟店処理業
者は、対象取引の損失に対して第一次的責任を負う。ただし、加盟店処理業者が紛争対象である取引について
カード保有者への払戻債務を履行できない場合には、当社が支援者として紛争の対象となった請求額に対す
る責任を負うことになる。2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間において、支援を受けている事業
体は1,556億ドル及び2,888億ドルの取引を処理し、2百万ドル及び4百万ドルの損失を計上した。2011年6月
30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間において、支援を受けている事業体は1,099億ドル及び1,948億ドルの
取引を処理し、3百万ドル及び5百万ドルの損失を計上した。かかる活動の大部分は、当社が49%の持分を保
有する合弁会社により処理された。2012年6月30日及び2011年12月31日現在、支援を受ける加盟店処理業務
サービス提供者は、担保として265百万ドル及び238百万ドルの加盟店エスクロー預金を有しており、個々の加
盟店に対する債権金額と相殺するために利用される。
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当社は、チャージバックによる最大潜在的エクスポージャーが、過去6ヶ月間(カード保有者の請求可能期
間)においてビザ、マスターカード及びディスカバーを通じて処理された加盟店取引に未決済の引渡遅延取引
を加算した総額を超過するものではないと考えている。2012年6月30日及び2011年12月31日現在、支援取引に
対する最大潜在的エクスポージャーは、それぞれ合計で約2,494億ドル及び約2,360億ドルであった。しかし当
社は、最大潜在的エクスポージャーは実際の潜在的損失エクスポージャーを示すものではないと考えており、
これらの保証に関連して重要な支払いが生じるとは考えていない。
その他のデリバティブ契約
当社の連結貸借対照表に連結されていない第三者及びVIEとの間で締結したデリバティブ契約(一般にトー
タル・リターン・スワップ)を通じて、当社はCDO及びCLO発行の証券等の選択した資産に出資している。これ
らデリバティブ契約の想定元本合計のうち、2012年6月30日及び2011年12月31日現在、それぞれ32億ドル及び
32億ドルが商業銀行との契約分であり、16億ドル及び18億ドルがVIEとの契約分であった。保有する原証券は
上位証券であり、当社のエクスポージャーの大部分は保証されている。従って、当社の損失エクスポージャー
は、主として保険業者に対するカウンター・パーティー・リスクである。格付けの低下等一定の環境において
は、当社はかかる原資産の購入を要求されるが、デリバティブ契約の公正価値にこうしたエクスポージャーは
すでに反映されているため、当社の損益の増減が生じるとは考えていない。
その他の保証
当社は、リース終了時債務契約、特定のリースに対する部分的な信用保証、不動産共同事業保証、リスク・
パーティシペーション・スワップの売却、事業分割コミットメント及びグロス決済が必要とされるプット・
オプションの売却等を含む追加的な保証契約及び契約債務を締結している。これらの契約による潜在的な将
来の支払最高額は、2012年6月30日及び2011年12月31日現在において約32億ドル及び約37億ドルであった。こ
れらの債務の見積満期日は、最長2033年度まで及んでいる。当社はこれらの保証の下で重要な支払いは行って
いない。
当社は通常の業務の一環で、コモディティ取引、レポ取引、主要な仲介契約及びその他取引等のISDA関連取
引及び非ISDA関連取引を含む多くの取引を実施している当社の関係会社の債務を定期的に保証している。
支払保証保険の請求問題
英国において、当社は支払保証保険(以下「PPI」という)を、当社の海外カード・サービシズ事業を通じ
てクレジット・カードの顧客に販売している。以前はこの保険を個人向けローンの顧客に販売していた。PPI
は失業又は病気等特定の事由が生じた際に、個人のローンの債務返済を補償するものである。業界全体で顧客
からの苦情が増加していることに伴い、マスコミ報道が高まり、消費者擁護団体からの圧力も増した。これを
受けて英国金融サービス機構(以下「FSA」という)は、これら保険の販売に関連した申立てについて各社の
対応のあり方を調査し、これを問題として取り上げた。本件に関連して、当社はPPI引当金を設定した。2012年
6月30日及び2011年12月31日現在、この引当金はそれぞれ312百万ドル及び476百万ドルであった。
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四半期報告書
訴訟及び法的規制問題
以下は、当社の2011年度の有価証券報告書に含まれている連結財務書類の注14「契約債務及び偶発債務」
及び2012年3月31日に終了した四半期の第1四半期報告書に含まれている連結財務書類の注10「契約債務及
び偶発債務」(以下「過去の契約債務及び偶発債務の開示」という)を補足する開示である。
当社及びその子会社は、通常の業務の過程において各種の係属中の又そのおそれのある訴訟事件及び訴訟
手続(様々なクラスの潜在的な請求者を代表する形での集団訴訟を含む)の被告又は当事者に日常的になって
いる。これらの訴訟事件や訴訟手続は、一般的に消費者保護、証券、環境、銀行業務、雇用、契約及びその他の法
律違反との申立てに基づくものである。また、これらの訴訟事件や訴訟手続のいくつかにおいては、多額の損
害賠償請求が当社及びその子会社に対して主張されている。
通常の業務の過程において、当社及びその子会社はまた、法規制による検査、情報収集の要請、質問及び調査
の対象となっている。当社の特定の子会社は、登録されているブローカー/ディーラー又は投資顧問であり、
SEC、金融取引業規制機構、ニューヨーク証券取引所、FSA並びにその他の国内、海外及び州の証券規制当局によ
る規制の対象となっている。これらの機関による公式及び非公式の調査に関連し、かかる子会社は、規制業務
の様々な場面に関わる文書、証言及び情報について、提出要求、召喚状及び提出命令を多数受けている。
これらの訴訟及び法的規制問題の結果は、特に原告が極めて多額若しくは金額が確定していない損害賠償
を求めている場合、若しくはそれらの問題が新しい法的論点を提供しているか又は多数の当事者が関係して
いる場合、本質的に予測が困難であり、係属中の事件についての結果、これらの事件の最終的な解決の時期、又
は係属中の各事件に関連する最終的な損害、罰金若しくは制裁金の額について、当社は通常予測することはで
きない。
当社は、適切な会計指針に従って、訴訟及び法的規制問題により偶発損失が発生する可能性が高くかつ見積
が可能である場合は、これらの問題に引当金を設定している。このような場合、設定した金額を超える損失の
エクスポージャーが存在する場合がある。偶発損失の発生する可能性が高くかつ見積が可能な場合以外は、当
社は引当金を設定していない。訴訟又は法的規制問題が進展することに伴い、当社は、かかる問題を担当する
社外弁護士と協力して、こうした問題が、発生する可能性が高くかつ見積可能な偶発損失であるか否かについ
て継続的に評価する。評価の時点で、訴訟又は法的規制問題に係る偶発損失が発生する可能性が高くかつ見積
可能な場合ではないときは、当該問題は、偶発損失が発生する可能性が高くかつ見積可能となるその後の展開
について継続的にモニタリングされることになる。訴訟又は法的規制問題に係る偶発損失が、発生の可能性が
高くかつ見積可能であると見なされた場合、当社はかかる偶発損失に対する引当金を設定し、対応する訴訟関
連費用を計上する。当社は設定済の引当金の額に影響を及ぼすその後の展開について、かかる訴訟又は問題を
継続的にモニタリングする。2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間において、社内外の法的サービ
ス提供者に支払った費用を除く訴訟関連費用をそれぞれ963百万ドル及び18億ドル認識したのに対し、2011年
度同期間にはそれぞれ23億ドル及び32億ドルを認識した。
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四半期報告書
この注記において開示されている限られた数の問題並びに過去の契約債務及び偶発債務の開示について、
将来の期において損失が発生する可能性が高い又は合理的な可能性がある特定の問題については、関連する
引当金を超過している、或いは引当金が設定されていない場合でも、当社は、発生が見込まれる損失額の範囲
を予測することが可能である。損失見積額又は発生が見込まれる損失額の範囲を予測することが可能である
かどうかの決定において、当社は、当該問題を担当している社外弁護士と連携して、関連し得る実際の法的事
項の進展を踏まえた上で継続的に当社の重要な訴訟及び規制事項を検討及び評価している。これらの関連し
得る実際の法的事項の進展には、証拠開示手続で得た情報、申立てに対する裁定、和解に関する審議及び裁判
所、仲裁人又はその他の者によるその他の裁定等が含まれる。当社が損失見積額又は発生が見込まれる損失額
の範囲を予測するために十分かつ適切な情報を有する場合は、その総額を以下に開示している。また、この注
では損失が発生する可能性が高い又は合理的な可能性があるその他の問題を開示している場合があるが、か
かる問題について、このような見積を行うことが不可能な場合がある。見積可能な問題について、現在経営陣
は、これらの問題に関連する引当金(設定されている場合)を超えて発生する可能性が高い損失総額の範囲
は0ドルから41億ドルであると見積っている。この損失見積額の範囲は、現在入手可能な情報に基づくが、こ
の情報は、重要な判断及び様々な仮定、並びに既知及び未知の不確実性により影響を受ける。なお、見積額の範
囲の対象となっている問題は、その時々によって変化する可能性があるため、実際の損失額は現在の見積額と
著しく異なる場合がある。これらの見積不可能な問題については、この見積額の範囲には含まれていない。
従って、この発生が見込まれる損失の見積額は、特定の問題がこれらの基準を満たした場合にのみ、当社が発
生する可能性が高いと考える損失の見積額を示すものであり、当社の損失のエクスポージャーの最高額を示
すものではない。これら全ての偶発事象の性質及び偶発損失に係る請求額(確定している場合)に関する情
報は下記又は過去の契約債務及び偶発債務の開示に記載している。経営陣は、最新の知識に基づいて、ここで
述べられている問題並びに過去の契約債務及び偶発債務の開示を含む係属中の問題から生じる偶発損失が、
当社の連結財政状態及び流動性に重要な悪影響を及ぼすことはないと考えている。しかし、これらの問題に伴
う固有の不確実性を踏まえると、これらの問題の一部は当社の統制の及ぶ範囲を超えており、これらの問題の
一部に対して請求されている多額又は予測不能な損害賠償額や、これらの問題の1件又は複数の不利な結果
により、特定の報告期間における当社の経営成績又はキャッシュ・フローに重要な影響を及ぼす可能性があ
ると考えている。
オークション・レート証券訴訟
「ボンダー対バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション」訴訟の原告は2012年1月4日に当該訴訟を任
意に取り下げた。取下げは効力を発している。
当座預金口座貸越訴訟
広域係属訴訟の集団メンバーによる上訴は1つを除き全て、上訴人により任意に取り下げられた。残る上訴は
2012年5月24日に第11巡回区連邦控訴裁判所により却下された。
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四半期報告書
カントリーワイドの債券保険に関する訴訟
当社、カントリーワイド・ファイナンシャル・コーポレーション(以下「CFC」という)及びカントリーワイ
ドのその他の様々な事業体は、モノライン債券保険会社数社からの申立てを受けている。これらの申立ては、
概して、ホーム・エクイティ与信枠(以下「HELOC」という)及び固定金利付第2順位モーゲージ・ローンの一
部の証券化プールに関して保険会社が提供した債券保険証券に関するものである。この訴訟の原告は、概して
対象となっていた貸付金の不履行により保険金を支払ったと主張しており、これらの不履行は取引に係る文
書における一定の表明保証義務に違反する不適切な引受を被告が行った結果生じたものであると主張してい
る。
FGIC
ファイナンシャル・ギャランティー・インシュランス・カンパニー(以下「FGIC」という)に対してCFC及
び他のカントリーワイド事業体が提起した訴訟に関して、また、ニューヨーク州金融サービス部(以下
「NYSDFS」という)による一定の訴訟を禁止するため、2012年6月28日に、ニューヨーク州最高裁判所は合意
による更生命令を発した。命令ではCFC及び他のカントリーワイド事業体がFGICに対して提起した民事訴訟の
継続が禁止されるとともに、FGICの保険証券に関する権利の行使、実行又は解約、及びNYSDFSの抗告が禁止さ
れる。
シンコラ
2012年7月17日に、シンコラ及び当社の和解の一環として、当事者は共同で実体的効果をもつものとして訴
訟を取り下げることを決定した。和解は当社の経営成績にとって重要性のない金額の支払いを定めるもので
あり、かかる金額は全額が当社により引当金として計上されている。
個人情報盗難防止
BANA及びFIAは個人情報盗難防止サービスに係る業務について、規制当局から調査を受けており、協議を続
けている。これには、かかるサービスに対して支払いを行ったがBANA及びFIAの第三者ベンダーから当該サー
ビスの一部を受けていない可能性のある顧客や、適切な監督が存在するかどうかが含まれる。当社はこれらの
調査に対応を行っている。
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四半期報告書
インターチェンジ及び関連訴訟
2012年7月13日、「ペイメント・カードのインターチェンジ手数料及び加盟店手数料に係る反トラスト訴
訟」(以下「インターチェンジ訴訟」という)における当社を含む被告並びに集団訴訟の原告は、インター
チェンジ訴訟の広範囲にわたる和解に関して裁判所に覚書を提出した。覚書では、被告及び集団訴訟の原告が
正式な和解合意を締結することで同意したことが示されており、とりわけ全被告が合計60.5億ドルを集団訴
訟の原告に支払い、各ネットワークが販売慣行における加盟店ポイントに関してネットワーク上のルールを
一部変更すること等が定められている。ビザ及びマスターカードはまた、集団メンバーに対して、集団メン
バーである米国の加盟店に対するクレジット・インターチェンジ手数料率の10bpsに相当する額を分配する
ことでも合意した。分配の期間は、各集団メンバーが和解からの離脱を申請できる期間として裁判所が命令す
る期間の終了後60日以内から始まる8ヶ月間である。かかる金額は当社を含む、ビザ及びマスターカードの発
行者に支払われるはずのものであるが、代わりに、集団訴訟の原告は被告を広範に免責することで同意した。
当事者が実行する集団訴訟の和解は裁判所の承認が必要である。集団の原告との和解に加え、個別の訴訟にお
いても被告は原告との和解に達した。個別の訴訟の和解では、全被告が合計525百万ドルを支払うことが定め
られている。
当社及び一部の関係会社が過去にビザ、マスターカード及びその他の金融機関と締結したロス・シェアリ
ング契約に従い、当社は合計738百万ドルを集団訴訟及び個別の訴訟の和解に拠出する予定である。この金額
のうち539百万ドルは、ビザ関連の請求に係る当社の分担をカバーするためにビザの遡及的な責任計画(以下
「RRP」という)に従いビザが過去にエスクロー基金に拠出した資金から支払われる。当社はマスターカード
関連の請求に199百万ドルを現金で支払うことに同意している。インターチェンジ訴訟の和解に係る費用は当
社により全額が引当金として計上されている。
2010年12月10日に、カナダにおいてビザ及び/又はマスターカードのクレジットカードを受入れた加盟店
による集団と称するものが、ビザ及びマスターカードに対し「ケベック・インク対ビザ・カナダ・コーポ
レーション」(以下「ケベック・インク訴訟」という)と称する訴訟をケベック州高等裁判所に提起した。
2012年3月30日、原告は訴状を修正し、現在ブリティッシュ・コロンビア州最高裁判所で係争中の「ワトソン
対バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション訴訟」(以下「ワトソン訴訟」という)及びオンタリオ州高等
裁判所で係争中の「バンクロフト・スネル対ビザ・カナダ・コーポレーション訴訟」(以下「バンクロフト
・スネル訴訟」という)と同じ当事者(当社を含む)を被告とした。2012年7月12日、類似の集団と称するもの
が「カナダ・レンタ・ヒーター(2000)リミテッド対バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション」(以下
「カナダ・ヒーター訴訟」という)と称する訴訟をサスカチュワン州王座裁判所に提起した。ケベック・イン
ク訴訟及びカナダ・ヒーター訴訟で主張される申立て及び損害賠償はワトソン訴訟及びバンクロフト・スネ
ル訴訟と同様である。ケベック・インク訴訟及びカナダ・ヒーター訴訟は、過去に当社が締結したRRP又はロ
ス・シェアリング契約の範囲に含まれていない。
2012年6月13日、ケベック・インク訴訟の裁判所は2013年6月21日まで訴訟を停止した。バンクロフト・ス
ネル訴訟は訴訟管理のため延期されている。かかる停止及び延期はどちらも、ワトソン訴訟の手続を進めるこ
とを許可するために認められたものである。
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四半期報告書
LIBORに関する調査及び訴訟
当社は米国司法省、米国商品先物取引委員会及び英国金融サービス機構を含む政府当局から、ロンドン銀行
間貸出金利(以下「LIBOR」という)並びにヨーロッパ及びその他の銀行間貸出金利の設定に関するパネル行
の申告に関して召喚状及び情報提供要請を受けている。当社はかかる調査に協力している。
また、当社及びBANAは他のLIBORパネル行の大半とともに、被告のLIBORへの関与に関し、様々な米国連邦裁
判所において一連の個別及び集団訴訟の被告となっている。当社を被告とする訴訟は全て、審理前手続を目的
として広域継続訴訟の裁判官会議によりニューヨーク州南部地区連邦地方裁判所に併合されている。当社は、
当社を被告とする訴訟が将来提起されれば全て同様に審理前手続のため併合されると予想している。原告は、
米ドルLIBORを基準とするデリバティブ又はその他の金融商品を保有又は取引し、米ドルLIBORの設定に関す
る被告の共謀又は操作の結果損失を被ったと主張している。三倍賠償、反トラスト並びに威力脅迫及び腐敗組
織に関する連邦法を含む様々な主張がなされている。
メリルリンチ買収関連訴訟
有価証券訴訟
2012年6月3日、ニューヨーク州南部地区連邦地方裁判所で係争中の「バンク・オブ・アメリカの証券、株
主代表及び従業員退職所得保障法(ERISA)訴訟」の当事者は、部分略式判決を求める申立てを行った。2012年
7月23日、連邦第2巡回区控訴裁判所は、集団の認定を求める原告の申立てを認めた地方裁判所の2012年2月
6日の命令を見直すよう求めた被告の申立てを却下した。審理は2012年10月22日に開始が予定されている。
株主代表訴訟
2012年6月20日、ニューヨーク州南部地区連邦地方裁判所で係争中の「バンク・オブ・アメリカの証券、株
主代表及び従業員退職所得保障法(ERISA)訴訟」の裁判所は、株主代表訴訟の和解に予備承認を下した。2012
年5月9日、デラウェア州衡平法裁判所で係争中の「バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション株主代表
訴訟」において、裁判所は、ニューヨーク州での株主代表訴訟和解案の阻止を求めた原告の申立てを却下し、
ニューヨークの裁判所での和解案の検討を待って当該訴訟を停止した。
ERISA訴訟
2012年7月16日、併合されたERISA訴訟の当事者は、原告が再度上訴を行う期間を2013年1月21日まで延期
することを取り決めた。
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モーゲージ担保証券に関する訴訟
当社及びその関係会社、カントリーワイド事業体及びその関係会社、並びにメリルリンチ事業体及びその関
係会社は、発行体、オリジネーター、売主、預託者、スポンサー、引受人及び/又はMBS募集における管理会社
(MBS投資家に対し対象モーゲージのプールから得られるキャッシュ・フローの一部についての権利を与え
る)等、これらの会社の様々な役割に関連する多数の訴訟の被告として告発されている。これらの訴訟には概
して、集団訴訟と称される訴訟とMBS購入者による個別の訴訟が含まれている。申立ては訴訟により異なるが、
これらの訴訟では大まかに、証券化信託が発行した有価証券の登録届出書、目論見書及び目論見書の補足事項
に重要な虚偽記載及び不作為があり、よって1933年証券法第11条、12条及び15条、1934年証券取引所法第10(b)
条及び20条並びに/又は州の証券法、その他の州の制定法及びコモン・ローに違反すると申立てられている。
これらの訴訟には概して(ⅰ)MBSを裏付けるモーゲージ・ローンの担保に供した資産の評価過程、(ⅱ)モー
ゲージの借手の財産物件に対する所有率、(ⅲ)モーゲージの借手のモーゲージ・ローンの返済能力、(ⅳ)これ
らのモーゲージ・ローンを組成した引受業務、(ⅴ)格付け機関がMBSの異なるトランシェについて付与した格
付け、及び(ⅵ)当該証券化のプールを構成するモーゲージ・ローンに対し各発行信託が有する所有権の有効
性に関して虚偽記載及び誤解を招く恐れのある記載があったとする申立て(以下「MBS申立て」と総称する)
が含まれている。これらの訴訟の原告らは概して、金額が確定していない補償的損害賠償、金額が確定してい
ない費用及び訴訟費用を求めており、場合によっては取り消しを求めている。その他の多くの事業体(全米信
用組合協会を含む)がMBS募集について当社及びその関係会社、カントリーワイド事業体及びその関係会社並
びにメリルリンチ事業体及びその関係会社に対する法的措置を警告している。2011年8月15日、広域係属訴訟
の裁判官会議は、カントリーワイドMBSに関連する複数の連邦裁判所の訴訟について、審理前手続を目的とし
て「カントリーワイド・ファイナンシャル・コーポレーション・モーゲージ担保証券訴訟」(以下「カント
リーワイドRMBS MDL」という)という広域訴訟としてカリフォルニア州中央地区連邦地方裁判所に併合する
よう命令した。
AIG訴訟
2012年5月23日、カントリーワイドRMBS MDL訴訟手続を監督する裁判所は、連邦証券法及び一定の州法によ
るコモン・ローに基づく原告の申立てを実体的効果をもつものとして却下した。
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バイエリッシェ・ランデスバンク・ニューヨーク支店(カントリーワイド)訴訟
2012年5月21日、バイエリッシェ・ランデスバンクのニューヨーク支店は、当社、CFC及び一部の関連事業体
に対する訴状を提出した。当該訴訟は「バイエリッシェ・ランデスバンク・ニューヨーク支店対カントリー
ワイド・ファイナンシャル・コーポレーション他」として、ニューヨーク州ニューヨーク郡最高裁判所に提
起されている。訴状では、2005年度から2007年度にカントリーワイド事業体により発行及び/又は引受がなさ
れた55のMBSのトランシェを購入したとの主張に関連して、一定のMBS申立てが行われるとともに、当社及びそ
の他の事業体に対して承継者の責任が主張されている。原告は、救済措置の中でも特に、原告がMBSに支払った
と主張する対価の取り消し、又はそれに代わるものとして原告が被ったと主張する損害の賠償、並びに懲罰的
賠償、弁護士費用及び訴訟費用を求めている。2012年5月30日、被告は当該訴訟をニューヨーク南部地区連邦
地方裁判所に移送した。2012年6月15日、当該訴訟はカントリーワイドRMBS MDL訴訟に移送された。
デクシア訴訟
2012年6月1日、裁判所は修正訴状の却下を求めた被告の申立てを一部認めながらも、過失による虚偽表
示、不正の幇助及び教唆並びに承継者の責任、並びに名義書換に関する主張に基づく全ての請求に関する州法
に基づく申立てを実体的効果をもつものとして却下した。
FHFA訴訟
当社、メリルリンチ及び関連事業体に対する連邦住宅金融庁(以下「FHFA」という)の訴訟、並びにその他の
金融機関に対するFHFAによる14の他の訴訟は、ニューヨーク州南部地区連邦地方裁判所の単独の判事の下に
整理された。「FHFA対UBSアメリカズ・インク他」(以下「UBS訴訟」という)と称する1件の訴訟が、係争中の
FHFAに係る訴訟に共通の法的措置に関する主たる訴訟として指定された。2012年5月4日、裁判所は過失によ
る虚偽表示に関する申立てを除き、UBS訴訟における全ての申立てについて却下を求める申立てを却下した。
UBS訴訟における判断は、当社、メリルリンチ又は関連事業体に対するいずれの申立てをも解決するものでは
ないが、FHFAはUBS訴訟での申立てと同様の申立てをこれらの事業体に対して行っている。2012年6月19日、裁
判所は、連邦及び州の証券法に基づく申立てに係る法定責任期限、並びに第2巡回区連邦控訴裁判所への即時
抗告のための連邦証券法に基づく申立てに係る出訴期限について、UBS訴訟での決定の一部を認めた。
2012年6月13日、FHFAはニューヨーク州南部地区連邦地方裁判所で係争中の「FHFA対メリルリンチ・アン
ド・カンパニー・インク他」訴訟の修正訴状を提出した。修正訴状は、とりわけ、間接的損害賠償の申立てを
加えるものである。
2012年6月28日、FHFAはこれもニューヨーク州南部地区連邦地方裁判所で係争中の「FHFA対バンク・オブ
・アメリカ・コーポレーション他」訴訟の修正訴状を提出した。修正訴状は、とりわけ、間接的損害賠償の申
立てを加えるものである。
2012年6月29日、FHFAはカントリーワイドRMBS MDLにおいて係争中の「FHFA対カントリーワイド・ファイ
ナンシャル・コーポレーション他」訴訟の修正訴状を提出した。修正訴状は、とりわけ、間接的損害賠償の申
立てを加えるものである。
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ルター訴訟及び関連訴訟
2012年6月12日、カントリーワイドの被告は「ルター対カントリーワイド・ファイナンシャル・コーポ
レーション他」訴訟及び「ウェスタン・カンファレンス・オブ・チームスターズ年金基金対カントリーワイ
ド・ファイナンシャル・コーポレーション他」訴訟をカリフォルニア州高等裁判所からカリフォルニア州中
部地区連邦地方裁判所に移送した。
2012年5月23日、裁判所は、訴訟を棄却した裁判所命令に対して即時に抗告を行う許可を求めるパトナム・
バンクの申立ては時効にかかるとして、実体的効果をもつものとして全面的に棄却した。
シーリンク訴訟
2012年6月18日、裁判所は、当事者適格性に係る修正訴状の却下を求めるカントリーワイドの被告による申
立てを却下したが、原告が主張する請求原因が原告に委譲又は委任されたか否かに関して更なる情報及び法
的権限を示すよう原告に命令した。
メリルリンチMBS訴訟
2012年5月7日、裁判所は和解案を承認し、実体的効果を持つものとして訴訟を棄却した。
モーゲージ買戻し訴訟
ウォルナット・プレイス訴訟
2012年6月28日、「ウォルナット・プレイス・エルエルシー他対カントリーワイド・ホーム・ローンズ・
インク他」(以下「ウォルナットI」という)訴訟の棄却を認める判断がニューヨーク州控訴部第1部門によ
り確認された。
2件目のウォルナット・プレイス訴訟も「ウォルナット・プレイス・エルエルシー他対カントリーワイド
・ホーム・ローンズ・インク他」として、棄却申立てが係争中であったが、ウォルナットIの上訴申立ての判
断が出るまで、当事者は訴訟手続を停止していた。停止はウォルナットIの上訴の棄却に伴い、2012年6月28日
に解除された。2012年7月27日に提出された当事者の合意に従い、実体的効果をもつものとして当該訴訟は却
下された。
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オカラ訴訟
BNPパリバ・モーゲージ・コーポレーション及びドイチェ・バンク・アーゲー(以下「当該投資家」とい
う)がBANAに対して提起した訴訟(以下「2009年訴訟」という)において、2012年6月5日に裁判所は、追加的
な契約上の請求、不法行為に基づく損害賠償請求及び衡平法に基づく請求を含めるため訴状の修正許可を求
めた原告による申立てを認めた。
2012年6月5日に裁判所は、BANAによる第三者申立ての棄却を求めたBNPパリバ・セキュリティーズ・コー
ポレーション及びドイチェ・バンク・セキュリティーズ・インクによる申立てを認めた。
2012年6月8日、広域係属訴訟の裁判官会議は、連邦預金保険公社に対する訴訟(以下「FDIC訴訟」という)
の2009年訴訟との整理を求めたBANAによる要請を却下した。このため、当該訴訟はコロンビア地区連邦地方裁
判所で進められる。
2012年7月10日、オカラ・ファンディング・エルエルシー(以下「オカラ」という)は、破産法11条に基づく
事前準備された自発的な申請をフロリダ州中部地区連邦破産裁判所に行った。これは、オカラ、BANA、当該投資
家、FDIC、並びにオカラの所有者であるテイラー・ビーン・アンド・ウィテカー・モーゲージ・コーポレー
ションとの合意によるものである。破産更生案及び一定の付帯合意は、とりわけ、オカラの破産管財人がFDIC
訴訟及び2009年訴訟におけるBANAの潜在的な損失を緩和するために第三者に対する訴訟を行うこと、オカラ
の破産管財人が2009年訴訟において当該投資家が主張すると見られていたBANAに対する一定の転換請求を当
該投資家に委任すること、並びに2009年8月11日以降のBANAの行為に関して当該投資家及びオカラ破産財団
からのBANAの一定の免責を保全することを認めるものであった。更生案は破産裁判所の承認が条件となって
いる。
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四半期報告書
注11−株主持分
普通株式
宣言日
基準日
支払日
1株当たり配当金額
(単位:ドル)
2012年7月11日
2012年9月7日
2012年9月28日
0.01
2012年4月11日
2012年6月1日
2012年6月22日
0.01
2012年1月11日
2012年3月2日
2012年3月23日
0.01
2012年6月30日に終了した6ヶ月間において、当社は特定の優先株式及び信託優先証券の保有者と様々な
契約を締結し、これに従って、様々なシリーズの非転換優先株式(帳簿価額296百万ドル)及び信託優先証券(帳
簿価額760百万ドル)を当社の普通株式約50百万株(公正価値412百万ドル)及び現金398百万ドルと交換するこ
とで有価証券保有者と合意した。償還される優先株式及び信託優先証券の帳簿価額と対価の公正価値との差
異246百万ドルは、利益剰余金に優先株式配当金の減少44百万ドル及び利息外収益の増加202百万ドルとして
計上された。
2012年6月30日に終了した6ヶ月間において、従業員株式制度に基づき当社は約294百万株の株式を発行し
税金の源泉徴収義務を満たすために普通株式約103百万株の株式を買戻した。2012年6月30日現在、従業員株
式制度に基づく将来の発行に備えて19億株の未発行普通株式と、普通株式ワラント、転換社債及び優先株式が
留保されている。
優先株式
2012年3月31日及び2012年6月30日に終了した3ヶ月間において、優先株式に対して宣言された配当金は
369百万ドル及び365百万ドルであり、2012年6月30日に終了した6ヶ月間では合計734百万ドルであった。
注12−その他の包括利益(損失)累計額
以下の表は、2012年及び2011年6月30日に終了した6ヶ月間におけるOCI累計額(税引後)の変動を表示して
いる。
売却可能
債務証券
2010年12月31日現在残高
714
増減純額
874
2011年6月30日現在残高
2011年12月31日現在残高
増減純額
2012年6月30日現在残高
(単位:百万ドル)
売却可能な
従業員
市場性ある デリバティブ
為替換算(2)
合計
給付制度(1)
持分証券
6,659
(3,236)
(120)
(66)
(3,947)
138
(256)
(66)
33
859
793
1,588
6,539
(3,302)
(3,809)
(223)
3,100
3
(3,785)
(4,391)
(364)
593
13
3,693
16
301
(3,484)
1,031
(3,360)
(1)
(365)
(5,437)
1,937
(3,500)
(1) 適格年金制度の凍結の結果削減が生じたことから、2012年1月24日付で適格年金債務及び制度資産の再測定が行われ、当
期の増減純額が生じている。詳細は注14「年金、退職後制度及び特定の報酬制度」を参照のこと。
(2)公正価値の増減純額は、当社の米国外での営業及び関連するヘッジへの純投資に係る為替の変動による影響のみを表し
ている。
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四半期報告書
以下の表は、2012年及び2011年6月30日に終了した6ヶ月間におけるOCI累計額の税引前及び税引後の変動
を表示している。
(単位:百万ドル)
6月30日に終了した6ヶ月間
2012年
税引前
2011年
税効果
税引後
税引前
税効果
税引後
売却可能債務証券:
OCI累計額に計上された公正
価値の増減純額
損益に組替えられた純実現
(利益)損失
1,995
(705)
(1,107)
410
(697)
(1,445)
535
(910)
888
(295)
593
1,393
(519)
874
22
(8)
14
(163)
62
(101)
(2)
1
(1)
(31)
12
(19)
20
(7)
13
(194)
74
(120)
38
(15)
23
(922)
342
(580)
440
(162)
278
815
(301)
514
478
(177)
301
(107)
41
(66)
254
(93)
161
220
(82)
138
清算及び削減
1,381
(511)
870
―
―
―
変動額(純額)
1,635
(604)
1,031
220
(82)
138
(458)
486
28
変動額(純額)
売却可能な市場性のある持分証
券:
OCI累計額に計上された公正
価値の増減純額
損益に組替えられた純実現
(利益)損失
変動額(純額)
1,290
2,838
(1,054)
1,784
デリバティブ:
OCI累計額に計上された公正
価値の増減純額
損益に組替えられた純実現
(利益)損失
変動額(純額)
従業員給付制度:
損益に組替えられた純実現
(利益)損失
為替換算:
OCI累計額に計上された公正
価値の増減純額
損益に組替えられた純実現
(利益)損失
変動額(純額)
その他の包括利益
(14)
16
2
(3)
―
(3)
(17)
16
(1)
3,004
(1,067)
1,937
340/392
8
(450)
862
(3)
483
(3)
5
33
859
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四半期報告書
注13−普通株式1株当たり利益
2012年及び2011年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間における普通株式1株当たり利益(以下
「EPS」という)及び希薄化後EPSの計算は以下の通りである。EPSの計算に関する追加情報については、当社の
2011年度の有価証券報告書に含まれている連結財務書類の注1「重要な会計方針の要約」を参照のこと。
(単位:千株、又は1株当たり情報を除き百万ドル)
6月30日に終了した3ヶ月間
2012年
2011年
6月30日に終了した6ヶ月間
2012年
2011年
普通株式1株当たり利益(損失)
当期純利益(損失)
優先株式配当金
普通株主に配当可能な当期純利益
(損失)
参加型証券に配分された配当金及び未分配
利益
普通株主に配分された当期純利益
(損失)
平均発行済普通株式数
普通株式1株当たり利益(損失)
2,463
(365)
2,098
(1)
2,097
(8,826)
(301)
(9,127)
―
(9,127)
3,116
(6,777)
(690)
(611)
2,426
(7,388)
(2)
(1)
2,424
(7,389)
10,775,695
10,094,928
10,714,881
10,085,479
0.19ドル
(0.90)ドル
0.23ドル
(0.73)ドル
希薄化後普通株式1株当たり利益(損失)
普通株主に配当可能な当期純利益(損失)
転換を仮定した優先株式配当金の加算
参加型証券に配分された配当金及び未分配
利益
普通株主に配分された当期純利益
(損失)
平均発行済普通株式数
2,098
(9,127)
75
―
(1)
―
2,172
(9,127)
2,426
(7,388)
150
―
(2)
(1)
2,574
(7,389)
10,775,695
10,094,928
10,714,881
10,085,479
780,316
―
795,064
―
平均発行済希薄化後普通株式数合計
11,556,011
10,094,928
11,509,945
10,085,479
希薄化後普通株式1株当たり利益(損失)
0.19ドル
(0.90)ドル
0.22ドル
(0.73)ドル
潜在的希薄化普通株式数(1)
(1) RSU、制限株式、ストック・オプション及びワラントによる株式の増加を含む。
2011年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間において、普通株式購入オプションの未行使株式数は平
均215百万株及び223百万株であったが、2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間においては平均161
百万株及び169百万株であり、金庫株式方式では逆希薄化効果を有するため、EPSの計算には含まれていない。
2011年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間において、平均で普通株式272百万株を購入できるワラント
が発行済であったが、2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間においては平均で272百万株であり、
金庫株式方式では逆希薄化効果が生じるため、EPSの計算には含まれていない。2011年6月30日に終了した
3ヶ月間及び6ヶ月間において、利率7.25%非累積型永久転換優先株式シリーズLに関連した平均潜在的希
薄化普通株式は67百万株であったが、2012年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間においては62百万株
であり、転換仮定法では逆希薄化効果が生じるため、希薄化後株式数から除かれている。
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四半期報告書
注14−年金、退職後制度及び特定の報酬制度
年金及び退職後制度
当社は、ほぼ全ての役員及び従業員を対象とする非拠出型信託年金制度、多くの非拠出型非適格年金制度並
びに退職後健康・生命保険制度を設けている。これらの制度に関する詳細については、当社の2011年度の有価
証券報告書に含まれている連結財務書類の注19「従業員給付制度」を参照のこと。
2012年1月24日、退職制度の再構築に関連して報酬及び給付委員会は、2012年6月30日より適格年金制度に
おいて稼得した給付を凍結する旨を発表した。買収に伴い、当社は前身会社の年金制度に関連する債務も引き
受けている。取得した年金制度は個別の確定給付年金制度に統合され、バンク・オブ・アメリカの年金制度と
合わせて適格年金制度と称される。適格年金制度の凍結に伴い給付の削減が発動され、2012年1月24日におい
て、適格年金制度債務及び制度資産の再測定が実施された。再測定日現在、制度資産は前回の測定日より価値
が増加したため、制度の積立金は約431百万ドル増加した。さらに、削減の影響を受けて予想給付債務が約889
百万ドル減少した。これらの影響を合わせると、その他の資産に含まれる年金資産純額において13億ドルの増
加が認識され、これに対応して、OCI累計額に含まれる未認識の損失において13億ドルの減少(税引後832百万
ドル)が認識された。58百万ドルの過去勤務費用の即時認識による影響は、2012年6月30日に終了した6ヶ月
間において、削減による損失として人件費に計上された。適格年金制度の再測定に使用した加重平均割引率
4.95%を含め、経済上の仮定は前年度末と同一であった。
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四半期報告書
2012年及び2011年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間において、当社の制度における正味期間給付
費用の内容は以下の通りである。
正味期間給付費用
適格年金制度
(単位:百万ドル)
2012年6月30日に終了した3ヶ月間
非適格及びその他の
退職後健康・
米国外の年金制度
年金制度(1)
生命保険制度
勤務費用
117
10
―
3
利息費用
169
25
35
18
制度資産の期待収益
(312)
(35)
(38)
(1)
移行時債務の償却額
―
―
―
8
4
―
(2)
1
(2)
2
(5)
―
―
1
―
93
(2)
(2)
24
過去勤務費用(便益)の償却額
保険数理上の正味損失(利益)の
償却額
清算及び削減により認識された損失
正味期間給付費用
115
2012年6月30日に終了した6ヶ月間
勤務費用
231
20
―
7
利息費用
341
49
70
36
制度資産の期待収益
(621)
(69)
(76)
(3)
移行時債務の償却額
―
―
―
16
9
―
(4)
2
(4)
5
(10)
―
4
―
(1)
48
過去勤務費用(便益)の償却額
保険数理上の正味損失(利益)の
償却額
清算及び削減により認識された損失
正味期間給付費用
238
58
256
(4)
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(単位:百万ドル)
正味期間給付費用
2011年6月30日に終了した3ヶ月間
適格年金制度
米国外の年金制度
非適格及びその他の
退職後健康・
年金制度(1)
生命保険制度
勤務費用
104
10
1
3
利息費用
185
23
37
19
制度資産の期待収益
(324)
(27)
(35)
(2)
移行時債務の償却額
―
―
―
8
4
―
(2)
―
保険数理上の正味損失(利益)の
償却額
93
―
3
(10)
清算及び削減により認識された損失
―
―
3
―
62
6
7
18
過去勤務費用(便益)の償却額
正味期間給付費用
2011年6月30日に終了した6ヶ月間
勤務費用
212
21
1
7
利息費用
373
48
76
40
制度資産の期待収益
(649)
(56)
(70)
(4)
移行時債務の償却額
―
―
―
16
過去勤務費用(便益)の償却額
10
―
(4)
2
194
―
8
(9)
―
―
3
―
140
13
14
52
保険数理上の正味損失(利益)の
償却額
清算及び削減により認識された損失
正味期間給付費用
(1) 非適格年金制度及び終了したメリルリンチの米国内年金制度を含む。
当社の米国外年金制度、非適格及びその他の年金制度並びに退職後健康・生命保険制度に対する2012年
度の拠出額に係る最善の見積額は、それぞれ114百万ドル、124百万ドル及び115百万ドルである。2012年6月
30日に終了した6ヶ月間において、当社は各制度にそれぞれ91百万ドル、72百万ドル及び58百万ドルを拠出
した。当社は2012年度に適格年金制度への拠出を予定していない。
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特定の報酬制度
2012年6月30日に終了した6ヶ月間において、当社は主要アソシエイト持株制度に基づき、一部の従業員に
約288百万口のRSUを発行した。特定の報奨は、規定の業績基準の達成に応じて獲得される。権利が確定したRSU
は、適用される報奨の条件に応じて現金又は普通株式で決済される。このうち7百万口のRSUは普通株式によ
る決済が可能であり、残りは現金による決済のみであった。一部の報奨には、当社が特定の状況下において全
て又は一部の報奨をキャンセルすることができる条件付回収条項が含まれている。現金決済型報奨及び特定
の条件付回収条項付報奨は、2012年度中の報奨の実質的に全てを占め、その報酬費用は権利確定期間にわたり
計上され、当社普通株式の株価の変動に基づき公正価値に修正される。当社は、RSUの一部について、注3「デ
リバティブ」に記載の経済ヘッジ及びキャッシュ・フロー・ヘッジの組み合わせによりヘッジしている。
注15−公正価値測定
適切な会計指針に基づき、公正価値は交換価格として定義されており、これは、測定日に、資産又は負債の主
要市場又は最も有利な市場において、市場参加者間の秩序ある取引でかかる資産に対して受け取られるであ
ろう、又は負債の移転に支払われるであろう価格(出口価格)である。当社は、適切な会計指針に基づき設定さ
れた公正価値のヒエラルキーに基づいて金融商品の公正価値を決定している。かかる会計指針は、事業体が公
正価値を測定する際に観察可能なインプットを最大限に利用し観察不能なインプットの使用を最小限に抑え
ることを求めている。公正価値の測定には、3つのレベルのインプットが用いられる。公正価値のヒエラル
キー及び当社の公正価値の測定方法の詳細については、当社の2011年度の有価証券報告書に含まれている連
結財務書類の注1「重要な会計方針の要約」及び注22「公正価値測定」を参照のこと。当社は、特定の金融商
品を公正価値オプションに基づき計上している。詳細については、注記16「公正価値オプション」を参照のこ
と。
評価手法
当社は、公正価値を合理的に見積もるべく、さまざまなプロセスおよび統制を有している。公正価値の見積
りに使用される評価モデルの使用及び統制はモデル評価方針により規定される。この方針では、フロント・オ
フィスから独立した人員によるモデルのレビュー及び承認が求められるとともに、モデルが整備された通り
に確実に機能し続けるよう、モデルの定期的な再評価が求められる。さらに、フロント・オフィスから独立し
た人員により、トレーディング勘定利益及び損失に対する詳細なレビューが日次ベースで分析される。同様に
フロント・オフィスから独立した時価検証グループは、実施した取引、市場価格及び市場で観察可能な評価モ
デルへのインプット等、入手可能な市場情報を活用して公正価値の合理的な見積りを確実にする。当社は、第
三者の価格決定サービス提供者を評価プロセスで使用する際の裏付けを目的として、これらに対してデュー
デリジェンス手続きを実施している。内部での評価の裏付けとなる市場情報が入手できない場合は評価に対
し独立してレビューが実施され、重要なエクスポージャーがあれば、経営陣によるレビューのプロセスに上げ
られる。
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四半期報告書
当社は、当社の採用する評価手法が適切であり、他の市場参加者の採用する手法と整合すると考えるが、特
定の金融商品の公正価値を決定する際に別の評価手法や仮定を採用した場合には、報告日現在の公正価値の
見積りが異なる結果となる可能性もある。
2012年6月30日に終了した6ヶ月間において、連結財政状態や経営成績に重要な影響を及ぼした又は重要
な影響を及ぼすと見込まれる評価手法の変更はなかった。
経常的な公正価値測定
当社が公正価値オプションに基づき公正価値で会計処理している金融商品を含む、2012年6月30日及び
2011年12月31日現在の定期的に公正価値で測定される資産及び負債は以下の通りである。
(単位:百万ドル)
2012年6月30日現在
公正価値測定に使用したレベル
レベル1(1) レベル2(1)
資産
フェデラル・ファンド貸出金及び売戻条
件付借入又は購入有価証券
トレーディング勘定資産:
レベル3
相殺調整(2)
資産/負債
(公正価値)
―
94,687
―
―
94,687
米国政府及び政府機関証券
社債、トレーディング勘定貸出金及び
その他
持分証券
51,020
25,214
―
―
76,234
1,415
26,215
4,459
―
32,089
19,009
9,912
597
―
29,518
米国外政府債券
トレーディング勘定モーゲージ・ロー
ン及びABS
トレーディング勘定資産合計
38,333
12,557
389
―
51,279
―
10,787
4,818
―
15,605
109,777
84,685
10,263
―
204,725
2,393
1,562,365
11,397
26,681
3,150
―
―
29,831
政府機関
―
194,191
―
―
194,191
政府機関担保モーゲージ債務
―
39,149
―
―
39,149
住宅系非政府機関
―
10,514
1
―
10,515
商業系非政府機関
―
4,103
24
―
4,127
3,133
2,632
―
―
5,765
社債/政府機関債券
―
2,029
93
―
2,122
その他の課税証券
20
6,944
4,558
―
11,522
非課税証券
―
1,687
1,140
―
2,827
29,834
264,399
5,816
―
300,049
貸出金及びリース金融
―
6,726
1,635
―
8,361
モーゲージ・サービシング権
―
―
5,708
―
5,708
売却目的で保有する貸出金
―
7,446
2,741
―
10,187
その他の資産
19,570
9,919
3,136
―
32,625
資産合計
161,574
2,030,227
40,696
デリバティブ資産(3)
(1,516,216)
59,939
AFS債務証券:
米国財務省証券及び政府機関証券
モーゲージ担保証券:
米国外証券
AFS債務証券合計
346/392
(1,516,216)
716,281
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四半期報告書
(単位:百万ドル)
2012年6月30日現在
公正価値測定に使用したレベル
レベル1(1) レベル2(1)
レベル3
相殺調整(2)
資産/負債
(公正価値)
負債
米国内における利付預金
―
2,874
―
―
2,874
フェデラル・ファンド借入金及び買戻条
件付貸付又は売却有価証券
―
48,663
―
―
48,663
米国政府及び政府機関証券
22,481
1,478
―
―
23,959
持分証券
22,849
2,167
―
―
25,016
米国外政府債券
17,756
1,381
―
―
19,137
社債及びその他
616
8,587
143
―
9,346
63,702
13,613
143
―
77,458
2,145
1,551,295
6,796
―
4,468
―
―
4,468
15,972
1,535
2
―
17,509
―
45,957
2,388
―
48,345
81,819
1,668,405
9,329
トレーディング勘定負債:
トレーディング勘定負債合計
デリバティブ負債(3)
その他の短期借入金
未払費用及びその他の負債
長期債務
負債合計
(1,508,721)
(1,508,721)
51,515
250,832
(1) 2012年6月30日に終了した6ヶ月間において、17億ドル及び350百万ドルの資産及び負債がレベル1からレベル2へ振替
えられ、785百万ドル及び40百万ドルの資産及び負債がレベル2からレベル1へ振替えられた。レベル1からレベル2への
資産の振替のうち、640百万ドルはプライベート・エクイティ投資について2012年度第1四半期に適用が開始された制限
によるものであり、レベル2からレベル1への振替のうち、535百万ドルはこの制限が2012年度第2四半期に消滅したこと
による。この他の振替は、エクイティ、デリバティブ契約及びプライベート・エクイティ投資に関する追加的な情報による
ものである。
(2) 金額は、法的拘束力のあるマスター・ネッティング契約の影響を表し、また同一のカウンター・パーティーとの間で保有
又は設定している現金担保も示している。
(3) デリバティブ資産及び負債の他の内訳については、注3「デリバティブ」を参照のこと。
347/392
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
(単位:百万ドル)
2011年12月31日現在
公正価値測定に使用したレベル
レベル1(1) レベル2(1)
レベル3
相殺調整(2)
資産/負債
(公正価値)
資産
フェデラル・ファンド貸出金及び売戻条
件付借入又は購入有価証券
―
87,453
―
―
87,453
30,540
22,073
―
―
52,613
トレーディング勘定資産:
米国政府及び政府機関証券
社債、トレーディング勘定貸出金及び
その他
持分証券
1,067
28,624
6,880
―
36,571
17,181
5,949
544
―
23,674
米国外政府債券
33,667
8,937
342
―
42,946
―
9,826
3,689
―
13,515
82,455
75,409
11,455
―
169,319
2,186
1,865,310
14,366
39,389
3,475
―
―
42,864
政府機関
―
142,526
37
―
142,563
政府機関担保モーゲージ債務
―
44,999
―
―
44,999
住宅系非政府機関
―
13,907
860
―
14,767
商業系非政府機関
―
5,482
40
―
5,522
1,664
3,256
―
―
4,920
社債/政府機関債券
―
2,873
162
―
3,035
その他の課税証券
20
8,593
4,265
―
12,878
非課税証券
―
1,955
2,648
―
4,603
41,073
227,066
8,012
―
276,151
貸出金及びリース金融
―
6,060
2,744
―
8,804
モーゲージ・サービシング権
―
―
7,378
―
7,378
売却目的で保有する貸出金
―
4,243
3,387
―
7,630
その他の資産
18,963
13,886
4,235
―
37,084
資産合計
144,677
2,279,427
51,577
トレーディング勘定モーゲージ・ロー
ン及びABS
トレーディング勘定資産合計
デリバティブ資産(3)
(1,808,839)
73,023
AFS債務証券:
米国財務省証券及び政府機関証券
モーゲージ担保証券:
米国外証券
AFS債務証券合計
348/392
(1,808,839)
666,842
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四半期報告書
(単位:百万ドル)
2011年12月31日現在
公正価値測定に使用したレベル
レベル1(1) レベル2(1)
レベル3
相殺調整(2)
資産/負債
(公正価値)
負債
米国内における利付預金
―
3,297
―
―
3,297
―
34,235
―
―
34,235
米国政府及び政府機関証券
19,120
1,590
―
―
20,710
持分証券
13,259
1,335
―
―
14,594
米国外政府債券
16,760
680
―
―
17,440
社債及びその他
829
6,821
114
―
7,764
49,968
10,426
114
―
60,508
2,055
1,850,804
8,500
―
6,558
―
―
6,558
13,832
1,897
14
―
15,743
―
43,296
2,943
―
46,239
65,855
1,950,513
11,571
フェデラル・ファンド借入金及び買戻条
件付貸付又は売却有価証券
トレーディング勘定負債:
トレーディング勘定負債合計
デリバティブ負債(3)
その他の短期借入金
未払費用及びその他の負債
長期債務
負債合計
(1,801,839)
(1,801,839)
59,520
226,100
(1) レベル1及びレベル2間の振替の総額は、2011年度において重要なものではなかった。
(2) 金額は、法的拘束力のあるマスター・ネッティング契約の影響を表し、また同一のカウンター・パーティーとの間で保有
又は設定している現金担保も示している。
(3) デリバティブ資産及び負債の他の内訳については、注3「デリバティブ」を参照のこと。
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
以下の表は、重要な観察不能なインプット(レベル3)を使用して経常的に公正価値を測定する全ての資産
及び負債について、2012年及び2011年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間における調整額を示したも
のである。これらには、損益及びOCI累計額に含まれた実現及び未実現利益(損失)が含まれている。
レベル3−公正価値測定(1)
(単位:百万ドル)
2012年6月30日に終了した3ヶ月間
2012年4月1日
現在
損益に計上された
利益(損失)
OCIに計上された
利益(損失)
トレーディング勘定資産:
社債、トレーディング勘定貸出金及びその他
(2,3)
6,001
30
―
持分証券
525
(6)
―
米国外政府債券
トレーディング勘定モーゲージ・ローン及
びABS(3)
546
(26)
―
4,012
(16)
―
11,084
(18)
―
トレーディング勘定資産合計
デリバティブ純資産(4)
4,187
1,110
―
政府機関
33
―
―
住宅系非政府機関
29
―
―
商業系非政府機関
38
―
―
131
―
―
その他の課税証券
4,175
―
6
非課税証券
1,895
28
7
AFS証券合計
6,301
28
13
貸出金及びリース金融(2,5)
2,782
51
―
モーゲージ・サービシング権(5)
7,589
売却目的で保有する貸出金(2)
2,862
10
―
その他の資産(6)
3,487
(102)
―
(124)
―
―
(3)
1
―
(2,500)
93
―
AFS債務証券:
モーゲージ担保証券:
社債/政府機関債券
(1,592)
―
トレーディング勘定負債
−社債及びその他
未払費用及びその他の負債(2)
長期債務(2)
350/392
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四半期報告書
(単位:百万ドル)
2012年6月30日に終了した3ヶ月間
総額
購入
売却
発行
決済
レベル3へ
の振替総額
レベル3
からの
振替総額
2012年
6月30日
現在
トレーディング勘定資産:
社債、トレーディング勘定貸出金及びその他
(2,3)
570
(1,585)
―
(556)
98
(99)
持分証券
45
(38)
―
46
25
―
597
米国外政府債券
トレーディング勘定モーゲージ・ローン及
びABS(3)
35
(166)
―
―
―
―
389
1,183
(181)
―
(173)
―
(7)
4,818
1,833
(1,970)
―
(683)
123
(106)
10,263
354
(301)
―
(676)
(39)
(34)
4,601
政府機関
―
―
―
―
―
(33)
―
住宅系非政府機関
―
(12)
―
(2)
―
(14)
1
商業系非政府機関
―
(11)
―
(3)
―
―
24
社債/政府機関債券
―
―
―
(38)
―
―
93
その他の課税証券
596
―
―
(68)
―
(151)
4,558
―
(34)
―
(756)
―
―
1,140
596
(57)
―
(867)
―
(198)
5,816
貸出金及びリース金融(2,5)
―
(1,158)
―
(47)
―
7
1,635
モーゲージ・サービシング権(5)
―
(98)
91
(282)
―
―
5,708
売却目的で保有する貸出金(2)
6
(21)
―
(129)
13
―
2,741
その他の資産(6)
6
(186)
―
(69)
―
―
3,136
7
(42)
―
―
―
16
(143)
未払費用及びその他の負債(2)
―
―
―
―
―
―
(2)
長期債務(2)
42
―
(73)
275
(506)
281
(2,388)
トレーディング勘定資産合計
デリバティブ純資産(4)
4,459
AFS債務証券:
モーゲージ担保証券:
非課税証券
AFS証券合計
トレーディング勘定負債
−社債及びその他
(1) 資産(負債)。資産についてはレベル3の増加/(減少)。負債についてはレベル3の(増加)/減少。
(2) 公正価値オプションで会計処理されている項目の金額を表す。
(3) 2012年6月30日に終了した3ヶ月間において、約900百万ドルがトレーディング勘定資産−社債、トレーディング勘定貸出
金及びその他から、トレーディング勘定資産−トレーディング勘定モーゲージ・ローン及びABSに組替えられた。上表で
は、この組替はトレーディング勘定資産−社債、トレーディング勘定貸出金及びその他の売却、並びにトレーディング勘定
資産−トレーディング勘定モーゲージ・ローン及びABSの購入として表示されている。
(4) デリバティブ純額にはデリバティブ資産114億ドル及びデリバティブ負債68億ドルが含まれる。
(5) 発行は証券化又はホールローンの売却を受けて留保された貸出金の組成及びモーゲージ・サービシング権を示している。
(6) その他の資産には、主に同一のカウンター・パーティー及びプライベート・エクイティ投資に対するモノラインの純エク
スポージャーが含まれている。
351/392
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
2012年6月30日に終了した3ヶ月間におけるレベル3への振替には、トレーディング勘定資産123百万ドル
及び長期債務506百万ドルが含まれていた。トレーディング勘定資産のレベル3への振替は、主に一部の企業
向け貸出金の市場流動性が減少したことによるものである。長期債務のレベル3への振替は、主に一部の仕組
み債の価値について観察不能なインプットによる影響が変化したことに起因するものであった。これらの長
期債務証券では、商品全体と関連する組込デリバティブの価値に対して観察不能なインプットによる影響が
変化するため、定期的に振替が生じる。
2012年6月30日に終了した3ヶ月間におけるレベル3からの振替には、トレーディング勘定資産106百万ド
ル、AFS債務証券198百万ドル及び長期債務281百万ドルが含まれていた。トレーディング勘定資産のレベル3
からの振替は、主に一部の企業向け貸出金の市場流動性が高まったことに関連するものであった。AFS債務証
券のレベル3からの振替は、主に一部のABSの価格の観察可能性が高まったことに関連するものであった。長
期債務のレベル3からの振替は、主に一部の仕組み債の価値について観察不能なインプットの影響が変化し
たことによるものであった。
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
レベル3−公正価値測定(1)
(単位:百万ドル)
2011年6月30日に終了した3ヶ月間
損益に計 OCIに
2011年
上された 計上され
た利益
4月1日 VIEの
利益
(損失) (損失)
現在
連結
総額
購入
売却
発行
決済
レベル3 2011年
レベル3
からの 6月30日
への振替
振替
現在
トレーディング勘定資産:
社債、トレーディング勘定貸出
金及びその他(2)
7,578
―
181
―
2,030
(2,187)
―
(338)
246
(58)
7,452
持分証券
734
―
24
―
75
(136)
―
(115)
81
(1)
662
米国外政府債券
252
―
80
―
74
(11)
―
(3)
3
(4)
391
6,697
―
80
―
1,066
(2,160)
―
(164)
―
15,261
―
365
―
3,245
(4,494)
―
(620)
330
6,419
―
1,807
―
384
(512)
―
(2,390)
33
(323)
56
―
―
―
―
―
―
(1)
―
―
55
住宅系非政府機関
1,203
―
(29)
2
(53)
―
(27)
4
―
1,094
商業系非政府機関
19
―
―
―
―
―
―
(1)
―
―
18
―
―
―
―
―
―
―
―
88
―
88
133
―
―
(2)
86
―
―
―
7
―
224
11,024
―
23
5
898
(1)
―
(1,573)
―
(2) 10,374
1,146
―
9
(39)
683
(23)
―
(205)
38
―
13,581
―
3
(42)
1,669
(77)
―
(1,807)
137
3,619
5,194
37
―
21
(267)
1,821
(828)
―
―
9,597
15,282
―
―
―
(234)
410
(639)
―
―
12,372
売却目的で保有する貸出金(2)
4,259
―
7
―
92
(70)
―
(469)
219
(26)
4,012
その他の資産(5)
4,193
―
180
―
95
(243)
―
(105)
375
―
4,495
トレーディング勘定モーゲージ
・ローン及びABS
トレーディング勘定資産合計
デリバティブ純資産(3)
―
5,519
(63) 14,024
5,418
AFS債務証券:
モーゲージ担保証券:
政府機関担保モーゲージ債
務
米国以外の証券
社債/政府機関債券
その他の課税証券
非課税証券
AFS証券合計
貸出金及びリース金融(2,4)
モーゲージ・サービシング権(4)
(2,447)
(6)
1,609
(2) 13,462
トレーディング勘定負債
−社債及びその他
(102)
―
―
―
69
(30)
―
―
―
―
(63)
その他の短期借入金(2)
(726)
―
(36)
―
―
―
―
18
―
―
(744)
未払費用及びその他の負債(2)
(689)
―
(79)
―
―
―
(9)
―
―
―
(777)
(3,138)
―
5
―
131
(55)
(206)
149
(393)
183
(3,324)
長期債務(2)
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
資産(負債)。資産についてはレベル3の増加/(減少)。負債についてはレベル3の(増加)/減少。
公正価値オプションで会計処理されている項目の金額を表す。
デリバティブ純額にはデリバティブ資産152億ドル及びデリバティブ負債98億ドルが含まれる。
発行は証券化又はホールローンの売却を受けて留保された貸出金の組成及びモーゲージ・サービシング権を示している。
その他の資産には、主に市場性あるAFS持分証券が含まれている。
2011年6月30日に終了した3ヶ月間において、レベル3への、又はレベル3からの重要な振替はなかった。
353/392
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
レベル3−公正価値測定(1)
(単位:百万ドル)
2012年6月30日に終了した6ヶ月間
2012年1月1日
現在
損益に計上された
利益(損失)
OCIに計上された
利益(損失)
トレーディング勘定資産:
社債、トレーディング勘定貸出金及びその他
(2,3)
持分証券
6,880
123
―
544
9
―
342
(2)
―
3,689
83
―
11,455
213
―
5,866
273
―
37
―
―
住宅系非政府機関
860
(69)
19
商業系非政府機関
40
―
―
162
(2)
―
米国外政府債券
トレーディング勘定モーゲージ・ローン及
びABS(3)
トレーディング勘定資産合計
デリバティブ純資産(4)
AFS債務証券:
モーゲージ担保証券:
政府機関
社債/政府機関債券
その他の課税証券
4,265
7
23
非課税証券
2,648
54
25
AFS証券合計
8,012
(10)
67
貸出金及びリース金融(2,5)
2,744
215
―
モーゲージ・サービシング権(5)
7,378
(937)
―
売却目的で保有する貸出金(2)
3,387
179
―
その他の資産(6)
4,235
(134)
―
(114)
―
―
(14)
4
―
トレーディング勘定負債
−社債及びその他
未払費用及びその他の負債(2)
長期債務(2)
(2,943)
354/392
(148)
―
EDINET提出書類
バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
(単位:百万ドル)
2012年6月30日に終了した6ヶ月間
総額
発行
決済
レベル3へ
の振替総額
レベル3
からの
振替総額
2012年
6月30日
現在
購入
売却
1,245
(2,650)
―
(745)
157
(551)
4,459
持分証券
124
(147)
―
36
33
(2)
597
米国外政府債券
トレーディング勘定モーゲージ・ローン及
びABS(3)
308
(247)
―
―
―
(12)
389
1,367
(636)
―
(262)
742
(165)
4,818
3,044
(3,680)
―
(971)
932
(730)
10,263
713
(622)
― (1,310)
67
(386)
4,601
政府機関
―
―
―
(4)
―
(33)
―
住宅系非政府機関
―
(305)
―
(2)
―
(502)
1
商業系非政府機関
―
(11)
―
(5)
―
―
24
(2)
―
―
(38)
―
(27)
93
958
―
―
(486)
―
(209)
4,558
―
(69)
― (1,518)
―
―
1,140
956
(385)
― (2,053)
―
(771)
5,816
貸出金及びリース金融(2,5)
―
(1,158)
―
(164)
―
(2)
1,635
モーゲージ・サービシング権(5)
―
(98)
168
(803)
―
―
5,708
売却目的で保有する貸出金(2)
10
(21)
―
(226)
44
(632)
2,741
その他の資産(6)
49
(767)
―
(236)
―
(11)
3,136
55
(69)
―
―
(65)
50
(143)
5
―
―
―
―
3
(2)
1,086
(2,388)
トレーディング勘定資産:
社債、トレーディング勘定貸出金及びその他
(2,3)
トレーディング勘定資産合計
デリバティブ純資産(4)
AFS債務証券:
モーゲージ担保証券:
社債/政府機関債券
その他の課税証券
非課税証券
AFS証券合計
トレーディング勘定負債
−社債及びその他
未払費用及びその他の負債(2)
長期債務(2)
118
(33) (138)
708
(1,038)
(1) 資産(負債)。資産についてはレベル3の増加/(減少)。負債についてはレベル3の(増加)/減少。
(2) 公正価値オプションで会計処理されている項目の金額を表す。
(3) 2012年6月30日に終了した6ヶ月間において、約900百万ドルがトレーディング勘定資産−社債、トレーディング勘定貸出
金及びその他から、トレーディング勘定資産−トレーディング勘定モーゲージ・ローン及びABSに組替えられた。上表で
は、この組替はトレーディング勘定資産−社債、トレーディング勘定貸出金及びその他の売却、並びにトレーディング勘定
資産−トレーディング勘定モーゲージ・ローン及びABSの購入として表示されている。
(4) デリバティブ純額にはデリバティブ資産114億ドル及びデリバティブ負債68億ドルが含まれる。
(5) 発行は証券化又はホールローンの売却を受けて留保された貸出金の組成及びモーゲージ・サービシング権を示している。
(6) その他の資産には、主に同一のカウンター・パーティー及びプライベート・エクイティ投資に対するモノラインの純エク
スポージャーが含まれている。
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四半期報告書
2012年6月30日に終了した6ヶ月間におけるレベル3への振替には、トレーディング勘定資産932百万ドル
及び長期債務10億ドルが含まれていた。トレーディング勘定資産のレベル3への振替は、主に一部の企業向け
貸出金の市場流動性が減少したこと及び一部のCLOに関する追加的な情報によるものであった。長期債務のレ
ベル3への振替は、主に一部の仕組み債の価値について観察不能なインプットによる影響が変化したことに
起因するものであった。これらの長期債務証券では、商品全体と関連する組込デリバティブの価値に対して観
察不能なインプットによる影響が変化するため、定期的に振替が生じる。
2012年6月30日に終了した6ヶ月間におけるレベル3からの振替には、トレーディング勘定資産730百万ド
ル、デリバティブ純資産386百万ドル、AFS債務証券771百万ドル、LHFS 632百万ドル、及び長期債務11億ドルが
含まれていた。トレーディング勘定資産のレベル3からの振替は、主に一部の企業向け貸出金及び一部の商業
用不動産を担保とする貸出金の市場流動性が高まったことに関連するものであった。デリバティブ純資産の
レベル3からの振替は、一部のトータル・リターン・スワップ及び為替スワップの価格の観察可能性(市場で
取引される同等商品)が高まったことに関連するものである。AFS債務証券のレベル3からの振替は、主に一部
の非政府機関RMBS及びABSの価格の観察可能性が高まったことに関連するものであった。LHFSのレベル3から
の振替は、主に観察可能なインプット(主に流動性が同等であるもの)の増加に起因するものであった。長期債
務のレベル3からの振替は、主に一部の仕組み債の価値について観察不能なインプットの影響が変化したこ
とによるものであった。
356/392
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四半期報告書
レベル3−公正価値測定(1)
(単位:百万ドル)
2011年6月30日に終了した6ヶ月間
損益に計 OCIに
2011年
上された 計上され
た利益
1月1日 VIEの
利益
(損失) (損失)
現在
連結
総額
購入
売却
発行
決済
レベル
3への
振替
レベル
2011年
3から
6月30日
の振替
現在
トレーディング勘定資産:
社債、トレーディング勘定貸出
金及びその他(2)
7,751
―
675
―
3,580
(4,537)
―
(519)
815
(313)
7,452
持分証券
623
―
67
―
175
(206)
―
(115)
120
(2)
662
米国外政府債券
243
―
85
―
122
(15)
―
(3)
3
(44)
391
6,908
―
642
―
1,832
(3,246)
―
(228)
1
(390)
5,519
15,525
―
1,469
―
5,709
(8,004)
―
(865)
939
(749) 14,024
7,745
―
2,245
―
886
(1,260)
―
(4,060)
340
(478)
5,418
4
―
―
―
―
―
―
―
―
(4)
―
―
―
―
―
56
―
―
(1)
―
―
55
住宅系非政府機関
1,468
―
(45)
(28)
2
(290)
―
(289)
276
―
1,094
商業系非政府機関
19
―
―
―
―
―
―
(1)
―
―
18
3
―
―
―
―
―
―
―
88
(3)
88
137
―
2
(1)
86
(7)
―
―
7
―
224
13,018
―
52
62
1,450
(53)
―
(4,155)
2
(2) 10,374
1,224
―
6
(33)
683
(72)
―
(237)
38
15,873
―
15
―
2,277
(422)
―
(4,683)
411
3,321
5,194
209
―
21
(376)
2,667
(1,444)
5
―
9,597
14,900
―
―
―
(234)
1,251
(1,345)
―
―
12,372
売却目的で保有する貸出金(2)
4,140
―
185
―
123
(243)
―
(592)
441
(42)
4,012
その他の資産(5)
6,856
―
302
―
172
(1,184)
―
(393)
375
(1,633)
4,495
(7)
―
―
―
76
(132)
―
―
―
―
(63)
その他の短期借入金(2)
(706)
―
(82)
―
―
―
―
44
―
―
(744)
未払費用及びその他の負債(2)
(828)
―
64
―
―
(4)
(9)
―
―
―
(777)
(2,986)
―
(143)
―
215
(55)
(249)
388
536
(3,324)
トレーディング勘定モーゲージ
・ローン及びABS
トレーディング勘定資産合計
デリバティブ純資産(3)
AFS債務証券:
モーゲージ担保証券:
政府機関
政府機関担保モーゲージ債
務
米国以外の証券
社債/政府機関債券
その他の課税証券
非課税証券
AFS証券合計
貸出金及びリース金融(2,4)
モーゲージ・サービシング権(4)
(2,200)
―
1,609
(9) 13,462
トレーディング勘定負債
−社債及びその他
長期債務(2)
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(1,030)
資産(負債)。資産についてはレベル3の増加/(減少)。負債についてはレベル3の(増加)/減少。
公正価値オプションで会計処理されている項目の金額を表す。
デリバティブ純額にはデリバティブ資産152億ドル及びデリバティブ負債98億ドルが含まれる。
発行は証券化又はホールローンの売却を受けて留保された貸出金の組成及びモーゲージ・サービシング権を示している。
その他の資産には、主に市場性あるAFS持分証券が含まれている。
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四半期報告書
2011年6月30日に終了した6ヶ月間におけるレベル3への振替には、トレーディング勘定資産939百万ドル
及び長期債務10億ドルが含まれていた。トレーディング勘定資産のレベル3への振替は、主に価格透明性に欠
けるため、レベル3に振り替えられた一部CLOによるものであった。長期債務のレベル3への振替は、主に一部
の仕組み債の価値について観察不能なインプットによる影響が変化したことに起因するものであった。これ
らの長期債務証券では、商品全体と関連する組込デリバティブの価値に対して観察不能なインプットによる
影響が変化するため、定期的に振替が生じる。
2011年6月30日に終了した6ヶ月間におけるレベル3からの振替には、トレーディング勘定資産749百万ド
ル及びその他の資産16億ドルが含まれていた。トレーディング勘定資産のレベル3からの振替は、主に一部の
RMBSと個人向けABSポートフォリオの価格の観察可能性が高まったことによるものである。その他の資産のレ
ベル3からの振替は、2011年度第1四半期における株式投資の新規公開の結果によるものであった。
以下の表は、2012年及び2011年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間において、レベル3資産及び負債
について損益に計上された公正価値の変動による利益(損失)(実現及び未実現利益(損失)を含む)を要約した
ものである。これらの金額には、公正価値オプションに基づき会計処理されている貸出金、LHFS、貸出コミット
メント契約及び仕組み債の利益(損失)が含まれる。
レベル3−損益に計上された実現及び未実現利益(損失)合計
(単位:百万ドル)
2012年6月30日に終了した3ヶ月間
トレーディ モーゲージ
株式投資
ング勘定 銀行事業収
収益(損失)
利益(損失) 益(損失)(1)
その他
の収益
(損失)
合計
トレーディング勘定資産:
社債、トレーディング勘定貸出金
及びその他(2)
―
30
―
―
30
持分証券
―
(6)
―
―
(6)
米国外政府債券
―
(26)
―
―
(26)
トレーディング勘定モーゲージ・
ローン及びABS
―
(16)
―
―
(16)
トレーディング勘定資産合計
―
(18)
―
―
(18)
デリバティブ純資産
―
229
881
―
1,110
―
―
―
28
28
AFS債務証券合計
―
―
―
28
28
貸出金及びリース金融(2)
―
―
―
51
51
モーゲージ・サービシング権
―
―
売却目的で保有する貸出金(2)
―
―
5
5
10
(21)
―
(34)
(47)
(102)
未払費用及びその他の負債(2)
―
―
―
1
1
長期債務(2)
―
80
―
13
93
(21)
291
(740)
51
(419)
AFS債務証券:
非課税証券
その他の資産
合計
358/392
(1,592)
―
(1,592)
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四半期報告書
(単位:百万ドル)
2011年6月30日に終了した3ヶ月間
株式投資
収益(損失)
トレーディ
ング勘定
利益(損失)
モーゲージ
銀行事業収
益(損失)(1)
その他
の収益
(損失)
社債、トレーディング勘定貸出金
及びその他(2)
―
181
―
―
181
持分証券
―
24
―
―
24
米国外政府債券
―
80
―
―
80
トレーディング勘定モーゲージ・
ローン及びABS
―
80
―
―
80
トレーディング勘定資産合計
―
365
―
―
365
デリバティブ純資産
―
556
1,251
―
1,807
住宅系非政府機関MBS
―
―
―
(29)
(29)
その他の課税証券
―
―
―
23
23
非課税証券
―
―
―
9
9
AFS債務証券合計
―
―
―
3
3
貸出金及びリース金融(2)
―
―
(13)
50
37
モーゲージ・サービシング権
―
―
(2,447)
―
売却目的で保有する貸出金(2)
―
―
(13)
20
7
192
―
(12)
―
180
その他の短期借入金(2)
―
―
(36)
―
(36)
未払費用及びその他の負債(2)
―
(2)
74
(151)
(79)
長期債務(2)
―
(10)
―
15
5
192
909
合計
トレーディング勘定資産:
AFS債務証券:
その他の資産
合計
(1,196)
(2,447)
(63)
(1) モーゲージ銀行事業収益には、MSRに対するレベル1及びレベル2のヘッジの影響が反映されていない。
(2) 公正価値オプションに基づき会計処理されている項目の金額を表している。
359/392
(158)
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四半期報告書
レベル3−損益に計上された実現及び未実現利益(損失)合計
(単位:百万ドル)
2012年6月30日に終了した6ヶ月間
株式投資
収益(損失)
トレーディ
ング勘定利
益(損失)
モーゲージ
銀行事業収
益(損失)(1)
その他
の収益
(損失)
―
123
―
―
123
―
9
―
―
9
米国外政府債券
―
(2)
―
―
(2)
トレーディング勘定モーゲージ・
ローン及びABS
―
83
―
―
83
トレーディング勘定資産合計
―
213
―
―
213
デリバティブ純資産
―
1,417
―
273
合計
トレーディング勘定資産:
社債、トレーディング勘定貸出金
及びその他(2)
持分証券
(1,144)
AFS債務証券:
住宅系非政府機関MBS
―
―
―
(69)
(69)
社債/政府機関債券
―
―
―
(2)
(2)
その他の課税証券
―
―
―
7
7
非課税証券
―
―
―
54
54
AFS債務証券合計
―
―
―
(10)
(10)
貸出金及びリース金融(2)
―
―
―
215
215
モーゲージ・サービシング権
―
―
(937)
―
(937)
売却目的で保有する貸出金(2)
―
―
95
84
179
(11)
―
(42)
(81)
(134)
未払費用及びその他の負債(2)
―
―
―
4
長期債務(2)
―
(59)
―
(89)
(148)
(11)
(990)
533
123
(345)
その他の資産
合計
360/392
4
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四半期報告書
(単位:百万ドル)
2011年6月30日に終了した6ヶ月間
株式投資
収益(損失)
トレーディ
ング勘定
利益(損失)
モーゲージ
銀行事業収
益(損失)(1)
その他
の収益
(損失)
合計
トレーディング勘定資産:
社債、トレーディング勘定貸出金
及びその他(2)
―
675
―
―
675
持分証券
―
67
―
―
67
米国外政府債券
―
85
―
―
85
トレーディング勘定モーゲージ・
ローン及びABS
―
642
―
―
642
トレーディング勘定資産合計
―
1,469
―
―
1,469
デリバティブ純資産
―
97
2,148
―
2,245
住宅系非政府機関MBS
―
―
―
(45)
(45)
社債/政府機関債券
―
―
―
2
2
その他の課税証券
―
12
―
40
52
非課税証券
―
(3)
―
9
6
AFS債務証券合計
―
9
―
6
15
貸出金及びリース金融(2)
―
―
(13)
222
209
モーゲージ・サービシング権
―
―
(2,200)
―
売却目的で保有する貸出金(2)
―
―
(11)
196
185
314
―
(12)
―
302
その他の短期借入金(2)
―
―
(82)
―
(82)
未払費用及びその他の負債(2)
―
(10)
74
―
64
長期債務(2)
―
(102)
―
(41)
(143)
合計
314
(96)
383
AFS債務証券:
その他の資産
1,463
(2,200)
(1) モーゲージ銀行事業収益には、MSRに対するレベル1及びレベル2のヘッジの影響が反映されていない。
(2) 公正価値オプションに基づき会計処理されている項目の金額を表している。
361/392
2,064
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四半期報告書
以下の表は、2012年及び2011年6月30日現在保有しているレベル3資産及び負債について、2012年及び2011
年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間において損益に計上された未実現利益(損失)の変動について要
約したものである。これらの金額には、公正価値オプションに基づき会計処理されている貸出金、LHFS、貸出コ
ミットメント契約及び仕組み債の公正価値の変動が含まれている。
レベル3−報告日現在保有している資産及び負債に関連する未実現利益(損失)の変動
(単位:百万ドル)
株式投資
収益(損失)
トレーディング勘定資産:
社債、トレーディング勘定貸出金
及びその他(2)
持分証券
米国外政府債券
トレーディング勘定モーゲージ・
ローン及びABS
トレーディング勘定資産合計
デリバティブ純資産
貸出金及びリース金融(2)
モーゲージ・サービシング権
売却目的で保有する貸出金(2)
その他の資産
トレーディング勘定負債−社債及びその
他
長期債務(2)
合計
2012年6月30日に終了した3ヶ月間
トレーディ
モーゲージ
その他
ング勘定利
銀行事業収
の収益
益(損失)
益(損失)(1)
(損失)
合計
―
(30)
―
―
(30)
―
―
(6)
(25)
―
―
―
―
(6)
(25)
―
(26)
―
―
(26)
―
―
―
―
―
(46)
(87)
227
―
―
―
―
―
(2)
―
(46)
82
220
―
571
―
(1,722)
5
(34)
―
―
51
―
(9)
(47)
(87)
798
51
(1,722)
(4)
(127)
―
―
―
13
95
8
(998)
(1,180)
(2)
2011年6月30日に終了した3ヶ月間
トレーディング勘定資産:
社債、トレーディング勘定貸出金
及びその他(2)
持分証券
米国外政府債券
トレーディング勘定モーゲージ・
ローン及びABS
トレーディング勘定資産合計
デリバティブ純資産
AFS債務証券:
住宅系非政府機関MBS
AFS債務証券合計
モーゲージ・サービシング権
売却目的で保有する貸出金(2)
その他の資産
その他の短期借入金(2)
未払費用及びその他の負債(2)
長期債務(2)
合計
―
(20)
―
―
(20)
―
―
(40)
67
―
―
―
―
(40)
67
―
(40)
―
―
(40)
―
―
(33)
460
―
166
―
―
(33)
626
―
―
―
(29)
(29)
―
―
―
150
―
―
―
―
―
―
―
―
―
(10)
―
(2,869)
(36)
(12)
(28)
―
―
(29)
―
3
―
―
(174)
3
(29)
(2,869)
(33)
138
(28)
(174)
(7)
150
417
(2,779)
(197)
(2,409)
(1) モーゲージ銀行事業収益には、MSRに対するレベル1及びレベル2のヘッジの影響が反映されていない。
(2) 公正価値オプションに基づき会計処理されている項目の金額を表している。
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四半期報告書
レベル3−報告日現在保有している資産及び負債に関連する未実現利益(損失)の変動
(単位:百万ドル)
2012年6月30日に終了した6ヶ月間
株式投資
収益(損失)
トレーディ
ング勘定利
益(損失)
モーゲージ
銀行事業収
益(損失)(1)
その他
の収益
(損失)
合計
トレーディング勘定資産:
社債、トレーディング勘定貸出金
及びその他(2)
持分証券
トレーディング勘定モーゲージ・
ローン及びABS
―
(7)
―
―
(7)
―
6
―
―
6
―
14
―
―
14
トレーディング勘定資産合計
―
デリバティブ純資産
―
貸出金及びリース金融(2)
―
―
モーゲージ・サービシング権
―
―
売却目的で保有する貸出金(2)
―
―
62
64
126
(157)
その他の資産
13
(1,115)
―
―
13
934
―
(181)
―
217
217
(1,252)
―
(1,252)
(36)
―
(40)
(81)
トレーディング勘定負債―社債及びその他
―
4
―
―
4
長期債務(2)
―
(12)
―
(54)
(66)
(296)
146
合計
(36)
(1,110)
(1,296)
2011年6月30日に終了した6ヶ月間
トレーディング勘定資産:
社債、トレーディング勘定貸出金
及びその他(2)
持分証券
―
286
―
―
286
―
(21)
―
―
(21)
米国外政府債券
―
70
―
―
70
トレーディング勘定モーゲージ・
ローン及びABS
―
278
―
―
278
トレーディング勘定資産合計
―
613
―
―
613
デリバティブ純資産
―
247
192
―
439
―
―
―
(99)
(99)
AFS債務証券合計
―
―
―
(99)
(99)
貸出金及びリース金融(2)
―
―
―
127
127
モーゲージ・サービシング権
―
―
(2,933)
―
売却目的で保有する貸出金(2)
―
―
(48)
91
43
137
―
(11)
―
126
その他の短期借入金(2)
―
―
(61)
―
(61)
未払費用及びその他の負債(2)
―
―
―
(90)
(90)
長期債務(2)
―
(102)
―
(53)
(155)
合計
137
758
(24)
(1,990)
AFS債務証券:
住宅系非政府機関MBS
その他の資産
(2,861)
(2,933)
(1) モーゲージ銀行事業収益には、MSRに対するレベル1及びレベル2のヘッジの影響が反映されていない。
(2) 公正価値オプションに基づき会計処理されている項目の金額を表している。
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四半期報告書
以下の表は、2012年6月30日現在における当社のレベル3金融資産及び負債の重要な分類に関する重要な
観察不能なインプットの情報を示している。
レベル3公正価値測定に関する定量的情報
インプット
金融商品
公正価値
(百万ドル)
評価手法
重要な観察不能な
インプット
インプットの
範囲
貸出金及び有価証券(1)
住宅用不動産を担保とする商品
トレーディング勘定資産−トレーディ
ング勘定モーゲージ・ローン及びABS
貸出金及びリース金融
売却目的で保有する貸出金
商業用不動産を担保とする商品
トレーディング勘定資産−トレーディ
ング勘定モーゲージ・ローン及びABS
売却目的で保有する貸出金
その他の資産
商業用貸出金、債務証券及びその他
トレーディング勘定資産−社債、トレー
ディング勘定貸出金及びその他
トレーディング勘定資産−トレーディ
ング勘定モーゲージ・ローン及びABS
AFS債務証券-その他の課税証券
貸出金及びリース金融
オークション・レート証券
トレーディング勘定資産−社債、トレー
ディング勘定貸出金及びその他
4,245
784
1,185
2,276
割引キャッ
シュ・フロー、
市場で取引さ
れる同等商品
2,438
299
465
割引キャッ
シュ・フロー
利回り
1%から25%
期限前弁済の速度
0%から28% CPR
デフォルト率
0%から54% CDR
損失度合
0%から80%
利回り
1%から10%
損失度合
0%から97%
利回り
0%から20%
1,674
10,215
2,729
3,735
3,301
割引キャッ
シュ・フロー、
市場で取引さ
れる同等商品
450
4,127
1,730
AFS債務証券−その他の課税証券
1,257
AFS債務証券−非課税証券
1,140
割引キャッ
シュ・フロー、
市場で取引さ
れる同等商品
企業価値/EBITDA倍率
期限前弁済の速度
デフォルト率
3倍から7倍
5%から25%
1%から5%
損失度合
25%から40%
加重平均期間
5年
LIBOR +200
又はJJK +150
割引率
予想入札価格/借換え
水準
50%から100%
仕組み債
長期債務
(2,388)
業界の標準的
なデリバティ
ブ価格決定方
法(2)
株式相関
30%から97%
長期ボラティリティ
20%から70%
(1) 上表の分類は商品の種類別に合計されており、財務書類における分類とは異なる。218頁(訳者注:原文の頁)の表の項目と
の調整は以下の通り:トレーディング勘定資産−社債、トレーディング勘定貸出金及びその他が45億ドル、トレーディン
グ勘定資産−トレーディング勘定モーゲージ・ローン及びABSが48億ドル、AFS債務証券−その他の課税証券が46億ドル、
AFS債務証券−非課税証券が11億ドル、貸出金及びリース金融が16億ドル、LHFSが27億ドル、並びにその他の資産が17億ド
ル。
(2) モンテカルロ・シミュレーション及びブラック・ショールズ等のモデルを含む。
CPR = 定率期限前弁済率
CDR = 定率デフォルト率
EBITDA = 利息、税金、減価償却及び償却費用控除前利益
JJK = J.J. ケニー (非課税地方債レート)
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インプット
金融商品
公正価値(百
万ドル)
評価手法
重要な観察不能な
インプット
インプットの
範囲
純デリバティブ資産
クレジット・デリバティブ
4,639
利回り
割引キャッ
シュ・フロー、
ハザード・
レート・モデ
ル(1)、確率的
回収相関モデ
ル
期限前弁済の速度
デフォルト率
エクイティ・デリバティブ
コモディティ・デリバティブ
金利デリバティブ
(481)
(1)
業界の標準的
なデリバティ
ブ価格決定方
法(2)
割引キャッ
シュ・フロー
444
業界の標準的
なデリバティ
ブ価格決定方
法(2)
純デリバティブ資産合計
0%から25%
信用スプレッド
100bpsから500bps
53ポイントから
アップフロント・ポ
イント
99ポイント
インデックスに対す
-2,000bpsから
るスプレッド
2,000bps
信用相関
30%から80%
0%から-28%CPR
0%から5%CDR
損失度合
0%から70%
株式相関
30%から97%
長期ボラティリティ
20%から70%
長期天然ガス・ベー
シス・カーブ
-0.53ドルから
0.30ドル
相関(IR/IR)
15%から100%
相関(FX/IR)
-65%から50%
長期インフレ率
長期インフレ・ボラ
ティリティ
長期ボラティリティ
(FX)
長期スワップ・レー
ト
1%から3%
0%から1%
7%から38%
9%から11%
4,601
(1) ハザード・レート・モデルは単一企業又はインデックスに対するCDSを評価する業界の標準モデルである。
(2) 金利、インフレーション及び為替レートの複合的な動きをモデル化するモンテカルロ・シミュレーション、ブラック・
ショールズ等のモデル及びその他の方法を含む。
CPR = 定率期限前弁済率
CDR = 定率デフォルト率
IR = 金利
FX = 外国為替
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上記の表では、住宅用及び商業用不動産を担保とする商品には、RMBS、商業用モーゲージ担保証券、ホール
ローン、モーゲージCDO、及びモノラインに対する純エクスポージャーが含まれる。商業用貸出金、債務証券及
びその他には、企業向けCLO及びCDO、商業用貸出金及び債券、並びに不動産以外の資産を担保とする証券が含
まれる。仕組み債には主に、公正価値オプションで会計処理されるエクイティ・リンク債が含まれる。
上記の表に含まれる商品に加え、当社は、主に特定のプライベート・エクイティへの直接投資及びプライ
ベート・エクイティ・ファンドからなる、レベル3に分類されその他の資産に計上される15億ドルの商品を
有している。プライベート・エクイティへの直接投資に対する評価は、直近の会社の財務情報に基づき内部で
行う。インプットには通常、市場での取引や取得における同等商品、入力時の変数並びにその他の変数が含ま
れる。当社はそれぞれの投資に対し評価手法(例えば市場で取引される同等商品)を選択しており、一定の場合
には、最も代表的と考えられる価額を導くために複数のインプットに加重をかけることがある。上場企業と比
較した流動性及び市場性の不足を考慮するため、適宜、割引を行う。プライベート・エクイティ・ファンドに
ついては、それぞれのファンドのゼネラル・パートナーが提供した純資産価額を使用して公正価値が決定さ
れる。
MSRの評価に使用されるインプット及び手法の詳細は、注18「モーゲージ・サービシング権」を参照のこ
と。
観察不能なインプットの変動に対する公正価値測定の感応度
貸出金及び有価証券
住宅用不動産、商業用不動産並びに商業用貸出金、債務証券及びその他を担保とする商品については、市場
利回り、デフォルト率又は損失度合の著しい増加により、買いポジションの公正価値が著しく低下する結果と
なることがある。売りポジションはこれとは反対の方向の影響を受ける。期限前弁済速度の変動は当該商品の
順位により異なる影響を与えることがあり、CLOの場合には、期限前弁済が再投資可能か否かにもよる。
クローズド・エンド型のオークション・レート証券(以下「ARS」という)については、割引率の著しい増加
により、公正価値が著しく低下する結果となることがある。加重平均期間の著しい変動による公正価値への影
響は、ARSのクーポンが割引率と比較してどの程度であるかによる。クーポンが割引率よりも高い場合には、加
重平均期間の延長は公正価値が増加する結果となる。反対に、クーポンが割引率よりも低い場合には、加重平
均期間の延長は公正価値が減少する結果となる。学生ローン及びARS地方債については、予想入札価格/借換
え水準の著しい増加により公正価値が著しく増加する結果となることがある。
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仕組み債及びデリバティブ
クレジット・デリバティブについては、インデックスに対するスプレッド、アップフロント・ポイント(プ
ロテクションの買手による開始時の1回のアップフロント支払い)又は信用スプレッドを含む市場利回り、デ
フォルト率、又は損失度合の著しい増加により、プロテクションの売手においては公正価値が著しく低下し、
プロテクションの買手においては公正価値が増加する結果となることがある。期限前弁済速度の変動は当該
商品の順位により異なる影響を与えることがあり、CLOの場合には、期限前弁済が再投資可能か否かにもよる。
仕組みクレジット・デリバティブには、トランシェ化されたポートフォリオCDS並びにデリバティブ商品会
社(以下「DPC」という)及びモノラインのカウンター・パーティーと締結したデリバティブが含まれ、デフォ
ルト相関及び誤方向相関を含む信用相関の影響を受ける。デフォルト相関とは、クレジット・デリバティブ商
品の原証券となっている信用ポートフォリオにおけるクレジット・デフォルト率の依存の程度を測る変数で
ある。このインプットの公正価値に対する感応度は、当該トランシェの劣後順位によって異なる。プロテク
ションが正味で買いポジションである上位トランシェについては、デフォルト相関の著しい増加により、公正
価値が著しく増加する結果になることがある。プロテクションが正味で売りポジションであれば、反対の方向
の影響を受ける。誤方向相関とは、あるカウンター・パーティーに対するエクスポージャーの増加に従い、当
該カウンター・パーティーの信用の質が低下する可能性を示す変数である。DPCカウンター・パーティーと原
デリバティブ・エクスポージャーとの誤方向相関が著しく高くなることにより、公正価値が著しく減少する
結果となることがある。
株式デリバティブ、エクイティ・リンク長期債務(仕組み債)及び金利デリバティブについては、長期レート
及びボラティリティ並びに相関へのインプット(例えば持分証券とインデックス間、2つの異なる金利間、又
は金利と外国為替レート間の相関の程度)の著しい変動により、公正価値が著しい影響を受ける結果となるこ
とがある。しかし、影響の程度及びその方向は、当社の有するエクスポージャーが買いであるか売りであるか
による。
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非経常的な公正価値
当社は、一定の状況(例えば減損など)においてのみ公正価値で測定する特定の資産を有しており、本項にお
いてこれらの測定は非経常的であるという。これらの資産には主にLHFS、一部の貸出金及びリース、並びに抵
当権実行不動産が含まれる。以下の金額は2012年及び2011年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間に公
正価値で測定され、報告日現在に当社が保有している残高のみが示されている。
非経常ベースで公正価値が測定される資産及び負債
2012年6月30日に
終了した3ヶ月間
2012年6月30日現在
レベル2
レベル3
(単位:百万ドル)
2012年6月30日に
終了した6ヶ月間
利益(損失)
資産
売却目的で保有する貸出金
683
1,139
(66)
(1)
貸出金及びリース金融(1)
27
6,902
(1,213)
(2,350)
抵当権実行不動産(2)
67
1,305
(65)
(156)
その他の資産
39
11
(2)
(2)
2011年6月30日に
終了した3ヶ月間
2011年6月30日現在
レベル2
レベル3
(単位:百万ドル)
2011年6月30日に
終了した6ヶ月間
利益(損失)
資産
売却目的で保有する貸出金
1,049
1,779
(12)
52
貸出金及びリース金融(1)
17
9,437
(1,679)
(3,097)
抵当権実行不動産(2)
―
2,405
(75)
(147)
その他の資産
―
96
(19)
(23)
(1) 利益(損失)は、不動産担保付ローンに関する評価損を表している。
(2) かかる金額は、当社の連結貸借対照表のその他の資産に含まれており、抵当権実行不動産に当初分類された後に評価減さ
れた抵当権実行不動産の公正価値及び関連損失を表している。
以下の表は、2012年6月30日現在における、当社の非経常的なレベル3金融資産及び負債に関する重要な観
察不能なインプットに関する情報を示している。
非経常的なレベル3公正価値測定に関する定量的情報
金融商品
住宅用不動産を担保とする商品
公正価値
(百万ドル)
8,041
売却目的で保有する貸出金
1,139
貸出金及びリース金融
6,902
評価手法
割引キャッシュ
・フロー、市場
で取引される同
等商品
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インプット
重要な観察不能な
インプットの範囲
インプット
利回り
4%から7%
期限前弁済の速度
3%から27%
デフォルト率
0%から61%
損失度合
0%から62%
OREO割引
0%から28%
売却費用
8%
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四半期報告書
住宅用不動産を担保とする商品は、貸出金が担保の公正価値にまで評価減された住宅モーゲージ、又はLHFS
の場合には取得原価若しくは公正価値のいずれか低価で計上されるものを示している。
上表において開示された商品に加え、当社は、公正価値が未調整の第三者による査定又はブローカーによる
価格意見に基づくような抵当権実行住宅用不動産を有している。査定は90日毎に行われている。公正価値の決
定において考慮される要素には、地域の販売傾向、周辺の同等物件の価値、及び当該不動産の状態が含まれる。
注16−公正価値オプション
当社は、特定の金融商品について、公正価値オプションに基づく会計処理を選択している。公正価値オプ
ションを選択した主要な金融商品に関する追加情報については、当社の2011年度の有価証券報告書に含まれ
ている連結財務書類の注23「公正価値オプション」を参照のこと。
以下の表は、2012年6月30日及び2011年12月31日に公正価値オプションに基づいて会計処理された資産及
び負債の公正価値の帳簿価額及び契約元本に関する数値を示している。
公正価値オプションの選択
(単位:百万ドル)
2012年6月30日現在
2011年12月31日現在
未払元本控除
未払元本控除
公正価値の
公正価値の
契約元本残高 後の公正価値
契約元本残高 後の公正価値
帳簿価額
帳簿価額
の帳簿価額
の帳簿価額
トレーディング勘定資産に
計上された貸出金
トレーディング勘定棚卸資
産−その他
1,224
2,144
(920)
1,151
2,371
1,277
n/a
個人向け及び商業用貸出金
8,361
9,365
売却目的で保有する貸出金
10,187
11,579
n/a
1,173
n/a
(1,004)
8,804
10,823
(2,019)
(1,392)
7,630
9,673
(2,043)
143,350
142,843
507
121,688
121,092
596
115
n/a
n/a
251
n/a
n/a
2,874
2,654
220
3,297
3,035
262
資産担保付借入契約
652
1,218
(566)
650
1,271
(621)
未実行の貸出コミットメン
ト契約
948
n/a
n/a
1,249
n/a
3,816
3,816
―
5,908
5,909
(1)
48,345
52,109
46,239
55,854
(9,615)
証券担保金融契約
その他の資産
長期性預金
その他の短期借入金
長期債務(1)
(3,764)
(1,220)
n/a
n/a
(1) 2012年6月30日及び2011年12月31日現在、公正価値の帳簿価額と契約元本残高との差異は大半が、当社の信用スプレッド
及び組込デリバティブの公正価値(該当がある場合)による影響に関連するものである。
n/a 該当無し
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四半期報告書
以下の表は、公正価値オプションに基づき会計処理されている資産及び負債の公正価値の変動を2012年及
び2011年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間の当社の連結損益計算書に計上した場合の数値を示して
いる。
公正価値オプションに基づき会計処理されている資産及び負債に関連する利益(損失)
(単位:百万ドル)
2012年6月30日に終了した3ヶ月間
トレーディング モーゲージ銀行
勘定利益(損失) 事業収益(損失)
トレーディング勘定資産に計上された貸出金
その他の収益
(損失)
合計
56
―
―
56
個人向け及び商業用貸出金
6
―
(5)
1
売却目的で保有する貸出金
(7)
518
(24)
487
証券担保金融契約
23
―
14
37
その他の資産
―
―
(11)
(11)
長期性預金
―
―
(1)
(1)
資産担保付借入契約
―
(17)
―
(17)
未実行の貸出コミットメント契約
―
―
その他の短期借入金
12
―
―
12
長期債務
756
―
(62)
694
合計
846
501
(201)
1,146
(112)
(112)
2011年6月30日に終了した3ヶ月間
トレーディング勘定資産に計上された貸出金
4
―
―
4
商業用貸出金
7
―
26
33
売却目的で保有する貸出金
2
1,511
31
1,544
証券担保金融契約
―
―
98
98
その他の資産
―
―
1
1
長期性預金
―
―
(40)
(40)
資産担保付借入契約
―
(36)
―
(36)
未実行の貸出コミットメント契約
―
―
(76)
(76)
その他の短期借入金
37
―
―
37
長期債務
(178)
―
214
36
合計
(128)
1,475
254
1,601
370/392
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公正価値オプションに基づき会計処理されている資産及び負債に関連する利益(損失)
(単位:百万ドル)
2012年6月30日に終了した6ヶ月間
トレーディング モーゲージ銀行
勘定利益(損失) 事業収益(損失)
トレーディング勘定資産に計上された貸出金
その他の収益
(損失)
合計
134
―
―
134
個人向け及び商業用貸出金
5
―
297
302
売却目的で保有する貸出金
49
949
80
1,078
証券担保金融契約
23
―
(90)
その他の資産
―
―
7
7
長期性預金
―
―
20
20
資産担保付借入契約
―
(55)
―
(55)
未実行の貸出コミットメント契約
―
―
292
292
その他の短期借入金
19
―
―
19
長期債務
(35)
―
(3,376)
(3,411)
合計
195
894
(2,770)
(1,681)
(67)
2011年6月30日に終了した6ヶ月間
トレーディング勘定資産に計上された貸出金
73
―
―
73
商業用貸出金
(4)
―
132
128
2
2,383
252
2,637
証券担保金融契約
―
―
(13)
(13)
その他の資産
―
―
30
30
長期性預金
―
―
(35)
(35)
資産担保付借入契約
―
(82)
―
(82)
未実行の貸出コミットメント契約
―
―
56
56
その他の短期借入金
93
―
―
93
売却目的で保有する貸出金
長期債務
合計
(113)
51
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371/392
―
(372)
2,301
50
(485)
2,402
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注17−金融商品の公正価値
金融商品及び公正価値ヒエラルキーにおけるその分類は、当社の2011年度の有価証券報告書に含まれてい
る連結財務書類の注22「公正価値測定」に記載の手法を用いて導き出されている。以下の開示は、当社の連結
貸借対照表において、2012年6月30日及び2011年12月31日現在の期末残高の一部のみが公正価値で計上され
ている金融商品を表している。
短期金融商品
現金及び現金同等物、定期預金及びその他の短期投資、フェデラル・ファンド貸出金及び借入金、売戻及び
買戻条件付契約、顧客向け及びその他の債権、顧客向け債務(未払費用及びその他の負債に含まれる)並びにそ
の他の短期借入金を含む短期金融商品の帳簿価額は、公正価値に近似している。これらの金融商品は、一般に
当社を限られた信用リスクにさらすもので、定められた満期がないか、或いは短期であり、市場金利に近似し
た利率を有している。当社は、特定の買戻条件付契約について、公正価値オプションによる会計処理を選択し
た。
公正価値ヒエラルキーに基づき、現金及び現金同等物はレベル1に分類される。定期預金並びに米国政府証
券及び短期コマーシャル・ペーパー等のその他の短期投資は、レベル1及びレベル2に分類される。フェデラ
ル・ファンド貸出金及び借入金はレベル2に分類される。売戻及び買戻条件付契約は、一般に短期商品であ
り、かつ/又は米国政府若しくは政府機関により担保される変動利付商品であることから、レベル2に分類さ
れる。顧客向け及びその他の債権は主に信用貸付、サービシング手数料前受金及びその他の受取債権からな
り、レベル2及びレベル3に分類される。顧客向け債務(未払費用及びその他の負債に含まれる)及びその他の
短期借入金はレベル2に分類される。
満期保有債務証券
HTM債務証券は、主に米国政府機関債券からなり、AFS米国政府機関債権と同じ方法を使用してレベル2に分
類される。HTM債務証券に関する詳細は、注4「有価証券」を参照のこと。
貸出金
公正価値は通常、回収が予想される元本及び利息のキャッシュ・フローを類似商品の割引率を用いて割引
き、市場参加者が公正価値の決定において考慮するであろうと当社が考える調整を加えることによって決定
されている。当社は、回収が予想されるキャッシュ・フローについて、内部の信用リスク、金利及び期限前弁済
リスクのモデルを用いて見積もっている。これらのモデルは、貸出期間におけるデフォルト率、損失の重大度
及び期限前弁済率等の現在の重要な仮定に関する当社の最善の見積りを組み込んでいる。貸出金の帳簿価額
は貸出金に係る適切な貸倒損失引当金控除後で表示されており、リース金融の金額は含まない。当社は、単一
企業に対する信用リスクの集中に係る当社のガイドラインを、ヘッジを要するであろう金額だけ超える特定
の大口の商業用貸出金について、公正価値オプションによる会計処理を選択した。
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モーゲージ・サービシング権
商業用及び住宅用リバースMSRは、帳簿価額又は市場価額のいずれか低価で計上されており、レベル3に分
類される。MSRに関する詳細は、注18「モーゲージ・サービシング権」を参照のこと。
預金
定められた満期のある特定の預金の公正価値は、同様の満期を有する金融商品の現在の市場金利を用いて
契約上のキャッシュ・フローを割引くことによって計算される。米国外の定期預金の帳簿価額は公正価値と
近似する。定められた満期のない預金については、帳簿価額は公正価値に近似していると考えられ、預金者と
の当社の長期的な関係から生じる費用面での優位及び安定性は、重要な価値を有するものの預金の評価にお
いては考慮されていない。当社は、公正価値オプションに基づき、デリバティブによって経済的にヘッジされ
ている特定の長期固定利付預金について、公正価値により会計処理している。
長期債務
当社は、長期債務の公正価値の見積りに、入手可能な場合には相場価格を使用している。相場価格が入手で
きない場合には、公正価値は、類似の条件及び期日をもつ債務に対する現行の市場金利及び信用スプレッドに
基づいて見積もられる。当社は、特定の仕組み債について、公正価値オプションにより会計処理している。
金融商品の公正価値
期末残高の一部のみが公正価値で計上されている特定の金融商品の帳簿価額及び公正価値ヒエラルキー別
の公正価値は以下の通りである。
金融商品の公正価値
(単位:百万ドル)
2012年6月30日現在
公正価値
帳簿価額
レベル2
売却目的で保有する貸出金
合計
金融資産
貸出金
レベル3
840,415
112,493
725,022
837,515
13,289
9,128
4,136
13,264
1,035,225
1,035,624
―
1,035,624
301,848
293,981
2,388
296,369
金融負債
預金
長期債務
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期末残高の一部のみが公正価値で計上されている特定の金融商品の帳簿価額及び公正価値は以下の通りであ
る。
金融商品の公正価値
(単位:百万ドル)
2011年12月31日現在
帳簿価額
公正価値
金融資産
貸出金
870,520
843,392
1,033,041
1,033,248
372,265
343,211
金融負債
預金
長期債務
未実行の商業用貸出コミットメント契約
公正価値は一般的に、市場ベースのCDS又は内部で開発されたベンチマークの信用曲線を適用する割引キャッ
シュ・フロー評価方法を用いて決定される。当社は、一部の貸出コミットメント契約を公正価値オプションに基
づき会計処理している。
当社の未実行の商業用貸出コミットメント契約の帳簿価額及び公正価値は、2012年6月30日現在において15
億ドル及び61億ドルであり、2011年12月31日現在において20億ドル及び71億ドルであった。未実行の商業用貸出
コミットメント契約は主としてレベル3に分類される。これらのコミットメント契約の帳簿価額は、連結貸借対
照表において未払費用及びその他の負債に分類される。
当社は、未実行の個人向け貸出コミットメント契約の公正価値を見積っていない。これは、多くの場合、当社が
これらのコミットメント契約を借手への通知により減額又は解約することが可能であるためである。コミット
メント契約に関する詳細は、注10「契約債務及び偶発債務」を参照のこと。
注18−モーゲージ・サービシング権
当社は、個人向けのMSRを公正価値で会計処理し、公正価値の変動を当社の連結損益計算書のモーゲージ銀
行事業収益に計上している。当社はこれらのMSRを、MBS及び米国財務省証券等の特定のデリバティブ及び有価
証券を用いて経済的にヘッジしている。MSRを経済的にヘッジする有価証券は、その他の資産に分類され、有価
証券の公正価値の変動及び関連する受取利息は、モーゲージ銀行事業収益として計上される。
以下の表は2012年及び2011年6月30日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間における第1順位住宅MSRの変動
を表している。低価法で計上されている商業用及び住宅用リバースMSRは、償却法を用いて会計処理されてお
り、2012年6月30日及び2011年12月31日現在における合計は、それぞれ172百万ドル及び132百万ドルである。
これらの金額は本注記の表には含まれていない。
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モーゲージ・サービシング権の推移
(単位:百万ドル)
6月30日に終了した3ヶ月間
期首残高
追加額
売却
顧客支払による影響額(1)
金利及びその他の市場要因の変動による影
響額(2)
モデル及びその他のキャッシュ・フローの
仮定の変更:(3)
主に貸出金の債権回収費用の(増加)減少に
よる予測キャッシュ・フロー(4)
住宅販売価格指数の変動による影響額
期限前弁済モデルへの変更による影響額
その他のモデル変更
6月30日に終了した6ヶ月間
2012年
2011年
2012年
2011年
7,589
15,282
7,378
14,900
91
410
168
1,251
(98)
(234)
(98)
(234)
(282)
(639)
(803)
(1,345)
(1,717)
(1,094)
(742)
(385)
(1,501)
393
666
(2,029)
5
212
20
434
342
303
342
126
(888)
(367)
(950)
(346)
6月30日現在残高
5,708
12,372
5,708
12,372
回収した投資家向けモーゲージ・ローン
(単位: 十億ドル)
1,224
1,578
1,224
1,578
(1) 当該期間において、受領した顧客支払の影響額によるMSR資産の時価の変動を示したものである。
(2) 当該金額は、主に金利、ボラティリティ、スプレッド、及びフォワード・スワップ曲線の形状について観察された変動の影
響によりモデル化されたMSRの公正価値の変動を反映したものである。
(3) 当該金額は、評価モデルに対する定期的な修正、及び各貸出金の回収に係る費用並びに付随収益に係る費用等のキャッ
シュ・フローの仮定の変更を反映したものである。
(4) 抵当権執行の遅れ及び手続き、様々な貸出金の条件変更プログラムの実施、並びに新しい銀行規制の順守から予想される
費用の増加が見積もられることから、MSRの公正価値評価プロセスの一環として当社は2011年度に見積回収費用を増額し
た。2012年度に当社が引き続き回収費用及び付随収益の見積りを改良し、市場参加者の見方と一致させたことにより、見積
回収費用は減少することとなった。
当社は、MSRの公正価値を決定するために期限前弁済リスクを算定要素とするオプション調整後スプレッド
(以下「OAS」という)評価アプローチを採用している。かかるアプローチは、複数の金利シナリオに基づいた
債権回収のキャッシュ・フロー予測及びリスク調整後の割引率を用いたこれらキャッシュ・フローの割引で
構成されている。2012年6月30日に終了した3ヶ月間において、当社はMSRの評価モデルに使用されるOASの仮
定を改良し、バーゼル3の影響を含む現在及び将来の資本規制並びにその他の要素を考慮しつつ、市場参加者
の見方と一致する収益を反映させた。OAS水準の上昇はMSRの価値の低下をもたらし、上表ではその他のモデル
変更の行に含まれている。
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2012年6月30日及び2011年12月31日現在のMSRの公正価値の算定に用いた重要な経済上の仮定は、以下の通
りである。
重要な経済上の仮定
2012年6月30日現在
固定金利
2011年12月31日現在
調整金利
固定金利
調整金利
加重平均OAS
5.95%
9.12%
2.80%
5.61%
加重平均期間
3.71年
2.06年
3.78年
2.10年
以下の表が示しているのは、モデル化された仮定の変更に対するMSRの加重平均期間及び公正価値の感応度
である。これらの感応度は仮定に基づいたものであるため、利用に際しては注意を要する。これらの金額が示
す通り、仮定の変動に対する公正価値の変動の関係は非線形であるため、通常、仮定の変動に対する公正価値
の変動は予測不可能である。また、当社が継続して保有するMSRの公正価値に対する特定の仮定の変更による
影響額については、それ以外の仮定は変更せずに算定している。しかし実際には1つの要素を変更すること
で、結果的に他の要素にも変更が生じるため、感応度が上下する可能性がある。以下の表の感応度では、このよ
うなリスクを低減するために講じられるヘッジ戦略を反映していない。
感応度
(単位:百万ドル)
2012年6月30日現在
加重平均期間の変更
固定金利
調整金利
公正価値の変動
期限前弁済率
10%減少した場合の影響
0.30年
0.19年
501
20%減少した場合の影響
0.65年
0.41年
1,071
10%増加した場合の影響
(0.26)年
(0.16)年
(443)
20%増加した場合の影響
(0.49)年
(0.31)年
(838)
OAS水準
100bps減少した場合の影響
256
200bps減少した場合の影響
532
100bps増加した場合の影響
(238)
200bps増加した場合の影響
(459)
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注19−事業セグメント情報
当社は、5つの事業セグメントを通じて当社の経営成績を報告している。5つの事業セグメントとは、コン
シューマー・アンド・ビジネス・バンキング(以下「CBB」という)、コンシューマー・リアル・エステート・
サービシズ(以下「CRES」という)、グローバル・バンキング、グローバル・マーケッツ及びグローバル・
ウェルス・アンド・インベストメント・マネジメント(以下「GWIM」という)であり、これ以外の事業は、その
他の事業で報告される。2012年1月1日より、当社は6セグメントから上記の5セグメントへ表示のベースを
変更した。従来のデポジッツ及びカード・サービシズ事業セグメント並びに旧グローバル・コマーシャル・
バンキング事業セグメントに含まれていたビジネス・バンキングは、現在ではCBBに反映されている。旧グ
ローバル・コマーシャル・バンキング事業セグメントは、旧グローバル・バンキング・アンド・マーケッツ
(以下「GBAM」という)事業セグメントに含められていたグローバル・コーポレート・アンド・インベストメ
ント・バンキング事業と統合され、グローバル・バンキング事業セグメントとなった。GBAM内の他のグローバ
ル・マーケッツ事業は現在、グローバル・マーケッツ事業セグメントとして別に報告されている。また、管理
会計の方法の一部及び関連する配分が精緻化された。過去の期間の経営成績は当期の表示に一致させるため
組替えられている。
コンシューマー・アンド・ビジネス・バンキング
CBBは個人及び法人向けに多様な信用、銀行及び投資商品及びサービスを提供している。CBBの提供する商品
には、個人及び小規模法人向けの、従来型の預金、短期市場金利連動型預金、CD及びIRA、無利息及び利息付当座
預金、投資口座及び商品、並びに米国におけるクレジット・カード及びデビット・カードが含まれる。CBBはま
た、貸付関連商品及びサービス、総合的な運転資本管理及び財務ソリューションを幅広く提供しており、これ
らは、当社の拠点ネットワーク及び顧客リレーションシップ・チーム並びに様々な商品パートナーを通じて
一般に年間の売上高が1百万ドルから50百万ドルの米国を拠点とする会社に対して提供されている。CBBの業
績は、CBB及び他の顧客管理事業間における顧客並びにその預金及び貸出金残高の移管により影響を受ける。
移管日の後に、関連する純受取利息、利息外収益及び利息外費用は、顧客の移管先の事業に計上される。
コンシューマー・リアル・エステート・サービシズ
CRESは、幅広い消費者向け不動産商品及びサービスを全米の消費者に提供している。CRESの商品には、住宅
購入及び借換え需要に向けた固定及び調整金利の第1順位モーゲージ・ローン、HELOC並びにホーム・エクイ
ティ・ローン等がある。第1順位モーゲージ商品は、MSR及びバンク・オブ・アメリカの顧客関係を保持しな
がらモーゲージの流通市場において投資家に売却されるか、当社の連結貸借対照表上で保有され、ALM目的で
「その他の事業」として報告される。HELOC及びホーム・エクイティ・ローンは引き続きCRESの貸借対照表に
含まれている。CRESは、自身が保有する貸出金、他の事業セグメント及びその他の事業が保有する貸出金、並び
に外部の投資家が保有する貸出金を含むモーゲージ・ローンの回収を行っている。
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オン・バランスシート貸出金の業績は当該貸出金を保有する事業セグメント又はその他の事業に計上され
る。CRESは当社の第1順位モーゲージ商品の継続保有の決定による影響を受けないが、これは、CRESがALM目的
で保有する貸出金について管理会計ベースで補填を受け、その他の事業がこれに対応して相殺されるととも
に、他の事業セグメント及びその他の事業が保有する貸出金の回収についても補填を受けるためである。CRES
には、顧客及び関連する貸出金残高を、顧客セグメンテーション基準に従い、GWIMとCRESのセグメント間で振
替えることによる影響が含まれる。振替日の後に、関連する純受取利息及び利息外費用は、貸出金の振替先の
事業セグメントに計上される。
グローバル・バンキング
グローバル・バンキングは、顧客に対し、多様な貸付関連商品及びサービス、総合的な運転資本管理、財務ソ
リューションを、当社の拠点ネットワーク、顧客リレーションシップ・チーム及び様々な商品パートナーを通
じて提供している。グローバル・バンキングの貸付関連商品及びサービスには、商業ローン、リース、コミット
メント・ファシリティ、貿易金融、不動産貸付、資産担保貸付、及び間接的個人向けローンが含まれる。グロー
バル・バンキングの財務ソリューション商品には、預金、財務管理、クレジット・カード、為替取引、短期投資
及びカストディーに係るソリューションが含まれる。グローバル・バンキングはまた、顧客と協力し、債券及
び株式の引受及び販売、買収関連及びその他のアドバイザリー・サービス等の投資銀行商品を提供している。
一部の投資銀行業務及び引受業務の経済的活動は、主にグローバル・バンキング及びグローバル・マーケッ
ツの間で、各セグメントの貢献及び関与の程度に基づいて共有されている。グローバル・バンキングの顧客は
概ね年間の売上高20億ドル以下の企業と定義される商業用顧客(これには中堅中小企業、商業用不動産会社、
連邦及び州政府並びに地方自治体が含まれる)、並びに概ね年間の売上高20億ドル超の企業と定義される大企
業が含まれている。
グローバル・マーケッツ
グローバル・マーケッツは、確定利付商品、信用、通貨、コモディティ及び株式に係る事業を通して、法人顧
客に対しリサーチを含む販売及び取引サービスを提供している。グローバル・マーケッツの商品の範囲には、
発行市場及び流通市場の双方における有価証券及びデリバティブが含まれる。グローバル・マーケッツは、
マーケット・メイキング、融資、有価証券の清算、決済及びカストディ・サービスを、世界の機関投資家の投資
及び取引活動を支援するために提供している。またグローバル・マーケッツは、商業及び法人顧客に対し、金
利、株式、信用、通貨及びコモディティ・デリバティブを利用したリスク管理商品、為替商品、確定利付商品及
びモーゲージ関連商品も提供している。これら商品におけるマーケット・メイキング活動の結果、グローバル
・マーケッツは、政府証券、株式及び株式連動証券、高格付け及び高利回り社債、コマーシャル・ペーパー、
MBS、コモディティ並びにABSの取引のリスクを管理することが要求される場合がある。一部の投資銀行業務及
び引受業務の経済的活動は、主にグローバル・マーケッツ及びグローバル・バンキングの間で、各セグメント
が実施した業務に基づいて共有されている。
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グローバル・ウェルス・アンド・インベストメント・マネジメント
GWIMは、新興富裕層から超高所得者までの幅広い顧客基盤に対して包括的な資産管理ソリューションを提
供している。これらのサービスには、投資及び仲介サービス、遺産相続計画及びファイナンシャル・プランニ
ング、信託ポートフォリオ管理、現金及び負債管理並びに特殊な資産管理商品が含まれる。GWIMは個人顧客及
び機関投資家に対して退職及び給付制度サービス、慈善事業管理並びに資産管理も提供している。GWIMの業績
は、GWIM及びその他の顧客管理事業間における顧客並びにその預金及び貸出金残高の移管により影響を受け
る。移管日の後に、関連する純受取利息、利息外収益及び利息外費用は、顧客の移管先の事業に計上される。
その他の事業
その他の事業は、株式投資活動に加え、事業の流動化、ALM活動(住宅モーゲージ・ポートフォリオ及び証券
投資)、経済ヘッジ、仕組み債の利益/損失、分配方法の影響、並びに会計ヘッジの非有効部分から構成される。
さらに、その他の事業には、一部の住宅モーゲージ及びCRESが管理する非継続不動産ローンが含まれる。
表示基準
管理会計及び報告プロセスでは、収益及び費用の配分手法を活用して、セグメント及び事業の業績を算出
している。各事業について算出される当期純利益は、活動ベースの原価モデル、資金移転価格決定、並びに事業
の業績を反映するのに経営陣が適切と考えたその他の手法及び仮定を用いた収益及び費用の分配により左右
される。
収益合計(支払利息控除後)には、完全な課税対象ベース(以下「FTEベース」という)の純受取利息及び利
息外収益が含まれている。純受取利息のFTEベースへの調整に対応して、法人所得税額が増加する。事業セグメ
ントの業績にも、当期純利益の算定で利用された特定の収益及び費用の調整手法が反映されている。各事業の
純受取利息には、金利感応性及び満期特性の類似性に基づいて資産と負債を対応させる資金移転価格決定プ
ロセスによる結果が含まれる。表示の目的上、負債及び持分の合計が資産を超過するセグメント(通常、預金等
を受け入れるセグメントである)において、当社は資産を負債に対応させるように配分している。事業セグメ
ントの純受取利息はまた、当社のALM活動で生じた純受取利息の分配を含んでいる。
当社のALM活動では、金利ボラティリティによる損益の変動を管理するために、金利契約を用いた包括的な
金利リスク管理戦略を維持している。当社の目標は、金利変動により損益及び資本に大きく負の影響が出ない
よう、金利感応度を管理することである。当社のALM活動の大半は、事業セグメントに分配され、業績に連動し
て変動する。ALM活動は、外部の商品価格決定を含むが、これには預金価格決定戦略、社内資金移転価格決定プ
ロセスの影響及びその他のALM活動の正味の影響額等が含まれる。
特定の事業セグメントに直接帰属しない一定の費用は、セグメントに配分される。これらの費用のうち最
も重要なものには、データ及び事務処理費用並びに特定の集中化部門又は共有化部門が含まれる。データ処理
費用は、設備の使用に基づいてセグメントに配分される。事務処理費用は、各セグメントで処理された事務の
量に基づいてセグメントに配分される。特定の集中化又は共有化部門の費用は、その利用を反映させた方法に
基づいて配分される。
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以下の表は、各事業セグメント及びその他の事業に関する、2012年及び2011年6月30日に終了した3ヶ月間
及び6ヶ月間におけるFTEベースの収益合計(支払利息控除後)及び当期純利益(損失)、並びに2012年及び2011
年6月30日現在の資産合計を示している。
事業セグメント
コンシューマー・アンド・
ビジネス・バンキング
当社全体(1)
6月30日現在及び同日に終
了した3ヶ月間
純受取利息
(FTEベース)
2012年
2011年
2012年
2011年
(単位:百万ドル)
コンシューマー・リアル・
エステート・サービシズ
2012年
2011年
9,782
11,493
4,704
5,549
714
利息外収益(損失)
12,420
1,990
2,622
3,132
1,807
(11,894)
収益合計
(支払利息控除後)
(FTEベース)
22,202
13,483
7,326
8,681
2,521
(11,315)
1,773
3,255
1,131
400
186
1,507
321
382
158
191
―
4
―
2,603
―
―
―
2,603
16,727
19,871
4,201
4,186
3,556
6,018
3,381
(12,628)
1,836
3,904
(1,221)
(21,447)
918
(3,802)
680
1,402
(453)
(6,941)
2,463
(8,826)
1,156
2,502
(768)
(14,506)
537,647
521,823
貸倒引当金繰入額
無形資産償却費
のれんの減損
その他の利息外費用
税引前当期純利益
(損失)
法人所得税費用
(ベネフィット)
(FTEベース)
当期純利益(損失)
期末資産合計
2,160,854
2,261,319
グローバル・バンキング
2012年
2011年
グローバル・マーケッツ
2012年
2011年
純受取利息
(FTEベース)
2,184
2,375
650
874
利息外収益
2,101
2,284
2,715
3,539
収益合計
(支払利息控除後)
(FTEベース)
4,285
4,659
3,365
4,413
貸倒引当金繰入額
(113)
(557)
(14)
(8)
20
25
16
16
その他の利息外費用
2,145
2,196
2,695
3,247
税引前当期純利益
2,233
2,995
668
1,158
827
1,074
206
247
1,406
1,921
462
911
340,559
340,535
561,815
561,361
無形資産償却費
法人所得税費用
(FTEベース)
当期純利益
期末資産合計
380/392
147,638
579
185,398
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四半期報告書
(単位:百万ドル)
グローバル・
ウェルス・アンド・
インベストメント・
マネジメント
2012年
その他の事業
2011年
2012年
2011年
純受取利息
(FTEベース)
1,446
1,573
84
543
利息外収益
2,871
2,922
304
2,007
収益合計
(支払利息控除後)
(FTEベース)
4,317
4,495
388
2,550
47
72
536
1,841
106
112
21
34
3,302
3,512
828
712
862
799
(997)
(37)
319
286
(661)
130
543
513
(336)
(167)
277,988
284,504
貸倒引当金繰入額
無形資産償却費
その他の利息外費用
税引前当期純利益
(損失)
法人所得税費用
(ベネフィット)
(FTEベース)
当期純利益(損失)
期末資産合計
295,207
(1) 重要な内部収益はなかった。
381/392
367,698
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バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(Bank of America Corporation)(E05770)
四半期報告書
事業セグメント
コンシューマー・アンド・
ビジネス・バンキング
当社全体(1)
6月30日現在及び同日に終
了した6ヶ月間
純受取利息
(FTEベース)
2012年
2011年
2012年
2011年
(単位:百万ドル)
コンシューマー・リアル・
エステート・サービシズ
2012年
2011年
20,835
23,890
9,784
11,150
1,489
1,475
利息外収益(損失)
23,852
16,688
4,964
5,997
3,706
(10,727)
収益合計
(支払利息控除後)
(FTEベース)
44,687
40,578
14,748
17,147
5,195
(9,252)
4,191
7,069
2,008
1,061
693
2,605
640
767
316
382
―
11
―
2,603
―
―
―
2,603
35,549
39,769
8,290
8,556
7,461
10,788
4,307
(9,630)
4,134
7,148
(2,959)
(25,259)
1,191
(2,853)
1,523
2,604
(1,046)
(8,353)
3,116
(6,777)
2,611
4,544
(1,913)
(16,906)
537,647
521,823
貸倒引当金繰入額
無形資産償却費
のれんの減損
その他の利息外費用
税引前当期純利益
(損失)
法人所得税費用
(ベネフィット)
(FTEベース)
当期純利益(損失)
期末資産合計
2,160,854
2,261,319
グローバル・バンキング
2012年
2011年
グローバル・マーケッツ
2012年
2011年
純受取利息
(FTEベース)
4,583
4,858
1,448
1,894
利息外収益
4,152
4,502
6,110
7,791
収益合計
(支払利息控除後)
(FTEベース)
8,735
9,360
7,558
9,685
貸倒引当金繰入額
(351)
(681)
(34)
(41)
40
50
31
33
その他の利息外費用
4,302
4,481
5,756
6,343
税引前当期純利益
4,744
5,510
1,805
3,350
法人所得税費用
(FTEベース)
1,748
2,006
545
1,044
当期純利益
2,996
3,504
1,260
2,306
340,559
340,535
561,815
561,361
無形資産償却費
期末資産合計
382/392
147,638
185,398
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(単位:百万ドル)
グローバル・
ウェルス・アンド・
インベストメント・
マネジメント
2012年
その他の事業
2011年
2012年
2011年
純受取利息
(FTEベース)
3,024
3,143
507
1,370
利息外収益(損失)
5,653
5,848
(733)
3,277
収益合計
(支払利息控除後)
(FTEベース)
8,677
8,991
(226)
4,647
93
118
1,782
4,007
212
223
41
68
6,646
6,990
3,094
2,611
1,726
1,660
(5,143)
(2,039)
636
605
(2,215)
(759)
1,090
1,055
(2,928)
(1,280)
277,988
284,504
貸倒引当金繰入額
無形資産償却費
その他の利息外費用
税引前当期純利益
(損失)
法人所得税費用
(ベネフィット)
(FTEベース)
当期純利益(損失)
期末資産合計
295,207
(1) 重要な内部収益はなかった。
383/392
367,698
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以下の表は、5つの事業セグメントのFTEベースの収益合計(支払利息控除後)及び当期純利益から連結損益
計算書への調整並びに総資産から連結貸借対照表への調整を示している。以下の表に表示されている調整に
は、個々の事業セグメントに明確に配分されない連結収益、費用及び資産が含まれている。
事業セグメントの調整
(単位:百万ドル)
6月30日に終了した3ヶ月間
2012年
セグメント収益合計(支払利息控除後)
(FTEベース)
調整:
2011年
6月30日に終了した6ヶ月間
2012年
2011年
21,814
10,933
ALM活動
477
1,144
(692)
株式投資収益(損失)
(63)
1,139
354
2,554
1,765
清算中の事業
FTEベース調整額
その他
連結収益(支払利息控除後)
セグメント当期純利益(損失)
44,913
539
746
902
(234)
(247)
(441)
(565)
(479)
35,931
908
(465)
(790)
(580)
21,968
13,236
44,246
40,113
2,799
(8,659)
6,044
(5,497)
(2,053)
(1,954)
調整(税引後):
ALM活動
(229)
(540)
株式投資収益(損失)
(40)
718
223
1,609
清算中の事業
153
68
211
175
―
(101)
―
(228)
合併及び事業再編費用
その他
連結当期純利益(損失)
(220)
(312)
2,463
(8,826)
(1,309)
(882)
3,116
(6,777)
(単位:百万ドル)
6月30日現在
2012年
セグメント資産合計
2011年
1,865,647
1,893,621
628,228
643,037
5,451
31,055
27,259
41,208
(526,363)
(502,284)
160,632
154,682
2,160,854
2,261,319
調整:
ALM活動(証券ポートフォリオを含む)
株式投資
清算中の事業
負債に一致させるためのセグメントの余剰資産配分の処理
その他
連結資産合計
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注20−後発事象
2012年7月17日に、英国の2012年度財政法案が成立し、これにより英国の法人所得税率は2%引き下げられ
て23%となった。最初の1%の引下げは2012年4月1日に適用され、次の引下げは2013年4月1日に適用され
る。これらの引下げは、英国における将来の利益に係る法人所得税費用を削減することになるが、同時に英国
における繰延税金資産純額を引下げ後の税率を用いて再測定することが要求される。2012年9月30日に終了
する3ヶ月間において、当社は再測定に係る約800百万ドルを法人所得税費用に計上する予定である。
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2【その他】
(1) 決算日後の状況
連結財務書類注20「後発事象」を参照のこと。
(2) 訴訟事件
連結財務書類注10「契約債務及び偶発債務」を参照のこと。
3【米国と日本における会計原則及び会計慣行の相違】
本書記載の連結財務書類は、米国において一般に公正妥当と認められた会計原則(以下「US GAAP」という)及び
会計慣行に準拠して作成されている。従って、日本において一般に公正妥当と認められる会計原則及び会計慣行に
従って作成される場合とは相違する部分がある。その主なものを要約すれば、次の通りである。
なお、2009年6月に、米国財務会計基準審議会(以下「FASB」という)は、FASB基準書第168号「米国財務会計基準
審議会による会計基準成文化(以下「ASC」という)及び一般に公正妥当と認められた会計原則のヒエラルキー-米
国財務会計基準審議会基準書第162号の改訂」(以下「SFAS第168号」という)を発行した。ASCは、米国証券取引委
員会により公表された規則及び解釈指針を除き、ASC及びASCに含まれている全ての指針は、単一の権威ある会計基
準の文献である。SFAS第168号は2009年9月15日より後に終了する四半期及び連結会計年度から適用され、当社で
は2009年7月1日より開始する第3四半期より適用した。SFAS第168号の適用により、当社の経営成績及び財政状
態に与える影響はないが、開示におけるUS GAAPへの参照はASCに基づき変更している。
(1) 企業結合
US GAAPでは、全ての企業結合は取得法により会計処理されることが要求されている。取得法では、支配を獲得
した日から被取得企業の経営成績を財務書類に反映し、又、取得日の公正価値に基づき取得資産を引受負債と取
得費用に配分する。
ASC第805号「企業結合」(以下「ASC第805号」という)は取得企業がその財務書類において、識別可能な取得
資産、引受負債及び被取得企業の非支配持分を、企業結合において取得したのれんの認識及び測定を含め、どの
ように認識し測定するかについて指針及び要件を規定している。
日本においては、企業結合に係る会計処理について、「企業結合に係る会計基準」が適用されていた。同基準
は、原則としてパーチェス法で会計処理することを要求していたが、一定の要件を満たし、「企業結合による持
分の結合」とされた場合には、持分プーリング法の適用が認められていた。なお、2008年12月26日に上記の「企
業結合に係る会計基準」は改正され(基準名も「企業結合に関する会計基準」に改正)、2010年4月1日以降実
施されている企業結合より共同支配企業の形成以外の企業結合についてはパーチェス法が適用されている。な
お、日本基準においては、被取得企業の偶発負債は一般の引当金の計上基準を満たす場合に認識され、偶発資産
は認識されない。
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(2) のれん及びその他の無形資産
US GAAPに従い、耐用年数が有限の無形資産については償却を行うが、のれん及び耐用年数が確定できないそ
の他の無形資産については償却せず、減損を検討することが要求されている。減損の検討は少なくとも年に一度
或いは減損の徴候がある場合に実施され、減損が認識されると2段階の減損テストが行われる。
日本においては、のれんは20年以内の期間で償却される。なお、のれんは「固定資産の減損に係る会計基準」
の適用対象資産となることから、規則的な償却を行う場合においても、かかる基準に従った減損処理が行われ
る。
(3) 長期性資産の減損
US GAAPでは、一般に公正妥当と認められた会計指針により、長期性資産(のれん及び耐用年数が確定できない
その他の無形資産を除く)の減損の検討が要求されている。保有及び使用される予定の長期性資産については、
かかる資産の割引前将来予測キャッシュ・フローの見積の総額がその帳簿価額よりも小さい場合に、帳簿価額
を回収できないと判断され、その帳簿価額と公正価値の差額が減損として認識される。処分予定の長期性資産に
ついては、帳簿価額、若しくは売却費用を差し引いた公正価値の、どちらか低い方の金額で計上される。
日本においては、長期性資産の減損会計について、「固定資産の減損に係る会計基準」が適用されている。US
GAAPと比較して、この基準は、(1)処分予定の資産を区分して開示することが要求されていないこと、(2)減損の
測定に公正価値ではなく回収可能価額(資産の正味売却価額と見積将来キャッシュ・フローの現在価値のいず
れか高い額)を使用していること等の差異がある。
(4) 退職給付
US GAAPに従い、勤務費用、利子費用、年金資産の実際の収益及び過去勤務費用の償却等から構成される年金費
用が計上される。未認識損益(保険数理損益及び過去勤務費用の合算)に関しては、保険数理損益が期首時点での
予測給付債務(以下「PBO」という)と年金資産の市場関連価額のいずれか大きい方の10パーセント(コリドー
ル)を超えた場合に償却し、年金費用に計上することが要求されている。純年金費用と実際拠出額の差額は未払
又は前払年金費用として計上されている。
又、年金資産とPBOの差額が資産又は負債として貸借対照表に計上され、当期の純年金費用として認識されて
いない未認識損益は税効果考慮後の金額でその他の包括利益累計額の一項目として計上することとされてい
る。その他の包括利益累計額に計上された年金資産とPBOの差額は、償却により純年金費用への計上を通じてそ
の他の包括利益累計額から振り替えられることになる。なお、従来累積給付債務が年金資産を超過する際に計上
されていた追加最小負債の会計処理は廃止された。
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日本においては、同様の会計処理の適用が要求されているが、コリドール・アプローチを採用することは認め
られていない。未認識過去勤務費用及び未認識保険数理損益は毎期一定の方法で償却を行い、損益に対し費用と
して計上する。又、PBOと年金資産の時価との差額を貸借対照表に計上することは行われておらず、それらは未認
識損益の残高と共に財務書類への注記として開示される。
なお、2012年5月17日付で「退職給付に関する会計基準」及び「退職給付に関する会計基準の適用指針」が
公表され、オフバランスとなっていた未認識過去勤務債務及び未認識保険数理損益が貸借対照表に認識される
こととなる。なおその期に費用処理される退職給付費用の金額については変更ないが、過去勤務費用及び保険数
理損益の発生額のうちその期に費用処理されない部分は、貸借対照表のその他の包括利益累計額に計上される。
これらはその後の期間にわたって費用処理され、当期純利益を構成する。この取扱いは、2013年4月1日以後開
始する事業年度の年度末に係る財務諸表から適用される。ただし2013年4月1日以後開始する事業年度の期首
から適用することができる。
(5) 信用供与契約
US GAAPでは、信用供与契約は貸借対照表には科目名のみ表示されるものの金額は計上されず、連結財務書類
注記に偶発債務として記載される。
日本においても、日本公認会計士協会から公表された「金融商品に関する実務指針」により、信用供与契約は
その内容について注記することとされている。ただし、銀行業における企業会計においては、信用状残高等は支
払承諾及び支払承諾見返として貸借対照表に計上される。
(6) 変動持分事業体の連結
US GAAPでは、変動持分事業体(以下「VIE」という)として知られる一部の事業体は、一定の状況下では、事業
体の第一受益者により連結されなければならない。第一受益者は、通常、VIEから生じるリスク及び報酬の大半を
有するものとして定義されている。又、公開企業によるVIEへの継続的関与、及びかかる企業がVIEに譲渡した金
融資産についての開示が要求されている。
2009年6月12日、FASBは新しい2つの会計基準、ASU第2009-16号「金融資産の譲渡に関する会計処理」及び
ASU第2009-17号「FASB解釈指針第46(R)号の修正」を公表した。これらの基準は、FASB ASC第860号「譲渡及び
サービシング」並びにFASB ASC第810号「連結」を改訂するものである。これらの基準は、2010年1月1日より
有効となった。2010年より前においては、第一受益者とは、発生可能性により加重した予測キャッシュ・フロー
の分析に基づきVIEの経済的リスク及び便益の大部分を吸収する事業体であった。2010年1月1日に有効となっ
たVIEの連結及び金融資産の譲渡に関する新しい会計指針に従い、企業はVIEの経済的成果に対して最も重要な
影響を及ぼす活動に対し指示する権限と、VIEにとって潜在的に重要となりうるVIEの損失を吸収する義務及び
便益を受ける権利の両方を有する場合に、その事業体はVIEに対して支配的な財務持分を有していると見なさ
れ、VIEの第一受益者であるとされる。
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四半期報告書
日本においては、企業が他の会社を連結財務諸表に含めるべきか否かを判断する基本条件は、企業が他の会社
の議決権の過半数を取得することにより支配権を有しているかどうかである。又、他の会社の議決権の半数以下
しか所有していなくても、かかる他の会社の重要な財務方針及び経営方針の決定を支配する契約等がある等、他
の会社の意思決定機関を支配している事実が存在する場合は、かかる他の会社を連結財務諸表に含めなければ
ならない。特別目的会社に対しては例外規定が存在し、一定の条件が満たされれば連結対象とはならない。
なお、実務対応報告第20号「投資事業組合に対する支配力基準及び影響力基準の適用に関する実務上の取扱
い」により、企業が投資事業組合に対する支配又は影響に関する一定の要件を満たした場合、かかる投資事業組
合を連結することが要求されている。
(7) 公正価値の測定
US GAAPでは、公正価値の定義及びUS GAAPに基づく公正価値の測定のための枠組みを規定し、公正価値による
測定についての開示を拡大している。かかる基準では公正価値を交換価値として定義しており、これは測定日
に、資産又は負債の主要市場又は最も有利な市場において、市場参加者間の秩序ある取引でかかる資産の売却に
より受領するであろう、又は負債の移転に支払われるであろう価格(出口価格)である。又、公正価値の測定にお
いて取引費用は調整されない。一方でかかる基準では、市場参加者が入手可能な最善の情報に基づいて資産又は
負債の価格を決定する際に用いる仮定を公正価値の測定で反映することを要求している。その仮定には特定の
評価手法(価格決定モデル等)に固有のリスク及び/又は価格決定モデルへのインプット値に固有のリスクが含
まれることになる。
さらに、大量に保有している譲渡制限のない金融商品について、市場価格が活発な市場で同一資産若しくは負
債について容易にかつ定期的に入手可能である場合、「大量保有要因の調整」の認識を認めていない。
日本においては、企業会計基準第10号「金融商品に関する会計基準」で、時価は、市場において形成されてい
る取引価格、気配又は指標その他の相場(以下「市場価格」という)に基づく公正な評価額と定義されている。市
場価格がない場合には認識された公正価値は合理的に算定される。
「金融商品会計に関する実務指針」第102条から第104条に定められているように、非上場デリバティブ取引
のうち類似する取引の気配値のないものについては、原則として将来キャッシュ・フローの割引現在価値又は
オプション価格モデル等最善の見積額により評価される。ただし、公正な評価額を算定することが極めて困難と
認められるデリバティブ取引については、取得価額をもって貸借対照表価額とする。
日本においては、大量に保有している譲渡制限のない金融商品に関する包括的な会計基準は設定されていな
い。なお、2008年3月に企業会計基準委員会は改正企業会計基準第10号「金融商品に関する会計基準」及び企業
会計基準適用指針第19号「金融商品の時価等の開示に関する適用指針」を公表し、公正価値の開示が金融商品
全般に拡大されることになった。かかる基準は、2010年3月31日以後終了する事業年度から適用されている。
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(8) 公正価値オプション
US GAAPでは、他の会計基準では公正価値で会計処理されない金融資産、金融負債及び確定契約で、要件を満た
したものを商品毎に公正価値で測定するオプション(つまり公正価値オプション)が提供されている。公正価値
オプションを使用する選択は、企業が金融資産又は金融負債を最初に認識する時点、又は確定契約の締結時と
いった特定の選択日で利用することができるが、この選択は後に取り消すことはできない。公正価値のその後の
変動は損益に計上されることになる。
日本においては、金融資産及び金融負債のための公正価値オプションに関する包括的な会計基準は設定され
ていない。
(9) 法人所得税の不確実性
US GAAPでは、税法の解釈が不確かな場合の法人所得税についての会計処理及び報告基準が明確化されてい
る。かかる指針は税務申告で取られる、若しくは取られると見込まれる見解に関する法人所得税の不確実性につ
いての財務書類上の認識、測定、表示及び開示に関する包括的なモデルを規定している。
日本においては、税務の不確実性に関する会計基準は定められていない。
(10) 一時的でない減損
US GAAPでは、債務証券の一時的でない減損の認識に係る指針により、企業に債務証券を売却する意思がなく、
又かかる証券の価値が回復する前に売却することが要求される可能性が50%より低い場合に、かかる証券の一
時的でない減損の信用リスク部分を損益に認識し、信用リスク以外の部分をその他の包括的利益(以下「OCI」
という)に認識することが求められている。又、かかる指針では、開示の拡大も求められている。
日本においては、減損を信用リスク部分と信用リスク以外の部分には区分せず、信用リスク以外の部分も含め
て全て損失として認識される。
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第6 【外国為替相場の推移】
東京外国為替相場における円の対米ドル為替相場は、国内において時事に関する事項を掲載する2以上の日刊新
聞紙に当該四半期中において掲載されているので、記載を省略する。
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第二部 【提出会社の保証会社等の情報】
該当事項なし
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