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移転建替に向けた情報システム調達仕様策定等支援業務 1式 仕 様 書

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移転建替に向けた情報システム調達仕様策定等支援業務 1式 仕 様 書
移転建替に向けた情報システム調達仕様策定等支援業務 1式
仕 様 書
平成 27 年 11 月
国立研究開発法人国立循環器病研究センター
1. 調達の背景・目的・要求要件の概要
国立研究開発法人国立循環器病研究センター(以下、「当センター」という。)は,平成
30年度を目処に完成予定の新施設に移転予定である.移転建替にあたっては,現在のセ
ンターが持つ診療機能・研究開発機能を支える情報システムをスムーズに移行させるだけ
でなく,オープンイノベーションセンター構想・医療クラスター構想など新たな取り組み
を支える柔軟な情報システムを構築することが求められている.
本業務では,このような新しいセンターの情報システム構築を行うための,現行システ
ムの調査・システム調達計画策定・システム移行計画策定・仕様書作成・システム移行の
工程管理を行うために必要なコンサルティング業務および関連作業を委託するものである.
本業務の対象とするのは,現在当センターで運用されている全ての情報システムおよび
新施設において新たに必要と考えられる情報システムについてである.ただし,電子カル
テシステムおよび電子カルテと同時に調達される診療業務関連システムは対象外である.
なお,作成する調達計画書案等の内容は,当センターと十分協議し合意形成に努めると
ともに,特定の者に依存しない中立・公平性を確保した記載となっている必要がある.ま
た,情報システムの調達および移行にあたっては,新施設内のサーバ室だけでなく調達済
みのクラウドサービスやデータセンターを活用するという当センターの方針に沿ったもの
であることが求められる.
2. 履行期間
契約日から平成 32 年 3 月 31 日まで(約 50 ヶ月間)
3.
履行場所
本委託業務を履行する場所は以下のとおりとする.
1.
国立循環器病研究センター
所在地:大阪府吹田市藤白台5丁目7番1号
2. その他,本業務の遂行に必要と考えられる場所
4.
委託業務内容
新しいセンターの情報システム構築を行うための,現行システムの調査・システム調達
計画策定・システム移行計画策定・仕様書作成・システム移行の工程管理を行うために必
要なコンサルティング業務および関連作業を委託する.
1
【検討の視点】
①
策定中の「新病院で目指す姿について(情報システム関連)
」および「情報システム
基本構想」に沿った内容であること.新病院で目指す姿について(情報システム関
連)の現在の案を別紙に示す.これらは平成 27 年度中に内容確定予定である.
②
新施設内のサーバ室だけでなく調達済みのクラウドサービスやデータセンターを活
用し,さらにはデータセンター新設も視野に入れて,スムーズな移行を可能とする
こと.
③
移転対象のシステム同士の連携や保守継続性を精査した上で,適切なシステム移行
計画を策定すること.
4.1 プロジェクト全体管理
•
本業務に関して,実施体制・スケジュール・成果物・制約条件及び前提条件・標準的
管理要領(文書管理/情報セキュリティ対策/進捗管理/変更管理/品質管理等)並
びに計画の改定手順からなるプロジェクト実施計画書を作成すること.
•
プロジェクトの進捗や課題の状況等に関して当センターの本業務の実務担当者に報告
し,検討事項を協議するための会議を,隔週を目途に定期的に開催すること(Web 会
議も可)
.この会議テーマ案および効率的な会議の進め方案等について検討し,提案書
に記載すること.
•
実務担当者との定期的な会議とは別に,当センターで開催される関連の委員会にて,
プロジェクト全体の進捗状況の報告や意思決定が必要な事項の報告を,隔月を目処に
行うこと.この会議テーマ案及び会議開催時期等について検討し,提案書に記載する
こと.
•
本業務でシステム調達計画及びシステム移行計画等を策定するにあたっては,単に情
報システムの観点から調達及び移行を検討するだけでは不十分であり,移転建替スケ
ジュールとの整合性の検証,移転建替時のスムーズな運用を考慮した全体の検討が求
められる.これらについて検討し,提案書に記載すること.
4.2 現行システムの実査
•
現在当センターで診療業務・研究開発業務・事務業務のために運用されている全て
の情報システムについて調査を行うこと.調査項目としては以下を含むこと.

システム名

製品名称

メーカー名

契約先

導入年月
2
•

購入形態

ライセンス

システム構成

利用(主管)部門

導入インフラの状況(サーバ環境・クライアント環境)

保守状況

利用状況

システム間連携の有無
ここで情報システムとは,サーバ上で稼働するシステムアプリケーション及び関連
するデータベースシステム等を指すこととし,クライアント端末においてスタンド
アロンで稼働するような軽微なツール等は対象外とする.
•
ライセンスの調査に関しては,主にサーバに搭載される OS,ミドルウェア等のライ
センスを調査対象とし,クライアント端末にインストールするツールのような軽微
なアプリケーションソフトウェアのライセンス等は調査対象外とする.
•
現在当センターで把握している機器構成・ネットワーク構成・ライセンス等に係る
資料一式を閲覧資料とするので,応札を希望する者は必ず参照すること.これら当
センターの資料の中で作成時期が古い情報や,資料作成時点から現在の状況が大き
く変更されていることが想定される情報については,当センター職員へのヒアリン
グ調査等を通じて現在の状況を明らかにすること.調査にあたっては当センター職
員の負担がなるべく少なくなるように配慮すること.
•
一部の保守対応が困難なシステムについては,上記調査項目以外に,機能や外部イ
ンターフェースについて,詳細に調査すること.
•
導入インフラの状況については,移転計画の策定に影響を与える特徴を調査するこ
と.
4.3 システム調達計画案の策定
•
現在当センターで運用されている全ての情報システムについて,その必要性・費用
対効果・保守継続性・業務影響などを考慮し,移転建替時にスムーズに運用が継続
できるようにシステム調達計画案を策定する.また関係部署との調整の支援および
当センターの意志決定プロセスへの支援を行うこと.
•
新施設において新たに必要と考えられる情報システムについて,その必要性・費用
対効果・保守継続性・業務範囲などを考慮し,システム調達計画案を策定する.ま
た関係部署との調整の支援および当センターの意志決定プロセスへの支援を行うこ
と.
•
今回の情報システム調達の検討は複数年度に跨がるが,投資は最終年度だけに偏ら
ないことが求められるため,費用発生のタイミングや職員の業務量が,より適切で
3
現実的な調達計画を策定すること.
•
システム調達計画案の策定においては,適切な調達の順序及び調達単位案を検討の
上,調達の依存関係(ドキュメントの依存関係を含む)
,調達単位毎に設計・開発す
る情報システムの方式,設計・開発の工程における分離調達の内容,ハードウェア
とソフトウェアの分離調達の内容,全工程のスケジュール・入札制限の内容等につ
いても検討すること.
•
先に述べたとおり,電子カルテシステム本体および電子カルテシステムと同時に調
達する診療業務関連システムについては,本業務の対象外である.ただし,システ
ム基盤や共通インターフェースについては密接な関係を有するため,電子カルテシ
ステム本体の調達・構築作業に対しても十分な注意を払い,全体最適が図れるよう
に配慮すること.
•
サーバ仮想化基盤システム,デスクトップ仮想化基盤システム,システム間連携基
盤システムについては,電子カルテ本体,電子カルテシステムと同時に調達する診
療業務関連システム,および新病院に移設する診療業務関連システムでも利用する
可能性があることから,これらの構築に支障のない手順となるように調達計画案を
策定すること.
4.4 システム移行計画案の策定
•
策定したシステム調達計画をもとに,関係部署と調整しながらシステム移行計画を策
定する.システム移行計画の内容によっては整合性確保のためシステム調達計画を修
正することも考えられる.
•
システム移行計画案の策定にあたっては,新施設内のサーバ室だけでなく一部調達済
みのクラウドサービスやデータセンターを活用するという当センターの方針に則り,
システムの最適な設置場所及び設置場所へのシステム移行方法等を検討すること.
•
現行システムから移行するデータの範囲など,前提条件を明確にすること.
4.5 システム調達仕様書案の策定
•
システム調達計画・システム移行計画をもとに,システムの調達仕様書案および関連
資料を作成する.調達手続上必要となる場合は,仕様書案の内容に関する評価ポイン
トの提示及び評価基準の策定を支援すること.要求仕様書に記載された内容に関する
報告会の実施とそれに伴う関連作業,及び技術的支援(随時)を行う事.また各調達
案件の仕様等策定に際しては可能な限り複数社から見積もりを取得すること.
•
調達の公正性と費用面及び管理面に十分配慮した上で,複数のシステムを一つの調達
にまとめた方が良いものについては,各調達に含む対象システムを決定する支援をす
ること.
•
必要に応じて,パッケージデモや現場ヒアリングを行い,システムに対するニーズを
4
掴むこと.
•
現場ヒアリングにあたっては,当センター職員の負担がなるべく少なくなるように配
慮すること.
•
調達が入札となる場合には,質疑応答対応などの事務局支援を行うこと.
•
政府調達となる場合には,資料提供招請・意見招請など調達手続きに沿った事務局支
援をおこなった上で最終仕様書の案を作成すること.
•
公募型企画提案のように評価基準が必要な場合は,その作成を支援すること.
•
随意契約を検討する場合には,妥当性の検討に対する支援をおこなうこと.
•
予定価格の策定を支援すること.
•
総合評価方式の場合は,技術審査を支援すること.
4.6 システム移行の工程管理
•
移転建替にあたり新たに調達するシステムについて,システム移行の工程管理を支援
すること.
•
システムの更新・移行作業の実施責任は,各システムの契約上の役割分担に基づいて,
落札企業と当センターで担うため,当調達支援業務の受託企業に管理責任はないが,
その経験などに基づき助言や交通整理を行うことで円滑な移行を支援すること.
•
工程管理の支援にあたっては,あくまでも当センターの立場に立つものとするが,常
に第三者的視点を持つことにも心掛け,移行作業が円滑に進められるように支援する
こと.
•
調達対象のシステムに応じて,リハーサル等の支援も行うこと.
4.7 対象となるシステムについて
本業務の対象とするのは,現在当センターで運用されている全ての情報システムおよび新
施設において新たに必要と考えられる情報システムについてである.ただし,電子カルテ
システムおよび電子カルテと同時に調達される診療業務関連システムは対象外である.具
体的には以下のシステムが考えられるが,この限りではないことに留意すること.

基盤

統合型構内ネットワークシステム

インターネット接続回線

セキュリティシステム

電子メール

グループウェア

リモートアクセス

アカウント管理システム

統合監視システム
5


統合ログ管理システム

IP 電話

職員カード発行システム

サーバ仮想化基盤システム

デスクトップ仮想化基盤システム

システム間連携基盤システム (Enterprise Service Bus)
診療業務

部門システムのうち,電子カルテシステムとは別に調達される診療業務関連シス
テム.5つ程度を想定している. ※電子カルテシステムおよび電子カルテと同
時に調達される診療業務関連システムは対象外であるが,仮想化基盤システムの
共用,アカウント情報の連携可能性等については考慮する必要がある.


研究開発業務

大規模高速計算機

大規模ストレージシステム
事務業務,その他

財務会計システム

科学研究費管理システム

人事給与システム

入退管理システム

給与明細発行システム

事務部門ファイルサーバ
5.

本委託作業の成果物と納入期限
プロジェクト実施計画書を契約後1ヶ月以内に概要案を,契約後3ヶ月以内に確定版
を納入すること.またプロジェクト実施計画書は3ヶ月おきに見直しを実施すること.

システム調達計画案・システム移行計画案は 3 ヶ月おきに見直しを実施すること.

各要求仕様書案については,システム調達計画書において定められた期間内に,適切
なタイトルを付与した上で納品すること.また,調達手続き上必要となる場合は、評
価基準案及び評価ポイント案を合わせて納品すること.

全ての納入成果物は,日本工業規格 A 列 4 番(又は A 列3番)で日本語により作成の
上,内容を記録した電子媒体(CD-R または DVD-R)を納入すること.電子媒体による
納入のファイル形式は Microsoft Office 形式とすること.

全ての納入成果物の様式及び記載内容については,事前にセンターと協議し,承認を
受けた上で決定すること.
6
6.
その他の注意事項
6.1 当該委託業務に係わる入札参加の制限について
当該委託業務を受託した者及び,平成 27 年 11 月 13 日現在でこの当該委託業務を受託し
た者と以下の各号のいずれかの関係にある者は,本業務の支援を受け作成された調達仕様
書に基づき調達される役務・物品の契約相手方となることはできない。

会社法(平成 17 年7月 26 日法律第 86 号)第2条の3及び4に規定する、親会社と
子会社の関係にある場合

同様に、会社法第2条の3及び4に規定する、親会社を同じくする子会社どうしの関
係にある場合
6.2 その他
上記に記載のない事項については,センターと受託者双方が協議するものとし,成果物の作
成及び納品に当たっては,その最終イメージについて事前に十分な合意形成を行う事ができる
ようにつとめること.
7 その他
7.1 機密保持
機密保持に関連して,契約者(受注者)は,本業務に携わる全ての作業者(契約者が下
請けする業者を含む)に以下に示すポリシーを理解させ,尊守し行動するよう管理できる
こと.
• 作業中に知り得た調査対象システムに係るセキュリティ情報(システム設定・
ネットワーク設定・利用者情報・セキュリティ管理区域入室等に関するもので,
電磁的記録及び印刷情報,口頭伝達情報を指す)については守秘事項とする.
• 作業中に知り得たプライバシー情報(職員に関するもので,電磁的記録及び印
刷情報,口頭伝達情報を指す)については守秘事項とする.
• 本センターが特別に許可する場合を除き,本センターのネットワークに,外部
から持ち込んだ機器を接続することや電話回線等を通じて外部から接続するこ
とを禁ずる.
• 上記に違反する行動が明らかになった場合には,本センターが契約者に対し,
違反により生じた損害の賠償を請求することができる。
7.2 ドキュメント・マニュアル・プログラムなどの仕様・改変権利
契約期間内に契約者の作成したドキュメント等は,契約終了後もセンターにて利用可能
とし,改変して利用やセンター外への公開も可能とする.
8 応札者に求められる条件について
本業務を遂行するに当たり,応札業者は①情報処理技術に加えて②医療情報データの取
7
り扱いに精通していることが求められる.本業務の実施体制を書面で示すとともに,以下
の必須要件を満たすことを証明する書類を提出すること.
8.1 従事者に関する条件

情報処理技術に関する有資格者(1名必須)


医療情報データの取り扱いについて有資格者が従事することが望ましい.


情報処理技術者試験のうち,高度な知識・技能に分類されるもの
医療情報学会認定 医療情報技師
医療機関または研究機関の建替に伴う情報システム整備のコンサルティング業務経験
があることが望ましい.
8.2 受託者に関する条件

過去5年間に、1,000 名程度の利用者が想定される医療又は健康情報に係わる業務シ
ステムのコンサルティング業務を実施した実績があること(1件必須)

過去 5 年間に,医療機関または研究機関の建替に伴う情報システム整備のコンサルテ
ィング業務を実施した経験があることが望ましい.
8.3 再委託

受託者は、業務の全部又は業務における総合的な企画及び判断並びに業務遂行管理部
分を第三者に再委託することはできない。業務の一部を再委託する場合は、競争参加資
格確認書類受領期限までにあらかじめ再委託の相手方の商号又は名称及び住所並びに
再委託を行う業務の範囲、再委託の必要性及び契約金額(又は本件業務の受託金額に占
める再委託先への支払額の比率)について記載した「再委託に係る承認申請書」を当セン
ターに提出し、承認を受けること。なお、再委託先への支払額は、本件業務の受託金額の
50%を超えることはできない。

受託者は、再委託の相手方から更に第三者に委託が行われる場合には、当該第三者の商
号又は名称及び住所並びに委託を行う業務の範囲を記載した「履行体制図」を当センター
に提出すること。

受託者は、機密保持、知的財産等本仕様書に定める受託者の義務に関して本仕様書が
定める受託者の責務を再委託先事業者も負うよう、必要な処置を実施し、当センターに報
告し、承認を得ること。

第三者に再委託する場合は、その最終的な責任を受託者が負うこと。
9 本仕様書に対する疑義
本仕様書に疑義等が発生した場合,あるいは合理的な理由により本仕様書により難いと
判断される場合は,速やかにセンターと協議しその指示を受けること.
以 上
8
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