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たんぽぽ12月6日
土成中 ほけんだより 2016.10.18 2016.12.6 徳島文理大学准教授 性感染症・・・今,若者の間で急激に広がっている 4つのない・・・知らない,気づかない,治さない,語らない 森脇先生の講演から お元気ですか?11月半ば,インフルエンザの流行期に入ったとのニュースが ありました。予防対策としては,うがい・手洗いが基本とされていますが,予防 接種も一つの方法として受けている人もいます。 予防接種は,私たちのからだの免疫のしくみを利用して,特定の病気にかから ないようにするものです。 -免疫のしくみ- 性的接触で感染する病気:HIV 感染症(エイズ)・性器 クラミジア感染症・性器ヘルペス・B 型肝炎・など 2016年度 大切!そして,パートナー と協力して予防する,治療 する。 テーマ 知っていても,分かっていても AIDS IS NOT OVER HIV/エイズは,まだ終わっていない 治療法の進歩により,エイズの原因ウイルス HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染しても,長く生きていくことが期待できるよう 病原体やウイルスなどが体に入ってきたとき,それらを撃退して体を守るしくみ が免疫です。 免疫システムの主役は,白血球。白血球には,たくさんの仲間がいて協力しなが ら病原体やウイルスと闘い,増殖を防いで体を守ります。また,一度闘った相手を ずっと忘れないという優れた記憶力もあります。予防接種はこの性質を利用してい ます。 一人一人が,正しく知って, 「予防、 12月1日は,世界エイズデー 検査、治療、支援、理解」といった 具体的行動をすることが大切。 「先生,エイズって何?」 と聞かれることがあります。 エイズは,HIV(Human Immunodeficiency Virus) ヒト 免疫 不全 ウイルス に感染して,免疫のしくみが壊され,本来なら自分の力で抑えることのできる病気(代 表的な23の病気が決められている)を発症するようになったとき,エイズ発症と診断 されます。 エイズは, Acquired Immunodeficiency Syndrome 後天性 免疫 不全 症候群 (生まれた後に免疫が働かなくなって起こるいろいろな症状の集まり) になっています。私たちの社会では,既に多くの HIV 陽性者(感染している人)が働き,学び,生活しています。職場や学校,医療 機関など生活のさまざまな場所で,HIV/エイズ(HIV と共に生きている人)への偏見・差別が起こらないようエイズについての正し い知識をもつこが大切です。HIV は,HIV 感染者・エイズ患者の精液(男性) ・膣分泌液(女性)・血液にいます。 HIV の感染経路は,①性的接触・②注射器の回しうち・③HIV が混入した血液の輸血や血液製剤の使用・④HIV 感染者の母親から 子への感染の4つだけです。日常生活のいろいろなコミュニケーションの中で感染することはありません。 たとえば ・衣類やシーツを一緒に使っても感染しない。 ・同じ箸やグラスを使っても全く問題なし。 かつて,感染についての理解がないために,学校に通うことを拒否されたり, ・便座,つり革,ドアノブなども大丈夫。 宿泊施設で拒否されるなどの差別を受けた人たちがいます。 ・咳やくしゃみ,汗,涙では感染しない。 病気についての無知は, ・だ液で感染するためにはバケツ数杯分必要。 ・鍋料理など同じ食べ物をつついても感染しない。 偏見や差別につながり,予防を妨げます。 ・プール,温泉も OK。 ・空気感染しない。 日和見感染症,悪性腫瘍 神経障害など HIV が混入した血液製剤を使った AIDS レッドリボンについて 病気について,知ることが エイズ予防情報ネットより “レッドリボン(赤いリボン) ”は,古くからヨーロッパに伝わる風習の一つで,も ともと病気や事故で人生を全うできなかった人々への追悼の気持ちを表すものでし た。 この“レッドリボン(赤いリボン) ”がエイズのために使われ始めたのは,アメリカ 数 年 ~ 1 0 年 以 上 AIDS関連症候群 無症候性キャリア (潜伏期) でエイズが社会的な問題となってきた1990年ごろのことです。このころ,演劇 や音楽などで活動するニューヨークのアーティストたちにもエイズがひろが り,エイズで死亡する人々が増えていきました。 そうした仲間たちに対する追悼の気持ちとエイズに苦しむ人々への理解と支援 の意思を示すため,“赤いリボン”をシンボルにした運動が始まりました。 初期感染 0~2ヶ月 HIV感染 多くの患者が感染しました。 1ヶ月以上続く発熱, 下痢,寝汗,リンパ腺 の腫れ,10%以上の 体重減少など 気づかないうちに 他人に,性行為な 無症状 どにより感染させ てしまうことがある 一時的に風邪に似た 症状が出ることがある