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桜が春に美しく咲くのはなぜ?
平成28年度 NO2 〔2016.4.15〕発行 学校法人 帯広葵学園 桜が春に美しく咲くのはなぜ? 園長 斉藤 昌之 今桜前線が、本州から東北へと進んできています。みなさんは桜が好きですか?サクラ は日本の国花にもなっています。日本人は昔からサクラが好きで、小学校の教科書にもよ くサクラの歌や物語が載っています。 ところで、サクラはなぜ春に美しい花が咲くのでしょうか?それは、サクラが寒い冬を じっと我慢して過ごしてきたからです。サクラを冬の間、暖房の効いた暖かい部屋でのん びり過ごさせると、花は咲かないそうです。チュ-リップの球根もそうです。チュ-リッ プの球根を冬の間、暖房の効いた暖かい部屋に置いておくと、花は咲きません。逆に、球 根を冷蔵庫に入れて2ヵ月ほど寒さを経験させると、いつでも芽が出て花が咲きます。こ のように、サクラやチュ-リップの花が春に美しい花を咲かせるのは、寒い冬を過ごした からです。 私たち人間も同じことが言えるのではないでしょうか。いつものんびりして、好きなこ とだけをしていては、願いはかないません。努力して、苦しい時にがんばって、時には休 むことがあっても、自分の立てた目標に向かってがんばり続けることが大切です。 サクラやチュ-リップが春に見事な花を咲かせるように、園児もきっとすばらしい花を 咲かせることができます。 そのためには、自然や身近なものに関心を持ち、遊びを中心とした生活を通して、21 世紀をたくましく生き抜く幼児の育成を目指す園づくりを教育理念として、保護者の皆様 方と協力しながら努力していければと考えています。 100 回泣いていいんだよ (園長便りの 1 号の中で書いた言葉ですが・ ・ ・) 4 月は、どこの園でも見られる「初めての集団生活」=「お母さんと離れる生活」に慣れるまで の・・・朝の泣き別れの儀式が始まります。先生方は「数か月後」の予想がつくのですが・・・ 「初 めて経験する」子どもと親にとっては、涙・涙の季節です。でも大丈夫!100 回けんかした子は、 100回仲直りする「チャンス」があるように、100回転んだ子は、100回起き上がる「練習」 ができます。 100回泣いた子は、その数だけ、 「泣きやむ」という(心をコントロ-ル) 「貴重な経験」をし ているわけで、子どもにとって無駄なものは一つもなく、 「生活体験」の中から実に様々なものを 「学び・練習」しているのです。 大切なものは、その子どもの「体験」や「学び」を大人が気付いて(大きく受け止めて)見守る ことや待てることが大切です。 朝の別れはつらいものです。大人から言うと(ここは幼稚園で、あなたは園児だから、ここで遊 ぶのよ!) 。子どもから言うと(今までいつも一緒にいてくれた~ママがいきなりいなくなる。そ りゃ~もうパニックになって、システムやパタ-ンを「理解」できるのに、数日かかる・・・) 必ずお迎えに来てくれることが「理解」できれば、子どもは泣かずに「バイバイ」できます。た だ、個人差があるだけです。どうか焦らないでください。 子どもを信じて・・ゆったり~大きな気持ちで心を受け止めて上げてください。 ひとつひとつ前へ進めば、山登りは、いつか頂上に着き、みんなの笑顔が待っています。