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本 和子
ConciseOxfordEnglishDictionary 第12版 に見 る現 代 英 語 の 変 化 藤本 和子 11911年 に 出 版 され たTheConciseOxfordZ)ictionaryofCurrentEnglish(以 COD1)か ら100周 年 の2011年 下COD12)が に 、ConciseOxfordEnglishDictionary第12版(以 出 版 され た。 こ の 年 には 、 同様 に100周 版 が 、DavidCrystalに よる新 た なIntroductionが 学 出 版 局 か ら 出 版 さ れ て い る。t)CODI2の 240,000を 超 え る語(句)や あ り、COD1の よる と、CODは 年 を記 念 して 、COD1の 復刻 加 え られ て 、 オ ック ス フ ォー ド大 ジ ャ ケ ッ トの 情 報 に よ る と、 同 版 に は 語 義 が 収 録 さ れ て お り、 そ の ペ ー ジ 数 は1,682ペ ペ ー ジ 数1,041ペ COZ)12(pp.ix-xvii)に 下 ー ジで ー ジ2)と 比 較 し て、 お よ そ1.6倍 に な っ て い る。 掲 載 さ れ て い るElizabethKnowlesに 、 も と もとTheOxfordEnglishDictionary(以 よるCODの 歴史 紹介 に 下OED)3)の 情報 を 圧 縮 して 、 小 さ くて 、手 ご ろな 価 格 の 辞 典 の 作 成 を 意 図 して 編 纂 が ス ター トした 。 し か しな が ら、 同 時 に、CODは 単 な るOEDの 縮 約 版 で は な く、 最 新 の 情 報 を掲 載 す る とい う編 纂 方 針 が あ る 。HenryWatsonFowlerとFrancisGeorgeFowler兄 COD1編 纂 の依 頼 が な され た の は1906年 後 に 完 成 を見 る こ とに な る。OED編 よ り、JamesMurrayに 冊 は、A-ANTま 1933年 の こ とで あ っ た。COD1は 纂 は 、1879年 まで 補 遺 版 編 纂 が 続 く。4)COD1編 一59一 、 そ れ か ら5年 に オ ックス フ ォー ド大 学 出 版 局 に 依 頼 され る。 そ れ か ら5年 後 の1884年 で の 語 を 収 録 し て お り、1928年 弟に に発 行 され た最 初 の 分 に最 後 の分 冊 が完 成 す る ものの、 纂 の 進 行 は 、 途 中 でOEDの 編 纂 を追 い 抜 くこ と にな るが 、 そ の後 もCOD1の 料 が 用 い ら れ た 。CODI2に 1929年 よ る と、COD1か 、COD3(Addenda付 COD6は1976年 は1999年 き)は1934年 、COD7は1982年 、COD10改 編 纂 に はOED編 纂 の ため に 準備 され た言 語 材 らCOD12ま 、COD4は1951年 、COD8は1990年 訂 版 は2001年 で の 改 訂 は、COD2は 、COD9は1995年 、COD11は2004年 、CODII改 訂 版 は2006年 の2回 、 そ し て2011年 2002年 に も再 発 行 さ れ て お り、 この 時 、 タ イ トル が 現 在 のConciseOxfordEnglish COD8以 版 に 至 る。 し か し な が ら、COD10は 降 、 テ クノ ロ ジ ー の 開 発 も伴 っ て、 改 訂 の ス ピー ドが 増 して い る こ とが 分 か 出 版 の 前 年1998年 に は 、 オ ック ス フ ォー ド大 学 出 版 局 か らThe1>ew OxfordDictionaryofEnglish(以 を 収 録)が 下1>ODE)(350,000を 出 版 さ れ た 。NODEは ReadingProgrammeの デ ー タベ ー ス を利 用 して 編 纂 され て い る。COD10は 基 づ い て 編 纂 さ れ て お り、COD11は Eη8」'∫h第3版(以 下ODE3)編 第2版 で あ るOxford 参 考 に 編 纂 さ れ て い る。 に 出版 さ れ たOxfordDictionaryof 纂 の研 究 分 析 が 生 か さ れ て い る。COD1で ミ 恥 通 して 、 過 去100年 間 の 英 語 に ど の よ うな 変 化 を垣 間見 る こ とが で きる の 記 述 の 変 化 を述 べ た1911/2011ボ 年 を 記 念 し てCOD12で ック ス(以 下1911/2011ボ 両 辞 典 に設 け られ て い るUsage欄 や 語 義 を収 録 し たODE3で 見 られ る英 語 ッ クス)を 分 析 す る。 こ 新 た に 設 け ら れ た ボ ッ ク ス で あ る。 さ ら に、 代 英 語 の 変 化 に つ い て 探 る こ と を 目的 とす る。CODI2と ODE3のUsage欄 は、編纂 られ て い る。 で あ ろ うか 。 本 稿 で は まず 、1911年 か ら2011年 の100年 間 に 、CODに COD12とODE3の 、 この 編 纂 に は、20億 語 規 模 のtheOxfordEnglishCorpusやthe Ox鉛rdReadingProgra㎜eカ れ は、100周 語義 弟 は 、 用 例 を得 る た め に、 自 らの 読 書 な ど に頼 らな け れ ば な らなか っ た が 、 今 や 、COD12の COD12を 、NODEの 出 版 。 以 下01)E2)を 編 纂 に は 、 そ の 出 版 の 前 年 の2010年 者 のFowler兄 超 え る語(句)や 、theBritishNationaICorpusやtheOxford DictionaryofEnglish(2003年 COD12の 、 変 更 さ れ た 。5)初 め て す べ て の 文 書 が コ ン ピ ュ ー タ ー で 処 理 され た る。COI)10の NODEに 、 、COD10 2008年 Dictionaryに のCOD12出 、COD5は1964年 を比 較 分 析 す る こ とに よ り、 現 、350,000を は 、 当 然 、 規 模 が 異 な る 。COD12のUsage欄 超 え る語(句) は、単 に の規 模 を 縮 小 し た だ け の もの で あ ろ うか 。 あ る い は 、ODE3出 一60一 版 の 後 、COZ)12が 出 版 され る ま で の1年 間 に も、 何 か し らの 英 語 の変 化 が 観 察 さ れ 、 記 述 に反 映 され て い る の か 調 査 した い 。 2COZ)12で は、1911年 新 た に 設 け られ た1911/2011ボ に 出版 され たCOD1の し な が ら、 過 去100年 ック ス を 分 析 してみ よ う。 この ボ ック ス 記 述 と2011年 に出 版 さ れ たCOD12の 記 述 を比 較 間 の 社 会 、 文 化 、 政 治 、 経 済 、 医 療 な どの 変 化 を背 景 とし た 英 語 の 記 述 の 変 化 を追 っ た もの で あ る。COI)12(p.V111)に は 、 こ の1911/2011ボ ック ス は ・`highlightingjustsomeofthechangesinlanguageandstylebetweenthe firstandthetwelftheditions'と あ る 。 中 に は 、 ボ ック ス が 設 け られ て い る エ ン トリ ー 以 外 の 語 の 情 報 に つ い て も掲 載 され て い る項 目が あ り 、 エ ン トリー か らそ の 語 の 情 報 検 索 を す る とい う実 用 的 なボ ックス とい う よ りも、 教 養 的 な要 素 を もつ もの も含 ま れ て い る とい え よう。 この1911/2011ボ ら は大 き く分 類 して、1)COD1に (義)に つ い て 、2)COD1に ック ス は全 部 で58項 目設 け られ て い る。 そ れ 掲 載 され て い な か った が 、 後 の版 で掲 載 さ れ た 語 掲 載 さ れ て い た が 、後 の版 で 削 除 され た 語(義)に 3)語 義 の 掲 載 順 の 変 化 につ い て 、4)綴 つ いて、 りの 変 化 に つ い て 、5)そ の他 に 関 す る もの が あ る。 項 目に よ っ て は、1)-5)の うち、 複 数 の 情 報 が1つ の ボ ックス 中 に掲 載 され て い る もの もあ る。1)-5)の そ れ ぞ れ の例 を 見 て み よ う。1911/2011ボ ック ス名 に は 、 そ れ らが 設 け られ て い るエ ン トリー 名 を用 い る 。 2.1CODIに 掲 載 さ れ て い な か っ た が 、 後 の 版 で 掲 載 さ れ た 語 (1)computer Thewordcomputersurelyexhibitsoneofthemostdramaticchangesinmeaning overthelast100years.Itonlyappearedonceinthefirstedition,inthedefinition oflogarithm:'Oneofaclassofarithmeticalfunctionstabulatedforusein abridgingcalculation&enablingcomputertosubstituteaddition&subtractionfor コる multiplication&division,&thelattertwoforinvolution&evolution'.Thereit meantsimply'apersonwhocomputes',anditwasthennotconsideredimportant enoughtobeenteredinthedictionary,letalonedefined. 一61一 儀)に つ い て の 項 目 Computerは 、 「こ の100年 の 語 はCOD1で の 問 に 最 も劇 的 に意 昧 が 変 化 した 語 の ひ とつ 」とあ る。 こ は 、logarithmの 定 義 の 中 で 、`apersonwhocomputes'の 一 度 用 い られ て い る の み で あ っ た COD12のcomputerの 。CODIに は 、computerの 意 味で、 エ ン トリー は な い 。 エ ン トリ ー に 掲 載 さ れ て い る 意 味 は 、`anelectronicdevicelで あ り、`apersonwhocomputes'の 意 味 は掲 載 され て い な い 。 時 代 の流 れ の 中 で 、新 た に 開 発 さ れ た も の や 普 及 率 が 高 ま っ た も の が 辞 典 に 掲 載 さ れ た こ と.を示 す よ い 例 で あ ろ う。 (2)ecology It'sahottopictoday,butyouwouldn'tfindecologyinthefirstedition.Youwould findoecology,however:thewordwasenteredunderitsoriginalGreek-influenced spelling.Thedefinitionisverysimilartothemodernone:`branchofbiology dealingwithlivingorganisms'habits,modesoflife,&relationstotheir surroundings'.Bycontrast,thecurrentassociationsofenvironmentareabsent,the wordbeingdefinedsimplyas`surrounding;surroundingobjects,region,or circumstances'. 現 在 、 環 境 問 題 は 世 界 的 な 問 題 で あ る と い え よ う。Ecologyは 題 」 で あ る が 、 こ の 語 は 、CODIに 綴 りを も つoecologyはCODIに 、 今 日 で は 「最 新 の 話 は掲 載 され てい な か っ た 。 ギ リシ ア語 に 由 来 す る 掲 載 さ れ て お り、 そ の 定 義 は 、COD12のecologyの 定 義 と 非 常 に 似 て い る 。CODI2のecologyの 定 義 は 、`thebranchofbiology concernedwiththerelationsoforganismstooneanotherandtotheirphysical surroundings'で あ る。 (3)fabulous Thefirsteditionwascertainlyagreatachievementandafabulousdictionary,butit wouldnothavebeendescribedinthatway.Thedominantmodernsenseof`very good,wonderful'isnotrecordeduntilthe1950s,andin1911fabulousmeant 一62一 `celebratedinfable ,legendary'and`incredible,absurd'. 現 在 、 こ の 語 の 優 勢 な 意 味`verygood,wonderful'は ら ず 、1911年 absurd'を 、1950年 代 まで 記 録 され て お に は 、 こ の 語 は 、`celebratedinfable,legendary'や`incredible, 意 味 し た 。 語 義 変 化 の 中 で も 、 意 味 の 向 上 の 例 と い え よ う。 (4)friend Theprimarymeaningoffriendhasn'tchangedmuchsincethefirstedition, thoughthedefinitiontherehasapoeticqualitythatthecurrentoneperhapslacks: ` onejoinedtoanotherinintimacy&mutualbenevolenceindependentofsexualor familylove'.It'sthesecondarysensesthathavechanged:whereaswehave`a contactonasocialnetworkingwebsite',theyhad`personwhoactsforone,e.g.as secondinduel'. こ の 語 の 第1義 は 、COD1か ら さ ほ ど 変 化 し て い な い が 、CODI2で か っ た 、`acontactonasocialnetworkingwebsite'が ー の 発 達 に 伴 い 、friendが は 、COD1に な 掲 載 さ れ て お り、 テ ク ノ ロ ジ 新 た な 意 味 を もつ よ うに な った こ とが 分 か る 。 (5)titanic' Oneofthenotableeventsof1911,theyearofthefirstedition'spublication,was thelaunchofRMSTitanicbytheWhiteStarLineinBelfaston31May.Theship sankonthenightof14-15April1912duringitsmaidenvoyage,andtheword titanicacquiredlastingconnotations.Inthefirsteditionitwasnotevendefined, beingmerelyaboldformattheendoftheentryforTitan. CODIが 1912年 出 版 さ れ た1911年 は、 タイ タニ ッ ク号 が 進 水 した 年 で あ る 。 この 船 は 翌 年 の 処 女 航 海 で 沈 没 す る が 、 こ の 語 は、 後 に も用 い られ る こ とに な る 。COD1 で は 、 この 語 は 、 エ ン トリーTitanの 最 後 に ゴ シ ック体 で 掲 載 され て い た の み で あ っ 一63一 た が 、CODI2で power'の は 、 エ ン ト リ ー と し て 掲 載 さ れ 、`ofexceptionalstrength ,size,or よ うに 定 義 さ れ て い る 。 (6)zymurgy ZymurgyhasbeenthelastwordintheConcisesincethesixtheditionof1976. Beforeitwasaddedthelastwordwaszymotic,whichwasthefinalentryinthe firsteditionof1911. 新 た な 語 が 掲 載 さ れ るに 伴 い、CODの 分 か る。CODIか zymoticで ら1976年 あ った が 、COD6以 2.2CODIに 最 後 に 掲 載 さ れ る語 に も変 化 が あ った こ とが 出 版 のCOD6以 前 の 版 で は、 最 後 の エ ン トリー は 後 の 版 で は 、 最 後 の エ ン トリー はzymurgyで 掲 載 さ れ て い た が 、 後 の 版 で 削 除 さ れ た 語(義)に あ る。 つ い て の 項 目 (1)growl Sincethefirsteditionmanythousandsofnewwordshavebeenadded:afterall moderndictionarywithoutwordssuchascomputer,radio ,a ,ortelevisionwouldbe oflittleuse.Thesizeandnumberofthebook'spageshaveincreasedsubstantially, butsomecutshavestillbeennecessary.Oneofthemostdelightfulwordstobe removedisgrowlery,definedinthefirsteditionas'growling;placetogrowlin , privateroom,den'.Othersincludebrabble('paltrynoisyquarrel'),cockyolly bird(`nurseryphraseforabird'),andimpaludism(`morbidstate...foundin dwellersinmarshes'). COD1以 来 、 多 くの 新 語 が 掲 載 さ れ て い る が 、 辞 典 の サ イズ とペ ー ジ数 は か な り大 き くな り、辞 典 の サ イ ズ を 考 慮 す る と、す で に掲 載 され て い る語 の 削 除 が 必 要 とな る 。 「削 除 され た 語 で 最 も喜 ば し い もの の 一 つ は 、glowleryで Growlの1911/2011ボ bird、impaludismが あ る」と記 述 さ れ て い る 。 ック ス 内 に は 、 そ の 他 の削 除 され た 語 、brabble、cockyolly 挙 げ られ て い る 。 しか し なが ら、brabbleな 一64一 どの 語 が 削 除 され た こ とが 、grow1の1911/2011ボ ッ クス に 記 述 さ れ て い る とは 、 辞 典 利 用 者 に は予 測 で きな い で あ ろ う。 こ の 点 か らす る と、1911/2011ボ ックス は 、実 用 的 で あ る と はい え な い だ ろ う。 2.3語 義 の 掲 載 順 の 変 化 に つ い て の 項 目 (1)blouse Nowanarchetypallyfemalegarment,blousewasdefinedinthefirsteditionas ` workman'slooselinenorcottonuppergarmentusu.beltedatthewaist(chiefly French)'.Themodernsensewasgivensecond,as`woman'slooselightbodice visibleonlytowaist,andtherebelted':presumably`visibleonlytowaist'皿eans 't uckedin',buttheexpressionfeelsoddtothemodernear. 今 で は 、 典 型 的 な 女 性 の 衣 服 で あ るblouseだ が 、COD1で は 、 第1義 の 衣 服 に つ い て で あ り、 現 在 、 一 般 に 使 用 さ れ て い る 意 味 は 、 第2義 looselightbodicevisibleonlytowaist,andtherebelted'の COD1の 中 の 、`visibleonlytowaist'は は 、`workman' に 、`woman's よ うに掲 載 され て い た 。 、お そ ら く`tuckedin'の の 定 義 は 現 代 で は 奇 妙 に 感 じ ら れ る 」 と あ る よ う に 、CODIの 意 味 で あ ろ う が 、「こ 定 義 中 の 風 変 わ りな表 現 が 指 摘 され て い る。 (2)rude Oneofthebest-knowndatedmeaningsofacommonwordistheonegivenfourth inthisdictionary'sentryforrude,`roughlymadeordone',asintheirdwelling placewasarudeshelterformedbytheboughsandbarkoftrees.Thefirstedition oftheConcisemadethistheprimarymeaning,withtoday'sfirstsense,'impoliteor bad-mannered',tuckedawayattheveryendoftheentry.... 身 近 な 語 の 時 代 遅 れ の意 味 の うち 、 最 も よ く知 られ る もの の 一 つ が 、COD12のrude の 第4義`roughlymadeordone'で あ る。COD1は 一65一 、 これ に相 当 す る語 義 を 第1義 と して掲 載 し、 今 日の 第1義`impoliteorbad-mannered'に エ ン トリー 中 、 最 後 に 掲 載 して い た 。 過 去100年 相 当 す る語 義 は 、rudeの の 問 に、 主 要 で なか った 意 味 が 、 主 要 な 意 味 に な っ た こ とが 分 か る。 2.4綴 り の 変 化 に つ い て の 項 目 (1)rhyme Over100yearsthemeaningsofwordschange,newwordsarecoined,andothers falloutofuse.Butspellingschangeaswell.Inthefirsteditionrhymewasshown withthealternativespellingrime,andshowwiththevariantchew.Themain spellingoftyrewastire,soccerwasspelledsocker,andconnectionwasspelled connexion.Compoundnounsweregenerallyhyphenated,withhorse-box,horsechestnut,andhorseflyforthemodernhorsebox,horsechestnut,andhorsefly. 100年 間 を 振 り返 る と 、 語 義 の 変 化 や 新 語 の 誕 生 な ど が 見 ら れ る が 、 同 様 に 綴 り も変 化 し て い る 。COD1で は 、 例 え ば 、rhymeは も に 並 ん で 掲 載 さ れ て い る 。Tyreの connectionはconnexionと わ りに 、horse-boxの 主 要 な 綴 り は 、tireで 、horse1の と あ り、soccerはsocker、 代 は、 エ ン トリ ー 中 に 、そ れ ぞ れ 、h.-box、 し て 、 ハ イ フ ン と と も に 、horseがh.の よ うに省 略 され て掲 載 さ は 、 そ れ ぞ れ 、horsebox、 よ う に ノ・イ フ ン な し の 綴 りで 、 エ ン ト リ ー と し て 掲 載 さ れ て い る。 2,5そ 、shewと よ う に 、 ハ イ フ ン が 使 用 さ れ て い た 。 ち な み に 、CODIで れ て い る 。 ス ペ ー ス 節 約 の 工 夫 が 伺 え る 。COD12で horsechestnut、horseflyの と も に 、showは 綴 ら れ た 。 さ ら に 、 複 合 名 詞 も 、 一 般 に 、horseboxの horse-box、horse-chestnut、horse-flyは h.-chestnut、h.f-yと 、rimeと の他 の項 目 (1)absquatulate Thereisn'tagreatdealofAmericanvocabularyinthefirstedition.The correspondenceoftheco-editorHenryFowlerrevealsthathewouldhavebeen .. happytoincludemorebutfeltthathelackedsufficientknowledge.Apartfroma fewbasicssuchasrailroad,saloon,sidewalk,andstore,USwordsthatwere includedtendedtoberatherquirky,suchastheuncommonabsquatulate, sockdolager(aheavyblow),andvamoose(spelledvamose). ア メ リ カ英 語 の 掲 載 に つ い て 述 べ られ た ボ ッ クス で あ る。COD1に は 多 く掲 載 され て い な い 。HenryFowlerは は 、 アメ リカ英 語 、 もっ と多 くの ア メ リ カ英 語 を 掲 載 した か った が 、 ア メ リカ英 語 に つ い て の十 分 な知 識 が な か っ た と考 え られ る。Railroad、 saloon、sidewalkやstoreの よ うな 基 本 的 な ア メ リ カ英 語 の 掲 載 もあ れ ば 、 中 に は、 広 く知 られ て い な いabsquatulate、sockdolager、vamooseの よ うな 一 風 変 わ っ た 語 が 掲 載 され て い る 。 こ の よ うな ア メ リカ英 語 の 掲 載 に 関 す る情 報 は 、absquatulateの 1911/2011ボ ックス を見 な け れ ば 気 づ か な い 。 こ こで も、1911/2011ボ ック ス の掲 載 の し方 は 、 実 用 的 とい う よ りもむ し ろ、 教 養 的 な印 象 を与 え る。 (2)badger Thefirsteditionisingeneralamasterpieceofclarity,butsomeentriesmadefew concessionstoreaders.Take,forexample,badger,whichisdefinedas`greycoatedstrong-jawednocturnalhibernatingplantigradequadrupedbetweenweasels andbears'.Thisdefinitionseemsperverseinnotmentioningtheanimal'sstriped head,and`betweenweaselsandbears'reflectsoutmodedideasoftaxonomic hierarchy. CODIの 定 義 の 不 十 分 さ に つ い て 述 べ た ボ ック ス で あ る 。COD1の 不 明 瞭 な もの もあ る こ とが 指 摘 さ れ て い る。 例 え ば、badgerの の`stripedhead'の 定 義 の中 には、 定 義 に は、 こ の 動 物 よう な身 体 上 の特 徴 が 述 べ られ て い な か っ た り、分 類 も`between weaselsandbears'の よう に、 時 代 遅 れ の 情 報 が 与 え られ て い る こ とが 分 か る。 現 在 で は 、 オ ック ス フ ォー ド大 学 出 版 局 の 辞 典 は 、 様 々 な 分 野 の 専 門 家 を 編 纂 チ ー ム に 入 れ て い る が 、CODlの 編 纂 体 制 を考 え る と、badgerの 一67一 定 義 の よ うな ケ ー ス は 想 像 に難 くな い だ ろ う。 (3)lady Accordingtothefirstedition,aladywasa`rulingwoman'!It'snotreallyclear whytheeditorschosetoputthatmeaningfirst,asitisnottheearliestrecordedand evenin1911itwasuncommon,usedmainlyinphrasessuchasladyofthemanor. Thefollowingsensesare皿orefamiliar,butweredefinedinawaythatnowseems コる る quaint:'womantowhommanisdevoted,mistress,love'and'womanbelongingto, orfittedbymanners,habits,&sentimentsfor,theupperclasses'. COD1の 第1義 語 義 に 疑 問 を 投 げ か け る ボ ッ ク ス で あ る 。COD1で と し て 掲 載 さ れ て い る こ と が 分 か る 。COD1が ま れ な`rulingwoman'と COZ)1のladyの い う 意 味 を 、ladyの 第1義 、ladyの 、 な ぜ 、1911年 まれ な 意 味 が に お いて さ え も と して 掲 載 した の か 定 か で は な い 。 そ の 他 の 意 味 は 、 も っ と な じ み の あ る も の だ が 、`womantowhom manisdevoted,mistress,10ve'や`womanbelongingto,orfittedbymanners, habits,&sentimentsfor,theupperclasses'の な さ れ て い る 。CODI編 よ うに 、 現 在 で は 一 風 変 わ っ た 定 義 が 纂 当 時 は 、 電 子 化 さ れ た 大 規 模 な コ ー パ ス デ ー タ も な く、 語 義 掲 載 や 、 掲 載 の 順 番 は 辞 典 編 纂 者 の語 感 に 頼 る と こ ろが 大 きか った の で は な い だ ろ うか 。 3COD12のPreface(p.vii)に は 、CODI2の 編 纂 は 、ODE3(2010年 出 版)編 纂 の た め の 言 語 調 査 や 分 析 を 参 考 に して い る こ とが 述 べ られ て い る 。 ここ で は 、CODI2 とODE3の 両 版 に見 られ るUsage欄 を 比 較 す る こ と に よ り、 わ ず か1年 違 いで 出 版 さ れ た 両 辞 典 の 問 に も 、語 法 注 記 に 何 か し らの違 い が あ る か に つ い て 調 べ る こ と を 目 的 とす る。 ODE3とCOD12に る(ODE3のUsage欄 は 、 そ れ ぞ れ 、535項 目 と368項 分 析 に つ い て は 藤 本(2012b)を 一68一 目のUsage欄 が 掲 載 され て い 参 照 の こ と)。ODE3に は、 CODI2の お よそ1.5倍 の 数 のUsage欄 か に 、1)発 音 に 関 す る も の 、2)綴 が 掲 載 され て い る。 こ れ らのUsage欄 は大 ま りに 関 す る も の 、3)語 義 に 関 す る も のa)語 義の 混 用 に 関 す る もの 、b)語 義 の 変 遷 に 関 す る もの 、4)語 法 ・文 法 に 関す る もの5)社 会 ・文 化 な ど に 関 す る も の と い う5つ の タ イ プ に 分 類 さ れ る 。 両 辞 典 の す べ て の Usage欄 を比 較 し てみ る と、 全 体 に わ た って 、COD12のUsage欄 は 、ODE3の それ を も とに 記 述 が 縮 約 さ れ た も の が ほ と ん ど で あ る こ と が 分 か る 。 し か し な が ら、 ODE3に は掲 載 さ れ て い な い が 、CODI2に れ らUsage欄 の10項 は 掲 載 さ れ て い る 項 目が10項 目は 、f藍air、flare、innit、licence、people、purposefu1、 Serbo・Croat、there、whatever、whereで あ る(Usage欄 は、 そ れ が 設 け られ て い るエ ン トリー 名 で 呼 ぶ こ と とす る)。 これ らの うち 、flan.people.thereは flairの`seeusageatFLARE'の ODE3に はUsage欄 、personを 類 似 の 内 容 のUsage欄 、ODE3の 同 様 に 、theirでODE3と 厳 密 に新 た な 内 容 とい え るの は 、flare.licence.purposefulで は あ る10項 (1)fiare Donotconfuseflarewithflair:flaremeans`burn'or'graduallybecomewider', whereasflairmeans'anaturalabilityortalent'.Trousersmaybeflared,not Haired. Flareとflairの 語 義 の 混 用 に注 意 を促 す 記 述 で あ る。 目の うち 、 ある。それ ぞれの記 述 を 見 て み よう。 一69一 同様 の 内 内 容 は 、ODE3のhowever は な い が 、COD12に (2)licence は、 エ ン トリー 中 に 見 られ る 地 の 文 が と して取 り入 れ られ た。Whateverとwhereの で カ バ ー さ れ て い る。 従 って 、ODE3に 同様 の 内 容 が 参 照 す る よ う に な っ て お り、personに が あ る。Thereも 容 が 扱 わ れ て い る。Serbo・Croatは Usage欄 、例 えば 、 よ う に、 他 項 目 を 参 照 す る項 目で あ る。Innitは 、 は な い が 、 同辞 典 のWordtrends欄6)でCOD12と 扱 わ れ て い る 。Peopleは ODE3と 目あ る。 こ NotethatinBritishEnglishlicenceisthecorrectspellingforthenoun,andisalso anacceptablevariantspellingoftheverb.InUSEnglishbothnounandverbare spelledlicense. Licenceとlicenseに つ い て 、 イ ギ リス 綴 り と ア メ リ カ 綴 り の 違 い に つ い て の 注 記 で あ る。 (3)purposeful Theadverbspu叩osefully,purposely,andpurposivelyhavedifferentmeanings. Purposelymeans`onpurpose,deliberately',whilepurposefullymeans ' resolutely'or`withastrongpurpose',asinhestrodepurposefullythroughthe courtyard.Theuncommonwordpurposivelymeans'withaparticularpurpose'. Purposefully、purposely、purposivelyの 語 義 の 混 用 に注 意 を促 す 記 述 で あ る 。 これ ら、(1)一(3)の項 目は、 言 葉 の 変 化 とい う よ りも、 辞 典 利 用 者 に とって 親 切 な 記 述 が 加 え ら れ た も の と い え よ う。 さ ら に、 こ れ ら3項 目 の う ち、COD11に COD12に あ る項 目と記 述 は 、licenceの み で あ る。 さ らに 、A、K、MのUsage欄 を見 て み よう。ODE3の Aの はな く の 項 目で 、ODE3に は あ るが 、COD12に 項 目名 で 表 わ す 。 項 目 actor actress(他 adviser AfricanAmerican(他 alumnus amylnitrate antidisestablishmentarianism any aubretia 一70一 項 目 参 照) 項 目 参 照) は な い もの Kの 項 目 koala Mの 項目 mankind(他 項 目参 照) mongolism(他 moot 項 目参 照) mouse muckle(他 項 目参 照) 上 記 の リス ト中 に 、 「 他 項 目参 照 」と付 した よ うに、ODE3に な い 項 目の 中 に は、 空 項 目のUsage欄 ODE3とCOD12両 は も見 受 け られ る。 辞 典 に あ るUsage欄 あ る が 、COD12に は あ るが 、COD12に の 記 述 内 容 は、 全 体 を 通 じ て ほ ぼ 同 じで は 、ODE3のUsage欄 の記 述 を 簡 潔 に した もの が 多 く見 られ る。 そ の 主 要 な 理 由 の1つ は 、 ス ペ ー ス の 節 約 の た め と考 え られ る 。 記 述 を 簡 潔 にす る工 美 と して 、 例 え ば 、affect1は は 掲 載 され て い な い 。Anyoneは 用 さ れ ず 、`isnot'と Barbecueの 、ODE3に 、ODE3で は 、Usage欄 な っ て い た が 、CODI2で よ うに、ODE3で の 説 明 文 中 に 短 縮 形 は使 は 、`isn't'が 用 い ら れ て い る。 掲 載 され て い る コー パ ス情 報 が 、COD12で され て い る項 目もあ る。Millenniumは COD12で は 、 例 文 が 掲 載 され て い た が 、COD12で 、ODE3で は 、削 除 は、語 源 情 報 が 掲 載 さ れ て い た が 、 は掲 載 さ れ て い な い(も ち ろ ん 、CODI2のUsage欄 で 、 す べ て の 項 目で 語 源 情 報 が 削 除 さ れ て い る わ け で は な い こ と は い う ま で も な い で あ ろ う)。 Stationaryは ODE3で 4現 、ODE3で は 、`Ann'に は 、 例 文 中 の 主 語 が 、`myfather'で 変 え られ て 短 くな った 。 代 英 語 の 変 化 を 見 る た め に 、CODl2に す る と とも に 、ODE3とCOD12のUsage欄 と2011年 あ っ た の に対 し て、 に 出 版 さ れ たCODI2の 設 け られ た1911/2011ボ を 比 較 し た。1911年 記 述 の 違 い か ら、 過 去100年 一 端 を知 る こ とが で きる 。ODE3とCOD12のUsage欄 に 出 版 され たCOD1 の問の英語 の変 化 の の 比 較 で は 、本 稿 の 調 査 で は 、 両 版 の 問 に 、 英 語 の語 法 自体 の 変 化 を見 る こ と は で き なか った 。 一71一 ック ス を分 析 辞 典 の記述 の変化 は、社 会 の変 化 と言 語の変 化 が密接 に関係 してい ることを伝 え て くれ る。 今 や 、CODの 編 纂 に は 、Fowler兄 弟 のCOZ)1の 編 纂 時 に は な か った 電 子 化 され た 大 規 模 デ ー タが 使 用 さ れ て い る 。 コー パ ス な どの デ ー タベ ー ス の 開発 や 発 展 に よ り、 今 後 も、 英 語 の 現 在 の 姿 が 、 さ ら に広 く、 緻 密 に 捕 らえ られ る こ とを期 待 す る。 Notes ) 1 TheConciseOxfordDictionary:The1911FirstEdition.2011.Oxford:OxfordUniversity ) 2 Press. COD12のPreface(p.vii)に ) 3 の 本 体 は1,041ペ は 、COD1は 、`1,064pagesofA-Ztext'と あ る が 、 実 際 に は 、A-Z ー ジ で あ る。 も と も とANewEnglishDictionaryonHistoricalPrinciplesの タ イ トル で 出 版 さ れ 、1933年 ) 4 12巻 本 に リ プ リ ン ト さ れ た 時 に 、 現 在 の タ イ トルTheOxfordEnglishDictionaryと OEDの に な っ た。 歴 史 に つ い て は 、DEDVol1(pp.vii-xxvi)のHISTORICAL-NTRODUCTIONや 、ウ ェ ブ サ イ ト、History(ゾ'hεOEL).2012.OxfordUniversityPress.Availableathttp:〃public.oed. ) 5 com/history-of-the-oed/(accessed70ctober2012)な COD12のKnowlesに よ るCOI)の ど を参 照 の こ と。 歴 史 紹 介(p.xvii)に でConciseOxfordEnglishDictionaryに は 、CODの タ イ トル が 、COD11(2004) 変 更 さ れ た と あ る が 、 す で に 、COD10(2002)か ら、 ) 6 現 在 の タ イ トル に な っ て い る 。 Wordtrends欄 21世 は 、ODESで 設 け られ た ボ ッ ク ス で 、theOxfordEngIishCorpusの 分 析 に基 づ き、 紀 に入 って 、用 法 の著 しい 変 化 に より注 目 を浴 び る い くつ か の語 が 扱 われ て い る。 References ConciseOxfordEnglishDictionary.11thed.(revised)2008.Oxford:OxfordUniversityPress. (COD11) ConciseOxfordEnglishDictionary.12thed.2011.Oxford:OxfordUniversityPress.(COD12) 藤 本 和 子.2012a.「0功 53-71.創 ㎡Dfc"oη 躍y(ゾEη81'3h第3版 の 新 語 に つ い て 」 『英 語 英 文 学 研 究 』 第70号, 価 大 学 英 文 学 会. 藤 本 和 子.2012b.「OxfordDictionaryofEnglish第2版 語 英 文 学 研 究 』第71号,61-73.創 と 第3版 の 比 価 大 学 英 文 学 会. OxfordDictionaryofEnglish.2nded.2003.Oxford:OxfordUniversityPress.(ODE2) OxfordDictionaryofEnglish.3rded.2010.Oxford:OxfordUniversityPress.(ODE3) TheConciseOxfordDictionary:The1911FirstEdition.2011.Oxford:OxfordUniversityPress. (COD1) 一72一 ‐Usage欄 につ い て一 」『 英 TheNewOzfordDictionaryofEnglish.1998.Oxford:OxfordUniversityPress.(NODE) TheOxfordEnglishDictionary.Vol1.1933.Oxford:OxfordUniversityPress. Winchester,S.2003.TheMeaningofEverything:TheStory(∼ 勉 ε0功rゴEη8'肋Dfo'foη αりP.New York:OxfordUniversityPress. 山 本 千 之.1999.「TheNewOxford1)'c'ゴoη 醐y(ゾEη81∫ 訥 覧 見 」『英 語 英 文 学 研 究 』第44号,1-9.創 価 大 学 英 文 学 会, Histoり}(ゾ 腕60ED.2012.OxfbrdUniversityPress.〈http:〃public.oed.com/history-of-the-oed!〉 一73一