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MATSUI SHIKISO CHEMICAL CO
TECHNICAL INFOMATION SHEET 平成 28 年 10 月 12 日 円形自動捺染機用ラバーバインダー マツミンバインダー 301シリーズ 1.概要 マツミンバインダー301シリーズは、円形自動捺染機用に開発された水性バインダーであ り、マツミンホワイト301W-10、マツミンマット301M-3、マツミンクリアー301C-9の3種の バインダーで構成されております。一般の水性バインダーによる円形自動捺染機のプリント加 工では版の目詰まりや、版上のインキの増粘、又、ウェット オン ウェットにおける型ふみ障害 が生じるため円形自動捺染機で水性バインダーを連続プリントすることは極めて困難でありま した。 該301シリーズは、これらの問題点を解決し目詰まりや版裏付着が生じず長時間の連続プ リントを可能にし、且つ柔軟な風合いと優れた堅牢度を有する円形自動捺染機用水性バイン ダーであります。 尚、301シリーズはホルマリン、有機スズ、及び、環境ホルモン該当物質を含有しないエコ 対応品で有ります。 2.性状 マツミンホワイト 301W-10 マツミンマット 301M-3 マツミンクリアー 301C-9 外観 白色ペースト 白色ペースト 乳白色ペースト 組成 アクリル系樹脂 酸化チタン アクリル系樹脂 アクリル系樹脂 弱アニオン 弱アニオン 弱アニオン 120,000±10,000 35,000±5,000 40,000±5,000 8.5±0.5 8.5±0.5 8.5±0.5 1.30±0.05 1.10±0.05 1.00±0.05 イオン性 粘度(mPa・s) pH 3 密度(g/cm ) 3.各製品の用途 ① マツミンホワイト 301W-10 無地染めニットに対する地色の隠蔽を目的とする高隠蔽ラバーバインダーであり、図柄の 全面に隠蔽層(下地ホワイト)を設ける際に使用。 又、ハイメッシュによる網掛け版を用いたハーフトーンを表現する場合にも使用できます。 ② マツミンマット 301M-3 301シリーズの着色用インキであり、ネオカラー(弊社製品:水性顔料)と併用して淡色地染 め布用のマットカラープリントに使用。 -1- TECHNICAL INFOMATION SHEET 平成 28 年 10 月 12 日 ③ マツミンクリアー 3013C-9 301シリーズの着色用インキであり、ネオカラー(弊社製品:水性顔料)と併用して、鮮明且 つ透明感を有する白地用のカラープリントに使用。 4.使用方法 適用布 : 綿 、 T/C等のニット及び綿帛 処方例 : マツミンホワイト 301W-10 100 フィクサーN 又は FE 又は L (弊社製品:架橋剤) 2~3 合計 102~103 マツミンマット301M-3 100 ― ― マツミンクリアー301C-9 マツミンホワイト301W-10 ネオカラー (各色) ― ― ~10~ 100 ― ~10~ ― 100 ~10~ フィクサーN 又は FE 又は L 合計 2~3 ~113~ 2~3 ~113~ 2~3 ~113~ 工程例 : マツミンホワイト301W-10 プリント(150~300 メッシュ)→フラッシュキュアー マツミンクリアー301C-9、マツミンマット301M-3 プリント(150~300 メッシュ) → フラッシュキュアー → コンベアー乾燥 160~180℃×2~3分 5.留意事項 ① 架橋剤(フィクサーN)は必ず併用ください。 ② 堅牢度がやや弱い場合は、コンベアー乾燥機等で再ベーキングを施してください。 ③ インキ粘度を増粘させる必要がある場合、エマコールR-530N(弊社製品)を0.1~0.5 の範囲、またはエマコールR-600E(弊社製品)を0.5~2.0の範囲でインキ中に添加し 均一に撹拌混合して適宜増粘してください。 ④ インキ粘度を低下させる必要がある場合は、触媒#3000(弊社製品)を0.5~2.0の範 囲で添加し均一に撹拌混合して調整してください。 ⑤ 堅牢度向上の為の架橋剤はフィクサーN(高温架橋タイプ)、又は、フィクサーL、フィクサ ーFE(低温架橋タイプ)が使用できます。フィクサー L、フィクサーFEは配合したインキ のポットライフが短いため(8時間程度)、インキは当日内に使用するように準備し、残イン キは翌日以降には使用しないで下さい。一方、フィクサーNを配合したインキは翌日以降 にも使用できますが高温架橋タイプですので必ず熱処理が必要です。 ⑥ 開封後は 密栓をして冷暗所にて保管ください。 -2- TECHNICAL INFOMATION SHEET 平成 28 年 10 月 12 日 円形自動捺染機用 301シリーズ 加工マニュアル ① プリント開始時は、暖気運転を行いプリントテーブル温度が60℃以上になってからプリン トを開始してください。 ② スクリーン版メッシュ (推奨) マツミンホワイト 301W-10 マツミンクリアー 301C-9 マツミンマット 301M-3 : アンダーホワイト用 カラープリント用 150メッシュ/inch 150~300メッシュ/inch : : 150~300メッシュ/inch 150~300メッシュ/inch 尚、網掛け版は最大300メッシュ/inch 以下、網線数40~50線にて製版ください。 ③ スキージ、及び ストローク (推奨) スキージゴム高度は60~70度を使用し、プリントは1ストローク、2回を施してください。 ④ 版上のインキはオーバーコートの状態で止めてください。 ⑤ スキージ圧 マツミンホワイト301W-10上にマツミンクリアー301C-9、又は マツミンマット301M -3のカラーインキをプリントする際、版離れ時に音がする場合があります。その際は運転 しながらカラーインキ版のスキージ圧を低く調整してください。 ⑥ フラッシュ乾燥 フラッシュ乾燥機の温度は出来るだけ高く設定してください。 *評価は、社内基準によるものです。 ご使用の際には必ず貴社での性能確認をお願い致します。 株式会社 松井色素化学工業所 本社 〒607-8466 京都市山科区上花山桜谷町 64 技術部(作成:下川)〒607-8345 京都市山科区西野離宮町 29 TEL 075-595-5533 FAX 075-595-5535 -3-