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トロミ調整食品の選び方
お役立ちメモ トロミ調 整 食 品 の 選び方 は、飲み物や食べ物に、とろみ トロミ調整食品 をつけて飲み込み易くするための食品です。 嚥下機能の低下した方は、特に水分を誤嚥 (誤って 気管に入ってしまう) しやすいことが知られています。 ※商品パッケージに、どれくらいの量を入れると、ど のようなとろみがつくか記載されています。 よくお読みいただいた上で、ご利用下さい。 トロミ調整食品は、粉や液状のものを、水やお茶に 通常は誤嚥すると、むせ (咳反射) が起こり、気管に入 溶かして利用するものですが、手間なく、口を開けて り込んだ異物を排除しようとしますが、高齢になると すぐ飲めるゼリー状の飲料もあります。 この反射が弱まり誤嚥の危険性が高まります。高齢者 また、カプセルや粉末のお薬を飲む時に、むせてし の死因の上位に肺炎があり、その多くが誤嚥性肺炎 まう方も、これらと一緒に服用すると、飲み込みがス と考えられています。飲みものやお料理にトロミをつ ムーズになります。 (138ページ∼水分補給食品をご けることで、誤嚥の予防を図ることが出来ます。 覧下さい。 ) トロミ調整食品の選び方 原材料や製造方法は工夫・改良されており、その特性が多少異なります。お使いになる方に合ったトロミ 調整食品をお選びいただけます。 主成分によって、大きく3つに分かれ、それぞれに特長があります。 ※分類方法は確立されたものではないため、参考資料としてご覧下さい。 ①クリア系 原料は 海藻由来のキサンタンガムベース + その他の増粘剤 グァーガム系に続く硬さで、ほぼ同様の傾向。 透明性に優れ無臭で、付着性が少ない。しかし、スプーン でのすくいにくさもある。 低濃度のトロミづけに最適。透明感があるので飲料のトロ ミづけやあんかけに向く。 ③デンプン系 原料は デンプン単独 グァーガム系と同じ硬さを得るためには、ほぼ2倍量が必要。 (添加量が多く必要) 溶けやすさは1番。 ヨーグルト状では飲み込みやすいが、ムース状など型抜きで きるくらいになると、べたつき感が出る。 ブレンダー食やムース状など型抜きできるような食品に向く。 ②非クリア系 原料は 穀物由来のデンプンベース + 豆由来のグァーガムあるいはグァーガムベース + 他の増粘剤 少量で最も硬さが出る。牛乳でもしっかりトロミが出る。 多少グァーガムの豆臭さが出る。 汁物のトロミつけ、ブレンダー食、ピューレ状食品に添加し、 型抜きする場合に向く。 増粘多糖類とは 主に植物に存在する粘り気のある素材で、果実から抽出 されるペクチン、豆由来のグァーガム、ローカストビーンガ ム、海藻由来のカラギーナンなどがあります。 使用する前に専門家に相談を 食べる方によって適切なトロミの状態は異なります。加える飲み物・食べ物や、その温度によっても特性が変化することが 知られています。 専門の医師、歯科医師、管理栄養士、言語聴覚士等にご相談の上、適切にご使用下さい。 ●デンプン原料のものは、使いすぎるとエネルギーオーバーになることがあります。 その他の ●添加物にナトリウム化合物が入っていることが多いので、心疾患、腎疾患で、塩分制限のある方。 注意点 ●食物繊維も多く含まれるため、食物繊維の制限が必要な疾患のある場合。 以上の場合には、かかりつけの医師にご相談下さい。 124