Comments
Description
Transcript
加除ページ
高知県会計事務処理要領 平 成 19 年 4 月 1 日 19 高 会 企 第 3 号 会 計 管 理 者 名 改 正 平 成 19 年 10 月 1 日 19 高 会 企 第 188 号 平 成 20 年 4 月 1 日 20 高 会 企 第 3 号 平 成 20 年 9 月 1 日 20 高 会 企 第 137 号 平 成 20 年 10 月 1 日 20 高 会 企 第 193 号 平 成 20 年 12 月 1 日 20 高 会 企 第 264 号 平 成 21 年 3 月 10 日 20 高 会 企 第 430 号 平 成 21 年 4 月 1 日 21 高 知 会 企 第 3 号 平 成 21 年 4 月 28 日 21 高 会 企 第 31 号 平 成 22 年 2 月 12 日 21 高 会 企 第 552 号 平 成 22 年 4 月 1 日 22 高 知 会 管 第 3 号 平 成 22 年 9 月 8 日 22 高 会 計 第 259 号 平 成 23 年 1 月 4 日 22 高 会 計 第 420 号 平 成 22 年 11 月 10 日 22 高 会 計 第 338 号 平 成 23 年 4 月 1 日 23 高 会 計 第 3 号 平 成 24 年 4 月 1 日 24 高 会 計 第 46 号 この要領は、会計事務について、各法令等において規定されている事項を体系的 に整理編さんし、併せて会計事務処理の適正かつ円滑な執行を確保するための詳細 な手続について定めたものです。 つきましては、事務処理に遺漏のないようにしてください。 おって、次の要領は廃止します。 高 知 県 会 計 事 務 処 理 要 領 平 成 4 年 3 月 10 日 3 出 第 255 号 副出納長名 【要領中の法令等の略称】 地 方 自 治 法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・自 治 法 [ 表 等 で は 法 ] 地 方 自 治 法 施 行 令 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・自 治 令 [ 表 等 で は 令 ] 高 知 県 会 計 規 則 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・会 計 規 則 高 知 県 会 計 規 則 の 施 行 に つ い て( 依 命 通 達 )・・・・会 計 規 則 の 施 行 に つ い て (依 命 通 達 ) 高 知 県 契 約 規 則 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・契 約 規 則 高 知 県 契 約 規 則 の 施 行 に つ い て( 依 命 通 達 )・・・・契 約 規 則 の 施 行 に つ い て (依 命 通 達 ) 高 知 県 財 産 規 則 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・財 産 規 則 高 知 県 用 品 等 調 達 特 別 会 計 規 則 ・・・・・・・・・・・・・・・・用 品 等 調 達 特 別 会 計 規 則 高知県用品等調達特別会計規則の 用品等調達特別会計規則の 施 行 に つ い て ( 依 命 通 達 ) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 施行について(依命通達) 高 知 県 事 務 処 理 規 則 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・事 務 処 理 規 則 高 知 県 財 務 会 計 事 務 処 理 要 領 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・財 務 会 計 事 務 処 理 要 領 高 知 県 収 入 証 紙 条 例 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・証 紙 条 例 高 知 県 収 入 証 紙 条 例 施 行 規 則 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・証 紙 条 例 施 行 規 則 高 知 県 予 算 規 則 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・予 算 規 則 高 知 県 補 助 金 交 付 規 則 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・補 助 金 交 付 規 則 高 知 県 給 与 等 集 中 管 理 特 別 会 計 ・・・・・・・・・・・・・・・・給 与 等 集 中 管 理 特 別 会 計 高 知 県 旅 費 集 中 管 理 特 別 会 計 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・旅 費 集 中 管 理 特 別 会 計 高 知 県 会 計 事 務 集 中 管 理 特 別 会 計 ・・・・・・・・・・・・・・会 計 事 務 集 中 管 理 特 別 会 計 鑑 文 高知県会計事務処理要領 4執行機関業 (1) 決議書を作成後、担当者の入力誤りにより直ちに取り消す場合は確認者の印は不要で す。 務における取 消書の取扱い (2) 決議書の決裁中又は決裁後に取り消す場合は、決裁中の者又は決裁権者までの各人の 確認印を受けることが望ましいが、決裁中の決議書については決裁権者(代決権者でも 可)のみの確認印でも差し支えありません。 (3) 所属長が作成した場合は、確認印は不要です。 5出納員業務 (1) 戻出命令確認書・支出命令確認書・歳入歳出外現金払出確認書及びそれぞれの取消書 について における確認 ア 入力できる者は出納員、副出納員又は経理員であって、出納員入力の場合の確認者 書、取消書の は所属長又は所属長の指定する者(経理員を除く。)、副出納員又は経理員入力の場 取扱い 合の確認者は出納員です。 イ 確認者は、入力が行われた日に確認してください。 ウ 確認書の編さんは業務(戻出、歳出、歳計外)ごととし、それぞれ確認書番号(確 認書 右上の番号(連番))順にとじてください。 エ 確認取消書については、取消対象の確認済決議番号を含む当初の確認書の直近にと じてください。 (2) 歳入更正確認書・歳出更正確認書・歳入歳出外現金更正確認書及びそれぞれの取消書 について ア 入力できる者は出納員、副出納員又は経理員であって、出納員入力の場合の確認者 は所属長又は所属長の指定する者(経理員を除く。)、副出納員又は経理員入力の場 合の確認者は出納員です。 イ 確認書の編さんは業務(歳入、歳出、歳計外)ごととします。 ウ 確認取消書については、取消対象の当初の確認書の直近にとじます。 6更正処理に おける更正決 議書の取扱い (○は要、× は不要) 画面番号 出力帳票 〈316〉 更正決議書(消込不能更正) 〈317〉 更正決議書(収納額更正1) 〈318〉 更正決議書(収納額更正2) 〈428〉 更正決議書(戻入収納額更正) 〈516〉 更正決議書(歳入歳出外現金 収納額更正) 〈327〉 更正決議書(歳入節内訳更正) 〈415〉 更正決議書(事業・節内訳更 正) 〈313〉 更正決議書(歳入更正) 〈414〉 更正決議書(歳出更正) 〈508〉 更正決議書(歳入歳出外現金 更正) 会計管理 会計管理 担当者の 所属長の 者、出納 者への変 員への通 押印 決裁 更依頼 知 (注1) ○ × × ○ ○ × × × ○ ○ × ○ (注2) ○ × ○ (注1) 執行機関、収納年月日を更正する場合、各執行機関では処理できないので、会計管 理者に更正依頼する。会計管理者に更正依頼をする場合は、各所属で決裁のうえ依頼 すること。 (注2) 会計管理者又は出納員の確認入力が必要。 第2章 共通事項 第4節 -31- 高知県会計事務処理要領 確認書、取消書、訂正書等の入力者、確認者については、以下の区分により認印等を押印し 7出力帳票の 入力者、確認 ます。 者 <財務会計事務処理要領> 業務 区分 共通 予算 歳入 歳入 歳出 帳票名 入力者欄 確認者欄 備考 取消書 担当者 決 裁 押 印済 の最 上 作成後、担当者の入力誤りにより直ちに取り 席 者 又 は決 裁権 者 消す場合、及び所属長が取り消す場合は確認者 (代決権者でも可) の印は不要。 訂正書 担当者 担 当 者 の直 近の 上 所属長が訂正した場合は、確認者の印は不要。 司 予算配当確認書 担当者 予算担当者 予算令達確認書 担当者 予算流用登録票 担当者 予算更正登録票 担当者 予算担当者 予備費充当登録 担当者 票 予算担当者 戻出命令確認書 経理員 副出納員 出納員 出納員が入力者の場合は所属長、所属長が不在 の場合は、所属長が指定する職員が確認者欄に 押印する。 確認者は、入力が行われた日に確認すること。 戻出命令確認取 経理員 消書 副出納員 出納員 出納員が入力者の場合は所属長、所属長が不在 の場合は、所属長が指定する職員が確認者欄に 押印する。 不納欠損登録書 担当者 出納員 出納員が入力者の場合は、所属長が確認者欄に 押印する。 不納欠損登録取 担当者 消書 出納員 出納員が入力者の場合は、所属長が確認者欄に 押印する。 歳入更正確認書 経理員 副出納員 出納員 出納員が入力者の場合は所属長、所属長が不在 の場合は、所属長が指定する職員が確認者欄に 押印する。 歳入更正確認取 経理員 消書 副出納員 出納員 出納員が入力者の場合は所属長、所属長が不在 の場合は、所属長が指定する職員が確認者欄に 押印する。 証紙振替要求確 担当者 認書 所属長(専決権者又 は代決権者でも可) 証紙振替要求確 担当者 認取消書 所属長(専決権者又 は代決権者でも可) 債務者登録票 担当者 担 当 者 の直 近の 上 司 債務者変更削除 担当者 票 担 当 者 の直 近の 上 司 支出命令確認書 出納員 経理員 副出納員 出納員が入力者の場合は所属長、所属長が不在 の場合は、所属長が指定する職員が確認者欄に 押印する。 確認者は、入力が行われた日に確認すること。 第2章 共通事項 第4節 -32- 高知県会計事務処理要領 第2節 調定 事 項 1調定の意義 説 明 ・ 根 拠 法 令 調定とは、歳入を徴収しようとする場合において、内容を調査し収入金額を決定する行為、 すなわち徴収に関する内部的意思決定の行為をいう(自治法第231条)ものであり、これを文書 にしたものが収入調定書であり、納入義務者に通知するために文書にしたものが納入通知書等 です。 2調定の手続 (1) 調 定 の 原 則 歳入の調定は、原則として納入の通知及び収納に先だって行うべきものです。 (2)調査事項 調査事項は次のとおりです。(自治令第154条第1項) ア 歳入は、法令又は契約に違反していないか。 イ 歳入の所属年度は誤っていないか。 ウ 歳入科目は誤っていないか。 エ 納入すべき金額は、法令、契約等に照らし、その算定を誤っていないか。 オ 納入義務者は、法令、契約等に照らし適正な者であるか。 カ 納期限は、法令、契約等に照らし適正であるか。 キ 納入場所は、法令、契約等に照らし適正であるか。 歳入の調定は、一般的には収入調定書(会計規則第8号様式)に決裁することにより行いま (3) 調 定 の 方 すが、口頭による納入の通知を行う収入等については、収納後に収入調定書を作成する(以下 法 「事後調定」という。)こととなります。 また、収入調定書には収入の内容を示す関係書類を添付しなければなりません(会計規則第 23条)。 (4) 調 定 時 の ア 収入調定書への記載事項 (ア) 年度欄 留意事項 収入の所属する年度(第1節-5 歳入の会計年度所属区分のとおり。) (イ) 予算種別欄 予算の種別 (ウ) 調定番号欄 所属ごとの収入調定書の通番(システムにより自動的に採番される。) (エ) 略科目欄 略科目コード(入力したコード) (オ) 会計欄 会計名 (カ) 款項目節欄 受入れしようとする収入の款、項、目、節の名称(略科目コードが対応する。) (キ) 調定年月日欄 調定をしようとする日 (ク) 通知年月日欄 納入通知書を発する日 なお、納入通知書を発しないものにあっては不要 (ケ) 納期限 法令又は契約により定められた日又は会計規則第32条の規定に基づき指定した日 なお、納入通知書を発しないもの及び振替要求書(証紙振替要求確認書を含む)にあ 第3章 歳入 第2節 -41- 高知県会計事務処理要領 っては不要です。 (コ) 納入義務者欄 債務者の住所及び氏名 (サ) 納付目的欄 収入の具体的内容(コード又は漢字入力) (シ) 債権の種類欄 財産規則第122条別表第2の目名 なお、納入通知書を発しないものにあっては不要(振替要求書には必要) (ス) 発生等行為者欄 契約担当者又は行政処分等によって債権を発生、消滅又は異動させることとなる者の 事務担当係(班)及び係員名 なお、納入通知書を発しないものにあっては不要(振替要求書には必要) イ 事後調定 歳入の調定は、収入行為の事前少なくとも歳入金の収納前に行われることが原則ですが、 申告納付(納入)に係る県税、県税の延滞金、こうちふるさと寄附金その他現品と引換えに 即納された物品代金等調定のいとまがなく納付される歳入金は、特例として事後調定により 行うことができます。 また、税外収入にかかる延滞金も事後調定により行うことができます(会計規則第22条第 8項)。その場合は、事後調定用の収納種別を記入し、納付書(会計規則第11号様式の2) を作成します。 なお、収入調定書は収納後自動的に作成され、財務会計システム「サポートメニュー/帳 票取り出し」で出力されます。 事後調定において、収入調定書の納入義務者が財務会計システムで記載されない場合は、 収納した者の職名及び氏名又は納付した者の住所及び氏名を手書きにより記入します。 ※ 納付書で収納となった後に作成される収入調定書(事後)において納入(義務)者を記 入する必要が生じますが、収入調定書及び収納状況一覧表は払込番号でしか表示されない ので、払込番号によって個々の納入(義務)者を確認してください。 ウ 労働保険料の調定 支出金から控除される労働保険料の収入調定書の納入義務者は、財務会計システムでは記 載されないので、支出命令者の職名(知事又は支出命令の委任を受けた者)を手書きにより 記入します。 なお、収入調定書は自動的に作成され、財務会計システム「サポートメニュー/帳票取り 出し」で出力されます。 ※ 帳票取り出しのできる時期は支払日(歳入日)の翌々日からです。 エ 継続して収入されるものの調定(継続収入金) 会計規則第29条第1項第2号から第5号まで及び第8号に掲げる口頭による納入の通知を 行う収入、自治令第158条第1項の規定に基づき私人に歳入の徴収又は収納の事務の委託をし た収入(以下「委託収入金」という。)、宝くじの収益金、県税の延滞金、貸付金の違約金 等継続して収入される性質のものは、毎月末に1月分をまとめて収入調定書を作成すること ができます。 なお、システムで作成される口頭による納入の通知を行う収入に係る収入調定書は、収納 した現金の払込者が現金取扱員の場合でも、納入義務者は当該機関の出納員の職名で記載さ れるので、その場合は、内訳書の備考欄に現金取扱員の職名及び氏名並びにその払込額を明 示してください。 第3章 歳入 第2節 -42- 高知県会計事務処理要領 4部分払 部分払とは、県が締結する工事、製造その他の請負契約又は物件の買入契約について、その既 済部分、既納部分に対し、工事、製造の完成前又は物件の完納前にその代価の一部を支払う特約 がある場合に、その特約に基づき相手方の債務の履行割合に応じその代価の一部を支払うことを いいます。 (1)部分払のできる額は、契約規則第 58 条において次のとおり定められています。 ア 工事、製造その他の請負契約の場合の既済部分に対する代価に相当する額の 10 分の9以 内の額 ただし、性質上可分の請負契約に係る完済部分にあっては、その対価の全額までを支払う ことができます。 イ 物件の買入契約の場合の既納部分に対する代価に相当する額 (2) (1)の場合でも、請負契約に係る既済部分又は物件の買入契約に係る既納部分の代価が 契約金額の 10 分の3の額に満たない場合はできません。 繰替払とは、県の収納に係る現金を経費の支払に一時繰り替えて使用し支払うことをいいま す。 (1) 繰 替 払 の ア 自治令で定められているもの 自治令第 164 条を参照してください。 できる経費 イ 会計規則で定められているもの 5繰替払 繰替払のできる経費 繰替えて使用できる歳入金 生産物(収穫物及び漁獲物)の売払手数料、 当該生産物の売払代金 運賃及びこれらに類する経費 木材の売払手数料及びこれらに類する経費 当該木材の売払代金 動物の売払手数料、運賃及びこれらに類する 当該動物の売払代金 経費 有価証券の売払手数料 当該有価証券の売払代金 収納計器取扱手数料 当該始動票札の売払代金 (2) 繰 替 払 の 要件及び手続 ア 会計管理者、出納員若しくは現金取扱員又は指定金融機関等は、繰替払命令によらなければ 繰替払をすることができません。 この場合において、当該命令は口頭によりすることができます。 イ 繰替払を行った会計管理者、出納員若しくは現金取扱員又は指定金融機関等は、当該支払の 完了後又は毎月末をもって繰替払報告書(会計規則第 41 号様式)に証拠書類を添えて支出命 令者に提出しなければなりません。 ウ 支出命令者は、繰替払報告書の提出を受けたときは、公金振替の方法により歳出から歳入へ の支出の手続をとらなければなりません。 第4章 歳出 第1節 -67- 高知県会計事務処理要領 第5支出事務 支出事務の委託とは、地方公共団体の経費の支出事務を私人に委託することをいいます。 の委託 1委託できる (1)自治令第 161 条(資金前渡)第1項第1号から第 15 号までに掲げる経費及び同条第2項 経費 の規定によりその資金を前渡することができる払戻金 (2)貸付金 2支払事務受 託者の事務手 続 会計規則第 64 条の定めるところによります。 第6公金の支 公金は、法令によりその支出が制限されていますが、その主なものは次のとおりです。 出制限 1 公金その他の公の財産は、宗教上の組織若しくは団体の使用、便益若しくは維持のため、又 は公の支配に属しない慈善、教育若しくは博愛の事業に対し、これを支出し、又はその利用に 供してはならない。 (憲法第 89 条) 2 地方財政再建促進特別措置法第 24 条に定める国又はその他の団体に対する寄附金等の支出 はできない。 3 普通地方公共団体は、いかなる給与その他の給付も法律又はこれに基く条例に基かずには、 当該地方公共団体の職員等に対して支給してはならない。 (自治法第 204 条の2) 4 普通地方公共団体は、その公益上必要がある場合においては、寄附又は補助をすることがで きる。 (自治法第 232 条の2) 5 公益上必要がある寄附又は補助が「法人に対する政府の財政援助の制限に関する法律」に違 反しないこと。 第4章 歳出 第1節 -68- 高知県会計事務処理要領 (2)支出事務 ア 支出の理由及び目的は適正か。 (ア)支出の理由が具体的に記載されており、購入する理由が適正で、かつ、必要最少限の 数量になっているか確認してください。 (イ)支出の理由、目的、規模等により、支出科目が異なるので留意してください。 たとえば、消耗品費と原材料費、備品購入費との区分や、修繕料と工事請負費との区 分に注意してください。 イ 公費の支出原則に従っているか。 公私の区分が適正に行われているか確認してください。 ウ 物品購入審査会への付議を要するものはないか。 (ア)予定価格が 2,000 万円以上の物品 (イ)各課、各出先機関で直接調達する予定価格が 160 万円を超える物品等であって、随意 契約によるもの。 (ウ)各課、各出先機関で直接調達する予定価格が 250 万円を超える印刷物等の製造の請負 であって、随意契約によるもの。 ※「物品購入審査会設置要綱」参照 エ 購入の時期、用途、数量、単価等は適当か。 (ア)年度末執行は、歳出の会計年度所属区分に留意するとともに、不要不急なものの購入 ではないか特に注意してください。 (イ)高価な物又は数量の多い物は、購入理由が適当かどうか確認してください。 (ウ)被服類の購入について 職員被服貸与規則に基づいた購入であるか確認してください。 オ 契約手続は適正か。 ※ 「第5章契約」の項参照 カ 検査確認行為は適正か。 ※ 「第5章契約」の項参照 キ 請求書は所定の要件を満たしているか。 金額、債権者、品目、規格、単価、請求年月日、押印等に誤りや記載漏れはないか確認 してください。 ※ 「見積書、請求書、請書の取扱いについて」参照 ク その他の留意点 (ア)支出の原因である事実の存した期間が2年度にわたる電気料、水道料、ガス料の歳出 の会計年度所属(自治令第 143 条)は支払期限の属する年度です。 ※ 「第1節第8歳出の会計年度所属区分」の項参照 (イ) 「修繕料のうち緊急に行なわなければならない場合の取扱いについて」 (平成 17 年3月 30 日付 16 高出会起第 430 号会計課長、管財課長通知)を参照してください。 ケ 食糧費の取扱い (ア)支出負担行為に懇談の必要性が判断できるような目的が明確に記載されているか。 (イ)食糧費については、細節経理しているか。 (ウ) 「食糧費の支出について」 (平成 12 年 10 月 30 日付 12 財第 165 号総務部長・副出納長 通知)に定められた使途であるか。 (エ)出席人員及び単価は適正か。 支出負担行為に出席者全員の職、氏名が記載されているか確認してください。 ただし、外部の者は、支出負担行為時には食糧費の支出の妥当性が判断できるもの(○ ○委員会委員○名、○○高校生徒○名等)を記載し、支出命令時に出席者全員の職、氏 名を記載することで差し支えありません。 (オ)県職員等(県職員、県議会議員、行政委員会委員及び審議会委員等)の間での食事、 懇談会における経費を支出していないか。 (カ)県職員等と国、他県、市町村及びこれらの外郭団体の職員(パネリスト、講師等の資 格による場合を除く。 )との食事、懇談会における経費を支出していないか。 (キ)県職員(県議会議員、行政委員会委員、審議会委員を除く。 )間の会議における湯茶の 第4章 歳出 第1節 -85- 高知県会計事務処理要領 経費を支出していないか。 (ク)支出負担行為決議書及び支出命令書(支出負担行為決議書兼支出命令書を含む。 )の決 裁は所属長のサインか。また、決裁日も記載されているか。 ※ 所属長が出張等で不在であり、その間に決裁をしなければならないものについては、 本庁にあっては副部長等上司の決裁によることとされています。また、同様の場合にお いて、出先機関にあっては代決権者の代決が認められていますが、その理由を具体的に 記載し必ず所属長の後閲を受けてください。 (ケ)支出負担行為(経費の総額、人数等)を超えて支出していないか。 ※ 特に住民の不信の的になりやすいので、その使途目的、金額等を明確にしておいてく ださい。 ※ 支出負担行為決議書への添付書類 ・第 25 号様式の(その2) ・見積書(単価契約をしているものは、その契約書の写し) ・案内文書、依頼文書、日程表等執行の必要性、妥当性を示す資料 ※ 予定外の食事、懇談会(予定価格が 10 万円以下のものに限る。 )で事前に支出負担行 為ができない場合においては、特に例外として、経費支出伺及び支出負担行為決議書兼 支出命令書により支出することができます。 ※ 詳細は「食糧費の支出について」 (平成 12 年 10 月 30 日付 12 財第 165 号総務部長、副 出納長通知)を参照してください。 コ 主な添付書類 〔支出負担行為決議書関係〕購入伺、設計(仕様)書、予定価格調書、入札書、見積書、 見積調書、契約書(案) 〔支出命令書関係〕請求書、検査調書、契約書、請書 〔支出負担行為決議書兼支出命令書関係〕経費支出伺、請求書 第4章 歳出 第1節 -86- 高知県会計事務処理要領 18 備品購入費 (1)備品購入費 備品購入費は、自治法第 239 条に規定する物品のうち、需用費及び原材料費である物品を とは 除いた物品の購入に要する経費です。 《庁用器具費》 一般的な事務用の機械器具の購入に要する経費 ・事務用機械器具等(机、椅子、戸棚、複写機、各種調度品、公印) 《機械器具費》 主として事業の執行に必要な機械器具の購入費 ・自動車、光学機械、パソコン、トラクター等 《動物購入費》 飼養、種付用等を目的とする消耗品以外の動物の購入費 ・獣類、鳥類、魚類等で飼育するもの(実験解剖用動物等を除く。 ) (2)支出事務 ア 支出の理由及び目的は適正か。 支出する理由及び目的が具体的に記載されており、購入する理由が適正か確認してくだ さい。 イ 支出科目は適正か。需用費(消耗品)との区分は適正か。 備品とは、性質、形状を変えることなく、長期にわたり使用し、かつ、保存することが できる物品で1件の取得価額(消費税を含む。 )が 100,000 円(コンピューターは 20,000 円)以上の物品及び公印規程による公印です。 ※ 「物品の分類について」 (昭和 62 年3月 30 日付 61 管第 114 号総務部長依命通達)参 照 ウ 物品購入審査会へ付議を要するものはないか。 (ア)予定価格が 2,000 万円以上の物品 (イ)各課、各出先機関で直接調達する予定価格が 160 万円を超える物品等であって、随意 契約によるもの。 ※ 「物品購入審査会設置要綱」参照 エ 購入の時期、用途、数量等は適正か。 (ア)購入の時期、用途、数量等については、妥当性を確認してください。 (イ)特に年度末は、歳出の会計年度所属区分及び不要不急の物品の購入でないかを注意し てください。 オ 契約手続は適正か。 ※ 「第5章契約」の項参照 カ 物品出納・管理簿へ登記がされているか。 重要物品は重要物品台帳に登録されているか。 ※ 「重要物品」財産規則第 64 条参照 (ア)自動車 (イ)船舶(総トン数 20 トン未満の船舶であって、調達価格が1隻につき 100 万円以上のも のをいいます。 ) (ウ)調達した価格が1個又は1組につき 100 万円以上のもの キ 支払手続は適正か。 ク 主な添付書類 〔支出負担行為決議書関係〕購入伺、仕様書、予定価格調書、入札書、見積書、契約書(案) 〔支出命令書関係〕請求書、検査調書、納品書、契約書 〔支出負担行為決議書兼支出命令書関係〕経費支出伺、納品書、請求書 第4章 歳出 第1節 -97- 高知県会計事務処理要領 19 負担金補助 及び交付金 県以外の者の行う事務又は事業に対し、その助成又は財政上の援助を与えるために交付す (1)負担金補助 及 び 交 付 金 と る経費をいい、負担金、補助金及び交付金の三つに区分されます。 は 《負担金》 法令、契約上特定の事業に、県が当該事業から特別の利益を受けることに対する負担又は 県が任意に構成・加入している各種団体の会費等の経費 ・国直轄事業負担金、老人等措置費負担金、全国知事会負担金、○○会議参加費等 《補助金》 特定の事業、研究等を育成助長するため、あるいは一定の事業等を保護奨励するために交 付する経費 ・○○事業補助金(利子補給金も含む。 ) ※ 補助金で、宗教団体等への公金支出禁止規定(憲法第 89 条)に抵触するおそれのあるも のは取扱いに注意してください。 《交付金》 法令、条例等により、市町村又は組合等が県に属する負担金等の徴収義務を負っている場 合、又は県が市町村に委託した事務処理等の報償として一方的に交付する経費 ・県民税徴収事務取扱費交付金、地方消費税交付金等 (2)支出事務 ア 支出の根拠は明確か。 法令、条例、規則、契約、協定、要綱等による根拠規定を確認してください。 イ 公益上必要な交付であるか。 (自治法第 232 条の2) 補助金は、公益上必要がある場合のみ支出することが条件であるが、公益上必要がある かどうかの認定は全くの自由裁量行為ではなく客観的にも公益上必要であると認められな ければなりません。 ウ 公金の支出制限に違反しないか。 エ 補助金の交付手続は適正か。 (ア)交付要綱の作成は適正か。 財政課長への合議が必要です。 (事務処理規則第 11 条) (イ)交付申請書は適正か。 規則、要綱に定めた必要事項の記載及び関係書類の添付はされているか確認してくだ さい。 (ウ)交付申請の時期は適正か。 a 交付決定前に着手(指令前着手)をしていないか。 特に認められた場合を除き、指令前着手はできません。 b 承認の必要な変更事由にもかかわらず、承認を得ないで補助事業等を変更していない か。 (エ)交付決定は適正か。 a 補助事業の遂行に支障を来すような時機を失した交付決定となっていないか。 b 支出負担行為決議書によって行われているか。 c 支出負担行為決議書の添付書類は適正か。 d 補助金の額は適当であるか。 (a)補助対象事業は補助要綱等で定められた事業となっているか。 (b)補助対象経費は適正か。 (c)補助要綱で定められた補助率等により、補助金額が算出されているか。 (オ)交付決定額等の変更は適正か。 金額に異動を生じるものは、支出負担行為決議書により決裁を受けてください。 (カ)前金払又は概算払は適正か。 a 請求書は提出されているか。 《補助金》 第4章 歳出 第1節 -98- 高知県会計事務処理要領 節 の 区 分 支出負担行為決議書を作成する時期 (12)役務費 契約をしようとするとき。ただし、次の場合にあっては、支 出を決定しようとするときとすることができる。 ア 単価契約による場合等契約締結の時点において、支払金額 が確定していない場合 イ 電話料及び通信料を支出する場合 ウ 契約予定金額が 10 万円以下の場合 (13)委託料 契約をしようとするとき。ただし、次の場合にあっては、支 出を決定しようとするときとすることができる。 ア 単価契約による場合等契約締結の時点において、支払金 額が確定していない場合 イ 高知県会計事務集中管理特別会計に係るものである場合 (14)使用料及び賃借料 契約をしようとするとき。ただし、次の場合にあっては、支 出を決定しようとするときとすることができる。 ア 単価契約による場合等契約締結の時点において、支払金額 が確定していない場合 イ 契約予定金額が 30 万円以下の場合 ウ 高知県会計事務集中管理特別会計に係るものである場合 (15)工事請負費 契約をしようとするとき。 (16)原材料費 契約をしようとするとき。ただし、物品を購入する場合にあ っては、(11)需用費の例による。 (17)公有財産購入費 契約をしようとするとき。 (18)備品購入費 契約をしようとするとき。ただし、物品を購入する場合にあ っては、(11)需用費の例による。 (19)負担金、補助及び交付金 指令をしようとするとき又は負担の決定をしようとすると き。ただし、次の場合にあっては、支出を決定しようとすると きとすることができる。 ア 交流職員に係る人件費を支出する場合 イ 10 万円以下の負担金を支出する場合 ウ 県立学校において災害共済給付金を支出する場合 (20)扶助費 支出を決定しようとするとき。 (21)貸付金 貸付けをしようとするとき。ただし、高知県高等学校等奨学 金を支出する場合にあっては、支出を決定しようとするときと することができる。 (22)補償、補填及び賠償金 額の決定をしようとするとき。 (23)償還金、利子及び割引料 支出を決定しようとするとき。 (24)投資及び出資金 投資又は出資をしようとするとき。ただし、支払金額が確定 していない場合にあっては、支出を決定しようとするときとす ることができる。 (25)積立金 積立てをしようとするとき。 (26)寄附金 寄附をしようとするとき。 (27)公課費 申告をしようとするとき又は請求のあったとき。 (28)繰出金 支出を決定しようとするとき。 備考1 債務負担行為済みのものの歳出予算に基づく支出負担行為に関する手続は、そ れぞれ当該経費の支出を決定しようとするときまでに行うものとする。 2 「請求のあったとき」又は「支出を決定しようとするとき」とあるのは、支出 負担行為決議書兼支出命令書により支出負担行為を決議することができる場合で あり、この場合は、事前に経費支出伺による決裁を受けておくものとする。 第4章 歳出 第2節 -111- 高知県会計事務処理要領 (会計規則別表第4) 区 分 支出負担行為決議書を作成する時期 1 資金前渡 資金前渡をしようとするとき 2 繰替金 振替支出をしようとするとき 3 過年度支出 支出を決定しようとするとき 4 繰越し 繰越額の配当又は令達のあったとき 5 債務負担行為 債務負担行為をしようとするとき 6 誤払金等の戻入 戻入のあったとき 4経費支出伺 会計規則別表第3、備考2中の「経費支出伺」の様式については定められていませんが、こ について の伺いは支出負担行為に準じて行うものです。よって、経費支出伺をするときは、上記1につ いて調査しなければなりません。 5作成の時期 出納整理期間における支出負担行為は、原則としてできないものですが、次の支出を決定し の例外 ようとするに当たっての支出負担行為については、例外としてできるものです。 (1)補助金等(補助金、いわゆる以内契約による委託料)の額の確定及び誤払金等の戻入に 基づく減額 (2)会計年度所属区分が支給すべき事実の生じた時の属する年度(自治令第 143 条第1項第 2号)である給与その他の給付 (3)会計年度所属区分が支出の原因である事実の存した期間の属する年度(自治令第 143 条 第1項第3号本文)である経費 6添付する書 支出負担行為決議書には、契約書案、見積書その他支出負担行為の基礎となる調書等を添付 類 しなければなりません。 (会計規則第 43 条) 7支出負担行 支出負担行為をした後において支出負担行為の額に変更の必要が生じたときは、直ちに増減 為額の変更 額の変更の理由を明らかにして支出負担行為決議書(変更)を作成しなければなりません。 8災害時等の 風水害震火災又は予見しがたい非常事態が発生したことにより、支出負担行為決議書を作成 特例 するいとまがない場合は、当該処理を行うことが可能となったときに作成することができます。 第3支出負担 行為の事前合 議 1合議の主旨 地方公共団体の会計事務の適正な執行を確保するために、会計事務に関して知事と会計管理 者の権限は明確に区分されています。すなわち、予算執行に関する支出負担行為やそれに基づ く支出命令については、知事の権限に属させ(自治法第 149 条) 、当該支出命令の審査及び支払 の事務は会計管理者の権限で(自治法第 170 条)執行するように区分されています。 会計管理者の権限として、会計管理者は知事の支出命令を受けた後、当該支出負担行為が法 令又は予算に違反していないか、当該債務が確定しているか確認したうえでなければ支出をす ることができない(自治法第 232 条の4)とされ、この確認行為が会計管理者の審査権と呼ば れるものです。この審査権は、支出命令後に行使する、いわゆる事後審査が原則ですが、審査 の結果支出命令に法令違反等の事実があったときは、会計管理者は支払を拒否しなければなり ません。 しかし、契約その他の行為が履行され地方公共団体の支払義務が生じた後、事後審査により 支払を拒否することは、実際問題としてかなり困難であるので、審査の実効性、会計事務の公 正適正さを確保するために支出負担行為のうち重要なものについて事前に審査権を行使するこ とが適当とされているものです。 (昭和 38 年9月 10 日自治省通知) 第4章 歳出 第2節 -112- 高知県会計事務処理要領 イ 随意契約で作成を省略している場合、省略できるものであるか。 この場合、約定する契約金額の積算基礎は明らかにされているか確認してください。 (3)随意契約の際の見積書は適正か。 ア 見積書の内容、金額は適当か。 (ア)法人等の住所、職氏名、印鑑等は、契約権限のある者の表示又は押印となっているか。 (イ)見積書が2枚以上にわたる場合は、割印されているか。 イ 見積書の徴収を省略している場合、その理由は適当か。 見積書の徴収を省略できるのは、法令の規定によりその価格が定められている場合及び 見積調書等が添付されている場合です。 ウ 2人以上の者から見積書を徴しているか。 エ 単独見積による場合、具体的な理由が明示されているか。また、その理由は適当か。 当然に1回に契約すべきものを故意に2回以上に分割して、その予定価格が単独見積に することができる額とすることはできません。 (4)入札保証金は適正に処理されているか。 ア 額は契約金額の 100 分の5以上であるか。 イ 免除している場合、明記された適用条項は適当か。 (5)契約保証金は適正に処理されているか。 ア 契約締結前に納付され、額は契約金額の 100 分の 10(高知県住宅供給公社等について は 1000 分の1)以上であるか。 イ 免除している場合、明記された適用条項は適当か。 (6)契約書、請書は適切に作成されているか。 地方公共団体が締結する契約は、原則として契約書の作成を要します。 ア 契約の相手方は適正か。また、記名押印は適切か。 イ 契約の額は適正か。 ウ 標準書式又は書式登録によらない契約を締結する場合は、会計管理課長に協議されてい るか。 エ 契約書の作成を省略している場合は、省略できるものに該当するか。 オ 契約書の作成を省略している場合は、請書等を徴しているか。 カ 工事又は製造の請負で予定価格が5億円以上の場合は、仮契約を締結したうえ議会の議 決に付さなければならないこと。 キ 収入印紙は印紙税法に基づき、適正な金額で貼付されているか。 第4章 歳出 第2節 -115- 高知県会計事務処理要領 第3節 支出命令 事 項 説 明 ・ 根 拠 法 令 支出命令とは、支出負担行為をした債務を履行するために、予算執行権を持つ知事が会計事務を 第1支出命 つかさどる会計管理者に対し、支出を求める行為を指します。また、会計管理者は、支出命令がな 令の意義 ければ支出をすることができないとされています。 (自治法第 232 条の4) なお、支出命令は、契約その他の行為の履行確認が年度内に完了していれば、出納整理期間中に も行うことができます。 第2支出の 手続 1請求書に (1)支出は、債権者の請求書によってしなければなりません。 ただし、支払義務の確定した次に掲げる経費で資金前渡による場合を除き、 「請求書を徴す よる支出の る必要がないと認めるもの」又は「請求書を徴することが困難なもの」については、支出調書 原則 又は支払義務を証明する文書をもって請求書に代えることができます。 また、口座振替による資金前渡の場合であって、ア及びキに掲げる経費については、請求書 を省略することができます。 ア 報酬、給料及び諸手当 イ 恩給及び退職年金 ウ 賃金及び謝礼金 エ 交際費及び報償費 オ 委託料(法令に定めのあるもの) カ 負担金、補助金(精算払に限る。 )及び交付金 キ 生活保護費(現物支給するものを除く。 ) ク 貸付金(申請により貸付けを決定したもの) ケ 職務発明等に関する実施補償金 コ 賠償金 サ 県債元利金及び県債取扱手数料 シ 過誤納に係る県税その他歳入金の払戻し ス 官公署に支払う経費 セ 国の公社又は公団に支払う経費 ソ 旅費 ※ 適法な請求書の提出があったときは、速やかに収受日付印を押さなければなりません。 (資 金前渡職員から受理した請求書は除きます。 ) (2)請求書又は支出調書への記載事項又は添付書類 請求書又は支出調書(以下「請求書等」という。 )には計算の基礎を明らかにするとともに、 原則として次に掲げる支出については、それぞれに掲げる事項を記載し、又は書類を添付しな ければなりません。 また、支出命令書に支払先として記載された口座番号等が、支出の相手方のものと同一であ ることの確認を要しますので、請求書等には口座番号等の表示が必要です。 そのときの記載事項は、金融機関名、店舗名、預金種別、口座番号、口座名(カナ)です。 種 別 ア 報酬及び給与 記載事項又は添付書類 職氏名、級・号給、月額、日額等(任免、転任その他欠 勤等の事項により支給額に異動を生じたもの又は日割計 算をしたものについては、その理由、金額、現金支給額 等)を記載した調書 イ 退職手当、災害 裁定通知書の写し 補償費等 第4章 歳出 第3節 -116- 高知県会計事務処理要領 第4節 随意契約 事 項 説 明 ・ 根 拠 法 令 1随意契約に よることがで きる契約の種 類及び額 随意契約とは、競争の方法によらないで、地方公共団体の契約担当者が任意に特定の相手方 (1) 随 意 契 約 を選択して契約を締結する契約方法をいいます。 の意義 随意契約は、競争入札に比べ手続が簡略であり、かつ、経費の面でも負担が少なくてすみ、 しかも相手方が特定した者であるため、競争入札ではその全てを満たすことのできないような 資力、信用、技術、経験等相手方の能力を熟知のうえ選定することができますので、その運用 さえ適切なものであれば、その長所を発揮し所期の目的を効率的に達成することができます。 しかし、一旦その運用を誤れば、相手方の固定化を招いたり、相手方の選定が情実に流される おそれがあり、結果として、契約の公正さを失し、経費負担が増大するといったことになるの で、その運用は厳正に行うことが求められています。 なお、契約事務の適正化について(昭和 44 年6月 20 日 40 財第 50 号総務部長通知)におい て、随意契約によることができる場合は、個々具体的な契約について常に適正な判断に基づき 運用を図らなければならないとされています。 随意契約は、一般競争入札を原則とする契約方法の例外ですので、その必要性が認められる (2) 随 意 契 約 場合に限って、この例外方式の適用ができるものです。したがって、随意契約ができる場合は、 の要件 次に掲げる場合に限られます(自治令第 167 条の 2 第1項) 。 【1号】売買、貸借、請負その他の契約でその予定価格(貸借の契約にあっては、予定賃貸借 料の年額又は総額)が、次に掲げる契約の種類に応じて、右に定める額を超えないもの をするとき。 ・工事又は製造の請負 250 万円 ・財産の買入れ 160 万円 ・物件の借入れ 80 万円 ・財産の売払い 50 万円 ・物件の貸付け 30 万円 ・前各号に掲げるもの以外のもの 100 万円 ※ 財産・・・公有財産、物品(備品、消耗品、動物) 、債権 (注) ・この場合において、当然に1回に契約すべきものを故意に2回以上に分割して本号に該 当するものとして扱ってはならないこと。 ・前各号に掲げるもの以外のものの契約としては、委託契約、役務提供契約等がある。 (注) 【1号】による場合以外で随意契約を行おうとするときは、その条項に該する理由を 明らかにしてください。 【2号】不動産の買入れ又は借入れ、普通地方公共団体が必要とする物品の製造、修理、加工 又は納入に使用させるために必要な物品の売払いその他の契約でその性質又は目的が競 争入札に適しないものをするとき。 (例) ・土地又は家屋を買入れ又は借入れるとき。 ・県が必要とする物品の製造、修理、加工又は納入に使用させるため必要な物品を売払う とき。 ・農場、学校、試験場その他これに準ずるものの生産に係る生鮮物品等を売払うとき。 ・公債、債券又は株券の買入れ又は売払いをするとき。 第5章 契約 第4節 -141- 高知県会計事務処理要領 ・国のあっせんにより物品を購入し、又は売払いをするとき。 ・財産を譲与又は貸し付けをすることができる者に対して財産を譲与し、又は貸し付ける とき。 ・試験問題の印刷をする場合のように県の行為を秘密にする必要があるとき。 ・外国で契約を締結するとき。 ・文化財保護法の適用を受ける特殊建築物の修繕を行う等特殊な技術を持つ者に請け負わ せるとき。 ・土地、建物又は林野若しくはその産物を特別の縁故がある者に売払い又は貸し付けると き。 ・購入先の特定業者に車両、船舶等の修繕をさせるとき、又は当該修繕に関連する修繕を するとき。 ・特定の物件(たとえば、補助事業による補助の条件により購入を指定された物件、又は 特許品のようなものをいう。 )を購入するとき。 ・エレベーター、会計機等の特別保守の委託契約のように当該施設につき特別の関係にあ る業者に特定の業務を委託するとき。 ・特定の事務(訴訟、調停、登記、鑑定、評価、学術調査研究、設計、医療、診療、仲介 あっせん等の事務をいう。 )を委託するとき。 ・新聞に広告を掲載させ、又はテレビ、ラジオ等に放送を委託するとき。 ・拾得品、薬品等特殊物品の保管をさせるとき。 ・特定経路による物品の運送をするとき。 ・図書、絵画等を購入するとき。 ・プロポーザル方式により業務を委託するとき。 ・複数単価契約を締結するとき。 【3号】障害者自立支援法 (平成 17 年法律第 123 号)第5条第 13 項 に規定する障害者支 援施設(以下この号において「障害者支援施設」という。 ) 、同条第 22 項 に規定する地 域活動支援センター(以下この号において「地域活動支援センター」という。 ) 、同条第 1項 に規定する障害福祉サービス事業(同条第7項 に規定する生活介護、同条第 15 項 に規定する就労移行支援又は同条第 16 項 に規定する就労継続支援を行う事業に限 る。以下この号において「障害福祉サービス事業」という。 )を行う施設若しくは小規 模作業所(障害者基本法 (昭和 45 年法律第 84 号)第2条第1号 に規定する障害者 の地域社会における作業活動の場として同法第 18 条第3項 の規定により必要な費用 の助成を受けている施設をいう。以下この号において同じ。 )若しくはこれらに準ずる 者として総務省令で定めるところにより普通地方公共団体の長の認定を受けた者にお いて製作された物品を普通地方公共団体の規則で定める手続により買い入れる契約、障 害者支援施設、地域活動支援センター、障害福祉サービス事業を行う施設、小規模作業 所、高年齢者等の雇用の安定等に関する法律 (昭和 46 年法律第 68 号)第 41 条第1 項 に規定するシルバー人材センター連合若しくは同条第2項 に規定するシルバー人 材センター若しくはこれらに準ずる者として総務省令で定めるところにより普通地方 公共団体の長の認定を受けた者から普通地方公共団体の規則で定める手続により役務 の提供を受ける契約又は母子及び寡婦福祉法 (昭和 39 年法律第 129 号)第6条第6 項 に規定する母子福祉団体若しくはこれに準ずる者として総務省令で定めるところに より普通地方公共団体の長の認定を受けた者(以下この号において「母子福祉団体等」 という。 )が行う事業でその事業に使用される者が主として同項 に規定する配偶者のな い女子で現に児童を扶養しているもの及び同条第3項 に規定する寡婦であるものに係 る役務の提供を当該母子福祉団体等から普通地方公共団体の規則で定める手続により 受ける契約をするとき。 (手続の特例) 契約方法の原則である機会均等、透明性及び公平性を確保するために、次に掲げる手続 を行う。 第5章 契約 第4節 -142- 高知県会計事務処理要領 (1)見積書の提出期限の前日から起算して5日前までに、契約規則第 31 条の2第 1 項 に規定する事項を公表すること。 (急を要する場合は、公表期間を3日間までに短縮 できる。 ) (2)契約を締結した後、遅滞なく、契約規則第 31 条の2第2項に規定する事項を公表 すること。 なお、公表の方法は高知県公報、掲示、インターネットなどいずれの方法でも差し支え ないものであること。 【4号】新商品の生産により新たな事業分野の開拓を図る者として総務省令で定めるところに より普通地方公共団体の長の認定を受けた者が新商品として生産する物品を、普通地方 公共団体の規則で定める手続により、買い入れる契約をするとき。 【5号】緊急の必要により競争入札に付することができないとき。 (例) ・災害等の場合その被災者に支給する衣料品等の物品を緊急に購入するとき。 ・犯罪捜査又は災害の発生等に伴う必要な物品を緊急に購入するとき。 ・災害復旧工事等で緊急に請け負わせるとき。 ・その他災害対策に要する物件を緊急に調達又は借上げる必要があるとき。 【6号】競争入札に付することが不利と認められるとき。 (例) ・競争入札を行うと契約をする機会を失い、又は著しく不利な価格をもって契約しなけれ ばならないこととなるおそれがあるとき。 ・機械による警備委託のように施設管理上、経費上の観点から入札に付することが不利と 認められるとき。 【7号】時価に比して著しく有利な価格で契約を締結することができる見込みのあるとき。 (例) ・相手方が県が求める物品を相当大量に保有し、売り込む意欲が強く、品質、性能等が他 の物品に比較して問題がなく、かつ、予定価格から勘案しても、競争入札に付した場合 より誰が見てもはるかに有利な価格で契約ができるとき。 【8号】競争入札に付し入札者がないとき、又は再度の入札に付し落札者がないとき。 (例) ・再度入札を、2回(初度入札を含め3回)まで行い、それでも落札者がいないときに、 最低価格の入札をした者と予定価格の範囲内で随意契約をするとき。 (注) ・この場合は、契約保証金及び履行期限を除くほか、最初競争入札に付するときに定めた 予定価格その他の条件を変更することはできない。 ・予定価格を分割して計算することができるときに限り、当該価格の制限内で数人に分割 して契約を締結することができる。 【9号】落札者が契約を締結しないとき。 (注) ・落札金額の制限内でこれを行うものとし、かつ、履行期限を除くほか、最初競争入札に 付するときに定めた条件を変更することができない。 ・ 落札金額を分割して計算することができるときに限り、金額の制限内で数人に分割して 契約を締結することができる。 第5章 契約 第4節 -143- 高知県会計事務処理要領 2予定価格 随意契約の方法による場合は、特定の相手方と自由な契約を締結することとなるので、契約 価格に公正を欠き、県に不利となるおそれがあります。 また、随意契約であっても適正な価格で契約しなければならないので、何が適正な価格であ るかという基準を持たなければいけません。 この基準が予定価格ですので、全ての契約に予定価格は必要です。 予定価格の決定及び予定価格調書の作成に当たっては、一般競争入札に準じて取り扱いま (1) 予 定 価 格 す。 の決定方法 全ての契約について予定価格調書を作成するべきですが、契約担当者が特に必要がないと認 (2) 予 定 価 格 調書の作成の めたときはこれを作成する必要がないとされています。 予定価格調書の作成を省略できる場合は、個々具体的な契約について判断すべきものです 省略 が、その範囲を例示すればおおむね次のとおりとなります。 ア 法令に基づいて価格が定められているものその他特別の事由により、特定の価格によら なければ契約することが不可能又は著しく困難であると認められるものに係る随意契約 イ 約定する予定価格が次の金額を超えないものに係る随意契約 (ア)工事又は製造の請負にあっては 250 万円 (イ)財産の買入れにあっては 160 万円 (ウ)その他の契約にあっては 100 万円 なお、上記ア、イの場合であっても約定する契約金額の積算の基礎は明らかにしておかなけ ればなりません。 (注)予定価格調書を上記アにより省略する場合には、その省略の理由を明らかにしてくだ さい。 (3) 予 定 価 格 随意契約においては、予定価格調書の様式が2種類あるので注意してください。様式の区分 調書作成にあ については次のとおりとなります。 たっての注意 ア 見積書に記載の金額を契約金額とする場合(見積書を消費税相当額込みの金額で提出さ 事項 せるとき) 契約規則別記第1号様式(第 15 条関係) イ 見積書に記載の金額を契約金額とせず、当該見積金額に5%に相当する額を加算した金 額を契約金額とする場合(見積書を消費税相当額抜きの金額で提出させるとき) 契約規則別記第 1 号様式の2(第 15 条関係) (注)随意契約の場合の予定価格は、競争入札の予定価格と違い、必ずしもその範囲内でな ければ契約できないという性質のものではありません。 しかし、その予定価格は積算等の根拠をもとに設定されているものであり、仮に予定 価格を超えて契約するとなると、その合理的な理由を明確に示す必要があるので、一般 的には行われていません。 第5章 契約 第4節 -144- 高知県会計事務処理要領 4監督及び検 査 契約の目的にかなった履行の確保を図るための手段が、監督及び検査です。 なお、 「契約を締結した場合においては、契約の適正な履行を確保するため又はその受ける 給付の完了の確認をするため、必要な監督又は検査をしなければならない(自治法第 234 条の 2) 。 」 「監督又は検査を行う権限を有する職員又はその権限に属する事務を直接補助する職員が 故意又は重大な過失により法令の規定に違反して当該行為をしたこと又は怠ったことにより、 県に損害を与えたときは、これによって生じた損害を賠償しなければならない(自治法第 243 条の 2) 。 」とされていますので注意してください。 5検査 (1) 検 査 の 意 検査とは、工事若しくは製造その他についての請負契約又は物件の買入れその他の契約に基 義 づいて行われる給付につき、当該契約の内容(品質、規格、性能、数量等)が、契約内容に適 合しているかどうかを確認する行為です。 (2) 検 査 の 方 検査は、契約書、仕様書及び設計書その他の関係書類に基づいて行います(自治令第 167 条 法 の 15) 。 ア 請負契約の給付の完了の確認 契約書、仕様書及び設計書その他の関係書類に基づき、かつ、必要に応じ当該契約に係 る監督職員の立会いを求め、当該給付の内容について検査を行います。 イ 物件の買入れその他の契約についての給付の完了の確認 契約書その他の関係書類に基づき、当該給付の内容及び数量について検査を行います。 ウ ア及びイの場合において、必要があるときは、破壊若しくは分解又は試験をして検査を 行うことができます。 (3) 検 査 の 一 契約の目的たる物件の給付の完了後相当の期間内に当該物件につき破損、変質、性能の低下 部省略 その他の事故が生じたときは、取替え、補修その他必要な措置を講ずる旨の特約があり、給付 の内容が担保されると認められる契約のうち物件の買入れに係るもので、買入れに係る単価が 5万円に満たないものについては、数量以外の検査を省略することができます。 (4) 検 査 の 時 期(支払遅延 防止法第 4・5・ 7・10 条) ア 県が相手方から給付を終了した旨の通知を受けた日から、次に掲げる日以内の給付の完 了の確認又は検査の時期を契約書に明らかにしなければなりません。 ・工事について 14 日 ・その他の給付について 10 日 イ 契約の性質上、アによることが著しく困難な特殊の内容を有するものについては、当事 者の合意により特別の期間の定めをすることができますが、次の期間を超えることはでき ません。 ・工事について 21 日 ・その他の給付について 15 日 ウ 契約書に定めをしなかった場合は、相手方が給付を終了し、県がその旨の通知を受けた 日から 10 日以内の日と定めたものとみなされます。 (5) 検 査 調 書 検査職員は、検査を完了したときは、検査調書を作成し、契約担当者に提出します。 の作成(契約 この場合において、その給付が当該契約の内容に適合しないものであるときは、その旨及び 規則第 53 条) その措置についての意見を検査調書に記載します。 なお、適合するものであっても、その履行過程等に不足があった場合には検査の結果に加え、 その旨及びその措置についての意見も具体的に記載を行うこととしてください。 第5章 契約 第6節 -153- 高知県会計事務処理要領 (6) 検 査 調 書 の作成の省略 検査調書の作成は、次に該当する場合は省略することができます。 なお、省略した場合には工事完成届、納品書等(履行の届出も省略する場合は、請求書)に 検査職員が検査年月日を記載して給付完了の確認印を押印してください。 ア 契約書の作成を省略した契約に係る検査 イ 契約規則第 38 条第1項の規定に基づき契約書の作成を省略することができる契約につ いて、契約書を作成したものに係る検査 ウ 契約書の作成を要する契約のうち、次に掲げる契約に係る検査 (ア)土地の購入契約のうち、登記完了証等により所有権が移転したことを確認できるも の (イ)物件の移転契約のうち、写真により物件の移転が確認できるもの (ウ)土地、建物及びパソコン、ファックス等の機器の賃貸借契約(長期継続契約により 物品を借り入れる契約を含む。 )並びに複写サービス契約 (エ) (ウ)に定めるもののほか、契約期間における総契約金額が 100 万円を超えない長 期継続契約 (オ)産業廃棄物処理委託契約のうち、契約金額が 100 万円を超えないもの (カ)業務委託の単価契約において、1回の発注額が 100 万円を超えないもの (注)物品の購入契約については、原則として納品時に納品書を徴することとなっているので、 注意してください。 【参考通知】 「予算執行の適正化への取り組みについて」平成 14 年9月 24 日 総務部長、副出納長 通知 「予算執行の適正化への取り組みに伴う事務の取扱について」平成 14 年 11 月6日 財 政課長、出納室長事務連絡 6部分払 契約担当者は、請負契約に係る既済部分又は物件の買入契約に係る既納部分に対し、その完 済前又は完納前に代価の一部を支払う必要がある場合における当該支払金額は、請負契約にあ ってはその既済部分に対する代価の 10 分の9、物件の買入契約にあってはその既納部分に対 する代価をこえる約定をすることはできないとされています。ただし、性質上可分の請負契約 に係る完済部分にあっては、その代価の全額までを支払うことができます。 請負契約に係る既済部分又は物件の買入契約に係る既納部分の代価が契約金額の 10 分の3 の額に満たない場合においては、前項の部分払は、これをすることができません。 第5章 契約 第6節 -154- 高知県会計事務処理要領 第7節 特定調達契約 事 項 説 明 ・ 根 拠 法 令 「政府調達に関する協定」 (条約第 23 号)を実施するため、地方公共団体の締結する契約の 1「地方公共 団体の物品等 うち当該協定の適用を受けるものの取扱いに関し、自治令の特例である「地方公共団体の物品 (以下「特定調達政令」という。 )により契約 又は特定役務 等又は特定役務の調達手続の特例を定める政令」 の調達契約」 するものをいいます。 当該契約の手続は、特定調達政令及び「高知県特定調達契約事務取扱規則」 (以下「特定調 について 達規則」という。 )により取扱うこととされています。 2適用を受け る契約 調達契約に係る予定価格が次に定める額以上のもの(平成 24 年度及び平成 25 年度) ア 物品等の調達契約 2,500 万円 イ 特定役務のうち建設工事の調達契約 19 億 4,000 万円 ウ 特定役務のうち建築のためのサービス、 エンジニアリング・サービスその他の技術的サービスの調達契約 1 億 9,000 万円 エ 特定役務のうち上記以外の調達契約 2,500 万円 ※ 特定役務とは、政府調達に関する協定の附属書Ⅰ日本国の付表4に掲げるサービスに係 る役務をいいます。 ※ 物品等の借入れに係る調達契約又は一定期間継続して提供を受ける特定役務の調達契 約であって、契約期間が1年を超える契約を締結する場合は、月額に 48 を乗じて得た額 が、上記に定める額以上となるものについて適用を受けます。 3調達事務の 取扱い 知事は、競争入札の参加者の資格を定めたときは、高知県公報において公示をしなければな (1) 競 争 入 札 の参加者の資 らず、当該公示において、次に掲げる事項を明らかにしなければなりません(特定調達政令第 。 格に関する公 4条、特定調達規則第2条) ア 調達をする物品等又は特定役務の種類 示 イ 競争入札の参加資格の申請の方法 ウ 参加資格の有効期間及び当該有効期間の更新手続 (2) 一 般 競 争 入札の公告及 び指名競争入 札の公示 ア 公告及び公示の内容 自治令第 167 条の6第1項及び第2項に規定されている事項のほか、次に掲げる事項を 公告又は公示しなければなりません(特定調達政令第4条、特定調達規則第2条) 。 (ア)競争入札に付する事項 (イ)契約条項を示す場所 (ウ)入札保証金に関する事項 (エ)一連の調達契約にあっては、当該一連の調達契約のうちの一の契約による調達後にお いて調達が予定される物品等又は特定役務の名称、数量及びその入札の公告(公示)の 予定時期並びに当該一連の調達契約のうちの最初の契約に係る入札の公告(公示)の日 付 (オ)入札説明書の交付に関する事項 (カ)落札者の決定の方法 イ 英語による表記 次に掲げる事項は英語で記載することとします(特定調達規則第3条) 。 (ア)調達をする物品等又は特定役務の名称及び数量 (イ)入札期日 (ウ)公告又は公示に係る特定調達契約に関する事務を担当する部署の名称 第5章 契約 第7節 -155- 高知県会計事務処理要領 ウ 公告及び公示の時期 競争入札の入札期日の前日から起算して 40 日(一連の調達契約のうち最初の契約以外 の契約に係る一般競争入札又は指名競争入札にあっては、24 日)前までに、県公報によ りするものとされています。ただし、急を要するときは、その期間を 10 日前までに短縮 することができます。 ※ ただし書の「10 日前までに短縮」については、災害等により人命に関し一刻を争う ような場合等、一定の日時までに調達がなされないと事業遂行上多大の支障を来すよう な場合等が、緊急な事態の場合に該当すると考えられる。 (文部省政府調達事務必携- 平成8年版-P.1218(抜粋) ) (3) 競 争 入 札 の制限 競争入札を行う場合に、次に掲げる事項はできません。 ア 最低制限価格を設定すること(特定調達政令第5条) 。 イ 一般競争入札を行う場合において、入札に参加する者の事業所の所在地に関する必要な 資格を定めること(特定調達政令第9条) 。 ウ 郵便による入札を禁止すること(特定調達規則第5条)。 (4)随意契約 次に掲げる場合には、随意契約によることができます。 ア 自治令第 167 条の2第1項第5号(緊急の必要により競争入札に付することができない とき) 、第8号(競争入札に付し入札者がないとき、又は再度の入札に付し落札者がないと き)及び第9号(落札者が契約を締結しないとき)による場合 イ 特定調達政令第 10 条第1項各号による場合 (例)他の物品等若しくは特定役務をもって代替させることができない芸術品その他これに 類するもの又は特許権等の排他的権利若しくは特殊な技術に係る物品等若しくは特定 役務の調達をする場合において、当該調達の相手方が特定されているとき(特定調達 政令第 10 条第1項第1号) 競争入札により落札者を決定し、又は随意契約の相手方を決定したときは、高知県公報にお (5) 落 札 者 等 いて公示を行わなければなりません(特定調達規則第8条) 。 の公示 ア 公示の時期 落札者又は契約者を決定した日の翌日から起算して 72 日以内 イ 公示の内容 (ア)落札又は随意契約に係る物品等又は特定役務の名称及び数量 (イ)契約に関する事務を担当する部署の名称及び所在地 (ウ)落札者又は随意契約の相手方を決定した日 (エ)落札者又は随意契約の相手方の氏名及び住所 (オ)落札金額又は随意契約に係る契約金額 (カ)契約の相手方を決定した手続 (キ)競争入札にあっては、特定調達政令第6条の公告又は第7条の規定による公示をした 日 (ク)随意契約にあっては、随意契約によることとした理由 (ケ) (ア)から(ク)までに掲げるもののほか、知事が必要と認める事項 供給者(製品又はサービスの提供者及び提供が可能であった者)は、 「政府調達に関する協 4苦情の申立 定」の規定に違反して調達が行われたと判断した場合は、 「高知県政府調達苦情検討委員会」 て に申立てができます。 「高知県政府調達に係る苦情の処理手続要領(平成8年9月2日付高知県告示第 584 号)を 参照してください。 第5章 契約 第7節 -156- 高知県会計事務処理要領 第9章 物品 事 項 説 明 ・ 根 拠 法 令 1物品の概念 (自治法第 239 条) 普通地方公共団体の所有に属する動産で次の各号に掲げるもの以外のもの及び普通地方公共団 体が使用のために保管する動産(政令で定める動産(警察法第 78 条第1項の規定により都道府県 警察が使用している国有財産及び国有の物品)を除く。 )をいいます。 1 現金(現金に代えて納付される証券を含む。 ) 2 公有財産に属するもの(自治法第 238 条) 3 基金に属するもの(自治法第 241 条) ○物品管理主任は複数置くことができます。 この場合、それぞれの物品管理主任が所掌する範囲は、課を置かない部局の長又は課長若しく は出先機関の長が定めることとなっています。 2用語の意味 物品管理者(会計規則第2条第7号) 知事又は物品の出納の通知をする権限の委任を受けた者(出先機関の長)をいいます。 物品管理主任(財産規則第 68 条) 課を置かない部局の長並びに課の長及び出先機関の長の物品に関する事務を補助するため、 当該部局並びに課及び出先機関にそれぞれ物品管理主任を置きます。 ○物品管理主任は、次に定める者をもって充てます。 (1) 課を置かない部局にあっては、当該部局の長を補佐する職にある者 (2) 課にあっては、当該課の長が指定する職にある者 (3) 出先機関にあっては、当該出先機関の長が指定する職にある者 (以下、財産規則の施行に伴う物品関係事務の取扱いについて(通達)の6) 物品管理主任の職にある者は、物品の管理出納について全責任を有し、物品管理主任が保 管中の物品について自治法第 243 条の2の規定に該当する事実(故意又は重大な過失により 亡失、損傷した時)が生じたときは、賠償責任の対象となるので当該物品の保管については、 その取扱いを厳にしてください。 会計管理者の職務権限(自治法第 170 条第2項第4号) 物品(基金に属する動産を含む。 )の出納及び保管(使用中の物品に係る保管を除く。 )を行 います。 出納員への事務委任(会計規則第7条第1項第8号) 出先機関に属する物品の出納、保管及び記録管理に関する事務 経理員(会計規則第5条第5項) 会計管理者又は出納員の会計事務を補助させるため、会計管理局又は出先機関に経理員を置 くことができます。 物品取扱員(会計規則第5条第 12 項、同条第 13 項) 物品取扱員は、課長補佐(これに準ずる職を含む。 )又は次長の職にある者をもって充てま す。ただし、当該職にある者が2人以上あるとき又はいないときは、あらかじめ課の長が指名 するものとします。 また、物品取扱員が不在の場合にあっては、当該不在の間を限度として、課の長が別の者を 指名することができます。 (以下、会計規則の施行について(依命通達) )物品取扱員は特定の 物品(郵便切手類、公共交通機関の回数乗車券及び有料道路の回数通行券に限る。 )の出納、保 管及び記録管理に関する事務を行うため、課(警察本部を除く。 )に置かれる会計職員です。 第9章 物品 -165- 高知県会計事務処理要領 3物品出納の イメージ (1)物品出納 のイメージ 物品管理者 通 知 会計管理者 出 納 出納員 物品管理主任 経理員 物品取扱員 物品の取得、管理及び処分の事務手続については、会計管理局イントラ内の物品関係にある「物 (2)物品事務 品事務のフロー」を参考にして適切に処理してください。 のフロー 4物品の所属替 え及び分属の意 義(財産規則第 62 条) 「物品の所属替え」とは、知事若しくは公営企業管理者の間又は各部局の長の間若しくは同一 部局内の課の間において物品の所属を移すことをいいます。 「物品の分属」とは、所属の物品を当該課の出先機関に配属することをいいます。 5不用決定等 (財産規則第 90 条) 部局の長は、売払いを目的とする物品以外の物品を譲渡し、又は廃棄しようとする場合は、別 記第 10 号様式による物品不用決定書により不用の決定を行ってください。 (第1項) 事務処理規則により重要物品を除く不用品の処分は、出先機関長への委任事務 (重要物品は財産規則第 75 条で、部局の長から会計管理局長へ協議が必要) 部局の長は、第1項の規定により、不用の決定をした物品又は不用の決定をしようとする物品 のうち売り払うことが不利又は不適当であると認めるもの及び売り払うことができないものは、 別記第10号様式の2による物品不用・廃棄決定書又は別記第10号様式の3による物品廃棄決定書 によりこれを廃棄することができます。 (第2項) 6現物との照合 部局の長は、その所属する重要物品について、年1回現物との照合を行ってください。 (財産規則第9 (第99条第2項) 9条、103条) 部局の長は、その所属する普通物品について、適宜現物との照合を行ってください。 (第103条第1項) 財産規則第67条により、課の長は、その所属する物品について当該部局の長の事 務を分掌する。 出先機関の長は、その所属する物品について当該課の長の事務を分掌する。 第9章 物品 -166- 高知県会計事務処理要領 7特別会計で調 達する物品等 (用品等調達特 別会計規則第2 条) 特別会計で調達をする物品等(以下「用品等」という。 )は、次に掲げる物以外の物とします。 (1)特別会計 で調達する ただし、第 12 号に掲げる物品で知事が特に必要があると認めるものは、調達するものとします。 物品等(用 (1)新聞、官報、雑誌、図書その他の刊行物 (磁気ディスク等の電磁的記録媒体を 品等調達特 含む。 ) (2)1 件の予算額が 2 万円以下の消耗品又は 30 万円以下の印刷物(写真の現像・プリント等 別会計規則 を含み、次号に掲げるものを除く。 )で、課の長が特別会計での調達を要しないと認めるも 第2条) の。ただし、会計管理局総務事務センターで単価契約したもの及び保管用品等を除く。 (3)試験問題に関する印刷物 (4)動物 (5)種苗 (6)食品 (7)美術工芸品 (8)航空機又は船舶で使用する燃料・油脂等 (9)現地調達品 (10)扶助費による現物支給の物品 (11)警察の用に供する物品 (12)出先機関において調達をすべき物品 (13)災害等の発生に伴い緊急に必要となる物品 (14)物品管理システムによる競争見積りを複数回実施したにもかかわらず、不調に終わった 物品 (15)自動車損害賠償責任保険又は自動車重量税印紙。ただし、自動車を特別会計で調達を する際に必要となる場合を除く。 (16)前各号に掲げるもののほか、特別会計で調達することが困難又は適当でないと認められ る物品 (2)センター 課の長は、特別会計で調達すべき物を特別の理由により特別会計以外で調達しようとするとき 課長合議(用品 は、総務事務センター課長に合議してください。 等特別会計規則 第2条第2項) 第9章 物品 -167- 高知県会計事務処理要領 8物品の分類に ついて(依命通 達) ○備品 性質、形状を変えることなく、長期にわたり使用し、かつ、保存することができる物品で 1件の取得価額が 100,000 円(コンピューターについては 20,000 円)以上の物品 及び公印規程による公印とします。 なお、 「長期にわたり使用、保存することができる」とは、1年以上にわたり使用に耐え ると認められることをいいます。 (別表1・物品分類表) (財産規則第 89 条により「備品には、課名又は出先機関名等を表示し、備品管理番号を 付して保管しなければならない。ただし、品質形態上これによることができないものは、 この限りでない」と定められているので注意すること。 )なお、自動車についての当該表 示は「高知県」で足りるものとする。 ○消耗品 1回又は短期間の使用によって消費される性質の物品、使用により消耗又はき損しやすく 比較的短期間に再度の用に供し得なくなる物品、本体に付随して始めて使用目的による物品 本来の効用を果たすもので、自動車、船舶、電気機械器具等の部品及び取り替え付属品(た だし、役務を伴う場合は修繕)並びに性質上備品に属するものであっても1件の取得価額が 100,000 円(コンピューターについては 20,000 円)未満の物品とします。 (別表2・ 物品分類表) 9物品購入審査 会 審査会は、次の各号に掲げる物品の購入の適否、購入方法その他の購入に関し必要な事項を審 (1)審査を要 するもの(物品 査し、調整を行います。 購入審査会設置 1 予定価格2,000万円以上の物品 要綱第2条) 2 高知県用品等調達特別会計によらず随意契約により調達するもののうち、予定価格が 160万円を超える物品の購入及び予定価格が250万円を超える印刷物等の製造の請負 (警察の用に供するものを除く。 ) 3 その他、課の長又は出先機関の長が審査会の審査の必要を認める場合。ただし次に掲げる ものは除きます。 (1)試験問題に関する印刷物 (2)美術工芸品の類 (3)法令の規定により、その価格が定められている物品 (4)出先機関の長が単価契約に基づき購入する物品 (5)災害等(地震、風水害、その他県民の生活、生命、身体及び財産等に重大な危害を及ぼ す危機事象)の発生に伴い緊急に必要となる物品 (2)手続き(物 各課長は、審査の対象となる物品の購入または用品交付請求をしようとするときは、物品購入 品購入審査会設 審査会要求書を2部、審査会に提出してください。 置要綱第6条) なお、審査会の事務局は総務事務センターです。 第9章 物品 -168- 高知県会計事務処理要領 附 則 (施行期日) この要領は、平成 19 年4月1日から施行する。 附 則(平成 19 年 10 月1日 19 高会企第 188 号) (施行期日) この要領は、平成 19 年 10 月1日から施行する。 附 則(平成 20 年4月1日 20 高会企第3号) (施行期日) この要領は、平成 20 年4月1日から施行する。 附 則(平成 20 年9月1日 20 高会企第 137 号) (施行期日) この要領は、平成 20 年9月1日から施行する。 附 則(平成 20 年 10 月1日 20 高会企第 193 号) (施行期日) この要領は、平成 20 年 10 月1日から施行する。 附 則(平成 20 年 12 月1日 20 高会企第 264 号) (施行期日) この要領は、平成 20 年 12 月1日から施行する。 附 則(平成 20 年3月 10 日 20 高会企第 430 号) (施行期日) この要領は、平成 21 年4月1日から施行する。 附 則(平成 21 年4月1日 21 高知会企第3号) (施行期日) この要領は、平成 21 年4月1日から施行する。 附 則(平成 21 年4月 28 日 21 高会企第 31 号) (施行期日) この要領は、平成 21 年5月1日から施行する。 附 則(平成 22 年2月 12 日 21 高会企第 552 号) (施行期日) この要領は、平成 22 年2月 12 日から施行する。 附 則(平成 22 年4月1日 22 高知会管第3号) (施行期日) この要領は、平成 22 年4月1日から施行する。 附 則(平成22 年9月8日22 高会計第259 号) (施行期日) この要領は、平成22 年9月8日から施行する。 附 則 高知県会計事務処理要領 附 則(平成22 年11 月10 日22 高会計第338 号) (施行期日) この要領は、平成22 年11 月10 日から施行する。 附 則(平成23 年1月4 日22 高会計第420 号) (施行期日) この要領は、平成 23 年1月4日から施行する。 附 則(平成23 年4月1 日23 高会計第3号) (施行期日) この要領は、平成 23 年4月1日から施行する。 附 則(平成24 年4月1 日24 高会計第46号) (施行期日) この要領は、平成 24 年4月1日から施行する。 附 則 1 共通事項 Q1 出納員 1-1「出納員不在時の事務処理」 質 出納員が不在の場合の事務処理はどうすればよいか。 問 1 副出納員を置いている出先機関にあっては、会計規則第5条第3項の規定及び会計規則の施行に ついて(依命通達)第1.5.(1)により、出納員に事故があるときは(出張、病気、その他の理由に より事務を行うことができない場合)、副出納員が当該出納員に代わり、その権限に属する事務(支 出命令の確認入力等)を処理することができます。この場合、出納員に代わって行ったことを明確 にするため、出納員の印を押印する欄に、副出納員が押印をした上で、「代」と記載します。 なお、出納員が欠けた場合(休職、停職、免職、退職)は、副出納員を、辞令により出納員に任 回 命します。この場合、副出納員の解任の手続きは不要です。 2 経理員を置いている出先機関にあっては、出納員が行うべき事務(支出命令の確認入力等)につ いては、経理員が指示を受けて行う支払証の押印・交付を除き、出納員不在の場合は行うことがで きませんので、必要があれば、出納員の任命の手続きを行ってください。 答 3 出納員が、緊急な出張や病気休暇又は特別休暇等で不在となった場合(不在となることがあらか じめ判明していなかった場合に限る。)は、10日間(土曜日、日曜日、祝日等の休日を含む連続する 10日間)を限度として出先機関の長が出納員を任命することができます。 ただし、任命することができる者の範囲が限定されていますので、会計規則の施行について(依 命通達)により確認する必要があります。また、任命できる期間が限定されていますので、出納員 が不在となる期間が10日間を超えることが予想される場合は、辞令による任命の手続きを併せて行 う必要があります。 4 経理員又は現金取扱員が出納員に任命された場合には、それぞれ経理員又は現金取扱員の解任の 手続きが必要です。ただし、出先機関の長に出納員を任命された場合の解任の手続きは不要です。 ※任命又は解任の手続きについては、Q&A「出納員の任命手続き」、「出納員の解任手続き」を参 照してください。 1-2「出納員不在時の支払証の交付(1)」 質 出納員が不在の場合、経理員による支払証への押印及び交付はできるか。 問 経理員を置いている出先機関にあっては、会計規則第 53 条第2項の規定及び会計規則の施行につい 回 て(依命通達)第3.9により、特に必要があると認めるときは、経理員が出納員の指示に基づいて支 払証への押印及び交付を行うことができます。出納員が休暇又は旅行等により直接その事務に従事で 答 きないこととなる場合にあっても、出納員があらかじめ行う支出の決定や支出命令確認入力をもって、 経理員に指示したものとみなし、これを行わせることができます。 1-3「出納員不在時の支払証の交付(2)」 質 出納員が不在の場合、副出納員による支払証への押印及び交付はできるか。 問 また、副出納員による支払証発行管理簿の確認及び出納員確認印欄への押印はできるか。 Q1-2と同様に、副出納員による支払証への押印及び交付はできます。この場合、出納員の指示 回 に基づく副出納員の立場で、押印及び交付をすることになります。 出納員に事故があるとき(出張、病気、その他の理由により事務を行うことができない場合)は、 副出納員が当該出納員に代わり、出納員の立場で、支払証発行管理簿の確認及び出納員確認印欄への 答 押印ができます。 この場合、出納員に代わって行ったことを明確にするため、出納員確認印欄に、押印をした上で、 「代」と記載します。 Q&A 共通事項-1- Q1 出納員 1-4「出納員の任命手続き」 質 出納員の任命には、どのような手続きが必要か。 問 出納員の任命は、会計規則第4条による充て職を原則としており、手続きは不要ですが、次の場合は手 続きが必要です。 1 充て職の定めのない場合、充て職の出納員の不在となる期間が10日間を超えることがあらかじめ判明 している場合又は副出納員を置く出先機関において出納員が欠けた場合 ※辞令による任命 (1) 出納員の任命 次の書類を主管課を通じて会計管理課(資金・国費担当)に提出してください。 ・出納員の任命についての内申書(様式例は4ページの1を参照してください。) ・主管課の内申書 (2) 事務引継及び引継書の作成 作成された出納員事務引継書(会計規則第2号様式及び第2号様式の添付書類。以下「事務引継書」 という。)については、副本を会計管理課(資金・国費担当)に提出してください。 回 (3) 取扱店(銀行)への通知 次の書類を取扱店に提出してください。 ・出納員異動(新設・廃止)通知書(規則第3号様式) ・印鑑票(会計規則の施行について(依命通達)別表第2) (4) 副出納員、経理員又は現金取扱員の解任手続き ア 副出納員が出納員に任命された場合、解任の手続きは不要です。 イ 出納員に任命された者が経理員であった場合は解任し、次の書類を会計管理課(資金・国費担 当)に提出してください。 ・ 経理員異動報告書(会計規則の施行について(依命通達)別表第1) ウ 出納員に任命された者が現金取扱員であった場合は、現金取扱員の解任の手続きを行ってくだ さい。(解任の手続きについては、Q&A「現金取扱員の任免手続き」を参照してください。) 2 緊急な出張や病気休暇又は特別休暇等で不在となった場合(不在となることがあらかじめ判明してい なかった場合に限る。10日間限度。副出納員を置く出先機関を除く。)※出先機関の長が任命を専決 (1) 出納員の任命 伺いにより決定し、本人へは口頭で通知します。また、会計管理課(資金・国費担当)に文書で報 告してください。(報告の様式例は4ページの2を参照してください。) (注意)次のような分断した任命はできません。 答 (2) 事務引継 事務引継は、口頭で可能です。(事務引継書の作成並びに帳簿の締め切り及び押印は不要です。) (3) 取扱店(銀行)への通知 次の書類を取扱店に提出してください。 ・出納員異動(新設・廃止)通知書(規則第3号様式) ・印鑑票(会計規則の施行について(依命通達)別表第2) (4) 経理員又は現金取扱員の解任手続き 出先機関の長に出納員を任命された者が経理員又は現金取扱員であった場合、会計規則の規定によ り、出納員に任命された期間については解任されたものとして取り扱われますので、手続きは不要で す。この場合、経理員又は現金取扱員としてではなく、出納員として事務を行うこととなりますので、 間違いのないようにしてください。 Q&A 共通事項-2- Q1 出納員 1-5「出納員の解任手続き」 質 出納員の解任には、どのような手続きが必要か。 問 解任にあたっては、次の事務処理が必要です。 1 辞令により任命された出納員(Q1-4の1による任命)を解任する場合 ※辞令による解任 (1) 出納員の解任 次の書類を主管課を通じて会計管理課(資金・国費担当)に提出してください。 ・出納員の解任についての内申書(様式例は5ページの3を参照してください。) ・主管課の内申書 回 (2) 事務引継及び引継書の作成 作成された事務引継書については、副本を会計管理課(資金・国費担当)に提出してください。 (3) 取扱店(銀行)への通知 次の書類を取扱店(銀行)に提出してください。 ・出納員異動(新設・廃止)通知書(会計規則第3号様式) ・印鑑票(会計規則の施行について(依命通達)別表第2) (4) 副出納員、経理員又は現金取扱員の任命手続き ア 出納員に任命されていた者が副出納員であった場合、充て職により副出納員に任命されます。 イ 出納員に任命されたことにより経理員を解任された職員を再度経理員として任命した場合は、 次の書類を会計管理課(資金・国費担当)に提出してください。 ・経理員異動報告書(会計規則の施行について(依命通達)別表第1) ウ 解任されていた現金取扱員については、再度任命の手続きを行ってください。 2 出先機関の長に任命された出納員(Q1-4の2による任命)を解任する場合 ※出先機関の長が解任 (1) 出納員の解任 伺いにより解任し、本人へは口頭で通知します。また、会計管理課(資金・国費担当)に文書で報 答 告してください。 (様式例は、5ページの4を参照してください。 ) 期間を限定して任命している場合は事務処理は不要ですが、任命期間が満了するまでに解任しなけ ればならなくなった場合は、伺いにより解任し、会計管理課(資金・国費担当)に文書で報告するこ ととなります。 (様式例は前述のとおり。 ) (2) 事務引継及び引継書の作成 作成された事務引継書については、副本を会計管理課(資金・国費担当)に提出してください。(口 頭で行うことができる場合があります。Q&A「出納員交替のときの手続き(1)」を参照してくださ い。) (3) 取扱店(銀行)への通知 次の書類を取扱店(銀行)に提出してください。 ・出納員異動(新設・廃止)通知書(会計規則第3号様式) ・印鑑票(会計規則の施行について(依命通達)別表第2) (4) 経理員又は現金取扱員の任命手続き 出納員に任命されていた者が経理員又は現金取扱員であった場合、会計規則の規定により、経理員 又は現金取扱員に再度任命されたものとして取り扱いますので、手続きは不要です。 Q&A 共通事項-3- (様式例) 1. 辞令による任命の場合の内申書 第 年 月 号 日 高知県会計管理者 様 (主管課経由) 出先機関長 印 出納員の任命について(内申) ○○事務所出納員について、下記のとおり任命してくださるようお願いします。 記 1 職氏名 職名及び氏名 2 任命期間(任命日) 平成 年 月 日~平成 年 月 日(平成 年 月 日) 3 任命理由 出納員○○○○が○月○日から○日まで出張(研修)のため不在となるが、当該期間中に 支出の決定及び確認入力を行う必要があるため。 出納員○○○○が○月○日傷病のため入院したが、入院期間が長期となる見込みのため。 2.出先機関の長が出納員を任命した場合の報告書 第 年 月 号 日 高知県会計管理者 様 出先機関長 印 会計規則第4条第3項ただし書きの規定による出納員の任命について(内申) 出納員○○○○不在のため、会計規則第4条第3項ただし書きの規定により下記のとおり出納 員を任命しましたので報告します。 記 1 職氏名 職名及び氏名 2 任命期間(任命日) 平成 年 月 日~平成 年 月 日(平成 年 月 日) 3 任命理由 出納員○○○○が、○月○日から入院しており不在だが、○月分電話料の支払期限が○月 ○日となっており、支出の決定及び確認入力を行う必要があるため。 出納員○○○○が、○月○日から○日まで特別休暇により不在だが、○月○日が支払期限 の支払いがあり、支出の決定及び確認入力を行う必要があるため。 Q&A 共通事項-4- 3. 辞令により任命された出納員を解任する場合の内申書 第 年 月 号 日 高知県会計管理者 様 (主管課経由) 出先機関長 印 出納員の解任について(内申) ○○事務所出納員について、下記のとおり解任してくださるようお願いします。 記 1 職氏名 職名及び氏名 2 解任日 平成 年 月 日 3 解任理由 会計規則第4条第3項の規定による充て職の出納員○○○○が○月○日に退院し、○月○ 日から職場復帰となるため。 4. 出先機関の長に任命された出納員を解任した場合の報告書 第 年 月 号 日 高知県会計管理者 様 出先機関長 印 会計規則第4条第3項ただし書きの規定による出納員の解任について(内申) ○月○日任命した出納員について、下記のとおり解任しましたので報告します。 記 1 職氏名 職名及び氏名 2 解任日 平成 年 月 日 3 解任理由 会計規則第4条第3項の規定による充て職の出納員○○○○が○月○日に退院し、○月○ 日から職場復帰となるため。 任命日から 10 日が経過したため。 Q&A 共通事項-5- Q1 出納員 1-6「出納員交替のときの手続き(1)」 質 出先機関の長に任命された出納員が解任される場合の事務引継は、どのように行えばよいのか。 問 1 出先機関の長に任命された出納員(B)の前任者である出納員(A)と、後任者である出納員が同一の 者(A)である場合 A(充て職又は辞令による) B(出先機関の長の任命による) A(充て職又は辞令による) 回 ・BからAへの事務引継は、口頭で可能。(帳簿の締切り及び押印並びに事務引継書の作成は不要です が、BからAへの文書による報告が必要です。報告は事務引継書又はこれに準じた様式によってくだ さい) ・取扱店(銀行)への通知が必要。 2 出先機関の長に任命された出納員(B)の前任者である出納員(A)と、後任者である出納員が別の者 (C)である場合 A(充て職又は辞令による) B(出先機関の長の任命による) C(充て職又は辞令による) ・BからCへの事務引継は、口頭では不可。(帳簿の締め切り及び押印並びに事務引継書の作成が必要) 事務引継書の副本を、会計管理課(資金・国費担当)に送付すること。 事務引継書における前任者の欄;B 〃 後任者の欄;C ・取扱店(銀行)への通知が必要。 答 3 出先機関の長に任命された出納員(B)が、引き続き充て職又は辞令により任命された場合 A(充て職又は辞令による) B(出先機関の長の任命による) B(充て職又は辞令による) ・BからBへの事務引継は、口頭では不可。(帳簿の締め切り及び押印並びに事務引継書の作成が必要) 事務引継書の副本を、会計管理課(資金・国費担当)に送付すること。 事務引継書における前任者の欄;B 〃 後任者の欄;B ・取扱店(銀行)への通知は不要。 1-7「出納員交替のときの手続き(2)」 質 出納員に人事異動があった場合は、どうすればよいか。 問 1 充て職の出納員が人事異動となった場合 任命又は解任の手続きは不要ですが、下記の手続きが必要です。 回 2 充て職でない出納員が人事異動となった場合 前任者の解任の手続き及び後任者の任命の手続きのほか、下記の手続きが必要です。(任命又は解任の 手続きについては、Q&A「出納員の任命手続き」、「出納員の解任手続き」を参照してください。) 答 (1) 事務引継及び引継書の作成 作成された事務引継書については、副本を会計管理課(資金・国費担当)に提出してください。 (2) 取扱店(銀行)への通知 ・出納員異動(新設・廃止)通知書(会計規則第3号様式) ・印鑑票(会計規則の施行について(依命通達)別表第2) Q&A 共通事項-6- Q1 出納員 1-8「出納員不在時の現金の引継ぎ」 質 出納員不在時に現金取扱員が収納したが、銀行の営業時間終了後のときなど、即日払い込みができず、翌 問 日現金取扱員が不在となるため、在勤した出納員に引継ぎができない場合の事務処理はどうすればよいか。 会計規則の施行について(依命通達)第2.8. (5)ただし書きにより、所属長の指名する立会人のも とで、現金取扱員は口頭連絡により出納員に当該現金を引継ぐとともに安全に保管し、翌日出納員が払い 込むこととしてください。 (例)銀行の営業時間終了後のため、払い込みができない場合 (例) [納付のあった日] 回 A B [翌 日] 出納員不在 答 納入者 現金取扱員 [15:00 以降現金の納付] 現金取扱員不在 出納員 【口頭連絡で引継】 出納員 指定金融機関等 [払い込む] 所属長の指名する立会人 *現金出納簿への記入の仕方 ・A[ 「○○立会のもと口頭連絡により出納員△△へ引継」 ・A[現金取扱員の現金出納簿] 現金取扱員の現金出納簿]・・・ 「○○立会のもと口頭連絡により出納員△△へ引継」 ・B[ 「*月*日( ・B[出納員の現金出納簿] 出納員の現金出納簿]・・・・ 「*月*日(口頭連絡で引継ぎを受けた日) 口頭連絡で引継ぎを受けた日)現金取扱員 ◇◇より○○立会のもと口頭連絡により引継」 Q2 経理員 2-1「経理員の任免手続き」 質 経理員の任命又は解任には、どのような手続きが必要か。 問 経理員は、出先機関の長が任命することができます。 回 任命できる人数は、3名以内(これにより難い場合は、会計管理者にあらかじめ協議しなければなりませ ん。)であり、そのうち1名については、依命通達に規定する者でなければなりません。 任命又は解任は、伺いによって行い、本人には口頭で通知してください。 また、次の書類を会計管理課(資金・国費担当)に提出してください。 答 ・経理員異動報告書(会計規則の施行について(依命通達)別表第1) 2-2「経理員が出納員に任命された場合の手続き」 質 経理員が出納員に任命された場合、経理員の任命又は解任の手続きは必要か。 問 1 出納員に任ずる辞令の交付を受けた場合 経理員の解任の手続きが必要です。伺いにより解任し、本人へ口頭で通知し、次の書類を会計管理課(資 金・国費担当)に提出してください。 ・経理員異動報告書(会計規則の施行について(依命通達)別表第1) 回 2 上記1で任ずる期間が終了した場合で、出納員を免ずる辞令の交付を受けたとき 経理員の任命の手続きが必要です。伺いにより任命し、本人へ口頭で通知し、次の書類を会計管理課(資 金・国費担当)に提出してください。 ・経理員異動報告書(会計規則の施行について(依命通達)別表第1) 答 * 出先機関の長に出納員を任命された場合又は任命後解任された場合は、手続きは不要です。ただし、 出先機関の長に任命された出納員が、引き続き辞令により出納員に任命された場合は、辞令による任命 の前日で解任の手続きを行う必要があります。 Q&A 共通事項-7- Q3 現金取扱員 3-1「現金取扱員の任免手続き」 質 現金取扱員の任命又は解任にはどのような手続きが必要か。 問 次の書類を主管課を通じて会計管理課(資金・国費担当)に提出してください。ただし、県税事務所及 び税務課の充て職の現金取扱員については、手続きは不要です。 1 任命の場合 回 ・現金取扱員の任命についての内申書(様式例は次のページ) ・主管課の内申書 答 2 解任の場合 ・現金取扱員の解任についての内申書 ・現金取扱員証(紛失の場合は、紛失届を提出) ・主管課の内申書 (様式例) 1 課の場合 第 年 号 月 日 高知県会計管理者 様 執行機関長 印 現金取扱員の任免について(内申) ○○課現金取扱員について、下記のとおり任命(解任)してくださるようお願いします。 記 任命・解任の別 年 月 日 職 名 氏 名 *添付書類 解任・・・交付済みの現金取扱員証 2 出先機関の場合 第 年 号 月 日 高知県会計管理者 様 (主管課経由) 出先機関長 印 現金取扱員の任免について(内申) ○○事務所現金取扱員について、下記のとおり任命(解任)してくださるようお願いします。 記 任命・解任の別 年 月 日 職 名 *添付書類 解任・・・交付済みの現金取扱員証 Q&A 共通事項-8- 氏 名 Q3 現金取扱員 3-2「現金取扱員が出納員に任命された場合の手続き」 質 現金取扱員が出納員に任命された場合、現金取扱員の任命又は解任の手続きは必要か。 問 現金取扱員が出納員に任命された場合は、現金取扱員の解任の手続きが必要です。(任命された期間中 回 は、出納員の職名で現金受領を行うことになります。) また、出納員を解任された場合は、再度現金取扱員の任命の手続きを行ってください。 県税事務所及び税務課の充て職の現金取扱員については、手続きは不要です。 答 3-3「現金取扱員の職名の変更」 質 現金取扱員の職名が変更になった場合は、どのような手続きが必要か。 問 現金取扱員証に記載されている職名を訂正しますので、現金取扱員証を添えて文書で提出してください。 回 答 Q&A 共通事項-9- Q4 口座振替 4-1「口座振替払いの支払不能の場合の処理」 質 会計管理課(資金・国費担当)から支払不能の連絡があったが、どういう処理をすればよいか。 問 支払不能は、支出命令のときに指定した振込先(金融機関名、預金種別、口座番号、口座名義人)が実 際の口座と違う場合に起こります。支払不能があった場合、振込先の金融機関から指定金融機関に連絡が あり、指定金融機関から会計管理課(資金・国費担当)にその報告があります。 会計管理課(資金・国費担当)から支払不能の連絡を受けたときは、次により直ちに処理してください。 回 答 支出命令の訂正は、誤りの内容が軽微だと判断できるものに限って行う処理です。債権者や受領者(口 座名義人)が変更になるような重要な誤りの場合は、支出命令を取り消し、改めて支出命令を行う必要が あります。 1 支出命令の訂正 支出命令の訂正を行うには、出先機関では出納員に、本庁では会計管理課(会計支援担当)に次の書類 を提出し審査を受けます。支払不能の連絡があったときには、直ちに処理をしてください。 ① 支出命令訂正決議書(会計規則の施行について(依命通達)別表第7) ② 支出命令訂正通知書の押印前のもの (同通達別表第8) ③ もとの支出命令書(添付書類を含む) ④ 請求者から提出された振込口座訂正の文書((b)のとき) ⑤ 債権者登録変更申請書(特定債権者以外の場合) (特定債権者の場合は、変更処理後、支出命令訂正決議書の「訂正理由及び処理結果」欄に○/△(日付) 債権者登録変更済みと記入する) <①、②の記載上の注意> 「執行済」欄は全項目について、「訂正」欄は訂正する項目についてのみ記入すること。「訂正理由」 は誤りの原因を記入すること。 Q&A 共通事項-10- 出納員から会計管理課(資金・国費担当)へは、次の書類を送付してください。 ① 支出命令訂正決議書の写し ② 支出命令訂正通知書の押印前のもの なお、支出命令訂正決議書の原本は、支出命令書とともに保管します。 指定金融機関へは、会計管理課(資金・国費担当)から支出命令訂正通知書で通知します。 2 支出命令の取消 支出命令の取消を行うには、出先機関では出納員に、本庁では会計管理課(会計支援担当)に次の書類 を提出し、審査を受けます。処理は迅速に行ってください。特に、⑤返納通知書には発行日から7日以内の 返納期限が記載されますので、その期限前に会計管理課(資金・国費担当)に着く必要があります。 ① 支出命令取消決議書(高知県会計規則の施行について(依命通達)別表第7) ② 支出命令取消通知書の押印前のもの(本庁に限る) (同通達別表第8) ③ もとの支出命令書(添付書類を含む) ④ 戻入決議書(返納義務者は四国銀行県庁支店、債権者コード0888754461) ⑤ 返納通知書(公印が押されたもの) ⑥ 債権者登録変更申請書(特定債権者以外の場合) (特定債権者の場合は、変更処理後、支出命令訂正決議書の「訂正理由及び処理結果」欄に○/△(日付) 債権者登録変更済みと記入する) <①、②の記載上の注意> 「執行済」欄のみ全項目について記入すること。 出納員から会計管理課(資金・国費担当)へは、次の書類を送付してください。 ① 支出命令取消決議書の写し ② 支出命令取消通知書の押印前のもの ③ 返納通知書 指定金融機関へは、会計管理課から返納通知書を添えて支出命令取消通知書で通知します。 《取消を要する事例》 ○ 債権者が有限会社であるのに、口座名義が株式会社であった場合 → 県への変更届の抜かりが考えられる。取消(銀行戻入)を行い、変更届の提出を受け、改めて 株式会社に支出する。 ○ 債権者が法人であるのに、口座名義が個人であった場合 → たとえ、法人の代表者の口座であっても支払の相手が違うことになる。 法人名義の口座がないときは取消(銀行戻入)を行い、支払方法を隔地払に変えて改めて支出 する。 ○ 債権者の死亡や法人の解散の湯合 → 取消(銀行戻入)を行い、県の債務があるときは、改めて相続人に対して支出する。 Q&A 共通事項-11- Q5 送金通知書 5-1「送金通知書が債権者に届かない場合」 質 隔地払いの相手方から、送金通知書が届かないとの連絡があった。いつ送付したか調査できないか。 問 送金通知書は、会計管理課(資金・国費担当)の担当者が支払日の午前中に直接、県庁内郵便局に持ち 回 込んでいます。 所在不明等で返送された場合は、会計管理課(資金・国費担当)から各執行機関に連絡します。 住所に誤り等があった場合は、支出命令訂正決議書(出先機関はその写し)と支出命令訂正通知書を会 答 計管理課(資金・国費担当)に提出してください。正しい住所に送り直します。 返送されていない場合は、「未到着」として送金通知書等再発行願(会計規則第43号様式)により手続 きをとってください(詳細は、Q&A「送金通知書の再発行」参照)。 5-2「送金通知書の再発行」 質 送金通知書を紛失したと連絡を受けたが、再発行はできるのか。 それは、どういう手続きが必要か。 問 送金通知書の亡失又は未到着の場合の処理は、次のとおりです。 1 支払日から1年が経過していない場合(会計規則第65条) 送金通知書等再発行願(会計規則第 43 号様式)により支払承認書を交付します。その手続きは、次のと おりです。 ① 各出先機関又は課で債権者から再発行願(記入、押印したもの)を受けとる。 ② 各出先機関又は課で支出命令書の内容を確認のうえ、再発行願の中にある「未払証明書」の太枠内 に必要事項を記入し、債権者に渡す。 回 (債権者は、「支払場所」として指定された金融機関で未払証明を受ける。) (参考) 通知番号…年度、執行機関コード、支出命令決議番号、内訳番号の18桁 発行者名…高知県会計管理者(執行機関名) ③ 各出先機関又は課で、未払証明済みの再発行願を受けとる。 ④ 再発行願に支出命令書の写し等、もとの支払内容が分かる書類を添えて各出先機関の出納員(本庁 の場合は会計管理課(資金・国費担当))に提出する。 ⑤ 出納員又は会計管理課(資金・国費担当)でその内容を調査して正当であると認めたときは、支払 承認書に公印を押して債権者に交付する。 (債権者は、この書類によって支払を受けることができる。) 2 支払日から1年が経過している場合(会計規則第66条) 送金通知書の発行から1年を経過すると、指定金融機関においてその送金を取消します。しかし、県の 債務が消滅したわけではないので、債権者から支払の請求を受けて新たに支払をします(自治令第 165 条 第2項) 。その手続きは、次のとおりです。 ① 支出負担行為担当者は、その支払の消滅時効が完成していないか調査確認する。 答 ② 支出負担行為担当者は、債権者から請求書と送金通知書(送金通知書を亡失し、それに伴う未払証 明書の交付を受けているときは、当該未払証明書)の提出を受け、支出の手続きをとる。 Q&A 共通事項-12- Q6 支払証 6-1「支払証用紙の交付」 質 支払証用紙が残り少なくなったが、どうすればもらえるか。郵送はできるか。 問 会計管理課(資金・国費担当)で交付しますので、次の書類に出納員の公印を押して持参してください。 支払証用紙交付申請書(財務会計事務処理要領別紙第1号様式) 支払証用紙受取書 ( 〃 第2号様式) 回 用紙が残り少なくなるまでに、できるだけ出張の機会を利用して取りに来てください。 郵送が必要な場合は、支払証用紙交付申請書を送付してください。会計管理課(資金・国費担当)から 送付しますので、受領後、支払証用紙受取書を送付してください。 答 Q7 債権者登録(変更) 7-1「債権者登録されていない債権者への支払い」 質 債権者登録されていない債権者に支払いをしたい場合はどうすればよいのか。 問 債権者登録申請書の提出を受け、新規登録をしてください。 回 登録にあたっては、「債権者登録要領」及び「財務会計システム操作手引書」を参照してください。 答 Q8 システム 8-1「支払証が出力されていない場合」 質 サポートメニュー/帳票取り出しを開いたが、今日支払う支払証が、画面表示にない。どのようなこと が考えられるか。 問 1 まず、出納員権限でログインしているか確認してください。 回 2 次に、支出命令の確認入力が済んでいるか、確認してください。 3 確認入力が済んでいる場合は、次のことが考えられます。 (1) 支出額の全額を控除している。 答 (2) システム上のトラブル → 会計管理課(資金・国費担当)に連絡してください。 Q&A 共通事項-13- Q8 システム 8-2「更正処理ができる時期」 質 歳入更正、歳出更正が行えるのはいつか。また、更正確認入力後処理済印を押印するとあるが、処理済 印がない場合はどうするのか。 問 歳入更正は収入済のもの、歳出更正は支出済のものについて更正できます。 回 処理済印がない場合は、確認入力した日付けを記入し、確認者(出納員)の認印を押しても差し支えあり ません。 なお、更正の手続きでは更正決議書に更正理由を記載のうえ、本庁にあっては2通作成して会計管理者 答 に、出先機関にあっては、1通作成して出納員に送付することとなっています。 8-3「更正を誤った場合の処理」 質 A科目からB科目に更正処理をしていたが、本来はC科目に更正すべきであった。そのためB科目から C科目への更正処理をしようとしたが、エラーになる。どのように処理をするのか。 問 本来、更正の更正というのはあり得ませんので、先に行ったA科目からB科目への更正を取り消し、A 回 科目からC科目への更正をおこなってください。 また、更正後に戻出、戻入処理はできませんので、更正を取り消してから戻出、戻入処理をおこなって 答 ください。 8-4「支出負担行為の変更額を誤って入力した場合」 質 支出負担行為の変更額を誤って入力した場合、どうすればよいか。 問 回 答 財務会計システムの《431》支出負担行為変更取消業務により取消処理を行ってください。 なお、操作方法は、サポートメニューのオンラインヘルプまたはメニューバーのヘルプをクリックして ください。 8-5「支出負担行為日の訂正」 質 4月1日の支出負担行為を9月1日に変更したが、その後8月1日に訂正する必要が生じた場合、どの ように処理をすればよいか。 問 システムでは、一度支出負担行為の変更を行うとそれ以前の日には訂正できませんので、支出負担行為 回 の変更を行うときには十分注意して行ってください。 間違って入力した場合は、手書きで訂正するようになります。この時帳簿(支出個別表)も訂正をし、 答 担当者の認印と理由を記載しておかなければなりません。 Q&A 共通事項-14- Q8 システム 8-6「異なる支出負担行為から支出命令をした場合」 A社からパソコンとファクシミリのリースを受け、年間の支出負担行為を4月1日にそれぞれ別々に行 質 った。5月に4月分の請求書が届いたが、パソコンリース料を間違ってファクシミリの支出負担行為の方 から支払ってしまった。どうしたらよいか。 問 下図の--------以下の処理をしてください。 A社 ファクシミリリース料 支出負担行為決議書 回 A社 パソコンリース料 支出負担行為決議書 パソコンリース料 支払い 支出命令書作成 支出相手方は所属長 (2+執行機関コード) 戻入決議書作成 納入義務者は所属長 (2+執行機関コード) これを持って金融機関へ 答 返納通知書 戻入後 増額負担行為 支払証 戻入済になると、支出負担行為額は減額されます。 (その分の負担行為はなかったことになる) そのため、支出負担行為額の増額を行う必要があります。 Q&A 共通事項-15- Q8 システム 8-7「資金前渡の精算」 質 資金前渡精算を行おうとしたところ、「資金前渡でない」等のエラーが発生したが、どのように精算す ればよいか。 問 支出負担行為兼支出命令書及び歳入歳出外現金払出通知書の作成時に、支払区分「3前渡(一般)」を 回 入力していないと、債権者が資金前渡職員となっていてもシステムで精算を行うことはできません。 この場合、手書きにより資金前渡精算書を作成することになります。 答 8-8「賃金を支払う場合の支払証の金額」 質 資金前渡により臨時職員の賃金を支払おうとしたが、支払証の金額と支出命令書の首標金額とが違って 出力された。または、支払証が作成されなかった。なぜか。 問 支出命令書の首標金額から控除額を差し引いた額が支払証の金額になります。 よって、支払証が出力されないのは、全てを控除するように書類が作成されているためと思われます。 回 支払当日にあわてることのないよう、支出命令書を作成した時に首標金額の下に表示されている差引支払 答 額の金額の確認を行えばミス防止になります。 Q9 資金管理 9-1「支払限度額超過」 質 支出命令を入力し送信したら、「支払限度額超過」というエラーメッセージが表示された。どうすれば よいか。 問 「支払限度額」とは、その月の支出予定額に、本庁では 1,000 万円を、出先機関では 500 万円を加算し 回 た額です。実際の支出額がこれを超えると、支出命令書の作成ができなくなります。この場合、会計管理 課で支出予定額の変更登録をする必要があります。 実際の支出額と支出予定額を比較し、款・節ごとに変更後の額(当初予定額と増加額との計)を算出し、 答 どういう原因で相違したのか調べて会計管理課(資金・国費担当)に連絡してください。 Q&A 共通事項-16- 1-6「見積書、請求書の宛名」 質 問 見積書、請求書の宛名には、知事の職名と氏名が明記されているが、職名だけでもよいか。 地方公共団体の有する権限は、その各々の事項についてその権限を有する者(職名)が定められてお り、契約を締結する等、実際にこの権限を行使する場合は、その職にある個人が地方公共団体を代表し 回 て行使するものであると考えられますので、当該事項につき権限を有する法令上の地位及びその氏名を 明示したうえでこれをなすべきであり、このことは外部の者からの意思表示(見積書、請求書)を受け る場合においても同様であると考えられます。したがって、見積書、請求書の宛名は、本庁においては 知事名、出先機関においては出先機関長名(ただし、専決に係るものにあっては、知事)となります。 しかし、見積書、請求書は相手方の意思を表示する文書であり、権限を有する者の職、氏名までなく 答 ても、相手方の意図が明確である場合は、有効なものとして取り扱っても差し支えありません。 (有効な ものの例:高知県、課室名、出先機関名、執行機関が特定できる職名) 1-7「部分払」 質 年間保守契約の委託料等で、毎月分の金額を翌月支払いすることにしているものがあるが、この支払 問 は部分払に該当しないか。 部分払とは、給付の完了前に請負契約に係る既済部分又は買入契約に係る既納部分に対する対価の支 払をすることをいうものです。1か年の契約期間全体にわたる役務の提供が給付であり、その完了前に 回 既済部分又は既納部分の代価を支払う場合には、部分払となります。 しかし、1か年の契約であっても、毎月の役務の提供がそれぞれ完成された給付であり、それが完了 する都度その対価を支払うのであると考えられる場合には、毎月の支払は部分払ではなく精算払である 答 ということになります。 個々の支出が、そのいずれにあたるかは契約内容により判断することになりますが、日常的な保守等 の契約については、通常後者に該当すると考えられます。 1-8「検査等の履行確認が4月になった場合」 質 問 相手方の工事等は3月中に完了していたが、検査が4月になった場合の所属年度はいずれになるのか。 歳出の会計年度所属区分については、自治令第 143 条に規定があり、 「工事請負費、物件購入費、運賃 の類及び補助費の類で相手方の行為の完了があった後支出するものは、当該行為の履行があった日の属 回 する年度」と定められています。また、 「当該行為の履行があった日」とは、 「履行確認の日」とされて います。したがって、検査(履行確認の日)が4月になった場合は、新年度予算から支出することにな ります。 答 つまり、検査日によりその所属年度が決定するわけですが、検査が遅れたために支払が遅延すれば政 府契約の支払遅延防止等に関する法律に触れることになりますので、注意が必要です。 1-9「源泉徴収所得税の取扱い」 質 講師の報償費等を支払う場合に所得税を源泉徴収しているが、源泉徴収しなければならないのはどの 問 ようなものか。 所得税法によると、源泉徴収義務者は給与や退職手当、利子、配当等、報酬・料金などを支払う際に、 その支払う金額のうちから所定の所得税を差し引く方法によって徴収し、一定の期限までに国に納付す 回 ることになっています。そのなかで、各執行機関で源泉徴収する必要があるのは、主に「特定の報酬、 料金等」 (所得税法第 204 条)になります。 その主なものは、原稿料、デザイン料、著作権使用料、講演料、翻訳料、校正料、速記料、版下料、 印刷物に掲載するための写真の報酬、弁護士、弁理士、税理士、測量士、不動産鑑定士、企業診断員等 の業務に関する報酬・料金、芸能や放送への出演の報酬・料金等ですが、その範囲は多岐にわたってい 答 ます。 特に問題になるのは、源泉徴収する必要があるかどうかということですが、例えば「会議等のテープ おこし」が「速記料」に該当するというように、法令等の記載内容だけでは判断が困難なものもありま Q&A 歳出-3- すし、仮に法令等から判断し源泉徴収をしていなかったところ、後日税務署から徴収漏れを指摘される という事態になれば、既に支払っている相手方から税を徴収し、延滞税や不納付加算金等を県が負担し て国に納付するということになりますので、注意が必要です。 したがって、報償費等を支払う際には安易に判断せず、事前に作成する「伺い」等支払う根拠のわか る書類を税務署に持参して確認を行い、その確認内容を支払書類に記載するようにしてください。 また、支出科目が(8)報償費の場合に限らず、(12)役務費や(13)委託料で支払うものでも源泉徴収す べき場合がありますので、注意してください。 1-10「車検に伴う印紙の購入と前払い」 県有車の車検時に必要な印紙(自動車重量税及び自動車検査登録手数料)は、資金前渡により事前に 質 購入し、車検を行う業者に現物を渡すこととなっているが、この印紙を販売している所が少なく、対応 問 に苦慮している。 車検を行う業者に対する支払で処理することはできないか。 車検に伴う印紙の購入費については、自動車重量税は公課費、自動車検査登録手数料は役務費として 区分されており、印紙の販売を行っている自動車整備振興会等が支払の正当債権者となります。しかし、 本県では印紙の取扱いをしている所がきわめて少なく、印紙の購入のために出張をするといった非合理 回 的な対応をしなければならなくなります。このため、車検を行う業者の了解があれば、請求書(見積書 を徴する場合は見積書も含む。 )の内訳に自動車重量税あるいは自動車検査登録手数料の印紙代金を明示 してもらい、自動車検査登録手数料は需用費(部品交換を伴わない場合は役務費)に、自動車重量税は 答 公課費に区分して支払っても差し支えありません。 なお、印紙代は消費税の対象とはなりません。また、印紙代金及び自賠責保険料の前払いが必要とな る場合がありますので、支払の際には注意してください。 1-11「出張時における有料道路の通行料及び駐車料金」 質 問 出張の際に必要になる有料道路の通行料及び駐車料金はどのように取り扱えばよいか。 平成 18 年4月1日より旅費制度が改正されたことに伴い、出張時に利用する有料道路の通行料及び駐 車料金は、公用車(借上車を含む。 )又は自家用車の利用とも一定の要件のもと「(9)旅費」での支出も 可能となりました。その取扱いは「職員の旅費に関する条例の一部を改正する条例等の施行に伴う旅費の 取扱いについて」(平成 18 年3月 27 日付 17 高行管第 433 号総務部長通知)及び「出張時における有料 道路の通行料等の公費負担の取扱いについて」 (平成 14 年9月 20 日付 14 高行管第 235 号行政管理課長 通知)に基づくこととなります。 ただし、 「(9)旅費」で支出する場合は精算払に限られます。旅行前に支給を受けることが必要な場合 は、 「(14)使用料及び賃借料」で資金前渡の方法により支出してください。 なお、 「(14)使用料及び賃借料」で支出する際には、以下の点に注意してください。 回 ① 高速道路の通行料を交付を受けた資金ではなく個人所有のクレジットカード(ETCの利用を含 む。 )で支払った場合は、立替払となるので、注意してください。 ② 不測の事態により、前渡資金を超えて支払を行ったとしても、支払後に超過分を支給することはで きませんので、そのような可能性がある場合はあらかじめその可能性も考慮に入れた額を前渡するよ うにしてください。 答 ③ 立替払を認めるものではないので、執行職員は資金の交付を受けてから支払を行うようにしてくだ さい。(常時資金) 全ての経費が税金で賄われていることから、その支出が県民の理解を得られるものであるかどうかを 判断基準とし、所属長の権限と責任において、当該出張の業務内容、利用による短縮時間、利用期間や 時間帯等を十分勘案したうえで執行してください。 ※ 自宅等発着の旅行、ゆとり出張等の旅行命令に従わない旅行の際の利用については、その必要性に ついて慎重に考慮したうえで執行することとし、その額は公署発着の旅行及び旅行命令に従った旅行 を限度として支出することとなります。 Q&A 歳出-4- Q2 支出科目 【01 報酬】 2-1「審議会への出席と報酬の支給」 質 知事の諮問に応じるため各種の審議会があるが、2つ以上の審議会の委員を兼任している者がいる。同日に 問 開かれた複数の審議会に出席した委員の報酬は、各々から支給できるか。 回 自治法の規定に基づき設置された附属機関としての審議会等の委員に対しては、報酬を支給しなければなら ないこととされています。この場合の報酬は、審議会の会議に提供した役務に対する対価として支給されるも 答 のです。したがって、設問の場合は、それぞれの審議会の委員としての報酬を支給すべきです。 2-2「非常勤職員の報酬の算定方法」 質 非常勤職員が時間外勤務をした場合、1時間当たりの報酬単価の算出方法はどうなるか。また、欠勤をした 問 場合の報酬の算定方法はどうなるか。 (1)1時間当たりの報酬単価の算出方法については、次のとおりです。 ア 1時間当たりの額(円未満四捨五入) (ア)月 16 日勤務、月額の場合 (イ)週 29 時間勤務、月額の場合 月額×12(月) 月額×12(月) = A 年間勤務日数(日)×7時間 45 分 29(時間)÷5 日×正職員の年間勤務日数 = A イ 所定時間外勤務に対する1時間当たりの割増額 アで求めた1時間当たりの額「A」 (ただし、円未満の端数処理は行いません。 )に次に掲げる割合を乗 じて得た額(円未満四捨五入) 回 答 (勤務を割り振られた日) 100 分の 125(午後 10 時から午前5時までの間にあっては、100 分の 150) (勤務を割り振られていない日) 100 分の 135(午後 10 時から午前5時までの間にあっては、100 分の 160) (例)月 16 日勤務、年間勤務日数 183 日、報酬月額 144,400 円(うち通勤手当相当額 4,000 円)で 100 分の 125 の率による場合 144,400 円×12 日 125 × = 1,527.23427… → 1,527 円 時間外勤務報酬単価 183 日×7時間 45 分 100 (例)週 29 時間勤務、定数内職員の年間勤務日数 244 日、報酬月額 147,700 円で 100 分の 135 の率に よる場合 147,700 円×12 日 135 時間外勤務報酬単価 × = 1,690.74336… → 1,691 円 29 時間÷5 日×244 日 100 Q&A 歳出-7- (2)欠勤がある場合の報酬の算定方法は次のとおりです。 報酬額 = 当該月の報酬額 -(時間単価 × 欠勤時間数) (例)月 16 日勤務、 」年間勤務日数 183 日で報酬月額 145,900 円の非常勤職員が、2日出勤、6日欠勤で退 職(辞令上8日勤務) 《当該月の報酬額》 145,900 円 ×12月 ×8日= 76,537 円(円未満切り捨て) 183 日 《時間単価》 145,900 円×12 月÷(183 日×7時間 45 分) = 1,234.47911… → 1,234 円(円未満四捨五入) 《支給金額》 76,537 円 - 1,234 円×(6日×7時間 45 分=46時間30分→47時間) = 18,539 円 ※欠勤時間については、月の合計で 30 分以上は切り上げ、 30 分未満は切り捨てになります。 57,998 円(円未満切り捨て) 通勤手当相当額(4,000 円)は1日単位で欠勤した場合でも日割計算をせず、全額非課税対象として取り扱 うこととなりますので注意してください。 なお、年次有給休暇及び病気休暇等で当該月に出勤した日がない場合は、通勤手当相当額(4,000 円)は課 税対象となります。 【04 共済費】 2-3「社会保険の加入について」 質 6か月雇用予定の臨時職員から健康保険及び厚生年金保険に加入しない旨の申し出があったが、その旨を受 問 け入れて資格取得の手続きをしなくてもよいか。 回 答 健康保険、厚生年金保険では事業所単位で適用を受け、そこで働く人が被保険者になります。 県は強制的に適用を受ける事業所(法人事業所)ですから、職員本人の意思に関係なく加入させなければな りません。 2-4「労働保険料の翌年度への充当」 質 雇用保険料、労働者災害補償保険料について、精算の結果概算保険料に過払いを生じた場合、翌年度保険料 問 へ充当できないか。 労働保険の保険料の徴収等に関する法律の規定によると、概算保険料の額が確定保険料の額を超える場合に は、その超える額を次の保険年度の労働保険料又は未納の保険料等に充当し、又は還付することになっていま すので、翌年度保険料へ充当しても差し支えありません。 会計年度独立の原則に反するのではないかという意見もありますが、法律で別段の規定がなされており、問 答 題はないと思われます。 回 Q&A 歳出-8-