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研究授業と研究討議
【Hブロック】 研究授業と研究討議 神戸市立舞子中学校 辻 井 愉観香 1.は じ め に Hブロックでは、舞子中学校において研究授業と研究討議を行いました。研究授業は「光による現象」 の学習で、屈折について学習しました。その後の研究討議では、参加者より授業の感想や日頃の取り組 みなどについて、意見交換をしました。 2.研 究 授 業 理 科 学 習 指 導 案 授業者:神戸市立舞子中学校 則 本 康 丞 1.日 時 平成 25 年 11 月 13 日(水)6校時 14:25 ~ 15:15 2.学 級 第1学年3組(男子 16 名・女子 17 名) 3.場 所 第1理科室 4.単 元 名 第1章 「光による現象」 水と空気の境界で、光はどのように進むのだろうか 5.教材観 私達の日常生活において、映像機器・照明器具、カメラなど光を活用している事例は数多い。最 近では、光ファイバーを媒体とした通信方法も急速に普及しており、ますます光に関する基本的な 概念や原理・法則への深い理解が求められている。光は感覚を通してとらえやすく、身近な現象と 関連付けた観察・実験を通して、自分なりの予想を持ち科学的に探求していく能力の育成を図るの にもふさわしいと考えられる。 6.指導観 指導に当たっては、授業のはじめに前時までのポイントを確認した上で事象提示(実験1)を行 う。正に目標を狙っても棒が当たらないことから、課題意識を持たせる。 基礎的な観察・実験の技能の習得に加えて、レーザーポインター等の安全上配慮を要する器具の 扱い方についても注意事項を徹底させ、事故防止に努める意識を植え付けていきたい。 7.単元の指導目標 (関心)光の反射・屈折や凸レンズのはたらきを調べ、光についての事象に関心をもち、それらを 日常生活と関連づけて考察しようとする。 (思考)光の反射・屈折や凸レンズのはたらきの規則性を見い出すことができる。 (技能)光の反射・屈折や凸レンズのはたらきを調べる基本操作を習得する。 (知識)光の反射・屈折や凸レンズのはたらきなどの基本的な概念や原理・法則を理解し、知識を 身につける。 - 35 - 8.学習過程(全9時間) ⑴ 光にはどんな性質があるのだろうか(光の反射・像・乱反射)3時間 ⑵ なぜものが見えたり見えなかったりするのだろうか(光の屈折・全反射)3時間(本時1/3) ⑶ 凸レンズはどのようなはたらきをするのだろうか(焦点・焦点距離・実像・虚像)3時間 9.本時の展開 導入 過程 学習活動 ①前時までの確認 ②実験1 水中の魚を正確に狙 うが、銛が外れる体 験をする 中心活動 ③実験1の考察 中心活動 ④実験2 実験1と同じ道筋で レーザー光を照射する と、レーザー光は屈折 し、魚に命中する体験 をする ⑤実験2の考察 発問・予想される生徒の反応 留意点 ○光は直進する。 [評価] ○物体の表面で反射した光が目に届く ○光の直進、ものが見える と物体が見える。 仕組み、鏡に映る像、反 ○入射角と反射角は等しい。 射の法則を理解している ○物体を鏡に映すと、像からまっすぐ か。(知識) 光が進んできたように見える。 ○斜め上から見ると正確に狙っている ○入射角が大きくなるよう が、横から見ると外れたところを に、低い位置から狙わせ 狙っている。 る。 ○照準器を使わせる ○照準器が動いて狙いがず れないようにする ◎なぜ魚がずれて見えるのだろう。 ○魚の像は、魚の上にある。 ○どこかで光が曲がるのではないか。 ◎光が曲がるのか確かめよう ◎光はどこで、どのように曲がったの だろうか。 ○水面で折れ曲がる。 ○下のほうに折れ曲がる。 ○鏡の像の見え方を思い出 させる ○光が曲がることに考えが 至ればよい ○レーザーポインターの安 全な扱い方を徹底させる ○観察する目の位置を指定 する ○光が水面で曲がることに 着目させる ◎光は水面から遠ざかるように折れ曲 [評価] ○実験に積極的に取り組も がるのか。 うとしているか。(関心) ◎魚から出た光も、水面から遠ざかる ○光の屈折の規則性を見出 ように折れ曲がったのだろうか せるか。(思考) ○魚から出た光は、水面に近づくよう ○器具を正しく操作できる に折れ曲がった。 ○空気中から水中に光が進むときは、 か。図を用いて結果をま 水面から遠ざかるように折れ曲がり、 とめることができるか。 (技能) 水中から空気中に光が進むときは、 水面に近づくように折れ曲がる。 ◎レーザー光が魚に命中したのはなぜ か。 ○魚から出た光の道筋とレーザー光が 重なった。 まとめ ⑥魚から出て照準器を ◎レーザー光を使って、魚から出た光 の道筋を確認できるだろうか。 通った光の道筋を確 認する方法を考える ○協力するように促す ○ワークシートは次時まで の課題とする ⑦片づけを行う ⑧ワークシートをまと める - 36 - - 37 - - 38 - 3.研究討議 ⑴ 研究授業について ・屈折の導入として、とてもおもしろかった。 ・ほんわかしたムードで良かった。 ・6班編成でできるのは、うらやましい。 ・安全に実験できていた。 ・説明のとき、1段高いところに上がって説明されていて、わかりやすかった。 ⑵ 教材・教具の工夫、及び日頃の取り組み ・クリアスフィア・分光シートで光の分散 など新教材の紹介。 ・3年生では、進度の順を数学のからみで、順番を変えた。 ・シートレンズを使って作ったスコープの紹介。 ・ガスバーナーのテスト、回路図から回路を作るテストなど個別にテストを行っている。 - 39 -