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県総合計画の進行管理
資料2 県総合計画の進行管理 (平成24年度評価結果)について 【 生活大県プロジェクト 】 【数値目標】 茨城県 県総合計画の進行管理(平成24年度評価結果)について 1 県総合計画の進行管理 県総合計画「いきいき いばらき生活大県プラン」に掲げた「生活大県」を実 現するため,「生活大県プロジェクト」や「数値目標」の進捗状況を,毎年度 分析・評価し,PDCAマネジメントサイクルを活用して計画全体の適切な進 行管理を図る。 各年度における総合計画の進捗状況の評価結果については,総合計画審議会 に報告し,ご意見をいただいた上で県民に公表するとともに,施策や事業の見 直しや次年度の新たな事業等の企画立案に活用させる。 【県総合計画のPDCA】 【政策体系図】 生 活 大 県 プロジェクト 3つの目標 12 政 施 策 策 11 72 事 業 375 2 数値目標 204 評価の対象と手順 (1)生活大県プロジェクトの評価 県総合計画に位置付けた12の生活大県プロジェクトを「生活大県プロジェ クトワーキングチーム」において評価し,進捗状況を「順調」,「概ね順調」, 「やや遅れ」,「遅れ」の4段階の区分で評価する。 ※参考資料1「平成24年度評価結果について(生活大県プロジェクト)」参照 (2)数値目標の進捗状況の評価 県総合計画の3つの目標(住みよい いばらき,人が輝くいばらき,活力ある いばらき)に設定した204項目の数値目標について,年度ごとの目標値であ る「期待値」をどの程度達成したかにより,進捗状況を「A」,「B+」,「B」, 「C」の4段階の区分で評価する。 なお,評価においては,「A」及び「B+」評価が概ね期待した成果が得ら れたと判断するものとし,併せて昨年度(平成23年度評価結果)との経年比 較を実施する。 ※参考資料2「平成24年度評価結果について(数値目標)」参照 1 < 参考 > 生活大県プロジェクト評価 【 プロジェクト評価の区分 】 プロジェクト評価(12PJ) 【評価主体】生活大県プロジェクト ワーキングチーム ○事業評価及び施策評価の結果,県 政世論調査結果などを総合的に勘 案し,プロジェクトごとに進捗状 況を評価。 施策評価の結果 A(4点)∼D(1点) を点数換算し,平均値をとり判定。 施 策 評 価(72施策) 【評価主体】生活大県プロジェクト ワーキングチーム 事 業 評 価(375事業) 区 分 施策評価の平均値 順 調 4.00∼3.5 概ね順調 3.49∼3.0 やや遅れ 2.99∼2.5 遅 れ 2.5未満 【評価主体】各事業担当課 数値目標の進捗状況の評価 【数値目標の評価区分】 区 分 7,000 評価基準 100% 6,000 A 80% 5,000 「A」 評価 「B+」 評価 B+ 「実績値」が「期待値」 以上のもの 4,000 B 3,000 「実績値」が「期待値」 の80∼99%のもの 50% C 2,000 「B」 評価 「実績値」が「期待値」 の50∼79%のもの 1,000 0 「C」 評価 「実績値」が「期待値」 の50%未満のもの H21 実績値 H23 H24 (1,600 ) 2,700 4,600 (2,000 ) 3,000 4,000 B+ A H25 H26 5,000 6,000 基準値 期待値 ※期待値とは,年度ごとの目標値。 H22 評 2 価 1,000 H27 目標値 7,000 【 生活大県プロジェクトの評価結果 】 評価 順調 概ね プロジェクト名 評価の理由 今後の対応 6 低炭素社会実現PJ 省エネルギー対策や森 林吸収源対策,環境学 習の推進等が着実に進 展。 国のエネルギー政策や地球温暖化対策の 動向を注視し的確に対応していくとともに, 廃棄物の発生抑制等については,ごみの 減量化や再資源化を一層推進する。 2 暮らしの安全・安心 PJ 地域づくり活動への参 加促進,治安・交通安全 対策等が期待通りの成 果。 地域ケアシステムや防災意識の普及啓発 の推進とともに,治安・交通安全対策の充 実や,放射性物質についての情報提供や ハサップ等食の安全・安心確保に努める。 3 社会全体で取り組む 子育て支援PJ 結婚支援活動による男 女の出会いの場づくり施 策が期待通りの成果。 待機児童の解消に向け,保育所等の整備 や延長保育など多様な保育サ−ビスの充 実を図るとともに,増加・深刻化する児童虐 待に対する相談体制の強化を進める。 4 未来を担う子ども・ 若者育成PJ 理数教育の充実による 科学技術を担う人づくり 施策が期待通りの成果 学校教育の充実や児童生徒の健全育成 に対する要望も高いことから,今後も学校 や地域社会等が連携し,確かな学力の定 着や豊かな人間性の育成などに努める。 5 高齢者いきいき生涯 現役PJ 介護予防と健康づくり施 策や高齢者の社会活動 参加促進等が概ね期待 通りの成果。 生活交通の維持・確保,買物環境の改善 などの高齢者の生活支援をはじめ,高齢 者がいきいきと活躍できる環境づくりをより 一層推進していく。 7 泳げる霞ヶ浦再生 PJ 流入河川の水質は改善 傾向にあるが,湖内水 質(COD)は依然としてや や高い水準。 生活排水対策,畜産・農地対策等の水質 保全対策や直接浄化対策を推進するととも に,水環境保全意識の醸成や霞ヶ浦の魅 力の情報発信,交流の推進に取り組む。 8 質の高いライフスタイ ル創造PJ 食や自然等を活用した 魅力あるライフスタイル 発信施策が期待通りの 成果。 風評払拭のため本県食材の安全性のPR を強化するとともに,地域資源を活かした 体験型教育旅行等の提供や,賑わいのあ る人にやさしいまちづくりを推進する。 9 競争力ある産業育成 と雇用創出PJ インフラや企業生産水 準はほぼ回復。企業立 地や中小企業の経営環 境は依然厳しい状況。 県内の最先端技術やものづくり産業の集 積等を活用した,成長分野への参入や新 技術・新製品の開発,海外展開を支援する とともに,積極的な企業誘致を推進する。 10 いばらき農業成長 産業化PJ 青果物出荷額の回復な ど風評が一部沈静化。 農産物の販売力強化施 策で期待通りの成果。 引き続き風評払拭のためのPRに努めるほ か,就農者の確保・育成や農地有効利用, エコ農業,6次産業化,地産地消等の推進 により農業大県づくりを進める。 1 地域医療充実PJ 10万人当たりの医師数, 就業看護職員数とも依 然として全国低位。 医師確保について総合的な対策の充実を 図るとともに,医療機関の役割分担と連携 を進め,生活習慣病,がん,感染症対策に 関する県民意識の更なる普及啓発を行う。 11 アジアへ広がる観光 ・交流推進PJ 観光入込者数には一定 の回復がみられるが,依 然風評の影響が残る地 域がある。 引き続き風評払拭に努めるとともに,海外 の旅行事業者へのPR強化,ソウル便再開 やチャーター便など茨城空港の就航・利用 対策を進め,外国人観光客の回復を図る。 12 いばらきイメージ アップPJ 風評被害が依然として 残る中,安全・安心なイ メージの回復,いばらき サポーターづくりに課題 風評払拭に向け情報発信に努めるとともに いばキラTVや銀座のアンテナショップの活 用等により,県民の郷土への愛着心を醸成 し,いばらきのファンづくりを促進する。 順調 やや 遅れ 昨年度 評価 との比較 ※プロジェクトの評価は,各プロジェクトを構成する施策の評価結果を数値で分析するとともに,県政世論調査の結果 などを勘案して,「順調」・「概ね順調」・「やや遅れ」・「遅れ」の4段階で評価を行っている。 3 評価結果 1 総括評価 ○ 12の生活大県プロジェクトの進捗状況については,「順調」が1本 (8.3%),「概ね順調」が8本(66.7%),「やや遅れ」は3本(25.0%) となり,「遅れ」となったプロジェクト(以下「PJ」)はなかった。 ○ 順調に進捗しているPJは「6 低炭素社会実現PJ」,進捗がやや遅 れているPJは「1 地域医療充実PJ」,「11 アジアへ広がる観光・交 流推進PJ」,「12 いばらきイメージアップPJ」の3PJ,その他 8PJは概ね順調に進捗している。 ○ 昨年度(平成23年度評価結果)との比較では,3本(25.0%)が上回 る評価,8本(66.7%)が同様の評価,1本(8.3%)が下回る評価となった。 2 プロジェクト別評価 ○ 「6 低炭素社会実現PJ」については,省エネルギー対策,森林吸収 源対策及び環境学習などの施策の推進が良好であることなどから,昨年 度より評価が上がり「順調」となった。 ○ 「1 地域医療充実PJ」については,人口10万人当たりの医師数, 就業看護職員数とも依然全国低位にあるほか,医療機関の役割分担・ 連携の一層の推進が必要であることなどから「やや遅れ」の評価とな った。今後も安心して質の高い適切な医療を受けられる体制づくりに 重点的に取り組んでいく必要がある。 ○ 「11 アジアへ広がる観光・交流推進PJ」及び「12 いばらきイメ ージアップPJ」については,東日本大震災の発生や福島第一原発事 故による風評被害の影響が残り「やや遅れ」の評価となった。今後も 観光交流,イメージアップなどの施策の推進に依然として大きな影響 を及ぼしている風評被害の払拭に引き続き取り組む必要がある。 ○ 「5 高齢者いきいき生涯現役PJ」については,介護予防と健康づ くり, 高齢者の社会活動への参加促進などの施策が進捗したため,昨 年度の評価を上回った。 ○ 「7 泳げる霞ヶ浦再生PJ」については,霞ヶ浦の水質(COD) が湖沼水質保全計画の目標に肉薄するまで改善されたことなどから昨 年度の評価を上回った。湖内水質は「泳げる霞ヶ浦」という所期の目 標に対しては依然としてやや高い水準にあるため,生活排水対策等の 水質保全対策などを強力に推進していく必要がある。 ○ 「2 暮らしの安全・安心PJ」については,「概ね順調」に進捗し ているが,食品業者へのハサップシステム(原料の入荷から製造・出 荷まで全ての工程において,食品の安全性をチェック・確保するシス テム)の導入が進まず,食の安全・安心の確保対策が期待した成果を あげられなかったことなどから,昨年度の評価を下回る結果となった。 ○ また,2年度連続して「概ね順調」となった5つのPJについても 引き続き着実に取り組んでいく必要がある。特に,「10 いばらき農業 成長産業化PJ」については,風評被害の払拭のため,引き続き放射 性物質検査の徹底と情報提供に努めるとともに,安全性や品質の良さ などのPRを強化していく必要がある。 4 【 数値目標の進捗状況の評価結果】 上段:指標数,下段:割合 区 分(政策名) ①住みよい いばらきづくり (1)医療・保健・福祉が充実し た安心できる社会づくり (2)安全で安心して暮らせる 社会づくり (3)みんなで取り組む地球に やさしい環境づくり (4)人にやさしい良好な生活 環境づくり 計 (指標数 71) ②人が輝く いばらきづくり (1)いばらきを担うたくましい 人づくり (2)豊かな人間性を育む 地域づくり (3)互いに認め合い支え合う 社会づくり 計 (指標数 58) ③活力ある いばらきづくり (1)日本や世界をリ−ドする 科学技術創造立県の実現 (2)国内外の競争に打ち勝つ 力強い産業づくり (3)日本の食を支える 食料供給基地づくり (4)人・もの・情報が活発に 行き交う交流社会づくり 計 (指標数 75) 合 計 (総指標数 204) 「A」 評価 「B+」 評価 「B+」 評価 以上 「B」 評価 「C」 評価 100%以上 80∼99% 矢印は23評価との割合比較 50∼79% 50%未満 14 5 19 4 12 35 (40.0%) (14.3%) (54.3%) (11.4%) (34.3%) (100%) 6 4 10 2 1 13 (46.2%) (30.8%) (76.9%) (15.4%) (7.7%) (100%) 5 1 6 1 3 10 (50.0%) (10.0%) (60.0%) (10.0%) (30.0%) (100%) 4 2 6 3 2 11 (36.4%) (18.2%) (54.5%) (27.3%) (18.2%) (100%) 29 12 41 10 18 69 (42.0%) (17.4%) (59.4%) (14.5%) (26.1%) (100%) 17 4 21 6 8 35 (48.6%) (11.4%) (60.0%) (17.1%) (22.9%) (100%) 4 2 6 1 4 11 (36.4%) (18.2%) (54.5%) (9.1%) (36.4%) (100%) 3 2 5 0 4 9 (33.3%) (22.2%) (55.6%) (0.0%) (44.4%) (100%) 24 8 32 7 16 55 (43.6%) (14.5%) (58.2%) (12.7%) (29.1%) (100%) 5 0 5 1 2 8 (62.5%) (0.0%) (62.5%) (12.5%) (25.0%) (100%) 11 4 15 3 9 27 (40.7%) (14.8%) (55.6%) (11.1%) (33.3%) (100%) 2 1 3 1 14 18 (11.1%) (5.6%) (16.7%) (5.6%) (77.8%) (100%) 6 4 10 2 9 21 (28.6%) (19.0%) (47.6%) (9.5%) (42.9%) (100%) 24 9 33 7 34 74 (32.4%) (12.2%) (44.6%) (9.5%) (45.9%) (100%) 77 29 106 24 68 198 (38.9%) (14.6%) (53.5%) (12.1%) (34.3%) (100%) 計 ※総指標数は204であるが,最新データが未公表等により評価ができないものが6指標あるため, 評価 対象指標数は198となっている。 ※矢印は,「B+」以上の評価の割合について,H23年度実績を同様の区分で評価した場合の評価結果と比 較したもの。 5 評価結果 1 総括評価 ○ 「A」評価が77指標で全体の38.9%,概ね期待した成果が得られた と考えられる「B+」評価以上が106指標で全体の53.5%となった。 ○ 昨年度(平成23年度評価結果)との比較では,11の政策分野中8分 野で「B+」評価以上の割合が増加するなど全体的に評価が上がった。 2 目標別評価 ① 住みよい いばらきづくり 「就業看護職員数」など29指標(42.0%)が「A」評価,「B+」評 価以上が41指標(59.4%)と概ね順調に進捗している。「安全で安心 して暮らせる社会づくり」については「B+」評価以上が76.9%と順調 に進捗しているが, 「人にやさしい良好な生活環境づくり」については, 昨年度と比較して「B+」評価以上の割合が下がった。 安全・安心・快適な県づくりを一層推進するため,医師・看護師等の養 成・確保や地域医療の充実をはじめ,結婚・子育て支援,高齢者や障害者 にやさしい社会づくり,治安体制の強化などに引き続き取り組んでいく必 要がある。 ② 人が輝く いばらきづくり 「漢字の読み・書き平均正答率(小6)」など24指標(43.6%)が 「A」評価,「B+」評価以上は32指標(58.2%)となった。特に, 「理系大学進学率」をはじめ,大幅に(2段階以上)評価を伸ばした指標が 8指標あったことなどにより,すべての政策分野で評価が上がった。 「四則計算(小6・中3)」や「漢字の読み・書き(中3)」の平均正答率が2ヶ 年度連続で「A」評価となるなど,児童生徒の学力の向上が着実に図られ てきていることから,少人数学級の拡充,英語教育や理数教育の充実など 日本の未来を担う人材の育成に一層取り組んでいく。 ③ 活力ある いばらきづくり 「工場立地面積」など24指標(32.4%)が「A」評価,「B+」以 上は33指標(44.6%)と他の2つの目標に比べ進捗が遅れている。 「科学技術創造立県の実現」については「B+」評価以上が62.5%と順 調に進捗しているが,「食料供給基地づくり」については,東日本大震災 や原発事故等の影響により,「東京都中央卸売市場における県産農産物シェ ア」などの指標の進捗の落ち込みが続き,「C」評価が77.8%と大幅に 進捗が遅れている。 「日帰り観光入込客数」が「B+」評価となるなど,原発事故等の影響を 受けていた指標に一部回復傾向が見られるが,観光や農林水産業関連の指 標については依然進捗が遅れていることから,風評被害の払拭に一層取り 組んでいく必要がある。 また,雇用環境の一層の改善を図るため,就職支援や求職者等の資格取 得支援などを強化するとともに,働く場所を確保するため,企業誘致や中 小企業の成長分野への参入支援,科学技術の集積を活かした新事業・新産 業の創出などに更に力を入れていく必要がある。 6 【 参 考 】平成27年度目標値に対する進捗率 ○ 平成27年度の最終目標値を100%とした場合,平成24年度の実績値がどの 程度目標に近づいているのかについて,198指標の進捗率を単純平均し算出。 ○ 計画2年度目の進捗率の目安である40%に対し,45.1%となり,概ね順調 に推移していると考えられる。 ︹年度ごとの進捗率の目安︺ GOAL 100% 27年度 80% 進捗率 45.1% 26年度 60% 25年度 40% 24年度 20% 23年度 0% 3つの目標 Start 指標数 目標値に対する進捗率 40%以上 40%未満 39 30 進捗率の単純平均(%) Ⅰ 住みよい いばらきづくり 69 Ⅱ 人が輝く いばらきづくり 55 32 23 53.1% Ⅲ 活力ある いばらきづくり 74 31 43 37.4% 198 102 96 45.1% 全 体 48.2% ※進捗率が0%未満のものは0%,100%を超えるものは100%として算出。 < 参考 > 生活大県プロジェクトワーキングチームについて 1 生活大県プロジェクトワーキングチームの設置 県総合計画「いきいき いばらき生活大県プラン」に位置づけた12の生活大県 プロジェクトの推進を図るため,プロジェクトごとに部局横断的な推進組織として 主担当部局の次長等をチームリーダーとする「生活大県プロジェクトワーキングチ ーム」を設置。 2 主な取組内容 (1)プロジェクトの評価 プロジェクトの進行管理,次年度の新規施策立案等のため,各プロジェクト の進捗状況を分析・評価。 (2)重要政策の企画立案及び予算化 各プロジェクトの評価結果を踏まえ,次年度の重要政策を検討し予算化。 (3)県総合計画の広報 県民,関係団体等と県総合計画の基本理念や目標を共有し,連携して生活大 県づくりに取り組むため,計画内容について積極的に広報。 (参考)県政出前講座,県関係団体(総計審委員関係団体を含む。)の総会・ 研修会等の機会を捉え,県総合計画のリーフレット等により説明 ・平成24年度実績:621回 7