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第26号(2015.5.29) [PDFファイル/1.22MB

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第26号(2015.5.29) [PDFファイル/1.22MB
第 26 号
登録
ボランティア通信
2015.5.29
第 26 号 目次
1-2 感謝状贈呈式
2
動物由来感染症対策検討
動物保護センター登録ボランティア感謝状贈呈式
動物保護センター業務課
会
2
災害時動物救護活動連絡
会議
3-4 ドッグ・トラスト ト
レーニング・プログラム
レポート その5
5-6 地域猫対策に取り組ん
で
7 最新統計
平成 27 年5月 12 日(火)午後 3 時 50 分から神奈川県新庁舎5
階第 5 会議室において「動物保護センター登録ボランティア感謝状贈
呈式」が行われました。
平成 26 年度に当所に収容された犬及び猫の殺処分がゼロにな
りました。犬は平成 25 年度から 2 年続けて、猫は当所が開設し
てから初めてのことになります。
このすばらしい成果は、ひとえに当所に登録して活動をしてい
ただいているボランティアの皆様のご尽力のおかげです。
皆様の活動に心から感謝するため、黒岩知事から感謝状が贈呈
されました。
今回、感謝状をお贈りさせていただいたのは、平成 26 年度に活動実績のある個人団体を含めた 42 の皆様
です。当日は 11 の個人団体の皆様にご出席いただきました。
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登録ボランティア
通信
登録簿ランティア通信
今回、感謝状を受賞されたのは次の皆様です。(順不同)
Angel’s Tale シーズーレスキューネットワーク様、Cattery BRANCHE 様、
CrossWan,CrossNyan~犬十字・猫十字~様、Kitty’s Room 様、
NPO 法人 KDP KANAGAWA DOG PROTECTION 様、NPO 法人 pawpads 様、
PAK 保健所の犬・猫を救う会様、Perro Dogs Home 神奈川 COPAIN 様、NPO 法人 pooch Dog Rescue 様、
M・A様、アニマルプロテクション様、E・I様、A・K様、大野木美樹様、小田原犬猫レスキュー.com 様、
NPO 法人ケンの家様、小島香代子様、相模どうぶつ愛護の会様、KIKI ぽんハウス☆様、
里親を探す会 SHONAN 様、T・T様、たんぽぽの里様、ドッグライフセイビング様、
ドッグレスキュークラブ・東京様、冨田さやか様、新村なぎさ様、西尾静枝様、早川満美子様、anko 様、
ボーダーコリーレスキューネットワーク様、NPO 法人保健所の成犬・猫の譲渡を推進する会、
キューティワン様、イングリッシュコッカスパニエルレスキュー・ネットワーク様、
Smile☆dog rescue 様、わいわい camp 様、K・K様、一般社団法人清川しっぽ村様、
NPO 法人ピースウィンズ・ジャパン様、H・T・D・R様、BJドッグレスキュー様、
いぬ・ねこ笑顔の会様、tumugu=つむぐ=プロジェクト様
皆様、おめでとうございました。本当にありがとうございました。
平成 27 年度第 1 回動物由来感染症対策検討会
動物保護センター業務課
平成 27 年 5 月 12 日(火)午後 2 時 30 分から神奈川県衛生研究所において、平成 27 年度第 1 回動物由来
感染症検討会が開催されました。動物保護センターでは、主要な業務のひとつとして動物由来感染症対策を実
施しています。具体的には、当所に収容された犬猫等の糞便などから動物由来感染症のモニタリング調査を実
施しています。この検討会では、モニタリング調査の対象とする感染症の検討や、モニタリング調査結果につ
いての分析評価を行っています。今回の検討会では今年度実施するモニタリングの調査項目について主に話し
合われました。調査結果等については、当所ホームページでもご覧になれます。
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f80192/p527145.html
平成 27 年度第 1 回神奈川県災害時動物救護活動連絡会議
動物保護センター業務課
平成 27 年 5 月 19 日(火)午後 2 時 30 分から藤沢市保健所会議室において、平成 27 年度第 1 回神奈川県
災害時動物救護活動連絡会議が開催されました。大地震等の大規模な災害が発生した場合に神奈川県における
動物救護活動については、当該連絡会議が主体となって実施されます。会議では、平成 27 年 3 月に「神奈川県
災害時動物救護活動マニュアル」が改定されたことに伴い、具体的にそれぞれの役割分担等の確認を行いまし
た。今後は、神奈川県と(公社)神奈川県獣医師会、県と県内の獣医系大学等との協定の締結などを進め、い
ざというときに円滑に活動が遂行できるよう平時からの取り組みを推進していくことになりました。
神奈川県動物保護センター
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ドッグトラスト・トレーニング・プログラムレポート
その 5
通訳/翻訳家 ノーマンテイラー邦子
ドッグ・トラスト・トレーニング・プログラム 最終日
黄色い犬のロゴとともに、オックスフォード辞書に掲載され、
今日の英語のフレーズの中で最も有名な言葉の一つとなっている
ドッグ・トラストのキャッチ・フレーズ
「A dog is for life, not just for Christmas 」
この言葉が、地下鉄エンジェル駅から徒歩数分,ドッグ・トラ
スト本部のビルに掲げられていました。
最終日の講義は、世界の動物の頭数管理、マスコミの活用、インター
ネットの力、効果的な資金集め(ドッグ・トラストの資金活動のケー
ス・スタディ)です。
「次から次へとアイデアを出し、いかにサポーターを飽きさせず、寄
付をしてもらうか、これにかかっています。一つのプロジェクトが当た
ればお金はどんどん入ってきます。まさにエンターテインメント・ビジ
ネスです」
そのブレーンに当たるのがこの本部です。インパクトのある団体名に変え、マスコミを巻き込みなが
ら、ポジティブなイメージを世間にアピールする。
「最初はこちらからマスコミにお願いして宣伝してもらっていたの
ですが、今では立場が逆転しています。ありがたいことですが、コラ
ボなどたくさんのお誘いをお断りするのに苦労しているくらいです」
最終日もあっという間に過ぎました。今回のコース締めくくりは、ドッ
グ・トラスト会長のクラリッサ・ボールドウィンさんとの面談です。
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登録ボランティア
通信
登録簿ランティア通信
瀕死の状態であったドッグ・トラストに息を吹きこみ、イギリス最大のドッグ・チャリティ団体にした会長
クラリッサさんは、40年の在籍を経て2014年10月をもって引退しました。(2014 年の 9 月の研修時
は、まさに最後の月で、お会いできた私たちはとてもラッキーでした)
動物の福祉の向上に貢献したとして2003年に大英帝国勲章を
受けたクラリッサさんはとてもエレガントなレディでした。
彼女はまず、以前の長く覚えにくい
The National Canine Defence League (NCDL)を短くインパク
トのあるドッグ・トラストという名前に変えました。そこから組
織は認知されるようになったのです。
ドッグ・トラストに対する世間の見方が劇的に変わったのは、「健康な犬は決して殺処分しない」と宣言し
てからだそうです。
それ以降次から次へとアイデアを打ち出し、
有名なスローガン”A Dog is for Life, not just for Christmas”はトラストのトレード・マークとなり、現在
はイギリス最大の犬のチャリティ団体としてモデル・シェルターとなっています。
「いろいろ大変なことは起こりますが、いつもどんな事
があってもポジティブでいましょう」と結ばれました。
4日間の濃縮コースを簡単にまとめさせていただきました。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。貴重な紙面をお借りしてご報告させていただける
機会を頂けました事を本当に感謝しております。皆様の今後のご活動の何かのご参考にして頂ければ大変嬉し
いです。
資料はすべてドッグトラストのサイトからダウン・ロードできます。
いつか日本の皆様もご参加なさる日が来ることを夢見ております。人数が集まればこのコースを出張の形で
行うことができるそうですので、日本にも是非いらしていただきたいですね!(終わり)
神奈川県動物保護センター
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地域猫対策に取り組んで
神奈川県動物愛護推進員 佐藤 桂子
野良猫対策どう進めれば?
平成 5 年、朝日新聞記事で相模原市に事務局を置く「タマの会」が
発足した事を知り、自分の住む周りの野良猫を捕まえては、一匹ずつ
相模原まで不妊化手術へ通ったものです。その当初の捕獲器は木箱で
した。それ自体も重く、猫の体重が係れば相当重いものでした。
秦野市はこの当時、捨て犬は勿論、捨て猫も多かったことから、地
域に根付いた活動が必要との考えから、平成 16 年からこの問題に本
格的に取り組んできました。これを受け「地域猫」活動対策の宣伝も
兼ね、秦野市民活動団体連絡協議会が主催する市民活動サポート事業
では、野良猫ゼロを目指すためのプレゼンで 10 万円の支援を受けま
した。又、秦野市の飼い犬・猫にのみに適用されていた 1 年度 1 世帯につき 1 頭の手術助成金制度では
した。
野良猫を減らすには個人の負担は重く、効果は望めないとの考えから、平成 23 年、秦野市に対し、「飼
い主のいない猫」も別枠として、1 年度 1 人 5 匹までとする助成金制度改正の意見要望書を提出させてい
ただきました。予算額は 40 万円と少ないですが、平成 24 年度から「飼主のいない猫」にも助成金が適
用されることになりました。その結果、平成 22 年度秦野市の殺処分数がワースト1だったことを比較す
れば、かなり減少させることができたように感じます。これは、この活動にご理解・ご協力くださってい
る獣医師・住民のお蔭と感謝いたしているところです。
人と人との問題
1 匹の餌付けからあっという間に7・8 匹と増えてしまい、「猫に餌を与えるから増える。」と、近隣から
責め立てられる高齢者は気が動転。「どうしたらいいのか。どうしたら・・・」と嘆き相談されます。しか
し、高齢者などの餌付け行為の裏には、例えば、この地域は、東海大学の学生街でもあり、アパートも多
く、在学中に飼っていた猫を卒業と同時に置き去りにしてゆく行為が後を絶たないと聞きます。
その猫に高齢者などが「かわいそう。」と、餌付けし、増やしてしまうという因果関係があるように思い
ます。「糞をされた。車に傷つけられた。」などの苦情側との狭間で何十年もこんな問題に手をこまねいて
います。住民にこの活動の目的を広報し、話合いもしたいと思いますが、「猫の好きな人がやればいい。こ
っちには関係ない。」と、動物に関わる者まで違った人間という見方をされ、歩み寄る姿勢はありません。
地域住民、ボランティア、行政がそれぞれの立場を認め合い、問題・情報を交換し活動を盛り上げる基盤づ
くり、いわゆる「地域猫活動」へ移行する為には、この活動を新たな常識として取り組める説得力ある人材
があったとしても、現時点では多くの人の心がその域に達していなければ、なかなか無理な話だと思ってい
ます。
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登録ボランティア
通信
登録簿ランティア通信
給餌者の意識
給餌者を責める考えはありません。
猫に不妊化手術を施さず、最後まで飼わない無責任な飼主、そ
こへ無責任な給餌者が加わって不幸な猫をつくり出しています。
飼い猫なのか、野良猫なのか、区別つかない猫(調査はしていま
せんが)に「かわいそう。」というだけの理由で、無責任な給餌
が至るところで行われています。やっとの思いで捕獲できた猫を
「捕獲器の中で右往左往する姿が可哀想で逃がした。」と言う、
目先だけにとらわれ、逆に猫を増やす結果にもなっています。如
迷惑を受ける近隣はネット網で防御策
何してあげる事が猫への愛情なのかを給餌者は意識を変えて頂き
たいと思っています。
生活要支援者・独居高齢者・知識不足・マニア、地域に関われない人などの、不妊化手術への抵抗に対しど
う関わってゆけば良いのか。そして、多頭飼いも大きな課題と思っています。こうした人たちの陰で、近所だ
から苦情も言えず、効果ない防御策をするしかない住民も少なくありません。餌付けはするけれど、猫が病
気、怪我、路上死・負傷などに直面しても、その対応を持ち合わせていなければ、猫への苦痛も去ることなが
ら、近隣への心的感情を害す結果にもなっています。猫の飼い方意識の両極化の底の部分を持ち上げるために
も、不妊化手術への理解・徹底が必要と考えています。
今後の方針(理想論かも知れませんが・・・)
平成 25 年改正「動物愛護管理推進計画」を市民へ普及啓発すること
で、各自治体へ追い込まれ、処分される猫数が減少につながるのであれ
ば、今、私が出来る事と言えば、動物の保護には限界があり、繁殖制限の
支援事業しかありません。繁殖制限運動は動物愛護・福祉面に不可欠と思
っています。不妊・去勢手術への意識・知識が定着するまでには時間もか
かります。遠回りでも皆様から共感される活動を通す普及啓発をすること
によって、猫の飼い方の向上を目指せればと考えます。
餌のみを与える愛し方・関わり方ではなく、質の良い飼い方(環境、栄養、衛生、繁殖、心理面など)に配
慮されてこそ、必然に、猫も近隣地域に受け入れられるのではないでしょうか。「猫っていいね。」って言わ
れる時こそが、「人と動物がより良い関係で暮らせる共生社会」だと思います。「地域猫」活動への対策にも
メリット、デメリットがあるようですが、繁殖制限支援と同時に、その地域、地域に似合った方法で市民の皆
様と前進するしかないタイミングと思っています。事情あって中断されていた「野良猫対策」が、確定ではあ
りませんが、秦野市松田湯の沢団地の自治会長の音頭で、6 月に検討されようとしています。各地域へ波及で
きる程の良い成果が挙げられるよう、支援・協力してゆきたいと思っております。
神奈川県動物保護センター
ページ
最新統計 平成 27 年度
平成 27 年 4 月 1 日~平成 27 年 4 月 30 日の相模原市、藤沢市分を含む速報値
迷子犬の保護 34 頭 飼い主へ返還 20 頭
飼い主から引取り 5 頭
県民へ譲渡 1 頭 ボランティア等へ譲渡 10 頭 致死処分 0 頭
運搬・収容中の死亡 4 頭
捨てられた猫 114 匹 飼い主から引取り 18 匹 県民へ譲渡 2 匹
ボランティア等へ譲渡 94 匹 致死処分 0 匹 運搬・収容中の死亡 10 匹でした。
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