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AutoCADを用いた体積算定
測量学実習 B 第 5 回 ∼A u t o C A D とエクセルを用いた体積算定∼ 2001.10.25 ■体積算定(断面法、等高線法) ■目的 ・世界標準 CAD ソフトである『AutoCAD(R14)』の操作方法を修得する。 ・体積算定の方法(今回は断面法のうち両端断面法と、等高線法)を理解する。 ■使用ファイル 『ファイル』→『開く』→『t:笹谷/測量学実習/体積算定/taiseki.dwg』 taiseki.dwg には、主曲線、計曲線、計画線が、それぞれのレイヤに書かれています。 ■注意事項 ◎バックアップは必ずとっておくこと。 FD で課題を提出しますが、手元の MO などにもバックアップを取っておきましょう。また、作業中 も頻繁に複数のバックアップを取っておきましょう。1 つのファイルがうまく動作しないときや、課 題を見直す際に、バックアップを取っていないと大変です。 ◎最初に平面図を開いた際に、左のようなウィンドウが 出てきますが、気にせず OK をクリックして作業を始め てください。 ◎印刷時の注意 今回は『尺度自動調整』で印刷します。 印刷の際は、面積算定同様、忘れずに 『A3 横』に用紙設定をすること。 ◎等高線法、断面法については、教科書『測量学』を参照すること。 ■作業手順 ① AutoCAD を開く。 デスクトップ上の『AutoCAD R14』のショートカットをクリック。 ② 『t:笹谷/測量学実習/体積算定/taiseki.dwg』をデスクトップ,もしくは自分の MO にコピーしま す。 『taiseki.dwg』には、主曲線、計曲線、計画線が、それぞれのレイヤーに書かれています。 ③ レイヤの作成。メニューバー左下の をクリック。 「画層」−「新規作成」の作業を繰り返して、[断面計画線][断面図][断面標高][標高][補助 線][補助線 2][図面枠][エクセル表]のレイヤを作成してください。 ※[主曲線][計曲線][計画線]は最初から作成されています。削除しないように注意。 ④ 断面標高の作成 ツールバーで断面標高のレイヤを選択。 計画線レイヤに描かれている水平線を使って、主 曲線上部に断面標高を作成します。AutoCAD の 「オフセット」機能を使用します。まず、画面左のツ ールバーから を選択します。画面下のコマン ドラインのメッセージを参照しながら操作してくだ さい。 オフセット間隔:「200」前後の数値を入力 オフセットするオブジェクト:水平線を選択 オフセットする側を指定:水平線より上部をどこでもいいのでクリック。 この操作を応用し、10m間隔の断面標高を配布した図面と同じになるように作成してください。 ⑤ 補助線(主曲線、計曲線の補助線)の作成 ツールバーから補助線のレイヤを選択。 「ツール」―「O スナップ設定」で[端点][交点][垂線]のチェックボックスにチェックを入れて、 OK をクリックします。配布レジュメを参照して必要な補助線を記入してください。補助線を記入 するときは、画面左のツールバーから (線分)を選択して行ってください。 ※補助線は、鎖線にするなり色を変えるなどしてわかりやすくしてください。 ⑥ 断面図の作成 ツールバーから断面図のレイヤを選択。 補助線の記入同様、 (線分)をもちいて作成してください。 断面図を作成した後、範囲外の断面標高は必要ありませんので、画面左のツールバーから (トリム)を選択して不要部分を削除してください。詳しい説明は本文末に記載。 ⑦ 断面計画線の作成 ツールバーから断面計画線のレイヤを選択。 補助線の記入同様、 (線分)をもちいて作成してください。交点を間違わないように注意して ください。 ⑧ 補助線 2(計画線の補助線)の作成 ツールバーから補助線 2 のレイヤを選択。 補助線の記入同様、 (線分)をもちいて作成してください。 ⑨ 標高、断面標高のテキスト入力 ツールバーから標高のレイヤを選択。 画面左のツールバーから (マルチテキスト)をもちいて記入してください。 ツールバーから断面標高のレイヤを選択。 上記、標高と同様に記入してください。 ⑩ 図面枠の作成 ツールバーから図面枠のレイヤを選択。 画面下の直交モードをダブルクリックして、直交モードをオンにします。もともとオンになっている 場合はそのままで結構です。画面左の (線分)を用いて作成します。線分の始点をマウス で指定してから、画面下のコマンドラインに線分の長さを入力してください。 ※一つ線分が入力できたら断面標高のときに使用した (オフセット)機能を使用するとスム ーズに作成することができます。 氏名・学籍番号等は、画面左のツールバーから (マルチテキスト)を用いて記入します。 ⑪ エクセルを用いた切り取り土量の体積算定 断面計画線の上部の切り土量を算出します。CAD 図面の断面標高と断面計画線から切り土を 7 つの台形に分割して算出します。 切り土量=(上端面積+ 下端面積)* 高さ/2 で算出します。 ここでの上端面積、下端面積は AutoCAD の面積計算機能を用いて算出してください。以下に 計算法を記載します。 分割した 7 つの台形の体積を算出してその合計が全体の切り取り土量になります。エクセルの 関数機能を用いて、エクセルの使い方も慣れてください。チェック時に関数が使用されているか どうかの確認もします。 ⑫ AutoCAD を用いた面積計算 エクセルに記入する面積を算出するには、メニューバーの「ツール」―「情報」―「面積計算」を 選択します。選択後、画面下のコマンドラインに『〈1 点目〉/O=オブジェクト/・・・/S=減算モー ド:』と表示されます。そこで、『O』を入力し[Enter]。その後、画面上で面積を算定したいオブジェ クトを選択します。選択すると、画面下のコマンドラインに選択したオブジェクトの面積が表示さ れます。 算出したい面積とオブジェクトの範囲が異なるときは、補助線をもちいてオブジェクトの分解を行 います。 半円(色のついた方)の面積を測りたいとき 同じレイヤで線分を作成し円を区切ります 次に円と線分との交点で、円を分割します。画面左のツールバーから を選択します。そして、分割したい オブジェクトをマウスで選択します。コマンドラインに「2 点目を指定(またはF=1 点目)」と表示されるので 「F」と代入しEnter。すると、「1 点目を指定」と表示されるので、円と線分との交点をクリックします。(交点を 正確に選択するためにはスナップ設定で交点を選択するか、「Sh i f t 」+「右クリック」をして「交点」を選択して ください。) 「2 点目を指定」で 1 点目と同じ交点を選択します。 以上の操作をもう一点の交点でも行うことによって、円を半円に分割することができます。 ※コマンドラインに「閉曲線または周期的な曲線は, 1 点のみで部分削除できません.」このように表示され たときは、分割したいオブジェクトが閉曲線となっています。閉曲線を解除するには、マウスでオブジェ クトを選択した後、画面上のツールバーから (オブジェクト修正)を選択してください。すると、表の中 に以下のような表示がされていますので、「閉じる」のチェックをはずしてください。 その後、前述の作業を繰り返してください。 最後に、分割した半円と線分との結合を行います。 メニューバーで[修正]−[オブジェクト]−[ポリライン]を選択すると、コマンドラインに「_pedit ポリ ラインを選択」と表示されます。そこで、半円部のオブジェクトを選択すると、「0=開く/結合(J)/幅 (W)/頂点編集(E)/フィットカーブ(F)/スプライン(S)/カーブ解除(D)/線種生成モード(L)/元に戻す (U)」と表示されますので、「J」と入力して、Enter。すると、「オブジェクトを選択」と表示されますの で、線分を選択してください。選択後、「オブジェクトを選択」と表示されますが、他にオブジェクトが 無い場合は、「右クリック」してください。そして、「0=開く/結合(J)/幅(W)/頂点編集(E)/フィットカ ーブ(F)/スプライン(S)/カーブ解除(D)/線種生成モード(L)/元に戻す(U)/終了(X)」で「X」を入力し て Enter を押すとポリゴンが結合されます。 その後、⑫で述べた面積計算法を行い面積を算出してください。 ⑬ エクセル表の貼り付け ツールバーからエクセル表のレイヤを選択。 面積計算で得られた面積をエクセルに入力し、体積が得られた後、エクセルで表を選択して、コ ピーします。その後、AutoCAD 上で貼り付けを行ってください。 ⑭ AutoCAD の保存 保存するときは、メニューバーから[ファイル]−[名前を付けて保存]を選択し、自分の MO or FD に保存してください。 ■課題 今回作成した、AutoCAD ファイルとエクセルファイルを一枚のフロッピーに収めて A3 図面と共に 提出してください。 提出期限:1 1 月 2 日(金) 提出場所:エクセル 3 2F 景観計画研究室 ※フロッピーに「氏名」「学籍番号」「学科」「班名」を忘れずに記入してください。 AutoCAD 操作 トリム ① をクリックします ([修正]メニューから、[トリム]を選択でも可) 切り取りエッジとなるオブジェクト ②切り取りエッジとなるオブジェクトを選択します ③トリムする線分を選択します トリムする線分 延長 ① 境界を示すオブジェクト をクリックします ([修正]メニューから、[延長]を選択でも可) ②境界を示すオブジェクトを選択します ③延長するする線分を選択し、[Enter]を押します 延長する線分 部分削除 ① をクリックする 削除する点 ([修正]メニューから、[部分削除]を選択でも可) ②部分削除するオブジェクトを選択します 既定値の設定では、オブジェクトを選択した点が部分削除する 1 点目となり ます。 異なる点を選択するには、[1 点目(F)]を選択するために f を入力して、 [Enter]をクリックし部分削除する新しい 1 点目を指定します 部分削除する線分 ③部分削除する 2 点目を指定します 結合 ①[修正]→[オブジェクト]→[ポリライン]をクリックします ②ポリラインを選択:オブジェクト選択方法を使用します(オブジェクトをクリックしてください) ③オプションを入力 [閉じる(C)/結合(J)/幅(W)/頂点編集(E)/フィットカーブ(F)/スプライン(S)/カーブ解除(D)/線種生成 モード(L)/元に戻す(U)]: とコマンドウィンドウに表示されますので、j と入力して[Enter]をクリックし てください ④結合するポリラインを選択して、[Enter]をクリックしてください 面積計算 ①[ツール]→[情報]→[面積計算]をクリックします ②オプションを入力 コーナーの 1 点目を指定 または [オブジェクト(O)/加算モード(A)/減算モード(S)]:とコマンドウィドウ に表示されますので、o と入力して[Enter]をクリックした後、オブジェクトを選択します ③コマンドウィンドウに面積が表示されます