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高知県果樹農業振興計画書

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高知県果樹農業振興計画書
目 標 年 度
平成27年度
高知県果樹農業振興計画書
平成18年3月作成
高
知
県
目
次
1 果樹農業の振興に関する方針
(1)基本的考え方
1
(2)果樹の種類別の振興方針
3
2
4
栽培面積及び生産の目標
3 その区域の自然的経済的条件に応ずる近代的な果樹園経営の指標
(1)栽培に適する自然的条件
(2)近代的な果樹園経営の指標
(ア)目標とすべき10a当たりの生産量、労働時間
(イ)効率的かつ安定的な果樹園経営の経営類型
4
土地改良その他生産基盤の整備に関する事項
5
6
7
8
5 果実の集荷、貯蔵又は販売の共同化その他果実の流通の合理化に関する事項
(1)果実の流通の合理化の基本方針
(2)果実の用途別出荷量の見通し
9
10
(3)果実の集出荷体制及び施設の整備方針
(ア)集出荷体制及び施設の整備方針
(イ)選果施設の整備状況及び施設の整備目標について
11
12
6 果実加工の合理化に関する事項
(1)果実加工に関する基本的方針
(2)ゆずの加工処理量について
13
14
7 広域濃密生産団地形成に関する方針
(1)広域濃密生産団地形成に関する基本的方針
(2)広域濃密生産団地の概要
15
16
1 果樹農業の振興に関する方針
(1)基本的考え方
・高知県ではかんきつ類を中心として、特色のある多くの特産果実が生産されており、
本県農業の重要な一翼を担っている。
経営耕地面積 18,487ha の内、樹園地は 2,610ha:14%(2005 年センサス概数)
販売農家総数 18,477 戸の内、単一果樹経営農家数は 1,750 戸:9.5% (2005 年セン
サス概数)
県農業算出額 978 億円の内、果樹産出額は 97 億 27 百万円:10%(平成 16 年)
・しかしながら、果樹生産を取り巻く状況は、果樹園の基盤整備や省力化の立ち遅れ、
生産者の高齢化、担い手の減少、食の安全性確保、環境との調和さらには果実製品を
中心とした輸入農産物の増加への対応など多くの課題がある。
・一方、果実の需要は、若年層を中心とした食の簡便化志向の強まりを背景とする果実
離れ等により、需要が伸び悩んでいる状況にあり、豊かな食生活、健康の維持増進を
図る上で欠くことのできない果実の重要性をふまえ、消費者への情報提供が求められ
ている。
・このような状況に適切に対応し、多様な消費者ニーズの動向に即した果実の生産を図
り、県内果樹産地の持続的発展に資するよう、農業者、農業団体の主体性を誘導しな
がら、県は次の事項に取り組むものとする。
ア
需給の動向に即した高品質果実の安定生産と生産基盤の整備
・適地適作を基本として、需要の拡大の見込まれる果実の高品質安定生産を支援する。
・安定生産を維持するため、規模拡大農家や新規就農者に園地の流動化を促し、団地化
を誘導する。
・園地・農道・園内道等生産基盤及び防除・かん水施設等近代化施設の整備や、緩傾斜
地へのマルチ栽培の普及などにより、効率的で高品質な果実の生産を支援する。
・施設栽培は、露地栽培との組み合わせや他の作目との組み合わせにより、労働力の分
散が図られ経営の安定につながることから、節油対策を講じた施設化を推進する。
・うんしゅうみかんについて、優良品種・系統への転換を促進する。
イ
産地を支える担い手の確保・育成
・後継者養成機関との連携を密にし農業後継者の就農を促進する。
・認定農業者を育成するとともに、女性や定年帰農者、また農業生産組織等の多様な担
い手の確保を支援する。
・産地で補いきれない労働力に対応する新たな労力補完システムの確立を支援する。
ウ
環境にやさしい果樹農業の推進
・環境と調和しつつ発展出来る持続性の高い農業生産方式を促進する。
・環境負荷の軽減を行う環境保全型農業に関する各種認証制度への取り組みを促進す
る。
・「農業環境規範」の普及・定着を促進する。
・せん定枝や加工用残さなど地域の有機資源のリサイクル利用を促進する。
-1-
エ
流通の合理化
・農協を中心とした系統共販体制の強化と効率的な輸送体系による流通コストの低減を
促進する。
・産地直販やゆず果汁など加工品の契約取引の拡大に対応した流通体制の整備を支援
する。
オ
消費の拡大
・文部省・厚生省・農林水産省が策定した「食生活指針」や「毎日くだもの 200g 運動」
の普及等により果実摂取の重要性を周知し、食生活への定着を促進する。
・ぶんたんを始めとした本県特産果実の積極的なPRを行い県外流通を促し、県外での
消費の拡大を図る。さらには、東南アジア等の国外マーケットへの輸出の可能性を探
る。
・地産地消活動の展開を支援するとともに、農林物資の規格化及び品質表示の適正化に
関する法律(JAS法)に基づき、原産地表示や有機認証表示など適正表示の徹底を
図る。
カ
品種の開発育成・普及
・果樹の持つ枝変わりの特性を活かした産地での品種の探索を行うとともに、先端技術
を利用した新品種の育成に取り組む。
・育成された品種等については、県内の適地に関係機関・生産者が一体となった推進体
制のもとで計画的に普及を進め、早期産地化を支援する。
キ
推進指導体制の強化
・生産基盤の整備、栽培技術の確立、集出荷体制の整備等を総合的に推進するため、県
果樹研究協議会等の生産者団体・市町村が一体となった産地の活性化を支援する。
-2-
(2)果樹の種類別の振興方針
果樹の種類
うんしゅうみかん
ぶんたん
そ
の
ぽんかん
他
か
日 向 夏
振
興
方
針
○ 優 良 品 種 へ の 改 植 を 進 め る 。( 園 転 事 業 活 用 )
○マルチ栽培などによる品質の向上を図る。
○生産性の高い施設栽培の導入など、収益性の高い栽培を目指す。
○担い手への園地の流動化を図り、生産面積の維持を図る。
○立地・気象条件に留意し、担い手への園地の流動化を図り、生産
面積の維持を図る。
○県内外への積極的な消費宣伝により、新たな需要の拡大を図る。
○高品質果実の安定生産のため、水分管理などの適正管理、適期収
穫・出荷を推進する。
○優良品種の探索及び育成・普及を図る。
○施設栽培の導入により、収益性の高い栽培を目指す。
○担い手への園地の流動化を図り、生産面積の維持を図る。
○県内外への積極的な消費宣伝により、新たな需要の拡大を図る。
○高品質化を図るとともに、水腐れ症など生理障害果の発生抑制対
策を図る。
○立地・気象条件に留意し、担い手への園地の流動化を図り、生産
面積の維持を図る。
○県内外への積極的な消費宣伝により、新たな需要の拡大を図る。
○施設栽培の導入により早期出荷、安定生産の向上を図る。
ん
き
ゆ
ず
つ
類
○老朽園の優良系統への改植や幹腐病対策を進めるとともに、省力
化 技 術 の 導 入 に よ り 、品 質 ・ 量 と も に 全 国 一 の 産 地 の 維 持 を 図 る 。
○担い手への園地の流動化を図り、生産面積の維持を図る。
○栽培管理の徹底、作業委託組織の体制整備などにより、玉だし出
荷率を高め経営安定を図る。
○適正なほ場管理により、隔年結果を是正し安定生産を図る。
○青玉やカラーリング及び貯蔵技術の向上等により周年出荷体制を
強化する。
○県内外への積極的な消費宣伝により、新たな需要の拡大を図る。
○計画的な出荷により、顧客づくりに努める。
せ と か
○ 優 良 品 目 と し て 、 導 入 ・ 拡 大 を 図 る 。(園転事業活用)
○施設栽培の導入により高品質、安定生産を図る。
不 知 火
○ 優 良 品 目 と し て 、 導 入 ・ 拡 大 を 図 る 。(園転事業活用)
○施設栽培の導入により高品質、安定生産を図る。
く
り
○生産性の向上と安定生産に努める。
な
し
○ミツ症など生理障害果の発生抑制対策を図る。
○労働分散、危険分散から優良品種の導入を図る。
○県内外への積極的な消費宣伝により、新たな需要の拡大を図る。
○担い手への園地の流動化を図り、生産面積の維持を図る。
も
○優良品種の導入を進めるとともに、暖地特性を活かした早期出荷
をねらいとした産地化を図る。
○担い手への園地の流動化を図り、生産面積の維持を図る。
す
も
-3-
2
栽培面積及び生産の目標
区
栽培面積 生 産 量
目
標 目
植栽の目標
現 状 対 比
標 栽培面積 生 産 量
新 植
廃
園
改 植
ha
407
t
8,990
ha
390
t
8,740
%
96
%
95
ha
473
194
121
628
0
5
9,810
3,170
1,340
6,570
3
29
475
197
121
635
1
5
11,000
3,920
1,140
10,000
13
30
500
170
120
650
10
15
10,980
3,080
1,230
8,600
300
450
105
86
99
102
1,000
300
106
87
99
104
3,750
1,525
25
15
6
8
20
3
2
1,421
20,922
1,434
26,103
1,465
24,640
102
105
54
25
り
し
も
331
171
57
202
3,000
306
325
170
51
135
2,770
281
300
170
45
154
2,880
245
92
100
88
91
100
83
1
20
4
7
計
559
3,508
546
3,186
515
3,279
94
98
1
24
30
計
小
平成27年度
t
9,389
ぶんたん
ぽんかん
日 向 夏
ゆ
ず
せ と か
不 知 火
も
平成16年度
ha
413
うんしゅうみかん
く
な
す
平成15年度
栽培面積 生 産 量 栽培面積 生 産 量
対象果樹の種類
そか
のん
他き
のつ
類
分
ha
20
ha
12
17
1
18
25
(注1)農林水産統計年報による。(H15,16年度:栽培面積及び生産量)
(注2)平成27年度の現状対比については、栽培面積は平成16年対比、生産量は平成15年度、16年度の平均に対する比率としている。
(注3)果樹から果樹への品目転換は改植とした。
-4-
3 その区域の自然的経済的条件に応ずる近代的な果樹園経営の指標
(1)栽培に適する自然的条件
条
対象果
樹の種類
品
件
気
温
条
件
降水量条件
そ
の
他
種
う ん し ゅ う 興津早生、宮川早生、 年平均気温 15.0 ℃ 以上 年間降水量
【共通条件】
みかん 南柑 20 号、優良品種 最低気温 -5.0 ℃ 以上 1,500 ∼ 2,500mm 強風があたらず日照
の範囲が望ましい 良好なこと。
排水良好で耕土が深
ぶんたん 土佐文旦、優良品種 年平均気温 16.5 ℃ 以上
同
上
く、礫(れ き )を適度に
水晶文旦
最低気温
-3.0 ℃ 以上
含み有機質に富む。
緩傾斜地で、傾斜度
ぽんかん 高しょう系
年平均気温 16.0 ℃ 以上
同
上
15 度以上は等高線
低しょう系
最低気温
-3.0 ℃ 以上
段畑とする。
そ
の 日 向 夏 宿毛小夏、西内小夏 年平均気温 16.0 ℃ 以上
同
上
他
普通系
最低気温
-3.0 ℃ 以上
の
か ゆ
ず 優良系統
年平均気温 13.0 ℃ 以上
同
上
弱毒系ウイルスを有
ん
最低気温
-7.0 ℃ 以上
する優良系統への改
き
植を図る。
つ
類 せ と か 優良系統
施設栽培が望ましい
−
ウイルス、ウイロイ
ドの感染していない
不 知 火 優良系統
施設栽培が望ましい
−
苗木の導入
く
な
り
し
日向、銀寄、紫峰、 年平均気温 7.0 ℃ 以上
筑波、優良品種
最低気温 -15.0 ℃ 以上
同
上
新高、豊水、幸水
優良品種
同
上
同
上
年平均気温 7.0 ℃ 以上
10.0 ℃以上の日数が年間
215 ∼ 240 日有り、開花
期平均気温 20 ℃以上
す も も 大石早生、ソルダム 年平均気温 7.0 ℃以上
鯨山、優良品種
最低気温 -18.0 ℃ 以上
-5-
なし、すももについ
ては、晩霜のない地
区への導入を図る。
(2)近代的な果樹園経営の指標
(ア)目標とすべき 10 a当たりの生産量、労働時間
成園 10 アール
対象果樹の種類
品
種
名
傾斜度 当
た
り
当
生
産
量
労働時間
度
うんしゅう
露地 興津早生、宮川早生、 15°
みかん
南柑 20 号、優良品種
成園 10 アール
kg
3,000
た
り
防除方式
時間
170
以下
多目的スプリンクラー
スピードスプレヤー
施設
6,000
806
動力噴霧器
3,000
300
同 上
4,500
656
同上
2,500
270
同 上
同上
2,000
245
同 上
優良系統
同上
2,000
333
同 上
施設
優良系統
−
3,500
350
動力噴霧器
不知火 施設
優良系統
−
3,800
300
同 上
く
日向、銀寄、紫峰、
同上
350
83
同上
3,000
535
スピードスプレヤー
同上
1,600
385
動力噴霧器
そ ぶんたん 露地 土佐文旦、優良品種
の
同上
施設 水晶文旦
他 ぽんかん
高しょう系
の
低しょう系
か 日 向 夏
宿毛小夏
ん
普通系
き ゆ
ず
西内小夏
つ
類 せとか
り
同
上
筑波、優良品種
な
し
新高、豊水、幸水、
優良品種
す
も
も
大石早生、ソルダム
鯨山、優良品種
※高知県における果樹の育成価試算表より抜粋。「せとか」、「不知火」は推定。
-6-
(イ)効率的かつ安定的な果樹園経営の経営類型
果樹の種類
反収
(ha)
(ha)
露地+施設栽培
(200a + 30a)
2.3
露地(50a)+施設栽培(30a )
10a 当たり
10a 当たり 労働時間(時間)
粗収益
所
得
労働時間
費用合計
( kg)
(時間)
(千円)
家族
雇用
(千円)
(千円)
2.3
3,390
253
498
5,818
1,438
18,150
6,710
0.8
0.8
3,560
423
904
3,384
280
9,720
2,490
ポンカン+日向夏
(80a + 50a)
1.3
1.3
2,420
240
218
3,105
450
5,120
2,780
ず
かんきつ果樹専作
1.5
1.5
2,000
333
243
4,995
900
6,940
3,300
ぶ ん た ん
ぽんかん・日向夏
ゆ
作付面積
技術体系
うんしゅうみかん
そ
の
他
の
か
ん
き
つ
類
経営規模
せ
と
か
施設栽培(30a)
−
0.3
3,500
350
1,570
1,050
−
6,300
4,730
不
知
火
施設栽培(30a)
−
0.3
3,800
300
1,570
900
−
5,700
4,130
く
り
栗・茶・ゆず・水稲複合経営
2.1
0.3
350
195
115
4,104
−
7,820
5,410
な
し
なし単一経営
1.0
1.0
3,500
553
638
5,532
1,488
13,650
7,280
も
水稲との複合経営
4.2
1.0
1,300
385
381
3,850
780
6,390
2,100
す
も
※農業経営モデル・指標他より抜粋。「不知火」、「せとか」は推定
-7-
4
土地改良その他生産基盤の整備に関する事項
・果樹の生産性の向上を図るため、園内道整備、園地の傾斜緩和等の基盤整備を推進す
る必要がある。
・また、生産者の高齢化に伴い耕作放棄地の増加が予想されるが、果実の安定的な生産
を図るため、産地の実情に即した担い手にこれらの農地の流動化を促し、優良園地の
集積による団地化を促進する。
-8-
5
果実の集荷、貯蔵・加工又は販売の共同化その他果実の流通の合理化に関する事項
(1)果実の流通の合理化の基本方針
・多様化する消費者ニーズに的確に対応するため、農協を中心とした系統共販体制の強
化と効率的な輸送体系の構築による流通コストの低減を支援し、園芸流通センター等
を核とした、安定的な高品質果実の供給を促す。
・販売については、高知県園芸農業協同組合連合会が行う需給や価格の動向、消費者ニ
ーズに関する情報の収集と分析、消費動向に基づいた計画的な生産・出荷計画の樹立
を支援する。
・その他、地域の観光地や直販所での販売、あるいは、量販店、消費者との産直や食育
と連携した取り組み、また加工品の契約取引等、新しい形態の流通に対応した、多様
な販路の開拓を支援する。
-9-
(2)果実の用途別出荷量の見通し
項
目
平成 15 年度
出
生産量
対象果実
の種類
計
生
平成 16 年度
荷
食
量
加
工
出
生産量
輸
出
計
生
平成 27 年度
荷
食
量
加
工
出
生産量
輸
出
計
生
荷
食
量
加
工
うんしゅう
みかん
(100)
9,380t
(93)
8,750t
(92)
8,625t
( 1)
125t
(
)
t
(100)
8,990t
(94)
8,420t
(93)
8,361t
( 1)
59t
(
)
t
(100 )
8,740 t
(94)
8,220t
(93)
8,170t
(1)
50t
そ
の
他
の
か
ん
き
つ
(100)
9,810
(100)
3,170
(100)
1,340
(100)
6,570
(100)
3
(100)
29
(100)
202
(100)
3,000
(100)
306
(91)
8,900
(89)
2,820
(90)
1,210
(92)
6,060
(90)
3
(90)
26
(67)
135
(93)
2,800
(84)
257
(91)
8,900
(89)
2,820
(90)
1,210
(30)
1,980
(90)
3
(90)
26
(41)
83
(93)
2,800
(82)
251
(
)
(
)
(
)
)
)
(
)
(
)
(62)
4,080
( )
(
)
(
)
(
)
( 0)
5
( 0)
3
( 3)
32
(73)
7,307
( )
(
(
(
)
(
)
)
(
)
(26)
52
( )
(
)
(
)
(
)
(24)
32
( )
(
)
( 2)
6
(
)
( 2)
6
(
)
(100 )
10,980
(100 )
3,080
(100 )
1,230
(100 )
8,600
( 100)
300
( 100)
450
(100 )
154
(100 )
2,880
(100 )
245
(91)
9,990
(91)
2,800
(91)
1,120
(93)
8,000
(90)
270
(90)
405
(65)
100
(94)
2,700
(84)
206
(91)
9,960
(91)
2,790
(87)
1,070
(23)
2,000
(90)
270
(90)
405
(39)
60
(94)
2,700
(82)
200
( 0)
20
( 0)
10
( 4)
50
(70)
6,000
( )
)
(91)
9,985
(90)
3,547
(88)
1,008
(21)
2,053
(90)
12
(90)
27
(36)
49
(94)
2,600
(83)
234
)
)
(91)
9,990
(91)
3,550
(91)
1,040
(94)
9,360
(90)
12
(90)
27
(60)
81
(94)
2,600
(85)
239
(
(
(100)
11,000
(100)
3,920
(100)
1,140
(100)
10,000
(100)
13
(100)
30
(100)
135
(100)
2,770
(100)
281
ぶんたん
ぽんかん
日 向 夏
ゆ
類
ず
せ と か
不 知 火
く
り
な
し
す
も
も
(
(注)( )内は、生産量に対する比率。
ラウンドにより、一致しない場合がある。
- 10 -
(
輸
出
(
)
t
( 0)
10
( )
(
)
(
)
(
)
)
(
)
(26)
40
( )
(
)
(
)
( 2)
6
(
)
(
(3)果実の集出荷体制及び施設の整備方針
(ア)集出荷体制及び施設の整備方針
・地域及び果実の特性を踏まえ、高能率的な集出荷施設、貯蔵施設等流通施設の高度
化や合理的な配置・整備を推進するとともに、立地条件、交通網を考慮した効率的
な集出荷体制の確立を支援する。
・また、光センサーを利用した非破壊型選果機等の導入により、高品質な果実の選果
が可能となり、市場においての有利販売が行われている。今後、産地間競争は一層
激化することが予想されるため、これらの高度な選果システムの導入を促進すると
ともに低温貯蔵施設の整備による高品質果実流通システムの整備を支援する。
- 11-
(イ)選果施設の整備状況及び施設の整備目標について
a平成17年度現在における選果施設について
JA
土佐あき
土佐香美
土佐香美
土佐香美
高知市
土佐市
土佐市
土佐市
土佐市
土佐市
コスモス
土佐くろしお
津野山
津野山
高知はた
※JA調べ
地区
安芸
山北
物部
物部
五台山
高岡
北原
戸波
波介
波介
佐川
須崎
梼原
梼原
宿毛
対象果実
選別方式
ゆず
みかん・八朔
ゆず(平箱)
ゆず
スモモ
文旦
文旦
文旦
文旦
日向夏
いよかん、文旦、八朔
文旦
ぎんなん
栗
文旦
日向夏
カメラ・光線(形状、外観)
カメラ・光線(糖度、酸度、浮皮)
カメラ・光線(形状、外観)
カメラ・光線(形状、外観)
重量式
ドラム・プレート式
ドラム・プレート式
ドラム・プレート式
ドラム・プレート式
ドラム・プレート式
ドラム・プレート式
ドラム・プレート式
ドラム・プレート式
ドラム・プレート式
カメラ・光線(形状、糖度、酸度)
b平成27年度までの主な施設整備目標について
対象果実
施設内容
ゆず
搾汁施設(高度化・更新)
ゆず
加工施設
みかん及びかんきつ
選別方式の高度化(ソフト更新)
文旦
統一出荷施設
文旦
加工施設
※JA調べ
年間
処理量
(t)
300
2500
200
700
48
合計
800
40
10
0.12
1.1
519
8
導入予定地区
安芸、安田、高知市、大豊、西土佐
大豊
山北
土佐市
土佐市
- 12 -
年間
稼働日数
(日)
100
316
240
20
30
120
7
1
14
14
49
H27 年
処理見込み
(t)
400
2000
250
900
20
800
0
15
0.1
0
690
225
H27 年
稼働見込み
(日)
100
300
250
30
30
120
0
2
14
0
35
6
果実加工の合理化に関する事項
(1)果実加工に関する基本的方針
・本県産の果実は生食用が主体であるが、このうち、うんしゅうみかん及びゆずについ
ては、加工用としても出荷されている。
・うんしゅうみかんについては、高知県園芸農業協同組合連合会と株式会社えひめ飲料
との間で経営安定対策事業による長期取引契約を締結し、生食用果実の需給調整に基
づき加工用原料として供給が行われている。
・ゆずについては、毎年の総生産量の60%程度が加工用仕向となっているが、今後、
高齢化の進行により、その割合は増加することが予想される。
・このため、契約取引の拡大への対応や、産地加工の充実及び果汁品質の均一化や高品
質化への支援を行う。
・また、加工用の残さは、地域の有機資源としてリサイクル活用を促進する。
- 13-
(2)ゆずの加工処理量について
(ア)搾汁施設を有する場合
馬路村
馬路
ゆず
処理量
(t)
800
土佐あき
安芸
1200
45
200
土佐あき
土佐あき
土佐香美
土佐れいほく
北川
安田
物部
大豊
650
300
250
500
40
40
30
40
110
54
37
83
高知市
高知はた
土佐山
西土佐
664
277
40
26
136
28
JA
合
設置地区
計
4641
年間
稼働日数
(日)
40
搾汁
生産量
(t)
120
のべ
301
利用実態別
搾汁の流通先
産直販売
自組合用加工原料
自組合加工(ジュース、ポン酢等)
販売委託
販売委託
販売委託
食品加工メーカー
自組合加工(ジュース他)
販売
食品加工メーカー
販売委託
自組合加工等
食品加工メーカー
販売委託・販売
768
※JA調べ
(イ)搾汁施設を有しない場合
JA
搾汁依頼先
土佐香美
※JA調べ
JA高知市
ゆず
依頼処理量
(t)
60
搾汁
生産量
(t)
12
利用実態別
搾汁の流通先
販売委託
- 14 -
搾汁
流通量
(t)
12
搾汁
流通量
(t)
120
20
180
110
54
37
30
53
136
28
170
173
425
7
広域濃密生産団地形成に関する方針
(1)広域濃密生産団地形成に関する基本的方針
・生産団地形成対象果樹は、かんきつ類、くり及びなしとする。
・本県の果樹産地は、県土の広さに加え、地形が複雑なため多品目が県内全域に散在し、
集団化の規模は十分でない。したがって、団地の規模にとらわれるよりも、むしろ交
通網、地域の立地条件及び広域農協の管内を考慮した広域集出荷体制の整備を主体に
団地形成を図るものとする。
・このため、県内果樹産地の集団化、品種構成、集出荷体制を基礎に立地条件を考慮し
て、かんきつ類7団地、くり1団地、なし1団地、合計9団地の広域濃密生産団地を
形成する。
・以上の生産団地を主体に、果実の長期需給見通しに即した新規植栽と品種構成並びに
生産省力運搬施設、近代化施設等の整備により産地の体制強化に努めるものとする。
- 15-
(2)広域濃密生産団地の概要
対象果樹の種類
かんきつ類
団地名
安
芸
関係市町村名
室戸市
安芸市
東洋町
安田町
北川村
馬路村
香
美
香美市
香南市
土
長
南国市
本山町
高
知
高知市
大豊町
いの町
奈半利町
田野町
土佐町
日高村
佐川町
越知町
仁淀川町
土
佐
土佐市
春野町
高
岡
須崎市
中土佐町
幡
多
宿毛市
土佐清水市
大月町
黒潮町
く
り
高知西部
四万十市
な
し
高知中央
南国市
高知市
越知町
日高村
四万十町
四万十町
- 16-
津野町
四万十市
檮原町
土佐市
四万十町
佐川町
いの町
津野町
春野町
佐川町
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