...

平成27年7月開催 全国財務局長会議資料(PDF形式)

by user

on
Category: Documents
16

views

Report

Comments

Transcript

平成27年7月開催 全国財務局長会議資料(PDF形式)
最近の北海道の経済動向等について
○最近の北海道財務局管内の経済情勢(P1~9)
○報告テーマ:北海道財務局管内における個人消費の動向について(P2~6)
平成27年7月
北海道財務局
【問い合わせ先】
財務省北海道財務局 総務部 経済調査課
電話011(709)2311(内線4381~4387)
最近の北海道財務局管内の経済情勢
前回(27年4月判断)
総括判断
持ち直している。
今回(27年7月判断)
前回比較
総括判断の要点
生産はおおむね横ばいとなっているほ
か、個人消費は一部に弱さがみられるも
のの、緩やかに回復しつつある。また、
観光は外国人観光客が増加するなど好
調、雇用情勢は改善している。なお、住
宅建設は下げ止まりの動きがみられる。
緩やかに回復しつつある。
〔先行き〕
先行きについては、雇用 ・ 所得環境の改善が続き、各種政策の効果が下支えするなかで、景気が回復に向かうことが期待される。一方、海外景
気の下振れなど、管内経済を下押しするリスクに留意する必要がある。
前回(27年4月判断)
今回(27年7月判断)
個人消費
一部に鈍さがみられるものの、緩やかに回
復しつつある。
一部に弱さがみられるものの、緩やかに回
復しつつある。
生産活動
おおむね横ばいとなっている。
おおむね横ばいとなっている。
設備投資
26年度は前年度を上回る見込み。
27年度は前年度を上回る計画。
雇用情勢
改善している。
改善している。
住宅建設
弱含んでいる。
下げ止まりの動きがみられる。
持ち直している。
緩やかに回復しつつある。
観
光
※27年7月判断は、前回4月判断以降、7月に入ってからの足下の状況までを含めた期間で判断している。
前回
比較
1
1.個人消費①
(%)
~一部に弱さがみられるものの、緩やかに回復しつつある~
〔大型小売店販売額(前年比)〕
(注)全店舗ベース。
(%)
〔コンビニエンスストア販売額(前年比)〕
○ 個人消費は、乗用車販売が弱い動きとなっているものの、大型小売店販売が、
引き続き緩やかに回復しつつあり、コンビニエンスストア販売が、前年を上回って
推移しているほか、家電販売が堅調となっている。全体では一部に弱さがみられ
るものの、緩やかに回復しつつある。
○ 百貨店は、高級腕時計・宝飾などの高額品が好調である。
○ スーパーは、飲食料品が生鮮食品を中心に堅調に推移している。
○ コンビニエンスストア販売は、行楽需要も加わり弁当・惣菜などが引き続き好
調であることから、前年を上回って推移している。
○ 乗用車販売は、新型車の投入効果などから普通車で底堅い動きがみられる
ものの、軽自動車税額引上げ後の反動減などにより、弱い動きとなっている。
○ 家電販売は、薄型テレビや掃除機が高価格帯商品を中心に堅調となっている
ほか、携帯電話が順調となっている。
 常連の富裕層や外国人観光客の消費意欲は高く、ブランド品、化粧品、雑貨等を中心に好調
に推移している。【百貨店、中堅企業】
 6月は気温が低かったため、夏物衣料の売上げが悪かったものの、インバウンド需要により全
体としては前年を上回る状況となっている。また、クリアランスセールが好調で来店客数が増え
ている。【百貨店、大企業】
(注)全店舗ベース。
 生鮮、デリカで好調が継続している。また、母の日や父の日では数千円の黒毛和牛など普段よ
り良いものを食べようという動きが強くみられた。【スーパー、大企業】
 気温が低いため、ビールや飲料水、冷たい麺類の売上げが低調であるが、弁当や惣菜などは
行楽需要などもあり引き続き好調である。 【コンビニエンスストア、中堅企業】
(%)
〔乗用車新車登録・届出台数(前年比) 〕
 軽自動車税額引上げに伴う駆け込み需要の反動により、4月以降来店客数は落ち込んでいる
ものの、新型車投入効果により普通車では底堅い動きがみられる。【乗用車販売店、中小企
業】
 軽自動車税額引上げの影響により、登録・受注ともに前年、前々年比で大幅に下落している。
客足自体も伸び悩んでおり、回復には時間がかかるとみている。【乗用車販売店、中小企業】
 新生活需要の他、買い替え需要を含め高価格帯商品を求める動きがみられる。外国人客の増
加により調理・理美容家電も好調に推移している。【家電量販店、中小企業】
(注)普通乗用車+小型乗用車+軽四輪乗用車の合計。
【出所】経済産業省、北海道経済産業局、(一社)日本自動車販売協会連合会、(一社)全国軽自動車協会連合会
2
1.個人消費②
北海道財務局管内における個人消費の動向について (3月~7月までの消費の動き<まとめ>)
○ 大型小売店販売(百貨店、スーパー)は、飲食料品が生鮮食品を中心に堅調に推移しているほか、高級腕時計・宝飾などの高
額品が好調であることなどから、全体では緩やかに回復しつつある。
○ コンビニエンスストア販売は、行楽需要も加わり弁当・惣菜などが引き続き好調であることから、前年を上回って推移している。
○ 家電販売は、薄型テレビや掃除機が高価格帯商品を中心に堅調となっているなど、明るさが見え始めている。
○ 住宅は、下げ止まりの動きがみられる。
○ 旅行や外食産業の売上は、足下でも前年・前々年を上回って推移しているとの声が聞かれる。
○ ボーナス商戦については、家電販売で、薄型テレビや掃除機が高価格帯商品を中心に堅調となっているとの声が聞かれる。
⇒ 26年度の賃上げもあり、個人消費は、一部に弱さがみられるものの、緩や
かに回復しつつある。
・ 北海道は、消費税率引上げ以降
に、「電気料金再値上げ・石油価格上
昇による家計圧迫あり」との声があり、
電気料金や石油代といった固定費の
増加から、節約に迫られる動きがあ
る。「必要なモノしか買わない」、「衝動
買いしない」、「不要不急のモノは買わ
ない」、といった消費行動がみられる。
・ 全てにおいて消費を控えてい
る訳ではなく、必要なものは高
価格でもよいモノを購入する動
きがある。
・ 日常は節約しつつも、イベン
ト消費(ハレの日)などには奮発
するというメリハリ消費の声が聞
かれる。
北海道財務局管内における個人消費の動向について(昨年4月の消費税率引上げ後の地域の消費動向の詳細)
(1)消費者の属性(年齢層、所得階層等)によりみられる消費動向の違い

ファミリー層は、普段は節約傾向にある。ただし、イベント消費(ハレの日)は奮発する
といったメリハリのある消費行動がみられる。

高齢層は、ボーナス商戦やイベント消費にもあまり動かず、他店との価格差やお得感
(ポイント還元率)に敏感である。

札幌の百貨店では富裕層の外商が好調との声が聞かれ、地方都市でも、百貨店の
貴金属催事は好調との声が聞かれる。
 母の日、父の日は、積極的な売場展開の効果で好調。数千円の黒毛和牛など、普
段より良いものを食べようという動きが強くみられた。ハレの日消費が強い。(スー
パー・大企業)
 消費税率引上げ以降、財布の紐が固くなっているなか、電気料金の再値上げ、仕
入価格上昇に伴う商品価格値上げにより節約志向がみられ、ディスカウントストア
に客が流れている。(スーパー・中小企業)
 来店客層の中心は高齢者であるが、イベント効果は感じない。また値段にシビアで、
還元ポイントデイや「お得」という言葉に反応する傾向がある。このため、年金支給
日は還元ポイントを10倍にしている。(スーパー・中小企業)
 有名ブランドフェアや宝石特別販売会などが好調となっており、高所得層を中心に
高額商品の需要は一定程度あるものと考えている。(百貨店・中堅企業)
3
1.個人消費②
北海道財務局管内における個人消費の動向について(昨年4月の消費税率引上げ後の地域の消費動向の詳細)
(2)財・サービス別にみられる消費動向の違い
≪財の消費動向≫
 食料品は好調。特に生鮮食料品については、「安心・安全」志向から、高価格でも
国内産・北海道産へ回帰している。一方、電気料金・石油代といった固定コストの上
昇を背景に節約できる部分は節約傾向にある。特に衣料品は、低調傾向の中、足
下、気温が上がらない影響で夏物衣料は更に不調となっている。

家電などで「こだわり」を求めるものについては、価格が高くても高機能で良いもの
を購入の動きが強い。
≪サービスの消費動向≫
 モノ消費からコト消費への流れがあり、旅行や外食産業の売上は、足下でも前年・
前々年を上回って推移しているとの声が聞かれる。

 食品の安心・安全志向から国内産・北海道産の生鮮食料品はよく売れている。反面、
節約できるものについては財布の紐を締める影響から、衣料品はずっと悪く、足下、
特に夏物は冷夏の影響から悪い。(スーパー・中小企業)
 テレビ、白物家電を中心に、幅広い商品で高価格帯が堅調であるなど、客単価が上
昇している。また、賃上げの効果か、4月には新生活向け家電セットで、例年より上
の価格帯が堅調となった。(家電量販店・大企業)
 4、5年前と比べ、ビジネスクラスを利用する割合が2割上昇している。特に、シニア層
で多い。機内販売も、免税ということもあるが、「せっかくの旅行だし買おう」ということ
で伸びていると感じている。(航空会社・大企業)
 景気が良くなってきた影響もあり、旅行に出かける客数は、リピーターや富裕層を中
心に、増加傾向にある。(旅行業・中堅企業)
景気回復の影響から、富裕層を中心に観光消費の動きは良いとの声が聞かれる。
(3)地域にみられる消費動向の違い

札幌市については、北海道の大型小売店販売額が前年・前々年を上回って推移し
ている中、北海道全体以上の高い伸び率を示す。特に百貨店では、札幌市が全体
の伸びを牽引している。
 札幌市/百貨店⇒インバウンド効果だけでなく、外商などが好調。富裕層の購買意
欲は高い。ボーナス商戦も、ブランド時計が好調。国内客にも売れている。(百貨店・
大企業)

札幌以外の地域では、年金生活の高齢者が多いことなどを理由に、賃上げの効果
が小さいとの声が聞かれる。
 中規模都市/百貨店⇒当社の客層は高齢層であるため、賃上げの好影響は受けて
いない。また、電気料金の値上げなどの影響を受け、特に年金受給者を中心とした
高齢客層の来店数や、購買数が減少し回復感が感じられない。(百貨店・中小企業)

消費の弱い地方では、今回のプレミアム商品券を契機として、市内中心部への客
足を高めるための取組みもみられる。

なお、都市圏・観光圏では外国人
観光客による爆買いの恩恵。
※ 札幌市は相対的にファミリー層
(勤労世帯)が多く、賃上げの影響が
出ている。一方、中規模都市及びそ
の他市町村は人口構成が高齢化して
おり、結果的に、消費者の属性(年齢
層)に類似した特徴がみられる。
 地方/市町村⇒プレミアム商品券の使用期間中、消費者還元イベントとして、スタン
プラリーを開催し、温泉宿泊券や商品券などの景品を用意している。効果としても、
地元購買力の向上や消費購買力の流出防止が期待される。(地方公共団体)
 札幌市/百貨店⇒以前のインバ
ウンド売上は、この時期1%程度で
あったが、今年は3%~4%程度を
占めるようになってきている。外国
人の6割が中国人。ロレックス、ル
イヴィトンなどのブランドや化粧品
を購入、中にはフルーツを買ってい
く人もいる(ホテルで食べる模様)。
(百貨店・中堅企業)
4
1.個人消費②
北海道財務局管内における個人消費の動向について(昨年4月の消費税率引上げ後の地域の消費動向の詳細)
(4)来店客数や購入単価の変化
≪購入単価≫
 スーパーなどでは、どこで買っても同じものを少しでも安く買うために、複数店での
買い物の労をいとわない。ディスカウントストアの利用やポイント還元率の高い店を
巡る行動がみられる。

一方、例えば生鮮食料品など安心・安全などの差別化が図られているもの、高機
能やこだわりのある商品については、高価格でも売れている。その結果、販売数量
は同じでも、売上高が増えている。
≪来店客数≫
 百貨店などでは、イベントでの集客効果はあっても、他の売り場への波及効果が
薄れているとの声が聞かれる。

地方では、今回のプレミアム商品券を契機に、追加イベントなどで市内中心部への
客足を高めるための取組みもみられる。
≪購入単価≫
 近隣店と当店でポイント還元率の高い日が違う。顧客は両方の会員になって、還元
率の高い方を回っている。(スーパー・中小企業)
 どの店舗でも同じメーカー品であれば、少しでも低価格のところで購入しようという動
きが顕著。一方で、生鮮品のように店のこだわり(味や生産地)が出るものは、きち
んとそれに反応している。(スーパー・大企業)
 当店の顧客は高齢層の割合が高い中、所得階層の二極化が激しい。このため、グ
レードの高い商品と低い商品の販売は伸びるが、中程度のグレードの商品はあまり
売れない特徴がある。(スーパー・大企業)
≪客足≫
 4月実施のフェアは非常に盛り上がったが、他への波及はみられない。かつて言わ
れたシャワー効果が、以前に比べ薄れている。(百貨店・中堅企業)
 市中心部に住民が来る機会を増やすため、プレミアム商品券発行時に、即日使用
可能としなかった。また、券毎に番号を付与し抽選会を実施するイベントを実施し、
市中心部の活性化を図った。(地方公共団体)
(5)次回の消費税率引き上げに向けての対応策等


前回引上げ時(5⇒8%)の経験から、駆け込み需要などへの必要な対応を行う予
定との声が聞かれる。
今後の動向について、軽減税率の適用などに関心を持つ声が聞かれる。
 昨年の経験から、駆け込み需要をどれだけ取り込めるかにかかっていると感じてお
り、外商や富裕層へのアプローチを徹底的に行うことを考えている。(百貨店・大企
業)
 8%引上げ時は、駆け込みを煽るような宣伝を展開したが、その分反動減も大きく、
影響は未だ続いている。逆に駆け込みを煽らなかった他社では、反動減の影響も少
なかった模様。10%引上げ時の売り方は検討中である。(家電量販店・大企業)
 一律10%になるなら対応は粛々とすればいい。ただ、軽減税率を導入となると、シス
テム面の対応が大変。時間も要することとなる。(ドラッグストア・大企業)
5
1.個人消費③
北海道財務局管内における個人消費の動向について
平成25年度及び26年度の補正予算でとられた各種政策の効果等について
≪プレミアム商品券≫
 総じて消費喚起に好影響との声が聞かれる中、更なる効果のために、
地域ごとの工夫もみられる。企業負担でプラスアルファのプレミアムを
付与するなど、プレミアム商品券発行を契機として、消費喚起へ取り組
んでいる事例も見られる。
 継続・恒例化することで、地域商圏の盛り上がりにつながるとの理由
で、政策が継続されることを望む声もある。
 使用可能範囲が当該市町村に本店を有する店舗に限られるケースでは、
⇒ これまで他市町村の大型店に流れていた顧客を還流させる効果が
あったとの評価が地元企業や商工団体から聞かれる一方、
⇒ 使用範囲から漏れた(他地域資本の)大型店などでは、対象外とな
ることの不満や、「顧客視点で使い勝手が悪い」とのネガティブな声
の両面の意見が聞かれた。
低所得者層への影響緩和
≪臨時福祉給付金等についての自治体の見方≫
 プレミアム商品券同様、購買促進効果が期待されている。
 効果があることについては異論はないものの、事務負担の多さや、現
金給付型については消費喚起に係る事後的評価が困難といった声が
聞かれた。
ふるさと旅行券
 特に旅行券について、北海道は、経済に占める観光業の割合が高い
中、繁忙期と閑散期の差があることから、「顧客の分散化」の効果に期
待されている。
 旅行業者からも、旅行券をきっかけに、新規需要の開拓につながるこ
とを期待する声が聞かれる。
 各商店主が商品券発行を契機に、商品券使用時に粗品プレ
ゼントなどの個別サービスを実施(費用は各商店の負担)
することとなった。商店主のやる気と商店街の活性化につ
ながったものと認識している。これを一過性のものにしな
いためにも、是非、政策を継続してほしい。(商工会)
 地域内での消費拡大を図るため、取扱店を地元商工会に加
盟する事業所に限定した。これにより周辺の街に流れてい
た消費が域内に留まり、地域の消費活動が活発化すること
を期待している。(地方公共団体)
 当店は、今回使用対象外になる模様。地域の商店街連合会
に加盟し組合費も納めていたのに、それでも対象外になる
扱いは納得できない。近隣大型店も対象外となる模様で、
消費者にとって使い勝手が悪いと感じている。 (家電量販
店・中小企業)
 事務手続きが煩雑などの声が聞かれるものの、給付金自体
は給付対象者にとってはありがたいものであり、消費には
プラス効果となっていることは疑いない。(地方公共団体)
 制度設計が複雑すぎるため、必然的に申請書も複雑になら
ざるを得なかった。特に高齢者が対象の臨時福祉給付金に
おいて記載ミス等の不備が多く、自治体の負担が大きかっ
た。(地方公共団体)
 旅行券:利用期間を観光シーズンのピークが過ぎた9月から
翌年2月までとし、観光閑散期の活性化を目指すこととして
いるほか、北海道内各地への周遊を促し、道央圏に集中す
る道外客の分散化を図ることとしている。(地方公共団体)
 このところ旅行をする人では、リピーター率が高まってい
た。プレミアム旅行券をきっかけに、今まで旅行に縁のな
かった層が旅行をするきっかけになればと期待している。
(旅行業・中堅企業)
6
2.生産活動
(22年=100)
~おおむね横ばいとなっている~
〔鉱工業生産指数(季節調整値)〕
生産は、橋梁建設にかかる需要が高まっている「金属製品」のほか、「石
油・石炭製品」などが増加している一方、新聞用紙の需要が低調な「パル
プ・紙・紙加工品」のほか、「窯業・土石製品」などが減少しており、全体で
はおおむね横ばいとなっている。
 道内での橋梁工事を中心に、公共工事は前年並みの受注状況となっている。【金属製
品、中堅企業】
 インターネットの普及による新聞離れにより、新聞用紙の生産は減少傾向にある。【パ
ルプ・紙・紙加工品、大企業】
 工事が減少傾向にあるなか、今年は選挙の影響もあり発注が少なくなっている。【窯
業・土石製品、中小企業】
 新幹線関連、一般建築の鉄骨需要などが好調で27年度は前年度を上回る生産となっ
ている。【金属製品、中小企業】
【出所】経済産業省、北海道経済産業局
3.設備投資
~27年度は前年度を上回る計画~
〔設備投資計画(前年(同期)比)〕
(%)
(北海道)
(全国)
法人企業景気予測調査によれば、27年度(計画)は、全産業では前年
度を上回っている。
製造業では、「パルプ・紙・紙加工品」などで前年度を下回っているもの
の、「自動車・同附属品」、「金属製品」などで前年度を上回っており、全
体では前年度を上回っている。
非製造業では、「リース業」などで前年度を下回っているものの、「運輸
業、郵便業」、「情報通信業」などで前年度を上回っており、全体では前年
度を上回っている。
 新製品販売や既存製品の生産拡大のためのラインの新設や、既設ラインの合理化
のための投資を行う。【自動車・同附属品、大企業】
 マイナンバー制度導入に向けて、個人情報保護のためのソフトを購入する予定。【生
産用機械器具、中堅企業】
【出所】財務省、北海道財務局
 電気料金値上げの影響を抑えるために、省エネ化した装置への入れ替えを予定。
【化学工業、大企業】
7
4.雇用情勢
〔有効求人倍率(常用・原数値)〕
(倍)
1.20
1.10
1.00
0.90
0.80
0.70
0.60
0.50
0.40
0.30
0.20
~改善している~
6.5
6
5.5
0.96 5
4.5
0.88
4
3.5
3
北海道
2.5
全国
2
(%)
21年
22年
23年
24年
25年
26年
(%)
4.0
2.0
0.0
▲0.1
▲0.5
現金給与総額(北海道)
定期給与(北海道)
24 25 26
年 年 年
10 11 12
平均
平成25年
1
2
3
4
5
6
7
平成26年
8
前年同期差(北海道、右軸)
前年同期差(全 国、右軸)
完全失業率(北海道、左軸)
完全失業率(全 国、左軸)
3.5
3.5
(全国)
(全国)
2.5
2.0
1.5
1.0
0.5
0.0
▲ 0.5
▲ 1.0
▲ 1.5
▲ 2.0
22年
23年
24年
25年
26年
27
年
【出所】総務省
○ 有効求人倍率は平成22年2月以降、64か月連続して前年を上
回って推移している。完全失業率は、1-3月期としては、平成7年以降
最も低い数値となっている。
○ 現金給与総額はこのところ前年を下回っている。
6.0
▲ 4.0
(北海道)
(注)23年1-3月期から7-9月期の全国は、補完推計値を用いた参考値。
〔 現金給与総額 ・定期給与(前年同月比) 〕
▲ 2.0
3.8
3.8
(北海道)
21年
27年
【出所】厚生労働省
8.0
(%ポイント)
4-6 7-9 10- 1-3 4-6 7-9 10- 1-3 4-6 7-9 10- 1-3 4-6 7-9 10- 1-3 4-6 7-9 10- 1-3 4-6 7-9 10- 1-3
12
12
12
12
12
12
1011212345678910112123456789101121234567891011212345678910112123456789101121234567891011212345
20
年
〔完全失業率(原数値、前年同期差)〕
9
10 11 12
1
2
3
4
平成27年
【出所】北海道
 外国人観光客をはじめ観光が好調なことから、新規求人については、タクシーや
観光バスの運転手、ホテル等の宿泊施設、観光地にあるコンビニエンスストアな
どで活発である。【公的機関】
 即戦力の土木の技術者が足りない。基本給を上げたが応募がない状況。しばら
く新規学卒の採用を控えていたが昨年度から再開し、今春も採用した。 【建設
業、中小企業】
 パートで不足を感じている。ハローワークを通じて募集しているが、温泉地は生
活の場としては立地条件が悪いこともあり、希望者が少ない。【宿泊業、中小企
業】
8
5.住宅建設
(%)
~下げ止まりの動きがみられる~
〔新設住宅着工戸数 (前年比)〕
住宅建設は、持家では引き続き減少しているものの、貸家、分譲住宅では
増加に転じており、全体では下げ止まりの動きがみられる。
 上昇したマンション価格は当面下落が見込めないという判断からか、分譲住宅は年明
け以降好調で、特に札幌市中心部の販売は、前年を大きく上回って推移している。【不
動産業、中堅企業】
 注文住宅の受注状況はまだ前年に届いておらず、消費税率引上げ以降、動きが少ない。
次回の消費税率引上げ時まで様子をみているのだろう。【建設業、中堅企業】
 相続対策意識の高まりから木造アパートを中心に今後も底堅く推移していくことが予想
できるが、アパートの数自体が増え過ぎて、新築物件でも空室が目立ってきた。【専門
調査機関】
【出所】国土交通省
6.観光 ~緩やかに回復しつつある~
〔来道客数〕
(万人)
〔外国人入国者数〕
(%)
(万人)
(%)
北海道観光は、来道客数が、ゴールデンウィークの個人旅行が増えたほ
か、温泉・リゾート地でも前年を上回っており、好調な動きとなっている。ま
た、外国人観光客は、北海道人気と直行便増便の効果などにより、オフ
シーズンであるが、中国・韓国を中心に大幅に増加している。
 4月や5月の外国人観光客は、ツアーや報奨旅行が好調であったことなどから、例年閑
散期となるこの時期にはない勢いがあった。【運輸業、大企業】
 ゴールデンウィークは、前年より後半に1日休みが多く、大型連休となりやすかったた
め、国内客の個人旅行が増加した。【旅行代理店、中堅企業】
 観光需要の高まりから、出張で来たビジネス客が、会社規定内の価格で宿泊できない
くらい宿泊単価が上がっている。【宿泊業、中堅企業】
 7月は、函館アリーナ完成のこけら落としで人気アーティストのコンサートが予定されて
おり、その時期は予約で埋まっている。その後も各種コンベンション等が開催されるこ
とから、宿泊者数の増加に期待している。【宿泊業、中小企業】
※27年4~5月の前年比は、26年4~5月との比較
【出所】(公社)北海道観光振興機構
※27年4~5月の前年比は、26年4~5月との比較
【出所】法務省
9
Fly UP