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東京・八王子の共に働く場を巡ってきました

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東京・八王子の共に働く場を巡ってきました
しょくば さ ん か
ごう
職場 参加 ニュース
ほうじん
しょうがいしゃ
18 号
しょくば さ ん か
かい
だいひょう り
じ
はっ こ う
発行
2010.9.10
す ず き みさお
NPO法人 障害者の職場参加をすすめる会(代表 理事 鈴木 操 )
さいたまけん こ し が や し ひがしこしがや
す が び る
しょくば さ ん か
よ いしょ ない
埼玉県越谷市東越谷1-1-7須賀ビル101 Tel・Fax 048-964-1819 職場参加ビューロー世一緒内
E-mail [email protected] HP http://www5b.biglobe.ne.jp/^yellow/
すごい!八王子の施設ネットワーク市と組んで「共に働く」多角的試み
7月26日、19名で
車3台に分乗し、総会記
念シンポに来ていただい
た土居さんが代表の八王
子ワークセンターと結の
会を訪問し、交流してき
ました。
これは、当会が社会福
祉振興助成を受けて実施
する「本人・住民参加の
障害者就労支援交流事
業」の第1回のデイツア
ーです。
当日のもようを草加市
めだか工房施設長の原和
久さんのレポートで、以
下にご紹介します。
八王子のみなさん、ほ
んとうにありがとうござ
いました。
ペットボトルのリサイクル工場「リボーン」での交流
東京・八王子の共に働く場を巡ってきました
めだか工房
原
和久
八王子ワークセンターは八王子市内の作業所、施設やグループが参加して様々な事業を展開しているNPO法
人で「障害のある人が社会参加を通じて自立と生活の向上に寄与する事を目的に、作業所などへの団体支援を行
う授産活性化事業と個人への支援を行う就労支援を行っている」を目的にしているということだった。八王子ワ
ークセンターはそのなかで「リボーン・ふらん・わくわく・クリエイト・はっち・かてかて」といった事業体で
構成されている。
道の駅・八王子滝山のかてかてコーナー
6月26日の朝8時に越谷駅に集合し、車椅子参加者4名と共に車3台に分乗
して一路八王子を目指して出発した。最初に訪れたのは「道の駅・八王子滝山」
だった。ここは幹線道路に面した道の駅で地元で収穫した野菜や、八王子のみや
げ物に混じって、八王子ワークセンターのコーナーがあり、パンやクッキーなど
が並んでいた。ここのコーナーは「かてかて」が運営しているがとくに障害者が
販売しているのではなく作業所で作ったものが並べられていてみやげ物や農産
物などと一緒に販売されていてレジも道の駅のレジで管理されていた。
1
かてかてコーナー
カフェレストラン「クリエイト」
道の駅を後にして、次いで向かったのは八王子駅近く、徒
歩4分にある市役所の駅前出張所や生涯学習センター、子ど
も家庭支援センター、図書館などが入居している八王子クリ
エイトホール。ここの一階に八王子ワークセンターの運営す
るカフェレストラン「クリエイト」がある。到着したのは十
二時少し前で、レストランのテーブルは多くのお客さんが入
っていた。
1999年に通所授産喫茶として解説して10年
を越している。17名の障害者が早番、遅番のシフト制で働
いている。私たちの昼食もここでいただいた。メニューはカ
レー720円、ハンバーグ690円、しょうが焼き690円、
日替わりランチ650円、ス
パゲッティー・・・・・・な
喫茶「クリエイト」で昼食をいただく私たち どこのほかに珈琲、紅茶、各
種ジュース類、ケーキ、あん
みつ、ぜんざいなど充実している。私たちは日替わりランチをいただいた。ハン
バーグに唐揚げ、パスタサラダにご飯とミソ汁がつき、デザートのスイカと珈琲
またはアイスコーヒーまたは紅茶またはアイス紅茶などの飲み物もついていた。
これで650円とは安い。ライスのお米は栃木県から取り寄せているとのことだ
った。ライスはおかわり自由ということで満腹になった。
交流会メンバー19人が一度に入店したが接客になれている就労メンバーはて
きぱき配膳してくれて水のおかわりなどにも細かい気配りをしてくれていた。1
1時~18時の営業時間で運営して、年間の売り上げは約一千万円ということだ
った。ここのカフェレストラン「クリエイト」で八王子ワークセンターの代表土
喫茶「クリエイト」で
居さんと合流して昼食後、八王子市役所に移動した。
市役所内でのワークシェアリング
市役所は駅からかなり離れた場所にあるが、比較的新し
く建てられた9階建ての建物で、ここで行われているワーク
シェアリング事業と売店の運営を見学した。ワークシェアリ
ングは今年で5年目を迎える事業で、始めたきっかけは都か
ら予算をつけるからワークシェアリングをやってみないか
と働きかけがあったのがはじめるきっかけということだっ
た。市役所内部で行っている作業のうち郵便物の仕分けや配
達、シュレッダー作業、リサイクルペーパーの結束、押印作
業、チラシの挟み込み、パソコンのデータ入力などの仕事を
八王子ワークセンターに委託して、八王子ワークセンターは
傘下の「ふらん」から障害者を派遣している。仕事は1日5
時間、週2~3日で、
「ふらん」は派遣した人に800円の
市障害福祉課によるワークシェアリングの講義
時給と交通費を支給している。
800円という額は東京都の
最低賃金をクリアーする額だそうだ。交流会で見学した当日は
8階の学校教育課のフロアーで八王子市内の小・中学校に配布
する書類を仕分けする作業をしていた。八王子市内に小・中学
校は百八校あり、学校ごとの棚が並んでいて、学校に配布する
文書を棚に入れていた。全部の学校に入れるものもあれば、学
校ごとに違うものもあり、学校名が判別できる人がここの仕事
をしているということだった。間違えて違う棚に入れたら困る
ので、ジョブコーチが付いて指導していた。
ワークシェアリングは労働として前述の賃金を払うケース
と、無給で実習するケースもあるということだった。市の担当
者の話では都の誘いで始めたこの事業は最初の3年間は都が
全額出していたが。四年目からは都と市が半分ずつ負担してい
八王子市役所正面玄関
る。将来は都からの補助がなくなるが、市は予算を増やして継
2
続していくということだった。現在市役所の40余の課から仕事を請け負っているが、最初は障害福祉課の仕事
だけだったそうで、障害福祉課から他の課に異動した人が口コミで広めていったということだった。全市を挙げ
て積極的にという訳ではなく、障害福祉課からの異動のない現場部署からの仕事依頼は少ないそうだ。
市役所内売店「はっち」
広いスペースが確保されている売店「はっち」
八王子市役所は二階のフロアーが出入り口になっていて、
一階は地下にあたる。その一階のエレベーターホールの前が
八王子ワークセンターが経営する売店「はっち」だ。八王子
ワークセンターが、八王子市職員等事業本部と 2007 年 8 月に
パートナーシップ協定を締結し具体的事業推進として売店「は
っち」の業務を協働で行っているそうだ。販売しているのはお
菓子類や飲物・日用品・文房具・お弁当などに交じって八王子
市内の作業所で作っているクッキーや木工品、国際協力のフェ
アトレード商品の革製品などだった。年間売り上げは約五千万
円あり、収益は一千万円ほどという話だった。訪問した時間が
午後2時ころでお客さんもまばらだったが、お昼休みには多く
のお客さんが押し掛けてくるということで売上額もなるほど
と思った。よく売れるものは飲物や食べ物が中心ということだ
った。
ペットボトルリサイクル工場「リボーン」
市役所を後にして次に向かったのは八王子ワークセンター
の「リボーン」が運営するペットボトルリサイクル工場だ。場
所は市内から車で走ること2~30分五日市に近い山の中だ。
ゴルフ場を過ぎた先にある戸吹清掃事業所の一角に「ペットボ
トル減容施設・リボーン」はあった。大きなプレハブの建物の
中に機械があり、大きな音を立てて稼働しています。ベルトコ
ンベアーで運ばれたペットボトルが機械の中で圧縮され塊と
なって出てくる。一つの塊に500mlボトルが約470個詰
まっていて重さは17キロくらいということだ。ここのフロア
ーには5人ほどしかいない。しかも全員職員らしき人ばかりだ。
ベルトコンベアーの先の一段下がったフロアーに行くとペッ
トボトルが川のように流れ、その両側に10人くらいの人が作
業をしていた。奥のほうの人たちはビニール袋に入ったペット
中身が残ったペットボトル等を選別する
ボトルを出す担当、手前の方の人たちはフタを外したり、中身
の入っているボトルを取り出したりと選別している。ベルトコンベアーの奥は一段高くなっていて、そこは回収車で
運ばれてきたペットボトルが山積みされていて、3~4人が山を崩しながらベルトコンベアーの方に流している。この
フロアー全体が人海戦術で作業していた。夏の暑い時期はペットボトルの消費量も多く、1日10トンくらいの量を
処理しているとのこと、圧縮した17キロの塊が500個近くできるそうだ。冬はボトルの消費量も減るので、17
キロの塊は300個くらいに減るそうだ。夏の暑い中でプレハブ内の重労働、非常にハードな仕事だ。大型の扇風機
が回っているが、ドアを開け放しても室内の温度は高く、蒸し風呂のようだった。それに加えてゴミの匂いもあり大
変な仕事だなと感じた。
ここで働いている人は全部で38人、そのうち障害者は21人、ジョブコーチ2名、そのほかは指導員と事務職の
職員ということだ。働いている場所によって給料の金額は異なるものの、最低賃金の800円/時間以上の賃金と年
3回のボーナスが支給されるということだった。就労時間は8時~17時までで、半日の人もいるということです。
市内から離れているのでバス通勤だそうだ。ペットボトルのリサイクルは八王子の企業、個人家庭すべてから回収す
るようになってこの事業が始まったということで2004年から始めたということで、今年で7年目をむかえて軌道
に乗った運営になっているようだ。ここで回収して圧縮されたボトルの塊は愛知県の工場に運ばれてプラスチックの
再利用が行われるということだったが、気になったのはキャップの部分の白い所や商品名の付いているラベル部分が
多く混じっていることだった。越谷ではペットボトルはラベルをはがしてキャップもとって回収しているが、問題な
いのか聞いてみると、再処理の工場で細かく粉砕された後、重さによって選別・分離されるということで混じってい
ても問題ないということだった。3時の休憩時間に働いている人との交流の時間ができ「夏の仕事は大変だ」という
感想だった。重労働で大変な仕事ながら働いていることに生きがいを感じているようだった。
プレハブの隣に大きな建物が建築中だった。市の建築担当の人が説明してくれて、この建物は10月が稼動を始め
るプラスチック類の再処理施設ということだった。ペットボトルだけでなく、全部のプラスチックを回収してリサイ
3
クルしていくための工場で、ペットボトルの部門だけでも現在の人数の半分以下の10人程度で17トン/日くらい
の処理能力があるそうだ。プラスチックの処理能力は40トン/日ということだ。ここのプラスチック再処理施設の
運営も八王子ワークセンターと「リボーン」が行う予定だそうだ。
結の会
最後に訪れたのは「結の会」
。八王子ワークセンターに参加する団体のひとつ。清掃工場から市内を突っ切って高尾
山の近く、車で30分ほど走った新しい住宅と畑と雑木林が点在する一角に結の会があった。わらじの会の人たち曰
く、
「昔のわらじの会を思い出すプレハブ」の建物が3棟、それに広場と畑が付属している。結の会は23年前に八王
子養護学校の教員だった脇田さんが卒業生2名と始めて、現在に至っている。19名が通所していて、7名の職員で
運営している。
共同作業所「元八広場」はポスティングと紙すきが主な事業、
「工房サマキ」は生協の注文用紙の帳合い、リサイクル石鹸作
り、アパート清掃、クロネコメール便などを主な仕事にしてい
る。
「元八広場」と「工房サマキ」では賃金に差があって「元八
広場」は月1万円ほど、
「工房サマキ」は月5万円ほどというこ
とだった。紙すき作業は昔は牛乳パックでやっていたのが、現
在は輸入の「こうぞ」を使った和紙作りと、竹林の環境保全と
タイアップした竹紙を4年前から始めたそうだ。竹紙つくりは
「八王子住まい作り市民塾」という市民活動グループと共同で
開発して、建築事務所と手を結んで竹壁紙として新たなネット
ワークがつくられ始めているとのこと。地元の竹林の美化に貢
献し、なおかつ環境にやさしい壁紙の住まい作りにつながって
結の会で脇田代表の説明を聞く
いる一石二鳥の事業だ。
「工房サマキ」は生協の受注がメインだ
が、近くの小学校の給食から出る廃油を利用したリサイクル石鹸を大きなドラム缶で作っているとのこと。小学生も
年一回石鹸作りの体験に訪れるという。
結の会では23年前に作った最初のプレハブがもう限界に達したので都の助成を受けて新しい実習棟の建築を計画
中で、そのための寄付を募っている。協力よろしくお願いします。
寄付の送り先は「ゆうちょ銀行 口座記号番号 0130-9-759897
加入者名
結の会 」です。
問い合わせは 電話 042-667-0039
八王子ワークセンターとの交流を終えて感じたことは、八王子市内71施設がまとまって運営することで市との共
同事業などが獲得でき、大きな力になっていることを感じた。レストラン「クリエイト」や売店「はっち」、ペットボ
トルリサイクル「リボーン」などは一種のワークシェアリングととらえることができ、市の仕事を分担していく道筋
の一つだと感じた。(「めだかニュース」より転載)
参加者の感想
八王子ワークセンターに見学に行った感想
富樫 千亜紀
はじめ越谷駅西口に8時に集合して、車に乗って、高速道路で走っていきました。私の車は、
ほかみんな男性ばかりだったので、びっくりしました。
喫茶クリエイトで食事した後、八王子市役所の売店はっちに行きました。パンフレットを見
て、はっちの組織がわかってきました。
八王子市役所の中では、郵便物の仕分け作業を、障害をもっている方が働いていました。ま
た、市役所の牛くぼさんのお話もとてもよかったです。
ペットボトルの会社では、障害を持っている方々が、ベルトコンベアーを使って仕分け作業をしたり、ペット
ボトルのふたを開ける作業をしていました。 何百トンというペットボトルの数がすごかったです。私は質問コ
ーナーで、
「ベルトコンベアは故障しないんですか」という質問をしました。
「故障はしないですね」という答え
が返ってきました。
ワークセンターで働いている男性の佐藤さんの話も聞きました。アイスキャンデーもいただきました。
4
結の会では、石鹸をドラム缶の中で、1時間かきまぜてねかせる仕事の説明がありました。また、ポスティン
グのチラシ配りや和紙を作っているところを見学しました。感売店に売っていた乾燥糸こんにゃくは、その場で
は見えませんでした。
帰りは、少し渋滞して、夜遅かったけど、家まで車で送ってもらいました。
八王子に行って
佐藤 秀一
ペットボトルは、八王子市内ぜんぶあつめてやるのが、すごいなとかんしんしました。最後に
行った場所で、紙をつくるのもすごいなとかんしんしました。こわしてまたたてなおすといって
いたので、たてなおしたら見に行きたいと思った。
うらやましい
木下 義彰
八王子ワークセンターを見学に行き、最初に食事を喫茶クリエイトでしました。障害者が運んで
くれました。僕もこんな仕事ができればと、うらやましい気持ちでした。自分もできるよう、練習
してみたいです。次に市役所に行き、障害者支援の部署を見て、ペットボトルの作業を見て、夏と
冬の温度の差を聞いて、大変だなと思いました。学校からの意見を入れるカゴがあり、よいことだ
なと思いました。その後結の会という作業所を見学して、和紙をすく仕事などを見て、僕もやって
みたいと思いました。まだいろいろ見ました。越谷にもこんな施設があればと思いました。
刺激を受けた八王子ツアー
越谷市議会議員
辻 浩司
市役所業務の一部を障害者に有償でやってもらう「ワークシェアリング事業」は、越谷市の地域
適応支援事業にかなり近いイメージだったが、対象者を一定の作業能力のある知的・精神障害者に
限定していることや最低賃金を支給していることなどが大きな違いだった。
八王子市がワークセンターに運営委託をしているペットボトルの中間処理施設「リーボーン」で
は酷暑の中、ペットボトルの分別・結束作業風景を見学させていただき、交流した。働く人たちの
顔つきから「労働者としての自信」のようなものが感じられた。身体を使って汗をかく仕事だから、
なおさら働いている身体的実感があるのかもしれない。ペットボトル分別収集開始を契機に障害者雇用を生み出
した市の姿勢もすばらしい。
結の会は、里山に隣接する地区にあった。大きな木や畑がある中に活動のプレハブがあり、20年ほど前のわ
らじの会など埼玉の障害者運動の風景を思い出した。環境市民団体の竹林整備で出た竹を使って手すき和紙壁紙
を作り、生活クラブ生協を通じてリフォーム用に販売しているという。障害福祉分野にとどまらない地域の連携
が見て取れて、越谷での連携の必要性を改めて感じた。
八王子ワークセンター見学感想
南
亜衣
7月26日(月)に世一緒のメンバーやその他大勢の方の八王子ワークセンターへの見学に同
行させていただきました。八王子市が大きな一つの活動主体となって障害者福祉に取り組んでいる
ということしか理解していなかったので、イメージがつかずどのようなものなのか早く見学をした
いなという気持ちがありました。
初めに見た、道の駅内にあるショップ「かてかて」を見て思ったのは、地元の野菜やお菓子、果
物が売られている中に同じように陳列されていて何も知らずに買い物をしていたら障害者の方と結びつけずに
買うなと感じました。それは良いことで、一つの売り物・野菜や果物と同じ商品として扱われていることによっ
て、障害者の方が作った物だから買うかといったような先入観がなく買うことができていいなと率直に思いまし
5
た。買った後で障害者の方のことやそういう働きを知るということにつながり、その方が強く印象に残ることも
あるかなと思いました。もちろん、当事者の方から直接的に話を聞くことや、接することの方がインパクトも強
く、活動的には目に見えていいかもしれないけれど、そればかりが障害者の福祉を広めていく方法ではないので
はないかとここから感じました。
また、市役所の中で行われているワークシェアリング事業も同じで、市民などには見えないことかもしれない
けれど、職員の意識から変えていくということに重点を置くことでそこから広めていくことに意義があるのだな
と感じました。実際に支援する側が理解や知識を深め、意識を高めていくことがやはり大切なのだと実感しまし
た。
リサイクルセンターでの見学では、ただただ、ペットボトルの多さに驚きました。八王子市内で収集されたペ
ットボトルの全てを取り扱っているということでした。自分も普段、ペットボトルをごみとして出しているけれ
ど、出したその先のことを考えたことがなかったのですごく貴重な体験でした。何気なく出していたペットボト
ルだけれども、これからは飲み残しのないようにきちんと分別・洗浄してごみに出そうと思いました。
最後に見学した、「結の会」の作業所では、実習などの時とはまた違った視点から見学をすることができて面
白かったです。職員の方から直接、自立支援法についての考えを伺えたのも貴重な経験となり、よかったです。
お昼を食べたレストランもとてもおいしく、ボリューム満点で、なお且つ値段も安く、学生の多い越谷にもあ
ったらいいのにと思いました。
今回の見学では本当に多くの貴重な経験をさせていただくことができました。八王子には行ったことがなかっ
たので、街並みも見ることができて楽しかったです。後はやはり、講義で学ぶばかりではなく、実際に自分の目
で見て、耳で聞いて、現場に行くということが大切であると感じました。
八王子ワークセンター見学で印象的だったこと
直井 利雪
今回八王子で見学したのは、八王子ワークセンター関係の事業所では、中央自動車道・八王子
インターチェンジのすぐ近くの道の駅(八王子滝山)にある「かてかて」という売店、市内の生
涯学習センター(クリエイトホール)内にある喫茶・軽食店の「クリエイト」、八王子市役所内に
ある売店「はっち」、ペットボトル中間処理事業所「リボーン」
、さらに NPO 法人「結の会」の五
ヶ所。
今回見学した事業所や施設のそれぞれが特徴もあり、見どころも多かったが、中でも一番印象的というか興味
を持ったのは、ペットボトルの中間処理をしている「リボーン」の存在。高尾街道沿いの市街地から外れた山岳
地に建てられている工場だが、ここで行っているペットボトルの中間処理は市から八王子ワークセンターに委託
されている仕事。委託されている仕事の内容は、八王子市内の店舗や家庭などから集められたペットボトルに混
じってるゴミ(ポリ袋など)を取り除き、ペットボトル内に残っている飲料を廃棄してからプレス機で圧縮成型
する作業で、この「リボーン」は、今では八王子ワークセンターの障害者雇用のモデル事業所になっている。
ベルトコンベアに乗って大量のペットボトルが流れてくると、ベルトコンベアに取り付いた二十人ほどの作業
員(障害者、健常者が混在)が一斉に手を動かして処理作業に取り掛かる。仕事に取り組む姿勢は真剣で真面目そ
のもの。現在、稼動を休止している旧清掃工場跡地に新工場を建設中で、新工場ではペットボトルだけではなく
廃プラスチックの中間処理も行われるとのこと。これからも障害者の就労のさまざまな現場を見学してみたいと
思っています。
八王子からのお便り-1
リボーン所長
岩澤さんから
私共のリボーンを見学していただき短時間でしたが障害を持った人たち相互の質問意見の交換など
交流が出来てよかったです。
今から1年は又大騒ぎになりそうですが、皆頑張りきると思います。
来年の今頃は少し落ち着きはじめていると思いますので関心のある方は又見学・交流に来て下さい。
又、その折はついでに今回時間不足で見てもらえなかった私のもう一つの施設ひのき工房の
木工品製作職場も見てもらえればありがたいと思います。
6
体験から帰って世一緒前で
山田さん(ちばMDエコネット)招き
通用口で挨拶とチェック
男子従業員トイレのペーパー交換
九月八日、三井ショッピングパーク「ララガーデン春日部」で二度目の職場体
験をさせていただきました。前回は館内巡回とベビーカー清掃でしたが、今回は
トイレ清掃と警備を体験させていただきました。世一緒からは三人のスタッフに
二人のサポーター、それに県立大学の実習生が付いて出かけました。
ララガーデンでは清掃二人、警備二人の職員さんのご指導をいただき、施設管
理マネージャーさんを含めて、質疑応答の時間もとっていただきました。お忙し
い中、ほんとうにありがとうございました。
女子従業員トイレの清掃体験
ララガーデン春日部で職場体験させていただきました
第2回事前研修会開く
(2010.9.9)
共に働く街訪問交流デイツアー(本人・住民参加の障害者就労支援
交流事業)の第2回は、10月4日(月)船橋市のNPO法人ちばMD
エコネットへお出かけします。それに先立って、9月9日に、代表の山
田晴子さん(写真左端)をお迎えして、事前研修会を行いました。
世一緒スタッフや家族のほか、施設職員、支援センター職員、教員など、
幅広い参加がありました。
山田さんの息子さんなどの高校生活と農園づくりを描いた映画「ひなた
ぼっこ」の概要版の上映や、パワーポイントによるNPOの事業の説明
をしていただき、活発な質疑応答がありました。
八王子からのお便り-2
森と川と精霊の結の会
脇田泰行さんから
こんにちは。 先日はたくさんの方の来訪、楽しいものでした。
原氏にも久しぶりに会えて懐かしかったです。(当時の養護時代の対組合執行部とのやり取りを思い出したりし
て・・)
昨年の対市要望事項を添付します。市内でのネットワークづくりは障害種別を越えて多岐に渡ります。
なかなか根気とエネルギーが必要です。まだまだ力不足ですが存在自体に意味があると考え、持続しています。
時には他県の方々と出会い交わるのも感覚が刺激されて良いものですね。
今回をきっかけに何か企画したいものですね。
結の会の今後をどのようにイメージするか、若い職員に私は何を提供できるか、日々考えておりまする。
7
自分の将来も考えながら
世一緒サポーター
南
亜衣
れ ばい いの かな ど、 専門 知識 とか 技術と かそ
ういうことばかりではないのだとわかりまし
た。まさに百聞は一見に如かず状態です。
自 分 の 学ん で いる こ とも 、経 験 もま だ
ま
だなのだと反省しました…。
また、 就労支援について関わっていく中で、
自分の将来についても考えていけたら
なと思います。
これからもっと多くの方々と知り合
い、多くの活動に参加していく中で、
プラスもマイナスも吸収し、自分のモ
ノ にで きるよ うに 学んで いき たいで
す。人間としても成長できるよう頑張
りたいと思います。ご迷惑をおかけす
る こと もあ るか とは 思い ます が、 よろし くお
願いします!
( 世一 緒・木
曜当番です)
5 月1 7 日 か ら 世 一 緒 で 様 々 な 活 動 の お
手 伝い をさ せて いた だい てい ます 。埼玉 県立
大学保健医療福祉学部社会福祉学科3
年です。
軽く自己紹介をさせていただきますと
福島県会津若松出身、平成元年11月
1日生まれ、さそり座のO型です。
仕事発見ミッションに参加してみて、
当事者が動くということの大切さ、そ
の意味の大きさをあらためて感じまし
た。
学内の実習でも福祉施設で就労支援
について学び、もちろん授業でも学ん
でいました。
しかし、実際見てみると、働くとい
うことがどのようなことなのか、地域
と密着した活動をするためにはどうす
佐藤秀一
お知らせ/県東部(春日部・越谷・草加ハローワーク合同)障害者就職面接会が10月21日(木)越谷
市中央市民会館で/当会主催「共に働く街を創るつどい 2010
は、12月19日(日)埼玉県立大学で
ミニコミ誌に掲載されました
小学校 5 年生のときに脳腫瘍で 40 日間入院し手術しました。 近所の友達や病院であった友達と今でも旅行に行ったりしま
す。学校卒業後は働いていましたが、リストラや工場閉鎖で仕事がなくなりました。その後、脳梗塞になり、 2 週間入院し、片ま
ひがのこりました。
中学校を卒業した後、建築業をしているお父さんの仕事を手伝った後、靴の製造の会社で、つやだしの仕事をやり、 9 年間勤
めましたが、リストラされました。その後パンを作る会社で 5 年間箱をあらう仕事をしましたが、工場が閉鎖になってしまいました。
仕事がなくなって、草加のハローワークに行っていましたが、越谷のハローワークができたので、越谷に行きました。そ のころに緑の手
帳を取り、その後障害者就労支援センターに行き、その紹介で世一緒に来るようになりました。脳梗塞による右半身まひがあるため、赤い
手帳を昨年取りました。世一緒では、木曜の当番をしています。トイレ掃除と机を拭いたり、床を掃いたりします。また、来た人の名前を書
いたり、湯を沸かしたりします。来客へのあいさつはちゃんとできましたが、電話の応対は、しゃべるとどもってしまい、よくできませんでし
た。当番をやっている間に、電話応対にも慣れてきたのはよかったです。会社に勤めるときの役に立つと思います。世一緒の人はみん な
元気です。仕事を探しながらポスティングや飛び込み訪問をしています。
妹と弟がいて、結婚して、もう家をもっています。僕は子どもが好きだから、土曜とか日曜に、妹の家に行って、子どもと遊びます。早く仕
事を見つけて、いい人がいれば、自分も結婚したいです。
長所は気がきくところ、短所は人の話をよく聞かないときがあることです。障害のために言葉が人に伝わりにくいことがよくあり、うまく人
に伝えられるようになりたいです。また、手先もぶきようです。
第42回
共にはたらくまちを拓くべんきょう会
「障害者就労支援 ―草分けの時代から現在まで」
お話:鈴木
良子さん(東京都心身障害者福祉センター地域支援課就労支援係)
70年代から知的障害者の就労支援にずっと関わって来られた鈴木さんに、職場、地域が大きく変
わってくる中での体験やお考えを聞かせていただきます。また、最近選ばれて参加された国際会議を
通して、世界の動きなどにも少しふれていただきます。
9月24日(金)18:30~21:00 越谷市中央市民会館 5F
8
資料代200円 終了後時間のある方はファミレスでおしゃべりしましょう。
主催・NPO法人障害者の職場参加をすすめる会 048-964-1819(世一緒)
Fly UP