...

マーケティング戦略(2) 購買者の利用回数の増加 本日の講義予定 20/80

by user

on
Category: Documents
6

views

Report

Comments

Transcript

マーケティング戦略(2) 購買者の利用回数の増加 本日の講義予定 20/80
12
13
自社への貢献度に基づく
消費者の分類
本日の講義予定
小売経営論




マーケティング戦略(2)
購買者の利用回数の増加
ロイヤルティ、カスタマー
ロイヤルティ・マーケティング、CRM
ノン・ユーザー
20/80の法則

利用回数を増加させるための手順
14

15


属性
B
C
x:知名度
7
3
8
y:立地
3
7
1
18

顧客データの活用


個別対応 (one-to-one) マーケティング
囲い込み (Retention) マーケティング
Database marketing
長期的な視点に立ち、顧客生涯価値
(customer lifetime value)を重視


関係性(Relationship)マーケティング
CRM (Customer Relationship Management)
19
20/80の法則
20-80の法則
ユーザーの2割が収益(利益)の8割を
占める
 カスタマーが一人離脱したら、新しい
ユーザーを16人獲得しなければならない


FSP (Frequent Shopper’s Program)
消費者の異質性に着目

A

ロイヤルティ・マーケティングの根拠①
16
ロイヤルティ・マーケティングの特徴と類似語
店舗(10点評価)
当該店舗に対する満足度が高い
 購買量や購買頻度が高い
 価格感度(価格弾力性)が低い
 店舗選択時の考慮集合が小さい
 非代償型の店舗選択行動を採用
ロイヤル・ユーザー
(カスタマー)
ロイヤルティ・マーケティング
多属性態度モデル
を説明する為の数値例
当該店舗に対するロイヤルティが
高いユーザー
①
①ユーザーのロイヤルティ向上
②ロイヤル・ユーザーのロイヤルティ維持 retension
対象となる顧客の特定
 顧客の利用回数を増加

ロイヤル・ユーザー
(カスタマー、顧客)
ユーザー
プロモーショナル・マーケティングとの比較


②
用語
20
20/80の法則
ユーザー
カスタマー

人数
80
20
一人当たりの
収益
収益が全体
に占める割合
1
?
20%
80%
ユーザー
カスタマー
人数
80人
20人
100人
収益
20万円
80万円
100万円
一人当たりの収益
2500円/人
4万円/人
21
22
ロイヤルティ・マーケティングの根拠②


ロイヤルティ・マーケティングの根拠③
コスト

23
ユーザーを一人獲得するコストは、カスタマーを
一人維持するコストの4~5倍 (Kotler)
20-80の法則
が成立?
収益が等しい2つの戦略
ユーザーの獲得コスト
>>カスタマーの維持コスト?
×

○

従って


×
カスタマーを一人維持するコストは、
同等の収益を得るためにユーザーを獲得
するためのコストの
分の1
①
②
○
③
収益
コスト
利益
カスタマー1人
を維持
同じ
1
大
64~80
小
条件④の場合は、戦略Aが圧倒的に有利
④
ロイヤルティ・マーケティングの手順
戦略
新規顧客を16人獲得する
コストは戦略Aの16×4~5倍
25
収益が等しい2つの戦略
プロモーショナ ユーザー16人
ル・マーケティン を新規に獲得
グ


24
ロイヤルティ・
マーケティング
戦略A ロイヤルティ・マーケティング
 ロイヤルな顧客を一人維持する
戦略B プロモーショナル・マーケティング
識別方法1:デシル分析
ユーザーとカスタマーの識別
 カスタマーの囲い込み
デシル
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10


カスタマーへの付加価値提供
28
27
ユーザー数
1000
1000
1000
1000
1000
1000
1000
1000
1000
1000
売上(%)
39.4%
20.3%
13.7%
9.5%
6.0%
4.8%
3.0%
2.0%
0.9%
0.4%
累計(%)
39.4%
59.7%
73.4%
82.9%
88.9%
93.7%
96.7%
98.7%
99.6%
100.0%
購入高
66,000
34,000
23,000
16,000
10,000
8,000
5,000
3,500
1,500
600
29
識別方法2:RFM分析
カスタマーの囲い込み
他業者との競争優位の形成
 カスタマーに対するインセンティブ(incentive)
の提供


FSP (Frequent Shoppers Program)
33
米国食品小売業の競争対応
実施している比率
生鮮の品揃え強化
個店の品揃えをそれぞれの商圏に適合させる
総菜の品揃えの追加
PBの品揃えのさらなる強化
主要顧客層に焦点を当てる
フリークエント・ショッパー・プログラム
新店・改装での新しい店舗フォーマットの開発
低価格イメージに焦点を当てる
グレードの異なったPB商品の開発
ドライクリーニングやDPE等の新サービスを提供
ホームショッピングや配達サービス
0%
20%
40%
60%
1997年FMI調査
80%
100%
35
36
FSP
(神奈川県内でのポイントカード実施状況)
チェーン名
店舗数 名称
20 謝恩サービスカード1000円毎にシール1枚 10枚で10%引き
三和
34 三和ポイントカード
Aコープ神奈川
たまや

1000円毎にポイント 貯まると商品券(500
円)と引き替え

すえひろ
20 スマイルカード
富士シティオ
42 不明
会員に入会しているか否かで売価が違う
1000円以上でポイントが付く。 何点までで
も貯められる。 会員には特別お買い物デー
がある
500円で1個スタンプがもらえる。富士シティ
オ薬品部のみ


ポイントによるインセンティブ









優良顧客の特定とアイテムの選定
広域集客に寄与するアイテム・カテゴリーの明確化
個々の商圏の世帯構成の把握とMD(品揃えの幅、サ
イズ、フレーバー、アイテム)の適合
プロモーションの効率化

ロス・リーダー・アイテム/カテゴリーの効果検証

カテゴリー購買間隔の把握とSPスケジュール設定

同時購買分析(ショッピング・バスケット)によるクロスMD開発
DMによるターゲタブル・プロモーション
来店の少ない地域の把握とチラシ範囲の絞り込み
チラシ(マス・プロモーション)・コストの削減
購買履歴・顧客属性の蓄積と活用

41


40
ポイント・プログラムの弱点

ロイヤル・カスタマーの固定化
ロイヤル・カスタマーに直接コンタクトできる

精度の高いマーチャンダイジング

39



割引率は日々アップデートされ、DMと店内端末で確認
新規メンバーへの利用促進インセンティブ
メンバー指定の学校や教会へ売上高の1%を寄付
25,000枚以上のカードを発行し、13,000枚がアクティブ
売上の85%以上、トランザクションの70%以上を
捕捉
FSPのメリット
店にとって利益になるお客様もいるが、
そうでないお客様(チェリーピッカー)もいる
従来のチラシはチェリーピッカーを集客するた
めに資源を投入していたのではないか?
ポイント・カードは、店にとって利益になるお客
様にその分の経営資源を配分し、よりロイヤル
ティの高いお客様になっていただくための手段
購買履歴・顧客属性の蓄積と活用

FMIの調査
 全米売上の25.8%がFSPとして捕捉されている。
 顧客のロイヤルティの改善効果
11%
 店舗宣伝広告費削減効果
10~20%
 市場シェアの改善効果
7%(最大)
「お客様は同じではない」

累積利用額により5%~20%まで4段階の割引

このうち56.4%が「非常にうまく行っている」と回答
(Supermarket News 97年4月調査)
38

Green Hills Farms (Syracuse, N.Y.)

45.6%の小売業がFSPに基づくプロモーションを実施

1000円以上でポイントが付く。 何点までで
19 メンバーシップカード
も貯められる
8 アップルカード
米国での事例
米国での導入実態
特典
小田急OX
37
精度の高いマーチャンダイジング
プロモーションの効率化
カテゴリー・マネジメントのための成果指標



競合店もポイント・カードを始めれば差別
化手段にはならない
ポイント・インフレーションの危険
ロイヤルティの対象はポイントか、店か?
優良顧客が誰かはわかった。では彼らに
何をすればよいのか?
Fly UP