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地域経済活性化調査特別委員会報告書骨子(案)について

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地域経済活性化調査特別委員会報告書骨子(案)について
地域経済活性化調査特別委員会資料
平成28年12月6日
地域経済活性化調査特別委員会報告書骨子(案)について
当 委 員 会 は 、活 動 方 針 を「 区 内 企 業 の 活 性 化 」及 び「 に ぎ わ い の 創 出 」に つ い て
とし、調査・研究を行っているところである。
ついては、報告書の骨子を以下のとおりとする。
1
調査目的
委員会設置の建議を踏まえ、調査の目的を記載する。
2
活動方針
活動方針を記載する。
3
調査経過
平 成 2 7 年 5 月 2 2 日 に 委 員 会 が 設 置 さ れ て 以 降 、2 年 間 に わ た り 開 催
された委員会日ごとの議題及び調査内容を記載する。
4
視察報告
『 墨 田 区 に お け る 中 小 企 業 振 興 策 』 及 び 『 Garage Sumida( ガ レ ー ジ ス
ミダ)の取り組み』についての視察内容を記載する。
5
まとめ
(1)本区の取組に対する評価・課題
(2)地域経済活性化に関する提言
→内容については別紙のとおり
別 紙
5
まとめ
(1)本区の取組に対する評価・課題
区 は 、地 域 産 業 活 性 化 の 基 本 的 な 指 針 と し て 平 成 1 7 年 4 月 に「 板
橋 区 産 業 活 性 化 基 本 条 例 」を 制 定 し 、条 例 に 基 づ き 平 成 1 7 年 1 2 月
に「 板 橋 区 産 業 振 興 構 想 」を 策 定 し た 。さ ら に 、平 成 2 8 年 3 月 に は
「 板 橋 区 産 業 振 興 構 想 2025」を 策 定 し 、産 業 ブ ラ ン ド の 確 立 を 目 指 し
た 取 り 組 み が 行 わ れ て い る 点 は 評 価 す る と こ ろ で あ る 。区 の 歴 史 的 な
地 場 産 業 で あ る 光 学 産 業 に お い て は 、「 光 学 の 板 橋 」 ブ ラ ン ド が よ り
確 実 な も の と な る よ う 、今 後 も 区 と し て 積 極 的 な 取 り 組 み を 進 め て い
く必要がある。
区 内 産 業 の 活 性 化 に 向 け た 取 り 組 み に つ い て は 、小 規 模 事 業 者 登 録
制 度 に お い て 、こ れ ま で の 課 題 で あ っ た 区 内 事 業 者 の 受 注 機 会 拡 大 の
た め 、制 度 の 改 善 を 図 っ た こ と は 評 価 で き る 。あ わ せ て 、中 小 企 業 の
処遇改善事業において様々な施策を展開している点についても評価
す る と こ ろ で は あ る が 、中 小 企 業 を 取 り 巻 く 環 境 は い ま だ 厳 し い 状 況
に あ る 。区 内 の 事 業 者 数 は 年 々 減 少 を 続 け て お り 、後 継 者 の 育 成 や 販
路拡大・処遇改善のためのさらなる取り組みが求められている。
また、まちのにぎわい創出に向けて、商店街を活性化させるべく
様 々 な 事 業 を 実 施 し て お り 、平 成 2 8 年 度 は 区 内 商 店 街 で 最 も 店 舗 数
の 多 い「 飲 食 店 」に 焦 点 を 当 て た 施 策 を 展 開 し 、商 店 街 の に ぎ わ い 再
生 に 向 け て 取 り 組 ん で い る 点 は 評 価 で き る 。今 後 の さ ら な る 発 展 の た
め に は 、同 業 者 組 合 や 個 店 の 声 を 聞 き 、現 状 を 把 握 す る と と も に 、事
業 成 果 の 検 証 を し っ か り と 行 い 、次 の 施 策 に 反 映 さ せ る こ と が 重 要 で
ある。また、商店街の集客増のためには戦略的な広報が必要である。
平 成 2 7 年 3 月 に「 板 橋 区 シ テ ィ プ ロ モ ー シ ョ ン 戦 略 」が 策 定 さ れ た
点 は 評 価 す る と こ ろ で あ り 、シ テ ィ プ ロ モ ー シ ョ ン 展 開 の 基 本 方 針 に
基 づ き 、様 々 な 広 報 手 法 を 駆 使 し た 効 果 的 な 支 援 を 行 っ て い く べ き で
ある。
今 後 も 引 続 き 、区 内 産 業 の 活 性 化 と に ぎ わ い の 創 出 に 向 け 、積 極 的
な支援と施策の充実が図られるよう強く期待するものである。
1
(2)地域経済活性化に関する提言
こ れ ま で の 調 査・研 究 を も と に 、本 委 員 会 で 出 さ れ た 意 見 や 提 案 の 実 現 に 向 け 、
十分斟酌されるよう求め、以下のとおり、区に対し提言する。
な お 、 以 下 の 内 容 は 、今 年 度 の 議 論 を 踏 ま え 、本 委 員 会 が 昨 年 度 ま と め た
中間報告書の提言に加筆及び修正(下線部分)を行ったものである。
Ⅰ
小規模事業者登録制度について
① 数値目標の設定
・ 登録事業者数や契約金額の総額について、数値目標を設定し、その達成
に向けて取り組むべきである。
② 登録業種
・ 登録業種をわかりやすく、具体的に設定する必要がある。
・ 制 度 の 利 用 状 況 を 分 析 し 、ニ ー ズ に 応 じ て 登 録 分 野 の 細 分 化 を 行 う べ き
である。
③ 受注機会の拡大
・ 登録事業者内の受注バランスを考慮して、事業者の育成に取り組むべき
である。
・ 事業者への窓口を広げ、丁寧な対応ができる体制づくりが必要である。
④ 制度の周知方法
・ 広報いたばし、町会・自治会の回覧板や区設掲示板、各種業者団体を通
じての広報など、あらゆる手法を駆使して、事業者に対し制度の周知を
図る必要がある。
⑤ 情報提供
・ 登録事業者が請け負うことのできる仕事を具体的に記載した資料を作
成し、所管課に提供すべきである。
・ 登録事業者、所管課双方に向けたガイドブックを作成すべきである。
・ 登録事業者が持つ実績や長所を所管課に積極的に発信すべきである。
・ 所管課同士の情報交換、経験交流の場を設けるべきである。
⑥ 制度の検証
・ 本 制 度 を 発 展 さ せ る た め に 、所 管 課 の 制 度 利 用 に 関 す る 意 見 を 吸 い 上 げ 、
改善を図るべきである。
・ 登録事業者に対し、アンケート調査や現場調査を行い、細かく事業の検
証及び改善を図っていく必要がある。
2
・ 登 録 さ れ て い る が 仕 事 の 発 注 が な い 業 種 に つ い て 分 析 を 行 い 、改 善 を 図
るべきである。
・ 見積もりをしたが契約に至らなかった案件について所管課にヒアリン
グし、契約に繋がるよう対策を検討すべきである。
Ⅱ
区内産業の活性化について
① 予算措置
・ 区内産業の活性化を一層進めるために、まずは区内事業者の実態を詳細
に調査し、産業分野において必要な部分には重点的に予算づけを行うべ
きである。
② 産業の支援
・ 産業の支援強化及び区独自の新産業を築いていく必要がある。
③ 区内事業者の活用
・ 公 共 工 事 の 発 注 に お い て 、下 請 に 区 内 事 業 者 を 活 用 で き る 仕 組 み づ く り
を検討すべきである。
④従業員の励まし
・ 企業の従業員の励みとなるような取り組みを行うべきである。
⑤ 企業の誘致・定着
・ 区 が 国 内 回 帰 す る 産 業 拠 点 の 受 け 皿 と な れ る よ う 、事 業 者 と コ ミ ュ ニ ケ
ーションをとり、関係を構築していく必要がある。
・ ベンチャー企業が地元にとどまるような取り組みを進めていくべきで
ある。
⑥ 成功事例の提供
・ 区としても、様々な成功事例を他事業者に情報提供するなどの支援体制
を構築すべきである。
・ 講 演 や ワ ー ク シ ョ ッ プ の 参 加 者 を 増 や す た め に は 、集 中 的 に 成 功 モ デ ル
をつくり発信していくことが必要である。
・ 成功事例の発信には、各種媒体を効果的に使用することが必要である。
⑦ 交流自治体との連携
・ 産業分野においても、交流自治体と連携を図り、販路拡大に向けて区と
しても情報発信を行う必要がある。
⑧ 政策提言を行う組織体の設置検討
・ ベンチャービジネスを進めるにあたって、民間の力も活用しながら、政
策提言を行う組織体を設置し、議論を進めるべきである。
3
⑨ 委員の選定
・ 会 議 に 出 席 す る 委 員 は 、専 門 分 野 を 踏 ま え 、バ ラ ン ス を 考 え て 選 定 す べ
きである。
⑩ 企業活性化センターの取り組みの継承
・ 企業活性化センターの取り組みを次世代に継承できる仕組みづくりが
必要である。
⑪ 拠点施設の設置
・ 区内産業の活性化を支援するため、他区の事例も参考に区としても、拠
点となるセンターを設置すべきである。
⑫ 融資制度
・ 融資制度について、他区の制度と比較しながら再検討する必要がある。
・ 新規事業者が参入しやすい融資制度の構築を検討すべきである。
⑬ 工業の充実
・ 製品出荷について分析を行い、商品開発に結びつけていくべきである。
・ 事業者の国際的なバランス感覚養成に向け、取り組みを行うべきであ
る。
・ 区内の工業製品に関する情報を所管課に提供し、活用を図るべきであ
る。
・ 区 内 事 業 者 が 事 業 継 続 、事 業 拡 大 を 図 れ る よ う 、区 と し て 支 援 策 を 講 じ
るべきである。
⑭ 農業の充実
・ 区民農園等の拡充を積極的に進めるべきである。
・ 農地増加のためには、相続税の猶予や農家への助成が必要である。
・ 土 地 に 合 っ た 商 品 開 発 や 収 益 性 の 高 い 作 物 の 研 究 を 行 い 、農 業 従 事 者 に
広げていくべきである。
・ 地域住民との連携が必要である。
・ 区 内 の 農 業 者 が 農 業 の 継 続 、拡 大 を 図 れ る よ う 、区 と し て 支 援 策 を 講 じ
るべきである。
⑮ 中小企業従業員処遇改善サポート事業
・ 本事業の成果を踏まえ、区内産業の活性化が前進するよう、参加企業へ
の支援体制も含めて、事業の継続可能性について研究する必要がある。
・ 本事業の趣旨である従業員の処遇改善について成果の検証をしっかりと
行うべきである。
・ 本事業により企業が海外視察を実施する際は、販路拡大や処遇改善効果
4
が認められるよう、区としてのサポート体制を検討するべきである。
・ 働いている方々にとって、資格取得や能力向上は、区内産業の活性化に
向けた土台にもなるため、区として引き続き資格取得の支援策を行うべ
きである。
・ 本事業の結果を踏まえ、利益を生み出す効率的な手法を他事業者にも広
めていけるような仕組みを構築する必要がある。
Ⅲ
商店街の活性化について
① 空き店舗の活用
・ 消費者が商店街に足を運びやすくするために、空き店舗を活用して、休
憩場所や購入品を預けられるようなスペースを確保すべきである。
・ 空き店舗の活用事例を会議等で紹介し、アピールしていくべきである。
② 派遣事業の実施
・ 特に意欲の高い事業者に対して、専門家を派遣するような事業を区とし
て実施・拡充し、新規製品の開発支援等に取り組むべきである。
③ 地域住民との連携
・ 商店街が地域住民の声を把握できるような仕組みを検討するなど、地域
住民のニーズに沿った商店街振興が図れるよう、区としても支援が必要
である。
④ 実態調査の実施
・ 商店の実態を把握するため悉皆調査を実施し、今後の商店街振興施策に
つながるデータを収集する必要がある。
⑤ 街路灯の維持
・ 商店街が街路灯を管理できなくなった場合でも街路灯を維持できるよ
うな仕組みづくりを検討すべきである。
⑥ 板橋のいっぴん制度
・ 本制度のさらなる充実を図っていく必要がある。
・ いっぴんの入れ替えや事業の見直し等、制度の改善を検討すべきであ
る。
⑦ プレミアム付区内共通お買物券品券発行事業
・ 消費者にとってもメリットがあると考えられるため、事業の効果を詳細
に検証したうえで、費用対効果を踏まえ継続の可否について検討すべき
である。
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・ 商店街の活性化に重きを置くのであれば、利用可能店舗を限定して実施
すべきである一方で、消費喚起の側面から見ると、取り扱い事業者を増
やすことが求められるため、様々な視点からの検討が必要である。
・ 事業実施後のアンケートについては、様々な回答方法を取り入れ、回収
率が高まるよう工夫し、区民の声を最大限把握できるよう努めるべきで
ある。
⑧ 板橋オリめしプロジェクト
・ ハラルについての意識づけを行っていくべきである。
・ 「板橋らしさ」の追求が必要である。
・ 一定のテーマの設定も検討すべきである。
・ 区 内 飲 食 店 、特 に 実 施 場 所 周 辺 の 店 舗 に 対 し 、イ ベ ン ト を 広 く 周 知 で き
るよう工夫が必要である。
・ SNS等を活用し、集客増を図るべきである。
⑨ 商店街活性化に向けた施策
・ 後継者育成の視点も含めて、商店街の組織力や個店の経営力の強化を図
る事業を、区としても積極的に展開するべきである。
・ 現存する商店を守るという視点を大切にしながら、新規参入への支援に
も取り組むべきである。
・ 商 店 街 へ の 誘 導 政 策 が 重 要 で あ り 、育 児 場 の 設 置 や 外 国 人 店 舗 運 営 者 の
活用等を検討していく必要がある。
・ 商 店 街 に お け る 駐 車 場 や 荷 捌 き ス ペ ー ス 、タ ク シ ー 寄 せ 等 の 交 通 施 策 に
ついて検討すべきである。
・ 家賃補助等の制度について検討すべきである。
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