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介護予防マネジメント支援 パッケージ
介護予防マネジメント支援 パッケージ 1 問題を抱えていませんか? ・特定包括支援事業の対象者の把握はでき 対象者の把握 ていますか? (基本健診による対象者の把握では足りない?) ・事業効率の改善の方法は? ・事業効果の評価・測定の方法は? 評価・測定の方法 このような問題への取組みを支援するのが 介護予防マネジメント支援パッケージ 「介護予防マネジメント支援 パッケージ」とは? 介護予防事業への取り組みを支援する各 種の政策評価 1.対象者の把握 アンケート調査による要介護リスク者の把握率向上 2.事業効率改善にむけたデータ分析 対応を優先すべき事業種類の検討 適切な事業開催場所の検討,マッチ率(後述)の算出 3.事業効果の評価 要介護認定への移行を予防できたかを評価 1.対象者の把握(アンケート調査) 現状 健診時に基本チェックリスト調査実施 → 介護予防事業の対象者が少ない 対象者 「地域にはもっとリスクを抱えた高齢者がいるはずな のに・・?」 アンケート調査によるリスク者把握を行います 地域高齢者を対象とした郵送アンケート調査で,健康診 断を受診していない高齢者の中から要介護リスクを把 握します。 主な調査項目 基本チェックリスト (厚生労働省) 転倒・うつ・認知症・口腔・低栄養・閉じこもりなど,特定包括支 援事業の対象となるリスク者を抽出 生活習慣・社会参加の状況等 (独自項目) その他の要介護リスクをスクリーニングします。 「1.対象者の把握」により 得られるデータと用途 a.要介護リスク者の把握 健診に比べ,より多くのリスク者を把握可能 b.リスク者のリスト 各リスク者の割合の把握,多重リスク者を個別に把握可能 c.他の要因(家族構成等)を考慮した絞込み よりリスクの高い高齢者の特定 アンケート調査により把握できる 要介護リスク者 健診で把握できるリスク者はリスク者全体(推定)の約 4割 → アンケート調査により把握割合は約6割に向上 把握できていない リスク者(60.0%) 調査実施 健診により把握でき るリスク者(40.0%) 把握できていない リスク者(39.4%) 健診により把握 できるリスク者 (40.0%) アンケートによって 追加的に把握できる リスク者(20.6%) 要介護リスク者リスト リスク者の個別特定 各要介護リスクについて,リスク者のID*をリストアップ リスクの高い者(多重リスク者や独居者等)を検索 できるファイルの提供 *個人を特定できないようにリスク者のID*は暗号化処理されます。 リスク者分析の集計例 各リスク者割合 リスクの重なり リスクなし (74.6%) 閉じこもり 認知症 10 8 6 4 2 0 うつ 転倒 低栄養 低口腔機能 リスク数1 (19.7%) リスク数3 (0.9%) リスク数2 (4.5%) 2.事業効率改善にむけたデータ分析 事業効率の改善に役立つ情報を提供します。 a.どの事業を優先すべきか? 他保険者と比べて該当者の多いリスクは何か? b.どこで事業を行うべきか? 開催場所から遠い高齢者の参加が少なかったのではないか? c.事業に適切な対象者が参加しているか? 健康な人ばかりが参加していないか? 「2.事業効率改善に向けたデータ分析」 により得られるデータと用途 a.他保険者とのリスク者の分布の比較 どの事業を優先すべきかがわかる。 b.事業参加者の空間分布特性 どこで事業を行うべきかがわかる。 c.事業と対象者のマッチ率 前年度や他保険者と比較し改善 これらで介護予防事業の効率を改善 どの事業を優先すべきか? 他自治体との比較により,優先すべき事業 種類を検討します。 他自治体に比べ「うつ」は少ないが「転倒」が多い → 転倒予防事業の強化を検討 認知症 閉じこもり 10 8 6 4 2 0 うつ 転倒 低栄養 低口腔機能 A保険者 認知症 閉じこもり 10 8 6 4 2 0 うつ 転倒 認知症 閉じこもり 10 8 6 4 2 0 転倒 低栄養 うつ 低口腔機能 B保険者 低栄養 低口腔機能 C保険者 どこで事業を行うべきか? • 要介護状態へ移行しやすい虚弱な高齢 者ほど,移動に制約があり,開催場所が 遠いと参加できない。 • 厚生労働省「介護予防モデル事業報告」 でも,移動距離・手段の問題が提起され ている。 事業開催場所・参加者・リスク者の分布 事業開催場所近く では事業参加者が 多く見られる 事業開催場所から 遠いところでは事 業参加者があまり みられない 凡 例 事業開催場所 事業参加者 リスク者 事業に適切な対象者が参加している か? 要介護リスクの低い元気な高齢者が参加 → 介護予防事業が必要なリスクのある高齢者は参加 していない(事業目的と対象者にミスマッチがある) リスク者に介護予防事業に参加してもらうことが,介 護予防事業で効果を上げるための第一歩 事業と対象者のマッチ率をモニタリングします 事業参加者のうちのリスク者割合を算出 他保険者との比較・保険者での前年度との比較 事業・対象者マッチ率試算例 事業参加者12人中リスク者4人 (33.3%) 30 4/29 20 15 10 ※各リスク指標 うつ:GDS15≧10 低栄養:BMI<18.5 転倒:1年の転倒歴「何 度もあり」 閉じこもり:外出頻度週 1回未満 6/41 25 3/35 3/14 3/35 2/9 1/81 5 0 自治体計 生きがい通所 ×閉じこもり 運動機能② ×転倒 運動機能① ×転倒 食生活 ×低栄養 生きがい通所 ×うつ 事業とリスク者のマッチ割合︵%︶ ◆平均6.7%(0.0%∼33.3%) 35 自治体A 9/76 (11.8%) 自治体B 9/173 (5.8%) 自治体C 4/80 (5.0%) 3.事業効果の評価 特定包括支援事業の目標達成度を評価します 特定包括支援事業の目標値である,「介護 特定包括支援事業の目標値である,「 予防事業の参加者の20%を要介護状態へ 移行しないようにする」が達成されているかど うかを評価します。 使用するデータ 要介護認定データ・資格喪失者データ 住民基本台帳データ 「3.事業効果の評価」で得 られるデータと用途 事業参加者の要介護認定率 事業参加者の1年後の要介護認定+死亡率を, 非参加者や他保険者と比較します。 目標を達成できているかどうかをチェックします。 目標を達成できているかどうか 継続的に認定データを分析することで, 複数年にわたる追跡も可能です。 事業効果測定例 事業A,事業Cは目標を達成できていますが, 事業Bは達成できていません。 20% 基準 事業A 要介護認定あり 事業B 要介護認定なし 事業C お問い合わせは この「介護予防マネジメント支援パッケージ」に ついて,興味をもたれた保険者の方は,下記ま で御連絡ください。 日本福祉大学福祉政策評価センター 担当 藤田 Tel 052-242-3085 Fax 052-242-3076 なお,8月10日∼17日は 閉館のため不在となります。