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建設材料工学研究室(睦好・牧・浅本)

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建設材料工学研究室(睦好・牧・浅本)
●社会基盤
建設材料工学研究室
URL : http://www.mtr.civil.saitama-u.ac.jp/j/
■研究者
睦好宏史 教授 牧 剛史 准教授
浅本晋吾 准教授
■研究テーマ
●コンクリート構造物の力学特性
●各種建設材料の材料特性
●高耐久性コンクリートの開発
●新素材の建設分野への適用
●コンクリート構造物の耐震
■キーワード
睦好宏史 教授
建設材料、
コンクリート構造、
耐震、
収縮、
ひび割れ、
リスクマネージメント
牧 剛史 准教授
浅本晋吾 准教授
■産業界の相談に対応できる技術分野
建設材料、
コンクリート、
橋梁、
耐震、
非線形構造解析、
セメント系材料
■主な設備
各種強度試験装置
(2000kN圧縮試験機、
500kN/1000kN万能試験機)
、各種計測機器
部材載荷試験装置
(梁、
柱)、
コンクリート製造装置および各種試験機器、
恒温恒湿室(槽)など
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研究概要
研究概要
人 々 の 安 心・安 全な生 活を支えるコンク
リート構造物の構築と機能維持
◆
179
179
特徴と強み
特徴と強み
建設材料のミクロな材料挙動からマクロな
構造応答まで取り扱う幅広い研究領域
サラ
イイ
エフ
ン
ス
◆◆
情
報
通
信
建設材料工学研究室では、
コンクリートの
みならず、
FRP、
地盤、
ALCなど幅広い建設材
料を取り扱っており、
分野横断型の研究をして
いる点に特徴があります。
各教員がそれぞれ
の強みを活かしながら連携、
共同で研究して
おり、
ミクロな材料設計から構造・耐震性能な
環
境
どの構造物の設計に至るまで対応が可能で
す。
また、
アメリカやオーストラリア、
フランスな
ど、
世界各国の研究者との共同研究も進めて
おり、
国際連携が強いことも本研究室の大き
な特徴の一つです。
材ナ
料ノ
テ
ク
ノ
ロ
ジ
ー
・
エ
ネ
ル
ギ
ー
今後の展開
今後の展開
真に信頼される社会基盤構造物の構築と維
持を目指して
◆◆◆
高度経済成長期に数多くの社会基盤構造
物が建設されてきましたが、
近年では如何に
よい構造物を構築し、
かつそれを長年に渡っ
技製
術造
︵
も
の
づ
く
り
︶
て維持しうるか、
という点が、
より大きくクローズ
アップされています。
その観点から、
構造・材料
の真の挙動を追い求めつつも、
実務への適用
社
会
基
盤
を常に視野に入れ、
如何に信頼性の高い構造
物構築に貢献できるか、
という思想の下、
新材
料・新構造の提案等も含めた技術向上を目
指して研究開発を進めていきます。
フ
ロ
ン
テ
ィ
ア
社会基盤
国土には橋梁やダム、
トンネル、地下鉄や
ライフラインなどの地下構造物、
あるいは家や
ビル、
マンションに至るまで、
様々な社会基盤
構 造 物が構 築され 、人 々の生 活の営みに
日々貢献しています。
これらの社会基盤構造
物の多くは、
コンクリートと鋼材によって構成さ
れています。特に、橋梁に代表される公共財
とも呼ばれる社会基盤施設は、
国民の税金を
用いて構築されるものであり、
国民の安心・安
全な生活に大きく役立つべきであるとともに、
その機能がより耐久的に維持されていくこと
が不可欠です。
建設材料工学研究室では、
構造物に用い
るコンクリートや鋼材の材料特性、
およびこれら
を組み合わせた構造部材の特性や破壊性状
を明らかにすべく、
コンクリートを構造・材料面
から捉え、
最先端の設備と技術・経験を生かし
て斬新かつ独創的な研究を行っています。
睦好教授は、近年問題となっているコンク
リート構造物の塩害抑制を目指した塩化物イ
オンに強い高耐久性コンクリートの開発、
コン
クリート構造物の耐震補強・地震応答性状に
関する実験・解析的研究、
プレストレストコンク
リート橋梁の力学特性など、
実際の工学的問
題に密接に関わる研究開発を行っています。
また、
コンクリート以外の建設材料、
あるい
は他分野で用いられる新素材の建設構造物
への適用に関する研究も精力的に行ってお
り、最近では高耐食性と高強度を兼ね備え
た、
ガラス繊維と炭素繊維から成るハイブリッ
ドFRP部材を開発し、
実橋梁に適用する研究
開発を行っています。
牧准教授は、
コンクリート構造物の地震時
損傷評価と地震後の復旧性、
および修復さ
れた構造物の力学性能評価、橋梁や地中
ボックスカルバートなどの構造物と地盤との相
互作用に基づく耐震性評価と設計合理化、
短繊維を混入した繊維補強コンクリート構造
や鋼-コンクリート複合構造の力学性状など、
真に応用の効く研究開発を目指して、
一貫し
て力学メカニズムに立脚した技術検討に基
づく研究開発を行っています。
特に、
地盤と構造物との相互作用に基づく
耐震性評価については、構造物の非線形性
のみならず、
液状化に代表される立地地盤の
非線形性の影響を考慮した連成系の実験・
解析的研究を行っており、最近では基礎・地
盤系の補強方法としてセメント改良による地
盤改良工法(安定化処理工法)
に着目した
研究も行っています。
浅本助教は、
水和・空隙構造・内部水分挙
動などに着目して、
時間に依存するコンクリー
トの材料挙動について研究しています。
ナノ
メートルの材料挙動から巨視的な構造挙動ま
で追跡できる解析モデル開発、
降雨・日射な
どの実環境作用が材料特性に与える影響な
どを検討してきました。
現在は、高炉スラグやフライアッシュなどの
混和材を用いたときの収縮特性、
収縮ひび割
れ発生要因、
さらには、軽量気泡コンクリート
(ALC)などを含めた多孔質体一般の収縮特
性の検討をしています。
また、
フランスのコンサ
ルトタント会社Oxand社と連携し、二酸化炭
素地下貯蔵の杭井の力学的安定性評価、
放
射性廃棄物処分施設のリスクマネージメント
について、
共同研究を行う予定です。
欧州のリスクマネージメント概念図
ハイブリッドFRP+超高強度コンク
リート合成桁
ガラス繊維+UFC合成桁歩道橋
(宮城県女川町)
鉄筋コンクリート柱の正負交番載荷実験
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