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復興と新生 未来へつながるキャンパス構想
キャンパスレポート Annual Review 2014 復興と新生 未来へつながるキャンパス構想 ■ 青葉山北キャンパス ■ 川内キャンパス 図書館を知的交流の拠点としてリニューアル 建設から40年となる図書館本館の全面改修が完了。学生の主体的な学びを支えるラー © （株） エスエス東京 東北支店 ニングコモンズ機能の拡充や、収蔵能力の拡大などが行われた。また開放的なエントラ 理学研究科合同C棟 （理学系総合研究棟） が完成 ンスに隣接して設けられたギャラリーは、学内外に大学の知を発信する場となる。 図書館周辺の屋外空間も整備され、エントランス正面は、内部と連続的な床仕上げの 昨年から建設が進められていた理学研究科合同 C 棟 （理学系総合研究棟） が9月に 交流広場へ、急な斜面だったアプローチは、ゆったりと歩ける階段広場へとそれぞれ生 完成。1階には大ホールの他、カフェ・コンビニエンスストアも設置され、仙台市営地下 まれ変わった。また千貫沢沿いには遊歩道が設けられ、自然を感じながら休憩や散策が 鉄東西線青葉山駅からのエントランスとしてにぎわいのある空間を目指している。 楽しめる。 今後、青葉山駅からの歩行者アプローチ空間の整備も予定している。 図書館本館は川内キャンパス南北の結節点に位置していることから、今回の環境整備 理学研究科合同C棟 により、キャンパス内外の歩行者動線がスムーズに改善された。 ■ 青葉山新キャンパス ■ 星陵キャンパス 災害科学研究棟・レアメタル総合棟が完成 歴史と緑を活かし医学部正門周辺と四ツ谷用水跡を整備 新キャンパスの中央道路であるキャンパスモールに面して、災害科学国際研究所の拠点施設 としての災害科学研究棟と、レアメタルなどの研究を行うレアメタル総合棟が完成。いずれも免 最先端の医学研究拠点として整備が進められていた 「東北メディカル・メガバンク棟 / ユニバー ユニバー シティ・シティ・ ハウス三条 ハウス三条 震構造の建物で、デザインコードに則りスクラッチタイルによる縦基調のファサードを持ち、悪天 医学部6号館」 が完成。これにあわせ、医学部正門から建物までのアプローチ空間を広場 として再生する整備を行った。その際に、旧医学部本館 （大正7年〜昭和49年） が置かれ 候時の歩行者動線としての回廊 （ピロティ） を足元に設けている。 © （株） エスエス東京 東北支店 牛越橋牛越橋 尚絅学院 尚絅学院 聖ドミニコ 聖ドミニコ高・中 高・中 学院高学院高 仙台二高 仙台二高 広瀬通広瀬通 モダニズムを継承し、それぞれ個性を持ったファサードでありながらも、連続性や素材の特徴、質 八木山動物公園 八木山動物公園 東北放送 東北放送 東北工大 東北工大 五橋 駅 BCP 対応や低炭素建築物への配慮をしている。1960年代につくられた青葉山東キャンパスの 八木山八木山 ベニーラ ベニーラ ンド ンド 霊屋 霊屋 キャンパス 橋 キャンパス 瑞鳳殿瑞鳳殿橋 五橋 駅 免震構造と非常用発電機による安全対策に加え、自然光の入る廊下やスマートメーターなど 片平 片平 SS30 SS30 河北 河北 新報社新報社 県立工高 県立工高 東北学院大 東北学院大 仙台 駅 東日本大震災から3年が過ぎ、地震被害を受けた電子・応物系、 マテリアル・開発系、人間・環境系 の本館3棟の改築工事が竣工した。 台駅 仙台 駅 南町通南町通 野球場野球場 高等裁判所 高等裁判所 競技場競技場 五 五 橋 橋 評定 評定 通 通 河原橋河原橋 仙台駅 仙台城跡 仙台城跡 星陵キャンパスの交流拠 さくら野さくら野 藤崎 藤崎 あおば通駅 あおば通駅 丁通 東二番 青葉山公園 青葉山公園 生会館にオーディトリアム と情報ラウンジを増築し、 点としてリニューアルする アエル アエル 青葉通青葉通 市立博物館 市立博物館 工学研究科被災3系本館改築が完成 その他には、既存の厚 広瀬通広 駅瀬通駅 丁通 東二番 ■ 青葉山東キャンパス 備した。 宮城県庁 宮城県庁 一番町通 大橋 大橋 一番町通 西公園西公園 西公園通 仙台国際センター 仙台国際センター 橋 青葉山東キャンパス 青葉山東キャンパス 橋 園通 西瀬公 青葉山新キャンパス 青葉山新キャンパス 瀬 青葉の森 青葉の森 川内 川内 キャンパス キャンパス の 中 レアメタル総合棟 仙台市役所 仙台市役所 市民会館 市民会館 東京エレク 東京エ トロレク ン 定禅寺通 トロン 定禅寺通 ホール宮城 ホール宮城 三越 三越 （県民会館） （県民会館） の 中 災害科学研究棟 広瀬川広瀬川 県美術館 県美術館 青葉山北キャンパス 青葉山北キャンパス のを、建物の整備にあわせ、ポケットパークとして再整 杉通 愛宕上 宮城教育大附属 宮城教育大附属 特別支援学校 特別支援学校 「星陵レジデンス」が完成。この建物西側に隣接して、かつて仙台の城下町を潤した四 ツ谷用水の貴重な遺構が荒れた状態で残されていたも 杉通 愛宕上 公園駅 勾当台 澱橋 澱橋 また北七番丁通りに面するキャンパス北東部には、医療者の為の研修・宿泊施設として 宮城教育大 宮城教育大 附属中附属中 青葉区役所 青葉区役所 公園駅 勾当台 仙台西仙 道台 路西道路 宮城教育大学 宮城教育大学 国道48号線 国道48号線 宮城第一高 宮城第一高 広瀬川広瀬川 ていた当時から残る2本の大銀杏を、歴史を継承するシンボルとして保存・活用を図った。 雨宮 雨宮 キャンパス キャンパス 北四番丁駅 星陵 星陵 キャンパス キャンパス 仙台市営地 北下 四鉄 番南 丁北 駅線 ト社会構築イノベーションセンター （いずれも仮称） の建設に着手した。 仙台市営地下鉄南北線 また農学系総合研究棟、環境科学系総合研究棟、アカデミック・サイエンスコモン、レジリエン 仙 台 駅 整備が進行中である。 星陵レジデンスと四ツ谷用水跡 仙 台 駅 東北メディカル・メガバンク棟・医学部 6 号館と大銀杏 ■ 片平キャンパス 産学連携先端材料研究開発センターが完成 五橋通りに面する片平キャンパス北東角に 産学連携先端材料研究開発センターが完成。 歴史的建造物に合わせたスクラッチタイルに よる縦基調のデザインを採用するとともに、通 感を活かした質実剛健な外観により全体としてキャンパス景観の緩やかな調和を図っている。 りに面する建物のコーナー部をガラス張りのラ ウンジにすることで、開かれたキャンパスとし ての表情を作り出している。 知の館の建設に着手 国内外の研究者が集い、共に研究・交流する場として「知の館 （仮称） 」の建設に着手。歴史的建造物である本部棟の一部改築であ 電子情報システム・応物系１号館 41 マテリアル・開発系教育研究棟 人間・環境系教育研究棟 るため、外観は復元を基本とし、内部はセミナー室や研究室、交流ラウンジなど新たな機能を持つ施設として生まれ変わる計画。 42