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資料5 給与の特例減額の経緯及び県職員の減額内容について

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資料5 給与の特例減額の経緯及び県職員の減額内容について
資
料
給与の特例減額の経緯及び県職員の減額内容について
○ 国 家 公 務 員 の 給 与 の 改 定 及 び 臨 時 特 例 に 関 す る 法 律 ( H24. 2.29)
我が国の厳しい財政状況及び東日本大震災に対処する必要性に鑑み、一層の歳出削減が不可欠であるこ
と か ら 、 国 家 公 務 員 の 人 件 費 を 平 均 7 . 8 % 削 減 。 (H24.4.1~H26.3.31)
【 附 則 第 1 2条 】
地方公務員の給与については、地方公務員法及びこの法律の趣旨を踏まえ、地方公共団体において自主
的 か つ 適 切 に対 応 さ れ る も の とす る 。
○ 国 と 地 方 の 協 議 の 場 ( H25. 1.15)
麻生副総理兼財務大臣から、地方公務員給与について、平成25年度予算編成に当たり、国と同様に平
均 7 . 8 % 削減 す る よ う 要 請 。
●政府予算等に関する要望・提言活動
「 知 事 → 麻 生 副 総 理 兼 財 務 大 臣 」( H25. 1.10) 「 知 事 → 新 藤 総 務 大 臣 」( H25. 1.17)
・ 地 方 の主 な 主 張
①地方公務員給与は、議会や住民の意思に基づき地方が自主的に決定すべきものであり、国が地方公務員
の 給 与 削 減 を 強 制 する こ と は 地 方 自治 の 根 幹 に 関 わ る 問題 。
②地方交付税は地方固有の財源であり、国の政策目的を達成するための手段として用いることは、地方自
治 の 本 旨 か ら 考 え れば 、 極 め て 不 適切 。
③国の給与削減は2年間の臨時措置にとどまるが、これまで地方は2兆円を超える給与カットを実施し、
か つ 、 国 の 6 倍 の 定員 削 減 を 実 施 。
④ 地 方 財 源 、地 方 交 付 税 を 減 らす こ と に な れ ば 、 デ フレ の 克 服 、 地 域 経済 の 活 性 化 は な い。
(参考)大分県のこれまでの総人件費抑制の取組
1 6 年 度 か ら の 総人 件 費 の 削 減 効 果額 4 5 5 億 円
①定数削減
△ 1 7 .9 % (H16 年 度~ H23 年度の8年間で △1,030人 )
② 給 与 カ ッ ト 給 料 △ 2 % (H16.7~H19.3 ) 管 理 職 手 当 △ 1 0 % (H16.4~H19.3)
③ 給 与 見 直 し 1 8 年 度 ( △ 4 .8 % 給 与 構 造 改 革 )
1 9 年 度 ( 特 殊 勤 務 手 当 見 直 し △ 26手 当 )
2 0 年 度 ( 級 別 構 成 の 見 直 し 6 級構成比H16:37%→H20:14.7%)
○ 公 務 員 の 給 与 改 定 に 関 す る 取 扱 い に つ い て 閣 議 決 定 ( H25. 1.24)
平成25年度における地方公務員の給与について、国家公務員の給与減額支給措置を踏まえ、各地方公
共 団 体 に お いて 速 や か に 国 に 準じ て 必 要 な 措 置 を 講 ずる よ う 要 請 。
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○ 都 道 府 県 知 事 あ て 新 藤 総 務 大 臣 書 簡 ( 要 旨 )( H25. 1.28)
① 今 回 の 要 請 は 「 地 方 公 務 員 の 給 与 が 高 い か ら 」、「 国 の 財 政 状 況 が 厳 し い か ら 」 で な く 、「 日 本 の 再 生 」
に向けて、国と地方が一丸となってあらゆる努力を結集する必要がある中、当面の対応策として、平成
2 5 年 度 に 限 っ て 、緊 急 に お 願 い する も の 。
② 今 後 の 国 ・地 方 の 公 務 員 給 与の 在 り 方 に つ い て は 、地 方 の 参 画 も 得 て検 討 。
③ 消 費 税 に つ い て 国 民 の 理 解 を 得 て い く た め に 、 公 務 員 が 先 頭 に 立 っ て 、「 隗 よ り 始 め よ 」 の 精 神 で さ ら な
る 行 財 政 改 革 に 取 り組 む 姿 勢 を 示 すこ と が 重 要 。
○ 平 成 2 5 年 度 地 方 財 政 対 策 ( H25. 1.29)
( 1 ) 地 方 公務 員 の 給 与 削 減 額
▲ 8 , 5 0 4 億円
( 2 ) 緊 急 課題 へ の 対 応
8 , 5 2 3 億円
① 全国 防 災 事 業 費
9 7 3 億円
② 緊急 防 災 ・ 減 災 事 業費
4 , 5 5 0 億円
③ 地域 の 元 気 づ く り 事業 費
3 , 0 0 0 億円
→ ③は 算 定 に あ た り 、各 地 方 公 共 団 体 の これ ま で の 人 件 費 削減 努 力 を 反 映
● 平 成 2 5 年 度 大 分 県 一 般 会 計 当 初 予 算 案 (H25. 2.19)
予 算 総 額 58 1 , 7 2 6 百 万円 ( ▲ 3 , 9 3 4 百 万円 、 ▲ 0 . 7 % )
財 政 調 整 基金 繰 入 金 1 5 7億 円 ( + 8 2 億 円 )
基 金 残 高 見 込 み ( 2 5 当 初 予 算 ベ ー ス ) (単位 :億円)
2 5年 度 末
2 6 年度 末
27年度末
334
299
248
○ 国 の 平 成 2 5 年 度 予 算 成 立 (H25. 5.15)
●給与の特例減額にかかる職員団体との交渉
提 示 (5/15)
交 渉 【 総 務 部 長 交 渉 (6/5 )
副 知 事 交 渉 (6/12)
副 知 事 ・ 知 事 交 渉 (6/18) 】
●政府予算等に関する要望・提言活動
「 知 事 → 県 選 出 国 会 議 員 」( H25. 6.12 )
「 知 事 → 新 藤 総 務 大 臣 」( H25. 6.12)
妥 結 ( 6/19 )
● 職 員 の 給 与 の 特 例 減 額 に 関 す る 条 例 案 上 程 (H25. 6.25)
【考 え 方】
大分県をはじめ、地方が、これまで国に先がけて行財政改革に取り組んできたにもかかわ
らず、国が地方交付税や義務教育費国庫負担金を手段に用い、給与の削減を要請したことは
大 変 遺 憾 で ある 。
しかしながら、現実問題として給与費関係の予算が削減されたため、県の当初予算では、
当面の措置として財政調整用基金を大幅に取り崩して対応したが、この結果、27年度末基
金 残 高 は 目 標の 3 0 0 億 円 を 大き く 割 り 込 む 見 込と な っ た 。
県民中心の県政を推進し、県民の皆さんが安心して暮らせるようにするためには、将来に
わ た っ て 持 続 可 能 な 行 財 政 基 盤 を 維 持 ・ 確 立 し て い く こ と が 必 要 で あ る 。こ の 考 え に 立 っ て 、
どのように対応すべきか大変悩んだところであるが、国の予算案において、職員給与関係の
財源が削減された以上、職員の給与減額で対応せざるを得ないと考え、やむを得ず臨時・特
例 的 な 措 置 とし て 職 員 給 与 の 減額 を 行 う も の で ある 。
【 減 額 の 内 容】
給 料 を 9 . 72 ~ 3 . 7 2 % 減 額
課長級以上
課 長 補 佐 級・ 係 長 級 ( 下 記 以 外 )
係 長 級 ( 任用 2 年 3 月 未 満 )
一 般 職員 行 政 職 3 級
〃 2級
〃 1級
管理職手当
一律 ▲10%
▲9.72%
▲7.72%
▲6.72%
▲ 5 . 72 %
▲4.72%
▲3.72%
【 減 額 の 期 間】
平 成 2 5 年 7月 1 日 ~ 平 成 2 6 年 3月 3 1 日
【効
約46億円
果
額】
基 金 残 高 見込 み ( 給 与 減 額 後)
2 5年 度 末
2 6 年度 末
380
345
(単位: 億円)
27年度末
294
● 職 員 の 給 与 の 特 例 減 額 に 関 す る 条 例 案 可 決 (H25. 6.27)
施行期日
平成 2 5 年 7 月 1 日
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