第1章 堺市の教育理念とめざす子ども像・学校像・教員像（PDF：468KB）

第Ⅰ章 堺市の教育理念とめざす子ども像・学校像・教員像
１ 堺市の教育理念
「ひとづくり・まなび・ゆめ」
変化が激しく将来を予測することが困難な社会の中では、次代を担う子どもたちが、明るい未来を思
い描きながら、自分を見失わず成長していくことが重要です。
そのためには、自分も他人も大切にする心、大きな視野で主体的に判断し、予期せぬ事態へ柔軟に対
応する能力、新たな世界に踏み出す勇気、そしてそれらを支える健康な体と体力、生涯にわたって学び
続ける意欲を身に付けた人格を形成することが、教育の大きな役割です。
本市では、このような教育に課せられた役割に対して、よりどころとなる普遍的な理念である「ひと
づくり・まなび・ゆめ」を教育理念として定めています。
（１）豊かな心の人づくり
自分のよさや可能性を知り、相手の立場を思いやり大切にできる豊かな心、大きな視野で社会やもの
ごとをとらえることのできる心のゆとり、秩序を重んじる規範意識の育成を進めます。
（２）確かな学びの形成
社会の中で生きていくために必要となる、自ら学び、学んだことを社会で生かすことのできる幅広い
学力の確かな形成に努めます。
（３） ゆめをはぐくむ教育の推進
未来をつくる子どもたちが、自分のよさや個性、可能性を発揮し、ゆめの実現に向けて多様な選択が
できる教育を推進します。
また、先人から受け継いだ自由・自治の精神、歴史・文化を継承し､優れた文化を創造できる教育を
推進します。
２ めざす子ども像
それぞれの世界へはばたく“堺っ子”
■ 自分のよさを知り、人とつながり協働する
・自分のよさを知り、豊かな心と人権感覚をもつとともに、人とつながり協働する
■ 自らを律し、自ら学び続ける
・自ら学び、考え、よりよく問題を解決し、自ら未来を創る
■ ゆめの実現に向けて挑戦する
・将来にゆめや希望をもち、その実現に向けてねばり強く努力する
■ 堺を愛し、堺を誇りとする
・堺の歴史・文化のよさを理解し、大切にするとともに、多様な文化を理解する
新しい時代を担う子どもたちに、自立した人間として他と協働しながら、創造的に生き抜く力をはぐ
くみ、国際社会をはじめ国内外の「それぞれの世界」を舞台に挑戦し、充実した豊かな人生を生きると
ともに、社会の持続的な発展に貢献することをねらいとして、めざす子ども像を「それぞれの世界へは
ばたく“堺っ子”
」としました。
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そのため、男女がともに社会の中で自立して、自らのよさを発揮するとともに、思いやりの心や互い
の人権を尊重する態度、何事にも主体的に取り組む意欲、他者と関係を築きながら協働する力をはぐく
むことが必要です。
また、自らを律し、生涯にわたって主体的に学び続け、ゆめの実現に向けて努力するねばり強さやチ
ャレンジ精神、ゆめをかたちにするための創造力を育成することが求められています。
さらに、グローバル化の中で、郷土堺のよさを知り、堺を愛し、誇りをもつとともに、国際的視野に
立ち、多様な文化を理解し、尊重する心情を育てることが大切です。
３ めざす学校像
子どもの未来をつくる学校
■ 静謐な教育環境で「総合的な学力」をはぐくむ学校
・秩序と活気のある教育活動を展開し、
「総合的な学力」を育成する
・一人ひとりを大切にし、子どものよさや可能性を伸ばす
■ 子どもの発達課題に応じて一貫した教育を行う学校
・幼児教育から義務教育９年間を見通し、発達課題に応じた組織的・体系的な教育を行う
■ 「チーム力」を発揮し、地域とともに子どもを育てる学校
・教職員と多様な専門家が連携・協働し、
「チーム力」を発揮して、課題にチャレンジする
・地域とともにある学校づくりで家庭・地域との連携・協働を進める
・確かな検証改善サイクルにより学校経営を推進する
子どもの未来をつくるため、学校は、規律を重んじ、子どもたちに「居場所」と「出番」のある授業
を行い、
「総合的な学力」を確かにはぐくむことが必要です。また、校種間の円滑な接続とともに、子
どもたちの成長の早期化や認知の発達に応じた一貫した教育を推進します。そのため、学校は、検証改
善サイクルをもとに、教職員と専門家が連携・協働した「チーム力」を発揮するとともに、家庭・地域
とつながり、自主性・自律性のある信頼される学校経営を進めます。
４ めざす教員像
情熱・指導力・人間力を備えた教員
■ 子どもを愛し、ゆめと情熱をもち続ける人
・子どもたちに対する愛情や責任感、教職に対する使命感や誇りをもち、常に学び続ける
■ 子どもに寄り添い、確かな指導力をもつ人
・一人ひとりの子どものよさや多様性を大切にし、専門性に基づいた確かな指導ができる
■ 豊かな人権感覚をもち、信頼される人間力をもつ人
・豊かな人権感覚をもち、教員集団とともに高め合い、保護者・地域住民から信頼を得る
未来を切り拓く子どもたちをはぐくむ教員は、一人ひとりが情熱・指導力・人間力を備える必要があ
ります。教員は、子どもたちに対する愛情や使命感をもち、静謐な教育環境をつくり、
「総合的な学力」
を育成するとともに、豊かな人権感覚で、教職員や保護者、地域住民とよりよい人間関係を構築し、強
い信念をもって学び続け、高め合うことが必要です。
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