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解体等工事の対象に関して

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解体等工事の対象に関して
【解体等工事の対象に関して】
Q 解体等工事の改造、補修とは、どこまで含むのですか。
A
建築物等に係る改造、補修工事は全て含まれます。除外されるのは、法施行規則に記
載されているもの(平成 18 年 9 月 1 日以降新築工事着手の建築物のみの工事等)のみ
です。
【届出・報告に関して】
Q 特定建材の除去工事の届出を、都知事宛と労働基準監督署宛と一本化できませんか。
A できません。
Q 大気汚染防止法と環境確保条例の届出をすれば、石綿則の届出は不要ですか。
A 必要です。
Q 届出を施工者が代理で届出ることは可能ですか。
A
法、条例とも届出者は発注者です。発注者の届出を、発注者を同伴せずに受注者が届
出窓口へ提出する場合等の委任状の扱いなどについては、届出窓口にご確認ください。
Q
届出書の発注者と元請負者名と印とありますが、事業所の長(例えば支店の長)でよ
ろしいでしょうか。
A
届出者は発注者です。契約上の発注者が届け出る必要があります。印も同様です。元
請負者も契約上の元請負者です。こちらは印は不要です。
Q
発注者(所有者)が複数居る届出の場合、届出書はそれぞれの発注者が1枚ずつ作成
するのですか。
A
発注者が明確に分かれた別契約であれば、それぞれ別の工事として届出が必要です。
一件の工事契約として契約上複数の発注者が居る場合で、届出の権限をそのうちの一人
が代表することができるのであれば、その方だけで結構です。その場合で誰かが代表す
ることができなければ、1つの届出に対し連名で届け出てください。
Q
配管エルボ部保温材のアスベスト含有部のみの除去もしくは両端での切断は、大気汚
染防止法と環境確保条例の届出は必要ですか。
A
アスベスト含有部の除去工事は届出が必要です。エルボ部を養生して飛散防止措置を
した上で、アスベストを含有していない直管部で配管ごと切断し、そのまま袋に入れて
密閉し、産業廃棄物処理業者にそのまま処理委託する場合のみ、届出は不要です。詳細
は、工事を所管する部署にお尋ねください。
Q 例えば 9 階建てビルの解体の場合、特定粉じん排出等作業実施届の作業区画は、9 区画
(件)と記入でよいですか。
A 9 階建てだから 9 区画とは限りません。実際の区画の数を記入してください。
Q 環境測定結果の報告は、今後は義務となるのですか。
A
説明会の届出の記入の手引きでは、一般的な行政指導として説明しました。報告は義
務ではありません。届出先により指導内容も異なりますので、詳しくは届出先にお問い
合わせください。
Q 報告書の書式はありますか。
A
届出先によっては書式がある場合もあるかもしれませんので、届出先にお問い合わせ
ください。
Q 報告の添付書類は写真だけで良いでしょうか。
A
説明会の届出の記入の手引きでは、一般的な行政指導として説明しました。届出先に
より指導内容も異なりますので、詳しくは届出先にお問い合わせください。
【事前調査に関して】
Q
設備解体が始まってからの発見が多く、事前の調査はしていないが、初めからではな
く途中からの分析で良いですか。
A
事前調査とその結果の説明は、解体等工事の開始前に行わなければなりません(法施
行規則第 16 条の 6)
。必ず工事開始前に実施してください。
【発注者への説明に関して】
Q 入札物件で受注者が未決定の場合、発注者への説明はどうすればいいですか。
A 入札の結果受注した者が法第 18 条の 17 第 1 項に規定する「受注者」となり、事前調
査義務、説明義務がかかります。工事の受注後、法の規定に基づき発注者への書面によ
る説明を行ってください。
Q 発注者に調査結果等を説明する際の書式等はありますか。
A ありません。任意の書式で作成してください。
【掲示に関して】
Q 事前調査結果等の掲示の東京都モデルを定めてください。各区により掲示内容が違う。
A
掲示板のモデルは定めません。事前調査結果の掲示は、大気汚染防止法の必要事項が
記載されていれば、石綿則の掲示板と共用で構いません。その場合、大気汚染防止法に
基づく掲示は公衆に見やすいよう掲示する必要があることに注意してください。それ以
外の掲示内容については、それぞれを所管する窓口にご確認ください。
【測定に関して】
Q 敷地境界の定義は何ですか。
A
解体等工事対象建築物等が属している事業に係る土地とその他の土地の境界です。区
画整理事業等、所有権とは一致しないことがありますので、詳しくは工事を所管する届
出先にお尋ねください。
Q
除去作業前に敷地境界での石綿繊維濃度が1本/Lを超えた場合、どうすればよろし
いですか。
A
通常、一般大気中の石綿繊維濃度が1本/Lを超えることはありません。超えている
場合は、何らかの排出源があるはずです。測定時の風向等から、発生源を探して、記録
してください。その発生源が、当該の解体等工事対象建築物であれば、石綿除去作業前
に、発生源となる場所の清掃等をして、石綿が飛散しないよう措置してください。
Q
除去作業中、敷地境界での石綿繊維濃度が1本/Lを超えた場合、どうすればよろし
いですか。
A
測定時の風向等から、石綿の発生源を探してください。除去作業が原因の場合は、直
ちに作業を中断し、養生の確認、集じん・排気装置の性能確認、作業場内及び前室の負
圧確認を実施し、必要な措置を講じてください。また作業員による石綿繊維の持ち出し
にも十分注意してください。それらの措置については記録してください。
Q 総繊維数が 1 本/L を超えた場合の分析について、モニタリングマニュアルに「紹介」
で掲載されている蛍光顕微鏡法でも可能でしょうか。
A
環境省のモニタリングマニュアル4.0では、電子顕微鏡法で石綿の分析をすること
になっています(P52)。蛍光顕微鏡法ほか3つの測定方法は「測定手順」には記載されて
おらず、
「
(参考資料)解体現場等における迅速な測定方法の紹介」に載せられています
が、
。モニタリングマニュアル4.0では、これら迅速な測定方法は「クロスチェックを
行ったところ、定量的な観点から十分な一致は見られなかった」ことから「紹介という
形で取り上げ」
、環境省はあくまで「紹介」という形で分析方法を記載したにすぎません。
「今後、さらなる知見の充実や技術の進歩に向け、所要の改定について引き続き検討す
る」としています。このため、蛍光顕微鏡法ほか3つの測定方法は「十分な精度を有す
るものとして知事が別に定める方法」には含めておらず、東京都飛散防止マニュアルで
は、電子顕微鏡法により測定を行うこととしています。
※迅速な測定方法=位相差/偏光顕微鏡法、蛍光顕微鏡法、可搬型等の分析操作電子顕
微鏡法、繊維状粒子自動測定器による測定
Q 敷地境界の基準石綿繊維 10 本/L から石綿繊維濃度の管理の目安1本/L とした理由
は何ですか。
A
特定粉じん排出等作業では基準は以前からありません。通常、一般大気中の石綿繊維
濃度は 1 本/L 未満ですので、それを超えた場合、何らかの排出源があるということに
なります。そのため、1 本/L で管理するのが適切です。
Q
大気汚染防止法では、隔離養生解除前隔離区画内の空気中濃度測定は、アスベストモ
ニタリングマニュアル 4.0 もしくは JIS K 3850-1:2006(分散染色法)で実施すること
でよろしいでしょうか。それ以外の測定については自治体の条例等によるということで
よろしいでしょうか。
A
大気汚染防止法では、隔離養生解除前隔離区画内の空気中濃度測定は義務付けられて
いません。法に基づかない行政指導については、届出先にご確認ください。その他、法
では集じん・排気装置の排出口での測定を、環境確保条例では敷地境界での測定を義務
付けています。詳しくは法及び条例をご覧ください。
【記録に関して】
Q 条例による除去等の作業で行った飛散防止のための措置の記録の書式はありますか。
A
ありません。任意の書式で記録してください。必要な事項が記録されていれば、日報
や他法令に基づく記録等と兼ねることも構いません。
Q 条例では記録の保存期間は 3 年ですが。石綿則の作業記録の保存期間は 40 年です。ど
ちらでしょうか。
A 条例の記録の保存期間は、石綿則の保存期間と無関係に 3 年です。なお、必要な事項
が記録されていれば、他法令等に基づく記録と兼ねることは構いません。石綿則の保存
期間については労働基準監督署等にお問い合わせください。
【発注者の責務に関して】
Q
改正法施行日前に発注され、施行日後に解体等工事に着手する場合、発注者に「事前
調査の費用の適正負担、その他必要な措置を講ずることによる協力」及び「工期、工事
費等請負契約の配慮」に関する義務責任はありますか。
A 改正法第 18 条の 20 に規定する「工期、工事費等請負契約の配慮」は法改正に係らな
い部分ですので、当然、従前同様に特定工事の発注者の義務です。また、改正法施行日
以後に解体等工事に着手する場合には、発注時期に関わらず、第 18 条の 17 第 2 項に新
たに規定された「事前調査の費用の適正負担、その他必要な措置を講ずることによる協
力」義務が発注者に生じます。ただし改正法施行日前に既に届け出られた特定工事につ
いては発注者に義務は生じません。
【罰則に関して】
Q 罰則があれば教えてください。
A 大気汚染防止法第 33 条の 2、第 34 条、第 36 条、第 37 条、環境確保条例第 158 条、
161 条をご覧ください。
Q 発注者に対する罰則はどんなものがありますか。
A 届出をせず、または虚偽の届出を行った者は、大防法の規定により 3 月以下の懲役又
は 30 万円以下の罰金に処せられます(法第 34 条)
。また、条例においても 15 万円以下
の罰金に処せられます(条例第 161 条)
。
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