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生徒会・委員会活動

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生徒会・委員会活動
平成24年度 自己評価実践報告書
学 校 名
Ⅰ
福島県立好間高等学校
自己評価の概要
1 『学校経営・運営ビジョン』(別紙参照)について
前年度の学校評価結果に基づき、平成24年度の教育目標及び重点努力目標を協議し、全職員共
通理解のもと「目指す生徒像」を実現するため各項目のねらいを下記のとおり確認し、4つの重点
目標を策定した。
<重点目標1>
規律ある学校生活を送らせるために、全職員共通理解のもと指導体制を構築し、安全教育や
あらゆる教育活動の中で徹底した生徒指導を実施し、基本的生活習慣の確立を目指す。
<重点目標2>
授業時数の確保、基礎学力養成問題集の有効活用、総合的な学習の時間の計画的運用により、
基礎学力向上と家庭学習の習慣化を図る。また、組織を有機的に連携させ、各種資格取得の推
進を図るとともに、計画的な進路指導を展開し進路実現を目指す。
<重点目標3>
部活動、生徒会・委員会活動、ボランティア活動等へ積極的に参加させ、それらを通して豊
かな心を育成する。
<重点目標4>
学校・家庭・地域の三位一体となった教育活動を展開するため、教育活動の情報を積極的に
地域に発信するとともに、諸団体との連携を一層密に相互協力体制の構築を図る。
2
校内組織体制について
校務運営委員会が学校評価委員会を兼ねる。教頭及び教務主任が企画立案を行い、事業が円滑に
進行するよう評価事業の効率化を図った。
【組織図】
学校評議員
校
長
※は、校長・教頭とともに企画立案にあたる。
学校評価委員会
教頭
事務長
保健厚生主事
3学年主任
※教務主任
図書部主任
2学年主任
進路指導主事
生徒指導主事
渉外部主任
1学年主任
3 自己評価年間計画について
(1)平成24年度学校評価事業計画(別紙1参照)
(2)好間高等学校における学校評価システム(別紙2参照)
(3)自己診断カード(別紙3、4参照)
(4)評価のねらい
①学校評価の概念が、学校を外部に開くことであることから、自己評価や外部評価をとおして、
学校を不断の改革・改善の緊張感の中に置くことができる。
②PDCAサイクルを、学年・部等の校務分掌や自己の授業実践の中で取組み、組織力や自己変
革への意慾の高揚を図る。
Ⅱ
評価結果の概要
1 実施方法等
年度末評価
項
目
実施部署
生
徒
評
価
実施方法
学校評価委員会 4段階評価(A~D) 自己診断カード
コメント
生徒の実態と課題を把握
することができた。
教職員の意識改革を促し、
自己診断カード
教 職
員
学校評価委員会 4段階評価(A~D) 校務分掌ごとの
アンケート
「本校が目指す生徒像」
実現へ向けた改善策等
が明確となった。
自由記述欄も併用し、保
保 護
者
学校評価委員会 4段階評価(A~D)
アンケート
護者の学校に対する期待
や要望を把握することが
できた。
学校評議員
評価書
学校評価委員会 4段階評価(A~D)
意見聴取等
地域社会が本校に寄せる
期待や評価などを把握す
ることができた。
2 アンケート及び回答数
中間評価のためのアンケート
対象者
回答数
26
26
334
324
員以 保護者
―
―
外
4
4
教職員
教職 生徒
学校評議員
年度末評価のためのアンケート
割合(%)
対象者
回答数
割合(%)
26
26
100
97.0
326
312
95.7
―
338
201
59.5
4
4
100
100
アンケートの回答率は、教職員は100%、生徒については長欠者を除きほぼ100%であった。
保護者については、平成22年度より年度末のみで目的が充足できることを確認したため1回の実
施とした。本年度の回答率は59.5%と、昨年度(82.2%)に比べ、かなり低い数字となって
いる。これは、生徒を通してアンケートの配布と回収を行っているため、保護者へなかなか周知され
ていないことも原因としてあげられるが、保護者の本校教育活動への関心の低さが数字として表れて
いることも真摯に受け止める必要がある。次年度は本校の教育活動内容や学校評価の目的等の説明を
さらに周知徹底し、学校、家庭、地域が一体となった学校運営を目指したいと考える。
3 評価基準について
評価基準
A
B
C
D
教 職 員
大変優れている
やや優れている
やや劣る
劣る
生
とてもそう思う
そう思う
大変良い
良い
徒
保 護 者
あまりそう思わない
あまり好くない
1
全くそう思わない
良くない
評価基準は、自己診断カード及びアンケートにおいて、目標達成を客観的に段階評価し、新たな
目標設定をするための指標となる。4段階評価は本校の現状分析には妥当性があり、傾向を概ね的
確に捉えることができた。しかし、保護者のアンケートにおいて学校の実情がなかなか把握できず、
無回答が若干あった。
4 年度末評価のまとめ
(1)年度末評価実施の目的
①教職員、生徒、保護者が、1年間の教育活動を評価し、自己評価の客観性・透明性を高める。
②学校、家庭、地域が一体となり現状把握と課題解決へ向け共通理解を深め、学校運営の改善を
促進する。
③学校が、自らの教育活動や学校運営について、組織的・継続的な改善を図り、学校評価の実施
と結果の公表により、適切に説明責任を果たすとともに、保護者等から理解と参画を得て、その
連携・協力による学校づくりを進める。
(2)年度末評価結果
①平成24年度学習指導に関する努力目標及び評価(別紙5参照)
②平成24年度教員自己診断カード集計結果(別紙6参照)
③生徒アンケート(別紙7参照)
④平成24年度学校評価保護者アンケート集計表(別紙8参照)
(3)各努力目標についての考察
〈自らを律する力を鍛えます〉
ア)「自らを律するため」本年度から本格的に導入した警告カードについて
大部分の生徒及び保護者には趣旨が浸透し、生徒の内面に一歩踏み込んだ指導がなされる
ようになってきた。その結果、全体的に落ち着いた学校生活が送れるようになってきたが、
一部の生徒や保護者から活用の仕方等について理解されないことがあり、トラブルに発展し
かねないケースがみられた。
【方策】
・職員間で趣旨や活用について再度共通理解を深めた指導を行う。
・生徒や保護者に対して、警告カード使用目的や方法等の説明を行う。また、教師側は
これまでの指導過程の記録等を整理し、必要に応じて該当生徒及び保護者へ説明する等、
学校と家庭が一体となった指導を行う。
イ)挨拶の励行について
多くの生徒が校外・校内を問わず行えるようになり、地域住民からも賞賛されている。
【方策】
・教師自らもあいさつの励行に努め、継続して指導徹底を図る。
ウ)服装について
全体的に改善されてきたが、冬期には入り、防寒着の色や女子の黒タイツ着用に伴うスカ
ート丈の短さが目立つようになってきている。また、服装再指導の生徒数は減少傾向ではあ
るが、教職員間での判断基準に温度差が感じられ、共通理解のもとでの指導が徹底されない
面がみられた。
【方策】
・年度初めの確認事項を職員間で共通理解を深め、全ての生徒に対して公平な目で指導に
当たる。
2
エ)欠席・遅刻・早退について
欠席・遅刻・早退数は、平均をとると、1日あたり欠席(9.2 名)
・遅刻(7.8 名)早退(2.5
名)であった。また、同様に休み時間から授業開始への遅れも多数みられた。遅刻する理由
の上位は、「寝坊」「家を出るのが遅かった」「歩くのが遅かった」等、実社会において認め
られないものである。遅刻者は特定の生徒で、生活のリズムが乱れていることが原因と考え
られるが、改善しようとする心の育成が必要である。
【方策】
・将来、社会人として生活することを前提に、就寝時間や1日の生活リズムの改善につ
いて、家庭との連携を深め指導していく。また、時間を守ることと授業の大切さについて意
識の高揚を図る。
オ)清掃活動等について
毎日の清掃活動は概ね良好である。しかし、教室内の私物の整理や管理が課題である。
【方策】
・盗難防止と学習環境整備の観点から、2月より教室の完全施錠を行った。生徒及びク
ラス担任は教室内の整理整頓を確認し施錠することとし、不用な私物の持込を防止する。
〈学ぶ力を鍛えます〉
ア)学力向上について
・本校生の基礎学力向上のための本校オリジナル問題集の作成と、それらを活用した「基礎
学力養成テスト」により基礎学力は向上した。しかし、生徒アンケート結果では、約半数の
生徒に家庭学習が定着していないことが把握できた。
・外部講師活用授業や各教科で工夫した授業が展開されている。
・少人数やT・Tでの授業を展開し、きめ細やかな指導に当たった。
・出張・休暇等の場合、授業交換等を積極的に行い授業時数確保に努めた。
・公開授業研究会や校内研修会を開催し、多様化する生徒への対応を行った。
【方策】
・本校生に身につけてほしい内容のオリジナル問題集の検討と作成を行う。
・多様化する生徒への対応や新学習指導要領実施へ向けた教育課程、授業内容、指導法
の研究や教材の開発等の校内外研修を深める。
・長期休業中の課外等について検討する。
・「聞く」
「話す」
「書く」「読む」等の言語活動を大切に指導する。
イ)進路指導について
・「進路だより」の発行や進路に関する新しい情報や資料の収集と分析を行い、リアルタイ
ムに生徒や保護者へ提供した。特に、「進路の手引き」や「マイステップ」については、進
路ガイダンスを通じて利用促進し、クラス担任も積極的に活用できた。
・総合的な学習の時間を活用した「キャリア教育」を充実させ、進路についての意識高揚を
図ることができた。
・小型車両・小型フォークリフトの特別講習会を開催し、資格取得の支援を行った。
・進路指導部が中心となり、3年生全員の個別面談を行い進路実現へ繋げた。
【方策】
・活用しやすい資料の精選と整理を行う。
・各クラスの進路委員の活動を活発化させ、常に進路意識の高揚に努める。
・進路実現に繋がる資格取得を検討する。
3
〈心と身体を鍛えます〉
ア)部活動・生徒会活動について
・部活動へ加入している生徒は増えているが、途中退部する生徒が増えてきている。特に、
震災以降、経済的理由からアルバイトを行う生徒が増えており、部員確保に苦慮している。
・柔道部は上部大会への出場を果たす等、活発な活動を行っている。
・生徒数減少に伴い、部員不足が深刻な部活動がでてきた。
・学校行事やボランティア活動に積極的に参加する生徒が増えてきた。
・生徒会活動も活発に行われているが、その活動で中心的な役割を果たす生徒が減少して
いる。
【方策】・次年度からの学級減に伴う生徒数減少は部活動編成の検討も必要となる。
・地域行事への参加や様々な体験活動を通して、リーダーの育成を図る。
・生徒が熱心に活動できる設備・環境整備に努める。
イ)健康・安全教育について
・毎月1回「保健だより」を発行し、規則正しい生活習慣や健康についての意識の高揚を図
った。
・「う歯」の治療について、保護者宛文書を送付し促進に努めているが、通院治療する生徒
数が低い。
・防災訓練「地震発生・火災発生時を想定」を2回実施した。第2回は消防署員を講師とし
て招き、東日本大震災時の状況にも触れ消火訓練も行った。しかし、大部分の生徒に「危機
感」が希薄であった。
・夏季・冬季に特定の生徒を中心として、体調不良を理由に保健室への来室が増えている。
・
「薬物乱用防止教室」
「保健講話」を開催し、喫煙習慣と薬物乱用との関係、性に関する対
応について生徒に考えさせた。
・「交通安全教室」を開催し、交通ルール確認やマナー育成の高揚に努めた。しかし、生徒
の怪我に繋がるような事案は発生しなかったが、一部の生徒で自転車通学の交通マナーに希
薄さが感じられた。
・スクールカウンセラーが週1日配置されているが生徒の活用件数は少なかった。
【方策】
・規則正しい生活習慣を身につけさせ、健康な生活を営む上で必要な知識や考え方を「保
健だより」や講話等を通して高めていく。
・個人の健康管理が集団の健康につながる意義を、保健の授業やホームルーム活動等で取
り上げ、「う歯」の治療や健康診断等の重要性を周知していく。
・自転車事故について、他校の事例や交通事故の悲劇等を踏まえ、全校集会やHR活動等
で生徒の内面に触れる指導の徹底を図る。
〈保護者や地域との連携で鍛えます〉
ア)PTA活動について
・PTAや地区のPTA連合会、地域の行事へ積極的に参加し連携を深めた。
・全保護者で取り組むPTA活動を目指し、魅力あるPTA活動の充実に努めたが、日程の
関係から各行事への参加率が低かった。
・保護者向けの進路ガイダンスを開催できた。
【方策】・各行事について、日程等の調整を行い参加率の向上を図る。
4
・魅力あるPTA活動や行事の精選を行い参加率の向上を図る。
・学校の情報をホームページ等で早めに発信し、PTAとの連携を深めた教育活動に努める。
・授業参観や保護者が気軽に来校できる雰囲気づくりを行う。
イ)情報の収集と発信について
・行事毎にホームページの更新に努めた。
・「学校だより」を発行し、本校の教育活動等を広報した。
・地域住民の声を傾聴し、それらの情報を先送りせず教育活動へ反映できるよう努めた。
【方策】・様々な情報の収集を行い、保護者や地域住民への要望や期待に応えるよう努める。
・教育活動の様子等をリアルタイムで継続して広報する。
Ⅲ
広報の概要
1 目的や意図
本校の教育活動内容、基礎的情報、評価結果等がわかりやすく示され、学校が「目指す生徒像」
達成へ向け取り組んでいる状況が把握できることが、保護者等が的確な評価を行うなど学校の諸活
動に参画していく上で重要である。併せて、学校の立場から見たときに、学校の情報の提供は自ら
の良さや努力、また取り組みたいと考えている事柄を外に向かってアピールし、あるいは抱えてい
る課題を率直に広く示すことにより、保護者等の理解や支援を得ることができる絶好の機会となる。
2
実施計画及び実施状況
(1)実施計画
①学校経営・運営ビジョン(入学式・PTA総会等)
②保護者へのアンケート及びアンケート結果報告(2月上旬)
③学校評価中間報告(11月)
④学校評価年度末評価(3月上旬)
⑤学校だより(年12回)
⑥進路だより「鵬(おおとり)」
(年7回)
⑦図書館報(年2回)
⑧保健だより(年12回)
⑨各学年だより(学年による)
⑩生徒指導部より(定期的に配付。長期休業前及び衣替え等服装について)
⑪学級閉鎖・学年閉鎖等の連絡(台風・インフルエンザ)
⑫その他必要に応じた情報発信(ホームページ掲載及び文書にて)
(2)実施上の反省点等
ホームページを随時更新し、学校の教育活動等を発信した。本校のホームページへのアクセス
数も多く、地域から注目されていることが覗えた。また、文書等に関しては、重要な内容につい
ては直接郵送という手段をとった。課題は、生徒を通して配布する文書が保護者へ届かないこと
もあり、完全に周知することができなかった。次年度は文書以外の方法で保護者へ情報提供でき
る方法をPTA役員と共に検討することとなった。
5
Ⅳ
次年度へ向けて
1 評価結果の特徴、自己評価実践の成果等
自己評価結果を公表することにより、本校が行う教育活動についての説明が求められる。これま
で、保護者や地域からの問い合わせ等に対しては、主にクラス任や係の教員が説明と協力を求める
ことが多かった。これからは本校のすべての教員が説明責任を果たすことが求められることから、
全職員の共通理解をさらに高め教育活動を展開していく。
2 自己評価全体の次年度の取組みについて
次年度の自己評価計画は、今年度の反省にたって学校経営・運営ビジョンの見直しと、重点目標
の項目について、教職員、生徒、保護者、それぞれの評価する内容の検討しているところである。
3
終わりに
学校評価を「評価のための評価」となることなく、今後の改善につながる実効性ある取組みとす
ることとする。本校の自己評価の結果及び改善策を、具現化し取組みの改善を図ることに活用する。
さらには、自己評価結果を評価する学校評議員評価からの意見等を踏まえ、自己評価及び改善策の
見直しを行い、それを今後の目標設定や取組みの改善に反映させる。
6
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