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(平成28年6月発行)(PDF:641KB)
第28号 H28年6月発行 平成28年度姶良地域の普及活動について 平成28年度の普及活動は,姶良地域の農業及び農村の現状を踏まえ,将来のあるべき姿を 目指して,平成26年度に策定した「農業改良普及指導基本計画(平成30年度目標)」に基づ き,当該年度に取り組む普及活動を,「全体活動計画」として取りまとめました。 さらに,全体活動計画の中から重点的に取り組むべき課題を選定して「重点活動計画」を 作成し,専門を横断したプロジェクトチームにより普及が持つ総合力を発揮し,関係機関・ 団体と連携して課題解決に取り組みます。 この春,農政普及課にも職員の異動がありました。新しい顔ぶれがそろい,今年度も下記 の普及課題に取り組んでいきます。 1 戦略的な茶産地の育成 ① 茶経営体の経営管理能力の向上及び茶業青年の育成 ② 第三者認証取得による品質管理体制の整備 ③ 輸出茶,有機茶生産など新たな需要への取り組みによる収益性向上 ④ 高級煎茶づくりに向けた生産技術の向上と販路拡大支援 2 生産性の高い畜産経営の確立と戦略的畜産産地の育成 ① 経営規模の拡大による肉用牛経営体の育成 ② あいら子牛育成飼養管理マニュアルの波及・定着によるコスト削減と品質向上 ③ 繁殖Webシステム活用による酪農家の経営改善支援 ④ 水田利用による自給飼料生産の推進とコントラクターの育成支援 3 きらり輝く園芸産地づくり ① ごぼう,深ねぎ,有機農産物等重点野菜の産地育成 ② 省力管理技術の導入や新品種の普及等による観光果樹園の育成 ③ 花きモデル経営体の育成と栽培管理技術の向上 4 あいらの特徴を生かした地域営農の振興 ① 集落営農組織の育成・経営力向上や低コスト自給飼料の生産等による効率的な水田営 農の実践支援等,地域営農の仕組みづくりの推進 ② 農産物直売所のネットワーク活動支援や農産物加工品の商品力向上等,域内流通を基 本とした産地づくりの推進 ③ 認定農業者や青年農業者・女性農業者の育成,新規就農者の確保・定着支援等地域営 農を担うリーダー等の育成 5 地域営農を支える経営体・新規就農者の育成(重点活動) 認定農業者,青年農業者等の育成,新規就農者の確保・定着支援や集落リーダーの育成, 集落営農組織の法人化,経営向上など。地域農業を支える多様な経営体の確保・育成の推進。 姶良・伊佐地域振興局 農政普及課長 奥 真隆 よし ふみ まさ たか 真 隆 転入 義 文 技術補佐 うえ ぼう 上 坊 課長 おく 奥 平成28年度の 農政普及課の 職員紹介 まさ ふみ いち ろう 一 郎 正 文 技術主査 ふく しま 福 嶋 主査 やなぎ た 柳 田 ちから 力 技術専門員 まえ だ 前 田 の びら まこと 誠 転入 技術主幹兼係長 野 平 まき の のぶ ひろ え み こ 恵美子 転入 伸 洋 技術主査 牧 野 なか 主査 た 田 中 えのきぞの けん じ 健 司 技術専門員 榎 園 農業振興係 転入 あい こ 愛 子 技術主査 まつ の 松 野 しま だ じゅん こ 技術主査 ふく やま ゆう じ 技術専門員 祐 二 作物 福 山 純 子 嶋 田 よう こ 葉 子 経営 わた なべ 田 原 こう いち 公 一 はま だ 浜 田 かい え だ けん じ じゅ り 健 治 技術主査 樹 里 た なか かず ゆき 野菜 くら もと 和 幸 野菜 いく ろう 花 郁 郎 ちょうさ 帖 佐 しんいちろう 真一郎 果樹 転入 ゆき お 幸 夫 有機 ほか ぞの 技術専門員 外 薗 園芸普及係 ふる ぞの 古 園 技術主幹兼係長 倉 本 技術主査 田 中 慶 技術主査 63−8216 けい (FAX番号) 農地中間管理機構 現地事業推進員 63−8146 63−8157 63−8215 63−8237 63−8223 63−8223 技術主査 農業振興係 畜産振興係 経営普及係 園芸普及係 茶普及係 畜産普及係 転入 ひで ゆき 作物 海江田 かわ はら 経営 秀 之 技術主査 川 原 経営普及係 作物 た はら 技術主幹兼係長 渡 辺 技術主査 まさ あき とも ゆき 友 幸 転入 正 昭 技術専門員 いま むら 今 村 おか むら 係長 岡 村 畜産振興係 (電話番号) 市外局番 0995 だ 茶 おり 新採 さ し 早 織 農業技師 の 野 田 技術専門員 てつ 哲 史 茶 よし みね 吉 峯 茶 直 樹 なお き 技術主幹兼係長 あたり 當 茶普及係 技術主査 みず ほ 瑞 穂 畜産 もり もと 森 元 技術専門員 正 一 しも ひ ごし まさ かず 畜産 下吹越 みつ ひろ 転入 技術主幹兼係長 光 博 畜産 にし かわ 西 川 畜産普及係 ぶどう「シャインマスカット」の袋かけ資材について 「シャインマスカット」は,緑黄色,大粒で結実は良好で,収穫時期は無加温で8 月中旬からで,果肉はやや硬めで果皮は薄いので,皮ごと食べられる品種です。 また,植物生育調節剤で無種子化できる品種として注目されていますが,その 栽培法においては不明な点が多く,栽培技術の確立が急務となっています。 「シャインマスカット」では,果皮色の黄化に伴い,かすり症の発生がみられます。 そこで果実袋の違いによる果皮色の黄化やかすり症の発生について軽減効果に ついて検討しましたので,その結果について紹介します。 1 処理方法 平成27年6月に異なる袋をかけ,収穫時(平成27年 8月18日)に果実調査を行いました。 ○青白袋区(からあT23) ○緑色袋区(グレープ20BA24C) ○白色袋区(フクユー果実袋特大) 2 調査結果 表 袋資材が果実品質に与える影響 調査樹における主枝1mあたりの着房数 (果) 区 Ⅰ Ⅱ Ⅲ 平均 青白袋区 5.83 5.50 5.25 5.52 緑色袋区 5.17 5.13 5.96 5.42 白色袋区 5.46 5.13 5.30 区 果房重 (g) 果粒数 (果) 果皮色 (C.C.) 糖度 (Brix) 果粒重 (g) かすり 程度 青白袋区 867 72.2 2.0 16.8 13.1 0 緑色袋区 756 73.5 1.8 16.9 11.2 0.08 白色袋区 777 72.3 2.0 16.9 12.2 0 表 カラーチャート値別果粒割合 (%) 区 1.5 2.0 2.5 3.0 青白袋区 0 100 0 0 緑色袋区 46 54 0 0 白色袋区 25 53 12 10 (1)糖度の差は見られませんでした。 (2)着色は緑色袋がやや遅いです。 (3)かすり程度は緑色袋区でわずかに見ら れたものの発生は少なかったです。 (4)青色袋区は全体的に着色のそろいが 良好でした。 緑色袋区 白色袋区 青白袋区 青白袋が肩の部分と先端の部分とで粒の着色がそろっていました。肩の部分の成熟が早いとかすり 症の発生が考えられるため,かすり症の軽減効果に寄与するものと考えられます。 また,緑色袋,白色袋で成熟期間に差が見られるため,ほ場で使い分けることで収穫期間の分散化 につながるものと思われます。 農作業事故ゼロを目指しましょう! 本県では,農作業死亡事故が平成23年から平成27年の5年間に78件 発生(年平均15.6件)。そのうち農業機械による死亡事故が65件(年平均 13件)発生しています。次のことに注意して,安全な農作業に心がけて ください。 積み降ろしは 【農業機械事故の実態】 慎重・確実に! ・事故の発生は,春や秋の農繁期に集中している。 ・トラクタ事故がほぼ半数を占め,次いで耕うん機・動力運搬車の事 故が多い。 ・トラクタは「転落・転倒」,耕うん機は「挟まれ」「巻き込まれ」, 動力運搬車は「転落・転倒」が多い。 ・発生時刻は早朝,10時,12時,13時,15時に多い。 巻き込まれ 危険! 【農業機械を使用する場合,気をつけること】 ・道路の路肩やほ場の周辺を十分に確認し,転落・転倒を防ぐ。 ・機械作業を中断する時はエンジンを停止する。 ・駐停車をする時は必ず駐車ブレーキを確実に行う。 ・トラクタはほ場以外での走行時には必ず左右のブレーキを連結する。 ・正しい服装で作業しましょう。 年間研修計画のお知らせ ☆各種研修会に参加しませんか? 時期 9月・11月 対象及び内容 場所等 姶良・伊佐地域振興局会議 室 等 ○複式簿記基礎研修 農業経営に関する 随時(月1回程度) ○パソコン複式簿記実践講座 研修 ○農業経営法人化推進研修会及び法人 姶良・伊佐地域振興局管内 化相談会 8月頃 ○新規就農励ましの会及び農業青年全 姶良・伊佐地域振興局会議 体研修会 室 新規就農及び農業 7月 青年等に関する研 6月∼1月 修 3月 ○現地就農トレーナー研修 ○姶良地区青年農業者会議 指導農業士農場等 姶良・伊佐地域振興局管内 ○農産加工等起業活動に参加や計画の 県立農業大学校 ある者 (日置市吹上町和田) 農産加工基礎研修 (基礎コース) (養成コース) (応用コース) (実践コース) 畜産加工基礎 (畜肉コース) (乳製品コース) 溝辺,福山, 地域振興局会議室等 12月8∼9日 1月18∼19日 7月13∼14日 10月19∼20日 前期9月7∼8日 後期10月6∼7日 11月16∼17日 *参加希望者・詳細は,電話 (瓶詰め・真空包装) (漬物・納豆・米粉) (表示・賞味期限・豆腐) (味噌) ○ソーセージ・ハム・ ベーコン等 ○チーズ・バター等 締切11/17 締切12/22 締切6/ 22 (参加費:実費程度 締切9/ 28 コースにより異なります) 締切 8/17 締切 9/28 締切10/26 63−8215(川原・渡辺)までご連絡ください。