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心の相談室だより8月
⼼とからだのサポートセンター ⼼の相談室だより 2016年8⽉1⽇ 作成:⼭⼝正寛 ようやくジメジメとした梅⾬があけたと思ったら,猛暑⽇が続いていますね。 2学期も終わりに近づいていますが,期末試験があったり,夏休みには集中講義があったりと,忙しく 過ごされているのではないかと思います。疲れが溜まったり忙しい⽇々を送っていると,考え⽅がついつ いネガティブになりがちですよね。今回はそんなネガティブな考えを変えるためのヒントをお伝えします。 いろんな⾒⽅をしてみよう! いま,あなたは期末試験を受けているとします。試験時間は残り10分ですが,まだ解答していない問題が 3分の1ほど残っています。こんなときあなたはどう考えますか? 全部答えるのは無理でも, あと少しは解答できるな! あと10分しかない… これじゃあ単位落とすかも このように,同じ出来事に対してでも⾊々な考え⽅があると思います。 ところで,皆さんは右の絵は⼀体何に⾒えるでしょう? ウサギ?それともアヒル? どちらも正解です。 出典:http://ist-socrates.berkeley.edu/~kihlstrm/JastrowDuck.htm 右の絵は⼼理学で有名な錯視図形の⼀つです。 この絵の特徴は,「ウサギもアヒルもどちらも同時に⾒ることができない」ところにあります。 ⼀つを⾒ればもう⼀つは⾒えなくなってしまう… こうした現象は,私達の考え⽅や世界の捉え⽅でも同じことが起こります。そして,考え⽅によってその 後の感情や⾏動も変わることだってあります。 上の例で⾔うと,残り時間は同じでも,「単位を落としてしまう」と考えながら残りの時間を費やすのと, 「あと少しの時間でも点数を稼ごう!」と考えて残り時間を使うのとでは,気持ちの負担は⼤きく違って きます。そして,気持ちの負担が変われば,試験の出来も変わってくるかもしれません。 起こってしまった出来事は変えることはできませんが,出来事に対する考え⽅は変えることができます。 このように物事の意味を捉え直すことを⼼理学ではリフレーミングと呼んでいます。 ⽇頃から⼀つの⾒⽅にこだわらず,良い⽅向にリフレーミングする練習をしていると,嫌な出来事にも良 い意味を⾒出したり,短所も⻑所に⾒ることができるようになるかもしれませんね。 ⼼の相談室:8⽉の相談⽇時 志⽥原相談員:⽉曜⽇12時〜16時(~8/8, 9/12, 9/30) 花村相談員 :8⽉2⽇(⽕),9⽉28⽇(⽔)9時〜17時 ⼭⼝相談員 :⽔曜⽇9時〜12時(~8/10,9/21) 相談申し込みは以下のメールに 希望⽇時,名前を書いて予約をして下さい。 [email protected]